JP4591295B2 - 移動体通信の待ち受け方式と移動体通信装置 - Google Patents

移動体通信の待ち受け方式と移動体通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信の待ち受け方式と移動体通信装置に関し、特に、地上デジタル放送に代表されるデジタル放送網を介した移動体通信の待ち受け方式とそれを適用した移動体通信装置に関する。
地上デジタル放送は、UHF帯の電波有効利用を目的として2003年12月にサービスを開始したデジタル放送であり、デジタルハイビジョンの高画質・高音質による番組を提供するだけでなく、電話回線を利用した双方向サービスや、データ放送を利用した番組情報の提供、高齢者や障害者にやさしい副音声や字幕を付加した番組の提供や独立したデータ提供サービス等、さまざまな応用が検討されている。さらにデジタル放送であることから、従来の地上アナログ放送と比べて携帯電話機に代表される移動体通信装置であっても品質の良い映像が視聴できるというメリットがある。 加えて、UHF帯を利用しているため、地域に密着した内容の放送番組・天気予報の提供や暮らしに役立つ地域情報番組・最新情報番組などの提供等、その地域の視聴者のニーズに合った番組の提供が期待されている。
一方で、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、通信機能を付加したPDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants)等に代表される携帯端末装置は、音声通話やテレビ電話、電子メールやWeb閲覧など、その利用方法は多岐に渡り、移動体通信手段の代表といえる存在となっている。そして、その利用形態の一つとしてこのような携帯端末装置にデジタル放送受信機能を付加して、通信サービス及び放送サービスの両方のサービスを享受することができる移動体通信装置が普及の兆しを見せてきている。
例えば、特開2005−065129号公報(特許文献1)には、TV受信機能を備える携帯電話機においてTV視聴時の消費電力の低減方法を提供する発明が開示されている。特許文献1に開示されている発明によれば、TV視聴中に携帯電話機のバッテリ残量が少なくなってきたことを検出すると、携帯電話機の無線部の電源をOFFにしてオフラインモードにすることによりバッテリの消費を抑え、通信機能の停止を補完するために、TV番組がCM(コマーシャル)に変わったことを検出すると、無線部の電源をONにして通信網内のサーバに対して電子メールの有無を問い合わせる構成となっている。
また、特開2005−057475号公報(特許文献2)には、TV放送受信機能付き携帯電話装置においてTV放送の視聴中にTV視聴を中断せざるを得ない状態が生じた場合のサービス処理に関する発明が開示されている。特許文献2に開示されている発明によれば、TV視聴を中断せざるを得ない状態として、TV視聴中の電話着信やTV視聴するために必要なバッテリ出力容量が少なくなった場合等が例示されており、それぞれの場合に、TV番組録画サービスセンターに対して自動的に録画依頼を行う構成となっている。
さらに、特開2004−120085号公報(特許文献3)には、地上波デジタル放送受信機能及び携帯通信機能を搭載した携帯型視聴装置において、携帯通信機能における位置登録の電波送信に起因する放送受信障害を軽減するための発明が開示されている。特許文献3に開示されている発明によれば、携帯通信機能として定期的に実行される位置登録の際に出力される電波によるTV受信機能への影響を抑えるために、位置登録処理を地上波デジタル放送におけるガードインターバル中に実行する構成となっている。
一方、放送に通信を融合させる一つの例として、特開2002−152275号公報(特許文献4)には、放送システムを利用した電子メールの配信を行うシステム、装置、方法等の発明が開示されている。特許文献4に開示されている発明によれば、電子メールの宛先を識別して、放送網経由で電子メールを配信する場合は、放送網内の電子メールの宛先に近い中継局に電子メールを配信することによって中継局において放送データに電子メールデータを多重化して放送することにより電子メールを配信する構成をとっている。
特開2005−065129号公報 特開2005−057475号公報 特開2004−120085号公報 特開2002−152275号公報
以上、通信サービス及び放送サービスの両方のサービスを享受することができる移動体通信装置に関わる背景技術を概観してみたが、特許文献1及び特許文献2に見られるように、移動体通信装置においては、携帯性に優れ(小型・軽量化)かつその動作のための電力をいかに長時間確保することができるかという普遍的な課題を内在している。そのために、小型・軽量・高性能なバッテリの開発という方向性と同時に装置自体の省電力化という方向性が強く求められている。
そこで、デジタル放送受信機能を搭載した移動体通信装置について考察すると、通話や電子メールといった通信機能とTV受信という放送受信機能の両機能がそれぞれ別個に動作していることに想到する。
通信機能において、移動体通信を実現するための基本機能として、移動体通信装置は移動体通信網との間で定期的に位置登録や待ち受け動作を行っている。周知のように、移動体通信網を構成する複数の基地局において、各基地局は無線通信可能なエリアを構成する電波を送出して移動体通信装置と通信している。移動体通信装置においては各基地強が送信している制御信号を受信して、最も受信強度が強い電波を発している基地局のエリア内に在圏していることを認識し、網内を移動することにより通信する基地局が変わったことを認識すると位置登録制御を行い、新たに在圏した基地局情報を網内に設備されている位置登録データベースに登録する。また一方で、移動体通信装置に呼が着信する場合は、網内の通信制御装置は位置登録データベースを参照して着信対象となる移動体通信装置が在圏する基地局を特定し、その基地局に対して目的の移動体通信装置の呼び出しを指示する。この指示を受けた基地局は、移動体通信装置を特定する情報を付加した呼び出し信号を制御信号に載せて自エリア内に送信する。したがって、移動体通信装置は、待ち受け動作としてこの制御信号を受信して、自装置に対する呼び出しの有無を定期的に監視している。自装置を特定する識別情報が付加された呼び出し信号を受信検出すると移動体通信装置はそれに応答して着信呼を受け付ける。
このような、移動体通信装置の通信機能としての位置登録制御や待ち受け動作は、TV受信という放送機能とは無関係に行われている。
一方で、TV放送を受信している時は、ユーザはコンテンツ視聴に注力しているため主体的に通信機能を使うことはなく、待ち受け状態にあることがほとんどである。
このように、放送受信機能と通信機能とが併合された移動体通信装置において、放送受信時は、受信方式は異なるものの複数の受信機を動作させることとなり、装置の省電力化の点で工夫の余地がある。また、放送視聴時は放送網と移動体通信網の両方に接続されていることになるので周波数の有効利用という観点においても工夫の余地がある。
また、特許文献4に記載されているような放送網を介した電子メールの配信に関わる発明の開示はあるものの、放送網を有機的に移動体通信網と融合させて移動体通信装置の省電力化を図る技術の開示は見あたらない。
本発明に係る移動体通信の待ち受け方式及びその移動体通信装置は、移動体通信機能と地上波デジタル放送に代表されるデジタル放送受信機能を併合搭載した移動体通信装置における省電力化を目的とする。本発明は、地上デジタル放送に代表されるデジタル放送受信機能が併合された移動体通信装置において、デジタル放送受信時には、移動体通信網経由で行っている待ち受け動作を停止し、デジタル放送網側のデータ放送機能を用いて待ち受け動作を行う構成により省電力化を図った移動体通信の待ち受け方式及びその移動体通信装置を提供する。
本発明に係る移動体通信の待ち受け方式は次のように構成される。
デジタル放送受信機能と移動体通信機能を有し、デジタル放送受信前にデジタル放送の受信要求をデジタル放送網に登録し、デジタル放送の受信中は放送受信中情報を移動体通信網に登録する移動体通信装置と、移動体通信網に設置される制御装置であって、移動体通信装置宛の着信があったときに、その移動体通信装置に関する放送受信中情報が登録されていない場合は基地局から着信通知情報を報知させ、放送受信中情報が登録されている場合はデジタル放送網に着信通知情報を転送する第1の制御装置と、デジタル放送網に設置される制御装置であって、第1の制御装置から移動体通信装置に関する着信通知情報を受信すると、その移動体通信装置に配信している放送コンテンツに転送された着信通信情報を載せて配信する第2の制御装置とを有しており、移動体通信装置は、デジタル放送受信中は基地局から報知される報知信号の受信による待ち受け動作を停止させ、放送コンテンツに載せて配信される着信通知情報に基づいて着信を識別することを特徴とする。
