JP4574036B2 - 熱交換器のフィン材用アルミニウム合金、及び熱交換器のフィン材の製造方法 - Google Patents
熱交換器のフィン材用アルミニウム合金、及び熱交換器のフィン材の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷媒通路形成体にろう付けした後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性と耐エロージョン性に優れた熱交換器のフィン材用アルミニウム合金、及び熱交換器のフィン材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等には、エンジン冷却系のラジエータ、空調系のコンデンサ、エバポレータなどの熱交換器が使用されており、このような熱交換器においては、例えば管材からなる冷媒通路形成体に、フィン材をアルミニウム−シリコン合金等のろう材によりろう付けして金属的に結合させ、伝熱面積を広くすることにより熱交換効率の向上を図っている。従来、フィン材としては、熱伝導率の良いアルミニウム合金(例えば、AA1050合金などの純アルミニウム系合金、AA3003合金などのアルミニウム−マンガン系合金、アルミニウム−鉄系合金など)が一般に用いられている。
【0003】
また、近年、自動車等においては、CO2ガス排出量を低減するために、燃費の向上と車両重量の低減が必要になっており、これに伴って、自動車等の部品の1つである熱交換器についても、軽量かつ小型で熱交換効率の高い熱交換器の開発が進められている。
【0004】
このような性質を有する熱交換器を実現するための手段の1つとして、熱交換器を構成するフィン材の薄肉化が検討されており、フィン材の薄肉化に伴って、冷媒通路形成体にろう付けした後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性に優れ、耐エロージョン(侵食)性に優れたフィン材の開発が必要になっている。
【0005】
以下に、フィン材の薄肉化に伴って、自己耐食性、耐エロージョン性に優れたフィン材の開発が必要になっている理由について説明する。
フィン材には従来から冷媒通路形成体の腐食を防止するための犠牲陽極材としての作用が付与されているが、薄いフィン材が腐食されると熱交換器コアとしての強度、熱交換率を確保することができず、製品寿命が短くなるため、犠牲陽極材としての作用を有するとともに、自己耐食性を有することが必要になっている。特に、自動車のエバポレーターやコンデンサでは腐食されやすい環境にあるため、自己耐食性の高いフィン材が必要になっている。
【0006】
また、一般にアルミニウム合金の表面には自然酸化被膜が形成され、この酸化被膜が保護膜として機能するが、冷媒通路形成体にフィン材をろう付けする際には、フィン材表面のろう付けを行う箇所の酸化被膜をあらかじめ破壊してから、溶融させたろう材を用いてフィン材のろう付けを行うため、フィン材の耐エロージョン性が低い場合には、フィン材がろう材によって侵食され、薄いフィン材では熱交換器として必要な強度が得られなくなり、さらには熱交換器としての構造が保てなくなるという恐れがある。したがって、フィン材にはろう材に対する耐エロージョン性を有することが必要になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、種々の組成を有するフィン材が提案されているが、上記の性質をすべて満足できるフィン材は開発されていないのが現状である。
例えば、特許第2846544号には、強度と熱伝導性に優れたフィン材として、Si:0.3〜0.8重量%、Fe:0.5〜1.5重量%、Ni:0.1〜2.0重量%等を含有するアルミニウム合金からなるフィン材が開示されているが、このフィン材は、高強度と高熱伝導性を有するものの、耐エロージョン性や自己耐食性については記載されていない。
また、特開平11−256259号公報には、強度と熱伝導性と耐エロージョン性に優れたフィン材として、Fe:1.0〜2.5重量%、Ce:0.005〜0.5重量%を含有し、さらに必要に応じて、Zr:0.05〜0.2重量%及びZn:0.5〜2.0重量%、及び/又は、Mn:0.1〜0.5重量%、Si:0.1〜0.5重量%、Cu:0.05〜0.7重量%のうち1種又は2種以上を含有するフィン材が開示されている。しかしながら、このフィン材は強度と熱伝導性と耐エロージョン性に優れるものの、Feを1.0重量%以上含有しているため、自己耐食性が低いものとなっている。
【0008】
