JP4561560B2 - 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント及びプリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
式(1)中、X1及びY1は、それぞれ独立に炭素数2〜6のアルキレン基を示し、p及びqは、p+q=4〜40を満たす正の整数である。
式(2)中、R1及びR2は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示し、X2及びY2は、それぞれ独立に炭素数2〜6のアルキレン基を示し、p及びqはp+q=4〜40を満たす正の整数である。
式(3)中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R4は炭素数1〜12のアルキル基を示す。
式(2)中、R1及びR2は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示し、X2及びY2は、それぞれ独立に炭素数2〜6のアルキレン基を示し、p及びqはp+q=4〜40を満たす正の整数である。
式(1)中、X1及びY1は、それぞれ独立に炭素数2〜6のアルキレン基を示し、p及びqは、p+q=4〜40を満たす正の整数である。
することが望ましい。また、感光層20上にポリプロピレンフィルムを積層する方法としては、例えば、ポリプロピレンフィルムを感光層上に供給しながらロールにより加圧する方法が挙げられる。
(実施例1〜5及び比較例1〜3)
(C)成分である上記一般式(1)で表される化合物は以下のようにして、合成した。
撹拌機、温度計、及び精留塔(15段)を取り付けた1リットルのフラスコに、ビスフェノールA−10モルエチレンオキサイドブロックアルコール300g(0.45モル)(日本乳化剤(株)製、商品名:BA−10グリコール)及び酢酸エチル395g(4.50モル)を仕込み、常圧下、加熱還流させて系内の水分を除去した。次に、触媒としてオルトチタン酸イソプロピル(チタンテトライソプロポキシド)3.0gを加え、エステル交換反応を行った。始めは反応混合物を加熱還流し、精留塔塔頂温度は酢酸エチルの沸点である77℃であったが、反応の進行と共に、エタノール及び酢酸エチルの共沸混合物の沸点に近づいたので、塔頂温度が72℃になるように還流比を調節して、エタノールを酢酸エチルの共沸物として留去しながら反応を行った。反応開始から4時間後の反応液を採取し、HPLCにより分析を行ったところ、エステル転化率が97.7%であったので、反応を終了した。反応液を75℃まで冷却し、17質量%の食塩水120gを加えて触媒を加水分解し不溶化した。30分静置後、デカンテーションにより有機層を1リットルのナスフラスコにとり、ロータリーエバポレーターを用いて過剰なメタクリル酸メチルを減圧留去して吸引濾過によりナスフラスコ内液を濾過したところ、淡黄色透明のビスフェノールA−10モルエチレンオキサイドブロックジアセテート(C−1)を得た。収量は310g(収率92%)であった。
撹拌機、温度計、及び精留塔(15段)を取り付けた1リットルフラスコに、ビスフェノールA−4モルエチレンオキサイドブロックアルコール200g(0.5モル)(日本乳化剤(株)製、商品名:BA−4グリコール)、酢酸エチル395g(4.50モル)を仕込んだ以外は、合成例1と同様の条件で反応させ、淡黄色透明のビスフェノールA−4モルエチレンオキサイドブロックジアセテート(C−2)を得た。この時、収量は220g(収率90%)であった。
撹拌機、温度計、及び精留塔(15段)を取り付けた1リットルフラスコに、ビスフェノールA−4モルプロピレンオキサイドブロックアルコール230g(0.5モル)(日本乳化剤(株)製、商品名:BA−P4グリコール)、酢酸エチル395g(4.50モル)を仕込んだ以外は、合成例1と同様の条件で反応させ、淡黄色透明のビスフェノールA−4モルプロピレンオキサイドブロックジアセテート(C−3)を得た。この時、収量は230g(収率94%)であった。
撹拌機、温度計、及び精留塔(15段)を取り付けた1リットルフラスコに、ビスフェノールA−8モルプロピレンオキサイドブロックアルコール300g(0.43モル)(日本乳化剤(株)製、商品名:BA−P8グリコール)、酢酸エチル395g(4.50モル)を仕込んだ以外は、合成例1と同様の条件で反応させ、淡黄色透明のビスフェノールA−8モルプロピレンオキサイドブロックジアセテート(C−4)を得た。この時、収量は310g(収率93%)であった。
表1に示す(A)成分及び添加剤成分を同表に示す混合比(質量部)で混合し、この混合物に(B)成分、(C)成分、(D)成分及びそのほかの成分を溶解させて、感光性樹脂組成物の溶液を得た。
*1…固形分としての質量部
*2…BPE−500:ビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート、新中村化学工業(株)製商品名
*3…UA−13:ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコール変性ウレタンアクリレート、新中村化学工業(株)製商品名
次いで、得られた感光性樹脂組成物の溶液を、16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム支持体(ヘーズ:1.7%、商品名:GS−16,帝人(株)製)上に均一に塗布し、100℃の熱風対流式乾燥機で10分間乾燥した後、その上にポリエチレン製保護フィルムを積層し、感光性エレメントを得た。感光層の乾燥後の膜厚は、50μmであった。
一方、銅箔(厚み35μm)を両面に積層したガラスエポキシ材である銅張積層板(日立化成工業(株)製、商品名:MCL−E−679)の片面の銅箔表面上に周縁部1cmを残してエッチングレジストを形成し、不要な銅箔をエッチング除去して、金属端子(実装パッド)や配線の回路を形成した後、残余のエッチングレジストを剥離して、回路形成済基板を得た。
得られた回路形成済基板の回路面のうち周縁部1cmを残して全面に、フォトレジスト(太陽インキ(株)製、商品名:PSR−4000)を塗布し、80℃で30分乾燥した。その後、フォトツールを介し、露光機((株)オーク製作所製、HMW−590)を用いて、めっきする実装パッド部を除く全面を露光した。未露光部分を1質量%の炭酸ナトリウム水溶液(30℃)でスプレー現像し、実装パッド部上のフォトレジストを除去して、レジストパターンを形成し、その後、150℃で1時間加熱することにより熱硬化させ、回路形成済基板上に表面樹脂層(ソルダーレジスト:厚み=約20μm)を形成して、第1の積層基板を得た。
回路形成済基板に表面樹脂層を備えた第1の積層基板の上に、先に得られた実施例1〜5及び比較例1〜3の感光性エレメントにおける感光層を、圧力0.4MPa、温度100℃、ラミネート速度1.5m/分でラミネートし、積層した。ここで目視により、樹脂が基板上の凹みまで追従したか否かを感光層と基板との間の空隙の有無により確認した。その結果を表2に示す。積層された感光層の実装パッド部上を除く全面を露光し、更に現像してレジストパターンを表面上に形成して、第2の積層基板を得た。
得られた第2の積層基板に対して、無電解めっきを施すことにより、回路パターンの上にめっき層を形成させた。その後、3質量%水酸化ナトリウム水溶液(50℃)でビーカー浸漬し、レジストパターンの剥離時間(単位:秒)及び剥離残りを評価した。剥離時間及び剥離残りの状態について結果を表2に示す。
Claims (9)
- 前記(D)成分として、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を含む請求項1記載の感光性樹脂組成物。
- (A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、(A)成分を40〜80質量部、(B)成分を20〜60質量部、(C)成分を0.1〜40質量部、及び(D)成分を0.1〜20質量部含有する請求項1〜3いずれか一項記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項記載の感光性樹脂組成物からなる感光層を、支持体上に塗布及び乾燥してなる感光性エレメント。
- 前記感光層は、波長が365nmの紫外線に対する透過率が5〜75%である請求項5記載の感光性エレメント。
- 回路形成済基板上にパターニングされた表面樹脂層を備えてなる第1の積層基板の前記表面樹脂層上に、前記感光性樹脂組成物の硬化物からなる、パターニングされた硬化物層を形成し、回路形成済基板上に前記表面樹脂層及び前記硬化物層をこの順に備えた第2の積層基板を得る第1の工程と、
前記第2の積層基板に対して無電解めっきを施す第2の工程と、
前記無電解めっきが施された第2の積層基板から、前記パターニングされた硬化物層を除去する第3の工程と、を備えているプリント配線板の製造方法であって、
前記感光性樹脂組成物が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物であるプリント配線板の製造方法。 - 前記第1の工程において、前記表面樹脂層上に前記感光性樹脂組成物を積層し、該組成物の所定部分に活性光線を照射して硬化部を形成し、次いで、該硬化部以外の部分を除去することにより、前記パターニングされた硬化物層を形成する請求項7記載のプリント配線板の製造方法。
- 回路形成済基板上にパターニングされた表面樹脂層を備えてなる第1の積層基板の前記表面樹脂層上に、請求項5又は6に記載の感光性エレメントにおける感光層を積層し、該積層の所定部分に活性光線を照射して硬化物層を形成し、次いで、該硬化物層以外の部分を除去することによりパターニングされた硬化物層を形成し、前記回路形成済基板上に前記表面樹脂層及び前記硬化物層をこの順に備えてなる第2の積層基板を得る第1の工程と、
前記第2の積層基板に対して無電解めっきを施す第2の工程と、
前記無電解めっきが施された前記第2の積層基板から、前記パターニングされた硬化物層を除去する第3の工程と、を備えているプリント配線板の製造方法。
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