JP4599797B2 - フレア計測方法、露光方法、露光装置の調整方法 - Google Patents
フレア計測方法、露光方法、露光装置の調整方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系に生じるフレア光を計測するフレア計測方法及びフレア計測装置、並びに露光方法及び露光装置、露光装置の調整方法に関するものである。
【0002】
本出願は日本国特許出願(特願2000−225858)を基礎としており、その内容を本明細書に組み込む。
【0003】
【従来の技術】
従来より、半導体素子や薄膜磁気ヘッドあるいは液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する場合に種々の露光装置が使用されている。このような露光装置は、照明光学系を介してパターンを備えたマスクに露光用照明光(露光光)を照明し、マスクを透過した光で投影光学系を介して感光剤(レジスト)が塗布された基板(以下では感光基板とも呼ぶ)を露光する。これにより、マスクのパターンの像が基板(レジスト)上に転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した露光装置における光学系(照明光学系、投影光学系など)は複数の光学部材(レンズなど)から成り立っているが、この光学系を露光光が通過した際、露光光が各光学部材間で散乱してフレア光を生じる場合がある。このフレア光が生じると、例えばマスクのパターン像が形成される投影光学系の投影領域での光量が不均一となったり、投影光学系の像面でのパターン像のコントラストが低下して、感光基板上には精度良いパターンが形成されない。したがって、露光処理を行うに際し、フレア光を除くような所定の処理を行うために、光学系に生じるフレア光の位置や光量を予め計測する必要がある。しかしながら、従来において、光学系に生じるフレア光の位置や光量を計測する有効な手段がなかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、光学系に生じるフレア光に関する情報を定量的に計測することができるフレア計測方法及びフレア計測装置、並びに露光方法及び露光装置、露光装置の調整方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、実施の形態に示す図1〜図8に対応付けした以下の構成を採用している。
【0007】
本発明の一実施態様におけるフレア計測方法は、光学系に生じるフレアを計測するフレア計測方法において、 光を遮光する遮光パターン及び光を透過する透過部を備えた基板に、光学系による遮光パターンの像の形成位置に対応した位置でフレア光が検知されない光量を有する第1の光を照射し、基板に、第1の光に対して光量を増加させた第2の光を照射し、遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における第1の光の光量に関する情報と、遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における第2の光の光量に関する情報とに基いて、フレアに関する第1情報を求めることを特徴とする。
【0008】
本発明の一実施態様における露光方法は、照明光学系(IL)からの露光光(EL)をパターンを備えたマスク(M)に照射し、このパターンの像を投影光学系(PL)を介して感光基板(P)上に転写する露光方法において、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のフレア計測方法によって各光学系(IL、PL)によって生じるフレアを計測し、この計測結果に基づいて所定の処理を行った後、転写処理を行うことを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施態様における露光装置の調整方法は、光源からの照明光をマスクに照射する照明光学系と、マスクに形成されたパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを備える露光装置の調整方法において、光を遮光する遮光パターン及び光を透過する透過部を備えたマスクに、投影光学系による遮光パターンの像の形成位置に対応した位置でフレア光が検知されない光量を有する第1の光を照射し、マスクに、第1の光に対して光量を増加させた第2の光を照射し、遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における第1の光の光量に関する情報と、遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における第2の光の光量に関する情報とに基いて、投影光学系の像面上での照明光の照度分布を求めることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフレア計測方法及びフレア計測装置、露光方法及び露光装置の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明のフレア計測装置Sを備えた露光装置EXの概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、露光装置EXは、光源(光源装置)101からの光束をマスク(レチクルを含む)M(M1、M2)に照明する照明光学系ILを備えた照明系ユニットIUと、この照明光学系IL内に配され露光光ELを通過させる開口の面積、位置、及び形状を調整してこの露光光ELによるマスクMの照明範囲を規定する視野絞りとしてのブラインド部(照射範囲調整装置)Bと、ケーシング(鏡筒)PK内に設けられ、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を感光基板P上に投影する投影光学系PLを備えた投影系ユニットPUとを備えている。
【0012】
光源101は、例えば、発振波長193nmのArFエキシマレーザー、発振波長157nmのフッ素レーザー(F2レーザー)、発振波長146nmのクリプトンダイマーレーザー(Kr2レーザー)、あるいは発振波長126nmのアルゴンダイマーレーザー(Ar2レーザー)などによって構成される。なお、光源101として水銀ランプ、KrFエキシマレーザー、あるいはYAGレーザ又は固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波発生装置などを用いてもよく、本例では光源101の種類や露光光ELの波長は任意で構わない。
【0013】
