JP4574343B2 - 位相シフトマスク及びパターン形成方法 - Google Patents

位相シフトマスク及びパターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4574343B2
JP4574343B2 JP2004363392A JP2004363392A JP4574343B2 JP 4574343 B2 JP4574343 B2 JP 4574343B2 JP 2004363392 A JP2004363392 A JP 2004363392A JP 2004363392 A JP2004363392 A JP 2004363392A JP 4574343 B2 JP4574343 B2 JP 4574343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase shift
shielding film
light shielding
shift mask
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004363392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006171335A (ja
Inventor
庭佑 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Priority to JP2004363392A priority Critical patent/JP4574343B2/ja
Publication of JP2006171335A publication Critical patent/JP2006171335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4574343B2 publication Critical patent/JP4574343B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

本発明は、位相シフトマスク及びパターン形成方法に関し、特に微細なパターンを確実に形成できる位相シフトマスク及びパターン形成方法に関する。
半導体装置や液晶表示装置などの高集積化に対応するため、リソグラフィ工程においては、形成すべきパターンの微細化が進んでいる。パターン微細化を目的として、例えば、露光光源の短波長化や露光レンズの高NA化など、解像性能を向上させる技術開発が行われている。ところが、要求されるパターン寸法はこれらの施策により得られるものよりもはるかに小さい。そこで、高集積微細パターンを形成するには、露光装置の解像性能を超えた微細なパターンを安定的に形成するプロセス技術が必要となる。
微細パターンを形成する技術として、位相シフトマスクを用いる方法がある。これは、透過型のマスク基板の上に透過光の位相をシフトさせるパターンを設け、フォトマスクを透過する露光光に位相差を生じさせて、その相互干渉によりパターン投影像のコントラストを向上させる方法である(例えば、特許文献1及び2、非特許文献1及び2)。
特開2003−21891号公報 特開平5−289308号公報 2002 symposiums on VLSI Technology Digest of Technical papers, "Super-resolution enhancement method with phase-shifting mask available for random patterns", Akio Misaka, Takahiro Matsuo and Masaru Sasago. 2003SPIE(5040-34), "Novel strong resolution enhancement technology with phase-shifting mask for Logic gate pattern Fabrication", Takahiro Matsuo, Akio Misaka and Masaru Sasago
