JP4561189B2 - 車両運動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前後輪を独立して駆動できるとともに、前後輪の少なくとも一方については左右輪を独立して駆動できる車両の運動を制御する車両運動制御装置に関するものである。
車両の姿勢角(例えば車両重心における横滑り角β)や旋回量(例えば車両の横方向加速度Yg)は、ドライバーの視界確保や視点移動に影響を及ぼし、ドライバーにとって運転しやすい範囲がある。
そこで従来は、例えば各輪の制動力を個別に調整できる車両において、制動中における旋回量を好適に制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−24304号公報
しかし、従来は、左右輪駆動力差と前後輪駆動力配分を調整できる車両において、車両の姿勢角を好適に制御する技術は提案されておらず、ドライバーの操縦性向上に未だ改善の余地がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を制御可能な車両において、車両の旋回量だけでなく姿勢角をも制御することで、ドライバーの操縦性を向上させる車両運動制御装置を提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、前後輪を独立して駆動できるとともに、前後輪の少なくとも一方については左右輪を独立して駆動できる車両の運動を制御する車両運動制御装置であって、ハンドル操作角θを検出する操舵角検出手段(25;ステップS10)と、車両の速度Vを検出する車速検出手段(22〜24;ステップS10,S20)と、前記ハンドル操作角θ及び車速Vに基づいて、車両の目標旋回量tYg及び目標姿勢角tβを決定する目標挙動決定手段(ステップS40,S50)と、車両の旋回量Ygを検出する旋回量検出手段(100;ステップS10)と、前記旋回量検出手段により検出された検出旋回量Ygの絶対値が基準値Ygthよりも大きいときには、前記目標旋回量tYg及び目標姿勢角tβに基づいて左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分ηを設定し、前記検出旋回量Ygの絶対値が基準値Ygthよりも小さいときには、前記目標旋回量tYgに基づいて左右輪駆動力差ΔTを設定する駆動力配分決定手段(ステップS70,S80)と、前記左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分ηを制御することによって車両挙動を制御する車両挙動制御手段(ステップS90,S100)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両の旋回量を検出し、検出された旋回量の絶対値が基準値よりも大きいときには、目標旋回量及び目標姿勢角に基づいて左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を設定し、検出された旋回量の絶対値が基準値よりも小さいときには、目標旋回量に基づいて左右輪駆動力差を設定するようにした。
本件発明者らによれば、旋回量(横方向加速度)及び姿勢角(横滑り角)は、旋回量が小さいときには駆動力前輪配分が増減してもほとんど変化せず、左右駆動力差の増減に伴って変化する。また旋回量が大きくなると駆動力前輪配分の増減に伴っても変化するようになる、ということが見いだされた。
したがって、上述のように検出旋回量の大小によって左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分の設定法を変えることで、車両挙動を適切に制御することができ、ドライバーの操縦性が向上するのである。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
(基本的な考え方)
まず最初に、本発明の理解を容易にするために、基本的な考え方について説明する。
