JP4589719B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4589719B2
JP4589719B2 JP2004380241A JP2004380241A JP4589719B2 JP 4589719 B2 JP4589719 B2 JP 4589719B2 JP 2004380241 A JP2004380241 A JP 2004380241A JP 2004380241 A JP2004380241 A JP 2004380241A JP 4589719 B2 JP4589719 B2 JP 4589719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
siping
wall portion
arrival side
inclined wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004380241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006182279A (ja
Inventor
裕之 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2004380241A priority Critical patent/JP4589719B2/ja
Publication of JP2006182279A publication Critical patent/JP2006182279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4589719B2 publication Critical patent/JP4589719B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、特に四輪駆動車両用として好適であり、ブロック表面に複数のサイピングを並設して雪氷上性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
四輪駆動の車両では、4輪の全てが駆動輪として機能するため、他の後輪駆動および前輪駆動の車両に比して駆動性が大巾に向上されている。そのため、駆動性や制動性を含めたグリップ性能全体に優れているとの錯覚に陥りやすい傾向にある。しかし実際には、制動時には、後輪駆動等も四輪駆動の車両と同様に4輪が制動輪として機能するため、制動性については四輪駆動によるメリットは得られていない。
従って四輪駆動の車両では、前記錯覚に伴う制動性不足を補い、走行の安全性を高めるために、駆動性に比して制動性を相対的に高めた方向性パターンのタイヤが望まれている。特にスリップしやすい雪氷路での走行性能を高めたスタッドレスタイヤ等の冬用タイヤにおいて、その要望は強い。
このような状況に鑑み、本発明者は、図11(A)に示すように、ブロックaの表面に並設するサイピングbを、ブロック中央側の頂部からタイヤ回転方向後着側に向かって広がる向きにのびる略V字状に形成することを提案した。このようなサイピングbは、制動時には図11(B)の如く、V字が広がる向きとなるため、ブロック小片部b1(サイピングbにより区画される部分)が変形しにくく、摩擦力が大となる。他方駆動時には、図11(C)の如く、V字が閉じる向きとなるため、ブロック小片部b1が変形し易く、制動時に比して摩擦力が相対的に小となるなど、駆動性に比して制動性を相対的に高めることができる。
しかし、近年のより強い要望に伴い、制動性へのさらなる向上が望まれている。又ブロックaに、前記略V字状のサイピングbを設けた場合には、ブロックaの回転方向後着側かつブロック巾方向両外側の領域cに偏摩耗が発生しやすくなるという新たな問題が発生する。この偏摩耗は以下の理由で生じると推測される。通常、タイヤは駆動状態で走行しているが、このときブロックaの回転方向後着側での変形が大きい。又駆動時には、前記図11(C)の如く、V字が閉じる向きとなるため、ブロックaの中央側では圧縮力が高く、ブロック巾方向両外側の剛性が相対的に低くなる。これらの相互作用により、前記領域cが路面とより滑りやすくなり、偏摩耗が顕著に発生すると推測される。
なお特許文献1には、周方向リブに略V字状のサイピングを形成することが記載されている。
特開2003−11618号公報
本発明は、ブロック表面に略V字状のサイピングを並設する一方、少なくとも最先着側のサイピングの壁面に、サイプ底に向かって先着側に傾斜する傾斜壁部を設けることを基本として、雪氷路における制動性を駆動性に比してより向上させることができ、しかも略V字状としたことに起因する偏摩耗を、抑制することを可能とした空気入りタイヤの提供を目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド溝により区画されたブロックの表面に複数のサイピングがタイヤ周方向に並設されたサイピング付きブロックを有する空気入りタイヤであって、
前記サイピングは、前記ブロックの巾中心線を含むブロック中央域に頂部を位置し、かつ該頂部からタイヤ軸方向両側のブロック側縁までタイヤ回転方向後着側に向かって広がる向きにのびる略V字状をなし、
前記各サイピングは、サイピング壁面にサイプ底に向かって先着側に傾斜する傾斜壁部を有し、
先着側で隣り合うサイピングの前記傾斜壁部のブロック巾方向の巾Wを、後着側で隣り合うサイピングの前記傾斜壁部のブロック巾方向の巾Wよりも順次大としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記各サイピングの前記傾斜壁部のブロック表面の法線に対する傾斜角度θは互いに等しいことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記サイピング付きブロックは、先着側及び後着側のブロック壁面がサイピングと平行なV字状をなすことを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記傾斜壁部は、前記頂部を含んだ中央側に形成されることを特徴としている。
又請求項5の発明では、最先着側のサイピングは、サイピング壁面の全体が前記傾斜壁部からなるとともに、最後着側のサイピングは、サイピング壁面のうちの前記頂部を含んだ中央側に前記傾斜壁部を配したことを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記サイピング付きブロックは、先着側のブロック壁面の、ブロック表面の法線に対する傾斜角度αaを、後着側のブロック壁面の、ブロック表面の法線に対する傾斜角度αbより大としたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、雪氷路における制動性能を駆動性能に比してより向上させることができる。又サイピングを略V字状としたことに起因する偏摩耗の抑制を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤが、四輪駆動車両用のスタッドレスタイヤである場合のトレッドパターンの展開図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ周方向にのびる複数本の縦主溝3と、この縦主溝3と交わる向きにのびる横主溝4とからなるトレッド溝5を具える。これによりトレッド部2を、ブロック6がタイヤ周方向に隔置される例えば4本のブロック列に区画している。トレッドパターンとしては、本例の如きブロックパターンの他、リブ・ブロックパターンであっても良い。トレッド溝5としては、排水性能を向上するためその溝幅を3.5mm以上とするのが好ましい。
又前記ブロック6は、ブロック表面Sに複数のサイピング7をタイヤ周方向に並設したサイピング付きブロック8を含む。本例では、ブロック6の全てがサイピング付きブロック8からなり、かつ該ブロック8に4本のサイピング7が並設されたものを例示しているが、一部のブロック6がサイピング付きブロック8であっても良く、又ブロック8毎にサイピング7の形成本数を違えても良い。なお各サイピング7を区別するとき、タイヤ回転方向先着側FSから順にサイピング7A,7B,7C,7Dと記する場合がある。
そして前記サイピング7は、図2に拡大して示すように、前記ブロック8の巾中心線Cを含むブロック中央域Ycに頂部Qを位置し、かつ該頂部Qからタイヤ軸方向両側のブロック側縁8eまでタイヤ回転方向後着側FKに向かって広がる向きにのびる傾斜線7a、7aからなる略V字状に形成される。
なお前記「ブロック中央域Yc」とは、前記巾中心線Cを中心とした前記ブロック8の巾BWの30%の巾領域を意味する。又前記サイピング7の、サイプ巾、サイプ深さh、及び周方向間隔に関しては特に規制されないが、乗用車用タイヤの場合、サイプ巾を1.0mm以下、さらには0.5mm以下(例えば0.2〜0.4mm)とした切込み状のものが好ましく、又サイプ深さh(図6に示す)としては、摩耗末期においてもサイピング7が残存しうるよう、ブロック高さをHとしたとき、(0.5H−1.0mm)〜(H+1.0mm)の範囲とするのが好ましい。又サイピング7、7の周方向間隔としては、エッジ効果とブロック剛性とのバランスから3.0〜7.0mm、さらには4.0〜6.0mmの範囲が好ましい。
このような略V字状サイピング7を設けたブロック8では、ブロック小片部8Aが図3(A)、(B)の如く、制動時にはV字が広がる向きの変形となり、逆に駆動時にはV字が閉じる向きに変形する。このときの各部の拘束力の違いにより、制動時のブロック剛性を、駆動時のブロック剛性よりも高めることができる。又ブロック剛性の増加は、ブロック変形を抑え路面摩擦力をアップさせるため、制動性能を駆動性能に比して高めることができる。このような効果は、特にサイピング7における前記傾斜線7a,7a間の角度β(V字の開き角度β)を120〜150°の範囲としたとき有効に発揮される。
そして本発明では、制動性能を駆動性能に比してより高めるために、少なくとも最先着側のサイピング7Aは、図4に示すように、サイピング壁面7Sに、サイプ底Boに向かって先着側に傾斜する傾斜壁部9を設けている。
ここで、ブロックは通常、制動時には先着側の変形が大きくなるなど先着側の剛性が不足する。そして本発明者の研究の結果、ブロックに略V字状サイピング7を形成した場合、制動時のブロック剛性を駆動時に比して高めうる反面、先着側と後着側との剛性差がさらに大きくなることが判明した。これは略V字状サイピング7による剛性向上効果が、先着側と後着側とでは相違し、後着側でより大きな剛性向上効果が発揮されるためと推測される。そして、この剛性差が大となることに起因して、先着側では路面摩擦力が充分にアップせず、制動性の向上効果を低いものとしていた。
そこで、少なくとも最先着側のサイピング7Aに傾斜壁部9を形成する。この傾斜壁部9は、サイプ底Boに向かって先着側FSに傾斜しているため、制動時、該傾斜壁部9でのサイピングエッジが路面に立つ向きに変形でき、エッジ効果を高めうる。これにより先着側での前記路面摩擦力の不足を補い、ブロック8全体としての制動時のグリップ性(制動性)を高めることができる。
このとき、先着側ほどエッジ効果を高めて、エッジ効果と路面摩擦力とのバランスを保つことが好ましい。そのため本例では、図5〜6に示すように、各サイピング7のサイピング壁面7Sに傾斜壁部9を設けるとともに、各サイピング7において、
(1)先着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9の傾斜角度θを、後着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9の傾斜角度θよりも順次大とする、及び/又は、
(2)先着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9のブロック巾方向の巾Wを、後着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9のブロック巾方向の巾Wをよりも順次大としている。
具体的に説明すると、前記サイピング7A,7B,7C,7Dの傾斜壁部を9A,9B,9C,9D、その傾斜角度をθA,θB,θC,θD、各傾斜壁部の巾をWA,WB,WC,WDとしたとき、
θA>θB>θC>θD 及び/又は、
WA>WB>WC>WD
としている。なお、前記傾斜角度θは、図4に代表して示すように、傾斜壁部9と直交する断面において、該傾斜壁部9がブロック表面Sの法線となす鋭角側の角度を意味する。
本例では、各サイピング7の傾斜角度θは互いに等しく、かつ先着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9のブロック巾方向の巾Wを、後着側で隣り合うサイピングの傾斜壁部のブロック巾方向の巾Wよりも順次大に、即ち
θA=θB=θC=θD かつ
WA>WB>WC>WD
としたものを例示している。
このように、構成することによりエッジ効果と路面摩擦力とのバランスを保つことができ、制動性をより高めることが可能となる。なお前記傾斜角度θが大きすぎても又小さすぎても制動時のエッジ効果が減少する。従って、前記傾斜角度θの下限値は0°より大、さらには10°以上が好ましく、又上限値は30°以下、さらには20°以下が好ましい。
ここで、最先着側のサイピング7Aにおいて、そのサイピング壁面7Sの全体を傾斜壁部9で形成するのが、制動性をより高めるために好ましく、このとき最後着側のサイピング7Dを含む他のサイピング7B〜7Dでは、前記頂部Qを含んだ中央側に傾斜壁部9を配し、その巾方向両外側に非傾斜壁部10を形成する。これは、ブロック8の巾方向に関していえば、巾方向両外側となるほど、かつ傾斜角度θが小となるほどブロック剛性が減じるからであり、従って、傾斜壁部9を中央側に配することにより、ブロック剛性全体の低下を最小限に抑えながらブロック剛性を巾方向で均一化しうるというメリットが得られる。なお最後着側のサイピング7Dにおける傾斜壁部9Dの前記WDは、ブロック8の前記巾BWの40〜60%の巾、即ち非傾斜壁部10の巾wdを前記傾斜線7aのブロック巾方向の長さL(=0.5×BW)の40〜60%の範囲が好ましい。又最後着側と最先着側との間のサイピング7B、7Cでの非傾斜壁部10の巾wは、サイピング7の形成数がnのとき、後着側から順に{wd×(n−1)/n}、{wd×(n−2)/n}、{wd×(n−3)/n}・・・・を基準値として、基準値の±10%の範囲に設定するのが好ましい。
又サイピング7として、図7に示すように、前記傾斜壁部9を、傾斜角度θが異なる複数の壁部分9i、9jで形成することもでき、係る場合には、傾斜角度θの大きい壁部分9iほど中央側(頂部Q側)に形成する。
次に、略V字状サイピング7を設けたブロック8では、前記図11(A)の如く、ブロックの回転方向後着側かつブロック巾方向両外側の領域cに偏摩耗が発生しやすい傾向となる。通常、タイヤは駆動状態で走行しているが、このときブロック8の回転方向後着側FKでの変形が大きい。又駆動時には、V字が閉じる向きの変形となるため、ブロック8の中央側では圧縮力が高くなり、ブロック巾方向両外側の剛性が相対的に低くなる。これらの相互作用により、前記領域cで路面との滑りが大きくなり偏摩耗が発生する。しかし本例では、巾方向両外側に剛性が大な非傾斜壁部10が配置され、しかも回転方向後着側FKほどその形成巾は大となる。従って、領域cでの変形を効果的に抑制でき、その偏摩耗を防止しうる。
又この駆動時には、逆に後着側FKでの変形が大きく路面摩擦力が先着側FSに比して不足するが、前記傾斜壁部9は、駆動時にエッジが寝る方向に傾斜している。そのため、前述の(1)、及び/又は(2)の構成を採用することにより、駆動時における後着側FKのエッジ効果を先着側FSに比して高めうるなど、路面摩擦力の不足を補うことができ、グリップ性を均一化し、制動性ほどではないが駆動性を向上させることができる。
又本例では、前記図6の如く、前記サイピング付きブロック8は、先着側のブロック壁面8Saの傾斜角度αaを、後着側のブロック壁面8Sbの傾斜角度αbよりも大としている。これにより、制動時におけるブロック8の先着側での変形を抑制し、グリップ性(制動性)をさらに高めるとともに、先着側での路面との滑りを減じ制動時の先着側での偏摩耗を抑制しうる。なお前記傾斜角度αaは20〜10°の範囲が好ましく、又前記傾斜角度αbとの差(αa−αb)を5°以上とするのが良い。なお前記傾斜角度αa,αbは、各壁面8Sa、壁面8Sbと直交する断面における、ブロック表面Sの法線となす鋭角側の角度を意味する。
又図8にブロック8の参考例を図示する。本例では、各サイピング7における傾斜壁部9の巾Wを互いに等しくするとともに、先着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9の傾斜角度θを、後着側で隣り合うサイピング7の傾斜壁部9の傾斜角度θよりも順次大に設定している。即ち、
WA=WB=WC=WD かつ
θA>θB>θC>θD
としている。
又ブロック8の形状として、特に規制されることがなく、本例の如き矩形状のものの他、例えば図9の如く、先着側及び後着側のブロック壁面8Sa、8Sbをサイピング7と平行なV字状に形成することもできる。係る場合には各部での剛性差が少なく偏摩耗にとって有利となる。
又サイピング7が「略V字状」をなすとは、前記傾斜線7aが直線状にのびるV字状の場合の他、図10(A)の如く、傾斜線7aが円弧状にのびる場合も含まれる。又図10(B)の如く、中心線iが後着側FKに向かって広がる向きに直線状或いは円弧状にのびるならば、傾斜線7aとして、該中心線iを挟んで山谷を繰り返すジグザグ状(波状も含む)のものも略V字状に含まれる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のトレッドパターンを基本パターンとして、各ブロックの表面に表2に示す仕様のV字状サイピングを形成したタイヤサイズ195/65R15のスタッドレスタイヤを試作するとともに、各試作タイヤの氷路における制動性、駆動性、偏摩耗性をテストし互いに比較した。なお各ブロックのサイズは巾(32mm)×長さ(40mm)×高さ(10mm)で同一であり、又各サイピングも、サイプ巾(0.3mm)、サイプ深さh(8.2mm)、間隔p(5mm)、V字の開き角度β(135°)と同一としている。
(1)制動性:
供試タイヤをリム(15×6.5)、内圧(200kPa)にて四輪駆動車(2000cc)の四輪に装着し、気温0゜Cの環境下の氷盤路で、30km/Hの走行速度から4輪ロックにて急ブレーキをかけ、車が停車するまでの制動距離の逆数を指数表示している。なお指数は、比較例1を100としたものであり、値が大なほど良好である。
(2)駆動性:
前記車両を用いて、前記氷盤路で発進させ、25mを進むのに要した時間を比較例1を100とした指数で評価した。値が大なほど良好である。
(3)偏摩耗性:
前記車両を用いて乾燥舗装路のテストコースを約10000km走行し、ブロックの摩耗状況を目視検査により5段階で評価した。値が大なほど偏摩耗が少なく良好である。
Figure 0004589719
表の如く、実施例のタイヤは、駆動性を維持しながら制動性を大巾に向上でき、かつ偏摩耗を抑制しうるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示すトレッドパターンの展開図である。 サイピングをブロックとともに示す平面図である。 (A)、(B)は、制動時及び駆動時におけるブロックの変形状態を説明する平面図である。 最先着側のサイピングを示す斜視図である。 (A)〜(C)は、他のサイピングを示す斜視図である。 傾斜壁部を示す図2のA−A線断面図である。 傾斜壁部の他の例を示す斜視図である。 サイピングの他の例を示す断面図である。 ブロックの他の例を示す平面図である。 (A)(B)は、サイピングの略V字状を説明する平面図である。 (A)〜(C)は、発明が解決しようとする課題を説明する平面図である。
符号の説明
5 トレッド溝
6,8 ブロック
7 サイピング
7A 最先着側のサイピング
7S サイピング壁面
9 傾斜壁部
8Sa、8Sb ブロック壁面
Bo サイプ底
C 巾中心線
FK 後着側
FS 先着側
Q 頂部
Yc ブロック中央域

Claims (6)

  1. トレッド溝により区画されたブロックの表面に複数のサイピングがタイヤ周方向に並設されたサイピング付きブロックを有する空気入りタイヤであって、
    前記サイピングは、前記ブロックの巾中心線を含むブロック中央域に頂部を位置し、かつ該頂部からタイヤ軸方向両側のブロック側縁までタイヤ回転方向後着側に向かって広がる向きにのびる略V字状をなし、
    前記各サイピングは、サイピング壁面にサイプ底に向かって先着側に傾斜する傾斜壁部を有し、
    先着側で隣り合うサイピングの前記傾斜壁部のブロック巾方向の巾Wを、後着側で隣り合うサイピングの前記傾斜壁部のブロック巾方向の巾Wよりも順次大としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記各サイピングの前記傾斜壁部のブロック表面の法線に対する傾斜角度θは互いに等しい請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイピング付きブロックは、先着側及び後着側のブロック壁面がサイピングと平行なV字状をなす請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記傾斜壁部は、前記頂部を含んだ中央側に形成されることを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤ。
  5. 最先着側のサイピングは、サイピング壁面の全体が前記傾斜壁部からなるとともに、最後着側のサイピングは、サイピング壁面のうちの前記頂部を含んだ中央側に前記傾斜壁部を配したことを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記サイピング付きブロックは、先着側のブロック壁面の、ブロック表面の法線に対する傾斜角度αaを、後着側のブロック壁面の、ブロック表面の法線に対する傾斜角度αbより大としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
JP2004380241A 2004-12-28 2004-12-28 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP4589719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004380241A JP4589719B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004380241A JP4589719B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006182279A JP2006182279A (ja) 2006-07-13
