JP4573480B2 - 吸収性物品用補助シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン等のシート状の吸収性物品の機能を補完し、あるいは、シート状の吸収性物品に新たな機能を付与する吸収性物品用補助シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、経血等の体液を吸収するシート状の吸収性物品としては、生理用ナプキンが広く使用されている。かかる生理用ナプキンに対しては、経血のモレを防ぐべく、多大なる努力が払われている。また、装着中において、経血を吸収した生理用ナプキンの着用感を向上すべく、様々な工夫も施されてきている。
【0003】
この点、モレ防止と着用感の向上を図ったものとして、実開平7−18712号公報において、後方に***部を設けてそれを***内に固定させると共に、前方は陰核との間に隙間を設けて隔離するようにした生理用ナプキンが提案されている(同公報中の図7参照)。この生理用ナプキンによれば、膣口から***される経血を***部で直接吸収することができるため、経血が漏れ出て下着等に付着することを低減し得る。また、陰核近傍に生理用ナプキンが接触しないため、下着に取り付けられた生理用ナプキンが移動した場合でも、生理用ナプキンが陰核近傍とこすれることがなく、こすれによる炎症の発生が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、一般に、生理用ナプキンとは、一定量の経血を吸収した時点でその表面が飽和してしまい、それより奥には経血が吸収されにくくなるものである。このため、実開平7−18712号公報に係る生理用ナプキンにおいて、上記***部の部分で経血吸収能力が飽和してしまった場合には、当該***部で経血が吸収されにくくなり、そこで吸収されなかった経血が、陰裂を伝って前方へと流れ出し、生理用ナプキンと陰核との間に設けられた隙間から漏れ出すおそれがある。
【0005】
また、上記***部は、***内に固定されることになっているために、当該***部に含まれた経血により、***は常に湿潤状態となってしまう。しかも、***とは内膜が粘膜で形成されているものであることから、刺激に対して抵抗力が弱く、経血に長時間接触していることによる肌荒れやカブレは、他の部位に比べて一層生じやすい。
【0006】
そしてまた、生理用ナプキンに吸収された経血が着圧等により身体側に逆戻りして、いわゆる再湿潤を起こしてしまう可能性もある。かかる場合には、着用者の肌と生理用ナプキンとが密着している部分、具体的には、上記***部で吸収された経血が拡散する範囲においては、肌荒れやカブレを生じるおそれがある。
【0007】
このような再湿潤を防止するものとして、特表平11−507577号公報においては、通常の生理用ナプキンのシートに設けられる開口よりも大きい開口を有する有孔フィルムを具備する第一層と、該大きい開口を有さない有孔フィルムを具備する第二層とから成る、二重層のトップシートを備えた生理用ナプキンが開示されている。この生理用ナプキンによれば、大きい開口を有するために液体通過率の高い第一層が経血を速やかに透過し、これを第二層に送る。そして、第一層よりも液体通過率の低い第二層が、吸収した経血を遮蔽してその逆流を防止するため、再湿潤の発生が低減されるようにも思われる。しかしながら、第一層に吸収された経血が第二層に行かずに第一層に逆戻りしてしまう可能性があり、かかる場合には、再湿潤が起こってしまうこととなる。
【0008】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート状の吸収性物品に吸収された経血と着用者の身体との接触範囲を低減すると共に経血の拡散を防止し、肌の再湿潤や吸収性物品からの経血のモレの発生を低減することができる吸収性物品用補助シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、本発明においては、シート状の吸収性物品と着用者の内股との間に介在させるものであって、***を嵌合できる貫通孔を具備する構造の吸収性物品用補助シートを提供することにより、貫通孔に***を嵌め込んだときに、***内から流出した経血が貫通孔から吸収性物品へと速やかに誘導されるようにして、拡散した経血と着用者の身体とが直接接触することを防止し、カブレ等の問題の発生が回避されるようにしたことを特徴とする。
【0010】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0011】
(1) シート状吸収性物品と共に使用され、シート状吸収性物品の機能を補完しあるいはシート状吸収性物品に新たな機能を付与する吸収性物品用補助シートであって、前記吸収性物品用補助シートは、一対の***の所定範囲を無理なく嵌合せしめる貫通孔を備え、前記貫通孔の深さは、前記吸収性物品用補助シートの貫通孔が前記一対の***に嵌合したときに当該一対の***が当該貫通孔に嵌入される深さよりも大きく設定されているものであることを特徴とする吸収性物品用補助シート。
【0012】
本発明に係る吸収性物品用補助シートは、***を嵌合できる大きさの貫通孔を備えているため、着用の際に***をその貫通孔に入れるようにすることにより、***内から流出した体液(特に経血)が速やかにシート状の吸収性物品へと誘導されることとなる。このため、着用者の身体と吸収性物品用補助シートとの間において体液が身体と接触する状態で拡散することがない。
【0013】
しかも、本発明に係る吸収性物品用補助シートは、シート状の吸収性物品と着用者の身体との間に介在させるものであるため、かかる介在範囲においてシート状の吸収性物品と着用者の身体との間にクリアランスが生じる。このため、着圧等により一旦シート状の吸収性物品に吸収された体液が身体側面へと逆戻りしても、着用者の肌がリウエットによる再湿潤を生じることを著しく低減することができる。
【0014】
更に、本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、上記貫通孔の深さの寸法が、かかる貫通孔に***を嵌めた場合であっても、吸収性物品用補助シートの反身体側に位置するシート状の吸収性物品に、***の先端が接触しにくい寸法になっている。このため、従来例のように、***が長時間にわたって体液と接触する事態が生じにくい。
【0015】
ここで、日本人女性の***の深さ寸法は平均値が17mm前後であることから、貫通孔の深さ寸法は3〜30mmの範囲、より好ましくは5〜25mmの範囲、更に好ましくは10〜20mmの範囲とするのがよい。このような範囲の深さ寸法を有する貫通孔とすることにより、シート状の吸収性物品と着用者の***との非接触状態を確実に担保することができる。
【0016】
なお、本発明に係る吸収性物品用補助シートにおいては、貫通孔の深さが***の深さよりも大きければよく、吸収性物品用補助シート全体が貫通孔の深さと同じ厚みをもっている必要はない。従って、貫通孔の周辺が貫通孔の深さと同程度の厚みがあれば十分であり、他の部分はそれより薄くても構わない。
【0017】
このように、本発明に係る吸収性物品用補助シートを使用すれば、体液の流れは、吸収性物品用補助シートに設けられた貫通孔を通過するように方向付けられる。このため、体液で豊潤したシート面に着用者の身体が接することによる肌荒れやカブレの発生を抑えることができる。
【0018】
しかも、体液は、***内から貫通孔を介してそのままシート状の吸収性物品へと吸収されるので、広い範囲に拡散してシート状の吸収性物品の外へと漏れ出してしまうという事態が著しく低減される。このため、着用者に心因的な安心感を与えることとができる。
【0019】
以上のように、本発明に係る吸収性物品用補助シートは、シート状の吸収性物品に肌荒れ防止及び体液のモレ防止という機能を担保することができるのである。
【0020】
加えて、仮に吸収性物品用補助シートと併用して使用されるシート状の吸収性物品が型崩れを生じた場合においても、貫通孔の存在により体液の流れが一定の方向にしか方向付けられないため、体液のモレの危険性が低減されているのである。
【0021】
(2) 前記吸収性物品用補助シートは、液不透過性シート及び/又はソフトタッチシートを単位とした一層若しくは多層の構造となっていることを特徴とする(1)記載の吸収性物品用補助シート。
【0022】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートは、液不透過性シートを内包することができる。このため、シート状の吸収性物品に吸収された体液(特に経血)が吸収性物品用補助シート体へと逆戻りした場合であっても、液不透過性シートに妨げられて、体液が吸収性物品用補助シートの身体側面へと浸透してしまうことがない。即ち、一旦シート状の吸収性物品に吸収された体液が着圧等のためにリウエットしたとしても、本発明に係る吸収性物品用補助シートが介在している範囲においては、着用者の肌に再湿潤が生じないのである。
【0023】
「液不透過性シート」の材料としては、液不浸透性であるフィルム若しくは耐水性シート、前記シートと不織布とのラミネート材料が主に使用される。具体的には、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等から成型される20〜30g/m2のフィルムである。なお、風合いを考慮した場合には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を主成分としたフィルムを使用するのが好ましい。
【0024】
他の液不透過性のシートとしては、単独のものとしてPEやPP、PPとPEのランダム共重合樹脂、PE/PP、PE/PETのような芯鞘構造を成す複合繊維から作られるスパンボンド不織布(S)、メルトブローン不織布(M)、又は、SとMを複合化したSMS、SSMMSSのような複合不織布シート等を使用できる。具体的には、S層を5〜15g/m、M層を15〜30g/mの割合で複合したものであって、耐水圧が3000Pa以上のSMSシートが好ましい。
【0025】
更に、他の液不透過性材料としては、フォーム材が挙げられる。フォーム材には、独立気泡の構造を有しているものが用いられる。好ましいものとしては、PE/EVAを80/20の比率で混合した樹脂を、15倍の倍率で発泡させてから電子照射により架橋結合させ、次に、厚み方向に半裁し、表面側をスキン層、内面側をセル層とし、内面側に界面活性剤を塗布して得られる厚み寸法1.5mmのフォーム材料がある。
【0026】
本発明に係る吸収性物品用補助シートは、ソフトタッチシートを肌の接触面側に配置することもできる。これにより、吸収性物品用補助シートに肌が接触した際の感触が快適なものとなると共に、肌荒れやカブレの発生の低減をも図ることができるのである。
【0027】
なお、本明細書において「ソフトタッチシート」とは、肌触りが良いものを意味し、嵩高でクッション性を有するもの、肌に擦化性を与えない滑らかなもの、肌の動きに追従できるような伸縮又は伸長性を有するもの、等を適宜選択して使用することができる。
【0028】
液不透過性シート及びソフトタッチシートは、単独で本発明に係る吸収性物品用補助シートに具備させることもできるが、両方具備させて多層構造とすることもできる。
【0029】
多層構造としては、例えば、液不透過性シート及びソフトタッチシートを一層ずつ配備した二層構造とするほか、ソフトタッチシートを肌の接触面とシート状の吸収性物品の接触面とに配置し、その間に不透過性シートを挟んでサンドイッチ状とした三層構造とすることもできる。
【0030】
三層構造とした場合には、着用時にまず身体側面に配置されたソフトタッチシートが着用者の肌にソフトに接触するため、快適な着用感を提供する。一方、反身体側面に配置されたソフトタッチシートは、着用時の着圧でリウエットした体液の流動を吸収するので、体液のモレの発生を低減するのである。
【0031】
(3) 前記液不透過性シートは、通気性を有するものであることを特徴とする(2)記載の吸収性物品用補助シート。
【0032】
本発明に係る吸収性物品用補助シートが具備する液不透過性シートには、通気性を有する素材が用いられている。このため、長時間着用している場合であっても、ムレの発生を低減できる。
【0033】
「通気性」を有する液不透過性シートの材料としては、無機充填剤を40〜60重量%の比率で混合して延伸処理を施すことにより無数のセルが形成される、いわゆる通気性フィルムがある。このフィルムは、20〜40g/mの範囲で使用されるのが好ましい。
【0034】
通気性を有する材料としては、三次元フォームフィルムも使用することができる。この三次元フォームフィルムには、通気性を有すると共に液体の侵入をも妨げることができる構造のものが用いられ、特に、嵩寸法が0.3〜1.0mm、開孔率が20〜50%、孔部径が0.3〜0.6mm、毛細管形状がテーパ若しくは傾斜した形状のものが選ばれる。選ばれた三次元フォームフィルムは、毛細管が下着方向に向くように配置されることとなる。なお、三次元フォームフィルムには、シリコーン、フッ素等の撥水剤を、0.1〜5%の比率で混合することもできる。
【0035】
(4) 前記ソフトタッチシートは、不織布シート及び/又はフォームシートであることを特徴とする(2)又は(3)記載の吸収性物品用補助シート。
【0036】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、ソフトタッチシートは不織布及び/又はフォームから成る。このようなソフトタッチシートを身体側に配置した吸収性物品用補助シートは、着用者にとってその感触が滑らかなものとなり、肌荒れやカブレ等をより一層低減させると共に、着用感を向上させることが可能となる。
【0037】
「不織布」シートの材料としては、繊維シートを単独又はラミネート物等を使用することができる。繊維シートとしては、例えば、表面をシリコーンやフッ素等で撥水処理を施したPE/PP、PE/PET等の芯鞘構造を有する1.1〜3.3dtexの繊維を、カード法により繊維ウェブに形成し、熱エンボス加工又はスルーエア又は水流交絡によりシート化したものが挙げられる。
【0038】
不織布シートには、再生/天然セルロース繊維を5〜30%重量混合させたものを使用することもできる。これにより、着用者の肌にムレ感を与えることを低減することができる。
【0039】
不織布シートの他の材料としては、単独のものとしてPPやPE、PPとPEのランダム共重合樹脂、PE/PPやPE/PETのような芯鞘構造を成す複合繊維から作られるスパンボンド不織布(S)、メルトブローン不織布(M)、SとMを複合したSMS、SSMMSS等を使用することができる。
【0040】
不織布シートの好ましい例としては、風合いが特に滑らかでバルキー感に優れたスルーエア不織布が挙げられる。具体的には、PE/PPの複合繊維をクリンプ状に倦縮をかけて2.2dtexとした繊維90%重量比と、天然セルロース繊維10%重量比と、から構成され、目付が30g/m、嵩が1.2mmのものである。これらの他に、合成ゴムを主成分としたフィルムと不織布とのラミネート物も使用可能である。
【0041】
更に他の材料としては、三次元フォームフィルム、PE又は合成ゴムを主成分としたフィルムと不織布とのラミネート物、PE又は合成ゴムを主成分としたフォームシートを使用することができる。例えば、独立気泡構造、連続気泡構造等が挙げられる。フォームシートとしては、特に、独立気泡構造が柔軟であり、PEを主成分又はPEとEVAの混合物を発泡させてから電子線照射により架橋させたものであって、厚み寸法が0.5〜2.0mm、発泡倍率が5〜20倍のものが好ましい。なお、三次元フォームフィルムを使用する場合は、毛細管が存在する面を、肌当接面側に向けて配置するのが望ましい。
【0042】
(5) 前記貫通孔は、開口が長楕円形状のものであることを特徴とする(1)から(4)いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
【0043】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、貫通孔の開口が長楕円形状となっている。このため、着用者は縦長形状の***を貫通孔に入れやすく、また、***に沿って伝わる体液(特に経血)の流れをシート状の吸収性物品へと方向づけることができる。この結果、***内から流出した体液の拡散をより一層防止することができる。
【0044】
貫通孔の開口は、長手方向の寸法が60〜180mmの範囲であるのが好ましく、より好ましくは80〜150mmの範囲であり、更に好ましくは90〜120mmの範囲である。また、短手方向の寸法は、30〜80mmの範囲であるのが好ましく、より好ましくは35〜50mmである。このような範囲内の寸法で貫通孔の開口を形成することにより、一対の***を当該貫通孔に好適に嵌めることが可能となる。
【0045】
(6) 前記貫通孔は、前記吸収性物品用補助シートの長手方向における両端部のいずれか一方側に偏倚して配置されたものであることを特徴とする(1)から(5)いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
【0046】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、貫通孔が長手方向の中央部以外の部分に配置されている。これは、***付近の陰毛の存在を考慮したものである。
【0047】
即ち、陰毛が多く存在する領域(陰毛部)においては、吸収性物品用補助シートと着用者の身体との密着を陰毛が邪魔するために、吸収性物品用補助シートと着用者の身体との間に隙間が発生しやすい。
【0048】
しかも、陰毛は不織布シートに使用される繊維よりも極めて太く、かつ表面積が大きいため、不織布シートに使用される繊維と比較して体液が付着しやすい。
また、陰毛は微細な凹凸(キューティクル)を有するため、一度陰毛に付着した体液はこの凹凸に捕捉されて陰毛から離れにくくなってしまう。この結果、陰毛を伝って体液が拡散し、上述した吸収性物品用補助シートと着用者の身体との間に生じる隙間から体液が漏れてしまう危険性がある。
【0049】
これに関し、粘着剤で着用者の身体と吸収性物品用補助シートとを密着することにより、上記の隙間の発生を防ぎ、体液のモレ防止を図ることができるとも考えられる。しかし、陰毛部に直接粘着剤を付けてしまうと、吸収性物品用補助シートを取り外す際に陰毛が一緒に引っ張られてしまうため、肌を傷めるおそれがある。このようなことを避けるために、陰毛部を回避して粘着剤を付けると、陰毛部における隙間の発生は防止できず、体液モレ防止を図る上で不十分である。
【0050】
この点、本発明に係る吸収性物品用補助シートにおいては、貫通孔が長手方向の中央ではなく、両端部のいずれか一方側に偏って配置されているため、陰毛部と吸収性物品用補助シートの面部分の接する範囲が広くなる。この結果、陰毛を伝い流れようとする体液を吸収性物品用補助シート側に移動させることとなり、体液拡散に伴う体液のモレを防止することが可能となるため、肌荒れの危険性を低減させることができるのである。なお、一般に陰毛は、***の前方に多く存在するため、貫通孔は吸収性物品用補助シートの後端部寄りに位置付けるのが好ましい(図4参照)。
【0051】
陰毛部において拡散する体液を受け止めるためには、吸収性物品用補助シートが陰毛部と接触する範囲を、貫通孔を偏倚して長手方向に広げるのみならず短手方向にも広げるため、前端部寄りの領域を幅広にして、吸収性物品用補助シートをしゃもじのような形状とすることも有効である(図5参照)。このような形状とすることにより、体液のモレに対する着用者の不安感をより一層低減することが可能となる。
【0052】
なお、本明細書において、吸収性物品用補助シートの「前端部」とは装着時に着用者の恥丘付近に位置付けられる部分をいい、「後端部」とは装着時に着用者の会陰付近に位置付けられる部分をいう。
【0053】
(7) 前記吸収性物品用補助シートの身体側面には、着用者の身体との粘着を行う粘着部を備えていることを特徴とする(1)から(6)いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
【0054】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、身体に接する側の面に粘着部が設けられている。このため、かかる粘着部に塗布されている粘着剤を着用者の身体に接触させて、吸収性物品用補助シートを身体に貼着することができる。これにより、着用者の動作に伴って吸収性物品用補助シートが位置ズレを起こすことが防止されるので、着用時の好適な装着状態を維持することが可能となる。
【0055】
粘着部は、帯状、楕円状、半楕円状等、様々な形状とすることが可能であり、また、複数設けることも可能である。
【0056】
そして、粘着部における粘着剤の配置も特に限定されるものではなく、筋状、面状、ドット状、網目状等を適宜選択することができる。
【0057】
粘着剤の粘着力は、ステンレス板上において荷重3000paのローラでポリエステルフィルム上にのせた粘着剤を圧着した後、引張速度100m/minで180度剥離強度を測定した値が、100〜2000mN、せん断力が3000〜15000mNの範囲であることが好ましい。これは、着用者の肌への負担を考慮したものである。
【0058】
なお、粘着剤同士が互いに接着し合うことを防止するために、吸収性物品用補助シートの風合いを、JIS L−1018(カンチレバーA法)による測定値が10〜70mm/25mmの範囲、より好適には15〜40mm/25mmの範囲内とするのがよい。このような風合いとすることにより、吸収性物品用補助シート自体が着用感を損なわない好適な硬さとなるという効果も有することとなる。
【0059】
粘着部に使用できる「粘着剤」としては、水溶性高分子、架橋剤、可塑剤、水分から成るゲル粘着剤等が挙げられる。より具体的には、水溶性高分子の例として、ゼラチン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース等が、架橋剤の例として、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムのような水溶性金属塩が、可塑剤の例として、グリセリン、ワックス、パラフィン等が挙げられる。
【0060】
