JP4617232B2 - 送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信システム等に用いられる送信機に関し、特に、送信信号に発生するピーク電力を効果的に低減する送信機に関する。
符号分割多重アクセス通信(CDMA:Code Division Multiple Access)方式などを採用して無線通信を行う移動体通信システムの送信機では、送信対象となる信号(送信信号)をデジタル変調部により処理することが行われている。
デジタル変調部では、一例として、複数であるN個のキャリアの信号のそれぞれを波形整形フィルタにより波形整形した後にデジタル直交変調部により変調し、この変調結果をN個のキャリアについて加算器により加算して出力することが行われる。
このような送信機では、各キャリア合成後の中間周波数信号(つまり、前記加算器からの出力信号)に対して、ピークの周辺に窓関数を乗算してピークを抑圧することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−20505号公報
しかしながら、従来の送信機では、例えば、図6に示されるように、送信信号中に複数のピークが互いに近い位置(近い時刻)に存在すると、一のピークに起因して生成されるピーク抑圧係数と他のピークに起因して生成されるピーク抑圧係数とが重なって送信信号のレベルが過剰に低減されてしまい、送信しようとするベースバンドシンボルが本来の位置からずれてEVM(Error Vector Magnitude)が劣化してしまうといった問題があった。特に、CDMA方式を採用した信号送信では、PCDE(Peak Code Domain Error)も劣化してしまうといった問題があった。更に、送信信号のレベルがピークの周辺で過剰に低減されて平均電力が小さくなると、その影響で、ピーク電力のみの抑圧により得られたPAPR(Peak to Average Power Ratio)の低減効果が相殺されてしまい、電力増幅器の電力効率を効果的に上げられないといった問題があった。
ここで、図6には、本実施例との比較のために、ピーク抑圧比を補正しなかった場合のピーク電力抑圧の様子を示してある。図6に示されるように、ピークaとピークbが同一の瞬時電力であるのに対応して、ピークaから算出したピーク抑圧係数とピークbから算出したピーク抑圧係数の大きさが同一となっており、2つのピーク抑圧係数から算出したリミッタ係数によってピークaとピークbの瞬時電力が閾値電力を大きく下回る値まで抑圧されている。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、送信信号のピークレベルの抑圧と帯域外漏洩電力の低減の双方を効果的に行うことができる送信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る送信機では、次のような構成により、送信対象となる信号を処理する。
すなわち、係数生成処理手段が、送信対象となる信号のレベルのピークを検出し、検出した複数のピークに基づいてこれら複数のピークをまとめて抑圧するためのピーク抑圧係数を生成する。送信対象信号レベル抑圧手段が、前記係数生成処理手段により生成されたピーク抑圧係数により前記送信対象となる信号のレベルを抑圧する。
従って、例えば、送信対象となる信号に複数のピークが互いに近い位置(近い時刻)に存在するような場合においても、これら複数のピークをまとめて抑圧するためのピーク抑圧係数を生成することにより、送信信号に発生するピークレベルを効果的に低減することができ、具体的には、送信信号のピークレベルの抑圧と帯域外漏洩電力の低減の双方を効果的に行うことが可能である。
ここで、送信対象となる信号としては、種々な信号が用いられてもよい。
また、信号のレベルとしては、例えば、電力のレベルや、電圧のレベルなど、種々なものが用いられてもよい。
また、1つのピーク抑圧係数によりまとめて抑圧する対象となる複数のピークの数としては、種々な数が用いられてもよく、例えば、2つであってもよく、或いは、3つ以上であってもよい。
本発明に係る送信機では、一構成例として、前記係数生成処理手段では、次のような処理を行う。
すなわち、レベル検出手段が、前記送信対象となる信号のレベルを検出する。閾値出力手段が、前記送信対象となる信号のレベルに関する閾値を出力する。ピーク検出手段が、前記レベル検出手段により検出されたレベルが前記閾値出力手段により出力された閾値以上となるもの(又は、当該閾値を超えるもの)をピークとして検出する。時間区間内検出手段が、所定の時間区間内において、時間的に最初のピークの時間位置と、時間的に最後のピークの時間位置と、レベルが最大となるピークのレベルを検出する。ピーク抑圧比生成手段が、前記閾値出力手段により出力された閾値及び前記時間区間内検出手段により検出されたレベル(つまり、前記レベルが最大となるピークのレベル)に基づいて所定のピーク抑圧比を生成する。ピーク抑圧比補正手段が、前記時間区間内検出手段により検出された前記時間的に最初のピークの時間位置及び前記時間的に最後のピークの時間位置に基づいて、前記ピーク抑圧比生成手段により生成されたピーク抑圧比を補正する。ピーク抑圧係数生成手段が、前記時間的に最初のピークの時間位置及び前記時間的に最後のピークの時間位置に基づく所定の時間位置と、前記ピーク抑圧比補正手段により補正されたピーク抑圧比に基づいて、ピーク抑圧係数を生成する。
