JP4589461B2 - 鋳造棒形成用鋳型、鋳造装置、および鋳造棒の製造方法 - Google Patents

鋳造棒形成用鋳型、鋳造装置、および鋳造棒の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋳造棒を製造するための鋳型および鋳造装置と、鋳造棒の製造方法とに関する。
近年、各種デバイスの製造には、薄膜形成技術が幅広く取り入れられている。例えば、太陽電池やリチウムイオン電池では、シリコン薄膜の使用が試みられている。このような薄膜の使用は、デバイスの高性能化および小型化の観点から重要であるだけでなく、資源保護、消費電力の低減といった地球環境保護の観点からも重要である。そこで、薄膜形成の生産性および安定性の向上や、低コスト化が要求されている。
薄膜の生産性の向上には、長時間連続して成膜する技術が必須であり、真空蒸着では、蒸発源への薄膜形成材料の連続供給が要求されている。しかしながら、薄膜形成材料の連続供給は、蒸着源の温度や蒸発速度の変動を招き、薄膜形成の安定性を低下させるおそれがある。
一方、薄膜形成材料の連続供給に伴う蒸着源の温度変動を抑制するために、薄膜形成材料をあらかじめ溶融させ、液滴の状態で蒸着源に供給する方法が知られている。このような供給方法では、材料を溶融しやすくするため、断面積が小さく、直径や幅に対する長さの比が大きい材料を使用することが有利である。具体的に、薄膜形成材料は、その幅(または直径)が30〜100mm程度、幅(または直径)Dに対する長さHの比(H/D)が10〜30程度の棒状部材であることが好適である。
シリコンなどの薄膜形成材料を棒状部材として製造する方法としては、鋳造法が有効である。
しかしながら、例えば、シリコンは、室温での固相の密度が凝固点近傍での液相の密度と比べて小さいため、凝固により膨張する。それゆえ、鋳造されたシリコンが鋳型から抜き取れなくなるといった不具合や、凝固時の応力によって鋳型が破損するといった不具合がある。また、鋳造物が棒状部材(鋳造棒)であって、その長手方向と直交する方向(径方向)の強度が大きくないため、鋳型の破損を免れたとしても、シリコンの鋳造棒が鋳型の中で破損するといった不具合がある。
一方、特許文献1には、多結晶シリコンインゴット鋳造用の一体型鋳型であって、側壁に所定の上方拡大テーパを設けたものが提案されている。また、特許文献2、3および4には、シリコン鋳造用の組立型鋳型が記載されている。
また、特許文献5には、移動可能な要素と、フレームに固定された固定要素と、からなり、移動可能な要素の分割端面がそれらの移動方向と平行に形成されている可動鋳型を含む、連続鋳造用のモールドが開示されている。
また、特許文献6には、鋳造断面の半径方向に配置された流体圧シリンダにより内径の調整が可能なアジャスタブルモールドが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の一体型鋳型は、インゴットの底面積を増加し、高さを減ずることを特徴としている。このため、鋳造棒の製造には適さない。また、一体型の鋳型は、通常、鋳物の取出し時に鋳型を破壊しなければならない。このため、鋳型の再利用ができず、鋳物の製造コストを低減させることが困難になる。
一方、特許文献2〜4に記載の組立型鋳型は、鋳物の取出し時に鋳型を破壊せずに済む。しかしながら、鋳型は、凝固時の膨張に伴う応力を繰返し受けることから、鋳型を固定する部材などに破損が生じやすく、繰返し再利用することが困難である。しかも、特許文献2〜4に記載の組立型鋳型は、いずれも鋳造棒の製造を考慮したものではなく、シリコンのように凝固時に膨張する材料を用いて鋳造棒を製造した場合には、鋳造棒が鋳型の中で破損し、歩留まりが低下するおそれがある。
特許文献5および6に記載のモールドは、いずれも連続鋳造用である。また、これら連続鋳造用モールドでは、溶湯を冷却しながら連続的に通過させる鋳型と、冷却に伴って収縮する鋳片との接触を保つために、モールドにその径を変化させるための機構を設けているにすぎない。このような連続鋳造用モールドは、上述したような、幅(直径)に対して長さが大きい鋳造棒の製造には不向きである。
特開平10−190025号公報 特開昭62−108515号公報 特開平10−182285号公報 国際公開第2005/073129号パンフレット 特開平1−218741号公報 特開平4−200845号公報
本発明の目的は、上記課題を解決し、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒の製造に際して、繰り返し使用することができ、かつ、鋳造棒の製造効率や歩留まりを向上させることができる鋳造棒形成用鋳型と、それを用いた鋳造装置とを提供することである。
また、本発明の他の目的は、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒を効率よく製造するための鋳造棒の製造方法を提供することである。
本発明の鋳造棒形成用鋳型は、
(1)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記キャビティが、2個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、上記締め付け手段が、上記セグメントアセンブリに対する締め付け力と、上記キャビティを上記長手方向と直交する方向に拡張しようとする応力とが拮抗するように、各上記セグメントを上記長手方向と直交する方向で互いに離間させる移動を許容すること
(2)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、上記キャビティが、3個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記長手方向と直交する断面において、各上記セグメントのキャビティ形成部が上記キャビティの周面の2分の1未満を形成していること、
(3)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、上記キャビティが、4個の上記セグメントの組合せにより形成され、上記長手方向と直交する断面において、各上記セグメントのキャビティ形成部が上記キャビティの周面を4等分していること、
