JP4554641B2 - メタンハイドレート冷熱利用発電システム - Google Patents

メタンハイドレート冷熱利用発電システム Download PDF

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Description

本発明は、メタンハイドレート冷熱利用発電システムに関するものである。
近年、環境問題が重要視され、特に、炭酸ガスの排出に伴う地球温暖化防止のため、クリーンな燃料である天然ガスの利用促進が推奨されている。
天然ガスは、通常、LNG(液化天然ガス)として輸入されているが、天然ガスをLNGに転換するには大規模な冷凍設備や、多大な電力(約380kWh/t)を必要とするため、埋蔵量の多い大規模なガス田や、大電力を賄える特化された地域からの導入に限られている。
しかし、天然ガスの需要に応ずるために、上記以外の地域、例えば、中小規模のガス田などからの導入が望まれている。このような中小規模のガス田などの天然ガスは、ガス状のまま輸入される可能性もあり、その対応についても今から検討しておく必要がある。
一方、ガスの昼夜の需要バランスが偏っていることも事実であり、この点に関しては、ガスも電力と同じである。しかし、天然ガスを需要先や消費地に送給するガス供給事業者の立場からすれば、仮に、夜間に天然ガスの送給が可能であれば、需要量がほぼ決まっているため、ガスの需要先に応じて需要地の近郊に天然ガスと水との水和物であるガスハイドレートの製造及び貯蔵タンクを用意すると、ガス受入れ基地における過大なガスホルダーの設置が不要となり、ガス受入れ基地における設備投資を大幅に軽減することが可能となる。
この場合、ガス受入れ基地の抱える問題を各地に分散することになるが、その反面、需要地の特性(需要パターン)に応じたガスの供給が可能となる利点がある。特に、LNGではなく、ガス状で導入する場合には、極めて有効なガスの送給と貯蔵とが可能となる。
天然ガスをガスハイドレートにすると、天然ガスの体積は、約1/150〜1/170に縮小するが、仮に、これに相当する容積に天然ガスを圧縮して貯蔵する場合には、導管圧力が30ata(約2.9MPa)とすれば、約5倍の圧縮動力が必要となる。つまり、天然ガスを150気圧以上に圧縮する必要がある。
従って、天然ガスの圧縮貯蔵は、高圧容器を要するから極めて高価な設備が必要となるとともに、漏洩の危険がある。
ところで、導管圧力を30ataとしてガスハイドレートを製造する場合の所要動力と、天然ガスを30ataから150ata(約14.7MPa)まで昇圧する場合の所要動力とを比較して見ると、前者で2803kW、後者で1200kWとなり、前者より後者の方が有利となるが、前者のガスハイドレート製造手段を先に出願したメタンハイドレート冷熱利用発電システムと一体化することにより、前者の不利(冷凍機動力が圧縮機動力を上回ること)を解消することが可能となる。
本発明は、上記の知見に基づいたものであり、ガスハイドレートの冷熱を利用して高効率発電が計れるメタンガスハイドレート冷熱利用発電システムを提供することを目的とするものである。
請求項1に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムは、蒸気タービン及びガスタービンにより発電機を駆動する複合発電設備にメタンハイドレート貯槽を併設し、該メタンハイドレート貯槽内のメタンハイドレートが分解した時に生じた冷水を、前記ガスタービンに付随する吸気冷却器に導入して燃焼用吸気を冷却すると共に、夏期以外の期間においては、前記ガスタービンから排出される排ガスの一部を燃焼用吸気に混合させて年間を通じて燃焼用吸気を所定温度に保持するメタンハイドレート冷熱利用発電システムにおいて、前記ガスタービンに付随する吸気冷却器及びメタンハイドレート貯槽を含むループ状の閉回路を形成するとともに、該閉回路にメタンハイドレートの分解時に生じた冷熱を循環させ、かつ、メタンハイドレートの分解時に生じた余剰冷水を前記閉回路の系外に排出することを特徴とする。
請求項2に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムは、メタンハイドレート貯槽、蒸気タービン復水器及びガスタービン吸気冷却器によりループ状の閉回路を形成するとともに、該閉回路にメタンハイドレートの分解時に生じた冷熱を循環させることを特徴とする。
