JP4586842B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アンテナ装置に関し、詳しくは、複数のアンテナを搭載し、指向性の方向を切り替えて無線通信を行うことができるアンテナ装置に関する。
無線LAN(Local Area Network)などの無線システムにおいて、より良い品質で通信を行えるように、複数のアンテナを搭載し、これらのアンテナの指向性の方向を変化させることが行われている。複数のアンテナを最適に制御することにより、マルチパスフェージングなどによる伝送品質の劣化を抑制することができる。また、他の無線機器からの妨害を受けにくくなると共に、他の無線機器に対して妨害を与える範囲を狭くすることができる。例えば下記の特許文献1には、指向性の異なる複数のアンテナを搭載した無線通信装置について記載されている。
特開2007−251677号公報
図11に、従来の複数のアンテナを有するアンテナ装置の構成の一例を示す。このアンテナ装置は、ワイヤレスモジュールなどからなる基板101と、この基板101上に設けられる無線回路部102と、6本のアンテナ103a、アンテナ103b、アンテナ103c、アンテナ103d、アンテナ103e、アンテナ103f(以下、特定のアンテナを示さないときは、アンテナ103と称する)とを有する。なお、このアンテナ装置は、基板101の主面が水平となるようにして利用される。
図11に示すように、6本のアンテナ103は、基板101の水平面に円周を形成するように設けられている。アンテナ103はこの円周を6つのセクタに分割するようにほぼ等間隔に配置されているため、互いに異なる方向の指向性を得ることができる。
このようなアンテナ装置を用いた無線通信において、複数のアンテナ103のうち、通信環境に応じて最適なアンテナ103の選択がなされ、選択されたアンテナ103で無線通信が行われる。選択されたアンテナ103において、隣接するアンテナ103からのオーバーラップによる影響を低減させるようにするためには、アンテナ103間のアイソレーションを一定以上確保する必要がある。したがって、アンテナ103間の距離は、その無線システムにおける通信周波数に応じて確保されている。
しかしながら、図11に示すように同一平面上にアンテナ103を配置した場合、アンテナ103間のアイソレーションを確保するためにアンテナ103間の距離を確保する必要があることから、アンテナ装置全体の構成が大きくなってしまう。このことは、アンテナ装置を備える製品の小型化を妨げる原因となる。
また、例えば直方体の形状をした電子機器にこのアンテナ装置を実装しようとした場合、直方体を構成する6面のうち最も面積の大きい面を底面にした横置きのデザインであれば、複数のアンテナ103の配置は比較的容易といえる。しかしながら、直方体を構成する6面のうち面積の大きい面を垂直に立てた縦置きのデザインを採用したい場合、底面積はあまり大きくとれないため、アンテナ103の配置は困難になり、製品形状に制約が生じてしまう。
さらに、複数のアンテナ103の指向性を切り替える無線システムでは、アンテナ103の本数を増やすことで、その性能をより向上させることができるが、一方でアンテナ103の本数が増えれば、アンテナ103を配置する円周はその都度大きなものとなっていくため、アンテナ103の設置スペースをより必要とする。このように、アンテナの本数の増加に伴う性能の向上と設置スペースとはトレードオフの関係にあることから、複数のアンテナ103を省スペースに配置することが可能なアンテナ装置が望まれている。
そこで、下記の特許文献2には、複数の素子アンテナを同一平面ではなく鉛直方向に配置することによって、指向性の特性は変えずに外経(底面積)を小さくすることができるセクタアンテナについて記載されている。
特許第3456507号公報
しかしながら、特許文献2に記載のものは、複数の素子アンテナを互いに異なる高さに配置したものであるので、設置される素子アンテナの本数に応じて素子アンテナを並べるための鉛直方向の長さが必然的に長くなり、アンテナ装置全体の小型化を実現できるものではない。また、素子アンテナの立体的な配置が複雑であるという問題がある。
したがって、この発明の目的は、複数のアンテナ間のアイソレーションを確保しつつ、簡単な構成でアンテナ装置の小型化を実現することができるアンテナ装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、この発明は、内部にグランド層を有する多層の配線基板の一方の端部の近傍において、配線基板上に板面と平行に設けられた矩形の第1のアンテナと、
第1のアンテナの内側の位置で、配線基板の一方の面に、該配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第2のアンテナと、
配線基板の他方の面で、第2のアンテナの取付け位置にほぼ対応する位置に配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第3のアンテナと、
矩形の配線基板の他方の端部の近傍において、配線基板上に板面と平行に設けられた矩形の第4のアンテナと、
第4のアンテナの内側の位置で、配線基板の一方の面に、該配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第5のアンテナと、
配線基板の他方の面で、第5のアンテナの取付け位置にほぼ対応する位置に、配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第6のアンテナと、
配線基板の一方の面および他方の面の少なくとも一方の面の、第2および第3のアンテナの取付け位置と第5および第6のアンテナの取付け位置との間の領域上に、取り付けられた回路部とを有し、
