JP4566671B2 - 移動通信端末および移動通信端末のデータ受信方法 - Google Patents

移動通信端末および移動通信端末のデータ受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば携帯電話機に代表される移動通信端末および移動通信端末のデータ受信方法に関するものである。
たとえば携帯電話機に代表される移動通信端末の高速無線通信方式として、近年、cdma2000 1x-EV DO方式が開発されている。上記cdma2000 1x-EV DO方式は、電波産業会(ARIB)において、Std. T64 IS-2000 C.S.0024 “High Rate Packet Data Air Interface Specification”で標準化されているもので、cdma2000 1x方式に対してさらにデータ通信に特化してデータレートを改善することを目的とした方式である。なお、cdma2000 1x-EV DOにおいて、EVはEvolution、DOはData onlyの意である。
cdma2000 1x-EV DO方式(以下、EVDO方式と略記する)において、上り(移動通信端末から基地局への送信)の無線インタフェースの構成は、変調方式としてQPSKを、多重方式として符号分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)を用い、cdma2000 1x方式(以下、1x方式と略記する)とほぼ同等の構成である。
EVDO方式の下り(基地局から移動通信端末への送信)の無線インタフェースの構成は、1x方式とは大きく異なる。すなわち、変調方式は移動通信端末の受信状態に応じてQPSK,8PSK,16QAMを使用し、多重方式は符号分割多重アクセスではなく、時分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiplex Access)が使われる。
このTDMAでは、時間を1/600秒単位で分割し、その時間内では1つの移動通信端末(以下、適宜「端末」と略記する)だけとの通信を行い、通信相手の端末を時間により切り替えることにより複数の端末と通信を行うので、個々の端末に対して最大の電力をもってデータ通信を行うことが可能となり、端末間で行うデータ通信を高速に行うことができる。
TDMAでは、従来のPDC(Personal Digital Cellular)等とは大きく異なり、基地局側は、スロット毎に通信を行う端末を決定(スケジューリング)するようになっている。
また、EVDO方式では、端末側の受信状態が良いほど高い瞬時受信レートで受信することができる。さらに、スケジューリングによっては、受信状態が良いほど受信スロットの割り当てられる確率が高くなる。このため、受信状態がスループットに大きく影響を与え、受信状態が良いほど高いスループットを得ることができる。これがEVDO方式の大きな特徴となっている。さらに、複数のアンテナにより受信した信号を合成することで、より感度を向上させることのできる特徴を有している。
上述したEVDO方式に示されるような高速通信を行う移動通信端末であっても、様々な改良技術の開発が行われているところである。
たとえば、下記特許文献1では、基地局の送信能力を効率良く使用するためのスロットの割り当てに関する技術について開示され、下記特許文献2では、下りのデータ通信における誤り率とデータレート(通信速度)を最適化する技術について開示されている。
特開2002−369247号公報 特開2002−344560号公報
フェージングの影響を回避し、受信状況を改善する技術の1つとしてダイバシティ受信が用いられる。ダイバシティ受信(アンテナダイバシティ)では、複数のアンテナから受信した信号を選択/合成することで、様々な条件で信号強度が高い受信信号を得ることができる。
しかしながら、ダイバシティ受信には、複数本のアンテナおよび受信系統を要するため、ダイバシティ受信を行わない場合と比較して、より多くの消費電力が発生する。
そして、ダイバシティ受信が可能な例えばEVDO方式の移動通信端末においても消費電力のさらなる低減が求められている。
したがって、本発明の目的は、ダイバシティ受信を行うか否かを適切に制御することで必要な通信速度を確保しつつ低消費電力を実現する移動通信端末および移動通信端末のデータ受信方法を提供することにある。
上記課題を克服するために、本発明の第1の観点は、複数の受信系統と、前記複数の受信系統からそれぞれ受信した受信信号に基づいて、ダイバシティ受信を行うか否かを制御する受信制御部と、を有し、前記受信制御部は、前記受信信号に基づいて受信状態情報を算出し、当該受信状態情報に基づいた予測データレートである第1のデータレートを決定し、前記第1のデータレートが所定の第2のデータレートに達している場合にはダイバシティ受信を行わず、かつ当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求し、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行い、ダイバシティ受信を行った場合の受信状態情報に基づいた予測データレートである第3のデータレートを決定し、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、当該第2のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求し、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求し、前記第2のデータレートは、受信状態が良好な場合に、受信状態が良好でない場合よりも高い値に設定される移動通信端末である。
好適には、前記受信制御部は、ネットワークから受信するデータのデータ量を取得し、当該データ量に応じて、前記第2のデータレートの値を変更する。
