JP4596043B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
そこで、本願発明は、先ず、上記のような一般ユーザの要望に応えるものとして、ネットワーク上で構築されるコンテンツ共有システムとして、ユーザ端末側にて保有するコンテンツのデータを二次的に利用した編集を行って副次的なコンテンツ(副次コンテンツ)を作成して、これをサーバなどにより一般公開できるようにしたものを構築するものとされる。
すると、このコンテンツ共有システムでは、例えば膨大な数の副次コンテンツがサーバ上に存在し、共有化され得る。このような状況では、コンテンツ共有システムにおいては、ユーザへの便宜として、これらの副次コンテンツのうちから、ユーザごとに対応して推薦するのに適当とされる副次コンテンツをできるだけ効率よく探し出せるようにすることが求められる。
つまり、コンテンツ内容を再現するための情報として、原編集素材となる一次コンテンツファイルの実コンテンツデータについての再生を指示する内容を含んで形成される再生制御情報を有するコンテンツファイルである副次コンテンツファイルを記憶管理する記憶管理手段と、推薦対象ユーザが保有しているものとみなされる一次コンテンツファイルについての情報である保有一次コンテンツ情報を取得する情報取得手段と、原編集素材となる一次コンテンツファイルの少なくとも一部において上記保有一次コンテンツファイルを利用している副次コンテンツファイルを、上記推薦対象ユーザに推薦すべき推薦副次コンテンツとして、記憶管理手段により管理される副次コンテンツファイルのうちから選択する副次コンテンツ選択手段とを備えることとした。
そして、このような副次コンテンツファイルを推薦するのにあたっては、推薦対象ユーザが保有しているとされる保有一次コンテンツを原編集素材コンテンツの一部又は全てに利用しているものを選択するようにされる。
ここで、副次コンテンツファイルにおいて、推薦対象ユーザが保有している一次コンテンツファイルを原編集素材として利用しているということは、例えばその副次コンテンツファイルは、推薦対象ユーザの嗜好にあったコンテンツ内容を有しているということになる。
なお、本実施形態の情報処理システムは、以降説明するようにして、コンテンツのファイルとして、一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイルを扱う。以降において、例えば一次コンテンツファイルと副次コンテンツファイルとで特に区別して述べる必要の無いときは、コンテンツファイルともいう。また、例えば、コンテンツとしての抽象概念に従って説明するような場合に、一次コンテンツファイルについては、一次コンテンツともいい、副次コンテンツファイルについては副次コンテンツともいうことにする。また、一次コンテンツと副次コンテンツとについて特に区分して述べる必要の無いときには、単にコンテンツともいう。
本実施の形態の情報処理システムは、このような装置構成により、コンテンツ作成・共有システムを実現する。つまり、ネットワーク上での、いわゆるコンテンツ配信(一次コンテンツの配信)と、ユーザが作成したコンテンツ(副次コンテンツ)についてのユーザ間での共有が実現される。
なお、ここでのコンテンツとは、種別として、主に音楽、楽曲などに対応する音声(オーディオ)、また、動画としての映像(ビデオ)などをいう。さらに映像としてのコンテンツ種別においては、写真などに相当する静止画なども含めて考えることができる。またさらには、文書のデータであるとか、情報処理装置が実行するプログラムなどもコンテンツとして扱うことが可能である。
なお、ここでの一次コンテンツは、例えば提携するレーベル会社などから提供される、アーティスト等が制作した映像、楽曲などとしての内容を有するものとされる。
後述もするようにして、副次コンテンツファイルは、ユーザ端末装置4から副次コンテンツサーバ2に対してネットワーク経由でアップロードされてくる。副次コンテンツサーバ2は、このようにしてアップロードされた副次コンテンツファイルを、副次コンテンツとして扱って記憶するようにされる。また、副次コンテンツサーバ2は、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じて、指定された副次コンテンツファイルを要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力するようにされる。
これらのユーザ端末装置4は、後述するようにしてコンテンツ作成・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、このコンテンツ作成・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツサーバ1からの一次コンテンツファイルのダウンロード、また、ダウンロードした一次コンテンツファイル(及び副次コンテンツファイル)を利用しての編集作業による新たな副次コンテンツの作成、また、作成した副次コンテンツファイルの副次コンテンツサーバ2へのアップロード、副次コンテンツサーバ2からの副次コンテンツファイルのダウンロード、コミュニケーションサーバ3を利用したSNSサービスの利用、ブログの書き込み/閲覧利用などを行うことが可能となる。
先ず、ユーザAは、ユーザ端末装置4A(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)により、一次コンテンツサーバ1のコンテンツダウンロードサイトにアクセスする。そして、ユーザAは、例えばこのコンテンツダウンロードサイト上で、自分がダウンロードしたいコンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツをダウンロードさせるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末装置4Aは、一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信する。
実コンテンツデータとは、この場合には、コンテンツ内容としての所定形式のオーディオデータや動画データ、静止画データ(一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである)をいう。即ち、本実施形態での一次コンテンツデータは、再生のためのオーディオ信号処理やビデオ信号処理などを行うことでそのコンテンツ内容が再現される。
また、ヘッダ情報には、例えばコンテンツとしてのファイルごとに固有となる識別子(コンテンツID)の他、各種のメタデータ(タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなど)を含む。
このようにして、一次コンテンツサーバ1に記憶されている一次コンテンツデータは、原則はユーザが購入をするというかたちで、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順1としては、いわゆるコンテンツ配信に対応する。
なお、ユーザ端末装置4Aにて記憶保存された一次コンテンツデータは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により再生して、例えばユーザ端末装置4Aに接続したAV(Audio・Visual)機器などにより画像・音声などとして出力することもできる。
ところで、一般に、ネットワーク経由によるコンテンツ配信では、ダウンロード後のコンテンツの利用は、ある一定のデータコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての新規なコンテンツを作成する権原は与えられてはいないことが通常である。
これに対して、本実施形態では、一次コンテンツは、原則として、予め設定された範囲内での二次的創作のための素材として利用すること(二次利用、二次編集)が許諾されたコンテンツであるものとされる。なお、確認のために述べておくと、本実施形態における一次コンテンツの二次利用は、その一次コンテンツの著作者が承諾した権限の範囲において設定されるものである。
そして、本実施形態のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、自身が管理している(ローカルに記憶保存されている)一次コンテンツを編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たなコンテンツを作成することが可能とされている。
また、例えばこのようなコンテンツの編集にあたっては、エフェクトデータベース6において提供される所定の特殊効果に応じたプラグインデータを取得して、これを利用した編集を行うことができる。また、同様にして、素材データベース7にて提供している音声、画像などの素材を取得して、これを加えるようにして編集を行うことも可能とされる。なお、エフェクトデータベース6や素材データベース7は、ネットワーク上において設置されるものであっても良いし、ユーザ端末装置4Aのローカル上に存在するものであってもよい。
そして、本実施形態では、このようにして副次的に作成されるコンテンツのことを、副次コンテンツといい、一次コンテンツと区別している。手順2としては、ユーザ端末装置4Aにて起動されているコンテンツ作成・共有アプリケーション100に対する操作を行って、1つの副次コンテンツを作成するようにされる。
この図において模式的に例示するように、ユーザは、二次利用の対象となる一次コンテンツである編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、コンテンツ作成・共有アプリケーション100に対して、自身の編集意図を反映させた編集操作を行う。コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、この編集操作に応じた編集処理を行い、その結果として、副次コンテンツファイルを作成して出力することになる。
そして、このようにして作成される副次コンテンツファイルの構造においては、データ本体として、上記した再生制御情報を有するものとなる。
このために、本実施形態の一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロード(購入)を行ったユーザが二次利用することが許可されたコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施形態の一次コンテンツサーバ1によるコンテンツ配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたコンテンツを配信するものである。ただし、本実施形態の場合には、一次コンテンツの二次利用としての編集作業は、少なくとも本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに対応して開発したコンテンツ作成・共有アプリケーション100上でのユーザ操作に限定されるべきものとされ、例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとは無関係な他の編集ソフトなどによっては行うことができないようにされている。
上記手順2のようにしてユーザAが作成した副次コンテンツファイルのデータは、ユーザAのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、図4により後述するようにしてコンテンツ作成・共有アプリケーション100の再生機能による再生処理を行って、その副次コンテンツとしてのコンテンツ内容の画像・音声を再生させることが可能とされている。
そのうえで、さらに本実施形態では、ユーザが作成した副次コンテンツをネットワーク上で公開することで、本実施形態のコンテンツ作成・共有アプリケーション100のサービスを受けているユーザが共有できるようにもする。
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにしてアップロードとして送信されてきた副次コンテンツファイルを、データベースに新規に登録するようにして保存する。このときには、副次コンテンツサーバ2は、その保存場所(例えばURL(Uniform Resource Locator)などのアドレスにより表現される)を設定したうえで、副次コンテンツファイルの保存処理と、データベースへの登録を行うようにされる。
なお、副次コンテンツサーバ2は、データベースに登録されている副次コンテンツについての公開機能を有しているものとされる。つまり、手順4により登録された副次コンテンツは、以降、副次コンテンツサーバ2にて公開され、ユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)からのダウンロード要求に応じてダウンロードすることも可能になる。
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにして副次コンテンツファイルを保存管理すると、アップロード要求元のユーザ端末装置4Aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツ(副次コンテンツファイル)の保存場所を通知するために、その保存場所を示すアドレス(保存場所アドレス)を送信する。
ユーザ端末装置4Aのコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、上記の保存場所アドレスを受信して、これを所定の記憶媒体に記憶保存して管理するようにされる。ユーザAは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100に対する所定操作により、いつでも、自分が手順2によりアップロードした副次コンテンツの保存場所アドレスを出力させることができる。
先に述べたように、副次コンテンツサーバ2は、データベースに登録されている副次コンテンツの公開機能を有している。このために、今回、ユーザAが作成してアップロードした副次コンテンツは、原則、副次コンテンツサーバ2が提供するコンテンツ公開サイトにアクセスしてくる不特定多数のユーザ端末装置4(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)のユーザが閲覧できる。また、本実施形態では、原則、全てのユーザのユーザ端末装置4により、任意の副次コンテンツをダウンロードすることも可能とされている。
そのうえで、上記手順5により保存場所アドレスを取得したユーザAは、いくつかの手段により、他のユーザを対象として、自分の副次コンテンツが副次コンテンツサーバ2にて公開されたことの告知を行うことができる。
手順6は、この公開告知の手段の1つに対応するもので、図示するようにして、コミュニケーションサーバ3にアクセスして、例えばSNSにおける自身のページや、自分のブログなどに、自分の作成した副次コンテンツが公開された旨を書き込むようにされる。このときに、手順5によって取得した保存場所アドレスとしてのURLを、ともに書き込むようにして貼り付けておくようにされる。
上記手順6のようにしてユーザAが書き込みを行った後において、例えばユーザBが、ユーザ端末装置4Bにインストールされているコンテンツ作成・共有アプリケーション100を操作して、SNSにおけるユーザAのページや、ユーザAのブログにアクセスして閲覧すると、ユーザAの副次コンテンツが新たに公開されたことを知ることになる。つまり、この場合のユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツの新規公開についての告知を、SNSやブログを通じて間接的に受けたことになる。手順7は、このような間接的な副次コンテンツ公開の告知が行われることを指す。
また、公開告知のもう1つの手段として、この手順8を挙げておく。この手順8としては、例えばSNSに備えられるメール機能などを利用してメールを作成、送信することで、ユーザB側に対して、自分の作成した副次コンテンツが公開されたことを告知するようにされる。これは、上記手順6、手順7の流れによる告知に対して、より直接的な態様の告知となる。
また、このようにして、電子メールなどにより告知を行うときにも、例えば本文中に、その副次コンテンツの保存場所アドレスを記載するようにして貼り付けておくようにされる。
上記のようにして、ユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツが新規公開されたことの告知を間接的、あるいは直接的に受け、このことを知ることができる。そして、ユーザBが、この新規公開されたユーザAの副次コンテンツを鑑賞したいとおもったときには、先ず、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により、副次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。これが手順9となる。
この副次コンテンツのダウンロードにあたっては、例えばSNSの日記のページ、若しくはブログの本文内にリンクとして示されている保存場所アドレスに対するクリック操作などを行うようにされる。確認のために述べておくと、SNSの日記のページやブログに対して書き込みを行う際に、URLなどのアドレスの情報を書き込んだ場合には、この文字列部分がリンクとして公開されるようになっている。
上記のようにして保存場所アドレスに対するクリック操作を行ったことに応じて、コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、この保存場所アドレスに対してアクセスする。つまり、副次コンテンツサーバ2上のアドレスのうちで、ユーザAが作成して公開中の副次コンテンツのファイル(副次コンテンツファイル)を保存している場所を示すアドレスにアクセスする。そして、この保存場所に保存されている副次コンテンツファイルを、ユーザ端末装置4Bに送出させるようにする。そして、このようにして送出されてくる副次コンテンツファイルをユーザ端末装置4B側で受信して、コンテンツ作成・共有アプリケーション100の制御により保存管理するようにされる。このようにして副次コンテンツのダウンロードが行われる。
上記のようにしてユーザAの副次コンテンツが保存管理されると、ユーザ端末装置4Bのコンテンツ作成・共有アプリケーション100による、この副次コンテンツの再生が可能になる。手順10は、ユーザBによるコンテンツ作成・共有アプリケーション100に対する再生指示操作に応じて、この副次コンテンツのコンテンツ内容が映像や音などとして再生出力されるように、副次コンテンツファイルを再生するための手順となる。
副次コンテンツファイルの再生にあたっては、先ず、コンテンツ作成・共有アプリケーション100が、その実体データである副次コンテンツファイルの再生制御情報についての解釈処理を実行する。この解釈処理の結果、コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、例えば先ず、再生に必要な実コンテンツデータを有する一次コンテンツファイル(原編集素材コンテンツ)が何であり、また、再生のシーケンスにおいて、各原編集素材コンテンツにおける実コンテンツデータ(ビデオデータ、オーディオデータなど)のどの部分が、どの再生時間において、どのようにして利用されるのかなどを認識することができる。
この図では、原編集素材コンテンツA,B,Cを利用しているものとして認識されたとする結果例を示している。そして、この認識結果に従い、コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、原編集素材コンテンツA,B,Cとしての一次コンテンツファイルの実コンテンツデータを利用して、シーケンサとしての再生制御を実行するようにされる。この結果、副次コンテンツとしてのコンテンツ内容が画像や音として再生される。
そこで、上記のような場合には、ローカル上に無い編集素材コンテンツをダウンロードして取得するための手順を行うことが必要となる。図2における手順11は、手順10によるコンテンツ再生の過程において、このために行うべき手順である。
これまでの説明から理解されるように、原編集素材コンテンツとしては実コンテンツデータであるので、原則、原編集素材コンテンツは一次コンテンツであることになる。そこで、手順11としては、ユーザ端末装置4B(コンテンツ作成・共有アプリケーション100)から一次コンテンツサーバ1にアクセスして、今回の手順10による副次コンテンツ再生に必要で、ローカル上に存在していない一次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。このダウンロードにより、副次コンテンツの再生に必要な原編集素材コンテンツがローカル上に全て存在することになり、図4による説明のようにして再生出力を正常に実行することが可能になる。
先ず、1つには手順1による通常のダウンロードの場合と同様にしてHDDなどの補助記憶装置に対して記憶保存された状態でローカル上に存在する態様を考えることができる。また、もう1つとしては、RAMなどの主記憶装置において一時的に保持され、例えばこの副次コンテンツの再生操作が可能なコンテンツ作成・共有アプリケーション100の状態ではなくなったことに応じて、消去されるような態様も考えることができる。例えば一次コンテンツは原則有料であると述べたが、後者の場合には、無料とする、あるいは通常のダウンロードよりも安価な料金設定とするなどの運用が考えられる。
しかし、本実施形態において二次利用の対象となる編集素材コンテンツには、一次コンテンツだけではなく、副次コンテンツも含めることができる。図5を参照してこの点について補足しておく。図5(a)(b)(c)には、それぞれ、2つの編集素材コンテンツを二次利用して編集することで1つの副次コンテンツを作成する場合を示している。
まず、図5(a)は、図2により説明した副次コンテンツの作成例と同様に、編集素材コンテンツA,Bがそれぞれ一次コンテンツである場合を示している。つまり、一次コンテンツAを編集素材コンテンツAとし、これとは異なる一次コンテンツである一次コンテンツBを編集素材コンテンツBとして編集処理を実行して副次コンテンツを作成しているものである。この場合の副次コンテンツは、図示するようにして、内容的には一次コンテンツAと一次コンテンツBの少なくとも一部を有して成るものとされる。つまり大元の編集素材となるコンテンツ(即ち、原編集素材コンテンツである)として、一次コンテンツA、Bを使用しているものである。
図5(c)は、副次コンテンツである2つの編集素材コンテンツC、Dを二次利用して編集することで副次コンテンツを新規に作成できることを示している。この場合の新規作成される副次コンテンツは、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部と、編集素材コンテンツDに含まれる一次コンテンツE、Fのそれぞれの少なくとも一部とを有してコンテンツ内容を形成するものとなる。従って、図5(c)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、原編集素材である一次コンテンツC、D、E、Fをローカル上に置く必要があることになる。
従って、例えばP2P(Pier to Pier)によるネットワーク通信であるとか、電子メールのファイル添付であるとかFTP(File Transport Protocol)などによるユーザ端末装置間での直接的な通信、若しくはリムーバブルメディアを利用したユーザ間でのやりとりなどで、ユーザ同士が直接的に副次コンテンツファイルをやりとりしたとしても、このようにしてユーザが入手したファイルは、副次コンテンツサーバ2により暗号化が施されていないので、適正に再生することができないようにされる。つまり、本実施形態では、他人の副次コンテンツについては、副次コンテンツサーバ2からダウンロードされたものでなければ適正に再生することができないようにされている。これにより、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、著作権に違反した非合法な副次コンテンツがネットワーク上で流通、増殖するのを避けるようにしている。これにより、例えば一次コンテンツ、副次コンテンツの著作権者の権利保護が図られるようにしている。
コンテンツ作成・共有アプリケーション100は、副次コンテンツの再生機能を有するわけであるが、副次コンテンツ作成のための編集機能も有している。このために、副次コンテンツの再生の態様のとして、単に音声再生のための処理を実行するのみではなく、例えば上記の編集機能のユーザインターフェースに、再生される副次コンテンツの編集内容を反映させることができる。つまり、副次コンテンツの実体が再生制御情報とされていることの恩恵として、ユーザは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100の編集機能を利用して、ダウンロードした副次コンテンツがどのようにして編集されているのかを詳細に知ることができる。
先ず、図6は、一次コンテンツサーバ1の内部構成例を示している。この図に示すようにして、一次コンテンツサーバ1は、制御部11、記憶部12、認証処理部13、検索処理部14、データベース管理部15、決済処理部16、暗号化処理部17、ネットワークインターフェース18を備える。
副次コンテンツデータベース22aは、副次コンテンツファイルのデータをデータベース化して構築した情報単位とされる。
コンテンツプロファイルデータベース22bは、副次コンテンツデータベース22aとして記憶されている副次コンテンツごとに対応するコンテンツプロファイル情報を、例えばデータベース化して集合させることで形成した情報単位とされる。コンテンツプロファイル情報の内容例については後述するが、例えば、ダウンロード数などの履歴情報をはじめとした、メタデータとしての所定の情報項目から成る。
リコメンドコンテンツとは、ユーザ(ユーザ端末装置4)ごとに対応して適当、適切であるとして、そのユーザに推薦すべき価値が有るとされる副次コンテンツをいう。
プロファイルデータベース管理部26Bは、記憶部22におけるコンテンツプロファイルデータベース22bについての管理を行う。例えばコンテンツプロファイルデータベース22bについての、副次コンテンツ(副次コンテンツファイル)の新規アップロード、若しくは削除に応じた更新であるとか、副次コンテンツファイルのダウンロードに応じた所定の履歴情報の更新などを行う。
なお、ここではコミュニケーションサーバ3は、SNSとブログに対応して設けられているものとしているが、例えばSNSとブログとで、それぞれ異なるサーバが構築されてもよい。また、例えば、SNS、ブログ以前からよく知られている、ホームページなどといわれる個人のサイト運営など、SNS、ブログ以外で、個人ユーザが情報発信できるようなCGM関連のサービスを提供するように構成しても良い。
ユーザプロファイルデータベース52aは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100を利用して本実施形態のコンテンツ作成・共有システムに参加するユーザごとに個別のユーザプロファイル情報をデータベース化して集合させて形成した情報単位とされる。ユーザプロファイル情報の具体的な内容例、構造例については後述する。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5経由での通信を行うために、ネットワークインターフェース44を備えている。このネットワークインターフェース44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えば一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、ユーザ情報サーバ8、及び他のユーザ端末装置4などと通信することが可能となる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
また、入出力インターフェース45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
また、入出力インターフェース45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
この図に示すようにして、実施の形態のコンテンツ作成・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとしてコンテンツ作成・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対するコンテンツ作成・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、アプリケーションファイルとして、1以上の一次コンテンツファイル(一次コンテンツファイル群103)と、1以上の副次コンテンツファイル(副次コンテンツファイル群104)がコンテンツ作成・共有アプリケーション100の制御により記憶される。
副次コンテンツ管理処理部115は、上記副次コンテンツ取得処理部114により取得された副次コンテンツファイルをHDD48に保存する処理と、保存された副次コンテンツファイルを管理するための処理を実行する部位である。
コンテンツファイル生成・解釈処理部118は、先ず、上記コンテンツ作成処理部117により作成したとするコンテンツ内容が反映された副次コンテンツファイルのデータを生成するための処理を実行する。また、副次コンテンツを再生する場合には、図4に示した副次コンテンツファイルにおける再生制御情報についての解釈処理を実行して再生処理のシーケンスを決定する。
暗号化・解読処理部119は、暗号化が施された一次コンテンツファイル、副次コンテンツファイルを再生、編集などのために操作する必要のあるときに、この暗号化を解読する処理を実行する。また、副次コンテンツファイルについて暗号化を施して伝送する必要のある場合に、暗号化を施す処理を実行するようにされる。
先ず、一次コンテンツファイルは、データ本体として、コンテンツ内容を再現する所定形式のビデオデータ・オーディオデータなどとしての実コンテンツデータを有する。従って、再生出力処理部120が一次コンテンツファイルを再生するときには、この実コンテンツデータとしてのビデオデータ・オーディオデータなどを再生するためのデジタル信号処理を実行する。この際、実コンテンツデータについて圧縮符号化が施されているのであれば、この圧縮符号化に対応する復号処理を施したうえでデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号についての再生信号処理を実行する。
また、副次コンテンツを再生する場合には、上記副次コンテンツファイル生成・解釈処理部118により決定された再生処理のシーケンスに従って、原編集素材コンテンツである一次コンテンツファイルの必要データ部分を順次再生していくという、シーケンサとしての再生処理を実行するようにされる。
なお、上記したコンテンツ転送処理部116は、コンテンツの転送だけではなく、ユーザ情報サーバ8に対してユーザプロファイル情報のデータを送信するための制御も実行可能とされている。
これに対して、本実施形態の場合には、副次コンテンツについて、より詳細、かつ具体的に、どのようにして作成されたものであるのかを把握できるものである。そして、このような副次コンテンツがユーザ間で共有されることにより、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムを利用するユーザのコンテンツの創作に関する知識、技術が飛躍的に向上されることが期待される。このようにして、本実施形態のシステムは、コンテンツ作成に関心のあるユーザにとっては、非常に高い娯楽性と利用価値を持っているものである。
先ず、図13(a)には、副次コンテンツファイルの構造例が示される。
この図に示すようにして、副次コンテンツファイルは、ヘッダとボディ(データ本体部)から成る。
ヘッダには、副次コンテンツファイルに関連した所定の情報項目(メタデータ)の集合から成るヘッダ情報を格納する。
ボディは、そのコンテンツファイルのコンテンツ内容に対応する実体データを格納する。従って、副次コンテンツファイルの場合には、再生制御情報を格納することになる。
一次コンテンツファイルもヘッダとボディから成り、ヘッダには、一次コンテンツに対応する所定の情報項目(メタデータ)の集合から成るヘッダ情報を格納する。また、ボディには、コンテンツ内容に対応する実体データとして、所定形式の実コンテンツデータを格納する。
この図においては、ヘッダ情報を形成する情報項目(メタデータ)として、本コンテンツ関連基本情報、利用原編集素材コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、本コンテンツ利用許諾情報、本コンテンツ世代情報を有するものとしている。
図15は、本コンテンツ関連基本情報を形成する情報項目群の一例を示している。ここでは、コンテンツID、タイトル、クリエータ、コンテンツ種別、再生時間、作成日時、ジャケットデータ、ジャンル・・・などが示されている。
ここでのコンテンツIDは、現副次コンテンツファイルとしてのコンテンツごとに固有に与えられる識別子となる。なお、本実施形態では、これらのコンテンツIDは、例えば副次コンテンツサーバ2のコンテンツデータベース管理部26Aによりコンテンツファイルごとに付されるものとする。
クリエータは、現副次コンテンツファイルの作成者(制作者、アーティストなどともいわれる)の名前を示す情報である。
コンテンツ種別は、例えば動画、楽曲、写真(静止画)などをはじめとして、現副次コンテンツファイルが有するコンテンツ内容の種類、範囲などがどのようなものであるのかを示す情報となる。
再生時間は、現副次コンテンツファイルとしてのコンテンツの総再生時間を示す情報である。
作成日時は、現副次コンテンツファイルの作成された日付、時刻を示す情報である。
また、コンテンツには、アルバムジャケットに相当する画像データが付されている場合がある。ジャケットデータは、このような画像データとなる。
ジャンルは、現副次コンテンツファイルのコンテンツ内容に与えられるジャンルが何であるのかを示す情報となる。
なお、本コンテンツ関連基本情報に含める情報項目としては、ここで挙げているもの以外にも考えることができる。
このような場合に対応した利用原編集素材コンテンツ情報の内容をどのようなものとするのかについてであるが、1つには、副次コンテンツ再生のために実際に必要となる一次コンテンツのみを反映させるべきであるとの考え方に基づき、一次コンテンツA,Cのみを示し、一次コンテンツDは示さない内容とすることが考えられる。
また、もう1つには、一次コンテンツA,C,Dの全ての一次コンテンツを示す内容とすることが考えられる。つまり、この場合には、現には一次コンテンツDを使用してはいないものの、この副次コンテンツを作成するまでの過程においては、一次コンテンツDとしてのコンテンツ内容の影響を少なからず受けているのであるから、潜在的には使用していることと等価であるとの考え方に立つものである。この場合、結果的には、今回の副次コンテンツが作成される世代までにおいて、一度でも利用されたことのある一次コンテンツが全て、利用原編集素材コンテンツ情報に含められることになる。
なお、図16により後述するように、利用原編集素材コンテンツ情報には、ここに示される一次コンテンツごとに関連した所定内容のメタデータも有するものとされる。
図5との対応であれば、図5(a)に示される新規の副次コンテンツの場合には、利用編集素材コンテンツ情報に編集素材コンテンツA,Bとしての実際の一次コンテンツファイルを示すデータを格納することになる。また、図5(b)に示される新規の副次コンテンツの場合であれば、利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツAとされる一次コンテンツファイルと、編集素材コンテンツCとされる副次コンテンツファイルを示すデータを格納する。また、図5(c)に示される新規の副次コンテンツの場合であれば、利用編集素材コンテンツ情報には、編集素材コンテンツC、Dとされる各副次コンテンツファイルを示すデータを格納する。
なお、図16により後述するように、利用編集素材コンテンツ情報としても、ここに示される編集素材コンテンツごとに関連した所定内容の付随情報を有しているものとされる。
この図に示すようにして、利用原編集素材コンテンツ情報/利用編集素材コンテンツ情報は、大きくは単位ファイル情報の連結により成るものとしている。単位ファイル情報のそれぞれが、1つの利用原編集素材コンテンツ、利用編集素材コンテンツに対応する。
なお、記載を簡略なものとする都合上、この図16の説明にあたり利用原編集素材コンテンツと利用編集素材コンテンツとで特に区別しない場合には、「利用コンテンツ」ともいうことにする。
ここでのコンテンツIDには、対応する利用コンテンツとしてのコンテンツファイルのコンテンツIDを格納する。
クリエータは、対応する利用コンテンツの作成者を示すものとして、例えばその名称、及び、このクリエータとされるユーザのユーザIDを格納する。
タイトルは、対応する利用コンテンツのタイトルを例えばその名称などにより示す。
利用項目1〜nには、それぞれ、対応する利用コンテンツの編集(二次利用)に関連した所定の利用内容が対応するようにして割り当てられている。利用項目に割り当てる利用内容の例としては多様に考えられるが、例えば、
・本コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツとは違うクリエータのものを利用することに関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用に関する内容
・特定のプラグインモジュールの使用に関する内容
・コンテンツ全体から一部分を抜き出して編集素材とすること、
・コンテンツ全体から一部分を抜き出して編集素材とする場合において、抜き出す実コンテンツデータ部分に関する許可内容
・利用可能な世代数(例えば一次コンテンツとして、孫の世代(第3世代)までの利用を許諾するとした場合には、この一次コンテンツを利用した子の副次コンテンツと、この副次コンテンツを利用した孫の副次コンテンツは作成できるが、この孫の副次コンテンツについては、対応の一次コンテンツを利用した部分について編集を行うことはできない)
・本コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
などを挙げることができる。
そして、これらの利用項目の各々について、例えば許可/不許可をはじめとして、その利用項目ごとに設定した利用許諾に関しての内容を示す情報が記述されるものである。利用許諾範囲の情報としては、これらの利用項目のそれぞれに記述される許諾設定内容を総合することで、対応する利用コンテンツについての利用許諾範囲を示すことになるものである。
しかし、本実施形態に関すれば、例えば一次コンテンツファイルのヘッダ情報についても、副次コンテンツファイルと共通の構造を与えるようにすることが、妥当な仕様の1つとして考えられる。
このような一次コンテンツファイルのヘッダ情報の構造とすれば、一次コンテンツと副次コンテンツとでヘッダ構造が共通化されるので、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにおけるコンテンツファイル管理の効率化が期待される。一例としては、一次コンテンツファイルが本コンテンツ利用許諾範囲情報を有することになるので、第1世代となる一次コンテンツについて、その作成者の判断や考え方をより忠実に反映した利用許諾範囲を設定することが可能となる。
ただし、確認のために述べておくと、一次コンテンツファイルは、他のコンテンツを二次利用して作成するものではない。従って、例えば一次コンテンツファイルのヘッダにおいて、上記図16に示した利用原編集素材コンテンツ情報と利用編集素材コンテンツ情報については特に有意な内容を格納する必要はない。
再生制御情報は、実コンテンツデータとは異なり、所定の言語によって、現副次コンテンツとしてのコンテンツ内容を再生するための処理シーケンスを記述して成る単位情報である。この再生制御情報を形成する記述内容の要素としては、例えば先ず、再生に使用する実コンテンツデータとしての一次コンテンツを示す記述、この一次コンテンツとしての実コンテンツデータから実際に副次コンテンツ再生のために利用するデータ部分を示す記述、また、このデータ部分を再生すべき時間を示す記述などとなる。また、例えばフェードイン、フェードアウト、オーバーラップ、イコライジング(音質調整)、再生速度倍率、リバーブ、ディレイなどをはじめとした、いわゆるエフェクト、特殊効果が反映されるようにするための記述も行われる。
この図17に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがコンテンツID=AAAAAA(ここではfile_idの記述子がコンテンツIDを示すものとされる)により指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間(実コンテンツデータの区間)は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがコンテンツID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがコンテンツID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
例えば、本実施形態のコンテンツ作成・共有アプリケーション100の再生出力処理部120は、このようにして[ ]により括られる利用コンテンツ単位の再生制御内容を逐次解釈していき、その解釈結果に応じて実際に再生制御を実行することで、副次コンテンツを、ビデオ信号やオーディオ信号などとして再生出力する。
図18においては、先ず、ステップS101により、編集素材コンテンツとして登録されたコンテンツのデータの取り込みを実行する。確認のために述べておくと、登録された編集素材コンテンツが一次コンテンツの場合には、これに対応する一次コンテンツファイルのデータを取り込み、副次コンテンツの場合には、これに対応する副次コンテンツファイルのデータを取り込むようにされる。
ここでは、先ずステップS201により、編集のための操作入力に応じた、しかるべき編集処理を実行するようにされている。例えばコンテンツ作成処理部117は、そのプログラムにより、ユーザが副次コンテンツ作成のための編集操作を行うGUI(Graphical User Interface)を提供する。ユーザは、このGUIを利用して副次コンテンツ作成のための編集操作を行うようにされ、この操作に応じて、ステップS201としての処理が実行される。
そして、上記のようにして編集処理を行っている過程において、ステップS202により、これまでの編集結果を保存するための操作の行われたことが判別されると、ステップS203に進む。ステップS203においては、これまでの編集結果により得られたコンテンツ内容に応じた副次コンテンツファイルを生成する。
副次コンテンツファイルの生成にあたっては、それまでの編集結果を反映したヘッダ情報と、再生制御情報とを生成し、これらを組み合わせるようにしてファイルを生成する。
ステップS204は、上記のようにして作成した副次コンテンツファイルを、例えばHDD48におけるしかるべきディレクトリに保存するように制御を実行する。ステップS204の手順が終了したのであれば、ステップS201に戻るようにされる。
このときの本コンテンツ利用許諾範囲情報の生成にあたり、その内容をどのようにして設定するのかについては、例えば原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限を越えない範囲で、所定の規則に従って(利用項目ごとの内容を)自動設定することが考えられる。また、ユーザの意図が反映されるように、ユーザが行ったとされる本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容に関する指定操作に応じて設定するようにすることが考えられる。ただし、このようにしてユーザ操作に応じて設定する場合においても、原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限は越えない範囲での設定が行われるようにして、これを越える利用許諾範囲(利用項目ごとの内容)の設定は行えないようにされる。
ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・作成ツール101が提供するGUIに対する操作として、アップロードしたいと思う1以上の副次コンテンツを選択し、アップロード実行の操作を行ったとする。このアップロード実行操作に応じて、GUI上で選択された副次コンテンツに対応する副次コンテンツファイルのアップロードを指示するコマンドが発生し、ステップS302に進むことになる。
なお、ここでアップロードのために選択される副次コンテンツは、コンテンツ作成・共有アプリケーション100により作成され、そのアプリケーションファイルとしてHDD48に記憶されている副次コンテンツファイルである。
ステップS402では、アップロード要求とともに受信した副次コンテンツファイルの保存場所(URL)を設定する。
ステップS403は、今回のアップロード要求の送信元となるユーザ端末装置4に対して、上記ステップS402により設定された副次コンテンツファイルの保存場所を通知するための通信処理を実行するようにされる。
先ずユーザ端末装置4側においては、ステップS501にて、副次コンテンツファイルのダウンロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・作成ツール101に対する操作として、副次コンテンツサーバ2が提供する副次コンテンツのダウンロードサイト(Webサイト)にアクセスして、ダウンロード(共有)可能な副次コンテンツリストを表示させたとする。さらにユーザは、このリストのなかからダウンロードしたいと思う1以上の副次コンテンツを選択し、ダウンロード実行の操作を行ったとする。これに応じて、ステップS501としては肯定の判別結果が得られることとなり、ステップS502に進むことになる。