第1のアンテナの第1の指向性と、第1のアンテナのゲインパターンと、第2のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第2の指向性と、第1のアンテナのゲインパターンと、第3のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第3の指向性と、第4のアンテナの第4の指向性と、第4のアンテナのゲインパターンと、第5のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第5の指向性と、第4のアンテナのゲインパターンと、第6のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第6の指向性とを有するアンテナ装置である。
また、この発明では、基板にはコネクタソケットが取り付けられ、
第2のアンテナおよび第3のアンテナのそれぞれにはピンヘッダが取り付けられ、
第2のアンテナおよび第3のアンテナのそれぞれは、コネクタソケットとピンヘッダとの嵌合によって、基板に対してほぼ直交して接続されることが好ましい。
また、この発明では、ピンヘッダは少なくとも3本以上のピンを有し、3本以上のピンがコネクタソケットに嵌合されることが好ましい。
この発明では、第1のアンテナを基板上に平行に設け、第2のアンテナおよび第3のアンテナを基板に対してほぼ直交に設けることで、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナ間のアイソレーションを保ちつつ、これらのアンテナを省スペースに配置することができる。
この発明によれば、複数のアンテナ間のアイソレーションを確保した状態で、それぞれのアンテナを簡単な構成で、省スペースに配置することができる。したがって、アンテナ装置の小型化を実現することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
この発明の第1の実施形態によるアンテナ装置は、例えば、ロケーションフリー(ソニー株式会社の登録商標、以下同様である)と称される、テレビジョン放送などのコンテンツを場所にとらわれないで視聴することを可能とする場所にとらわれない(プレースシフト機能を有する)視聴システムに適用可能なものである。プレースシフト視聴システムの最小の構成要素は、コンテンツ送信装置としてのベースステーションと、視聴するための映像および音声をユーザに提供する受信装置(ロケーションフリープレーヤ、クライアントとも称される)とである。
まず、図1を参照して、無線LANを用いたコンテンツ送受信システムの構成について概略的に説明する。コンテンツ送信装置としてのベースステーション1には、テレビジョンンアンテナ2が接続され、テレビジョン放送例えばアナログテレビジョン放送が受信可能とされている。アナログテレビジョン放送に限らず、衛星ディジタル放送、地上ディジタル放送、ケーブルテレビジョン、インターネットテレビジョン等の放送コンテンツを受信するようにしても良い。
また、ベースステーション1には、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、BD(Blu-ray Disc)プレーヤなどのディスクプレーヤ5が接続される。ディスクプレーヤ5は、ディスクに記録されている標準解像度(SD:Standard Definition)、または高解像度(HD:High Definitiion)映像を、外部からの制御コマンドによって、ベースステーション1に対して出力することが可能とされている。
ベースステーション1が送出する放送番組のチャンネルの切り替え、およびディスクプレーヤ5の動作が受信装置(ロケーションフリープレーヤまたはクライアント)によってリモートコントロール可能とされている。例えばベースステーション1に対して、AVマウス4が接続され、受信装置によってディスクプレーヤ5の動作がリモートコントロール可能とされている。
ベースステーション1は、アンテナ装置6を有している。アンテナ装置6は、TVボックス7のアンテナ装置10と無線LANを構築する。ベースステーション1が受信した放送コンテンツ、ディスクプレーヤ5の再生映像などを圧縮符号化したデータが、無線LANを介してTVボックス7に送信される。データはパケットに分割されて送信される。無線LANの方式は、IEEE802.11b/g/aの3個の規格に対応して行われる。
アンテナ装置6およびアンテナ装置10は、複数の指向性アンテナによってセクタアンテナを構成し、複数のアンテナのうち1つのアンテナを選択して使用することにより、希望する方向の指向性を得る。アンテナ装置6およびアンテナ装置10の構成については後述する。
無線LANに対してコンテンツ受信装置としてのTVボックス7が接続される。TVボックス7は、無線LANを介して受信した放送コンテンツのデータを復号してアナログビデオオーディオ信号として出力する。アナログビデオオーディオ信号がディスプレイ8例えばテレビジョン受像機のビデオ入力端末に供給され、ディスプレイ8によってベースステーション1から送信されてきたテレビジョン放送番組を視聴することができる。
また、TVボックス7は、無線LANを介して受信したディスクプレーヤ5の再生映像のデータを復号してディジタルビデオオーディオ信号として出力する。ディジタルビデオオーディオ信号がディスプレイ8の入力端末に供給され、ディスプレイ8によってベースステーション1から送信されてきたHD映像などを視聴することができる。
TVボックス7は、リモートコントロール用コマンダ9によってリモートコントロール可能とされている。
ディスプレイ8は、ベースステーション1からの放送を視聴することが可能である。さらに、TVボックス7の機能と、ディスプレイ8と、コマンダ9とを使用してベースステーション1、並びにベースステーション1に接続されているディスクプレーヤ5などを設定するためのデータを形成したり、これらの機器をリモートコントロールすることができる。