図19は、従来の位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。
すなわち、この位相シフトマスクは、石英などからなる透過マスク基板100の表面に位相シフト領域101が設けられ、その位相シフト領域101の端部に遮光膜201が設けられた構造を有する。位相シフト領域101は、透過光の位相を反転させる光学厚みを有する。また、その端部に遮光膜201を設けることにより、透過光のコントラストを高くすることができる。
ところが、このような従来の位相シフトマスクは、遮光膜201の形成が容易でなく、「ずれ」が生ずるとコントラストが低下しやすいという問題があった。すなわち、この位相シフトマスクを形成するためには、位相シフト領域101を形成した後、この位相シフト領域101の上に形成されている遮光膜をパターニングして位相シフト領域101の端部のみに残す必要がある。このためには、遮光膜の上にレジスト膜を形成し、遮光膜201のパターンに露光してレジストマスクを形成し、その後、遮光膜をエッチングすることにより、図19に表したように、位相シフト領域101の端部のみに遮光膜201を形成する。
つまり、この位相シフトマスクを形成するためには、位相シフト領域101の形成と、遮光膜201のパターニングのために、2回の露光工程が必要である。遮光膜パターンの露光は、露光装置の解像度の範囲内でおこなわなければならず、微細な遮光膜201の作製は難しい。具体的には、等倍(1倍)の場合には、遮光膜201のサイズの下限は30ナノメータ程度であり、これよりも微細な遮光膜は形成できない。
またさらに、位相シフト領域101の端部に遮光膜201を形成するためには、遮光膜をパターニングするレジストマスクの露光時にマスクを高精度にアラインメントする必要がある。遮光膜のパターニングの際にマスクのアライメントがずれると、図20に例示した如く、遮光膜201のサイズが不均一になってしまう。すなわち、マスクのアライメントがずれると、例えば、位相シフト領域101の左側の遮光膜201の幅Lcが大きくなり、右側の遮光膜201の幅Lcは小さくなる。このように遮光膜201の幅Lcが不均一になると、露光光のパターンも非対称になってしまう。
図21は、位相シフトマスクを通過した露光光の強度分布を表すグラフ図である。ここでは、位相シフト領域の幅Lsが10、30、50、70、80ナノメータについて表した。また、遮光膜201の幅LcのずれΔLcを30ナノメータとした。
図22は、位相シフトマスクを通過した露光光の強度分布が非対称となることを表すグラフ図である。すなわち、ここでは、遮光膜201の幅LcのずれΔLcが、マイナス5、ゼロ、プラス5、10、15、20、25、30ナノメータのそれぞれについて露光光の強度分布を表した。なおここで、位相シフト領域Lsは、70ナノメータとした。
図21及び図22から、遮光膜201の幅Lcが不均一になると、露光光の分布も非対称となり、露光パターンが変形してしまうことか分かる。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、従来よりも微細なパターンの形成が可能であり、また、露光光の強度の非対称などが生じない位相シフトマスク及びパターン形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、
透明基板の上に露光光の位相をシフトさせる位相シフト領域が形成された位相シフトマスクであって、
前記位相シフト領域の側壁に、遮光膜が設けられ、
前記位相シフト領域とその側壁に設けられた前記遮光膜とにより単一の暗パターンが形成されることを特徴とする位相シフトマスクが提供される。
ここで、前記露光光に対する前記遮光膜の透過率は10パーセント以下であるものとすることができる。
また、前記遮光膜は、前記位相シフト領域の側壁の全面に亘って設けられたものとすることができる。
または、前記遮光膜の高さは、前記位相シフト領域の高さよりも小なるものとすることができる。
また、露光光の波長をλ、露光装置の縮小投影光学系の開口数をNA、縮小投影光学系の倍率をM、とした時に、前記位相シフト領域の幅Lsが次式

