JP4564624B2 - 陶芸用電気炉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱形の炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、当該出し入れ口を横開きの扉体により開閉するようにした陶芸用電気炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の陶芸用電気炉としては、例えば、安全性を確保すべく、水平な台上の電気炉を台に対して所定角度(たとえば15度)傾けたときに、転倒しないものが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の陶芸用電気炉では、電気炉を傾けるときは、扉体を閉扉した状態に限らず、開扉した状態においても行われる。この扉体を開扉した状態では、横開きの扉体を有する電気炉の方が上開きの扉体を有するものより安定性が悪く、転倒する傾向が大きいという問題点があった。
【0004】
また、炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、その出し入れ口を横開きの扉体により開閉する場合に、出し入れ口の脇に操作用ボックスを設けると、炉本体の内部から放射する熱が操作用ボックス内に伝わって、操作用ボックス内のプリント基盤などに悪影響を及ぼすという問題があり、出し入れ口の脇以外の場所に操作用ボックスを設けると、作品を焼成する際に、出し入れ口の手前側で作業の多くを行う使用者から操作用ボックスが離れ、焼成操作がし難く、使い勝手がよくないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、横開きの扉体を有する電気炉であっても安定性を維持し、また、焼成の操作がし易く、使い勝手がよい陶芸用電気炉を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]箱形の炉本体(11)の手前側の正面壁(111)に出し入れ口(12)を開設し、当該出し入れ口(12)を横開きの扉体(20)により開閉するようにした陶芸用電気炉において、
炉本体(11)の底部(112)の手前側に設けられる前脚部材(17)を備え、
前記前脚部材(17)の下端部(171)は、前記扉体(20)の手前側の正面部(201)を含む平面と同じ平面上の位置まで延設されていることを特徴とする陶芸用電気炉。
【0007】
[2]前記前脚部材(17)の下端部(171)は、前記出し入れ口(12)の下縁に向かって開いた受け皿部(172)を有していることを特徴とする[1]に記載の陶芸用電気炉。
【0008】
[3]前記炉本体(11)の内壁を覆う断熱材(151,153)の内面に、炉内部側とは反対側の方へ凹入する内壁溝(152,154)が形成されており、
当該内壁溝(152,154)に、前記断熱材(151,153)の内面から炉内部へ出っ張らないように加熱部(31)または温度センサ(32)の少なくとも一方が収容されていることを特徴とする[1]に記載の陶芸用電気炉。
【0010】
4]前記炉本体(11)の出し入れ口(12)の脇には操作用ボックス(40)が設けられており、
前記操作用ボックス(40)の正面壁(45)は、前記扉体(20)の正面部(201)と同一の平面上に形成されており、
前記操作用ボックス(40)の正面壁(45)は操作手段(42)を有していることを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の陶芸用電気炉。
【0011】
]前記操作用ボックス(40)の両側壁(46)において、前記出し入れ口(12)に近い方の側壁(46)は、前記炉本体(11)の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていることを特徴とする[]に記載の陶芸用電気炉。
【0012】
]前記操作用ボックス(40)の内部には、前記出し入れ口(12)に近い方の側壁(46)に沿って仕切板(47)が設けられており、
前記近い方の側壁(46)と前記仕切板(47)との間には、通気用の隙間(48)が形成されており、
前記通気用の隙間(48)の上端部および下端部(171)に、当該通気用の隙間(48)を外気に連通するための通気口(49)がそれぞれ穿設されていることを特徴とする[]に記載の陶芸用電気炉。
【0013】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
電気炉は水平な台あるいは床に置かれて使用される。作品の焼成においては、扉体(20)を横開きして、炉本体(11)の出し入れ口(12)から炉内部に所定の作品を入れ、炉本体(11)の出し入れ口(12)を扉体(20)により閉じて、焼成を開始する。