請求項3に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムは、ガス導入基地からガス消費地区に至るガス導管沿いにメタンハイドレート生成貯槽設備及び複合発電設備を設け、前記メタンハイドレート生成貯槽設備は、メタンハイドレート生成槽と、冷凍機と、熱交換器と、補給水タンクと、メタンハイドレート貯蔵タンクとから構成され、前記複合発電設備は、蒸気タービンと、発電機と、ガスタービン吸気冷却器と、吸気圧縮機と、燃焼器と、ガスタービンと、廃熱ボイラと、蒸気タービン復水器及び膨張タービンとから構成されたメタンハイドレート冷熱利用発電システムであって、前記メタンハイドレート生成貯槽設備に蓄えられた冷熱を、前記吸気冷却器及び蒸気タービン復水器に送給することを特徴とする。
請求項4に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムは、前記メタンハイドレート生成貯槽設備に蓄えられた冷熱がスラリー状のメタンハイドレートである。
上記のように、請求項1に係る発明は、複合発電システムにおいて、ガスタービンに付随する吸気冷却器にメタンハイドレート分解時に生じた冷水を導入して燃焼用吸気を冷却すると共に、夏期以外の期間においては、ガスタービンから排出される排ガスの一部を燃焼用吸気に混合させて年間を通じて燃焼用吸気を所定温度に保持するようにしたので、年間を通じてメタンハイドレート分解時の冷熱を有効に利用することが可能になり、ガスタービンを年間を通じて最高効率点で運転することができるとともに、温排水の問題も解消し、環境に悪影響を及ぼすことも皆無となった。
また、請求項4に係る発明は、メタンハイドレート生成貯槽内に蓄えた冷熱、すなわち、メタンハイドレートスラリーを吸気冷却器及び蒸気タービン復水器に送給するようにしたので、水で燃焼用空気や復水を冷却する場合に比べて発電機の出力が大幅に向上する。特に、メタンハイドレート生成貯槽内に蓄えた冷熱、すなわち、メタンハイドレートスラリーを蒸気タービン復水器に送給すると、水で冷却する場合に比べて蒸気タービンの排気圧力が大幅に低下し、発電機の出力が大幅に向上する。更に、本発明は、高圧の天然ガスを膨張タービンで膨張させるので、発電機の出力向上に寄与することとなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムの概略図である。
図1において、1は、複合発電装置であり、蒸気タービン2及びガスタービン3によって発電機4を駆動して発電するようになっている。このガスタービン3は、吸気冷却器5と、吸気圧縮機6と、燃焼器7と、膨張タービン8とから構成され、膨張タービン8の排ガスaを廃熱ボイラ9に導入して熱回収するようになっている。また、蒸気タービン2は、仕事後の蒸気bを復水器10に導入して液化させた後、復水cをポンプ11によって廃熱ボイラ9に給水するようになっている。そして、廃熱ボイラ9で発生した蒸気dは、蒸気タービン2に導入され、発電に供するようになっている。
一方、復水器10と、吸気冷却器5と、メタンハイドレート貯槽12と、ポンプ13とは、連通管14によって連通され、ループ状の閉回路15を構成している。この閉回路15には、吸気冷却器5を迂回するバイパス16が設けられている。17は、吸気導入管であり、燃焼用空気eを吸気冷却器5を経て吸気圧縮機6に導入するようになっている。この吸気導入管17には、吸気冷却器5より上流側において排気導入管18が接続しており、ガスタービン3から排出された排ガスaの一部が導入されるようになっている。排気導入管18は、ブロアー19を備えている。
上記メタンハイドレート貯槽12には、メタンハイドレートfが貯蔵されているが、メタンハイドレートfの分解によって得られたメタンgの一部は、配管20を通ってガスタービン燃焼器7に導入され、残りのメタンgは、配管20から分岐する枝管21を通って消費ゾーン(図示せず)に供給される。配管20は、ブースタ22を備えている。メタンハイドレート貯槽12の内部は、多孔板23によって上下に仕切られており、多孔板23上にメタンハイドレートfが貯蔵され、貯槽12の底部に冷水hが貯蔵されている。
この冷水hは、ポンプ13によって閉回路15内に送出され、先ず、復水器10にて蒸気タービン2から排出された蒸気bを復水させる。次に、吸気冷却器5にてガスタービン圧縮機6に導入される燃焼用空気eを設計温度(摂氏20℃)に冷却する。しかる後に、メタンハイドレート貯槽12に戻り、図示しないノズルから貯槽12内のメタンハイドレートf上に噴射され、メタンハイドレートfをメタンgと水hに分解させる。
メタンハイドレート貯槽12内で再生されたメタンgは、燃料として、その一部がガスタービン燃焼器7に供給され、残りのメタンgは、枝管21を経て消費ゾーン(図示せず)に供給される。メタンハイドレート分解時に生じた余剰冷水h′は、閉ループの枝管24から系外に排出される。この余剰冷水h′は、かなり低温(摂氏5℃)であるから、メタンハイドレート生成水として図示しない貯水槽に貯蔵される。
また、メタンハイドレート貯槽12の冷たい水hを、先ず最初に、復水器10に通水することにより復水器10の真空度が上がるため、復水器を海水などの常用の冷却水で冷却する場合に比べて蒸気タービン2の断熱熱落差を大幅に高めることが可能である。
復水器10を出た後の冷水hは、夏場のガスタービンの吸気温度を、平均気温である摂氏15〜20℃程度に冷却することが可能であり、蒸気タービン2及びガスタービン3の出力増大に寄与することができる。一般的に、冷水hは、夏場を除けば、吸気冷却器5を迂回するバイパス16を通って閉回路15に戻ることになるが、メタンハイドレート貯槽12の再生ガス量が同じであると仮定すると、冷水hが吸気冷却器5を通らないために、メタンハイドレートを分解させる分解熱量が不足する。
従って、本発明にあっては、吸気冷却器5に冷水hを、常時、流し続けると共に、夏場以外の冬期及び中間期においては、ガスタービンの膨張タービン8から排出される排ガスaの一部を燃焼用空気eに混合させ、吸気冷却器5の入口温度を一定に保持する。その結果、ガスタービン3は、年間を通じ、常に設計温度(例えば、摂氏15℃)で運転される。排ガスaの供給量は、排気導入管18に配設させた制御弁25によって調整される。
ガスタービン7の排ガスの一部が燃焼用空気に混入することによってガスタービン燃焼空気の酸素濃度は、新鮮な空気に比べて、若干、下がることになるが、ガスタービンの排ガス中の酸素濃度は、比較的高いことでもあり、燃焼上、問題がないと考えられる。
上記のように、本発明によれば、年間を通じ、メタンハイドレート分解時の冷熱を有効に利用することができる。その結果、ガスタービンを、年間を通じて最高効率点で運転することができる。また、温排水の問題も解消し、環境に悪影響を及ぼすこともない。
次に、本発明に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムの他の実施形態について説明する。
図3に示すように、ガス田31で採取した天然ガスgは、ガス圧送用ステーション32、パイプライン33及びガス前処理設備34を経て液化プラント35に送給され、液化天然ガス(以下、LNGという)となってLNGタンク36に貯蔵される。
LNGタンク36内のLNGは、LNGタンカー37により輸送され、ガス導入基地38側のLNGタンク39に貯蔵される。このLNGタンク39内のLNGは、LNGポンプ40で気化器41に送給され、高圧の天然ガスgに再生される。この高圧の天然ガスgは、ガス主幹線42を経て第1の工場44a及び発電所45aに送給される。
更に、ガス主幹線42に設けられた1段目のガバナー弁46aによって減圧された中圧の天然ガスg′は、枝管43を経て第2の工場44b及び発電所45bに送給される。更に、ガス主幹線42に設けられた2段目のガバナー弁46bによって減圧された低圧の天然ガスg″は、枝管43を経て一般家庭47及び業務施設48に送給される。
ところで、本発明では、第1の工場44aや発電所45aの近郊にガスハイドレート生成貯蔵設備12及び発電所1を設置するほか、消費地域A,B,C,〜の近郊にガスハイドレート生成貯蔵設備12及び発電所1を設置する。
一方、天然ガスgの一部は、ガスブースター49により昇圧され、海底パイプライン50を経て天然ガスバッファータンク51に送給される。この天然ガスバッファータンク51の天然ガスgは、ガス圧送用コンプレッサ52により圧送され、上記ガス主幹線42を経て工場44、発電所45、一般家庭47、業務施設48及び消費地域A,B,C,〜に送給される。その際、上記ガス圧送用コンプレッサ52は、夜間電力を使用して運転されるので、電力の平準化を計ることができる。また、上記発電所1で発電された電力は、上記工場44、一般家庭47、業務施設48及び消費地域A,B,C,〜に送電される。
上記のガスハイドレート生成貯蔵設備12及び発電所1は、図2に示すように構成されている。
ガスハイドレート生成貯蔵設備12は、メタンハイドレート生成槽61と、冷凍機62と、熱交換器63と、補給水タンク64と、メタンハイドレート貯蔵タンク65から構成され、夜間電力を使用して運転されている。
上記ガバナー弁46より上流側のガス主幹線42aから分岐した枝管66からメタンハイドレート生成槽61に天然ガスgが供給されるとともに、補給水タンク64内の水hが補給水ポンプ67によってメタンハイドレート生成槽61に供給されると、メタンハイドレート生成槽61内でメタンを主成分とする天然ガスと水の水和物であるメタンハイドレートfが生成される。
ここで、メタンハイドレート生成槽内の圧力及び温度としては、例えば、1〜4℃、30〜100気圧の範囲が好ましい。また、水hは、メタンハイドレート生成槽61に噴霧状態で供給することが好ましい。
このメタンハイドレート生成槽61内の水h及びメタンハイドレートfは、攪拌手段68により攪拌されてスラリーf′になるとともに、スラリー循環ポンプ69により導出される。そして、メタンハイドレート貯蔵タンク65に貯蔵されるとともに、その一部は、スラリー循環ライン70を経てメタンハイドレート生成槽61に戻される。このスラリー循環ライン70は、その途中に熱交換器63及び冷凍機62を備え、スラリー循環ライン70を循環するメタンハイドレートスラリーf′を所定温度に冷却する。また、メタンハイドレート貯蔵タンク65内でメタンハイドレートスラリーf′から分離した水hは、スラリー移送ポンプ71及び水循環ライン72により補給水タンク64に戻される。
一方、発電所である複合発電設備1は、蒸気タービン2と、発電機4と、ガスタービン吸気冷却器5と、吸気圧縮機6と、燃焼器7と、ガスタービン8と、廃熱ボイラ9と、蒸気タービン復水器10及び膨張タービン25から構成され、上記発電機4を、蒸気タービン2と、ガスタービン8及び膨張タービン25により駆動するようになっている。
更に、この複合発電設備1は、上記水循環ライン72と、上記ガバナー弁46より下流側のガス主幹線42bとを結ぶメタンハイドレート分解ライン73に、上記スラリー移送ポンプ71から上記ガス主幹線42b側に向かって、順次、ガスタービン吸気冷却器5、ガス分離器74、除湿器75、加熱器76及び膨張タービン25を配している。
しかして、メタンハイドレート貯蔵タンク65のメタンハイドレートスラリーf′をメタンハイドレート分解ライン73に送給すると、メタンハイドレートスラリーf′は、ガスタービン吸気冷却器5にて燃焼用空気eを冷却する一方、自分自身、水と天然ガスに分解する。この天然ガスgは、ガス分離器74で水hと分離した後、除湿器75を経て上記燃焼器7に供給される。この天然ガスgの一部は、加熱器76で加熱されて高圧となり、発電機4と軸を同じくする膨張タービン25を駆動した後、ガス主幹線42bを経て需要地又は消費地に供給される。
上記燃焼器7に供給された天然ガスgは、吸気圧縮機6で圧縮された燃焼用空気eと混合燃焼してガスタービン8に導入され、発電機4及び吸気圧縮機6を駆動する原動力となる。ガスタービン8を出た排ガスaは、廃熱ボイラ9に導入され、廃熱が回収される。廃熱ボイラ9で生じた高温高圧の蒸気dは、蒸気タービン2に導入され、発電に寄与する。蒸気タービン2を出た蒸気bは、蒸気タービン復水器10に導入され、冷却される。復水cは、図示しないポンプにより廃熱ボイラ9に戻される。
更に、この複合発電設備1は、上記水循環ライン72にガスタービン吸気冷却器5を迂回するバイパスライン77を配するとともに、このバイパスライン77に上記蒸気タービン復水器10及びガス分離器74を配しており、上記メタンハイドレート貯蔵タンク65のメタンハイドレートスラリーf′をバイパスライン77に送給すると、メタンハイドレートスラリーf′は、蒸気タービン復水器10にて廃熱ボイラ9から導出された蒸気bを冷却して復水させる一方、自分自身、水と天然ガスに分解する。この天然ガスgは、ガス分離器74で水hと分離した後、除湿器75を経て上記燃焼器7に供給される。一方、ガス分離器74で分離された水hは、ドレン移送ポンプ78により上記水循環ライン72に戻される。
本発明のメタンハイドレート冷熱利用発電システム(図1参照)と、従来の複合発電システムとを比較した。設定条件は、次の通りとした。
・ガスタービン基準吸気温度:摂氏15℃
・定格出力(発電端):20,000kW
・発電効率(発電端):31%
・排 気 流 量 :80kg/s
・排 気 温 度 :500℃
・燃 料 :天然ガス
その結果、本発明では、
・蒸気タービン出力 : 7,355kW
・ガスタービン出力 :18,000kW
・復水器圧力 :0.017ata
・ガスタービン吸気温度:20℃
となり、従来例では、
・蒸気タービン出力 : 5,980kW
・ガスタービン出力 :16,400kW
・復水器圧力 :0.075ata
・ガスタービン吸気温度:32℃
となり、本発明の方が従来例に比べて2975kW(=(7355+18000)−(5980+16400))だけ出力が増加した。
なお、発電出力増加分を、メタンハイドレート解離ガス量で割り算したメタン処理量当たりの値は、
((7355+18000)−(5980+16400))/15.5
=192kW/t(CH4
となり、メタンハイドレート生成単位にほぼ匹敵する結果となった。その結果、メタンハイドレートを生成するに要する動力を、ほぼ100%回収可能であることが分かった。
本発明に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムの概略図である。 本発明に係るメタンハイドレート冷熱利用発電システムの他の実施形態を示す概略図である。 図2のメタンハイドレート冷熱利用発電システムを含むガス供給事業全体の概略図である。
符号の説明
a 排ガス
e 燃焼用空気
f メタンハイドレート
h 冷水
2 蒸気タービン
3 ガスタービン
4 発電機
5 吸気冷却器

Claims (4)

  1. 蒸気タービン及びガスタービンにより発電機を駆動する複合発電設備にメタンハイドレート貯槽を併設し、該メタンハイドレート貯槽内のメタンハイドレートが分解した時に生じた冷水を、前記ガスタービンに付随する吸気冷却器に導入して燃焼用吸気を冷却すると共に、夏期以外の期間においては、前記ガスタービンから排出される排ガスの一部を燃焼用吸気に混合させて年間を通じて燃焼用吸気を所定温度に保持するメタンハイドレート冷熱利用発電システムにおいて、前記ガスタービンに付随する吸気冷却器及びメタンハイドレート貯槽を含むループ状の閉回路を形成するとともに、該閉回路にメタンハイドレートの分解時に生じた冷熱を循環させ、かつ、メタンハイドレートの分解時に生じた余剰冷水を前記閉回路の系外に排出することを特徴とするメタンハイドレート冷熱利用発電システム。
  2. メタンハイドレート貯槽、蒸気タービン復水器及びガスタービン吸気冷却器によりループ状の閉回路を形成するとともに、該閉回路にメタンハイドレートの分解時に生じた冷熱を循環させる請求項1記載のメタンハイドレート冷熱利用発電システム。
  3. ガス導入基地からガス消費地区に至るガス導管沿いにメタンハイドレート生成貯槽設備及び複合発電設備を設け、前記メタンハイドレート生成貯槽設備は、メタンハイドレート生成槽と、冷凍機と、熱交換器と、補給水タンクと、メタンハイドレート貯蔵タンクとから構成され、前記複合発電設備は、蒸気タービンと、発電機と、ガスタービン吸気冷却器と、吸気圧縮機と、燃焼器と、ガスタービンと、廃熱ボイラと、蒸気タービン復水器及び膨張タービンとから構成されたメタンハイドレート冷熱利用発電システムであって、前記メタンハイドレート生成貯槽設備に蓄えられた冷熱を、前記吸気冷却器及び蒸気タービン復水器に送給することを特徴とするメタンハイドレート冷熱利用発電システム。
  4. 前記メタンハイドレート生成貯槽設備に蓄えられた冷熱がスラリー状のメタンハイドレートである請求項3記載のメタンハイドレート冷熱利用発電システム。
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