(4)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記キャビティが、2個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、隣接するセグメント同士が、分解点500℃以下の接着剤で互いに接着されていること、
(5)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記キャビティが、2個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、上記締め付け手段が、上記セグメントアセンブリを挟んで上記長手方向と直交する方向に対向配置される一対のばねであること、
(6)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記キャビティが、2個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、さらに、上記キャビティ形成部の表面に、上記キャビティ形成部と離間可能な溶湯接触部材を備えていること、または、
(7)複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、上記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、上記セグメントの長手方向と直交する方向に上記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、上記複数のセグメントが、それぞれ上記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、上記キャビティが、2個以上の上記セグメントの組合せにより形成され、上記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、上記キャビティ形成部を2箇所以上有し、上記キャビティに注入される溶湯が、室温での固相の密度が凝固点近傍での液相の密度と比べて小さい金属または合金の溶解物であること、を特徴としている。
この鋳造棒形成用鋳型は、複数のキャビティを備えている。このため、一度に複数の鋳造棒を鋳造することができ、製造効率を向上させることができる。
また、上記鋳造棒形成用鋳型において、鋳造棒を形成するためのキャビティは、並列に並べられた複数の柱状のセグメントのうち2個以上のセグメントの組合せによって、セグメントの長手方向に沿って延びるように形成されている。すなわち、溶湯を凝固させて鋳造棒を形成する空間としてのキャビティは、2個以上のセグメントを組み合わせることにより形成され、かつ、かかるセグメントの組合せを分離することにより、セグメントの長手方向に沿って、2つ以上に分割される。
このため、溶湯が凝固することにより膨張しても、セグメントの組合せを分離させて、キャビティの内法を拡大させることができる。また、これにより、溶湯の膨張に伴ってセグメントにかかる応力を低減させることができ、鋳造棒形成用鋳型や鋳造棒の損傷を抑制することができる。
それゆえ、本発明の鋳造棒形成用鋳型によれば、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒の製造に際して、繰り返しの使用と、鋳造棒の製造効率や歩留まりの向上とを達成することができ、鋳造棒の製造コストを低減することができる。
本発明の鋳造装置は、上記鋳造形成用鋳型と、鋳造棒の形成材料からなる溶湯を調製する溶解炉と、上記溶解炉から上記鋳造棒形成用鋳型の各上記キャビティに上記溶湯を注入する注湯手段と、を備えることを特徴としている。
この鋳造装置によれば、鋳造棒を鋳造するための鋳型として、本発明の鋳造棒形成用鋳型を用いていることから、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒の製造に際して、繰り返しの使用と、鋳造棒の製造効率や歩留まりの向上とを達成することができ、鋳造棒の製造コストを低減することができる。
本発明の鋳造棒の製造方法は、上記鋳造棒形成用鋳型を用いる鋳造棒の製造方法であって、上記キャビティに対して、室温での固相の密度が凝固点近傍での液相の密度と比べて小さい金属または合金の溶湯を注湯し、凝固させることを特徴としている。
この鋳造棒の製造方法によれば、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒を鋳造するための鋳型として、本発明の鋳造棒形成用鋳型を用いていることから、鋳造棒形成用鋳型の繰り返しの使用と、鋳造棒の製造効率や歩留まりの向上とを達成することができ、鋳造棒の製造コストを低減することができる。
本発明によれば、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒の鋳造に際し、一度に複数の鋳造棒を鋳造することで、その製造効率を向上させることができる。また、鋳造棒形成用鋳型や鋳造棒が凝固時の膨張によって損傷を受けることを抑制でき、これにより、鋳型の繰り返しの使用と、鋳造棒の歩留まりの向上とを達成することができる。
それゆえ、本発明によれば、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒の製造コストを低減させることができる。
図1は、本発明の鋳造棒用鋳型の一実施形態を示す斜視図である。 図2Aは、図1の鋳造棒用鋳型の平面図である。 図2Bは、図1の鋳造棒用鋳型の正面図である。 図2Cは、図1の鋳造棒用鋳型の右側面図である。 図2Dは、図1の鋳造棒用鋳型の底面図である。 図3Aは、図2AのIIIa−IIIa矢視図である。 図3Bは、図3Aの部分拡大図である。 図4は、図1の鋳造棒形成用キャビティ内に注湯された溶湯が凝固した状態を示す平面図である。 図5は、本発明の鋳造棒用鋳型の他の実施形態を示す平面図である。 図6Aは、図5に示す溶湯接触部材の平面図である。 図6Bは、図5に示す溶湯接触部材の正面図である。 図7は、図5の一部を拡大して示す分解図である。 図8は、セグメントアセンブリの他の実施形態を示す平面図である。 図9は、セグメントアセンブリのさらに他の実施形態を示す平面図である。 図10は、本発明の鋳造装置の一例を示す正面図である。 図11は、図10の断面図である。
図1は、本発明の鋳造棒用鋳型の一実施形態を示す斜視図である。図2Aは、図1の平面図であり、図2Bは、図1の正面図であり、図2Cは、図1の右側面図であり、図2Dは、図1の底面図である。図3Aは、図2Aおよび図2CのIIIa−IIIa矢視図であり、図3Bは、図3Aの部分拡大図である。また、図4は、図1に示すセグメントアセンブリを構成する各セグメントが長手方向と直交する方向で互いに離間した状態を示す平面図である。