【0014】
電気炉が水平な台あるいは床に置かれているとき、扉体(20)の閉扉状態では、電気炉の重心は炉本体(11)の中央部にある。一方、電気炉は、あらゆる使用状態で所定角度傾けても転倒しないことが要求される。
【0015】
電気炉は扉体(20)を閉扉状態から開扉状態にするだけで、電気炉の重心が、炉本体(11)の中央部から手前側(炉本体(11)の正面壁(111)の方)に移動する。そして、扉体(20)を開扉状態にして、台上で電気炉を手前側(開扉状態の扉体(20)の方)に所定角度(たとえば15度)傾けた場合に、電気炉は前脚部材(17)の下端部(171)を支点にして傾くようになる。このとき、電気炉の重心が手前側(炉本体(11)の正面壁(111)の方)へさらに移動する。しかしながら、前脚部材(17)の下端部(171)は炉本体(11)の正面壁(111)からさらに手前側に延設されているため、電気炉の重心が前脚部材(17)の下端部(171)を境にして手前側に移動することはなく、それにより、電気炉が転倒するおそれがなく、電気炉は安定性を維持する。
【0016】
また、前脚部材(17)は扉体(20)の正面部(201)を含む平面から手前側に大きく出っ張ることがなく、作業中に前脚部材(17)だけ当たるようなことはなく、前脚部材(17)が邪魔にならないで、突起感もなく、美観がよい。
【0017】
また、前脚部材(17)の下端部(171)が、出し入れ口(12)の周縁部を下方から臨むようにした受け皿部(172)を有しているので、焼成中に炉内部から出る流出物や、作品を炉内部から取り出すときの塵埃を外部に漏らさず収容することができ、焼成後の電気炉の掃除は受け皿部(172)を主に行えばよく、掃除が簡単になる。
【0018】
作品を炉内部に入れるとき、加熱部(31)が側部断熱材(151)の壁面から炉内部へ出っ張ってないので、炉内部から出し入れする作品が加熱部(31)に当たることがなく、作品および加熱部(31)の相互の損傷を防止することができる。
【0019】
同じく、作品を炉内部に入れるとき、温度センサ(32)が天井部断熱材(153)の内面から炉内部へ出っ張ってないので、炉内部から出し入れする作品が温度センサ(32)に当たることがなく、作品および温度センサ(32)の相互の損傷を防止することができる。
【0022】
炉本体(11)の出し入れ口(12)の脇には操作用ボックス(40)が設けられている。その操作用ボックス(40)の正面壁(45)が扉体(20)の正面部(201)と同一の平面上に形成され、その正面壁(111)には、操作手段(42)が設けられている。
【0023】
それにより、電気炉の手前側(扉体(20)の正面部(201)側)に位置する作業者にとって、視線の方向を変えずにあるいは、わずかに変えるだけで、操作手段(42)の正面を見ることができ、また、扉体(20)の正面部(201)から大きく奥まっていたり、反対に扉体(20)の正面部(201)から大きく手前側に出っ張っていたりせず、腕を大きく伸ばしたり、腕を大きく曲げたりして、操作手段(42)を扱う必要がなく、操作手段(42)を容易に操作することができる。
【0024】
このような操作用ボックス(40)において、操作用ボックス(40)の両側壁(46)の一方(出し入れ口(12)に近い方)は、炉本体(11)10の内部からの放射される熱が当たる。その放出される熱が当たる側壁(46)には銀色塗装が施されている。炉本体(11)10の内部からの放射される熱は、銀色塗装が施された側壁(46)で反射し、操作用ボックス(40)の内部に熱が伝わらず、操作用ボックス(40)の内部に収容される例えば、プリント基板などに悪影響を及ぼさない。
【0025】
操作用ボックス(40)の内部に熱による悪影響が及ばないように、さらに、仕切板(47)が設けられている。仕切板(47)は、操作用ボックス(40)の内部にあって、銀色塗装が施された側壁(46)に沿うようにして設けられている。
【0026】
そして、その側壁(46)と仕切板(47)との間には、通気用の隙間(48)が形成され、通気用の隙間(48)の上端部および下端部(171)には通気口(49)がそれぞれ穿設され、通気口(49)を通して通気用の隙間(48)が外気に連通していることにより、外気が通気用の隙間(48)内に流入する一方、通気用の隙間(48)内の空気が外部に流出するようになる。それにより、通気用の隙間(48)が断熱用の空気層となり、操作用ボックス(40)の内部への伝わろうとする熱を遮断する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1〜図9に示すように、本実施の形態に係る電気炉10は、箱形に形成される炉本体11、および、扉体20を有している。
【0028】
炉本体11の内面(天井、底面、奥壁および両側の内壁)は、セラミックファイバーである断熱材15によって覆われている。炉本体11の手前側の正面壁111に出し入れ口12が形成されている。その出し入れ口12を通して断熱材15によって囲まれた炉内部に作品が出し入れされる。また、炉本体11の内面と断熱材15との間には通気用の隙間16が形成されている。
【0029】
炉本体11の両側の内壁を覆う断熱材15の側部断熱材151には、内壁溝である側壁溝152が形成され、その側壁溝152には加熱部31が嵌め込まれている。それにより、加熱部31が側部断熱材151の壁面から炉内部へ出っ張らないようになる。また、加熱部31は、細長のプレート状発熱体の両方の側縁の一方から他方の側縁に向かって切込み、かつ、そのような切り込みを長手方向に交互に加工して成るものである。
【0030】
また、炉本体11の天井を覆う断熱材15の天井部断熱材153には、上方に凹入する内壁溝である天井溝154が形成され、その天井溝154には温度センサ32が収容されている。それにより、同じように、温度センサ32が天井部断熱材153の内面から炉内部へ出っ張らないようになる。
【0031】
また、炉本体11の底部112には前脚部材17および後脚部材18が前後に設けられている。前脚部材17の下端部171は、扉体20の正面部201を含む平面とほぼ同じ平面上の位置まで延設されていて、電気炉10の正面から前方へ出っ張らないようになっている。
【0032】
また、前脚部材17の下端部171は、略U字状の断面形状に形成されていて、炉本体11の出し入れ口12の下縁に向かって開いた受け皿部172を有している。また、後脚部材18は上方に開いたハットチャンネル断面形状のものであり、同じく、電気炉10の背面から後方へ出っ張らないようになっている。
【0033】
電気炉10の底部112の下側には冷却ファンFが設けられ、冷却ファンFの送風先には、連通孔が穿設され、連通孔が通気用の隙間16に連通している。冷却ファンFは、連通孔を通して、通気用の隙間16内の温められた空気を炉本体11の外部へ送り出すものである。
【0034】
図1および図10〜図16に示すように、出し入れ口12の開口側縁には、ヒンジ部材19が設けられ、ヒンジ部材19により、扉体20が横開き可能に枢着されている。扉体20は平箱形に形成され、平箱の底を正面部201にした扉体20の箱枠202には内枠21が嵌合している。内枠21の裏面側には、出し入れ口12に対応する開口22が開設されている。内枠21の上枠部、側枠部および下枠部にはそれぞれ通気口214が穿設されている。
【0035】
内枠21の内部には、同じくセラミックファイバーである断熱材251〜253が表裏方向で3層になって詰まっている。扉体20の正面部201の裏面とその裏面に沿って設けられた保持プレート23との間、並びに、扉体20の箱枠202の内周面と内枠21の外周面との間には同じく通気用の隙間26が形成されている。また、扉体20の正面部201の裏面は、熱線を反射するための反射面203になっている。
【0036】
さらに、保持プレート23には左右一対の放熱フィン231が設けられている。各々の放熱フィン231は、通気用の隙間26内を、扉体20の正面部201の裏面に向かって突出している。各放熱フィン231はレール状に形成され、通気用の隙間26を通過する空気の流れを妨げることなく、空気を流れ易くし、多量の空気が放熱フィン231の表面に触れ、その空気と共に熱が扉体20の外へ放出されて、放熱機能を高めるように、上下方向にのみ延ばされている。
【0037】
また、各放熱フィン231は、扉体20の正面部201の裏面に近づいた位置まで突出していて、扉体の正面部201が裏面の方へへこむのを防止しており、扉体20の補強機能を有している。なお、放熱フィン231の放熱機能および補強機能を高めるべく、保持プレート23に3本以上の放熱フィン231を設けるようにしてもよい。
【0038】
保持プレート23と、開口22の周縁部221とにより、3層の断熱材251〜253が表裏方向から挟み込まれている。炉本体10内に最も遠い1層目の断熱材251および、次に遠い2層目の断熱材252は、平板状に形成されている。炉本体10内に最も近い3層目の断熱材253は、8本の長尺の断熱片2530を隙間なく並べて成る。
【0039】
すなわち、各断熱材251〜253は、1層目の表側の断熱材251の上に、2層目の中間の断熱材252を載せ、その中間の断熱材252の上に、3層目の裏側の断熱材253が載せられて成る。
【0040】
3層目の裏側の断熱材253は、平板状の断熱材を8本の長尺の断熱片2530に切断し、各長尺の断熱片2530をその長手方向を上下方向にし、その切断面を上にして、水平方向に8本並べることにより作られる。また、3層目の裏側の断熱材253の切削面は所定の形状にさらに加工される。したがって、扉体20を閉じた際に、各長尺の断熱片2530の切断面あるいは加工面が炉内部へ向くようになる。
【0041】
圧縮ばね24を巻き付けたねじ部材212が保持プレート23の下孔を貫通して、内枠21の外周フランジ211に螺着している。付勢手段である圧縮ばね24により、保持プレート23を介して断熱材251〜253が裏側へ付勢されている。裏側の断熱材253の裏面部は3段に形成されている。1段目の裏面部2531は、圧縮ばね24の付勢力により開口22の周縁部221に弾撥的に当接可能である。
【0042】
また、2段目の裏面部2532は、開口22から裏側へ突出していて、圧縮ばね24の付勢力により出し入れ口12の周縁部121(断熱材15)に弾撥的に当接している。さらに、3段目の裏面部2533は、出し入れ口12に内嵌している。
【0043】
また、扉体20を全閉状態にする直前までは、裏側の断熱材253の1段目の裏面部2531が開口22の周縁部221に弾撥的に当接しており、扉体20を全閉状態にすることにより、3段目の裏面部2533が出し入れ口12に内嵌するとともに、裏側の断熱材253の2段目の裏面部2532が、出し入れ口12の周縁部121に弾撥的に当接し、一方、1段目の裏面部2531が開口22の周縁部221からわずかに離間するようになっている。このように、扉体20の全閉状態では、断熱材15および裏側の断熱材253により密閉された炉内部が形成されている。
【0044】
図5〜図7、図10〜図13、図17および図18に示すように、平箱形の扉体20の下枠には、通気口27が穿設されるとともに、扉体20の上枠には、通気口28が穿設されている。炉本体10内から各層の断熱材251〜253を通って保持プレート23および放熱フィン231に伝わる熱は、通気用の隙間26の内部を流れる空気と共に通気用の隙間26内を上昇し、通気口28を通って外部に放出され、また、外気が通気口27を通って通気用の隙間26内に取り込まれる。
【0045】
扉体20の側枠には、ハンドル29が設けられている。また、その側枠にはブラケット295が固設され、ブラケット295には枢軸296およびストッパ297が固着されている。
【0046】
枢軸296によりラッチ部材291が枢着されている。ラッチ部材291は、扉体20を全閉する際に、炉本体11の出し入れ口12の側縁部に穿設された間通孔122を通って炉本体11の内部に進入して、進入先に設けられたストライカ191に弾撥的に係合するものである。ラッチ部材291は、巻きばね292によりストライカ191に係合する方向に付勢されている。ラッチ部材291と一体的に解除レバー293が形成されている。解除レバー293は、ハンドル29の近傍まで延ばされていて、巻きばね292の付勢力に抗してラッチ部材291をストライカ191から外すためのものである。
【0047】
また、ストライカ191に隣接して施錠部材192およびリミットスイッチ193が設けられている。施錠部材192は、ソレノイド194が非通電状態になると、ラッチ部材291の進入軌跡上に進出して扉体20の開きを阻止し、ソレノイド194が通電状態になると、ラッチ部材291の進入軌跡上から退出して扉体20の開きを許容するものである。ソレノイド194への通電状態は後述する制御部50により制御されている。リミットスイッチ193はラッチ部材291の被検知端2911を検出して扉体20の全閉状態を検出するものである。
【0048】
図1〜図4、図8、図9および図19に示すように、電気炉10の正面部には、出し入れ口12の脇に操作用ボックス40が設けられている。操作用ボックス40の奥の炉本体11内部には給電部60が設けられている。
【0049】
炉の内壁を成す断熱材15に沿って仕切板61が配設され、その断熱材15と仕切板61との間には通気用の隙間16が形成されている。仕切板61によって、給電部60の空間が炉側と仕切られている。仕切板61には略U字状断面形状の支持ブラケット62の両脚部63が固設され、仕切板61の支持台64にはカラーを介して配電盤65が支持されている。給電部60が行う加熱部31への給電は、後述する制御部50により制御されている。
【0050】
操作用ボックス40の正面壁45は、扉体20の正面部201とほぼ同一の平面上に形成されている。その正面壁45には、表示手段41、操作手段である操作パネル42、カウンタ43および、ブレーカ44が設けられている。操作パネル42には入力部(コース選択スイッチ421、確認スイッチ422および、上/下スイッチ424)並びに、焼成/停止スイッチ423が設けられている。操作用ボックス40の内部には制御部50が設けられている。
【0051】
コース選択スイッチ421は40種類のコースの中から所望のコースを選択するモードにするためのスイッチであり、そのボタンを押し、上/下スイッチ424を押す毎に、0〜39までの数字がカウンタ43に順次表示されるものである。確認スイッチ422は、そのボタンを押すと、選択されたコースの焼成パターンPが表示手段41とカウンタ43に表示されるものである。焼成/停止スイッチ423は、そのボタンを押す毎に、焼成の開始状態と焼成の停止状態とに交互になるものである。