(0.1×λ/NA)×M < Ls < (0.4×λ/NA)×M

の範囲内にあるものとすることができる。
また、露光光の波長をλ、露光装置の縮小投影光学系の開口数をNA、縮小投影光学系の倍率をM、とした時に、前記遮光膜の幅Lcが次式

(0.05×λ/NA)×M < Lc < (0.2×λ/NA)×M

の範囲内にあるものとすることができる。
また、前記位相シフト領域を透過する前記露光光の位相は、それ以外の前記透明基板を透過する前記露光光の位相から反転してなるものとすることができる。
一方、本発明の他の一態様によれば、
被加工膜が設けられた基体の上に感光体からなる層を形成する工程と、
前記のいずれかの位相シフトマスクを介して前記感光体に露光光を照射する工程と、
前記感光体を現像して前記単一の暗パターンに対応したマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターンを介して前記被加工膜をエッチングする工程と、
を備えたことを特徴とするパターン形成方法が提供される。
本発明によれば、従来よりも微細なパターンの形成が可能であり、また、露光光の強度の非対称などが生じない位相シフトマスク及びパターン形成方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。
本実施形態の位相シフトマスクは、石英などからなる透過マスク基板100の表面にメサ型の位相シフト領域101が設けられ、その位相シフト領域101の側壁に遮光膜201が設けられた構造を有する。位相シフト領域101は、透過光の位相を反転させる光学厚みを有する。また、その側壁に遮光膜201を設けることにより、透過光のコントラストを高くすることができる。遮光膜201の材料としては、例えば、クロム(Cr)や酸窒化シリコン(SiO)などを用いることができる。遮光膜201は、露光光に対する透過率が10パーセント以下となるように形成することが望ましい。
後に詳述するように、本実施形態においては、位相シフト領域101の側壁に設ける遮光膜201の幅Lcを、その膜の厚みとほぼ等しくすることができる。従って、幅Lcを極めて小さく形成することが容易となり、微細なパターンを確実且つ容易に形成できる。
図2及び図3は、本実施形態の位相シフトマスクを透過させた露光光の強度分布を例示するグラフ図である。
すなわち、図2は、遮光膜201の幅Lcを10ナノメータとし、位相シフト領域101の幅Lsを10、30、50、70、90ナノメータとした時の露光光の強度分布を表す。また、図3は、同じく遮光膜201の幅Lcを10ナノメータとし、位相シフト領域101の幅Lsを100、120、140、160、180、200ナノメータとした時の露光光の強度分布を表す。
図2及び図3から分かるように、遮光膜201の幅Lcを10ナノメータとした場合には、位相シフト領域101の幅Lsを10ナノメータから70ナノメータの範囲とすると、位相シフト領域101の直下に連続的な暗パターンを形成できる。そして、位相シフト領域Lsを30ナノメータから70ナノメータの範囲とすると、暗パターンのコントラストを非常に高くできる。
位相シフト領域101の幅Lsが90ナノメータよりも大きくなると、位相シフト領域101の直下は連続的な暗パターンにはならず、両側の遮光膜201の間に明パターンが生じてしまう。
図4乃至図6は、遮光膜201の幅Lcを変えた場合の露光光の強度分布の変化をさらに詳細に例示するグラフ図である。
すなわち、図4は、遮光膜201の幅Lcを10ナノメータとし、位相シフト領域101の幅Lsを10、20、30、40、50、60、70、80ナノメータとした時の露光光の強度分布を表す。また、図5は、遮光膜201の幅Lcを20ナノメータとし、位相シフト領域101の幅Lsを10、20、30、40、50、60、70、80ナノメータとした時の露光光の強度分布を表す。そして、図6は、遮光膜201の幅Lcを30ナノメータとし、位相シフト領域101の幅Lsを10、20、30、40、50、60、70、80ナノメータとした時の露光光の強度分布を表す。
遮光膜201の幅Lcが10ナノメータの場合、図4に表したように、位相シフト領域101の幅Lsが10ナノメータでは、コントラストはやや低いが、幅Lsがそれよりも大きくなるとコントラストは高くなる。そして、位相シフト領域101の直下の光強度は、幅Lsがおよそ50ナノメータの時にもっとも低くなる。そして、幅Lsが80ナノメータになると、コントラストが低下することが分かる。
遮光膜201の幅Lcが20ナノメータの場合は、図5に表したように、位相シフト領域101の幅Lsがおよそ10ナノメータから50ナノメータの範囲においてコントラストが高く、幅Lsが60ナノメータ以上においてコントラストが低下する傾向が見られる。 また、遮光膜201の幅Lcが30ナノメータの場合は、図6に表したように、位相シフト領域101の幅Lsがおよそ10ナノメータから40ナノメータの範囲においてコントラストが高く、幅Lsが50ナノメータ以上においてコントラストが低下する傾向が見られる。
図2乃至図6に例示した結果を含めて、本発明者が検討の結果、位相シフト領域101の幅Lsを次式により表される範囲内にすると位相シフト領域101の直下に高いコントラストの暗パターンが得られることが分かった。

(0.1×λ/NA)×M < Ls < (0.4×λ/NA)×M

ここで、λは露光光の波長であり、NAは露光装置の縮小投影光学系の開口数であり、Mは縮小投影光学系の倍率である。
また同様に、遮光膜201の幅Lcを次式により表される範囲内にすると位相シフト領域101の直下に高いコントラストの暗パターンが得られることが分かった。