従って、所定の時間区間内に発生した複数のピークをまとめて効果的に抑圧することができる。
ここで、送信対象となる信号のレベルに関する閾値としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、閾値出力手段をメモリなどから構成して予め閾値を記憶しておくような構成が用いられてもよく、或いは、閾値出力手段が送信対象となる信号のレベル或いはその平均などに基づいて閾値を生成するような構成が用いられてもよい。
また、複数のピークを検出するための所定の時間区間としては、種々な長さの時間区間が用いられてもよい。
また、例えば、所定の時間区間内において1つのピークのみが検出された場合には、そのピークの時間位置を時間的に最初のピークの時間位置及び時間的に最後のピークの時間位置として用いる。
また、所定のピーク抑圧比としては、種々なものが用いられてもよく、一例として、所定の時間区間内においてレベルが最大となるピークのレベルを閾値に(或いは、閾値より小さく)低減させることが可能なものを用いることができる。
また、補正後のピーク抑圧比としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、所定の時間区間内における複数のピークを適切に低減させることを考慮したものが用いられ、一例として、所定の時間区間内における時間的に最初のピークの時間位置と時間的に最後のピークの時間位置の両方で、当該所定の時間区間内においてレベルが最大となるピークのレベルを閾値に(或いは、閾値より小さく)低減させることが可能なものを用いることができる。
また、ピーク抑圧係数を生成するときに参照される、前記時間的に最初のピークの時間位置及び前記時間的に最後のピークの時間位置に基づく所定の時間位置としては、種々な時間位置が用いられてもよく、一例として、これら2つの時間位置の中央(中心)の時間位置を用いることができる。
以上説明したように、本発明に係る送信機によると、送信対象となる信号のレベルのピークを検出し、検出した複数のピークに基づいてこれら複数のピークをまとめて抑圧するためのピーク抑圧係数を生成し、生成したピーク抑圧係数により送信対象となる信号のレベルを抑圧するようにしたため、例えば、送信対象となる信号に複数のピークが互いに近い位置(近い時刻)に存在するような場合においても、これら複数のピークをまとめて効果的に抑圧することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本例では、CDMA方式を採用する無線通信システムの基地局装置などに設けられる送信機に本発明を適用した場合を示す。このような送信機では、一般に、増幅器により大電力の信号増幅を行う。なお、ピークレベルの抑圧量が制限される場合もあり得るが、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式などの変調方式に本発明を適用することも可能である。
図1には、本例の送信機1の構成例を示してある。
本例の送信機1には、複数であるN個のキャリアに対応して、N個の符号多重信号生成部A1〜ANが接続されている。
本例の送信機1は、デジタル変調部11と、ピーク電力抑圧部12と、周波数変換部13を備えている。
デジタル変調部11は、N個のキャリアに対応して、N個の波形整形フィルタB1〜BNと、N個のデジタル直交変調部C1〜CNを備えており、また、I相の成分(I成分)及びQ相の成分(Q成分)に対応して、2個の加算器21、22を備えている。
ピーク電力抑圧部12は、I成分及びQ成分に対応して、2個の遅延部31、32と、2個の乗算器33、34を備えており、また、ピーク抑圧係数を生成するための処理部として、瞬時電力演算部35と、閾値生成部36と、複数極大点検出部37と、ピーク抑圧比演算部38と、複数ピーク抑圧比補正部39と、リミッタ係数演算部40と、複数であるM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMを備えている。
周波数変換部13は、I成分及びQ成分に対応して、2個のD/A(Digital to Analog)変換器51、52を備えており、また、I成分及びQ成分に共通に、アナログ直交変調部53を備えている。
本例の送信機1により行われる動作の一例を示す。
なお、tは、デジタル直交変調部C1〜CN以降における信号のサンプリングの時刻(サンプル時刻)を表す。
各波形整形フィルタB1〜BNは、I成分及びQ成分のそれぞれについて、各符号多重信号生成部A1〜ANにより拡散変調及び合成された各キャリアの信号を入力し、当該入力信号の占有帯域が予め設定された値に収まるようにスペクトル整形を行い、当該スペクトル整形結果のI成分及びQ成分を各デジタル直交変調部C1〜CNへ出力する。