光源101から出射された露光光ELは、窓部102aを通過して照明系ユニットIUのミラー103a、ミラー103bを反射して照明光学系ILに入射する。照明光学系ILは、リレーレンズ、露光光ELの照度分布を均一化するためのオプティカルインテグレータ、露光光ELをオプティカルインテグレータに入射させるインプットレンズ、オプティカルインテグレータから射出した露光光ELをマスクM上に集光するためのコンデンサレンズ、開口絞り、及び減光フィルタ等の複数の光学部材を有している。これら光学部材はケーシングIK内に配置されている。
【0014】
このとき、マスクMを含む照明光学系ILを構成する各光学部材間で露光光ELが散乱し、フレア光が生じる場合がある。
【0015】
ブラインド部Bは、例えば平面L字状に屈曲し、照明光学系ILの光軸AXと直交する面内で組み合わせられることによって矩形状の開口を形成する一対のブレードと、これらブレードを光軸AXと直交する面内で変位させる駆動機構Dとを備えており、制御装置CONTによって制御される。このとき、ブラインド部Bの開口の大きさなどはブレードの変位に伴って変化し、入射される露光光ELのうち、通過させた露光光ELのみをマスクM側に送る。ブラインド部Bの開口により規定された露光光ELは、マスクステージMSTに保持されるマスクMの特定領域をほぼ均一な照度で照明する。図示はしていないが、マスクステージMSTの位置及び回転量はレーザ干渉計によって計測されている。
【0016】
照明光学系ILから射出された露光光ELは、ミラー103cで反射し、窓部102bを通過し、2次元移動可能なマスクステージMST上のマスクMに入射する。さらに、マスクMを透過した露光光ELは、窓部102cを介して投影系ユニットPU内の投影光学系PLに入射し、この投影光学系PLを構成する複数のレンズ(光学部材)を透過して感光基板Pに入射し、マスクMのパターンの像を感光基板P表面に形成する。
【0017】
このとき、マスクM及び感光基板Pを含む投影光学系PLを構成する各光学部材間で露光光ELが散乱し、フレア光が生じる場合がある。
【0018】
感光基板Pは、3次元方向(XYZ方向)に移動可能な基板ステージPST上に設置され、この基板ステージPSTのXY平面内での位置、及び回転量(ヨーイング量など)は、レーザ干渉計105で計測されている。一方、基板ステージPSTのZ方向の位置、及び傾斜量は、投光系106aと受光系106bとを備えた焦点検出系106で計測される。これらレーザ干渉計105及び焦点検出系106の計測結果は制御装置CONTに出力され、基板ステージPSTは、制御装置CONTの指示に基づいて駆動機構PSTDを介して移動される。
【0019】
基板ステージPST上には、この基板ステージPST上に達する露光光ELの光量に関する情報を検出可能な光検出装置(照度センサ)DTが設けられている。この光検出装置DTは、感光基板Pの表面(露光処理面)、すなわち、投影光学系PLの像面(所定の位置)における光量(照度)を検出可能となっており、本例ではピンホールセンサによって構成されている。このとき、光検出装置DTは、基板ステージPSTの移動によって任意の位置に移動可能となっている。
【0020】
なお、本実施形態における露光装置EXは、マスクMと感光基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを露光し、感光基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート型の露光装置である。
【0021】
次に、以上説明したような照明光学系IL及び投影光学系PLを備えた露光装置EXにおける露光光ELの光路上に生じるフレア光を計測する方法について説明する。ここで、本発明のフレア計測方法は、照明光学系ILとマスクMとの間に生じるフレア光を計測する方法と、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光を計測する方法とがあり、照明光学系ILとマスクMとの間に生じるフレア光と、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光とを独立して計測する。
【0022】
《照明光学系−マスク間に生じるフレア光の計測方法》
まず、第1実施形態として、照明光学系IL−マスクM間に生じるフレア光の計測方法について説明する。ここで、照明光学系ILとマスクMとの間に生じるフレア光は、図1、図2に示すように、照明光学系IL及び投影光学系PLを含む光路上に露光光(所定の光、照明光)ELを照射する光源(光源装置)101と、この光路上のうち、マスクステージMSTに配置され、所定のパターンを備えたマスク(基板)M1と、基板ステージPST上の投影光学系PLの像面(所定の位置)において露光光ELの光量に関する情報(照度)を検出可能な光検出装置DTと、光源101から出射する露光光ELの光量及び照射範囲の少なくとも一方を制御可能であって、光検出装置DTの検出結果が出力される制御装置CONTとを備えたフレア計測装置Sによって計測される。
【0023】
図2に示すように、マスク(第1マスク)M1は、照明光学系ILによって照明される露光光ELを反射するクロム部(遮光パターン)Cと、光を透過する抜きパターン(透過パターン)Tとを備えている。クロム部CはマスクM1の全面にわたって設けられており、抜きパターンTは、例えば1辺が約4mmの4角形(正方形)であって、マスクM1の板面方向の中央部及び周辺部を含む所定の位置に複数設けられている。このとき、露光光ELの照射領域に対する抜きパターンTの透過率は10%以下に設定されている。すなわち、露光光ELの照射領域内でマスクMを透過する露光光ELは、マスクMに入射する露光光ELの10%程度以下であり、残りはマスクMで反射される。
【0024】
図3に示すように、マスクM1のクロム部Cに照射された露光光ELは照明光学系IL側に反射し、基板ステージPST側に対して遮蔽されるようになっている。一方、マスクM1の抜きパターンTに照射され、この抜きパターンTを透過した露光光ELは、投影光学系PLを透過して基板ステージPST側に達し、この基板ステージPSTに設けられた光検出装置DTに検出されるようになっている。なお、本実施形態においては、基板ステージPST上には感光基板Pは配置されない。
【0025】
このようなフレア計測装置Sを用いて、照明光学系ILとマスクM1との間に生じるフレア光を計測するには、フレア光が生じない条件において、基板ステージPSTにおける感光基板Pの表面に相当する所定の位置(投影光学系PLの像面)での光量に関する情報を予め検出する工程(工程Sa1)と、所定の条件(通常の露光処理条件)において、照明光学系ILからマスクM1に露光光ELを照射して前記所定の位置での光量に関する情報を検出する工程(工程Sa2)と、工程Sa1と工程Sa2とによって検出した各光量に関する情報に基づいて、フレア光に関する情報を求める工程(工程Sa3)とを備えた計測方法で計測を行う。
【0026】
<工程Sa1>
