JP4557055B2 - 熱輸送デバイス及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、作動流体の相変化により熱を輸送する熱輸送デバイス及びこれを搭載した電子機に関する。
パーソナルコンピュータ等の電子機器を冷却するために、その電子機器の発熱部から発生する熱を凝縮部に輸送し放熱する輸送するヒートパイプなどの熱輸送デバイスが用いられている。ヒートパイプは、電子機器の高温の発熱部で発生する熱によって蒸発した気相の作動流体が、低温の凝縮部へ移動し、その凝縮部で凝縮して液体になって熱を放出するものであり、これにより発熱体が冷却される。
このようなヒートパイプは、電子機器の薄型化などに伴い薄型にすることが好ましく、例えば、スリットを有する薄板からなる仕切板を数枚重ね合わせ、コンテナ内に封止し、該コンテナ内に作動液を封入したヒートパイプが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このヒートパイプでは、複数の仕切板のスリットが幅方向にずれるように重ね合わせることにより、スリットの連通する部分が蒸発した作動液の流路となり、スリットのずれた部分が液化した作動液が毛細管現象により移動する移動路となる。
特開2002−39693号公報(段落[0015]、図1、図2)
しかしながら、上述のようなヒートパイプでは、スリット形状の加工を安価に行うことが困難であり、さらにスリット状に加工された薄板を扱うことが非常に難しく、量産には向かないという問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、加工が容易で安定して量産することが可能な熱輸送デバイス及びそれを搭載した電子機器を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するにあたり、本発明の熱輸送デバイスは、密閉容器と、前記密閉容器内に封入された作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように、前記密閉容器内で積層された複数の板状部材とを具備する。
本発明においては、隣り合う第1の板状部材及び第2の板状部材それぞれに設けられる第1の孔を連通させることにより液相の作動流体の流路を得ることができ、第2の板状部材の第2の孔の開口面を第1の板状部材の第1の孔の開口面内に配置することにより、積層方向に気相の作動流体の流路を得ることができる。更に、孔を有する板状部材を重ねることによって毛細管力を発生させているので、密閉容器内で毛細管現象と蒸発現象が連動して作動流体を還流させることができる。従って、熱輸送デバイスに隣接して発熱部材を設けた場合、発熱部材から発せられる熱を熱輸送デバイスの面内方向へ広範囲に輸送し、放熱することが可能となる。このような孔を有する板状部材は例えばピンを用いたパンチング加工などによって製造することができ、スリット加工を施すよりも容易に製造できる。また、スリットを有する板状部材よりも孔を有する板状部材の方が扱い易く、安定して量産することができる。
また、前記密閉容器を形成する、前記複数の板状部材を挟み込むように設けられた底板及び上板を有し、前記上板は前記板状部材に向かって突出する突起を有する。
このように上板に突起を設けることにより、耐圧性に優れた熱輸送デバイスを得ることができる。すなわち、熱輸送デバイスは通常内部を減圧して使用するが、突起を設けることにより、熱輸送デバイスの薄型化を目指して上板を薄くしても外圧によって熱輸送デバイスが凹むことがない。また、熱輸送デバイスはヒートシンクを半田付けで接続することがよく行われるが、その際、熱輸送デバイスとヒートシンクを高温炉の中に入れて半田を溶かして接続することがよく行われている。この時、熱輸送デバイスは200℃以上の高温になることがあり、この時の内部の作動流体の蒸気圧が非常に高くなり、内側から外側へ圧力がかかることになるが、突起を設けることによりを設けない場合と比較して耐圧性が向上する。これにより品質の高い熱輸送デバイスを得ることができる。
また、前記底板はその前記板状部材側に位置する面に溝を有する。
このように底板に溝を形成することにより、液相の作動流体の流路抵抗を低減することができる。
本発明の他の熱輸送デバイスは、密閉容器と、前記密閉容器内に封入された作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔を有する第1の板状部材と、前記第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔を有する第2の板状部材とを含む複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う前記第1の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように、前記密閉容器内で積層された複数の板状部材とを具備する。
本発明においては、隣り合う2枚の第1の板状部材それぞれに設けられる第1の孔を連通させることにより液相の作動流体の流路を得ることができ、第2の板状部材の第2の孔の開口面を第1の板状部材の第1の孔の開口面内に配置することにより、積層方向に気相の作動流体の流路を得ることができる。更に、孔を有する板状部材を重ねることによって毛細管力を発生させているので、密閉容器内で毛細管現象と蒸発現象が連動して作動流体を還流させることができる。従って、熱輸送デバイスに隣接して発熱部材を設けた場合、発熱部材から発せられる熱を熱輸送デバイスの面内方向へ広範囲に輸送し、放熱することが可能となる。このような孔を有する板状部材は例えばピンを用いたパンチング加工などによって製造することができ、スリット加工を施すよりも容易に製造できる。また、スリットを有する板状部材よりも孔を有する板状部材の方が扱い易く、安定して量産することができる。