この他にも、感圧型ホットメルト粘着剤も使用できる。この感圧型ホットメルト粘着剤は、スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン‐イソプレン‐スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン‐エチレン・ブタジエン‐スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン‐エチレン・プロピレン‐スチレンブロック共重合体(SEPS)のような合成ゴム樹脂を主たる成分とし、そこにテルペン樹脂、ロジン樹脂等の粘着付与剤とワックス等の可塑剤を溶融混合することによって得られる。
【0061】
この感圧型ホットメルト粘着剤が溶融する時に空気又は窒素ガスを吹き込んで混合し、吹き込まれた空気又は窒素ガスの膨張によって内部に微細かつ多数の気泡を形成し、3〜20倍の倍率でフォーム状にすることにより得られるフォームメルトも、弾力性に富み有効である。
【0062】
更に他の粘着剤としては、シリコーン系粘着剤も使用することが可能である。
シリコーン系粘着剤の例としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂を主成分としたもので、白金、モリブデン、アンチモンのような金属塩等の架橋剤、エステル系ワックス、グリセリン、マシンオイルのような可塑剤を混合して成る混合物等が挙げられる。
【0063】
このように粘着部を形成するための粘着剤は多数存在するが、塗布安定性を考慮すると、感圧型ホットメルト粘着剤を用いるのが好ましい。より具体的には、SEBSを15〜25重量%、可塑剤を15〜35重量%、粘着付与剤を40〜70重量%で溶融混合した粘着剤が好ましい。この感圧型ホットメルト粘着剤には、酸化防止剤、蛍光防止剤等を0.1〜1.0重量%の範囲で添加することも可能である。
【0064】
粘着部の好ましい例としては、フォームメルトが塗布された表面側に粘着剤を螺旋状、スプレー状に塗布して複合粘着部としたものが挙げられる。具体的には、SEBSを25〜50重量%、可塑剤を25〜40%、粘着付与剤を10〜50重量%の比率で溶融混合した低粘着型粘着剤に窒素ガスを混合し、5〜15倍の発泡倍率で20〜100g/cmの範囲で塗布したフォーム粘着部の表面側に、前述した粘着剤を塗布したものが挙げられる。このようにすることにより、ゴム弾力性に優れた風合いの粘着部とすることができる。また、粘着剤をテープ状のものにカットした後、貼り付けて粘着部としても構わない。
【0065】
粘着部については、一般に剥離紙として用いられている薄葉紙にシリコーン樹脂をコーティングして成るシート、又はプラスチックフィルムにシリコーン樹脂をコーティングして成るシートで被覆しておくことが好ましい。こうすることにより、保管時における粘着部の汚損や剥離を防止し得る。
【0066】
(9) 前記粘着部は、前記貫通孔の周縁部近傍を通過する帯状のものとして形成されたものか、若しくは、当該周縁部に沿って形成されたものであることを特徴とする(8)記載の吸収性物品用補助シート。
【0067】
本発明に係る吸収性物品用補助シートにおいては、粘着部は、貫通孔の近傍、若しくは、その周縁に設けられている。このため、貫通孔に対する***の密着性が高められ、***内から流出する体液(特に経血)の拡散をより一層防止することができる。なお、上述の(6)のように貫通孔の位置を偏倚させた場合には、それに伴って粘着部の位置も偏倚するのが好ましい。
【0068】
特に、***の前方に存在する陰毛に粘着剤が付着するのを避けるためには、帯状の粘着部を、貫通孔の両側縁付近にそれぞれ一つずつ配置するのが好ましく、より好ましくは、1〜5mm幅の範囲内において配置するのがよい。
【0069】
(9) 前記吸収性物品用補助シートの身体側面には弾性シートが取り付けられており、前記粘着部は当該弾性シート上に設けられていることを特徴とする(7)又は(8)に記載の吸収性物品用補助シート。
【0070】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、粘着部は弾性シート上に設けられている。かかる弾性シートは反発感のある剛軟性と変形戻り性を有していることから、着用者は装着当初の形態を保持した状態で装着操作を行なうことが可能となる。このため、吸収性物品用補助シートを肌に貼着する際に、粘着剤同士が互いに接着し合って、装着に不都合なシワが発生することを防止することができる。この結果、粘着部を身体に密着させて貼着することが可能となり、シワが生じたまま装着されることによって着用感が損なわれるという事態を未然に防止できる。
【0071】
粘着部は、長手方向中心線を境界として前後端縁付近を1〜10mmの間隔を空けて左右に分割して配置するのが好ましい。このようにすることにより、装着後、着用者の動作に追従して吸収性物品用補助シートが移動し、粘着部において吸収性物品用補助シートに粘着された肌が引きつってしまうというようなことを未然に防止することができる。この結果、着用感が好適なものとなり、また、身体に貼着された吸収性物品用補助シートが離脱してしまうことを低減することができる。なお、このように粘着部を分割配置するかわりに、後述のような長溝を配置することもできる。
【0072】
(10) 前記吸収性物品用補助シートは、前記弾性シートが取り付けられている範囲において長手方向に凹形状の長溝が列状に複数本並設されたものであることを特徴とする(9)記載の吸収性物品用補助シート。
【0073】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、弾性シートが取り付けられている範囲において、長手方向に凹形状の長溝が複数本並設されて蛇腹状になっている。このため、着用者の動作に追従してこの蛇腹が短手方向に広がり、粘着部において吸収性物品用補助シートに粘着された肌が引きつることを防止することができる。
【0074】
上記長溝は、吸収性物品用補助シートの長手方向において、コルゲート加工による機械的処理を行うことによって形成することができる。かかる長溝の形成範囲は、幅1〜10mmの範囲とするのが好ましい。
【0075】
(11) 前記貫通孔から前記シート状吸収性物品へと体液を誘導する体液誘導茎が、前記貫通孔に連接して設けられていることを特徴とする(1)から(10)いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
【0076】
本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、吸収性物品用補助シートに設けられた貫通孔が、身体側から反身体側に向かって突出する体液誘導茎へと繋がっている。このため、体液(特に経血)は、貫通孔から体液誘導茎を伝ってシート状の吸収性物品へと流れ落ちていくこととなり、体液を確実にシート状の吸収性物品へ誘導することができる。
【0077】
体液誘導茎は、吸収性物品用補助シートと一体的に、例えば吸収性物品用補助シートの一部を貫通孔の部分から折り曲げて下方に延出させることにより形成することもでき、また、吸収性物品用補助シートとは別のシートを体液誘導茎に好適な形状に変形し、これを取り付けることにより形成することも可能である。
【0078】
体液誘導茎の形状は、切れ目のない連続した略トンネルのような筒状であることが好ましい。このような形状とすることにより、シート状吸収性物品への体液の流れをスムーズなものとすることができる。なお、体液誘導茎の縦断面形状は、円筒形、錐形、逆錐形等、体液の流れを阻害するものでなければ特に限定されるものではない。
【0079】
体液誘導茎を別のシートで形成する場合には、体液誘導茎の身体側における開口部の大きさは、貫通孔と同等の大きさ、具体的には、長手方向の寸法が90〜140mm、短手方向の寸法が35〜70mm、とするのが好ましい。また、高さ寸法は、10〜40mmとするのが好ましい。このような寸法で体液誘導茎を形成することにより、確実かつ最小範囲内で体液をシート状の吸収性物品へと誘導することができる。
【0080】
体液誘導茎を形成するシートには、柔軟でバルキー感に優れた材料を使用するのが好ましい。なお、体液誘導茎は、単独の材料で構成することもできるが、内部を親水性、外部を疎水性とする複合材料で構成するほうが好ましい。これは、内部の親水性材料を外部の疎水性材料で覆うことにより、体液が体液誘導茎の外側へと流出してしまう事態が低減されるため、併用して使用されるシート状の吸収性物品へと体液の流れをより確実に方向付けることができるからである。
【0081】
このような体液誘導茎に使用できる材料としては、例えば、スパンボンド、メルトブローン、スルーエア、ポイントボンド、エアレイド等の繊維シート、又はフィルム、三次元有孔フィルム、通気性フィルム、又はフォームシート等の単独、若しくはこれらを複合した材料が挙げられる。
【0082】
体液誘導茎を単独の材料で構成する場合、例えば、二層の繊維ウェブを一体化した繊維シートの場合には、表面を単独若しくは芯鞘構造を成す1.1〜3.3dtexの疎水性繊維を10〜25g/mの範囲、裏面を同様な繊維構造であり且つ親水性処理を施した繊維1.1〜2.2dtexの繊維を15〜35g/mの範囲、で構成したウェブを、スルーエア法でシート化して使用するのが好ましい。具体的には、PE/PPの複合合成繊維であり、表面を2.2dtexの太さを有する繊維を15g/mの、裏面を前記複合合成繊維に親水性処理を施した1.6dtexの太さを有する繊維を25g/mの目付で構成した繊維ウェブを一体化し、スルーエア式でシート化した2.6mmの繊維シートである。
【0083】
単独の材料で構成する場合の他の材料例としては、独立気泡の構造を有するフォーム材料が挙げられる。より具体的には、PE/EVAを80/20の比率で混合した樹脂を15倍の倍率で発泡させた後、電子照射により架橋結合させ、次に、厚み方向に半裁し、表面側をスキン層、内面側をセル層とし、内面側に界面活性剤を塗布して得られるものであって、厚み寸法が1.5mmのフォーム材料である。
【0084】
複合材料で構成する場合の材料としては、表面側をメルトブローン不織布、内面側を親水性繊維が混合された繊維シートとしたものが好ましい例として挙げられる。具体的には、表面側をPPのメルトブローン不織布15〜30g/mとし、内面側を親水性処理を施したPE/PPの複合合成繊維2.2dtexと再生セルロース繊維1.5dtexとを70対30の重量比率で混綿して水流交絡法により得られた20〜40g/mの不織布シートとし、両者の接合面積率を13%としたものが挙げられる。より具体的には、前記メルトブローン不織布が25g/m、水流交絡で得られる前記不織布シートが25g/mで構成されるものである。
【0085】
複数材料で構成する他の事例としては、表面側を三次元フォームフィルムで構成し、内面側を親水処理を施したメルトブローン不織布で貼設したものが挙げられる。具体的には、フォームフィルムの構成は、密度0.915g/cmのLDPE樹脂と酸化チタン5%重量含有したものを主成分とし、目付が20g/mに調整されたものであり、その断面形状はテーパ形状をなし、表面開孔率が55%で孔部サイズが0.28mm2となっている。このフォームフィルムの内面側に、PPを成分としたメルトブローン繊維25g/mを溶融状態で吹き付け又はシート化されたものを熱エンボスで貼設する。メルトブローン繊維若しくは繊維シートには、親水性処理を施すために、界面活性剤がスプレー若しくはコートされる。
【0086】
(12) 前記体液誘導茎は、反身体側を底部とする有底状のものであることを特徴とする(11)記載の吸収性物品用補助シート。
【0087】
本発明に係る吸収性物品用補助シートによれば、反身体側面に設けられた体液誘導茎が有底状となっている。このため、体液誘導茎内に導かれた体液(特に経血)は、その中に一時的に貯留されることとなる。この結果、多量の体液が***され、その量が吸収性物品用補助シートの反身体側に位置するシート状吸収性物品表面の液通過性能を超えてしまうような場合でも、体液がシート状吸収性物品の外へと漏れ出してしまうことが防止される。
【0088】
このように、シート状吸収性物品を本発明に係る吸収性物品用補助シートと併用して使用することにより、シート状吸収性物品は、その液通過性能の順応性が高められることとなるのである。
【0089】
なお、本発明において、体液誘導茎の底面形状と開口部形状とは、同一形状でなくても構わない。例えば、底面形状が徐々に拡大していくコニカル状や底面形状が徐々に縮小していく椀状のようなものであってもよい。
【0090】
(13) 前記吸収性物品用補助シートの長手方向の両側部においては、前記シート状吸収性物品に固定するための帯状の固定用タブが取り付けられていることを特徴とする(1)から(12)いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
【0091】
このような本発明に係る吸収性物品用補助シートにおいては、その長手方向の両側部において、シート状の吸収性物品に固定するための帯状の固定用タブが取り付けられている。このため、着用者はかかる固定用タブを摘んでこれをシート状の吸収性物品に巻きつけるようにすることにより、吸収性物品用補助シートをシート状の吸収性物品に固定することが可能である。このように、本発明によれば、吸収性物品用補助シートとシート状の吸収性物品とを一体化させることが可能となるため、体液(特に経血)の拡散防止や肌荒れの防止といった機能をシート状の吸収性物品に確実に担保させることができる。
【0092】
固定用タブの長さ寸法は、長手方向を15〜35mm、短手方向を10〜20mmの範囲とするのが好ましい。このような寸法とすることにより、操作性がよく、かつ、シート状の吸収性物品に固定するのに十分な大きさとすることができる。
【0093】
本発明に係る吸収性物品用補助シートを取り付けるシート状の吸収性物品としては、厚さ1〜5mm程度の薄型の生理用ナプキンが好ましい。このような薄型生理用ナプキンは、着用中の着用感が少なく着用者に快適感を提供する一方で、***と薄型生理用ナプキンとの間に隙間を生じさせやすいために、着用者の肌を体液が伝い流れて体液の横モレを生じるおそれを内在している。この点、本発明に係る吸収性物品用補助シートを介在させることにより、***と薄型生理用ナプキンとの間に隙間が生じなくなると共に体液の流れ方向が特定されるため、体液の横モレが生じにくくなる。このように、本発明に係る吸収性物品用補助シートと併用することで、快適性を享受しながら体液のモレの危険性が低減されるのである。
【0094】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の吸収性物品用補助シートの実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
【0095】
[基本的構成]
まず、本実施形態の吸収性物品用補助シートの構成について説明する。図1は本実施形態における吸収性物品用補助シート(以下、補助シートと称する)1を示す概略斜視図であり、図2は生理用ナプキン10と***6との接触状態を説明するための正面から見た縦断面図である。
【0096】
本実施形態の補助シート1は、生理用ナプキン等のシート状吸収性物品の身体側面に取り付けて使用するものであり、生理用ナプキン等に吸収された体液(特に経血)と着用者の肌とが直接接触することを防止するものである。このような機能に基づき、補助シート1は、生理用ナプキンよりもその大きさは小さく、また、取り付ける着用者の内股になじむように、その外観は、実質的に縦長の楕円形状を成している。図1に示すように、補助シート1は、その中央部に楕円形状の貫通孔2と、身体側面において貫通孔2の周縁付近に粘着部3を備えている。
貫通孔2は、長楕円形状の***を無理なく入れることができる大きさとなっているため、着用者は容易に一対の***を貫通孔2に嵌めることができる。また、貫通孔2は、上述のように長楕円形状の形態をなしているため、一般に縦長形状を有する***に沿って伝い流れる経血は、貫通孔2からここには図示しない生理用ナプキンへと確実に導入されることとなる。このため、経血の肌への直接的な接触を低減することができると共に、経血が広く残留拡散することを抑制することができる。これにより、生理用ナプキン装着時における肌荒れの発生を低減できる。
【0097】
補助シート1の外観寸法は、長手方向の寸法が80〜200mmの範囲とするのが好ましく、より好ましくは130〜180mmの範囲内である。また、短手方向の寸法は、40〜90mmとするのが好ましく、より好ましくは50〜70mmの範囲内である。このような寸法とすることにより、生理用ナプキン等に取り付けるのに好適な大きさとすることができる。
【0098】
本発明に係る補助シート1を装着した場合には、図2(A)に示されるように、***6が貫通孔2に嵌め込まれることとなる。このため、図2(B)に示されるような生理用ナプキン10を単独で使用した場合と異なり、***6が生理用ナプキン10に吸収された経血に触れることがほとんどなく、肌荒れの防止が図られることとなる。なお、補助シート1の厚みを増すことにより、***6と生理用ナプキン10との非接触をより確実化させることも可能である。
【0099】
[貫通孔の変形例]
次に、本実施形態の補助シート1の変形例について説明する。図3は中央に貫通孔2が設けられた本実施形態の補助シート1の装着状態を着用者の身体に対して横から見た状態を示す縦断面図であり、図4は後方に貫通孔2が偏倚した補助シート1を示す図であり、図5は貫通孔12が後方に偏倚すると共に前方領域11aが横広がりとなっている補助シート11を示す図である。
【0100】
図3に示すように、一般に***6の前方領域(恥骨近傍)には陰毛が多く存在する陰毛部7があるため、かかる陰毛部7においては陰毛が補助シート1と身体との密着を阻害し、隙間を生じさせてしまうことがある。また、この隙間に介在する陰毛を伝って経血が拡散する危険性もある。
【0101】
このため、図1に示される補助シート1のように貫通孔2を中央部に配置するのではなく、図4に示されるように貫通孔2を補助シート1の後端部寄りに配置することにより、装着時に陰毛部と接触する前方領域11aを長くして、拡散した経血をその前方領域11aで受け止め、経血モレを低減させることができる。
なお、貫通孔2の配置の偏倚に伴って、粘着部3の配置も偏倚し、陰毛に接着剤がつかないようにするのが好ましい。
【0102】
更に、図5に示されるように、補助シート11における貫通孔12及び粘着部13の位置を後方に偏倚させると共に、前方領域11aを幅広の形状とすることもできる。このような形状とすることにより、陰毛部に補助シート11が接触する面積が広くなり、***内から伝い漏れ出る経血が陰毛部に接触して拡散してしまった場合でも、広い面積を有する前方領域11aでこれを受け止めることが可能となる。
【0103】
[補助シートの縦断面構造]
次いで、補助シート1の正面から見た縦断面構造を説明する。図6は本実施形態の補助シート1を示し、ソフトタッチシート4及び液不透過性シート5から成る二層構造を説明するための縦断面図であり、図7は本実施形態の補助シート1の他の断面構造を示し、液不透過性シート25をソフトタッチシート24A及び24Bで挟装した三層構造からなる補助シート21を説明するための縦断面図である。
【0104】
本実施形態の補助シート1は、図6に示されるように、肌に接する側にソフトタッチシート4を、生理用ナプキンに接する側に液不透過性シート5を配置した二層構造となっており、これらは粘着剤又は熱シールにより接合されている。ソフトタッチシート4が着用感を快適なものにする一方、液不透過性シート5が着圧でリウエットした経血と肌との再接触を未然に防止することができる。
【0105】
また、図7に示される補助シート21のように、液不透過性シート25を肌に接する側に配置したソフトタッチシート24Aと生理用ナプキンに接する側に配置したソフトタッチシート24Bとによりサンドイッチ状にした、三層構造とすることもできる。このような構造においては、肌に接するソフトタッチシート24Aが着用者に快適な着用感を与え、生理用ナプキンに接するソフトタッチシート24Bがリウエットした経血を吸収して該経血の流動を阻止する。
【0106】
[粘着部の変形例]
次に、本実施形態の補助シート1の粘着部3の変形例について説明する。図8は、補助シート31に弾性シート36が取り付けられており、当該弾性シート36上に粘着部33が設けられている補助シート31を示す概略斜視図である。図9は、弾性シート46が取り付けられている範囲において長手方向に凹形状の長溝47が列状に複数本並設されている補助シート41を示す概略斜視図である。
【0107】
粘着部は直接補助シートの身体側面に設けることもできるが、粘着剤同士が互いに接着してしまうことを防止するために弾性を持たせることができる。例えば、図8に示されるように、補助シート31における貫通孔32及び貫通孔32の周辺に設けられた2つの粘着部33を覆う領域に、弾性シート36を取り付けることができる。このようにすることにより、粘着部33が弾性を有することとなり、着用者の装着操作が容易になる。
【0108】
なお、この実施形態のように、弾性シート36を補助シート31の長手方向全域にわたって取り付ける場合には、貫通孔32に該当する部分は、貫通孔32と同様の大きさに弾性シート36をくりぬいておくこととなる。
【0109】
また、図9に示されるように、弾性シート46が取り付けられている範囲において、長手方向に凹形状の長溝47を列状に複数本並設して蛇腹状とした場合には、着用者の動作に応じて補助シート41がその短手方向における幅寸法を広げて平坦状に変形することとなる。このため、着用者の動作に伴って粘着剤で粘着された肌が引きつることを防止することができる。なお、長溝47は、機械的処理によるコルゲート加工によって形成されている。
【0110】
[体液誘導茎]
次いで、体液誘導茎について説明する。図10は補助シート51の一部を反身体側に延出させて筒状の体液誘導茎58とした補助シート51の縦断面斜視図であり、図11は体液誘導茎58の反身体側面が生理用ナプキン50に接触した状態を説明するための説明図であり、図12は補助シート51の装着状態を示す正面から見た縦断面図であり、図13は反身体側の面に有底状の体液誘導茎68を取り付けた補助シート61の縦断面斜視図である。
【0111】
本実施形態に係る補助シート1は、経血の拡散の防止をより一層効果的なものとするために、体液誘導茎を有することができる。例えば、図10に示されるように、ソフトタッチシート54及び不液透過性シート55の二層構造から成る補助シート51の一部を貫通孔52の部分から折り曲げて下方に延出させ、かかる延出部分において、体液誘導茎58を形成する。このような構造とすることにより、貫通孔52とそれに繋がる体液誘導茎58に嵌め込まれた***内から流出される経血が、体液誘導茎58の中を生理用ナプキン(図示せず)に向かって流れていくこととなるため、***近傍への経血の残留拡散を効果的に防止することができる。なお、本実施形態においては、体液誘導茎58が補助シート51と一体的に形成されているため、両者の結合が強く、また、接合する工程の省略による製造工程の容易化を図ることができる。
【0112】
補助シート51は、粘着部53によって着用者の内股に取り付け、生理用ナプキン50は下着に取り付ける。そして、下着を着用することにより、図11に示されるように、補助シート51の体液誘導茎58が生理用ナプキン50と接触することとなる。
【0113】
なお、体液誘導茎58の反身体側面と生理用ナプキン50の身体側面とを接着剤で接合することも可能である。このようにすることにより、生理用ナプキン50上の好適な位置に体液誘導茎58を固定することができるため、着用者の動作に伴って体液誘導茎58が位置ズレを起こすのを防止することができる。
【0114】
この実施形態の補助シート51を装着した場合には、図12に示されるように、***6は、上述の図2(A)の場合よりも確実に、生理用ナプキン50との非接触を確保することができる。
【0115】
また、図13に示されるように、補助シート61の外輪郭からはみ出さない形状であって、少なくとも貫通孔62とほぼ同等な形状の開口部68aを有するシートを別途取り付けて、有底状の体液誘導茎68とすることもできる。このようにした場合には、経血の***量が生理用ナプキン(図示せず)表面の液通過性能を上回ってしまった場合でも、体液誘導茎68が有底部68bを備えているため、体液誘導茎68の内部に一時的に経血が貯留されこととなり、生理用ナプキンの液通過性能に順応性が増すこととなる。
【0116】
次に、帯状の固定用タブが取り付けられている補助シートについて説明する。
図14は固定用タブ79を具備する補助シート71を示す概略斜視図であり、図15は前記固定用タブ79で生理用ナプキン70に補助シート71を固定した状態を示す概略斜視図である。図16は他の形状の生理用ナプキン80に補助シート71を固定した状態を示す概略斜視図である。
【0117】
本実施形態においては、図14に示されるように、補助シート71の長手方向の両側部において、着用者が指で摘むことができる固定用タブ79が左右両側縁から延出するように取り付けられている。この構造によれば、図15に示されるように、この固定用タブ79で生理用ナプキン70を巻くようにすることにより、補助シート71を生理用ナプキン70にしっかりと固定することが可能となる。
【0118】
なお、本実施例では、補助シート71上の貫通孔の周りに粘着部73が設けられているが、取り付け時の操作性を考慮して、粘着部は設けないようにすることも可能である。
【0119】
この実施形態においては、生理用ナプキン70の形状は補助シート71と同様に略楕円形状であるが、生理用ナプキンの形状は特にこれに限定されるものではなく、図16に示される生理用ナプキン80のように、一般に広く使用されている長方形状のものであっても構わない。
【0120】
[生分解性・水分散性・水溶性素材]
本発明の補助シートは、使用後の破棄工程を簡便かつ清潔に行うために、水洗トイレに流して処理することができる素材及び構成とすることもできる。そのためには、生分解性及び/又は水分散性及び/又は水溶性を有する素材から構成されている必要性がある。
【0121】
「生分解性」とは、菌類・細菌・放線菌及びその他の微生物の存在下、自然界のプロセスに従って、嫌気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメタン等のガス、水及びバイオマスに分解されることをいい、当該物質の生分解能(生分解速度、生分解度等)が、落ち葉等の自然に生じる材料、若しくは同一環境下で生分解性として一般に認識される合成ポリマーに匹敵することをいう。
【0122】
「水分散性」とは、水解性と同じ意味であって、使用時の限定された量の水分(経血)では影響はないものの、多量の水又は水流中では、繊維同士が、少なくとも一般のトイレ配管を詰まらせることがない程度の小断片に容易に分散される性質のことをいう。「水溶性」とは、使用時の限定された量の水分(経血)では影響はないものの、多量の水又は水流中においては溶解する性質のことをいう。
【0123】
上記に示す条件を満たす素材・構成であれば特に限定されるものではないが、以下のものが例として挙げられる。
【0124】
液透過性材に用いる繊維としては、天然繊維及び/又は化学繊維を使用することが可能である。天然繊維の例としては、ティッシュ、粉砕パルプ、水溶性樹脂により化学結合して成るエアレイドパルプ、コットン等が挙げられる。化学繊維の例としては、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、合成繊維の例としては、PE、PP、PET、エチレン酢酸ビニル共重合体等に親水性処理を施した合成繊維等、合成生分解性繊維の例としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等、水溶性を有する素材の例としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等、が挙げられる。前記素材の中でもパルプやコットン等の天然繊維、レーヨン、ポリ乳酸等の生分解を有する繊維を用いることが好ましい。
【0125】
なお、前記の素材は、単独で若しくは混合して、ウェブ又は不織布に成形して用いることができる。ポリ乳酸やポリブチレンサクシネート等のいわゆる生分解性繊維のウェブフォーミングは、カード法、スパンボンド法、メルトブローン法又はエアレイド法による乾式法や湿式法のいずれか、又はこれらを複数組み合わせることにより行ってもよい。ボンディングの方法としては、サーマルボンディング、ニードルパンチ、ケミカルボンディング等の方法が挙げられるが、特にこれらの方法に限定されるものではない。また、水流交絡法によりシート状に形成したスパンレースを用いてもよい。
【0126】
水分散性を有する成形方法の例としては、繊維同士の水素結合により繊維をシート状に成形して水解紙とする方法、水溶性のバインダーにより繊維同士を結合させ、シート状に成形して水解紙とする方法、或いは繊維を交絡させてシート状に成形して水解紙とする方法、などが挙げられる。
【0127】
なお、良好な水分散性能を持たせるためには、繊維長寸法を2〜51mmの範囲とすることが好ましく、2〜10mmの範囲とすることがより好ましい。更に、水分散性と使用時に破損を生じることのない強度とを併有させるために、繊度(太さ)は1.1〜4.4dtexの範囲から選択することが好ましい。特に、繊維としてレーヨンを用いる場合には、その繊度を1.1〜3.3dtexの範囲とすることが好ましい。この範囲未満の場合には水分散性は良好となるものの、乾燥時においてケバ立ち、ケバ抜けが発生し易く、一方、この範囲を超えた場合には水分散性が著しく低下する。
【0128】
液不透過材の材料としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸エーテル、ポリビニルピロリドン、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体のような水溶性高分子、或いは、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、デンプン、デキストリン等の生分解性高分子が挙げられる。が挙げられる。
【0129】
前記の素材については、単独で若しくは前記の素材と混合してフィルムシートに成形することも可能である。更に、当該フィルムシートにシリコーン樹脂等の撥水性素材を塗布し、或いは混合せしめてもよく、また、前記の素材から成る不織布にラミネート加工を施したものであってもよい。
【0130】
<接合方法>
シートの接合には、水溶性又は水膨潤性を有するポリビニルアルコール等による接着、ヒートシール、或いは水素結合による接合、等の接合方法を単独で若しくは適宜組み合わせて用いることができる。
【0131】
<弾性材>
補助シート1に弾性を持たせる素材としては、生分解性を有する素材の例として、天然ゴム(シス−1、4−ポリイソプレン)が挙げられる。天然ゴムは、酸素及び/又は微生物又は菌類のいずれかによる攻撃を容易とすることにより、引続き鎖***、分子量低下等の分解プロセスを経ると考えられている。又は、水溶性エラストマー等であってもよい。
【0132】
【発明の効果】
以上のような本発明に係る吸収性物品用補助シートは、生理用ナプキン等のシート状吸収性物品と着用者の身体との間に介在することにより両者の接触範囲を著しく低減し、リウエットによる肌の再湿潤を抑え、経血等の体液との再接触により生じる肌荒れの誘発を低減させる。
【0133】
また、貫通孔に***が嵌め込まれることにより体液の拡散を防止し、広範囲にわたって肌荒れが生じることを防ぐと共に、シート状吸収性物品からの体液のモレの発生を低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である。
【図2】生理用ナプキンと***との接触状態を説明するための説明図である。
【図3】本実施形態の吸収性物品用補助シートの装着状態を示す図である。
【図4】本実施形態における吸収性物品用補助シートの変形例であって、貫通孔が長手方向における後端部寄りに配置されている吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である。
【図5】本実施形態における吸収性物品用補助シートの変形例であって、前方部の面積を大きくした吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である。
【図6】本実施形態における吸収性物品用補助シートの断面構造を示し、ソフトタッチシート及び液不透過性シートの二層構造を説明するための説明図である。
【図7】本実施形態における吸収性物品用補助シートの他の断面構成を示し、液不透過性シートをソフトタッチシートで挟装した三層構造を説明するための縦断面図である。
【図8】本実施形態における吸収性物品用補助シートの変形例であって、弾性シートが取り付けられており、当該弾性シート上に粘着部が設けられている吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である。
【図9】本実施形態における吸収性物品用補助シートの変形例であって、弾性シートが取り付けられている範囲において長手方向に凹形状の長溝が列状に複数本並設されている吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である。
【図10】本実施形態における吸収性物品用補助シートの他の実施形態であって、一部を生理用ナプキン側に延出させて筒状の体液誘導茎とした吸収性物品用補助シートの縦断面図である。
【図11】一部が体液誘導茎となっている吸収性物品用補助シートであって、体液誘導茎の反身体側面が生理用ナプキンに接触した状態を説明するための説明図である。
【図12】一部が体液誘導茎となっている吸収性物品用補助シートの装着状態を示す正面から見た縦断面図である。
【図13】有底状の体液誘導茎を取り付けた吸収性物品用補助シートの縦断面図である。
【図14】本実施形態の吸収性物品用補助シートに帯状の固定用タブが取り付けられている吸収性物品用補助シートを示す概略斜視図である
【図15】本実施形態の吸収性物品用補助シートを固定用タブにより生理用ナプキンに取り付けた状態を示す概略斜視図である。
【図16】本実施形態の吸収性物品用補助シートを固定用タブにより他の形状の生理用ナプキンに固定した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、61、71 収性物品用補助シート
2、22、32、42 貫通孔
3、13、23、33、43、53、73 粘着部
4、24A、24B、54 ソフトタッチシート
5、25、55 液不透過性シート
10、50、70、80 生理用ナプキン
36、46 弾性シート
47 凹形状の長溝
58、68 体液誘導茎
79 固定用タブ

Claims (11)

  1. シート状吸収性物品と共に使用され、シート状吸収性物品の機能を補完しあるいはシート状吸収性物品に新たな機能を付与する吸収性物品用補助シートであって、
    前記吸収性物品用補助シートは、一対の***の所定範囲を無理なく嵌合せしめる貫通孔を備え、
    前記貫通孔の深さは、前記吸収性物品用補助シートの貫通孔が前記一対の***に嵌合したときに当該一対の***が当該貫通孔に嵌入される深さよりも大きく設定されており、
    前記吸収性物品用補助シートの身体側面には、着用者の身体との粘着を行う粘着部を備え、
    前記吸収性物品用補助シートの身体側面には弾性シートが取り付けられており、前記粘着部は当該弾性シート上に設けられていることを特徴とする吸収性物品用補助シート。
  2. 前記吸収性物品用補助シートは、液不透過性シート及び/又はソフトタッチシートを単位とした一層若しくは多層の構造となっていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品用補助シート。
  3. 前記液不透過性シートは、通気性を有するものであることを特徴とする請求項2記載の吸収性物品用補助シート。
  4. 前記ソフトタッチシートは、不織布シート及び/又はフォームシートであることを特徴とする請求項2又は3記載の吸収性物品用補助シート。
  5. 前記貫通孔は、開口が長楕円形状のものであることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
  6. 前記貫通孔は、前記吸収性物品用補助シートの長手方向における両端部のいずれか一方側に偏倚して配置されたものであることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の吸収性物品用補助シート。
  7. 前記粘着部は、前記貫通孔の周縁部近傍を通過する帯状のものとして形成されたものか、若しくは、当該周縁部に沿って形成されたものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品用補助シート。
  8. 前記吸収性物品用補助シートは、前記弾性シートが取り付けられている範囲において、長手方向に凹形状の長溝が列状に複数本並設されたものであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品用補助シート。
  9. 前記貫通孔から前記シート状吸収性物品へと体液を誘導する体液誘導茎が、前記貫通孔に連接して設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品用補助シート。
  10. 前記体液誘導茎は、反身体側を底部とする有底状のものであることを特徴とする請求項9に記載の吸収性物品用補助シート。
  11. 前記吸収性物品用補助シートの長手方向の両側部においては、前記シート状吸収性物品に固定するための帯状の固定用タブが取り付けられていることを特徴とする請求項1から0のいずれか1項に記載の吸収性物品用補助シート。
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