【0052】
操作用ボックス40の両側壁46の一方(出し入れ口12に近い方)は、銀色塗装が施されている。これに限らず、出し入れ口12に近い方の側壁46は、炉本体10の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていればよく、研磨仕上げした金属材を沿わせてもよい。
【0053】
また、銀色塗装が施された側壁46に沿うようにして、操作用ボックス40の内部には仕切板47が設けられ、側壁46と仕切板47との間には、通気用の隙間48が形成されている。通気用の隙間48の上端部および下端部には通気口49がそれぞれ穿設され、通気口49を通して通気用の隙間48が外気に連通している。
【0054】
制御部50は、コース選択スイッチ421のボタンが押され、上/下スイッチ424を押す毎に、コース0〜コース39に係る数字情報をカウンタ43に順次送るものである。確認スイッチ422のボタンが押された際の確認信号に基づいて選択されたコースに係る焼成パターンPを記憶部53から読み出し、表示手段41とカウンタ43に送るものである。記憶部53には、コース毎の焼成パターンPが記録されている。
【0055】
ここで、焼成パターンPは、複数のステップSからなる。各ステップSは、たとえば、炉内部の温度を何時間かけて何度まで上昇あるいは下降させるかを設定するためのものである。たとえば、焼成パターンPは、図20に示すように、時間を横軸に温度を縦軸にした図表において、折れ線グラフにより表され、折れ線グラフの各線が焼成パターンPの第1〜第4のステップSに成っている。
【0056】
また記憶部53には、各焼成パターンPごとの作品の焼成に要する焼成時間が記録されている。制御部50は、焼成開始してからの経過時間Tを算出して、その経過時間Tを記憶部53に記録するとともに、実行中のステップSを表示手段41に表示する。制御部50は、焼成の中断があった場合に、焼成の中断中であることを操作パネル42に表示し続けるようになっている。そして、制御部50の焼成再開手段52は、焼成の中断があった時の経過時間T以降の焼成(焼成の中断がなければ行う予定の焼成)を、前記選択された焼成パターンPに基づいて再開する。
【0057】
制御部50は、焼成の中断があってから復帰するまでの中断期間T1を記憶部53に書き込む。そして、焼成開始してからの経過時間Tと中断期間T1とに基づき、焼成の中断があった時の経過時間(T−T1)に戻すようにしてもよい。
【0058】
制御部50は、たとえば、扉体20が開いて炉内部の温度t1が予定温度t0(許容誤差を含む)より低くなると、「焼成の中断」であると判断する。また、制御部50は、扉体20が閉じて炉内部の温度t1が上昇し始めると、「復帰」であると判断する。
【0059】
また、制御部50は、中断期間T1が所定時間Tmaxを超えるか否かを判断し、中断期間T1が所定時間Tmaxを超えない場合に、中断期間T1の終了(復帰)後に再度の焼成を行う。さらに、制御部50は、焼成中は、施錠部材192をラッチ部材291の進入軌跡上から進出して扉体20の開きを阻止すべくソレノイド194を非通電状態に制御する。
【0060】
次に、電気炉を用いた作品の焼成について説明する。
図22に示すように、ステップS2201において、主電源スイッチを入れると、制御部50によりソレノイド194が通電状態になり、施錠部材192がラッチ部材291の進入軌跡上から退避して扉体20の開きを可能にする。扉体20を横開きにし、出し入れ口12を通して作品を炉内部に入れる。
【0061】
作品を炉内部に入れるとき、加熱部31が側部断熱材151の壁面から炉内部へ出っ張ってなく、また、温度センサ32が天井部断熱材153の内面から炉内部へ出っ張ってないので、作品が加熱部31や温度センサ32に当たることがなく、作品および加熱部31等の相互の損傷を防止することができる。
【0062】
作品を炉内部に入れて、扉体20を閉じると、ラッチ部材291がストライカ191に係合する。このとき、リミットスイッチ193がラッチ部材291の被検知端2911を検出して、扉体20の全閉状態を検出する。
【0063】
また、ステップS2202において、操作パネル42のコース選択スイッチ421のボタンを押し、上/下スイッチ424を押す度に、コース0〜コース39に係る数字がカウンタ43に順次表示される。そして、所望のコースをカウンタ43に表示することにより選択する。
【0064】
