JP4551783B2 - クランクシャフトの加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、クランクシャフトの加工装置に関わり、特に、クランクシャフトをそのメインジャーナルを中心に回転させつつ、その偏心部(例えば、ピンジャーナル)を加工するための装置に関する。
クランクシャフトをそのメインジャーナルを中心に回転させつつ、その偏心部(例えば、ピンジャーナル)を加工するための装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。図1は、この従来装置の工具駆動装置の構成を示す。
図1に示すように、クランクシャフト1がメインジャーナルの中心軸Cを中心に回転するときの偏心部(例えば、ピンジャーナル)2の偏心回転運動に同期して、工具31の刃先が前記偏心回転運動の軌跡に沿って移動しながら偏心部2を加工する。この従来装置では、工具31がマウントされた工具台32が、2本の駆動主軸33aと33bに、それらの回転中心Bから所定偏心量Eだけずれた箇所にて、取り付けられている。クランクシャフト1の回転に同期して2本の駆動主軸33aと33bが回転し、それにより、クランクシャフト1の偏心部2の偏心回転運動の軌跡に沿って工具台31が平行移動運動をする。そして、特許文献1の段落0032及び図4に記述されているように、上記2本の駆動主軸33aと33bは、ギアシステムを介して共通の駆動モータ38aに結合され、その共通の駆動モータ38aからギアシステムを通じて加えられる回転力により駆動されるようになっている。また、クランクシャフト1も、別の駆動モータからギアシステムを介して加えられる回転力により回転させられる。
特開2003−225803号公報
上記従来装置では、クランクシャフトの加工箇所の断面形状が完全な真円にはならず、僅かではあるが楕円のようになってしまうという問題がある。その原因は、クランクシャフト1及び駆動主軸33aと33bが1回転する間に、クランクシャフト1に結合されたギアシステム、又は駆動主軸33aと33bに結合されたギアシステム内でバックラッシが発生する点にあると考えられる。具体的には、図1において、工具31の刃先が、2本の駆動主軸33aと33bの中心点を通る直線A上に位置するとき(図示の回転角度θが90度及び270度のとき)には、バックラッシは発生しないと推測される。他方、工具31の刃先が、上記直線A上から最も大きく外れた位置(図示の回転角度θが0度及び180度の位置)の近傍に来たときには、バックラッシが発生し、工具31の刃先と偏心部2の中心D間の距離が、規定値より微かに開くと推測される。その結果として、加工箇所の真円度が低下してしまう。
従って、本発明の目的は、クランクシャフトをそのメインジャーナルを中心に回転させつつ、その偏心部の偏心回転運動軌跡に沿って工具の刃先も移動させながら、クランクシャフトの偏心部を加工する装置において、工具やクランクシャフトへ動力を伝達する機構においてギアのバックラッシを生じないようにして、加工品の真円度を高めることにある。
本発明に従うクランクシャフト加工装置は、クランクシャフトを支持してメインジャーナルを中心に回転させるワーク駆動装置と、クランクシャフトの偏心部を加工するための工具と、クランクシャフトの回転に同期して前記偏心部の偏心回転運動軌跡に沿って工具を運動させる工具駆動装置とを備える。前記工具駆動装置は、少なくとも1本の工具駆動主軸と、工具が固定され、前記少なくとも1本の工具駆動主軸に対し偏心して回転可能に取り付けられて、その工具駆動主軸の回転により前記偏心回転運動軌跡に対応した平行移動運動をする工具台と、前記少なくとも1本の工具駆動モータに直結されてこれを直接的に回転させる、少なくとも1つの工具駆動モータとを備える。
このクランクシャフト加工装置によれば、工具駆動装置において、少なくとも1本の工具駆動主軸が、工具駆動モータに直結されてこれにより直接的に回転駆動される。この工具駆動主軸の回転により、工具台が運動して、クランクシャフトの偏心部の偏心回転運動軌跡に沿って工具を移動させる。加工工程の間、工具駆動主軸には工具駆動モータから、ギアシステムを介さずに直接的に回転動力が加えられ続けるから、ギアシステムでのバックラッシという問題は最早存在しない。その結果、従来より高い真円度をもって偏心部を加工することができる。
好適な実施形態では、工具駆動装置だけでなく、ワーク駆動装置においても、クランクシャフトを把持するワーク支持装置が、ワーク駆動モータに直結されて、ギアシステムを介さずに直接的に回転駆動される。よって、ワーク駆動装置でも、ギアシステムでのバックラッシという問題から解放され、その結果、より一層高い真円度をもって偏心部を加工することができる。
