JP4554146B2 - 回転式シリコンウエハ洗浄装置 - Google Patents

回転式シリコンウエハ洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4554146B2
JP4554146B2 JP2002276818A JP2002276818A JP4554146B2 JP 4554146 B2 JP4554146 B2 JP 4554146B2 JP 2002276818 A JP2002276818 A JP 2002276818A JP 2002276818 A JP2002276818 A JP 2002276818A JP 4554146 B2 JP4554146 B2 JP 4554146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed gas
silicon wafer
hydrogen
connecting pipe
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002276818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004119417A (ja
Inventor
忠弘 大見
泰雪 白井
巧 藤田
幸男 皆見
信一 池田
明弘 森本
幸司 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pre Tech Co Ltd
Fujikin Inc
Original Assignee
Pre Tech Co Ltd
Fujikin Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002276818A priority Critical patent/JP4554146B2/ja
Application filed by Pre Tech Co Ltd, Fujikin Inc filed Critical Pre Tech Co Ltd
Priority to US10/498,800 priority patent/US7103990B2/en
Priority to PCT/JP2003/011667 priority patent/WO2004036637A1/ja
Priority to CNB03801601XA priority patent/CN100359641C/zh
Priority to KR1020047011263A priority patent/KR100705344B1/ko
Priority to EP03808884A priority patent/EP1544902A1/en
Priority to CA002465875A priority patent/CA2465875A1/en
Priority to IL16179303A priority patent/IL161793A0/xx
Priority to AU2003264411A priority patent/AU2003264411A1/en
Priority to TW092125997A priority patent/TWI226661B/zh
Publication of JP2004119417A publication Critical patent/JP2004119417A/ja
Priority to IL161793A priority patent/IL161793A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4554146B2 publication Critical patent/JP4554146B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment
    • H01L21/67028Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like
    • H01L21/67034Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like for drying
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02041Cleaning
    • H01L21/02043Cleaning before device manufacture, i.e. Begin-Of-Line process
    • H01L21/02052Wet cleaning only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体製造装置等で使用する回転式シリコンウエハ洗浄装置の改良に関するものであり、洗浄後の乾燥工程に於いて、シリコンウエハの外表面により完全な水素終端処理を施すことにより、シリコンウエハ外表面の安定化を図ってその大幅な品質向上を可能にした回転式シリコンウエハ洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
各種半導体素子の製造は、一般にシリコンウエハの洗浄処理から始められ、洗浄処理したシリコンウエハにSiO皮膜の形成等の各種処理が施されて行く。
而して、この種シリコンウエハの洗浄処理には、所謂回転式シリコンウエハ洗浄装置が広く利用されており、装置本体内の回転ディスクにセッティングしたシリコンウエハを高速回転(約2000RPM)させ、これにフッ酸等の薬品洗浄剤を散布することにより酸洗浄処理を行なったあと、純水等による洗浄処理を施し、最後に、純水洗浄処理後のシリコンウエハを高速回転させつつ乾燥させる方式が広く利用されている。
【0003】
上記従前の回転式シリコンウエハ洗浄装置により洗浄処理したウエハの外表面は、所謂表層のSiが露出した状態となると共に、この露出したSiの原子に水素原子が結合することにより外表面が所謂水素終端処理された状態となっており、不純物原子等がSiに直接付着することの殆んど無い高度に安定した清浄面となっている。その結果、大気中に長期間置いても、表層部に所謂自然酸化が生じ難いと云われてきた。
【0004】
しかし、従前のこの種回転式シリコンウエハ洗浄装置により洗浄処理をしたウエハにあっても、現実には洗浄後の時間の経過と共にウエハ外表面に酸化物皮膜が自然に形成されることになり、ウエハ保存の環境条件を如何に整備しても、前記酸化物皮膜の自然形成を阻止することが困難な状態にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前のこの種回転式シリコンウエハ洗浄装置に於ける上述の如き問題、即ち時間の経過と共に洗浄処理後のウエハ外表面に酸化物皮膜等が自然に形成され、これを有効に防止したり或いは形成を遅らせることが出来ないと云う問題を解決せんとするものであり、従前の回転式ウエハ洗浄装置に新規なウエハ乾燥装置を付加することにより、洗浄処理後のウエハ外表面の安定化をより一層高め得るようにした回転式シリコンウエハ洗浄装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