なお、以下の鋳造棒用鋳型および鋳造装置の記載に関し、方向について言及する場合には、それぞれ水平方向に載置したときの方向を基準とし、具体的には、各図に示した方向矢印を基準とする。
図1および図2A〜図2Dを参照して、この鋳造棒形成用鋳型10は、複数の柱状のセグメント14が並列に並べられているセグメントアセンブリ12と、このセグメントアセンブリ12をセグメント14の長手方向16と直交する方向に締め付ける締め付け手段(18〜21)と、を備えている。鋳造棒形成用鋳型10は、後述する鋳造装置90(図10参照)に取り付けて使用される。
セグメントアセンブリ12は、合計25個のセグメント14を備えている。これら25個のセグメント14は、前後方向22と左右方向24とにそれぞれ5列で並列に配置されている。
また、セグメントアセンブリ12は、セグメント14の長手方向16に沿って延びる円柱状のキャビティ26を合計16個有している。各キャビティ26は、平面視において格子状に並んでおり(図2A参照)、正面側、背面側、および側面側から見たときに、並列に並んでいる。
また、各キャビティ26は、セグメント14を4個組み合わせることにより形成されている。一方、各セグメント14は、キャビティ26の周面の一部を形成するキャビティ形成部28を有している。
1つのキャビティ26を形成する4個のセグメント14について、それぞれのキャビティ形成部(28a、28b、28c、28d)は、いずれも、長手方向16と直交する断面において、キャビティ26の周面を4等分したものに相当している(図2A参照)。
このように、1つのキャビティ26を4個のセグメント14で形成させ、かつ、各セグメント14のキャビティ形成部28が、キャビティ26を4等分するように形成されている場合には、セグメントアセンブリ12を形成するにあたって、セグメント14を効率よく配置することができる。
また、上記の場合には、溶湯の膨張に伴って、キャビティ26を長手方向16と直交する方向に拡張しようとする応力が生じたときに、セグメント14をスムーズに移動させることができる(図4参照)。それゆえ、上記応力と、締め付け手段(18〜21)によるセグメントアセンブリ12に対する締め付け力とを、速やかに拮抗させることができ、セグメント14や鋳造棒に過大な応力がかかることを防止できる。
なお、図4は、各セグメント14が、長手方向16と直交する方向で互いに離間した状態を示しており、各セグメント14間には、平面視において格子状の間隙部30が形成されている。
セグメントアセンブリ12の右奥の隅に形成されている第1キャビティ26aは、セグメントアセンブリ12の右奥の隅に配置される第1セグメント14aと、第1セグメント14aの前側に配置される第2セグメント14bと、第1セグメント14aの左側に配置される第3セグメント14cと、第1セグメント14aの左前方に配置される第4セグメント14dとにより形成される(図2A参照)。
なお、第1キャビティ26aの前方に形成されているキャビティを第2キャビティ26bとし、第1キャビティ26aの左側に形成されているキャビティを第3キャビティ26cとし、第1キャビティ26aの左前方に形成されているキャビティを第4キャビティ26dとする。
第1セグメント14aは、第1キャビティ26aの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部を備えている。この第1セグメント14aは、セグメント内にキャビティ形成部28を1箇所のみ有している。
一方、第2セグメント14bは、第1キャビティ26aの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、第2キャビティ26bの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、を備えている。また、第3セグメント14cは、第1キャビティ26aの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、第3キャビティ26cの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、を備えている。すなわち、第2セグメント14bと第3セグメント14cとは、それぞれ、セグメント内にキャビティ形成部28を2箇所有している。
また、第4セグメント14dは、第1キャビティ26aの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、第2キャビティ26bの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、第3キャビティ26cの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、第4キャビティ26dの周面の4分の1を形成するキャビティ形成部と、を備えている。すなわち、第4セグメント14dは、セグメント内にキャビティ形成部28を4箇所有している。
このように、セグメントアセンブリ12を構成するセグメント14には、第2セグメント14b、第3セグメント14c、および第4セグメント14dのように、キャビティ形成部28を2箇所以上形成するセグメントが含まれている。すなわち、この場合、1個のセグメントが、2つ以上のキャビティの形成にかかわっている。
このような場合であっても、溶湯の膨張に伴って、キャビティ26を長手方向16と直交する方向に拡張しようとする応力が生じたときには、セグメントアセンブリ12を構成する各セグメント14を、それぞれ前後方向22および左右方向24にスムーズに移動させることができる(図4参照)。それゆえ、上記の場合においても、上記応力と、締め付け手段(18〜21)によるセグメントアセンブリ12に対する締め付け力とを、速やかに拮抗させることができ、セグメント14や鋳造棒に過大な応力がかかることを防止できる。
溶湯が凝固により膨張したときにキャビティの内法を拡大させるために、キャビティは、2個以上のセグメントの組合せにより形成される。
なかでも、溶湯の膨張に伴うセグメント14の移動をスムーズに行うためには、キャビティが、3個以上のセグメントの組合せにより形成され、かつ、セグメントの長手方向と直交する断面において、各セグメントのキャビティ形成部がキャビティの周面の2分の1未満を形成していることが好ましい。