また、特許第2786641号には、Mn:0.8〜1.3重量%、Si:0.2〜0.7重量%等を含有するアルミニウム合金を用い、熱間圧延温度や中間焼鈍温度あるいは最終冷間圧延率を規定した、耐垂下性や犠牲陽極効果に優れたアルミニウム合金薄板の製造方法が開示されている。
【0009】
この他、MnやSiを含有したアルミニウム合金からなり、強度や耐垂下性に優れたフィン材又はフィン材の製造法方法は、特開平11−256261号公報、特開平4−247841号公報、特開平5−43999号公報、特開平4−371369号公報などに開示されている。
しかしながら、いずれのフィン材(アルミニウム合金)も、強度や耐垂下性に優れるものの、熱伝導性、耐エロージョン性、自己耐食性については記載されていない。
【0010】
このように、これまで、上記の性質をすべて満足できるフィン材は開発されていないのが現状であり、上記の性質のうち1つでも欠けてしまうと、熱交換器のフィン材としての必要な特性を満足できなくなるばかりでなく、熱交換器の熱交換機能にも支障をきたす恐れがある。
【0011】
そこで、本発明は以上の問題を解決するためになされたもので、ろう付け後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性、耐エロージョン性に優れた熱交換器のフィン材用アルミニウム合金及び熱交換器のフィン材の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者は種々検討を行った結果、以下の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を発明し、この本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を用いることにより、ろう付け後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性、耐エロージョン性に優れたフィン材を製造することができることを見出した。
【0013】
すなわち、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金は、Mn:0.3〜2.0重量%、Si:0.5〜1.5重量%、Ce:0.005〜0.5重量%を含有し、さらに、Feを0.05重量%以上1.0重量%未満含有し、Cu及びNiの含有量がいずれも0.1重量%未満であり、残部がAlと不可避不純物からなることを特徴とする。
【0014】
本発明者は、上記のように、Mnを0.3〜2.0重量%含有させることにより、製造されるフィン材のろう付け後の強度を向上することができること、Siを0.5〜1.5重量%含有させることにより、製造されるフィン材の強度を向上することができるとともに、ろう付け後の熱伝導性を向上することができること、Ceを0.005〜0.5重量%を含有させることにより、製造されるフィン材のろう付け時の耐エロージョン性を向上することができるとともに、ろう付け後の熱伝導性と強度を向上することができること、Feを0.05重量%以上1.0重量%未満含有させることにより、製造されるフィン材のろう付け後の強度と熱伝導性を向上することができることを見出した。
【0015】
また、Feを1.0重量%以上、あるいはCeを0.5重量%より多く配合した場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下するが、上記組成とした場合には、製造されるフィン材は自己耐食性に優れたものとなることを見出した。
【0016】
また、Cuの含有量が0.1重量%以上である場合には、製造されるフィン材の自己耐食性と熱伝導性が低下すること、Niの含有量が0.1重量%以上である場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下することを見出し、不純物の中で、Cu及びNiの含有量をいずれも0.1重量%未満に規制する必要があることを見出した。
【0017】
さらに、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金は、Zr:0.01〜0.2重量%、Mg:0.05〜0.5重量%のうち、少なくとも1種を含有するものであることが望ましい。
本発明者はZr:0.01〜0.2重量%、Mg:0.05〜0.5重量%のうち少なくとも1種を含有させることにより、製造されるフィン材の強度を向上することができることを見出した。なお、Zrを0.2重量%より多く含有させた場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下することを見出した。