而して、従前の回転式シリコンウエハ洗浄装置では、乾燥工程に於いて、露出したウエハのSi原子に水素原子が結合することにより、ウエハ外表面のSiの全てが所謂水素終端されることになり、これによって洗浄処理後のシリコンウエハの安定性が確保されていると考えられていた。
【0007】
これに対して、本願発明者等は、従前の回転式ウエハ洗浄装置で処理したウエハの外表面の安定性が相対的に低いのは、前記Si外表面の水素終端処理が不完全であるか、若しくは部分的は水素終端斑を生じているかの何れかであると考え、当該純水洗浄後のウエハ外表面のSi水素終端処理をラジカル化された水素を含む水素と反応をしない不活性ガス(例えばN2 )の雰囲気下で行うことにより、Si原子とH原子との結合度合いを高め、未結合状態のSi原子やフッ素原子等と結合しているシリコン原子の数を大幅に減少させることにより、Si外表面の安定性を長期に亘って高め得ることを着想すると共に、当該着想を具現化した回転式シリコンウエハ洗浄装置を開発し、これを用いて洗浄並びに乾燥したウエハについて数多くの安定化試験を実施した。
【0008】
本願発明は、上記着想並びに試験の結果を基にして創作されたものであり、本願の請求項1に記載の発明は、ケース本体(2)内にシリコンウエハの支持・回転駆動装置(3)を備え、薬品洗浄後のシリコンウエハを純水により洗浄するようにした回転式シリコンウエハ洗浄装置に於いて、ケース本体(2)に付設され、0.05Vol%以上の水素ガスを含む水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給するガス供給パネル(5)と,一端が前記ガス供給パネル(5)のガス混合器(14)へ連結された混合ガス供給管(A)と、前記混合ガス供給管(A)内の混合ガスを加熱する混合ガス加熱装置(B)と、前記混合ガス供給管(A)の先端に固定されると共に、前記混合ガス加熱装置(B)により加熱された高温混合ガスとの接ガス部分に水素ラジカルを形成する白金コーティング皮膜を短円筒形のフィルタフランジに設けた白金コーティングフィルタを有する水素ラジカル生成・散布器(11)から成る水素ラジカル生成装置(C)とから形成したシリコンウエハ乾燥装置(1)を設け、前記水素ラジカル生成装置(C)は、シリコンウェハを洗浄する際は上方に退避し、水素終端処理をする際には前記水素ラジカル生成装置(C)により生成した水素ラジカルを含有する混合ガスを洗浄後の回転するシリコンウエハ(4)上へ直近から噴出することにより、シリコンウエハ(4)の外表面の乾燥と水素終端処理を行なうことを発明の基本構成とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、ケース本体(2)内にシリコンウエハの支持・回転駆動装置(3)を備え、薬品洗浄後のシリコンウエハを純水により洗浄するようにした回転式シリコンウエハ洗浄装置に於いて、ケース本体(2)に付設され、0.05Vol%以上の水素ガスを含む水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給するガス供給パネル(5)と、一端が前記ガス供給パネル(5)のガス混合器(14)へ連結された混合ガス供給管(A)と、前記混合ガス供給管(A)内の混合ガスを加熱する混合ガス加熱装置(B)と、前記混合ガス加熱装置(B)により加熱された高温混合ガスとの接ガス部分に水素ラジカルを形成する白金コーティング皮膜を備えた水素ラジカル生成装置(C)とから成るシリコンウエハ乾燥装置(1)を設け、混合ガス供給管(A)をケース本体(2)に上・下方向へ移動自在に且つ円周方向へ回転自在に支持された縦連結管(7)と当該縦連結管(7)の他端に連結されて水平方向に支持された横連結管(10)とから形成すると共に、前記縦連結管(7)を昇降回転駆動装置(8)により上・下方向へ移動可能に且つ正・逆方向へ回動可能に保持する構成とし、水素ラジカル生成装置(C)を、混合ガス供給管(A)の先端に固定した白金コーティングフィルタを備えた水素ラジカルガス生成・散布器(11)とし、前記水素ラジカル生成装置(C)により生成した水素ラジカルを含有する混合ガスを洗浄後の回転するシリコンウエハ(4)上へ噴出することにより、シリコンウエハ(4)の外表面の乾燥と水素終端処理を行なうようにしたものである。
【0010】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明に於いて混合ガス加熱装置Bを混合ガス供給管Aの一部分に設けたシースヒータとし、当該混合ガス加熱装置Bにより混合ガスを150℃以上の温度に加熱する構成としたものである。
【0012】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明に於いて、水素ガスの混合比を0.05Vol%〜5.0Vol%とするようにしたものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項2の発明に於いて縦連結管7を、その上方部に、連結管本体15とその内部に挿着したシースヒータ16とから成り、前記連結管本体15の内壁面とシースヒータ16の外壁面との間を流通する混合ガスをシースヒータ16により加熱するようにしたヒータ付縦連結管9を備えた縦連結管としたものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項2の発明に於いてヒーター付横連結管10を、ステンレス鋼製の外管17と、その内方にスペーサ18を介設して挿着された混合ガスが流通する内管19と、内管19の外周面に巻回したマイクロシースヒータ20と、マイクロシースヒータ20を巻回した内管19の外周面を囲繞するアルミ箔製カバー21とから成るヒータ付横連結管としたものである。
【0015】
請求項7の発明は、請求項2の発明に於いて縦連結管7の昇降・回転駆動装置8を、縦連結管7の下降により、白金コーティングフィルタ26の下面とこれに対向するシリコンウエハ4の上面との間隔が0.5mm〜3mmとなる位置に水素ラジカル生成・散布器11を保持固定するようにしたものである。
【0016】
請求項の発明は、請求項の発明に於いて、水素ラジカル生成・散布器11へ供給する混合ガスの温度を150℃〜300℃とするようにしたものである。
【0017】
請求項の発明は、請求項1又は2の発明に於いて水素ラジカル生成・散布器11を、上壁中央に混合ガス導入口23aを有する逆皿形の上部本体23と、上部本体23の下面側に水平に設けられ、外周部に複数のガス透過孔25aを穿設した反射板25と、上部本体23の下端面に溶接した短円筒形のフィルタフランジ24と、フィルタフランジ24の下面側に固定され、ステンレス鋼焼結材から成る多孔性の円盤に白金コーティング層を形成した白金コーティングフィルタ26とから成る水素ラジカル生成・散布器としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る回転式シリコンウエハ洗浄装置の正面図であり、図2はその側面図、図3は図2のA−A断面概要図、図4は図2のB−B断面概要図である。尚、本実施形態では所謂枚葉洗浄装置をベースとして用いているが、洗浄装置の型式は回転式洗浄装置であれば如何なるものであってもよい。