次に、ステップS2203において、確認スイッチ422のボタンを押すと、選択されたコースの焼成パターンPが表示される。このとき、焼成パターンPに係るステップSの特徴が表示される。炉を使用する作者は、そのようなステップSの特徴を参考にして、作品に適合する焼成パターンPを選択するので、選択すべき焼成パターンPの各ステップSの特徴が表示手段41とカウンタ43に表示されることで、作者が焼成パターンPを誤りなく選択することができる。
【0065】
次に、ステップS2204において、焼成/停止スイッチ423のボタンが押されると、選択された焼成パターンPに基づく作品の焼成が開始される。そして、施錠部材192がラッチ部材291の進入軌跡上に進出して扉体20の開きが不能になり、扉体20がロックされる(ステップS2205)。
【0066】
焼成中は、選択された焼成パターンPに基づいて制御部50は加熱部31への給電を制御する(ステップS2206)。
【0067】
また、焼成中は、扉体20の状態(開扉状態あるいは閉扉状態)が判断される(ステップS2207)。また、カウンタ43には炉内温度が表示される。扉体20が閉扉状態であれば(ステップS2207:Y)、焼成中は、焼成開始してからの経過時間Tに基づいて焼成の終了であるかを判断し続ける(ステップS2208)。
【0068】
焼成が終了し(ステップS2208:Y)、炉内部の温度が所定温度以下になると(ステップS2209:Y)、扉体20のロックを解除する(ステップS2210)。作者は、扉体20を開扉して、炉内部の作品を取り出す。
【0069】
扉体20を開扉するとき、炉内部の熱が出し入れ口12を通って、出し入れ口12の脇にある操作用ボックス40の側壁46に放射される。このとき、操作用ボックス40の側壁46が放射熱を反射し、また、側壁46と仕切板47との間の通気用の隙間48内の空気が断熱層となり、また、通気用の隙間48内の空気が熱せられて、上端部の通気口49から外部に抜け、外気が下端部の通気口49から通気用の隙間48内に取り込まれるので、放射熱が操作用ボックス40内の制御部50に悪影響を与えることがない。
【0070】
一方、扉体20が開扉状態になると(ステップS2207:N)、制御部50が加熱部31への給電を停止して、焼成が中断され、焼成開始してからの経過時間Tを記憶部53に記録する(ステップS2211)。このとき、焼成の中断中であることが操作パネル42に表示される。
【0071】
焼成の中断中は、扉体20の状態(開扉状態あるいは閉扉状態)が判断される(ステップS2212)。扉体20が閉扉状態になると(ステップS2212:Y)、図21に示すように、前記記録された焼成開始してからの経過時間T以降の焼成(中断がなければ、中断時以降行われる予定であった焼成)が前記選択された焼成パターンPに基づいて再開される(ステップS2213)。
【0072】
焼成の中断があり、その後、扉体20が閉扉されると、焼成再開手段52が自動的に再度の焼成を行うようにしたので、再度の焼成を作者の勘に頼る必要がなく、また、改めて最初から焼成し直したり、あるいはその作品の焼成を断念したりする必要もない。また、焼成の中断がない場合とほぼ同じ熱量が中断時以降の再度の焼成において供給されるので、焼成された作品は、焼成の中断がなく焼成された作品に近いものになる。
【0073】
次に、本実施の形態に係る炉本体10の作用について説明する。
電気炉10を水平な台に置き、扉体20が閉扉状態にしたとき、電気炉10の重心は炉本体11の中央部にある。扉体20を横開きにしたときに、電気炉10の重心が、炉本体11の中央部から手前側(炉本体11の正面壁111の方)に移動する。しかしながら、前脚部材17の下端部171が、炉本体11の正面壁111からさらに手前側へ所定量(扉体20のほぼ厚みの分)延設されているので、電気炉10の重心が多少炉本体11の正面壁111の方へ移動しても電気炉10は安定性を維持する。
【0074】
また、扉体20を開扉状態にして、台上で電気炉10を手前側(開扉している扉体10の方)に所定角度(たとえば15度)傾けると、前脚部材17の下端部171を支点にして電気炉10が傾く。その場合にも、電気炉10全体の重心が前脚部材17の下端部171からさらに手前側に移動することなく、電気炉10が転倒するおそれがない。
【0075】
また、前脚部材17の下端部171が、出し入れ口12の周縁部121を下方から臨むようにした受け皿部172になっているので、焼成中に炉内部から出る流出物や、作品を炉内部から取り出すときの塵埃を外部に漏らさず収容することができ、焼成後の電気炉10の掃除は受け皿部172を主に行えばよく、掃除が簡単になる。
【0076】
次に、本実施の形態に係る扉体20の作用を説明する。
扉体20を閉扉状態にした際に、炉本体10内の密閉性を担保すべく、断熱材253の2段目の裏面部2533を出し入れ口12の周縁部121(断熱材15)に弾撥的に当接させ、すなわち、断熱材同志が弾撥的に当接するようにしたので、長期の使用により、断熱材の収縮や歪みが生じても断熱材同志の当接状態を適切なものに維持することができ、出し入れ口12の周縁部121と断熱材との間の隙間にパッキンなどを介在させたものに比して耐久性に優れ、劣化したパッキンを交換するなどの保守作業を軽減することができる。
【0077】
本実施の形態の扉体20にあっては、炉本体10内に向かって3層にした断熱材251〜253で構成されているので、炉本体10内から最も遠い1層目の断熱材251や、中間の断熱材252に使用温度の低めで、コストの安いものを用いることができる。
【0078】
最も高熱に晒されることで亀裂が発生し、その亀裂が進行し易い3層目の裏側の断熱材253が8本の長尺の断熱片2530に分割されているので、8本の断熱片2530の中の1つに亀裂が発生してもその亀裂が他の断熱片2530まで進行することがなく、亀裂の進行を防止することができる。
【0079】
また、3層目の裏側の断熱材253の各断熱片2530においては、その面精度が高い切断面あるいは加工面が炉本体11の炉内部へ向けられるようになるので、断熱効果を高めることができる。また、長尺の断熱片2530はその長手方向を上下方向にして並べられているので、たとえば、長尺の断熱片2530をその長手方向を水平方向にして、上下方向に並べたとき、最下位置に並べられた長尺の断熱片2530にのみ大きな荷重がかかって、亀裂が発生するものに比べて、長期使用によっても長尺の断熱片2530の亀裂が発生し難いものにすることができる。
【0080】
なお、前記実施の形態においては、前脚部材17の下端部171に受け皿部172を一体的に形成したものを示したが、前脚部材17の下端部171に着脱可能に受け皿部を支持するようにしてもよい。焼成後に受け皿部を外して、受け皿部に収容された塵埃などをゴミ箱などに廃棄すればよく、使い勝手が良くなる。
【0081】
また、操作用ボックス40の通気用の隙間48内を強制通気すべく、炉本体11と同じく、操作用ボックス40に冷却ファンを別個設けるようにしてもよく、炉本体11側の冷却ファンFから操作用ボックス40の通気用の隙間48内へ送風するように構成してもよい。
【0082】
さらに、操作用ボックス40の側面46を炉内部からの放熱を反射するための反射面にしたものを示したが、通気用の隙間48に面する操作用ボックス40の側壁46の面と仕切板47の面とを、同じく反射面にしてもよい。
【0083】
さらに、図23に示すように、中断期間T1は、焼成の中断によって炉内部の温度t1が予定温度t0より低下し始めてから炉の扉体20を閉じて炉内部の温度が上昇し始めて炉内部の温度t1が中断直後の温度t2(低下前の温度)に復帰するまでの期間としてもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明に係る陶芸用電気炉によれば、扉体を開扉状態にして、台上で電気炉を手前側(開扉状態の扉体の方)に所定角度傾けた場合に、電気炉は前脚部材の下端部を支点にして傾くようになり、電気炉の重心が手前側(炉本体の正面壁の方)へさらに移動するが、前脚部材の下端部は炉本体の正面壁からさらに手前側に延設されているので、電気炉の重心が前脚部材の下端部を境にして手前側に移動することはなく、電気炉が転倒するおそれがなく、電気炉は安定性を維持することができる。
【0085】
また、炉本体の出し入れ口の脇に設けられた操作用ボックスの正面壁が扉体の正面部と同一の平面上に形成され、その正面壁に操作手段が設けられているので、電気炉の手前側(扉体の正面部側)に位置する作業者にとって、視線の方向を変えずにあるいは、わずかに変えるだけで、操作手段の正面を見ることができ、また、扉体の正面部から大きく奥まっていたり、反対に扉体の正面部から大きく手前側に出っ張っていたりせず、腕を大きく伸ばしたり、腕を大きく曲げたりして、操作手段を扱う必要がなく、操作手段を容易に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の扉体を開扉した状態を表側から見た立体図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の本体の正面枠の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る操作用ボックスの本体の正面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る操作用ボックスの平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る扉体の分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る扉体の正面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る扉体の平面図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る扉体の側面図である。
【図14】図12のXIV−XIV線断面図である。
【図15】図14の部分拡大図である。
【図16】本発明の一実施の形態に係る扉体の断熱材を示しており、(a)は断熱材の正面図、(b)は断熱材の側面図、(c)は断熱材の底面図である。
【図17】本発明の一実施の形態に係るラッチ部材の側面図である。
【図18】本発明の一実施の形態に係るラッチ部材の平面図である。
【図19】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の機能ブロック図である。
【図20】本発明の一実施の形態に係る焼成パターンを示す説明図である。
【図21】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の作用説明図である。
【図22】本発明の一実施の形態に係る陶芸用電気炉の焼成動作を示すフロー図である。
【図23】本発明の他の実施の形態に係る陶芸用電気炉の作用説明図である。
【符号の説明】
F…冷却ファン
P…焼成パターン
S…ステップ
T…焼成開始してからの経過時間
T1…中断期間
Tmax…所定時間
t0…予定温度
t1…炉内部の温度
t2…中断直後の温度
t3…復帰時の温度
10…電気炉
11…炉本体
12…出し入れ口
15…断熱材
16…通気用の隙間
17…前脚部材
18…後脚部材
19…ヒンジ部材
20…扉体
21…内枠
22…開口
23…保持プレート
24…圧縮ばね
26…通気用の隙間
27…通気口
28…通気口
29…ハンドル
31…加熱部
32…温度センサ
40…操作用ボックス
41…表示手段
42…操作パネル(操作手段)
43…カウンタ
44…ブレーカ
45…正面壁
46…側壁
47…仕切板
48…通気用の隙間
49…通気口
50…制御部
52…焼成再開手段
53…記憶部
60…給電部
61…仕切板
62…支持ブラケット
111…正面壁
112…底部
121…周縁部
122…貫通孔
151…側部断熱材
152…側壁溝
153…天井部断熱材
154…天井溝
171…下端部
172…受け皿部
191…ストライカ
192…施錠部材
193…リミットスイッチ
194…ソレノイド
201…正面部
202…箱枠
203…反射面
212…ねじ部材
214…通気口
221…周縁部
231…放熱フィン
251…表側の断熱材
252…中間の断熱材
253…裏側の断熱材
291…ラッチ部材
292…巻きばね
293…解除レバー
295…ブラケット
296…枢軸
297…ストッパ
421…コース選択スイッチ
422…確認スイッチ
423…焼成/停止スイッチ
2530…断熱片
2531…1段目の裏面部
2532…2段目の裏面部
2533…3段目の裏面部
2911…被検知端

Claims (6)

  1. 箱形の炉本体の手前側の正面壁に出し入れ口を開設し、当該出し入れ口を横開きの扉体により開閉するようにした陶芸用電気炉において、
    炉本体の底部の手前側に設けられる前脚部材を備え、
    前記前脚部材の下端部は、前記扉体の手前側の正面部を含む平面と同じ平面上の位置まで延設されていることを特徴とする陶芸用電気炉。
  2. 前記前脚部材の下端部は、前記出し入れ口の下縁に向かって開いた受け皿部を有していることを特徴とする請求項1に記載の陶芸用電気炉。
  3. 前記炉本体の内壁を覆う断熱材の内面に、炉内部側とは反対側の方へ凹入する内壁溝が形成されており、
    当該内壁溝に、前記断熱材の内面から炉内部へ出っ張らないように加熱部または温度センサの少なくとも一方が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の陶芸用電気炉。
  4. 記炉本体の出し入れ口の脇には操作用ボックスが設けられており、
    前記操作用ボックスの正面壁は、前記扉体の正面部と同一の平面上に形成されており、
    前記操作用ボックスの正面壁は操作手段を有していることを特徴とする請求項1,2または3に記載の陶芸用電気炉。
  5. 前記操作用ボックスの両側壁において、前記出し入れ口に近い方の側壁は、前記炉本体の内部からの放射される熱を反射するための反射面になっていることを特徴とする請求項に記載の陶芸用電気炉。
  6. 前記操作用ボックスの内部には、前記出し入れ口に近い方の側壁に沿って仕切板が設けられており、
    前記近い方の側壁と前記仕切板との間には、通気用の隙間が形成されており、
    前記通気用の隙間の上端部および下端部に、当該通気用の隙間を外気に連通するための通気口がそれぞれ穿設されていることを特徴とする請求項に記載の陶芸用電気炉。
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