このように、テレビアンテナ2およびディスクプレーヤ5をベースステーション1に接続することで、無線LANを介して放送中のテレビジョン放送番組あるいはディスクプレーヤ5の再生映像を、家庭の中のどの部屋でも視聴することができる。なお、以下では、無線LANシステムにおいて、ベースステーション1のように再生映像などのデータを送信する側を無線基地局と適宜称する。また、テレビボックス7のように再生映像などのデータを受信する側を無線端末と適宜称する。
図2を参照して、ベースステーション1に設けられるアンテナ装置6の構成例について説明する。図2は、アンテナ装置6の構成の一例を示す斜視図である。アンテナ装置6は主に、基板11と、回路部12と、第1のアンテナとしてのアンテナ60bおよびアンテナ60eと、第2のアンテナとしてのアンテナ60aおよびアンテナ60fと、第3のアンテナとしてのアンテナ60cおよびアンテナ60dとにより構成される。以下、アンテナ60a、アンテナ60b、アンテナ60c、アンテナ60d、アンテナ60e、アンテナ60fのうち、特定のアンテナを示さないときはアンテナ60と適宜称する。なお、このアンテナ装置は、基板11の主面を鉛直方向に立てた状態で利用される。
基板11は、例えばワイヤレスモジュールにより構成される。基板11は例えば4層からなる多層基板であり、内側の2層は電源層およびグランド層として用いられ、表面の2層は各種部品の搭載および回路配線として用いられる。これらの層の間は接着剤などによって絶縁されており、例えば基板11上に設けられるスルーホールにより、層間の回路の接続がなされている。
回路部12は、例えば、基板11の一主面上のほぼ中央部に設けられる。回路部12には、複数のアンテナ60のうち最適なアンテナを選択して無線通信を行うための各種回路などが含まれている。なお、回路部12に含まれる具体的な回路構成については後述する。
アンテナ60は、例えば基板の表面に形成された配線パターンによって構成される平面のプリントアンテナである。アンテナ60は例えばダイポールアンテナで、2.4GHz、および5GHzの無線信号に対応することができる。なお、第1の実施形態では、一例として6本のアンテナ60を搭載する例について説明するが、アンテナ60の数は特に限定されるものではない。
図2に示すように、基板11の一主面上の両端部には、基板11と平行に、第1のアンテナとしてのアンテナ60bおよびアンテナ60eがそれぞれ設けられる。アンテナ60bおよびアンテナ60eは、回路部12を介してほぼ対照となる位置関係である。
アンテナ60a、アンテナ60c、アンテナ60d、アンテナ60fは、基板11に対してほぼ直交して設けられる。第2のアンテナとしてのアンテナ60aおよびアンテナ60fは、基板11の一方の主面に設けられる。第3のアンテナとしてのアンテナ60cおよびアンテナ60dは、基板11の他方の主面に設けられる。アンテナ60aとアンテナ60cとは、基板11の主面において回路部12とアンテナ60bとの間に配置され、アンテナ60dとアンテナ60fとは、基板11の主面において回路部12とアンテナ60eとの間に配置される。
このように、第1のアンテナ(アンテナ60bおよびアンテナ60e)に対して、第1のアンテナと隣接する第2のアンテナ(アンテナ60aおよびアンテナ60f)および第3のアンテナ(アンテナ60cおよびアンテナ60d)を直交させる構成をとることで、省スペースに複数のアンテナを配置することが可能となり、アンテナ装置6の水平面(基板11の主面を鉛直方向に立てたときの水平方向の面)を小さくすることができる。したがって、アンテナ装置6の小型化を実現できる。
これらのアンテナ60は、互いに異なる指向性の方向を有する。なお、アンテナ60の指向性の方向とは、無線基地局で放射される無線信号の放射方向および受信される無線信号の方向をいう。
また、それぞれのアンテナ60は、互いに十分なアイソレーションを保つことができる。ここで、アンテナ60bとアンテナ60aおよびアンテナ60cとは互いに直交しているため、アンテナ60間の距離が近くても十分なアイソレーションをとることが可能である。同様に、アンテナ60eとアンテナ60dおよびアンテナ60fとは互いに直交しているため、アンテナ60間の距離が近くても十分なアイソレーションをとることが可能である。
また、アンテナ60aとアンテナ60cとは近接して設けられているが、基板11を介しているため、基板11の有するグランド層によって電磁波に対して遮蔽効果がもたらされ、十分なアイソレーションをとることができる。同様に、アンテナ60dおよびアンテナ60fも基板11を介して設けられているため、十分なアイソレーションをとることができる。
アンテナ60aとアンテナ60fとは、アンテナ60間にある程度の距離を有することでアイソレーションをとることができる。同様に、アンテナ60cとアンテナ60dとは、アンテナ60間にある程度の距離を有することでアイソレーションをとることができる。
アンテナ60a、アンテナ60c、アンテナ60d、アンテナ60fは、コネクタソケット13およびピンヘッダ15によって、基板11に対してほぼ直交して設けられる。以下、図3乃至図5を参照して、アンテナ60を基板11に対して直交して設ける例について具体的に説明する。
図3は、基板11とアンテナ60aとの接続部の一例を示す拡大図である。アンテナ60aは、基板11上に実装されているコネクタソケット13と、アンテナ60a上に実装されているピンヘッダ15との接続により、基板11に対して直交した状態で保持されている。コネクタソケット13とピンヘッダ15とは、略直方体であるコネクタソケット13においてピンヘッダ15と対向する面に設けられている嵌合穴14と、ピンヘッダ15においてコネクタソケット13と対向する面に設けられているピン17(図3中では、嵌合穴14の内部に位置するため図示されず)との嵌合によって接続されている。
図4Aは、コネクタソケット13の拡大図の一例を示す。コネクタソケット13には、汎用的なものを用いることができる。図4Aに示すように、コネクタソケット13においてピンヘッダ15と対向する面には、複数の嵌合穴14が設けられている。この嵌合穴14には、ピンヘッダ15から突出されるピン17が嵌合される。嵌合穴14の数は、ピンヘッダ15から突出されるピン17の数以上であれば特に限定されるものではない。図4Aでは、嵌合穴14の数が12個ある例を示している。ここでは、12個の嵌合穴14のうち、例えば嵌合穴14a、嵌合穴14b、嵌合穴14c、嵌合穴14dが使用される。
図4Bは、ピンヘッダ15の拡大図の一例を示す。ピンヘッダ15にも、コネクタソケット13と同様に汎用的なものを用いることができる。ピンヘッダ15の一面には、ピン17a、ピン17b、ピン17c、ピン17d(以下、特定のピンを示さないときは、単にピン17と適宜称する)が設けられる。ピン17は、コネクタソケット13の嵌合穴14に嵌合される。
ピンヘッダ15においてピン17が設けられている面と隣接する一面には、ピン16a、ピン16b、ピン16c、ピン16d(以下、特定のピンを示さないときは、単にピン16と適宜称する)が設けられる。ピン16は、アンテナ60aのスルーホールに嵌合してアンテナ60aと接続されるピンである。
ピン16およびピン17は、例えば、給電端子1本と、グランド接続端子2本と、補強用のピン1本とによって構成されている。ここで、アンテナ60aと接続されるピン16は、通常、給電側端子1本とグランド側端子1本との計2本を有していればよいが、ピン16の数が2本の場合、このピン16をアンテナ60のスルーホールに嵌合させて固定したときの強度が弱く、基板11に対してアンテナ60aを直交させた状態で安定的に保持することが難しい。したがって、ピン16およびピン17の数は少なくとも3本以上であることが好ましい。
図5Aは、ピンヘッダ15を実装する前のアンテナ60aを示す。アンテナ60aには、スルーホール61a、スルーホール61b、スルーホール61c、スルーホール61d(以下、特定のスルーホールを示さないときは、単にスルーホール61と適宜称する)が設けられる。スルーホール61の数は、ピンヘッダ15に設けられているピン16と対応し、ここでは4つのスルーホール61が設けられている。また、スルーホール61間の幅は、ピンヘッダ15に設けられているピン16間の幅に対応する幅である。
図5Bおよび図5Cは、ピンヘッダ15を実装したときのアンテナ60aを示す。図5Bは、アンテナ60aをピンヘッダ15の実装されている面の方向から見たときの概略図であり、図5Cは、アンテナ60aをピンヘッダ15の実装されている面と対向する面の方向から見たときの概略図である。図5Bおよび図5Cに示すように、スルーホール61にピンヘッダ15のピン16を貫通させることにより、アンテナ60aとピンヘッダ15とが接続される。スルーホール61とピン16との間には、はんだ付けがなされ、アンテナ60aとピンヘッダ16とがより強固に接続される。このようにしてピンヘッダ15の実装されたアンテナ60aは、ピンヘッダ15とコネクタソケット13の嵌合穴14との嵌合によって、ピンヘッダ15およびコネクタソケット13を介して基板11に接続される。
アンテナ60c、アンテナ60d、アンテナ60fも、アンテナ60aと同様の方法で基板11に接続される。
なお、アンテナ60bおよびアンテナ60eのように基板11上にアンテナ60bおよびアンテナ60eが設けられ、アンテナ60bおよびアンテナ60eと給電線とが直接接続されている場合は、アンテナ60の特性インピーダンス(例えば50Ω)を考慮してマッチングが行われる。
一方、アンテナ60a、アンテナ60c、アンテナ60d、およびアンテナ60fのように、アンテナ60aと給電線とがコネクタソケット13およびピンヘッダ15を介して接続されている場合は、アンテナ60の特性インピーダンス、コネクタソケット13、およびピンヘッダ15のそれぞれのインピーダンスを含めてマッチングが行われる。
このように、汎用されているコネクタソケット13およびピンヘッダ15を用いることにより、安価かつ容易にアンテナ60aを基板11に対して直交して設けることができる。
図6は、無線基地局21と無線端末22との無線通信システムの構成を模式的に示す図である。図6に示すように、アンテナ60aはアンテナゲインパターン61aをその特性として有している、同様に、アンテナ60bはアンテナゲインパターン61bを有し、アンテナ60cはアンテナゲインパターン61cを有し、アンテナ60dはアンテナゲインパターン61dを有し、アンテナ60eはアンテナゲインパターン61eを有し、アンテナ60fはアンテナゲインパターン61fを有している。このように、アンテナ60は互いに異なる方向のアンテナゲインパターンを有しているため、360°の方位をほぼ網羅する指向性を得られる。
無線基地局21からデータが送信されるとき、セクタアンテナ方式により、複数のアンテナ60のうち、無線状態の良好なアンテナ60が選択される。また、無線端末22からのデータを受信するときも、複数のアンテナ60のうち、無線状態の良好なアンテナ60が選択される。
図7は、第1の実施形態による無線基地局21のアンテナ装置の全体的構成を示すブロック図である。無線基地局21のアンテナ60は、アンテナ切り替え回路31によって切り替えられ、選択されたアンテナ60で、送信回路部33からアンテナ切り替え回路31を介して供給された高周波信号を無線信号として送信する。また、無線端末22からの無線信号を受信することによって得られた高周波信号が、選択されたアンテナ60からアンテナ切り替え回路31を介して受信回路部34に供給される。
アンテナ切り替え回路31は、制御部32からのアンテナ切り替え信号に応じて、アンテナ60のスイッチのON/OFFを切り替える。
