JP4553772B2 - 二重床における支柱 - Google Patents

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Description

本発明は、床板を基礎床から一定高さ浮かせて敷設し、基礎床との間に所要空間を確保する二重床において、当該床板を支持する支柱に関するものである。
この支柱に関し、基礎床に置かれる接地板に四本のネジ棒を起立させ、個々のネジ棒に螺合させたナットを保持する各床板支持体によって集合する床板のそれぞれコーナー部を支持する四本支柱タイプのものがある(特許文献1)。このタイプのものは、集合する複数の床板の高さを個別に調整できるから、厳密で精度の高い調整を必要とする場合に適している。一方で床板は、メンテナンスやレイアウト変更に際して取り外すことがあるが、このとき、身体や物が床板支持体に当たってこれを回転させ、レベルを狂わせてしまうことがある。これを防ぐには、少々のことでは床板支持体が回転しないようにする必要があり、上記の特許文献1では、床板支持体にネジ棒に圧接する圧接部を形成し、これで回り止め(緩み止め)としていた。
しかし、床板支持体には、床板を載せた後にその高さを微調整するために工具等が係合できなければならず、また、床板を固定するために床板押え具を床板支持体に締め込む場合もあり、これらに必要な工具嵌合部やネジ部の強度を確保するため床板支持体は硬い材質のもので構成されている。この構成では、圧接部は、ネジ棒に螺合した床板支持体を回して所定の高さに設定する間、ネジ棒に圧接した状態で接触しているため、この間にネジ棒のねじ山に削り取られて用を足さないといったことがある。先の特許文献1のものでは、床板支持体にスリ割り溝を形成してネジ棒に対して横から挿入できるようにして、床板支持体を所定の高さに設定するまでの間に要する回転量を減らすことでこの事態を回避しているが、高さを微調整するときも床板支持体は回転させられ、圧接部とネジ棒とは常に擦られる状態にあるから、高さ調整を繰り返し行うと、特許文献1のものでも、やはり摩耗して回り止め効果を低下させてしまう虞がある。
さらに、特許文献1のものでは、スリ割り溝が圧接部に弾性を付与して磨耗を防ぐ半面、強度低下をもたらせてナットとネジ棒との間にガタを生じさせてぐらつき易くし、その結果、床板にガタ付きを生じさせる虞がある。さらに、圧接部の押圧力を逃がして回り止め効果を幾分低下させる虞もある。
特開2004−76577号公報
本発明は、このような課題を解決するものであり、床板を支持する床板支持体を、ネジ棒に螺合するナット保持部材と、床板を支持して工具を係合する工具嵌合部を有する工具嵌合部材の二部材で構成し、それぞれの部材を求められる機能に適合した材質のもので構成できるようにしたものである。
以上の課題の本、本発明は、請求項1に記載した、基礎床に置かれる接地板にネジ棒を起立させ、ネジ棒に螺合させた床板支持体によって床板を支持する二重床の支柱において、床板支持体は、ネジ棒に螺合するナットを保持するナット保持部材と、ナット保持部材と係合構造で一体化され、上面に床板支持体を回すための工具嵌合部が形成された工具嵌合部材とで構成する一方、ナット保持部材と工具嵌合部材の双方又は一方に床板を支持する支持面を形成したことを特徴とする二重床の支柱を提供したものである。具体的には、ナット保持部材は、請求項2に記載した、工具嵌合部材よりも軟質性を有する樹脂材で形成した構造、工具嵌合部材は、請求項3に記載した、支持面から床板に形成された嵌合孔に下から突入するピンを突設し、ピンの上面に工具嵌合部を形成した構造、また、請求項4に記載し、支持面の上面に工具嵌合部を形成した構造を提供する。
さらに、本発明は、以上の支柱において、請求項5に記載した、ナット保持部材と工具嵌合部材との係合構造は、差込結合によるものであり、この差込結合に、差し込み方向への抜け出しを規制する係止構造を設けた構造、請求項6に記載した、工具嵌合部材のピンの工具嵌合部の下方に、集合した床板の各コーナーを上から押える床板押え具を締め付けるためのネジ部を形成した構造、請求項7に記載した、ナット保持部材は、ネジ棒に螺合するナットを床板支持体に対して回転不能に保持するポケットを有するとともに、ネジ棒の外周に圧接する圧接部が形成された構造、請求項8に記載した、ナット保持部材のポケットに臨んで外周に開口する窓を設け、ナットをこの窓からポケットに挿入するとともに、ポケットの上下に圧接部を形成した構造、請求項9に記載した、ナット保持部材のポケットにはナットの下向面に圧接してナットの上面をポケット部の天井面に下方から押し付ける突起体を形成した構造を提供したものである。
請求項1から4の手段によれば、床板支持体は、圧接部やポケットが形成されるナット保持部材と、工具が係合できる工具嵌合部等が形成される工具嵌合部材との少なくとも二部材で構成されるものであるから、ナット保持部材は軟質の難摩耗性材、工具嵌合部材は硬質の高強度材といったようにそれぞれを求められる機能に適した材質のもので構成できる。この場合、ナット保持部材と工具嵌合部材とは、係合構造で一体化されるものであるから、一体化操作が簡単で迅速である。
このとき、請求項5の手段によれば、一度差し込むと、差し込み方向への抜け出しを規制する係止構造により抜け出すことはない。また、請求項6の手段によれば、工具嵌合部材は、強度を有するものであるから、同じく強度を有する雌ネジや雄ネジを設けたネジ部も形成でき、床板押え具の締め付けがこの部材で可能になる。そして、請求項7の手段によれば、床板にかかる荷重をナットが強固に支持する他、圧接部が床板支持体の回転を防止する。さらに、請求項8の手段によれば、ポケットへのナットの取り込みが簡単になる一方、ネジ棒に対するナットのガタ付きが確実に防止され、ネジ棒に対する回り止め効果が安定して得られる。そして、請求項9の手段によれば、ポケット内の突起体によってナットはポケットの天井面に圧接された状態で収納され、上下方向の遊びがなくなるとともに、ナットの回転方向のガタツキも防止される。また、ナットの上面をポケットの天井面に押し付けるようにしたので、荷重による床板(床板支持体)の沈み込みが最小限に抑えられる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図9は支柱と床板との関係を示す斜視図、図7は支柱で床板を支持した状態の図9中A−A相当断面図であるが、本例の支柱1は、基礎床2上に固定される接地板3の四隅から四本のネジ棒4を起立させ、各々のネジ棒4に床板支持体5を螺合したもので構成され、この床板支持体5で各床板6のコーナー部を個別に支持して二重床を構成している。この床板支持体5は、ネジ棒4に螺合するナット7を保持するナット保持部材8と、ナット保持部材8に組み付けられて床板支持体5を回転させるための工具を嵌合する工具嵌合部材9とから構成される。
図1はナット保持部材8の側面断面図、図2は平面図であるが、ナット保持部材8は、中心にネジ棒4を通す挿通孔10が形成された上方が径大なカップ体をしているものである。そして、下部に、ナット7を保持するポケット11が挿通孔10を取り囲むように形成され、ポケット11の上方及び下方の一定範囲の挿通孔10の径をネジ棒4の径よりも小さくしており、これでネジ棒4の外周を圧接する圧接部12としている。なお、この圧接部12は、ナット保持部材8が身体や物に当たって回転するのを抑える回り止めとなるものであるが、ポケット11の上方と下方とにバランスよく設けることで、ネジ棒4に対するナット7のガタ付きが確実に防止できる他、常に安定した回り止め効果を得ることができる。
もちろん、圧接部12をポケット11の上方又は下方のいずれか一方に設けることもできるが、床板支持体5を高さ調整して上一杯に上げた状態のときにも、圧接部12がネジ棒4の外周を圧接するのが好ましいことから、下方に設けるのが適する。しかし、下方への高さ調整代をできるだけ大きく設定したい場合は、上方と下方の両方に設けて下方の圧接部の形成範囲をできるだけ小さく設定するのが適する。また、この圧接部12は、ネジ棒4の径よりも小径の孔で構成するのが一般的であるが、円周方向に断続的に形成した凸部によって構成すると、適宜、床板支持体5の回転抵抗を調整することができる。
ナット7は、市販されている六角ナットでよく、これをポケット11に回転不能、かつ、上下動不能に収容する。このため、ポケット11の断面形状は六角形に形成されているが、このとき、外周に開口する窓13をポケット11に臨んで形成しておけば、ナット7を窓13からポケット11に挿入できて装着が容易である。なお、一度挿入したナット7は抜け出てはならないから、適宜な抜出防止構造(図示省略)を設けておく。
ポケット11に収納されたナット7は、その上面がポケット11の天井面11aに圧接されて上下動が完全に規制されるようになっている。この圧接を行うために、本発明ではポケット11の上向面11bに可撓性を有する突起体32を形成している。図8はポケット11に形成した突起体32の状態を示す図7の要部拡大断面図であるが、本例の突起体32は、ナット7の鍔7aを支持するポケット11の左右の上向面11bに可撓性を有する凸条からなる突起体32をナット7の挿入方向に沿って設けたもので形成している。なお、ナット保持部材8は樹脂で構成されることから、突起体32をこれに一体成形しておけば可撓性を有するものとなる。
これにおいて、突起体32の頂部と天井面11aとの間の高さは、該当する鍔7aの高さよりも小さくしてあり、突起体32の上にナット7の鍔7aが載ると、自らが変形(圧縮又は傾倒)してナット7を天井面11aに圧接する。これにより、ナット7は、ポケット11において、突起体32と天井面11aとで上下に圧接され、上下の遊びが吸収される。突起体32の変形の代表的なものは、自らが傾倒することであるが、突起体32に接触する鍔7aの端は自然に外方に傾斜しているから、これによって傾倒が誘発される。なお、図示は省略するが、この傾倒をより確実にするために予め傾倒させた突起体32を形成しておくことも考えられる。また、突起体32は、ポケット11の内側面から水平方向に突設させたものでもよく、ナット7を上下方向に圧接できる構造であればよい。
このように、鍔7a付きのナット7を使用したときには、ナット7の底面に対向する上向面にも突起体を形成すると、より強い圧接が可能になる。一方、鍔がないナットを使用する場合(図示省略)は、ナットの端は全体が外方に傾斜していないため、第1上向面14aに予め傾倒させた突起体を形成しておくことになる。
ナット保持部材8の上面はフラットに形成されており、本例では、この面が床板6を支持する支持面8aとなる。この支持面8aに外周から挿通孔10を超えた辺りまで延びる溝14が形成されており、この溝14は、底から上面までが一定幅ではなく、上面には一定の厚みと所定の幅で溝14内に張り出す張出部15を有している。以上のナット保持部材8は、成形性、重量、コスト等を考慮すると、射出成形による樹脂品が適する。樹脂品による場合、厚肉部分を取り除く(肉盗み形状とする)ために外周面から凹陥する適当な溝等を形成し、肉厚の均等化を図るのが好ましい。この樹脂としては、ネジ棒4に圧接して回転させられる(ネジ棒4に螺合するとき)圧接部12やナット7に圧接して上下動を規制する突起体32が直接形成されることから、軟らかくて弾力性に富む難摩耗性の、例えば、ナイロン系の樹脂が適する。
図3は工具嵌合部材9の側面断面図、図4は平面図であるが、本例の工具嵌合部材9は、第一台座16の上にフラットな上面を有する第二台座17が重ねられた形状をしており、第二台座17の上面が床板6を支持する支持面9aとなるもので、さらに、この本例では、支持面9aからピン18が突設している。そして、ピン18の中心には、下方に、圧接部12よりやや径の大きな孔19が形成され、その上方には、孔径の小さな雌ネジ20aが形成されたネジ部20が形成され、さらに、その上方には、六角形等をした挿入穴からなる工具嵌合部21が形成されたものである。図7から判るように、これにおける孔19は、床板支持体5を高さ調整して下方へ下げた際にネジ棒4の先端を収容するものであり、ネジ部20は、床板6を押える床板押え具30をねじ込むものであり、工具嵌合部21は、六角レンチ等の工具29を挿入して係合するものである。
この場合の第一台座16は、ナット保持部材8の溝14の断面と同じ形状をしたものであり、第二台座17は、張出部15の断面形状と同じ形状に設定されている。したがって、図5に示すように、第一台座16と第二台座17とは、溝14と張出部15の中にガタのない状態で差し込むことができ、本例では、これによって水平方向の差込結合による係合構造22を構成している。このとき、工具嵌合部材9には、床板押え具30のねじ込みによって上方へ引き離そうとする力が作用するが、第一台座17の全周に亘って張出部15が張り出して来ているため、上方へ抜け出ることはない。加えて、本例では、ナット保持部材8の支持面8aと工具嵌合部材9の支持面9aとを面一にしてこの二つの支持面8a、9aで床板6をできるだけ広い面積で支持するようにしている。また、第二台座17の両側面には爪23が外方に向けて突設されており、張出部15の両側面にも爪24が内方に向けて突設されており、これら爪23、24同士で係止構造25を構成している。
図5及び図6はナット保持部材8と工具嵌合部材9とを一体化する場合の斜視図であるが、このように、水平方向の差込結合からなる係合構造22によって工具嵌合部材9をナット保持部材8に差し込むと、爪23、24同士が噛み合い(係止構造25が作用し)、側方へ抜け出ることがないようになっている(もちろん、ガタもない)。この工具嵌合部材9も、ナット保持部材8と同様に樹脂品が適するが、工具嵌合部21に挿入された工具29の回転の圧力に耐えられる必要があること及び床板押え具30の螺合力に耐えられる必要があることから、硬くて高強度の、例えば、ポリカーボネート系の樹脂が適する。
なお、以上の係合構造22は、工具嵌合部材9をナット保持部材8に横から差し込む水平方向の差込結合であるが、上下から差し込むものであってもよい。この場合、係合構造22によっては、これに関連する溝14や張出部15及び第一台座16や第二台座17といった部材の形状、構造が異なることがある。具体的には、ナット保持部材8の大部分の支持面8a或いは工具嵌合部材9の支持面9aのみで床板6を支持することが考えられるが、工具嵌合部材9とナット保持部材8との間のガタが床板6へ伝わってしまう心配もあるので、少なくともナット7を保持するナット保持部材8には支持面8aを直接設けておくようにする。ただし、床板押え具30を用いて床板6を床板支持体5に止め付けるとき、工具嵌合部材9には上向きの力がかかるから、一旦、一体化した後は容易には分離できない係止構造25は必要となる。この係止構造25として、例えば、差し込んだ後に回動させて係止するといった構造が考えられるが、このとき、床板押え具30の締め付けと一緒に回転してしまうことのないように、水平方向へ突出した係止爪等(図示省略)によって差し込むだけで係止する構造といったものが考えられる。
ところで、本発明は、床板支持体5をナット保持部材8と工具嵌合部材9との二部材で構成するものであるが、これは、単に材質を変えるだけの目的で二つに分けたものではない。上記したような複雑な形状をしているナット保持部材8と工具嵌合部材9とを一体成形するのは非常に難しいから、成形がし易い形状で、かつ、一体化が確実にできる形状のものに分けたものであり、この二つが上記した形状のナット保持部材8と工具嵌合部材9である。具体的には、下から圧接部12、挿通孔10、孔19、ネジ部20、及び工具嵌合部21といった具合に、それぞれの機能に応じて不規則に内径が大小する場合に一体成形するのは困難であるが、本発明のように二部材で構成すれば容易となる。なお、部材数は三つ以上でもよいが、部材数が増すだけコストと組付けの手間がかかるから、部材数はできるだけ少ない方がよく、これに応えたのが本発明である。
次に、以上の床板支持体5によって床板6を支持する場合について図7に基づいて説明する。まず、各々のネジ棒4にナット保持部材8と工具嵌合部材9を一体化した床板支持体5を所定高さに螺合する(製造段階で予め螺合しておいてもよい)。この間、圧接部12は、ネジ棒4に擦られるが、圧接部12を有するナット保持部材8を難摩耗性の材質のもので構成することで、その摩耗が防がれる。次いで、接地板3を基礎床2上に墨出しして設置し、床板6のコーナー部の裏面に形成された嵌合孔26をピン18に差し込んで床板6を床板支持体5の上に置く。このとき、床板6と工具嵌合部材9との間の音鳴りを防ぐために、第二台座17とナット保持部材8との上面に不織布等のリング27を介在させるのが好ましい(図6参照)。
四枚の床板6を各床板支持体5で支持したとき、各床板6の高さが揃っておればよいが、もし、違う場合は、床板6の上面に嵌合穴26と同心に形成されている調整孔28(床板押え具30のフランジ部を収容するためザグリ穴になっている)からレンチ等の工具29を通して工具嵌合部21に係合する。そして、工具29を操作して床板支持体5を左又は右に回転させ、所定の高さにする。このときも、圧接部12は、ネジ棒4に擦られるが、上記の材質によってその摩耗が防がれる。一方、工具嵌合部21には、工具29の回転圧力がかかるが、工具嵌合部21が形成される工具嵌合部材9を高強度の材質のもので構成することにより、この圧力に耐えられるものとなる。
この操作の後、調整孔28に床板押え具30を挿入してネジ部20にねじ込んで床板6を床板支持体5に固定する。ただし、床板6の固定が必要でない個所では、この操作を省略することがある。このときのネジ部20にも強度が要求されるが、ネジ部20は、高強度の工具嵌合部材9に形成されていることから、その強度に耐えられるものとなる。以上の操作を各床板6の集合個所で行えば、床板6の敷設作業は終了する。
図10は本発明の他の支柱の斜視図、図11は床板支持体の斜視図であるが、本例の支柱41は、接地板3の隅から二本のネジ棒4を起立させ、各々のネジ棒4に床板支持体45を螺合したもので構成されている。この支柱41は、例えば、床板6を順次敷き詰めたときに部屋の壁31の際に生じた隙間(ボーダー部)を埋めるために、ボーダー部の幅に合わせて床板6を切断して製作したボーダー用の床板46を支持する場合等に用い、部屋の壁31に沿って設置する。本例の床板支持体45も、ナット保持部材48と工具嵌合部材49とで構成される点は変わらないが、この床板支持体45が支持するのは、床板46の切断した側の辺46aであるから、床板46には、調整孔28や嵌合孔26は存在しない。よって、本例の工具嵌合部材49には、上述したピン18は設けておらず、第二台座17の上面全体をフラットにしてナット保持部材48の上面と面一にし、両方を支持面48a、49aとしているとともに、第二台座17の上面から工具嵌合部21を貫通させて設けている。
同様に、床板押え具30を螺合させることもないので、上述したネジ部20も設けていない。また、本例では、スペース的な理由から上述したネジ棒4の先端を収容する孔19を設けておらず、その代わりに工具嵌合部21の六角形の対辺間距離をネジ棒4の外径寸法よりも大きく設定している。これにより、ネジ棒4の先端が工具嵌合部21内に収容可能となり、床板支持体45の下方への高さ調整代を最大限確保できるものになる。なお、工具嵌合部材49とナット保持部材48との間に設けられる係合構造22や係止構造25は必要であり、これらについては上記と同じである。このようにすれば、ナット保持部材48は上述したナット保持部材8と全く同じ構造のものが兼用できて効率的である。
ナット保持部材の断面側面図である。 ナット保持部材の平面図である。 工具嵌合部材の断面側面図である。 工具嵌合部材の平面図である。 ナット保持部材と工具嵌合部材の一体化を示す斜視図である。 ナット保持部材と工具嵌合部材の一体化を示す斜視図である。 ネジ棒に螺合した床板支持体で床板を支持する状態を示す図9中A−A相当断面図である。 ポケットに形成した突起体がナットに圧接した状態を示す図7の要部拡大断面図である。 支柱と床板との関係を示す斜視図である。 他の例の支柱と床板との関係を示す斜視図である。 床板支持体の斜視図である。
符号の説明
1 支柱
2 基礎床
3 接地板
4 ネジ棒
5 床板支持体
6 床板
7 ナット
7a 鍔
8 ナット保持部材
8a 〃 の支持面
9 工具嵌合部材
9a 〃 の支持面
10 挿通孔
11 ポケット
11a天井面
11b上向面 12 圧接部
13 窓
14 溝
15 張出部
16 第一台座
17 第二台座
18 ピン
19 孔
20a雌ネジ
20 ネジ部
21 工具嵌合部
22 係合構造
23 爪
24 爪
25 係止構造
26 嵌合孔
27 リング
28 調整孔
29 工具
30 床板押え具
31 壁
32 突起体
41 支柱
45 床板支持体
46 床板
46a床板の切断した側の辺
48 ナット保持部材
48a 〃 の支持面
49 工具嵌合部材
49a 〃 の支持面

Claims (9)

  1. 基礎床に置かれる接地板にネジ棒を起立させ、ネジ棒に螺合させた床板支持体によって床板を支持する二重床の支柱において、床板支持体は、ネジ棒に螺合するナットを保持するナット保持部材と、ナット保持部材と係合構造で一体化され、上面に床板支持体を回すための工具嵌合部が形成された工具嵌合部材とで構成する一方、ナット保持部材と工具嵌合部材の双方又は一方に床板を支持する支持面を形成したことを特徴とする二重床の支柱。
  2. ナット保持部材は、工具嵌合部材よりも軟質性を有する樹脂材で形成した請求項1の二重床の支柱。
  3. 工具嵌合部材は、支持面から床板に形成された嵌合孔に下から突入するピンを突設し、ピンの上面に工具嵌合部を形成したものである請求項1又は2の二重床の支柱。
  4. 工具嵌合部材は、支持面の上面に工具嵌合部を形成したものである請求項1又は2の二重床の支柱。
  5. ナット保持部材と工具嵌合部材との係合構造は、差込結合によるものであり、この差込結合に、差し込み方向への抜け出しを規制する係止構造を設けた請求項1〜4いずれか1項の二重床の支柱。
  6. 工具嵌合部材のピンの工具嵌合部の下方に、床板を上から押える床板押え具を締め付けるためのネジ部を形成した請求項3の二重床の支柱。
  7. ナット保持部材は、ネジ棒に螺合するナットを床板支持体に対して回転不能に保持するポケットを有するとともに、ネジ棒の外周に圧接する圧接部が形成された請求項1〜6いずれか1項の二重床の支柱。
  8. ナット保持部材のポケットに臨んで外周に開口する窓を設け、ナットをこの窓からポケットに挿入するとともに、ポケットの上下に圧接部を形成した請求項7の二重床の支柱。
  9. ナット保持部材のポケットにはナットの下向面に圧接してナットの上面をポケットの天井面に下方から押し付ける突起体を形成した請求項7の二重床の支柱。
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