好適には、前記受信制御部は、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加するか否かを、前記受信状態情報に基づいてさらに判断し、前記判断の結果、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加しない場合はダイバシティ受信を行わず、かつ前記第1のデータレートをもってデータ通信を行うことを前記ネットワークに対して要求せず、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加する場合にダイバシティ受信を行う。
好適には、前記受信系統は、受信信号を増幅する増幅器を含み、前記受信制御部は、前記増幅器に対し、複数段階のゲイン設定を有するゲイン設定手段と、前記増幅器の基準信号を調整し、前記増幅器の出力信号を変更する基準信号調整手段と、を有する
好適には、前記受信制御部は、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、当該第1のデータレートと前記第2のデータレートとが等しくなるように、前記増幅器の基準信号を調整し、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達したならば、当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求する。
好適には、前記受信系統は、受信信号を増幅する増幅器を含み、前記受信制御部は、前記増幅器に対し、複数段階のゲイン設定を有するゲイン設定手段と、前記増幅器の基準信号を調整し、前記増幅器の出力信号を変更する基準信号調整手段と、を有するとともに、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートと前記第2のデータレートが等しくなるように、前記増幅器の基準信号を調整し、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達したならば、前記第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求する。
上記課題を克服するために、本発明の第2の観点は、複数の受信系統を有し、ダイバシティ受信を行うことが可能な移動通信端末のデータ受信方法であって、受信信号に基づいて受信状態情報を算出するステップと、当該受信状態情報に基づいた予測データレートである第1のデータレートを決定するステップと、当該第1のデータレートが所定の第2のデータレートに達しているか否か判断するステップと、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、ダイバシティ受信を行わず、当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行い、ダイバシティ受信を行った場合の受信状態情報に基づいた予測データレートである第3のデータレートを決定するステップと、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、当該第2のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、前記第2のデータレートを、受信状態が良好な場合に、受信状態が良好でない場合よりも高い値に設定するステップと、前記ネットワークからデータを受信するステップと、を有する移動通信端末のデータ受信方法である。
好適には、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加するか否かを、前記受信状態情報に基づいて判断するステップと、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加する場合にはダイバシティ受信を行い、受信信号の強度が増加しない場合はダイバシティ受信を行わないステップと、
をさらに有する。
本発明によれば、受信状況等に応じて、ダイバシティ受信が必要ない場合にはダイバシティ受信を行わないように制御するため、低消費電力が実現できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る移動通信端末としての携帯電話機が適用される無線通信システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
本実施形態に係る携帯電話機10は、図1に示すように、無線通信部により、基地局20を経由し、通信網30を介してサーバ装置40に所望のデータを要求して、要求に応じたWebデータ等を表示部に表示する機能を有する。
なお、添付図面においては、携帯電話機10をMS(Mobile station)、基地局20をBS(Base station)、と略記することがある。
本実施形態に係る携帯電話機10は、メインアンテナとサブアンテナと受信系回路を有し、EVDO方式のデータ通信を基地局20と行う。その際、メインアンテナとサブアンテナから受信した受信信号に対し、ダイバシティ受信(以下、適宜ダイバシティと略記する)を行うか否かについて選択的に制御可能に構成されている。
EVDO方式では、無線通信端末から受信した受信状態を通知する情報に基づいて、基地局20がこの無線通信端末へ送信するデータの変調方式を切り替えることにより、この端末の受信状態が「良好」なときは誤り耐性が低いが高速な通信レート、受信状態が悪いときは低速だが誤り耐性の高い通信レートを使用することが可能となる。
また、EVDO方式の下り方向(基地局から無線通信端末への方向)では、時間を1/600秒単位で分割し、その時間内では一つの携帯通信端末だけとの通信を行い、通信相手の携帯通信端末を時間により切り替えることにより複数の携帯通信端末と通信を行う、TDMAを採用している。これにより、常に、個々の無線通信端末に対して最大の電力を持ってデータ送信を行うことが可能となり、携帯通信端末間で行うデータ通信を最速のデータレートで行うことができる。
図2は、本発明に係る無線通信端末としての携帯電話機10の一実施形態を示すブロック構成図である。
本実施形態に係る携帯電話機10は、図2に示すように、無線通信部11、記憶部としてのメモリ12、表示部13、操作部14、スピーカ15aおよびマイクロフォン15bとを含む音声処理部15、およびCPU16を有している。
なお、無線通信部11およびCPU16は、本発明の受信制御部の一実施形態である。
無線通信部11は、電波を利用した無線通信を行うために、CPU16で処理された画像データ、音声情報、電子メール等の各種情報を変調して送受信アンテナを通して基地局20を含む通信網30に送信する。
また、無線通信部11は、サーバ装置40から通信網30、基地局20を介して送信されてくる画像データ、音声情報、電子メール等を、送受信アンテナを通して受信し、受信した各種情報を復調してCPU16に出力する。
無線通信部11は、たとえば図2に示すように、メインアンテナ111、サブアンテナ112、切替スイッチ113、第1の受信回路114、第2の受信回路115、送信回路116、およびベースバンド部117を有している。
なお、メインアンテナ111および第1の受信回路114、サブアンテナ112および第2の受信回路115は、それぞれ本発明の受信系統の一実施形態である。
切替スイッチ113は、メインアンテナ111と第1の受信回路114または送信回路116との接続切り替えを行う。
送信回路116は、切替スイッチ113を介して、ベースバンド部117により供給される送信データを、メインアンテナ111により基地局20へ送信する。
第1の受信回路114および第2の受信回路115は、それぞれメインアンテナ111およびサブアンテナ112から受信した受信信号(EVDO方式に従ったパイロット信号)を基地局20から受信した受信信号の変調方式に対応する復調方式によって、ベースバンド帯域の受信信号から多重化信号に復調する。
図3は、各受信回路の構成を示す回路ブロック図である。
図3に示すように、各受信回路は、不要周波数帯域からの混信を防ぐためのバンドパスフィルタ(BPF)201、受信信号を増幅するための低雑音増幅器(以下、LNA:Low Noise Amplifierと略記する)、ベースバンド帯域の受信信号から多重化信号に復調するための混合器203を含んで構成される。本実施形態においては、たとえばQPSK(quadrature phase shift keying )、8PSK(8-position quadrature phase shift keying)、16QAM(16-position phase amplitude modulation )の3種のいずれかの復調方式によって復調を行う。
また、LNA202と混合器203に対して、ベースバンド部117により消費電流を可変とするための制御が行われる。
具体的には、LNA202に対して、ゲイン制御とリファレンス電流の制御が行われる。ゲイン制御では、ソフトウエア上でゲインモードをセットすることにより行われる複数のステップのゲイン設定を行う処理、リファレンス電流の制御では、各ステップのゲインにおいて、LNA202の増幅のためのリファレンス電流の調整を行う処理、が含まれる。リファレンス電流の制御は、LNA202に印加される電圧を制御することで、増幅の際のリファレンス電流を調整することにより行われる。
また、混合器203に対しても、同様に、ベースバンド部117から印加電圧を制御する。以上により、ベースバンド部117により、受信信号ラインの消費電流を可変とする構成となっている。
なお、ベースバンド部117により行われる複数のステップのゲイン制御は、本発明のゲイン設定手段の一実施形態であり、各ステップにおけるリファレンス電流の制御は、本発明の基準信号調整手段の一実施形態である。
ベースバンド部117は、第1の受信回路114および第2の受信回路115において復調された受信データを入力し、図示しない復号器によって復号処理、具体的には、スペクトル拡散されている受信多重化信号をスペクトル逆拡散する。
ベースバンド部117は、CPU16によりダイバシティ受信を行うか否かを制御される。ダイバシティ受信を行う場合には、第1および第2の受信回路114,115から得られた信号を最大比合成法や最小平均自乗誤差法により合成し、フェージング環境での受信性能の劣化を補う。
ここで、自局に割り当てられた受信データ(たとえば、通話相手からの通話信号やダウンロードを希望したデータ等)があった場合には、受信データを復号器からCPU16に出力する。
さらに、復号器は復号処理の過程において、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)を取得する。
CDMA方式の携帯電話機では、受信した多重化信号の電界強度を算出した後、スペクトル逆拡散することで、自機宛の受信信号の電界強度を算出する。Ec/Ioは、多重化信号の電界強度と自機宛の受信信号の電界強度との比率である。なお、Ec/Ioの大きさに応じて、アンテナピクトにより受信状態が表示部13上に表示される。
Ec/Ioは、本発明の受信状態情報の一実施形態である。
また、ベースバンド部117は、以下に示す(1)式に基づいてCIR(搬送波対干渉比)を算出する。
(数1)
CIR=(Ec/Io)/(1-Ec/Io) …(1)
上述の式に基づいて求められたCIRは、復号器から図示しない予測器に出力され、予測器において、次の受信スロットタイミング(ここで、1スロットは1.66ms=1/600秒)におけるCIRの値が予測される。
ここでの予測の方法については、特に限定しないが、線形予測等の方法が例として挙げられる。また、予測器が何スロット後のCIRを予測すればよいかを指示する情報は、携帯電話機10の電源オン時に基地局20から送信されてくる種々の制御信号に含まれている。そして、予測器によって求められた予測CIRは、図示しないCIR−DRC変換部に供給される。
CIR−DRC変換部は、図示しないCIR−DRC変換テーブルに基づいて、DRCを算出する。このDRC(Data Rate Control Bit)とは、CIRから期待される、携帯電話機10において所定の誤り率以下で受信可能な最高データレートである。ここで、CIR−DRC変換テーブルには、CIRの変動に対するDRCが定義されている。CIR−DRC変換テーブルでは、たとえば、CIRが「上昇傾向」であるか、「下降傾向」であるか、「高レベル安定」であるか、「低レベル安定」であるか、に応じてDRCを決定している。すなわち、ベースバンド部117では、CIRの変動を監視し、逐次CIR−DRC変換部によりDRCを算出する構成となっている。
なお、DRCは、本発明の第1のデータレートの一実施形態である。
ベースバンド部117は、ダイバシティ受信を行った場合の効果を示す情報(ダイバシティ効果情報)を要求するダイバシティ効果要求に対して、CPU16に当該情報を供給する。
ベースバンド部117は、CPU16からの受信回路設定値に基づいて、各受信回路(第1の受信回路114および第2の受信回路115)のLNA202および混合器203に対して必要な制御値をセットする。すなわち、LNA202に対するソフトウエアによるゲイン設定や、リファレンス電流を調整するためのLNA202および混合器203に対する印加電圧の設定を行う。
ベースバンド部117は、CPU16からの制御信号に基づいて、ダイバシティ受信を行うか否かについて制御を行う。すなわち、ダイバシティ受信を行わない場合には、メインアンテナ111から第1の受信回路114を経由して得られた多重化信号に基づいて処理を行い、ダイバシティ受信を行う場合には、第1の受信回路114および第2の受信回路115のそれぞれから得られた多重化信号に基づいて処理を行う。
ベースバンド部117は、CPU16により算出されたデータレート(後述するODR3)や送信データを、マルチプレクサによって多重化し、符号化器によって更に符号化して、送信回路116に出力する。
メモリ12は、EEPROM等の不揮発性メモリを含み、CPU16の処理に必要な様々なデータをあらかじめ記憶する。
表示部13は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescent)等の表示デバイスを有し、CPU16の制御の下、通話機能のために入力した電話番号や各種メッセージ、テキストデータ等を表示する。
また、表示部13は、CPU16の制御に従って、表示部にWeb表示などを行っているときに、画面の更新(次の頁の要求や、検索開始ボタンなど)を指示するカーソル(枠や矢印)を複数の表示形式で表示する。
操作部14は、終了(終話)/電源キー、開始(発呼)キー、数字等に対応した複数のテンキー等を有し、これらのキーが操作されることにより、ユーザからの入力情報をCPU16に供給する。
音声処理部15は、音声処理回路を有し、通話機能のために音声出力を行うスピーカ15aと、音声入力を行うマイクロフォン15bとが接続されている。
音声処理部15は、無線通信モードにおいて、マイクロフォン15bにより収音した音声に対して所定の処理を行ってCPU16に出力する。
音声処理部15は、CPU16により供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカ15aから放音させる。
CPU16は、携帯電話機10の全体の制御を行う。
たとえば、CPU16は、無線通信部11における各種情報の無線による送受信の制御、音声処理部15に対する音声情報の処理、表示部13への情報の表示、カーソルの表示形式の変更制御、および点灯制御、操作部14の入力情報に応じた処理、メモリ12に対するアクセス制御等を行う。
CPU16は、ベースバンド部117に対し、ダイバシティ受信を行うか否かを制御する。すなわち、Ec/Ioに基づく受信状況、ネットワークから取得するデータ量、DRC等に基づいて、ダイバシティ受信を行うべきか否かを決定し、制御信号をベースバンド部117に対して送出する。
CPU16は、ベースバンド部117から与えられる受信情報(上述したEc/Io、DRC等)に基づいて、受信環境/受信状況に応じた最適なデータレートを逐次算出するためのデータレート計算プログラム(以下、DRCプログラムと略記する)を実行する。
CPU16は、DRCプログラムの実行結果であるデータレートODR1〜ODR3と、当該データレートを実現するための受信回路の設定値とを、ベースバンド部117に送出する。DRCプログラムの処理内容については、後述する。
次に、実施形態に係る無線通信システムの動作について、図4乃至図6に関連付けて述べる。
図4は、実施形態に係る無線通信システムにおいて、基地局20(BS)と携帯電話機10(MS)の間のデータフローについて示した図である。図5は、基地局20(BS)の処理を示すフローチャートである。図6は、携帯電話機10(MS)の処理を示すフローチャートである。
なお、図4では、携帯電話機10(MS)の内部における、ベースバンド部117とCPU16間で行われるデータフローについても示している。ここで、CPU16は、入力データに基づいて、主としてDRCプログラムを実行する。
図4において、サーバ装置40から通信網30を介してダウンロード対象のデータを取得する処理が開始されると、基地局20は、当該データのデータ量(転送データ量)を含む情報(転送データ情報)を、例えばFAT形式に則ったヘッダデータの形式にて、携帯電話機10へ送出する(図4(a)、図5のステップST1,ST2)。
携帯電話機10は、基地局20より転送データ情報を受信する(図6のステップST10)。なお、図4に示すフローの初期状態においては、携帯電話機10は、ダイバシティ受信を行わない状態で転送データ情報を受信する。