各セグメントのキャビティ形成部は、セグメントの長手方向と直交する断面において、キャビティの周面を等分していることが好ましい。これにより、セグメントアセンブリを形成するにあたって、セグメントを効率よく配置することができる。
また、セグメントを効率よく配置する観点より、1つのキャビティは、3個、4個、または6個のセグメントにより形成されていることが好ましく、4個のセグメントにより形成されていることがさらに好ましい。
なお、キャビティが3個のセグメントの組合せにより形成される場合と、6個のセグメントの組合せにより形成される場合とについては、他の実施形態として後述する(図8および図9参照)。
キャビティ26の形状は、目的とする鋳造棒の形状に合わせて適宜設定することができる。円柱以外の形状としては、例えば、楕円柱、角柱、円錐台、楕円錘台、角錐台などが挙げられる。
キャビティ26の内径は、好ましくは、5〜500mmであり、さらに好ましくは、30〜300mmである。内径が上記範囲を下回る場合は、キャビティ26の内径が極めて小さくなる。このため、キャビティ26内に注湯された溶湯が急激に冷却されてしまい、鋳造棒が割れやすくなるおそれがある。また、この場合、鋳造棒の外径も極めて小さくなるため、鋳造棒の機械的強度が低下し、鋳造棒が割れるおそれがある。なお、鋳造棒の割れは、キャビティ26を形成するセグメント14を予熱することによって低減させることができる。一方、内径が上記範囲を上回ると、溶湯の凝固に伴う体積膨張の絶対量が大きくなる。このため、膨張に伴ってキャビティ26内の圧力が増加し、鋳造棒の変形や破損が生じやすくなる。
鋳造棒形成用鋳型10が、真空蒸着の蒸着源への連続供給に用いられる鋳造棒を形成する鋳型である場合には、キャビティ26の内径を、30〜100mmに設定することが好ましい。この場合、鋳造棒を破損しにくくし、かつ、溶融しやすくすることができる。
鋳造棒が円柱以外の形状である場合に、キャビティの形状は、長手方向16と直交する断面での面積が、円柱状のキャビティ26の断面積と同じ程度となるように設定すればよい。
キャビティ26の長さは、好ましくは、50〜2000mmである。長さが上記範囲を上回ると、キャビティ26内に注湯された溶湯の重力によって、セグメント14の変形や鋳造棒の破損が生じやすくなる。
また、キャビティ26の内径に対して長さが大きくなりすぎると、鋳造棒が折れやすくなる。このため、キャビティ26の長さは、例えば、内径の30倍以下であることが好ましく、20倍以下であることが好ましい。
セグメント14の形成材料には、注湯時の熱負荷に耐える観点より、鋳造棒の鋳造条件において熱的に安定で、十分な機械的強度が保たれる材質が用いられる。例えば、タングステン、モリブデン、鉄、およびニッケルからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属、または上記群より選ばれる金属を含む合金が挙げられる。
セグメントアセンブリ12を構成する各セグメント14は、互いに隣接する部分において、分解点500℃以下の接着剤で接着されていることが好ましい。
この場合、キャビティ26への注湯前において、各セグメント14の配列を接着によって保持することができ、セグメントアセンブリ12の取扱性を向上させることができる。しかも、上記接着剤は、分解点が500℃以下であって、溶湯の熱によって容易に分解されるため、キャビティ26への注湯によってセグメント14間の接着を容易に解消させることができる。
分解点が500℃以下の接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤や合成ゴム系接着剤などの有機系接着剤などが挙げられる。
鋳造棒形成用鋳型10は、締め付け手段として、第1の板ばね対18と、第2の板ばね対19と、第3の板ばね対20と、第4の板ばね対21とからなる、合計4つの板ばね対を備えている。
第1の板ばね対18を構成する2枚の板ばね30、32は、セグメントアセンブリ12をその正面側と背面側とから挟んで、前後方向22に締め付けている。第2の板ばね対19を構成する2枚の板ばね30、32も、第1の板ばね対18を構成する2枚の板ばね30、32と同様である。また、第1の板ばね対18と、第2の板ばね対19とは、それぞれ長手方向16で互いに間隔をあけて配置されている。
一方、第3の板ばね対20を構成する2枚の板ばね30、32と、第4の板ばね対21を構成する2枚の板ばね30、32とは、それぞれ、セグメントアセンブリ12をその両側の側面から挟んで、左右方向24に締め付けている。また、第3の板ばね対20と、第4の板ばね対21とは、それぞれ長手方向16で互いに間隔をあけて配置されている。
これら4つの板ばね対(18〜21)は、いずれもセグメントアセンブリ12を長手方向16と直交する方向に締め付けている。また、溶湯の膨張に伴って、キャビティ26を長手方向16と直交する方向に拡張しようとする応力が生じたときには、かかる応力と、セグメントアセンブリ12に対する締め付け力とが拮抗するように、各セグメント14を長手方向16と直交する方向で互いに離間させる移動を許容する。
鋳造棒形成用鋳型10の締め付け手段は、板ばね対(18〜21)などの一対のばねである。このため、キャビティ26への注湯前における、長手方向16と直交する方向へのセグメントアセンブリ12の締め付けと、溶湯の膨張に伴い、キャビティ26を長手方向16と直交する方向に拡張しようとする応力が生じたときにおける、セグメント14の移動とを、適切に調整することができる。
このため、上記応力が生じた場合に、キャビティ26の内法を拡大させて、セグメント14やキャビティ26内の鋳造棒にかかる応力を軽減させることができる。一方で、キャビティ26への注湯時に、キャビティ26を形成するセグメント14間に間隙が生じることを防止し、キャビティ26からの予期しない溶湯の漏出を抑制することができる。
第1の板ばね対18を構成する2枚の板ばね30、32間には、左右方向24の両端部で、それぞれガイドバー36が掛け渡されている。また、ガイドバー36の両端には、ガイドバー36の脱落を防止する固定具38が取り付けられている。
2枚の板ばね30、32は、ガイドバー36と固定具38とにより、前後方向22に締め付けられ、各板ばね30、32の表面がセグメントアセンブリ12の外周面に接触した状態で固定される。
