JP4562297B2 - 超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法 - Google Patents

超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定形の部品材料が組み込まれて一定の機能を発揮する電子部品からの無機物部品材料の回収方法に関し、特に、超臨界水の性質を利用して、電子部品の樹脂成分を酸化分解させて除去し、電子部品の基材などとして含有する珪素化合物や金属等の無機物については、組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに、無機物部品材料の部品性能を保ったまま回収することを目的とした方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
近年、IT革命により電子部品は小型化、それに伴い部品材料はより小さく、より付加価値の高いものが増えてきている。しかし、小型化が進むにつれ製造工程が複雑になり製品の歩留率が悪く、ここで生じた機能不良の電子部品は廃棄物として、処分されているのが現状であった。
【0003】
これら不良品から有価無機物部品材料を回収する方法として、酸、アルカリや有機溶媒(例えばケトン類)で処理する方法がある。前者の処理法は、酸、アルカリによる部品材料の腐食や溶解が生じ、回収目的の物質の機能を毀損していた。 また、後者の処理法はケトン類(特にアセトン等)を用いるため、有機物は一度分解または溶解するが薄い膜となり無機物部品材料の表面を覆ってしまい、回収目的の無機物部品材料の性能を損ねる結果となっていた。
【0004】
このように、従来の処理方法では、電子部品の部品材料を原形のまま、すなわち、規格形状を損なうことなく、かつ物質の機能を毀損することなく回収することには問題があった。
【0005】
例えば、電子部品の例として水晶振動子について説明すると、水晶振動子は、水晶板とセラミック質のパッケージと、両者を接着する導電性の接着剤から構成されており、セラミックのパッケージ表面にはW、Ni−Co、Au等が順に積層された端子が存在している。
【0006】
ところで、無機物質に影響を及ぼさず有機物質を分解する方法として、超臨界反応を用いた方法が近年着目されている。超臨界反応とは臨界温度・圧力以上で生じる反応である。例えば、水を反応媒体とした超臨界水は、無機物質はそのままに有機物質を水と二酸化炭素までに分解するものであるが、珪素化合物や金属等に代表される無機物質の組成の変化、強度や機能に影響を与えてしまうことがあり、実用化に至っていないのが現状である。
【0007】
【目的】
上記課題に鑑み、本願発明は、無機物および樹脂成分から構成した電子部品において、超臨界水による酸化分解、および必要に応じて添加される膨潤剤を組み合わせることで樹脂成分を除去するとともに、電子部品の基材などとして含有する無機物については、組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに原形のまま回収して再使用することを目的とした、新規な、超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明にかかる超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法は以下のように構成している。
【0009】
すなわち、請求項1では、所定形の部品材料が組み込まれて一定の機能を発揮する電子部品を、膨潤剤の添加による膨潤の後に超臨界水により樹脂成分を酸化分解して除去するとともに、無機物については非酸化状態で回収する無機物部品材料の回収方法であって、前記電子部品が水晶の部品材料を含み、前記膨潤剤が、乳酸とエタノールの混合物であることを特徴とする。
【0011】
請求項では、請求項1における樹脂成分の酸化分解を、超臨界水の比誘電率εwを4≦εw≦7、イオン積Kwを14≦−LogKw≦17として行うことを特徴とする。
【0012】
請求項では、請求項1又は2における樹脂成分の超臨界水による酸化分解を、樹脂成分の酸化剤を添加して行うことを特徴とする。
【0013】
超臨界水は、臨界温度(374.1℃)及び臨界圧力(22.1MPa)を越えた領域の非凝縮性の高密度水である。溶媒としての超臨界水は、温度或いは圧力を操作変数として、単一の溶媒でありながら複数の溶媒機能を有することが知られている。
【0014】
超臨界水の特性であるイオン積(Kw)については、常温常圧の水のイオン積がKw=1×10↑(−14)であるのに対して、温度および圧力の上昇とともに増大する。例えば、400℃におけるイオン積は、臨界圧力以下の10MPaではKw=1×10↑(−28.5)であるのに対し、臨界圧力以上の35MPaではKw=1×10↑(−13.1)と大幅に増大する(−LogKwは、28.5から13.1へと減少する)。すなわち、超臨界水には酸触媒やアルカリ触媒としての機能があることがわかる。