送信回路部33には、制御部32から送信信号が供給される。送信回路部33は、高周波増幅回路、周波数変換回路等を有し、送信信号の高周波信号への変換および送信を行う。送信されたデータは、アンテナ切り替え回路31を介して、送信アンテナとして選択されているアンテナ60から送信される。
受信回路部34には、アンテナ60で受信された無線信号が供給される。受信回路部34は、高周波増幅回路、周波数変換回路、AGC回路等を有し、高周波信号の変換、受信などを行う。受信された信号は、制御部32を介してインターフェース36に供給される。
制御部32は、例えば、演算処理を行うことが可能なデジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital signal processor)により構成される。制御部32はダイバシティ制御により、無線端末22と通信を行う際、アンテナ60の指向性の方向を、無線端末22との無線通信における通信品質が最良となる方向に設定する処理を行う。この処理では、例えばアンテナ60のパケットエラーレートなどの情報に基づいてアンテナ切り替え信号の生成を行い、このアンテナ切り替え信号をアンテナ切り替え回路31に供給することで指向性の方向の選択を行う。また、選択されたアンテナ60で基準信号を送信する処理、および基準信号に対する応答信号を検出する処理がなされる。基準信号は、無線基地局21と無線端末22との間の通信品質を判別するために用いられる信号であり、例えば予め通信品質判別用に設定した信号や無線通信規格で既に規定されているネットワーク管理用の信号などを用いる。
また、制御部32は、インターフェース36から供給された送信データのフレーム化と、送信先や送信元を示すアドレス情報および種々の制御情報等からなるヘッダ情報の生成を行う。この生成されたヘッダ情報とフレーム化された送信データを用いて所定のフレームフォーマットの送信信号を生成して、送信回路部33に供給する。
また、制御部32は、受信回路部34から受信信号が供給されたときに、ヘッダ情報を利用して自己宛のフレームの選択を行い、選択したフレームに含まれているデータ信号を、受信データとしてインターフェース36に供給する。
制御部32には、メモリ35が接続されている。メモリ35は、不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)により構成される。このメモリ35には、制御部32で行う制御動作を実行するためのプログラム、無線通信を行うための情報、および各アンテナの無線状態を示すパケットエラーレートなどの情報が記憶される。
次に、無線基地局21における無線通信動作について説明する。無線基地局21の動作が開始されると、制御部32は例えばメモリ35に保存されている各アンテナ60のパケットエラーレートなどの情報に基づいて成功率の高いアンテナを選択し、アンテナ切り替え回路31に対してアンテナ切り替え信号を供給する。アンテナ切り替え回路31は、供給されたアンテナ切り替え信号に応じてアンテナ60の切り替えを行う。選択されたアンテナ60は、基準信号の送信を行う。
次に、制御部32は、選択されているアンテナ60で無線端末22から基準信号に対する応答信号を受信したか否かを判断する。無線端末22からの応答信号を受信した場合には、無線基地局21と無線端末22との1対1の対応付け(ペアリングと称される)がなされる。なお、ペアリングは、無線基地局11と無線端末21との間で、双方のID(識別情報)を交換することを意味する。識別情報としては、MAC(Message Authentication Code)アドレス等のID、MACアドレス等から生成されたアドレス等が使用される。無線端末22からの応答信号を受信しない場合には、基準信号の送信を行ったアンテナとは異なる他のアンテナ60を選択し、再度基準信号を送信してペアリングを行う。
続いて、ペアリングに成功したアンテナ60で無線端末22とのリンクを確立し、確立されたリンクによって無線基地局21と無線端末22との間で無線通信を行う。選択されているアンテナ60の通信状態が悪くなった場合には、選択されているアンテナ60とは異なる他のアンテナ60に切り替えられて無線通信が行われる。
図2乃至図7を参照して無線基地局21のアンテナ装置6の構成および動作について説明したが、無線端末22のアンテナ装置10も無線基地局21と同様とすることができる。なお、無線端末22では、複数のアンテナのうち、無線基地局21からの無線信号のレベルの高いアンテナの選択がなされ、無線端末22からの基準信号に対して応答信号の送信を行い、無線基地局21とのリンクを確立する。無線端末22は、確立されたリンクを用いて、無線基地局21との無線通信を行い、選択されているアンテナの通信状態が悪くなった場合には、選択されているアンテナとは異なる他のアンテナへの切り替えが適宜行われる。
以上説明したように、第1の実施形態では、アンテナ60bとアンテナ60aおよびアンテナ60cとを直交して設け、アンテナ60eとアンテナ60dおよびアンテナ60fとを直交して設けることにより、複数のアンテナ60を省スペースに配置することができる。したがって、アンテナ装置6の小型化を実現できる。また、アンテナ装置6のサイズを大きくさせることなくアンテナ装置6の本数を増加させることも可能である。さらに、一般的なコネクタソケット13およびピンヘッダ15を用いて基板11に対してほぼ直交してアンテナ60を設けることができ、接続部の構成も複雑ではないため、安価にかつ容易にアンテナ60と基板11との接続を行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、複数のアンテナを直交させて配置したアンテナ装置において、それぞれのアンテナのゲインパターンを合成することによって、アンテナゲインパターンのバリエーションを増やす例について説明する。なお、第2の実施形態によるアンテナ装置も、第1の実施形態と同様に無線基地局21および無線端末22において用いることができる。
図8を参照して、第2の実施形態によるアンテナ装置の構成について説明する。図8は、第2の実施形態によるアンテナ装置の構成を模式的に示す図である。図8は、基板11の主面を鉛直に立てた状態のアンテナ装置を鉛直方向から見たときの概略図である。第2の実施形態では、4本のアンテナ70a、70b、70c、70d(以下、特定のアンテナを示さないときは、アンテナ70と適宜称する)を備える例について説明する。
アンテナ70bおよびアンテナ70dは、基板11上に平行に設けられる。アンテナ70bは基板11の主面上の一方の端部に設けられ、アンテナ70dは基板11の主面上の他方の端部に設けられる。
アンテナ70aは、基板11の一方の主面に、基板11に対してほぼ直交して設けられる。一方、アンテナ70cは、基板11の他方の主面に、基板11に対してほぼ直交して設けられる。このように、隣接するアンテナ70を直交させて配置することで、隣接するアンテナ70間のアイソレーションを保ちつつ、アンテナ70を省スペースに配置することができる。また、アンテナ70aとアンテナ70cとは、第1の実施形態と同様に、基板11を介しているため基板11のグランド層によってアイソレーションが保たれている。なお、基板11に対してアンテナ70aおよびアンテナ70cを直交して接続する方法は、第1の実施形態と同様の方法で行うことができるので、説明を省略する。
図8に示すように、アンテナ70aはアンテナゲインパターン71aをその特性として有している。同様に、アンテナ70bはアンテナゲインパターン71bを有し、アンテナ70cはアンテナゲインパターン71cを有し、アンテナ70dはアンテナゲインパターン71dを有している。
第2の実施形態では、隣接するアンテナ70のアンテナゲインパターン71を合成することで、アンテナゲインパターン71のバリエーションを増やすことができる。具体的には、アンテナ70aとアンテナ70bとを合成することで、アンテナ70aから得られるアンテナゲインパターン71aおよびアンテナ71bから得られるアンテナゲインパターン71bとは異なる方向に、アンテナゲインパターン71eを得ることができる。同様に、アンテナ71bとアンテナ71cとを合成することでアンテナゲインパターン71fを得ることができ、アンテナ71cとアンテナ71dとを合成することでアンテナゲインパターン71gを得ることができ、アンテナ71dとアンテナ71aとを合成することでアンテナゲインパターン71hを得ることができる。
このように第2の実施形態では、アンテナ4本分のアンテナゲインパターン71に加えて、隣り合うアンテナ70のアンテナゲインパターン71を合成することにより、さらに4つのアンテナゲインパターン71を得ることができる。したがって、アンテナ装置に8本のアンテナを搭載したい場合に、図8に示すようなアンテナ70の配置およびアンテナゲインパターン71の合成を行うこととで、実際に搭載するアンテナ70の数を減らすことができ、アンテナ装置をより小型化にすることができる。
図9は、第2の実施形態による無線端末22の全体的構成を示すブロック図である。無線端末22のアンテナ70は、可変位相器41を介してアンテナ切り替え合成器42によって切り替えられて、アンテナゲインパターン71の合成がなされる。合成されたアンテナゲインパターン71によって無線基地局21からの高周波信号が受信され、可変位相器41およびアンテナ切り替え合成器42を介して受信回路部45に供給される。また、送信回路部45からアンテナ切り替え合成器42を介して供給された高周波信号が無線信号として送信される。
可変位相器41は、制御部43から供給される可変位相器制御信号に応じて、選択されている2つの隣り合うアンテナ70の位相を調整する。これにより、アンテナ70のアンテナゲインパターン71を合成して、隣接するアンテナ70の間に新たなアンテナゲインパターン71を得られる。
アンテナ切り替え合成器42は、制御部43からのアンテナ切り替え信号に応じて、アンテナ70のスイッチのON/OFFを切り替えてアンテナ70の選択を行うと共に、選択されたアンテナ70のアンテナゲインパターン71の合成を行う。隣接するアンテナ70の合成は、選択されているアンテナ70に応じて予め設定されている合成パターンに基づいて行われる。
例えば、アンテナ切り替え合成器42によってアンテナ70aが選択されている場合は、アンテナ70aのアンテナゲインパターン71aのみの合成がなされてアンテナゲインパターン71aを得られる。隣接するアンテナ70aおよびアンテナ70bが選択されている場合は、アンテナ70aのアンテナゲインパターン71aおよびアンテナ70bのアンテナゲインパターン71bの合成がなされて、アンテナゲインパターン71eを得られる。このように、隣接するアンテナ70のアンテナゲインパターン71の合成を行うことで、4つのアンテナ70から8つのアンテナゲインパターンを得ることができる。
送信回路部44には、制御部43から送信信号が供給される。送信回路部44は、高周波増幅回路、周波数変換回路等を有し、送信信号の高周波信号への変換および送信を行う。送信されたデータは、アンテナ切り替え合成器42を介して、送信アンテナとして選択されているアンテナ70から送信される。
受信回路部45には、アンテナ70で受信された無線信号が供給される。受信回路部45は、高周波増幅回路、周波数変換回路、AGC回路等を有し、高周波信号の変換、受信などを行う。受信された信号は、制御部43を介してインターフェース47に供給される。