【0018】
さらに、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金は、Zn:0.01〜3.0重量%、In:0.001〜0.1重量%、Sn:0.01〜0.2重量%のうち、少なくとも1種を含有するものであることが望ましい。
本発明者は、Zn:0.01〜3.0重量%、In:0.001〜0.1重量%、Sn:0.01〜0.2重量%のうち、少なくとも1種を含有させることにより、製造されるフィン材の電位を卑にして、犠牲陽極材としての作用を持たせることができることを見出した。なお、Znを3.0重量%より多く含有させた場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下することを見出した。
【0019】
なお、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金の組成は、Ce、Feなどを配合成分とする点で、特開平11−256259号公報に記載された発明と共通している。しかしながら、特開平11−256259号公報に記載された発明では、Feを1.0〜2.5重量%含有させることにより強度を確保する構成としており、Feを1.0重量%以上含有させているため、自己耐食性が低いものとなっている。これに対して、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金では、Feの含有量を1.0重量%未満とすることにより自己耐食性を確保するとともに、Mnを特開平11−256259号公報に記載された発明(Mn:0.1〜0.5重量%)よりも多い0.3〜2.0重量%含有させることにより強度を確保する構成としている。
【0020】
また、本発明者は、フィン材の製造工程において、アルミニウム合金を鋳造する際の冷却速度を15〜1000℃/secとし、板材(スラブを作製した場合にはスラブを熱間圧延することにより得られた板材)を冷間圧延した後、460〜600℃の温度で、4時間以内の中間焼鈍を少なくとも1回施し、最終圧延率が15〜50%となるようにさらに冷間圧延することにより、製造されるフィン材の耐エロージョン性と熱伝導性を向上させることができることを見出した。
【0021】
すなわち、本発明の熱交換器のフィン材の製造方法は、上記組成の本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を用い、溶湯を作製する工程と、前記溶湯を鋳造して板材又はスラブを作製する工程と、前記板材若しくは前記スラブを熱間圧延することにより得られた板材を冷間圧延する工程と、冷間圧延した前記板材に少なくとも1回の中間焼鈍を施す工程と、中間焼鈍を施した前記板材を所定の最終圧延率になるように、さらに冷間圧延する工程とを有する熱交換器のフィン材の製造方法であって、前記板材又はスラブを作製する工程において、鋳造時の冷却速度を15〜1000℃/secとし、前記中間焼鈍を施す工程において、460〜600℃の温度で、4時間以内の中間焼鈍を少なくとも1回施し、最終圧延率を15〜50%とすることを特徴とする。
なお、実際の製造工程では、板材を作製する場合には板材を作製した後、熱間圧延せずに冷間圧延を行い、スラブを作製する場合にはスラブを作製した後、熱間圧延を行うことにより板材を作製し、その後冷間圧延を行う。
【0022】
この本発明の熱交換器のフィン材の製造方法によれば、ろう付け後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性、耐エロージョン性に優れたフィン材を製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金は、Mn:0.3〜2.0重量%、Si:0.5〜1.5重量%、Ce:0.005〜0.5重量%を含有し、さらに、Feを0.05重量%以上1.0重量%未満含有し、Cu及びNiの含有量がいずれも0.1重量%未満であり、残部がAlと不可避不純物からなることを特徴としている。
【0024】
さらに、Zr:0.01〜0.2重量%、Mg:0.05〜0.5重量%のうち、少なくとも1種を含有するものであることが望ましい。
さらに、Zn:0.01〜3.0重量%、In:0.001〜0.1重量%、Sn:0.01〜0.2重量%のうち、少なくとも1種を含有するものであることが望ましい。
【0025】
以上のような組成とすることにより、ろう付け後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性、耐エロージョン性に優れた熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を提供することができる。