図3に示すように、照明光学系ILの光路下流側のマスクステージMSTに、露光光ELを透過可能な所定の大きさを有する抜きパターンTを備えたマスクM1を設置した後、まず、フレア光が発生しない条件において、マスクM1に対して照明光学系ILから露光光ELを照射する。このとき、フレア光が発生しない条件は、マスクM1のうち、抜きパターンTのみに露光光ELを照射することによって実現することができる。
【0027】
具体的には、照明光学系ILに設置されているブラインド部(照射範囲調整装置)Bを調整し、このブラインド部Bの開口を通過した露光光ELが、マスクM1に形成された複数の抜きパターンTのうち、1つの抜きパターンTのみに照射されるように調整する。つまり、抜きパターンTの4角形状に応じてブラインド部Bの開口を調整し、このブラインド部Bの開口を透過した露光光ELを1つの抜きパターンTに対して照射するようにし、他の抜きパターンTには照射しないように設定する。すなわち、照明光学系ILによるマスクM1に対する露光光ELの照射領域内で露光光ELを実質的に抜きパターンTのみに照射する。ブラインド部Bによって照射範囲(本実施形態では少なくとも大きさと位置)を調整された露光光ELは、1つの抜きパターンTのみを透過し、マスクM1のクロム部Cや照明光学系ILの各部材間で散乱したりしないため、この状態においてはフレア光は発生しない。また、基板ステージPSTを移動して、露光光ELが照射される1つの抜きパターンTの投影位置に光検出装置DTが位置決めされている。
【0028】
ブラインド部Bによって照射範囲を調整され、1つの抜きパターンTを透過した露光光ELは、投影光学系PLを透過した後、基板ステージPST上に配置された光検出装置DTによって照度を検出される。つまり、光検出装置DTは、フレア光が生じない条件において、透過パターンTの形成位置に対応する投影光学系PLの像面上の所定の位置(照射位置)において露光光ELの照度を検出する。このときの検出結果、すなわち、1つの抜きパターンTを透過した露光光ELの像面における照度の検出結果は制御装置CONTに出力される。また、このときの光検出装置DTの位置に関する情報もレーザ干渉計105から制御装置CONTに出力される。
【0029】
そして、1つの抜きパターンTに露光光ELを照射してこの抜きパターンTを透過した露光光ELの照度を検出したら、露光光ELが他の抜きパターンTを照射するようにブラインド部Bを調整するとともに、基板ステージPSTを移動し、この他の抜きパターンTに対して露光光ELを照射する。光検出装置DTは、前記と同様に、この他の抜きパターンTを透過した露光光ELの照度を検出する。以下同様に、ブラインド部Bを調整してマスクM1に設けられた複数の抜きパターンTに対してそれぞれ順次露光光ELを照射するとともに基板ステージPSTをステッピングさせて、この抜きパターンTを透過した露光光ELの像面での照度を光検出装置DTによってそれぞれ検出する。
【0030】
<工程Sa2>
複数の抜きパターンTに対してそれぞれ露光光ELを照射するとともに、この抜きパターンTを透過した露光光ELのそれぞれの照度を投影光学系PLの像面において検出したら、ブラインド部Bを所定の条件に戻す。すなわち、本実施形態では照明光学系ILを用いて露光処理が行われる通常の条件となるようにブラインド部Bの開口を広げて工程Sa1とは照射範囲を変化させ、マスクM1(パターン領域)全体に露光光ELが照射されるようにする。この状態で、照明光学系ILからマスクM1に対して露光光ELを照射する。すなわち、照明光学系ILによる露光光ELの照射領域のほぼ全域に露光光ELを照射する。このときの光源101の出力(照明光学系ILからマスクM1に対して出射される露光光ELの光量)は、工程Sa1における出力(光量)と等しくなるように設定されている。ブラインド部BによってマスクM1全体を照射するように照射範囲を調整された露光光ELは、マスクM1の複数の抜きパターンTをそれぞれ通過し、基板ステージPST上に設けられた光検出装置DTに検出される。光検出装置DTは、各抜きパターンTの投影位置に対応する投影光学系PLの像面上の各位置で照度を検出し、この検出結果を制御装置CONTに出力する。
【0031】
<工程Sa3>
制御装置CONTは、工程Sa1における検出結果、すなわち、マスクM1の抜きパターンTのみに照射された露光光EL(第1の光)の投影光学系PLの像面上での照度A1と、工程Sb2における検出結果、すなわち、マスクM1全体に照射された露光光EL(第2の光)の抜きパターンTの形成位置に対応する投影光学系PLの像面上の所定の位置での照度A2とに基づいて、フレア光に関する情報を求める。
【0032】
ここで、照明光学系ILとマスクM1との間にフレア光が生じている場合、工程Sa2において検出された照度A2は、工程Sa1において検出された照度A1より大きくなる。一方、フレア光が生じていない場合には、工程Sa1において検出された照度A1と工程Sa2において検出された照度A2とは等しくなる。したがって、制御装置CONTは、工程Sa1で検出された照度A1と、工程Sa2で検出された照度A2とを比較し、照度A2のほうが大きい場合には、この抜きパターンTに対応する位置においてフレア光が生じていると判断する。そして、照度A1と照度A2との差を求めることにより、この抜きパターンTに対応する位置での照明光学系ILに生じるフレア光の光量(照度)を求める。
【0033】
つまり、図4に示すように、抜きパターンTの位置に対応した投影光学系PLの像面上の所定の位置において、工程Sa1で検出された照度がA1であり、工程Sa2で検出された照度がA2である場合、この位置におけるフレア光の照度(光量)A3は、
A3=A2−A1 (1)
となる。なお、図4において、横軸は像面位置を、縦軸は照度(光量)を示している。
【0034】
そして、マスクM1のうち、板面方向に複数設けられた抜きパターンTに対応する投影光学系PLの像面での位置のそれぞれの照度A1、A2に基づいて、この位置に対応した位置においてフレア光が生じているか否かを判断するとともに、フレア光が生じている場合には、それぞれの位置において生じているフレア光の照度(光量)を求める。つまり、図4(a)〜(c)に示すように、マスクM1の中央部及び周辺部を含んだ複数の位置におけるフレア光の照度(光量)A3を求めることができる。このように、本実施形態によれば、照明光学系ILでフレア光が生じているか否か、生じている場合にはそのときのフレア光の照度(光量)、フレア光の照度分布など、フレア光に関する種々の情報を定量的に求めることができる。なお、マスクステージMSTを所定量だけ移動して上記工程Sa1、Sa2を繰り返し実行することで、フレア光の計測点数を増やし、照度分布などの計測精度の向上を図ってもよい。また、工程Sa1、Sa2でそれぞれ各抜きパターンTの投影位置での露光光ELの照度を検出するとき、光源101から発振される露光光ELの強度(光量)がパルス毎に変動し得る。そこで、照明光学系IL内でオプティカルインテグレータから射出される露光光ELの一部を分岐して光検出器(インテグレータセンサ)で検出し、前述の光検出装置DTによる露光光ELの検出時にこのインテグレータセンサから出力される信号(露光光ELの強度)に基づいて、前述の照度A1、A2を規格化する、あるいは前述の照度A1、A2の少なくとも一部を補正することが好ましい。このとき、インテグレータセンサの代わりに光源101内に配置される光検出器を用いてもよい。
