JP4560236B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の図柄を複数列に表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からパチンコ遊技機には、複数種類の図柄を複数列に表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段が備えられている。その具体的なものとしては、例えば、数字図柄や文字図柄(又は絵図柄)を液晶画面上に3列表示可能な図柄表示手段が知られている。また、このような図柄表示手段では、前記可視表示部において、表示された3列の図柄の組み合わせが有効となる図柄組み合わせ有効ラインが定められている。そして、前記図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様から遊技状態を認識できるようになっている。
【0003】
例えば、前記図柄組み合わせ有効ライン上に特定の2列の図柄が同一図柄となって表示された場合には、その図柄の組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。また、前記図柄組み合わせ有効ライン上に3列の図柄が同一図柄となって表示された場合には、その図柄の組み合わせの態様から大当り状態を認識することができる。
【0004】
ところで、パチンコ遊技機では、前記各図柄を前記図柄組み合わせ有効ライン上に表示する際に様々な演出が行われており、遊技者に与える遊技効果を高めている。これらの演出として、例えば、リーチ状態においては、前記図柄組み合わせ有効ライン上であって最後に表示される図柄に対応する列の変動表示速度を変化させて図柄を表示したり(コマ送り、高速送りなど)、キャラクタを動作させて図柄を表示したりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの演出は、何れも最終的に表示される図柄に対応する列を対象としてその変動態様を変化させているに過ぎなかった。そのため、遊技者は、その列に図柄が表示される様子を眺めているだけであり、パチンコ遊技機の面白みに欠けていた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、図柄表示手段における演出をより効果的に行うことで、遊技者に与える遊技効果を向上させることができるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を3列で表示することが可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部には、前記図柄が表示される図柄表示位置が各図柄列毎に設けられているとともに、前記図柄表示位置に表示された図柄の組み合わせが有効となる一つの図柄組み合わせ有効ラインが定められており、当該図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様から遊技状態を認識することができるパチンコ遊技機において、前記可視表示部には、前記複数種類の図柄が予め定めた配列順で縦方向に変動表示され、前記3列の図柄列のうち中列の図柄を表示する図柄表示位置が前記遊技状態を認識するにあたって前記図柄組み合わせ有効ライン上に最後に図柄が表示される最終図柄表示位置として配置されているとともに、当該最終図柄表示位置となる図柄表示位置を挟んで左右に2つの図柄表示位置が他の図柄表示位置として隣接配置されており、かつ前記図柄表示位置毎に当該各図柄表示位置に表示された図柄を基準として前記配列順において次の図柄の種類及び1つ前の図柄の種類を遊技者が識別できる状態で前記図柄が表示される図柄識別位置が設けられており、遊技内容を統括して制御する主制御基板と、前記主制御基板が出力した制御信号を入力し、当該制御信号に基づき前記図柄表示装置に対して前記図柄の変動制御を実行する図柄制御基板とを設け、前記図柄制御基板は、前記最終図柄表示位置に対して所定の図柄を移動させて表示するように前記図柄表示装置を制御し、当該制御を実行する場合、前記各図柄列に前記複数種類の図柄を前記配列順で変動表示させるとともに前記他の図柄表示位置においては同一配列順で前記図柄を変動表示させ、次に前記他の図柄表示位置に同一種類の図柄を表示させて前記図柄組み合わせ有効ライン上にリーチ状態を形成し、次に前記最終図柄表示位置に対して前記他の図柄表示位置に表示させた図柄とは異なる種類の図柄を表示させることにより、前記最終図柄表示位置及び前記他の図柄表示位置に図柄を一旦表示させて前記図柄組み合わせ有効ライン上に前記中列の図柄が異なるはずれ状態を形成し、その後に前記最終図柄表示位置及び前記他の図柄表示位置に図柄が一旦表示されている状態で、前記他の図柄表示位置に対応する図柄識別位置に表示された図柄を前記所定の図柄として通常の図柄変動方向及びその逆方向とも異なる斜め方向から前記最終図柄表示位置に対して同一図柄を交互に連続して移動させ、前記所定の図柄を移動させる場合には、該所定の図柄と、前記所定の図柄の移動時に前記最終図柄表示位置に表示されている図柄と、前記最終図柄表示位置に表示されている図柄の移動先となる図柄識別位置に表示されている図柄とを前記斜め方向に直線的に列をなして移動させた後、前記他の図柄表示位置に表示された図柄を基準とし、前記所定の図柄として移動させた図柄と配列関係が同じとなる配列側の次の図柄を前記図柄が移動した後の前記図柄識別位置に表示し、当該図柄識別位置に表示させた図柄を前記最終図柄位置に移動させることを繰り返し行うことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記図柄組み合わせ有効ラインに対し斜め方向から前記所定の図柄を前記最終図柄表示位置に直線的に移動させることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機において、前記他の図柄表示位置には、前記複数種類の図柄が予め定められた配列順で変動表示されるようになっており、前記制御手段は、前記他の図柄表示位置に表示された図柄に対し昇順側、若しくは、降順側に配列されている図柄を少なくとも最初に前記最終図柄表示位置に移動させることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、最初に前記最終図柄表示位置に移動させた図柄を基準として前記配列順と一致するように後続の図柄を前記最終図柄表示位置に移動させることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記最終図柄表示位置及び前記他の図柄表示位置に図柄を遊技者が識別できる状態で一旦表示させた後、前記最終図柄表示位置に前記所定の図柄を移動させることを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記最終図柄表示位置に対し複数の異なる方向から前記所定の図柄を移動させることを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記最終図柄表示位置を挟んで隣接配置された二つの前記他の図柄表示位置に表示された図柄に対応する他の列側から前記所定の図柄を前記最終図柄表示位置に交互に移動させることを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のパチンコ遊技機において、前記他の図柄表示位置には、前記複数種類の図柄が同一配列順で変動表示されるようになっており、前記制御手段は、前記他の図柄表示位置に同一図柄が表示されたリーチ状態において、前記他の列側から前記最終図柄表示位置に同一図柄を交互に連続して移動させることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
【0016】
図1に略示するように、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。そして、前記中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに、前記中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。また、前記遊技盤13の遊技領域の略中央には、各種遊技状態(大当り状態、リーチ状態、はずれ状態など)を決定するために図柄を変動させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配置されている。
【0017】
ここで、前記図柄表示装置18の具体的構成について図2及び図3に基づき説明する。
前記図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、当該可視表示部Hには、図2で示すように複数列(本実施形態では、3列)の第1図柄19、第2図柄20及び第3図柄21が各列毎に表示されるようになっている。なお、「表示」とは、前記可視表示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0018】
そして、前記可視表示部Hには、表示された3列の第1〜第3図柄19〜21の組み合わせが有効となる図柄組み合わせ有効ライン(以下、「有効ライン」という。)Lが定められている。また、前記有効ラインL上には、第1〜第3図柄19〜21が各別に表示される図柄表示位置H1〜H3が定められている。従って、遊技者は、前記図柄表示位置H1〜H3に表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から大当り状態、リーチ状態、若しくは、はずれ状態の何れかの遊技状態を認識することができる。
【0019】
即ち、図2に示すように、前記図柄表示位置H1〜H3に表示された第1〜第3図柄19〜21が同一の図柄(「6」)である場合には、その組み合わせの態様から大当り状態を認識することができる。また、前記図柄表示位置H1〜H3のうち、特定の2列、例えば、図柄表示位置H1,H3に表示された第1,第3図柄19,21が同一の図柄である場合には、その組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。さらに、前記図柄表示位置H1〜H3に表示された第1〜第3図柄19〜21が全て異なる場合、若しくは、第1〜第3図柄19〜21のうち、何れか一つが異なる場合には、その組み合わせの態様からはずれ状態を認識することができる。
【0020】
また、前記可視表示部Hには、前記図柄表示位置H1〜H3に表示された第1〜第3図柄19〜21に対し昇順側及び降順側に配列されている各一つの図柄が遊技者に識別できる状態で表示される図柄識別位置H4〜H9が定められている。そして、前記図柄識別位置H4,H5は図柄表示位置H1に、図柄識別位置H6,H7は図柄表示位置H2に、図柄識別位置H8,H9は図柄表示位置H3にそれぞれ対応している。また、前記図柄識別位置H4,H6,H8には、図柄の下側略半分が確認できるようにそれぞれ図柄が表示されると共に、前記図柄識別位置H5,H7,H9には、図柄の上側略半分が確認できるようにそれぞれ図柄が表示されるようになっている。なお、図2に示すように、前記図柄識別位置H4〜H9において遊技者が可視できる部分は実線で、可視できない部分は破線で示している。
【0021】
従って、遊技者は、例えば、図2に示すように、前記図柄表示位置H1に図柄「6」が表示された場合、前記両図柄識別位置H4,H5に表示された図柄の状態から図柄「6」の昇順側に図柄「7」が、降順側に図柄「5」が配列されていることを認識することができる。なお、図2では、前記可視表示部Hの構成をより明確に理解できるように、有効ラインLを一点鎖線で、前記図柄表示位置H1〜H3及び図柄識別位置H4〜H9を破線で区画している。そして、これらの一点鎖線及び破線は、液晶画面を搭載した実機において目視可能な状態となっている必要はない。
【0022】
また、前記図柄表示位置H1〜H3には、図3に示すように、複数種類の図柄(0〜9の数字図柄であって10種類)の表示が可能となっている。そして、これらの複数種類の図柄は、各図柄表示位置H1〜H3に対し予め定められた同一の配列順で、かつ、同一の変動方向Aで変動表示されるようになっている。なお、本実施形態の変動方向Aは、可視表示部Hに対し縦方向であって、図3において矢示A方向として示した方向である。
【0023】
なお、「変動表示」とは、図柄表示位置H1〜H3に対し図柄が一旦停止状態、若しくは、確定停止状態となって表示されておらず、前記図柄表示位置H1〜H3に表示する図柄の種類を変化させながら変動していることを言う。そして、前記各図柄表示位置H1〜H3に対して図柄が変動表示されると、前記各図柄表示位置H1〜H3には、複数種類の図柄が、例えば、「5」→「6」→「7」→・・・という配列順で数字が昇順で変動表示されるようになっている。
【0024】
そして、前記各図柄表示位置H1〜H3には、変動表示されている図柄のうち、何れか一つの図柄(この図柄が第1〜第3図柄19〜21となる)が表示されるようになっている。また、図柄識別位置H4,H6,H8には、前記各図柄表示位置H1〜H3に表示された図柄に対し昇順側に配列されている図柄の一部が表示されるようになっている。さらに、図柄識別位置H5,H7,H9には、前記各図柄表示位置H1〜H3に表示された図柄に対し降順側に配列されている図柄の一部が表示されるようになっている。即ち、図柄表示位置H1に図柄「6」が表示された場合、図3に示した図柄の配列順において図柄「6」に対し昇順側に配列されている図柄「7」が図柄識別位置H4に、降順側に配列されている図柄「5」が図柄識別位置H5にそれぞれ表示されるようになっている(図2参照)。
【0025】
また、図1に示すように、前記遊技盤13の遊技領域には、前記図柄表示装置18の下方に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口22が配置されている。さらに、前記始動入賞口22の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口23が配置されている。従って、前記打球発射装置17の操作により前記遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が始動入賞口22へ入賞するか、若しくは、始動保留球の記憶値に基づき、前記図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0026】
なお、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口22に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。
そして、前記記憶値が0(零)の場合には始動入賞口22への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口22への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1される。
【0027】
そして、前記図柄組み合わせゲームによって、前記有効ラインL上(図柄表示位置H1〜H3)に表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から大当り状態が認識できる状態となると、前記大入賞口23の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。
【0028】
また、前記遊技機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)24が装着されている(図1に点線で示す。)。
そして、前記主基板24には、第1〜第3図柄19〜21の変動パターンを示した制御プログラムなどが記憶保持されている。
【0029】
なお、「変動パターン」とは、前記図柄表示位置H1〜H3に対して図柄の変動表示を開始してから、前記各図柄表示位置H1〜H3に第1〜第3図柄19〜21が表示されるまでの間において、前記変動パターン毎に予め定められた変動時間内における図柄の動作パターンを示したものである。即ち、変動パターンは、前記図柄表示装置18で行われる演出に相当するものであって、例えば、リーチ状態となった時に特定の図柄をコマ送り、高速送り、若しくは、キャラクタを動作させるなど図柄の動作パターンが示されている。
【0030】
また、前記主基板24には、前記図柄表示装置18に対し図柄の変動制御を実行する制御手段としての特別図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続されている(図1に点線で示す。)。そして、前記図柄基板25は、前記主基板24が出力した前記変動パターンなどが指示された各種制御信号を入力し、当該制御信号に基づき前記図柄表示装置18に対し変動制御を実行する。その結果、前記可視表示部Hでは、図柄組み合わせゲームが行われることによって、前記有効ラインL上(図柄表示位置H1〜H3)には第1〜第3図柄19〜21が表示されるようになっている。
【0031】
次に、このように構成された遊技機10において、前記変動パターン中に示された本実施形態の特徴的な図柄の動作パターン、特に、図柄の再変動に伴う特徴的な動作パターンについて図4〜図6に基づき詳細に説明する。
【0032】
なお、「再変動」とは、前記図柄表示位置H1〜H3に第1〜第3図柄19〜21が表示された後、全ての位置に表示された第1〜第3図柄19〜21、若しくは、第1〜第3図柄19〜21のうち、特定の位置に表示された図柄を再度変動させて、変動前の図柄の種類と同一、若しくは、異なる種類の図柄を図柄表示位置H1〜H3に表示させるものである。
【0033】
そして、本実施形態の特徴的な再変動に伴う図柄の動作パターンは、リーチ状態となった時に、有効ラインL上に表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様からはずれ状態が認識できる第2図柄20を一旦表示させた後、当該図柄20を再変動させることにより、遊技者が大当り状態となる期待感を再び得ることができるようになっている。この時、本実施形態においては、再変動させる第2図柄20の動作パターンに特徴を持たせることにより、図柄表示装置18での演出をより効果的に行い、遊技者に与える遊技効果を高めることができるようになっている。
【0034】
以下、その動作パターンについて説明する。
まず、前記打球発射装置17の操作により前記遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が前記始動入賞口22へ入賞するか、若しくは、始動保留球の記憶値に基づき、主基板24は図柄基板25に対し前記図柄表示装置18の変動制御を行うための各種制御信号を送信する。すると、前記図柄基板25は前記各種制御信号に基づき、図柄表示装置18において図柄組み合わせゲームを開始する。即ち、前記図柄基板25は、各図柄を変動方向Aに沿って変動させる(図4(a))。そして、各図柄の変動が開始されると、前記各図柄表示位置H1〜H3では、複数種類の図柄が図3に示した配列順に従って変動表示されることになる。なお、前記変動方向Aは、通常の図柄変動方向に相当する。
【0035】
そして、前記図柄基板25は、各図柄の変動開始後、所定時間が経過すると、最初に図柄表示位置H1に対し、前記複数種類の図柄の中から何れか一つの図柄を第1図柄19として表示する(図4(b))。なお、図4(b)には、前記図柄表示位置H1に対し図柄「6」が表示された状態が示されている。また、前記図柄表示位置H1に図柄「6」が表示されたことにより、前記図柄識別位置H4には、図柄「6」の昇順側に配列されている図柄「7」の一部が表示されることになる。一方、前記図柄識別位置H5には、図柄「6」の降順側に配列されている図柄「5」の一部が表示されることになる。
【0036】
次に、前記図柄基板25は、図柄表示位置H3に対し、前記複数種類の図柄の中から何れか一つの図柄を第3図柄21として表示する(図4(c))。なお、図4(c)には、前記図柄表示位置H3に対し前記図柄表示位置H1に表示された図柄と同一の図柄である図柄「6」が表示された状態が示されている。これにより、前記有効ラインL(図柄表示位置H1,H3)に表示された第1,第3図柄19,21の組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。
【0037】
また、前記図柄表示位置H3に図柄「6」が表示されたことにより、前記図柄識別位置H8には、図柄「6」の昇順側に配列されている図柄「7」の一部が表示されることになる。一方、前記図柄識別位置H9には、図柄「6」の降順側に配列されている図柄「5」の一部が表示されることになる。
【0038】
そして、前記図柄基板25は、最後に、図柄表示位置H2に対し、前記複数種類の図柄の中から何れか一つの図柄を第2図柄20として表示する(図4(d))。なお、図4(d)には、前記図柄表示位置H3に対し図柄「3」が表示された状態が示されている。また、前記図柄表示位置H2に図柄「3」が表示されたことにより、前記図柄識別位置H6には、図柄「3」の昇順側に配列されている図柄「4」の一部が表示されることになる。一方、前記図柄識別位置H7には、図柄「3」の降順側に配列されている図柄「2」の一部が表示されることになる。
【0039】
このように、前記有効ラインL上(図柄表示位置H1〜H3)に第1図柄19→第3図柄21→第2図柄20の順番で第1〜第3図柄19〜21が複数列表示されることにより、前記有効ラインL上では第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から遊技状態が認識できるようになる。そして、図4(d)の状態では、第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様(左から順に「6」「3」「6」)から、遊技者は一列(第2図柄20)の図柄が異なったはずれ状態を認識することができる。
【0040】
なお、前記図柄表示位置H2は、前記有効ラインL上に表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から遊技状態(大当り状態、若しくは、はずれ状態)を認識するにあたって、前記有効ラインL上に最後に図柄が表示される位置である。従って、以下の説明では、前記図柄表示位置H2を最終図柄表示位置H2と言う。
【0041】
そして、本実施形態では、図4(d)に示すように、遊技者がはずれ状態を認識できる状態にした後、前記最終図柄表示位置H2に表示された第2図柄20の再変動を行うようになっている。このとき、前記図柄基板25は、第2図柄20の再変動に伴う図柄の動作パターンとして、所定の図柄を前記変動方向A及びその逆方向とは異なる方向、即ち、前記有効ラインLに対し斜め方向から前記最終図柄表示位置H2に向かって所定の図柄を移動させる。
【0042】
なお、「変動方向Aの逆方向」とは、本実施形態においては、前記各図柄表示位置H1〜H3に対し図3に示す複数種類の図柄が、例えば、「7」→「6」→「5」→・・・という配列順で数字が降順で変動表示される方向である。そして、以下の説明では、所定の図柄が最終図柄表示位置H2に対し移動する方向を「移動方向」とし、前記最終図柄表示位置H2に移動する前記所定の図柄を「移動図柄」とする。
【0043】
以下、再変動に伴う図柄の動作パターンについて詳細に説明する。
図4(d)の状態において、有効ラインLに対し斜め方向から前記最終図柄表示位置H2に向かって移動できる図柄は、図柄識別位置H4,H5,H8,H9に表示されている図柄である。そのため、この図柄の動作パターンでは、前記図柄識別位置H4,H5,H8,H9に表示された図柄の何れかが最終図柄表示位置H2に向かって移動するようになっている。そして、本実施形態では、前記図柄識別位置H4,H5,H8,H9のうち、図柄識別位置H4,H8に表示された図柄が前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する移動図柄となっている。
【0044】
図4(d)に示すように、前記図柄識別位置H4,H8には、前記図柄表示位置H1,H3に表示された図柄「6」に対し昇順側に配列されている図柄「7」が表示されている。そのため、最初に、前記図柄識別位置H4に表示された図柄「7」が移動図柄a1となり、当該移動図柄a1は、移動方向Bに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図4(e))。即ち、前記図柄識別位置H4に表示されている図柄(移動図柄となりうる図柄)は、前記有効ラインLに対し所定量だけ傾いた移動方向Bに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる右下がり斜め方向に移動する。
【0045】
そして、図4(d)の状態において、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9にそれぞれ表示された図柄「3」(第2図柄20として一旦表示された図柄)及び図柄「5」は、前記移動図柄a1の移動と共に、前記移動方向Bに沿って右下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H4には、前記移動図柄a1の移動と共に、当該移動図柄a1(図柄「7」)を基準とした場合に図3で示した複数種類の図柄の配列順と一致する図柄が表示される。なお、本実施形態では、図柄「7」に対して昇順側に配列されている図柄「8」が前記図柄識別位置H4に表示される。
【0046】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「7」(移動図柄a1)が、図柄識別位置H4には図柄「8」が、図柄識別位置H9には図柄「3」(第2図柄20として一旦表示された図柄)が表示されることになる。(図4(f))。即ち、前記移動図柄a1の移動によって、前記移動方向Bに沿うように位置する前記図柄識別位置H4、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9に表示されている図柄「7」「3」「5」は、前記移動方向Bに沿う右下がり斜め方向に列をなして移動する。また、移動図柄a1が移動する際、最終図柄表示位置H2以外の他の図柄表示位置H1,H3に表示されている図柄「6」(第1,第3図柄19,21)は、ゆれ変動状態となっている。即ち、有効ラインL上では、第1,第3図柄19,21の組み合わせの態様からリーチ状態が認識できる状態で前記移動図柄a1が前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する。
【0047】
従って、遊技者は、前記移動図柄a1が通常の変動方向Aとは異なる移動方向Bに沿って移動する様子を見て、図柄の再変動が行われていることを認識することができる。また、遊技者は、リーチ状態が認識できる状態において図柄の再変動が開始されることにより、大当りへの期待感を高めることができる。
【0048】
次に、図4(f)の状態において、前記図柄識別位置H8に表示された図柄「7」が移動図柄b1となり、当該移動図柄b1は、移動方向Cに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図5(a))。即ち、前記図柄識別位置H8に表示されている図柄(移動図柄となりうる図柄)は、前記有効ラインLに対し所定量だけ傾いた移動方向Cに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる左下がり斜め方向に移動する。そして、前記移動図柄a1の移動方向Bと移動図柄b1の移動方向Cは異なっており、本実施形態では、前記最終図柄表示位置H2に対し2方向(移動方向Bと移動方向C)から図柄が移動する。
【0049】
また、図4(f)の状態において、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5に表示されている図柄「7」(移動図柄a1)及び図柄「5」は、前記移動図柄b1の移動と共に、前記移動方向Cに沿って左下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H8には、前記移動図柄b1の移動と共に、当該移動図柄b1(図柄「7」)を基準とした場合に図3で示した複数種類の図柄の配列順と一致する図柄が表示される。なお、本実施形態では、図柄「7」に対し昇順側に配列されている図柄「8」が前記図柄識別位置H8に表示される。
【0050】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「7」(移動図柄b1)が、図柄識別位置H5には図柄「7」(移動図柄a1)が、図柄識別位置H8には図柄「8」が表示されることになる(図5(b))。即ち、前記移動図柄b1の移動によって、前記移動方向Cに沿うように位置する図柄識別位置H8、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5に表示されている図柄「7」「7」「5」は、前記移動方向Cに沿う左下がり斜め方向に列をなして移動する。そして、移動図柄b1が移動する際、前述同様に前記有効ラインLではリーチ状態が認識できる状態となっている。
【0051】
また、前記最終図柄表示位置H2には、移動図柄a1として図柄「7」が移動した後、前記移動図柄a1と同一の図柄「7」が移動図柄b1となって移動する。即ち、前記最終図柄表示位置H2には同一の図柄が2回連続して移動することにより、遊技者は大当りの期待感をさらに高めることができる。また、移動図柄a1と移動図柄b1が異なる方向から移動するため、遊技者は、可視表示部Hにおいて多種多様な図柄の動作パターンを見ることができる。
【0052】
さらに、前記図柄識別位置H4,H8には、図5(b)に示すように、移動図柄a1及び移動図柄b1の移動と共に、図3に示す複数種類の図柄の配列順と一致する図柄であって、同一の図柄「8」が表示される。即ち、前記図柄識別位置H4,H8には、移動図柄に対し昇順側又は降順側のいずれか一方に配列されている図柄が表示されるようになっている。そのため、図柄の動作パターン(最終図柄表示位置H2に移動する図柄の順番)に規則性が生まれることになる。従って、遊技者は、大当りとなるために幾つの図柄が移動すれば良いか予測することができ、その図柄が最終図柄表示位置H2に移動して来ることを期待しながら図柄の動作パターンを見ることができる。
【0053】
次に、図5(b)の状態において、前記図柄識別位置H4に表示された図柄「8」が移動図柄a2となり、当該移動図柄a2は、前記移動図柄a1と同一方向である移動方向Bに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図5(c))。即ち、前記移動図柄a2は、前記移動図柄a1と同様に前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる右下がり斜め方向に移動する。
【0054】
また、図5(b)の状態において、前記最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9にそれぞれ表示されている図柄「7」(移動図柄b1)及び図柄「3」(第2図柄20として一旦表示された図柄)は、前記移動図柄a2の移動と共に、前記移動方向Bに沿って右下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H4には、前記移動図柄a2の移動と共に、当該移動図柄a2(図柄「8」)の昇順側に配列されている図柄「9」が表示される。
【0055】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「8」(移動図柄a2)が、図柄識別位置H4には図柄「9」が、図柄識別位置H9には図柄「7」(移動図柄b1)が表示されることになる(図5(d))。即ち、前記移動図柄a2の移動によって、前記図柄識別位置H4、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9に表示されている図柄「8」「7」「3」は、前記移動方向Bに沿う右下がり斜め方向に列をなして移動する。また、移動図柄a2が移動する際、前述同様に前記有効ラインLではリーチ状態が認識できる状態となっている。
【0056】
次に、図5(d)の状態において、前記図柄識別位置H8に表示された図柄「8」が移動図柄b2となり、当該移動図柄b2は、移動方向Cに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図5(e))。即ち、前記移動図柄b2は、前記移動図柄b1と同様に前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる左下がり斜め方向に移動する。
【0057】
また、図5(d)の状態において、前記最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5にそれぞれ表示されている図柄「8」(移動図柄a2)及び図柄「7」(移動図柄a1)は、前記移動図柄b2の移動と共に、前記移動方向Cに沿って左下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H8には、前記移動図柄b2の移動と共に、当該移動図柄b2(図柄「8」)の昇順側に配列されている図柄「9」が表示される。
【0058】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「8」(移動図柄b2)が、図柄識別位置H5には図柄「8」(移動図柄a2)が、図柄識別位置H8には図柄「9」が表示されることになる(図5(f))。即ち、前記移動図柄b2の移動によって、前記図柄識別位置H8、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5に表示されている図柄「8」「8」「7」は、前記移動方向Cに沿う左下がり斜め方向に列をなして移動する。また、移動図柄b2が移動する際、前述同様に前記有効ラインLではリーチ状態が認識できる状態となっている。
【0059】
そして、図5(f)の状態において、図柄識別位置H4に表示された図柄「9」が移動図柄a3に、図柄識別位置H8に表示された図柄「9」が移動図柄b3となり、前述同様に、前記両移動図柄a3,b3は、移動図柄a3→移動図柄b3の順番で前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する。その後、図柄識別位置H4,H8には、表示された図柄が最終図柄表示位置H2に向かって移動する毎に、図3に示す複数種類の図柄の配列順に従って新たな図柄が表示される。
【0060】
即ち、前記図柄識別位置H4には、図柄が、0(移動図柄a4)→1(移動図柄a5)→2(移動図柄a6)→3(移動図柄a7)→4(移動図柄a8)→5(移動図柄a9)→6(移動図柄a10)の順番で表示される。一方、前記図柄識別位置H8には、図柄が、0(移動図柄b4)→1(移動図柄b5)→2(移動図柄b6)→3(移動図柄b7)→4(移動図柄b8)→5(移動図柄b9)→6(移動図柄b10)の順番で表示される。
【0061】
また、これらの図柄は、図柄識別位置H4に表示された図柄→図柄識別位置H8に表示された図柄→図柄識別位置H4に表示された図柄→・・・という順番で交互に、かつ、同一の図柄が連続して前記最終図柄表示位置H2に向かうように移動する。
【0062】
そして、図柄識別位置H4に表示された後、最終図柄表示位置H2に移動する移動図柄a1〜a10は、図柄表示位置H1に表示された第1図柄19に対応する列側(他の列側)から前記最終図柄表示位置H2に向かって移動することになる。また、前記移動図柄a1〜a10は、同一方向(移動方向B)に移動する図柄として見た場合、例えば、移動図柄a1に対し移動図柄a2が、移動図柄a2に対し移動図柄a3が後続の図柄となる。従って、前記移動図柄a1〜a10は、最終図柄表示位置H2に対し、図3に示す配列順で順次移動することになる。
【0063】
一方、図柄識別位置H8に表示された後、最終図柄表示位置H2に移動する移動図柄b1〜b10は、図柄表示位置H3に表示された第3図柄21に対応する列側(他の列側)から前記最終図柄表示位置H2に向かって移動することになる。また、前記移動図柄b1〜b10は、同一方向(移動方向C)に移動する図柄として見た場合、例えば、移動図柄b1に対し移動図柄b2が、移動図柄b2に対し移動図柄b3が後続の図柄となる。従って、前記移動図柄b1〜b10は、最終図柄表示位置H2に対し、図3に示す配列順で順次移動することになる。
【0064】
そして、図柄識別位置H4,H8に図柄「5」が表示され、その図柄「5」が移動図柄a9,b9となって前記最終図柄表示位置H2に移動すると、前記図柄識別位置H4,H8には、前記図柄「5」の昇順側に配列されている図柄「6」が表示される(図6(a))。この時、表示された図柄「6」は、前記図柄表示位置H1,H3に表示されている図柄「6」(第1,第3図柄19,21)と同一図柄となっている。そのため、遊技者は、この状態において、次に、最終図柄表示位置H2に移動する可能性のある図柄が有効ラインL上で大当り状態を認識できる図柄であることを認識することができる。従って、遊技者は、大当りの期待感をさらに高めた状態で、前記図柄「6」が最終図柄表示位置H2に移動して表示される事を待つことができる。
【0065】
そして、図6(a)の状態において、前記図柄識別位置H4に表示された図柄「6」が移動図柄a10となり、当該移動図柄a10は、移動方向Bに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図6(b))。即ち、前記移動図柄a10は、前記移動図柄a1〜a9と同様に前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる右下がり斜め方向に移動する。
【0066】
また、図6(a)の状態において、前記最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9にそれぞれ表示されている図柄「5」(移動図柄b9)及び図柄「4」(移動図柄b8)は、前記移動図柄a10の移動と共に、前記移動方向Bに沿って右下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H4には、前記移動図柄a10の移動と共に、当該移動図柄a10(図柄「6」)の昇順側に配列されている図柄「7」が表示される。即ち、この状態において、図3に示す複数種類の図柄が配列順通りに図柄が前記移動方向Bに沿って一周して表示されたことになる。
【0067】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「6」(移動図柄a10)が、図柄識別位置H4には図柄「7」が、図柄識別位置H9には図柄「5」(移動図柄b9)が表示されることになる(図6(c))。即ち、前記移動図柄a10の移動によって、前記図柄識別位置H4、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H9に表示されている図柄「6」「5」「4」は、前記移動方向Bに沿う右下がり斜め方向に列をなして移動する。
【0068】
そして、前記有効ラインL上(図柄表示位置H1〜H3)には、同一の図柄「6」が表示されることになる。そのため、その表示された図柄(第1,第3図柄19,21及び移動図柄a10)が有効ラインL上で確定停止した場合、その図柄の組み合わせの態様から図柄「6」による大当り状態を認識することができる。
【0069】
一方、図6(c)の状態において、前記図柄識別位置H8に表示されている図柄が前記最終図柄表示位置H2に向かって移動すると、その移動と共に前記最終図柄表示位置H2に表示されていた図柄「6」(移動図柄a10)が移動方向Cに沿って移動する。そのため、前記有効ライン上に表示された第1,第3図柄19,21と前記移動図柄a10の組み合わせの態様から大当り状態の認識ができなくなる。
【0070】
ところが、本実施形態では、前記図柄識別位置H8に表示された図柄「5」(移動図柄b9)の移動と共に、前記図柄識別位置H8には図柄「5」の昇順側に配列されている図柄「6」が表示されるようになっている(図6(a)〜(c))。そして、前記図柄識別位置H8に表示された図柄「6」は、前記図柄表示位置H1,H3に表示された図柄「6」(又は移動図柄a10)と同一図柄となっている。そのため、遊技者は、前記図柄識別位置H4に表示された図柄「6」(移動図柄a10)が前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する時と同様に大当りの期待感を再び持つことが出来る。
【0071】
そして、図6(c)の状態において、前記図柄識別位置H8に表示された図柄「6」が移動図柄b10となり、当該移動図柄b10は、移動方向Cに沿うように前記最終図柄表示位置H2に向かって移動する(図6(d))。即ち、前記移動図柄b10は、前記移動図柄b1〜b9と同様に前記最終図柄表示位置H2に向かって直線的に伸びる左下がり斜め方向に移動する。
【0072】
また、図6(c)の状態において、前記最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5にそれぞれ表示されている図柄「6」(移動図柄a10)及び図柄「5」(移動図柄a9)は、前記移動図柄b10の移動と共に、前記移動方向Cに沿って左下がり斜め方向に直線的に移動する。一方で、前記図柄識別位置H8には、前記移動図柄b10の移動と共に、当該移動図柄b10(図柄「6」)の昇順側に配列されている図柄「7」が表示される。即ち、この状態において、図3に示す複数種類の図柄の配列順通りに図柄が前記移動方向Cに沿って一周して表示されたことになる。
【0073】
その結果、最終図柄表示位置H2には図柄「6」(移動図柄b10)が、図柄識別位置H5には図柄「6」(移動図柄a10)が、図柄識別位置H8には図柄「7」が表示されることになる(図6(e))。即ち、前記移動図柄b10の移動によって、前記図柄識別位置H8、最終図柄表示位置H2及び図柄識別位置H5に表示されている図柄「6」「6」「5」は、前記移動方向Cに沿う左下がり斜め方向に列をなして移動する。
【0074】
従って、前記有効ラインL上(各図柄表示位置H1〜H3)には、図6(e)に示すように、再び、同一の図柄「6」が表示されることになる。そのため、その表示された図柄(第1,第3図柄19,21及び移動図柄b10)が有効ラインL上で確定停止した場合、その図柄の組み合わせの態様から図柄「6」による大当り状態を認識することができる。そして、本実施形態では、前記有効ラインL上に表示された第1,第3図柄19,21と移動図柄b10(第2図柄20となる。)が確定停止することにより、大当り状態となる。その後、前記大入賞口23の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与される。
【0075】
なお、図6(e)の状態において、図柄識別位置H4に表示されている図柄「7」が移動図柄となって最終図柄表示位置H2に移動すると、その移動と共に前記最終図柄表示位置H2に表示されている図柄「6」(移動図柄b10)は移動方向Bに沿って移動する。そのため、前記有効ラインL上に表示された第1,第3図柄19,21と前記移動図柄b10の組み合わせの態様から図柄「6」による大当り状態の認識ができなくなる。そして、前記有効ラインL上に表示された第1,第3図柄19,21と図柄「7」が確定停止すると、その組み合わせの態様(左から順に「6」「7」「6」)からはずれ状態を認識することができる。
【0076】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)最終図柄表示位置H2に対し通常の変動方向A及びその逆方向とは異なる方向から図柄(移動図柄a1〜a10,b1〜b10)を移動させている。そのため、遊技者は、可視表示部Hにおいて従来とは異なる変動態様を見ることができる。従って、図柄表示装置18における演出をより効果的に行うことができ、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
【0077】
(2)また、移動図柄a1〜a10,b1〜b10は、図柄表示位置H1,H3に図柄が表示されている状態で最終図柄表示位置H2に向かって移動する。そのため、特に、有効ラインL上でリーチ状態が認識できる場合、当該リーチ状態を崩すことなく、移動図柄a1〜a10,b1〜b10を移動させることができる。そして、リーチ状態が崩されないことにより、遊技者は大当りの期待感を持つことができる。また、移動図柄a1〜a10,b1〜b10が移動する図柄の動作パターンが、リーチ状態時における図柄表示装置18の演出であることを遊技者に対し明示することができる。そのため、遊技者は、図柄の動作パターンに対し不信感を持つことなく、遊技効果を高めることに貢献できる。
【0078】
(3)移動図柄a1〜a10,b1〜b10は、有効ラインLに対し斜め方向から前記最終図柄表示位置H2に向かって移動している。そのため、遊技者は、可視表示部Hにおいて、通常の変動態様(図4(a)〜(d)))とは異なる変動態様を見ることができ、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
また、斜め方向から図柄を移動させることで、通常の変動態様との違いを遊技者に対して明確に示すことができ、大当りの期待感を高めることができる。
【0079】
(4)最終図柄表示位置H2には、図柄表示位置H1,H3に表示された図柄の昇順側に配列されている図柄を最初に移動させている。そのため、遊技者は、前記図柄表示位置H1,H3に表示された図柄からどの図柄が前記最終図柄表示位置H2に移動するのか興味を持つことが出来る。特に、可視表示部Hの図柄識別位置H4〜H9に図柄を表示することで、図柄表示位置H1,H3に表示された図柄の昇順側(又は降順側)に配列されている図柄が判断しやすく、より期待感を高めることができる。
【0080】
(5)最初に最終図柄表示位置H2に移動した図柄の後に移動する図柄を図3に示す複数種類の図柄の配列順と一致させている。そのため、最終図柄表示位置H2に図柄が移動する順序に規則性を持たせることができる。従って、遊技者は、例えば、大当りとなる図柄が表示されるまでに幾つの図柄が移動すれば良いか予測することができ、大当りの期待感をさらに高めることができる。
【0081】
(6)図柄表示位置H1〜H3に第1〜第3図柄19〜21を一旦表示させた後、前記移動図柄a1〜a10,b1〜b10が最終図柄表示位置H2に移動するようになっている。そのため、遊技者は、表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様がはずれ状態であっても、前記移動図柄a1〜a10,b1〜b10が移動することにより、再び、大当りの期待感を持つことができる。
また、移動図柄a1〜a10,b1〜b10が通常の変動態様とは異なり斜め方向から移動するため、遊技者は、再変動が行われていることを明確に理解することができ、大当りへの期待感をさらに高めることができる。
【0082】
(7)移動図柄a1〜a10と移動図柄b1〜b10は、異なる方向から最終図柄表示位置H2に向かって移動している。そのため、遊技者は、可視表示部Hにおいて多種多様な変動態様を見ることができ、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
【0083】
(8)また、移動図柄a1〜a10と移動図柄b1〜b10を交互に最終図柄表示位置H2に向かって移動させることにより、遊技者に与える遊技効果をさらに高めることができる。特に、図柄表示位置H1,H3に複数種類の図柄を同一配列順で変動表示させる遊技機10の場合には、リーチ状態になると図柄識別位置H4,H8に表示される図柄が同一図柄となる。そのため、同じ図柄を連続して最終図柄表示位置H2に移動させることができ、遊技者は、大当りの期待感をさらに高めることができる。
【0084】
(9)移動図柄a1〜a10,b1〜b10は、最終図柄表示位置H2に向かって移動方向B又は移動方向Cに沿って列をなして移動している。そのため、遊技者は、第1〜第3図柄19〜21が有効ライン上に一旦停止した後、再び、図柄が列をなして変動(移動)する様子を可視表示部Hで見ることができ、大当りの期待感を高めることができる。
【0085】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、移動方向Bに沿って移動図柄a1〜a10が、移動方向Cに沿って移動図柄b1〜b10がそれぞれ最終図柄表示位置H2に向かって移動しているが、移動図柄の態様は任意に変更することができる。例えば、図7(a)に示すように、図柄識別位置H4に表示された図柄を移動方向Bに沿って移動させると共に、図柄識別位置H5に表示された図柄を移動方向Dに沿って移動させても良い。即ち、図柄表示位置H1に表示された第1図柄19に対応する列側からのみ図柄を前記最終図柄表示位置H2に向かって移動させても良い。なお、移動方向Dは、前記移動方向Cと逆の方向であって、有効ラインLに対し右上がり斜め方向である。そして、前記両図柄を移動させる場合、例えば、移動方向Bに沿って一つの図柄を移動させた後、移動方向Dに沿って一つの図柄を移動させるなど異なる方向から図柄を交互に移動させても良い。また、移動方向B、若しくは、移動方向Dのいずれか一方の方向からのみ図柄を移動させても良い。
【0086】
・さらに、図7(b)に示すように、図柄識別位置H4に表示された図柄「7」を移動方向Bに沿って最終図柄表示位置H2に移動させる際、当該移動と共に前記最終図柄表示位置H2に表示されている図柄「3」を前記最終図柄表示位置H2において非表示(消し込み)させても良い。即ち、図柄「7」の移動と共に、最終図柄表示位置H2に表示されている図柄「3」を図4(e),(f)に示すように図柄識別位置H9に移動させる必要はない。このような場合には、前記図柄識別位置H5,H8,H9に表示されている図柄「5」「7」「5」をそれぞれ移動方向D、移動方向C及び移動方向Eに沿うように最終図柄表示位置H2に向かって異なる4方向から移動させることができる。なお、移動方向Eは、前記移動方向Bと逆の方向であって、有効ラインLに対し左上がり斜め方向である。また、1〜3方向の間で移動方向を適宜決定しても良い。即ち、移動図柄の移動方向やその方向の数を任意に変更することで、遊技者に与える大当りの期待感を変化させることができる。また、移動図柄を、例えば、前記実施形態のように列をなして移動させたり、最終図柄表示位置H2まで移動させたり(図7(b))、その移動態様は任意に変更することができる。
【0087】
・前記実施形態において、図柄識別位置H4〜H9を省略し、図柄表示位置H1〜H3のみに図柄を表示させても良い。また、可視表示部Hにおいて前記図柄表示位置H1〜H3に表示された図柄に対し昇順側及び降順側のうち少なくともいずれか一方に配列されている2つ以上の図柄を表示させても良い。この場合、有効ラインL上で認識できる図柄と認識できない図柄の表示態様(例えば、表示色など)を変更して表示しても良い。
【0088】
・前記実施形態では、移動方向Bと移動方向Cに沿うように移動図柄a1〜a10,b1〜b10を最終図柄表示位置H2に向かって交互に移動させているが、例えば、所定数だけ移動方向Bに沿って図柄を移動させた後、移動方向Cに沿って図柄を移動させても良い。また、図柄が3方向や4方向など複数の方向から移動する場合、どのような順番で図柄を最終図柄表示位置H2に向かって移動させても良い。
【0089】
・前記実施形態では、図柄識別位置H4,H8から最初に移動する移動図柄a1,b1に対して後続する移動図柄a2〜a10,b2〜b10を、図3に示す複数種類の図柄の配列順において昇順となるようにしているが、降順となるように移動図柄a2〜a10,b2〜b10を決定しても良い。また、最初に移動する移動図柄a1,b1を図柄識別位置H4,H8に表示された図柄として、それ以降に移動する図柄は、前記配列順に関係なくランダムに選出された図柄であっても良い。また、前記可視表示部Hに前記図柄識別位置H4〜H9が形成されていない場合、最初に移動する図柄は、前記図柄表示位置H1,H3に表示された図柄の昇順側又は降順側に配列されている図柄であっても良いし、それ以外の図柄であっても良い。
【0090】
・前記実施形態では、大当り状態又ははずれ状態を認識するにあたって最後に図柄が表示される図柄表示位置H2に図柄を移動させているが、リーチ状態を認識するにあたって最後に図柄が表示される図柄表示位置に図柄を移動させても良い。即ち、前記実施形態の場合、リーチ状態は図柄表示位置H1,H3に同一の図柄が表示されるとその組み合わせの態様から認識することができる。そのため、前記図柄表示位置H3がリーチ状態を認識するにあたって最後に図柄が表示される最終図柄表示位置H3となる。従って、図8に示すように、図柄表示位置H1に図柄「6」が、図柄表示位置H3に図柄「4」が表示された状態において、図柄表示位置H2に図柄「5」を表示させる(図8(a))。このとき、図柄識別位置H6には、図柄「6」が表示されており、当該図柄「6」を図柄表示位置H3に向かって有効ラインLに対し右下がり斜め方向(移動方向F)に沿って移動させる。その結果、図柄表示位置H3には、図柄表示位置H1と同一の図柄「6」が表示され(図8(b))、有効ラインL上ではリーチ状態を認識することができる。その後、図柄表示位置H2に表示されている図柄「5」を再変動させることにより、遊技者に対し大当りの期待感を付与することができる。即ち、最終図柄表示位置は、有効ラインLで認識することができる遊技状態(大当り状態、リーチ状態、はずれ状態)によって適宜変更されるものである。
【0091】
・また、図4(d)に示すように、有効ライン上でリーチ状態が認識できる状態において、図柄識別位置H6又は図柄識別位置H7に表示された図柄「4」又は図柄「2」を図柄表示位置H3(又は図柄表示位置H1)に移動させてリーチ状態を崩しても良い。この場合、前記図柄表示位置H3は、はずれ状態を認識するために最後に図柄が表示される最終図柄表示位置H3となる。
【0092】
・前記実施形態では、図柄表示位置H1→図柄表示位置H3→図柄表示位置H2の順番で第1〜第3図柄19〜21が表示されるようになっているが、その順番は特に限定されない。例えば、図柄表示位置H1、若しくは、図柄表示位置H3に図柄を最後に表示させても良く、これらの図柄表示位置H1,H3を最終図柄表示位置H1,H3として図柄を移動させても良い。
【0093】
・前記実施形態は、可視表示部Hに定められた前記有効ラインLの本数に関係なく前記実施形態と同様に適用することができる。即ち、可視表示部Hに3本、5本の有効ラインLが定められた遊技機10(又は図柄表示装置18)でも良い。
【0094】
・前記実施形態では、通常の変動方向Aが可視表示部Hに対して縦方向であったが、前記変動方向Aが可視表示部Hに対して横方向であっても前記実施形態と同様に適用することができる。
【0095】
・前記実施形態では、各図柄表示位置H1〜H3に複数種類の図柄が同一の配列順で変動表示されるようになっているが、例えば、図柄表示位置H1を昇順で変動表示し、図柄表示位置H3を降順で変動表示させても良い。
【0096】
・前記実施形態において、図6(c)の状態で有効ラインL上に表示された第1,第3図柄19,21及び移動図柄a10を確定停止させて、大当り状態としても良い。また、前記実施形態において、図4(e)〜図6(e)に至るまでの図柄の動作パターンを繰り返し実行し、大当り状態となる図柄「6」を最終図柄表示位置H2に対し2度、3度繰り返し移動させても良い。
【0097】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記可視表示部には、前記他の図柄表示位置に表示された図柄の昇順側及び降順側に配列されている各一つの図柄を遊技者が識別できる状態で表示されるようになっており、前記制御手段は、前記識別できる状態で表示された図柄を前記最終図柄表示位置に移動させるパチンコ遊技機。
【0098】
(ロ)請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記最終図柄表示位置は、当該表示位置に図柄が表示されることにより、前記図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる位置であるパチンコ遊技機。
【0099】
(ハ)請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記各図柄表示位置のうち、前記図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様からリーチ状態を認識できる図柄が表示されている図柄表示位置を、はずれ状態を認識するにあたって最後に図柄が表示される最終図柄表示位置として前記所定の図柄を移動させることにより、前記図柄組み合わせ有効ライン上で認識できるリーチ状態を無効とするパチンコ遊技機。このように構成すれば、図柄組み合わせ有効ライン上で認識できるリーチ状態に対応する図柄の組み合わせの態様が崩され、面白みのある演出を行うことができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、図柄表示手段における演出をより効果的に行うことで、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の外観を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の概略を示す正面図。
【図3】 各図柄表示位置に表示される複数種類の図柄の配列順を示す説明図。
【図4】 最終図柄表示位置に図柄が移動する様子を示す模式図。
【図5】 同じく、模式図。
【図6】 同じく、模式図。
【図7】 最終図柄表示位置に図柄が移動する別の態様を示す模式図。
【図8】 図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様からリーチ状態の認識ができるように図柄が移動する様子を示す模式図。
【符号の説明】
a1〜a10,b1〜b10…移動図柄(所定の図柄)、H…可視表示部、H1…図柄表示位置(他の図柄表示位置)、H2…図柄表示位置(最終図柄表示位置)、H3…図柄表示位置(他の図柄表示位置)、L…図柄組み合わせ有効ライン、10…パチンコ遊技機、18…図柄表示装置(図柄表示手段)、25…特別図柄制御基板(制御手段)。
Claims (1)
- 複数種類の図柄を3列で表示することが可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部には、前記図柄が表示される図柄表示位置が各図柄列毎に設けられているとともに、前記図柄表示位置に表示された図柄の組み合わせが有効となる一つの図柄組み合わせ有効ラインが定められており、当該図柄組み合わせ有効ライン上に表示された図柄の組み合わせの態様から遊技状態を認識することができるパチンコ遊技機において、
前記可視表示部には、前記複数種類の図柄が予め定めた配列順で縦方向に変動表示され、前記3列の図柄列のうち中列の図柄を表示する図柄表示位置が前記遊技状態を認識するにあたって前記図柄組み合わせ有効ライン上に最後に図柄が表示される最終図柄表示位置として配置されているとともに、当該最終図柄表示位置となる図柄表示位置を挟んで左右に2つの図柄表示位置が他の図柄表示位置として隣接配置されており、かつ前記図柄表示位置毎に当該各図柄表示位置に表示された図柄を基準として前記配列順において次の図柄の種類及び1つ前の図柄の種類を遊技者が識別できる状態で前記図柄が表示される図柄識別位置が設けられており、
遊技内容を統括して制御する主制御基板と、
前記主制御基板が出力した制御信号を入力し、当該制御信号に基づき前記図柄表示装置に対して前記図柄の変動制御を実行する図柄制御基板とを設け、
前記図柄制御基板は、前記最終図柄表示位置に対して所定の図柄を移動させて表示するように前記図柄表示装置を制御し、当該制御を実行する場合、前記各図柄列に前記複数種類の図柄を前記配列順で変動表示させるとともに前記他の図柄表示位置においては同一配列順で前記図柄を変動表示させ、次に前記他の図柄表示位置に同一種類の図柄を表示させて前記図柄組み合わせ有効ライン上にリーチ状態を形成し、次に前記最終図柄表示位置に対して前記他の図柄表示位置に表示させた図柄とは異なる種類の図柄を表示させることにより、前記最終図柄表示位置及び前記他の図柄表示位置に図柄を一旦表示させて前記図柄組み合わせ有効ライン上に前記中列の図柄が異なるはずれ状態を形成し、その後に前記最終図柄表示位置及び前記他の図柄表示位置に図柄が一旦表示されている状態で、前記他の図柄表示位置に対応する図柄識別位置に表示された図柄を前記所定の図柄として通常の図柄変動方向及びその逆方向とも異なる斜め方向から前記最終図柄表示位置に対して同一図柄を交互に連続して移動させ、
前記所定の図柄を移動させる場合には、該所定の図柄と、前記所定の図柄の移動時に前記最終図柄表示位置に表示されている図柄と、前記最終図柄表示位置に表示されている図柄の移動先となる図柄識別位置に表示されている図柄とを前記斜め方向に直線的に列をなして移動させた後、前記他の図柄表示位置に表示された図柄を基準とし、前記所定の図柄として移動させた図柄と配列関係が同じとなる配列側の次の図柄を前記図柄が移動した後の前記図柄識別位置に表示し、当該図柄識別位置に表示させた図柄を前記最終図柄位置に移動させることを繰り返し行う遊技機。
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