【0015】
超臨界水のもうひとつの特性である誘電率については、常温常圧の水の誘電率が78程度であるのに対して、超臨界水では誘電率を温度と圧力の操作により2〜30程度の範囲で連続的且つ大幅に制御可能であることが挙げられる。例えば、400℃における誘電率は、25MPaでは2.4であるが、50MPaでは12となる。超臨界水の誘電率は、ヘキサン(誘電率は1.8程度)などの非極性溶媒から、メタノール(誘電率は32.6)のような極性有機溶媒までの広範囲に相当する。従って、超臨界水を用いると、常温常圧の水には溶解しない有機物質を溶解することが可能となる。
【0016】
上述したような超臨界水の性質を、被回収無機物の組成に応じて利用することにより、無機物および樹脂成分から構成した電子部品の樹脂成分については酸化分解して除去することが可能となり、さらに、電子部品の基材などとして含有する珪素化合物や金属等の無機物については、組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに原形のまま回収して再使用することが可能となる。
【0017】
本願発明を実施するための温度および圧力は、水の臨界温度および臨界圧力の近傍やそれ以上の範囲であれば特に限定はされない。しかしながら、超臨界水の比誘電率εwが4≦εw≦7、イオン積Kwが14≦−LogKw≦17であれば速やかに樹脂成分の分解反応を進行させ、かつ、無機物については、組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに回収することが可能となる。本願発明の超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法の環境としては、反応装置や操作の問題などを考慮すると、380〜430℃、24〜35MPaで上記反応条件を実現可能であり、必ずしもこれ以上に高くする必要はない。
【0018】
本願発明の実施対象となる電子部品における回収対象の無機物は、組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに回収できれば、形状や物質種を限定するものではない。アルミナ、酸化チタン、酸化珪素などの酸化物、窒化アルミニウムなどの窒化物、炭酸カルシウム、タルク、石英、ガラス、ケイ砂や金属などの天然物を含む無機物や金属箔が例として挙げられる。
【0019】
また、本願発明の実施対象となる電子部品における樹脂成分は、熱硬化性あるいは熱可塑性のいずれの樹脂でもよく、2種類以上の成分からなるポリマーアロイやそれらの混合物、あるいは積層物でもよい。さらに、従来は分解が難しかったエポキシ樹脂やフェノール樹脂の硬化物も対象にすることができる。
【0020】
加えて、超臨界水を用いた本願発明の実施における樹脂成分用の膨潤剤等としては、カルボン酸類、アルコール類、ケトン類、窒素、二酸化炭素等からなる群より選ばれた1種類以上を、超臨界水による反応前、反応中、反応後に添加するようにしてもよい。樹脂成分の膨潤と超臨界水による酸化反応が同時、或いはいずれか一方が先に進行した場合であっても、これらの相加的、相乗的あるいは補完的作用のいずれかまたは組み合わせにより樹脂成分の除去に寄与するからである。上記カルボン酸類としては酢酸、乳酸等が好ましく、アルコール類ではメチルアルコール、エチルアルコール等が好ましく、酸化剤としては、過酸化水素、酸素、空気、オゾン等の酸素供給物質が好ましい。
【0021】
なお、本願発明で使用する樹脂成分が、ハロゲン、硫黄やリン化合物等を含有する場合、塩基性物質である水酸化ナトリウムなどの中和剤を、添加剤として混合することにより、ハロゲン化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等の塩として中和するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本願発明にかかる超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法について詳細に説明する。図1は本実施形態の電子部品からの無機物部品材料の回収方法に用いた水晶振動子の説明図であり、図2は本実施形態の電子部品からの無機物部品材料の回収方法に用いた反応装置の説明図である。
【0023】
本実施形態における電子部品としては、生産工場で発生した機能不良のMSD(表面実装)水晶振動子1(以下、「水晶振動子1」と省略。)を用いた。水晶振動子1は、水晶板10と金属配線付のセラミック質のパッケージ11からなる無機物と、水晶板10とパッケージ11を接着する導電性接着剤12からなる有機物から構成されている。このセラミックのパッケージ11表面にはW、Ni−Co、Au等が順に積層された端子11aが存在している。