(0.05×λ/NA)×M < Lc < (0.2×λ/NA)×M

以上、図2乃至図6を参照しつつ説明したように、本実施形態によれば、遮光膜201の幅Lcと、位相シフト領域101の幅Lsと、を適宜調整することにより、10ナノメータ乃至70ナノメータの範囲において、高いコントラストの暗パターンを形成できる。つまり、10ナノメータから70ナノメータ程度の微細なパターンを精密に形成することが可能となる。
またさらに、本実施形態によれば、遮光膜201の幅Lcをその膜厚として規定できる。従って、図20に関して前述したようなマスクのアライメントを調整する必要はなく、幅Lcの変動によるパターンの非対称などの問題も解消できる。以下、この点に関して、位相シフトマスクの製造方法を参照しつつ説明する。
図7及び図8は、本実施形態の位相シフトマスクの製造工程の要部を表す工程断面図である。
まず、図7(a)及び(b)に表したように、石英などのマスク基板100の上に、レジスト層300を塗布する。さらに、所定のマスクを用いて露光・現像処理を施し、図7(c)に表したように、レジスト層300をパターニングする。
しかる後に、図7(d)に表したように、レジスト層300をマスクとしてマスク基板100をエッチングすることにより、位相シフト領域101を形成する。
レジスト層300を除去した(図8(a))後に、全面に遮光膜の材料200を堆積する。この時、位相シフト領域101の側壁にも遮光膜の材料200を堆積させる。つまり、位相シフト領域101の側壁にも、遮光膜の材料200が平坦部と同様の厚みで堆積される。
しかる後に、上方から異方性エッチングにより遮光膜の材料200をエッチングする。異方性エッチングとしては、例えば、RIE(reactive ion etching)やイオンミリングなどの方法を用いることができる。このエッチングにより、平坦部の材料200は除去され、位相シフト領域101の側壁101のみに遮光膜201が形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、遮光膜201の形成に際して、リソグラフィを必要としない。つまり、マスク合わせが不要であり、図20に関して前述したような「ずれ」の問題を解消できる。またさらに、遮光膜201の幅Lcは、その膜厚により規定できるので、露光装置の解像限界以下の10ナノメータ程度の極めて微細な幅Lcを容易且つ安定的に実現できる。
図9は、本実施形態の変型例にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。
本変型例においては、マスク基板100にトレンチ型の位相シフト領域101が設けられている。すなわち、石英などからなるマスク基板100には、露光光の位相を反転させる厚みの凹状の位相シフト領域101が設けられている。そして、このトレンチ型の位相シフト領域101の両側の側壁に、遮光膜201が設けられている。
本変型例においても、図1乃至図6に関して前述したものと同様の効果が得られる。すなわち、遮光膜201の幅Lcと、位相シフト領域101の幅Lsと、を適宜調整することにより、10ナノメータ乃至70ナノメータの範囲において、高いコントラストの暗パターンを形成できる。つまり、10ナノメータから70ナノメータ程度の微細なパターンを精密に形成することが可能となる。
またさらに、本変型例においても、遮光膜201の幅Lcをその膜厚として規定できる。
図10及び図11は、本変型例の位相シフトマスクの製造工程の要部を例示する工程断面図である。これらの図については、図7及び図8に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本変型例においても、図11(a)に表したようにトレンチ型の位相シフト領域101を形成した後、マスク基板100の全面に遮光膜の材料200を堆積させ(図11(b))、垂直方向に異方性エッチングを実施することにより、遮光膜201を形成できる(図11(c))。
このように、本変型例においても、遮光膜201の形成に際して、リソグラフィを必要としない。つまり、マスク合わせが不要であり、図20に関して前述したような「ずれ」の問題を解消できる。またさらに、遮光膜201の幅Lcは、その膜厚により規定できるので、露光装置の解像限界以下の10ナノメータ程度の極めて微細な幅Lcを容易且つ安定的に実現できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。同図については、図1乃至図11に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、位相シフト領域101の側壁に遮光膜201が設けられている。ただし、その高さd1は、位相シフト領域101の高さd2よりも低くされている。このようにすると、さらにコントラストを高くすることが可能となる。
図13は、位相シフト領域101の側壁の全面に遮光膜201を形成した位相シフトマスクを例示する断面図である。このようにすると、本発明の第1実施形態に関して前述したように、露光装置の解像限界以下の極めて微細なパターニングを確実且つ容易に実施できる。
但し、図13に矢印Sで表したように、露光光が遮光膜201の側壁で反射あるいは散乱されることにより、位相の「ずれ」が生ずる場合がある。例えば、石英(屈折率n=1.47)を用いてメサ型の位相シフト領域101を形成する場合、露光光にi線(波長λ=0.356マイクロメータ)を用いる時には、高さd2=λ/2(n−1)=0.389マイクロメータとなる。つまり、位相シフト領域101の高さd2は、389ナノメータとなる。このように位相シフト領域101の側壁は高いので、その側壁の全面に遮光膜201を形成すると、矢印Sで表した反射光や散乱光が生ずる場合があり得る。
このような反射光や散乱光が生ずると、位相シフト効果が弱められ、露光光のコントラストが低下するおそれがある。
これに対して、本実施形態によれば、図12に例示したように、遮光膜201の高さd1を低くすることにより、遮光膜201の側面における光の反射や散乱を抑制できる。その結果として、反射光や散乱光による位相シフト効果の低下を抑制し、露光光のコントラストの低下を抑制して、微細なパターンをより精密に形成することが可能となる。
なお、本実施形態における遮光膜201の高さd1は、露光光を遮蔽できる厚み以上であればよい。従って、遮光膜201の高さd1と位相シフト領域101の高さd2との関係は、図12に例示したものには限定されず、例えば、図14に例示した如く高さd1が高めであってもよく、図15に例示した如く高さd1が低くてもよい。要は、遮光膜201の露光光に対する透過率が10パーセント以下となるようにすれば、遮光膜201の遮光効果は十分に得られる。
図16及び図17は、本実施形態の位相シフトマスクの製造方法を例示する工程断面図である。これらの図については、図7及び図8に関して前述したものと同様の工程には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、図17(c)に表したように、遮光膜の材料200を垂直方向に異方性エッチングする際に、平坦部の材料200が除去された後にもエッチングを続け、図17(d)に表したように、遮光膜201の高さd1が所定の値になった段階でエッチングを終了する。つまり、異方性エッチングの時間を調整することにより、遮光膜201の高さd1を調節できる。
図18は、本実施形態の変型例にかかる位相シフトマスクの断面構造を表す模式図である。
すなわち、本変型例は、トレンチ型の位相シフトマスクに本実施形態を適用した具体例である。本変型例においても、遮光膜201の高さd1を低くすることにより、遮光膜201の側面における光の反射や散乱を抑制できる。その結果として、反射光や散乱光による位相シフト効果の低下を抑制し、露光光のコントラストの低下を抑制して、微細なパターンをより精密に形成することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。
しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、本発明にかかる位相シフトマスクにおいて採用する材料や寸法、また、この位相シフトマスクを用いてる実施するパターン形成プロセスにおいて採用する露光光の波長、レジストの材質、その他の薬剤、半導体の構造、処理条件などについては、当業者が公知の範囲から適宜選択したものも本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。 本発明の実施形態の位相シフトマスクを透過させた露光光の強度分布を例示するグラフ図である。 本発明の実施形態の位相シフトマスクを透過させた露光光の強度分布を例示するグラフ図である。 遮光膜201の幅Lcを変えた場合の露光光の強度分布の変化をさらに詳細に例示するグラフ図である。 遮光膜201の幅Lcを変えた場合の露光光の強度分布の変化をさらに詳細に例示するグラフ図である。 遮光膜201の幅Lcを変えた場合の露光光の強度分布の変化をさらに詳細に例示するグラフ図である。 本発明の実施形態の位相シフトマスクの製造工程の要部を表す工程断面図である。 本発明の実施形態の位相シフトマスクの製造工程の要部を表す工程断面図である。 本発明の実施形態の変型例にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。 第1実施形態の変型例の位相シフトマスクの製造工程の要部を例示する工程断面図である。 第1実施形態の変型例の位相シフトマスクの製造工程の要部を例示する工程断面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。 位相シフト領域101の側壁の全面に遮光膜201を形成した位相シフトマスクを例示する断面図である。 高さd1が高めの位相シフトマスクを例示する模式図である。 高さd1が低めの位相シフトマスクを例示する模式図である。 第2実施形態の位相シフトマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 第2実施形態の位相シフトマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 第2実施形態の変型例にかかる位相シフトマスクの断面構造を表す模式図である。 従来の位相シフトマスクの断面構造を例示する模式図である。 遮光膜201のサイズが不均一な位相シフトマスクを表す模式図である。 位相シフトマスクを通過した露光光の強度分布を表すグラフ図である。 位相シフトマスクを通過した露光光の強度分布が非対称となることを表すグラフ図である。
符号の説明
100 マスク基板
101 位相シフト領域
200 遮光膜
201 遮光膜
300 レジスト層

Claims (6)

  1. 透明基板の上に露光光の位相をシフトさせる位相シフト領域が形成された位相シフトマスクであって、
    前記位相シフト領域の側壁に、遮光膜が設けられ、
    前記位相シフト領域とその側壁に設けられた前記遮光膜とにより単一の暗パターンが形成され
    前記遮光膜の高さは、前記位相シフト領域の高さよりも小なることを特徴とする位相シフトマスク。
  2. 前記露光光に対する前記遮光膜の透過率は10パーセント以下であることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスク。
  3. 露光光の波長をλ、露光装置の縮小投影光学系の開口数をNA、縮小投影光学系の倍率をM、とした時に、前記位相シフト領域の幅Lsが次式
    (0.1×λ/NA)×M < Ls < (0.4×λ/NA)×M
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載位相シフトマスク。
  4. 露光光の波長をλ、露光装置の縮小投影光学系の開口数をNA、縮小投影光学系の倍率をM、とした時に、前記遮光膜の幅Lcが次式
    (0.05×λ/NA)×M < Lc < (0.2×λ/NA)×M
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載位相シフトマスク。
  5. 前記位相シフト領域を透過する前記露光光の位相は、それ以外の前記透明基板を透過する前記露光光の位相から反転してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の位相シフトマスク。
  6. 被加工膜が設けられた基体の上に感光体からなる層を形成する工程と、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の位相シフトマスクを介して前記感光体に露光光を照射する工程と、
    前記感光体を現像して前記単一の暗パターンに対応したマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを介して前記被加工膜をエッチングする工程と、
    を備えたことを特徴とするパターン形成方法。
JP2004363392A 2004-12-15 2004-12-15 位相シフトマスク及びパターン形成方法 Active JP4574343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363392A JP4574343B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 位相シフトマスク及びパターン形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363392A JP4574343B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 位相シフトマスク及びパターン形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006171335A JP2006171335A (ja) 2006-06-29
JP4574343B2 true JP4574343B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=36672175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363392A Active JP4574343B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 位相シフトマスク及びパターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4574343B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101076883B1 (ko) 2009-03-10 2011-10-25 주식회사 하이닉스반도체 개선된 해상도를 가지는 위상전이마스크 및 제조 방법
JP6093117B2 (ja) * 2012-06-01 2017-03-08 Hoya株式会社 フォトマスク、フォトマスクの製造方法及びパターンの転写方法
JP6035884B2 (ja) * 2012-06-07 2016-11-30 大日本印刷株式会社 フォトマスクの製造方法
JP6743679B2 (ja) * 2016-03-02 2020-08-19 信越化学工業株式会社 フォトマスクブランク、及びフォトマスクの製造方法
JP6714801B2 (ja) * 2016-03-31 2020-07-01 インテル・コーポレーション 高分解能のフォトマスク又はレチクル及びその製造方法
JP6315033B2 (ja) * 2016-07-09 2018-04-25 大日本印刷株式会社 フォトマスク
JP6322250B2 (ja) * 2016-10-05 2018-05-09 Hoya株式会社 フォトマスクブランク