そして、前記放送コンテンツに載せて配信される着信通知情報に基づいて通話呼の着信を識別した移動体通信装置は、当該着信に応答すると、位置登録動作を擬似的に実行することにより応答信号を第1の制御装置に転送する構成をとる。
この応答時に、移動体通信装置は、視聴していた放送コンテンツの中断点を識別するタイムスタンプを取得して応答信号と共にこのタイムスタンプを第1の制御装置に転送し、第1の制御装置からさらに第2の制御装置に転送して、第2の制御装置においてタイムスタンプを移動体通信装置の識別情報と対応させて記憶する構成をとる。
そして、第1の制御装置から移動体通信装置の通話呼の終了の通知を受けると第2の制御装置は、記憶しているタイムスタンプに基づいて移動体通信装置への放送コンテンツの配信を再開する構成をとる。
また、電子メール配信があった場合は、第1の制御装置は移動体通信装置に関する放送受信中情報が登録されていない場合は基地局から電子メールデータを配信させ、放送受信中情報が登録されている場合はデジタル放送網の第2の制御装置に電子メールデータを転送する。第2の制御装置は、移動体通信装置に配信している放送コンテンツにその電子メールデータを載せて配信するので、移動体通信装置は、デジタル放送受信中は基地局から報知される報知信号の受信による待ち受け動作を停止させて、放送コンテンツに載せて配信される電子メールデータを受信する。
また、移動体通信装置は、デジタル放送の受信中は、異なる基地局に在圏するようになったときに実行する位置登録動作を停止し、移動体通信網への情報転送が必要な場合は、基地局が送信している待ち受けチャネルを受信して移動体通信網との同期を確立してから位置登録動作を擬似的に実行する。
本発明に係る移動体通信装置は、デジタル放送受信機能と移動体通信機能を有する移動体通信装置であって、デジタル放送を受信していないときは移動体通信網の基地局を介して着信通知の有無を識別する待ち受け動作を行い、デジタル放送を受信中はデジタル放送網を介して着信通知を受信する移動体通信装置である。
この移動体通信装置は、デジタル放送コンテンツに載せて配信されるこの移動体通信装置宛の情報データを識別して放送データから分離するデータ分離部と、このデータ分離部が分離した情報データ種別を識別し、当該情報データ種別が放送コンテンツの配信開始を通知する配信開始情報の場合は、放送視聴開始情報を移動体通信網へ通知することを指示する視聴情報制御部と、放送視聴開始情報の通知を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に前記放送視聴開始情報を含めて送信することを指示する待受切替制御部を備えている。この待受切替制御部は、移動体通信網でのこの移動体通信装置の着信通知をデジタル放送網を介して通知する経路に切り替えたことを認識すると、基地局を介して行う待ち受け動作を停止させる構成をとる。
本発明の移動体通信装置の視聴情報制御部は、データ分離部が分離した情報データ種別が通話呼の着信通知の場合は、表示部を介して当該着信通知を表示し、この着信通知に対する応答情報を操作部を介して受信すると移動体通信網への応答信号の送信を指示する。そして、待受切替制御部は、移動体通信網への応答信号の送信を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に応答信号を含めて送信することを指示する構成をとる。このとき、視聴情報制御部は、受信中のデジタル放送の中断点を示すタイムスタンプを取得し、移動体通信網への応答信号にタイムスタンプを含めて送信することを指示する。
また、データ分離部が分離した情報データ種別が電子メールデータの場合には、視聴情報制御部はその電子メールデータを蓄積し、表示部を介して電子メールデータを表示し、電子メールデータの蓄積が完了すると、移動体通信網への電子メール受信完了通知の送信を指示する。待受切替制御部は、移動体通信網への電子メール受信完了通知の送信を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に電子メール受信完了通知を含めて送信することを指示する。
さらに、待受切替制御部は、移動体通信網でのこの移動体通信装置の着信通知をデジタル放送網を介して通知する経路に切り替えたことを認識すると、異なる基地局に在圏するようになったときに実行する位置登録動作を停止する。そして、移動体通信網への通知情報の送信を指示されると、基地局が送信している待ち受けチャネルを受信して移動体通信網との同期を確立してから位置登録動作を擬似的に実行することを指示する。
以上のように、本発明によれば、デジタル放送受信機能を有する移動体通信装置において、デジタル放送受信時には、移動体通信網経由で行っている移動体通信装置の移動体通信装置としての待ち受け動作を停止して、デジタル放送網側のデータ放送機能を用いて待ち受け動作を行う構成をとるようにしたので、移動体通信網経由で行っていた待ち受け動作に必要な電力を削減することができる。位置登録動作も合わせて停止することにより更に消費電力を削減することができる。
また、当該移動体通信装置と移動体通信網との間での待ち受け動作で用いられていた周波数資源も、デジタル放送網側のデータ放送機能を用いて待ち受け動作を行っている間は他の移動体通信装置で活用することができ、網リソースを有効に活用することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による移動体通信の待ち受け方式のシステム構成図である。図1に示すように、本発明の移動体通信の待ち受け方式は、移動体通信網1とデジタル放送網2とが有機的に関連し合って実現されるものである。
移動体通信網1は、移動体通信網1の無線エリアを構成する複数の基地局12、移動体通信網内の移動体通信装置3が在圏している基地局情報を保持、管理する位置登録サーバ11、移動体通信装置3に着呼があった場合に、着信通知を当該装置に対して行う着信通知手段101、移動体通信装置宛の電子メールを受信した場合に、同電子メールを当該装置に対して送信するためのメール配信手段102、及び移動体通信装置宛の着信通知および電子メール配信を移動体通信網1経由からデジタル放送網2経由で通知、配信する経路に変更するための配信切替手段103を含む構成となっている。なお、着信通知手段101、電子メール配信手段102、及び配信切替手段103は、基地局12よりも上位階梯に位置する制御装置として、移動体通信網1の図示しない基地局制御装置や移動体交換装置に含まれる機能としてもよい。
一方、デジタル放送網2は、放送コンテンツのユーザに対する視聴登録を行い、その視聴登録に従ってユーザに対するコンテンツ配信の制御を行う視聴登録サーバ20、放送コンテンツを格納して、視聴登録サーバ20の制御で放送コンテンツを出力するコンテンツサーバ21、移動体通信網1から転送された着信通知情報や電子メール情報をデジタル放送のデジタルデータに変換を行う着信通知変換手段201と配信メール変換手段202、コンテンツサーバ21から出力された放送コンテンツに着信通知変換手段201と配信メール変換手段202から出力された着信通知情報や電子メール情報を多重化して配信するデータ配信装置22、及び配信データをデジタル放送電波として出力するデジタル放送局23を含む構成となっている。なお、着信通知変換手段201と配信メール変換手段202は、視聴登録サーバ20に含まれる構成となっていてもよい。
次に、本発明の一実施の形態による移動体通信の待ち受け方式の動作を説明する。
本発明に係る移動体通信の待ち受け方式の動作は、着信通知および電子メール配信の配信経路の変更設定処理、そのような設定処理をしている状態における着信通知および電子メール配信の実行処理に大別される。
図2は、本発明に係る移動体通信の待ち受け方式の着信通知および電子メール配信の配信経路の変更設定処理の概念を説明するシステム構成図である。そして、図2は、図1における移動体通信網1に属する位置登録サーバ11とデジタル放送網2に属する視聴登録サーバ20及び移動体通信装置3との関連を説明するものである。