ステップS602では、記憶部22の副次コンテンツデータベース22aにアクセスして指定された副次コンテンツ副次コンテンツファイルを検索し、この検索した副次コンテンツファイルを、要求元のユーザ端末装置4に対して送信するようにされる。
ここでは、ダウンロードにより取得した副次コンテンツデータは、転送時の暗号化が施されたままでHDD48に保存されているものとしている。そこで、次のステップS703では、暗号化・解読処理部119により、読み込んだ副次コンテンツデータについての暗号化を解読するための処理を実行するようにされる。
例えば、今回のステップS701により再生開始すべきことが指定された副次コンテンツデータが、正規にコンテンツサーバ2からダウンロードしたものであれば、ステップS703による解読処理は成功して適正な副次コンテンツデータが復元されることになる。
これに対して、例えば副次コンテンツサーバ2からのダウンロード以外の手段により取得した副次コンテンツデータの場合には、他の方式、アルゴリズムによる暗号化が施されている、あるいは暗号化が施されていない。この場合、ステップS703の解読処理によっては、正常な副次コンテンツデータを復元することができない、あるいは、解読処理を実行する必要はないということになる。つまりステップS703による解読処理の結果としては、解読処理不要の場合を含めて、失敗したものとしてみることができる。
例えばこのような処理が実行されることで、本実施形態としては、ユーザ端末装置4において、外部から取得した副次コンテンツ情報については、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードして取得したもののみが再生されるようにして、一次コンテンツ、あるいは副次コンテンツの著作権の保護がより万全に図られるようにしているものである。
なお、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードした副次コンテンツのみが再生出力されるようにするための仕組みとしては、他にも考えられる。例えばダウンロードとしてユーザ端末装置6が受信取得した段階で予め暗号化を解読して、その解読結果の情報付随させたうえで、HDD48に記憶させておき、再生時においては、この解読結果の付随情報を参照して、その副次コンテンツを再生すべきか否かについての判断を行うように構成することも考えられる。また、副次コンテンツサーバ2からの送信時において、ダウンロードのために送信したことを示す特別なコードを、副次コンテンツサーバ2側の処理として副次コンテンツに埋め込んでおくようにして、再生時においては、ユーザ端末装置4側で、このコードの有無、内容などを確認したうえで、再生開始すべきか否かについての判断を行うようにしてもよい。
しかし、本実施形態のようなコンテンツ作成・共有システムの場合、ユーザ間で共有可能となる副次コンテンツ、即ち副次コンテンツサーバ2が記憶管理する副次コンテンツファイルの数は膨大な数になり得る。
また、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムでは、前述のようにして、知人のユーザなどからの副次コンテンツの紹介などの通知がなくとも、副次コンテンツサーバのダウンロードサイトにアクセスして、任意の副次コンテンツをダウンロードすることもできる。
このようなことを考慮すると、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムにあっては、膨大な数の副次コンテンツのなかから、ユーザが、自分に合った副次コンテンツをどれだけ効率良く見つけられるか、ということが重要になってくるといえる。
そこで、本実施形態のコンテンツ作成・共有システムとしては、ユーザごとに応じて適切、適当とされる副次コンテンツを効率よく選択して、各ユーザに提示できるようにした構成を提案する。以降、この点について説明を行っていく。
なお、「ユーザごとに応じて適切、適当とされる副次コンテンツを提示する」ということは、そのユーザにとって鑑賞する価値があるであろう副次コンテンツを推薦する、という意味合いを持つ。つまり、以降の説明は、ユーザごとに応じて、そのユーザに適合するとされる副次コンテンツを推薦(リコメンド)するための構成についてのものであるといえる。また、このことに因み、或るユーザに応じて適合するとして選択された副次コンテンツについては、「リコメンドコンテンツ」ともいうことにする。
先ず、ステップS801は、副次コンテンツ推薦に関連して、適宜のタイミングで、逐次、ユーザ端末装置4とユーザ情報サーバ8とが実行する処理となる。
このステップS801は、例えばユーザ端末装置4におけるコンテンツ作成・共有アプリケーション100のコンテンツ管理・作成ツール101により、HDD48に対して記憶させて管理しているユーザプロファイル情報を、ユーザ情報サーバ8に対してアップロードするものとなる。ユーザ情報サーバ8は、受信したユーザプロファイル情報が新規のものであれは、これをユーザプロファイルデータベース22bに対して新規に登録する。また、同じユーザ(ユーザID)のユーザプロファイル情報が既に登録されていたのであれば、その登録済みのユーザプロファイル情報を、受信したユーザプロファイル情報により書き換え(更新)する。
先ず、図24(a)に示すように、ユーザプロファイル情報は、基本ユーザ情報、保有コンテンツリスト情報、コンテンツ個別情報リストから成るものとしている。
なお、ここでの「保有」とは、例えば先ず、コンテンツ作成・共有アプリケーション100(ユーザ端末装置4)にとってローカルとしてみることのできる環境にて一次コンテンツファイルを記憶管理している状態をいう。また、例えばローカルにて存在しておらず、サーバなどに存在しているとしても、例えばコンテンツ作成・共有アプリケーション100によりアクセスしてストリーミングなどにより再生できるようなコンテンツファイルがあれば、このような一次コンテンツファイルも保有一次コンテンツに含めることができる。このような一次コンテンツの例としては、例えば、サブスクリプションなどといわれる予約購読的なコンテンツ視聴契約によりサーバから任意にストリーミングによる再生若しくはダウンロードによるローカ保存ができるようなものを挙げることができる。これは、例えばその再生開始に際して改めて料金負担を強いられることなく、ユーザが再生できる権利を有しているコンテンツであるともいえる。
例えばこの保有コンテンツリスト情報は、図24(b)に示すようにして、該当する一次コンテンツファイルのコンテンツIDをリスト化して形成される。なお、コンテンツIDは、コンテンツファイルごとに固有となる識別子である。
保有コンテンツリスト情報に格納されるコンテンツIDの数が、そのユーザが保有しているとされる一次コンテンツファイルの数に対応することになる。また、コンテンツID自体により、そのユーザが保有しているとされる一次コンテンツファイルが何であるのかが特定できる。
例えば、本実施形態のコンテンツ管理・作成ツール101によっては、ユーザ操作に応じて、保有一次コンテンツファイル、及び副次コンテンツファイルごとに、所定段階によるレートを設定することが可能とされている。
コンテンツ管理・作成ツール101は、ステップS801に応じたユーザプロファイル情報のアップロード(ユーザ情報サーバ8への送信)を、先ず、ユーザプロファイル情報の新規登録の場合に行うようにされる。また、新規登録を行った後も、適宜、所定のタイミングでユーザプロファイル情報をアップロードするようにされる。これにより、ユーザ端末装置4側で記憶しているユーザプロファイル情報と、ユーザ情報サーバ8側で記憶するユーザプロファイル情報との内容の整合が図られる。
副次コンテンツサーバ2は、記憶部22においてコンテンツプロファイルデータベース22bを記憶して管理している。このコンテンツプロファイルデータベース22bは、副次コンテンツごとに対応するコンテンツプロファイル情報の集合をデータベース化したものとされる。図25にコンテンツプロファイル情報の例を示す。
コンテンツIDは、現コンテンツプロファイル情報に対応する副次コンテンツに与えられたコンテンツIDの値を示す。
総合レートは、現コンテンツプロファイル情報に対応する副次コンテンツを保有しているユーザがこの副次コンテンツに設定したレートを総合的に反映させた値とされる。例えば、この総合レートの求め方として、最も簡単なものの1つには、現コンテンツプロファイル情報に対応する副次コンテンツについてユーザが設定したレートの全てを総計することが考えられる。あるいは平均値を求めるようにすることも考えられる。また、ユーザごとのレートについての分布などを考慮したうえで、所定の演算式などにより求めるようにすることも可能である。
また、上記の総合レートを求めるためには、副次コンテンツサーバ2が、ユーザの設定したレートの情報を取得する必要がある。このためには、例えばコンテンツ管理・作成ツール101が、所定のタイミング、機会でもって、そのときにローカルにて設定されているレートの値の情報を副次コンテンツ(コンテンツID)と対応付けて副次コンテンツサーバ2に送信するように構成することが考えられる。
また、次のような手法も考えられる。
つまり、図24に示したユーザプロファイル情報における保有コンテンツリスト情報とコンテンツ個別リストについて、一次コンテンツファイルに対応する内容だけでなく、副次コンテンツファイルに対応させた内容を含めたものを、ユーザ端末装置4(コンテンツ管理・作成ツール101)にて作成し、また、ユーザ情報サーバ8にてユーザプロファイルデータベース52aとして管理できるようにする。そのうえで、副次コンテンツサーバ2が、所定のタイミング、機会でもって、ユーザ情報サーバ8から、ユーザプロファイル情報から抜き出した副次コンテンツのレートの情報(副次コンテンツIDとレートとを対応付けた情報)を転送してもらうようにすることも考えられる。
総合再生回数は、例えばクライアント側でのコンテンツ再生のために、現コンテンツプロファイル情報に対応する副次コンテンツのデータを、上記のようにしてストリーミングにより送信した回数を示す。
先ず、概要として、本実施形態では、コミュニケーションサーバ3において、リコメンドコンテンツを提示するためのWebサイトである、リコメンドコンテンツサービスサイト(以降、リコメンドサイトとも略す)を用意しているものとする。そして、ユーザ端末装置4におけるコンテンツ作成・共有アプリケーション100のコミュニケーションツール102により、上記リコメンドサイトにアクセスしてリコメンドコンテンツについての情報を取得し、例えばユーザが視覚的に把握できる所定の態様により、リコメンドコンテンツの情報を表示するものである。
なお、このリコメンドコンテンツ抽出処理については、後述する。
先ず、図26により、本実施形態におけるリコメンドコンテンツの抽出についての基本的な概念について説明しておく。
ここで示されるベン図において、集合Aは、副次コンテンツサー2において副次コンテンツデータベース22aとして記憶されている全ての副次コンテンツを要素とする集合である。
集合Bは、集合Aに属する副次コンテンツ(副次コンテンツサーバ2にて記憶される副次コンテンツ)のうちで、原編集素材として利用される一次コンテンツ(利用原編集素材コンテンツ)の少なくとも1つがリコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツである副次コンテンツを要素とする集合である。
さらに集合Cは、集合Bに属する副次コンテンツのうちで、利用原編集素材コンテンツとしての一次コンテンツの全てが上記リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツとされる副次コンテンツを要素とする集合となる。
その根拠としては、例えば下記のようになる。
先ず、リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツは、そのユーザ自身の好み、嗜好などに応じて集められたものであると考えることができる。すると、原編集素材コンテンツとして保有一次コンテンツの数が多い副次コンテンツほど、リコメンド対象ユーザにとっても関心が高く、嗜好に合うものであるということが推定できる。
また、本実施形態では、ダウンロードなどによりユーザが一次コンテンツを入手するのにあたっては、例えば原則、有料とされている。保有一次コンテンツは、ユーザが既に入手しているコンテンツである。すると、原編集素材コンテンツとして利用している保有一次コンテンツの数が多い副次コンテンツほど、これを再生出力するのに際して、新たに入手すべき一次コンテンツの数は少なくなり、ユーザのコスト負担が軽くなる、ということがいえる。
一方、全体集合Aにおける集合Bの補集合となる副次コンテンツ、つまり、保有一次コンテンツを1つも原編集素材コンテンツとして利用していない副次コンテンツについては、原則、リコメンドコンテンツからは除外する。これは、上記したリコメンドコンテンツの根拠に倣えば、このような副次コンテンツは、ユーザにとってはほとんど関心がなく、また、嗜好にも合わないということが推定され、かつ、ユーザにもコスト負担を与えることになる、ということがいえるからである。
また、これら図27、図28に示されるリコメンドコンテンツ抽出処理は、以降の説明から理解されるように、先ずは、上記図26により述べたリコメンドコンテンツについての基本的な選択基準に従ってリコメンドコンテンツを抽出する。そのうえで、いくつかの要素に基づいて、抽出したリコメンドコンテンツについて、推薦価値についての順位(推薦順位)を決定するようにされる。
なお、ここでは検索(抽出)されたn個のリコメンドコンテンツについて、予め定めた所定の規則に従って、1〜nの番号を付すこととしている。
なお、ここでの不足コンテンツとは、リコメンドコンテンツとしての副次コンテンツを再生するのに必要とされる一次コンテンツ(原編集素材コンテンツ)のうちで、ステップS901にて取得した保有コンテンツリスト情報に示されていない一次コンテンツ、即ち、リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツではない一次コンテンツをいう。
また、この不足コンテンツ数は、原編集素材となる一次コンテンツにおいて保有一次コンテンツがどれだけ利用されているのかという事象(利用状況)を表しているということがいえる。本実施形態では、リコメンドコンテンツの推薦順位の設定にあたっては、かかる原編集素材における保有一次コンテンツの利用状況を最も重視すべき要素としている。保有一次コンテンツの利用状況は、図26により説明した本実施形態のリコメンドコンテンツの抽出概念と密接な関係にあるからである。従って、不足コンテンツ数に基づいて設定される推薦順位としては、もっとも重視されるべき基本的なものとなる。つまり、基本推薦順位として扱われるべきものとなる。
この図においては、先ず、ステップS1001により、リコメンドコンテンツの番号を示す変数nについて1を代入して初期化を行う。
ここでのファイルオープンの操作は、ヘッダ情報における利用原編集素材コンテンツ情報を読み出すためのものである。従って、例えばファイルをオープンしなくとも副次コンテンツごとの利用原編集素材コンテンツ情報が参照できるような副次コンテンツデータベース22aの構造となっている場合には、ファイルオープンの処理に代えて、このリコメンドコンテンツnとしての副次コンテンツの利用原編集素材コンテンツ情報を読み出すような処理として良い。
ここで肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS1007をスキップしてステップS1008に進む。
これに対して否定の判別結果が得られた場合には、ステップS1007により、変数FnをインクリメントしてからステップS1008に進む。
ステップS1008において否定の判別結果が得られた場合には、未だ保有コンテンツリスト情報(保有一次コンテンツ)に含まれているか否かを判別すべき原編集素材コンテンツが残っていることになるので、ステップS1009により変数mについてインクリメントしてからステップS1006に戻る。これにより、原編集素材コンテンツ1〜mごとにステップS1006での判別が行われ、ここで否定の判別結果が得られた場合には、変数Fnについてインクリメントが行われていくことになる。
そして、全ての原編集素材コンテンツ1〜mについてステップS1006での判別が行われる結果、ステップS1008にて肯定の判別結果が得られることとなって、ステップS1010に進む。
このステップS1008にて肯定の判別結果が得られた場合には、リコメンドコンテンツnについての不足コンテンツ数Fnが確定されたことになる。
これにより、リコメンドコンテンツ1〜nごとに不足コンテンツ数が求められることになる。そして、全てのリコメンドコンテンツ1〜nについての不足コンテンツ数を求めたとされると、ステップS1010において肯定の判別結果が得られることとなって、ステップS1012に進むことになる。
先にも述べたように、本実施形態では、推薦順位の設定にあたり、原編集素材コンテンツにおける不足コンテンツの利用状況を最も重視すべき設定要素として捉えるものであり、このようにして設定された推薦順位が基本推薦順位となるものである。
ただし、本実施形態としては、基本推薦順位を設定したうえで、次に述べるステップS904以降によっては、上記利用状況以外の順位設定要素に基づいて係数(重み付け係数)を設定し、これらの係数を用いて、最終的には、上記他の順位設定要素も反映させた総合的な推薦順位(総合推薦順位)を得るようにされる。
リコメンドコンテンツには、リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツが原編集素材コンテンツとして含まれている。そこで、ステップS904においては、リコメンド対応ユーザプロファイル情報から、リコメンドコンテンツ1〜nごとに、原編集素材コンテンツとして利用しているリコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツについてのコンテンツ個別情報を取得する処理を実行する。
そして、ステップS905においては、上記ステップS904により取得したコンテンツ個別情報の内容に基づいて、総合推薦順位設定のための要素としてリコメンドコンテンツ1〜nごとに対応する係数B1〜Bn(第1の重み付け係数)を求めて設定する。
つまり、例えば通算再生回数が多いほど、ユーザはその一次コンテンツを気に入っており、それだけ評価が高いということがいえる。また、期限内再生回数が多ければ、ここ最近において特に評価が高いコンテンツであるということがいえる。また、レートも、その値が高いほど、ユーザはその一次コンテンツを高く評価しているといえる。
そして、このようにして、リコメンドコンテンツにおける原編集素材コンテンツについて、ユーザの評価が高いということは、そのリコメンドコンテンツとしても、それだけユーザに推薦する順位としては高くなるべきである、ということがいえる。
ステップS905においては、上記した根拠に基づいて、所定の規則に従ったアルゴリズム、演算などにより、リコメンドコンテンツ1〜nについての係数B1〜Bnを求めるようにされる。
そして、ステップS907により、上記のアップロード日時の情報に基づいて、リコメンドコンテンツ1〜nごとの係数C1〜Cn(第3の重み付け係数)を設定する。
アップロード日時が現在日時に近いほど、その副次コンテンツは新しいものであることになる。そこで、例えば基本的には、アップロード日時が遅いもののほうがより高い値となるようにして係数C1〜Cnを設定するようにされる。
リコメンドコンテンツとしての副次コンテンツの推薦順位を設定するのにあたっては、リコメンド対象ユーザ以外にも多数存在するユーザ全般の副次コンテンツに対する評価を要素に入れることも有効であると考えられる。例えば、ユーザ全般の総合的な評価などは、リコメンド対象ユーザから見れば、他者の客観的な評価となる。このような第三者の評価も考慮することで、例えば、より的確な推薦順位が得られるとの考え方をとることもできる。ステップS906、S907は、この考え方に従ったものとなる。
ちなみに、これに対して、ステップS904、S905により設定される係数B1〜Bnは、リコメンド対象ユーザ個人に対応したコンテンツの評価に基づいたものであるといえるが、いずれも、考え方次第で、推薦順位設定に有効な要素となるものである。
そこで、ステップS909においては、上記ステップS908により取得したリコメンドコンテンツ1〜nごとの総合利用情報の内容に基づき、所定の規則、アルゴリズムに従って、係数D1〜Dn(第2の重み付け係数)を設定する。この場合にも、例えば総合ダウンロード数、総合レート、総合再生回数が多いほど、その副次コンテンツについてのユーザ間での評価は高いということがいえるので、基本的には、総合ダウンロード数、総合レート、総合再生回数が多いものほど、高い係数値となるように設定することになる。また、この場合には、総合利用情報として総合ダウンロード数、総合レート、総合再生回数の3つの情報項目が存在するが、これらの3つの情報項目間でその重要度などに応じて重み付けを与えたうえで、係数D1〜Dnを設定することが考えられる。また、あるいは、総合ダウンロード数、総合レート、総合再生回数ごとに、それぞれ独立した係数を設定することとしてもよい。
つまり、リコメンドコンテンツ1〜nごとに、先のステップS902にて設定された基本推薦順位ごとに対応して、例えば点数(ポイント)を設定する。このときには、基本推薦順位が高いものから低いものとなるにつれ、ポイントも所定の規則に従って少なくなっていくようにする。そして、例えばリコメンドコンテンツ1については、上記の基本推薦順位に応じてリコメンドコンテンツ1に与えられたポイントと、係数B1、C1、D1とを利用した所定の演算を行って評価値V1を得るようにされる。残るリコメンドコンテンツ2〜nについても同様にして、それぞれ、リコメンドコンテンツ1〜nに与えられたポイントと、係数B2〜Bn、C2〜Cn、D2〜Dnを利用して評価値V2〜Vnを得る。そして、例えばこれらの評価値V1〜Vnの大小関係に基づいて、リコメンドコンテンツ1〜n間での総合推薦順位を設定するようにされる。
例えばこのときに、基本推薦順位を基とするポイントについて、各係数の値よりも大きな重み値を与えるようにすう。そのうえで、各係数ついては、例えばこれらの各係数を設定する基となった順位設定要素(原編集素材とされる一次コンテンツについてのリコメンド対象ユーザの評価、副次コンテンツファイルの新しさ、副次コンテンツファイルについてのユーザ全般による評価)ごとの重要性などに応じて重み付けを行うようにされる。そして、これらのポイント、係数を用いて評価値を求めることで、基本推薦順位が最も重視されたうえでの、他の順位設定要素を加味した推薦順位の修正が行われるようにして総合推薦順位を設定することができる。
なお、ステップS903において基本推薦順位を設定する代わりに、この基本推薦順位に相当するものとして、ポイントであるとか係数を求めるようにしてもよい。そのうえで、最終的には、係数B2〜Bn、C2〜Cn、D2〜Dnも併用して総合推薦順位を設定する。
なお、リコメンドコンテンツリスト情報の構造としては、例えばリコメンドコンテンツごとに付随する所定のメタデータを格納したものを考えることができる。このメタデータは、例えばリコメンドコンテンツとしての副次コンテンツファイルのヘッダ情報から得ることができる。また、コンテンツ作成・共有アプリケーション100が独自で副次コンテンツごとに付加して管理しているメタデータを利用することもできる。
このようにして作成されたリコメンドコンテンツリスト情報が、図23のステップS808によって、副次コンテンツサーバ2からコミュニケーションサーバ3に対して送信される。そして、このリコメンドコンテンツリスト情報が、最終的には、図23のステップS811により、リコメンド対象ユーザのユーザ端末装置4にて表示される。つまり、リコメンド対象ユーザは、自身に適合して選択されたリコメンドコンテンツについて、その推薦順も把握できるようにして見て確認することができる。
コンテンツの推薦の手法として、例えば1つには、ユーザ全般によるコンテンツの評価(例えばヒットチャートなど)を基にしたものなどがよく知られている。また、特許文献2においては、タイトル、キーワード、ジャンルなどに応じてコンテンツを推薦することのできる技術が開示されている。
しかし、ユーザに副次コンテンツを推薦するのにあたっては、上記したようなこれまでの手法では、ユーザに適合するコンテンツを的確に抽出することが難しい場合がある。例えば、ヒットチャートに相当するユーザ全般の評価を主たる抽出条件にした場合、その抽出した副次コンテンツに、必ずしも、リコメンド対象のユーザが保有する一次コンテンツが含まれているとは限らない。副次コンテンツと一次コンテンツとの関係性においては、リコメンド対象ユーザが保有している一次コンテンツが原編集素材として利用されていなければ、その副次コンテンツは、リコメンド対象ユーザに全く興味がない副次コンテンツとなる可能性が高いからである。また、同様にして、副次コンテンツが一次コンテンツを原編集素材とする二次創作物であるという特徴上、タイトル、キーワード、ジャンルなどを抽出条件にしたとしても、同様にして、抽出された副次コンテンツにおいて、リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツが含まれていない可能性は避けられない。
これに対して、本実施形態のようにして、リコメンド対象ユーザの保有する一次コンテンツを含む副次コンテンツを先ずリコメンドコンテンツとして選択する、というようにすれば、一次コンテンツが副次的に利用して創作されるものであるという副次コンテンツの特質に対応して、適切に推薦すべきコンテンツを抽出、選択できることになる。また、ユーザが保有する一次コンテンツに基づくのであるから、ユーザごとの嗜好などにも適合した選択が行われる結果となるものである。
また、基本推薦順位を修正するのにあたっては、原編集素材として利用される保有一次コンテンツについてのリコメンド対象ユーザによる評価(ステップS904、S905)、リコメンドコンテンツの新しさ(S906、S907)、鑑賞者としてのユーザ全般による副次コンテンツの評価(S908、S909)を用いることとしている。つまり、推薦順位について多様な側面の要素により修正しようとしている。これにより、例えば或る側面の要素に偏って推薦順位を修正しようとする場合よりも、的確な推薦順位が得られることが期待される。
ただし、本実施形態においては、基本推薦順位の修正は必ずしも必須ではない。つまり、ステップS903により設定された基本推薦順位を修正することなく、そのまま総合推薦順位として扱うこととしても良い。この場合には、ステップS904〜S910の手順は省略される。
また、基本推薦順位を修正して総合推薦順位を得るにあたっても、必ずしも、係数B1〜Bn、係数C1〜Cn、係数D1〜Dnの全種を利用する必要はない。本実施形態のもとでは、これらの係数種別のうちの少なくとも1種を利用すればよい。また、係数B1〜Bn、係数C1〜Cn、係数D1〜Dn以外にも、推薦順位の修正に用いることのできる条件を利用して求めた他の係数を利用できる。
しかしながら、例えば、ユーザ端末装置4のコンテンツ作成・共有アプリケーション100から、対応するユーザのユーザプロファイル情報の送信とともにリコメンドコンテンツリスト情報を要求するようなシステム動作とすることも可能である。
このような構成の場合、ユーザ端末装置4のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、上記の例と同様にして、コミュニケーションサーバ3のリコメンドサイトにアクセスし、この際においてユーザIDに代えてユーザプロファイル情報を送信するようにしてもよい。この場合には、副次コンテンツサーバ2は、コミュニケーションサーバ3から転送されたユーザプロファイル情報を利用してリコメンドコンテンツの抽出、リコメンドコンテンツリスト情報の作成を行えばよい。あるいは、ユーザ端末装置4のコンテンツ作成・共有アプリケーション100は、副次コンテンツサーバ2に対して、直接的にユーザプロファイル情報を送信するようにしてリコメンドコンテンツリスト情報の要求を行うようにしてもよい。いずれにせよ、リコメンドコンテンツリスト情報の取得のために、ユーザ端末装置4からユーザプロファイル情報を送信する場合には、ユーザ情報サーバ8からユーザプロファイル情報を送信してもらって取得する必要性は無くなる。ただし、実際においては、ユーザ情報サーバ8を設けてここで全ユーザのユーザプロファイル情報を一元管理していることで、例えばコンテンツのリコメンド以外の面でも、ユーザにとって価値のあるサービスを提供でき、また、システム運営側でのユーザ管理が効率的なものとなるので、その有用性は失われるものではない。
このためには、先ず、クリエータは、コンテンツ管理・作成ツール101に対する操作として、自身が作成してユーザ端末装置4(ローカル)に保存しているとされる副次コンテンツのうちで、クリエータが得たいとする鑑賞可能ユーザの情報に対応する副次コンテンツを指定する。そして、この指定した副次コンテンツについての鑑賞可能ユーザについての情報を要求するための操作を実行する。この操作に応じて、図のステップS1101として示すように、ユーザ端末装置4(コンテンツ管理・作成ツール101)から、ユーザ情報サーバ8に対して、鑑賞可能ユーザ情報要求を送信するようにされる。この要求の送信に際しては、指定した副次コンテンツのヘッダ情報を送信するようにされる。
次のステップS1202では、上記ステップS1201により特定した原編集素材コンテンツについての番号(及びユーザグループGの番号)を示す変数nについて1を代入する初期化を行う。
なお、変数n==1である場合、ユーザグループGn-1はG0となる。ここでは、ユーザグループG0は、ユーザ情報サーバ8のユーザプロファイルデータベース52aに登録されている全てのユーザから成るグループであるとして規定されているものとする。従って、ステップS1201に続いて最初に実行するステップS1203によっては、登録されている全てのユーザのうちから、原編集素材コンテンツ1を保有するユーザを検索して、これらの検索されたユーザ群をユーザグループG1とすることになる。
また、このステップS1203による検索は、ユーザプロファイルデータベース52aを形成するユーザごとのユーザプロファイル情報のうちで、保有一次コンテンツ情報において、原編集素材コンテンツnと同じコンテンツIDを含むものを検索するようにされる。このようにして検索されたユーザプロファイル情報が、即ち、原編集素材コンテンツ1を保有するユーザに対応する。
ステップS1206に至った段階は、ステップS1201にて特定された原編集素材コンテンツ1〜nとしての一次コンテンツを全て保有しているユーザのみからなるユーザグループGnが得られていることになる。
このようにして、その副次コンテンツが原編集素材として利用する一次コンテンツを全て保有しているユーザは、その副次コンテンツが自分の嗜好に合う可能性が高いことになる。従って、この副次コンテンツをアップロードした際には、これをダウンロードして鑑賞する可能性が非常に高いといえる。このことに基づき、本実施形態では、原編集素材コンテンツ1〜nとしての一次コンテンツを全て保有しているユーザを、鑑賞可能ユーザとして扱うものである。即ち、最終的に検索されたユーザグループGnは、全員が鑑賞可能ユーザであることになる。換言すれば、ステップS1201〜S1204の処理は、ユーザプロファイルデータベース52aに登録されるユーザの内から鑑賞可能ユーザを検索する処理となるものである。
この鑑賞可能ユーザ情報の内容として、最も簡単なものの1つとしては、鑑賞可能ユーザの数を示すものとすることが考えられる。また、これに加えて、ユーザプロファイル情報において示される通算再生回数、期限内再生回数、レートなどの情報を反映させることも考えられる。つまり、原編集素材コンテンツ1〜nについて、鑑賞可能ユーザがどのくらい再生しているのか、また、どのようなレートを設定しているのかという情報を付加できる。
上記図30に示す処理の結果により作成された鑑賞可能ユーザ情報は、ステップS1103により、ユーザ情報サーバ8から、要求元のユーザ端末装置4に対して送信する。
ユーザ端末装置4では、ステップS1104により、例えばコンテンツ管理・作成ツール101が、受信した鑑賞可能ユーザ情報を利用して、鑑賞可能ユーザについての情報を提示する表示が行われるように制御を実行する。
そして、このことに基づけば、本実施形態の下で、ユーザプロファイルに限定されないメタデータをリコメンドコンテンツ抽出のキーとして利用し、抽出されるべきリコメンドコンテンツとしても副次コンテンツに限定されることなく一次コンテンツも含むことのできるシステム構成を考えることができる。
参考として、本実施形態における拡張されたコンテンツ推薦のための構成を、図31のシーケンス図により説明しておく。
なお、この図についての説明にあたっては、コミュニケーションサーバ3は、一次コンテンツと副次コンテンツ両者についてのリコメンドサイトを提供しているものとする。
この拡張例の場合において、リコメンド対象ユーザは、上記ステップS1303によりアクセスしたリコメンドサイト上において、そこに提示されているコンテンツを任意に選ぶことができる。そして、例えば1つのコンテンツを選んだうえで、この選んだコンテンツ(リコメンド元コンテンツ)に関連したリコメンドコンテンツを提示してもらうための操作、つまり、リコメンドコンテンツ要求のための操作を行うことができる。
このリコメンドコンテンツ要求の操作に応じては、ステップS1304として示すように、コミュニケーションサーバ3が、一次コンテンツサーバ1若しくは副次コンテンツサーバ2に対して、リコメンドコンテンツリスト情報要求を送信する。
なお、このステップS1304の処理に際して、コミュニケーションサーバ3は、リコメンド元コンテンツが一次コンテンツである場合においては、一次コンテンツサーバ1に対してリコメンドコンテンツリスト情報要求を送信する。一方、リコメンド元コンテンツが副次コンテンツであれば、副次コンテンツサーバ2に対してリコメンドコンテンツリスト情報要求を送信する。
上記リコメンドコンテンツ抽出のためのキーとしてのメタデータをどのようにして選択するのかについては、いくつか考えることができるが、例えば1つには、リコメンドサイト上でコンテンツを提示する際に、そのコンテンツに付加されているメタデータ(キーワード)をリスト表示させるようにしたうえで、このリスト表示されるメタデータから、リコメンド対象ユーザの操作に応じて任意のメタデータを、上記リコメンドコンテンツ抽出のためのキーとして選択できるようにすることが考えられる。
このための処理としては、例えば先ず、一次コンテンツサーバ1の場合であれば、一次コンテンツデータベース12aとして記憶されている一次コンテンツのうちから、上記ステップS1302により受信したメタデータに一致、若しくは一定の類似度の範囲で類似するメタデータを有する一次コンテンツを検索(抽出)する。
例えば、メタデータとしてのキーワードが「海」であったとすると、同じく「海」をメタデータとして有する一次コンテンツが抽出されることになる。さらには、「海」から連想される類似した語(例えば「シーサイド「マリン」など」をメタデータとして有する一次コンテンツも抽出できる。
ユーザプロファイル情報によっては、リコメンド対象ユーザの保有一次コンテンツが示される。そこで、一次コンテンツサーバ1は、一次コンテンツデータベース12aから、これらの保有一次コンテンツに付随されるメタデータを抽出して解析を行い、リコメンド対象ユーザの好みを認識する。
一例として、ジャンルのメタデータを利用した例を挙げる。保有一次コンテンツごとのジャンルを解析した結果として、保有一次コンテンツにおけジャンルの順位を求めるようにする。
先のメタデータを検索キーとする抽出処理によっては、多様なジャンルのうちから「海」に関連したメタデータを有する一次コンテンツが抽出されたのであるが、例えばこれらのコンテンツとしてはジャンルには関係なく抽出されたものである。そこで、「海」に関連したメタデータを有するものとして抽出された一次コンテンツについて、上記した保有一次コンテンツにおけるジャンルの順位を反映させることで、推薦順位を設定することができる。
なお、上記ステップS1304におけるリコメンドコンテンツリスト要求に際して送信するメタデータとしてのキーワード(検索キー)は複数とされても構わない。この場合、ステップS1307としては、これら複数のメタデータをしかるべき条件式に当て嵌めたうえで、リコメンドコンテンツ抽出のためのコンテンツ検索処理を実行すればよい。
例えば本願発明の構成要件は、本実施形態との対応では、副次コンテンツサーバ2に含めることができるが、これらの構成要件に対応する構成部を、しかるべきサーバに分散させたうえで、これらのサーバが協働することにより、本願発明としての情報処理装置の構成を実現することも可能である。
また、図13、図14〜図17などに示した副次コンテンツファイルの構造はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
また、各図においてフローチャートとして示した処理手順、つまりプログラム構成もあくまで一例であり、実際のものとしては適宜変更されて良い。
Claims (6)
- 一次コンテンツとしてのオーディオ・ビデオのコンテンツデータをデータベース化して管理する一次コンテンツサーバと、
上記一次コンテンツを利用して製作される副次コンテンツをデータベース化して管理する副次コンテンツサーバと、
上記副次コンテンツを利用するユーザが使用する、複数個からなるネットワーク機器であるユーザ端末装置と、
上記ユーザ端末装置ごとに関連したユーザプロファイル情報を記憶するユーザ情報サーバと、
上記一次コンテンツサーバと、上記副次コンテンツサーバと、上記ユーザ端末装置と、上記ユーザ情報サーバと、を相互に接続するネットワークと、を備え、
上記副次コンテンツサーバは、
上記一次コンテンツの再生を指示する情報を含む上記副次コンテンツを、データベース化して記憶部に記憶して構築される副次コンテンツデータベースと、
上記副次コンテンツデータベースの管理を行うコンテンツデータベース管理部と、を有して形成される記憶管理手段と、
上記ユーザプロファイル情報の一つである、上記ユーザ端末装置ごとに保有している上記一次コンテンツについての情報である保有一次コンテンツ情報を、上記ネットワークを介して受信するネットワークインターフェースを有して形成される情報取得手段と、
上記副次コンテンツデータベースに記憶されている上記副次コンテンツのうちから、上記ユーザ端末装置ごとに利用の優先度が高い副次コンテンツであるリコメンドコンテンツを抽出する処理と、抽出されたリコメンドコンテンツのリストであるリコメンドコンテンツリスト情報を生成する処理と、を実行するリコメンドコンテンツ抽出処理部を有して形成される副次コンテンツ選択手段と、
該副次コンテンツサーバにおける制御処理を統括して実行する制御部と、を具備し、
上記制御部は、
上記保有一次コンテンツ情報によって指定される、少なくとも1つの一次コンテンツを利用している上記副次コンテンツを、上記リコメンドコンテンツとして抽出するように制御をするとともに、
上記リコメンドコンテンツとして抽出された上記副次コンテンツに優先順位を付して、上記ユーザ端末装置ごとに通知をするに際して、上記保有一次コンテンツ情報によって指定されない一次コンテンツの数がより少ない副次コンテンツに、より高い優先順位を付して上記ユーザ端末装置ごとに通知をするように制御をする、
情報処理装置。 - 上記制御部は、
上記優先順位に対して、さらに、該副次コンテンツの上記ユーザ端末装置ごとにおける、通算再生回数が多いほど、重みが高くなるように設定される第1の係数を加重して、該優先順位を修正し、該第1の係数によって修正された優先順位を上記ユーザ端末装置ごとに通知をするように制御をする、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 上記制御部は、
上記優先順位、又は、上記第1の係数によって修正された優先順位に対して、さらに、該副次コンテンツの、すべての上記ユーザ端末装置における、通算再生回数が多いほど、重みが高くなるように設定される第2の係数を加重して、該優先順位、又は、該第1の係数によって修正された優先順位を修正する制御を行い、該第2の係数によって修正された優先順位を上記ユーザ端末装置ごとに通知をするように制御をする、
請求項1、又は、請求項2のいずれかに記載の情報処理装置。 - 上記制御部は、
上記優先順位、又は、上記第1の係数及び上記第2の係数によって修正された優先順位に対して、さらに、該副次コンテンツが、上記副次コンテンツサーバにアップロードされた日時が現在日時に近いほど、重みが高くなるように設定される第3の係数を加重して、該優先順位、又は、該第1の係数及び該第2の係数によって修正された優先順位を修正する制御を行い、該第3の係数によって修正された優先順位を上記ユーザ端末装置ごとに通知をするように制御をする、
請求項1、又は、請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 情報処理装置の情報処理方法であって、
上記情報処理装置は、
一次コンテンツとしてのオーディオ・ビデオのコンテンツデータをデータベース化して管理する一次コンテンツサーバと、
上記一次コンテンツを利用して製作される副次コンテンツをデータベース化して管理する副次コンテンツサーバと、
上記副次コンテンツを利用するユーザが使用する、複数個からなるネットワーク機器であるユーザ端末装置と、
上記ユーザ端末装置ごとに関連したユーザプロファイル情報を記憶するユーザ情報サーバと、
上記一次コンテンツサーバと、上記副次コンテンツサーバと、上記ユーザ端末装置と、上記ユーザ情報サーバと、を相互に接続するネットワークと、を備え、
上記副次コンテンツサーバの副次コンテンツデータベースは、上記一次コンテンツの再生を指示する情報を含む上記副次コンテンツを、データベース化して記憶部に記憶し、
上記副次コンテンツサーバのコンテンツデータベース管理部は、上記副次コンテンツデータベースの管理を行い、
上記副次コンテンツサーバのネットワークインターフェースは、上記ユーザプロファイル情報の一つである、上記ユーザ端末装置ごとに保有している上記一次コンテンツについての情報である保有一次コンテンツ情報を、上記ネットワークを介して受信し、
上記副次コンテンツサーバのリコメンドコンテンツ抽出処理部は、上記副次コンテンツデータベースに記憶されている上記副次コンテンツのうちから、上記ユーザ端末装置ごとに利用の優先度が高い副次コンテンツであるリコメンドコンテンツを抽出する処理と、抽出されたリコメンドコンテンツのリストであるリコメンドコンテンツリスト情報を生成する処理と、を実行し、
上記副次コンテンツサーバにおける制御処理を統括して実行する制御部は、上記保有一次コンテンツ情報によって指定される、少なくとも1つの一次コンテンツを利用している上記副次コンテンツを、上記リコメンドコンテンツとして抽出する制御を行うとともに、
上記リコメンドコンテンツとして抽出された上記副次コンテンツに優先順位を付して、上記ユーザ端末装置ごとに通知をするに際して、上記保有一次コンテンツ情報によって指定されない一次コンテンツの数がより少ない副次コンテンツに、より高い優先順位を付して上記ユーザ端末装置ごとに通知をするように制御をする、
情報処理方法。 - 情報処理装置の副次コンテンツサーバの制御部で実行されるプログラムであって、
上記情報処理装置は、
一次コンテンツとしてのオーディオ・ビデオのコンテンツデータをデータベース化して管理する一次コンテンツサーバと、
上記一次コンテンツを利用して製作される副次コンテンツをデータベース化して管理する上記副次コンテンツサーバと、
上記副次コンテンツを利用するユーザが使用する、複数個からなるネットワーク機器であるユーザ端末装置と、
上記ユーザ端末装置ごとに関連したユーザプロファイル情報を記憶するユーザ情報サーバと、
上記一次コンテンツサーバと、上記副次コンテンツサーバと、上記ユーザ端末装置と、上記ユーザ情報サーバと、を相互に接続するネットワークと、を備え、
上記副次コンテンツサーバの制御部は、
副次コンテンツデータベースが、上記一次コンテンツの再生を指示する情報を含む上記副次コンテンツを、データベース化して記憶部に記憶して構築される処理と、
コンテンツデータベース管理部が上記副次コンテンツデータベースの管理を行う処理と、
ネットワークインターフェースが、上記ユーザプロファイル情報の一つである、上記ユーザ端末装置ごとに保有している上記一次コンテンツについての情報である保有一次コンテンツ情報を、上記ネットワークを介して受信する処理と、
リコメンドコンテンツ抽出処理部が、上記副次コンテンツデータベースに記憶されている上記副次コンテンツのうちから、上記ユーザ端末装置ごとに利用の優先度が高い副次コンテンツであるリコメンドコンテンツを抽出する処理と、抽出されたリコメンドコンテンツのリストであるリコメンドコンテンツリスト情報を生成する処理と、
上記保有一次コンテンツ情報によって指定される、少なくとも1つの一次コンテンツを利用している上記副次コンテンツを、上記リコメンドコンテンツとして抽出する処理と、
上記リコメンドコンテンツとして抽出された上記副次コンテンツに優先順位を付して、上記ユーザ端末装置ごとに通知をするに際して、上記保有一次コンテンツ情報によって指定されない一次コンテンツの数がより少ない副次コンテンツに、より高い優先順位を付して上記ユーザ端末装置ごとに通知をする処理と、
を実行するためのプログラム。
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