携帯電話機10では、転送データ情報をベースバンド部117で受け(ステップST10)、当該転送データ情報をCPU16へ送出するとともに(図4(b))、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)を算出し(図6のステップST11)、CPU16へ送出する(図4(c))。
さらに、ベースバンド部117では、算出したEc/IoからCIR(搬送波対干渉比)を上述した(1)式に基づいて算出した後、CIRの変動に基づいて、CIR−DRC変換テーブルを参照し、携帯電話機10において所定の誤り率以下で受信可能な最高データレートであるDRCを算出する(図6のステップST12)。そして、算出されたDRCをCPU16へ、次以降の下りタイムスロットにおける下りデータレートの希望値として、送出する(図4(b))。
なお、一般のEVDO方式の携帯電話機では、基地局20からのデータ送信におけるデータレートを決定するために、DRCを基地局20に送信するが、本実施形態の無線通信システムでは、このDRCを現段階ではそのまま基地局20に送信するわけではない。
次に、受信状況と転送データ量に応じたデータレートを決定するための閾値となるODR0と、この閾値に基づいたデータレートODR1とを算出する(図4(e))。
図7は、本実施形態に係る携帯電話機10におけるデータレート決定のための制御の一例について示す表図である。
図7に示す例において、(a)はEc/Ioにより示される受信状況が「最良」である場合、たとえばEc/Ioに対する所定の閾値に基づいて、アンテナピクトにより3本表示されている場合を示し、(b)はEc/Ioにより示される受信状況が「良好」である場合、たとえばEc/Ioに対する所定の閾値に基づいて、アンテナピクトにより2本表示されている場合を示す。なお、アンテナピクトとは、ユーザに電波状態を知らせるために表示部13に表示するアイコンの一種であって、一般的には、「非常に不安定」から「最良」までを0本から3本で示し、「サービスエリア外」を「圏外」として表示するものである。
DRCプログラムは、Ec/Ioと転送データ量に基づいて、必要十分であると考えられるデータレートODR0を算出する(図6のステップST13)。これは、Ec/Ioおよび転送データ量が大きい程、ODR0が大きくなるように算出する。図7に示す例において、Ec/Ioにより示される受信状況が「最良」である場合には、転送データ量が1Mバイト以上では、ODR0が500kbpsと算出される。
なお、ODR0は、本発明の第2のデータレートの一実施形態である。
さらに、DRCプログラムは、ODR0とDRCとを比較した結果に基づいて、ODR1を算出する(図6のステップST14)。すなわち、ODR0がDRCよりも大きい場合にはODR1をODR0とし、ODR0がDRCよりも小さい場合にはDRCをODR0とする。つまり、必要ないのにも関わらず速いデータレートが選択され、無駄な電力が消費されるということがないように、ODR1は、ODR0およびDRCのうち、いずれか小さい方が選択される。
たとえば、図7に示す例において、Ec/Ioにより示される受信状況が「最良」であり、転送データ量が1Mバイト以上である場合には、ODR0が500kbpsと算出されたので、DRCが500kbps以上であるときに、ODR1は500kbpsとなり、DRCが500kbps未満であるときに、ODR1はDRCと同一の値となる。
次に、CPU16は、ダイバシティ効果要求を行うか否かを決定して、当該決定に応じてダイバシティ効果要求をベースバンド部117に対して行う(図4(f))。
図7に示す例では、Ec/Ioにより示される受信状況が「最良」である場合には、ODR1の値に関わらず、ダイバシティ受信が不要であると判断し、ダイバシティ受信効果要求を行わない。Ec/Ioにより示される受信状況が「良好」である場合には、DRCの値がODR0未満である場合には、ダイバシティ受信によりEc/Ioが増加する可能性があるため、ダイバシティ受信効果要求を行う。
ダイバシティ効果要求を受けたベースバンド部117では、ダイバシティ受信を行った場合とダイバシティ受信を行わない場合とで、Ec/Ioが増加するか否かをチェックし、ダイバシティ効果情報としてCPU16へ出力する(図4(g)、ステップST15)。
DRCプログラムでは、ダイバシティ効果情報に基づいて、ダイバシティ受信によりEc/Ioが増加しないと判断した場合には(図6のステップST16)、図6のステップST14で算出したODR1を最終的な要求データレートとする。CPU16は、このODR1を最終的な要求データレートとしてベースバンド部117へ出力する。
次に、DRCプログラムでは、ダイバシティ効果情報に基づいて、ダイバシティ受信によりEc/Ioが増加すると判断した場合には(図6のステップST16)、ODR1を算出したときと同様に、ODR2を算出する(図4(h)、図6のステップST17)。すなわち、ダイバシティ受信を行うことにより増加した新しいEc/Ioに基づいて、DRCを算出する。そして、このDRCに基づいて、ステップST14にてODR1を算出したようにして、ODR2を算出する。
CPU16は、DRCプログラムが算出したODR2をベースバンド部117へ出力する(図4(i))。
なお、ODR2は、本発明の第3のデータレートの一実施形態である。
次いで、DRCプログラムでは、ダイバシティ受信を行うか否かに関わらず、これまでに算出されたODR1またはODR2に基づいて、受信回路(第1の受信回路114および第2の受信回路115)のリファレンス電流を最適に制御するための回路設定値(受信回路設定値)を算出する(図4(j)、図6のステップST18,19)。具体的には、受信回路設定値は、受信回路のLNA202に対する複数のステップのゲイン設定と、LNA202および混合器203に対する印加電圧を制御することによるリファレンス電流の調整のための設定値である。これにより、受信回路設定値を最適にすることで、受信回路における消費電流を低減することが目的である。
この受信回路設定値の算出処理について、以下に述べる。
図8は、データレートと受信回路設定値との関係を示す図である。図において、データレートはA<B<…<L<Mとなっており、ゲインステップの設定はGAIN_0<GAIN_1<GAIN_2となっており、受信回路の消費電流はI_0_R0>I_0_R0>…>I_2_R3>I_2_R4となっている。すなわち、要求データレート(ODR0,ODR1)が小さい場合(つまり受信状態が良くない場合)には、その分LNA202のゲインを増加させなければならず、消費電流も増加する。逆に、要求データレート(ODR0,ODR1)が大きい場合には、LNA202のゲインを増加させる必要がないので、消費電流が低減する。
また、同じゲインステップ(たとえば、GAIN_0)において、消費電流を細かく制御できるように、リファレンス電流を調整する。たとえば、ゲインステップがGAIN_0の場合に、リファレンス電流調整値をREF_0→REF_1→REF_2と変化させると、消費電流が微増する。
図9は、受信回路設定値の算出処理におけるゲインと消費電流との関係を示した図である。
図9に示すように、各ステップにおけるゲイン設定により、消費電流は、Range0_L〜Range0_H、Range1_L〜Range1_H、Range2_L〜Range2_H、Range3_L〜Range3_H、Range4_L〜Range4_Hの領域をとることができ、各ステップのゲイン設定において、リファレンス電流を調整することで各領域内の消費電流を調整することができる。
データ通信処理の初期状態(図4のフローの最初の状態)では、受信回路のLNA202は最もゲインが低い状態、すなわち、消費電流が最も小さい値となるように、たとえば、GAIN_5およびREF_5が設定されている。
算出されたODR0もしくはODR1に基づいて、図8に示すようなテーブルデータから受信回路設定値を算出する。
その際には、まず、初期状態ではGAIN_5およびREF_5に設定されているので、GAIN_5を維持したまま、REF_5をREF_5→REF_4→…と変化させ、対応するデータレートがODR0もしくはODR1を満足するか否かを逐次チェックする。リファレンス電流の調整のみではODR0もしくはODR1を満足できない場合には、ゲインステップの設定をGAIN_5からGAIN_4に変化させ、同様にリファレンス電流を変化させて、ODR0もしくはODR1を満足するか否かを逐次チェックする。
以上のようにして、ODR0もしくはODR1を満足する最も低いゲイン(すなわち、最も小さい消費電流)が得られる受信回路設定値を算出する。
逆に、初期状態ではゲインが最も高くなるように設定しておいて、ODR0もしくはODR1が許容する最も低いゲインが得られるように、ゲイン設定を順次低下させて受信回路設定値を算出するようにしてもよい。
このように、DRCプログラムが算出した受信回路設定値は、CPU16によりベースバンド部117へ出力され(図4(k))、ベースバンド部117は、受信回路のLNA202に対するゲイン設定を変更するとともに、LNA202および混合器203に対する印加電圧を調整して、リファレンス電流を変更する(図6のステップST20)。
なお、受信回路のLNA202のゲインを変更すると、ベースバンド部117で算出されるEc/Ioが若干変動するため、受信回路設定値を更新するごとに、図6のステップST11〜21の処理を行うようにしてもよい(図6のステップST21)。これにより受信回路の設定に応じた最適なデータレートとしてODR3を得ることができる。
たとえば、受信回路設定値を変更したことにより、ODR1もしくはODR2がODR0とほぼ同じ値になった場合には、これ以上受信回路設定値を変更しても受信性能が向上しないことがわかるので、その時点で受信回路設定値を確定させるようにしてもよい。
以上のようにして、受信回路設定値と、最終的に要求するデータレートであるODR3を決定して、これらの情報をCPU16はベースバンド部117へ送出し、ベースバンド部117は、基地局20に対してODR3を下り予測データレートとして通知し、データ転送を開始するように要求する(図6のステップST22、図4(l))。
基地局20では、携帯電話機10からデータ転送開始要求があった場合には(図5のステップST3)、ダウンロード対象のデータの送信を開始する(ステップST4、図4(n),(m))。
データ送信中(ダウンロード中)には、携帯電話機10は、現在までに取得したデータ量(取得データ量)を監視し、その取得データ量を基地局20(BS)へ送信する(図4(o)、ステップST5)。そして、基地局20より更新された転送データ情報(図5のステップST6)に基づいて、図6に示すフローチャートの処理を所定の間隔毎に実行する。これにより、携帯電話機10では、転送データ情報に応じた最適なデータレートを逐次算出することが可能となる。
すなわち、ダウンロードが進行するにつれて、転送データ量が低減していくので、より小さなDRCで必要十分なデータレートであるODR0を満足することができるようになる。したがって、ダウンロードが進行するにつれて、より消費電流が低い受信回路設定値とすることができる。
ダウンロ一ドが完了すると、基地局20は送信終了通知を携帯電話機10へ送信し(図4(p))、これに応じて、携帯電話機10が回線切断要求を行うと(図4(q))、基地局20は回線を切断する(ステップST7)。
回線切断要求を行った後は、携帯電話機10は、受信回路設定値をデフォルトの値(GAIN_0およびREF_0)に戻すとともに、ダイバシティ受信に設定されていればダイバシティ受信を解除する。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯電話機10によれば、ダウンロード対象データのデータ量を含む転送情報と、受信状態の指標となるEc/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)とに基づいて、必要十分なデータレートであるODR0を決定し、このODR0と、所定の誤り率以下で受信可能な最高データレートであるDRCとを比較した結果に基づいて、ダイバシティ受信を行うか否かを決定するため、受信環境/受信状況に応じてダイバシティ受信を行うか否かを適切に判断することができる。したがって、受信環境/受信状況からみて、ダイバシティ受信を行うことが必要ないのにもかかわらず、ダイバシティ受信を行って無駄な電力を消費することがない。
その際に、ダイバシティ受信を行うことで受信状況が改善されるか否かをベースバンド部117が判断するようにしたので、マルチパスの影響が少なくダイバシティ受信の効果を得られない場合等でも、適切にダイバシティ受信を行うか否かを判断することができる。
本実施形態に係る携帯電話機10によれば、ODR0とDRCとを比較した結果、ODR0およびDRCのうち、いずれか小さい方を選択して要求データレート(ODR)とするので、必要ないのにも関わらず速いデータレートが選択され、無駄な電力が消費されるということがない。
本実施形態に係る携帯電話機10によれば、ダイバシティ受信を行う場合、行わない場合のいずれの場合でも、必要十分なデータレート(ODR0)を満足するような受信回路設定を行うので、受信回路の消費電流を、ODR2を満足する最も少ないものとすることができる。
本実施形態に係る携帯電話機10によれば、受信回路設定を行った後、当該受信回路設定により更新されたEc/Ioに基づいて、最終的な要求データレート(ODR3)を算出し、基地局20に通知するので、データ送信の際に、常に、受信回路の消費電流を最も少なくするデータレートとすることができる。
本実施形態に係る携帯電話機10によれば、受信回路設定を行う際に、受信回路のLNA202に対し、複数のステップのゲイン設定のための処理と、各ステップにおいて、リファレンス電流の調整のための処理とを組み合わせて行うので、LNA202の出力電流に対して、細かい制御を行うことが可能となる。すなわち、複数のステップのゲイン設定のための処理しか行わないとすると、各ステップ毎のゲイン変化が大きいので、要求データレートを満足しないために大幅にゲインを増加させることになって消費電流が大幅に増加する結果を招来する場合があるが、携帯電話機10では、その場合でも設定されたゲインを変更せずに、リファレンス電流を調整することで、要求データレートに対する最適な消費電流とすることができる。
なお、本発明の実施形態は、上述した内容に拘泥せず、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な改変が可能である。
たとえば、ODR0を算出する際に、データ通信の時間帯を考慮するようにしてもよい。
すなわち、トラフィックが空いている深夜の時間帯でなされる、蓄積配信等のPush型情報のデータ通信について、高いデータレートを必要としないので、昼間時間帯よりもODR0を小さい値に設定しておくことができる。これにより、蓄積配信等において、ダイバシティ受信が選択され、無駄に電力を消費することがなくなる。
また、携帯電話機10が充電台を介してACアダプタに接続され、動作電力が外部電源により供給されている場合には、バッテリの消耗を考慮する必要がないので、ダイバシティ受信を解除する必要はない。
実施形態に係る携帯電話機が適用される無線通信システムの一実施形態を示すシステム構成図である。 実施形態に係る携帯電話機の一実施形態を示すブロック構成図である。 受信回路の一実施形態を示すブロック構成図である。 実施形態に係る無線通信システムにおいて、基地局20(BS)と携帯電話機10(MS)の間のデータフローについて示した図である。 基地局20(BS)の処理を示すフローチャートである。 携帯電話機10(MS)の処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る携帯電話機10におけるデータレート決定のための制御の一例について示す表図である。 データレートと受信回路設定値との関係を示す表図である。 受信回路設定値の算出処理におけるゲインと消費電流との関係を示した図である。
符号の説明
10…携帯電話機、11,11A…無線通信部、111…送受信アンテナ、112…サブアンテナ、113…切替スイッチ、114…第1の受信回路、115,115A…第2の受信回路、116…送信回路、117…ベースバンド部、12…メモリ、13…表示部、14…操作部、15…音声処理部、16…CPU、20…基地局、30…通信網、40…サーバ装置。

Claims (8)

  1. 複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統からそれぞれ受信した受信信号に基づいて、ダイバシティ受信を行うか否かを制御する受信制御部と、を有し、
    前記受信制御部は、
    前記受信信号に基づいて受信状態情報を算出し、当該受信状態情報に基づいた予測データレートである第1のデータレートを決定し、
    前記第1のデータレートが所定の第2のデータレートに達している場合にはダイバシティ受信を行わず、かつ当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求し、
    前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行い、ダイバシティ受信を行った場合の受信状態情報に基づいた予測データレートである第3のデータレートを決定し、
    前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、当該第2のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求し、
    前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求し、
    前記第2のデータレートは、
    受信状態が良好な場合に、受信状態が良好でない場合よりも高い値に設定される
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. 前記受信制御部は、ネットワークから受信するデータのデータ量を取得し、当該データ量に応じて、前記第2のデータレートの値を変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
  3. 前記受信制御部は、
    前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加するか否かを、前記受信状態情報に基づいてさらに判断し、
    前記判断の結果、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加しない場合はダイバシティ受信を行わず、かつ前記第1のデータレートをもってデータ通信を行うことを前記ネットワークに対して要求せず、
    ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加する場合にダイバシティ受信を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動通信端末。
  4. 前記受信系統は、受信信号を増幅する増幅器を含み、
    前記受信制御部は、
    前記増幅器に対し、複数段階のゲイン設定を有するゲイン設定手段と、
    前記増幅器の基準信号を調整し、前記増幅器の出力信号を変更する基準信号調整手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載の移動通信端末。
  5. 前記受信制御部は、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、当該第1のデータレートと前記第2のデータレートとが等しくなるように前記増幅器の基準信号を調整し、前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達したならば、当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求する
    ことを特徴とする請求項記載の移動通信端末。
  6. 前記受信系統は、受信信号を増幅する増幅器を含み、
    前記受信制御部は、
    前記増幅器に対し、複数段階のゲイン設定を有するゲイン設定手段と、
    前記増幅器の基準信号を調整し、前記増幅器の出力信号を変更する基準信号調整手段と、を有するとともに、
    前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートと前記第2のデータレートが等しくなるように、前記増幅器の基準信号を調整し、前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達したならば、前記第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
  7. 複数の受信系統を有し、ダイバシティ受信を行うことが可能な移動通信端末のデータ受信方法であって、
    受信信号に基づいて受信状態情報を算出するステップと、
    当該受信状態情報に基づいた予測データレートである第1のデータレートを決定するステップと、
    当該第1のデータレートが所定の第2のデータレートに達しているか否か判断するステップと、
    前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、ダイバシティ受信を行わず、当該第2のデータレートをもってデータ送信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、
    前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行い、ダイバシティ受信を行った場合の受信状態情報に基づいた予測データレートである第3のデータレートを決定するステップと、
    前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達している場合には、当該第2のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、
    前記第3のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、前記第3のデータレートをもってデータ通信を行うことをネットワークに対して要求するステップと、
    前記第2のデータレートを、受信状態が良好な場合に、受信状態が良好でない場合よりも高い値に設定するステップと、
    前記ネットワークからデータを受信するステップと、
    を有することを特徴とする移動通信端末のデータ受信方法。
  8. 前記第1のデータレートが前記第2のデータレートに達していない場合には、ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加するか否かを、前記受信状態情報に基づいて判断するステップと、
    ダイバシティ受信を行うことにより受信信号の強度が増加する場合にはダイバシティ受信を行い、受信信号の強度が増加しない場合はダイバシティ受信を行わないステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項記載の移動通信端末のデータ受信方法。
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