各デジタル直交変調部C1〜CNは、各波形整形フィルタB1〜BNから入力された各キャリア毎の信号をデジタル直交変調し、当該デジタル直交変調結果のI成分を一方の加算器21へ出力し、当該デジタル直交変調結果のQ成分を他方の加算器22へ出力する。
一方の加算器21は、I成分について、N個のデジタル直交変調部C1〜CNから入力されるデジタル直交変調結果を加算(合成)し、当該加算結果の信号i(t)を瞬時電力演算部35及び一方の遅延部31へ出力する。
他方の加算器22は、Q成分について、N個のデジタル直交変調部C1〜CNから入力されるデジタル直交変調結果を加算(合成)し、当該加算結果の信号q(t)を瞬時電力演算部35及び他方の遅延部32へ出力する。
瞬時電力演算部35は、2個の加算器21、22から入力される加算結果信号のI成分i(t)及びQ成分q(t)に基づいて、当該加算結果信号の瞬時電力P(t)を算出し、当該算出結果を閾値生成部36及び複数極大点検出部37へ出力する。一例として、瞬時電力P(t)は、式1のように表される。
Figure 0004617232
閾値生成部36は、瞬時電力演算部35により算出された瞬時電力P(t)に基づいて、ピーク抑圧を行うための閾値電力Pthreshを生成し、当該生成結果を複数極大点検出部37及びピーク抑圧比演算部38へ出力する。一例として、(平均電力+6dB)を閾値電力Pthreshとして設定する場合、閾値電力Pthreshは(式2)のように表される。なお、Tは平均化を行う信号の数を表しており、種々な数が用いられてもよい。
Figure 0004617232
複数極大点検出部37は、所定の時間区間において、瞬時電力演算部35から入力される瞬時電力P(t)と、閾値生成部36から入力される閾値電力Pthreshとを比較し、瞬時電力P(t)が閾値電力Pthreshを超える極大点を検出した場合には、当該時間区間内で最初に検出した極大点のサンプル時刻tfirstと当該時間区間内で最後に検出した極大点のサンプル時刻tlastの両方を複数ピーク抑圧比補正部39へ出力する。ここで、所定の時間区間において、瞬時電力P(t)が閾値電力Pthreshを超える極大点が1つしか検出されなかった場合には、複数極大点検出部37は、tlastをtfirstと同一の値にして出力する。また、複数極大点検出部37は、当該時間区間内で検出した極大点の中で最大の極大点電力Pmax(つまり、最大の瞬時電力P(t))をピーク抑圧比演算部38へ出力する。
ピーク抑圧比演算部38は、閾値生成部36から入力される閾値電力Pthreshと、複数極大点検出部37から入力される最大の極大点電力Pmaxに基づいて、例えば(式3)によってピーク抑圧比rを算出し、当該算出結果を複数ピーク抑圧比補正部39へ出力する。
なお、本例では、極大点電力Pmaxや閾値電力Pthreshが電力のディメンジョンで表されていることから、電圧領域でピークレベルの抑圧を行うために平方根(sqrt)の演算を行っている。
Figure 0004617232
複数ピーク抑圧比補正部39は、1つのピーク抑圧係数により所定の時間区間内で検出された全ての極大点電力を閾値電力Pthresh以下に抑圧するように、複数極大点検出部37から入力される2つのサンプル時刻tfirst、tlastと、ピーク抑圧比演算部38から入力されるピーク抑圧比rに基づいて、ピーク抑圧係数の中央(中心)のサンプル時刻tcoefと補正後ピーク抑圧比Rを算出し、当該算出結果をM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力し、更に、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMの中で動作を停止しているいずれか1つへスタート信号s1〜sMを出力する。
図2には、サンプル時刻tfirstとサンプル時刻tlast及びピーク抑圧比rに基づいた複数ピーク抑圧比補正部39の構成例を示してある。
本例の複数ピーク抑圧比補正部39は、加算器61と、除算器62と、加算器63と、除算器64と、窓関数逆数テーブル65と、乗算器66と、制御器67を備えている。
加算器61は、複数極大点検出部37から入力されるサンプル時刻tfirstとサンプル時刻tlastとを加算し、当該加算結果を除算器62へ出力する。
除算器62は、加算器61から入力された加算結果を2で割り(つまり、除算し)、当該除算結果をピーク抑圧係数の中央のサンプル時刻tcoefとしてM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力する。この場合、ピーク抑圧係数の中央のサンプル時刻tcoefは、2つのサンプル時刻tfirst、tlastの中央の時刻となる。
なお、除算器62としては、例えば、入力データを1ビット右へシフトさせて出力するシフタを用いて構成することができ、或いは、加算器61の内部で出力データを1ビット右へシフトする構成により除算器62と同様な機能を実現してもよい。
本例では、ピーク抑圧係数の中央のサンプル時刻tcoefは、(式4)のように表される。
Figure 0004617232
加算器63は、複数極大点検出部37から入力されるサンプル時刻tlastからサンプル時刻tfirstを減算し、当該減算結果を除算器64へ出力する。
除算器64は、加算器63から入力された減算結果を2で割り(つまり、除算し)、当該除算結果をサンプル時間差Δtとして窓関数逆数テーブル65へ出力する。この場合、サンプル時間差Δtは、tcoefとtfirstとの間の時間差となり、tcoefとtlastとの間の時間差ともなる。
なお、除算器64としては、例えば、入力データを1ビット右へシフトさせて出力するシフタを用いて構成することができ、或いは、加算器63の内部で出力データを1ビット右へシフトする構成により除算器64と同様な機能を実現してもよい。
本例では、サンプル時間差Δtは、(式5)のように表される。
Figure 0004617232
窓関数逆数テーブル65は、除算器64から入力されるサンプル時間差Δtを参照アドレスとして、窓関数の中心からサンプル時間差Δtだけ離れたサンプル位置における窓関数値w(Δt)の逆数1/w(Δt)を選択して、当該選択結果を乗算器66へ出力する。
一例として、ハミング窓が用いられる場合には、窓関数値の逆数1/w(Δt)は、(式6)のように表される。なお、Lはサンプル数を表しており、例えば2以上の整数である。
Figure 0004617232
乗算器66は、ピーク抑圧比演算部38から入力されるピーク抑圧比rと窓関数逆数テーブル65から入力される窓関数値の逆数1/w(Δt)とを乗算して、当該乗算結果を補正後ピーク抑圧比Rとして算出し、これをM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力する。
補正後ピーク抑圧比Rは、(式7)のように表される。
Figure 0004617232
なお、一般に、ピーク抑圧比rに基づいて生成されるピーク抑圧係数は、当該ピーク抑圧係数の中心サンプル点であれば極大点電力Pmaxを閾値電力Pthreshに抑圧することを保証するものの、当該ピーク抑圧係数の中心から離れるに従って抑圧の度合いが小さくなっていく。このため、本例では、サンプル時刻tfirstとサンプル時刻tlastとの中央のサンプル時刻tcoefを中心にピーク抑圧係数を生成した時に、サンプル時刻tfirst又はサンプル時刻tlastに最大の極大点電力Pmaxが存在しても当該最大の極大点電力Pmaxが必ず閾値電力Pthresh以下に抑圧されるように、ピーク抑圧比rを窓関数値の逆数1/w(Δt)で増幅して補正後ピーク抑圧比Rへ変換している。
ピーク抑圧係数の中央のサンプル時刻tcoefと補正後ピーク抑圧比RがM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力された後に、制御器67は、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMの中で動作を停止しているいずれか1つへスタート信号s1〜sMを出力する。
ピーク抑圧係数生成部D1〜DMは、それぞれ、複数ピーク抑圧比補正部39からスタート信号s1〜sMが入力されると、複数ピーク抑圧比補正部39から入力されるサンプル時刻tcoef及び補正後ピーク抑圧比Rに基づいて、時刻(tcoef−L/2)から時刻(tcoef+L/2)の区間において、補正後ピーク抑圧比Rに対して窓関数w(t)により重みを与え、当該重みを与えた結果を各々のピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)としてリミッタ係数演算部40へ出力する。
一例として、(式6)のときと同じハミング窓{w(t)=0.54+0.46cos(2πt/L)}を用いたピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)は(式8)のように表される。
Figure 0004617232
リミッタ係数演算部40は、例えばいずれかのピーク抑圧係数生成部D1〜DMから入力されるピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)を1から減算して、当該減算結果をリミッタ係数l(t)として算出し、これを各乗算器33、34へ出力する。この場合、k=1〜Mとして、l(t)=1−gk(t)と表される。
なお、本例では、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMのうちの1つからピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)を出力させて、これに基づいてリミッタ係数演算部40がリミッタ係数l(t)を算出する場合を示したが、例えば、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMのうちの2つ以上からピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)を出力させて、これら2つ以上のピーク抑圧係数g1(t)〜gM(t)の総和を1から減算した結果をリミッタ係数l(t)としてリミッタ係数演算部40が算出するような動作を行うことも可能である。
各遅延部31、32は、L/2に対応する時間、及び瞬時電力演算部35で瞬時電力P(t)を算出する処理からリミッタ係数演算部40でリミッタ係数を算出する処理までに要する時間、各加算器21、22から入力される加算結果信号i(t)、q(t)を遅延し、当該遅延調整した信号を各乗算器33、34へ出力する。
各乗算器33、34は、各遅延部31、32から入力される加算結果信号i(t)、q(t)とリミッタ係数演算部40から入力されるリミッタ係数l(t)とを乗算して、これによりピーク及びその周辺の信号レベルを抑圧し、当該乗算結果i’(t)、q’(t)を各D/A変換器51、52へ出力する。ここで、i’(t)=l(t)×i(t)、q’(t)=l(t)×q(t)と表される。
各D/A変換器51、52は、各乗算器33、34から入力されるデジタル信号をアナログ信号へ変換し、当該D/A変換結果をアナログ直交変調部53へ出力する。
アナログ直交変調部53は、2個のD/A変換器51、52から入力されるI成分及びQ成分からなるアナログ信号をアナログ直交変調して、これにより当該アナログ信号を無線周波数帯の信号へ変換して出力する。
また、アナログ直交変調部53からの出力信号は、例えば、電力増幅器などの増幅器(図示せず)により増幅されて、アンテナ(図示せず)から無線により送信される。
図3には、本例におけるピーク電力抑圧の様子の一例を示してある。
具体的には、図3(a)には横軸のサンプリング時刻(サンプリング時間)tに対する縦軸の瞬時電力P(t)の一例を示してあり、図3(b)には横軸のサンプリング時刻(サンプリング時間)tに対する縦軸のリミッタ係数l(t)の一例を示してあり、図3(c)には横軸のサンプリング時刻(サンプリング時間)tに対する縦軸のピーク抑圧係数g(t)=g1(t)〜gM(t)の一例を示してある。
図示されるように、本例では1つのピーク抑圧係数から算出したリミッタ係数によって2つのピークの瞬時電力P(t)が閾値電力Pthreshまで抑圧され、ピーク低減効果が得られている。また、本例では、複数のピークを1つのピーク抑圧係数でまとめて抑圧する構成であるため、ピークを検出する時間区間を広く(長く)するほどピーク抑圧係数生成部D1〜DMの個数を少なくすることができ、ハード規模の縮小が図られる。
ここで、本例では、所定の時間区間において、ピークが2回発生した場合の具体例を示したが、例えば、ピークが3回以上発生した場合には、時系列順でピーク1、2、・・・、P(Pは、3以上の整数)が近接して発生したとすると、ピーク1のサンプル時刻をtfirstとし、ピークPのサンプル時刻をtlastとして、これら3つ以上のピークをまとめて抑圧する。
また、本例では、ピーク抑圧係数の中心をサンプル時刻tfirstとサンプル時刻tlastとの中央に設定しているが、必ずしも中央に設定する必要はなく、例えば、ピーク抑圧係数の大きさを最も小さくしてもよい位置にピーク抑圧係数の中心を設定するような態様が用いられてもよい。
このようにピーク抑圧係数の中心位置を制御する構成は、例えば、複数のピークの大きさが同じでないような場合に有効である。なお、通常、最適な窓の中心位置はピークの大きさや位置関係で変わるが、システムによって、特性劣化が特に問題にならなければ、常にサンプル時刻tfirstとサンプル時刻tlastとの中央に窓位置を設定することで、ハードを簡略化することができる。
また、本例では、ハード構成を簡略化するために、複数極大点検出部37により検出する極大点のサンプル時刻tをtfirstとtlastの2つに限定しているが、必ずしも2つに限定する必要はなく、極大点の数だけサンプル時刻tを検出するような態様が用いられてもよい。
同様に、本例では、複数極大点検出部37により検出する極大点の瞬時電力P(t)を最大の極大点電力Pmaxだけに限定しているが、必ずしも1つに限定する必要はなく、極大点の数だけ極大点電力P(t)を検出するような態様が用いられてもよい。
また、例えば、本例の構成により生成される複数のピーク抑圧係数が時間的に一部のサンプル点で重なるような場合には、図4及び図5に示されるような構成を組み合わせて用いて、ピーク抑圧係数の大きさを更に抑えるような態様とすることも可能である。
なお、本例では、複数のキャリアの信号を通信する場合を示したが、例えば、1つのキャリアの信号を通信する場合に適用することも可能である。
以上のように、本例の送信機1では、送信対象となる信号を送信するに際して、ピーク検出機能が、送信対象となる信号のピークを判定するために、送信対象となる信号のレベルに関する閾値Pthreshと送信対象となる信号のレベルP(t)とを比較してピークを検出し、ピーク抑圧比生成機能が、送信対象となる信号のピークを低減するために、前記閾値Pthreshと前記ピークのレベルPmaxとの比に応じたピーク抑圧比rを生成し、ピーク抑圧比補正機能が、近接した複数のピークを同時に低減するために、複数のピークのレベルと位置に対応してピーク抑圧比生成機能により生成されたピーク抑圧比rを増幅し、ピーク抑圧係数生成タイミング補正機能が、近接した複数のピークを同時に低減するために、複数のピークのレベルと位置に対応してピーク抑圧係数を生成するタイミングを補正し、ピーク抑圧係数生成機能が、ピーク抑圧比補正機能により生成される補正後ピーク抑圧比Rを所定の窓関数により重み付けした結果をピーク抑圧係数として生成し、送信対象信号レベル抑圧機能が、ピーク抑圧係数生成機能により生成される単一又は複数のピーク抑圧係数により送信対象となる信号のレベルを抑圧する。
従って、本例の送信機1では、複数のピーク電力を単一の窓関数によって閾値以下に低減することができる。また、例えば従来における複数のピーク抑圧係数を本例における1つのピーク抑圧係数に置き換えるような処理となり、これにより、送信対象となる信号のレベルが過剰に抑圧されてしまうことを防止することができ、具体的には、EVMの劣化やCDMA方式におけるPCDEの劣化を抑えることができる。更に、平均電力の低下が抑えられることにより、PAPRが改善し、増幅器の効率を上げることができる。
このように、本例の送信機1では、例えば従来と比べて、ピークレベルの抑圧を効果的に行うことができ、具体的には、ピークレベルの抑圧と帯域外漏洩電力の低減との両方の効果を得ることができる。
なお、本例の送信機1では、瞬時電力演算部35の機能によりレベル検出手段が構成されており、閾値生成部36の機能により閾値出力手段が構成されており、複数極大点検出部37の機能によりピーク検出手段や時間区間内検出手段が構成されており、ピーク抑圧比演算部38の機能によりピーク抑圧比生成手段が構成されており、複数ピーク抑圧比補正部39の機能によりピーク抑圧比補正手段が構成されており、ピーク抑圧係数生成部D1〜DMの機能によりピーク抑圧係数生成手段が構成されている。また、これらの手段から係数生成処理手段が構成されている。
また、本例の送信機1では、リミッタ係数演算部40の機能や乗算器33、34の機能により送信対象信号レベル抑圧手段が構成されている。
次に、図4及び図5を参照して、ピーク電力抑圧部の他の構成例を示す。
図4には、本例のピーク電力抑圧部71の構成例を示してある。
本例のピーク電力抑圧部71の構成は、図1に示されるピーク電力抑圧部12の構成と比べて、概略的には、図1に示される複数極大点検出部37の代わりにピーク検出部81が備えられている点と、図1に示される複数ピーク抑圧比補正部39の代わりにピーク抑圧比補正部82が備えられている点が異なっている。
本例のピーク電力抑圧部71により行われる動作について、図1に示されるピーク電力抑圧部12により行われる動作とは異なる点について詳しく、説明する。
ピーク検出部81は、瞬時電力演算部35から入力される瞬時電力P(t)と、閾値生成部36から入力される閾値電力Pthreshとを比較し、瞬時電力P(t)が閾値電力Pthreshを超える極大点を検出した場合には、当該極大点の極大点電力Pmaxをピーク抑圧比演算部38へ出力し、また、当該極大点の極大点サンプル時刻tmaxをピーク抑圧比補正部82とM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力する。
ピーク抑圧比演算部38は閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作し、閾値生成部36から入力される閾値電力Pthreshと、ピーク検出部81から入力される極大点電力Pmaxに基づいて、例えば(式3)によって所定のピーク抑圧比rを算出し、当該算出結果をピーク抑圧比補正部82へ出力する。
ピーク抑圧比補正部82は、閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作し、ピーク検出部81から入力される極大点サンプル時刻tmaxと、ピーク抑圧比演算部38から入力されるピーク抑圧比rと、ピーク検出部81から過去に入力された単一又は複数個の極大点サンプル時刻と、当該ピーク抑圧比補正部82で過去に生成した単一又は複数個の補正後ピーク抑圧比Rに基づいて、過去に生成した単一又は複数個の極大点サンプル時刻を中心とした各ピーク抑圧係数の当該極大点サンプル時刻tmaxにおける値をピーク抑圧比rから差し引いて補正後ピーク抑圧比Rを算出し、当該算出結果をM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力し、更に、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMの中で動作を停止しているいずれか1つへスタート信号を出力する。
図5には、過去に検出された最新の1個の極大点サンプル時刻t’maxと、過去に算出された最新の1個の補正後ピーク抑圧比R’に基づいたピーク抑圧比補正部82の構成例を示してある。
本例のピーク抑圧比補正部82は、フリップフロップ(FF)91と、加算器92と、窓関数テーブル93と、フリップフロップ(FF)94と、乗算器95と、加算器96と、制御器97を備え、閾値電力Pthreshを超える極大点が検出された時に動作する。
加算器92は、ピーク検出部81から入力される極大点サンプル時刻tmaxから、フリップフロップ91から入力される過去の極大点サンプル時刻t’maxを減算して、隣接した2つの極大点サンプル時刻の差分Δtを算出し、当該算出結果を窓関数テーブル93へ出力する。差分Δtは、(式9)のように表される。
Figure 0004617232
フリップフロップ91は、後述する制御器97から入力されるクロック信号に同期して、ピーク検出部81から入力される極大点サンプル時刻tmaxを、過去に検出された最新の極大点サンプル時刻t’maxとして保持して、加算器92へ出力する。
窓関数テーブル93は、加算器92から入力される差分Δtを参照アドレスとして、窓関数の中心からΔt離れたサンプル位置の窓関数値w(Δt)を選択して、当該選択結果を乗算器95へ出力する。
一例として、ハミング窓が用いられる場合には、窓関数値w(Δt)は(式10)のように表される。なお、Lはサンプル数であり、例えば2以上の2の倍数を表す。また、Δtは、0から(+L/2)の区間で値を取る([0≦Δt≦+L/2])。
Figure 0004617232
乗算器95は、窓関数テーブル93から入力される窓関数値w(Δt)と、フリップフロップ94から入力される過去の補正後ピーク抑圧比R’とを乗算してピーク抑圧比補正値radjを算出し、当該算出結果を加算器96へ出力する。つまり、radj=R’×w(Δt)と表される。
なお、ピーク抑圧比補正値radjは、後述する極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数と同値である。
加算器96は、ピーク抑圧比演算部38から入力されるピーク抑圧比rから、乗算器95から入力されるピーク抑圧比補正値radjを減算して補正後ピーク抑圧比Rを算出し、当該算出結果を制御器97とフリップフロップ94へ出力する。補正後ピーク抑圧比Rは、(式11)のように表される。
Figure 0004617232
制御器97は、加算器96から入力される補正後ピーク抑圧比Rの大きさを判定し、補正後ピーク抑圧比Rが正の値であればクロック信号をフリップフロップ91とフリップフロップ94へ出力し、補正後ピーク抑圧比RをM個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMへ出力し、更に、M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMの中で動作を停止しているいずれか1つへスタート信号s1〜sMを出力する。
なお、補正後ピーク抑圧比Rが0又は負の値である場合には、極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数によって極大点サンプル時刻tmaxの極大点電力Pmaxが閾値電力Pthresh以下に抑圧されるため、極大点サンプル時刻tmaxを中心としたピーク抑圧係数を生成する必要がないことを意味する。
フリップフロップ94は、制御器97から入力されるクロック信号に同期して、加算器96から入力される補正後ピーク抑圧比Rを、過去に算出された最新の補正後ピーク抑圧比R’として保持して、乗算器95へ出力する。
このように、ピーク抑圧比補正部82の一例では、極大点サンプル時刻t’maxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数と、極大点サンプル時刻tmaxを中心としたピーク抑圧係数の極大点サンプル時刻tmaxにおけるピーク抑圧係数とを、リミッタ係数演算部40で合成してピーク抑圧係数を生成するため、当該ピーク抑圧係数により極大点サンプル時刻tmaxの極大点電力Pmaxを閾値電力Pthreshに抑圧することができる。
M個のピーク抑圧係数生成部D1〜DMは、同時刻に独立して駆動することが可能である。
ピーク抑圧係数生成部D1〜DMは、抑圧の対象となる最大でM個のピークに対応して各々独立して動作し、それぞれ、例えばピーク抑圧比補正部82からスタート信号s1〜sMが入力されると、ピーク検出部81から入力される極大点サンプル時刻tmaxと、ピーク抑圧比補正部82から入力される補正後ピーク抑圧比Rとに基づいて、時刻(tmax−L/2)から時刻(tmax+L/2)の区間において、補正後ピーク抑圧比Rに対して窓関数w(t)により重みを与え、当該重みを与えた結果を各々のピーク抑圧係数g’1(t)〜g’M(t)としてリミッタ係数演算部40へ出力する。
一例として、(式10)と同じハミング窓w(t)を用いたピーク抑圧係数g’1(t)〜g’M(t)は(式12)のように表される。
Figure 0004617232
リミッタ係数演算部40は、例えばピーク抑圧係数生成部D1〜DMから入力されるM個のピーク抑圧係数g’1(t)〜g’M(t)を全て加算し、更に、1から当該全加算結果を減算してリミッタ係数l(t)を算出し、当該算出結果を乗算器33、34へ出力する。この場合、l(t)=1−{g’1(t)+g’2(t)+・・・+g’M(t)}と表される。
以上説明したように、図4及び図5に示される構成例では、ピーク検出機能が、送信対象となる信号のレベルに関する閾値Pthreshと送信対象となる信号のレベルP(t)とを比較して、送信対象となる信号のピークを検出し、ピーク抑圧比生成機能が、送信対象となる信号のピークを低減するために、前記閾値Pthreshと前記ピークのレベルPmaxとの比に応じたピーク抑圧比rを生成し、ピーク抑圧比補正機能が、過去に生成したピーク抑圧係数が新しく生成するピーク抑圧係数に重なる度合いに応じて、ピーク抑圧比生成機能により生成したピーク抑圧比rを補正し、ピーク抑圧係数生成機能が、ピーク抑圧比補正機能により補正された補正後ピーク抑圧比Rを所定の窓関数w(t)により重み付けした結果をピーク抑圧係数g’1(t)〜g’M(t)として生成し、送信対象信号レベル抑圧機能が、ピーク抑圧係数生成機能により生成される1乃至複数のピーク抑圧係数により送信対象となる信号のレベルを抑圧する。
従って、新しく生成するピーク抑圧係数と過去に生成したピーク抑圧係数とが時間軸上で重なる場合に、過去に生成したピーク抑圧係数との重なりの度合いに応じて新しく生成するピーク抑圧係数を小さくするため、重なった複数のピーク抑圧係数の総和が適正な値になり、送信対象となる信号のレベルが過剰に抑圧されなくなり、具体的には、EVMの劣化及びPCDEの劣化を抑えることができる。更に、平均電力の低下が抑えられることによってPAPRが改善し、増幅器の効率を上げることができる。これにより、例えば従来と比べて、ピークレベルの抑圧を効果的に行うことができ、具体的には、ピークレベルの抑圧と帯域外漏洩電力の低減との両方の効果を得ることができる。
ここで、本発明に係る送信機などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る送信機などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係る送信機の構成例を示す図である。 複数ピーク抑圧比補正部の構成例を示す図である。 ピーク電力抑圧の様子の一例を示す図である。 ピーク電力抑圧部の他の構成例を示す図である。 ピーク抑圧比補正部の構成例を示す図である。 ピーク抑圧比を補正しなかった場合のピーク電力抑圧の様子を示す図である。
符号の説明
1・・送信機、 11・・デジタル変調部、 12、71・・ピーク電力抑圧部、 13・・周波数変換部、 21、22、61、63、92、96・・加算器、 31、32・・遅延部、 33、34、66、95・・乗算器、 35・・瞬時電力演算部、 36・・閾値生成部、 37・・複数極大点検出部、 38・・ピーク抑圧比演算部、 39・・複数ピーク抑圧比補正部、 40・・リミッタ係数演算部、 51、52・・D/A変換器、 53・・アナログ直交変調部、 62、64・・除算器、 65・・窓関数逆数テーブル、 67、97・・制御器、 81・・ピーク検出部、 82・・ピーク抑圧比補正部、 91、94・・フリップフロップ、 93・・窓関数テーブル、 A1〜AN・・符号多重信号生成部、 B1〜BN・・波形整形フィルタ、 C1〜CN・・デジタル直交変調部、 D1〜DM・・ピーク抑圧係数生成部、

Claims (2)

  1. 送信対象となる信号を処理する送信機において、
    送信対象となる信号のレベルのピークを検出し、検出した複数のピークに基づいてこれら複数のピークをまとめて抑圧するためのピーク抑圧係数を生成する係数生成処理手段と、
    前記係数生成処理手段により生成されたピーク抑圧係数により前記送信対象となる信号のレベルを抑圧する送信対象信号レベル抑圧手段と、
    を備え
    前記係数生成処理手段は、前記送信対象となる信号のレベルを検出するレベル検出手段と、
    前記送信対象となる信号のレベルに関する閾値を出力する閾値出力手段と、
    前記レベル検出手段により検出されたレベルが前記閾値出力手段により出力された閾値以上となるもの又は当該閾値を超えるものをピークとして検出するピーク検出手段と、
    所定の時間区間内において、時間的に最初のピークの時間位置と、時間的に最後のピークの時間位置と、レベルが最大となるピークのレベルを検出する時間区間内検出手段と、
    前記閾値出力手段により出力された閾値及び前記時間区間内検出手段により検出されたレベルに基づいて所定のピーク抑圧比を生成するピーク抑圧比生成手段と、
    前記時間区間内検出手段により検出された前記時間的に最初のピークの時間位置及び前記時間的に最後のピークの時間位置に基づいて前記ピーク抑圧比生成手段により生成されたピーク抑圧比を補正するピーク抑圧比補正手段と、
    前記時間的に最初のピークの時間位置及び前記時間的に最後のピークの時間位置に基づく所定の時間位置と、前記ピーク抑圧比補正手段により補正されたピーク抑圧比に基づいて、ピーク抑圧係数を生成するピーク抑圧係数生成手段と、を有する、
    ことを特徴とする送信機。
  2. 請求項1に記載の送信機において、
    前記所定の時間区間内において1つのピークのみが検出された場合には、当該ピークの時間位置を時間的に最初のピークの時間位置及び時間的に最後のピークの時間位置として用いる、
    ことを特徴とする送信機。
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