【0026】
以下に、各成分について上記配合とすることの効果について説明する。
(a)Mn
Mnを0.3〜2.0重量%含有させることにより、フィン材を製造する際に、Mnが金属間化合物として晶出又は析出し、製造されるフィン材のろう付け後の強度を向上させることができる。また、フィン材を製造する際に、(b)のSiとともに、Al−Mn−Si化合物を形成して、マトリックス中のSi固溶度を低くし、マトリックスの融点を向上させることができる。
【0027】
なお、Mnの含有量を0.3重量%未満とした場合には、これらの効果を十分に得ることができない。また、Mnの含有量を2.0重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の強度を向上させることができるものの、熱伝導性が著しく低下するという問題が発生する。
【0028】
(b)Si
Siを0.5〜1.5重量%含有させることにより、Siが、(a)のMnとともに形成するAl−Mn−Si化合物として分散されるか、あるいは、マトリックス中に固溶して、製造されるフィン材の強度を向上させることができる。また、(a)のMnとともにAl−Mn−Si化合物を形成することにより、製造されるフィン材のろう付け後のMn固溶度を低下させ、熱伝導性を向上させることができる。
【0029】
なお、Siの含有量を0.5重量%未満とした場合には、これらの効果を十分に得ることができない。また、Siの含有量を1.5重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の融点が低下するため、フィン材を冷媒通路形成体にろう付けする際にフィン材が溶融するという問題が発生する。また、Siの含有量を1.5重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の熱伝導性が低下するという問題も発生する。
【0030】
(c)Ce
Ceを0.005〜0.5重量%含有させることにより、フィン材を製造する際の鋳造時の晶出物を微細化することができ、製造されるフィン材のろう付け時の耐エロージョン性を向上させることができる。また、ろう付け時に過飽和に固溶した溶質元素が、ろう付け時の冷却工程において析出することを促進し、ろう付け後のフィン材の熱伝導性と強度を向上させることができる。
【0031】
なお、Ceの含有量を0.005重量%未満とした場合には、これらの効果を十分に得ることができない。また、Ceの含有量を0.5重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下するとともに、フィン材の加工性が低下し、また、フィン材の原料コストが増加するという問題が発生する。
【0032】
なお、Ceは単体、アルミニウムの母合金、あるいはミッシュメタル(CeやYなどの希土類の金属が数種類含有されたもの)で添加することができ、添加後のCeの含有量が上記範囲となるように添加を行えばよい。
【0033】
(d)Fe
Feを0.05重量%以上1.0重量%未満含有させることにより、フィン材を製造する際に、Feが金属間化合物として晶出又は析出し、製造されるフィン材のろう付け後の強度を向上させることができる。また、(a)のMn又は(b)のSiとともに、Al−Mn−Fe、Al−Fe−Si、Al−Mn−Fe−Si系化合物を形成して、マトリックス中のMnやSiの固溶度を低下させ、製造されるフィン材の熱伝導性を向上させることができる。
【0034】
なお、Feの含有量を0.05重量%未満とした場合には、これらの効果を十分に得ることができない。また、Feの含有量を1.0重量%以上とした場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下して腐食速度が速くなる、フィン材を製造する際に巨大晶出物が出現し、鋳造性や圧延性が著しく低下するという問題が発生する。
【0035】
(e)Zr
Zrを0.01〜0.2重量%含有させることにより、Zrが、製造されるフィン材をろう付けした後に微細な金属間化合物として分散し、ろう付け後のフィン材の強度を向上させることができる。
なお、Zrの含有量を0.01重量%未満とした場合には、この効果を十分に得ることができず、Zrの含有量を0.2重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の加工性、自己耐食性、熱伝導性が低下するという問題が発生する。
【0036】
(f)Mg
Mgを0.05〜0.5重量%含有させることにより、Mgがマトリックス中に固溶して、製造されるフィン材の強度を向上させることができる。
なお、Mgの含有量を0.05重量%未満とした場合には、この効果を十分に得ることができず、Mgの含有量を0.5重量%より多くした場合には、製造されるフィン材のろう付け性を低下させるという問題が発生する。
【0037】
(g)Zn
Znを0.01〜3.0重量%含有させることにより、製造されるフィン材の電位を卑にして、冷媒通路形成体に対する犠牲陽極材としての機能を持たせることができる。
なお、Znの含有量を0.01重量%未満とした場合には、この効果を十分に得ることができず、Znの含有量を3.0重量%より多くした場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下し、腐食速度が速くなるという問題が発生する。
【0038】
(h)In
Inを0.001〜0.1重量%含有させることにより、製造されるフィン材の電位を卑にして、冷媒通路形成体に対する犠牲陽極効果を向上させることができる。
なお、Inの含有量を0.001重量%未満とした場合には、この効果を十分に得ることができず、Inの含有量を0.1重量%より多くした場合には、それ以上の効果を得ることができず、原料コストが増加するだけである。
【0039】
(i)Sn
Snを0.01〜0.2重量%含有させることにより、製造されるフィン材の電位を卑にして、冷媒通路形成体に対する犠牲陽極効果を向上させることができる。
なお、Snの含有量を0.01重量%未満とした場合には、この効果を十分に得ることができず、Snの含有量を0.2重量%より多くした場合には、それ以上の効果を得ることができず、原料コストが増加するだけである。
【0040】
(j)Cu、Ni
Cuの含有量が0.1重量%以上である場合には、製造されるフィン材の自己耐食性、熱伝導性が低下するという問題が発生する。また、Niの含有量が0.1重量%以上である場合には、製造されるフィン材の自己耐食性が低下するという問題が発生する。したがって、不純物の中で、Cu及びNiの含有量をいずれも0.1重量%未満に規制する必要がある。
【0041】
次に、上記組成を有する熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を用いてフィン材を製造する方法について説明する。
はじめに溶解法などにより、上記組成を有するアルミニウム合金の溶湯を作製する。
次に、この溶湯を鋳造することにより、板材又はスラブを作製する。この工程において、冷却速度を15〜1000℃/secに設定する。鋳造方法としては、例えば、水冷双ロールを用いた連続鋳造圧延法などを採用することができるが、本発明はこの方法に限定されるものではない。
【0042】
このように、鋳造時の冷却速度を15℃/sec以上と、冷却速度を速く設定することにより、鋳造工程において、元素を過飽和に固溶させることができるため、微細かつ均一な晶出物を分散させることができる。また、この後の中間焼鈍を施す際にAl−Mn−Si化合物の析出を促進させることができ、Mnの固溶度を減少させ、製造されるフィン材の熱伝導性を向上させることができる。なお、冷却速度を1000℃/secより速く設定することは現実的に困難であるため、冷却速度を15〜1000℃/secに設定する。
【0043】
次に、板材を作製した場合には熱間圧延せずに冷間圧延し、スラブを作製した場合には熱間圧延を行うことにより板材を作製し、その後冷間圧延する。
次に、冷間圧延した板材に少なくとも1回の中間焼鈍を施す。このとき、460〜600℃の温度で、4時間以内の中間焼鈍を少なくとも1回施す。このように、460〜600℃の温度で、4時間以内の中間焼鈍を少なくとも1回施すことにより、Al−Mn−Si系化合物の形成を促進させ、製造されるフィン材のろう付け後のMn固溶度を低下させることができ、熱伝導性を向上させることができる。
【0044】
また、先の鋳造工程において、冷却速度を15〜1000℃/secと速く設定することにより、鋳造工程で得られる晶出物が微細でかつ少なくなるため、再結晶粒の核となり得る化合物が少なくなり、製造されるフィン材をろう付けする際の熱処理において再結晶しにくく、ろう材による侵食が著しくなってろう付け性が低下する恐れがあるが、上記の条件で中間焼鈍を施すことにより、晶出物が成長し、再結晶の核を形成することができ、製造されるフィン材の耐エロージョン性を向上させ、ろう付け性を向上させることができる。
【0045】
なお、460℃より低い温度で処理した場合には、Al−Mn−Si系化合物の析出が不十分であり、再結晶の核となる晶出物の成長が促進されない。また、600℃より高い温度で処理した場合には、元素が固溶して、製造されるフィン材の熱伝導性が低下する。
また、4時間より長く処理した場合には、それ以上の効果が得られないので、フィン材の生産効率を向上させるために4時間以下の処理を行うことが望ましい。なお、中間焼鈍は連続式(CAL)で行ってもよいし、バッチ式で行ってもよい。
【0046】
最後に、最終圧延率が15〜50%になるように、さらに冷間圧延することにより、熱交換器のフィン材が製造される。
最終圧延率を15〜50%とすることにより、成形性の良いフィン材を製造することができる。また、製造されるフィン材をろう付けする際の熱処理で再結晶させるとともに、再結晶粒径を大きくすることができるので、製造されるフィン材の耐エロージョン性を向上させ、ろう材による侵食を抑制することができる。
【0047】
なお、最終圧延率を15%未満とした場合には、製造されるフィン材をろう付けする際の熱処理で再結晶せず、最終圧延率を50%より高くした場合にはフィン材の成形性が低下するとともに、再結晶粒が微細になって、フィン材の耐エロージョン性が低下し、ろう材による侵食が大きくなるという問題が発生する。
【0048】
【実施例】
次に、本発明に係る実施例について説明する。
(実施例1〜6、比較例1〜7)
表1に示す組成のアルミニウム合金No.1〜13を用い、溶解法により溶湯を作製し、溶湯を幅:200mm×長さ:500mm×厚さ:8mmの鋳型に鋳造して板材を作製した後、板材を冷間圧延し、次いでソルトバスを用いて中間焼鈍を施し、さらに冷間圧延することによりフィン材を製造した。いずれについても、用いるアルミニウム合金以外の条件は同一条件で、フィン材の製造を行った。
【0049】
用いたアルミニウム合金No.と、鋳造時の冷却速度、中間焼鈍の条件、最終圧延率、及び得られたフィン材の性能評価を行った結果を表2に示す。なお、表2に示すように、いずれについても、鋳造時の冷却速度を100℃/sec、中間焼鈍の条件を500℃、50秒、最終圧延率を30%、最終板厚を100μmとした。得られたフィン材の性能評価の項目及び評価方法については後述する。
【0050】
また、表1において、アルミニウム合金No.1〜No.6が、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金であり、アルミニウム合金No.7〜No.13が、いずれかの成分が本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金から外れたものである。(表1において、本発明の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金から外れた成分を*印で示している。)また、表1には、アルミニウム以外の成分についてのみ示し、いずれのアルミニウム合金についても残部はアルミニウムとなっている。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
(実施例7〜16)
また、表1に示すアルミニウム合金No.1を用いて、鋳造時の冷却速度、中間焼鈍の条件、最終圧延率を変えてフィン材の製造を行った。鋳造時の冷却速度、中間焼鈍の条件、最終圧延率、及び得られたフィン材の性能評価を行った結果を表3に示す。表3に示すように、実施例1を基本とし、実施例1の製造条件のうち、1つの条件のみを変えて、フィン材の製造を行った。なお、鋳造時の冷却速度、中間焼鈍の条件、最終圧延率以外の条件はすべて実施例1〜6、比較例1〜7と同一条件でフィン材を製造した。表3には、参考のために、実施例1についても合わせて記載している。
【0054】
【表3】
【0055】
(フィン材の性能評価)
ここで、実施例1〜16、比較例1〜7において、得られたフィン材の性能評価の項目及び評価方法について説明する。
<ろう付け後の引張強さ(強度)>
ろう付け後のフィン材の強度の評価として、フィン材単体を高純度窒素雰囲気下、600〜610℃で5分間保持した後、冷却速度100℃/minで常温まで冷却する、ろう付け相当熱処理を施した後、引張試験を行い、引張強さを測定した。AA3003合金等を用いて作製された従来のフィン材の引張強さが約110N/mm2であることから、引張強さが115N/mm2以上であったものを製品として問題がない程度の強度を有していると判定し、さらに、引張強さが130N/mm2以上であったものを高い強度を有していると判定した。なお、表2、表3において、引張強さが130N/mm2以上であったものを○、引張強さが115N/mm2以上130N/mm2未満であったものを△、引張強さが115N/mm2未満であったものを×で示している。
【0056】
<電気伝導度(熱伝導性)>
フィン材の熱伝導性は電気伝導度に置き換えて評価することができるので、フィン材単体に、上記のろう付け相当熱処理を施した後、電気伝導度をダブルブリッジ法により測定した。AA3003合金等を用いて作製された従来のフィン材の電気伝導度が約38%IACSであることから、電気伝導度が40%IACS以上であったものを製品として問題がない程度の熱伝導性を有している判定し、さらに、電気伝導度が45%IACS以上であったものを高い熱伝導性を有していると判定した。なお、表2、表3において、電気伝導度が45%IACS以上であったものを○、電気伝導度が40%IACS以上45%IACS未満であったものを△、電気伝導度が40%IACS未満であったものを×で示している。
【0057】
<ろう材によるフィン材の最大侵食深さ(耐エロージョン性)>
耐エロージョン性の評価として、コルゲート加工を施したフィン材と片面にろう材をクラッドしたブレージングシートとを組み付け、これにフラックスを塗布後、上記のろう付け相当熱処理を施し、その後断面観察を行うことにより、ろう材によるフィン材の最大侵食深さを測定した。
【0058】
なお、ブレージングシートとしては、芯材がAl−1重量%Mn−0.15重量%Cu(AA3003)、ろう材がAl−7.5重量%Si(AA4343)で、芯材:ろう材=90:10のクラッド率となるように芯材の片面にろう材をクラッドした板厚0.3mmのものを用いた。
また、板厚100μmのフィン材の強度を確保できることから、ろう材による最大侵食深さが40μm以下のものを製品として問題がない程度の耐エロージョン性を有していると判定し、さらに、ろう材による最大侵食深さが30μm以下のものを高い耐エロージョン性を有していると判定した。なお、表2、表3において、ろう材による最大侵食深さが30μm以下であったものを○、ろう材による最大侵食深さが30μmより大きく40μm以下であったものを△、ろう材による最大侵食深さが40μmより大きかったものを×で示している。
【0059】
<腐食減量(自己耐食性)>
自己耐食性の評価として、「ASTMB117」に準拠する塩水噴霧試験(SST)を1週間実施し、フィン材の腐食減量を測定した。AA3003合金等を用いて作製された従来のフィン材の腐食減量が約200mg/dm2であることから、腐食減量が200mg/dm2以下であったものを製品として問題がない程度の自己耐食性を有していると判定し、さらに、腐食減量が180mg/dm2以下であったものを高い自己耐食性があると判定した。なお、表2、表3において、腐食減量が180mg/dm2以下であったものを○、腐食減量が180mg/dm2より大きく200mg/dm2以下であったものを△、腐食減量が200mg/dm2より大きかったものを×で示している。
【0060】
<加工性、ろう付け性>
得られたフィン材の加工性、ろう付け性について評価を行い、加工性、ろう付け性が低かったものについて、表2の備考欄にその旨を記載している。加工性が低いとは、具体的には、圧延中にサイドクラック、若しくは表面クラックが発生することを意味し、圧延時の製品歩留まりが50%以下のものを加工性が低いと判定した。また、ろう付け時の接合率が95%未満であったものをろう付け性が低いと判定した。
【0061】
(結果)
表1、表2に示すように、本発明のアルミニウム合金を用いてフィン材の製造を行った実施例1〜6では、高強度、高熱伝導性を有し、耐エロージョン性、自己耐食性、加工性、ろう付け性に優れたフィン材を製造することができた。
【0062】
これに対して、Mnの含有量が2.0重量%より多く、Feの含有量が1.0重量%以上のアルミニウム合金を用いた比較例1では、得られたフィン材の熱伝導性がやや低く、また、自己耐食性が低かった。Mnの含有量が0.3重量%より低く、Siの含有量が1.5重量%より多いアルミニウム合金を用いた比較例2では、得られたフィン材の強度、熱伝導性、耐エロージョン性、自己耐食性がいずれも低かった。
【0063】
Cuの含有量、Niの含有量がいずれも0.1重量%以上であるアルミニウム合金を用いた比較例3では、得られたフィン材の熱伝導性がやや低く、また、自己耐食性が低かった。Ceの含有量が0.005重量%より少なく、Znの含有量が3.0重量%より多いアルミニウム合金を用いた比較例4では、得られたフィン材の自己耐食性が低く、強度、熱伝導性がいずれもやや低かった。
【0064】
Zrの含有量が0.2重量%より多いアルミニウム合金を用いた比較例5では、得られたフィン材の熱伝導性がやや低く、また、加工性が低かった。Cuの含有量が0.1重量%より多く、Znの含有量が3.0重量%より多いアルミニウム合金を用いた比較例6では、得られたフィン材の自己耐食性が低かった。Mgの含有量が0.5重量%より多いアルミニウム合金を用いた比較例7では、得られたフィン材のろう付け性が低く、ろう付け後の最大侵食深さを測定することができなかった。
このように、比較例1〜7においては、強度、熱伝導性、耐エロージョン性、自己耐食性、加工性、ろう付け性のすべてを満足するフィン材を製造することができなかった。
【0065】
また、表3に示すように、同じアルミニウム合金No.1を用いてフィン材の製造を行っても、製造条件によって、得られるフィン材の性能が変化することが判明した。
表3に示すように、鋳造時の冷却速度を15〜1000℃/sec、中間焼鈍を460〜600℃で4時間以内、最終圧延率を15〜50%とした実施例1及び実施例7〜11では、高強度、高熱伝導性を有し、耐エロージョン性、自己耐食性に優れたフィン材を製造することができた。
【0066】
また、実施例12〜16においても、製品として問題がない程度の強度、熱伝導性、耐エロージョン性、自己耐食性を有するフィン材を製造することができた。
しかしながら、鋳造時の冷却速度を15℃/sec未満とした実施例12では、得られたフィン材の強度、熱伝導性がいずれもやや低く、中間焼鈍の温度を460℃未満とした実施例13では、得られたフィン材の熱伝導性がやや低く、中間焼鈍の温度を600℃より高くした実施例14では、得られたフィン材の熱伝導性がやや低く、最終圧延率を15%未満とした実施例15では、得られたフィン材の耐エロージョン性がやや低く、最終圧延率を50%より高くした実施例16では、得られたフィン材の耐エロージョン性がやや低いという結果が得られた。
【0067】
以上の結果から、鋳造時の冷却速度を15℃/sec以上、中間焼鈍の温度を460〜600℃、最終圧延率を15〜50%にすることが望ましいことが判明した。なお、冷却速度を1000℃/secより速く設定することは現実的に困難であり、また、中間焼鈍の処理時間を4時間より長くした場合には、それ以上の効果が得られないので、フィン材の生産効率を向上させるために中間焼鈍の処理時間を4時間以下とすることが望ましい。
なお、実施例7〜16についてはいずれも加工性、ろう付け性については良好であった。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ろう付け後に高い強度を有し、高熱伝導性を有するとともに、自己耐食性、耐エロージョン性に優れた熱交換器のフィン材用アルミニウム合金及び熱交換器のフィン材の製造方法を提供することができる。
Claims (4)
- Mn:0.3〜2.0重量%、Si:0.5〜1.5重量%、Ce:0.005〜0.5重量%を含有し、
さらに、Feを0.05重量%以上1.0重量%未満含有し、
Cu及びNiの含有量がいずれも0.1重量%未満であり、
残部がAlと不可避不純物からなることを特徴とする熱交換器のフィン材用アルミニウム合金。 - さらに、Zr:0.01〜0.2重量%、Mg:0.05〜0.5重量%のうち、少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金。
- さらに、Zn:0.01〜3.0重量%、In:0.001〜0.1重量%、Sn:0.01〜0.2重量%のうち、少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金。
- 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の熱交換器のフィン材用アルミニウム合金を用い、
溶湯を作製する工程と、
前記溶湯を鋳造して板材又はスラブを作製する工程と、
前記板材若しくは前記スラブを熱間圧延することにより得られた板材を冷間圧延する工程と、
冷間圧延した前記板材に少なくとも1回の中間焼鈍を施す工程と、
中間焼鈍を施した前記板材を所定の最終圧延率になるように、さらに冷間圧延する工程とを有する熱交換器のフィン材の製造方法であって、
前記板材又はスラブを作製する工程において、鋳造時の冷却速度を15〜1000℃/secとし、
前記中間焼鈍を施す工程において、460〜600℃の温度で、4時間以内の中間焼鈍を少なくとも1回施し、
最終圧延率を15〜50%とすることを特徴とする熱交換器のフィン材の製造方法。
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