本発明の更に他の熱輸送デバイスは、作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように積層された複数の板状部材と、前記複数の板状部材の積層方向で前記複数の板状部材を挟むように設けられた第1の外壁部材及び第2の外壁部材とを具備する。
本発明においては、隣り合う第1の板状部材及び第2の板状部材それぞれに設けられる第1の孔を連通させることにより液相の作動流体の流路を得ることができ、第2の板状部材の第2の孔の開口面を第1の板状部材の第1の孔の開口面内に配置することにより、積層方向に気相の作動流体の流路を得ることができる。更に、孔を有する板状部材を重ねることによって毛細管力を発生させているので、密閉容器内で毛細管現象と蒸発現象が連動して作動流体を還流させることができる。従って、熱輸送デバイスに隣接して発熱部材を設けた場合、発熱部材から発せられる熱を熱輸送デバイスの面内方向へ広範囲に輸送し、放熱することが可能となる。このような孔を有する板状部材は例えばピンを用いたパンチング加工などによって製造することができ、スリット加工を施すよりも容易に製造できる。また、スリットを有する板状部材よりも孔を有する板状部材の方が扱い易く、安定して量産することができる。
本発明の更に他の熱輸送デバイスは、作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔を有する第1の板状部材と、前記第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔を有する第2の板状部材とを含み、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う前記第1の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように積層された複数の板状部材と、前記複数の板状部材の積層方向で前記複数の板状部材を挟むように設けられた第1の外壁部材及び第2の外壁部材とを具備する。
本発明においては、隣り合う2枚の第1の板状部材それぞれに設けられる第1の孔を連通させることにより液相の作動流体の流路を得ることができ、第2の板状部材の第2の孔の開口面を第1の板状部材の第1の孔の開口面内に配置することにより、積層方向に気相の作動流体の流路を得ることができる。更に、孔を有する板状部材を重ねることによって毛細管力を発生させているので、密閉容器内で毛細管現象と蒸発現象が連動して作動流体を還流させることができる。従って、熱輸送デバイスに隣接して発熱部材を設けた場合、発熱部材から発せられる熱を熱輸送デバイスの面内方向へ広範囲に輸送し、放熱することが可能となる。このような孔を有する板状部材は例えばピンを用いたパンチング加工などによって製造することができ、スリット加工を施すよりも容易に製造できる。また、スリットを有する板状部材よりも孔を有する板状部材の方が扱い易く、安定して量産することができる。
本発明の電子機器は、発熱部材と、前記発熱部材に隣接して設けられた、密閉容器と、前記密閉容器内に封入された作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように、前記密閉容器内で積層された複数の板状部材とを有する熱輸送デバイスとを具備する。
本発明における電子機器の発熱部材に隣接して配置される熱輸送デバイスにおいては、隣り合う第1の板状部材及び第2の板状部材それぞれに設けられる第1の孔を連通させることにより液相の作動流体の流路を得ることができ、第2の板状部材の第2の孔の開口面を第1の板状部材の第1の孔の開口面内に配置することにより、積層方向に気相の作動流体の流路を得ることができる。更に、孔を有する板状部材を重ねることによって毛細管力を発生させているので、密閉容器内で毛細管現象と蒸発現象が連動して作動流体を還流させることができる。従って、本発明の電子機器においては、このような熱輸送デバイスを具備することにより、発熱部材から発せられる熱を熱輸送デバイスの面内方向へ広範囲に輸送し、放熱することができ、電子機器の局所的な熱の発生を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、容易にかつ安定して量産可能な熱輸送デバイスおよびこれを搭載した電子機器を提供することができる。
(熱輸送デバイス)
以下、本発明の実施の形態を図1から図10、図17に基づき説明する。なお、図面を見やすくするために、実際の構造と比較して、薄板や孔などの構成の数を減らしたり、縮尺の度合いを各構成で異ならせている。
図1は、熱輸送デバイスとしてのプレート型のヒートパイプの概略分解斜視図である。図2は図1のヒートパイプの動作を説明するための模式図である。図3は図1に示すヒートパイプの一部を構成する板状部材としての薄板の概略平面図である。図4は、図3の円Aで囲まれた領域の拡大平面図である。図5は、積層した複数の薄板の孔の位置関係を説明するための平面図である。図6は、積層された複数の薄板の部分斜視図である。図7は、図6の線B−B´における断面図である。図8(a)は、異なる大きさの孔が設けられた本実施形態における積層された薄板の孔の位置関係を示す概略平面図である。図8(b)は、比較例として、同じ大きさの孔が設けられた薄板が複数積層された場合の孔の位置関係を示す概略平面図である。図9は、図1に示すヒートパイプの一部を構成する上板の平面図である。図10は、図1に示すヒートパイプの一部を構成する底板の斜視図である。図17は本実施形態における毛細管構造を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態におけるヒートパイプ1は、下から順に第2の外壁部材としての底板30と、5枚の板状部材として薄板21〜25と、第1の外壁部材としての上板10が積み重ねられて構成される。底板30、薄板21〜25及び上板10はいずれも外形が矩形の同じ大きさからなり、ヒートパイプ1は、底板30、薄板21〜25および上板10の外周が接合されることにより、密閉容器を形成している。言い換えると、底板30と上板10によって密閉容器の外形が略形成され、この密閉容器内に、底板30と上板10とによって挟まれた薄板21〜25が配置された構成となっている。接合方法としては、拡散接合、超音波接合、ロウ付けなどを用いることができ、本実施形態においては拡散接合を採用した。密閉容器であるヒートパイプ1内には作動流体(図7における符号60)が封入されている。薄板の詳細な構造については後述するが、液相の作動流体に毛細管力を作用させて作動流体を保持するために、薄板21〜25にはそれぞれ第1の孔及び第2の孔が設けられている。尚、実際のヒートパイプでは、薄板は例えば20枚ほど用いる。ヒートパイプ1の容器内部空間は、上方領域に蒸発して気相化した作動流体(蒸気)が存在する気相部90と、下方領域に液状の作動流体が存在する液相部91とを有する。
ヒートパイプ1は、本実施形態においては、横4cm、縦16cm、高さ(すなわち厚み)0.1cmの寸法を有している。底板30、薄板21〜25及び上板10には、銅、アルミニウム、SUSなどの熱伝導性の高い部材を用いることができ、本実施形態においては銅を用いた。
作動流体としては、純水、エタノールなどのアルコール、FC72、純水とアルコールの混合物などを用いることができ、本実施形態においては純水を用いた。
図2に示すように、ヒートパイプ1の一端部に熱源である発熱部材40が配置された場合、蒸発部92にて発熱部材40で発生する熱を受けとって、液相部91の作動流体が蒸発して蒸気となる。蒸気は気相部90に移動し、更に低温の凝縮部93へ移動し、凝縮部93で凝縮して液体になって熱を放出する。これにより発熱部材40が冷却される。凝縮部93にて放熱することにより流体となった作動流体(図7における符号60)は、積層された複数の薄板21〜25により形成される毛細管力により蒸発部92の方向へ移動され、再び加熱されて蒸発する。これを繰り返すことにより蒸発部92から凝縮部93へ熱を瞬時に輸送することができ、熱を広い範囲に広げることができる。ヒートパイプ1全体の動きとしては、蒸発部92の毛細管力が、気相部90の流路抵抗、液相部91の流路抵抗、蒸発部92、凝縮部93の抵抗に打ち勝つポンプ力となり、全体を循環させている。本実施形態においては、蒸発部92の構造も凝縮部93の構造も同様の構造となっている。蒸発部92は作動流体を蒸気に変えて熱を受け取る機能を有し、凝縮部93では蒸気を液体に変えて熱を放出する機能を有する。(図2の上向きの矢印がおかしいです。蒸気は、熱源近辺でしか発生しないため、上向きの矢印を記載いただくのでしたら、熱源近辺でお願い
本実施形態においては薄板21〜25の積層によって毛細管構造が形成される。図17に示すように、2枚の薄板、例えば21、23に挟まれた狭い空間を利用して毛細管力を発生させている。この狭い空間の厚みは、薄板21、23に挟まれる薄板22の厚みに相当する。狭い空間に挟まれた作動流体60が熱を受けて蒸発すると、作動流体60は蒸発に伴い後退していき、接触角が小さくなる(後退接触角<前進接触角)ために、大きな毛細管力を発生することが可能となる。この際、薄板に挟まれた空間の形状を図18に示すように高さD、幅Wの直方体形状とみなすと、毛細管力Pcは、
Pc=σcosθ×(D+W)/(D×W) (式中、σは表面張力、θは接触角を示す)
と表わすことができる。この時、D<<Wの場合、
Pc=σcosθ×D
と近似できる。すなわち、流路長(幅Wに相当)が等しい場合、薄板の厚み(高さDに相当)を薄くすることにより、高い毛細管力を得ることができる。尚、図17において、実線は作動流体の流れを示し、点線は上記の流れを示す。
図3に示すように、薄板21(22〜25)には、矩形にその4つの角からそれぞれ突起が突出した形状に孔形成領域120が設けられている。4つの突起はそれぞれ薄板21の長手方向に延在している。孔形成領域120には、2つの大きさの異なる第1の孔26及び第2の孔27がそれぞれ複数形成されている。
図4から図7に示すように、各薄板21〜25には、第1の開口面積を有する第1の孔26、及び、第1の開口面積よりも小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方が設けられている。各薄板21〜26において、第1の孔26及び第2の孔27は交互に一の方向である薄板長手方向(y軸方向)に配列され、x軸方向には同じ大きさの孔が配列されている。第1の孔26及び第2の孔27はいずれも円形を有しており、本実施形態においては第1の孔26を直径0.8mm、第2の孔を直径0.4mmとした。また、薄板長手方向(y軸方向)における隣り合う孔間の距離を0.1mm、薄板長手方向と垂直な方向(x軸方向)における隣り合う第1の孔26間の距離を0.1mmとした。また、x軸に沿って配列される各孔26及び27の中心を結んだ線はx軸方向と平行しており、y軸方向に沿って配列される各孔26及び27の中心を結んだ線はy軸方向と平行している。
図5〜図7に示すように、本実施形態においては、積層した薄板21〜25をその厚み方向からみた場合、上から第1の孔26、第2の孔27、第1の孔26、第2の孔27、第1の孔26、あるいは、第2の孔27、第1の孔26、第2の孔27、第1の孔26、第2の孔27となるように、異なる大きさの孔が交互に、それらの円の中心が平面的に重なるように配置される。また、平面的に、薄板長手方向に配置される隣り合う第1の孔26はいずれも部分的に重なり合うように配置され、この第1の孔26内に第2の孔27が位置するよう配置される。すなわち、積層した薄板21〜25のうち隣接する2枚の薄板をそれぞれ第1の薄板、第2の薄板とした場合、第1の薄板の第1の孔26内と、第1の薄板と隣り合う第2の薄板の第1の孔26内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の作動流体を積層方向に流通させるために、第2の薄板の第2の孔27の開口面が第1の薄板の第1の孔の開口面内に配置されるように、密閉容器内で薄板21〜25は積層される。言い換えると、積層される複数の薄板21〜25は大きさの異なる複数の第1の孔26と複数の第2の孔27を有し、第1の孔26は隣り合う薄板にそれぞれ平面的に部分的に重なり合うように配置され、第2の孔27は該第2の孔27が配置される薄板と隣り合う薄板に配置される第1の孔内に平面的に同心円状に位置するように配置される。
薄板21〜25の厚みは、例えば5〜100μm程度で、この板厚がそのまま毛細管径となる。上述したように、板厚が薄いほど大きな毛細管力を得ることができるが、本実施形態においては液相流路も板厚で形成される隙間で構成されているため、板厚が薄すぎると、流路抵抗が非常に大きくなってしまうため、熱輸送距離、輸送したい熱量等で板厚を選択するのが好ましく、本実施形態においては、20μmとした。
ヒートパイプ1では、順に積層される3枚の薄板のうち、平面的に見て、中央に位置する薄板が存在しない領域で、その中央の薄板を挟み込むように配置される2枚の薄板によって形成される空間が、毛細管力が発生する領域50となる。言い換えると、薄板の厚み方向で2つの第2の孔27間にこの第2の孔27よりも大きい第1の孔26が位置するように薄板が積層される領域で、第2の孔27がそれぞれ設けられる2枚の薄板によって形成される空間に、毛細管力が発生する。図8(a)に示すように、本実施形態におけるヒートパイプ1では、平面的にみて、斜線で埋めた領域、すなわち連続して連なる複数の第1の孔26の外形によって形成される領域内であって第1の孔26と第2の孔27とが重なりあう領域以外の領域が、毛細管力が発生する領域50となる。また、毛細管力が発生する領域50と、隣り合う2枚の薄板それぞれに形成される第1の孔26が平面的に重なり合った領域が、作動流体60の流路となる。従って、2つの第1の孔26が重なりあう部分を通じて作動流体60が流れるので、ヒートパイプ1全体から見ると、複数の第1の孔26が重なり合って形成される作動流体の流路がヒートパイプ長手方向(図面y軸方向)に沿って複数存在する。作動流体60は、図6における実線及び点線の矢印方向に示すように第1の孔26に沿って、そして図7における一重線の矢印方向のように上方へと向かって流れる。部分的に重なり合う第1の孔26の重なり合う幅は、この領域で作動流体60の流れを確保できればよく、適宜設定することができる。気相化した作動流体60、すなわち蒸気は、第1の孔26及び第2の孔27によって薄板の厚み方向に連通した貫通孔28を通ってヒートパイプ1の上方へ、図7における二重線の矢印方向に蒸発する。本実施形態におけるヒートパイプでは、図7に示すように、作動流体の流れ(一重線の矢印)と蒸気の流れ(二重線)が一致する。尚、図8(a)において、実線で図示した孔は薄板21、23、25に設けられた孔を示し、点線で図示した孔は薄板22、24に設けられた孔を示す。
このように、本実施形態においては、複数の第1の孔26が薄板の長手方向に部分的に重なるように連続して配置することにより、薄板の長手方向に沿った作動流体の流路を確保することができる。そして、平面的に第2の孔27を第1の孔26内に配置することにより、これらの孔によって形成される貫通孔28が蒸気の流路となる。
ここで、毛細管力が発生する領域50の作動流体60が薄く広がっている部分が蒸発の熱伝達が大きい部分であるため、この領域が大きい方が蒸発の熱伝達が高く、ヒートパイプとしての熱輸送率を向上させることが可能である。また、作動流体の蒸発効率は、貫通孔28の一部を形成する第1の孔26の側面積が増大するほど向上し、蒸発効率の向上により作動流体の循環量が増大し、ヒートパイプとしての熱輸送特性を向上させることができる。
例えば、上述した従来におけるスリットを有する仕切り板を用いた場合においては、スリットが形成される領域が撓み、取扱いが難しいが、本実施形態のように孔を設ける場合には、このような問題がないため取扱が容易で、安定してヒートパイプを量産することが可能である。
本実施形態においては異なる大きさの孔を薄板に設けたが、図8(b)に示すように薄板に同じ大きさの孔126を設け、孔が平面的に部分的に重複するように孔配置をずらして複数の薄板を設けた場合、本実施形態のように好ましい熱輸送特性を得ることができなかった。図8(b)の構造においては、それぞれ異なる薄板に設けられる孔126の平面的に重なり合う領域が蒸気が通る貫通孔となるが、蒸発量を大きくするためにこの貫通孔の平面積を大きくとるために複数の孔126が重なり合う領域を大きく設定すると、この重なり合う領域で作動流体の流れを得ることができず、薄板長手方向に作動流体の流路を確保できない。このため、作動流体の流れの方向と蒸気の流れの方向が一致せず、所望の毛細管力を発生させることができない。一方、重なり合う領域で作動流体の流れを得ようと重なり合う領域の範囲を狭く設定すると、十分な蒸発量を得ることができない。従って、所望の毛細管力及び所望の蒸発量の双方を兼ね備える構造とすることが難しい。これに対し、本実施形態においては、第1の孔26を一方向に沿って重なり合う領域における作動流体の流れが得られるよう複数の第1の孔26を重なり合うように配置することによって、一方向に沿って作動流体の流路を確保することができ、所望の毛細管力が得られる。更に、第1の孔26内に第2の孔27が配置されることにより、第1の孔26及び第2の孔27によって連通する貫通孔28によって蒸気の流路を確実に確保することができ、所望の蒸発量を得ることができる。従って、本実施形態の構造においては、熱輸送特性の良いヒートパイプ1を得ることができる。尚、図8(b)において、実線で図示した孔は一の薄板に設けられた孔を示し、点線で図示した孔は一の薄板に隣り合って配置される薄板に設けられた孔を示す。
本実施形態において、複数の薄板の積層方向に複数の薄板を挟むように上板10と底板30が設けられている。図1に示すように、上板10は密閉容器内に向かって突出した複数の突起としてのリブ12を有している。図9に示すように、上板10には、矩形にその4つの角からそれぞれ突起が突出した形状にリブ形成領域110が設けられている。4つの突起はそれぞれ上板10の長手方向に延在している。リブ形成領域110では、リブ12以外の領域11がエッチングされ、これにより複数の平面矩形状のリブ12が形成される。リブ12は、その長手方向が上板10の長手方向(y軸方向)に平行して上板10の長手方向に沿って複数列配置され、隣り合う列に配置されるリブ12はその配置が長手方向にずれて配置されている。本実施形態においては、エッチング深さ、すなわちリブ12の高さを0.4mm、リブ12の長手方向における長さを7.5mm、リブ12の長手方向と直交する方向における幅を0.5mm、長手方向(y軸方向)における隣り合うリブ12間の距離を1mm、長手方向と直交する方向における隣り合うリブ12間の距離を3.1mmとした。ここでは、リブ12形成にエッチング加工を用いたが、エンボス加工や電気鋳造などの加工法を用いてもよい。
このように上板10にリブ12を設けることにより、耐圧性に優れたヒートパイプ1を得ることができる。すなわち、ヒートパイプ1は通常内部を減圧して使用するが、リブ12を設けることにより、上板10を薄くしても外圧によってヒートパイプ1が凹むことがない。また、ヒートパイプはヒートシンクを半田付けで接続することがよく行われるが、その際、ヒートパイプとヒートシンクを高温炉の中に入れて半田を溶かして接続することがよく行われている。この時、ヒートパイプは200℃以上の高温になることがあり、この時の内部の作動流体の蒸気圧が非常に高くなり、内側から外側へ圧力がかかることになるが、リブ12を設けることによりリブ12を設けない場合と比較して耐圧性が向上する。ここで、ヒートパイプ1において上板10側が気相部90となるが、気相部90の機能として、蒸気の流路抵抗をできるだけ小さくして蒸気を蒸発部92から凝縮部93に輸送することが求められる。流路抵抗は、水力直径(=4×断面積/周囲長)の2乗に反比例するため、できるだけ水力直径を大きくする必要がある。水力直径は、矩形の場合、短い方の辺の長さの影響を大きく受ける。従って、薄型ヒートパイプでは厚み方向に制限があるため、短い方の辺はヒートパイプの厚みの制限内で可能な限り広く取ることが望まれる。ヒートパイプの厚みを薄型化に対応するために上板の厚みを薄くすることが考えられるが、その場合、平坦な上板では外圧によって凹んでしまう。これに対し、本実施形態のようにリブ12を設けることにより耐圧性を向上させることができ、ヒートパイプの更なる薄型化が可能となる。
また、本実施形態においては、上板10のリブ12と上板10と隣接する薄板21によって毛細管構造が形成され、蒸気の流路抵抗を小さくすることができる。
図1及び図10に示すように、底板30は、薄板側の面に、一の方向(y軸方向)である長手方向に沿った直線状の溝31を複数有している。これにより、液相の作動流体の流路抵抗を下げることができ、薄型のヒートパイプのように長距離輸送するヒートパイプにおいても、熱輸送量を確保することができる。
薄型ヒートパイプのように熱輸送距離が長い場合、液相と気相の流路抵抗が大きくなるため、毛細管力を更に大きくしなければ十分な熱輸送量を確保できない。しかしながら、毛細管力を大きくするためには微細な構造を作る必要があり、本実施形態のように薄板で毛細管力が発生する領域を形成し、かつ薄板によって液相の作動流体の流路を形成している場合、毛細管力を大きくしようとすると流路抵抗が非常に大きくなり、液相の流路抵抗を低減することが必要となる。そこで、本実施形態においては、底板30に溝31を設けることにより液相の作動流体の流路抵抗の低減を実現した。
本実施形態においては、溝31の深さを80μm、隣り合う溝31間の距離を200μm、溝31のx軸方向における幅を400μmとした。図14は、溝幅、溝間距離を上述の数値に固定し、薄板の寸法及び構造は上述した本実施形態の構造と同様にし、薄板の枚数は20枚とし、気相側の体積流量当たりの流路抵抗を4.7×1010Pa・sec/mと仮定し、溝深さを変えて熱輸送量Lを計算してプロットしたグラフである。溝を形成しない場合、10W程度の熱輸送量しか得ることができないが、図14に示すように、溝31の深さを80μmとすることにより27W程度の熱輸送が可能となる。溝31の深さは50〜100μmとすることが好ましく、これにより大きな熱輸送量Lを得ることができる。
熱輸送量L(W)は、流量Qに作動流体である純水の潜熱をかけることにより算出した。流量Qは、溝31によって形成される毛細管力の値と、溝31によって形成される流路の流路抵抗の値とが同じとなる時の流量とした。流量Qは、流路抵抗Rに比例し、流路抵抗Rを求めることにより算出した。流路抵抗Rと毛細管力はそれぞれ以下の式を用いて算出した。
矩形流路の流路抵抗R(Pa・sec/m)は次のように求められる。
R=12μ・func(D/W)・L/D(DW)
式中、
μ:液体の動粘性係数(Pa sec)、
D:矩径流路の狭い方の幅(m)を表わし、底板の溝深さに相当、
W:矩径流路の広い方の幅(m)を表わし、底板の溝幅に相当、
L:輸送距離(m)
Func(D/W):D/Wで決まる関数。
この式を基に、複合流路での流路抵抗を求めた。複合流路の流路抵抗は、複合流路を構成する各流路の流路抵抗を求めることができれば推定でき、次のように求めた。
液相の流路抵抗について、単独流路の抵抗と複合流路の抵抗に関して以下のような関係があることが、計算上としても、実験でも確認できている。
流路を流れたときの圧力損失をΔP(Pa)、体積流量をQ(m/sec)、流路抵抗としてR(Pa・sec/m)を定義した場合、これらの関係は、
ΔP=R×Q
と表わすことができる。
ここで、平行してかつ内部の流体が互いに移動しうる流路1、流路2が存在したときに、同じ圧力損失ΔPを受けているならば、それぞれの流路抵抗R1、R2とそれぞれの体積流量Q1、Q2に関しては以下の関係で表わせる。
ΔP=R1×Q1=R2×Q2、Q=Q1+Q2
これらの式からQ1、Q2を消去すると
1/R=1/R1+1/R2
と表わすことができる。
すなわち、各流路の流路抵抗を求めることができれば、複合流路の流路抵抗は推定できる。各々の流路の流路抵抗は、流路を作成して測定することも可能であるし、"Heat Pipe Science and Technology"には、様々な流路の流路抵抗の算出の仕方が掲載されている。
一方、毛細管力は、毛細管の周囲長に発生する表面張力とその力がかかる面の面積で求められる。断面がD×W(D:矩径流路の狭い方の幅(m)を表わし、底板の溝深さに相当し、W:矩径流路の広い方の幅(m)を表わし、底板の溝幅に相当する)の矩形流路の毛細管力においては、周囲の長さは2(D+W)であるので、そこに発生する表面張力(N)は2(D+W)・σ・cosθ(式中、σは表面張力(N/m)、θは接触角を表わす)と表わされる。従って、矩形の面積はD・Wであるので、圧力Pcは、
Pc=2(D+W)・σ・cosθ/(D・W)(N/m)と表わせる。
ここで、複合流路になった際の毛細管圧力は毛細管圧力を発生できる周囲長全体の表面張力が、複合流路の全体の面積に対してかかることとなるため、ある流路の流路長L1、L2に対して各々の流路面積がA1、A2であったなら、全体の毛細管圧力は
(L1+L2)・σ・cosθ/(A1+A2)と表わせ、この複合流路における毛細管力を算出する式を用いて毛細管力を求めた。
このように、本実施形態においては、薄板に異なる大きさの孔を複数設ける構造とすることにより高い毛細管力を維持し、更に底板に溝を設けることにより、液相の流路抵抗を下げることができる。
薄板21〜25に円形の第1の孔26及び第2の孔27を形成するには、穴あけ側の型にピンを使用したパンチングによる孔加工を適用することができる。この場合、ピンの加工が容易であり、またピンが折れた際の修理が容易であり、更にピンと受け側の台の位置合わせにおいてピンの回転方向を考慮する必要がないため位置合わせが容易である。従って、製造コストを、スリットを形成する場合と比較して大幅に抑えることができ、また安定して熱輸送特性の優れたヒートパイプを量産することが可能である。また、パンチングの孔あけ加工以外に、エッチング加工などを行って孔を形成することもできる。
また、上述の実施形態においては、1枚の薄板に大きさの異なる第1の孔26と第2の孔27を設けたが、変形例として、図11及び図12に示すように、1枚の薄板に同じ大きさの孔のみを設けてもよい。
図11は、例えば4枚の薄板を使用した場合の各薄板の形状を示す概略平面図である。図12は、図11に示す4枚の薄板を積み重ねた場合における各孔の位置関係を示す。
図11及び図12に示すように、第1の板状部材としての2枚目の薄板122及び3枚目の薄板123に同じ大きさの第1の開口面積を有する第1の孔326a、326bが配置され、第2の板状部材としての1枚目の薄板121及び4枚目の薄板124に第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔327a、327bが配置されている。1枚目の薄板121の第2の孔327aと2枚目の薄板122の第1の孔326aとは、積み重ねたときに平面的にみて同心円状に配置される。3枚目の薄板123の第1の孔326bと4枚目の薄板124の第2の孔327bとは、積み重ねたときに平面的にみて同心円状に配置される。2枚目の薄板122の第1の孔326aと3枚目の薄板123の第1の孔326bとは、積み重ねたときに平面的に部分的に重なり合うように配置される。すなわち、第1の板状部材である薄板122の第1の孔326a内と、この第1の板状部材と隣り合う第1の板状部材である薄板123の第1の孔326b内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の作動流体を積層方向に流通させるために、第2の板状部材である薄板121、124それぞれの第2の孔327a、327bの開口面が第1の板状部材である薄板122、123の第1の孔326a、326bの開口面内にそれぞれ配置されるように、薄板121〜124は積層される。言い換えると、積層される複数の薄板121〜124は大きさの異なる複数の第1の孔326a、326bと複数の第2の孔327a、327bを有し、第1の孔326a、326bは隣り合う薄板にそれぞれ平面的に部分的に重なり合うように配置され、第2の孔327a、327bは該第2の孔327a、327bが配置される薄板と隣り合う薄板に配置される第1の孔内に平面的に同心円状に位置するように配置される。第1の孔326aと第1の孔326bとが重なりあう領域の幅は、この領域に作動流体が流れる流路となるように設定すればよい。このように薄板121〜124に第1の孔及び第2の孔を設けることにより、液相の作動流体に毛細管力が作用し作動流体が薄板間で保持される。
このような構造においても、上述の実施形態と同様に、複数の第1の孔326a、326bを薄板の長手方向に部分的に重なるように連続して配置することにより、薄板の長手方向に沿った作動流体の流路を確保することができる。そして、平面的に第2の孔327a、327bを第1の孔326a、326b内に配置することにより、これらの孔によって形成される貫通孔が蒸気の流路となる。また、毛細管力が発生する領域を複数の円弧が連なった形状とすることができる。
また、上述の実施形態においては孔の形状を円形としたが、図13に示すように楕円としたり、矩形状としても良く、これら形状に限定されるものではない。また、上述の図11で示した変形例のように、1枚の薄板に1種類の大きさの孔を形成してもよい。
図13は、例えば5枚の薄板を使用した場合の各薄板の形状を示す概略平面図である。
図13に示すように、薄板221〜225それぞれに異なる大きさの第1の孔226及び第2の孔227が交互に一の方向に配列され、一の方向に直交する方向には同じ大きさの孔が配列されている。第1の孔226及び第2の孔227はいずれも一の方向に長手方向を有する楕円形状である。また、一の方向と直交する方向に沿って配列される各孔226及び227の中心を結んだ線は、一の方向と直交する方向と平行しており、一の方向に沿って配列される各孔226及び227の中心を結んだ線は一の方向と平行している。
積層した薄板221〜225を厚み方向からみた場合、上から第1の孔226、第2の孔227、第1の孔226、第2の孔227、第1の孔226、あるいは、第2の孔227、第1の孔226、第2の孔227、第1の孔226、第2の孔227となるように、異なる大きさの孔が交互に、それらの楕円の中心が平面的に重なるように配置される。また、平面的に、薄板長手方向に配置される隣り合う第1の孔226はいずれも部分的に重なり合うように配置され、この第1の孔226内に第2の孔227が位置するよう配置される。言い換えると、積層される複数の薄板221〜225は大きさの異なる複数の第1の孔226と複数の第2の孔227を有し、第1の孔226は隣り合う薄板にそれぞれ平面的に部分的に重なり合うように配置され、第2の孔227は該第2の孔227が配置される薄板と隣り合う薄板に配置される第1の孔内に平面的に位置するように配置される。
このような構造においても、上述の実施形態と同様に、複数の第1の孔226を薄板の長手方向に部分的に重なるように連続して配置することにより、薄板の長手方向に沿った作動流体の流路を確保することができる。そして、平面的に第2の孔227を第1の孔226内に配置することにより、これらの孔によって形成される貫通孔が蒸気の流路となる。また、毛細管力が発生する領域を複数の円弧が連なった形状とすることができる。
また、上述の実施形態におけるヒートパイプ1の動作について、図2に示すように、液相側に発熱部材を配置して説明したが、気相側に発熱部材を配置しても同様の効果を得られることができた。これは、ヒートパイプ1の厚みが非常に薄いためと考えられる。
(電子機器)
上述の実施形態に記載されるヒートパイプを用いた電子機器としてのパーソナルコンピュータと液晶テレビについて図15及び図16を用いて説明する。
図15(a)はパーソナルコンピュータの概略斜視図、図15(b)は(a)のパーソナルコンピュータに組み込まれる部品の概略平面図である。図16は液晶テレビの概略平面図である。
図15に示すように、パーソナルコンピュータ70は、各種キー等が搭載されたキーボード部73と、液晶表示部72とを有している。キーボード部73では、例えばアルミニウムからなるシャーシ71を土台に、液晶パネル部72の表示を制御する制御回路基板や入力キー等が配置されている。制御回路基板には、発熱部材として電子回路部品であるCPU(中央演算処理装置)140が搭載されており、本実施形態においては、このCPU140に隣接してヒートパイプ1を配置した。これにより、CPU140で発生した熱はヒートパイプ1により速やかに輸送され、シャーシ71の温度を面内均一にすることができ、放熱される。このように本実施形態においては、ヒートパイプ1は薄型であるためパーソナルコンピュータ70の薄型化が可能となる。また、放熱部品としてのファンの使用をやめることができ、更なる薄型軽量化も可能である。尚、本実施形態においては、ヒートパイプ1の平面外形はシャーシ71の平面外形よりも小さいが、同一の大きさとしてもよい。また、放熱板を用いて放熱板にヒートパイプ1が隣接するように配置してもよく、これらの構造に限定されるものではない。
図16に示すように、液晶テレビ80は、液晶表示部81と、液晶表示部81に対して光を照射するエッジライト式のバックライト84を有する。バックライト84は、矩形の液晶表示部81の対向する上下2辺にそれぞれ配置されている。バックライト84は、銅板82上に複数の白色LED83が配置されて構成される。本実施形態においては、複数のヒートパイプ1が銅板82に接続されている。これにより、発熱部材としての白色LED83から発せられる熱は、ヒートパイプ1によって液晶テレビ80全体に広範囲に広がり、面内でほぼ均一の温度とすることができ、放熱される。これにより低温やけどの発生などを防止することができる。また、本実施形態においては、ヒートパイプ1は薄型であるため液晶テレビ80の薄型化が可能となる。
以上のように、発熱部材を有する電子機器に、上述のヒートパイプ1を設けることにより、発熱部材から発せられる熱を広範囲に熱伝達することができ、これにより空気との温度差が生じて熱のやりとりが行われ、速やかに放熱することができる。
ヒートパイプの概略分解斜視図である。 図1のヒートパイプの動作を説明するための模式図である。 図1に示すヒートパイプの一部を構成する板状部材としての薄板の概略平面図である。 図3の円Aで囲まれた領域の拡大平面図である。 複数の薄板間における孔の位置関係を説明するための平面図である。 積層された複数の薄板の部分斜視図である。 図6の線B−B´における断面図である。 (a)は本実施形態における積層された薄板の孔の位置関係を示す概略平面図、(b)は比較例として同じ大きさの孔が設けられた薄板が複数積層された場合の孔の位置関係を示す概略平面図である。 図1に示すヒートパイプの一部を構成する上板の平面図である。 図1に示すヒートパイプの一部を構成する底板の斜視図である。 変形例としての薄板の概略平面図である。 図11に示す薄板を積み重ねた場合における各孔の位置関係を示す平面図である。 他の変形例としての薄板の概略平面図である。 底板の溝の深さと熱輸送量との関係を示したグラフである。 (a)はパーソナルコンピュータの概略斜視図、(b)は(a)のパーソナルコンピュータの一部構成を示す平面図である。 液晶テレビの概略平面図である。 本実施形態における毛細管構造を説明するための図である。 毛細管構造を説明するための図である。
符号の説明
1…ヒートパイプ、
10…上板
12…リブ
21〜25、121〜124、221〜225、…薄板
26、226、326a、326b…第1の孔
27、227、327a、327b…第2の孔
30…底板
31…溝
40…発熱部材
60…作動流体
70…パーソナルコンピュータ
80…液晶テレビ
83…白色LED
140…CPU

Claims (5)

  1. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に封入された作動流体と、
    第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記板状部材の積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように、前記密閉容器内で積層された複数の板状部材と
    を具備する熱輸送デバイス。
  2. 請求項1記載の熱輸送デバイスであって、
    前記密閉容器を形成する、前記複数の板状部材を挟み込むように設けられた底板及び上板を有し、
    前記上板は前記板状部材に向かって突出する突起を有する
    熱輸送デバイス。
  3. 請求項2記載の熱輸送デバイスであって、
    前記底板はその前記板状部材側に位置する面に溝を有する
    熱輸送デバイス。
  4. 作動流体と、
    第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記板状部材の積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように積層された複数の板状部材と、
    前記複数の板状部材の積層方向で前記複数の板状部材を挟むように設けられた第1の外壁部材及び第2の外壁部材と
    を具備する熱輸送デバイス。
  5. 発熱部材と、
    前記発熱部材に隣接して設けられた、密閉容器と、前記密閉容器内に封入された作動流体と、第1の開口面積を有する第1の孔、及び、第1の開口面積より小さい第2の開口面積を有する第2の孔の両方をそれぞれ有する複数の板状部材であって、液相の前記作動流体に毛細管力を作用させて前記作動流体を保持するために、前記複数の板状部材のうち第1の板状部材の前記第1の孔内と、前記第1の板状部材と隣り合う第2の板状部材の前記第1の孔内とが連通するように、かつ、蒸発した気相の前記作動流体を前記板状部材の積層方向に流通させるために、前記第2の板状部材の前記第2の孔の開口面が前記第1の板状部材の前記第1の孔の開口面内に配置されるように、前記密閉容器内で積層された複数の板状部材とを有する熱輸送デバイスと
    を具備する電子機器。
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