第2の板ばね対19を構成する2枚の板ばね30、32についても、第1の板ばね対18の場合と同様に、左右方向24の両端部で、それぞれガイドバー36が掛け渡され、ガイドバー36の両端に固定具38が取り付けられている。
また、第3の板ばね対20や第4の板ばね対21を構成する2枚の板ばね30、32は、ガイドバー36を掛け渡す方向や、セグメントアセンブリ12を締め付ける方向が左右方向24であること以外は、第1の板ばね対18および第2の板ばね対19の場合と同様にして、セグメントアセンブリ12の外周面に接触した状態で固定される。
4つの板ばね対(18〜21)によってセグメントアセンブリ12を締め付ける締め付け力の程度は、溶湯が凝固したときの膨張の程度に合わせて、具体的には、溶湯を形成する金属または合金の膨張率や、キャビティ26の内径や長さによって変動する膨張の絶対量などに合わせて、適宜設定される。
板ばね対の数、板ばねの材質、サイズなどは、鋳造時に要求される上記締め付け力の程度に合わせて、適宜設定することができる。
締め付け手段としては、板ばね対以外に、例えば、圧縮コイルバネなどの圧縮バネや、空気バネなどの流体ばねを用いた一対のばねが挙げられる。
また、締め付け手段は、例えば、セグメントアセンブリ12の外周面を取り囲み、長手方向16と直交する方向に締め付ける帯状の部材であってもよい。
締め付け手段として、圧縮バネや流体ばねを用いる場合には、例えば、セグメントアセンブリ12の外周面に対し、締め付け手段による締め付け力を均一にかけてもよく、または、並列配置されたセグメント14に対し、個別に締め付け力をかけてもよい。
締め付け力を均一にかけるには、例えば、並列配置されたセグメント14を前後方向22または左右方向24で横断するように、セグメントアセンブリ12の外周面に対して板材を当接させた上で、この板材の表面に、ばねを当接させればよい。
セグメントアセンブリ12の外周面において、並列配置された複数のセグメント14に対し、それぞればねを当接させる場合には、例えば、前後方向22または左右方向24でそれぞれの中央に配置されるセグメント14に対する締め付け力を弱くし、両端に配置されるセグメント14への締め付け力を強くするなど、セグメント14の配置位置に応じて締め付け力の程度を変えることができる。
さらに、各板ばね対(18〜21)には、長手方向16でのセグメントアセンブリ12との相対位置がずれないように、板ばねをセグメント14の表面に固定する固定用ボルト40が備えられている。
板ばねをセグメント14の表面に固定する箇所は、可能な限り少なくなるように設定される。例えば、板ばね一枚あたりのセグメント14への固定箇所を一箇所ずつとしたときは、板ばねに固定されていないセグメント14が、板ばねと接触しながら滑り移動をすることができる。このため、溶湯の凝固による膨張時において、セグメント14をスムーズに移動させることができる。
また、セグメントアセンブリ12を形成するセグメント14の相対的な位置は、セグメント14の内部を貫通するガイドピン42によって、一定の範囲内に保持されている。このガイドピン42は、セグメント14の移動を規制し、セグメント14が不用意にずれたり、セグメントアセンブリ12から脱落したりすることを防止する。
ガイドピン42の両端には、それぞれ抜け止め具44が取り付けられている。抜け止め具44としては、例えば、ナットなどが挙げられる。
セグメントアセンブリ12を形成するセグメント14は、キャビティに注湯された溶湯が凝固により膨張したときに、キャビティの内法が拡大するように、互いに離間する。このため、抜け止め具44と、セグメントアセンブリ12の外周面との間には、キャビティへの注湯前の状態で、遊び43が設けられている。
遊び43は、図3Bに示すように、抜け止め具44とセグメントアセンブリ12の外周面12aとの間に圧縮コイルばね45などのばねを介在させることにより形成することができる。圧縮コイルばね45などのばねの種類、材質、サイズなどは、注湯に伴うセグメント14の膨張の程度に応じて、遊び43の量が適切となるように適宜設定することができる。
図3Aは、正面視でセグメントアセンブリ12の最後列に配置されている5つのセグメント14を示している。なお、これら5つのセグメント14には、上述の第1セグメント14aと、第3セグメント14cとが含まれている。
図3Aを参照して、5つのセグメント14の正面のうち、キャビティ形成部以外の面には、ガイドピン42を収容するためのガイドブッシュ46が現れている。
ガイドブッシュ46の内径は、ガイドピン42に対して多少余裕のある大きさに加工されている。例えば、ガイドピン42の直径が10mmである場合に、ガイドブッシュ46の内径は10.2〜12mmであることが好ましい。
セグメント14は、キャビティ26の底48を形成する部分の中心部分において、切欠き部を有している。この切欠き部は、4個のセグメント14を組み合わせることにより、セグメントアセンブリ12の底面側でキャビティ26と外部とを連通する抜き穴50を形成する。
抜き穴50は、注湯によりキャビティ内が溶湯で置き換えられる際に、空気の抜け道となる。この抜き穴50から空気を排出させることで、鋳造棒内への気泡の巻き込みを防止することができる。
抜き穴50の径は特に限定されないが、注湯時においてキャビティ26内に残留する空気が排出されやすい程度に大きく、かつ、キャビティ26内に注湯された溶湯が多量に流出しない程度に小さく設定される。なお、抜き穴50には溶湯が流れ込むため、鋳造棒の先端には、抜き穴50に起因する突起が形成される。この突起は、鋳造後において、切断、割りなどの手段により、適宜除去することができる。
キャビティ内に注湯された溶湯が凝固前に抜き穴50から多量に流出する場合には、例えば、鋳物砂などで、抜き穴50を塞ぐことができる。
キャビティ26には、セグメントアセンブリ12の底面側から注湯口52側へかけて内法が広くなる抜き勾配を形成することができる。この抜き勾配を設けた場合には、鋳造後において、セグメントアセンブリ12からの鋳造棒の取り出しが容易になる。
セグメント14のキャビティ形成部28の表面には、離型剤を付着させることができる。離型剤の付着により、セグメント14からの鋳造棒の取り外しが容易となり、作業効率と歩留まりが向上する。
離型剤としては、例えば、アルミナ、シリカ、カーボン、窒化ホウ素などを含有する、各種の離型剤が挙げられる。
図5は、本発明の鋳造棒用鋳型の他の実施形態を示す平面図である。図6Aは、図5に示す溶湯接触部材の平面図であり、図6Bは、図5に示す溶湯接触部材の正面図である。また、図7は、図5の一部を拡大して示す分解図である。