左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分(駆動力前輪配分η)をそれぞれ個別に制御可能な車両(詳細は図3を参照しながら後述する)において、車速V及びハンドル操作角θを一定に保った状態で、左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηを変化させると、旋回量である車両の横方向加速度Yg(単位:m/s2)と、姿勢角である車両重心における横滑り角β(単位:rad)とは、図1及び図2のようになる。なお、ここでいう駆動力とは、空気抵抗等の走行抵抗を補償するために車両が出力する駆動力のことである。ここに図1はハンドル操作角θが小さく旋回量(横方向加速度Yg)が小さい場合であり、図2はハンドル操作角θが大きく旋回量(横方向加速度Yg)が大きい場合である。図1、図2ともに横軸に左右駆動力差ΔT(単位:N)、縦軸に駆動力の前輪配分η(単位:%)をとり、各左右駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηにおける横方向加速度Yg、横滑り角βが等しい点を結んで示した。なお両図中では横方向加速度Ygを実線で示し、横滑り角βを破線で示した。また、図2に示すように、左右駆動力差ΔT→大、駆動力前輪配分η→小とすると、旋回量が過大となって車両コントロールが困難となる。
横方向加速度Yg及び横滑り角βは、図1のように、ハンドル操作角θが小さくて、旋回量(横方向加速度Yg)が小さいときには、駆動力前輪配分ηが増減してもほとんど変化せず、左右駆動力差ΔTの増減に伴って変化する。また、図2のように、ハンドル操作角θが大きくなって、旋回量(横方向加速度Yg)が大きくなると、駆動力前輪配分ηの増減に伴っても変化するようになる。
このように、左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηをそれぞれ個別に調整できる車両においては、旋回量(本発明では横方向加速度Yg)及び姿勢角(本発明では横滑り角β)は、ハンドル操作角θが小さくて旋回量が小さい場合には左右輪駆動力差ΔTによってほぼ決定され、ハンドル操作角θが大きくなって旋回量が大きくなるにつれて、左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηの両者によって決定されるようになる。
本件発明は、発明者らの鋭意研究を重ねることによって見いだされた上記知見に基づき、左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分(駆動力前輪配分η)をそれぞれ個別に調整できる車両において、ハンドル操作角θが小さくて旋回量が小さい場合には、旋回量を左右輪駆動力差ΔTに基づいて制御するようにし、ハンドル操作角θが大きくなって旋回量が大きくなった場合には、旋回量及び姿勢角を左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分(駆動力前輪配分η)に基づいて制御するようにすることで、旋回量及び姿勢角を適切に制御して、ドライバーの操縦性を向上させようとするものである。以下ではその具体的な内容について説明する。
(第1実施形態)
図3は電動車両の機械的構成の第1実施形態を示すブロック図である。
図3に示す電動車両は、バッテリ9から供給される電力により駆動されるモータ2によって左前輪11及び右前輪12を、モータ3によって左後輪13を、モータ4によって右後輪14をそれぞれ独立に駆動する。また各車輪11〜14の半径はすべてRであって等しく、各モータと各車輪間は減速比1、即ち直接連結されている。
モータ2〜4は三相同期電動機や三相誘導電動機等の力行運転及び回生運転ができる交流機であり、バッテリ9はニッケル水素電池又はリチウムイオン電池である。インバータ32〜34はモータ2〜4で発電された交流電流を直流電流に変換しバッテリ9に充電する、又はバッテリ9が放電した直流電流を交流電流に変換しモータ2〜4に供給する。各車輪の速度は車輪速センサ22〜24によって検出され、検出された各車輪の回転速度はコントローラ8に送信される。
車両の横方向加速度は車両重心位置に取り付けられた加速度センサ100によって、車両のヨーレートはヨーレートセンサ101によってそれぞれ検出され、検出された車両の横方向加速度とヨーレートはコントローラ8に送信される。
前輪11,12の舵角は,運転者によるハンドル5の操舵がステアリングギヤ15を介して機械的に調整される。
運転者によるハンドル5の回転角はハンドル角センサ25によって、アクセルペダル6とブレーキペダル7の踏込量はアクセルストロークセンサ26及びブレーキストロークセンサ27によってそれぞれ検出され、コントローラ8に送信される。
コントローラ8はCPU、ROM、RAM、インターフェース回路及びインバータ回路等からなり、車輪速センサ22〜24、ハンドル角センサ25、アクセルストロークセンサ26、ブレーキストロークセンサ27、加速度センサ100,ヨーレートセンサ101等で検出した信号を受信し、これらの信号を基にモータ2〜4にトルク配分を行う等の制御を行う。なお、本発明は上述の通り、左右輪駆動力差ΔT及び前後輪駆動力配分(駆動力前輪配分η)をそれぞれ個別に調整できる車両において、ハンドル操作角θに応じてモータ2〜4のトルク配分を適切に制御することで、旋回量及び姿勢角をコントロールして、ドライバーの操縦性を向上させようとするものである。
そこで以下では、コントローラ8における具体的な制御ロジックについてフローチャートに沿って説明する。
図4は本発明による車両運動制御装置の第1実施形態を示すフローチャートであり、図3の電動車両においてコントローラ8で実行するモータ2〜4へのトルク配分制御を示すものである。
ステップS10では、車輪速センサ22〜24で各輪11〜14の回転速度ω1,ω2,ω3,ω4(単位:rad/s)をそれぞれ検出し、各輪の半径Rを乗じて速度V1,V2,V3,V4(単位:m/s)を得る。また、アクセルストロークセンサ26によってアクセルペダル6の踏込量APを検出し、ブレーキストロークセンサ27によってブレーキペダル7の踏込量BPを検出し、ハンドル角センサ25によってハンドル5の回転角θ(単位:rad)を検出し、車両の横方向加速度Yg(単位:m/s2)を加速度センサ100で検出し、ヨーレートγ(単位:rad/s)をヨーレートセンサ101で検出する。なお、速度V1〜V4は車両前進方向を正とし、ハンドル操作角θはドライバーから見て反時計回りを正とし、横方向加速度Ygは車両が左旋回時に車両重心位置から旋回中心に向かう方向を正とし、ヨーレートγは車両を鉛直上方からみたときに反時計回りを正とする。本実施形態では横方向加速度Ygが請求項における車両の旋回量に相当する。
ステップS20では、車速V(単位:m/s)を式(1)の通り求める。また、車両の前後方向加速度Xg(単位:m/s2)を式(2)の通り求める。
V=(V1+V2+V3+V4)÷4 ・・・式(1)
Xg=(V−Vo)÷ts ・・・式(2)。
ただし、式(2)において、tsはコントローラ8における図4のフローチャートの演算周期(単位:s)であり、Voは後述するステップS100で設定される1周期前のVである(演算開始時には初期値0が設定されている)。なお、Vは車両前進方向を正とし、前後加速度Xgは車両が前方に加速する方向を正とする。
ステップS30では、本電動車両に対するドライバーの要求駆動力tTを式(3)の通り求める。
tT=tTa+tTb ・・・式(3)。
式(3)中のtTaはアクセルペダル踏込量AP及び車速Vに対応した要求駆動力であり、要求駆動力マップに基づいて設定する。この要求駆動力マップは、アクセルペダル踏込量APに対応する要求駆動力をコントローラ8のROMに予め記録しておいたものであり、一例を示すならば図5のようになる。
また式(3)中のtTbはブレーキペダル踏込量BPに対応した要求制動力であり、要求制動力マップに基づいて設定する。この要求制動力マップは、ブレーキペダル踏込量BPに対応する要求制動力をコントローラ8のROMに予め記録しておいたものであり、一例を示すならば図6のようになる。なお、tT、tTa、tTbはいずれも車両を前方に加速させる向きを正とする。
ステップS40では、ハンドル5の回転角θ及び車速Vから、車両の目標横方向加速度tYgを目標旋回量マップに基づいて設定する。この目標旋回量マップは、ハンドル操作角θ及び車速Vに対応する目標横方向加速度tYgを予めコントローラ8のROMに記憶しておいたものであり、一例を示すならば図7のようになる。また、この目標横方向加速度tYgは図1の車両が現在のハンドル操作角θ及び車速Vにおいて出力可能な値に設定されることは言うまでもない。
ステップS50では、ハンドル操作角θ及び車速Vから、車両重心における目標横滑り角tβを目標姿勢角マップに基づいて設定する。この目標姿勢角マップは、ハンドル操作角θ及び車速Vに対応する目標横滑り角tβを予めコントローラ8のROMに記憶しておいたものであり、一例を示すならば図8のようになる。なお、本実施形態ではこの車両重心の横滑り角βが請求項における車両の姿勢角に相当する。また、この目標横滑り角tβは車両が現在のハンドル操作角θ及び車速Vにおいて出力可能な値に設定されることは言うまでもない。
ステップS60では、車両の横方向加速度の絶対値|Yg|が基準値Ygth以上ならばステップS70に進み、Ygthより小さいならばステップS80に進む。なお基準値Ygthはマップ切替のための閾値であって、この値はあらかじめ実験によって決定しておくが、例えば本実施形態では1 m/s2に設定してある。
ステップS70では、目標横方向加速度tYg及び目標横滑り角tβからステップS30で決定された要求駆動トルクtTの前輪への配分比率η(%)及び左右輪駆動力差ΔTを各輪駆動力配分マップに基づいて設定する。なお、左右輪駆動力差ΔTは右輪駆動力が左輪駆動力以上の場合を正とする。
この各輪駆動力配分マップは、一例を示すならば図9のようなマップであり、ハンドル操作角θ及び車速V毎に、目標横方向加速度tYg及び目標横滑り角tβを実現する駆動力前輪配分η及び左右輪駆動力差ΔTを記憶してある。この各輪駆動力配分マップは、図11のフローチャートによって作成されるが詳細については後述する。
ここで、ハンドル操作角θ及び車速Vに基づいて、図9に示した各輪駆動力配分マップを選択したとして、図9の見方について説明する。ステップS40及びステップS50で求めた目標横方向加速度tYg及び目標横滑り角tβを、この図9に適用して駆動力前輪配分η及び左右輪駆動力差ΔTを求める。なお本例では、ステップS40及びステップS50で求めた目標横方向加速度tYg及び目標横滑り角tβを実現可能なポイントが、A,Bの2ポイントある。このようなときには、左右輪駆動力差ΔTが最も小さくなるポイントを選択し、本例でいえば、ΔTが小さいポイントAを選択し、大きいポイントBは選択しない。
このようにして目標横方向加速度tYg及び目標横滑り角tβから駆動力前輪配分η及び左右輪駆動力差ΔTを設定する。
ステップS80では、目標横方向加速度tYgから左右輪駆動力差ΔTを左右輪駆動力差マップに基づいて設定し、駆動力前輪配分ηは車両が静止している状態における前輪の重量配分ηfに設定する。
この左右輪駆動力差マップは、一例を示すならば図10のようなマップであり、ハンドル操作角θ毎に、目標横方向加速度tYgを実現する左右輪駆動力差ΔTを記憶してある。この左右輪駆動力差マップは、図11のフローチャートによって作成されるが詳細については後述する。
なお、|Yg|がYgthより小さい場合には、駆動力前輪配分ηは図1に示した通り、Yg及びβに対する感度がほとんどないので、駆動力前輪配分ηは任意の値を用いることができる。上記のように車両が静止している状態における前輪の重量配分ηfを用いてもよいし、各駆動モータの省電力の合計が最小となるように駆動力前輪配分ηを定めてもよい。
ステップS90では、駆動力前輪配分ηと左右輪駆動力差ΔTからモータ2〜4の駆動トルクTm2〜Tm4を式(4)〜(6)の通り設定する。
Tm2=(tTa×η)×R ・・・式(4)
Tm3=((tTa×(1−η))÷2−ΔT÷2)×R ・・・式(5)
Tm4=((tTa×(1−η))÷2+ΔT÷2)×R ・・・式(6)。
ステップS100では、Tm2〜Tm4をモータ2〜4が出力するように制御を行い、現在の車速VをVoに設定する。
次に、図4のフローチャートにおける、各輪駆動力配分マップ、及び左右輪駆動力差マップを決定する図11のフローチャートについて説明する。図11のフローチャートはコントローラ8を製造する前に、図3の車両のシミュレーションモデル又は実車を用いて予め実施しておく。
ステップS210では、車速Vに0を設定する。
ステップS220では、車速VにdV(単位:m/s)を加える。このdVは正の値で、車速VがdVだけ変化しても、ハンドル操作角θや左右輪駆動力差ΔT等による車両の応答の変化がドライバーにとって十分小さい値に設定する。
ステップS230では、ハンドル操作角θに0を設定する。
ステップS240では、ハンドル操作角θにdθ(単位:rad)を加える。このdθは正の値で、図3の車両が取り得る如何なるV,ΔT,ηにおいても、ハンドル操作角θがdθ変化することによる車両の応答の変化がドライバーにとって十分小さい値に設定する。
ステップS250では、これまでのステップで設定された車速V及びハンドル操作角θにおいて、左右輪駆動力差ΔTを0〜ΔTmaxの範囲で、駆動力前輪配分ηを0〜100の範囲でそれぞれ変化させながら、図3の車両を実際に、又はシミュレーション上で走行させ、各(ΔT,η)における横方向加速度Ygと横滑り角βをそれぞれ求める。その上で、左右輪駆動力差ΔTと駆動力前輪配分ηを各軸にとり、横方向加速度Ygが等しくなる(ΔT,η)を、また、横滑り角βが等しくなる(ΔT,η)をそれぞれ結び、図12(a)を作成する。この図12(a)のマップが現在設定されている車速V及びハンドル操作角θにおける各輪駆動力配分マップとなる。
ここで左右輪駆動力差ΔTを0〜ΔTmaxの範囲で、駆動力前輪配分ηを0〜100の範囲でそれぞれ変化させる場合には、得られる各輪駆動力配分マップの横方向加速度Yg及び横滑り角βの等高線の間隔が、この等高線の間隔で横方向加速度Yg及び横滑り角βが変化しても、ドライバーに違和感を与えないような間隔となるように、十分細かく行う。また、ΔTmaxは、現在設定されているV,θ,ηにおけるモータ4の最大出力Tm4max(V,θ,η)から、モータ3の最小出力Tm3min(V,θ,η)を差し引いた値である。
ステップS260では、ステップS250で設定された各輪駆動力配分マップにおいて、車両が静止している状態における前輪の重量配分ηf一定線上での左右輪駆動力差ΔT及び横方向加速度Ygから図12(b)を作成する。この図12(b)のマップが現在設定されている車速V及びハンドル操作角θにおける左右輪駆動力差マップとなる。
ステップS270では、ハンドル操作角θがθmax以上になるまではステップS240に進んで上記処理を繰り返し、ハンドル操作角θがθmax以上になったらステップS280へ進む。なおθmaxはハンドル5の最大回転角、即ち反時計回りに一杯に切ったときの切れ角である。
ステップS280では、車速VがVmax以上になるまではステップS220へ進んで上記処理を繰り返し、車速VがVmax以上になったらステップS290へ進む。
ステップS290では、S210〜S280までのステップを、ステップS240において「dθ」を「−dθ」として、ステップS250において「ΔTmax=Tm4max−Tm3min」を「ΔTmin=Tm4min−Tm3max」として、ステップS270において「θmax以上」を「θmin以下」として再度行い、各車速V及びハンドル操作角θにおける各輪駆動力配分マップと左右輪駆動力差マップを求める。なお、ΔTminは、現在設定されているV,θ,ηにおけるモータ4の最小出力Tm4min(V,θ,η)から、モータ3の最大出力Tm3max(V,θ,η)を差し引いた値であり、θminはハンドル5の最小回転角、即ち時計回りに一杯に切ったときの切れ角である。
即ち、ステップS280まではハンドル操作角θが正の時の、ステップS290ではハンドル操作角θが負の時の各輪駆動力配分マップと左右輪駆動力差マップをそれぞれ作成する。
以上の通り、図11のフローチャートによって図3の車両が取り得る車速V及びハンドル操作角θにおける各輪駆動力配分マップ及び左右輪駆動力差マップが図12の通り作成される。
本実施形態によれば、前輪と後輪の何れか又は両方の左右輪駆動力差と、前後輪駆動力配分を調整できる車両において、旋回量が小さい場合には車速とハンドル操作角に対応する目標旋回量を実現するように左右輪駆動力差を決定し、旋回量が大きい場合には車速とハンドル操作角に対応する目標旋回量と目標姿勢角を実現するように左右輪駆動力差と前後輪駆動力配分を決定するような構成とした。このような構成とすることによって、姿勢角制御の要求がより必要となる旋回量が大きい場合に、車両の姿勢角を運転者が操縦しやすい範囲に制御でき、操縦性を高めることができる。また、車両各輪の舵角を調整することができない車両においても、車両の姿勢角を制御できるのでコストの削減が期待できるのである。
(第2実施形態)
図13は本発明による車両運動制御装置の第2実施形態を示すフローチャートである。なお以下では前述した実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態はフィードバック制御により旋回量を実現しようとするものである。
ステップS10〜S40までは第1実施形態と同様の処理を行う。
そしてステップS81において、目標旋回量(目標横方向加速度tYg)と、実際に検出された旋回量(横方向加速度Yg)との偏差ΔYgを演算する。
ステップS82において、図14に基づいてフィードバックゲインk1,k2を設定する。なお詳細については後述する。
ステップS300において、左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηを式(7)〜(8)の通り設定する。
ΔT=k1×ΔYg ・・・式(7)
η =k2×ΔYg ・・・式(8)
そして、モータ2〜4の駆動トルクTm2〜Tm4を設定して(ステップS90)、モータ2〜4を制御する(ステップS100)。
ここで図14を参照しながらフィードバックゲインの設定方法について補足説明する。
式(7)(8)のk1,k2は、横方向加速度Ygからフィードバックゲインマップと各輪駆動力配分マップを参照して設定されるフィードバックゲインである。このフィードバックゲインマップは横方向加速度Ygに応じて変化するk1,k2の絶対値|k1|,|k2|を予めコントローラ8のROMに記憶しておいたものであり、例えば図14のように横方向加速度Ygが大きくなるに伴い駆動力前輪配分ηの補正量が大きくなるように設定されている。つまり、駆動力前輪配分ηの制御分担率が増加することとなる。なお図14には便宜上後述の式(9)(10)で使用するフィードバックゲインk3,k4についても記載されている。
k1〜k4の具体的な設定方法は、まず、フィードバックゲインマップと横方向加速度Ygから|k1|〜|k4|を定め、その上で現在のハンドル操作角θ及び車速Vにおける各輪駆動力配分マップを参照して偏差(tYg−Yg)及び(tβ−β)が収束するようにk1〜k4の符号を定めるようにする。
本実施形態によれば、旋回量が小さい場合には主に左右駆動力差を調整することによって旋回量を目標旋回量に一致させ、旋回量が大きくなるにしたがって前後輪駆動力配分の調整量を大きくする構成とした。このような構成とすることによって、乗客数や積み荷の変化による車両特性の変化や、路面μの変化等による外乱があっても旋回量を目標旋回量に一致させることができるので、旋回性能を向上させることができるのである。
(第3実施形態)
図15は本発明による車両運動制御装置の第3実施形態を示すフローチャートである。
本実施形態はフィードバック制御により姿勢角を実現しようとするものである。
ステップS10〜S50までは第1実施形態と同様の処理を行う。
そしてステップS83において、姿勢角(横滑り角β)を推定する。具体的な推定方法として例えば特開2000−52951「車両の車体横滑り角推定方法及び推定装置」に記載されているように、各輪の速度V2〜V4、前後加速度Xg、横方向加速度Yg、ヨーレートγから横滑り角βの推定方法を用いる等、公知技術によって求めることができるので、ここでは横滑り角βの推定方法に関する説明は省略する。
ステップS84において、目標姿勢角(目標横滑り角tβ)と、推定姿勢角(横滑り角β)との偏差Δβを演算する。
ステップS85において、図14に基づいてフィードバックゲインk3,k4を設定する。具体的には上述の通りである。
ステップS400において、左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηを式(9)〜(10)の通り設定する。
ΔT=k3×Δβ ・・・式(9)
η =k4×Δβ ・・・式(10)
そして、モータ2〜4の駆動トルクTm2〜Tm4を設定して(ステップS90)、モータ2〜4を制御する(ステップS100)。
本実施形態によれば、現在の姿勢角を検出する手段と、この検出した姿勢角を目標姿勢角に一致させるように左右輪駆動力差と前後輪駆動力配分を調整する手段を備え、旋回量が小さい場合には主に左右駆動力差を調整することによって姿勢角を目標姿勢角に一致させ、旋回量が大きくなるにしたがって前後輪駆動力配分の調整量を大きくする構成とした。このような構成とすることによって、乗客数や積み荷の変化による車両特性の変化や、路面μの変化等による外乱があっても姿勢角を目標姿勢角に一致させることができるので、ドライバーの操作性を向上させることができるのである。
(第4実施形態)
図16は本発明による車両運動制御装置の第4実施形態を示すフローチャートである。
本実施形態は第1実施形態のマップ制御と第2実施形態のフィードバック制御とを組み合わせたものである。
ステップS10〜S80までの第1実施形態と同様の処理を行った後、目標旋回量(目標横方向加速度tYg)と、実際に検出された旋回量(横方向加速度Yg)との偏差ΔYgを演算し(ステップS81)、図14に基づいてフィードバックゲインk1,k2を設定する(ステップS82)。
そして、ステップS86において、目標横方向加速度tYg及び横方向加速度Ygの偏差ΔYgを0にするように、駆動力前輪配分η及び左右輪駆動力差ΔTを式(11)〜(12)の通り補正する。
ΔT=ΔT+k1×ΔYg ・・・式(11)
η= η+k2×ΔYg ・・・式(12)。
そして、モータ2〜4の駆動トルクTm2〜Tm4を設定して(ステップS90)、モータ2〜4を制御する(ステップS100)。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えてさらに乗客数や積み荷の変化による車両特性の変化や、路面μの変化等による外乱があっても旋回量を目標旋回量に一致させることができるので、旋回性能を向上させることができるのである。
(第5実施形態)
図17は本発明による車両運動制御装置の第5実施形態を示すフローチャートである。
本実施形態は第1実施形態のマップ制御と第2実施形態のフィードバック制御と第3実施形態のフィードバック制御とを組み合わせたものである。
ステップS10〜S80までの第1実施形態と同様の処理を行った後、目標旋回量(目標横方向加速度tYg)と、実際に検出された旋回量(横方向加速度Yg)との偏差ΔYgを演算し(ステップS81)、姿勢角(横滑り角β)を推定し(ステップS83)、目標姿勢角(目標横滑り角tβ)と、推定姿勢角(横滑り角β)との偏差Δβを演算する(ステップS84)。