【0035】
《マスク−投影光学系−感光基板間に生じるフレア光の計測方法》
次に、第2実施形態として、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光の計測方法について説明する。ここで、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光は、第1実施形態で説明したフレア計測装置Sによって計測されるものであって、前述した第1実施形態と同一もしくは同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略もしくは省略するものとする。
【0036】
なお、本実施形態においては、第1実施形態で示した照度センサDTを用いずに、基板ステージPST上に感光基板Pを設置し、この感光基板Pに対してマスクM(M2)を介して露光光ELを照射し、この感光基板Pに形成されたパターン形状を図6に示すような形状計測装置STによって計測し、この形状計測装置STの計測結果と照射した露光光ELの光量とに基づいてフレア光に関する情報を求める。すなわち、本実施形態において、露光光ELに関する情報を検出する検出装置(検出手段)は、感光基板Pに形成されたマスクM(M2)のパターン形状を計測可能な形状計測装置STによって構成されており、形状計測装置STの計測結果は制御装置CONTに出力されるようになっている。形状計測装置STはSEM又は原子間力顕微鏡等によって構成される。
【0037】
本実施形態において用いられるマスク(第2マスク)M2は、図5に示すように、照明光学系ILによって照射される露光光ELを反射するクロムパターン(遮光パターン)Cと、光を透過する透過部(透過パターン)Tとを備えている。透過部TはマスクM2の全面にわたって設けられており、クロムパターンCは、例えば1辺が約4mmの4角形(正方形)であってマスクM2の板面方向の中央部及び周辺部を含む所定の位置に複数設けられている。このとき、露光光ELの照射領域に対する透過部Tの透過率は90%以上に設定されている。
【0038】
図6に示すように、マスクM2のクロムパターンCに照射された露光光ELは基板ステージPST上の感光基板Pに対して遮蔽されるようになっている。一方、マスクM2の透過部Tを透過する露光光ELは、投影光学系PLを透過して基板ステージPST側に達し、この基板ステージPSTに設けられた感光基板Pを照射するようになっている。
【0039】
このようなフレア計測装置Sを用いて、投影光学系PLを含むマスクM2と感光基板Pとの間に生じるフレア光を計測するには、フレア光が検知されない条件において照明光学系ILから感光基板Pに露光光ELを照射することによって、このときの露光光ELの光量に関する情報を予め検出する工程(工程Sb1)と、所定の条件(通常より大きい露光量条件)において感光基板Pに露光光ELを照射することによって、このときの光量に関する情報を検出する工程(工程Sb2)と、工程Sa1と工程Sa2とによって検出した各光量に関する情報に基づいてフレア光に関する情報を求める工程(工程Sb3)とを備えた計測方法で計測を行う。
【0040】
<工程Sb1>
図6に示すように、投影光学系PLの光路上流側のマスクステージMSTに、露光光ELを遮蔽可能な所定の大きさを有するクロムパターンCを備えたマスクM2を設置した後、フレア光が検知されない条件において、マスクM2に対して照明光学系ILから露光光ELを照射する。
【0041】
まず、制御装置CONTによって光源101を制御し、光量を低く設定してマスクM2の全面に対して照明光学系ILから露光光ELを照射する。この露光光ELは、マスクM2の透過部T及び投影光学系PLを透過した後、基板ステージPST上に設置された感光基板Pを照射する。このとき、露光光ELの光量が十分に低い場合には感光基板Pのレジストは現像処理時において除去されない。
【0042】
次いで、制御装置CONTによって光源101を制御し、マスクM2に照射する露光光ELの光量を徐々に高くしていく。光量を徐々に高くしていき、所定の光量(積算値であり、露光量に相当)になると、感光基板P上において露光光ELが照射された部分、すなわち、マスクM2の透過部Tに対応する感光基板P上の位置でのレジストが現像処理時において除去される。
【0043】
すなわち、この場合の所定の光量とは、クロムパターンCの形成位置に対応する感光基板P上の各位置でフレア光によりレジストが感光し現像工程において除去されない程度、且つ、透過部Tに対応する感光基板P上のレジストが感光し現像工程において除去され、パターンが形成可能な積算光量(露光量)である。
【0044】
そして、このときに感光基板Pにパターンが形成されたか否かは形状計測装置STによって検出される。形状計測装置STの検出結果は制御装置CONTに出力され、制御装置CONTは形状計測装置STの検出結果に基づいて、透過部Tに対応した感光基板Pの位置のレジストが感光されるのに必要な所定の光量を求めることができる。ここで、この所定の光量をB1とする。
【0045】
<工程Sb2>
次に、光源101を制御装置CONTによって制御し、工程Sb1においてマスクM2に照射した露光光ELの所定の光量B1とは異なる光量を有するように、露光光ELの光量を設定する。この場合、光源101の出力(照明光学系ILから出射される露光光ELの光量)を工程Sb1における出力(光量)より高く設定して、マスクM2に照射する露光光ELの光量を増加させる。マスクM2を照射した露光光ELは、透過部T及び投影光学系PLを通過し、基板ステージPST上に設けられた感光基板Pを照射する。
【0046】
投影光学系PLを含むマスクM2と感光基板Pとの間にフレア光が生じている場合、マスクM2のクロムパターンCの形成位置に対応する感光基板P(投影光学系PLの像面)上の光量は0でなくなる。つまり、本来、光量が0であるはずの感光基板PのクロムパターンCに対応する位置の光量は、フレア光が照射されることによって0でなくなる。したがって、フレア光が生じている場合、露光光ELの光量を高くすることによって移動するこのフレア光がクロムパターンCに対応する感光基板P上の位置におけるレジストを感光する。この場合、本来ならばレジストが除去されないクロムパターンCに対応する感光基板P上の位置におけるレジストは現像処理時において除去される。感光基板P上のクロムパターンCに対応する位置(照射位置)のレジストが除去されたか否かは形状計測装置STによって検出され、制御装置CONTはこの形状計測装置STの検出結果に基づいて、フレア光がクロムパターンCに対応する感光基板P上の位置のレジストを感光したか否かを判断する。ここで、クロムパターンCに対応する感光基板P上の位置におけるレジストが現像処理において除去される際の露光光ELの光量をB2とする。
【0047】
そこで、工程Sb1の光量B1よりも大きく、かつ互いに異なる光量でそれぞれ感光基板Pを露光し、各光量でそれぞれクロムパターンCに対応する感光基板P上の位置でレジストが除去されるか否かを検出して光量B2を決定する。なお、工程Sb1、Sb2でそれぞれ感光基板上での露光光ELの積算光量(露光量)B1、B2を調整するためには、感光基板上での露光光ELの強度、感光基板上に照射される露光光ELのパルス数、及び光源101の発振周波数の少なくとも1つを変更すればよい。また、露光光ELが連続光であるときは、感光基板上での露光光ELの強度とその照射時間との少なくとも一方を変更すればよい。さらに、図1の露光装置が走査露光方式であるときは、露光光ELがパルス光及び連続光のいずれであっても、前述した露光光ELの強度などに、感光基板の走査方向に関する感光基板上での露光光ELの照射領域の幅、及び感光基板の走査速度を加えてその少なくとも1つを変更すればよい。
【0048】
<工程Sb3>
工程Sb1によって求めた結果、すなわち、感光基板P上のマスクM2の透過部Tに対応した位置のレジストが除去され、クロムパターンCに対応した位置のレジストは除去されない光量を有する露光光EL(第1の光)の光量B1と、工程Sb2によって求めた結果、すなわち、フレア光が発生し、感光基板P上のクロムパターンCに対応した位置のレジストが除去される光量を有する露光光EL(第2の光)の光量B2とに基づいて、フレア光に関する情報を求める。
【0049】
投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間にフレア光が生じている場合、図7に示すように、マスクM2のクロムパターンCに対応する感光基板P上の位置にはフレア光が照射され、この部分のレジストは除去される。一方、フレア光が生じていない場合には、クロムパターンCに対応する感光基板P上の位置における光量は0であり、この部分でのレジストは除去されない。なお、図7において、横軸は像面位置を、縦軸は露光光ELの光量と示している。
【0050】
制御装置CONTは、形状計測装置STの計測結果に基づいて、工程Sb2においてクロムパターンCの形成位置に対応する感光基板P上のレジストが除去されていると判断したら、投影光学系PLを含むマスクM2と感光基板Pとの間にフレア光が生じていると判断する。そして、工程Sb1で求めた光量がB1、工程Sb2で求めた光量がB2である場合、クロムパターンCの形成位置に対応した感光基板P上でのフレア光の光量B3は、
B3=B1(B1/B2) (2)
となる。
【0051】
なお、光量B1,B2は形状計測装置STを用いず、顕微鏡等により目視で確認して求めてもよい。
【0052】
そして、第1実施形態同様、マスクM2の板面方向に複数設けられたクロムパターンCの各形成位置にそれぞれ対応する感光基板P上のレジストが除去されたか否かを検出し、この検出結果に基づいて、各位置においてフレア光が生じているか否かを判断するとともに、フレア光が生じている場合には、(2)式に基づいて、各位置におけるフレア光の光量を求めることができる。このように、本実施形態においても、フレア光が生じているか否か、そのときのフレア光の光量、フレア光の照度分布など、フレア光に関する情報を検出することができる。
【0053】
このように、感光基板Pに形成されたパターン形状(クロムパターンCの転写像)によって、マスクM2の透過部T及びそれぞれのクロムパターンCに対応する感光基板P上の各位置におけるフレア光に関する情報を検出することができる。
【0054】
なお、工程Sb2では所定の光量B2が通常の露光量(感光基板Pの感度特性に応じて定められる適正露光量)よりも大きいときにフレア光の検知が可能となるので、工程Sb1では所定の光量B1を通常の露光量として構わない。ただし、通常の露光量でもフレア光は検知されないだけで存在している。
【0055】
また、第1実施形態の工程Sa2では基板ステージPSTを移動させてマスクM1上の複数の抜きパターンTを透過する露光光ELをそれぞれ光検出装置DTで検出するものとしたが、例えば複数のピンホールを有し、各ピンホールを通る露光光をそれぞれ独立に検出可能な光検出装置を用いて、少なくとも2つの抜きパターンTを透過する露光光ELを同時に検出するようにしてもよい。なお、第1実施形態の工程Sa1では1つの抜きパターンTのみに露光光ELを照射するが、この光検出装置を用いることで、少なくとも2つの抜きパターンT間で、基板ステージPSTを移動することなく露光光ELを検出するようにしてもよい。
【0056】
さらに、第1実施形態ではマスクM1に複数の抜きパターンTを形成したが、マスクM1に1つの抜きパターンTのみを形成するだけでもよく、この場合はマスクステージMSTを移動して露光光ELの照射領域内で抜きパターンTの位置を変えることで、その照射領域内の複数の位置でそれぞれフレア光に関する情報を検出すればよい。同様に、第2実施形態ではマスクM2に1つのクロムパターンCのみを形成するだけでもよい。
【0057】
なお、第1実施形態の工程Sa2におけるマスクM1上での露光光ELの照射領域、及び第2実施形態の工程Sb1、Sb2におけるマスクM2上での露光光ELの照射領域は、マスクMのパターンの転写時と同一条件で(すなわち大きさ、位置、及び形状が等しく)設定されることが好ましい。
【0058】
以上、説明したように、フレア光が検知されない条件を予め設定しておき、この条件で投影光学系PLの像面における露光光ELに関する情報を検出し、次いで、所定の条件において投影光学系PLの像面における露光光ELに関する情報を検出するようにしたことにより、各光学系IL、PLで生じるフレア光を定量的に求めることができる。したがって、フレア光を除くための所定の処理、例えば、光学系を構成する各光学部材の光軸AXに対する角度を調整する処理などを効率良く行うことができる。そして、フレア光の計測には、所定のパターンを備えるマスクM1,M2を用いて行うことができ、簡易な構成で安定した計測を実現することができる。
【0059】
照明光学系ILと投影光学系PLとに分離してフレア光の計測を行うようにしたので、例えば、フレア光の生じている箇所が照明光学系IL内または投影光学系PL内のいずれであるのかなど、フレア光が生じる光路上の箇所を容易に精度良く特定することができる。したがって、露光処理に先立ち、あるいは露光装置の出荷前などに、フレア光を除く処理を効率良く行うことができる。例えば、照明光学系IL又は投影光学系PLの少なくとも1つの光学部材の位置調整又は交換などが行われる。具体的には、照明光学系ILではリレーレンズ系などの交換、投影光学系PLでは最も感光基板に近い光学部材(レンズエレメント、又は収差補正板、あるいは平行平面板など)などの交換が行われる。
【0060】
ところで、図2に示したマスク(第1マスク)M1の抜きパターンTと、図5に示したマスク(第2マスク)M2のクロムパターンCとは、それぞれのマスクの板面方向においてほぼ同一位置に形成されたものであり、抜きパターンTとクロムパターンCとが反転している構成である。このような構成とすることにより、照明光学系IL及び投影光学系PLの光軸AXに対して垂直方向の同じ位置におけるフレア光をそれぞれ計測することができる。すなわち、露光処理面においてどの位置でのフレア光が大きいのかなど、フレア光に関する情報を多く得ることができる。
【0061】
なお、本実施形態の露光装置EXとして、マスクMと感光基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを露光する走査型の露光装置にも適用することができる。
【0062】
走査型の露光装置では露光光ELの照射領域がスリット状に規定されるので、第1実施形態の工程Sa2及び第2実施形態の工程Sb2ではそれぞれマスクM1,M2の一部のみ、すなわち、図2,図5中で点線にて示される中央の長方形の領域に露光光ELが照射される。なお、図2、図5中で中央の長方形の領域とは別に点線にて示される領域は、例えばマスクMと感光基板Pとをほぼ静止させてマスクのパターンを感光基板上に転写する静止型の露光装置における露光光ELの照射領城を表している。即ち、図2、図5のマスクは走査型及び静止型のいずれの露光装置でも用いることが可能となっている。また、第2実施形態の工程Sb2でマスクM2を介して露光光ELで感光基板Pを露光するとき、露光光ELに対してマスクMと感光基板Pとをそれぞれ相対移動する走査露光方式、及びマスクMと感光基板Pとをほぼ静止させる静止露光方式のいずれを採用してもよい。
【0063】
上記第2実施形態において、投影光学系PLを含むマスクM1と感光基板Pとの間に生じるフレア光の計測は、光検出装置DTを用いずに、感光基板PにマスクM2のパターンの像を転写し、形成されたパターン形状の検出結果に基づいて行われる構成であるが、これは、感光基板Pでの露光光ELの投影光学系PL側への反射が大きいためである。したがって、実際に基板ステージPST上に感光基板Pを設置した状態でフレア光計測を行うことにより、感光基板Pでの反射光の成分も検出することができるので、精度良い計測を行うことができる。
【0064】
一方、第2実施形態において、投影光学系PLのみに起因するフレア光を計測する場合には、基板ステージPST上に反射防止手段(反射防止膜など)を設け、この状態においてマスクM2に露光光ELを照射し、光検出装置DTによって投影光学系PLの像面での露光光ELに関する情報を検出するようにすればよい。
【0065】
なお、第1実施形態において、照明光学系ILに生じるフレア光を計測する際に投影光学系PLを通過した露光光ELを基板ステージPST上の光検出装置DTで検出し、この検出結果に基づいて行っているが、投影光学系PLで生じるフレア光は無視可能なほど微少であるため、上述したような構成であっても、照明光学系ILに生じるフレア光の計測を精度良く行うことができる。すなわち、フレア光は、感光基板Pでの露光光ELの反射光によって主に生成されるが、図3に示した第1実施形態においては、基板ステージPST上には感光基板Pは設置されていないので、照明光学系ILに生じるフレア光を所定の精度で計測することができる。
【0066】
上記第2実施形態において、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光は、マスクM2の透過部Tの形成位置に対応する感光基板P上のレジストのみが除去される光量B1と、クロムパターンCの形成位置に対応する感光基板P上のレジストも除去される光量B2とを求め、この2つの光量の値に基づいて求められる構成である。
【0067】
ここで、感光基板Pに対する露光光ELの光量を任意に変化させたときのレジストの消失量に関する複数のデータを予め実験によって求めておくとともにこの複数のデータ(データテーブル)を予め制御装置CONTに記憶させておき、次いで、マスクM2に対して光量を任意に変化させた露光光ELをそれぞれ照射し、このときの感光基板PのクロムパターンCに対応した位置のレジストの消失量を形状計測装置STによって検出し、この検出したレジストの消失量と、前記データテーブルとを比較することによって、制御装置CONTに、そのときのクロムパターンCの位置に対応する感光基板P上のレジストに照射された光(フレア光)の光量を求めさせる構成とすることもできる。
【0068】
上記第2実施形態において、投影光学系PLを含むマスクMと感光基板Pとの間に生じるフレア光の計測は感光基板Pを用いた構成であるが、計測に際し、レジストの影響が検出できればいいのであるから、例えば、投影光学系PLの投影領域全体にレジストと同等な反射率を有する物体(薄膜など)を設けておき、クロムパターンCの形成位置に対応する基板ステージPST上の所定の位置に光検出装置DTを配置して、露光光ELの投影光学系PLの像面における照度を検出するようにしてもよい。この場合、レジストと同等な反射率を有する物体を設けたことにより、感光基板Pを設置したときとほぼ同等の条件でフレア光計測を行うことができるので、精度良い計測を実現することができる。
【0069】
また、上記各実施形態では本発明を露光装置の調整に適用するものとしたが、露光装置の製造工程などにも本発明を適用することができる。さらに、上記各実施形態では露光装置がフレア光の計測機能を有するものとしたが、必ずしも露光装置はその計測機能を有している必要はない。例えば、露光装置の製造工場での組立・調整時などでその計測機能を用いて、露光装置本体に組み込まれた照明光学系や投影光学系などでのフレア光を計測し、その計測結果に応じて照明光学系や投影光学系の光学部材の調整又は交換などを行い、露光装置の出荷にあたってはその計測機能を取り外してもよい。
【0070】
なお、ArFエキシマレーザーなどを光源101とする露光装置では、照明光学系や投影光学系などの光路中に曇り物質(イオン、有機物などを含む)が存在し、この曇り物質によって照明光学系や投影光学系などの透過率(反射率)が変動(低下)するとともに、クレア光が多く発生し得る。このため、本発明は曇り物質に起因して照明光学系や投影光学系などの透過率が変動し得る露光装置に対して特に有効である。
【0071】
上記各実施形態において、露光装置EXの用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子、マイクロマシン、及びマスク(レチクル)などを製造するための露光装置にも広く適当できる。
【0072】
投影光学系PLは縮小系、等倍系、及び拡大系のいずれでもよいし、さらには屈折系、反射屈折系、及び反射系のいずれでもよい。また、光源101はエキシマレーザなどに限られるものではなく、例えば水銀ランプ、YAGレーザや半導体レーザなどの高調波発生装置などでもよい。さらに、露光光ELは紫外光に限られるものではなく、例えばEUV光、硬X線、及び電子線やイオンビームなどの荷電粒子線などでもよい。
【0073】
以上のように、本願実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。このとき、上記各実施形態で説明したフレア光の計測を行い、必要に応じて照明光学系や投影光学系の光学部材の調整又は交換などを行うようにしてもよい。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0074】
半導体デバイスは、図8に示すように、デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材となる基板(ウェーハ、ガラスプレート)を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
【0075】
【産業上の利用可能性】
本発明のフレア計測方法及びフレア計測装置、露光方法及び露光装置、露光装置の調整方法は以下のような効果を有するものである。
【0076】
本発明の一実施態様におけるフレア計測方法及び本発明の一実施態様におけるフレア計測装置によれば、所定のパターンを備えたマスクと光学系とを含む光路上に対して光量及び照射範囲の少なくともいずれか一方が異なる第1及び第2の光をそれぞれ照射するとともに、それぞれの光に関する情報を光路上の所定の位置で検出し、それぞれの検出結果に基づいて光学系に生じるフレア光に関する情報を定量的に求めることができる。したがって、定量的に求められたフレア光に関する情報に基づいて、フレア光を除く所定の処理を効率良く行うことができる。
【0077】
本発明の一実施態様におけるフレア計測方法によれば、光学系にフレア光が発生しない条件を予め設定し、この条件において第1の光を照射するようにしたので、この第一の光に関する検出結果に基づいて、光学系に生じるフレア光の計測を精度良く行うことができる。
【0078】
本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測方法によれば、フレア光が検知されない条件を予め設定し、この条件において第1の光を照射するようにしたので、この第一の光に関する検出結果に基づいて、光学系に生じるフレア光の計測を精度良く行うことができる。
【0079】
本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測方法及び本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測装置によれば、光を透過可能な透過パターンを備えた基板を光学系の光路下流側に設置し、この透過パターンのみに光を照射してこの光の光量に関する情報を光路上の所定の位置で検出し、次いで、照射範囲を変化させて基板全体に光を照射した際の透過パターンの位置に対応した光路上の所定の位置での光量に関する情報を検出することにより、これらの検出結果の差に基づいて、基板の光路上流側における光学系のフレア光を定量的に求めることができる。
【0080】
本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測方法及び本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測装置によれば、光を遮蔽可能な遮光パターンを備えた基板を光学系の光路上流側に設置し、この基板全体に光を照射して遮光パターンの位置に対応した光路上の所定の位置での光量に関する情報を検出し、次いで、光量を変化させて基板全体に光を照射した際の遮光パターンの位置に対応した光路上の所定の位置での光量に関する情報を検出することにより、これらの検出結果に基づいて、基板の光路下流側における光学系のフレア光を定量的に求めることができる。
【0081】
本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測方法によれば、パターンを光の光軸に対して垂直方向に複数設けたことにより、光学系の光軸に対して垂直方向での複数の位置に生じるフレア光を計測することができる。
【0082】
本発明の更なる一実施態様におけるフレア計測装置によれば、光路に照射される光の照射範囲を調整する照射範囲調整装置を設けたので、特定のパターンのみへの光の照射を安定して実現できる。したがって、フレア計測を精度良く安定して行うことができる。
【0083】
本発明の更なる一実施態様における露光方法及び本発明の更なる一実施態様における露光装置によれば、光学系に生じるフレア光を計測し、この計測結果に基づいてフレア光を除くような所定の処理を行った後に転写処理を行うことができるので、精度良い転写処理(露光処理)を行うことができる。
【0084】
本発明の一実施態様における露光装置の調整方法によれば、発生したフレア光の影響を加味した状態でマスク上での照度分布を求めることができるので、照度分布を均一化するための露光装置の調整を容易に効率良く行うことができる。
【0085】
本発明の更なる一実施態様における露光装置の調整方法によれば、発生したフレア光の影響を加味した状態で投影光学系の像面上での照度分布を求めることができるので、照度分布を均一化するための露光装置の調整を容易に効率良く行うことができる。
【0086】
本発明の更なる一実施態様における露光装置の調整方法によれば、照明光学系及び投影光学系の光軸に対して垂直方向の同じ位置におけるフレア光をそれぞれ計測することができる。したがって、露光処理面においてどの位置でのフレア光が大きいのかなど、フレア光に関する情報を多く得ることができる。
【0087】
本発明の更なる一実施態様における露光装置の調整方法によれば、遮光パターンの転写像を検出することによって照明光の光量に関する情報を得るので、光検出装置を不用としつつ精度良い検出を行うことができる。
【0088】
本発明の更なる一実施態様における露光装置の調整方法によれば、照射領域は、基板に対するマスクのパターンの転写時と同一条件に設定されるので、転写処理時と同一条件において発生するフレア光に関する情報を確実に得ることができる。したがって、照度分布を均一化するための露光装置の調整を容易に効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレア計測装置を備えた露光装置の一実施形態を説明するための構成図である。
【図2】本発明のフレア計測方法の第1実施形態に用いられるマスク(基板)を説明するための図である。
【図3】本発明のフレア計測方法及び計測装置の第1実施形態を説明するための構成図である。