【0024】
反応装置2内の反応管20(容積は6mL)に、水晶振動子1と超純水を約3.0g入れ(実施例によっては添加剤を加えた。)、反応管20の両端を針金21で懸垂してサンドバス22に浸漬して、反応装置2内の温度と圧力を制御盤23により制御して実験を行った。以下の実施例、比較例では、サンドバス22に投入した時点で反応開始とし、所定時間経過後にサンドバス22より反応管20を取り出して急冷し、超臨界水処理後、有機物脱脂工程および水洗工程を経て乾燥したものに対して特性評価を行った。
【0025】
【実施例1】
実施例1は、水晶振動子1を膨潤剤に浸漬させてから、臨界温度・圧力以上の水を用い超臨界反応を行った。実施条件は、温度;400℃、圧力;28.9MPaで超臨界反応を行った。膨潤剤は、乳酸10mLに対し、エタノールを100mLの割合で調合し、その0.05gを超純水3gに加えた。
【0026】
以上の条件で実施したところ、反応時間は10minで水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12を分解することができた。それにより、有価無機物部品材料である水晶板10とセラミックパッケージ11を回収することができた。
【0027】
実施例1で回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の機能特性を測定した。表1は回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の諸特性を測定した表であり、水晶板10の周波数は新品の部品材料と同特性を得ることができた。また、セラミックパッケージ11の端子11aの膜厚と絶縁抵抗値も新品の部品材料と同特性を得ることができた。
【0028】
実施例1により、超臨界反応の前に電子部品を膨潤剤に浸漬させ、超臨界水反応を行うことにより短時間で無機物部品材料を回収し再使用する方法を提供することができた。
【0029】
【実施例2】
実施例2は、水晶振動子1を膨潤剤に浸漬させてから、臨界温度・圧力以上の水を用い超臨界反応を行った。実施条件は、温度;380℃、圧力;24.3MPaで超臨界反応を行った。膨潤剤の混合については実施例1と同様とした。
【0030】
以上の条件で実施したところ、反応時間は30minで水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12を分解することができた。それにより、有価無機物部品材料である水晶板10とセラミックパッケージ11を回収することができた。
【0031】
実施例2で回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の機能特性を測定した。表1により、水晶板10の周波数は新品の部品材料と同特性を得ることができた。また、セラミックパッケージ11の端子11aの膜厚と絶縁抵抗値も新品の部品材料と同特性を得ることができた。
【0032】
実施例2により、超臨界反応の前に電子部品を膨潤剤に浸漬させ、超臨界水反応を行うことにより短時間で有価無機物部品材料を回収しリサイクルする方法を提供することができた。
【0033】
【実施例3】
実施例3は、水晶振動子1を臨界温度・圧力以上の添加剤の入った水を用い超臨界反応を行った。実施条件は、温度;400℃、圧力;28.9MPaで超臨界反応を行った。膨潤剤の混合については実施例1と同様とした。
【0034】
以上の条件で実施したところ、反応時間は30minで水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12を分解することができた。それにより、有価無機物部品材料である水晶板10とセラミックパッケージ11を回収することができた。
【0035】
実施例3で回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の機能特性を測定した。表1により水晶板10の周波数は新品の部品材料と同特性を得ることができた。また、セラミックパッケージ11の端子11aの膜厚と絶縁抵抗値も新品の部品材料と同特性を得ることができた。
【0036】
実施例3により、水に添加剤を少量加え超臨界反応を行うことにより短時間で有価無機物部品材料を回収しリサイクルする方法を提供することができた。
【0037】
【実施例4】
実施例4は、水晶振動子1を臨界温度・圧力以上の添加剤の入った水を用い超臨界反応を行った。実施条件は、温度;380℃、圧力;24.3MPaで超臨界反応を行った。膨潤剤の混合については実施例1と同様とした。
【0038】
以上の条件で実施したところ、反応時間は60minで水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12を分解することができた。それにより、有価無機物部品材料である水晶板10とセラミックパッケージ11を回収することができた。