図5を参照して、この鋳造棒形成用鋳型60は、複数の柱状のセグメント14が並列に並べられているセグメントアセンブリ12と、このセグメントアセンブリ12をセグメント14の長手方向16と直交する方向に締め付ける締め付け手段(18〜21)と、を備えている。鋳造棒形成用鋳型60は、後述する鋳造装置90(図10参照)に取り付けて使用される。
なお、図1に示す実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。後述する他の実施形態についても同様である。
セグメントアセンブリ12は、セグメント14の長手方向16に沿って延びる円柱状のキャビティ26を合計16個有している。
また、各キャビティ26は、キャビティ形成部の表面に、筒状の溶湯接触部材62を備えている。この溶湯接触部材62は、円筒状であり、その外周面が、セグメント14のキャビティ形成部28の内周面に沿うように配置されている。
この鋳造棒形成用鋳型60では、溶湯は、溶湯接触部材62の内側表面64(図6参照)と接触し、セグメント14のキャビティ形成部28の内周面とは接触しない。それゆえ、セグメント14に対する溶湯の熱負荷を著しく低減させることができ、これにより、鋳造棒形成用鋳型60の耐久性を向上させることができる。
図6Aおよび図6Bを参照して、溶湯接触部材62は、長手方向16に平行な切断面で3つに分割された分割片(66a、66b、66c)により構成されている。
これにより、注湯した材料が凝固時に膨張した場合には、溶湯接触部材62を形成する3つの分割片(66a,66b,66c)の間に隙間が形成される。また、これにより、溶湯接触部材62や鋳造棒にかかる応力を低減させることができる。
また、この場合、鋳造後において、鋳造棒と溶湯接触部材との分離性をさらに向上させることができる。また、溶湯の凝固により膨張したときに分割片同士を離間させることができ、鋳造棒形成用キャビティの内法を拡大させることができる。
溶湯接触部材は、図6に示すもののほか、例えば、セグメント14の長手方向16に沿って2個、または、4個以上に分割したものであってもよい。
図5および図7を参照して、溶湯接触部材62を形成する分割片間の分割面と、キャビティを形成するセグメント14間の境界面とは、互いに同一面上に現れないように、ずらして配置することが望ましい。これにより、鋳造中に分割片間の分割面から溶湯が漏出した場合であっても、鋳型全体からの溶湯の漏出へとつながるおそれを低減することができる。
図6Bを参照して、溶湯接触部材62は、長手方向16に垂直な切断面で複数に分割されている。溶湯接触部材62は、キャビティの形状に合わせて形成されるものであって、全体が細長い筒状の部材である。このため、長手方向16に垂直な切断面で複数に分割することで、取り扱いやすくなる。
溶湯接触部材62の形成材料としては、注湯時の耐熱性および鋳造棒との分離性を向上させる観点や、溶湯接触部材にかかるコストを低減させる観点より、炭素材料、シリカ、アルミナもしくはジルコニアを含むセラミックス材料、または、セメントなどの砂状材料などが好適である。
溶湯接触部材62には、注湯時の熱負荷に耐え得る材質が用いられる。このような材料としては、例えば、炭素材料、例えば、シリカ、アルミナ、またはジルコニアを含むセラミックス、例えば、セメントなどが挙げられる。
この場合、注湯時に鋳造棒形成用鋳型が受ける熱的負荷を軽減させることができる。
溶湯接触部材62、および高融点金属層の内側表面には、離型剤を付着させることができる。離型剤の付着により、セグメント14からの鋳造棒の取り外しが容易となり、作業効率と歩留まりが向上する。離型剤としては、上記したものと同じものが挙げられる。
溶湯接触部材62は、注湯と接触する内側表面において、例えば、モリブデン、タンタルなどの高融点金属からなる層を備えていることが好ましい。これにより、セグメント14や溶湯接触部材62に対する熱負荷を軽減し、鋳造棒形成用鋳型60の耐久性や、溶湯接触部材62と鋳造棒との分離性を向上させることができる。
高融点金属層の厚みは、溶湯接触部材62の曲げ性および耐久性の観点より、例えば、0.1〜0.5mm程度であることが好ましい。
溶湯接触部材62の比熱容量は、鋳造棒を形成する溶湯の比熱容量の0.1〜0.5倍であることが、安定した鋳造の点から望ましい。
溶湯接触部材の比熱容量が、鋳造棒を形成する溶湯の比熱容量の0.1倍を下回るときは、注湯によって、溶湯接触部材が急激な温度変化を生じ、破損することがある。一方、接液材料で構成された部分の熱容量が、鋳造棒の熱容量の0.5倍を超えると、溶湯の熱量が接液材料で構成された部分に多く奪われてしまい、鋳造棒が脆くなりやすい。
溶湯接触部材62を構成する各分割片(66a、66b、66c)は、互いに隣接する部分において、分解点500℃以下の接着剤で接着されていることが好ましい。
この場合、キャビティ26への注湯前において、各分割片(66a、66b、66c)の配列を接着によって保持することができ、溶湯接触部材62の取扱性を向上させることができる。しかも、上記接着剤は、分解点が500℃以下であって、溶湯の熱によって容易に分解されるため、キャビティ26への注湯によって各分割片(66a、66b、66c)間の接着を容易に解消させることができる。
分解点が500℃以下の接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤や合成ゴム系接着剤などの有機系接着剤などが挙げられる。
図1に示す鋳造棒形成用鋳型10、および図5に示す鋳造棒形成用鋳型60において、セグメント14の内部には、例えば、ヒータと温度センサとを組み込むことができる。ヒータと温度センサとを用いて、各セグメント14の温度を制御することにより、鋳造棒の鋳造条件に応じて最適化された温度プロファイルに基づき、注湯を行うことができる。また、セグメント14にヒータを組み込むことで、注湯後の冷却過程における温度制御を容易に行うことができる。
図5に示す鋳造棒形成用鋳型において、セグメント14のキャビティ形成部28の表面と、溶湯接触部材62の外側表面との間隙には、鋳物砂からなる緩衝層を設けることができる。この場合、隣接するセグメント14の境界面から溶湯が漏出したとしても、緩衝層によって溶湯を吸収させることができる。それゆえ、セグメントアセンブリ12の抜き穴50以外の部位から不意に溶湯が漏出する事態を防止することができる。
図8および図9は、本発明の鋳造棒用鋳型におけるセグメントアセンブリの他の実施形態を示す平面図である。
図8を参照して、このセグメントアセンブリ70では、複数の柱状のセグメント72が並列に並べられている。また、このセグメントアセンブリ70は、セグメント72の長手方向に沿って延びる円柱状のキャビティ26を有している。
各キャビティ26は、セグメント72を3個組み合わせることにより形成されている。一方、各セグメント72は、キャビティ26の周面の3分の1を形成するキャビティ形成部74を有している。なお、各キャビティ形成部74は、いずれも、セグメント72の長手方向と直交する断面において、キャビティ26の周面を3等分したものに相当している。
図9を参照して、このセグメントアセンブリ76では、複数の柱状のセグメント78が並列に並べられている。また、このセグメントアセンブリ76は、セグメント78の長手方向に沿って延びる円柱状のキャビティ26を有している。
各キャビティ26は、セグメント78を6個組み合わせることにより形成されている。一方、各セグメント78は、キャビティ26の周面の6分の1を形成するキャビティ形成部80を有している。なお、各キャビティ形成部80は、いずれも、セグメント78の長手方向と直交する断面において、キャビティ26の周面を6等分したものに相当している。
図8および図9に示すセグメントアセンブリ70、76は、平面視において、略六角柱状である。それゆえ、各セグメントアセンブリ70、76をセグメントの長手方向と直交する方向へと締め付け手段で締め付ける場合、その締め付けは、3つの方向から行えばよい。
具体的に、セグメントアセンブリ70、76の締め付け方向としては、平面視でセグメントアセンブリ70、76の正面と背面とを挟む方向に相当する第1の方向82と、左前方の面と右奥側の面とを挟む方向に相当する第2の方向83と、右前方の面と左奥側の面とを挟む方向に相当する第3の方向84と、の3つが挙げられる。
このように、各セグメントアセンブリ70、76を3つの方向(82〜84)に締め付けた場合であっても、溶湯の膨張に伴って、キャビティ26を長手方向と直交する方向に拡張しようとする応力が生じたときに、セグメント72、78をスムーズに移動させることができる。
それゆえ、上記応力と、締め付け手段によるセグメントアセンブリ70、76に対する締め付け力とを、速やかに拮抗させることができ、セグメント72、78や、鋳造棒に過大な応力がかかることを防止できる。
図10は、本発明の鋳造装置の一実施形態を示す正面図であり、図11は、図10の断面図である。
図10および図11を参照して、鋳造装置90は、溶解炉92と、注湯手段94と、鋳造棒形成用鋳型10とを備えている。
溶解炉92は、加熱源96を備えており、鋳造棒の形成材料からなる溶湯98を収容している。溶解炉92内の溶湯98は、出湯口100に備えられた仕切り弁102を開放することで、注湯手段94の受け皿104へと注がれる。その後、溶湯98は、分湯口106を通り、鋳造棒用鋳型10のキャビティ内へと注湯される。
溶解炉92の内壁は、例えば、アルミナなどの高融点酸化物や、炭素材料などの耐火物から形成される。溶解炉92における溶湯の加熱溶解方法は、ヒーター加熱、バーナー加熱、アーク溶解などの各種方法を用いることができる。また、出湯口100付近で溶湯に対し高温酸素を注入することにより、残留炭素の除去精製を行ってもよい。
受け皿104では、溶湯の過度の温度低下を防止するため、熱源108を用いて加熱することが好ましい。
鋳造棒形成用鋳型10は、通常、セグメント14の長手方向16が鉛直方向に沿うように配置される。また、キャビティ内での湯流れをスムーズにするため、キャビティの長手方向を鉛直方向に対して若干傾斜させてもよい。
本発明の鋳造装置90を用いた鋳造棒の製造において、鋳造棒形成用鋳型10のキャビティに注入された溶湯は、セグメントアセンブリ12の抜き穴50(図2Dおよび図3A参照)に達する。しかしながら、抜き穴50の径はキャビティ全体の径に比べて小さいため、抜き穴50内において溶湯が早期に冷却し、凝固する。従って、キャビティ内のガスとともに抜き穴50から溶湯98がわずかに排出されるものの、多量の流出は防止される。
出湯口100の仕切り弁102を閉じて、注湯を完了した後、キャビティ内に注入された溶湯98は、温度が低下した部分から順次凝固し、キャビティの形状に応じた鋳造棒が形成される。鋳造棒は、凝固に伴い膨張するため、キャビティ26を形成するセグメント14は、キャビティ26の内法が拡大するように互いに離間し、セグメント間に間隙部30が生じる(図4参照)。
この鋳造棒形成用鋳型10を用いて、凝固により膨張する材料の鋳造棒を形成した場合には、凝固時の膨張に伴う応力が緩和され、セグメント14、溶湯接触部材62(図5参照)や、鋳造棒の破損が防止される。それゆえ、セグメント14や溶湯接触部材62を繰り返し使用することができる。
上記の鋳造装置90において、鋳造棒形成用鋳型としては、図1に示すものに限定されず、本発明の鋳造棒形成用鋳型を使用することができる。
本発明の鋳造棒形成用鋳型、鋳造装置、および鋳造棒の製造方法によれば、凝固時に膨張する材料からなる鋳造棒を効率よく、低コストで製造することができる。それゆえ、例えば、シリコンなどからなる鋳造棒の製造において、好適に用いることができる。

Claims (22)

  1. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記キャビティが、2個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    前記締め付け手段が、前記セグメントアセンブリに対する締め付け力と、前記キャビティを前記長手方向と直交する方向に拡張しようとする応力とが拮抗するように、各前記セグメントを前記長手方向と直交する方向で互いに離間させる移動を許容する、鋳造棒形成用鋳型。
  2. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    前記キャビティが、3個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、前記長手方向と直交する断面において、各前記セグメントのキャビティ形成部が前記キャビティの周面の2分の1未満を形成している、鋳造棒形成用鋳型。
  3. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    前記キャビティが、4個の前記セグメントの組合せにより形成され、前記長手方向と直交する断面において、各前記セグメントのキャビティ形成部が前記キャビティの周面を4等分している、鋳造棒形成用鋳型。
  4. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記キャビティが、2個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    隣接するセグメント同士が、分解点500℃以下の接着剤で互いに接着されている、鋳造棒形成用鋳型。
  5. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記キャビティが、2個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    前記締め付け手段が、前記セグメントアセンブリを挟んで前記長手方向と直交する方向に対向配置される一対のばねである、鋳造棒形成用鋳型。
  6. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記キャビティが、2個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    さらに、前記キャビティ形成部の表面に、前記キャビティ形成部と離間可能な溶湯接触部材を備えている、鋳造棒形成用鋳型。
  7. 複数の柱状のセグメントが並列に並べられており、前記セグメントの長手方向に沿って延びるキャビティを複数有しているセグメントアセンブリと、前記セグメントの長手方向と直交する方向に前記セグメントアセンブリを締め付ける締め付け手段と、を備え、
    前記複数のセグメントが、それぞれ前記キャビティの周面の一部を形成するキャビティ形成部を1箇所以上有し、
    前記キャビティが、2個以上の前記セグメントの組合せにより形成され、
    前記複数のセグメントのうち少なくとも一のセグメントが、前記キャビティ形成部を2箇所以上有し、
    前記キャビティに注入される溶湯が、室温での固相の密度が凝固点近傍での液相の密度と比べて小さい金属または合金の溶解物である、鋳造棒形成用鋳型。
  8. 前記ばねが、板ばねである、請求項5に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  9. 前記ばねが、流体ばねである、請求項5に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  10. 前記溶湯接触部材が、前記長手方向に平行な切断面で2以上の分割片に分割されている、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  11. 1つのキャビティを形成する2個以上のセグメントの組合せにおける各前記セグメントの接合位置が、前記長手方向と直交する方向で、前記溶湯接触部材の外側表面と接触し、かつ、前記溶湯接触部材を分割する前記切断面が、前記溶湯接触部材の外側表面において、前記セグメントのキャビティ形成面と接触する、請求項10に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  12. 前記溶湯接触部材の隣接する分割片同士が、分解点500℃以下の接着剤で互いに接着されている、請求項10に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  13. 前記溶湯接触部材が、前記長手方向に垂直な切断面で複数に分割されている、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  14. 前記溶湯接触部材が、炭素材料、セラミックス、またはセメントからなる、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  15. 前記溶湯接触部材が、内側表面に離型剤を有している、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  16. 前記溶湯接触部材が、内側表面に、タングステン、モリブデン、およびタンタルの群より選ばれる少なくとも1種の金属からなるか、または前記群より選ばれる金属を含む合金からなる高融点金属層を備えている、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  17. 前記高融点金属層の厚みが0.1〜0.5mmである、請求項16に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  18. 前記溶湯接触部材の比熱容量が、前記溶湯の比熱容量の0.1〜0.5倍である、請求項6に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  19. 前記締め付け手段が、前記長手方向と直交する互いに異なる2以上の方向に前記セグメントアセンブリを締め付けている、請求項1から7のいずれか1項に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  20. 前記セグメントが、タングステン、モリブデン、タンタル、鉄、およびニッケルからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属、または、前記群より選ばれる金属を含む合金で形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の鋳造棒形成用鋳型。
  21. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋳造形成用鋳型と、
    鋳造棒の形成材料からなる溶湯を調製する溶解炉と、
    記溶解炉から前記鋳造棒形成用鋳型の各前記キャビティに前記溶湯を注入する注湯手段と、を備える、鋳造装置。
  22. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋳造棒形成用鋳型を用いる鋳造棒の製造方法であって、
    前記キャビティに対して、室温での固相の密度が凝固点近傍での液相の密度と比べて小さい金属または合金の溶湯を注湯し、凝固させる、鋳造棒の製造方法。
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