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05289308A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Fujitsu Ltd フォトマスクの製造方法
JPH05303190A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Hitachi Ltd 位相シフト用フォトマスク及びその作製方法
JPH11119411A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Sony Corp 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
JP2000081696A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Sharp Corp 位相シフトマスク及びその製造方法
WO2001035166A1 (en) * 1999-11-08 2001-05-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Photomask, method of producing photomask, and method of making pattern using photomask
JP2004226893A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Semiconductor Leading Edge Technologies Inc ハーフトーン位相シフトマスク及びそれを用いたレジスト露光方法並びにレジスト露光装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05289308A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Fujitsu Ltd フォトマスクの製造方法
JPH05303190A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Hitachi Ltd 位相シフト用フォトマスク及びその作製方法
JPH11119411A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Sony Corp 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
JP2000081696A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Sharp Corp 位相シフトマスク及びその製造方法
WO2001035166A1 (en) * 1999-11-08 2001-05-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Photomask, method of producing photomask, and method of making pattern using photomask
JP2004226893A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Semiconductor Leading Edge Technologies Inc ハーフトーン位相シフトマスク及びそれを用いたレジスト露光方法並びにレジスト露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006171335A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102304206B1 (ko) 포토마스크 및 표시 장치의 제조 방법
JP4896671B2 (ja) ハーフトーンマスク及びこれを用いたパターン基板の製造方法
KR101895122B1 (ko) 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 표시 장치의 제조 방법
JP2004069841A (ja) マスクパターンおよびそれを用いたレジストパターンの形成方法
KR102367141B1 (ko) 포토마스크, 포토마스크의 제조 방법, 및 표시 장치의 제조 방법
KR101837247B1 (ko) 포토마스크, 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 블랭크 및 표시 장치의 제조 방법
KR20110083583A (ko) 다계조 포토마스크, 다계조 포토마스크의 제조 방법, 패턴 전사 방법, 및 박막 트랜지스터의 제조 방법
KR100297081B1 (ko) 위상전이마스크
US20090258302A1 (en) Sub-resolution assist feature of a photomask
JP4574343B2 (ja) 位相シフトマスク及びパターン形成方法
US20090202925A1 (en) Photomask defect correction method, photomask manufacturing method, phase shift mask manufacturing method, photomask, phase shift mask, photomask set, and pattern transfer method
KR101742358B1 (ko) 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 패턴 전사 방법
US8067133B2 (en) Phase shift mask with two-phase clear feature
CN109983402B (zh) 半色调掩模、光掩模坯和半色调掩模的制造方法
JP2010032737A (ja) 多階調フォトマスク及びパターン転写方法
JP2005257962A (ja) 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
JPH05181259A (ja) フォトマスクおよびその製造方法
KR20120068998A (ko) 포토마스크 및 그 제조 방법
KR101171432B1 (ko) 다계조 포토마스크, 다계조 포토마스크의 제조 방법, 패턴 전사 방법, 및 박막 트랜지스터의 제조 방법
JP2010191009A (ja) フォトマスクおよびその製造方法
KR100585127B1 (ko) 투명 기판에 형성된 스캐터링 바아를 포함하는 포토 마스크
KR100520154B1 (ko) 반도체 소자의 위상 반전 마스크 제조방법
JP6767735B2 (ja) フォトマスク、フォトマスクの設計方法、フォトマスクブランク、および表示装置の製造方法
JP4582574B2 (ja) 位相シフトマスクおよびその製造方法
JP3007846B2 (ja) マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4574343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250