【0039】
実施例4で回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の機能特性を測定した。表1により、水晶板10の周波数は新品の部品材料と同特性を得ることができた。また、セラミックパッケージ11の端子11aの膜厚と絶縁抵抗値も新品の部品材料と同特性を得ることができた。
【0040】
実施例4により、水に添加剤を少量加え超臨界反応を行うことにより有価無機物部品材料を回収しリサイクルする方法を提供することができた。
【0041】
【実施例5】
実施例5として、膨潤剤を用いずに水晶振動子1を臨界温度・圧力以上の水で超臨界反応を行った。比較条件は、温度;400℃、圧力;28.9MPaで超臨界反応を行った。
【0042】
以上の条件で比較したところ、反応時間は60minで水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12を分解することができた。それにより、有価無機物部品材料である水晶板10とセラミックパッケージ11を回収することができた。しかし、実施例1〜3で行った以上の反応時間が必要になった。
【0043】
次に、実施例5で回収した水晶板10とセラミックパッケージ11の機能特性を測定した。表1により、水晶板10の周波数は新品の部品材料と同特性であった。また、セラミックパッケージ11の端子11aの膜厚と絶縁抵抗値も新品の部品材料と同特性であった。
【0044】
【比較例1】
水晶振動子1を膨潤剤に浸漬させてから、臨界温度・圧力以下の水を用い亜臨界反応を行った。比較条件は、温度;280℃、圧力;8.2MPaで亜臨界反応を行った。膨潤剤の混合については実施例1と同様とした。
【0045】
以上の条件で比較したところ、亜臨界反応を180分間行ったところ、水晶板10とセラミックパッケージ11を接着している導電性接着剤12は分解することができなかった。また、有価無機物部品材料である水晶板10は亜臨界反応の影響により、粉々に破壊されていたため評価を行うことができなかった。
【0046】
【表1】
Figure 0004562297
【0047】
【発明の効果】
以上の実施例からもわかるように、本願発明によれば機能不良で生じた電子部品を、必要に応じて膨潤剤や酸化剤を加えた水に浸漬させ、臨界温度・圧力以上の超臨界水を用いることで、樹脂成分の膨潤と超臨界水による酸化反応を相加的、相乗的あるいは補完的作用のいずれかまたは組み合わせにより行って樹脂成分を除去し、有価無機物部品材料については組成の変化、強度や機能の低下等を伴わずに回収して再利用することができる。
【0048】
また、本願発明の実施対象となる樹脂成分は、熱硬化性あるいは熱可塑性のいずれの樹脂でもよく、2種類以上の成分からなるポリマーアロイやそれらの混合物、あるいは積層物、さらに、従来は分解が難しかったエポキシ樹脂やフェノール樹脂の硬化物も対象にすることができ、酸やアルカリを大量に使用しないため大掛かりな中和設備を必要とせずコスト的に有利になるなど、その産業的効果は顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の電子部品からの無機物部品材料の回収方法に用いた水晶振動子の説明図である。
【図2】 本実施形態の電子部品からの無機物部品材料の回収方法に用いた反応装置の説明図である。
【符号の説明】
1 水晶振動子
10 水晶板
11 セラミックパッケージ
11a 端子
12 導電性接着剤
2 反応装置
20 反応管
21 針金
22 サンドバス
23 制御盤

Claims (3)

  1. 所定形の部品材料が組み込まれて一定の機能を発揮する電子部品に対し、膨潤剤の添加による膨潤の後に超臨界水による酸化分解を行うことで樹脂成分を除去し、かつ、無機物については非酸化状態で回収する無機物部品材料の回収方法であって、
    前記電子部品が水晶の部品材料を含み、
    前記膨潤剤が、乳酸とエタノールの混合物であることを特徴とする超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法。
  2. 樹脂成分の酸化分解を、超臨界水の比誘電率εwを4≦εw≦7、イオン積Kwを14≦−LogKw≦17として行うことを特徴とする請求項1記載の超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法。
  3. 超臨界水による樹脂成分の酸化分解を、樹脂成分の酸化剤を添加して行うことを特徴とする請求項1又は2記載の超臨界水を用いた電子部品からの無機物部品材料の回収方法。
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