JP4552714B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置、特にはディーゼル機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関より排出される排気ガス中のNOxを浄化する排気浄化装置として、吸蔵還元型NOx触媒に代表されるNOx吸収剤がある。NOx吸収剤は、流入排気ガスの空燃比がリーン(即ち、酸素過剰雰囲気下)のときにNOxを吸収し、流入排気ガスの酸素濃度が低下したときに吸収したNOxを放出するものであり、このNOx吸収剤の一種である吸蔵還元型NOx触媒は流入排気ガスの空燃比がリーン(即ち、酸素過剰雰囲気下)のときにNOxを吸収し、流入排気ガスの酸素濃度が低下したときに吸収したNOxを放出しN2に還元する触媒である。
この吸蔵還元型NOx触媒(以下、単に触媒あるいはNOx触媒ということもある)を内燃機関の排気管に配置すると、リーン空燃比の排気ガスが流れたときには排気ガス中のNOxが触媒に吸収され、ストイキ(理論空燃比)あるいはリッチ空燃比の排気ガスが流れたときに触媒に吸収されていたNOxがNO2として放出され、さらに排気ガス中のHCやCOなどの還元成分によってN2に還元され、即ちNOxが浄化される。
ところで、一般に、内燃機関の燃料には硫黄分が含まれており、内燃機関で燃料を燃焼すると、この燃料中の硫黄分が燃焼してSO2やSO3などの硫黄酸化物(SOx)が発生する。前記吸蔵還元型NOx触媒は、NOxの吸収作用を行うのと同じメカニズムで排気ガス中のSOxの吸収を行うので、内燃機関の排気管にこのNOx触媒を配置すると、このNOx触媒にはNOxのみならずSOxも吸収される。
ところが、前記NOx触媒に吸収されたSOxは時間経過とともに安定な硫酸塩を形成するため、前記NOx触媒からNOxの放出・還元を行うのと同じ条件下では、分解、放出されにくく触媒内に蓄積され易い傾向がある。したがって、NOx触媒内のSOx蓄積量が増大すると、触媒のNOx吸収容量が減少して排気ガス中のNOxの除去を十分に行うことができなくなりNOx浄化効率が低下する。これが所謂SOx被毒である。
そこで、吸蔵還元型NOx触媒のNOx浄化能を長期に亘って高く維持するために、NOx触媒よりも上流に、排気ガス中のSOxを主に吸収するSOx吸収剤を配置し、NOx触媒にSOxが流れ込まないようにして吸蔵還元型NOx触媒のSOx被毒の防止を図った排気浄化装置が開発されている。
このようにNOx触媒よりも上流に、排気ガス中のSOxを主に吸収するSOx吸収剤を配置した排気浄化装置としては、例えば、特許文献1、特許文献2に記載の装置がある。
前記SOx吸収剤は、流入ガスの空燃比がリーンのときにSOxを吸収し、流入ガスの酸素濃度が低いときに吸収したSOxをSO2として放出するものであるが、このSOx吸収剤のSOx吸収容量にも限りがあるため、SOx吸収剤がSOxで飽和する前にSOx吸収剤からSOxを放出させる処理、即ち再生処理を実行する必要がある。
そのために、例えば、特許文献3に開示されているようにSOx吸収剤の上流側に燃料を噴射して流入排気ガスの空燃比をストイキまたはリッチにして酸素濃度を低下させてSOxを放出させるものがある。
ところが、この場合、SOx吸収剤からSOxが少しずつしか放出されない。したがって、SOx吸収剤から全ての吸収されたSOxを放出させるには長時間にわたって空燃比をリッチにせねばならず多量の燃料を必要とし、燃費が悪化する。
特開2000−230419号公報 特開2004−92524号公報 特開平6−346768号公報
本発明は上記問題に鑑み、燃費の悪化を誘起することなくNOx触媒の硫黄被毒を抑制することを目的とする。
請求項1の発明によれば、排気管に設けられる第1触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、流入する排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度が上昇すると捕獲したSOxが次第に内部に拡散して表面側のSOx捕獲機能が回復する性質を有する第1触媒と、
第1触媒の後流側の排気管に設けられ粒子状物質の捕集とNOxの浄化をおこなう第2触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する第2触媒と、
第1触媒の上流に設けられ排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度検出手段と、
第1触媒と第2触媒の中間の排気管に所定のインターバルで還元剤を供給する還元剤供給手段を具備し、 SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、排気ガスが第1触媒と第2触媒に流入するのを制限することを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置が提供される。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、第1触媒と第2触媒を迂回して排気管の第1触媒の上流部と第2触媒の下流部を接続するバイパス管と、排気ガスの流路を排気管とバイパス管の間で切り替える排気ガス制御弁とを具備し、
SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、排気ガスがバイパス管を通るように排気ガス制御弁を制御する、排気ガス浄化装置が提供される。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、バイパス管の下流端の取り付け位置よりも下流側の排気管に酸化触媒を配設した、排気ガス浄化装置が提供される。
請求項4の発明によれば、排気管に設けられる第1触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、流入する排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度が上昇すると捕獲したSOxが次第に内部に拡散して表面側のSOx捕獲機能が回復する性質を有する第1触媒と、
第1触媒の後流側の排気管に設けられ粒子状物質の捕集とNOxの浄化をおこなう第2触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する第2触媒と、
第1触媒の上流に設けられ排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度検出手段と、
第1触媒と第2触媒の中間の排気管に還元剤を供給する還元剤供給手段とを具備し、
機関本体と還元剤供給手段に同一の燃料タンクから燃料が供給され、
還元剤供給手段は、該燃料タンクから供給される燃料を還元剤として、該還元剤を第1触媒と第2触媒の中間の排気管に所定のインターバルで供給し、
SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段からの還元剤の供給を制限する、ことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置が提供される。また、請求項5の発明によれば、請求項4の発明において、SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段による還元剤の供給を停止するようにした、排気ガス浄化装置が提供される。
請求項6の発明によれば、請求項4の発明において、SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段が還元剤を供給するインターバルを長くするようにした、排気ガス浄化装置が提供される。
請求項7の発明によれば、請求項4の発明において、SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段が還元剤を供給するときの供給量を減少するようにした、排気ガス浄化装置が提供される。
請求項8の発明によれば、請求項4の発明において、SOxによる第2触媒の被毒量を検出するSOx被毒検出手段を具備し、該被毒量が所定量を超えた場合には第1触媒のSOx捕獲機能を回復せしめる第1触媒機能回復処理をおこなう排気ガス浄化装置が提供される。
請求項9の発明によれば、請求項8の発明において、第1触媒機能回復処理は、空燃比がリーンの状態で、燃焼室への燃料噴射時期を圧縮上死点以降まで遅らせ排気ガスの温度を上昇せしめて成る排気ガス浄化装置が提供される。
請求項10の発明によれば、請求項8の発明において、SOx被毒検出手段は、第2触媒の下流にNOx濃度を検出するNOx検出手段を設け、該NOx検出手段の検出したNOx濃度にもとづいて、SOxによる触媒の被毒量を検出する排気ガス浄化装置が提供される。
本発明の排気ガス浄化装置は、排気管に設けられる第1触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、流入する排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度が上昇すると捕獲したSOxが次第に内部に拡散して表面側のSOx捕獲機能が回復する性質を有する第1触媒と、第1触媒の後流側の排気管に設けられ粒子状物質の捕集とNOxの浄化をおこなう第2触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する第2触媒と、第1触媒の上流に設けられ排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度検出手段と、第1触媒と第2触媒の中間の排気管に所定のインターバルで還元剤を供給する還元剤供給手段を具備し、SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、排気ガスが第1触媒と第2触媒に流入するのを制限するようにされ、硫黄濃度が高い燃料が使用されたときの触媒の被毒が抑制される。
以下、図面を参照して本発明の排気浄化装置の各実施の形態について説明する。
図1は本発明の排気浄化装置の第1の実施の形態のハード構成を示す図であって、筒内噴射型の圧縮自着火式のディーゼル内燃機関に適用した場合を示している。なお、本発明において用いられる排気浄化装置は火花点火式内燃機関にも搭載可能である。
図1を参照すると、1は機関本体、2は吸気マニホールド、3は排気マニホールド、4は吸気管、20は排気管をそれぞれ示す。吸気マニホールド2は吸気管4を介して排気ターボチャージャ6のコンプレッサ6aに連結される。吸気管4にはモータ41により駆動されるスロットル弁40、および、排気ターボチャージャ6のコンプレッサ6aで加圧された空気を冷却するインタークーラー7が配置されている。
各燃料噴射弁10がコモンレールに連結され、コモンレール内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ12により燃料が供給され、燃料ポンプ12へは燃料タンク13内に設けられた燃料ポンプ14で燃料が送給される。
一方、排気マニホールド3は排気ターボチャージャ6のタービン6bに連結され、タービン6bの出口は排気管20に連結されている。排気管20には第1触媒31、第2触媒32が設けられており、バイパス通路21が第1触媒31、第2触媒32を迂回して、排気管20の第1触媒31の上流部と第2触媒32の下流部とを連通している。そして、バイパス通路21の上流側取り付け部に排気ガスの通路を切り替える排気制御弁22が設けられている。15は第2触媒32に還元剤を添加する還元剤噴射弁である。還元剤噴射弁15は燃料ポンプ12から送給される燃料をノズル15aから第1触媒31と第2触媒32の中間の排気管20内に噴射する。
23は排気ガス中のSOxの濃度を検出するSOxセンサ23である。SOxセンサ23は、例えば、特開2004−239706号公報に示されているような構造のものとされる。すなわち、酸化物イオン導電性を有する固体電解質と、その固体電解質の表面の一部に形成された硫酸塩層であって、アルカリ金属元素及び、またはアルカリ土類金属元素と希土類元素とを構成要素とする複硫酸塩を主体とする硫酸塩層と、その硫酸塩層と電気的に接する電極と、硫酸塩層から離れた位置で固体電解質と電気的に接する電極とから構成され、排気ガス中のSOxの濃度に応じた信号を発する。
50は電子制御ユニット(ECU)であって、電子制御ユニット50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51により互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55および出力ポート56を具備する。
第1触媒31はSOxを捕集するための触媒である。例えば、ハニカム状のモノリス構造の担体の表面にコート層が形成され、コート層の上に白金(Pt)等の貴金属が分散して担持されている。担体はアルミナで形成され軸線方向に真っ直ぐに延伸する多数の排気ガス流通孔を有する。コート層はカリウム(K)、ナトリウム(Na)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類の少なくとも1つを含有し、コート層は強塩基性を有する。
排気ガス中に含まれるSOx、すなわちSO2は白金(Pt)によって酸化され、次いでコート層内に捕獲される。すなわち、SO2はSO4 2-の形でコート層内に拡散し硫酸塩を形成する。コート層内におけるSOx濃度は表面近傍が最も高く、奥部にいくにしたがって次第に低くなっている。コート層の表面近傍のSOx濃度が高くなるとコート層の表面の塩基性が弱まりSOxの捕集能力が低下する。
そして、この第1触媒31は排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度を上昇させるとコート層の表面近傍に集中的に存在するSOxがコート層におけるSOx濃度が均一となるようにコート層の奥部に向けて拡散していく。そしてコート層の表面近傍に集中的に存在していたSOxがコート層の奥部に向けて拡散するとコート層の表面近傍のSOx濃度が低下してSOx捕獲機能が回復する。
第2触媒32はNOx吸蔵触媒であり、下流端部を閉鎖した細長い通路から成る排気ガス流入路と、上流端部を閉鎖した細長い通路から成る排気ガス流出路と、を薄肉の隔壁を介して交互に配置互いに隣接させて多数配置したフィルタ構造にされている。この隔壁は触媒の担体としてコージライトのような多孔質材料で形成されている。
隔壁の両側表面、及び、両端部壁の表面の上に白金(Pt)のような貴金属と例えばカリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類金属、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類の少なくとも一つを含むNOx吸蔵剤が担持されている。
排気ガスがリーンの時は排気ガス中に含まれるNOは白金(Pt)上で酸化されてNO2となり次いでNOx吸蔵剤に吸収されて、例えばNOx吸蔵剤がバリウム(Ba)を含む場合、酸化バリウム(BaO)と結合しながら硝酸イオンNO3 -の形でNOx吸蔵剤の内部に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸蔵剤に吸収される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金(Pt)の表面でNO2が生成され、NOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力が飽和しない限りNO2がNOx吸蔵剤内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。
これに対し、還元剤噴射弁15から還元剤としての燃料を排気ガス中に供給することによって排気ガスの空燃比をリッチあるいはストイキオにすると排気ガス中の酸素濃度が低下するために反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、NOx吸蔵剤内の硝酸イオンNO3 -がNO2の形でNOx吸蔵剤から放出され、放出されたNO2は排気ガス中に含まれる未燃のHC,COによって還元される。そこでこの実施の形態ではNOx吸蔵剤のNOx吸収能力が飽和する前に還元剤噴射弁15から還元剤としての燃料を排気ガス中に供給し排気ガスの空燃比を一時的にリッチにしNOx吸蔵剤からNOxを放出している。
図5に示すのがこの第1の実施の形態の制御のフローチャートである。ステップS11でSOxセンサ23が検出したSOx濃度SOXを読み込み、ステップS12ではステップS11で読み込んだSOXがあらかじめ定めた判定値SOXAよりも大きいか否かを判定する。ステップS12で肯定判定された場合、すなわちSOXがあらかじめ定めた判定値SOXAよりも大きい場合には、ステップS13に進み排気制御弁22をバイパス管21に排気ガスが流れるように制御してからリターンする。一方、ステップS12で否定判定された場合、すなわちSOXがあらかじめ定めた判定値SOXAよりも小さい場合には、ステップS14に進み排気制御弁22を排気管20に排気ガスが流れるように制御して、すなわち通常運転できるように制御して、からリターンする。
次に第1の実施の形態の変形例について説明する。図2に示すのが第1の実施の形態の変形例のハード構成であり、この第1の実施の形態の変形例は、上記の第1の実施の形態では排気ガスが第1触媒31、第2触媒32を通らずに浄化されずに排出されてしまうので、バイパス管21の下流取り付け部よりも下流の排気管20に酸化触媒から成る第3触媒33を配設し、この第3触媒33で少なくともHC、COを浄化するようにしたものである。
次に第2の実施の形態について説明する。図3が第2の実施の形態のハード構成を示す図である。図3に示されるようにこの第2の実施の形態は第1の実施の形態とは異なりバイパス管21を備えていない。そこで、この第2の実施の形態ではSOx濃度が高い場合には還元剤噴射弁15を閉じ、硫黄分の高い燃料で第2触媒32が汚染されるのを、防止する。
そして、図6に示すのがこの第2の実施の形態の制御のフローチャートであり、第1の実施の形態のフローチャートのステップS13が、ステップS13AとされこのステップS13Aにおいて還元剤の供給を停止するようにされている点が異なるが他のステップは同じである。
図7に示すのは第2の実施の形態の第1の変形例の制御のフローチャートであり、第2の実施の形態のステップS13AがステップS13A1とされて還元剤供給量を減少するようにされている点が第2の実施の形態と異なるが他のステップは同じである。このようにすることにより第2触媒32のSOxによる被毒を抑制はするがNOxの還元も完全に停止はしない。
図8に示すのは第2の実施の形態の第2の変形例の制御のフローチャートであり、第2の実施の形態のステップS13AがステップS13A2とされて還元剤を供給するインターバルが拡大されている点が第2の実施の形態と異なるが他のステップは同じである。このようにすることにより第2触媒32のSOxによる被毒を抑制はするがNOxの還元も完全に停止はしない。図10に示すのがSOx濃度とインターバルの関係で、検出されたSOx濃度が高いほどインターバルは拡大される。
次に第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態、および、第2の実施の形態(第1,2変形例を含む)では、第1触媒の機能回復処理をおこなわないようにされているが、この第3の実施の形態は第2触媒32のS被毒が大きくなった場合には第1触媒31のSOx捕獲機能を回復せしめる処理をおこなうようにされている。
そして図4がこの第3の実施の形態のハード構成であって、第2の実施の形態に比較して、第2触媒32の出口にNOxの濃度を検出するNOxセンサー24が設けられており、NOxセンサー24の検出したNOxの濃度が所定値よりも高い場合にはS被毒量が大きくなったものと考えて上述のようにSOx捕獲機能を回復せしめる処理を実施する。
この第1触媒31のSOx捕獲機能の回復は、前述したように排気ガスの空燃比がリーンの状態で排気ガス温度を上昇せしめることによっておこなわれる。そのために、この第3の実施の形態では、燃料噴射時期を圧縮上死点以降まで遅角させる。このように、燃料噴射時期を遅角させると後燃え期間が長くなり、その結果排気ガス温度が上昇する。
図9に示すのが第3の実施の形態の制御のフローチャートであり、図6に示した第2の実施の形態のフローチャートにNOx濃度を読み込むステップS15、読み込んだNOx濃度NOXが判定値NOXAより大きいか、否か、を判定するステップS16、ステップS16で肯定判定された場合に第1触媒31のSOx捕獲機能再生を実施するステップS17を加えたものである。
なお、NOxセンサーについては、すでに色々なものが提案されており、どのようなものを使用してもよい。例えば、特開平7−325059号公報に開示されているものでは、NOxガス感応体がストロンチウム、チタン、および、酸素から成るNOxセンサを開示している。
本発明は内燃機関の排気ガス浄化装置に適用されるが、特にはディーゼル機関に適している。
第1の実施の形態のハード構成を示す図である。 第1の実施の形態の変形例のハード構成を示す図である。 第2の実施の形態のハード構成を示す図である。 第3の実施の形態のハード構成を示す図である。 第1の実施の形態の制御のフローチャートである。 第2の実施の形態の制御のフローチャートである。 第2の実施の形態の第1変形例の制御のフローチャートである。 第2の実施の形態の第2変形例の制御のフローチャートである。 第3の実施の形態の制御のフローチャートである。 第2の実施の形態の第2変形例におけるSOx濃度とインターバルの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 機関本体
2 吸気マニホールド
3 排気マニホールド
4 吸気管
6 排気ターボチャージャ
10 燃料噴射弁
12 燃料ポンプ
15 還元剤噴射弁
16 還元剤噴射弁
20 排気管
21 バイパス管
22 排気制御弁
23 SOxセンサ
24 NOxセンサ
31 第1触媒
32 第2触媒
33 第3触媒
50 ECU

Claims (10)

  1. 排気管に設けられる第1触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、流入する排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度が上昇すると捕獲したSOxが次第に内部に拡散して表面側のSOx捕獲機能が回復する性質を有する第1触媒と、
    第1触媒の後流側の排気管に設けられ粒子状物質の捕集とNOxの浄化をおこなう第2触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する第2触媒と、
    第1触媒の上流に設けられ排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度検出手段と、
    第1触媒と第2触媒の中間の排気管に所定のインターバルで還元剤を供給する還元剤供給手段を具備し、
    SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、排気ガスが第1触媒と第2触媒に流入するのを制限することを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
  2. 第1触媒と第2触媒を迂回して排気管の第1触媒の上流部と第2触媒の下流部を接続するバイパス管と、排気ガスの流路を排気管とバイパス管の間で切り替える排気ガス制御弁とを具備し、
    SOx濃度検出手段が前記所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、排気ガスがバイパス管を通るように排気ガス制御弁を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  3. バイパス管の下流端の取り付け位置よりも下流側の排気管に酸化触媒を配設した、ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  4. 排気管に設けられる第1触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、流入する排気ガスの空燃比がリーンのもとで温度が上昇すると捕獲したSOxが次第に内部に拡散して表面側のSOx捕獲機能が回復する性質を有する第1触媒と、
    第1触媒の後流側の排気管に設けられ粒子状物質の捕集とNOxの浄化をおこなう第2触媒であって、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する第2触媒と、
    第1触媒の上流に設けられ排気ガス中のSOx濃度を検出するSOx濃度検出手段と、
    第1触媒と第2触媒の中間の排気管に還元剤を供給する還元剤供給手段とを具備し、
    機関本体と還元剤供給手段に同一の燃料タンクから燃料が供給され、
    還元剤供給手段は、該燃料タンクから供給される燃料を還元剤として、該還元剤を第1触媒と第2触媒の中間の排気管に所定のインターバルで供給し、
    SOx濃度検出手段が所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段からの還元剤の供給を制限する、ことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
  5. SOx濃度検出手段が前記所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段による還元剤の供給を停止する、ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  6. SOx濃度検出手段が前記所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段が還元剤を供給するインターバルを長くする、ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  7. SOx濃度検出手段が前記所定値よりも高い濃度のSOxを検出した場合には、還元剤供給手段が還元剤を供給するときの供給量を減少する、ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  8. SOxによる第2触媒の被毒量を検出するSOx被毒検出手段を具備し、該被毒量が所定量を超えた場合には第1触媒のSOx捕獲機能を回復せしめる第1触媒機能回復処理をおこなうことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  9. 第1触媒機能回復処理は、空燃比がリーンの状態で、燃焼室への燃料噴射時期を圧縮上死点以降まで遅らせ排気ガスの温度を上昇せしめて成ることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  10. SOx被毒検出手段は、第2触媒の下流にNOx濃度を検出するNOx検出手段を設け、該NOx検出手段の検出したNOx濃度にもとづいて、SOxによる触媒の被毒量を検出することを特徴とする請求項8に記載の排気ガス浄化装置。
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