図2において、位置登録サーバ11には、移動体通信網1に属する移動体通信装置3の位置情報を加入者リスト110として管理している。また、一方、視聴登録サーバ20は、デジタル放送の視聴を登録した移動体通信装置3に関わる情報をユーザリスト210として管理している。移動体通信装置3がデジタル放送の視聴登録をしていない状態では、位置登録サーバ11の加入者リスト110には、移動体通信装置3の位置情報が登録、管理されており、前述したごとくの移動体通信網内での通信制御処理(位置登録処理及び着信装置の特定等)に用いられている。また、視聴登録サーバ20のユーザリスト210には、視聴希望者からの利用登録があるまでは何も登録されていない。
このような状態から、移動体通信装置3を保有するユーザがデジタル放送の視聴を希望する場合には、後述する処理によって、希望する放送コンテンツ、視聴開始時間等とともに、ユーザを特定するためのユーザ情報や視聴サービス制御のための視聴関連情報が視聴登録サーバ20のユーザリスト210に登録される。また、位置登録サーバ11の加入者リストには通常管理する位置情報に加え、後述する処理によってデジタル放送の視聴を開始した移動体通信装置3に対応する付加情報として、着信通知および電子メール配信の配信経路がデジタル放送網2経由に変更されたことを示す待ち受け制御切替情報が設定される。
このように、移動体通信網1とデジタル放送網2の両方の管理リストに当該移動体通信装置に関する制御情報が登録され、移動体通信装置3によるデジタル放送の視聴が開始されて着信通知および電子メール配信の経路がデジタル放送網2経由に移行した後は、移動体通信装置3においては少なくとも移動体通信網1経由での待ち受け動作を停止することができる。(また、後述するように位置登録処理を停止することも可能である。)そして、このデジタル放送受信中の移動体通信装置3に着信呼や電子メール配信があった場合、移動体通信装置3は、後述する処理によりデジタル放送網2経由でそれらの情報を取得する。
図1及び図2を参照して本発明に係る移動体通信の待ち受け方式の動作の詳細を説明する。
初めに着信通知および電子メール配信の配信経路の変更方法について述べる。
まず、移動体通信装置3のユーザによるデジタル放送の視聴登録が行われる。
デジタル放送の視聴を希望する移動体通信装置3のユーザは、当該移動体通信装置を用いてデジタル放送を運営する事業者の視聴登録サーバ20にアクセスして、視聴したい放送コンテンツの選択、視聴時間帯およびユーザを特定する情報等の視聴登録を行う。このとき、移動体通信装置3は、基地局12を介した移動体通信網1から、電話回線で視聴登録サーバ20にアクセスしてもよいし、インターネットからアクセスしてもよい。(図1における基地局12から視聴登録サーバ20に至る経路。)
視聴登録サーバ20は、この視聴登録に基づいてユーザの視聴管理に必要な視聴関連情報を作成、編集してユーザリスト210に設定する。この視聴関連情報としては、ユーザを特定するためのユーザコード(少なくとも移動体通信装置3の電話番号等の識別情報、必要に応じてユーザの氏名や当該デジタル放送事業者が付与する管理番号等)、配信する放送コンテンツを特定するコンテンツコード、視聴開始時間、及び特定ユーザのみに受信を可能ならしめる復号化キー情報を含む視聴制御情報等がある。なお、復号化キー情報はユーザの移動体通信装置3に送信されて、ユーザに対して別途配信する放送コンテンツの視聴を許可する。
次に、移動体通信装置3のユーザによるデジタル放送の視聴登録の段階で設定した視聴開始時間(ユーザリスト210の設定情報)になると、視聴登録サーバ20はユーザリスト210を参照して、対応するユーザへの放送コンテンツの配信制御を開始する。
まず、視聴登録サーバ20はコンテンツサーバ21に対して、ユーザリスト210に登録されているコンテンツコードを通知して、当該コンテンツコードに対応する放送コンテンツの出力を指示する。一方、データ配信装置22に対しては、コンテンツコードと、その放送コンテンツの視聴を登録した特定ユーザにのみ視聴を可能ならしめる暗号化処理を指定する視聴制御情報を通知する。データ配信装置22は、コンテンツサーバ21から出力される放送コンテンツデータを視聴登録サーバ20から通知された視聴制御情報に従って暗号化し、デジタル放送データとしてデジタル放送局23に送り、放送電波に載せてユーザに配信する。
このとき、移動体通信装置3の着信通知および電子メール配信の配信経路をデジタル放送網2経由に変更設定する処理が実行される。そのため、データ配信装置22は、デジタル放送局23から最初に送信するデジタル放送データとして、実際の放送コンテンツではなく経路変更設定処理のためのトレーニングデータを配信する(図2のa)。
デジタル放送局23からの放送電波を受信して、視聴登録の際に取得した復号化キー情報を用いた視聴が可能になって、トレーニングデータを検出した移動体通信装置3は、移動体通信網1に対して擬似的な位置登録処理を行う(図2のb)。この擬似的な位置登録処理は、通常の位置登録処理と同じ手順を用いるが、「デジタル放送受信を開始して待ち受け動作をデジタル放送網2経由で行う」旨の待受切替情報を位置登録情報に換えて図示しない制御装置に送付する。(このとき、位置登録情報に待受切替情報を付加して送付する形態でもかまわない。)
この待受切替情報は、当該移動体通信装置3の位置情報と対応させて位置登録サーバ11の加入者リスト110に登録される。
このようにした擬似的な位置登録処理により、移動体通信網1においては、配信切替手段103が当該移動体通信装置3に対する着信通知および電子メール配信の経路を、基地局12に対してではなくデジタル放送網2に変更したことと等価になる。
この擬似的な位置登録処理による設定が完了すると、図示しない移動体通信網1の制御装置は、デジタル放送網2の視聴登録サーバ20に対して、当該移動体通信装置3に対する着信通知および電子メール配信の経路をデジタル放送網2に切替完了した旨を通知する(図2のc)。
移動体通信網1からの経路切替完了通知を受けた視聴登録サーバ20は、ユーザリストの視聴関連情報の一つとして、「このユーザの移動体通信装置は、デジタル放送網を経由した待ち受け動作に切り替わっている」旨のサービス実行状況情報を登録し、経路変更設定処理のために送信していたトレーニングデータを停止して、実際の放送コンテンツを配信するようにデータ配信装置22に指示する。
トレーニングデータが停止して、放送コンテンツを視聴することができるようになったことを検出すると(図2のd)、移動体通信装置3は、デジタル放送網を経由した待ち受け動作に切り替わっていることを認識し、移動体通信網1との間で実行していた待ち受け動作を停止する。
なお、上記の説明においては、デジタル放送網2から送信されるトレーニングデータを受信した移動体通信装置3が擬似的な位置登録処理を実行することで、着信通知および電子メール配信の配信経路をデジタル放送網2経由に変更設定する処理としたが、視聴登録サーバ20が移動体通信網1の図示しない制御装置に直接通知する構成としても良い。
この場合は、ユーザの予約した視聴開始時間になると、視聴登録サーバ20はユーザリストで管理しているユーザのユーザ情報として登録されている移動体通信装置3の識別情報(例えば電話番号)をキー情報として、配信経路をデジタル放送網2経由に変更する設定要求を行う(図2の波線A)。移動体通信網1の図示しない制御装置では、この経路変更設定要求を受けると、位置登録サーバ11の加入者リスト110で管理している移動体通信装置と、視聴登録サーバ20から同時に送付されてきた移動体通信装置3の識別情報(例えば電話番号)とを対応させて待受切替情報として経路変更設定を登録する。
そして、移動体通信装置3に対しては、基地局12から制御信号に載せて経路変更した旨を通知する(図2の波線B)。移動体通信装置3は、前述したように放送コンテンツを視聴することができるようになったことを検出すると、移動体通信網1との間で実行していた待ち受け動作を停止する。
以上のように構成することにより、移動体通信装置3に対する着信通知や電子メール配信はデジタル放送網2経由で通知、配信されることとなる。そのため、移動体通信装置3の通信制御部の動作としては、待ち受け動作を停止して、定期的に周辺基地局情報を更新する位置登録処理を実行するのみで良くなり、動作間隔を通常の待ち受け状態と比べて長く取ることが可能となる。
また、移動体通信装置3はデジタル放送網側とリンクしているので、定期的に周辺基地局情報を更新する位置登録処理も停止する構成としてかまわない。ただし、この場合は、後述する着信通知への応答処理を行う場合に、電源投入時の処理と同様に、待ち受けチャネルを受信して移動体通信網との同期を確立する動作が必要となり、応答処理に時間がかかる。しかし、待ち受け動作に加えて定期的な位置登録処理も停止することにより移動体通信装置の消費電力は格段に削減することができるので、状況に応じて適宜使い分ける構成をとるとか、ユーザの操作で適宜切り替えられる構成にすればよい。
次に、デジタル放送のコンテンツ視聴時に呼の着信や電子メール配信があった場合の動作のうち、呼の着信があった場合の動作について説明する。放送コンテンツの視聴中に着信呼があり、それを知ったユーザがその呼に応答して通話することを希望したときには通話処理に移行する必要がある。
図1において、移動体通信網1の着信通知手段101は、移動体通信網内の当該移動体通信装置3宛の呼の着信通知を受けると、当該移動体通信装置3の位置を特定するために、配信切替手段103を介して位置登録サーバ11に位置登録情報の読み出しを指示する。
通常の状態であれば、移動体通信装置3が在圏している基地局12の情報を出力して移動体通信網1内での着信通知を行うところであるが、当該移動体通信装置3はデジタル放送の受信中であることが待受制御切替情報で示されているので、位置登録サーバ11は、「当該移動体通信装置3は待受制御をデジタル放送網1経由に切替中である」旨の情報を着信通知手段101に返す。そして、着信通知手段101は、配信切替手段103を介して配信経路を切り替え、デジタル放送網1の着信通知変換手段201に対して当該移動体通信装置3の識別情報を付加して当該呼の着信を通知する着信通知送出要求を送出する。
なお、配信切替手段103においては、デジタル放送網1への着信通知を配信した後は、後述する移動体通信装置3から移動体通信網1を介して実行される着信通知への応答処理に備えるために、通信経路を基地局12に切り戻しておく。
移動体通信網1からの着信通知送出要求を受けた着信通知変換手段201は、着信通知送出要求とともに受信した移動体通信装置3の電話番号等の識別情報からデジタル放送網内におけるユーザを特定し、着信通知データをデジタル放送局向けのデータに変換してデータ配信装置22に出力する。このとき、特定したユーザ情報もデータ配信装置22に転送する。(なお、ユーザの特定に当たり、着信通知変換手段201が視聴登録サーバ20に含まれるとすれば、容易にユーザリスト210を参照しての制御が可能になる。)
データ配信装置22は、ユーザの特定情報にもとづいて着信通知データを暗号化処理し、現在配信している当該ユーザへの放送コンテンツに重畳してあらかじめ定めた間隔、期間送出する。
この着信通知を受信したユーザの移動体通信装置3は、視聴中の放送コンテンツのタイムスタンプ等、中断点の認識可能な情報を得た後、当該移動体通信装置3の動作モードを通常の通信機能に変更する。位置登録処理を停止していない場合は、現在在圏している基地局12にアクセスして着信応答処理を行う。また、位置登録処理を停止していた場合は、電源投入時の制御と同じ処理で、待ち受けチャネルを受信して移動体通信網1との同期を確立してから、受信する制御信号の最も強い基地局12を在圏位置と認識して位置登録処理を行い、着信応答処理を行う。
着信応答を受け付けると、着信通知手段101は着信呼を当該移動体通信装置3に接続して通話に移行する。また、着信通知手段101は配信切替手段103を介して、当該移動体通信装置3からの着信応答があった旨をデジタル放送網1の着信通知変換手段201に通知する。着信通知変換手段201は、データ配信装置22に対して、当該移動体通信装置3への着信通知の配信を停止するように指示する。
なお、移動体通信装置3が通信機能に切り替える際に取得した放送コンテンツのタイムスタンプ情報は、着信応答処理の際に応答信号と同時に着信通知手段101に通知される。着信通知手段101は、着信応答完了のデータとともにこの放送コンテンツのタイムスタンプ情報をデジタル放送網1の着信通知変換手段201に通知する。さらに着信通知変換手段201からデータ配信装置22に着信通知の停止を指示する情報に含めて通知することによって、放送コンテンツのタイムスタンプ情報はデータ配信装置22で保持されることになる。
一方、着信通知手段101がデジタル放送網1の着信通知変換手段201に対して着信通知送出要求を送出後、一定時間が経過しても移動体通信装置3からの着信応答を受信できなかった場合には、着信通知手段101はユーザが応答不能状態であると判断し、デジタル放送網1の着信通知変換手段201に対して着信通知停止要求を送出してデジタル放送局1からの着信通知を停止し、当該呼の発信者に対しては必要に応じて留守番電話サービス接続等に代表される不在時処理を実行する。
なお、通話終了(切断又は終話)を検出すると、着信通知手段101は切断処理の過程においてデジタル放送網1の着信通知変換手段201に対して通話終了を通知する。通話終了の通知を受けた着信通知変換手段201は、データ配信装置22にデジタル放送の再開を指示する。このとき、ユーザを特定する情報を付加するので、データ配信装置22においては、着信通知の停止を指示された際に保持している放送コンテンツのタイムスタンプ情報にもとづいて放送コンテンツの配信を再開する。
以上のようにして、移動体通信装置1を介しての待ち受け動作を停止してデジタル放送のコンテンツを視聴中の移動体通信装置3に呼の着信があった場合の、デジタル放送網2を経由した着信通知処理、移動体通信装置3の応答処理、通話及びその終了処理、通話終了後のデジタル放送視聴の再開について説明した。
続いて電子メール配信動作について説明する。
電子メール配信の場合は、電子メールの本文も含めて移動体通信装置3に配信する方法、電子メール配信があった旨の通知(発信者情報、タイトルを含む)を配信して、本文は別途、ユーザの希望に応じて電子メールサーバに取りに行く方法等が考えられるが、ここでは本文も含めて配信するものとして説明する。
移動体通信網1のメール配信手段102は、移動体通信装置3宛の電子メール配信を受けると、前述した呼の着信通知処理と同様に、当該移動体通信装置3の位置を特定するために、配信切替手段103を介して位置登録サーバ11に位置登録情報の読み出しを指示する。
通常の状態であれば、移動体通信装置3が在圏している基地局12の情報を出力して移動体通信網1内での電子メール配信を行うところであるが、当該移動体通信装置3はデジタル放送の受信中であることが待受制御切替情報で示されているので、位置登録サーバ11は、当該移動体通信装置3に対しては待受制御をデジタル放送網1経由に切替中である旨の情報を返す。そして、着信通知手段101は、配信切替手段103を介して配信経路を切り替え、デジタル放送網1の配信メール変換手段202に対して当該移動体通信装置3の識別情報を付加して当該電子メールを配信する。
なお、配信切替手段103においては、デジタル放送網1への電子メールを配信した後は、後述する移動体通信装置3から移動体通信網1を介して実行される電子メール受信完了通知を受信するために、通信経路を基地局12に切り戻しておく。
移動体通信網1からの電子メール配信を受けた配信メール変換手段202は、電子メール配信とともに受信した移動体通信装置3の電話番号等の識別情報からデジタル放送網内におけるユーザを特定し、配信された電子メールをデジタル放送局向けのデータに変換してデータ配信装置22に出力する。このとき、特定したユーザ情報もデータ配信装置22に転送する。(なお、ユーザの特定に当たり、配信メール変換手段202が視聴登録サーバ20に含まれるとすれば、容易にユーザリスト210を参照しての制御が可能になる。)
データ配信装置22は、ユーザの特定情報にもとづいて電子メールデータを暗号化処理し、現在配信している当該ユーザへの放送コンテンツに重畳してあらかじめ定めた間隔、期間送出する。
なお、電子メールサイズが大きく1度の配信で完了しない場合は、必要に応じて分割して配信することとなる。
移動体通信装置3は、データ配信装置22から配信された放送コンテンツデータから電子メールデータを分離し、自装置内に受信蓄積する。分割して配信された場合は、自装置内で適宜再合成して蓄積する。
全ての電子メールデータの受信が完了すると、移動体通信装置3はデジタル放送コンテンツ視聴のバックグラウンドにおいて、移動体通信網1に対して電子メール受信完了処理を行う。また、移動体通信装置3において、電子メールの配信があったことを示す受信マークを表示部に表示してユーザに通知する。このとき、ユーザの設定で、電子メールサブジェクト、メール発信者、メール本文の一部もしくは全部を表示部に表示するようにしてもよい。また、表示の仕方として、視聴している放送コンテンツにオーバーラップして表示させても良いし、表示部の一部に放送コンテンツとは別に表示するようにしてもよい。
この電子メール受信完了処理は、呼の着信通知に対して応答処理したと同様に疑似的に位置登録動作を行うことにより実施する。
したがって、待ち受け動作は停止しても位置登録処理を停止していない場合は、現在在圏している基地局12にアクセスして電子メール受信完了した旨の情報を送付する。また、位置登録処理を停止していた場合は、電源投入時の制御と同じ処理で、待ち受けチャネルを受信して移動体通信網1との同期を確立してから、受信する制御信号の最も強い基地局12を在圏位置と認識して位置登録処理を行い、電子メール受信完了情報を送付する。
移動体通信装置3から電子メール受信完了の通知を受けたメール配信手段102は、必要に応じて、デジタル放送網2にその旨を通知する信号を送出してもよい。
メール配信手段102は、デジタル放送網2経由で配信した移動体通信装置3宛の電子メールの受信完了の情報を一定時間経過しても受信できない場合は、移動体通信装置3が電子メール受信不能状態であると判断して、当該移動体通信装置宛に配信した電子メールを図示しないメールサーバに保存する。また、移動体通信装置3からの電子メール受信完了通知がなく、配信した電子メールを図示しないメールサーバに保存する処理を行った旨を、必要に応じて、デジタル放送網2に通知してもよい。
以上のように、移動体通信装置1を介しての待ち受け動作を停止してデジタル放送のコンテンツを視聴中の移動体通信装置3に電子メール配信があった場合の、デジタル放送網2を経由した配信処理について説明した。
次に、本発明の実施例を説明する。
図3は、本発明の実施例による移動体通信の待ち受け方式のシステム構成図である。図3において、移動体通信網1は、移動体通信網1の無線エリアを構成する複数の基地局12a〜12n、移動体通信網内の移動体通信装置3が在圏している基地局情報を保持、管理する位置登録サーバ11及び各種制御を実行する制御装置10を含む構成となっている。制御装置10は、移動体通信網において基地局12よりも上位の階梯に属する図示しない基地局制御装置に含まれ、移動体通信装置宛に着呼があった場合の当該装置に対する着信通知、移動体通信装置宛の電子メールを当該装置に対して送信するメール配信、及び移動体通信装置宛の着信通知および電子メール配信を移動体通信網1経由からデジタル放送網2経由で通知、配信する経路切替等の制御機能を含んでいる。
一方、デジタル放送網2は、放送コンテンツのユーザに対する視聴登録を行い、その視聴登録に従ってユーザに対するコンテンツ配信の制御を行う視聴登録サーバ20、放送コンテンツを格納して、視聴登録サーバ20の制御で放送コンテンツを出力するコンテンツサーバ21、コンテンツサーバ21から出力された放送コンテンツを視聴登録サーバ20の指示で配信するデータ配信装置22、及び配信データをデジタル放送電波として出力するデジタル放送局23を含む構成となっている。なお、視聴登録サーバ20は、移動体通信網1から転送された着信通知情報や電子メール情報をデジタル放送のデジタルデータに変換を行って、放送コンテンツに多重化して配信するようにデータ配信装置22に指示する制御機能を含む。
以上のように構成された本発明による移動体通信の待ち受け方式において、移動体通信網1の制御装置10の構成及びデジタル放送網2の視聴登録サーバ20の構成をそれぞれ図4、図5に示す。
図4は、本発明による移動体通信の待ち受け方式において、移動体通信網1に属する制御装置10の構成を示すブロック構成図である。
制御装置10の主な機能ブロックは、装置全体の制御を実行する制御部100、移動体通信網内での通信処理を実行する通信処理部120、移動体通信装置宛の着信通知や電子メール配信の経路を切り替える配信切替処理部130及び基地局との通信インタフェースを行う基地局インタフェース140で構成される。また、位置登録サーバ11には、当該移動体通信網に属する加入者(移動体通信装置)の位置情報を管理する加入者リスト110が含まれている。
図5は、本発明による移動体通信の待ち受け方式において、デジタル放送網2に属する視聴登録サーバ20の構成を示すブロック構成図である。
視聴登録サーバ20は、サーバ全体の制御を実行する制御部200、インターネット又は電話網を介して放送コンテンツの視聴登録受け付け処理を行う受付処理部220、受付処理にもとづき、視聴希望ユーザの各種情報を登録するユーザリスト210、コンテンツサーバ21に対して放送配信すべきコンテンツ情報を指示するコンテンツ配信処理部230及び移動体通信網とインタフェースして、移動体通信網からの各種情報の送受を行う配信情報処理部240で構成される。コンテンツ配信処理部230及び配信情報処理部240は、動作説明において後述するように、配信データの加工をユーザ対応に行う必要があるのでデータ配信装置22へのアクセス経路を有している。
上述した構成の移動体通信網1とデジタル放送網2において、本発明の移動体通信の待ち受け方式の動作を順次他の図面を参照して説明する。
まず、ユーザによるデジタル放送の視聴登録及びそれにもとづく移動体通信網1とデジタル放送網2のそれぞれにおける管理データの登録について説明する。
図4及び図5に示すように、位置登録サーバ11は加入者リスト110を、そして視聴登録サーバ20はユーザリスト210をそれぞれ有しており、加入者リスト110は移動体通信網1に属する移動体通信装置3の位置情報を、また、視聴登録サーバ20のユーザリスト210デジタル放送の視聴を登録した移動体通信装置3に関わる情報を管理する。図7(a)に、ユーザリスト210に登録するデータの例を、図7(b)に、加入者リストに登録するデータの例をそれぞれ示す。各登録データの内容や意味づけについては、以下の説明の過程で順次述べる。
図8は、移動体通信装置3のユーザによるデジタル放送の視聴登録が行われるときの動作を説明するシーケンス図である。
デジタル放送の視聴を希望する移動体通信装置3のユーザは、当該移動体通信装置を用いてデジタル放送を運営する事業者の視聴登録サーバ20にアクセスする(図8の801)。このとき、移動体通信装置3は、基地局12を介した移動体通信網1から、電話回線で視聴登録サーバ20にアクセスしてもよいし、インターネットからアクセスしてもよい。例えば、インターネットを介して視聴登録のWebサイトにアクセスしたとすると、視聴登録のためのメニューが移動体通信装置3に対して送られる(図8の802)。
ユーザはメニューに従って、視聴に必要な情報をWebに入力して送信することにより視聴の予約を行うことができる(図8の803)。視聴に必要な情報としては、視聴したい放送コンテンツを特定する情報、視聴したい時間、及びユーザを識別、特定するための情報が最低必要になる。
視聴登録サーバ20は、この視聴登録に基づいてユーザの視聴管理に必要な視聴関連情報を作成、編集して、図7(a)に示すユーザリスト210に設定する。この視聴関連情報としては、ユーザを特定するためのユーザ情報のエリアと、各ユーザに提供するサービスに関連するサービス情報のエリアとに大きく分けられている。
ユーザ情報としては、ユーザの氏名等を示す名称、移動体通信装置3の電話番号等のユーザを特定するための識別情報、当該ユーザにのみに受信を可能ならしめる復号化キー情報を含む視聴制御情報や必要に応じて当該デジタル放送事業者が付与する管理番号等を登録する。また、サービス情報としては、予約配信すべき放送コンテンツを特定するコンテンツコード、視聴開始時間等の視聴時間情報や当該サービスの提供に関連する各種情報を含むサービス状況情報がある。サービス状況情報は、例えば、視聴中か視聴開始前かを示す情報、本発明にかかる待ち受け制御をデジタル放送網経由で実行しているか否かを示す情報、さらに、視聴中の着信呼に対して応答通話による視聴を中断している状態か、通話終了して配信の再開を行ったかを示す情報等が含まれる。
以上の情報をユーザリスト210に登録した視聴登録サーバ20は、予約完了通知を移動体通信装置3に返送する(図8の804)。なお、このとき、ユーザに対して別途配信する放送コンテンツの視聴を許可するための復号化キー情報がユーザの移動体通信装置3に送信される。
次に、移動体通信装置3のユーザによるデジタル放送の視聴と待ち受け処理をデジタル放送網経由で行うための準備処理について説明する。
図9は、移動体通信装置3のユーザによるデジタル放送の視聴開始から、移動体通信装置3の待ち受け処理をデジタル放送網経由で行うための準備処理までの動作を説明するシーケンス図である。
移動体通信装置3のユーザが登録設定した視聴開始時間になると、視聴登録サーバ20はユーザリスト210を参照して、対応するユーザへの放送コンテンツの配信制御を開始する。
まず、視聴登録サーバ20はコンテンツサーバ21に対して、ユーザリスト210に登録されているコンテンツコードを通知して、当該コンテンツコードに対応する放送コンテンツの出力を指示する。一方、データ配信装置22に対しては、コンテンツコードと、その放送コンテンツの視聴を登録した特定ユーザにのみ視聴を可能ならしめる暗号化処理を指定する視聴制御情報を通知する。データ配信装置22は、コンテンツサーバ21から出力される放送コンテンツデータを視聴登録サーバ20から通知された視聴制御情報に従って暗号化し、デジタル放送データとしてデジタル放送局23に送り、放送電波に載せてユーザに配信する。このとき、移動体通信装置3の着信通知および電子メール配信の配信経路をデジタル放送網2経由に変更設定する処理が実行されるので、データ配信装置22は、デジタル放送局23から最初に送信するデジタル放送データとして、実際の放送コンテンツではなく経路変更設定処理のためのトレーニングデータを配信することになる(図9の901)。
デジタル放送局23からの放送電波を受信して、視聴登録の際に取得した復号化キー情報を用いた視聴が可能になって、トレーニングデータを検出した移動体通信装置3は、移動体通信網1に対して待ち受け処理経路の変更設定を依頼する処理を行う。
移動体通信装置3は、在圏している基地局経由で擬似的な位置登録処理を行う(図9の902)。この擬似的な位置登録処理は通常の位置登録処理と同じ手順を用いるが、「デジタル放送受信を開始して待ち受け動作をデジタル放送網2経由で行う」旨の待受切替情報を位置登録情報に換えて、基地局経由で制御装置10に送付する。又は、位置登録情報に待受切替情報を付加して送信してもよい。
この待受切替情報を受信した制御装置10は、当該移動体通信装置3の位置情報と対応させて加入者リスト110に登録するように位置登録サーバ11に指示する(図9の903)。
加入者リスト110の例を図7(b)に示す。加入者リスト110における加入者番号は当該移動体通信装置3に割り当てられている電話番号、端末識別情報は当該移動体通信装置3の機体番号等の固有の識別情報、位置情報は当該移動通信装置3が在圏している基地局情報、及び待受制御情報は本発明に係る待ち受け制御を実行するに必要な制御情報が含まれる。
待受制御情報以外は通常の移動体通信を制御するための情報で、それらに加えて待受制御情報が追加された構造になっており、制御装置10から待受切替情報を付加されて位置登録を指示された位置登録サーバ11は、加入者リスト110の当該移動体通信装置3に対応する登録エリアに待受制御切替中である旨の制御情報を登録すると、登録完了通知を制御装置10に返送する(図9の904)。
この擬似的な位置登録処理による待受制御切替設定が完了すると、制御装置10は、デジタル放送網2の視聴登録サーバ20に対して、当該移動体通信装置3に対する着信通知および電子メール配信の経路をデジタル放送網2に切替完了した旨を通知する(図9の905)。
移動体通信網1からの経路切替完了通知を受けた視聴登録サーバ20は、ユーザリスト210のサービス状況情報欄に「このユーザの移動体通信装置は、デジタル放送網を経由した待ち受け動作に切り替わっている」旨のサービス実行状況情報を登録し、経路変更設定処理のために送信していたトレーニングデータを停止して、実際の放送コンテンツを配信するようにデータ配信装置22に指示する。
移動体通信装置3は、トレーニングデータが停止して、放送コンテンツを視聴することができるようになったことを検出したことにより待ち受け切替完了を知る(図9の906)。デジタル放送網を経由した待ち受け動作に切り替わっていることを認識した移動体通信装置3は、移動体通信網1との間で実行していた待ち受け動作を停止する。
図6は、本発明に係る待ち受け制御が可能な移動体通信装置3の構成の一例を示す装置ブロック図である。
移動体通信装置3は、装置全体の制御を実行する制御部30、デジタル放送を受信するデジタル放送受信部31、移動体通信としての通信処理を実行する通信処理部32、放送映像等を表示する表示部33及びテンキー、機能キー等を備えた操作部34を基本的に備える。それらに付加して、デジタル放送に多重して配信される各種のデータを復号化して放送データとそれ以外の付加データとに分離するデータ分離部35、データ分離部35で分離された放送データ以外の付加データにもとづく処理を実行する視聴情報制御部36及び本発明に係る待ち受け切替に関する制御処理を実行する待受切替制御部37を備える。なお、デジタル放送の電波はアンテナ38を介して受信し、移動体通信に関する電波はアンテナ39で送受信する。
このように構成された移動体通信装置3は、前述のトレーニングデータをデジタル放送局23から受信すると、データ分離部35で分離されて視聴情報制御部36に転送される。視聴情報制御部36は、トレーニングデータであることを識別すると待受切替制御部37に対して疑似位置登録による待ち受け処理経路の変更設定を依頼する処理の実行を指示する。それを受けた待受切替制御部37は、通信処理部32による疑似位置登録処理の実行を指示する。また、前述のごとく移動体通信網1及びデジタル放送網2における待ち受け切替の準備が完了してトレーニングデータの停止を検出すると、視聴情報制御部36はその旨を待受切替制御部37に通知して待ち受け動作の停止を指示する。待ち受け動作の停止の指示を受けた待受切替制御部37は、通信処理部32における待ち受け動作を停止するように指示する。このようにして、移動体通信装置3の装置内での処理が行われて、待ち受け動作が停止する。
次に、デジタル放送のコンテンツ視聴時に呼の着信や電子メール配信があった場合の動作のうち、呼の着信があった場合の動作について説明する。放送コンテンツの視聴中に着信呼があり、それを知ったユーザがその呼に応答して通話することを希望したときには通話処理に移行する必要がある。
図10は、デジタル放送のコンテンツ視聴時に呼の着信があった場合の動作を説明するシーケンス図である。
移動体通信網1の制御装置10は、移動体通信網内の当該移動体通信装置3宛の呼の着信通知を通信処理部120から受けると、当該移動体通信装置3の位置を特定するために、位置登録サーバ11に位置登録情報の読み出しを指示する(図10の1001)。
通常の状態であれば、位置登録サーバ11は移動体通信装置3が在圏している基地局の情報を出力して移動体通信網1内での着信通知を行うところであるが、当該移動体通信装置3はデジタル放送の受信中であることが加入者リストの待受制御情報に登録されているので、位置登録サーバ11は、当該移動体通信装置3の待受制御をデジタル放送網1経由に切替中である旨の情報を制御装置10に返す(図10の1002)。
待受制御が切替中であることを知った制御装置10は配信切替処理部130を介して、当該移動体通信装置3の識別情報を付加して当該呼の着信を通知する着信通知送出要求をデジタル放送網1の視聴登録サーバ20に送出する(図10の1003)。
移動体通信網1からの着信通知送出要求を受けた視聴登録サーバ20は、着信通知送出要求とともに受信した移動体通信装置3の電話番号等の識別情報に基づいてユーザリスト210を検索してデジタル放送網内におけるユーザを特定し、情報配信処理部240を介して着信通知データをデジタル放送局向けのデータに変換してデータ配信装置22に出力する。このとき、特定したユーザ情報もデータ配信装置22に転送する。データ配信装置22は、ユーザの特定情報にもとづいて着信通知データを暗号化処理し、現在配信している当該ユーザへの放送コンテンツに重畳してあらかじめ定めた間隔、期間送出する(図10の1004)。
ユーザの移動体通信装置3は、この着信通知を図6のデータ分離部35で放送データから分離受信すると、視聴情報制御部36で着信通知受信の処理を実行する。
まず、着信通知をユーザに通知する。最適な方法としては、着信表示のメッセージ又はマークを表示部33に点滅表示させることで、同時に信号音等を送出してもよい。
着信表示を認識したユーザは、当該着信に応答するために操作部34において応答ボタンを押下する。応答ボタンの押下は視聴情報制御部36に通知され、視聴情報制御部36は着信表示を停止して待受切替制御部37に対して応答処理の実行を指示する。なお、この際に、視聴中の放送コンテンツのタイムスタンプ等、中断点の認識可能な情報を得て、その中断点情報を付加して指示しても良い。
待受切替制御部37が通信処理部32に対して応答処理の実行を指示すると、通信処理部32は、現在在圏している基地局にアクセスして着信応答処理を行う(図10の1005)。このときも擬似的な位置登録処理として応答信号や中断点情報を制御装置10に転送することになる。
基地局経由で受信した信号を、着信通知をデジタル放送網経由で送出した移動体通信装置3からの応答信号と認識した制御装置10は、通信処理部120において着信呼を移動体通信装置3に接続する。また、一方で、デジタル放送網2の視聴登録サーバ20に対して応答があった旨の通知(応答完了通知)を行う(図10の1006)。このとき、タイムスタンプ等の中断点情報があれば、それも同時に通知する。
視聴登録サーバ20は、移動体通信網1の制御装置10から受信した応答完了通知にもとづき、ユーザリスト210に登録している当該移動体通信装置3のユーザのユーザデータのサービス状況情報欄に、通話中である旨のデータおよび中断点のタイムスタンプ情報を登録し、続いて、データ配信装置22に対して着信通知データの送信を停止するように指示する。
移動体通信装置3の通話終了(切断又は終話)を検出すると、制御装置10は通信処理部120に切断処理を実行させるとともに、デジタル放送網1の視聴登録サーバ20に対して通話終了を通知する(図10の1007)。通話終了の通知を受けた視聴登録サーバ20は、ユーザリスト210を参照して当該ユーザに対する次の処理を決定する。当該ユーザのユーザデータのサービス状況情報欄に登録されている、通話中である旨のデータを配信再開に書き換え、中断点のタイムスタンプ情報を情報配信処理部240を介してデータ配信装置22に通知してデジタル放送の再開を指示する。データ配信装置22は、通知されたユーザ情報及びタイムスタンプ情報にもとづいて放送コンテンツの配信を再開する(図10の1008)。
続いて、デジタル放送のコンテンツ視聴時に電子メール配信があった場合の動作について説明する。
図11は、デジタル放送のコンテンツ視聴時に電子メール配信があった場合の動作を説明するシーケンス図である。
移動体通信網1の制御装置10は、移動体通信装置3宛のメール配信の通知を通信処理部120から受けると、当該移動体通信装置3の位置を特定するために、位置登録サーバ11に位置登録情報の読み出しを指示する(図11の1101)。
位置登録サーバ11における当該移動体通信装置3に関する加入者データの読み出しと、待受制御情報に登録されている情報から当該移動体通信装置3の待受制御がデジタル放送網1経由に切替中である旨を制御装置10に通知するシーケンス(図11の1102)は呼の着信の場合と同様である。
待受制御が切替中であることを知った制御装置10は配信切替処理部130を介して、当該移動体通信装置3の識別情報を付加して当該呼の着信を通知する着信通知送出要求をデジタル放送網1の視聴登録サーバ20に送出する(図10の1003)。このとき、通信処理部120から配信すべき電子メールデータは配信切替処理部130を介して視聴登録サーバ20に送られる。
移動体通信網1からの電子メール配信を受けた視聴登録サーバ20は、電子メール配信とともに受信した移動体通信装置3の電話番号等の識別情報からデジタル放送網内におけるユーザをユーザリスト210を参照して特定し、配信された電子メールを情報配信処理部240でデジタル放送局向けのデータに変換してデータ配信装置22に出力する。このとき、特定したユーザ情報もデータ配信装置22に転送する。データ配信装置22は、ユーザの特定情報にもとづいて電子メールデータを暗号化処理し、現在配信している当該ユーザへの放送コンテンツに重畳してあらかじめ定めた間隔、期間送出する(図11の1104)。なお、電子メールサイズが大きく1度の配信で完了しない場合は、必要に応じて分割して配信する。
移動体通信装置3は、図6のデータ分離部35において、配信された放送コンテンツデータから電子メールデータを分離し、視聴情報制御部36を介して図示しない記憶部に蓄積する。分割して配信された場合は、視聴情報制御部36で適宜再合成して蓄積する。また、電子メールの配信があったことを示す受信マークを視聴情報制御部36の制御により表示部に表示してユーザに通知する。このとき、ユーザの設定で、電子メールサブジェクト、メール発信者、メール本文の一部もしくは全部を表示部に表示することができる。また、表示の仕方としては、視聴している放送コンテンツにオーバーラップして表示させることもでき、表示部の一部に放送コンテンツとは別に表示することもできる。
全ての電子メールデータの受信が完了すると、移動体通信装置3はデジタル放送コンテンツ視聴のバックグラウンドにおいて、移動体通信網1に対して電子メール受信完了処理を行う。この電子メール受信完了処理は、呼の着信通知に対して応答処理したと同様に疑似的に位置登録動作を行うことにより実施する。
電子メールの受信完了を識別した視聴情報制御部36は、待受切替制御部37に対して電子メール受信完了通知の送信を指示する。待受切替制御部37が、通信処理部32に対して疑似位置登録の実施と電子メール受信完了通知情報の送信を指示することにより電子メール受信完了通知が基地局を経由して移動体通信網1の制御装置10に送られる(図11の1105)。
なお、制御装置10は、デジタル放送網2経由で配信した移動体通信装置3宛の電子メールの受信完了の通知を一定時間経過しても移動体通信装置3から受信できない場合は、移動体通信装置3が電子メール受信不能状態であると判断して、当該移動体通信装置宛に配信した電子メールを図示しないメールサーバに保存する。
以上のように構成することにより、移動体通信装置3に対する着信通知や電子メール配信はデジタル放送網2経由で通知、配信されることとなる。そのため、移動体通信装置3の通信処理部32は、デジタル放送受信中は待ち受け動作を停止することができるので移動体通信装置3の消費電力を削減することができる。
本発明によれば、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、通信機能を有するPDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の携帯端末装置であって、デジタル放送受信機能が搭載された移動体通信装置に適用できる。また、そのような移動体通信装置を用いる移動体通信システムに適用できる。
本発明の一実施形態による移動体通信の待ち受け方式のシステム構成図である。 本発明に係る移動体通信の待ち受け方式の着信通知および電子メール配信の配信経路の変更設定処理の概念を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例による移動体通信の待ち受け方式のシステム構成図である。 本発明による移動体通信の待ち受け方式において、移動体通信網に属する制御装置の構成を示すブロック構成図である。 本発明による移動体通信の待ち受け方式において、デジタル放送網に属する視聴登録サーバの構成を示すブロック構成図である。 本発明に係る待ち受け制御が可能な移動体通信装置の構成の一例を示す装置ブロック図である。 本発明による移動体通信の待ち受け方式における視聴登録サーバが有するユーザリストと、位置登録サーバが有する加入者リストの登録データ例である。 移動体通信装置のユーザによるデジタル放送の視聴登録が行われるときの動作を説明するシーケンス図である。 移動体通信装置のユーザによるデジタル放送の視聴開始から、移動体通信装置の待ち受け処理をデジタル放送網経由で行うための準備処理までの動作を説明するシーケンス図である。 デジタル放送のコンテンツ視聴時に呼の着信があった場合の動作を説明するシーケンス図である。 デジタル放送のコンテンツ視聴時に電子メール配信があった場合の動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
1 移動体通信網
2 デジタル放送網
3 移動体通信装置
10 制御装置
11 位置登録サーバ
12 基地局
20 視聴登録サーバ
21 コンテンツサーバ
22 データ配信装置
23 デジタル放送局
30、100、200 制御部
31 デジタル放送受信部
32 通信処理部
33 表示部
34 操作部
35 データ分離部
36 視聴情報制御部
37 待受切替制御部
38、39 アンテナ
101 着信通知手段
102 メール配信手段
103 配信切替手段
110 加入者リスト
120 通信処理部
130 配信切替処理部
140 基地局インタフェース
210 ユーザリスト
220 受付処理部
230 コンテンツ配信処理部
240 情報配信処理部

Claims (12)

  1. 基地局から送出される報知信号を移動体通信装置が定期受信して着信の有無を検出する移動体通信の待ち受け方式において、
    デジタル放送受信機能と移動体通信機能を有し、デジタル放送受信前に当該デジタル放送の受信要求をデジタル放送網に登録し、デジタル放送の受信中は放送受信中情報を移動体通信網に登録する移動体通信装置と、
    前記移動体通信網に含まれ、前記移動体通信装置宛の着信があったとき、前記移動体通信装置に関する前記放送受信中情報が登録されていない場合は前記基地局から着信通知情報を報知させ、前記放送受信中情報が登録されている場合は前記デジタル放送網に着信通知情報を転送する第1の制御装置と、
    前記デジタル放送網に含まれ、前記第1の制御装置から前記移動体通信装置に関する着信通知情報を受信すると、前記移動体通信装置に配信している放送コンテンツに前記着信通信情報を載せて配信する第2の制御装置とを有し、
    前記移動体通信装置は、デジタル放送受信中は前記基地局から報知される報知信号の受信による待ち受け動作を停止させ、前記放送コンテンツに載せて配信される前記着信通知情報に基づいて着信を識別することを特徴とする移動体通信の待ち受け方式。
  2. 前記移動体通信装置は、前記放送コンテンツに載せて配信される前記着信通知情報に基づいて通話呼の着信を識別し、当該着信に応答すると、位置登録動作を擬似的に実行して応答信号を前記第1の制御装置に転送することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信の待ち受け方式。
  3. 前記移動体通信装置は、前記放送コンテンツに載せて配信される前記着信通知情報に基づいて通話呼の着信を識別し、当該着信に応答すると、前記放送コンテンツの中断点を識別するタイムスタンプを取得し、位置登録動作を擬似的に実行して応答信号及び前記タイムスタンプを前記第1の制御装置に転送し、
    前記第1の制御装置は、前記移動体通信装置から受信したタイムスタンプを前記第2の制御装置に転送し、
    前記第2の制御装置は、前記タイムスタンプを前記移動体通信装置の識別情報と対応させて記憶することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信の待ち受け方式。
  4. 前記第1の制御装置は、前記移動体通信装置の通話呼の終了を検出すると当該終話の通知を前記第2の制御装置に転送し、
    前記第2の制御装置は、前記移動体通信装置の終話通知を前記第1の制御装置から受信すると、前記移動体通信装置の識別情報と対応させて記憶しているタイムスタンプに基づいて前記移動体通信装置への放送コンテンツの配信を再開することを特徴とする請求項3に記載の移動体通信の待ち受け方式。
  5. 基地局から送出される報知信号を移動体通信装置が定期受信して着信の有無を検出する移動体通信の待ち受け方式において、
    デジタル放送受信機能と移動体通信機能を有し、デジタル放送受信前に当該デジタル放送の受信要求をデジタル放送網に登録し、デジタル放送の受信中は放送受信中情報を移動体通信網に登録する移動体通信装置と、
    前記移動体通信網に含まれ、前記移動体通信装置宛の電子メール配信があったとき、前記移動体通信装置に関する前記放送受信中情報が登録されていない場合は前記基地局から電子メールデータを配信させ、前記放送受信中情報が登録されている場合は前記デジタル放送網に前記電子メールデータを転送する第1の制御装置と、
    前記デジタル放送網に含まれ、前記第1の制御装置から前記移動体通信装置宛の前記電子メールデータを受信すると、前記移動体通信装置に配信している放送コンテンツに前記電子メールデータを載せて配信する第2の制御装置とを有し、
    前記移動体通信装置は、デジタル放送受信中は前記基地局から報知される報知信号の受信による待ち受け動作を停止させ、前記放送コンテンツに載せて配信される前記電子メールデータを受信することを特徴とする移動体通信の待ち受け方式。
  6. 前記移動体通信装置は、前記放送コンテンツに載せて配信される前記電子メールデータを受信すると、位置登録動作を擬似的に実行して電子メール受信完了通知を前記第1の制御装置に転送することを特徴とする請求項5に記載の移動体通信の待ち受け方式。
  7. 前記移動体通信装置は、デジタル放送の受信中は、異なる基地局に在圏するようになったときに実行する位置登録動作を停止し、前記移動体通信網への情報転送が必要な場合は、前記基地局が送信している待ち受けチャネルを受信して前記移動体通信網との同期を確立してから位置登録動作を擬似的に実行することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の移動体通信の待ち受け方式。
  8. デジタル放送受信機能と移動体通信機能を有する移動体通信装置であって、デジタル放送を受信していないときは移動体通信網の基地局を介して着信通知の有無を識別する待ち受け動作を行い、デジタル放送を受信中は前記デジタル放送網を介して着信通知を受信する移動体通信装置において、
    デジタル放送コンテンツに載せて配信される当該移動体通信装置宛の情報データを識別して放送データから分離するデータ分離部と、
    前記データ分離部が分離した情報データ種別を識別し、当該情報データ種別が放送コンテンツの配信開始を通知する配信開始情報の場合は、放送視聴開始情報を前記移動体通信網へ通知することを指示する視聴情報制御部と、
    前記放送視聴開始情報の通知を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に前記放送視聴開始情報を含めて送信することを指示する待受切替制御部を備え、
    前記待受切替制御部は、前記移動体通信網での当該移動体通信装置の着信通知を前記デジタル放送網を介して通知する経路に切り替えたことを認識すると、前記基地局を介して行う待ち受け動作を停止させることを特徴とする移動体通信装置。
  9. 前記視聴情報制御部は、前記データ分離部が分離した前記情報データ種別が通話呼の着信通知の場合は、表示部を介して当該着信通知を表示し、当該着信通知に対する応答情報を操作部を介して受信すると前記移動体通信網への応答信号の送信を指示し、
    前記待受切替制御部は、前記移動体通信網への応答信号の送信を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に前記応答信号を含めて送信することを指示することを特徴とする請求項8に記載の移動体通信装置。
  10. 前記視聴情報制御部は、前記データ分離部が分離した前記情報データ種別が通話呼の着信通知の場合は、表示部を介して当該着信通知を表示し、当該着信通知に対する応答情報を操作部を介して受信すると、受信中のデジタル放送の中断点を示すタイムスタンプを取得し、前記移動体通信網への応答信号及び前記タイムスタンプの送信を指示し、
    前記待受切替制御部は、前記移動体通信網への応答信号の送信を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に前記応答信号及び前記タイムスタンプを含めて送信することを指示することを特徴とする請求項8に記載の移動体通信装置。
  11. 前記視聴情報制御部は、前記データ分離部が分離した前記情報データ種別が電子メールデータの場合は当該電子メールデータを蓄積し、表示部を介して当該電子メールデータを表示し、当該電子メールデータの蓄積が完了すると、前記移動体通信網への電子メール受信完了通知の送信を指示し、
    前記待受切替制御部は、前記移動体通信網への前記電子メール受信完了通知の送信を指示されると、位置登録動作を擬似的に実行し、位置登録情報に前記電子メール受信完了通知を含めて送信することを指示することを特徴とする請求項8に記載の移動体通信装置。
  12. 前記待受切替制御部は、前記移動体通信網での当該移動体通信装置の着信通知を前記デジタル放送網を介して通知する経路に切り替えたことを認識すると、異なる基地局に在圏するようになったときに実行する位置登録動作を停止して、前記移動体通信網への通知情報の送信を指示されると、前記基地局が送信している待ち受けチャネルを受信して前記移動体通信網との同期を確立してから位置登録動作を擬似的に実行することを指示すること特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかの請求項に記載の移動体通信装置。
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