好適な一つの実施形態では、工具駆動装置は、平行配置された複数本の工具駆動主軸を備える。工具台は、それら複数本の工具駆動主軸に対し偏心して回転可能に取り付けられており、それら工具駆動主軸の回転により前記偏心回転運動軌跡に対応した平行移動運動をするようになっている。そして、複数本の工具駆動主軸が複数の工具駆動モータにそれぞれ直結されて直接的に回転駆動されるようになっている。このように複数本の工具駆動主軸がそれぞれ工具駆動モータにより直接駆動されることで、バックラッシュの問題は良好に解決される。
これに対し、別の好適な実施形態では、上述した複数本の工具駆動主軸のうち、少なくとの1本の工具駆動主軸だけが工具駆動モータに直結され、他の工具駆動主軸は、例えば工具駆動主軸間を繋ぐギアシステムのような動力伝達機構を介して、上記工具駆動モータに間接的に結合されている。このように、複数本の工具駆動主軸のうち、少なくとも1本が直接駆動されるようになっていれば、他の工具駆動主軸はギアシステムなどを通じて間接駆動されても、工具駆動装置でのバックラッシュは改善できる。この場合、直接駆動される工具駆動主軸として、複数本の工具駆動主軸の中で工具31に最も近い位置に配置されている主軸を選ぶことができる。
また、好適な一つの実施形態では、上述した構成に加えて、さらに、上記複数本の工具駆動主軸に対する工具台の偏心量を調整するための偏心量調整装置が設けられる。この偏心量調整装置は、上記複数本の工具駆動主軸の各々に設けられた偏心量調整機構を有する。そして、共通の調整モータが、上記複数本の工具駆動主軸の偏心量調整機構に結合されており、それらの偏心量調整機構を同時に操作して、それらの偏心量を同一値に調整するようになっている。この偏心量調整装置によれば、共通の調整モータにより、複数本の工具駆動主軸における偏心量を同時に同一値に設定できるので、調整作業が容易である。
本発明によれば、工具又はクランクシャフトへ動力を伝達する機構においてギアのバックラッシの問題が改善され、加工後のクランクシャフトの偏心部の真円度が高まる。
図2は、本発明の第1の実施形態にかかるクランクシャフト加工装置の全体的な外装構成を示す斜視図である。
図2に示すように、ベッド60上の前面の左右両端部には、加工すべきクランクシャフト1(以下、ワークと呼ぶ)の両端部を支持し、ワーク駆動モータ23,23によりワークを回転させる2基のワーク駆動装置20,20が設けられている。両ワーク駆動装置20,20の互いに対向する面には、ワーク1のメインジャーナルの両端部を把持し支持するための、チャック三つ爪21b,21b及びチャック21a,21aを有するワーク支持装置21,21がそれぞれ設けられている。2基のワーク駆動装置20,20は、両ワーク支持装置21,21間の間隔をワーク1の長さに合わせるため、ベッド60上に図示の左右方向に設けたレール25に沿って移動可能である。
また、ベッド60上の両ワーク支持装置21,21の間の箇所には補助サポータ24が設けられおり、この補助サポータ24は、補助サポータ本体24aと補助サポータ爪24bとを備えている。補助サポータ本体24aは、レール25上を移動可能であり、ワーク1の中央部近傍のメインジャーナル3の位置に対応する配置されることになる。補助サポータ爪24は、補助サポータ本体24aの上部に設けられ、図示しない求心クランプにより、前記ワーク1の中央部近傍のメインジャーナル3を一定位置に支持する。
2基のワーク支持装置21,21の後方には、左右2基の工具駆動装置30,30が設置されている。これら2基の工具駆動装置30,30は、ワーク1の回転中心軸と平行な方向(Z軸方向)と、Z軸方向に直角な水平方向(図示の前後方向であるX軸方向)とにそれぞれ移動可能なように、ベッド60上に搭載されている。両工具駆動装置30,30のZ軸方向で互に対向する側の面には、X軸方向に伸びる長方板形の工具台32,32がそれぞれ設けられている。工具台32,32は、工具駆動装置30,30の前面よりワーク1へ向かって突き出た部分を有し、その突き出た部分のワーク1に最も近い端部に、ワーク1の偏心部、典型的にはピンジャーナル、を切削するための工具31,31がそれぞれ固定されている。工具31,31は工具台32,32に対して着脱可能である。工具駆動装置30,30の工具台32,32が設けられた側の外装構造は、図1に示された従来装置のそれと同様である。工具駆動装置30,30のZ軸方向とX軸方向の位置を調節することで、工具31,31の刃先が、ワーク1の偏心部(ピンジャーナル)の加工対象箇所に位置合わせされる。2つの工具31,31により、ワーク1の2箇所を同時に加工することができる。
2基の工具駆動装置30,30は、その構成要素の配置が互に対称である点以外は、同一の基本構成を有する。そこで、以下では、一方の工具駆動装置30を例にとり、その構成をより詳細に説明する。
既に説明した図1に示すように、加工工程の間、ワーク1は上述したワーク支持装置21,21により、そのメインジャーナル3の中心軸Cを中心に回転させられ、加工対象である偏心部2(ピンジャーナル2a)は、その中心軸Dが回転中心軸Cから偏心量Eだけ隔たった状態で、偏心回転運動をすることになる。一方、各工具駆動装置30は、ワーク1の回転中心軸Cにそれぞれ平行な中心軸Bを有する2本の工具駆動主軸33a,33bを備え、その工具駆動主軸33a,33bに工具台32が取り付けられている。工具台32は、工具駆動主軸33a,33bに設けられた偏心ピン34a,34bを介して、工具駆動主軸33a,33bに対して、偏心ピン34a,34bの中心軸B,B回りに回動自在に取り付けられている。偏心ピン34a,34bの工具駆動主軸33a,33bに対する偏心量は、ワーク1における偏心部2(ピンジャーナル)のメインジャーナル3に対する偏心量Eと等しい。加工開始前の初期設定により、工具駆動主軸33a,33bの回転角度θと、ワーク1の回転角度θとが共に零に設定されると共に、工具31の刃先の高さhがピンジャーナル2の中心軸Dの高さに設定される。その後の加工工程の間、2本の工具駆動主軸33a,33bが、ワーク1の回転と同期して同じ回転量だけ回転させられる。これにより、工具台32上の工具31の刃先は、ワーク1のピンジャーナル2の偏心回転運動に対応した運動を行って、ピンジャーナル2aの外周をその中心軸Dを中心にした円形に切削する。図2からわかるように、ピンジャーナル2の加工後の外径寸法は、工具31の刃先のX軸方向でのワーク1への接近距離により決定される。すなわち、ピンジャーナル2の中心軸Dと工具31の刃先との間の距離が、ピンジャーナル2の外径の半径となる。
図3は、工具駆動装置30の平面図である。図4は、工具駆動装置30の図3のV‐V線に沿った断面図である。以下では、図2,3及び4を参照して、工具駆動装置30の構造を更に詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、工具駆動装置30は、工具駆動主軸33a,33bを回転駆動するための2つの主軸駆動モータ70a,70bを備え、これらの主軸駆動モータ70a,70bは工具駆動装置30の本体ベース30aに固定又はビルトインされている。この2つの主軸駆動モータ70a,70bはいずれも、例えば低速高トルクサーボモータである。この2つの主軸駆動モータ70a,70bの出力軸は、図4に良く示されているように、工具駆動主軸33a,33bに、ギアシステムを間に介することなく、直接接続されている。すなわち、例えばこの実施形態では、主軸駆動モータ70a,70bの出力軸は、工具駆動主軸33a,33bそのものである。よって、主軸駆動モータ70a,70bから出力される回転力は、ギアシステムを介さずに、工具駆動主軸33a,33bに直接加えられる。主軸駆動モータ70a,70bはいずれも、工具駆動主軸33a,33bを直接駆動するのに適したタイプのモータ、例えば低速(例えば300〜800rpm)高トルクサーボモータである。
また、特に詳細図は示してないが、図2に示した2基のワーク駆動装置20,20においても、ワーク駆動モータ23,23の出力軸とチャック21a,21aとが、ギアシステムを間に介さずに、直接接続されている。を有するワーク支持装置21,21がそれぞれ設けられている。ワーク駆動モータ23,23も、ワーク1を直接駆動するのに適したタイプのモータ、例えば低速(例えば300〜800rpm)高トルクサーボモータである。
上記の構成により、加工工程において従来装置で生じたようなギアシステムのバックラッシの問題は発生せず、結果として、ピンジャーナル2を高い真円度で加工することができる。
図4に良く示されるように、工具駆動主軸33a,33bは、工具駆動装置30の本体ベース30aに軸受36を介して回転自在に支承される。この工具駆動主軸33a,33bのそれぞれの先端部に、スライダブル継ぎ手52,52を介して、前述した偏心ピン34a,34bが取り付けられている。偏心ピン34a,34bは、工具駆動主軸33a,33bの中心軸B,Bに平行にかつそこから偏心量Eだけずれた位置に配された中心軸F,Fを有する。そして、前述した工具台32が、2本の偏心ピン34a,34bに、偏心ピン軸受35a,35bを介して、偏心ピン34a,34bの中心軸F,F回りに回転可能に取り付けられている。
図2〜図4に示すように、工具駆動装置30は、さらに、偏心ピン34a,34bの工具駆動主軸33a,33bに対する偏心量E(つまり、工具31の運動軌跡の偏心量E)を加工対象のピンジャーナル2のそれに応じて可変調整するための偏心量調整装置50を備える。図4に示すように、偏心量調整装置50は、工具駆動主軸33a,33bの中心部位にそれぞれ挿通され、工具駆動主軸33a,33bと一緒に回転する調整ロッド51e,51eを有する。調整ロッド51e,51eは、工具駆動主軸33a,33bの回転中心軸Bの方向に前進及び後退可能である。調整ロッド51e,51eの先端部は斜めのカット面を有し、前述したスライダブル継ぎ手52,52に形成された穴に挿入される。スライダブル継ぎ手52,52の穴にも斜めのカット面があり、それぞれ調整ロッド51e,51eの先端部の斜めのカット面にスライダブルに当接する。調整ロッド51e,51eは、それが回転するとき一緒にスライダブル継ぎ手52,52を回転させるよう、楔51iによりスライダブル継ぎ手52,52に回転方向で固定される。スライダブル継ぎ手52,52は、工具駆動主軸33a,33bに対して、偏心ピン34a,34bの偏心方向と平行にスライド可能である。スライダブルロッド51eを前進又は後退させると、スライダブルブロック52が上記偏心方向と平行にスライドするので、上記偏心量Eが可変調節される。
図3及び図4に示すように、調整ロッド51e,51eの後端部は、工具駆動装置30の本体ベース30a上に取り付けられた共通のスライダブル支持ブロック51jに、軸受51g,51gをそれぞれ介して回転可能に支持される。調整ロッド51e,51eのスライダブル支持ブロック51jに対する中心軸B方向の位置は不変である。スライダブル支持ブロック51jは、スライド51fを介して本体ベース30aに取り付けられており、本体ベース30a上で調整ロッド51e,51eの中心軸Bの方向にスライダブルになっている。よって、スライダブル支持ブロック51jが中心軸Bの方向に移動すると、それに伴い調整ロッド51e,51eも中心軸Bの方向に移動して、スライダブル継ぎ手52,52を上記偏心方向に移動させることになる。
さらに、スライダブル支持ブロック51jにはナット51dが固定され、このナット51dに、回転ボルト51cが螺入されている。回転ボルト51cは、本体ベース30a上に固定された固定支持ブロック51kに軸受け51hを介して回転可能に支持されるとともに、カップリング51bを介して、固定支持ブロック51kに固定された偏心量調整モータ51aの出力軸に結合される。偏心量調整モータ51aにより回転ボルト51cを回転させることにより、スライダブル支持ブロック51jが移動して、2本の調整ロッド51e,51eを同時に同量だけ前進又は後退させる。それにより、上述した2本の偏心ピン34a,34bが同時に同量だけ前進又は後退して、2本の偏心ピン34a,34bの偏心量Eが同時に同量だけ調整される。
上述した実施形態によると、ピンジャーナル2を高い真円度で加工することができる。加えて、工具31の運動軌跡の偏心量Eの調整も容易である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、この第2実施形態にかかるクランクシャフト加工装置の工具駆動装置30の平面図である。図6は、この第2実施形態における工具駆動装置30の図5のV‐V線に沿った断面図である。
この第2実施形態は、前述した第1実施形態と比較して、工具駆動装置30の工具駆動主軸33a,33bを回転駆動するための機構において相違し、他の部分に構造は第1実施形態と同様である。この相違点について以下説明する。
図5及び図6に示すように1つの主軸駆動モータ70aが、工具駆動装置30の本体ベース30aに固定又はビルトインされている。そして、この1つの主軸駆動モータ70aの出力軸が、ギアシステムを間に介さずに、2本の工具駆動主軸33a,33bのうちの一方、例えば、工具31に近い側の工具駆動主軸(以下、第1工具駆動主軸という)33aに直結されている。例えばこの実施形態では、主軸駆動モータ70aの出力軸は第1工具駆動主軸33aそのものである。
一方、工具31から遠い側の工具駆動主軸(以下、第2工具駆動主軸という)33bには、駆動モータは直接結合されてはおらず、代わりに、ギアシステム72を介して第1工具駆動主軸33aに結合されている。ギアシステム72は、第1工具駆動主軸33aに外嵌されこれに固定された第1ギア72aと、第2工具駆動主軸33bに外嵌されこれに固定された第2ギア72aと、第1ギア72aと第2ギア72aの間に配置され両ギア72a,72aに噛み合った第3ギアとを有する。主軸駆動モータ70aが回転すると、その回転動力は第1工具駆動主軸33aに直接加わってこれを回転させると共に、ギアシステム72を通じて第2工具駆動主軸3にも伝わってこれを回転させる。主軸駆動モータ70aは、工具駆動主軸33a,33bを駆動するのに適したタイプのモータ、例えば低速(例えば300〜800rpm)高トルクサーボモータである。
この構成によれば、第2工具駆動主軸33bは、ギアシステム72を介して、第1工具駆動主軸33aに従動することになる。しかし、第1工具駆動主軸33aが主軸駆動モータ70aに直結されて直接的に駆動されるので、バックラッシの問題は殆ど生じない。この場合、主軸駆動モータ70aに直結される方の工具駆動主軸として、工具31に近い側の第1工具駆動主軸33aが選ばれている点も、バクラッシの抑制に有効である。結果として、ピンジャーナル2を高い真円度で加工することができる。加えて、共通の主軸駆動モータ70aで、2本の工具駆動主軸33a,33bを駆動するので、両工具駆動主軸33a,33bの回転数を合わせることも容易である。
なお、上記第2実施形態において、第1と第2の工具駆動主軸33a,33b間を結合した上記のギアシステム72に代えて、別の構成のギアシステム或るいは他の種類の動力伝達機構を用いて、主軸駆動モータ70aの動力を第2の工具駆動主軸33bに使えるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
従来装置における工具駆動装置の工具台が取り付けられた側の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるクランクシャフト加工装置の全体的な外装構成を示す斜視図である。 第1実施形態の工具駆動装置30の平面図である。 第1実施形態の工具駆動装置30の図3のV‐V線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるクランクシャフト加工装置の工具駆動装置30の平面図である。 第2実施形態の工具駆動装置30の図5のV‐V線に沿った断面図である。
符号の説明
1…クランクシャフト(ワーク)、2…偏心部(ピンジャーナル)、3…メインジャーナル、20…ワーク駆動装置、21…ワーク支持装置、21a…チャック、23…ワーク駆動モータ、24…補助サポータ、30…工具駆動装置、30a…本体ベース、31…工具、32…工具台、33a,33b…工具駆動主軸、34a,34b…偏心ピン、50…偏心量調整装置、70a、70b…主軸駆動モータ、72…ギアシステム

Claims (2)

  1. クランクシャフト(1)を支持してメインジャーナルを中心に回転させるワーク駆動装置(20)と、前記クランクシャフト(1)の偏心部(2)を加工するための工具(31)と、前記クランクシャフト(2)の回転に同期して前記偏心部(2)の偏心回転運動軌跡に沿って工具(31)を運動させる工具駆動装置(30)とを備えたクランクシャフト加工装置において、
    前記工具駆動装置(30)が、
    平行配置された複数本の工具駆動主軸(33a,33b)と、
    前記工具(31)が固定され、前記複数本の工具駆動主軸(33a,33b)に対し偏心して回転可能に取り付けられて、前記複数本の工具駆動主軸(33a,33b)の回転により前記偏心回転運動軌跡に対応した平行移動運動をする工具台(32)と、
    前記複数本の工具駆動主軸のうち、前記工具の最も近くに配置されている工具駆動主軸(33a)に直結されてこれを直接的に回転させるとともに、他の工具駆動主軸(33b)に動力伝達機構を介して間接的に結合してこれを間接的に回転させる工具駆動モータ(70a)と、
    前記工具台(32)の前記複数本の工具駆動主軸(33a,33b)に対する偏心量を調整するための偏心量調整装置(50)と、を備え、
    前記偏心量調整装置(50)は、
    前記複数本の工具駆動主軸(33a,33b)の各々に設けられた偏心量調整機構(51e,52)と、
    前記複数本の工具駆動主軸(33a,33b)の偏心量調整機構(51e,52)に結合され、前記複数の偏心量調整機構(51e,52)を同時に操作して、それらの偏心量を同一値に調整する共通の調整モータ(51a)と、を備えたことを特徴とするクランクシャフト加工装置。
  2. 請求項1記載のクランクシャフト加工装置において、
    前記ワーク駆動装置(20)が、
    前記クランクシャフト(1)を把持するワーク支持装置(21)と、
    前記ワーク支持装置(21)直結されてこれを直接的に回転させるワーク駆動モータ(24)と、を備えたことを特徴とするクランクシャフト加工装置。

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