JP2002162151A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002162151A
JP2002162151A JP2001284303A JP2001284303A JP2002162151A JP 2002162151 A JP2002162151 A JP 2002162151A JP 2001284303 A JP2001284303 A JP 2001284303A JP 2001284303 A JP2001284303 A JP 2001284303A JP 2002162151 A JP2002162151 A JP 2002162151A
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JP2001284303A
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Kiyoshi Akazawa
清 赤沢
Hideaki Tsukamoto
秀明 塚本
Toshiyuki Iizuka
敏之 飯塚
Toru Ito
亨 伊藤
Akira Matsuzaki
章 松▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新冷媒R134aを用いることにより、圧縮
機に生じる各種問題について調査、検討し、その問題点
を解決して、最適な冷蔵庫を提供すること。 【解決手段】 電動要素とこの電動要素で回転駆動され
る圧縮要素とから構成される圧縮機を備え、この圧縮機
の運転能力を変えて庫内の温度を設定温度付近に制御す
る冷蔵庫において、圧縮要素で圧縮される冷媒にR13
4aを使用し、電動要素3の回転子31に希土類磁石3
5を備えかつ回転子31の回転位置に基づいて電力を供
給する電動要素3の巻線33を換えると共に電力を庫内
の温度及び設定温度に基づいて変える制御部43を備え
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係わり、特
に冷蔵庫の冷却能力の可変に好適な回転型の圧縮機の運
転に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より圧縮機、特に冷蔵庫用の圧縮機
としては、経済性を考え電動機に交流電動機を使用する
一方、冷媒は冷凍効果、相溶性に優れたR22を使用し
ていた。
【0003】しかし、その冷媒R22は、オゾン層を破
壊し、地球温暖化作用があることから、モントリオール
議定書で西暦2020年には全廃することが決められて
いる。そこで、R22の代替冷媒として、各社いろいろ
模索しているが、環境面から考えて冷蔵庫用としては塩
素を含まない冷媒R134aが最も有望視されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この新
冷媒R134aは、従来の冷媒R22に比べて比容積が
大きい。この比容積が大きいと言うことは、単位体積あ
たりの冷媒量が少ないことを意味する。このため、R1
34aは、冷媒R22に比べて同体積の圧縮室で圧縮さ
れる冷媒量が少なくなるため、冷凍効果が低下する問題
点がある。
【0005】そこで、新冷媒R134aを用いて、冷凍
効果を低下させないようにするためには、圧縮室の容積
を増やすようにすればよいが、そうすると今度は圧縮機
自体が大きくなり、冷蔵庫に使用した場合に収容量を減
少させる問題が生じる。
【0006】一方、圧縮機内部には、各摺動部の潤滑と
冷媒のシールを兼ねて潤滑油が封入されている。しか
し、潤滑油の存在する個所は冷媒の通る空間とも連通さ
れているため、潤滑油は圧縮された冷媒と共に徐々に冷
凍回路に漏れ出し、やがては圧縮機内部で潤滑油不足を
生じることになる。この圧縮機内部での潤滑油不足を防
ぐためには、圧縮機から冷媒と共に冷凍回路に流出した
潤滑油をさらに冷媒と共に循環させて再び圧縮機内に戻
すようにすれば良く、そのためには、新冷媒R134a
と相溶性のある潤滑油が必要になる。
【0007】さらに、新冷媒R134aと相性の良い潤
滑油が得られた場合に、今度はその潤滑油も含めて、圧
縮機内部に配設されている各部材に与える影響について
も検証して不具合を見つけたときに必要な対策を講じな
ければならない。
【0008】このように、新冷媒134aを用いた場合
には、種々の問題が発生して、従来の圧縮機の構成では
対応しきれず、新冷媒134aに適応した新規な圧縮機
の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、新冷媒13
4aを用いたときに生じる各種問題について調査、検討
し、その問題点を解決するために実験、研究を重ね、冷
凍効果を低下させないなど、特に冷蔵庫用として最適な
圧縮機を開発したもので、請求項1に係る発明は電動要
素とこの電動要素で回転駆動される圧縮要素とから構成
される圧縮機を備え、この圧縮機の運転能力を変えて庫
内の温度を設定温度付近に制御する冷蔵庫において、圧
縮要素で圧縮される冷媒にR134aを使用し、電動要
素の回転子に希土類磁石を備えかつ回転子の回転位置に
基づいて電力を供給する電動要素の巻線を換える共に電
力を庫内の温度及び設定温度に基づいて変える制御部を
用いて構成したことを特徴とするものである。
【0010】さらに、圧縮機内には、エステル系油が収
容されていることを特徴とするものである。
【0011】さらに、電動要素の巻線への電力供給の切
換えはインバータ回路で行われるものである。
【0012】さらに、巻線へ供給される電力はさらに少
なくとも冷蔵庫の庫外温度、扉の開閉状態、霜の状態に
基づいて変えられるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜3は、本発明による圧縮機
の一例を示し、図1はその縦断面図、図2はその圧縮部
の構成を示す横断面図、図3はその回転子部分の横断面
図である。
【0014】これらの図において、1は上下に壁面2
a、2bが配設されて成る円筒状の密閉ケースである。
当該密閉ケース1内部には、電動要素としてのモータ3
及び圧縮要素としての圧縮部4が当該密閉ケース1の中
心軸と軸線を平行にして配設されている。また、密閉ケ
ース1の側壁5には、吸入管6、吐出管7、モータ3へ
の給電用ターミナル8等が取り付けられている。
【0015】圧縮部4は、シリンダ13、シャフト18
を具備してシリンダ13内でシャフト18と一体的に回
動するローラ19、そのシャフト18を回転自在に枢支
するスラスト軸受16、ラジアル軸受17、ローラ19
の周面に当接してシリンダ13内を吸入側Aと吐出側B
とに区画するベーン21、該ベーン21をローラ19側
に付勢するバネ22、ベーン21を出入り自在に収納す
るベーン収納穴23、ラジアル軸受17の底部を覆うよ
うにして配設された吐出マフラ24等を有している。
【0016】従って、モータ3によりシャフト18が回
転駆動され、ローラ19が回転すると、シャフト18は
ローラ19に偏心して固着されていることにより、当該
ローラ19は偏心して回動する。このとき、ローラ19
の回動に伴いベーン21はベーン収納穴から出入りす
る。これにより、シリンダ13内の吸入側空間Aと吐出
側空間Bとの空間容積が変化し、吸入管6を経てシリン
ダ13の吸込口6aに吸い込まれた冷媒ガスが圧縮され
る。
【0017】本実施例では、冷媒としてR134aを使
用している。この冷媒R134aは、従来の冷媒R22
に比べて比容積が大きく、冷凍効果が悪い。例えば、凝
縮温度54.4℃、蒸発温度−23.3℃、過冷却温度
32.2℃、吸入温度32.2℃の条件で冷媒の単位体
積あたりの理論冷凍効果を比較すると、従来の冷媒R2
2が158であるのに対して新冷媒R134aは93で
冷凍効果がかなり低下する。この冷凍効果の低い新冷媒
R134aを使用することによる圧縮機の冷凍能力(運
転能力)の低下を補って、従来冷媒R22と同等の冷凍
能力を発揮させるため、本実施例ではモータ3をインバ
ータ回路で駆動される直流電動機構成としている。
【0018】即ち、このモータ3は、密閉ケース1を焼
ばめしてケースの内壁に固定した固定子30と、シャフ
ト18に焼ばめされて固着される回転子31とから構成
される。その固定子30は、固定子積層コア32に巻線
33が巻回される一方、回転子30は、回転子積層コア
34に4枚の磁石板35を埋設した構成として、インバ
ータ回路から巻線33に流す励磁電流(電力)を変化さ
せることにより、回転数が可変に構成されている。この
際、励磁電流が供給される巻線33は制御回路43が回
転子30の回転位置を判断しインバータ回路を介して切
換えられるものである。
【0019】図4は、そのモータ3を駆動するための駆
動制御ブロック図を示したもので、商用電源40からの
交流は直流変換回路41で安定化した電圧の直流に変換
されて三相ブリッジを構成するインバータ回路42に印
加される。インバータ回路42はその直流(励磁電流)
を供給する巻線33の組み合わせを回転子の回転位置に
基づき制御回路43から出力される切換指令信号(スイ
ッチング信号)で予め定められた順に切換えるものであ
り、一般に知られている動作である。
【0020】また制御回路43は、庫内の温度を設定温
度に近づけるように巻線33に供給される励磁電流の大
きさを制御する。この励磁電量の大きさはインバータ回
路42に与えられる切換指令信号(スイッチング信号)
をチョッピングする方法又は直流変換回路41で安定化
される電圧を変える方法などが一般に知られている。
【0021】さらに制御回路43は庫外温度センサ4
4、扉開閉スイッチ45からの信号に基づいてインバー
タ回路42から巻線33に供給される励磁電流の大きさ
を変えてモータ3の回転数を変えても良い。
【0022】このように、モータ3をDC化しインバー
タ回路で駆動することにより、冷凍負荷が増して大きな
冷凍能力を要するときには、モータ3の回転数を上げ
て、単位体積あたりの圧縮量を増やし、従来の冷媒同等
の冷凍能力を圧縮機に持たせることができる。従って、
従来のように圧縮室の容積を増やすなどして圧縮機自体
の嵩を増加させることなく、圧縮機のコンパクト化が可
能である。
【0023】この場合、単に圧縮機の回転速度を上げる
だけなら、何もモータ3をDCインバータモータとする
必要はない。ところが、回転数を上げればそれだけ消費
電力が増し、やはり省エネの点から問題となる。従っ
て、この問題を解決するため本実施例では、モータ3を
インバータ制御してその回転数を可変とする構成を採用
している。
【0024】即ち、冷蔵庫の扉の開閉を行わない低負荷
時に、モータ3の速度を最低にして圧縮機を低速回転さ
せた場合、確かに圧縮機の冷凍効果は低下するが、消費
電力は抑えられる。しかも、圧縮機の回転速度を一定に
してオン、オフ制御する場合に比べてインバータを用い
た可変制御方式を採用する方が、オン、オフの回数を減
らすことができるため、起動電力にかかる消費電力を軽
減することができる。従って、高負荷時には高速回転さ
せる一方、低負荷時には低速回転させるインバータ制御
による方が、トータル的に見た場合の消費電力の上昇を
抑えることができるようになる。
【0025】しかも、インバータ制御方式を採用した場
合は、庫内温度を常に設定温度近辺に制御することがで
き、冷凍冷蔵食品に対しても好ましい結果が得られる。
【0026】本実施例では、2極の誘導電動機を用いた
際の印加交流の周波数35Hz、43Hz、48Hz、
58Hzの4つの特定周波数の同期回転数に対応する回
転数でモータ3を回転させるようにしている。(35H
z=2100rpm、43Hz=2540rpm、48
Hz=2880rpm、58Hz=3480rpmに対
応する)48Hz、58Hzは商用周波数との共鳴を避
け、35Hzでは圧縮機に振動が発生しない下限(30
Hz)以上とし、43Hzはその中間としている。この
周波数値は圧縮機各部品の固有振動数の計測を行って、
それを避けるために適宜変更してもよい。即ち、圧縮機
各部の固有振動数とモータ回転周波数の整数倍が一致し
たとき、圧縮機の騒音レベルを押し上げることになる。
特に軸受の振動とモータコイルの振動が顕著に現れる傾
向にある。
【0027】これら4つの特定周波数の選択は、例え
ば、外気温度が高く、かつ庫内に新たに多くのものを詰
め込んで冷凍負荷が増し、庫内温度が上昇した場合には
58Hzを選択して庫内を急速冷凍する。一方、庫外温
度も低く扉が長時間閉じたままで冷凍負荷が小さい時は
35Hzを選択して消費電力を節約するなど、冷蔵庫の
仕様に合わせて適宜設定する。
【0028】例えば、図5は、庫外温度センサ44、扉
開閉スイッチ45、霜取センサ47等からの各検出信号
を入力してインバータ回路42に特定周波数の切換え信
号を出力する制御回路43の処理のフローチャートの一
例を示したもので、庫外温度が所定温度より低いとき、
この処理を実行して特定周波数を選択する。
【0029】即ち、このフローでは、先ず、扉開閉スイ
ッチ45からの信号状態を調べて(S)、冷蔵庫の扉が
開いている時には、圧縮機の回転速度を48Hzの常用
周波数とする周波数切換信号をインバータ回路42に出
力する(S12)。冷蔵庫が閉状態の時は、T1時間を
カウントし(S2)、T1時間が経過したか否か判断す
る(S3)。
【0030】T1時間経過するまでこのS1からS3ま
での処理を繰り返し、経過すれば今度はT2時間を設定
し(S4)、周波数切換信号をインバータ回路42に出
力して、圧縮機の回転周波数を1ランク下げて43Hz
とする(S5)と共に、T2時間のカウントを開始する
(S6)。そして、設定したT2時間が経過したか否か
を調べ(S7)、経過すれば圧縮機の回転周波数をさら
に1ランク下げて35Hzとする(S8)が、このT2
時間の経過の如何に拘わらず、その間常に扉が開いたか
否か(S9)と、圧縮機のオンしている時間がトータル
60分を経過したか否か(S10)、及び霜取センサ4
7からの信号を調べ冷蔵庫が霜取り動作に入ったか否か
(S11)をチェックして、もしこれらの状態に入れ
ば、直ちに圧縮機の回転周波数を元の常用周波数に戻し
て(S12)、T1時間を設定し(S13)、S1の処
理に戻る。
【0031】勿論、図5に示した制御回路43での処理
はほんの一例であって、種々の制御方式が取りうるが、
圧縮機の回転数を予め決められた特定周波数を段階的に
選択制御する構成とすることにより、周波数を連続的に
変化させる制御方式に比べて、周波数の変化が抑制され
周波数の変化にともなうドレミ音等の騒音の抑制に効果
が得られる。
【0032】圧縮機の運転能力(回転数)の変更には、
モータ3に交流電動機の使用も考えられるが、交流電動
機を使用した場合は、回転子に電流が流れて、そこで熱
損失が発生する。これに対して、直流電動機の場合は、
回転子に永久磁石を使用しているためこの損失が少なく
効率が向上する。
【0033】また、交流電動機では、通常回転子にロー
ターバーを設けるため大きくて重いアルミダイキャスト
が用いられている。それに対して、永久磁石を使用する
直流電動機では、最近の磁性材料の進歩により、小型軽
量化が可能となる。本実施例では、回転子31は電磁鋼
板を積層した積層コア34の内部に溝を掘って、4枚の
磁石板35を埋設すると共に、その磁石板35として希
土類磁石を使用しているため、通常使用されるフェライ
トに比べて磁石寸法を小さくでき回転子、すなわち、電
動機さらには圧縮機を小型化することが可能となる。
【0034】さらに、積層コア34の上下端面にはバラ
ンサとフライホィールを兼ねた端面部材37と38を配
置してかしめピン39により一体的に固定して回転子3
0を構成することにより、安定した回転が得られるよう
にしている。
【0035】このように、本実施例では、新冷媒R13
4aを使用する圧縮機のモータ3を直流電動機としさら
にインバータ回路で駆動することによって、圧縮機を小
型化することが可能となり、余分な電力消費を抑えて効
率が改善され、課題の解決が図られる。
【0036】このように構成される圧縮機において、圧
縮された冷媒ガスは、軸受17に設けられた図示しない
吐出孔及び吐出弁を経て吐出マフラ24に吐出される。
これにより冷媒ガスの脈動音が減衰され、その後空間2
8に吐出されてエアギヤツブ29及び隙間30を経て吐
出管7から高圧冷媒ガスとして機外の冷凍サイクル(図
示せず)に供給される。
【0037】吐出マフラ24で脈動音が減衰された冷媒
ガスは、霧化した多量の油滴を含んでおり、その油はエ
アギヤツブ29及び隙間30を上昇する時に分離されて
通常は油溜31に回収されることになるが、少しずつ冷
凍回路中に洩れ出して圧縮機内部で潤滑油不足を来す。
このような不具合を無くして、冷凍回路に洩れ出した潤
滑油が再び圧縮機内部に戻ってくるようにするため、本
実施例では、使用する新冷媒R134aと相溶性がよい
潤滑油として、ポリオールエステル油等のエステル系油
を用いている。又、ペンタン等の添加剤を用いれば、R
134aと相溶性のないハードアルキルベンゼン油(H
AB)を用いることも可能である。
【0038】しかし、新冷媒R134aは塩素を含まな
いため、従来冷媒に比べて粘度が低く、そのためどうし
ても摺動部材への潤滑が不足がちになる。このような問
題を解決するため、本実施例ではベーン21に耐摩耗性
の優れたPVD窒化処理を施すと共に、ローラ19は合
金ターカロイを用いて形成している。この合金ターカロ
イはモリブデン、ニッケル、クロム、ボロンを所定成分
比で結合させた合金であり、PVD窒化処理されたベー
ン21と最適な組合せができ、両部材の摩耗を防止す
る。
【0039】即ち、鉄系等の母材にPVD窒化処理する
と非常に硬度を増すが、互いに擦れ合う部材双方を共に
PVD窒化処理して硬度を増すと、硬いもの同士の擦れ
合いとなりやはり摩耗が進む。そうかと言って、一方を
金属のままにするとPVD窒化処理材により削られてし
まう。従って、ある程度の硬度が必要となるが、実験を
