JP4564624B2

JP4564624B2 - Pottery electric furnace

Info

Publication number: JP4564624B2
Application number: JP2000130780A
Authority: JP
Inventors: 俊朗小瀧; 裕矢中田
Original assignee: Koito Industries Ltd
Current assignee: Koito Industries Ltd
Priority date: 2000-04-28
Filing date: 2000-04-28
Publication date: 2010-10-20
Anticipated expiration: 2020-04-28
Also published as: JP2001311586A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱形の炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、当該出し入れ口を横開きの扉体により開閉するようにした陶芸用電気炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の陶芸用電気炉としては、例えば、安全性を確保すべく、水平な台上の電気炉を台に対して所定角度（たとえば１５度）傾けたときに、転倒しないものが要求されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の陶芸用電気炉では、電気炉を傾けるときは、扉体を閉扉した状態に限らず、開扉した状態においても行われる。この扉体を開扉した状態では、横開きの扉体を有する電気炉の方が上開きの扉体を有するものより安定性が悪く、転倒する傾向が大きいという問題点があった。
【０００４】
また、炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、その出し入れ口を横開きの扉体により開閉する場合に、出し入れ口の脇に操作用ボックスを設けると、炉本体の内部から放射する熱が操作用ボックス内に伝わって、操作用ボックス内のプリント基盤などに悪影響を及ぼすという問題があり、出し入れ口の脇以外の場所に操作用ボックスを設けると、作品を焼成する際に、出し入れ口の手前側で作業の多くを行う使用者から操作用ボックスが離れ、焼成操作がし難く、使い勝手がよくないという問題点があった。
【０００５】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、横開きの扉体を有する電気炉であっても安定性を維持し、また、焼成の操作がし易く、使い勝手がよい陶芸用電気炉を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
［１］箱形の炉本体（１１）の手前側の正面壁（１１１）に出し入れ口（１２）を開設し、当該出し入れ口（１２）を横開きの扉体（２０）により開閉するようにした陶芸用電気炉において、
炉本体（１１）の底部（１１２）の手前側に設けられる前脚部材（１７）を備え、
前記前脚部材（１７）の下端部（１７１）は、前記扉体（２０）の手前側の正面部（２０１）を含む平面と同じ平面上の位置まで延設されていることを特徴とする陶芸用電気炉。
【０００７】
［２］前記前脚部材（１７）の下端部（１７１）は、前記出し入れ口（１２）の下縁に向かって開いた受け皿部（１７２）を有していることを特徴とする［１］に記載の陶芸用電気炉。
【０００８】
［３］前記炉本体（１１）の内壁を覆う断熱材（１５１，１５３）の内面に、炉内部側とは反対側の方へ凹入する内壁溝（１５２，１５４）が形成されており、
当該内壁溝（１５２，１５４）に、前記断熱材（１５１，１５３）の内面から炉内部へ出っ張らないように加熱部（３１）または温度センサ（３２）の少なくとも一方が収容されていることを特徴とする［１］に記載の陶芸用電気炉。
【００１０】
［４］前記炉本体（１１）の出し入れ口（１２）の脇には操作用ボックス（４０）が設けられており、
前記操作用ボックス（４０）の正面壁（４５）は、前記扉体（２０）の正面部（２０１）と同一の平面上に形成されており、
前記操作用ボックス（４０）の正面壁（４５）は操作手段（４２）を有していることを特徴とする［１］，［２］または［３］に記載の陶芸用電気炉。
【００１１】
［５］前記操作用ボックス（４０）の両側壁（４６）において、前記出し入れ口（１２）に近い方の側壁（４６）は、前記炉本体（１１）の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていることを特徴とする［４］に記載の陶芸用電気炉。
【００１２】
［６］前記操作用ボックス（４０）の内部には、前記出し入れ口（１２）に近い方の側壁（４６）に沿って仕切板（４７）が設けられており、
前記近い方の側壁（４６）と前記仕切板（４７）との間には、通気用の隙間（４８）が形成されており、
前記通気用の隙間（４８）の上端部および下端部（１７１）に、当該通気用の隙間（４８）を外気に連通するための通気口（４９）がそれぞれ穿設されていることを特徴とする［５］に記載の陶芸用電気炉。
【００１３】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
電気炉は水平な台あるいは床に置かれて使用される。作品の焼成においては、扉体（２０）を横開きして、炉本体（１１）の出し入れ口（１２）から炉内部に所定の作品を入れ、炉本体（１１）の出し入れ口（１２）を扉体（２０）により閉じて、焼成を開始する。
【００１４】
電気炉が水平な台あるいは床に置かれているとき、扉体（２０）の閉扉状態では、電気炉の重心は炉本体（１１）の中央部にある。一方、電気炉は、あらゆる使用状態で所定角度傾けても転倒しないことが要求される。
【００１５】
電気炉は扉体（２０）を閉扉状態から開扉状態にするだけで、電気炉の重心が、炉本体（１１）の中央部から手前側（炉本体（１１）の正面壁（１１１）の方）に移動する。そして、扉体（２０）を開扉状態にして、台上で電気炉を手前側（開扉状態の扉体（２０）の方）に所定角度（たとえば１５度）傾けた場合に、電気炉は前脚部材（１７）の下端部（１７１）を支点にして傾くようになる。このとき、電気炉の重心が手前側（炉本体（１１）の正面壁（１１１）の方）へさらに移動する。しかしながら、前脚部材（１７）の下端部（１７１）は炉本体（１１）の正面壁（１１１）からさらに手前側に延設されているため、電気炉の重心が前脚部材（１７）の下端部（１７１）を境にして手前側に移動することはなく、それにより、電気炉が転倒するおそれがなく、電気炉は安定性を維持する。
【００１６】
また、前脚部材（１７）は扉体（２０）の正面部（２０１）を含む平面から手前側に大きく出っ張ることがなく、作業中に前脚部材（１７）だけ当たるようなことはなく、前脚部材（１７）が邪魔にならないで、突起感もなく、美観がよい。
【００１７】
また、前脚部材（１７）の下端部（１７１）が、出し入れ口（１２）の周縁部を下方から臨むようにした受け皿部（１７２）を有しているので、焼成中に炉内部から出る流出物や、作品を炉内部から取り出すときの塵埃を外部に漏らさず収容することができ、焼成後の電気炉の掃除は受け皿部（１７２）を主に行えばよく、掃除が簡単になる。
【００１８】
作品を炉内部に入れるとき、加熱部（３１）が側部断熱材（１５１）の壁面から炉内部へ出っ張ってないので、炉内部から出し入れする作品が加熱部（３１）に当たることがなく、作品および加熱部（３１）の相互の損傷を防止することができる。
【００１９】
同じく、作品を炉内部に入れるとき、温度センサ（３２）が天井部断熱材（１５３）の内面から炉内部へ出っ張ってないので、炉内部から出し入れする作品が温度センサ（３２）に当たることがなく、作品および温度センサ（３２）の相互の損傷を防止することができる。
【００２２】
炉本体（１１）の出し入れ口（１２）の脇には操作用ボックス（４０）が設けられている。その操作用ボックス（４０）の正面壁（４５）が扉体（２０）の正面部（２０１）と同一の平面上に形成され、その正面壁（１１１）には、操作手段（４２）が設けられている。
【００２３】
それにより、電気炉の手前側（扉体（２０）の正面部（２０１）側）に位置する作業者にとって、視線の方向を変えずにあるいは、わずかに変えるだけで、操作手段（４２）の正面を見ることができ、また、扉体（２０）の正面部（２０１）から大きく奥まっていたり、反対に扉体（２０）の正面部（２０１）から大きく手前側に出っ張っていたりせず、腕を大きく伸ばしたり、腕を大きく曲げたりして、操作手段（４２）を扱う必要がなく、操作手段（４２）を容易に操作することができる。
【００２４】
このような操作用ボックス（４０）において、操作用ボックス（４０）の両側壁（４６）の一方（出し入れ口（１２）に近い方）は、炉本体（１１）１０の内部からの放射される熱が当たる。その放出される熱が当たる側壁（４６）には銀色塗装が施されている。炉本体（１１）１０の内部からの放射される熱は、銀色塗装が施された側壁（４６）で反射し、操作用ボックス（４０）の内部に熱が伝わらず、操作用ボックス（４０）の内部に収容される例えば、プリント基板などに悪影響を及ぼさない。
【００２５】
操作用ボックス（４０）の内部に熱による悪影響が及ばないように、さらに、仕切板（４７）が設けられている。仕切板（４７）は、操作用ボックス（４０）の内部にあって、銀色塗装が施された側壁（４６）に沿うようにして設けられている。
【００２６】
そして、その側壁（４６）と仕切板（４７）との間には、通気用の隙間（４８）が形成され、通気用の隙間（４８）の上端部および下端部（１７１）には通気口（４９）がそれぞれ穿設され、通気口（４９）を通して通気用の隙間（４８）が外気に連通していることにより、外気が通気用の隙間（４８）内に流入する一方、通気用の隙間（４８）内の空気が外部に流出するようになる。それにより、通気用の隙間（４８）が断熱用の空気層となり、操作用ボックス（４０）の内部への伝わろうとする熱を遮断する。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図１〜図９に示すように、本実施の形態に係る電気炉１０は、箱形に形成される炉本体１１、および、扉体２０を有している。
【００２８】
炉本体１１の内面（天井、底面、奥壁および両側の内壁）は、セラミックファイバーである断熱材１５によって覆われている。炉本体１１の手前側の正面壁１１１に出し入れ口１２が形成されている。その出し入れ口１２を通して断熱材１５によって囲まれた炉内部に作品が出し入れされる。また、炉本体１１の内面と断熱材１５との間には通気用の隙間１６が形成されている。
【００２９】
炉本体１１の両側の内壁を覆う断熱材１５の側部断熱材１５１には、内壁溝である側壁溝１５２が形成され、その側壁溝１５２には加熱部３１が嵌め込まれている。それにより、加熱部３１が側部断熱材１５１の壁面から炉内部へ出っ張らないようになる。また、加熱部３１は、細長のプレート状発熱体の両方の側縁の一方から他方の側縁に向かって切込み、かつ、そのような切り込みを長手方向に交互に加工して成るものである。
【００３０】
また、炉本体１１の天井を覆う断熱材１５の天井部断熱材１５３には、上方に凹入する内壁溝である天井溝１５４が形成され、その天井溝１５４には温度センサ３２が収容されている。それにより、同じように、温度センサ３２が天井部断熱材１５３の内面から炉内部へ出っ張らないようになる。
【００３１】
また、炉本体１１の底部１１２には前脚部材１７および後脚部材１８が前後に設けられている。前脚部材１７の下端部１７１は、扉体２０の正面部２０１を含む平面とほぼ同じ平面上の位置まで延設されていて、電気炉１０の正面から前方へ出っ張らないようになっている。
【００３２】
また、前脚部材１７の下端部１７１は、略Ｕ字状の断面形状に形成されていて、炉本体１１の出し入れ口１２の下縁に向かって開いた受け皿部１７２を有している。また、後脚部材１８は上方に開いたハットチャンネル断面形状のものであり、同じく、電気炉１０の背面から後方へ出っ張らないようになっている。
【００３３】
電気炉１０の底部１１２の下側には冷却ファンＦが設けられ、冷却ファンＦの送風先には、連通孔が穿設され、連通孔が通気用の隙間１６に連通している。冷却ファンＦは、連通孔を通して、通気用の隙間１６内の温められた空気を炉本体１１の外部へ送り出すものである。
【００３４】
図１および図１０〜図１６に示すように、出し入れ口１２の開口側縁には、ヒンジ部材１９が設けられ、ヒンジ部材１９により、扉体２０が横開き可能に枢着されている。扉体２０は平箱形に形成され、平箱の底を正面部２０１にした扉体２０の箱枠２０２には内枠２１が嵌合している。内枠２１の裏面側には、出し入れ口１２に対応する開口２２が開設されている。内枠２１の上枠部、側枠部および下枠部にはそれぞれ通気口２１４が穿設されている。
【００３５】
内枠２１の内部には、同じくセラミックファイバーである断熱材２５１〜２５３が表裏方向で３層になって詰まっている。扉体２０の正面部２０１の裏面とその裏面に沿って設けられた保持プレート２３との間、並びに、扉体２０の箱枠２０２の内周面と内枠２１の外周面との間には同じく通気用の隙間２６が形成されている。また、扉体２０の正面部２０１の裏面は、熱線を反射するための反射面２０３になっている。
【００３６】
さらに、保持プレート２３には左右一対の放熱フィン２３１が設けられている。各々の放熱フィン２３１は、通気用の隙間２６内を、扉体２０の正面部２０１の裏面に向かって突出している。各放熱フィン２３１はレール状に形成され、通気用の隙間２６を通過する空気の流れを妨げることなく、空気を流れ易くし、多量の空気が放熱フィン２３１の表面に触れ、その空気と共に熱が扉体２０の外へ放出されて、放熱機能を高めるように、上下方向にのみ延ばされている。
【００３７】
また、各放熱フィン２３１は、扉体２０の正面部２０１の裏面に近づいた位置まで突出していて、扉体の正面部２０１が裏面の方へへこむのを防止しており、扉体２０の補強機能を有している。なお、放熱フィン２３１の放熱機能および補強機能を高めるべく、保持プレート２３に３本以上の放熱フィン２３１を設けるようにしてもよい。
【００３８】
保持プレート２３と、開口２２の周縁部２２１とにより、３層の断熱材２５１〜２５３が表裏方向から挟み込まれている。炉本体１０内に最も遠い１層目の断熱材２５１および、次に遠い２層目の断熱材２５２は、平板状に形成されている。炉本体１０内に最も近い３層目の断熱材２５３は、８本の長尺の断熱片２５３０を隙間なく並べて成る。
【００３９】
すなわち、各断熱材２５１〜２５３は、１層目の表側の断熱材２５１の上に、２層目の中間の断熱材２５２を載せ、その中間の断熱材２５２の上に、３層目の裏側の断熱材２５３が載せられて成る。
【００４０】
３層目の裏側の断熱材２５３は、平板状の断熱材を８本の長尺の断熱片２５３０に切断し、各長尺の断熱片２５３０をその長手方向を上下方向にし、その切断面を上にして、水平方向に８本並べることにより作られる。また、３層目の裏側の断熱材２５３の切削面は所定の形状にさらに加工される。したがって、扉体２０を閉じた際に、各長尺の断熱片２５３０の切断面あるいは加工面が炉内部へ向くようになる。
【００４１】
圧縮ばね２４を巻き付けたねじ部材２１２が保持プレート２３の下孔を貫通して、内枠２１の外周フランジ２１１に螺着している。付勢手段である圧縮ばね２４により、保持プレート２３を介して断熱材２５１〜２５３が裏側へ付勢されている。裏側の断熱材２５３の裏面部は３段に形成されている。１段目の裏面部２５３１は、圧縮ばね２４の付勢力により開口２２の周縁部２２１に弾撥的に当接可能である。
【００４２】
また、２段目の裏面部２５３２は、開口２２から裏側へ突出していて、圧縮ばね２４の付勢力により出し入れ口１２の周縁部１２１（断熱材１５）に弾撥的に当接している。さらに、３段目の裏面部２５３３は、出し入れ口１２に内嵌している。
【００４３】
また、扉体２０を全閉状態にする直前までは、裏側の断熱材２５３の１段目の裏面部２５３１が開口２２の周縁部２２１に弾撥的に当接しており、扉体２０を全閉状態にすることにより、３段目の裏面部２５３３が出し入れ口１２に内嵌するとともに、裏側の断熱材２５３の２段目の裏面部２５３２が、出し入れ口１２の周縁部１２１に弾撥的に当接し、一方、１段目の裏面部２５３１が開口２２の周縁部２２１からわずかに離間するようになっている。このように、扉体２０の全閉状態では、断熱材１５および裏側の断熱材２５３により密閉された炉内部が形成されている。
【００４４】
図５〜図７、図１０〜図１３、図１７および図１８に示すように、平箱形の扉体２０の下枠には、通気口２７が穿設されるとともに、扉体２０の上枠には、通気口２８が穿設されている。炉本体１０内から各層の断熱材２５１〜２５３を通って保持プレート２３および放熱フィン２３１に伝わる熱は、通気用の隙間２６の内部を流れる空気と共に通気用の隙間２６内を上昇し、通気口２８を通って外部に放出され、また、外気が通気口２７を通って通気用の隙間２６内に取り込まれる。
【００４５】
扉体２０の側枠には、ハンドル２９が設けられている。また、その側枠にはブラケット２９５が固設され、ブラケット２９５には枢軸２９６およびストッパ２９７が固着されている。
【００４６】
枢軸２９６によりラッチ部材２９１が枢着されている。ラッチ部材２９１は、扉体２０を全閉する際に、炉本体１１の出し入れ口１２の側縁部に穿設された間通孔１２２を通って炉本体１１の内部に進入して、進入先に設けられたストライカ１９１に弾撥的に係合するものである。ラッチ部材２９１は、巻きばね２９２によりストライカ１９１に係合する方向に付勢されている。ラッチ部材２９１と一体的に解除レバー２９３が形成されている。解除レバー２９３は、ハンドル２９の近傍まで延ばされていて、巻きばね２９２の付勢力に抗してラッチ部材２９１をストライカ１９１から外すためのものである。
【００４７】
また、ストライカ１９１に隣接して施錠部材１９２およびリミットスイッチ１９３が設けられている。施錠部材１９２は、ソレノイド１９４が非通電状態になると、ラッチ部材２９１の進入軌跡上に進出して扉体２０の開きを阻止し、ソレノイド１９４が通電状態になると、ラッチ部材２９１の進入軌跡上から退出して扉体２０の開きを許容するものである。ソレノイド１９４への通電状態は後述する制御部５０により制御されている。リミットスイッチ１９３はラッチ部材２９１の被検知端２９１１を検出して扉体２０の全閉状態を検出するものである。
【００４８】
図１〜図４、図８、図９および図１９に示すように、電気炉１０の正面部には、出し入れ口１２の脇に操作用ボックス４０が設けられている。操作用ボックス４０の奥の炉本体１１内部には給電部６０が設けられている。
【００４９】
炉の内壁を成す断熱材１５に沿って仕切板６１が配設され、その断熱材１５と仕切板６１との間には通気用の隙間１６が形成されている。仕切板６１によって、給電部６０の空間が炉側と仕切られている。仕切板６１には略Ｕ字状断面形状の支持ブラケット６２の両脚部６３が固設され、仕切板６１の支持台６４にはカラーを介して配電盤６５が支持されている。給電部６０が行う加熱部３１への給電は、後述する制御部５０により制御されている。
【００５０】
操作用ボックス４０の正面壁４５は、扉体２０の正面部２０１とほぼ同一の平面上に形成されている。その正面壁４５には、表示手段４１、操作手段である操作パネル４２、カウンタ４３および、ブレーカ４４が設けられている。操作パネル４２には入力部（コース選択スイッチ４２１、確認スイッチ４２２および、上／下スイッチ４２４）並びに、焼成／停止スイッチ４２３が設けられている。操作用ボックス４０の内部には制御部５０が設けられている。
【００５１】
コース選択スイッチ４２１は４０種類のコースの中から所望のコースを選択するモードにするためのスイッチであり、そのボタンを押し、上／下スイッチ４２４を押す毎に、０〜３９までの数字がカウンタ４３に順次表示されるものである。確認スイッチ４２２は、そのボタンを押すと、選択されたコースの焼成パターンＰが表示手段４１とカウンタ４３に表示されるものである。焼成／停止スイッチ４２３は、そのボタンを押す毎に、焼成の開始状態と焼成の停止状態とに交互になるものである。
【００５２】
操作用ボックス４０の両側壁４６の一方（出し入れ口１２に近い方）は、銀色塗装が施されている。これに限らず、出し入れ口１２に近い方の側壁４６は、炉本体１０の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていればよく、研磨仕上げした金属材を沿わせてもよい。
【００５３】
また、銀色塗装が施された側壁４６に沿うようにして、操作用ボックス４０の内部には仕切板４７が設けられ、側壁４６と仕切板４７との間には、通気用の隙間４８が形成されている。通気用の隙間４８の上端部および下端部には通気口４９がそれぞれ穿設され、通気口４９を通して通気用の隙間４８が外気に連通している。
【００５４】
制御部５０は、コース選択スイッチ４２１のボタンが押され、上／下スイッチ４２４を押す毎に、コース０〜コース３９に係る数字情報をカウンタ４３に順次送るものである。確認スイッチ４２２のボタンが押された際の確認信号に基づいて選択されたコースに係る焼成パターンＰを記憶部５３から読み出し、表示手段４１とカウンタ４３に送るものである。記憶部５３には、コース毎の焼成パターンＰが記録されている。
【００５５】
ここで、焼成パターンＰは、複数のステップＳからなる。各ステップＳは、たとえば、炉内部の温度を何時間かけて何度まで上昇あるいは下降させるかを設定するためのものである。たとえば、焼成パターンＰは、図２０に示すように、時間を横軸に温度を縦軸にした図表において、折れ線グラフにより表され、折れ線グラフの各線が焼成パターンＰの第１〜第４のステップＳに成っている。
【００５６】
また記憶部５３には、各焼成パターンＰごとの作品の焼成に要する焼成時間が記録されている。制御部５０は、焼成開始してからの経過時間Ｔを算出して、その経過時間Ｔを記憶部５３に記録するとともに、実行中のステップＳを表示手段４１に表示する。制御部５０は、焼成の中断があった場合に、焼成の中断中であることを操作パネル４２に表示し続けるようになっている。そして、制御部５０の焼成再開手段５２は、焼成の中断があった時の経過時間Ｔ以降の焼成（焼成の中断がなければ行う予定の焼成）を、前記選択された焼成パターンＰに基づいて再開する。
【００５７】
制御部５０は、焼成の中断があってから復帰するまでの中断期間Ｔ１を記憶部５３に書き込む。そして、焼成開始してからの経過時間Ｔと中断期間Ｔ１とに基づき、焼成の中断があった時の経過時間（Ｔ−Ｔ１）に戻すようにしてもよい。
【００５８】
制御部５０は、たとえば、扉体２０が開いて炉内部の温度ｔ１が予定温度ｔ０（許容誤差を含む）より低くなると、「焼成の中断」であると判断する。また、制御部５０は、扉体２０が閉じて炉内部の温度ｔ１が上昇し始めると、「復帰」であると判断する。
【００５９】
また、制御部５０は、中断期間Ｔ１が所定時間Ｔmaxを超えるか否かを判断し、中断期間Ｔ１が所定時間Ｔmaxを超えない場合に、中断期間Ｔ１の終了（復帰）後に再度の焼成を行う。さらに、制御部５０は、焼成中は、施錠部材１９２をラッチ部材２９１の進入軌跡上から進出して扉体２０の開きを阻止すべくソレノイド１９４を非通電状態に制御する。
【００６０】
次に、電気炉を用いた作品の焼成について説明する。
図２２に示すように、ステップＳ２２０１において、主電源スイッチを入れると、制御部５０によりソレノイド１９４が通電状態になり、施錠部材１９２がラッチ部材２９１の進入軌跡上から退避して扉体２０の開きを可能にする。扉体２０を横開きにし、出し入れ口１２を通して作品を炉内部に入れる。
【００６１】
作品を炉内部に入れるとき、加熱部３１が側部断熱材１５１の壁面から炉内部へ出っ張ってなく、また、温度センサ３２が天井部断熱材１５３の内面から炉内部へ出っ張ってないので、作品が加熱部３１や温度センサ３２に当たることがなく、作品および加熱部３１等の相互の損傷を防止することができる。
【００６２】
作品を炉内部に入れて、扉体２０を閉じると、ラッチ部材２９１がストライカ１９１に係合する。このとき、リミットスイッチ１９３がラッチ部材２９１の被検知端２９１１を検出して、扉体２０の全閉状態を検出する。
【００６３】
また、ステップＳ２２０２において、操作パネル４２のコース選択スイッチ４２１のボタンを押し、上／下スイッチ４２４を押す度に、コース０〜コース３９に係る数字がカウンタ４３に順次表示される。そして、所望のコースをカウンタ４３に表示することにより選択する。
【００６４】
次に、ステップＳ２２０３において、確認スイッチ４２２のボタンを押すと、選択されたコースの焼成パターンＰが表示される。このとき、焼成パターンＰに係るステップＳの特徴が表示される。炉を使用する作者は、そのようなステップＳの特徴を参考にして、作品に適合する焼成パターンＰを選択するので、選択すべき焼成パターンＰの各ステップＳの特徴が表示手段４１とカウンタ４３に表示されることで、作者が焼成パターンＰを誤りなく選択することができる。
【００６５】
次に、ステップＳ２２０４において、焼成／停止スイッチ４２３のボタンが押されると、選択された焼成パターンＰに基づく作品の焼成が開始される。そして、施錠部材１９２がラッチ部材２９１の進入軌跡上に進出して扉体２０の開きが不能になり、扉体２０がロックされる（ステップＳ２２０５）。
【００６６】
焼成中は、選択された焼成パターンＰに基づいて制御部５０は加熱部３１への給電を制御する（ステップＳ２２０６）。
【００６７】
また、焼成中は、扉体２０の状態（開扉状態あるいは閉扉状態）が判断される（ステップＳ２２０７）。また、カウンタ４３には炉内温度が表示される。扉体２０が閉扉状態であれば（ステップＳ２２０７：Ｙ）、焼成中は、焼成開始してからの経過時間Ｔに基づいて焼成の終了であるかを判断し続ける（ステップＳ２２０８）。
【００６８】
焼成が終了し（ステップＳ２２０８：Ｙ）、炉内部の温度が所定温度以下になると（ステップＳ２２０９：Ｙ）、扉体２０のロックを解除する（ステップＳ２２１０）。作者は、扉体２０を開扉して、炉内部の作品を取り出す。
【００６９】
扉体２０を開扉するとき、炉内部の熱が出し入れ口１２を通って、出し入れ口１２の脇にある操作用ボックス４０の側壁４６に放射される。このとき、操作用ボックス４０の側壁４６が放射熱を反射し、また、側壁４６と仕切板４７との間の通気用の隙間４８内の空気が断熱層となり、また、通気用の隙間４８内の空気が熱せられて、上端部の通気口４９から外部に抜け、外気が下端部の通気口４９から通気用の隙間４８内に取り込まれるので、放射熱が操作用ボックス４０内の制御部５０に悪影響を与えることがない。
【００７０】
一方、扉体２０が開扉状態になると（ステップＳ２２０７：Ｎ）、制御部５０が加熱部３１への給電を停止して、焼成が中断され、焼成開始してからの経過時間Ｔを記憶部５３に記録する（ステップＳ２２１１）。このとき、焼成の中断中であることが操作パネル４２に表示される。
【００７１】
焼成の中断中は、扉体２０の状態（開扉状態あるいは閉扉状態）が判断される（ステップＳ２２１２）。扉体２０が閉扉状態になると（ステップＳ２２１２：Ｙ）、図２１に示すように、前記記録された焼成開始してからの経過時間Ｔ以降の焼成（中断がなければ、中断時以降行われる予定であった焼成）が前記選択された焼成パターンＰに基づいて再開される（ステップＳ２２１３）。
【００７２】
焼成の中断があり、その後、扉体２０が閉扉されると、焼成再開手段５２が自動的に再度の焼成を行うようにしたので、再度の焼成を作者の勘に頼る必要がなく、また、改めて最初から焼成し直したり、あるいはその作品の焼成を断念したりする必要もない。また、焼成の中断がない場合とほぼ同じ熱量が中断時以降の再度の焼成において供給されるので、焼成された作品は、焼成の中断がなく焼成された作品に近いものになる。
【００７３】
次に、本実施の形態に係る炉本体１０の作用について説明する。
電気炉１０を水平な台に置き、扉体２０が閉扉状態にしたとき、電気炉１０の重心は炉本体１１の中央部にある。扉体２０を横開きにしたときに、電気炉１０の重心が、炉本体１１の中央部から手前側（炉本体１１の正面壁１１１の方）に移動する。しかしながら、前脚部材１７の下端部１７１が、炉本体１１の正面壁１１１からさらに手前側へ所定量（扉体２０のほぼ厚みの分）延設されているので、電気炉１０の重心が多少炉本体１１の正面壁１１１の方へ移動しても電気炉１０は安定性を維持する。
【００７４】
また、扉体２０を開扉状態にして、台上で電気炉１０を手前側（開扉している扉体１０の方）に所定角度（たとえば１５度）傾けると、前脚部材１７の下端部１７１を支点にして電気炉１０が傾く。その場合にも、電気炉１０全体の重心が前脚部材１７の下端部１７１からさらに手前側に移動することなく、電気炉１０が転倒するおそれがない。
【００７５】
また、前脚部材１７の下端部１７１が、出し入れ口１２の周縁部１２１を下方から臨むようにした受け皿部１７２になっているので、焼成中に炉内部から出る流出物や、作品を炉内部から取り出すときの塵埃を外部に漏らさず収容することができ、焼成後の電気炉１０の掃除は受け皿部１７２を主に行えばよく、掃除が簡単になる。
【００７６】
次に、本実施の形態に係る扉体２０の作用を説明する。
扉体２０を閉扉状態にした際に、炉本体１０内の密閉性を担保すべく、断熱材２５３の２段目の裏面部２５３３を出し入れ口１２の周縁部１２１（断熱材１５）に弾撥的に当接させ、すなわち、断熱材同志が弾撥的に当接するようにしたので、長期の使用により、断熱材の収縮や歪みが生じても断熱材同志の当接状態を適切なものに維持することができ、出し入れ口１２の周縁部１２１と断熱材との間の隙間にパッキンなどを介在させたものに比して耐久性に優れ、劣化したパッキンを交換するなどの保守作業を軽減することができる。
【００７７】
本実施の形態の扉体２０にあっては、炉本体１０内に向かって３層にした断熱材２５１〜２５３で構成されているので、炉本体１０内から最も遠い１層目の断熱材２５１や、中間の断熱材２５２に使用温度の低めで、コストの安いものを用いることができる。
【００７８】
最も高熱に晒されることで亀裂が発生し、その亀裂が進行し易い３層目の裏側の断熱材２５３が８本の長尺の断熱片２５３０に分割されているので、８本の断熱片２５３０の中の１つに亀裂が発生してもその亀裂が他の断熱片２５３０まで進行することがなく、亀裂の進行を防止することができる。
【００７９】
また、３層目の裏側の断熱材２５３の各断熱片２５３０においては、その面精度が高い切断面あるいは加工面が炉本体１１の炉内部へ向けられるようになるので、断熱効果を高めることができる。また、長尺の断熱片２５３０はその長手方向を上下方向にして並べられているので、たとえば、長尺の断熱片２５３０をその長手方向を水平方向にして、上下方向に並べたとき、最下位置に並べられた長尺の断熱片２５３０にのみ大きな荷重がかかって、亀裂が発生するものに比べて、長期使用によっても長尺の断熱片２５３０の亀裂が発生し難いものにすることができる。
【００８０】
なお、前記実施の形態においては、前脚部材１７の下端部１７１に受け皿部１７２を一体的に形成したものを示したが、前脚部材１７の下端部１７１に着脱可能に受け皿部を支持するようにしてもよい。焼成後に受け皿部を外して、受け皿部に収容された塵埃などをゴミ箱などに廃棄すればよく、使い勝手が良くなる。
【００８１】
また、操作用ボックス４０の通気用の隙間４８内を強制通気すべく、炉本体１１と同じく、操作用ボックス４０に冷却ファンを別個設けるようにしてもよく、炉本体１１側の冷却ファンＦから操作用ボックス４０の通気用の隙間４８内へ送風するように構成してもよい。
【００８２】
さらに、操作用ボックス４０の側面４６を炉内部からの放熱を反射するための反射面にしたものを示したが、通気用の隙間４８に面する操作用ボックス４０の側壁４６の面と仕切板４７の面とを、同じく反射面にしてもよい。
【００８３】
さらに、図２３に示すように、中断期間Ｔ１は、焼成の中断によって炉内部の温度ｔ１が予定温度ｔ０より低下し始めてから炉の扉体２０を閉じて炉内部の温度が上昇し始めて炉内部の温度ｔ１が中断直後の温度ｔ２（低下前の温度）に復帰するまでの期間としてもよい。
【００８４】
【発明の効果】
本発明に係る陶芸用電気炉によれば、扉体を開扉状態にして、台上で電気炉を手前側（開扉状態の扉体の方）に所定角度傾けた場合に、電気炉は前脚部材の下端部を支点にして傾くようになり、電気炉の重心が手前側（炉本体の正面壁の方）へさらに移動するが、前脚部材の下端部は炉本体の正面壁からさらに手前側に延設されているので、電気炉の重心が前脚部材の下端部を境にして手前側に移動することはなく、電気炉が転倒するおそれがなく、電気炉は安定性を維持することができる。
【００８５】
また、炉本体の出し入れ口の脇に設けられた操作用ボックスの正面壁が扉体の正面部と同一の平面上に形成され、その正面壁に操作手段が設けられているので、電気炉の手前側（扉体の正面部側）に位置する作業者にとって、視線の方向を変えずにあるいは、わずかに変えるだけで、操作手段の正面を見ることができ、また、扉体の正面部から大きく奥まっていたり、反対に扉体の正面部から大きく手前側に出っ張っていたりせず、腕を大きく伸ばしたり、腕を大きく曲げたりして、操作手段を扱う必要がなく、操作手段を容易に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の扉体を開扉した状態を表側から見た立体図である。
【図２】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の正面図である。
【図３】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の平面図である。
【図４】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の側面図である。
【図５】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の正面図である。
【図６】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の平面図である。
【図７】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の側面図である。
【図８】本発明の一実施の形態に係る操作用ボックスの本体の正面図である。
【図９】本発明の一実施の形態に係る操作用ボックスの平面図である。
【図１０】本発明の一実施の形態に係る扉体の分解斜視図である。
【図１１】本発明の一実施の形態に係る扉体の正面図である。
【図１２】本発明の一実施の形態に係る扉体の平面図である。
【図１３】本発明の一実施の形態に係る扉体の側面図である。
【図１４】図１２のＸＩＶ−ＸＩＶ線断面図である。
【図１５】図１４の部分拡大図である。
【図１６】本発明の一実施の形態に係る扉体の断熱材を示しており、（ａ）は断熱材の正面図、（ｂ）は断熱材の側面図、（ｃ）は断熱材の底面図である。
【図１７】本発明の一実施の形態に係るラッチ部材の側面図である。
【図１８】本発明の一実施の形態に係るラッチ部材の平面図である。
【図１９】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の機能ブロック図である。
【図２０】本発明の一実施の形態に係る焼成パターンを示す説明図である。
【図２１】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の作用説明図である。
【図２２】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の焼成動作を示すフロー図である。
【図２３】本発明の他の実施の形態に係る陶芸用電気炉の作用説明図である。
【符号の説明】
Ｆ…冷却ファン
Ｐ…焼成パターン
Ｓ…ステップ
Ｔ…焼成開始してからの経過時間
Ｔ１…中断期間
Ｔmax…所定時間
ｔ０…予定温度
ｔ１…炉内部の温度
ｔ２…中断直後の温度
ｔ３…復帰時の温度
１０…電気炉
１１…炉本体
１２…出し入れ口
１５…断熱材
１６…通気用の隙間
１７…前脚部材
１８…後脚部材
１９…ヒンジ部材
２０…扉体
２１…内枠
２２…開口
２３…保持プレート
２４…圧縮ばね
２６…通気用の隙間
２７…通気口
２８…通気口
２９…ハンドル
３１…加熱部
３２…温度センサ
４０…操作用ボックス
４１…表示手段
４２…操作パネル（操作手段）
４３…カウンタ
４４…ブレーカ
４５…正面壁
４６…側壁
４７…仕切板
４８…通気用の隙間
４９…通気口
５０…制御部
５２…焼成再開手段
５３…記憶部
６０…給電部
６１…仕切板
６２…支持ブラケット
１１１…正面壁
１１２…底部
１２１…周縁部
１２２…貫通孔
１５１…側部断熱材
１５２…側壁溝
１５３…天井部断熱材
１５４…天井溝
１７１…下端部
１７２…受け皿部
１９１…ストライカ
１９２…施錠部材
１９３…リミットスイッチ
１９４…ソレノイド
２０１…正面部
２０２…箱枠
２０３…反射面
２１２…ねじ部材
２１４…通気口
２２１…周縁部
２３１…放熱フィン
２５１…表側の断熱材
２５２…中間の断熱材
２５３…裏側の断熱材
２９１…ラッチ部材
２９２…巻きばね
２９３…解除レバー
２９５…ブラケット
２９６…枢軸
２９７…ストッパ
４２１…コース選択スイッチ
４２２…確認スイッチ
４２３…焼成／停止スイッチ
２５３０…断熱片
２５３１…１段目の裏面部
２５３２…２段目の裏面部
２５３３…３段目の裏面部
２９１１…被検知端[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric furnace for ceramics in which a slot is opened in a front wall on the front side of a box-shaped furnace body, and the slot is opened and closed by a door that opens laterally.
[0002]
[Prior art]
As a conventional electric furnace for pottery, for example, in order to ensure safety, an electric furnace on a horizontal table is required not to fall when tilted by a predetermined angle (for example, 15 degrees) with respect to the table. .
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional pottery electric furnace, when the electric furnace is tilted, it is not limited to a state in which the door body is closed, but also in a state in which the door is opened. When the door body is opened, the electric furnace having the laterally open door body is less stable than the electric furnace having the upwardly open door body, and there is a problem that the tendency to fall is large.
[0004]
In addition, when an inlet / outlet is opened on the front wall on the front side of the furnace body, and the inlet / outlet is opened / closed by a side-opening door, an operation box is provided beside the inlet / outlet to radiate from the inside of the furnace body. When heat is transmitted to the operation box and adversely affects the printed circuit board in the operation box, etc., if an operation box is provided at a place other than the side of the entrance / exit, There is a problem that the operation box is separated from the user who performs a lot of work on the front side of the entrance / exit, the baking operation is difficult, and the usability is not good.
[0005]
The present invention has been made paying attention to such conventional problems, and even in an electric furnace having a laterally open door body, stability is maintained, and the firing operation is easy and easy to use. The aim is to provide a good ceramic furnace.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention for achieving the object lies in the inventions of the following items.
[1] Open / close port (12) is opened in the front wall (111) on the near side of the box-shaped furnace body (11), and the open / close port (12) is opened and closed by a laterally opening door body (20). In the pottery electric furnace
A front leg member (17) provided on the near side of the bottom (112) of the furnace body (11),
The front leg the lower end of the member (17) (171) is characterized in that it is extended to a position on the plane and the same plane which includes the front portion of the front side (201) of the door body (20) Electric furnace for pottery.
[0007]
[2] The lower end (171) of the front leg member (17) has a tray part (172) that opens toward the lower edge of the insertion / exit port (12). The electric furnace for ceramics described.
[0008]
[3] Inner wall grooves (152, 154) are formed on the inner surface of the heat insulating material (151, 153) covering the inner wall of the furnace body (11) so as to be recessed toward the side opposite to the furnace inner side.
At least one of the heating part (31) or the temperature sensor (32) is accommodated in the inner wall groove (152, 154) so as not to protrude from the inner surface of the heat insulating material (151, 153) into the furnace. The electric furnace for ceramics according to [1].
[0010]
[4] Operation for box aside (40) is provided before Symbol furnace body loading and unloading opening (11) (12),
It said front wall (45) of the operation box (40) is formed in the door body (20) the front portion of the (201) and the same on one plane,
The electric furnace for ceramics according to [1], [2] or [3], wherein the front wall (45) of the operation box (40) has an operation means (42).
[0011]
[ 5 ] In the side walls (46) of the operation box (40), the side wall (46) closer to the access port (12) reflects the heat radiated from the inside of the furnace body (11). The electric furnace for pottery according to [ 4 ], wherein the electric furnace is a reflective surface.
[0012]
[ 6 ] Inside the operation box (40), a partition plate (47) is provided along the side wall (46) closer to the access port (12),
A ventilation gap (48) is formed between the near side wall (46) and the partition plate (47),
Ventilation holes (49) for communicating the ventilation gap (48) with outside air are formed in the upper end and the lower end (171) of the ventilation gap (48), respectively. The electric furnace for ceramics according to [ 5 ].
[0013]
Next, the operation of the invention described in each of the above items will be described.
The electric furnace is used on a horizontal table or floor. In firing the work, the door body (20) is opened sideways, a predetermined work is put into the furnace from the entrance / exit (12) of the furnace body (11), and the entrance / exit (12) of the furnace body (11) is opened. It is closed by the door body (20) and firing is started.
[0014]
When the electric furnace is placed on a horizontal table or floor, the center of gravity of the electric furnace is in the center of the furnace body (11) when the door (20) is closed. On the other hand, the electric furnace is required not to fall even if it is tilted at a predetermined angle in every use state.
[0015]
The electric furnace simply changes the door body (20) from the closed state to the open state, so that the center of gravity of the electric furnace moves from the center of the furnace body (11) to the front side (on the front wall (111) of the furnace body (11)). Move to When the door body (20) is in an open state and the electric furnace is tilted by a predetermined angle (for example, 15 degrees) toward the front side (the door body (20) in the open state) on the table, the electric furnace Is inclined with the lower end (171) of the front leg member (17) as a fulcrum. At this time, the center of gravity of the electric furnace further moves toward the front side (the front wall (111) of the furnace body (11)). However, since the lower end portion (171) of the front leg member (17) extends further to the near side from the front wall (111) of the furnace body (11), the center of gravity of the electric furnace is the lower end portion of the front leg member (17). The electric furnace does not move to the near side at (171), so that the electric furnace does not fall down and the electric furnace maintains stability.
[0016]
Further, the front leg member (17) does not protrude greatly from the plane including the front portion (201) of the door body (20) to the near side, and only the front leg member (17) does not hit during the work, and the front leg member (17) does not get in the way, has no protrusion, and has a good appearance.
[0017]
Moreover, since the lower end part (171) of the front leg member (17) has a tray part (172) that faces the peripheral part of the inlet / outlet (12) from below, the outflow that exits from the inside of the furnace during firing. Dust can be accommodated without leaking outside when the object or the work is taken out from the inside of the furnace. Cleaning of the electric furnace after firing can be carried out mainly by the tray (172), and the cleaning becomes easy.
[0018]
When the work is put into the furnace, the heating part (31) does not protrude from the wall surface of the side heat insulating material (151) into the furnace, so that the work taken in and out of the furnace does not hit the heating part (31). In addition, mutual damage of the heating unit (31) can be prevented.
[0019]
Similarly, when the work is put into the furnace, the temperature sensor (32) does not protrude from the inner surface of the ceiling heat insulating material (153) into the furnace, so that the work taken in and out from the furnace does not hit the temperature sensor (32). The mutual damage of the work and the temperature sensor (32) can be prevented.
[0022]
An operation box (40) is provided on the side of the inlet / outlet (12) of the furnace body (11). A front wall of the operation box (40) (45) is formed in the front portion (201) and the same on one of the plane of the door body (20), in its front wall (111), the operation means (42) Is provided.
[0023]
Thereby, for an operator located on the front side of the electric furnace (front side (201) side of the door body (20)), the operating means (42) can be changed without changing the direction of the line of sight or slightly. The front side can be seen, and it does not protrude greatly from the front part (201) of the door body (20), or conversely protrudes greatly from the front part (201) of the door body (20), It is not necessary to handle the operating means (42) by greatly extending the arm or bending the arm, and the operating means (42) can be easily operated.
[0024]
In such an operation box (40), one of the side walls (46) of the operation box (40) (the one closer to the inlet / outlet (12)) is radiated from the inside of the furnace body (11) 10. I get a fever. The side wall (46) to which the released heat is applied is silver-coated. The heat radiated from the inside of the furnace body (11) 10 is reflected by the side wall (46) coated with silver, and the heat is not transmitted to the inside of the operation box (40), so that the operation box (40) For example, it does not adversely affect a printed circuit board or the like housed in the interior of the printer.
[0025]
Further, a partition plate (47) is provided so that the inside of the operation box (40) is not adversely affected by heat. The partition plate (47) is provided inside the operation box (40) so as to be along the side wall (46) coated with silver.
[0026]
A ventilation gap (48) is formed between the side wall (46) and the partition plate (47), and ventilation holes are provided at the upper end portion and the lower end portion (171) of the ventilation gap (48). (49) is formed, and the ventilation gap (48) communicates with the outside air through the ventilation opening (49), so that the outside air flows into the ventilation gap (48), while the ventilation gap (48) The air in the gap (48) flows out to the outside. As a result, the ventilation gap (48) becomes an air layer for heat insulation, and blocks heat that is transmitted to the inside of the operation box (40).
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
Each figure shows an embodiment of the present invention.
As shown in FIGS. 1-9, the electric furnace 10 which concerns on this Embodiment has the furnace main body 11 and the door body 20 which are formed in a box shape.
[0028]
The inner surface (the ceiling, the bottom surface, the back wall, and the inner walls on both sides) of the furnace body 11 is covered with a heat insulating material 15 that is a ceramic fiber. A loading / unloading port 12 is formed in the front wall 111 on the near side of the furnace body 11. The work is taken in and out of the furnace surrounded by the heat insulating material 15 through the entrance 12. Further, a ventilation gap 16 is formed between the inner surface of the furnace body 11 and the heat insulating material 15.
[0029]
Side wall grooves 152 that are inner wall grooves are formed in the side heat insulating material 151 of the heat insulating material 15 that covers the inner walls on both sides of the furnace body 11, and the heating unit 31 is fitted in the side wall grooves 152. This prevents the heating unit 31 from protruding from the wall surface of the side heat insulating material 151 into the furnace. The heating unit 31 is formed by cutting from one of the side edges of the elongated plate-like heating element toward the other side edge, and alternately processing such cuts in the longitudinal direction.
[0030]
Further, a ceiling groove 154 that is an inner wall groove recessed upward is formed in the ceiling heat insulating material 153 of the heat insulating material 15 that covers the ceiling of the furnace body 11, and the temperature sensor 32 is accommodated in the ceiling groove 154. Yes. Accordingly, similarly, the temperature sensor 32 does not protrude from the inner surface of the ceiling heat insulating material 153 into the furnace.
[0031]
Further, a front leg member 17 and a rear leg member 18 are provided at the front and rear of the bottom 112 of the furnace body 11. The lower end portion 171 of the front leg member 17 is extended to a position on substantially the same plane as the plane including the front portion 201 of the door body 20 so as not to protrude forward from the front of the electric furnace 10.
[0032]
Further, the lower end portion 171 of the front leg member 17 is formed in a substantially U-shaped cross-sectional shape, and has a tray portion 172 that opens toward the lower edge of the entrance / exit 12 of the furnace body 11. Further, the rear leg member 18 has a hat channel cross-sectional shape opened upward, and similarly, it does not protrude rearward from the back surface of the electric furnace 10.
[0033]
A cooling fan F is provided below the bottom portion 112 of the electric furnace 10, and a communication hole is formed in the air blowing destination of the cooling fan F, and the communication hole communicates with the ventilation gap 16. The cooling fan F sends out the warmed air in the ventilation gap 16 to the outside of the furnace body 11 through the communication hole.
[0034]
As shown in FIG. 1 and FIGS. 10 to 16, a hinge member 19 is provided on the opening side edge of the insertion / exit opening 12, and the door member 20 is pivotally attached by the hinge member 19 so as to be laterally openable. The door body 20 is formed in a flat box shape, and the inner frame 21 is fitted to the box frame 202 of the door body 20 with the bottom of the flat box being the front portion 201. On the back side of the inner frame 21, an opening 22 corresponding to the entrance / exit 12 is opened. Vent holes 214 are formed in the upper frame portion, the side frame portion, and the lower frame portion of the inner frame 21, respectively.
[0035]
Inside the inner frame 21, heat insulating materials 251 to 253, which are also ceramic fibers, are packed in three layers in the front and back direction. Between the back surface of the front part 201 of the door body 20 and the holding plate 23 provided along the back surface, and between the inner peripheral surface of the box frame 202 and the outer peripheral surface of the inner frame 21 of the door body 20. Similarly, a gap 26 for ventilation is formed. Moreover, the back surface of the front part 201 of the door body 20 is a reflection surface 203 for reflecting heat rays.
[0036]
Further, the holding plate 23 is provided with a pair of left and right radiating fins 231. Each radiating fin 231 protrudes in the gap 26 for ventilation toward the back surface of the front portion 201 of the door body 20. Each radiating fin 231 is formed in a rail shape, making it easy to flow air without interfering with the flow of air passing through the ventilation gap 26, and a large amount of air touches the surface of the radiating fin 231, and heat is generated together with the air. It is discharged | emitted out of the door body 20, and is extended only to the up-down direction so that a heat dissipation function may be improved.
[0037]
In addition, each radiating fin 231 protrudes to a position approaching the back surface of the front portion 201 of the door body 20 to prevent the front portion 201 of the door body from being dented toward the back surface. It has a function. Note that three or more radiation fins 231 may be provided on the holding plate 23 in order to enhance the heat radiation function and the reinforcement function of the heat radiation fins 231.
[0038]
Three layers of heat insulating materials 251 to 253 are sandwiched from the front and back directions by the holding plate 23 and the peripheral portion 221 of the opening 22. The farthest first heat insulating material 251 and the second most distant heat insulating material 252 in the furnace body 10 are formed in a flat plate shape. The third heat insulating material 253 closest to the inside of the furnace body 10 is formed by arranging eight long heat insulating pieces 2530 without gaps.
[0039]
That is, each of the heat insulating materials 251 to 253 is mounted on the heat insulating material 251 on the front side of the first layer, the intermediate heat insulating material 252 on the second layer, and on the intermediate heat insulating material 252 on the back side of the third layer. The heat insulating material 253 is placed.
[0040]
The heat insulating material 253 on the back side of the third layer is obtained by cutting a flat heat insulating material into eight long heat insulating pieces 2530, each long heat insulating piece 2530 having a longitudinal direction thereof in the vertical direction, and a cut surface thereof. It is made by arranging 8 pieces in the horizontal direction. Further, the cut surface of the heat insulating material 253 on the back side of the third layer is further processed into a predetermined shape. Therefore, when the door body 20 is closed, the cut surface or the processed surface of each long heat insulating piece 2530 comes to the inside of the furnace.
[0041]
A screw member 212 around which the compression spring 24 is wound passes through the lower hole of the holding plate 23 and is screwed to the outer peripheral flange 211 of the inner frame 21. The heat insulating materials 251 to 253 are urged to the back side via the holding plate 23 by the compression spring 24 which is urging means. The back surface portion of the heat insulating material 253 on the back side is formed in three steps. The first-stage back surface portion 2531 can elastically contact the peripheral edge portion 221 of the opening 22 by the urging force of the compression spring 24.
[0042]
Further, the back surface portion 2532 of the second stage protrudes from the opening 22 to the back side, and elastically contacts the peripheral portion 121 (heat insulating material 15) of the inlet / outlet 12 by the urging force of the compression spring 24. Further, the back surface portion 2533 of the third stage is fitted into the loading / unloading port 12.
[0043]
Further, until just before the door body 20 is fully closed, the first-stage back surface portion 2531 of the heat insulating material 253 on the back side is in elastic contact with the peripheral edge portion 221 of the opening 22 so that the door body 20 is fully By making the closed state, the third-stage back surface portion 2533 is fitted into the loading / unloading port 12, and the second-stage back surface portion 2532 of the heat insulating material 253 on the back side is elastic to the peripheral portion 121 of the loading / unloading port 12. On the other hand, the back surface portion 2531 of the first stage is slightly separated from the peripheral edge portion 221 of the opening 22. Thus, in the fully closed state of the door body 20, the furnace interior sealed with the heat insulating material 15 and the heat insulating material 253 on the back side is formed.
[0044]
As shown in FIGS. 5 to 7, 10 to 13, 17, and 18, a vent 27 is formed in the lower frame of the flat box-shaped door body 20. A vent hole 28 is formed in the frame. The heat transmitted from the furnace body 10 through the heat insulating materials 251 to 253 of each layer to the holding plate 23 and the radiation fins 231 rises in the ventilation gap 26 together with the air flowing in the ventilation gap 26, The outside air is discharged to the outside through 28, and the outside air is taken into the ventilation gap 26 through the ventilation hole 27.
[0045]
A handle 29 is provided on the side frame of the door body 20. A bracket 295 is fixed to the side frame, and a pivot 296 and a stopper 297 are fixed to the bracket 295.
[0046]
A latch member 291 is pivotally attached to the pivot 296. When the door body 20 is fully closed, the latch member 291 enters the interior of the furnace body 11 through the through-hole 122 formed in the side edge of the entrance / exit 12 of the furnace body 11, and enters the entry destination. It is elastically engaged with the striker 191 provided in the. The latch member 291 is urged in a direction to engage with the striker 191 by a winding spring 292. A release lever 293 is formed integrally with the latch member 291. The release lever 293 extends to the vicinity of the handle 29 and is for removing the latch member 291 from the striker 191 against the urging force of the winding spring 292.
[0047]
Further, a locking member 192 and a limit switch 193 are provided adjacent to the striker 191. When the solenoid 194 is in a non-energized state, the locking member 192 advances onto the entry locus of the latch member 291 to prevent the door body 20 from opening, and when the solenoid 194 is in an energized state, the locking member 192 The door body 20 is allowed to open and the door body 20 is allowed to open. The energization state of the solenoid 194 is controlled by the control unit 50 described later. The limit switch 193 detects the detected end 2911 of the latch member 291 and detects the fully closed state of the door body 20.
[0048]
As shown in FIGS. 1 to 4, 8, 9 and 19, an operation box 40 is provided on the front side of the electric furnace 10 on the side of the entrance / exit 12. A power feeding unit 60 is provided inside the furnace main body 11 behind the operation box 40.
[0049]
A partition plate 61 is disposed along the heat insulating material 15 forming the inner wall of the furnace, and a ventilation gap 16 is formed between the heat insulating material 15 and the partition plate 61. By the partition plate 61, the space of the power feeding unit 60 is partitioned from the furnace side. Both legs 63 of a support bracket 62 having a substantially U-shaped cross section are fixed to the partition plate 61, and a distribution board 65 is supported on the support base 64 of the partition plate 61 via a collar. Power supply to the heating unit 31 performed by the power supply unit 60 is controlled by the control unit 50 described later.
[0050]
The front wall 45 of the operation box 40 is formed on substantially the same plane as the front part 201 of the door body 20. The front wall 45 is provided with a display means 41, an operation panel 42 that is an operation means, a counter 43, and a breaker 44. The operation panel 42 is provided with an input unit (course selection switch 421, confirmation switch 422, and up / down switch 424) and a firing / stop switch 423. A control unit 50 is provided inside the operation box 40.
[0051]
The course selection switch 421 is a switch for selecting a desired course from among 40 types of courses. Each time the button is pressed and the up / down switch 424 is pressed, a number from 0 to 39 is counted. 43 are sequentially displayed. When the confirmation switch 422 is pressed, the firing pattern P of the selected course is displayed on the display means 41 and the counter 43. The firing / stop switch 423 alternates between a firing start state and a firing stop state each time the button is pressed.
[0052]
One of the side walls 46 of the operation box 40 (the one closer to the inlet / outlet 12) is silver-coated. Not only this but the side wall 46 near the entrance / exit 12 should just be a reflective surface for reflecting the heat radiated | emitted from the inside of the furnace main body 10, along with the metal material which carried out polishing finishing. Also good.
[0053]
A partition plate 47 is provided inside the operation box 40 so as to be along the side wall 46 to which silver paint is applied, and a ventilation gap 48 is formed between the side wall 46 and the partition plate 47. Has been. Ventilation holes 49 are formed in the upper end portion and the lower end portion of the ventilation gap 48, respectively, and the ventilation gap 48 communicates with the outside air through the ventilation holes 49.
[0054]
The controller 50 sequentially sends the numerical information related to the course 0 to the course 39 to the counter 43 each time the button of the course selection switch 421 is pushed and the up / down switch 424 is pushed. The firing pattern P related to the course selected based on the confirmation signal when the button of the confirmation switch 422 is pressed is read from the storage unit 53 and sent to the display means 41 and the counter 43. In the storage unit 53, a firing pattern P for each course is recorded.
[0055]
Here, the firing pattern P includes a plurality of steps S. Each step S is, for example, for setting how many hours the temperature inside the furnace is raised or lowered. For example, as shown in FIG. 20, the firing pattern P is represented by a line graph in a chart with time on the horizontal axis and temperature on the vertical axis, and each line of the line graph is the first to fourth steps of the firing pattern P. S.
[0056]
The storage unit 53 records the baking time required for baking the work for each baking pattern P. The control unit 50 calculates the elapsed time T from the start of firing, records the elapsed time T in the storage unit 53, and displays the step S being executed on the display unit 41. When the firing is interrupted, the control unit 50 continues to display on the operation panel 42 that the firing is being interrupted. Based on the selected firing pattern P, the firing restarting means 52 of the control unit 50 performs firing after the elapsed time T when firing is interrupted (sintering scheduled to be performed without firing interrupted). Resume.
[0057]
The control unit 50 writes an interruption period T <b> 1 from when the firing is interrupted until it returns to the storage unit 53. And you may make it return to the elapsed time (T-T1) at the time of the interruption of baking based on the elapsed time T after the start of baking, and the interruption period T1.
[0058]
For example, when the door 20 is opened and the temperature t1 inside the furnace becomes lower than the scheduled temperature t0 (including an allowable error), the control unit 50 determines that “firing is interrupted”. Further, when the door body 20 is closed and the temperature t1 inside the furnace starts to rise, the control unit 50 determines that the operation is “return”.
[0059]
Further, the control unit 50 determines whether or not the interruption period T1 exceeds the predetermined time Tmax. When the interruption period T1 does not exceed the predetermined time Tmax, the controller 50 performs firing again after the interruption period T1 ends (returns). . Further, during firing, the control unit 50 controls the solenoid 194 to be in a non-energized state so that the locking member 192 is advanced from the entry locus of the latch member 291 to prevent the door body 20 from opening.
[0060]
Next, firing of works using an electric furnace will be described.
As shown in FIG. 22, when the main power switch is turned on in step S2201, the solenoid 194 is energized by the control unit 50, the locking member 192 is retracted from the entry locus of the latch member 291, and the door body 20 is opened. Enable. The door 20 is opened sideways, and the work is put into the furnace through the loading / unloading port 12.
[0061]
When the work is put into the furnace, the heating unit 31 does not protrude from the wall surface of the side heat insulating material 151 into the furnace, and the temperature sensor 32 does not protrude from the inner surface of the ceiling heat insulating material 153 into the furnace. Does not hit the heating unit 31 or the temperature sensor 32, and mutual damage to the work and the heating unit 31 can be prevented.
[0062]
When the work is put into the furnace and the door body 20 is closed, the latch member 291 is engaged with the striker 191. At this time, the limit switch 193 detects the detected end 2911 of the latch member 291 and detects the fully closed state of the door body 20.
[0063]
In step S2202, each time the button of the course selection switch 421 on the operation panel 42 is pressed and the up / down switch 424 is pressed, the numbers related to the courses 0 to 39 are sequentially displayed on the counter 43. A desired course is selected by displaying it on the counter 43.
[0064]
Next, when the confirmation switch 422 button is pressed in step S2203, the firing pattern P of the selected course is displayed. At this time, the feature of step S related to the firing pattern P is displayed. The author who uses the furnace selects the firing pattern P suitable for the work with reference to the feature of the step S, and the feature of each step S of the firing pattern P to be selected is the display means 41 and the counter 43. By being displayed, the author can select the firing pattern P without error.
[0065]
Next, when the button of the firing / stop switch 423 is pressed in step S2204, firing of the work based on the selected firing pattern P is started. Then, the locking member 192 advances on the entry locus of the latch member 291 so that the door body 20 cannot be opened, and the door body 20 is locked (step S2205).
[0066]
During firing, the control unit 50 controls power feeding to the heating unit 31 based on the selected firing pattern P (step S2206).
[0067]
Further, during firing, the state of the door body 20 (the open state or the closed state) is determined (step S2207). The counter 43 displays the furnace temperature. If the door 20 is in the closed state (step S2207: Y), during firing, it is determined whether or not the firing is finished based on the elapsed time T from the start of firing (step S2208).
[0068]
When the firing is finished (step S2208: Y) and the temperature inside the furnace becomes equal to or lower than the predetermined temperature (step S2209: Y), the door 20 is unlocked (step S2210). The author opens the door body 20 and takes out the work inside the furnace.
[0069]
When the door 20 is opened, the heat inside the furnace is radiated to the side wall 46 of the operation box 40 on the side of the inlet / outlet 12 through the inlet / outlet 12. At this time, the side wall 46 of the operation box 40 reflects radiant heat, the air in the ventilation gap 48 between the side wall 46 and the partition plate 47 becomes a heat insulating layer, and the inside of the ventilation gap 48 The air is heated and escapes to the outside through the vent 49 at the upper end, and the outside air is taken into the gap 48 for ventilation from the vent 49 at the lower end, so that the radiant heat is supplied to the control unit 50 in the operation box 40. Will not be adversely affected.
[0070]
On the other hand, when the door 20 is in the open state (step S2207: N), the control unit 50 stops supplying power to the heating unit 31, the firing is interrupted, and the elapsed time T from the start of firing is stored in the storage unit. 53 (step S2211). At this time, it is displayed on the operation panel 42 that the firing is being interrupted.
[0071]
While firing is interrupted, the state of the door body 20 (the door open state or the door closed state) is determined (step S2212). When the door body 20 is in a closed state (step S2212: Y), as shown in FIG. 21, firing after the elapsed time T from the start of the recorded firing (if not interrupted, scheduled to be performed after the suspension) Was fired) based on the selected firing pattern P (step S2213).
[0072]
When the firing is interrupted and then the door body 20 is closed, the firing restarting means 52 automatically performs the firing again, so there is no need to rely on the author's intuition for the firing again, There is no need to refire from the beginning or give up firing the work. In addition, since almost the same amount of heat as in the case where there is no interruption of firing is supplied in the subsequent firing after the interruption, the fired work is close to the fired work without any interruption of firing.
[0073]
Next, the operation of the furnace body 10 according to the present embodiment will be described.
When the electric furnace 10 is placed on a horizontal base and the door body 20 is closed, the center of gravity of the electric furnace 10 is at the center of the furnace body 11. When the door 20 is opened sideways, the center of gravity of the electric furnace 10 moves from the center of the furnace body 11 to the front side (the front wall 111 of the furnace body 11). However, since the lower end portion 171 of the front leg member 17 extends from the front wall 111 of the furnace body 11 further to the front side by a predetermined amount (substantially the thickness of the door body 20), the electric furnace 10 has a slight center of gravity. Even if the electric furnace 10 moves toward the front wall 111 of the main body 11, the electric furnace 10 maintains stability.
[0074]
Further, when the door 20 is opened, and the electric furnace 10 is tilted to the near side (toward the door 10 that is opened) on the stand by a predetermined angle (for example, 15 degrees), the lower end of the front leg member 17 The electric furnace 10 tilts around 171 as a fulcrum. Even in this case, the center of gravity of the entire electric furnace 10 does not move further from the lower end 171 of the front leg member 17 to the near side, and the electric furnace 10 does not fall down.
[0075]
Moreover, since the lower end part 171 of the front leg member 17 is a tray part 172 that faces the peripheral edge part 121 of the inlet / outlet port 12 from below, the spilled material that comes out of the furnace during firing and works are removed from the furnace inside. Dust when taking out can be accommodated without leaking to the outside, and the electric furnace 10 after firing may be cleaned mainly by the tray part 172, and cleaning becomes easy.
[0076]
Next, the operation of the door body 20 according to the present embodiment will be described.
When the door 20 is in a closed state, the second-stage back surface portion 2533 of the heat insulating material 253 is put in and out of the peripheral portion 121 (heat insulating material 15) of the inlet 12 in order to ensure the hermeticity in the furnace body 10. In other words, even if the insulation material contracts or distorts over a long period of time, the insulation state between the insulation materials is made appropriate. It can be maintained and has superior durability compared to the case where packing is interposed in the gap between the peripheral portion 121 of the inlet / outlet 12 and the heat insulating material, and reduces maintenance work such as replacement of deteriorated packing can do.
[0077]
In the door body 20 of the present embodiment, since it is composed of the heat insulating materials 251 to 253 made into three layers toward the inside of the furnace body 10, the first heat insulating material 251 farthest from the inside of the furnace body 10. Alternatively, an intermediate heat insulating material 252 can be used that has a low operating temperature and is inexpensive.
[0078]
A crack is generated when exposed to the highest heat, and the heat insulating material 253 on the back side of the third layer in which the crack is likely to progress is divided into eight long heat insulating pieces 2530. Even if a crack occurs in one of the cracks, the crack does not progress to the other heat insulating piece 2530, and the progress of the crack can be prevented.
[0079]
Further, in each heat insulating piece 2530 of the heat insulating material 253 on the back side of the third layer, the cut surface or the processed surface having high surface accuracy is directed to the inside of the furnace of the furnace body 11, so that the heat insulating effect can be enhanced. it can. Further, since the long heat insulating pieces 2530 are arranged with the longitudinal direction thereof set to the vertical direction, for example, when the long heat insulating pieces 2530 are arranged in the vertical direction with the longitudinal direction set to the horizontal direction, Compared with the case where a large load is applied only to the long heat insulating pieces 2530 arranged in the position and cracks are generated, the long heat insulating pieces 2530 are less likely to be cracked even by long-term use. .
[0080]
In the above-described embodiment, the tray portion 172 is formed integrally with the lower end portion 171 of the front leg member 17. However, the tray portion is detachably supported on the lower end portion 171 of the front leg member 17. May be. It is only necessary to remove the tray after baking and dispose of the dust and the like stored in the tray in a trash can.
[0081]
Further, in order to forcibly ventilate the gap 48 for ventilation of the operation box 40, a cooling fan may be separately provided in the operation box 40 as in the case of the furnace body 11, and from the cooling fan F on the furnace body 11 side. You may comprise so that it may ventilate into the clearance gap 48 for ventilation | gas_flowing of the box 40 for operation.
[0082]
Further, although the side surface 46 of the operation box 40 is shown as a reflection surface for reflecting the heat radiation from the inside of the furnace, the surface of the side wall 46 of the operation box 40 facing the air gap 48 and the partition plate are shown. Similarly, the surface 47 may be a reflective surface.
[0083]
Further, as shown in FIG. 23, during the interruption period T1, the temperature inside the furnace starts to decrease from the predetermined temperature t0 due to the interruption of the firing, and then the furnace door body 20 is closed and the temperature inside the furnace starts to rise. It is good also as a period until temperature t1 returns to temperature t2 (temperature before fall) immediately after interruption.
[0084]
【The invention's effect】
According to the electric furnace for ceramics according to the present invention, when the door body is in an open state and the electric furnace is tilted to the front side (the door body in the open state) by a predetermined angle on the table, the electric furnace is The lower end of the front leg member tilts around the fulcrum, and the center of gravity of the electric furnace moves further to the front side (toward the front wall of the furnace body), but the lower end part of the front leg member is further forward from the front wall of the furnace body. Since the center of gravity of the electric furnace does not move to the near side from the lower end of the front leg member, there is no risk of the electric furnace falling over, and the electric furnace should maintain stability Can do.
[0085]
Further, the front wall of the operation box provided near the loading and unloading opening of the furnace body is formed on the front portion and the same of the plane of the door body, since the operating means is provided on the front wall, an electric furnace For operators located on the front side of the door (the front side of the door), the front of the operating means can be seen without changing or slightly changing the direction of the line of sight. It is not necessary to handle the operating means by extending the arm greatly or bending the arm greatly, and it is easy to operate. Can be operated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a three-dimensional view of a state in which a door body of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention is opened, viewed from the front side.
FIG. 2 is a front view of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a plan view of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a side view of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of a front frame of a main body of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view of the front frame of the main body of the electric furnace for ceramics according to one embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a side view of the front frame of the main body of the electric furnace for ceramics according to one embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a front view of the main body of the operation box according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a plan view of an operation box according to an embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an exploded perspective view of a door body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a front view of a door body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a plan view of a door body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a side view of the door body according to the embodiment of the present invention.
14 is a cross-sectional view taken along line XIV-XIV in FIG.
FIG. 15 is a partially enlarged view of FIG. 14;
FIG. 16 shows a heat insulating material for a door body according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a front view of the heat insulating material, (b) is a side view of the heat insulating material, and (c) is a heat insulating material. It is a bottom view.
FIG. 17 is a side view of a latch member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a plan view of a latch member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a functional block diagram of an electric furnace for ceramics according to an embodiment of the present invention.
FIG. 20 is an explanatory diagram showing a firing pattern according to an embodiment of the present invention.
FIG. 21 is an operation explanatory view of the electric furnace for ceramics according to one embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a flowchart showing a firing operation of the electric furnace for ceramics according to one embodiment of the present invention.
FIG. 23 is an operation explanatory diagram of an electric furnace for ceramics according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
F ... Cooling fan P ... Firing pattern S ... Step T ... Elapsed time T1 since firing was started ... Interruption period Tmax ... Predetermined time t0 ... Expected temperature t1 ... Temperature t2 in the furnace ... Temperature t3 just after interruption ... Temperature 10 ... Electric furnace 11 ... Furnace body 12 ... Entrance / exit 15 ... Heat insulating material 16 ... Air gap 17 ... Front leg member 18 ... Rear leg member 19 ... Hinge member 20 ... Door body 21 ... Inner frame 22 ... Opening 23 ... Holding Plate 24 ... Compression spring 26 ... Ventilation gap 27 ... Vent 28 ... Vent 29 ... Handle 31 ... Heating unit 32 ... Temperature sensor 40 ... Operation box 41 ... Display means 42 ... Operation panel (operation means)
43 ... Counter 44 ... Breaker 45 ... Front wall 46 ... Side wall 47 ... Partition plate 48 ... Venting gap 49 ... Vent 50 ... Control unit 52 ... Firing resuming means 53 ... Storage unit 60 ... Power feeding unit 61 ... Partition plate 62 ... Support bracket 111 ... front wall 112 ... bottom 121 ... peripheral edge 122 ... through hole 151 ... side heat insulating material 152 ... side wall groove 153 ... ceiling heat insulating material 154 ... ceiling groove 171 ... lower end 172 ... saucer 191 ... striker 192 ... Locking member 193 ... limit switch 194 ... solenoid 201 ... front part 202 ... box frame 203 ... reflecting surface 212 ... screw member 214 ... vent 221 ... peripheral edge 231 ... heat radiation fin 251 ... front side heat insulating material 252 ... intermediate heat insulating material 253 ... Back side heat insulating material 291 ... Latch member 292 ... Winding spring 293 ... Release lever 295 ... Bracket 296 ... Axis 297 ... Stopper 4 1 ... course selection switches 422 ... confirmation switch 423 ... baking / stop switch 2530 ... insulation piece 2531 ... first-stage back surface 2532 ... second-stage back surface 2533 ... 3-stage back surface 2911 ... the detection end

Claims

箱形の炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、当該出し入れ口を横開きの扉体により開閉するようにした陶芸用電気炉において、
炉本体の底部の手前側に設けられる前脚部材を備え、
前記前脚部材の下端部は、前記扉体の手前側の正面部を含む平面と同じ平面上の位置まで延設されていることを特徴とする陶芸用電気炉。In the electric furnace for pottery that opens and closes the entrance and exit on the front wall of the front side of the box-shaped furnace body, and opens and closes the entrance and exit with a door that opens horizontally,
A front leg member provided on the near side of the bottom of the furnace body,
The lower end of the front leg member, pottery electric furnace, characterized in that it is extended to a position on the plane and the same plane including a front portion of the front side of the door body.

前記前脚部材の下端部は、前記出し入れ口の下縁に向かって開いた受け皿部を有していることを特徴とする請求項１に記載の陶芸用電気炉。 The electric furnace for ceramics according to claim 1, wherein a lower end portion of the front leg member has a tray portion that opens toward a lower edge of the access port.

前記炉本体の内壁を覆う断熱材の内面に、炉内部側とは反対側の方へ凹入する内壁溝が形成されており、
当該内壁溝に、前記断熱材の内面から炉内部へ出っ張らないように加熱部または温度センサの少なくとも一方が収容されていることを特徴とする請求項１に記載の陶芸用電気炉。On the inner surface of the heat insulating material covering the inner wall of the furnace body, an inner wall groove that is recessed toward the side opposite to the furnace inner side is formed,
The electric furnace for ceramics according to claim 1, wherein at least one of a heating part and a temperature sensor is accommodated in the inner wall groove so as not to protrude from the inner surface of the heat insulating material into the furnace.

前記炉本体の出し入れ口の脇には操作用ボックスが設けられており、
前記操作用ボックスの正面壁は、前記扉体の正面部と同一の平面上に形成されており、
前記操作用ボックスの正面壁は操作手段を有していることを特徴とする請求項１，２または３に記載の陶芸用電気炉。Is on the side of the loading and unloading opening of the previous Symbol furnace body is provided with an operation for the box,
The front wall of the operation box is formed on the front portion and the same of the plane of the door body,
The electric furnace for ceramics according to claim 1, 2 or 3, wherein the front wall of the operation box has an operation means.

前記操作用ボックスの両側壁において、前記出し入れ口に近い方の側壁は、前記炉本体の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていることを特徴とする請求項４に記載の陶芸用電気炉。In both side walls of the operating box, the side walls closer to the loading and unloading opening is to claim 4, characterized in that has a reflecting surface for reflecting heat radiated from the interior of the furnace body The electric furnace for ceramics described.

前記操作用ボックスの内部には、前記出し入れ口に近い方の側壁に沿って仕切板が設けられており、
前記近い方の側壁と前記仕切板との間には、通気用の隙間が形成されており、
前記通気用の隙間の上端部および下端部に、当該通気用の隙間を外気に連通するための通気口がそれぞれ穿設されていることを特徴とする請求項５に記載の陶芸用電気炉。Inside the operation box, a partition plate is provided along the side wall closer to the entrance / exit,
Between the near side wall and the partition plate, a gap for ventilation is formed,
6. The electric furnace for pottery according to claim 5 , wherein vent holes for communicating the clearance gap with outside air are formed in upper and lower ends of the clearance gap, respectively.