JP4598299B2 - シートベルト巻き取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車等において、乗員の安全を確保するために使用されるシートベルト巻き取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シートベルト巻き取り装置は、乗用車の衝突等の事故に際して乗員の安全を確保するために取り付けが義務付けられ、種々の方式のものが開発されている。そのうち最も構成が簡単なものの例を図13に示す。
【0003】
シートベルト巻き取り装置の一方の側の支持部であるスプリングカバー41には、軸受部41aが設けられ、それにスプール42の軸42aが嵌まりこんで回転すると同時に、スプリングにより巻き取り方向への付勢力を受けるようになっている。スプール42にはシートベルトが巻きつけられるようになっている。
【0004】
スプール42の内側には凹状の嵌合部(図示せず)が設けられ、その中にトーションバー43の一端が嵌まり込んでいる。トーションバー43の他端は、ロッキングベース44に設けられた凹状の嵌合部(図示せず)に嵌まりこんでいる。ロッキングベース44の軸44aは、ロックギア45の穴部45aを貫通し、シートベルト巻き取り装置の他の一方の側の支持部であるリテーナ46の軸受部(図示せず)に嵌まりこんでいる。
【0005】
このような機構により、スプール42は、結局スプリングカバー41とリテーナ46にその回転軸を支持されたような形態となって回転し、スプリングの付勢力によりシートベルトを巻き取るようになっている。そして、スプリングカバー41と、リテーナ46は、ベースフレーム48の両端に固定されており、スプール42はベースフレーム48の内部に収納されるようになっている。
【0006】
これらの構成要素のうち、ロッキングベース44とロックギア45は、所定量の相対回転が可能になっており、スプリング49によって、ロックギア45がロッキングベース44に対して相対的にシートベルトの引き出し方向に付勢されて、相対回転の限界に達するような状態になっている。
通常の状態でシートベルトが引き出されるときは、ロックギア45の回転の抵抗となるものはないので、スプリング49の付勢力に打ち勝つことができず、ロックギア45はロッキングベース44と一体となって回転する。
【0007】
スプリングの力によりスプール42が巻き取られ、それにつれてロッキングベース44が巻き取り方向に回転しても、もともと、その回転方向には、前述のように、ロックギア45がロッキングベース44に対して相対回転の限界に達するような状態になっているので、ロックギア45はロッキングベース44と一体となって回転する。
【0008】
衝突等により、急激なシートベルトの引き出しが発生すると、ロックギア45の中に収納されているフライホイール50がスプリング51の付勢力に打ち勝って移動し、その結果、ロックギア45がリテーナ46に対して相対回転ができなくなり、回転が停止される。
【0009】
すると、ロッキングベース44がスプリング49の付勢力に抗して、ロックギア45に対して相対回転する。この相対回転によって、ロッキングベース44に収納されているパウル52が外側に飛び出すようにメカニズムが構成されており、外側に飛び出したパウル52のギアがベースフレーム43に形成されたギア部48aに係合し、これによりロッキングベース44の回転も停止される。
【0010】
よって、トーションバー43の回転も停止し、スプール42はトーションバー43の捩れに対応するだけの回転のみが許されることになる。従って、以後は、シートベルトは引き出されるにつれて増大する張力を受けつつ回転する。以上説明したロック機構は、通常、「ウェビングセンサによるロック機構」と呼ばれている。
【0011】
以上の説明は、シートベルト巻き取り装置の概要を示したものであり、例えば、フライホイール50の移動によりロックギア45の回転を止める機構、パウル52を外側に押し出す機構には複雑な機構が用いられているが、シートベルト巻き取り装置は周知・慣用のものであり、当業者にとってこれ以上の詳しい説明は不要と思われるし、本発明の主要部分と関係がない事項なので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のシートベルトロック機構においては、実際にシートベルトが急激に引き出されてからロック機構が作動するので、ロック機構が作動するまでに遅れが生じることがあった。また、モータによる巻き取りを行う機構を有するものにおいては、モータ軸がスプールに連結された状態でシートベルトを引き出すとき、引き出すのに力を要し、かつ、格納力が低いという問題もあった。
【0013】
このような問題点を解決するために、本発明者らのうち1名は、緊急事態の発生時に迅速にロック機構を作動させることができ、かつ、乗員に対する違和感や不快感を低減したシートベルト巻き取り装置を発明し、特願2001−12886号として特許出願した(以下、「先願発明」という)。
【0014】
これは、モータによりシートベルトを巻き取る機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、前記モータとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時には前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転をも許容するラチェット機構とを有するものである。
【0015】
以下、先願発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図2は、先願発明の実施の形態の1例であるシートベルト巻き取り装置の概要を示す分解斜視図である。なお、図2に示す実施の形態においても、図13に示すようなロック機構や、スプールを巻き取るスプリング(図示せず)等が設けられているが、先願発明と関係がないので説明を省略する。
【0016】
図2に示すように、このシートベルト巻き取り装置1においては、フレーム2の中にシートベルト3を巻き取るスプール4が収納され、それを軸支するトーションバー5の一端がリテーナ6に嵌まり込み、他端はスプール4の内部に嵌合している。スプール軸4aは、シートベルト巻き取り用スプリング(図示せず)が収納されたゼンマイユニット7の軸受に嵌まり込んでいる。リテーナ6とゼンマイユニット7はフレーム2に保持されており、これにより、スプール4が、リテーナ6とゼンマイユニット7に保持される形でフレーム2の中に収納されている。
【0017】
モータ8は第2リテーナ9に保持され、その軸に結合されたモータギア10が、コネクトギア11に噛合し、コネクトギア11が中間減速ギア12を介して減速ギア13と噛合している。減速ギア13は、その外径部に中間減速ギア12と噛合する大径歯部13aを有すると共に、その中心部にサンギア13bを有している。
【0018】
キャリアギア14の中心孔(スプライン孔)14cはスプール4のスプライン軸4bに嵌まり込んでおり、スプール4と一体に回転する。図3に詳しく示すように、キャリアギア14の大径部にはラチェット歯14bが形成されている。キャリアギア14には3個のネジ孔14dが設けられ、これにリダクションピン15の先端がネジ込まれている。リダクションピン15には、それぞれ1個ずつのプラネタリギア16が回転自在に軸支され、リダクションプレート17により保持されている。
【0019】
インターナルギア18は図3に示すように円環状をしており、その外周部にはラチェット歯18aが、内周部にはプラネタリギア18と噛合する内歯18bが設けられている。すなわち、プラネタリギア16は、サンギア13bとインターナルギア18の内歯18bに挟まれて、リダクションピン15を中心に自転が可能になっていると共に、キャリアギア14の中心(スプール4の軸心)の周りに公転が可能とされている。
【0020】
このように構成されたシートベルト巻き取り装置のスプール4とモータ8の動力伝達経路を入り切りするための機構として、係止レバー21と、コネクトギア11と一体に回転可能で係止レバー21を保持するレバースプリング22と、スプリング保持部材23が設けられている。
【0021】
図4に、この機構を詳細に示す。スプリング保持部材23の軸方向側面には軸方向に延びる3本の突出ピン23aが設けられており、これらの突出ピン23aがコネクトギア11の3個の軸方向孔11cそれぞれ嵌合されることで、スプリング保持部材23がコネクトギア11に組み付けられる。また、スプリング保持部材23の外周面には、径方向に延びる3個の突起23bが周方向に等間隔に設けられている。そして、レバースプリング22が、その湾曲部22aがスプリング保持部材23の外周に位置するようにして配置されるとともに、この湾曲部22aがスプリング保持部材23の2個の突起23bとコネクトギア11との間に、回転方向に所定の摩擦を有して扶持されることでスプリング保持部材23に組み付けられる。
【0022】
また、係止レバー21は第2リテーナ9に設けられた溝に沿って平行移動し、平行移動によりインターナルギア18のラチェット歯18aに接離可能に設けられている。そして、係止レバー21は、その凹部21bに嵌まり込んだレバースプリング22によって、前記のように平行移動するように駆動される。
【0023】
以下、モータ8とスプール4間の動力伝達のメカニズムと、動力伝達の入り切りのメカニズムについて、図5〜図7を用いて説明する。
【0024】
これらの図に示されるように、モータ8の回転はモータギア10から、コネクトギア11の歯11aを介してコネクトギア11に伝えられ、その歯11bと、中間減速ギア12の歯12aを介して中間減速ギア12に伝えられる。そして、中間減速ギア12の歯12bと減速ギア13の大径歯部13aを介して減速ギア13に伝達される。減速ギア13には、サンギア13bがその中心軸を同じにして一体に取り付けられている。よって、モータ8が回転すると、これらのギア群が一体となって回転する。
【0025】
一方、図2に示されるスプール4のスプライン軸4bには、前述のようにキャリアギア14の中心孔(スプライン孔)14cが嵌まり込んでいる。よって、スプール4が回転すると、キャリアギア14が一体に回転し、それにより3個のプラネタリギア16がスプール軸を中心として公転する。
【0026】
これら、モータ8に結合された動力伝達系と、スプール4に連結された動力伝達系の連結を入り切りするのが、インターナルギア18である。図5は、モータ8が回転していないときの様子を示す図である。このとき、レバースプリング22により、係止レバー21は、インターナルギア18のラチェット歯車18aとは係合しないような位置となっている。よって、インターナルギア18は完全にフリーな状態にあり、何の抵抗も受けずに回転できる。それに対し、サンギア13bと減速ギア13を回転させるためには、モータ8の回転抵抗に打ち勝たなければならない。
【0027】
このような状態で、スプール4がどちらかの方向に回転すると、プラネタリギア16が公転する。そのとき、インターナルギア18の抵抗がないので、プラネタリギア16は、自転しながらサンギア13aの周りを公転し、インターナルギア18を回転させる。すなわち、サンギア13aは回転しない。よって、スプール4は、モータ8の回転抵抗を受けずに回転することができる。従って、特に、人間がシートベルトを引き出すとき、大きな抵抗力を受けることなく引き出しが可能となる(巻き取り用ゼンマイの力に抗するのみでよい)。
【0028】
図6は、モータ8がシートベルト巻き取り方向に駆動されたときの様子を示す図である。すなわち、モータ8が図のCW方向に回転すると、コネクトギア11がCCW方向に減速されて回転する。すると、前述のようにレバースプリング22の湾曲部22aがスプリング保持部材23の突起23bとコネクトギア11との間に回転方向に所定の摩擦を有して保持されているので、このコネクトギア11のCCW方向の回転で、レバースプリング22も同方向に一緒に回転する。
【0029】
これにより、係止レバー21がインターナルギア18に接近する方向に平行移動して、係止爪21aがインターナルギア18のラチェット歯18aの外周に当接して係合可能な係合位置となる。係止爪21aがラチェット歯18aの外周に当接した後は、レバースプリング22はそれ以上CCW方向には回転できなくなる。しかし、コネクトギア11とレバースプリング22との間にすべりが生じてコネクトギア11がレバースプリング22に対して相対回転する。これにより、モータ8は回転を継続することができる。
【0030】
同時に、コネクトギア11の回転が中間減速ギア12を介して減速されて減速ギア13に伝達され、減速ギア13がベルトCCW方向に回転するので、サンギア13bが同方向に減速ギア13と同速度で回転する。このサンギア13aの回転で各プラネタリギア16がCW方向に自転し、インターナルギア18がCW方向に回転する。このとき、インターナルギア18が回転するため、各プラネタリギア16は公転しない。
【0031】
インターナルギア18がCW方向に回転すると、ラチェット歯18aと係止爪21aとが互いに係合し、インターナルギア18の回転が停止する。
インターナルギア18の回転が停止すると、前述のようにモータ8の駆動トルクで各プラネタリギア16が自転しているので、各プラネタリギア16はインターナルギア18の内歯18bに沿って、サンギア13bのまわりをCCW方向に減速されて公転するようになる。
【0032】
したがって、プラネタリギア16を保持するキャリアギア14が、各プラネタリギア16の公転速度でCCW方向に回転するので、スプール4がシートベルト巻き取り方向に回転する。
【0033】
図7は、モータ8がシートベルト引き出し方向に回転したときの様子を示す図である。モータ8が図のCCW方向に回転すると、コネクトギア11がCW方向に減速されて回転する。すると、前述のようにレバースプリング22の湾曲部22aがスプリング保持部材23の突起23bとコネクトギア11との間に回転方向に所定の摩擦を有して保持されているので、このコネクトギア11のCW方向の回転で、レバースプリング22も同方向に一緒に回転する。これにより、係止レバー21がインターナルギア18から遠ざかる方向に平行移動して、係止爪21aとインターナルギア18のラチェット歯18aの係合が外れる。すると、インターナルギア18の回転が自由になる。
【0034】
図6に示したと同じように、モータ8の回転により減速ギア13とサンギア13aが駆動され、サンギア13aの回転がプラネタリギア16に伝わってプラネタリギア16を自転させる。しかし、インターナルギア18が回転抵抗無く回転するので、プラネタリギア16は公転を行うことが無く、従って、モータ8の回転はスプール4には伝達されない。
【0035】
以上をまとめると、モータが巻き取り方向に回転したときは、その回転力によって駆動される係止レバーによってインターナルギアの回転が止められ、それによりモータとスプールとの間の動力伝達経路が結合される。その他の場合は、係止レバーとインターナルギアとの係合が無く、インターナルギアは自由に回転できるので、モータとスプールとの間の動力伝達経路は切り離される。
【0036】
なお、以上の実施の形態においては、係止レバーの駆動をモータの動力を使用して行っていたが、例えばソレノイド等により電気的に駆動し、インターナルギアと係合させたり係合を解いたりするようにしてもよい。
【0037】
以下、スプール4のシートベルト引き出し方向への回転をロックし、シートベルト巻き取り方向への回転を許容する機構について説明する。これは、図2に示されるキャリアギア14のラチェット歯14bと、ソレノイド24、プランジャースプリング25、ラチェットレバー26、パウル27、ラチェットスプリング28から構成される。この機構の作動を図8〜図12を用いて説明する。
【0038】
図8は、ロック機構(ラチェット機構)の要部を示す分解斜視図である。ソレノイド24のピストン24aには、ラチェットレバー26が係合しており、ソレノイド24が無励磁の場合には、プランジャースプリング25の働きにより、ピストン24aが伸長し、ラチェットレバー26が図の上方に押し上げられるようになっている。ラチェットレバー26に設けられた突起26cは、パウル27の穴27dを貫通し、第2リテーナ9の長穴9aに嵌まり込んでいる。
【0039】
ラチェットスプリング28は、図9〜図12に示されるように、その一端を第2リテーナ9に固定され、その他端はパウル27の突起27eに接触し、その弾発力により、パウル27を、ラチェットレバー26の突起26cを回動軸として、キャリアギア14のラチェット歯14bに噛み込む方向に付勢している。なお、図には示されていないが、突起27eは、パウル27の裏側の同じ位置にも設けられており、これが、第2リテーナ9の長穴9bに嵌まり込んでいる。(なお、図8において、第2リテーナ9の形状が図2に示したものと少し異なるが、先願発明の説明とは関係ない事項であるので、あえて、両者を整合させていない。)以下、このような構造を有するロック機構の作動を図9〜図12を用いて説明する。
【0040】
図9は、ソレノイド24が励磁されていない定常状態の様子を示すものである。このとき、プランジャースプリング25の付勢力によって、ピストン24aが伸長し、ラチェットレバー26は、案内部9cの上端に位置している。そのとき、突起26cは、長穴9aの上端部に当接している。ラチェットスプリング28は、一端を第2リテーナ9に固定され、第2リテーナ9に設けられたピン9cを介して、パウル27の突起27eに当接し、パウル27を、突起26cを回動軸として図のCCW方向に回動させている。よって、パウル27の裏側の突起27eが、第2リテーナ9の長穴9bの右上端に当たった状態で、パウル27の回動が停止し、パウル27はその位置に位置決めされる。
【0041】
しかし、この状態では、パウル27の係合部27cは、キャリアギア14のラチェット歯14bの歯より離れており、キャリアギア14は自由に回転できるので、スプール4の回転は妨げられない。
【0042】
図10は、図9に示す状態から、ソレノイド24が励磁されたときの状態の変化を示している。このときピストン24aがプランジャースプリング25の付勢力に抗して縮退し、それにより、ラチェットレバー26が案内部9cに沿って下方に下がる。そして、その突起26cが、長穴9aの下端に接触した位置で停止する。その際、パウル27は、穴27dに突起26cが貫通しているので、その位置が下に下がる。その際、パウル27は、ラチェットスプリング28の付勢力により、長穴9bの右上端に当接している突起27eを軸として、図9に示す位置からさらにCCW方向に回動する。それにより、図10に示すように、係合部27cの先端部が、キャリアギア14のラチェット歯14bの歯部と噛みあうような位置にくる。
【0043】
図11は、図10に示す状態において、スプール4がシートベルトを引き出す方向に回転したときの状態を示すものである。このとき、キャリアギア14は、図に示すようにCW方向に回転する。すると、そのラチェット歯14bとパウル27の係合部27cが噛みあう。よって、パウル27は、突起26cを中心として図の矢印のようにCCW方向に回動しようとするが、突起27eが長穴9bの端で拘束されているので回動することができず、それにより、キャリアギア14の回転が停止される。よって、スプール4はシートベルトを引き出す方向には回転できなくなる。
【0044】
図12は、図10に示す状態において、スプール4がシートベルトを巻き取る方向に回転したときの状態を示すものである。このとき、キャリアギア14は、図に示すようにCCW方向に回転する。すると、パウル27の係合部27cが、ラチェット歯14bに押されるので、パウル27は、突起26cを中心としてCW方向に回動する。この回動は、ラチェットスプリング28の付勢力に抗して行われる。そして、その結果、パウル27の裏側の突起27eは、長穴9bの左下側の端まで移動可能である。
【0045】
このようにして、パウル27は、ラチェットスプリング28の付勢力により、その係合部27cをキャリアギア14の歯車に接触させた状態で、その歯車を乗り越え、キャリアギアの回転を許容する。図12に示す状態から、スプールが引き出し方向に回転しようとすると、係合部27cがキャリアギア14のラチェット歯14bに接触した状態となっているので、直ちに図11に示すような状態となり、スプール4の回転が阻止される。
【0046】
以上に説明したように、ソレノイド24が励磁されないときはスプールの回転は自由であり、ソレノイド24が励磁されたときは、スプールはシートベルトの巻き取り方向には回転可能であるが、引き出し方向には回転が不可能になる。
【0047】
以下、以上のように構成された先願発明の実施の形態であるシートベルト巻き取り装置の作動の例について説明する。この実施の形態においては、通常の状態では、動力伝達経路切替機構により、モータとスプール間の動力伝達経路をオフとしておく。シートベルトの巻き取りは、ゼンマイばねによって行われる。よって、乗員は、シートベルトを引き出す際に、ゼンマイばねの巻き取り力に抗する引き出し力のみで、シートベルトを引き出すことができる。
【0048】
そして、衝突予測装置等より、衝突等の事故が発生する可能性のあることを示す信号が与えられたとき、シートベルト巻き取り制御装置が、モータをシートベルト巻き取り方向に駆動すると共に、動力伝達経路切替機構によりモータとスプール間の動力伝達経路を結合する。これは、前述の実施の形態で示したように、モータを巻き取り方向に駆動することにより、自然に行われる場合もある。よって、スプールにモータの巻き取り力が伝達され、スプールによりシートベルトが巻き取られる。このシートベルトの巻き取りは、従来のように、実際に衝突が発生してから行われるのでなく、衝突が予測された時点から開始されるので、確実に乗員をシートに拘束することができる。
【0049】
シートベルト巻き取り制御装置は、モータの駆動を行うと同時に、ラチェット機構を作動させ、スプールがシートベルトの巻取方向のみに駆動できるような状態とする。それにより、シートベルトの巻き取り中に、シートベルトを引き出そうとする力(例えば、実際の衝突等により発生する)がかかっても、シートベルトが引き出されることがない。
【0050】
衝突等の発生が実際に起こらなかった場合は、モータの駆動を停止すると共に、前記ラチェット機構の作動を解除することにより、スプールの回転が自由になり、人間が容易にシートベルトを引き出すことが可能となる。
【0051】
しかしながら、以上のような先願発明において、スプールの引き出し方向への回転をロックするラチェット機構の作動を解除させようとしても、パウルの係合部とラチェット歯の係合がうまく外れないことがあった。例えば、図11に示したような位置関係にあるとき、ソレノイド24をオフとしてプランジャースプリング25の力でピストン24aを上昇させようとしても、パウル27の係合部27cとラチェット歯車14bとの係合が外れて図9に示すような状態とならず、スプールの引き出し方向への回転力が加わると、ますます、これらの係合が強くなり、結局、シートベルトの引き出しができないことがあった。特に、モータとスプールの間の動力伝達機構を入り切りする機構を持たないものについては、モータが負荷となって、ラチェットが外れないことが多かった。
【0052】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、先願発明の有する問題点を解決し、作動時にシートベルト巻き取り方向にのみ回転させるようにするスプールを、非常事態の解除後には確実に非作動状態にして、シートベルトの引き出しを容易に行うことができるシートベルト巻き取り装置を提供することを課題とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する第1の手段は、モータによりシートベルトを巻き取る機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、前記モータとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時には前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転をも許容するラチェット機構と、前記モータと前記スプールとの間の動力の伝達を入り切りする動力伝達経路切替機構とを有し、前記ラチェット機構を作動状態から非作動状態にするとき、前記モータが所定期間、巻き取り方向に駆動された後、所定期間引き出し方向に駆動されるようにされていることを特徴とするシートベルト巻き取り装置(請求項1)である。
【0054】
本手段においては、ラチェット機構を作動状態から非作動状態にするとき、モータを所定期間巻き取り方向に回転する。よって、ラチェットとラチェット歯車の係合が確実に解け、ラチェットが確実に非作動状態の位置に戻って、スプールがシートベルト引き出し方向に回転可能となる。
【0056】
また、本手段においては、モータを所定期間巻き取り方向に回転することによって、ラチェットとラチェット歯車の係合を解いた後、所定期間引き出し方向に駆動することによって、動力伝達経路切替機構を切りの状態とする。よって、それ以後は、モータがシートベルトを引き出すときに負荷となることが確実に防止できる。
【0057】
前記課題を解決するための第の手段は、前記第の手段であって、前記モータが所定期間引き出し方向に駆動されるとき、ウェビングセンサによるロック機構によるロック機構が働かないような回転速度で駆動されること特徴とするもの(請求項)である。
【0058】
本手段においては、モータを引き出し方向に駆動したとき、ウェビングセンサによるロック機構が働かないので、引き出し方向の回転がロックされることがない。又、モータの駆動音が小さくなると共に、駆動に要する電力が少なくてすむ。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を図を用いて説明する。本実施の形態におけるシートベルト巻き取り装置そのものの構成は、図2から図12により説明した先願発明の実施の形態と同じであるとして、その詳細な説明を省略する。
【0060】
本実施の形態における制御フロー図を図1に示す。車両異常状態検出信号がオンとなると、モータが正回転(シートベルト巻き取り方向回転)すると共に、図6に示したように係止レバー21がインターナルギア18のラチェット歯18aに係合する。これを図1ではクラッチパウルONと記している。これにより、モータ8の巻き取り力がスプール4に伝達され、シートベルトの強制巻き取りが行われる。
【0061】
それと同時又はそれよりt1だけ遅れたタイミングで、ソレノイド24をオンとし、引き出し阻止ラチェット機構を作動させる。この引き出し阻止ラチェット機構は、モータ8を巻き取り方向に作動させるに先立って作動させてもよい。すなわち、作動に問題の無い範囲で、ある程度の時間の遅れ、進みがあってもよい。
【0062】
モータ8は、人間をシートに強力に拘束するのに十分な時間巻き取りを行った後で停止する。この時間は、予め設定された時間t2としてもよいし、何らかの方法でシートベルト張力を検出し、その張力が所定値以上となったときに停止してもよい。モータ8の巻き取りが停止した後は、引き出し阻止ラチェット機構によりシートベルトの引き出しが阻止される。すなわち、図11に示したような状態となる。
【0063】
車両異常検出信号が解除されたとき、巻き戻し阻止ラチェット機構を非作動とする。すなわち、ソレノイド24をオフとする。その直前には、図11に示すように、ピストン24aが下降し、パウル27の係合部27cとキャリアギア14のラチェット歯14bが噛み合っているとする。すなわち、ラチェット機構が作動状態にあり、スプールのシートベルト引き出し方向への回転が阻止されている。その状態で、ソレノイド24の励磁を解き、ラチェット機構を非作動状態にする。
【0064】
すると、プランジャースプリング25の力で、ピストン24aが上昇するが、前述のように、それだけではパウル27の係合部27cとキャリアギア14のラチェット歯14bが噛み合いが外れない場合がある。特に、クラッチパウル、すなわち係止レバー21が、インターナルギア18のラチェット歯18aに係合したままになっている場合があり、このときは、モータ8がスプール4と機械的に結合されたままとなっているので、モータ8が負荷となって、パウル27の係合部27cとキャリアギア14のラチェット歯14bが噛み合いが外れるのを妨げる場合がある。
【0065】
そこで、本実施の形態においては、ソレノイド24の励磁を解くと同時に(多少の時間の前後が合っても作動に差し支えなければよい)、モータ8を、t3の間巻き取り方向に駆動する
【0066】
ると、パウル27の係合部27cがキャリアギア14のラチェット歯14aの上に乗り上げ、あとはプランジャースプリング25の力により、図9に示す状態となり、係合部27cとラチェット歯14aが係合しなくなるので、スプール4は、引き出し側に回転が可能となる。
【0067】
本実施の形態においては、その後、さらにt4の間モータ8を逆回転、すなわちシートベルト引き出し方向に回転させることにより、係止レバー21と、インターナルギア18のラチェット歯18aとの係合を解くようにしている。
【0068】
以上の操作により、異常検出信号が解除された後は、スプール4はモータ8との結合を切り離され、ゼンマイユニット7中のスプリングによる巻き取り力の他は力を受けないので、シートベルトを容易に引き出すことが可能となる。
【0069】
その際、PWM制御等により、モータ8の回転を遅くし、ウェビングセンサによるロック機構が働かないようにすることにより、確実にシートベルトを容易に引き出すことのできる状態にすることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るシートベルト巻き取り装置を使用すれば、緊急事態の発生時に迅速にシートベルトを巻き取り、ロック機構を作動させることができる。さらに、作動時にシートベルト巻き取り方向にのみスプールを回転させるようにしたロック機構を、非常事態の解除後には確実に非作動状態にして、シートベルトの引き出しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における制御フローを示す図である。
【図2】先願発明の実施の形態の1例であるシートベルト巻き取り装置の概要を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切替機構の要部を示す概要図である。
【図4】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切替機構の要部を示す概要図である。
【図5】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切替機構の作動を説明する図である。
【図6】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切替機構の作動を説明する図である。
【図7】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切替機構の作動を説明する図である。
【図8】図2に示す実施の形態におけるロック機構(ラチェット機構)の要部を示す分解斜視図である。
【図9】図8に示すロック機構の作動を説明するための図である。
【図10】図8に示すロック機構の作動を説明するための図である。
【図11】図8に示すロック機構の作動を説明するための図である。
【図12】図8に示すロック機構の作動を説明するための図である。
【図13】従来のシートベルト巻き取り装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1…シートベルト巻き取り装置、2…フレーム、3…シートベルト、4…スプール、4a…スプール軸、4b…スプライン軸、5…トーションバー、6…リテーナ、7…ゼンマイユニット、8…モータ、9…第2リテーナ、9a…長穴、9b…長穴、9c…案内部、10…モータギア、11…コネクトギア、11a…歯、11b…歯、11c…軸方向孔、12…中間減速ギア、12a…歯、12b…歯、13…減速ギア、13a…大径歯部、13b…サンギア、14…キャリアギア、14b…ラチェット歯、14c…中心穴、14d…ネジ穴、15…リダクションピン、16…プラネタリギア、17…リダクションプレート、18…インターナルギア、18a…ラチェット歯、18b…内歯、21…係止レバー、21a…係止爪、21b…凹部、22…レバースプリング、22a…湾曲部、23…スプリング保持部材、23a…突出ピン、23b…突起、24…ソレノイド、24a…ピストン、25…プランジャースプリング、26…ラチェットレバー、26a…回動軸部、26b…先細部、26c…突起、27…パウル、27a…案内穴、27b…長穴、27c…係合部、27d…穴、27e…突起、28…ラチェットスプリング

Claims (2)

  1. モータによりシートベルトを巻き取る機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、前記モータとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時には前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転をも許容するラチェット機構と、前記モータと前記スプールとの間の動力の伝達を入り切りする動力伝達経路切替機構とを有し、
    前記ラチェット機構を作動状態から非作動状態にするとき、前記モータが所定期間、巻き取り方向に駆動された後、所定期間引き出し方向に駆動されるようにされていることを特徴とするシートベルト巻き取り装置。
  2. 請求項に記載のシートベルト巻取装置であって、
    前記モータが所定期間引き出し方向に駆動されるとき、ウェビングセンサによるロック機構が働かないような回転速度で駆動されること特徴とするシートベルト巻取装置。
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