繰り返した結果、鉄系等の母材にPVD窒化処理された
ベーン21と組み合わせるに最適なローラ19の材質と
して合金ターカロイが得られた。勿論、このローラ19
とベーン21の材質即ち合金ターカロイとPVD窒化処
理部材は互いに入れ替えて構成しても何ら支障ない。
【0040】冷媒中に粉塵等の不純物が混じると圧縮機
の圧縮室を損傷させるため、圧縮機の吸入側にはフィル
タが設けられているが、モータ3の固定子側に配設され
るウェッジ、スロット絶縁紙、スロットライナー絶縁紙
等に用いられる絶縁材料の材質によっては、オリゴマ
(oligomer)が多量に発生し、これが冷媒と一緒に冷凍
回路中を回り、そのフィルタを目詰まりさせる原因とな
る。このオリゴマは高分子樹脂を使用した場合に必ず発
生するものであるが、今回使用する新冷媒R134aに
対して最もオリゴマの少ない絶縁材料として、実験を繰
り返すことにより、PEN(ポリエチレンナフタレー
ト)が得られた。
【0041】このように、本願発明では、新冷媒R13
4aを用いることにより、圧縮機に生じる各種問題につ
いて調査、検討し、その問題点を解決するために実験、
研究を重ねた結果、上記に詳述したように、特に冷蔵庫
用として最適で、従来と品質面では勝るとも劣らず、且
つ自然環境に優しい圧縮機の提供を可能としたものであ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、冷凍効果の悪い新冷媒
R134aを用いても、冷凍能力を落とすことなく電力
消費を抑え、コンパクトにして、高性能な冷蔵庫が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回転型圧縮機の縦断面
図である。
【図2】図1に示す回転型圧縮機の圧縮部分の横断面図
である。
【図3】図1に示す回転型圧縮機の回転子部分の横断面
図である。
【図4】図1に示す回転型圧縮機のモータを駆動制御す
る制御装置のブロック図である。
【図5】図4の制御装置のインバータ回路を制御する制
御回路の処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 モータ 30固定子 31回転子 19ローラ 21ベーン 35磁石 42インバー回路 43制御回路
フロントページの続き (72)発明者 飯塚 敏之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 伊藤 亨 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松▲崎▼ 章 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC03 AD03 CF01 CF04 3H045 AA05 AA09 AA12 AA27 BA32 CA24 CA25 DA07 3L045 AA02 BA01 CA02 DA02 LA06 LA14 MA02 MA05 MA15 NA15 PA03 PA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動要素とこの電動要素で回転駆動され
    る圧縮要素とから構成される圧縮機を備え、この圧縮機
    の運転能力を変えて庫内の温度を設定温度付近に制御す
    る冷蔵庫において、前記圧縮要素で圧縮される冷媒にR
    134aを使用し、前記電動要素の回転子に希土類磁石
    を備えかつ前記回転子の回転位置に基づいて電力を供給
    する前記電動要素の巻線を換えると共に前記電力を前記
    庫内の温度及び設定温度に基づい変える制御部を備える
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機内には、エステル系油が収容
    されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記電動要素の巻線への電力供給の切換
    えはインバータ回路で行われることを特徴とする請求項
    2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記巻線へ供給される電力はさらに少な
    くとも冷蔵庫の庫外温度、扉の開閉状態、霜の状態に基
    づいて変えられることを特徴とする請求項3に記載の冷
    蔵庫。
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