制御部43は、例えば、演算処理を行うことが可能なデジタルシグナルプロセッサにより構成される。制御部43はダイバシティ制御により、無線基地局21と通信を行う際に、アンテナ70の指向性の方向を、無線基地局21との無線通信における通信品質が最良となる方向に設定する処理を行う。例えば、アンテナ70aのアンテナゲインパターン71aが最適であると判断された場合、アンテナ70aを選択するためのアンテナ切り替え信号を生成し、このアンテナ切り替え信号をアンテナ切り替え合成器42に供給することで指向性の方向の選択を行う。また、例えばアンテナ70aのアンテナゲインパターン71aと、アンテナ70bのアンテナゲインパターン71bとを合成したアンテナゲインパターン71eが最適であると判断された場合、アンテナ70aとアンテナ70bとを選択するためのアンテナ切り替え信号を生成してアンテナ切り替え合成器42に供給すると共に、メモリ46に保存されているアンテナ70の位相器調整パターンに基づいて、合成の行われるアンテナ70に対応する可変位相器制御信号を可変位相器41に供給する。
また、制御部43は、受信回路部44から受信信号が供給されたときに、ヘッダ情報を利用して自己宛のフレームの選択を行い、選択したフレームに含まれているデータ信号を、受信データとしてインターフェース47に供給する。
また、制御部43は、インターフェース47から供給された送信データのフレーム化と、送信先や送信元を示すアドレス情報および種々の制御情報等からなるヘッダ情報の生成を行う。この生成されたヘッダ情報とフレーム化された送信データを用いて所定のフレームフォーマットの送信信号を生成して、送信回路部44に供給する。さらに、制御部43は、無線基地局21からの基準信号を受信したときの通信状態が良好であるとき、基準信号に対する応答信号を送信回路部44に供給する。
制御部43には、メモリ46が接続されている。メモリ46は、不揮発性のEEPROMにより構成される。このメモリ46には、制御部43で行う制御動作を実行するためのプログラム、無線通信を行うための情報、および可変位相器制御信号のデータなどの情報が記憶される。可変位相器制御信号のデータには、隣接するアンテナ70のアンテナゲインパターン71の合成によって任意の方向のアンテナゲインパターン71を得られるように、各アンテナ70の合成時の位相調整パターンが予め登録されている。例えば、アンテナ70aのアンテナゲインパターン71aおよびアンテナ70bのアンテナゲインパターン71bの合成がなされる場合は、予め登録されているこれらのアンテナ70の合成時の位相調整パターンが、可変位相器制御信号として利用される。
図10を参照して、アンテナ切り替え合成器42の構成について詳しく説明する。なお、図10ではアンテナ70で無線信号を受信したときの構成を示しているが、無線信号を送信するときも同様の構成とすることができる。
図10に示すように、アンテナ切り替え合成器42は、スイッチング部42aと加算器42bとによって構成される。スイッチング部42は、アンテナ70のそれぞれと接続されるスイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3、スイッチSW4とを備える。これらのスイッチSWのON/OFFは、制御部43から供給されるアンテナ切り替え信号によって切り替えられる。例えば、アンテナ70aが選択されるときはSW1のみがONされる。同様に、アンテナ70bが選択されるときはSW2のみがONされ、アンテナ70cが選択されるときはSW3のみがONされ、アンテナ70dが選択されるときはSW4のみがONされる。選択されたアンテナ70で受信された受信信号は、加算器42bを経由して受信回路部45に供給される。
一方、隣接する2つのアンテナ70が選択されるときは、隣接する2つのアンテナ70に対応するスイッチSWがONされる。例えば、アンテナ70aおよびアンテナ70bが選択されるときは、SW1およびSW2がONされる。同様に、アンテナ70bおよびアンテナ70cが選択されるときは、SW2およびSW3がONされ、アンテナ70cおよびアンテナ70dが選択されるときは、SW3およびSW4がONされ、アンテナ70dおよびアンテナ70aが選択されるときは、SW4およびSW1がONされる。選択されたアンテナ70で受信された受信信号は、可変位相器41によって位相の調整がなされた後、予め設定されている合成パターンに基づいて加算器42bで加算され、受信回路部45に供給される。
次に、無線端末22における無線通信動作について説明する。無線端末22の動作が開始されると、制御部43は基準信号を受信したか否かを判別する。受信信号を受信した場合は、各アンテナ70を用いて得られるアンテナゲインパターン71のうち、基準信号を受信したときの通信品質が最良のアンテナゲインパターン71の選択を行い、アンテナ切り替え合成器42に対してアンテナ切り替え信号を供給する。なお、アンテナ70の通信品質として、例えば受信電力やS/N、エラーレートなどの測定結果が利用される。
制御部43は、隣接するアンテナ70を合成したアンテナゲインパターン71が最適であると判断した場合は、隣接する2つのアンテナ70を選択するためのアンテナ切り替え信号をアンテナ切り替え合成器42に対して供給すると共に、メモリ46に保存されているアンテナ70の位相器調整パターンに基づいて、合成の行われるアンテナ70に対応する可変位相器制御信号を可変位相器41に対して供給する。
次に、制御部43は、選択されているアンテナ70を用いて、無線基地局21からの基準信号の受信に対して応答信号の送信を行い、無線基地局11と無線端末21とのペアリングがなされる。
続いて、ペアリングに成功したアンテナ70で無線基地局21とのリンクを確立し、確立されたリンクによって無線基地局21と無線端末22との間で無線通信を行う。選択されているアンテナ70の通信状態が悪くなった場合には、選択されているアンテナ70とは異なる他のアンテナ70に切り替えられて無線通信が行われる。
隣接する2つのアンテナ70が選択されている場合は、2つのアンテナ70の位相が可変位相器41によって可変される。アンテナ70の位相は、制御部43から供給される可変位相器制御信号に基づいて調整される。隣接するアンテナ70で受信された無線信号は、アンテナ切り替え合成器42において合成され、合成された信号が受信回路部45に供給される。
なお、図9では無線端末22の構成について説明したが、無線基地局21も図9と同様の構成とすることができる。
第2の実施形態では、隣接するアンテナ70の合成によって、アンテナ70がそれぞれ有するアンテナゲインパターンとは異なる新たなアンテナゲインパターンを得ることができる。すなわち、アンテナの本数以上のアンテナゲインパターンを得られるので、アンテナ装置に実装するアンテナの本数を減らすことができるため、アンテナ装置をより小型化することができる。
以上、この発明の第1および第2の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、ロケーションフリー以外の無線LANシステムにおいて、この発明の一実施形態によるダイバシティ制御を適用してもよい。
また、上述の第1および第2の実施形態における複数のアンテナの数は一例であって、アンテナ装置に設けられる複数のアンテナの数は特に限定されるものではない。
この発明の第1の実施形態によるアンテナ装置を適用可能な無線LANシステムの全体的構成を示す概略図である。 この発明の第1の実施形態による無線基地局のアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態によるアンテナ装置の基板とアンテナとの接続部の一例を示す拡大図である。 この発明の第1の実施形態によるアンテナ装置に用いられるコネクタソケットおよびピンヘッダの拡大図である。 この発明の第1の実施形態によるアンテナ装置の基板とピンヘッダとの接続を説明するための概略図である。 この発明の第1の実施形態による無線基地局と無線端末との無線通信システムの構成を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による無線基地局のアンテナ装置の全体的構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施形態による無線基地局および無線端末のアンテナ装置の構成の一例を示す概略図である。 この発明の第2の実施形態による無線端末の全体的構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施形態による無線端末のアンテナ切り替え合成器の構成を示す概略図である。 従来の複数のアンテナを有するアンテナ装置の構成の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 ベースステーション
2 テレビジョンアンテナ
3 録画部
5 ディスクプレーヤ
6、10 アンテナ装置
7 TVボックス
8 ディスプレイ
11、101 基板
12、102 回路部
13 コネクタソケット
14 嵌合穴
15 ピンヘッダ
16、17 ピン
41 可変位相器
60、70、103 アンテナ
61、71 アンテナゲインパターン

Claims (3)

  1. 内部にグランド層を有する多層の配線基板の一方の端部の近傍において、上記配線基板上に板面と平行に設けられた矩形の第1のアンテナと、
    上記第1のアンテナの内側の位置で、上記配線基板の一方の面に、該配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第2のアンテナと、
    上記配線基板の他方の面で、上記第2のアンテナの取付け位置にほぼ対応する位置に上記配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第3のアンテナと、
    矩形の配線基板の他方の端部の近傍において、上記配線基板上に板面と平行に設けられた矩形の第4のアンテナと、
    上記第4のアンテナの内側の位置で、上記配線基板の一方の面に、該配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第5のアンテナと、
    上記配線基板の他方の面で、上記第5のアンテナの取付け位置にほぼ対応する位置に、上記配線基板に対してほぼ直交して設けられた矩形の第6のアンテナと、
    上記配線基板の上記一方の面および上記他方の面の少なくとも一方の面の、上記第2および第3のアンテナの取付け位置と上記第5および第6のアンテナの取付け位置との間の領域上に、取り付けられた回路部とを有し、
    上記第1のアンテナの第1の指向性と、上記第1のアンテナのゲインパターンと、上記第2のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第2の指向性と、上記第1のアンテナのゲインパターンと、上記第3のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第3の指向性と、上記第4のアンテナの第4の指向性と、上記第4のアンテナのゲインパターンと、上記第5のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第5の指向性と、上記第4のアンテナのゲインパターンと、上記第6のアンテナのゲインパターンを合成することによって得た第6の指向性とを有するアンテナ装置。
  2. 上記配線基板にはコネクタソケットが取り付けられ、
    上記第2のアンテナおよび上記第3のアンテナのそれぞれにはピンヘッダが取り付けられ、
    上記第2のアンテナおよび上記第3のアンテナのそれぞれは、上記コネクタソケットと上記ピンヘッダとの嵌合によって、上記配線基板に対してほぼ直交して接続される
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記ピンヘッダは少なくとも3本以上のピンを有し、該3本以上のピンが上記コネクタソケットに嵌合される
    ことを特徴とする請求項記載のアンテナ装置。
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