JP4556438B2 - 記録媒体搬送装置 - Google Patents

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JP4556438B2 JP2004027954A JP2004027954A JP4556438B2 JP 4556438 B2 JP4556438 B2 JP 4556438B2 JP 2004027954 A JP2004027954 A JP 2004027954A JP 2004027954 A JP2004027954 A JP 2004027954A JP 4556438 B2 JP4556438 B2 JP 4556438B2
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Description

本発明は、記録媒体搬送装置に係り、特に、記録媒体をエンドレスベルトで搬送する記録媒体搬送装置に関する。
紙やフィルムなどの記録媒体に対してインクを吐出し、当該記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置には、環状のエンドレスベルトによって記録媒体を支持し搬送する記録媒体搬送装置が設けられている。このような記録媒体搬送装置には、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを張設する少なくとも2本のローラとが設けられていて、この2本のローラのうち、一方のローラが回転駆動することによってエンドレスベルト及び他方のローラが追従して回転するようになっている。ここで、記録媒体の搬送が進むにつれて、エンドレスベルトは搬送方向に対して直交する方向にずれてしまうために、そのずれを検出して補正する必要がある。例えば、特許文献1に記載される記録媒体搬送装置であると、エンドレスベルトの一端部を挟むように発光素子及び受光素子が対向配置されていて、受光素子の受光光量が変動することによって、エンドレスベルトのずれ量を検出していた。また、特許文献2に記載される記録媒体搬送装置であると、エンドレスベルト上にパターンを書き込み、そのパターンをCCD等の撮影装置で撮影し、パターンの傾きを解析することによって、エンドレスベルトのずれ量を検出していた。
そして、検出されたずれ量を基に、エンドレスベルトがずれた方向とは逆方向に移動するように、2本のローラのうち、一方のローラの傾きを変動させれば、正常な位置に復帰させることができる。
特開平9−48533号公報 特開2000−89529号公報
近年、他の電子機器と同様に記録媒体搬送装置においても、製造コストの抑制が望まれている。例えば、上述した記録媒体搬送装置で使用されるCCD等の撮影装置や受光素子は、光学式の二値センサと比較すれば高価であるが、その分、エンドレスベルトのずれ方向を精密に検出できるために、エンドレスベルトのずれ補正を正確に行うことができる。言い換えれば、二値センサを使用した場合においても、CCD等の撮影装置や受光素子を使用した場合と同様にずれ方向を検出しずれ補正ができれば、製造コストを抑制することが可能となる。
また、画像記録を長期にわたって行っていると、ローラ表面にエンドレスベルトの摩耗粉やゴミが付着し汚れてしまう。このようにローラが汚れていると、摩擦力の低下などにより、一方のローラを傾かせたとしてもエンドレスベルトが移動せずに、エンドレスベルトのずれを解消できないおそれがあった。
さらに、経時変化によるエンドレスベルトの延びを含む記録媒体搬送装置自体の歪みなども、エンドレスベルトのずれを解消できなくなる要因となる。
本発明の課題は、二値センサを使用した場合においても、エンドレスベルトのずれ補正の正確性を高めることである。また、二値センサによるエンドレスベルトのずれ量の検出結果を基にして、ローラの汚れ具合など、エンドレスベルトのずれを解消できない具合を報知可能にすることである。
請求項1記載の発明における記録媒体搬送装置は、
少なくとも一方の側端部が非直線状に形成されたエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトを張設し、回転させることで前記エンドレスベルト上の記録媒体を搬送させる複数のローラと、
前記複数のローラのうち、少なくとも1つのローラの一端部を他のローラの一端部に対して相対的に移動させることで、前記エンドレスベルトに対する張力を変動させて、前記エンドレスベルトを回転方向に対して直交する方向に移動させるベルト移動部と、
前記非直線状に形成された前記エンドレスベルトの側端部に対向するように配置されて、前記エンドレスベルトの有無を検出する光学式の二値センサと、
前記ベルト移動部による前記ローラの基本移動量を記憶する記憶部と、
前記二値センサの検出結果を基に前記ベルト移動部を制御して、前記エンドレスベルトのずれを補正する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記ベルト移動部によって前記少なくとも1つのローラの一端部を移動させながら、前記二値センサの検出結果を基にして、前記エンドレスベルトを前記直交する方向に移動させることのできる最少移動量を検出し、前記最少移動量を前記基本移動量として前記記憶部に記憶させ、
前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
前記二値センサが所定時間継続して前記エンドレスベルトを検出している場合には、前記エンドレスベルトを前記二値センサから退避させるように、前記記憶部に記憶された前記基本移動量を基にして前記ベルト移動部を制御し、前記二値センサが所定時間継続して前記エンドレスベルトを検出していない場合には、前記エンドレスベルトを前記二値センサに接近するように、前記記憶部に記憶された前記基本移動量を基にして前記ベルト移動部を制御し、前記二値センサが所定時間内に前記エンドレスベルトの検出及び非検出を繰り返している場合には、前記ベルト移動部を停止させるように制御することを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、エンドレスベルトにおける非直線状に形成された側端部に対向するように二値センサが配置されているので、エンドレスベルトがずれていなければ、二値センサは所定時間内にエンドレスベルトの検出及び非検出を繰り返すことになる。例えば、エンドレスベルトの右端部のみが非直線状に形成されていると仮定すると、二値センサが所定時間継続してエンドレスベルトを検出している場合には、エンドレスベルトが基準位置から右方向にずれていることになる。一方、二値センサが所定時間継続してエンドレスベルトを検出していない場合には、エンドレスベルトが基準位置から左方向にずれていることになる。このように二値センサの検出結果を、「ベルト検出継続」、「ベルト非検出継続」、「ベルト検出/非検出繰り返し」という具合に3値化することによって、二値センサであっても、エンドレスベルトのずれ方向を検出することができる。
そして、ベルト移動部は、3値化された二値センサの検出結果に基づいて、エンドレスベルトを移動させていて、検出結果が「ベルト検出/非検出繰り返し」になれば、停止させられるので、二値センサを使用した場合においてもずれ補正の正確性を高めることができる。
また、請求項記載の発明によれば、エンドレスベルトを移動させることのできる最少移動量を基本移動量としているので、この基本移動量に基づいてずれ補正が行われていれば、エンドレスベルトを移動させつつも、張力が急激に変動することがなく、エンドレスベルトのシワを防止したり、搬送方向の位置精度に対する影響を抑制したりすることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の記録媒体搬送装置において、
前記制御部は、前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化しない場合には、前記基本移動量よりも大きい移動量を基にして、前記ベルト移動部を制御することを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、所定時間よりも長い基準時間が経過しても、二値センサの検出結果が変化しない場合には、基本移動量よりも大きい移動量を基にして、ベルト移動部が制御されるので、ローラの汚れが僅かであればエンドレスベルトを移動させることができ、ローラが汚れた場合においてもずれ補正を行うことが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の記録媒体搬送装置において、
作業者に種々の情報を報知する報知手段を備え、
前記制御部は、前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化しない場合には、不具合が生じていることを促す警告を前記報知手段によって報知させることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、所定時間よりも長い基準時間が経過しても、二値センサの検出結果が変化しない場合には、不具合が生じていることを促す警告が報知手段から報知されるので、二値センサの検出結果を基にして不具合の有無を作業者に知らせることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の記録媒体搬送装置において、
前記制御部は、前記不具合が生じている警告として、前記ローラが汚れている情報を、前記報知手段によって報知させることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、不具合が生じている警告として、ローラが汚れている情報を、報知手段が報知するので、ローラの汚れ具合を作業者に知らせることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の記録媒体搬送装置において、
前記制御部は、前記不具合が生じている警告として、前記ローラの清掃を促す情報を、前記報知手段によって報知させることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、不具合が生じている警告として、ローラが汚れていることを促す情報を、報知手段が報知するので、ローラの清掃時期を作業者に知らせることができる。
請求項記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置において、
前記二値センサの両側方に配置され、正常に稼動させることのできる範囲に前記エンドレスベルトがあるか否かを検出する一対のリミットセンサを備え、
前記制御部は、前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化せずに、かつ、前記リミットセンサの検出結果が、前記正常に稼動させることのできる範囲に前記エンドレスベルトがあると検出した場合にのみ、前記警告を前記報知手段によって報知させることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、基準時間が経過しても、二値センサの検出結果が変化せずに、かつ、リミットセンサの検出結果が、正常に稼動させることのできる範囲にエンドレスベルトがあると検出した場合にのみ、報知手段が警告を報知するので、エンドレスベ
ルトが正常に稼動できる範囲から逸脱する以前に、警告を作業者に知らせることができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置において、
インクジェット記録装置に搭載されていることを特徴としている。
インクジェット記録装置によって画像が記録される記録媒体に対しては、エンドレスベルトの絶対位置自体が異なったとしても画像に影響をおよぼさないために、請求項のように、上記の記録媒体搬送装置がインクジェット記録装置に搭載されていれば、ずれの偏差を小さくすることができる。
本発明によれば、ベルト移動部が、3値化された二値センサの検出結果に基づいて、エンドレスベルトを移動させていて、検出結果が「ベルト検出/非検出繰り返し」になれば、エンドレスベルトの移動を停止させるので、二値センサを使用した場合においてもずれ補正の正確性を高めることができる。
また、所定時間よりも長い基準時間が経過しても、二値センサの検出結果が変化しない場合には、ローラの清掃を促す情報が報知手段から報知されるので、二値センサの検出結果を基にして、ローラの汚れ具合など、エンドレスベルトのずれを解消できない具合を報知することができる。
図1は、本発明が適用された実施形態の記録媒体搬送装置の要部構成を示した上面図である。この記録媒体搬送装置は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に搭載されるものである。図1に示す通り、記録媒体搬送装置1には、その表面で記録媒体Pを支持するエンドレスベルト2が、記録媒体Pの搬送方向Cに直交する方向(図1における左右方向)に沿って延在するように配置されている。エンドレスベルト2の上方には、エンドレスベルト2によって支持された記録媒体Pに向けて、インクを吐出する記録ヘッドが配置されている。
また、図1に示すように、記録媒体搬送装置1には、エンドレスベルト2を張設し、回転させるための、回転駆動する駆動ローラ3と、回転自在な従動ローラ4とが設けられている。駆動ローラ3は、エンドレスベルト2の回転方向に対して直交する方向(図1における左右方向)に沿って延在するように配置されている。また、従動ローラ4は、駆動ローラ3における搬送方向Cの上流側で駆動ローラ3に対して略平行になるように配置されている。駆動ローラ3及び従動ローラ4の両端部は、それぞれ軸受け(図示省略)によって支持されているが、駆動ローラ3の両端部及び従動ローラ4の右端部を支持する軸受けは移動しないように所定の位置で固定されているものの、従動ローラ4の左端部を支持する軸受けは、搬送方向Cに沿って移動するようになっている。以下、従動ローラ4の左端部を支持する軸受けを移動軸受けと称す。
そして、記録媒体搬送装置1におけるエンドレスベルト2の右端部21の下方には、エンドレスベルト2の右端部21が基準位置にあるか否かを検出するベルト位置判定センサ6が設けられている。このベルト位置判定センサ6の両側方には、正常に稼動させることのできる範囲にエンドレスベルト2があるか否かを検出する一対のリミットセンサ5,7が設けられている。これらベルト位置判定センサ6及びリミットセンサ5,7は、光学式のニ値センサである。二値センサは、2種類の信号を出力するものであるが、対向する位置にエンドレスベルト2がある場合と無い場合に、それぞれ異なる信号を出力するようになっている。ここで、エンドレスベルト2の両端部は、直線状に切断しても僅かながら波打ち、非直線形状に形成されている(図3参照)。このため、端部が二値センサに対向した状態でエンドレスベルト2が回転すると、二値センサは端部の波打ちを検出し、異なる信号を繰り返し出力することになる。
図2は、記録媒体搬送装置1の主制御部を表すブロック図である。この図2に示すように、記録媒体搬送装置1には、各駆動部を制御する制御部10が設けられている。制御部10には、駆動ローラ3を回転駆動させる搬送用モータ11と、移動軸受けを移動させるための軸受用モータ12と、記録媒体搬送開始指示などの各種指示が入力される入力部13と、作業者に種々の情報を報知するモニタ14と、記憶部15と、ベルト位置判定センサ6と、リミットセンサ5,7とが電気的に接続されている。なお、制御部10には、これら以外にも記録媒体搬送装置1の各駆動部などが接続されている。そして、制御部10は、記憶部15中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種機器を制御するようになっている。
ここで、軸受用モータ12が移動軸受けを移動させることにより、エンドレスベルト2に対する張力が変動させられ、結果としてエンドレスベルト2が左右方向に移動することになる。つまり、軸受用モータ12及び移動軸受けが本発明に係るベルト移動部である。
記憶部15に記憶される制御データとしては、平行位置検出データ、移動軸受けの移動範囲や、ベルト直進位置、基本移動量などが挙げられる。
平行位置検出データとは、出荷時或いは修理時に従動ローラ4の平行位置を検出するために行われる平行位置検出制御に必要なデータのことである。この平行位置検出データには、例えば、従動ローラ4の仮の平行位置とする機械的な移動軸受けの初期原点位置や、平行位置検出制御時に使用される移動テーブルなどが挙げられる。位置テーブルには、移動軸受けの移動量が、異なる値で複数設定されている。なお、平行位置とは、駆動ローラ3に対して従動ローラ4が平行になる位置のことであるが、厳密にいうと、エンドレスベルト2を回転させたときに、搬送方向Cに沿って直進させることのできる位置のことである。
移動範囲とは、図1に示すように従動ローラ4が駆動ローラ3に対して平行である位置を基準とした場合に、従動ローラ4を傾かせることの可能な範囲のことである。例えば、搬送方向Cの上流側を「−」、下流側を「+」とした場合に、−B〜+Bの範囲だと従動ローラ4を傾かせることが可能であるのなら、この−B〜+Bの範囲を基に移動軸受けの移動範囲が決定されている。
ベルト直進位置は、平行位置検出制御で求められた平行位置に従動ローラ4を位置させて、エンドレスベルト2を直進させるための移動軸受けの位置である。
また、移動軸受けの基本移動量とは、従動ローラ4を傾かせた際に、エンドレスベルト2を左右方向に移動させることのできる最少移動量のことである。例えば、駆動ローラ3と従動ローラ4とが平行であると、エンドレスベルト2に作用する張力は左右方向にほぼ均一であるために、外的な負荷がかかっていなければエンドレスベルト2が左右方向にずれにくくなっている。しかしながら、移動軸受けを最少移動量だけ移動させて、従動ローラ4を傾かせると、エンドレスベルト2に作用する張力が、左右方向に対して不均一になって、エンドレスベルト2が左右方向に移動するようになる。例えば、最少移動量をAとした場合に、移動軸受けを−Aだけ移動させると、図1の一点鎖線部Dのように従動ローラ4が傾く。これにより、エンドレスベルト2の右端部に対する張力の方が左端部に対する張力よりも小さくなるので、エンドレスベルト2は右(矢印E)に向けて移動する。一方、移動軸受けを+Aだけ移動させると、一点鎖線部Fのように従動ローラ4が傾く。これにより、エンドレスベルト2の右端部に対する張力の方が左端部に対する張力よりも大きくなるので、エンドレスベルト2は左(矢印G)に向けて移動するようになっている。なお、最少移動量が、移動範囲を超えることはない。
次に、本実施形態の記録媒体搬送装置1の作用について説明する。
先ず、ベルト位置判定センサ6によるエンドレスベルト2の位置検出について図3を参照して説明する。図3は、エンドレスベルト2の位置が変動した状態を表す説明図であり、(a)は基準位置から左方向にずれた場合、(b)は基準位置にある場合、(c)は基準位置から右方向にずれた場合を表している。なお、本実施形態では、ベルト位置判定センサ6は、対向する位置にエンドレスベルト2がある場合に制御部10にH信号を出力し、エンドレスベルト2無い場合にはL信号を出力するようになっているが、出力信号が逆であっても構わない。
図3(a)に示すように、エンドレスベルト2が基準位置か左方向にずれている場合には、ベルト位置判定センサ6に対向する位置にエンドレスベルト2が存在していないので、エンドレスベルト2が所定時間継続して回転していても、ベルト位置判定センサ6は、所定時間だけ制御部10にL信号を出力する。
図3(b)に示すように、エンドレスベルト2が基準位置にある場合には、非線形に形成されたエンドレスベルト2の右端部21とベルト位置判定センサ6とが対向しているので、エンドレスベルト2が所定時間継続して回転していれば、ベルト位置判定センサ6に対向する位置にエンドレスベルト2が存在したり、しなかったりと繰り返されることになる。このため、ベルト位置判定センサ6は、所定時間だけ制御部LにH信号及びL信号を繰り返し出力する。
図3(c)に示すように、エンドレスベルト2が基準位置か右方向にずれている場合には、ベルト位置判定センサ6に対向する位置にエンドレスベルト2が常に存在しているので、エンドレスベルト2が所定時間継続して回転していても、ベルト位置判定センサ6は、所定時間だけ制御部10にH信号を出力する。
つまり、制御部10は、ベルト位置判定センサ6からの出力信号が、所定時間継続してL信号である場合にはエンドレスベルト2が基準位置から左方向にずれていると判断し、所定時間継続してH信号である場合にはエンドレスベルト2が基準位置から右方向にずれていると判断することになる。そして、所定時間だけH信号とL信号とが繰り返されている場合には、制御部10はエンドレスベルト2が基準位置にあると判断することになる。
次に、平行位置検出制御について、図4を参照に説明する。図4は、平行位置検出制御を示すフローチャートである。
図4に示すように、平行位置検出制御が開始されると、制御部10は、ループカウンタを0にリセットし、軸受用モータ12を制御して、移動軸受けを初期原点位置に移動させる(ステップS1)。
その後、ステップS2では、当該ループ時における移動軸受けの移動量を確定させる。例えば、本実施形態では、ループが4回行われることで平行位置検出制御が完了する場合を例示するが、このように全ループ数が4回であれば移動テーブル内には各ループ毎の移動量が設定されている。なお、移動テーブル内の各移動量は、ループ数につれて小さくなるように設定されている。例えば、ループカウンタが「0」である場合の移動量をh、「1」である場合の移動量をi、「2」である場合の移動量をj、「3」である場合の移動量をkとすると、h>i>j>kとなる。このループは、平行位置検出制御の開始時では平行位置がどこにあるか不明なために、徐々に範囲を狭めるのが目的である。この移動テーブルから求められた移動量を基にして、制御部10は、移動軸受けの上流側固定位置及び下流側固定位置を算出する。上流側固定位置は、原点位置に、移動テーブルから求められた移動量を引いた値になり、下流側固定位置は、原点位置に、移動テーブルから求められた移動量を加えた値となる。
上流側固定位置及び下流側固定位置が算出されると、制御部10はステップS3に移行して、軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを上流側の移動範囲限界である−Bに移動させて、従動ローラ4の左端部が右端部よりも上流側に位置するように従動ローラ4を傾かせる。そして、制御部10は、搬送用モータ11を制御してエンドレスベルト2を回転させる。これにより、エンドレスベルト2は右方向に移動することになる。
ステップS4では、制御部10は、右側のリミットセンサ7がエンドレスベルト2を検出するまでエンドレスベルト2の右方向への移動を継続させて、検出されるとステップS5に移行し、エンドレスベルト2の回転が停止するように、搬送用モータ11を制御する。このとき、ベルト位置判定センサ6に対向する位置には、エンドレスベルト2が存在しているので、ベルト位置判定センサ6の出力信号はH信号、すなわちエンドレスベルト2を検出していることになる。
ステップS6では、制御部10は軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを下流側固定位置に移動させて、従動ローラ4の左端部が右端部よりも下流側に位置するように従動ローラ4を傾かせてから、搬送用モータ11を制御してエンドレスベルト2を回転させる。これによりエンドレスベルト2は左方向に移動することになる。ここで、制御部10は、エンドレスベルト2の回転開始に基づいて、左方向移動時間の計測を開始する。
ステップS7では、制御部10は、ベルト位置判定センサ6の出力信号がL信号、すなわちエンドレスベルト2を検出しなくなるまで、エンドレスベルト2の左方向への移動を継続させて、検出されなくなるとステップS8に移行し、エンドレスベルト2の回転が停止するように、搬送用モータ11を制御する。ここで、制御部10は、エンドレスベルト2の回転停止に基づいて、左方向移動時間の計測を停止し、記憶部15に記憶させる。
左方向移動時間が記憶部15に記憶されると、制御部10はステップS9に移行して、軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを下流側の移動範囲限界である+Bに移動させて、より従動ローラ4を傾かせる。そして、制御部10は、搬送用モータ11を制御してエンドレスベルト2を回転させる。これにより、エンドレスベルト2は左方向に移動することになる。
ステップS10では、制御部10は、左側のリミットセンサ5がエンドレスベルト2を検出しなくなるまでエンドレスベルト2の左方向への移動を継続させて、検出されるとステップS11に移行し、エンドレスベルト2の回転が停止するように、搬送用モータ11を制御する。このとき、ベルト位置判定センサ6の出力信号はL信号のままである。
ステップS12では、制御部10は軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを上流側固定位置に移動させて、従動ローラ4の左端部が右端部よりも上流側に位置するように従動ローラ4を傾かせてから、搬送用モータ11を制御してエンドレスベルト2を回転させる。これによりエンドレスベルト2は右方向に移動することになる。ここで、制御部10は、エンドレスベルト2の回転開始に基づいて、右方向移動時間の計測を開始する。
ステップS13では、制御部10は、ベルト位置判定センサ6の出力信号がH信号、すなわちエンドレスベルト2を検出するまで、エンドレスベルト2の右方向への移動を継続させて、検出されるとステップS14に移行し、エンドレスベルト2の回転が停止するように、搬送用モータ11を制御する。ここで、制御部10は、エンドレスベルト2の回転停止に基づいて、右方向移動時間の計測を停止し、記憶部15に記憶させる。
左方向移動時間及び右方向移動時間が記憶部15に記憶されると、制御部10は、ステップS15に移行して、仮の原点位置を算出する。ここで、上流側固定位置をL、下流側固定位置をM、左方向移動時間をT1、右側移動時間をT2とすると、仮の原点位置=(T1/(T1+T2))×(M−L)+Lで算出される。
このように、仮の原点位置が算出されると、制御部10はステップS16に移行して、ループカウンタに1を加えて、ループカウンタが所定値に達していない場合にはステップS2に移行して、達した場合にはステップS17に移行する。例えば、本実施形態では所定値は「4」である。
ステップS17では、ループカウンタが「4」に達した場合の、仮の原点位置をベルト直進位置として確定する。
次に、ベルト直進位置が確定された後に行われる最少移動量検出制御について説明する。
制御部10は、最少移動量検出制御時になると、軸受用モータ12を制御して、移動軸受けをベルト直進位置に移動させる。その後、制御部10は搬送用モータ11及び軸受用モータ12を制御して、エンドレスベルト2を回転させながら移動軸受けを上流側に向けて移動させる。この移動時にベルト位置判定センサ6の検出結果が変化すると、制御部10は軸受用モータ12及び軸受用モータ12を停止させて、その際の移動量を上流側の最少移動量(−A)とする。下流側についても、移動軸受けの移動方向を反対にして同様の制御を行うことで下流側の最少移動量(+A)を検出する。このように検出された上流側及び下流側の最少移動量を、制御部10は基本移動量として記憶部15に記憶させる。
次に、位置ずれ補正制御について、図5及び図6のフローチャートを参照に説明する。なお、位置ずれ補正制御時においては、制御部10は搬送用モータ11を制御してエンドレスベルト2を回転させている。ただし、画像記録時においては、搬送は記録ヘッドの走査時毎に間欠搬送させる。そして、搬送時にのみ位置ずれ補正制御は行われて、搬送休止時には位置ずれ補正制御も休止する。
図5は、従動ローラ4の傾きに対してエンドレスベルト2がスムーズに左右方向に移動する場合の位置ずれ補正制御を示すフローチャートである。図5に示すように、位置ずれ補正制御が開始されると、制御部10は、上述したエンドレスベルト2の位置検出を行って、ベルト位置判定センサ6の検出結果を基に、エンドレスベルト2の位置を判断する(ステップS21)。
このステップS21で、エンドレスベルト2の位置が左方向にずれていると判断した場合には、制御部10は、ステップS22に移行して軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを−Aだけ移動させて、従動ローラ4を傾かせる。これにより、エンドレスベルト2がベルト位置判定センサ6に接近するように、図1における右方向(矢印E)に移動することになる。このように、従動ローラ4が傾くと、制御部10は、ステップS23に移行して、再度エンドレスベルト2の位置検出を行う。制御部10は、このステップS23を、エンドレスベルト2が基準位置に戻るまで繰り返し、基準位置に戻ったらステップS26に移行する。
また、ステップS21で、エンドレスベルト2の位置が右方向にずれていると判断した場合には、制御部10は、ステップS24に移行して軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを+Aだけ移動させて、従動ローラ4を傾かせる。これにより、エンドレスベルト2がベルト位置判定センサ6から退避するように、図1における左方向(矢印G)に移動することになる。このように、従動ローラ4が傾くと、制御部10は、ステップS25に移行して、再度エンドレスベルト2の位置検出を行う。制御部10は、このステップS25を、エンドレスベルト2が基準位置に戻るまで繰り返し、基準位置に戻ったらステップS26に移行する。
ステップS21、ステップS23及びステップS25でエンドレスベルト2の位置が基準位置にあると判断してステップS26に移行すると、制御部10は、軸受用モータ12を制御して、移動軸受けをベルト直進位置に戻し、従動ローラ4を平行角度に傾かせる。ここでの移動軸受けの移動速度と、ステップS23、ステップS24での移動速度が同速度であると、オーバーシュートして、エンドレスベルト2を基準位置に留まらせることができないために、ステップS26での移動軸受けの移動速度は、ステップS23、ステップS24の移動速度よりも高速度に設定することが好ましい。そして、従動ローラ4が平行角度になると、制御部10は、移動軸受けが移動しないように軸受用モータ12を停止させる。その後、制御部10は、ステップS21に移行して、エンドレスベルト2が再度基準位置からずれることを検出し続ける。
ここで、ステップS22、ステップS24で、従動ローラ4を傾けたにもかかわらず、ステップS23、ステップS25でのエンドレスベルト2の位置検出時に、基準時間以上経過しても、基準位置に復帰しない場合には、駆動ローラ3及び従動ローラ4に付着したエンドレスベルト2の摩耗粉やゴミ等の汚れによってエンドレスベルト2が滑り、左右方向へスムーズに移動できなくなっている。このため、ステップS23、ステップS25で基準時間以上経過しても、エンドレスベルト2が基準位置に復帰しない場合には、制御部10は、滑りの原因が取り除かれるまで図6に示すフローチャートに沿った位置ずれ補正制御を行う。なお、基準時間は、少なくともエンドレスベルト2の位置検出時における所定時間よりも長く設定されていることが好ましい。
図6は、エンドレスベルト2の滑りが発覚した場合の位置ずれ補正制御を示すフローチャートである。図6に示すような位置ずれ補正制御が開始されると、制御部10は、現在のベルト直進位置を記憶部15に記憶させる(ステップS31)。ここで、記録媒体搬送装置1の納品後、一度も位置ずれ補正制御が行われてない場合には、予め記憶部15に記憶されたベルト直進位置のままでよい。
その後、制御部10は、エンドレスベルト2の位置検出を行って、ベルト位置判定センサ6の検出結果を基に、エンドレスベルト2の位置を判断する(ステップS32)。
このステップS32で、エンドレスベルト2の位置が左方向にずれていると判断した場合には、制御部10はステップS33に移行して、軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを−Aから−Bに向けて徐々に移動させながらベルト位置検出を行う。つまり、滑り発覚後の位置ずれ補正制御では、移動軸受けの移動量が基本移動量よりも徐々に大きくなっているために、従動ローラ4の傾きを大きくさせてエンドレスベルト2を左右方向に移動させやすくしている。このように、従動ローラ4の傾きを大きくさせてれば、いずれかの角度でエンドレスベルト2が右方向に移動し、結果として基準位置に復帰する。基準位置に復帰すれば、制御部10はステップS35に移行する。
また、ステップS32で、エンドレスベルト2の位置が右方向にずれていると判断した場合には、制御部10はステップS34に移行して、軸受用モータ12を制御し、移動軸受けを+Aから+Bに向けて徐々に移動させながらベルト位置検出を行う。このステップS34においても、ステップS33と同様に、移動軸受けの移動量が基本移動量よりも徐々に大きくなっているために、従動ローラ4の傾きが大きくなって、いずれかの角度でエンドレスベルト2が左方向に移動し、結果として基準位置に復帰する。基準位置に復帰すれば、制御部10はステップS35に移行する。
なお、ステップS33、ステップS34で、エンドレスベルト2が基準位置に復帰する以前に、移動軸受けが−B又は+Bに達してしまうと、これ以上従動ローラ4を傾かせることができないために、制御部10は、モニタ14を制御して、不具合が生じたことを促す警告をモニタ14に表示させて、作業者に報知する。なお、不具合が生じていることを促す警告としては、駆動ローラ3及び従動ローラ4が汚れていることを促す情報や、駆動ローラ3及び従動ローラ4の清掃を促す情報などを警告することが挙げられる。また、基準時間が経過しても、ベルト位置判定センサ6の検出結果が変化せずに、かつ、リミットセンサ5,7の検出結果が、正常に稼動させることのできる範囲にエンドレスベルト2があると検出した場合にのみ、警告をモニタ14に表示させれば、エンドレスベルト2が正常に稼動できる範囲から逸脱する以前に、警告を作業者に知らせることができる。エンドレスベルト2が正常に稼動できる範囲に収まっていれば、画像記録を継続させることができるが、逸脱してしまうとそれ以上画像記録を継続できない。つまり、逸脱した場合においては画像記録が途中で停止されるために、それまで使用した記録媒体Pやインクが無駄になってしまうが、上述したように逸脱以前に警報がなされれば、画像記録の継続状態を維持したまま、不具合の対処が行えることになる。したがって、記録媒体Pやインクの損失を抑制できる。
ステップS32、ステップS33及びステップS34でエンドレスベルト2の位置が基準位置にあると判断してステップS35に移行すると、制御部10は、現在の移動軸受けの位置、つまりエンドレスベルト2が基準位置に復帰したときの移動軸受けの位置と、位置ずれを検出した時点でのベルト直進位置との中間値を新しいベルト直進位置とし、ステップS36に移行する。
ステップS36では、制御部10は、現在の移動軸受けの位置をベルト直進位置として記憶部15に記憶させ、ステップS37に移行する。
ステップS37では、制御部10は軸受用モータ12を制御して、移動軸受けをベルト直進位置に移動させて、従動ローラ4を平行角度に傾かせる。そして、従動ローラ4が平行角度になると、制御部10は、移動軸受けが移動しないように軸受用モータ12を停止させる。その後、制御部10は、ステップS32に移行して、エンドレスベルト2が再度基準位置からずれることを検出し続ける。
以上のように、本実施形態の記録媒体搬送装置1によれば、エンドレスベルト2における非直線状に形成された右端部21に対向するように、二値センサからなるベルト位置判定センサ6が配置されているので、エンドレスベルト2が基準位置からずれていなければ、ベルト位置判定センサ6は所定時間内にエンドレスベルト2の検出及び非検出を繰り返すことになる。このように二値センサの検出結果を、「ベルト検出継続」、「ベルト非検出継続」、「ベルト検出/非検出繰り返し」という具合に3値化することによって、二値センサであっても、エンドレスベルト2のずれ方向を検出することができる。
そして、軸受用モータ12及び移動軸受けからなるベルト移動部は、3値化された二値センサの検出結果に基づいて、エンドレスベルト2を移動させていて、検出結果が「ベルト検出/非検出繰り返し」になれば、ベルト移動部が停止させられるので、二値センサを使用した場合においてもずれ補正の正確性を高めることができる。
また、エンドレスベルト2を左右方向に移動させることのできる最少移動量を基本移動量としているので、この基本移動量に基づいてずれ補正が行われていれば、エンドレスベルト2を移動させつつも、張力が急激に変動することがなく、エンドレスベルト2のシワを防止したり、搬送方向Cの位置精度に対する影響を抑制したりすることができる。
そして、基準時間が経過しても、ベルト位置判定センサ6の検出結果が変化しない場合には、基本移動量よりも大きい移動量を基にして、ベルト移動部が制御されるので、駆動ローラ3及び従動ローラ4の汚れが僅かであればエンドレスベルト2を移動させることができ、駆動ローラ3及び従動ローラ4が汚れた場合においてもずれ補正を行うことが可能となる。
さらに、基準時間が経過しても、ベルト位置判定センサ6の検出結果が変化しない場合には、駆動ローラ3及び従動ローラ4の清掃を促す情報がモニタ14から報知されるので、ベルト位置判定センサ6の検出結果を基にして駆動ローラ3及び従動ローラ4の汚れを報知することができる。
そして、インクジェット記録装置によって画像が記録される記録媒体に対しては、エンドレスベルト2の絶対位置自体が異なったとしても画像に影響をおよぼさないために、上記の記録媒体搬送装置1がインクジェット記録装置に搭載されていれば、ずれの偏差を小さくすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、エンドレスベルト2を張設し、回転させるローラが駆動ローラ3と従動ローラ4との2本からなる場合を例示したが、3本以上であってもよい。3本以上のローラを使用した場合、ベルト移動部が、複数のローラのうち、少なくとも1つのローラの一端部を他のローラの一端部に対して相対的に移動させれば、エンドレスベルト2に対する張力を変動でき、エンドレスベルト2を左右方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、作業者に種々の情報を報知する報知手段として、モニタ14を例示したが、これ以外にも、例えば点灯式光源や、文字表示盤などの視覚式報知装置や、スピーカ等の聴覚式報知装置などが挙げられる。
本実施形態の記録媒体搬送装置の概略構成を表す上面図である。 図1の記録媒体搬送装置の主制御構成を表すブロック図である。 図1の記録媒体搬送装置に備わるエンドレスベルトの位置が変動した状態を表す説明図であり、(a)は基準位置から左方向にずれた場合、(b)は基準位置にある場合、(c)は基準位置から右方向にずれた場合である。 図1の記録媒体搬送装置で行われる平行位置検出制御を示すフローチャートである。 図1の記録媒体搬送装置で行われる滑り発覚前の位置ずれ補正制御を示すフローチャートである。 図1の記録媒体搬送装置で行われる滑り発覚後の位置ずれ補正制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 記録媒体搬送装置
3 駆動ローラ(ローラ)
4 従動ローラ(ローラ)
6 ベルト位置判定センサ(二値センサ)
10 制御部
12 軸受用モータ(ベルト移動部)
14 モニタ(報知手段)
15 記憶部
P 記録媒体

Claims (7)

  1. 少なくとも一方の側端部が非直線状に形成されたエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトを張設し、回転させることで前記エンドレスベルト上の記録媒体を搬送させる複数のローラと、
    前記複数のローラのうち、少なくとも1つのローラの一端部を他のローラの一端部に対して相対的に移動させることで、前記エンドレスベルトに対する張力を変動させて、前記エンドレスベルトを回転方向に対して直交する方向に移動させるベルト移動部と、
    前記非直線状に形成された前記エンドレスベルトの側端部に対向するように配置されて、前記エンドレスベルトの有無を検出する光学式の二値センサと、
    前記ベルト移動部による前記ローラの基本移動量を記憶する記憶部と、
    前記二値センサの検出結果を基に前記ベルト移動部を制御して、前記エンドレスベルトのずれを補正する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記ベルト移動部によって前記少なくとも1つのローラの一端部を移動させながら、前記二値センサの検出結果を基にして、前記エンドレスベルトを前記直交する方向に移動させることのできる最少移動量を検出し、前記最少移動量を前記基本移動量として前記記憶部に記憶させ、
    前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
    前記二値センサが所定時間継続して前記エンドレスベルトを検出している場合には、前記エンドレスベルトを前記二値センサから退避させるように、前記記憶部に記憶された前記基本移動量を基にして前記ベルト移動部を制御し、前記二値センサが所定時間継続して前記エンドレスベルトを検出していない場合には、前記エンドレスベルトを前記二値センサに接近するように、前記記憶部に記憶された前記基本移動量を基にして前記ベルト移動部を制御し、前記二値センサが所定時間内に前記エンドレスベルトの検出及び非検出を繰り返している場合には、前記ベルト移動部を停止させるように制御することを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 請求項記載の記録媒体搬送装置において、
    前記制御部は、前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
    前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化しない場合には、前記基本移動量よりも大きい移動量を基にして、前記ベルト移動部を制御することを特徴とする記録媒体搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載の記録媒体搬送装置において、
    作業者に種々の情報を報知する報知手段を備え、
    前記制御部は、前記エンドレスベルトのずれ補正時に、
    前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化しない場合には、不具合が生じていることを促す警告を報知手段によって報知させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  4. 請求項記載の記録媒体搬送装置において、
    前記制御部は、前記不具合が生じている警告として、前記ローラが汚れている情報を、前記報知手段によって報知させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  5. 請求項記載の記録媒体搬送装置において、
    前記制御部は、前記不具合が生じている警告として、前記ローラの清掃を促す情報を、前記報知手段によって報知させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置において、
    前記二値センサの両側方に配置され、正常に稼動させることのできる範囲に前記エンドレスベルトがあるか否かを検出する一対のリミットセンサを備え、
    前記制御部は、前記所定時間よりも長い基準時間が経過しても、前記二値センサの検出結果が変化せずに、かつ、前記リミットセンサの検出結果が、前記正常に稼動させることのできる範囲に前記エンドレスベルトがあると検出した場合にのみ、前記警告を前記報知手段によって報知させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置において、
    インクジェット記録装置に搭載されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
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