JP4558741B2 - 送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信システム等に用いられる送信機に関し、特に、送信信号に発生するピーク電力を効果的に低減する送信機に関する。
例えば、符号分割多重アクセス通信(CDMA:Code Division Multiple Access)方式などを採用して無線通信を行う移動体通信システムの送信機では、送信対象となる信号(送信信号)をデジタル変調部により処理することが行われている。
第6図には、送信増幅器の構成例を示してある。
本例のデジタル変調部51では、複数であるn個のキャリアの信号がベースバンドリミッタ(BBリミッタ)61に入力され、BBリミッタ61から出力されるそれぞれのキャリアの信号がそれぞれの帯域制限フィルタF1〜Fnとアップフィルタ(Upフィルタ)G1〜Gnとデジタル直交変調部H1〜Hnを経由して加算器62により加算され、当該加算結果が出力される。
デジタル変調部51の後段に、D/A(Digital to Analog)コンバータ71と、周波数変換部72と、電力増幅器(PA:Power Amplifier)73が備えられており、加算器62からの出力信号がこれらを経由して出力される。このようにして送信信号のピークファクタを小さくすることで、電力増幅器の増幅可能レベル範囲を圧縮し省電力化を図ると共に、プリディストーション方式の歪補償では歪の逆特性の再現を容易にしている。
また、各キャリア合成後の中間周波数信号(つまり、加算器12の出力信号)に対し、ピークの周辺に窓関数を乗算してピークを抑圧するものが知られる(例えば特許文献2参照)。
特開2004−166245号公報 特開2005−20505号公報
しかしながら、第6図に示されるような送信増幅器(送信機と増幅部との結合)では、入力信号に対して、ベースバンド帯でピーク電力を低減させることが行われるが、その後段に位置する帯域制限フィルタF1〜Fn等によって帯域制限(波形整形)が行われる際にピーク電力が復活してしまうといった不具合があった。
また特許文献2の技術では、送信信号中に複数のピークが互いに近い位置(近い時刻)に存在すると、一方のピークに起因して生成されるピーク抑圧係数と他方のピークに起因して生成されるピーク抑圧係数が重なって送信信号のレベルが過剰に低減されてしまい、送信しようとするベースバンドシンボルが本来の位置からずれてEVM(Error Vector Magnitude)が劣化するという問題があった。特にCDMA方式を採用した信号送信では、PCDE(Peak Code Domain Error)も劣化するという問題があった。
さらに、送信信号のレベルがピークの周辺で過剰に低減されて平均電力が小さくなる影響で、ピーク電力のみの抑圧により得られたPAPR(Peak to Average Power Ratio)の低減効果が相殺されてしまい、電力増幅器の電力効率を効果的に上げられないといった問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、送信信号のピークレベルの抑圧と帯域外漏洩電力の低減の双方を効果的に行う送信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る送信機では、次のようにして、送信対象となる信号(送信信号)を処理する。
すなわち、ベースバンドリミッタ手段が、送信対象となる複数のキャリアのデジタル信号に対して、ベースバンド帯において、ピーク低減処理を施す。帯域制限フィルタ手段が、前記ベースバンドリミッタ手段によりピーク低減処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して、帯域制限処理を施す。直交変調処理手段が、前記帯域制限フィルタ手段により帯域制限処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して、直交変調処理を施す。加算手段が、前記直交変調処理手段により直交変調処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号を加算する。中間周波数リミッタ手段が、前記加算手段による加算結果の信号に対して、中間周波数帯において、ピーク低減処理を施す。
従って、ベースバンド帯においてピーク低減処理が施されるとともに、中間周波数帯においてピーク低減処理が施されるため、例えば、ベースバンド帯におけるピーク低減処理の後段で行われる帯域制限(波形生成)処理によりピークが復活してしまう場合においても、中間周波数帯において当該ピークを低減することができ、これにより、送信信号に発生するピークを効果的に低減することができ、通信品質を良好にすることができる。
ここで、送信対象となる信号としては、種々な信号が用いられてもよい。
また、複数のキャリアの数としては、種々な数が用いられてもよい。なお、本発明と同様な処理を用いて1つのキャリアで拡散符号多重された信号を処理する構成とすることも可能である。
また、ベースバンドリミッタ手段により行われるピーク低減処理や、帯域制限フィルタ手段により行われる帯域制限処理や、直交変調処理手段により行われる直交変調処理や、中間周波数リミッタ手段により行われるピーク低減処理としては、それぞれ、種々な態様の処理が行われてもよい。
また、直交変調の方式としては、種々な方式が用いられてもよく、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の方式などを用いることができる。
また、帯域制限フィルタ手段や、直交変調処理手段は、例えば、それぞれのキャリア毎に備えられる。
また、例えば、帯域制限フィルタ手段と直交変調処理手段との間に、それぞれのキャリアのデジタル信号を所定のサンプリングレートにアップサンプルするアップサンプル手段が備えられてもよい。
本発明に係る送信機では、一構成例として、前記中間周波数リミッタ手段は、次のような処理を行う。
すなわち、ピーク検出手段が、入力信号のレベルのピークを検出する。ピーク関連値生成手段が、前記ピーク検出手段により検出されたピークのレベルと所定の閾値との差を当該ピークのレベルで除した値或いはその補正値を(ピーク関連値として)生成する。レベル低減係数生成手段が、前記ピーク関連値生成手段により生成された値と所定の窓関数に基づいて、レベル低減信号生成用の係数を生成する。レベル低減信号生成手段が、前記レベル低減係数生成手段により生成された係数と前記入力信号とを乗算した結果をレベル低減信号として生成する。レベル低減信号減算手段が、前記レベル低減信号生成手段により生成されたレベル低減信号を前記入力信号から減算して、当該減算結果を出力信号とする。
従って、窓掛け型の中間周波数リミッタ手段を用いて、ピークレベルの低減を効果的に行うことができる。
なお、リミッタの方式としては、レベル変動方式や、位相変動方式や、窓掛け方式などがあり、種々な方式が用いられてもよいが、例えば、Kaiser窓を使用した窓掛け方式によるリミッタを中間周波数リミッタ手段として用いると、ピーク電力対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)や隣接チャネル漏洩電力比(ACLR:Adjacent Channel Leakage power Ratio)の特性を特に良好にすることが可能であることが実験により確認された。
ここで、信号のレベルとしては、例えば、電力や電圧などの種々なレベルが用いられてもよい。
また、信号のレベルのピークとしては、例えば、所定の範囲内で最もレベルが大きいところが用いられ、また、1つのピークのみが用いられてもよく、或いは、複数のピークが用いられてもよい。
また、所定の閾値としては、種々な値が用いられてもよい。
また、ピークのレベルと所定の閾値との差を当該ピークのレベルで除した値(ここで、元の値と言う)の補正値としては、例えば、当該元の値に所定の係数を乗算した結果値などを用いることができる。
本発明に係る送信機では、一例としてリミッタ手段に次のような手段を備える。
送信対象信号レベル閾値と送信対象信号のレベルを比較して、送信対象信号のピークを検出するピーク検出手段と、
前記送信対象信号レベル閾値と、前記ピーク検出手段で検出されたピークのレベルとの比に応じたピーク抑圧比を生成するピーク抑圧比生成手段と、
過去に生成したピーク抑圧係数が新しく生成するピーク抑圧係数に重なる度合いに応じて、ピーク抑圧比生成手段で生成したピーク抑圧比を補正するピーク抑圧比補正手段と、
前記ピーク抑圧比補正手段により補正された補正後ピーク抑圧比を所定の窓関数により重み付けした結果を前記ピーク抑圧係数として生成するピーク抑圧係数生成手段と、
前記ピーク抑圧係数生成手段により生成される1乃至複数のピーク抑圧係数により送信対象信号のレベルを抑圧する送信対象信号レベル抑圧手段(例えばリミッタ係数演算部38と乗算器39A、39B)と、
を備える。
第1図は、本発明の第1実施例に係る送信機の構成例を示す図である。
第2図は、窓掛け型のIFリミッタの構成例を示す図である。
第3図は、相補累積分布関数の一例を示す図である。
第4図は、本発明の第2実施例に係る送信増幅器の構成例を示す図である。
第5図は、窓掛け型のIFリミッタの構成例を示す図である。
第6図は、送信増幅器の構成例を示す図である。
第7図は、本発明の第3実施例に係る送信機の構成例を示す図である。
第8図は、第3実施例に係るピーク抑圧比補正部36の一構成例である。
第9図は、第3実施例に係るピーク電力抑圧の様子を示す図である。
第10図は、ピーク抑圧比を補正しなかった場合のピーク電力抑圧の様子を示す図である。
第11図は、従来及び第3実施例に係る送信機から出力される信号の相補累積分布関数(CCDF)のシミュレーション結果の一例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
第1図には、本発明の一実施例に係る送信機の構成例を示してある。
本例の送信機は、デジタル変調部1と、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)リミッタ2を有している。
デジタル変調部1は、入力側のベースバンド(BB:BaseBand)リミッタ11と、出力側の加算器12を備えており、これらの間に複数であるn個のキャリアに対応してn個の信号処理経路を備えている。
それぞれの信号処理経路は、1個の帯域制限フィルタA1〜Anと、1個のアップフィルタ(Upフィルタ)B1〜Bnと、1個のデジタル直交変調部C1〜Cnを備えている。
本例の送信機により行われる動作の一例を示す。
本例では、それぞれ異なる周波数f1〜fnを有するn個のキャリアに対応するベースバンド信号が、デジタル信号の形式で、送信対象となる信号(送信信号)として、BBリミッタ11にチップレートで入力される。
BBリミッタ11は、入力されるn個のキャリアのベースバンド信号に対して、突出したピーク電力を検出して低減させ、当該低減後のそれぞれのキャリアの信号をそれぞれに対応した信号処理経路の帯域制限フィルタA1〜Anへ出力する。
それぞれの帯域制限フィルタA1〜Anは、BBリミッタ11によりピーク低減が施されて入力される信号に対して、当該信号の占有帯域が予め設定された帯域に収まるように帯域制限を行い、当該帯域制限後の信号をそれぞれのUpフィルタB1〜Bnへ出力する。
それぞれのUpフィルタB1〜Bnは、それぞれの帯域制限フィルタA1〜Anにより帯域制限が施されて入力される信号に対して、所定のサンプリングレートにアップサンプルする処理を行い、これにより得られる信号をそれぞれのデジタル直交変調部C1〜Cnへ出力する。
それぞれのデジタル直交変調部C1〜Cnは、それぞれのUpフィルタB1〜Bnによってアップサンプルされて入力される信号を、各キャリア毎に、デジタル直交変調し、IF帯にそれぞれ変換された信号を加算器12へ出力する。それぞれのIFとして、例えば15.36MHz、20.36MHz、25.36MHz、30.36MHzを用いることができる。
加算器12は、n個の信号処理経路のデジタル直交変調部C1〜Cnによりデジタル直交変調されて入力される各キャリアの信号を加算し、当該加算結果をIFリミッタ2へ出力する。
IFリミッタ2は、デジタル変調部1の加算器12から入力される信号に対して、設定された閾値を超えた(オーバーした)ピーク電力を検出して、検出したピーク電力を低減し、当該低減後の信号を出力する。
このように、本例の送信機では、送信信号を直交変調して、IF周波数帯へ持ち上げ、その後、全キャリア加算した信号をIFリミッタ2の回路に入力して、当該全キャリア加算した信号にリミッティングを施す。これらの処理は全て複素数(IQ信号)で行われる。
次に、BBリミッタ11やIFリミッタ2として使用することが可能なリミッタの例として、(1)レベル変動方式のリミッタと、(2)位相変動方式のリミッタと、(3)窓掛け方式のリミッタについて説明する。
(1)レベル変動方式のリミッタでは、例えば、検出されたピークの電圧を単純に閾値のレベルにまで低減することが行われる。
(2)位相変動方式のリミッタでは、例えば、各キャリアの位相のみを変化させて、全キャリア加算後のレベルを低減することが行われる。この場合、各キャリア信号のレベルは不変である。位相変動方式は、マルチキャリア時にのみ適用が可能である。
(3)窓掛け方式のリミッタでは、例えば、検出されたピークに窓関数を乗算することが行われ、これにより、ピークとその周辺の窓幅に応じた数のサンプルデータが窓関数値に応じて低減される。窓関数としては、cos窓や、Gausian窓や、Kaiser窓などがある。
次に、本例のBBリミッタ11について説明する。
本例ではBBリミッタ11として、レベル補正方式のリミッタが用いられている。
本例のBBリミッタ11では、入力されるn個のキャリアのベースバンド信号について、ベースバンド信号の全キャリア分の電力和が所定の閾値を超えた場合には、当該電力和と当該閾値との比(閾値/電力和)に関する値を各ベースバンド信号にそれぞれ乗算して出力する処理をサンプル毎に行い、当該電力和のレベルを当該閾値まで落とす。
ここで、全キャリア分の電力和としては、例えば、各キャリアのI相とQ相の電圧値の2乗値を全て加算したものであり、これを閾値電力と比較する。そして、ピーク電力と閾値電力との比(閾値/電力和)のスクウェアルートをとったもの(電圧領域に変換したもの)を各キャリア別にIQ信号のそれぞれに乗算する。簡易的には各キャリアのI相とQ相の電圧値の絶対値を単に全加算し、全加算値と閾値電圧との比を用いてもよく、或いは特開2001−285377に開示されるような精度の高い近似を用いても良い。
またはBBリミッタ11として、特開2003−46480号公報に開示された方法を用いてもよい。
なお、BBリミッタ11におけるベースバンド信号は、1サンプル=1チップである。
本実施例1では、24倍オーバーサンプルのIF信号が用いられ、UpフィルタB1〜Bn以降は24サンプル=1チップの関係になる。
次に、本例のIFリミッタ2について説明する。
本例では、IFリミッタ2として、窓掛け方式のリミッタが用いられている。
本例のIFリミッタ2は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、ピークの発生点を中心に窓関数を乗算する。
第2図には、窓掛け型のIFリミッタ2の構成例を示してある。
本例のIFリミッタ2は、遅延器21と、遅延器22と、電力算出部23と、閾値部24と、ピーク検出部25と、最大値検出部26と、減算器27と、乗算器28と、除算器29と、複数個(本例では、4個)の窓関数テーブルD1〜D4と、複数個(本例では、4個)の乗算器E1〜E4と、加算器30と、乗算器31と、減算器32と、選択回路33と、乗算器34と、スライスI1〜I3を備えている。
なお、第2図では、信号のビット(bit)の数を例示してあり、符号つきである旨の無いものは符号なしである。また、ビット数としてはFPGAにおけるビット数を用いている。また、これらのビット数は例示であるため、他の種々な態様が用いられてもよい。
また、各スライスI1、I2、I3は、信号の下位ビットを削除するなどして信号のビット数を削減する機能を有している。
本例のIFリミッタ2により行われる動作の一例を示す。
IFリミッタ2への入力信号は、遅延器21と、遅延器22と、スライスI1を介して電力算出部23に入力される。
遅延器21は、IFリミッタ2への入力信号を遅延させて減算器32へ出力する。これにより、減算器32による減算について、タイミングが調整される。
遅延器22は、IFリミッタ2への入力信号を遅延させて乗算器31へ出力する。これにより、乗算器31による乗算について、タイミングが調整される。
電力算出部23は、IFリミッタ2への入力信号の電力(power)を算出して、当該算出結果をスライスI2を介してピーク検出部25へ出力する。
閾値部24は、信号の電力に関して所定の閾値(thresh)を記憶しており、当該閾値をピーク検出部25及び減算器27へ出力する。
ピーク検出部25は、電力算出部23から入力される電力の算出結果が、閾値部24から入力される閾値を超える場合に、電力のピークが存在することを検出し、当該検出結果を最大値検出部26へ出力する。
最大値検出部26は、ピーク検出部25から入力されるピークの検出結果に基づいて、ピーク検出後に25サンプル内で検出されたピークの最大値を検索して検出し、当該検出結果を減算器27及び除算器29へ出力する。
減算器27は、最大値検出部26から入力される最大値(power)から、閾値部24から入力される閾値(thresh)を減算して、当該減算結果(power−thresh)を乗算器28へ出力する。
乗算器28は、減算器27から入力される減算結果に対して所定の係数aを乗算して、当該乗算結果を除算器29へ出力する。本来は、(thresh/power)の平方根を1から減じた値を乗算器E1〜E4に与える必要があるが、本例では[数1]に示す近似により平方根の演算を省き、その代わりにこの係数aを乗算して補正する構成としている。
Figure 0004558741
なお、係数aは、0.5から1の範囲の実定数で、例えば、(1/1.5)のときに良い近似となる。実際には後の除算結果が整数となるように1024/1.5を用いる。
除算器29は、乗算器28から入力される乗算結果(power−threshに係数を乗算したもの)を、最大値検出部26から入力される最大値(power)で除算して、当該除算結果(ピーク関連値)を選択回路33へ出力する。
選択回路33は、除算器29から入力される除算結果を、4個の乗算器E1〜E4から巡回的に選択された1個の乗算器へ、持続的に出力する。
それぞれの窓関数テーブルD1〜D4は、例えば、同じ内容の101サンプルのKaiser型の窓関数のテーブルを有しており、その値をそれぞれの乗算器E1〜E4へ出力する。
それぞれの乗算器E1〜E4は、選択回路33から新しい除算結果が入力される都度、その除算結果とそれぞれの窓関数テーブルD1〜D4から入力される値とを乗算して、当該乗算結果をスライスI3を介して加算器30へ出力する。
加算器30は、4個の乗算器E1〜E4から入力される値を加算して、当該加算結果(レベル低減信号生成用の係数)を乗算器31へ出力する。
乗算器31は、遅延器22から入力される信号と、加算器30から入力される加算結果とを乗算して、当該乗算結果(レベル低減信号)を乗算器34へ出力する。
乗算器34は、乗算器31からの入力に対して係数(本例では、窓関数テーブルD1〜D4の信号幅に対応する{1/(1024×64)})を乗算して、当該乗算結果を減算器32へ出力する。乗算器34はスライス手段でもよい。
減算器32は、遅延器21から入力される信号から、乗算器31から入力される信号を減算して、当該減算結果の信号をIFリミッタ2からの出力信号として出力する。
このように、本例のIFリミッタ2では、概略的には、ピーク電力と閾値電力との差、つまり閾値を超えた(オーバーした)分の電力量を検出して、当該電力量或いはその補正値を本線系信号から減算する。なお、本例では、IQ別に減算しているため、減算は正確には電圧量で行われる。或いは別の例として、ピーク電力と閾値電力との比の平方根に応じた大きさの窓関数を直接本線系信号に乗算してもよいが、その場合平方根の演算を省略できない。
また、本例のIFリミッタ2では、ピーク検出のための分岐回路において演算による遅延が発生するため、その分岐回路で求めたピーク低減量を主経路の信号に加算或いは減算(本例では、減算)する際に、主経路に遅延を発生させている。
ここで、本例の窓掛け型のIFリミッタ2では、最大値検索のためのサンプル数や、窓幅や、窓関数値(窓関数タイプ)や、リミッタ閾値や、ピーク低減量の微調整を行うための最適化係数に関して、それぞれのパラメータの値が固定値としてFPGAに設定される。そして、これらのパラメータの値を調整して、最も良好なリミッタ特性が得られる値の組み合わせを見つけて決定するのが好ましい。
例えば、ある条件で行ったシミュレーションでは、最大値検索のためのサンプル数を20としたときに、ACLRとして−59.8dB、PkCDE(Peak Code Domain Error)として−40.3dB、EVM(Error Vector Magnitude)として9.4パーセント(%)が得られ、最大値検索のためのサンプル数を25としたときに、ACLRとして−60.0dB、PkCDEとして−39.8dB、EVMとして9.5パーセント(%)が得られ、ほぼ同等の性能となった。これは、最大値検索サンプル数の最適値が、20から25の付近(時間では、約0.8〜1チップの間の付近)にあること、或いは窓幅に対して約1/4から1/5の付近にあることを示している。
また、本例の最大値検出部26では、パラメータである最大値検索のためのサンプル数として25サンプルが設定されており、例えば、最初にピークが検出されてから最大値検索サンプル数(本例では、25サンプルであり約1チップに相当)内で最大値を取るピークを見つける。このため、最大値=ピークとなる。
なお、最大値検出部26を設けた理由としては、例えば、ピークは常に1サンプル単独で出てくるとは限らない点がある。通常、オーバサンプリング比が大きくなるほど、数サンプル連続してピークとして検出される頻度が大きくなる。これらの全てに窓掛けを行うと、必要以上にピーク低減を行ってしまい、信号品質の劣化につながる。このため、最も大きいピークに窓掛けを行ってピーク低減をすることにより、近くの多少小さいピークについても同時に低減される。
また、最大値検出部26を設けた理由としては、例えば、連続ピークの全てに窓掛けすると、FPGAの処理負担が大きくなる点がある。
また、本例では、例えば、窓幅が101サンプル(約4チップに相当)である場合に、当該101サンプル内に複数の窓掛け対象となるピークがあるときに、並列処理をすることが可能なように、複数の窓関数テーブル(窓用のメモリテーブル)D1〜D4及び複数の乗算器E1〜E4を備えており、本例では、最大値検索サンプル数が25サンプルであることから、4個の窓関数テーブルD1〜D4及び4個の乗算器E1〜E4を備えている。
なお、窓関数テーブルや窓関数値を乗算するための乗算器の数としては、種々な数が用いられてもよい。
次に、本例の送信機により得られる具体的な効果の一例を示す。
本例では、IFリミッタ2を帯域制限フィルタA1〜Anによる帯域制限の後(及び、デジタル直交変調の後)に設けて用いることにより、設定した閾値までピーク電力を低減することができる。
第3図には、(a)例えば第6図に示されるようにリミッタとしてBBリミッタ61のみを使用した場合である“従来技術”と、(b)例えば第1図に示されるようにリミッタとしてBBリミッタ11とIFリミッタ2を併用した場合である“本発明”に関して、相補累積分布関数(CCDF:Complementary Cumulative Distribution Function)の一例を示してある。第3図のグラフでは、横軸はピーク電力対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)[dB]を示しており、縦軸はピーク電力発生確率を示している。
ここで、IFリミッタ2においてピーク電力を判断するための閾値としては、PAPRが7.3[dB]であるレベルに設定した。
IFリミッタ2によるリミッティングをかけない場合におけるCCDF曲線((a)“従来技術”)では、ピーク発生確率が0.0001[%]であるときにおけるPAPRは9.8[dB]であるのに対して、IFリミッタ2によるリミッティングをかけた場合におけるCCDF曲線((b)“本発明”)では、ピーク発生確率が0.0001[%]であるときにおけるPAPRは7.3[dB]となり、閾値レベルまでピークが低減されている。
このように、IF周波数帯でリミッタをかけることにより、PAPRの大幅な低減が可能となる。
以上のように、本例の送信機では、1又は複数の通信チャネルの送信を行うに際して、入力信号に対してm個(mは1以上の自然数であり、キャリアの数を表す)のデジタル変調機能を有するデジタル変調部1と、デジタル変調部1からの出力(送信信号)に対して突出したピーク電力を検出して低減させるピーク電力抑圧機能を有するIFリミッタ2を備えた。
従って、本例の送信機では、ベースバンド帯におけるピークリミッタ(本例では、BBリミッタ11)の後段に設けられた帯域制限フィルタA1〜Anによる帯域制限で復活したピークを、IF帯におけるピークリミッタ(本例では、IFリミッタ2)で抑圧することができ、これにより、出力信号におけるピークの再現を無くして、より大きなPAPR低減効果を得ることができる。
ここで、本例の送信機では、例えば、BBリミッタ11やIFリミッタ2について、リミッタの内部の構成や、リミッタによりピーク電力を抑圧する方式や、ベースバンド帯に設けるリミッタの数や、IF帯に設けるリミッタの数や、BBリミッタとIFリミッタとの組み合わせの仕方などとしては、種々な態様が用いられてもよい。例えばリミッタはIQ信号で処理する物に限らず、デジタル直交変調部C1〜Cn以降を実数信号で処理してもよい。
また、本例のようにBBリミッタ11とIFリミッタ2との両方を設けることで大きなリミッティング効果を得ることができるが、例えば、IFリミッタを設けることにより、BBリミッタが設けられなくとも、IFリミッタによる効果を得ることが可能である。
なお、本例の送信機では、BBリミッタ11の機能によりベースバンドリミッタ手段が構成されており、各キャリア毎に設けられたn個の帯域制限フィルタA1〜Anの機能により帯域制限フィルタ手段が構成されており、各キャリア毎に設けられたn個のUpフィルタB1〜Bnの機能によりアップサンプル手段が構成されており、各キャリア毎に設けられたn個のデジタル直交変調部C1〜Cnの機能により直交変調処理手段が構成されており、加算器12の機能により加算手段が構成されており、IFリミッタ2の機能により中間周波数リミッタ手段が構成されている。
また、本例のIFリミッタ2では、電力算出部23や閾値部24やピーク検出部25や最大値検出部26によりピーク(本例では、所定の範囲内の最大値)を検出する機能によりピーク検出手段が構成されており、減算器27や乗算器28や除算器29により所定のピークに関連する値(ピーク関連値)を算出して生成する機能によりピーク関連値生成手段が構成されており、窓関数テーブルD1〜D4や乗算器E1〜E4や加算器30によりレベル低減信号生成用の係数を算出して生成する機能によりレベル低減係数生成手段が構成されており、遅延器22や乗算器31によりレベル低減信号を算出して生成する機能によりレベル低減信号生成手段が構成されており、遅延器21や減算器32により入力信号からレベル低減信号を減算して出力信号を生成する機能によりレベル低減信号減算手段が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
第4図には、本発明の一実施例に係る送信増幅器の構成例を示してある。
本例の送信増幅器は、第1図に示されるのと同様なデジタル変調部1及びIFリミッタ2から成る送信機の構成を備えており、IFリミッタ2の後段に、DPD(Digital Pre−Distortion)部44と、D/Aコンバータ41と、周波数変換部42と、電力増幅器(PA)43が備えられている。
なお本例では、デジタル変調部1及びIFリミッタ2から成る送信機の構成部分は第1図と同様であるため、同一の符号を用いてその説明を省略する。
本例の送信増幅器により行われる動作の一例を示す。
DPD部44は、デジタル変調部1及びIFリミッタ2により処理されてIFリミッタ2から出力されるIF信号を入力し、電力増幅器43で発生する歪の逆特性を与えて、D/Aコンバータ41へ出力する。D/Aコンバータ41は、DPD部44から出力されるデジタル信号を入力し、当該入力信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換して、周波数変換部42へ出力する。
周波数変換部42は、D/Aコンバータ41から入力されるアナログ信号を、例えばアナログ直交変調器を用いてIF帯の複素信号から無線周波数(RF:Radio Frequency)帯の信号へ変換して電力増幅器43へ出力する。
電力増幅器43は、周波数変換部42から入力されるRF帯の信号を増幅して出力する。当該増幅信号は、アンテナ(図示せず)から無線により送信される。
以上のように、本例の送信増幅器では、第1図に示されるような送信機を、電力増幅器43を有する装置に搭載した構成を有しており、これにより、当該送信機と同様に、送信信号に発生するピーク電力を低減して、送信信号の品質を向上させることができる。
第5図は、本例に係るIFリミッタ2の構成例として、第2図に示されるものとは異なる部分の構成例を主に示してある。
第5図に示されるIFリミッタ2の構成は、実装により適するように、窓関数テーブルのサイズを1/4に節約したものである。
具体的には、第2図に示される選択回路33、窓関数テーブルD1〜D4、乗算器E1〜E4の部分の代わりに、4個のレジスタJ1〜J4、4個のカウンタK1〜K4、窓関数テーブルを構成する4個のテーブルL1〜L4、4個の乗算器M1〜M4が備えられている。
本例では、最大ピークの検出は26サンプル以上の間隔を開けて行う。このため、101(或いは、100)サンプルからなる1つの窓関数を25サンプルずつ4分割して4個のテーブルL1〜L4にそれぞれ格納することにより、1個の窓関数テーブルへのアクセスが重なることなく、4個の窓関数に並列アクセス可能となる。
レジスタJ1〜J4は、クロック信号CLKが入力されたときにデータを記憶する10ビット幅のレジスタである。レジスタJ1では、最大値検出部26が最大値を判定し(ピーク検出から25サンプル後)、更にピーク検出から最大値までの時間(27から29までの演算時間の方が長いときはその時間)が経過したタイミングでクロック信号CLKが入力され、最大値に対応する除算器出力(除算器29からの出力)を記憶する。
カウンタK1〜K4は、スタート(start)パルスが入力された時点から、サンプルレートでカウントを開始し、カウント値が25(又は24)に達するとキャリー(carry)パルスを出力してカウントを停止する25進カウンタである。
本例のレジスタJ1〜J4、カウンタK1〜K4、テーブルL1〜L4、乗算器M1〜M4により行われる動作の一例を示す。
レジスタJ1のクロック信号CLKとカウンタK1のスタートパルスとして、最大値検出部26により最大値を検出したタイミングの信号が用いられる。
レジスタJ1は、クロック信号CLKに応じて、除算器29からの出力を記憶し、当該記憶情報は後続するレジスタJ2、レジスタJ3、レジスタJ4の順に伝送されていく。また、レジスタJ1からの出力は乗算器M1に入力される。
カウンタK1は、スタートパルスの入力に応じてカウントを開始してカウント値が25になったときにキャリーパルスをレジスタJ2のクロック信号CLK及びカウンタK2のスタートパルスとして出力する。また、カウンタK1は、カウント値をテーブルL1へ出力する。
テーブルL1は、カウンタK1からの入力に応じてテーブル値を乗算器M1へ順次出力する。
乗算器M1は、レジスタJ1からの入力とテーブルL1からの入力を乗算して、当該乗算結果をスライスI3を介して加算器30へ出力する。
また、2段目以降のレジスタJ2〜J4、カウンタK2〜K4、テーブルL2〜L4、乗算器M2〜M4についても、上記した1段目と同様な処理が行われる。なお、本例では、4段目のカウンタK4については、次段のレジスタやカウンタが無いため、これらへの出力は無い。
このような構成では、除算器29からの出力に対して、初めの25カウントでは1段目のテーブルL1に記憶されたテーブル値が順次乗算され、次の25カウントでは2段目のテーブルL2に記憶されたテーブル値が順次乗算され、次の25カウントでは3段目のテーブルL3に記憶されたテーブル値が順次乗算され、次の25カウントでは4段目のテーブルL4に記憶されたテーブル値が順次乗算され、これらがスライスI3及び加算器30を介して出力されることにより、除算器29からの出力と4個のテーブルL1〜L4のテーブル値とが順番に乗算されたものが得られる。つまり、4個のテーブルL1〜L4のテーブル値をまとめて1個の窓関数テーブルに記憶した場合と同様な結果を得ることができる。
本実施例は、CDMA方式を採用する無線通信システムの基地局装置などに設けられる送信機に本発明を適用したものである。このような送信装置では、一般に、増幅器により大電力の信号増幅を行う。なお、ピークレベルの抑圧量が制限される場合もあり得るが、例えば、OFDMなどの変調方式に本発明を適用することも可能である。
本実施例は、過去に生成したピーク抑圧係数との重なりの度合いに応じて新しく生成するピーク抑圧係数を小さくする用にした点で、実施例1や2と異なる。
第7図は、本例の送信機の構成例を示す図である。
本例の送信機には、複数であるn個のキャリアA〜Nに対応して、n個の符号多重信号生成部5A〜5Nが接続されている。
本例の送信機には、デジタル変調部1と、ピーク電力抑圧部2’と、D/Aコンバータ41A,41Bと、周波数変換部42が備えられている。
デジタル変調部1には、n個のキャリアA〜Nに対応してn個の波形整形フィルタ13A〜13Nとn個のデジタル直交変調部14A〜14Nが備えられており、I相の成分(I成分)及びQ相の成分(Q成分)に対応して2個の加算器12A、12Bが備えられている。
なお、波形整形フィルタ13A〜13Nは実施例1の帯域制限フィルタA1〜AnとUpフィルタB1〜Bnの結合に対応し、デジタル直交変調部14A〜14Nは実施例1のデジタル直交変調部C1〜Cnと等価であり、加算器12Aと12Bの結合は実施例1の加算器12と同一である。
ピーク電力抑圧部2’には、電力算出部23と、閾値部24’と、ピーク検出部25’と、ピーク抑圧比演算部35と、ピーク抑圧比補正部36と、リミッタ係数演算部38が備えられており、また、同時刻に独立して駆動できるm個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mが備えられており、また、I成分及びQ成分に対応して2個の遅延部21A、21Bと、2個の乗算器39A、39Bが備えられている。
D/Aコンバータ41Aと41Bの結合は実施例2のD/Aコンバータ41と同一であり、周波数変換部42も実施例2同様のアナログ直交変調器で構成される。
本例の送信機により行われる動作の一例を示す。
なお、tは信号のサンプリングの時刻を表す。
各波形整形フィルタ13A〜13Nは、I成分及びQ成分のそれぞれについて、各符号多重信号生成部5A〜5Nにより拡散変調及び合成された各キャリアを入力し、当該入力信号の占有帯域が予め設定された値に収まるようにスペクトル整形を行い、当該スペクトル整形結果のI成分及びQ成分を各デジタル直交変調部14A〜14Nへ出力する。
各デジタル直交変調部14A〜14Nは、各波形整形フィルタ13A〜13Nから入力される各キャリア毎の信号をデジタル直交変調し、当該デジタル直交変調結果のI成分を一方の加算器12Aへ出力し、当該デジタル直交変調結果のQ成分を他方の加算器12Bへ出力する。
一方の加算器12Aは、I成分について、n個のデジタル直交変調部14A〜14Nから入力されるデジタル直交変調結果を加算(合成)し、当該加算結果の信号i(t)を電力算出部23及び一方の遅延部21Aへ出力する。
他方の加算器12Bは、Q成分について、N個のデジタル直交変調部14A〜14Nから入力されるデジタル直交変調結果を加算(合成)し、当該加算結果の信号q(t)を電力算出部23及び他方の遅延部21Bへ出力する。
電力算出部23は、2個の加算器12A、12Bから入力される加算結果信号のI成分i(t)及びQ成分q(t)に基づいて、当該加算結果信号の瞬時電力P(t)を算出し、当該算出結果を閾値部24’及びピーク検出部25’へ出力する。ここで、一例として、瞬時電力P(t)は、[数2]のように表される。
Figure 0004558741
閾値部24’は、電力算出部23より算出された瞬時電力P(t)に基づいて、ピーク抑圧を行うための閾値電力Pthreshを生成し、当該設定結果をピーク検出部25’及びピーク抑圧比演算部35へ出力する。ここで、一例として(平均電力+6dB)を閾値電力Pthreshとして設定する場合、閾値電力Pthreshは[数3]のように表される。なお、Tは平均化を行う信号の数を表しており、種々な数が用いられてもよい。
Figure 0004558741
ピーク検出部25’は、電力算出部23から入力される瞬時電力P(t)と、閾値部24’から入力される閾値電力Pthreshとを比較し、瞬時電力P(t)が閾値電力Pthreshを超える極大点を検出した場合は、当該極大点の極大点電力Pmaxをピーク抑圧比演算部35へ出力し、また、当該極大点の極大点サンプル時刻tmaxをピーク抑圧比補正部36とm個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mへ出力する。
ピーク抑圧比演算部35は閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作し、閾値部24’から入力される閾値電力Pthreshと、ピーク検出部25’から入力される極大点電力Pmaxに基づいて、所定のピーク抑圧比rを算出し、当該算出結果をピーク抑圧比補正部36へ出力する。
ここで、一例として、ピーク抑圧比rは、[数4]のように表される。
なお、本例では、極大点電力Pmaxや閾値電力Pthreshが電力のディメンジョンで表されているため、電圧領域でピークレベルの抑圧を行うために平方根(sqrt)の演算を行っている。
Figure 0004558741
ピーク抑圧比補正部36は閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作し、ピーク検出部25’から入力される極大点サンプル時刻tmaxと、ピーク抑圧比演算部35から入力されるピーク抑圧比rと、ピーク検出部25’から過去に入力された単一または複数個の極大点サンプル時刻と、当該ピーク抑圧比補正部36で過去に生成した単一または複数個の補正後ピーク抑圧比に基づいて、過去に生成した単一または複数個の極大点サンプル時刻を中心とした各ピーク抑圧係数の当該極大点サンプル時刻tmaxにおける値をピーク抑圧比rから差し引いて補正後ピーク抑圧比Rを算出し、当該算出結果をm個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mへ出力し、さらに、m個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mの中で動作を停止しているいずれか一つへスタート信号を出力する。
第8図には、過去に検出された最新の1個の極大点サンプル時刻t’maxと、過去に算出された最新の1個の補正後ピーク抑圧比R’に基づいたピーク抑圧比補正部36の一構成例を示してある。
本例のピーク抑圧比補正部36は、加算器361と、フリップフロップ(FF)362と、窓関数テーブル363と、乗算器364と、加算器365と、制御器366と、フリップフロップ367を備え、閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作する。
加算器361は、ピーク検出部25’から入力される極大点サンプル時刻tmaxから、フリップフロップ362から入力される過去の極大点サンプル時刻t’maxを減算して、隣接した2つの極大点サンプル時刻の差分Δtを算出し、当該算出結果を窓関数テーブル363へ出力する。差分Δtは、[数5]のように表される。
Figure 0004558741
Figure 0004558741
フリップフロップ362は、後述する制御器366から入力されるクロック信号に同期して、ピーク検出部25’から入力される極大点サンプル時刻tmaxを、過去に検出された最新の極大点サンプル時刻t’maxとして保持して、加算器361へ出力する。
窓関数テーブル363は、加算器361から入力される差分Δtを参照アドレスとして、窓関数の中心からΔt離れたサンプル位置の窓関数値w(Δt)を選択して、当該選択結果を乗算器364へ出力する。
一例としてハミング窓が用いられる場合は、窓関数値W(Δt)は[数6]のように表される。なお、Lはサンプル数であり、例えば2以上の2の倍数を表す。またΔtは、0から(+L/2)の区間で値を取る([0≦Δt≦+L/2])。
Figure 0004558741
乗算器364は、窓関数テーブル363から入力される窓関数値w(Δt)と、フリップフロップ367から入力される過去の補正後ピーク抑圧比R’を乗算してピーク抑圧比補正値radjを算出し、当該算出結果を加算器365へ出力する。つまり、radj=R’×w(Δt)と表される。
なお、ピーク抑圧比補正値radjは、後述する極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数と同値である。
加算器365は、ピーク抑圧比演算部35から入力されるピーク抑圧比rから、乗算器364から入力されるピーク抑圧比補正値radjを減算して補正後ピーク抑圧比Rを算出し、当該算出結果を制御器366とフリップフロップ367へ出力する。補正後ピーク抑圧比Rは結局、[数7]のように表される。
Figure 0004558741
Figure 0004558741
制御器366は、加算器365から入力される補正後ピーク抑圧比Rの大きさを判定し、補正後ピーク抑圧比Rが正の値であればクロック信号をフリップフロップ362とフリップフロップ367へ出力し、補正後ピーク抑圧比Rをm個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mへ出力し、さらに、m個のピーク抑圧係数生成部37A〜37Mの中で動作を停止しているいずれか一つへスタート信号sA〜sMを出力する。
なお、補正後ピーク抑圧比Rが0または負の値の場合は、極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数によって極大点サンプル時刻tmaxの極大点電力Pmaxが閾値電力Pthresh以下に抑圧されるため、極大点サンプル時刻tmaxを中心としたピーク抑圧係数を生成する必要がないことを意味する。
フリップフロップ367は、制御器366から入力されるクロック信号に同期して、加算器365から入力される補正後ピーク抑圧比Rを、過去に算出された最新の補正後ピーク抑圧比R’として保持して、乗算器364へ出力する。
このように、ピーク抑圧比補正部36の一例では、極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数と、極大点サンプル時刻tmaxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数とを、後述するリミッタ係数演算部38で合成してピーク抑圧係数を生成するので、当該ピーク抑圧係数が極大点サンプル時刻tmaxの極大点電力Pmaxを閾値電力Pthreshに抑圧することができる。
ピーク抑圧係数生成部37A〜37Mは、抑圧の対象となる最大でm個のピークに対応して各々独立して動作し、例えばピーク抑圧比補正部36からスタート信号が入力されると、ピーク検出部25’から入力される極大点サンプル時刻tmaxと、ピーク抑圧比補正部36から入力される補正後ピーク抑圧比Rとに基づいて、時刻(tmax−L/2)から時刻(tmax+L/2)の区間において、補正後ピーク抑圧比Rに対して窓関数w(t)により重みを与え、当該重みを与えた結果を各々ピーク抑圧係数g(t)〜g(t)としてピーク抑圧係数合成部(リミッタ係数演算部38)へ出力する。
ここで、一例として、式6と同じハミング窓w(t)を用いたピーク抑圧係数gA(t)は[数8]のように表される。
Figure 0004558741
なお、ピーク抑圧係数g(t)〜g(t)も式8と同様に表される。
リミッタ係数演算部38は、例えばピーク抑圧係数生成部37A〜37Mから入力されるm個のピーク抑圧係数g(t)〜g(t)を全加算し、さらに、1から当該全加算結果を減算してリミッタ係数l(t)を算出し、当該算出結果を乗算器39A、39Bへ出力する。つまり、l(t)=1−{g(t)+g(t)+…+g(t)}と表される。
各遅延部21A、21Bは、L/2に対応する時間、若しくは電力算出部23で瞬時電力P(t)を算出する処理からリミッタ係数演算部38でリミッタ係数を算出する処理までに要する時間の方が長いときはその時間、各加算器12A、12Bから入力される加算結果信号i(t)、q(t)を遅延し、当該遅延調整した信号を各乗算器39A、39Bへ出力する。
各乗算器39A、39Bは、各遅延部21A、21Bから入力される加算結果信号i(t)、q(t)とリミッタ係数演算部38から入力されるリミッタ係数l(t)とを乗算して、これによりピーク及びその周辺の信号レベルを抑圧し、当該乗算結果i’(t)、q’(t)を各D/A変換器41A、41Bへ出力する。つまり、i’(t)=l(t)×i(t)、q’(t)=l(t)×q(t)と表される。
各D/A変換器41A、41Bは、各乗算器39A、39Bから入力されるデジタル信号をアナログ信号へ変換し、当該D/A変換結果を周波数変換部42へ出力する。
周波数変換部42は、2個のD/A変換器41A、41Bから入力されるI成分及びQ成分からなるアナログ信号をアナログ直交変調して、これにより当該信号を無線周波数帯の信号へ変換して出力する。
第9図は、本例におけるピーク電力抑圧の様子を示す図であり、時刻(サンプリング時間t)に対する瞬時電力P(t)、閾値電力Pthresh、リミッタ係数l(t)、及びピーク抑圧係数g(t)の一例を示してある。
同図に示されるように、ピークaとピークbが同一の瞬時電力であるのに対して、ピークaから算出したピーク抑圧係数よりピークbから算出したピーク抑圧係数が小さくなり、2つのピーク抑圧係数から算出したリミッタ係数によってピークbの瞬時電力が閾値電力まで抑圧される。
第10図には、第9図との比較のために、本例の送信機でピーク抑圧比を補正しなかった場合のピーク電力抑圧の様子を示す。これは、特許文献2が開示する送信機と事実上同等である。
第10図に示されるように、比較例では、ピークaとピークbが同一の瞬時電力であるのに対応して、ピークaから算出したピーク抑圧係数とピークbから算出したピーク抑圧係数の大きさが同一であり、2つのピーク抑圧係数から算出したリミッタ係数によってピークaとピークbの瞬時電力が閾値電力を大きく下回る値まで抑圧される。
第11図は、1キャリア送信時において、W−CDMA通信方式を採用した送信機から出力される信号の相補累積分布関数(CCDF)のシミュレーション結果の一例を示す図であり、(a)ピーク電力を抑圧する機能を有さない送信機に関する特性例と、(b)特許文献2相当の比較例に係る送信機に関する特性例と、(c)第1図に示されるような本実施例に係る送信機1に関する特性例を示してある。なお、第11図のグラフの横軸はピーク電力を抑圧した後の平均電力を超えた分の電力[dB]を示しており、縦軸は累積的な確率[%]を示している。シミュレーション条件は(a)〜(c)は全て同じで、同じ信号系列を用い、閾値電力として(平均電力+7dB)の値を設定している。なお第11図は、第3図と同じ条件とは限らない。
第11図に示されるように、(b)では、複数のピーク抑圧係数が重なるサンプル時刻において送信対象信号を過剰に低減して平均電力が小さくなる影響で、ピーク電力の低減結果が平均電力と比較して相対的に大きくなっている。また、ピーク抑圧係数が時間軸上で重なる場合に、重なりの度合いが大きいほどピーク電力が閾値電力を大きく下回る電力まで低減される影響でピーク電力の低減結果のばらつきが大きく、CCDFが急峻に下がらない。
(c)では、ピーク抑圧係数が重なることを考慮してリミッタ係数を算出しているため、設定した閾値電力通りほぼ一定の電力にピーク電力を低減している。
以上説明したように、本実施例3は、ピーク抑圧比生成手段が、送信対象となる信号のピークを低減するために、送信対象信号レベル閾値(送信対象となる信号のピークを判定するための送信対象信号レベル閾値)と送信対象となる信号のピークのレベルとの比に応じたピーク抑圧比を生成する。ピーク抑圧比補正手段が、過去に生成したピーク抑圧係数が新しく生成するピーク抑圧係数に重なる度合いに応じて、ピーク抑圧比生成手段で生成したピーク抑圧比を補正する。ピーク抑圧係数生成手段が、ピーク抑圧比補正手段により補正された補正後ピーク抑圧比を所定の窓関数により重み付けした結果をピーク抑圧係数として生成する。送信対象信号レベル抑圧手段が、ピーク抑圧係数生成手段により生成されるピーク抑圧係数により、送信対象となる信号のレベルを抑圧する。
これにより,新しく生成するピーク抑圧係数と過去に生成したピーク抑圧係数が時間軸上で重なる場合に,過去に生成したピーク抑圧係数との重なりの度合いに応じて新しく生成するピーク抑圧係数を小さくするので,重なった複数のピーク抑圧係数の総和が適正な値になり,送信対象となる信号のレベルが過剰に抑圧されなくなって,具体的にはEVM及びPCDEの劣化を抑えることが出来る。さらに,平均電力の低下が抑えられることによってPAPRが改善し,増幅器の効率を上げることができる。従って,従来と比べて,ピークレベルの抑圧を効果的に行うことができ,具体的には,ピークレベルの抑圧の帯域外漏洩電力の低減との両方の効果を得ることができる。
なお、本実施例はBBリミッタと一緒に用いられるものに限定されず、IFリミッタへの適用に限定されるものでもない。また、キャリア数は複数に限らず1キャリアでも良い。
ここで、本発明に係る送信機や送信増幅器などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、例えば通信機や無線通信装置や無線通信システムなどのように、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る送信機や送信増幅器などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
以上説明したように、本発明に係る送信機によると、送信対象となる複数のキャリアのデジタル信号に対してベースバンド帯においてピーク低減処理を施し、当該ピーク低減処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して帯域制限処理を施し、当該帯城制限処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して直交変調処理を施し、当該直交変調処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号を加算し、当該加算結果の信号に対して中間周波数帯においてピーク低減処理を施すようにしたため、例えば、ベースバンド帯におけるピーク低減処理の後段で行われる帯域制限により新たなピークが発生してしまう場合においても、中間周波数帯において当該ピークを低減することができ、これにより、送信信号に発生するピークを効果的に低減することができ、通信品質を良好にすることができる。

Claims (2)

  1. 送信対象となる信号を処理する送信機において、
    送信対象となる複数のキャリアのデジタル信号に対してベースバンド帯においてピーク低減処理を施すベースバンドリミッタ手段と、
    前記ベースバンドリミッタ手段によりピーク低減処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して帯域制限処理を施す帯域制限フィルタ手段と、
    前記帯域制限フィルタ手段により帯域制限処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号に対して直交変調処理を施す直交変調処理手段と、
    前記直交変調処理手段により直交変調処理が施されたそれぞれのキャリアのデジタル信号を加算する加算手段と、
    前記加算手段による加算結果の信号に対して中間周波数帯においてピーク低減処理を施す中間周波数リミッタ手段と、
    を備え
    前記中間周波数リミッタ手段は、入力信号のレベルのピークを検出するピーク検出手段と、
    前記ピーク検出手段により検出されたピークのレベルと所定の閾値との差を当該ピークのレベルで除した値或いはその補正値を生成するピーク関連値生成手段と、
    前記ピーク関連値生成手段により生成された値と所定の窓関数に基づいてレベル低減信号生成用の係数を生成するレベル低減係数生成手段と、
    前記レベル低減係数生成手段により生成された係数と前記入力信号とを乗算した結果をレベル低減信号として生成するレベル低減信号生成手段と、
    前記レベル低減信号生成手段により生成されたレベル低減信号を前記入力信号から減算して当該減算結果を出力信号とするレベル低減信号減算手段と、を用いて構成された、
    ことを特徴とする送信機。
  2. 送信対象となる信号を送信する送信機において、
    送信対象信号レベル閾値と送信対象信号のレベルを比較して、送信対象信号のピークを検出するピーク検出手段と、
    前記送信対象信号レベル閾値と、前記ピーク検出手段で検出されたピークのレベルとの比に応じたピーク抑圧比を生成するピーク抑圧比生成手段と、
    過去に生成したピーク抑圧係数が新しく生成するピーク抑圧係数に重なる度合いに応じて、ピーク抑圧比生成手段で生成したピーク抑圧比を補正するピーク抑圧比補正手段と、
    前記ピーク抑圧比補正手段により補正された補正後ピーク抑圧比を所定の窓関数により重み付けした結果を前記ピーク抑圧係数として生成するピーク抑圧係数生成手段と、
    前記ピーク抑圧係数生成手段により生成される1乃至複数のピーク抑圧係数により送信対象信号のレベルを抑圧する送信対象信号レベル抑圧手段と、
    を備えたことを特徴とする送信機。
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