【図4】本発明のフレア計測方法の第1実施形態によって感光基板上に照射される露光光の照射量を説明するための図である。
【図5】本発明のフレア計測方法の第2実施形態に用いられるマスク(基板)を説明するための図である。
【図6】本発明のフレア計測方法及び計測装置の第2実施形態を説明するための構成図である。
【図7】本発明のフレア計測方法の第2実施形態によって感光基板上に照射される露光光の照射量を説明するための図である。
【図8】半導体デバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
101…光源(光源装置)、B…ブラインド部(照射範囲調整装置)、C…遮光パターン(遮光部、所定のパターン)、CONT…制御装置、DT…照度センサ(検出装置)、EL…露光光(照明光)、EX…露光装置、IL…照明光学系、M…マスク(基板)、M1…マスク(第1マスク、基板)、M2…マスク(第2マスク、基板)、P…感光基板、PL…投影光学系、S…フレア計測装置、ST…形状計測装置(検出装置)、T…透過パターン(透過部、所定のパターン)
Claims (12)
- 光学系に生じるフレアを計測するフレア計測方法において、
光を遮光する遮光パターン及び光を透過する透過部を備えた基板に、前記光学系による前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置でフレア光が検知されない光量を有する第1の光を照射し、
前記基板に、前記第1の光に対して光量を増加させた第2の光を照射し、
前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における前記第1の光の光量に関する情報と、前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における前記第2の光の光量に関する情報とに基いて、前記フレアに関する第1情報を求める。 - 請求項1に記載のフレア計測方法において、
前記第2の光の光量に関する情報は、前記光学系を介した前記第2の光のもとで、レジストが塗布された感光基板に形成された前記遮光パターンの形状に基いて求められる。 - 請求項2に記載のフレア計測方法において、
前記第1の光は、前記感光基板上の前記透過部に対応した位置における前記レジストが除去され、前記感光基板上の前記遮光パターンに対応した位置の前記レジストが除去されない光量を有し、
前記第2の光は、フレア光が発生し、前記感光基板上の前記遮光パターンに対応した位置のレジストが除去される光量を有する。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフレア計測方法において、
前記光学系は、マスクに形成されたパターンの像を感光基板に投影する投影光学系を含み、
前記フレアに関する第1情報は、前記投影光学系で発生するフレアである。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフレア計測方法において、
前記遮光パターンは、前記透過部の中に形成される。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフレア計測方法において、
前記光学系は、所定パターンが形成されたマスクを照明する照明光学系と、前記マスクに形成された前記所定パターンの像を感光基板に投影する投影光学系とを含み、
前記照明光学系と前記投影光学系との間に、光を遮光する遮光部及び前記遮光部の中に形成され、光を透過する透過パターンを備えた基板を配置し、
前記基板の前記透過パターンに、前記透過パターンに対応する照射範囲を有する第3の光を照射し、前記透過パターン及び前記投影光学系を介して前記第3の光の光量に関する情報を検出し、
前記基板に、前記第3の光の照射範囲よりも広い照射範囲を有する第4の光を照射し、前記透過パターン及び前記投影光学系を介して前記第4の光の光量に関する情報を検出する。 - 請求項6に記載のフレア計測方法において、
前記第3の光の光量に関する情報と、前記第4の光の光量に関する情報とに基いて、前記フレアに関する第2情報を求める。 - 請求項6又は請求項7に記載のフレア計測方法において、
前記基板は、複数の前記透過パターンを備え、
前記第3の光は、前記複数の透過パターンのうち、一つの透過パターンを照射する照射範囲を有し、
前記第4の光は、前記複数の透過パターンのうち、複数の透過パターンを照射する照射範囲を有する。 - 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のフレア計測方法において、
前記フレアに関する第2情報は、前記照明光学系で発生するフレアである。 - 照明光学系からの露光光をパターンを備えたマスクに照射し、該パターンの像を投影光学系を介して感光基板上に転写する露光方法において、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のフレア計測方法によって、各光学系によって生じるフレアを計測し、該計測結果に基づいて所定の処理を行った後、前記転写処理を行う。 - 光源からの照明光をマスクに照射する照明光学系と、前記マスクに形成されたパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを備える露光装置の調整方法において、
光を遮光する遮光パターン及び光を透過する透過部を備えたマスクに、前記投影光学系による前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置でフレア光が検知されない光量を有する第1の光を照射し、
前記マスクに、前記第1の光に対して光量を増加させた第2の光を照射し、
前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における前記第1の光の光量に関する情報と、前記遮光パターンの像の形成位置に対応した位置における前記第2の光の光量に関する情報とに基いて、前記投影光学系の像面上での前記照明光の照度分布を求める。 - 請求項11に記載の露光装置の調整方法において、
光を遮光する遮光部、及び前記遮光部の中に形成され、光を透過する透過パターンを備えたマスクのうち、前記透過パターンに対して、前記透過パターンに対応する照射範囲を有する第3の光を前記照明光学系を介して照射し、前記透過パターン及び前記投影光学系を介した前記第3の光の光量に関する情報を検出し、
前記第3の光の照射範囲よりも広い照射範囲を有する第4の光を前記照明光学系を介して前記マスクに照射し、前記透過パターン及び前記投影光学系を介した前記第4の光の光量に関する情報を検出し、
前記第3の光の光量に関する情報と前記第4の光の光量に関する情報とに基いて、前記マスク上での前記照明光の照度分布を求める。
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