JP4589719B2 true JP4589719B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=36735689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004380241A Expired - Fee Related JP4589719B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4589719B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5560651B2 (ja) * 2009-10-22 2014-07-30 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
FR3044595B1 (fr) * 2015-12-03 2017-12-08 Michelin & Cie Geometrie de blocs d’une bande de roulement pour pneu.
JP6958327B2 (ja) * 2017-12-19 2021-11-02 住友ゴム工業株式会社 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ
KR102034804B1 (ko) * 2018-03-23 2019-10-21 한국타이어앤테크놀로지주식회사 V형상 커프를 구비하는 타이어
US20220371380A1 (en) * 2021-05-21 2022-11-24 The Goodyear Tire & Rubber Company Tread for a tire

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01101204A (ja) * 1987-10-12 1989-04-19 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JPH08169215A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2001063318A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2002029225A (ja) * 2000-07-17 2002-01-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01101204A (ja) * 1987-10-12 1989-04-19 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JPH08169215A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2001063318A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2002029225A (ja) * 2000-07-17 2002-01-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006182279A (ja) 2006-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6819277B2 (ja) タイヤ
JP5099914B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4377649B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6190194B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3517404B2 (ja) スタッドレスタイヤ
JP4899787B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5764159B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5932761B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4215751B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6139843B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4516415B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2012018081A1 (ja) タイヤ
JP4925798B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3273772B2 (ja) スタッドレスタイヤ
WO2006062156A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP3519474B2 (ja) 氷雪走行に適した空気入りタイヤ
JP4256004B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6204837B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4589719B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3273771B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH0867114A (ja) 雪上走行および氷上走行に適した空気入りタイヤ
JP2006007796A (ja) 空気入りタイヤ
JP3584079B2 (ja) 氷雪走行に適した空気入りタイヤ
EP0540339B1 (en) Pneumatic tire
JP4449647B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees