JP4555658B2 - リンクの製法 - Google Patents

リンクの製法 Download PDF

Info

Publication number
JP4555658B2
JP4555658B2 JP2004301812A JP2004301812A JP4555658B2 JP 4555658 B2 JP4555658 B2 JP 4555658B2 JP 2004301812 A JP2004301812 A JP 2004301812A JP 2004301812 A JP2004301812 A JP 2004301812A JP 4555658 B2 JP4555658 B2 JP 4555658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butt
spacer
link
bush
abutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004301812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006112551A (ja
Inventor
孝信 井手
康裕 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamashita Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yamashita Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamashita Rubber Co Ltd filed Critical Yamashita Rubber Co Ltd
Priority to JP2004301812A priority Critical patent/JP4555658B2/ja
Publication of JP2006112551A publication Critical patent/JP2006112551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4555658B2 publication Critical patent/JP4555658B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

この発明は、自動車用のサスペンション等に用いられる各種リンクの製法に関する。
アーム部とその端部に摩擦撹拌接合されたブッシュ取付用ブラケットを有するリンクは公知である。また、ブッシュ取付用ブラケットを複数個分連続した一体部材とし、この一体部材に予め定寸カットされたアーム部複数を段差状に嵌合し、この段差状をなす嵌合部が一直線状をなして連続するように横並びに配置して、各嵌合部の上を連続して摩擦撹拌接合し、その後、一体部材の隣り合うブッシュ取付用ブラケット間及び隣り合うアーム部間の結合をカットして各リンクを分離することが公知である(特許文献1参照)。
また、両ブッシュ取付用ブラケットに支持されたブッシュの中心軸線方向を互いに90°ずらせて配置することを要求されることがある。この場合の製法として、軽合金を用いて全体形状を一度に押出成形し、その後中間部で90°ねじることにより両ブッシュ取付用ブラケットの軸線を90°ずらせたものもある(特許文献2参照)。
さらに、ブッシュ取付用ブラケットにアーム部の長手方向端部を嵌合して仮組した仮組体を複数個横並びに配置し、ブッシュ取付用ブラケットとアーム部の嵌合によって形成された突き合わせ部を一直線状に連続させ、これら複数の突き合わせ部を一度に摩擦撹拌接合し、その後、隣り合う突き合わせ部間における結合部をカットして各リンク毎に分断することが開示されている。また、隣り合う仮組体間にスペーサーを介在させ、結合後にスペーサーをカットすることも公知である(特許文献3、4参照)。
ここで横並びとは、ブッシュ取付用ブラケットとアーム部を結合線方向へ並べることをいう。
特開平11−101285号公報 特開平6−255332号公報 特開平11−99415号公報 特開平11−101286号公報
ブッシュ取付用ブラケットとアーム部を摩擦撹拌接合で結合しようとすれば、回転工具が移動する面(工具移動面とする)が段差になっていると実際上困難であり、工具移動面は段差のない面一になっていることが実際上必要である。また、結合を省略するため複数部分を分割せず、全体形状を一度に押出成形してその後所定幅毎にカットすることも考えられるが、このようにすると、押し出し型は少なくとも押し出す形状に外接する円形にしなければならないので、かなり大型で、扱いにくく高価なものとなり、実際的ではないから、容易に製造できる方法が望まれている。
また、アーム部の両端側に設けられる各ブッシュの中心軸線を異ならせる場合、公知例のようにねじって軸線方向をずらせるとすれば、その後に熱処理等が必要になるため、コスト高になるので、できればこのような処理を不要にすることも望まれる。さらに、ブッシュ取付用ブラケットとアーム部を嵌合により仮組してから結合する方法では、仮組工程分だけ工数が多くなる。したがって、種々な形状に対応できる効率的な製造方法が望まれている。
そこで本願発明はこれらの解決を目的とする。
上記課題を解決するため本願のリンクの製法に係る請求項1の発明は、アーム部と、その長手方向端部に結合されたブッシュ取付用ブラケットとを備えたリンクであってアーム部の長手方向へ複数に分割し、各分割端部間を突き合わせて突き合わせ部とした突き合わせセットとし、この突き合わせセットを複数個用意し、各突き合わせセットを前記両端のブッシュ取付用ブラケットのいずれか一方側の中心軸線方向へ横並びに配置し、かつ隣り合う各突き合わせ部間に前記スペーサーを挟むように配置し、前記突き合わせ部に沿って摩擦撹拌接合することにより各突き合わせセットの分割部間を連続して結合し、その後、前記スペーサーを除去して各突き合わせセット毎に分離するリンクの製法において、
前記各突き合わせセットの横並び配置状態にて、
前記突き合わせセットはそれぞれ、前記突き合わせ部近傍部表面が面一の平面である工具移動面をなし、
この工具移動面に臨む前記突き合わせ部は直線状をなし、
各突き合わせセットの突き合わせ部は一直線状に配置され、
前記スペーサーは、前記突き合わせ部の延長線と重なる位置に配置され、
かつ前記スペーサーの表面を、前記各突き合わせセットの工具移動面と面一の平面とすることにより、各突き合わせセット間のスペーサー上を、前記各突き合わせセットにおける前記突き合わせ部が形成されている工具移動面と面一で連続する工具移動面とし、
これらの各突き合わせセット及びスペーサーの前記工具移動面上にて、摩擦撹拌接合の回転工具を前記突き合わせ部の延長線上で移動させることにより、前記突き合わせ部上を摩擦撹拌接合することを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記スペーサーを、横並べされた前記複数の突き合わせセットのうち、横並び方向両側の各外側にも配置し、突き合わせ部の延長線上における一端側のスペーサーから摩擦撹拌接合を開始し、他方側端部のスペーサーで終了させることを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項1又は2において、前記分割部は、前記ブッシュ取付用ブラケットの一方と取付突部を一体にした第1の部分と、他方のブッシュ取付用ブラケットとアーム部とを一体にした第2の部分とに長手方向へ2分割したものであり、
第1及び第2の部分をそれぞれ別々に複数個分の長さとなるように押出成形して押し出し素材を形成してから、
各押し出し素材を第1及び第2の部分の幅となる所定のカット幅W1・W2で押出方向へ定寸カットしたものであり、
第2の部分におけるアーム部のブッシュ取付用ブラケットが設けられている側と反対側の端部に設けられた接続用端部を前記第1の部分の取付突部と突き合わせて前記突き合わせ部を形成することを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項3において、前記第1及び第2の部分の前記結合前に、前記各ブッシュ取付用ブラケットに対してゴムブッシュを加硫接着したことを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項3又は4において、前記第1及び第2の部分を突き合わせる際に、前記各ブッシュ取付用ブラケットに支持されるブッシュの中心軸線1・2の方向が互いにずれるようにして突き合わせることを特徴とする。
請求項6の発明は上記請求項3〜5のいずれかにおいて、前記アーム部両端のブッシュ取付用ブラケットを径が大小に異なるものとし、一方の大径をなすブッシュ取付用ブラケットと取付突部を一体にして第1の部分とし、他方の小径をなすブッシュ取付用ブラケットとアーム部とを一体にして第2の部分にするとともに、
前記第2の部分は、前記定寸カット面にて、アーム部の幅がブッシュ取付用ブラケットよりも狭くなる部分を備え、
前記接続用端部は前記アーム部の狭い部分の幅よりも拡大されている部分を備える
ことを特徴とする。
請求項7の発明は上記請求項6において、前記所定のカット幅W1及びW2は互いに異なって、W1>W2であり、
前記取付突部と前記接続用端部の各接合面は、矩形の平坦面であり、
それぞれ長辺がカット幅W1、短辺がカット幅W2をなす同形・同寸であり、
前記各ブッシュの中心軸線を90°ずらして前記第1及び第2の部分を突き合わせるとき、互いが一致して面一に突き合わされることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、長手方向へ複数に分割した各分割部の端部間を表面が面一の工具移動面をなすように突き合わせ、この突き合わせた状態のセットを複数個横並びに配置し、かつ隣り合う各突き合わせ部が連続する一直線状になるように配置し、この突き合わせ部に沿って摩擦撹拌接合により各分割部間を連続して結合し、その後、隣接する前記突き合わせ部間の結合部をカットして各リンク毎に分離するので、従来のように嵌合による仮組み作業を不要として突き合わせだけで多数を一度に組み立てることができるので生産効率が向上する。
また、複数の長手部材を横並びにして一度に一体化できる。しかも摩擦撹拌接合による結合作業を一度に行うことができるので、生産効率が向上する。
さらに、各セット間で第1の部分と第2の部分の突き合わせ部の延長線と重なる位置にスペーサーを設けたので、各セット間における工具移動面を連続する面一な平面にし、実質的に摩擦撹拌接合を可能にする。スペーサーは摩擦撹拌接合後容易に除去でき、このとき隣り合う結合部を分離できる。
請求項2の発明によれば、横並びに配設されたセット全体の最も外側にもスペーサーを配置したので、突き合わせ部の延長線上における一方側端部のスペーサーから摩擦撹拌接合を開始し、他方側端部のスペーサーで終了させるとともに、摩擦撹拌接合後にスペーサーを除去することにより、摩擦撹拌接合の始点と終点を除去することができ、製品の仕上がり外観を良好にする。
請求項の発明によれば、一方のブッシュ取付用ブラケットとアーム部を一体にした第1の部分と、他方のブッシュ取付用ブラケットと接合用の突部を一体にした第2の部分とを別々に押出成形するので、押し出し型を小さくすることができる。
また、第1の部分と第2の部分を面一に突き合わせるので、突き合わせ部を含むその近傍部表面を面一の工具移動面とすることができ、この突き合わせ部に沿って容易かつ確実に摩擦撹拌接合できる。しかも、接合部が一カ所で済むため、摩擦撹拌接合作業も容易である。
請求項の発明によれば、接合前にブッシュ取付用ブラケットへゴムブッシュを加硫接着したので、多数個取りが可能になり、生産効率が向上する。しかも、摩擦撹拌接合によりゴムブッシュを設けた後でも接合を可能にする。
請求項の発明によれば、第1及び第2の部分を突き合わせる際に、前記各ブッシュ取付用ブラケットに支持されるブッシュの中心軸線方向が互いにずれるようにして突き合わせることにより、両端のブッシュ取付用ブラケットで支持されるブッシュの中心軸線をずらしたリンクを容易に製造できる。したがって従来のような押出成形後における塑性加工(曲げ加工)や熱処理等を不用にできる。
以下、図面に基づいて第一の実施形態を説明する。図1は本願発明によって得られる自動車のサスペンションリンクの斜視図である。このリンク1は、その長手方向へ第1の部分2と第2の部分3とに2分割され、第1の部分2と第2の部分3を結合して全体を一体化している。
このリンク1は長手状部材をなし、その長手方向にて第1の部分2と第2の部分3に2分割され、これら第1の部分2と第2の部分3を突き合わせ部4にて結合一体化したものである。第1の部分2は大径の円筒形をなすブッシュ取付用ブラケット5と、その外周部の一部から外方へ一体に突出する取付突部6と、ブッシュ取付用ブラケット5のブッシュ取付穴5a内に一体化されたゴムブッシュ7を有する。
ゴムブッシュ7は内筒8と、この内筒8とブッシュ取付用ブラケット5を加硫接着して一体化する防振ゴム9を備える。ゴムブッシュ7の中心軸線C1はブッシュ取付用ブラケット5及び内筒8の中心軸線と一致する。符号10は取付突部6に設けられた肉抜き穴であり、中心軸線C1と同方向へ貫通形成されている。
第2の部分3は小径の円筒形をなすブッシュ取付用ブラケット11と、その外周部から径方向外方へ延出するアーム部12と、ブッシュ取付用ブラケット11に一体化されたゴムブッシュ13とを備える。ゴムブッシュ13は内筒14と、この内筒14とブッシュ取付用ブラケット11を加硫接着して一体化する防振ゴム15を備える。
ゴムブッシュ13はブッシュ取付用ブラケット11のブッシュ取付穴11a内に形成され、その中心軸線C2は、ブッシュ取付用ブラケット11及び内筒14の中心軸線と一致する。この中心軸線C2は中心軸線C1と90°ずれている。
符号16,17は肉抜き穴であり、中心軸線C2方向へアーム部12を貫通している。18は接合用端部であり、略矩形状で平坦な接合面を有し、アーム部12の端部へ一体に形成され、取付突部6の端面と同形、同寸をなし、面一に突き合わせられるようになっている。
図2はリンク1の正面図であり、ブッシュ取付用ブラケット5と内筒8は略同心円状をなす。ただし、内筒8をブッシュ取付用ブラケット5に対して偏心位置にすることは任意である。第2の部分3とアーム部12のカット幅W2(後述)は同じであり、内筒14の両端はカット幅W2よりも若干長くなっており、ブッシュ取付用ブラケット11の軸方向両側へ突出している。この突出量をt2とする。
図3は第1の部分2を破断して示すリンク1の平面図であり、ブッシュ取付用ブラケット5と取付突部6は第1の部分2のカット幅W1と同じであり、取付突部6と接合用端部18は面一に突き合わせられる。内筒8はカット幅W1よりも長く、ブッシュ取付用ブラケット5からその軸方向両側へ突出している。この突出量をt1とする。符号19はスペーサーであり、後述する接合時に設けられる。その厚さt3はほぼt1×2となっている。
次に、このリンク1の成形方法を示す。まず、第1の部分2及び第2の部分3を押出成形により形成する。図4はこの工程を示す。まず、(A)は第1の部分2のための第1押し出し素材20を押出成形する。この押し出し断面は第1の部分2の軸方向端面形状と同じである。
第1押し出し素材20はアルミ合金等の軽金属や適宜樹脂材料を用いて第1の部分2の複数個分の長さとなるように、長尺に押出成形され、その後カット幅W1にて定寸カットされて第1の部分2を得る。このとき、ブッシュ取付穴5a及び肉抜き穴10に相当する円筒穴25a及び角穴26aも連続して一体に形成される。
Bに示すように、第2の部分3のための第2押し出し素材30も同様である。第1押し出し素材20と同様材料を用いて、中心軸線C2方向へ第2の部分3の複数個分の長さとなるように長尺に押出成形され、その後カット幅W2にて定寸カットされて第2の部分3を得る。
第2押し出し素材30は、第2の部分3のブッシュ取付用ブラケット11,ブッシュ取付穴11a,アーム部12,肉抜き穴16,肉抜き穴17及び接合用端部18に相当する、ブッシュ取付用ブラケット31,円筒穴31a,アーム部32,肉抜き穴36,37及び接合端部38を連続一体に長尺状に形成される。
図5は第1の部分2と第2の部分3の結合工程を示し、まず、Aに示すように、ブッシュ取付用ブラケット5及びブッシュ取付用ブラケット11の各内側へ防振ゴム9及び防振ゴム15を加硫接着してゴムブッシュ7及びゴムブッシュ13を一体化した第1の部分2と第2の部分3を設け、それぞれの中心軸線C1と中心軸線C2を90°ずらせて取付突部6の端面と接合用端部18の端面を突き合わせる。この組合せを突き合わせセット40とする。
次に、Bに示すように、上記Aにて形成された突き合わせセット40を第1の部分2中心軸線C1方向へ複数個横並べして配設する。このとき、隣接する突き合わせセット40の突き合わせ部4上にスペーサー19を配置する。
スペーサー19の厚みt3は内筒8の突出量t1の2倍程度であるから(図3参照)、隣り合う第1の部分2を密に並べて、しかも隣り合う突き合わせセット40間における突き合わせ部4を連続して面一に接続する。
この状態で、突き合わせ部4の延長上に沿って一方側端部のスペーサー19上から他方側端部のスペーサー19に向かって一度に摩擦撹拌接合すると、全突き合わせセット40がスペーサー19を含めて一体に結合される。そこで、Cに示すように、スペーサー19をカットして除去すると、各リンク1ごとに分割され、中心軸線C1と中心軸線C2が直交して形成される。なお、図示状態で裏側となる突き合わせ部4を摩擦撹拌接合する場合には、全体を反転させてから接合することにより、表側と同様に一度の連続工程で摩擦撹拌接合することができる。
このとき、摩擦撹拌接合を、連続して一直線状をなす突き合わせ部4の延長上の一方側端部におけるスペーサー19上を始点とし、他方側端部のスペーサー19上にて終点を設ければ、スペーサー19をカットして除去することにより摩擦撹拌接合の始点と終点も除去される。
図6は摩擦撹拌接合工程における平面図であり、スペーサー19によって突き合わせ部4が連続する。なお、スペーサー19は隣り合う第2の部分3同士が干渉しないようにも設定される。
図7は摩擦撹拌接合工程を示す断面であり、取付突部6と接合用端部18の突き合わせ部4を挟む表面である工具移動面41及び42は面一をなす。そこで、この工具移動面41及び42上から突き合わせ部4の上へ摩擦撹拌接合する。
摩擦撹拌接合は公知の方法により、回転工具50のプローブ51を突き合わせ部4の両側における取付突部6及び接合用端部18の材料中へ溶融させながら押し込み、摩擦撹拌することになる。このため、接合する2部材が十分に摩擦撹拌されて強固な結合を得ることができる。
次に、本実施形態の作用を説明する。リンク1を長手方向へ第1の部分2と第2の部分3とに分割することにより、これらに相当する第1押し出し素材20と第2押し出し素材30を押出成形するので、押し出し型を小型化できる。したがって、製造上有利となる。
しかも、大径のブッシュ取付用ブラケット5を第1の部分2とし、小径のブッシュ取付用ブラケット11はアーム部12と一体化した第2の部分3としたので、第1の部分2と第2の部分3の押し出し型を近似した大きさに平準化することができる。
また、第1の部分2と第2の部分3を、中心軸線C1と中心軸線C2が互いに90°ずれるようにしてて突き合わせることにより、摩擦撹拌接合にて一体化できるので、ねじり加工する場合のように、その後の熱処理が不要となり、製造工数を削減してコストダウンが可能になる。
また、摩擦撹拌接合により結合するので、第1の部分2と第2の部分3にゴムブッシュ7及び13を一体化しておいても結合時の熱影響を防振ゴム9及び15へ与えることがない。したがって、ゴムブッシュ7及び13の形成に際して、複数を同時に形成する多数個取りが可能となるので、製造効率が向上する。
さらに、突き合わせセット40を複数個横並びにして突き合わせ部4を連続させるように配置することにより、一度の連続する摩擦撹拌接合により、同時に結合させることができるので、摩擦撹拌接合を効率化できる。
しかも、スペーサー19を介在させることにより、隣接する突き合わせセット40間の突き合わせ部4が断続する場合でも、スペーサー19により連続させることができ、一度の摩擦撹拌接合により連続して結合させることができる。
そのうえ、摩擦撹拌接合に際して、一直線状をなす突き合わせ部4の延長上の一方側端部におけるスペーサー19上を始点とし、他方側端部のスペーサー19上を終点にするとともに、その後にスペーサー19をカットして除去すれば、摩擦撹拌接合の始点と終点を除去することができ、製品の仕上がり外観を良好にする。
また、摩擦撹拌接合結合後の分離は隣り合う突き合わせセット40ごとに突き合わせ部4の延長部のみをカットすればよく、カット長を極力短くできる。スペーサー19を用いた場合もスペーサー19のカットで済むことになる。しかも、カットの切削工具の幅をスペーサー19の厚みt3とすれば一度のカットでスペーサー19の切除とリンク1の分離が可能になる。
さらに、突き合わせ部4を挟んで肉抜き穴10及び17が位置するので、これらの肉抜き穴10及び17によって、アーム部12の長手軸方向において突き合わせ部4の両側に応力緩和部が形成される。このため、アーム部12の長手軸方向へ荷重が入力すると、これらの弱体部にて変形が生じ、突き合わせ部4へ応力が集中しないよう応力を緩和する。このため、突き合わせ部4における結合強度が安定する。
応力緩和部は、貫通した肉抜き穴ではなく、薄肉部としてもよい。また突き合わせ部4の両側ではなく、いずれか一方側でもよい。ただし、肉抜き穴10及び17を利用して応力緩和部を形成すれば、同時に軽量化を実現でき、しかも押出成形時に同時に形成できる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されず種々に変形や応用が可能であり、例えば、ブッシュ取付用ブラケット5又は11は必ずしも円筒形でなくてもよい。少なくともいずれか一方をU字形のヨークとしてもよい。また、中心軸線のずれは必ずしも90°ではなく、任意の角度にできる。
また、複数セットを横並べして一度に結合一体化せずに、1セット毎に結合してもよい。このようにすると結合後のカットによる分離工程が不用になる。
さらに、第1及び第2の部分からなる2分割ではなく、長手方向へ3以上に分割してもよい。この場合、例えば、長手方向両端のブッシュ取付用ブラケットとアーム部からなる3分割構成とし、それぞれの端部を面一に突き合わせて工具移動面を形成し、この上から摩擦撹拌接合することにより、従来のような嵌合による仮組を必要とせずに効率よく製造できる。しかも、複数セットを横並べして一度に摩擦撹拌接合することやスペーサーの使用を同様にすれば、量産性に優れた製法となる。
リンクの斜視図 リンクの平面図 リンクの正面図 押出成形を示す図 結合工程を示す図 同上平面図 摩擦撹拌接合を示す図
符号の説明
1:リンク、2:第1の部分、3:第2の部分、4:接合部、5:ブッシュ取付用ブラケット、6:取付突部、7:ゴムブッシュ、8:内筒、9:防振ゴム、10:肉抜き穴、11:ブッシュ取付用ブラケット、12:アーム部、13:ゴムブッシュ、14:内筒、15:防振ゴム、16:肉抜き穴、17:肉抜き穴、18:接合用端部、19:スペーサー、20:第1押し出し素材、30:第2押し出し素材、40:突き合わせセット

Claims (7)

  1. アーム部と、その長手方向端部に結合されたブッシュ取付用ブラケットとを備えたリンクであってアーム部の長手方向へ複数に分割し、各分割端部間を突き合わせて突き合わせ部とした突き合わせセットとし、この突き合わせセットを複数個用意し、各突き合わせセットを前記両端のブッシュ取付用ブラケットのいずれか一方側の中心軸線方向へ横並びに配置し、かつ隣り合う各突き合わせ部間に前記スペーサーを挟むように配置し、前記突き合わせ部に沿って摩擦撹拌接合することにより各突き合わせセットの分割部間を連続して結合し、その後、前記スペーサーを除去して各突き合わせセット毎に分離するリンクの製法において、
    前記各突き合わせセットの横並び配置状態にて、
    前記突き合わせセットはそれぞれ、前記突き合わせ部近傍部表面が面一の平面である工具移動面をなし、
    この工具移動面に臨む前記突き合わせ部は直線状をなし、
    各突き合わせセットの突き合わせ部は一直線状に配置され、
    前記スペーサーは、前記突き合わせ部の延長線と重なる位置に配置され、
    かつ前記スペーサーの表面を、前記各突き合わせセットの工具移動面と面一の平面とすることにより、各突き合わせセット間のスペーサー上を、前記各突き合わせセットにおける前記突き合わせ部が形成されている工具移動面と面一で連続する工具移動面とし、
    これらの各突き合わせセット及びスペーサーの前記工具移動面上にて、摩擦撹拌接合の回転工具を前記突き合わせ部の延長線上で移動させることにより、前記突き合わせ部上を摩擦撹拌接合することを特徴とするリンクの製法。
  2. 前記スペーサーを、横並べされた前記複数の突き合わせセットのうち、横並び方向両側の各外側にも配置し、突き合わせ部の延長線上における一端側のスペーサーから摩擦撹拌接合を開始し、他方側端部のスペーサーで終了させることを特徴とする請求項1に記載したリンクの製法。
  3. 前記分割部は、前記ブッシュ取付用ブラケットの一方と取付突部を一体にした第1の部分と、他方のブッシュ取付用ブラケットとアーム部とを一体にした第2の部分とに長手方向へ2分割したものであり、
    第1及び第2の部分をそれぞれ別々に複数個分の長さとなるように押出成形して押し出し素材を形成してから、
    各押し出し素材を第1及び第2の部分の幅となる所定のカット幅W1・W2で押出方向へ定寸カットしたものであり、
    第2の部分におけるアーム部のブッシュ取付用ブラケットが設けられている側と反対側の端部に設けられた接続用端部を前記第1の部分の取付突部と突き合わせて前記突き合わせ部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載したリンクの製法。
  4. 前記第1及び第2の部分の前記結合前に、前記各ブッシュ取付用ブラケットに対してゴムブッシュを加硫接着したことを特徴とする請求項3に記載したリンクの製法。
  5. 前記第1及び第2の部分を突き合わせる際に、前記各ブッシュ取付用ブラケットに支持されるブッシュの中心軸線1・2の方向が互いにずれるようにして突き合わせることを特徴とする請求項3又は4に記載したリンクの製法。
  6. 前記アーム部両端のブッシュ取付用ブラケットを径が大小に異なるものとし、一方の大径をなすブッシュ取付用ブラケットと取付突部を一体にして第1の部分とし、他方の小径をなすブッシュ取付用ブラケットとアーム部とを一体にして第2の部分にするとともに、
    前記第2の部分は、前記定寸カット面にて、アーム部の幅がブッシュ取付用ブラケットよりも狭くなる部分を備え、
    前記接続用端部は前記アーム部の狭い部分の幅よりも拡大されている部分を備える
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載したリンクの製法。
  7. 前記所定のカット幅W1及びW2は互いに異なって、W1>W2であり、
    前記取付突部と前記接続用端部の各接合面は、矩形の平坦面であり、
    それぞれ長辺がカット幅W1、短辺がカット幅W2をなす同形・同寸であり、
    前記各ブッシュの中心軸線を90°ずらして前記第1及び第2の部分を突き合わせるとき、互いが一致して面一に突き合わされることを特徴とする請求項に記載したリンクの製法。
JP2004301812A 2004-10-15 2004-10-15 リンクの製法 Expired - Fee Related JP4555658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301812A JP4555658B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 リンクの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301812A JP4555658B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 リンクの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006112551A JP2006112551A (ja) 2006-04-27
JP4555658B2 true JP4555658B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=36381228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004301812A Expired - Fee Related JP4555658B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 リンクの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4555658B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019323A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Bridgestone Corp トルクロッド
JP6013146B2 (ja) * 2012-11-15 2016-10-25 住友理工株式会社 防振装置
KR101734715B1 (ko) 2015-12-11 2017-05-11 현대자동차주식회사 도그본 타입 리어 롤로드

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035235A (ja) * 1996-07-26 1998-02-10 Showa Alum Corp サスペンションアーム材
JPH11101285A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材の製造方法
JPH11101286A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材の製造方法
JPH11157317A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Unipres Corp リンク
JPH11190375A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材
JPH11347754A (ja) * 1998-06-11 1999-12-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 機械要素用部材及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035235A (ja) * 1996-07-26 1998-02-10 Showa Alum Corp サスペンションアーム材
JPH11101285A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材の製造方法
JPH11101286A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材の製造方法
JPH11157317A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Unipres Corp リンク
JPH11190375A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Tokai Rubber Ind Ltd ブッシュ装着用部材
JPH11347754A (ja) * 1998-06-11 1999-12-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 機械要素用部材及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006112551A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10472016B2 (en) Bicycle frame and manufacturing method thereof
JP6388538B2 (ja) 車両用のアーム部品とその製造方法
JP4881781B2 (ja) トルクロッドの製造方法
KR101500370B1 (ko) 자전거용 프레임 유닛 및 그 제작방법
JPH10316010A (ja) フレーム構造体
WO2014148513A1 (ja) サスペンションリンク及びその製造方法
US20070180698A1 (en) Link rod manufacturing method
WO2002024394A1 (en) Multi-piece extruded link arm
US20200010122A1 (en) Vehicle structural member and method for producing same
JP4555658B2 (ja) リンクの製法
US6908111B2 (en) Aluminum hollow bent member and vehicular member construction
US20080235946A1 (en) Link rod manufacturing method
JP2006136942A (ja) リンクロッドの製法
JP2010023713A (ja) 金属製アーム部材及びその製造方法
JP5595702B2 (ja) トルクロッド
JP6423492B1 (ja) 段付管部材及び段付管部材の製造方法
JPH1035235A (ja) サスペンションアーム材
JP2006136943A (ja) リンクロッドの製法
EP1977849A1 (en) Method of manufacturing a link rod by friction stir welding with forming slits at given intervalls on projection of the bracket material
JPH0558338A (ja) 車両のフレーム構造
JP4732109B2 (ja) 複数ワークの分離方法
KR101254050B1 (ko) 현가부재 및 그 제조방법
JPS6022580A (ja) 自動二輪車用車体フレ−ムとその製造方法
JPH11157317A (ja) リンク
JP2006112571A (ja) オフセットリンク及びその製法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees