JP4597007B2 - 縦型自動充填包装機の充填シュート - Google Patents
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Description
包材がシュート部を包み込むようにして形成され、スティック状の包装袋が形成される。そして、スティック状の包装袋の一部が縦並びに横シールされて、スティック状の包装体が形成される。その後、入口部より投入された粉状原料がシュートパイプを介して包装袋に入れ込まれる。例えば特許文献1に、縦型自動充填包装機の構成が開示されている。
図7に示すように、充填材料である粉状原料900は、充填シュート911のシュート部912内を上方から下方へ流れ、シュート部912の先端から勢い良く吐出される。シュート部912の先端から吐出された粉状原料900は、横シール902によって包装袋901の底部に蓄積される。このとき、シュート部912から包装袋901に対して勢い良く粉状原料900が吐出されると、包装袋901内部の気圧が高まって空気は外に逃げようとする。しかしながら、シュート部912の外径は包装袋901の内径とほぼ等しく、シュート部912と包装袋901の隙間は狭小であるため、いわば空気の逃げ道がない。従って、空気は、シュート部912内を逆流して上方に流れ、充填シュート911の上方より排気される。
また、上述の粉状原料900と排気空気との衝突により粉状原料の舞い上がりが発生し、縦型自動充填包装機全体の作業効率に影響を与え、さらに包装機の汚れにつながる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡易な構成で、スティック状の包装袋への充填効率の悪化を改善することができる縦型自動充填包装機の充填シュートを提供することを目的とする。
まず、図1を用いて、本発明に係る縦型自動充填包装機の充填シュートについて説明する。図1は、この充填シュートの一構成例を示す斜視模式図であり、充填シュートを斜め上方から観察した分解斜視図である。
充填シュート10は、例えば、表面にテフロン(登録商標)加工が施されたステンレスにより構成されている。このように表面にテフロン(登録商標)加工を施すことにより粉状原料との摩擦を少なくすることができる。また、本発明に係る縦型自動充填包装機では、液状の原料ではなく粉状の原料を充填するものであるため、当該充填シュート10には粉状の原料が流れることになる。
シュート部12は、投入された粉状原料が送られる通路となる部分であり、例えばシュートパイプのように内側が空洞の円柱状の形状を有する。シュート部12は、その上端において入口部11下端と一体に接合されている。このとき、入口部11は、所定の方向に傾斜した状態で接合されている。シュート部12は、その長手方向がほぼ鉛直となるように縦型自動充填包装機に取付けられる。
保持部13は、水平部131、垂直部132を有する。水平部131は、略水平に取付けられる部分であり、ネジ穴133が設けられている。垂直部132は、水平部131と略垂直に取付けられる平面視三角形状の部分であり、その斜辺において入口部11を斜め下方から保持する。
取付蓋141は、平板状の形状を有し、入口部11の上端に取付けられる。詳細には、取付蓋141は、入口部11に嵌め込まれたり、入口部11に載置された状態で固定されたりする。これによって、取付蓋141は、入口部11を塞いでいる。また、取付蓋141によって入口部11に溶接してもいいし、入口部11から着脱可能に取付けてもよい。
ガイドパイプ143は、粉状原料をシュート部12に案内するための中間パイプであり、シュート部12よりも細いパイプである。ガイドパイプ143は、取付蓋141に貫装され、詳細には、取付蓋141に対して傾斜した状態で装着されている。
図2に示すように、ガイドパイプ143は、入口部11とシュート部12との接合部分近傍まで延在している。
窒素供給ノズル144は、粉状原料が充填された包装体内に窒素を充填するためのノズルである。窒素供給ノズル144は、取付蓋141に貫装され、シュート部12内でシュート部12の長手方向に沿って延在している。
粉状原料200は、ガイドパイプ143上端から投入されると、ガイドパイプ内を滑り落ち、ガイドパイプ143下端から勢いよく吐出される。ガイドパイプ143が入口部11とシュート部12の内側面付近まで延在している。そのため、粉状原料200は、ガイドパイプ143から吐出されると、入口部11の傾斜した側とは反対側(ガイドパイプ143が突出した側)の側面と接しながら、その側面に沿って下方に落下したり、この側面近傍をそのまま落下したりする。このように、粉状原料200は、シュート部12内で所定の側に偏在しながら落下する。換言すれば、ガイドパイプ143が突出した側のシュート部12内の空間は、原料供給のための通路として機能している。
またなお、本実施形態の充填シュート10において、吸気パイプを設けてもよい。この場合には、吸気パイプは、入口部11の傾斜した側の側面に挿着され、それとともに吸気手段である吸気ポンプに接続されている。この吸気ポンプが空気を吸引するとき、粉状原料200が包装袋201に落下するタイミングに合わせて包装袋201内の余剰空気をごく短い時間だけ吸引するのが好ましい。すなわち、吸気ポンプが間歇吸気を行うのが好ましい。このようにごく短い時間だけ吸引しているので、粉状原料200が吸引されることを防止できる。
図4の斜視図に、本発明に係る縦型自動充填包装機の外観が示されている。粉状原料は、縦型自動充填包装機の機体31に取付けられたホッパー32に収容されている。充填装置33は、このホッパー32と供給パイプによって連結され、ホッパー32に収容された粉状原料を供給する。
横シーラ装置36は、縦シーラ装置35の下方に設けられ、縦シーラ装置35によって略筒状に縦シールされた包装フィルムに横シールを行う。これによって、包装フィルム全体が上面開口型の包装袋PTにシール成形される。
横シーラ装置36は、充填装置33による粉状原料の充填が完了すると、包装袋PTを挟持した状態のまま、横シーラ昇降手段によって1パック分だけ下方に移動する。移動した横シーラ装置36は、各包装フィルムを1パック分だけ下方に引出し、その後、横シーラを左右に開いて挟持を開放し、その状態のままで横シール前の元の位置に復帰上昇する。また、カッタ装置39は、上記横シーラ装置36の下方に設けられている。
巻取ロールFに巻かれた印刷済みの幅広の包材FXは、モータによって回転する包材繰出し用ローラAS,ATによって繰出される。スリッタBXは、ローラBとの間で上記の包材FXを複数条の包装フィルムFaにスリットし、ガイドローラCa,Cbによって送られる。
縦シーラ装置35はこれ等各包装フィルムFaの両端縁を縦シールして全体を筒状に縦シーラし、横シーラ装置36は、これ等筒状に縦シールした各包装フィルムFaに横シールを施す。この横シーラ装置36が横シールを行うと、各充填シュート10を通して袋状にシールされた各包装フィルムFaの内部に粉状原料が充填される。充填後、横シーラ装置36が横シールを行った状態のまま1パック分だけ下方に移動して、各包装フィルムFaを1パック分だけ引出す。
13…保持部、131…水平部、132…垂直部、133…ネジ穴、
14…案内部、141…取付蓋、142…排気孔、143…ガイドパイプ、
144…窒素供給ノズル
200…粉状原料、201…包装袋、202…横シール
31…機体、32…ホッパー、33…充填装置、34…フォーミング部材、
35…縦シーラ装置、36…横シーラ装置、39…カッタ装置、45…表示器、
46…操作部
Claims (1)
- 包装フィルムを誘導してスティック状包装袋にフォーミングするとともに前記スティック状包装袋内に粉状原料を充填するための縦型自動充填包装機の充填シュートであって、
前記充填シュートは、
粉状原料をスティック状包装袋の内部へと充填する円筒状のシュート部と、
シュート部に連結される漏斗状の入口部と、
入口部に嵌め込まれる取付蓋と、包装袋内の空気を排気するための取付蓋に空いた排気孔と、取付蓋を斜めに貫通し先端がシュート部入口まで延在しているガイドパイプを備えた案内部と、で構成されており、
前記案内部のガイドパイプ先端より吐出された粉状原料が入口部の大きい傾斜側の反対側のシュート部内側面に向かうように、且つ接するように偏在しながら落下することで、
シュート部内に粉状原料の充填経路と排気空気の流出経路が形成されることを特徴とする縦型自動充填包装機の充填シュート。
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