そしてステップS87において、図14に基づいてフィードバックゲインk1,k2,k3,k4を設定する。
ステップS88において、目標横方向加速度tYg及び横方向加速度Ygの偏差ΔYgだけでなく、目標横滑り角tβ及び横滑り角βの偏差Δβをも0にするように式(13)〜(14)の通り補正する。
ΔT=ΔT+k1×ΔYg+k3×Δβ ・・・式(13)
η= η+k2×ΔYg+k4×Δβ ・・・式(14)。
そして、モータ2〜4の駆動トルクTm2〜Tm4を設定して(ステップS90)、モータ2〜4を制御する(ステップS100)。
本実施形態によれば、第4実施形態の効果に加えてさらに乗客数や積み荷の変化による車両特性の変化や、路面μの変化等による外乱があっても姿勢角を目標姿勢角に一致させることができるので、ドライバーの操作性を一層向上させることができるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
本発明は図3に示す車両だけに限らず、例えば図18のように各輪が独立に駆動するような車両や、図3において前輪の駆動源がエンジンとモータを組み合わせたハイブリッド車両や、図3及び図18の車両において各輪の操舵角をも自由に制御できる機能を付加した車両等、またはエンジンを駆動源とした従前の4輪駆動車両の機械的伝達手段に左右駆動配分機構を付与したものにも適用できることは言うまでもない。
また、車両の姿勢角(例えば車両重心における横滑り角β)や旋回量(例えば車両の横方向加速度Yg)等をはじめとする各種検出値は、センサ等によって直接検出しても、または他のセンサの検出値に基づいて間接的に検出(推定)してもよく、そのような場合であっても本発明と均等であることは明白である。
旋回量(横方向加速度Yg)が小さいときの左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηに対する横方向加速度Yg、横滑り角βを示す図である。 旋回量(横方向加速度Yg)が大きいときの左右輪駆動力差ΔT及び駆動力前輪配分ηに対する横方向加速度Yg、横滑り角βを示す図である。 電動車両の機械的構成の第1実施形態を示すブロック図である。 本発明による車両運動制御装置の第1実施形態を示すフローチャートである。 要求駆動力マップの一例を示す図である。 要求制動力マップの一例を示す図である。 目標旋回量マップの一例を示す図である。 目標姿勢角マップの一例を示す図である。 各輪駆動力配分マップの一例を示す図である。 左右輪駆動力差マップの一例を示す図である。 各輪駆動力配分マップ及び左右輪駆動力差マップを作成するためのフローチャートである。 図11のフローチャートでの各輪駆動力配分マップ及び左右輪駆動力差マップの作成方法を示す図である。 本発明による車両運動制御装置の第2実施形態を示すフローチャートである。 フィードバックゲインの設定マップである。 本発明による車両運動制御装置の第3実施形態を示すフローチャートである。 本発明による車両運動制御装置の第4実施形態を示すフローチャートである。 本発明による車両運動制御装置の第5実施形態を示すフローチャートである。 各輪が独立に駆動する車両を例示したものである。
符号の説明
22〜24;ステップS10,S20 車速検出手段
25;ステップS10 操舵角検出手段
100;ステップS10 旋回量検出手段
ステップS40,S50 目標挙動決定手段
ステップS70,S80 駆動力配分決定手段
ステップS81 旋回量偏差演算手段
ステップS83 姿勢角検出手段
ステップS84 姿勢角偏差演算手段
ステップS90,S100,S82,S85〜S88,S300,S400 車両挙動制御手段

Claims (6)

  1. 前後輪を独立して駆動できるとともに、前後輪の少なくとも一方については左右輪を独立して駆動できる車両の運動を制御する車両運動制御装置であって、
    ハンドル操作角を検出する操舵角検出手段と、
    車両の速度を検出する車速検出手段と、
    前記ハンドル操作角及び車速に基づいて、車両の目標旋回量及び目標姿勢角を決定する目標挙動決定手段と、
    車両の旋回量を検出する旋回量検出手段と、
    前記旋回量検出手段により検出された検出旋回量の絶対値が基準値よりも大きいときには、前記目標旋回量及び目標姿勢角に基づいて左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を設定し、前記検出旋回量の絶対値が基準値よりも小さいときには、前記目標旋回量に基づいて左右輪駆動力差を設定する駆動力配分決定手段と、
    前記左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を制御することによって車両挙動を制御する車両挙動制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両運動制御装置。
  2. 前記目標旋回量及び目標姿勢角に基づいて左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を設定可能な各輪駆動力配分マップを記憶する各輪駆動力配分マップ記憶手段と、
    前記目標旋回量に基づいて左右輪駆動力差を設定可能な左右輪駆動力差マップを記憶する左右輪駆動力差マップ記憶手段と、
    を備え、
    前記駆動力配分決定手段は、前記検出旋回量の絶対値が基準値よりも大きいときには、前記各輪駆動力配分マップに基づいて左右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を設定し、前記検出旋回量の絶対値が基準値よりも小さいときには、前記左右輪駆動力差マップに基づいて左右輪駆動力差を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両運動制御装置。
  3. 前記目標旋回量と前記検出旋回量との偏差を演算する旋回量偏差演算手段を備え、
    前記車両挙動制御手段は、前記検出旋回量の増大に応じて前後輪駆動力配分の制御分担率を増加させて、前記目標旋回量と前記検出旋回量との偏差が小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両運動制御装置。
  4. 車両の姿勢角を検出する姿勢角検出手段と、
    前記目標姿勢角と前記姿勢角検出手段により検出された検出姿勢角との偏差を演算する姿勢角偏差演算手段と、
    を備え、
    前記車両挙動制御手段は、前記検出旋回量の増大に応じて前後輪駆動力配分の制御分担率を増加させて、前記目標姿勢角と前記検出姿勢角との偏差が小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両運動制御装置。
  5. 前後輪を独立して駆動できるとともに、前後輪の少なくとも一方については左右輪を独立して駆動できる車両の運動を制御する車両運動制御装置であって、
    ハンドル操作角を検出する操舵角検出手段と、
    車両の速度を検出する車速検出手段と、
    前記ハンドル操作角及び車速に基づいて、車両の目標旋回量を決定する目標挙動決定手段と、
    車両の旋回量を検出する旋回量検出手段と、
    前記目標旋回量と前記旋回量検出手段により検出された検出旋回量との偏差を演算する旋回量偏差演算手段と、
    右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を制御することによって車両挙動を制御する車両挙動制御手段と、
    を備え、
    前記車両挙動制御手段は、前記検出旋回量の増大に応じて前後輪駆動力配分の制御分担率を増加させて、前記目標旋回量と前記検出旋回量との偏差が小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする車両運動制御装置。
  6. 前後輪を独立して駆動できるとともに、前後輪の少なくとも一方については左右輪を独立して駆動できる車両の運動を制御する車両運動制御装置であって、
    ハンドル操作角を検出する操舵角検出手段と、
    車両の速度を検出する車速検出手段と、
    前記ハンドル操作角及び車速に基づいて、車両の目標姿勢角を決定する目標挙動決定手段と、
    車両の旋回量を検出する旋回量検出手段と、
    車両の姿勢角を検出する姿勢角検出手段と、
    前記目標姿勢角と前記姿勢角検出手段により検出された検出姿勢角との偏差を演算する姿勢角偏差演算手段と、
    右輪駆動力差及び前後輪駆動力配分を制御することによって車両挙動を制御する車両挙動制御手段と、
    を備え、
    前記車両挙動制御手段は、前記旋回量検出手段により検出された検出旋回量の増大に応じて前後輪駆動力配分の制御分担率を増加させて、前記目標姿勢角と前記検出姿勢角との偏差が小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする車両運動制御装置。
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