図1乃至図4に於いて1はシリコンウエハ乾燥装置、2はケース本体、3はウエハの支持・回転駆動装置、3aは支持ディスク、3bは回転駆動部、4はシリコンウエハ、5はガス供給パネル、6はフレキシブル連結管、7は縦連結管、8は昇降・回転駆動装置、9はヒータ付縦連結管、10はヒータ付横連結管、11は水素ラジカル生成・散布器である。また、Aはフレキシブル連結管6、縦連結管7、ヒータ付縦連結管9及びヒータ付横連結管10等からなる混合ガス供給管、Bは混合ガス供給管Aの一部分に設けた混合ガス加熱装置、Cは混合ガス加熱装置Bの下流側に設けた水素ラジカル生成装置である。
【0019】
前記回転式シリコンウエハ洗浄装置は、ケース本体2内に、後述するガス供給パネル5、混合ガス供給管A、混合ガス加熱装置B、水素ラジカル生成装置C等から成るシリコンウエハ乾燥装置1と、支持ディスク3a及び回転駆動部3b等から成るウエハ4の支持・回転駆動装置3と、ウエハ4の自動挿・脱着装置(図示省略)と、ウエハ4の自動搬入・搬出装置(図示省略)と、フッ酸等薬品洗浄剤の噴射装置(図示省略)と、純水等の洗浄水噴射装置(図示省略)等とを配備することにより形成されている。
【0020】
尚、前記支持ディスク3a及び回転駆動部3bから成るウエハの支持・回転駆動装置3やウエハ自動挿・脱着装置、ウエハ自動搬入・搬出装置、薬品洗浄剤噴射装置、及び純水洗浄水噴射装置等は公知であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0021】
前記ガス供給パネル5はケース本体2内の側部に配設固定されており、図5に示す如く、水素と反応しない不活性ガス(例えばN2 ガス)とH2 ガスとの混合ガスGを後述するフレキシブル連結管6、縦連結管7、ヒータ付縦連結管9及びヒータ付横連結管10等から成る混合ガス供給管Aを通して、水素ラジカル生成・散布器11へ供給する。
尚、本実施形態ではガス供給パネル5等をケース本体2内へ格納しているが、ケース本体2の外部に設けてもよいことは勿論である。また、本実施形態では、後述する混合ガスGの加熱をヒータ付縦連結管9とヒータ付横連結管10の2ケ所で分割して行なっているが、前者のヒータ付縦連結管9又は後者のヒータ付横連結管10のみで行なうようにしてもよい。
また、本実施形態では、混合ガス加熱装置Bを縦連結管9と横連結管10に設けたヒータにより形成しているが、混合ガス加熱装置Bの構成そのものは如何なるものであってもよく、更に混合ガスGの加熱方式も間接加熱方式であっても或いは直接加熱方式であってもよい。
【0022】
具体的には、前記ガス供給パネル5は、図5に示す如く圧力調整器12a・圧力計12b・マスフロコントローラ12c・バルブ12d・12eから成るN2 供給ラインと、圧力調整13a・圧力計13b・マスフロコントローラ13c・バルブ13d・13eから成るH2 供給ラインと、H2 とN2 のガス混合器14とから形成されており、本実施形態に於いては、ガス混合器4内でN2 とH2 とを混合することにより、H2 を0.1Vol%含有するN2 とH2 の混合ガスGを約30SLMの流量で水素ラジカル生成・散布器11へ供給するようにしている。
【0023】
上記実施形態に於いては、水素ラジカル生成装置Cを混合ガス供給管Aの下流側先端に設けた水素ラジカル生成・散布器11としているが、当該水素ラジカル生成装置Cは混合ガスGの接ガス部に白金コーティング皮膜を有するものであれば、如何なる構成のものであってもよい。
また、当該水素ラジカル生成装置Cの設置場所は、混合ガス加熱装置Bよりも下流側であれば、如何なる位置であっても良いことは勿論である。
【0024】
尚、上記実施形態に於いて、N2 用マスフロメータ12cには流量50SLMのものが、またH2 用マスフロメータには流量100SCCMのものが夫々使用されている。また、ここでSLM及びSCCMは、標準状態下に於けるl/min及びcc/minで表わした流量を示すものである。
【0025】
また、本実施形態では混合ガスG内のH2 の混合比を約0.1Vol%としているが、H2 の混合比は0.01〜5.0Vol%の間に選定するのが望ましい。何故なら、H2 混合比を5.0%以上にしても、所謂Siの水素終端処理レベルは飽和して向上せず、H2 の損失量が増加するだけだからである。また、逆にH2 の混合比を0.01%以下にすると、Siの水素終端処理の度合が低下し、完全なSiの水素終端処理を行なうのが困難になったり、処理に時間が掛かり過ぎることになるからである。
【0026】
更に、本実施形態に於いては、後述するように外径約54mmφのウエハ4の乾燥処理に対して、30SMLの流量の混合ガスGを2〜3分間水素ラジカル生成・散布器11へ供給するようにしているが、処理対象であるウエハ4の外径寸法は、当該実施例のものに限定されるものではなく、洗浄対象となるウエハ4の外径寸法や乾燥処理時間、混合ガスの温度等に応じて、供給する混合ガスGの流量は適宜に調整される。
【0027】
前記フレキシブル連結管6としては、本実施形態に於いては内面を電解研磨した外径6.35mmφのステンレス鋼製フレキシブルチューブを使用しており、図1に示す如くガス供給パネル5の出口側と縦連結管7の下端部間に着脱自在に装着されている。
【0028】
同様に前記縦連結管7としては外径6.35mmφの内面を電解研磨したステンレス鋼管が使用されており、ケース本体1内に縦向き姿勢で配設され、ケース本体1に回転並びに上・下動自在に支持されている。
即ち、当該縦連結管7の下端部外周面は、後述する昇降・回転駆動装置8へ係合・支持されており、昇降・回転駆動装置8の作動により、縦連結管7は一定距離(本実施形態では約200mm)範囲だけ上・下方向に摺動すると共に、所定の角度範囲(本実施形態では約20°)だけ円周方向に正・逆回転をする。
【0029】
また、当該縦連結管7の上端部には後述するヒータ付縦連結管9が連結されており、両連結管7、9により混合ガスGの縦方向への流路が形成されている。
【0030】
前記昇降・回転駆動装置8は、縦連結管7及びヒータ付縦連結管9等を上・下方向へ摺動させると共に、縦連結管7の軸芯を円周方向へ角度θ(本実施形態では20°)だけ正・逆回転させるものであり、本実施形態に於いてはモータ駆動部とラック機構との組合せによって縦連結管7を上・下動させると共に、モータ駆動部とギヤ機構との組合せにより、縦連結管7を円周方向へ所定の角度θだけ正・逆回転させる構成としている。
尚、当該昇降・回転駆動装置8は如何なる構造のものであってもよく、エアーシリンダ式や油圧シリンダ式の昇降・回転駆動装置8とすることも可能である。
【0031】
前記ヒータ付縦連結管9は、図6に示す如く連結管本体15と、連結管本体15内に収納したシースヒータ16とから形成されており、連結管本体15にはガス入口15aとガス出口15bとリード線引出口15cとが夫々設けられている。
本実施形態に於いては、連結管本体15として外径19.05mmφの内面と電解研磨したステンレス鋼管が使用されており、その内部へ挿着固定したシースヒータ16の外周面と連結管本体15の内壁面との間が、流体通路となっている。また、ガス入口15a及びガス出口15bには外径6.35mmφの内壁面を電解研磨したステンレス鋼管が使用されている。
【0032】
前記シースヒータ16は、発熱部16aと熱電対16bと入力用リード16c、熱電対用リード16d等から形成されており、本実施形態に於いては、外径12mmφのステンレス鋼管内に200V、200Wの発熱部6a等を挿着したシースヒータ16が使用されている。
【0033】
使用するシースヒータ16の容量や連結管本体15内の流通路の有効断面積は、ヒータ付縦連結管9内を流通するガス流量、混合ガスGの昇温の程度及び昇温速度等に応じて適宜に選定される。
尚、本実施形態に於いては、約30SLMの混合ガス(0.1%のH2 と49.9%のN2 との混合ガス)を5〜20秒以内に100℃〜150℃の温度に加熱上昇させるため、200Wの発熱部16aを備えたシースヒータ16を2本使用している。また、混合ガスを形成するN2 は、水素と反応をしないガスであれば如何なるものであってもよいことは勿論である。
【0034】
また、本実施形態では、ヒータ付縦連結管9の連結管本体15の下部外周面にガス入口15aを設けているため、縦連結管7の軸芯とヒータ付縦連結管9の軸芯とが一直線状になっていないが、リード線引出口15cとガス入口15aの位置を入れ替えして、両者7、9の軸芯を一直線状に位置せしめることも可能である。
【0035】
前記ヒータ付横連結管10は、ヒータ付縦連結管9の上端部に水平姿勢で連結されており、その先端部には後述する水素ラジカル生成・散布器11が取り付け固定されている。尚、水素ラジカル生成・散布器11の内部に加熱用ヒータを設けることも勿論可能である。
【0036】
図7は、本実施形態の回転式ウエハ洗浄装置に於いて用いられているヒータ付横連結管10の断面概要図であり、外径19.05mmφのステンレス鋼製外管17の内部に、スペーサ18を介設して外径6.35mmφの内壁面を電解研磨したステンレス鋼製内管19を支持固定すると共に、内管19の外周面に外径1mmφのマイクロシースヒータ20を適宜のピッチで巻回し、その上方をアルミ箔21によって覆うことにより形成されている。
【0037】
本実施形態に於いては、ヒータ付縦連結管9を通して供給されて来た約100℃〜120℃、約30SLMの混合ガスGが内管19を通過する間に、150W×6本のマイクロシースヒータ20により約200℃〜250℃に加熱されたあと、その先端部から後述する水素ラジカル生成・散布器11内へ供給されて行く。
【0038】
また、本実施形態に於いては、ヒータ付横連結管10の長さ寸法が約400〜500mmに選定されている。更に、当該ヒータ付横連結管10は図3及び図4に示す如く昇降・回転駆動装置8の作動により、上・下方向に約200mm及び水平方向に約20°の範囲に亘って夫々移動することになる。
【0039】
更に、前記図6及び図7に於いては省略されているが、ヒータ付縦連結管9の連結管本体15の外周部及びヒータ付横連結管10の外管17の外周部には、断熱保護材(図示省略)が設けられていることは勿論である。
【0040】
前記ヒータ付横連結管10の先端部には水素ラジカル生成・散布器11が溶接されており、当該水素ラジカル生成・散布器11からラジカル化された水素を含む窒素ガスが、その下方に位置するシリコンウエハ4の外表面へ向けて噴出される。
【0041】
前記水素ラジカル生成・散布器11は、図7に示すように逆皿形を呈するステンレス鋼製の上部本体23と、上部本体23の下端縁に筒状のフィルタフランジ24の上端部と共に溶接した円盤状の反射板25と、フィルタフランジ24の下端縁に固定した円盤状の白金コーティングフィルタ26とから構成されている。
【0042】
即ち、前記逆皿形を呈する上部本体23の上壁面中央には混合ガス導入孔23aが設けられており、当該導入孔23aを通して約150℃〜250℃に加熱された混合ガスGが上部本体23の内方へ導入される。
【0043】
また、前記円盤状の反射板25はステンレス鋼から形成されており、その外周部には複数のガス透過孔25aが穿設されている。そして当該反射板25の外周縁は、短円筒状のフィルタフランジ24の上端面と上部本体23の下端面との間に挾着された状態で、上部本体23へ溶接されている。
【0044】
更に、前記白金コーティングフィルタ26は、ステンレス鋼製のフィルタ材の外表面に白金をコーティングすることにより形成されており、本実施形態に於いては、外径1μmのステンレス鋼製ワイヤーから成る約8メッシュの網状体を積層して焼結し、厚さ約2〜3mm、外径約60mm、平均ポアーサイズ20μmのディスク状のフィルタ材を形成すると共に、当該フィルタ材のポアー外表面に蒸着法により厚さ約0.3μmの白金層を形成するようにしたものである。
【0045】
尚、ステンレス鋼製フィルタ材に白金コーティング層を形成する方法は、上記蒸着工法に限定されるものではなく、ステンレス鋼の外表面に直接白金層を形成し得る工法であれば、イオンプレーテング法やその他の工法であってもよいことは勿論である。
【0046】
また、本実施形態では、ステンレス鋼製フィルタ材に焼結材を用いると共に、その平均ポアーサイズを20μmに、厚さを約2〜3mmに、白金層厚さを約0.3μmに夫々設定しているが、フィルタ材の形成方法やその厚さ、外形寸法、平均ポアーサイズ、白金層の厚さ等は、本実施形態に於ける数値に限定されるものではなく、噴出する混合ガスGの流量や噴出時間、シリコンウエハ4の外形寸法等に応じて適宜に選定されるものである。
【0047】
前記水素ラジカル生成・散布器11の白金コーティングフィルタ26は、短円筒形のフィルタフランジ24の下端部に水平状態で、ねじ止め機構により保持固定されている。
また、昇降・回転駆動装置8を介して水素ラジカル生成・散布器11が定位置まで下降されることにより、当該白金コーティングフィルタ26の下面側は、ウエハ支持ディスク3a上にセッチングされたウエハ4の外表面の近傍にまで下降される。
【0048】
尚、前記白金コーティングフィルタ26の下面側とウエハ4の外表面との間隔は、小さいほど好都合であるが、通常は後述する白金の触媒作用により形成された水素ラジカルの活性度の持続性等の点から、0.5〜1.5mm位いに設定される。
【0049】
次に、本発明に係る回転式シリコンウエハ枚葉洗浄装置の作動について説明する。
図1乃至図4を参照して、洗浄処理すべきウエハ4は、先ずウエハ洗浄装置の支持ディスク3a上へ自動的に挿着固定され、ウエハ支持・回転駆動装置3が作動することにより、ウエハ4は高速回転(約2000〜2500RPM)される。次に、この高速回転するウエハ4にフッ酸等の薬品洗浄剤が噴射されることにより、所謂酸洗いが施される。更に、当該酸洗いが完了すると、ウエハ4の外表面へ純水を噴射することにより純水洗浄が行なわれる。
尚、上記薬品洗浄処理や純水洗浄処理は周知の工程であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0050】
純水洗浄処理が完了すれば、引き続きウエハ4を高速回転させ乍ら水切りを行なうと共に、昇降・回転駆動装置8を作動させ、縦連結管7とヒータ付縦連結管9及びヒータ付横連結管10を一体として下降及び回転させることにより、ヒータ付横連結管10の先端の水素ラジカル生成・散布器11を図3及び図4の退避位置(点線の位置)から作動位置(実線の位置)へ移動させる。
【0051】
また、前記昇降・回転駆動装置8の作動と同時に又は適宜の時間遅れを置いてガス供給パネル5を作動させ、ガス混合器14から0.1%のH2 を含むH2 とN2 の混合ガスGを30SLMの流量で縦連結管7へ供給する。尚、当該混合ガスGの供給開始の前に、水素ラジカル生成・散布器11は作動位置への移動を完了しているのが望ましい。
【0052】
縦連結管7へ供給された混合ガスGは、ヒータ付縦連結管9を通過する間にそのシースヒータ16により加熱され、約80℃〜150℃にまで昇温される。また、縦連結管9内で加熱された混合ガスGは、引き続きヒータ付横連結管10内を通過する間に加熱され、約150℃〜300℃の温度となって水素ラジカル生成・散布器11内へ導入される。
【0053】
図7を参照して、混合ガス導入口23aを通して水素ラジカル生成・散布器11の上部本体23内へ噴出された混合ガスは、反射板25へ衝突して拡散されると共に、ガス透過孔25aを通して白金コーティングフィルタ26の上面側へ導入され、フィルタ26を通過する間に内部の水素ガスが白金の触媒作用によって水素ラジカルに変換されたあと、N2 と共にウエハ4上へ噴出される。
【0054】
前記フィルタ26の上方へ噴出されて来た混合ガスGは、150℃〜300℃(本実施形態では約250℃)の高温度に加熱されている。
その結果、混合ガスGがフィルタ26を通過する間に白金触媒と接触することにより、混合ガスG内の水素が所謂活性化されて水素ラジカルとなり、Si原子に対する水素の結合力が大幅に向上することになる。
即ち、水素ラジカルを含むN2 を主体とする混合ガスGがフィルタ26の下面から高速回転するウエハ4上へ噴出されることにより、純水洗浄により露出されたSi原子に水素原子が緊密且つ容易に結合することになり、ウエハ外表面のSi原子は斑なく完全に水素終端されることになる。
【0055】
前記混合ガスG内の水素の白金触媒によるラジカル化は、混合ガス温度が150℃以上であれば十分であり、本実施形態では余裕を見込んで混合ガス温度を250℃にまで上昇させている。
尚、水素ラジカル形成の限界温度が150℃位いであることは、図8に示した白金触媒によりラジカル化された水素と酸素との反応により水を生成する場合の、反応率と温度との関係曲線からも明らかであり、約150℃を越えると反応率が略100%となっており、このことから約150℃になれば、水素はその殆んどがラジカル化されてしまうことが判る。
【0056】
また、本実施形態では、水素ラジカル生成・散布器11とウエハ4との間隔を約1mmとしているが、この間隔は小さいほど望ましい。上記間隔が約3mmを越えると、フィルタ26の外表面とウエハ4の外表面間で水素ラジカルが消滅することになり、その結果十分な水素終端処理が行なわれなくなる。
また、逆に、前記間隔を0.05mm以下とすると、高速回転をするウエハ4とフィルタ26とが接触する危険があり、不都合である。そのため、本実施形態では前記間隔を1mmに設定している。
【0057】
前記水素ラジカル生成・散布器11からの混合ガスGの放出は、約2〜3分間程度で十分であり、本実施形態では250℃、30SLMの混合ガスGを2分間連続的に放出することにより、2000RPMで回転させた60mmφのSiウエハを完全に乾燥させることが出来ると共に、その外表面のSi原子を略完全に水素終端処理することが可能となる。
【0058】
【実施例】
外径60mmφのSiウエハ4をフッ酸及び純水で洗浄処理し、Si面を完全に露出せしめたSiウエハ4を2000RPMで回転させ、0.1%のH2 を含むH2 とN2 との混合ガスを30SLMの流量で水素ラジカル生成・散布器11へ供給し、フィルタ26とSiウエハ4との間隔を1mmとして、2分間混合ガスGを連続的に噴出した。
但し、フィルタ26は、外径が54mmφ、厚さが2.5mm、ステンレス鋼線製網状体の焼結体から成る円盤で、平均ポアーサイズは20μmであり、またフィルタ26の入口に於ける混合ガス温度は250℃である。
【0059】
上記実施例の本発明のシリコンウエハ乾燥装置1でもって乾燥並びに水素終端処理を施したウエハ4を清浄大気中に置いて自然酸化をさせた場合、約48時間経過した場合に於いても、シリコンウエハの外表面に変色等の顕著な外観的変化が全く生じなかった。
【0060】
一方、比較試験として、フッ酸及び純水により同一の前洗浄処理を施したSiウエハ4を2000RPMで回転させ、250℃のN2 ガスを30SLMの割合で、白金コーティングを施していない同一のフィルタを装着した散布器を用いて、Siウエハ4の外表面へ2分間連続的に噴射した。
【0061】
当該比較試験により乾燥処理したSiウエハ4を清浄大気中に置いて自然酸化をさせた場合、約48時間経過後には、Siウエハの外表面に酸化膜の形成に起因する変色が観察された。
【0062】
上記外観観察の結果からも明らかなように、本発明に係る回転式シリコンウエハ枚葉洗浄装置によって乾燥処理を施した場合には、Siウエハの外表面のSi原子が高度に水素終端されることになり、洗浄後のシリコンウエハの外表面を長期に亘って安定状態に保持することが可能となる。
【0063】
尚、シリコン外表面の水素終端の度合は、一般的には所謂FT−IR(ATR法)によりSi−Hの赤外吸収(2200Cm-1近傍)のピークを観察することに判定されている。
図9は、本発明に係る回転式シリコンウエハ洗浄装置を用いて、前記実施例に記載の方法により洗浄・乾燥処理をした直後のシリコンウエハのSi−Hの赤外吸収を、FT−IR−ATR法により測定した結果を示すものであり、水素ラジカルを含有する混合ガスGでもって乾燥処理(水素終端処理)を行なった場合(曲線A)には、水素ラジカルを含有せしめない場合(曲線B)に比較して、Si−Hの赤外吸収のピークが高く出ていることが確認されている。
【0064】
【発明の効果】
本発明に於いては、回転式シリコンウエハ洗浄装置のケース本体内に白金コーティング皮膜を接ガス部分に備えた水素ラジカル生成装置Cや混合ガス加熱装置B、混合ガス供給管A及びガス供給パネル等から成るシリコンウエハ乾燥装置を設け、150℃以上の温度に加熱した水素と不活性ガスとの混合ガスを前記水素ラジカル生成装置Cを通して噴出することにより、混合ガス内の水素を前記白金コーティング皮膜の触媒作用によって水素ラジカルとし、当該水素ラジカルを含む混合ガスをウエハへ噴射することによりウエハを乾燥させる構成としている。
【0065】
その結果、純水洗浄によりSiが露出したシリコンウエハの外表面のSi原子は、より完全にH原子と結合されることになり、高度な水素終端処理が行なえる。これにより、Siウエハの外表面は長期に亘って安定状態に保持されることになる。
本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るウエハ洗浄装置の正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図2のA−A視断面概要図である。
【図4】図2のB−B視断面概要図である。
【図5】ガス供給パネルの構成を示す系統図である。
【図6】ヒータ付縦連結管の断面概要図である。
【図7】ヒータ付横連結管の断面概要図である。
【図8】白金触媒により活性化された水素と酸素との反応に於ける温度と反応率の関係を示す特性曲線
【図9】本発明により水素終端処理を施した直後のシリコンウエハのSi−Hの赤外吸収特性曲線を示すものである。
【符号の説明】
Aは混合ガス供給管、Bは混合ガス加熱装置、Cは水素ラジカル生成装置、1はシリコンウエハ乾燥装置、2はケース本体、3はウエハの支持・回転駆動装置、3aは支持ディスク、3bは回転駆動部、4はシリコンウエハ、5はガス供給パネル、6はフレキシブル連結管、7は縦連結管、8は昇降・回転駆動装置、9はヒータ付縦連結管、10はヒータ付横連結管、11は水素ラジカル生成・散布器、12aは圧力調整器、12bは圧力計、12cはマスフロコントローラ、12d・12eはバルブ、13aは圧力調整器、13bは圧力計、13cはマスフロコントローラ、13d・13eはバルブ、14はガス混合器、15は連結管本体、15aはガス入口、15bはガス出口、15cはリード線引出口、16はシースヒータ、16aは発熱部、16bは熱電対、16cは入力用リード、16dは熱電対用リード、17は外管、18はスペーサ、19は内管、20はマイクロシースヒータ、21はアルミ箔カバー、22はユニオン継手、23は上部本体、23aは混合ガス導入口、24はフィルタフランジ、25は反射板、25aはガス透過孔、26は白金コーティングフィルタ。

Claims (9)

  1. ケース本体(2)内にシリコンウエハの支持・回転駆動装置(3)を備え、薬品洗浄後のシリコンウエハを純水により洗浄するようにした回転式シリコンウエハ洗浄装置に於いて、ケース本体(2)に付設され、0.05Vol%以上の水素ガスを含む水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給するガス供給パネル(5)と,一端が前記ガス供給パネル(5)のガス混合器(14)へ連結された混合ガス供給管(A)と、前記混合ガス供給管(A)内の混合ガスを加熱する混合ガス加熱装置(B)と、前記混合ガス供給管(A)の先端に固定されると共に、前記混合ガス加熱装置(B)により加熱された高温混合ガスとの接ガス部分に水素ラジカルを形成する白金コーティング皮膜を短円筒形のフィルタフランジに設けた白金コーティングフィルタを有する水素ラジカル生成・散布器(11)から成る水素ラジカル生成装置(C)とから形成したシリコンウエハ乾燥装置(1)を設け、前記水素ラジカル生成装置(C)は、シリコンウェハを洗浄する際は上方に退避し、水素終端処理をする際には前記水素ラジカル生成装置(C)により生成した水素ラジカルを含有する混合ガスを洗浄後の回転するシリコンウエハ(4)上へ直近から噴出することにより、シリコンウエハ(4)の外表面の乾燥と水素終端処理を行なうことを特徴とする回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  2. ケース本体(2)内にシリコンウエハの支持・回転駆動装置(3)を備え、薬品洗浄後のシリコンウエハを純水により洗浄するようにした回転式シリコンウエハ洗浄装置に於いて、ケース本体(2)に付設され、0.05Vol%以上の水素ガスを含む水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給するガス供給パネル(5)と、一端が前記ガス供給パネル(5)のガス混合器(14)へ連結された混合ガス供給管(A)と、前記混合ガス供給管(A)内の混合ガスを加熱する混合ガス加熱装置(B)と、前記混合ガス加熱装置(B)により加熱された高温混合ガスとの接ガス部分に水素ラジカルを形成する白金コーティング皮膜を備えた水素ラジカル生成装置(C)とから成るシリコンウエハ乾燥装置(1)を設け、混合ガス供給管(A)をケース本体(2)に上・下方向へ移動自在に且つ円周方向へ回転自在に支持された縦連結管(7)と当該縦連結管(7)の他端に連結されて水平方向に支持された横連結管(10)とから形成すると共に、前記縦連結管(7)を昇降回転駆動装置(8)により上・下方向へ移動可能に且つ正・逆方向へ回動可能に保持する構成とし、水素ラジカル生成装置(C)を、混合ガス供給管(A)の先端に固定した白金コーティングフィルタを備えた水素ラジカルガス生成・散布器(11)とし、前記水素ラジカル生成装置(C)により生成した水素ラジカルを含有する混合ガスを洗浄後の回転するシリコンウエハ(4)上へ噴出することにより、シリコンウエハ(4)の外表面の乾燥と水素終端処理を行なうことを特徴とする回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  3. 混合ガス加熱装置(B)を混合ガス供給管(A)の一部分に設けたシースヒータとし、当該混合ガス加熱装置(B)により混合ガスを150℃以上の温度に加熱する構成とした請求項1又は2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  4. 水素ガスの混合比を0.05Vol%〜5.0Vol%とした請求項1又は2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  5. 縦連結管(7)を、連結管本体(15)とその内部に挿着したシースヒータ(16)とから成り、前記連結管本体(15)の内壁面とシースヒータ(16)の外壁面との間を流通する混合ガスをシースヒータ(16)により加熱するようにしたヒータ付縦連結管(9)を備えた縦連結管とした請求項2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  6. 横連結管(10)を、ステンレス鋼製の外管(17)と,その内方にスペーサ(18)を介設して挿着された混合ガスが流通する内管(19)と、内管(19)の外周面に巻回したマイクロシースヒータ(20)と、マイクロシースヒータ(20)を巻回した内管(19)の外周面を囲繞するアルミ箔製カバー(21)とから成るヒータ付横連結管とした請求項2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  7. 縦連結管(7)の昇降・回転駆動装置(8)を、縦連結管(7)の下降により、白金コーティングフィルタ(26)の下面とこれに対向するシリコンウエハ(4)の上面との間隔が0.5mm〜3mmとなる位置に水素ラジカル生成・散布器(11)を保持固定する構成の昇降・回転駆動装置とした請求項2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  8. 水素ラジカル生成・散布器(11)へ供給する混合ガスの温度を150℃〜300℃とするようにした請求項に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
  9. 水素ラジカル生成・散布器(11)を、上壁中央に混合ガス導入口(23a)を有する逆皿形の上部本体(23)と、上部本体(23)の下面側に水平に設けられ、外周部に複数のガス透過孔(25a)を穿設した反射板(25)と、上部本体(23)の下端面に溶接した短円筒形のフィルタフランジ(24)と、フィルタフランジ(24)の下面側に固定され、ステンレス鋼焼結材から成る多孔性の円盤に白金コーティング層を形成した白金コーティングフィルタ(26)とから成る水素ラジカル生成・散布器とした請求項1又は2に記載の回転式シリコンウエハ洗浄装置。
JP2002276818A 2002-09-24 2002-09-24 回転式シリコンウエハ洗浄装置 Expired - Fee Related JP4554146B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002276818A JP4554146B2 (ja) 2002-09-24 2002-09-24 回転式シリコンウエハ洗浄装置
AU2003264411A AU2003264411A1 (en) 2002-09-24 2003-09-11 Rotary silicon wafer cleaning apparatus
CNB03801601XA CN100359641C (zh) 2002-09-24 2003-09-11 旋转式硅晶片清洗装置
KR1020047011263A KR100705344B1 (ko) 2002-09-24 2003-09-11 회전식 실리콘웨이퍼 세정장치
EP03808884A EP1544902A1 (en) 2002-09-24 2003-09-11 Rotary silicon wafer cleaning apparatus
CA002465875A CA2465875A1 (en) 2002-09-24 2003-09-11 Rotary silicon wafer cleaning apparatus
US10/498,800 US7103990B2 (en) 2002-09-24 2003-09-11 Rotary silicon wafer cleaning apparatus
PCT/JP2003/011667 WO2004036637A1 (ja) 2002-09-24 2003-09-11 回転式シリコンウエハ洗浄装置
IL16179303A IL161793A0 (en) 2002-09-24 2003-09-11 Rotation type silicon wafer cleaning equipment
TW092125997A TWI226661B (en) 2002-09-24 2003-09-19 Rotation type silicon wafer cleaning apparatus
IL161793A IL161793A (en) 2002-09-24 2004-05-05 Rotation type silicon wafer cleaning equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002276818A JP4554146B2 (ja) 2002-09-24 2002-09-24 回転式シリコンウエハ洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004119417A JP2004119417A (ja) 2004-04-15
JP4554146B2 true JP4554146B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=32104925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002276818A Expired - Fee Related JP4554146B2 (ja) 2002-09-24 2002-09-24 回転式シリコンウエハ洗浄装置

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7103990B2 (ja)
EP (1) EP1544902A1 (ja)
JP (1) JP4554146B2 (ja)
KR (1) KR100705344B1 (ja)
CN (1) CN100359641C (ja)
AU (1) AU2003264411A1 (ja)
CA (1) CA2465875A1 (ja)
IL (2) IL161793A0 (ja)
TW (1) TWI226661B (ja)
WO (1) WO2004036637A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW200524018A (en) * 2003-11-20 2005-07-16 Ulvac Inc Method of cleaning surface of semiconductor substrate, method of manufacturing film, method of manufacturing semiconductor device and semiconductor device
US10179351B2 (en) 2005-02-07 2019-01-15 Planar Semiconductor, Inc. Method and apparatus for cleaning flat objects with pulsed liquid jet
US9799536B2 (en) * 2005-02-07 2017-10-24 Planar Semiconductor, Inc. Apparatus and method for cleaning flat objects in a vertical orientation with pulsed liquid jet
TWI402098B (zh) * 2005-06-22 2013-07-21 Advanced Tech Materials 整合式氣體混合用之裝置及方法
US7479460B2 (en) * 2005-08-23 2009-01-20 Asm America, Inc. Silicon surface preparation
CN101263589B (zh) * 2005-09-13 2010-08-25 大见忠弘 半导体装置的制造方法及半导体制造装置
US7877895B2 (en) 2006-06-26 2011-02-01 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus
US20080166210A1 (en) * 2007-01-05 2008-07-10 Applied Materials, Inc. Supinating cartesian robot blade
US7694688B2 (en) 2007-01-05 2010-04-13 Applied Materials, Inc. Wet clean system design
CN101179009B (zh) * 2007-11-21 2011-09-21 上海宏力半导体制造有限公司 喷射清洗方法以及装置
CN101740324B (zh) * 2008-11-25 2011-09-28 上海华虹Nec电子有限公司 硅片清洗机及硅片清洗方法
US9454158B2 (en) 2013-03-15 2016-09-27 Bhushan Somani Real time diagnostics for flow controller systems and methods
CN104096667A (zh) * 2013-04-08 2014-10-15 广达电脑股份有限公司 烘胶设备
US10983538B2 (en) 2017-02-27 2021-04-20 Flow Devices And Systems Inc. Systems and methods for flow sensor back pressure adjustment for mass flow controller
KR102003361B1 (ko) * 2017-09-19 2019-07-24 무진전자 주식회사 인시튜 건식 세정 방법 및 장치
KR101981738B1 (ko) * 2017-09-19 2019-05-27 무진전자 주식회사 기판 처리 방법 및 장치
CN110148573B (zh) * 2019-04-17 2020-12-04 湖州达立智能设备制造有限公司 一种半导体设备工艺腔的晶圆升降装置
CN110335839B (zh) * 2019-07-05 2022-02-22 西安奕斯伟材料科技有限公司 一种片盒清洗装置及方法
CN111354662A (zh) * 2020-03-10 2020-06-30 南通欧贝黎新能源电力股份有限公司 一种太阳能电池片制备用硅片去除磷硅玻璃酸洗装置
CN114001546B (zh) * 2021-11-01 2022-09-30 华海清科股份有限公司 一种晶圆提拉干燥的动态交接方法及晶圆干燥装置
WO2023196103A1 (en) * 2022-04-08 2023-10-12 Kulicke And Soffa Industries, Inc. Bonding systems, and methods of providing a reducing gas on a bonding system

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5212050A (en) * 1988-11-14 1993-05-18 Mier Randall M Method of forming a permselective layer
US5129955A (en) * 1989-01-11 1992-07-14 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Wafer cleaning method
JP3436776B2 (ja) * 1993-08-09 2003-08-18 忠弘 大見 ウエハ洗浄装置及び洗浄方法
JP3742451B2 (ja) * 1996-01-17 2006-02-01 昌之 都田 洗浄方法
JP4375584B2 (ja) * 1998-07-08 2009-12-02 財団法人国際科学振興財団 乾燥方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2003264411A8 (en) 2004-05-04
CN1596461A (zh) 2005-03-16
US20050126030A1 (en) 2005-06-16
US7103990B2 (en) 2006-09-12
AU2003264411A1 (en) 2004-05-04
KR100705344B1 (ko) 2007-04-10
IL161793A0 (en) 2005-11-20
CA2465875A1 (en) 2004-04-29
TWI226661B (en) 2005-01-11
TW200409218A (en) 2004-06-01
CN100359641C (zh) 2008-01-02
KR20040089117A (ko) 2004-10-20
JP2004119417A (ja) 2004-04-15
IL161793A (en) 2008-12-29
WO2004036637A1 (ja) 2004-04-29
EP1544902A1 (en) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4554146B2 (ja) 回転式シリコンウエハ洗浄装置
EP1496542A2 (en) Method and apparatus for forming capping film
KR101523348B1 (ko) 에칭 방법, 에칭 장치 및 기억 매체
JP6100487B2 (ja) 基板処理装置
TWI596686B (zh) 基板處理方法
KR20050076842A (ko) 기판처리방법 및 기판처리장치
WO2006103773A1 (ja) スピン処理方法及び装置
JP2010247155A (ja) 被覆された基質の乾燥方法
US20120060752A1 (en) Apparatus for forming silicon oxide film
JP2007049176A5 (ja)
JP2013098178A (ja) 液処理装置、液処理方法および記憶媒体
TW589676B (en) Substrate drying method and apparatus
TW200800412A (en) Apparatus for electroless deposition of metals onto semiconductor substrates
JP2015026813A (ja) 液処理方法、液処理装置及び記憶媒体
JP4012053B2 (ja) マランゴニ効果を増大させるための乾燥装備及び乾燥方法
TW201234139A (en) Liquid processing method, storage medium for storing program for performing liquid processing method, and liquid processing apparatus
CN112534559A (zh) 在金属镀覆前对衬底进行化学和加热润湿的***和方法
US20160247683A1 (en) Catalyst layer forming method, catalyst layer forming system and recording medium
KR102651512B1 (ko) 도금 처리 장치, 도금 처리 방법 및 기억 매체
TWI747084B (zh) 半導體裝置之製造方法、基板處理方法、基板處理裝置及程式
JP2004124235A (ja) 無電解メッキ方法および無電解メッキ装置
US9761485B2 (en) Catalyst layer forming method, catalyst layer forming system, and recording medium
TWI539037B (zh) Electroplating treatment, electroplating treatment and memory media
JP5370381B2 (ja) 液処理方法、液処理装置及び記憶媒体
WO2013150828A1 (ja) めっき処理装置、めっき処理方法および記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080527

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080630

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees