JP4549321B2 - 内燃機関のデコンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動時に、圧縮圧力を低減して始動を容易にするデコンプ装置に関する。
内燃機関のデコンプ装置が、機関弁を駆動するための動弁カムをカム軸に設けられたデコンプ軸と、カム軸に設けられたプランジャ孔にカム軸の径方向に移動可能に収容されるプランジャとを備え、デコンプ軸により操作されるプランジャが、機関弁を押圧して開弁させるデコンプ位置と機関弁を開弁させないデコンプ解除位置との間においてプランジャ孔内で移動するものは知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−70831号公報
デコンプ装置のプランジャがカム軸の軸方向で動弁カムに隣接して設けられるものでは、動弁カムが当接するロッカアームやバルブリフタが、動弁カムに加えて、プランジャとも当接可能となるようにする必要がある。このため、機関弁を駆動して開閉するために動弁カムが当接する部材、すなわちロッカアームやバルブリフタなどのカムフォロアや場合によっては機関弁自体を含む部材(以下、「カム当接部材」という。)の軸方向幅が大きくなり、またカム軸の軸長が長くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜6記載の発明は、機関弁を駆動するために動弁カムが当接するカム当接部材の軸方向幅の大型化およびカム軸の長軸化を抑制すると共に動弁カムのカム面の良好な潤滑性を維持することを目的とする。そして、請求項3記載の発明は、さらに、プランジャ孔の形成による動弁カムのカム山部の剛性の確保を容易にすることを目的とし、請求項4記載の発明は、さらに、デコンプ軸とプランジャとの間の係合構造での打音の低減を図ることを目的とし、請求項5記載の発明は、さらに、デコンプ軸とプランジャとの間の係合構造での打音の一層の低減と係合部の潤滑性の向上を図ることを目的とし、請求項6記載の発明は、さらに、駆動部の小型化・軽量化を図ると共にプランジャの移動を迅速化することを目的とする。
請求項1記載の発明は、内燃機関の機関弁を駆動するための動弁カムが設けられたカム軸に設けられるデコンプ装置であって、前記カム軸に設けられるデコンプ軸と、前記カム軸に設けられたプランジャ孔に前記カム軸の径方向に移動可能に収容されるプランジャとを備え、前記デコンプ軸により操作される前記プランジャが、前記機関弁を押圧して開弁させるデコンプ位置と前記機関弁を開弁させないデコンプ解除位置との間において前記プランジャ孔内で移動する内燃機関のデコンプ装置において、前記デコンプ軸を駆動する駆動力を前記デコンプ軸に作用させる駆動部を備え、前記プランジャ孔は、前記カム軸の軸方向で前記動弁カムのカム面の一部と重なる位置で前記カム面に開口し、前記デコンプ軸は、駆動力が入力される基端部と、前記プランジャに係合する先端部を備え、前記デコンプ軸は、前記カム軸内に配設され、前記基端部の外径と、前記先端部の外径とにより前記カム軸に支持され、前記基端部の外径は、前記先端部の外径よりも大径であり、前記基端部に入力ピンが、前記先端部に出力ピンが設けられ、前記出力ピンは、前記入力ピンよりも回転中心線に近く配置され、前記デコンプ軸の前記基端部、前記先端部、前記出力ピン、前記入力ピンおよび軸部により、前記プランジャを操作する操作力を前記駆動力よりも大きくする増幅機構を構成し、前記カム軸内に前記増幅機構を配置する内燃機関のデコンプ装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のデコンプ装置において、柱状の前記プランジャ孔の軸方向幅は前記カム面の軸方向幅以上であり、前記軸方向での前記プランジャ孔の中心と前記軸方向での前記カム面の中心とが前記軸方向にずれているものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の内燃機関のデコンプ装置において、前記プランジャは、前記機関弁を押圧する押圧部を有する一端部と、前記カム軸の径方向で前記一端部とは反対側の他端部とを有し、前記カム軸の周方向で、前記一端部および前記他端部は、それぞれ、前記動弁カムのベース円部およびカム山部の形成範囲に対応する位置において前記プランジャ孔の第1孔部分および第2孔部分にそれぞれ収容され、前記第1孔部分の孔径は前記第2孔部分の孔径よりも大きいものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関のデコンプ装置において、前記プランジャは、前記デコンプ軸に設けられた操作側係合部と前記プランジャに設けられた***作側係合部とからなる係合構造を介して前記デコンプ軸により前記径方向に操作され、前記***作側係合部と前記操作側係合部とが前記プランジャの遠心力により当接する位置に前記プランジャの重心があるものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の内燃機関のデコンプ装置において、前記他端部には潤滑油を前記***作側係合部に導く油路が設けられるものである。
請求項1記載の発明によれば、プランジャが収容されるプランジャ孔は、カム軸の軸方向で動弁カムのカム面の一部に重なる位置に開口して設けられるので、動弁カムおよびプランジャを合わせたときの軸方向幅を、動弁カムおよびプランジャが重ならない場合に比べて小さくすることができるため、カム当接部材の軸方向幅の大型化およびカム軸の長軸化を抑制できる。しかも、カム面においてプランジャが開口する部分では、カム面の一部が軸方向に残されているため、カム面は全周に渡って連続しているので、カム面に形成される潤滑油の油膜が分断されることがなく、カム面の良好な潤滑性が維持される。さらに、デコンプ軸の増幅機構により、駆動部での小さな駆動力でプランジャを操作する大きな操作力が得られるので、駆動力を発生するための駆動部を小型化・軽量化でき、しかも大きな操作力によりプランジャの移動が迅速化されて、デコンプ状態の解除を迅速に行うことができる。
請求項2記載の事項によれば、プランジャの外径を大きくすることができるので、カム当接部材との当接によるプランジャの倒れが防止されるうえ、中心が軸方向にずれていることで、請求項1記載の発明と同様に、カム当接部材の軸方向幅の大型化およびカム軸の長軸化を抑制すると共に動弁カムのカム面の良好な潤滑性を維持するこすることができる。
請求項3記載の事項によれば、プランジャは、プランジャ孔の第1,第2孔部分にそれぞれ嵌合する一端部および他端部により支持されるので、プランジャの倒れが防止されて安定してカム軸に支持される。しかも、周方向でカム山部の形成範囲に設けられる第2孔部分は、第1孔部分に比べて孔径が小さいので、機関弁を開弁させるカム山部の剛性の確保が容易になる。
請求項4記載の事項によれば、カム軸と共に回転するプランジャに発生する遠心力により、操作側係合部が***作側係合部に常時当接しているので、プランジャ軸がプランジャをデコンプ解除位置およびデコンプ位置に移動させるときや、内燃機関の振動に起因する係合部同士の衝突により発生する打音が低減する。
請求項5記載の事項によれば、油路が設けられることにより、両係合部での潤滑性が向上するうえ、油路の分だけ他端部が軽量になるため、プランジャの重心がカム軸の回転中心線からプランジャの一端部の押圧部寄りにさらに近づくので、プランジャを軽量化しながら、係合部同士の打音の低減に寄与する。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1,図2を参照すると、本発明が適用されたデコンプ装置を備える内燃機関Eは、小型の車両としての自動2輪車に搭載される単気筒往復動式4ストローク内燃機関である。内燃機関Eは、ピストン4が往復動可能に嵌合するシリンダ1と、シリンダ1の上端に結合されるシリンダヘッド2と、シリンダヘッド2の上端に結合されるヘッドカバー3とから構成される機関本体を備える。そして、シリンダヘッド2とヘッドカバー3とにより、内燃機関Eに備えられる頭上カム軸型の動弁装置20が収容される動弁室5が形成される。
シリンダヘッド2には、シリンダ軸線方向でピストン4と対向する位置に設けられる燃焼室6と、燃焼室6に開口する1対の吸気口を有する吸気ポート7と、燃焼室6に開口する1対の排気口を有する排気ポート8とが形成され、さらに、前記両吸気口および前記両排気口をそれぞれ開閉するいずれもポペット弁からなる1対の吸気弁11および1対の排気弁12と、燃焼室6の中央部に臨む点火栓13とが設けられる。機関弁としての吸気弁11および排気弁12は、シリンダヘッド2に圧入された弁スリーブ14にそれぞれ摺動自在に嵌合され、弁ばね15の弾発力により閉弁方向に常時付勢される。
図2を併せて参照すると、動弁装置20は、シリンダヘッド2およびヘッドカバー3にボルトで締結されるカムホルダ16に一対の軸受17を介して回転可能に支持されるカム軸Cと、カム軸Cの軸本体21に設けられる1対の吸気カム22およびカム軸Cの軸方向(以下、「軸方向」という。)で両吸気カム22の間に配置される1つの排気カム23と、1対の吸気カム22にそれぞれ当接して1対の吸気弁11をそれぞれ開閉させる1対のカムフォロアとしてのバルブリフタ24と、排気カム23に当接して1対の排気弁12をそれぞれ開閉させる1つのカムフォロアとしてのロッカアーム25とを備える。ここで、バルブリフタ24およりロッカアーム25は、吸気弁11を駆動するための吸気カム22または排気弁12を駆動するための排気カム23が当接するカム当接部材である。
なお、明細書において、軸方向は、カム軸Cの回転中心線Lcに平行な方向であり、径方向および周方向とは、回転中心線Lcを中心とする径方向および周方向である。
カム軸Cは、コンロッド(図示されず)を介してピストン4により回転駆動されるクランク軸(図示されず)の回転中心線と平行な回転中心線Lcを有し、動弁用伝動機構を介して伝達されるクランク軸の動力により、クランク軸の1/2の回転速度で回転駆動される。該動弁用伝動機構は、クランク軸に結合される駆動スプロケットと、軸本体21の軸端部21aに結合される被動回転体としてのカムスプロケット27と、前記駆動スプロケットおよびカムスプロケット27に掛け渡された無端伝動帯としてのタイミングチェーン28とから構成される。
また、排気カム23は、排気弁12を閉弁状態に保つベース円部23aと、排気弁12を開弁状態にするカム山部23bと、ベース円部23aおよびカム山部23bに渡って排気カム23の全周に形成されると共にローラ25aに摺接するカム面Sとを有する。
各バルブリフタ24はカムホルダ16に一体形成されたガイド筒16a内に摺動可能に支持される。また、カムホルダ16に保持されたロッカ軸26に揺動可能に支持されるロッカアーム25は、排気カム23に転がり接触するカム当接部としてのローラ25aと、U字状に二股に分岐した1対の分岐部により構成されて排気弁12を押圧する1対の弁押圧部25bとを有する。
この動弁装置20により、各吸気カム22はバルブリフタ24を介して吸気弁11を、また排気カム23はロッカアーム25を介して1対の排気弁12を、それぞれクランク軸の回転に同期して、所定の開閉時期およびリフト量で開閉する。
そして、吸気ポート7の入口が開口するシリンダヘッド2の側部2iに取り付けられる吸気管を有する吸気装置を通って吸入された空気は、気化器などの燃料供給装置から供給された燃料と混合して混合気を形成し、吸気行程において開弁した吸気弁11を経て吸気ポート7を通って燃焼室6に吸入され、ピストン4が上昇する圧縮行程において混合気の状態で圧縮される。該混合気は圧縮行程の終期に点火栓13により点火されて燃焼し、ピストン4が下降する膨張行程において燃焼ガスの圧力により駆動されるピストン4がクランク軸を回転駆動する。燃焼ガスは、ピストン4が上昇する排気行程において開弁した排気弁12を経て、排気ガスとして燃焼室6から排気ポート8を通った後、排気ポート8の出口が開口するシリンダヘッド2の側部2eに取り付けられる排気管を有する排気装置を通って内燃機関Eの外部に排出される。
図1〜図3を参照すると、内燃機関Eの始動装置としてのキック式始動装置などのマニュアル式始動装置または始動電動機の負荷を軽減するデコンプ装置はカム軸Cに設けられる。このデコンプ装置は、カム軸Cの軸端部21aに圧入されたホルダ29にボルトBにより結合されてカム軸Cと一体に回転する基部としてのカムスプロケット27と、カムスプロケット27に設けられる駆動部30と、カム軸Cに移動可能に設けられて内燃機関Eの始動時の運転状態に応じて駆動部30により駆動される操作部材としてのデコンプ軸40と、カム軸Cに径方向に移動可能に設けられてデコンプ軸40により操作されるデコンプ素子としてのプランジャ50と、を備える。
スプロケット27は、歯部27aと該歯部27aの内側に設けられる円環状のディスク部27bとを有する。ディスク部27bは、軸端部21aおよびホルダ29のボス部29aが挿入される貫通孔29cが設けられた平板状の底壁27b1と、歯部27aに対して径方向内方に近接して位置すると共に軸方向に延びる円筒状の外周壁27b2とを有する。
底壁27b1と外周壁27b2とで形成される凹部の空間27e内に配置される駆動部30は、円環状のディスク部27bに回転中心線Lcから偏心した位置に固定される支持軸31に枢支されるデコンプウエイト32と、デコンプウエイト32に弾発力を作用させて遠心力により回動するデコンプウエイト32の位置を制御する制御ばね33と、デコンプウエイト32の回動量を規定する開始ストッパ34および終了ストッパ35と、から構成される。
支持軸31により規定される回動中心線Lwを中心に回動するデコンプウエイト32は、デコンプウエイト32の回動が始まる初期位置を規定する開始ストッパ34に当接する開始当接部32aと、デコンプウエイト32の回動が終了する終了位置を規定する終了ストッパ35に当接する終了当接部32bと、遠心力で回動するときのデコンプウエイト32による駆動力をデコンプ軸40に作用させる作用部32cとを有する。デコンプウエイト32のほぼ全体は空間27e内に収容される。
開始当接部32aは、デコンプウエイト32での径方向内方寄りの部分である内側部分32iに設けられ、回転中心線Lcを中心とする円弧状を呈する。終了当接部32bは、デコンプウエイト32での径方向外方寄りの部分である外側部分32oにおいて回動中心線Lwに最も近い部分またはその近傍に設けられる。作用部32cには、デコンプ軸40の入力ピン44が挿入される孔32dが設けられ、孔32d内の入力ピン44と係合することにより、駆動部30が発生する駆動力をデコンプ軸40に伝達する。
開始ストッパ34は、デコンプ軸40にカム軸Cと同軸に設けられた円柱状の突出部により構成され、底壁27b1に対して軸方向に突出する。終了ストッパ35は、外周壁27b2の一部により構成される。
捩りコイルばねからなる制御ばね33は、支持軸31の外周に摺動可能に嵌合するデコンプウエイト32のボス部32eを囲んで配置されて該ボス部32eに支持される。制御ばね33の一端部33aは底壁27b1に係止され、その他端部33bはデコンプウエイト32に係止される。
そして、内燃機関Eが停止状態にあるとき、および機関回転速度が、内燃機関Eがクランキング状態を脱した時点での機関回転速度である設定回転速度未満であるとき、図3に実線で示されるように、デコンプウエイト32は、制御ばね33により付勢されて、開始ストッパ34に当接している。また、機関回転速度が前記設定回転速度を越えると、図3に二点鎖線で示されるように、デコンプウエイト32は、制御ばね33の弾発力に抗して開始ストッパ34から離れて回動し、終了当接部32bが終了ストッパ35に当接して終了位置を占める。
図1,図2を参照すると、デコンプ軸40は、軸本体21に設けられた中空部21eが両端で開放する中空のカム軸C内に設けられて、軸本体21に回動可能に支持される。軸本体21と同軸の円柱状の空間である中空部21eに配置されるデコンプ軸40は、軸方向で、カムスプロケット27と、一方の吸気カム22および排気カム23間に配置されるプランジャ50との間に位置する。デコンプ軸40は、回転中心線Lcと平行に延びる伝達部としての軸部41と、軸部41の両端部に設けられる入力部としての基端部42および出力部としての先端部43と、基端部42に設けられる開始ストッパ34と、駆動部30からの駆動力が入力される基端部42に設けられる入力端としての凸部からなる入力ピン44と、先端部43に設けられてプランジャ50を操作する操作部である操作側係合部としての凸部からなる出力ピン45とを有する単一の部材である。
円板状の基端部42は、軸方向でデコンプウエイト32に隣接する位置で軸端部21aの内側に摺動可能に嵌合し、該軸端部21aに回動可能に支持される一方のジャーナル部を兼ねる。円板状の先端部43は、軸方向で、駆動部30寄りでプランジャ50に隣接する位置において軸本体21の内側に設けられる軸受部21bに摺動可能に嵌合し、軸受部21bに回動可能に支持される他方のジャーナル部を兼ねる。軸受部21bは、軸方向で、吸気カム22と排気カム23との間に位置し、径方向内方に突出する円環状の部分である。
図3を併せて参照すると、基端部42の外径は先端部43よりも大径であり、入力ピン44は基端部42の外周部に位置する一方、出力ピン45は先端部43で入力ピン44よりも回転中心線Lcに近い位置にある。このため、基端部42では、基端部42の大きさを最大限に利用して、入力ピン44に作用するデコンプウエイト32からの駆動力に基づいてデコンプ軸40に作用する駆動トルクを大きくすることができる。そして、軸部41を通じて先端部43に伝達された該駆動トルクにより、入力ピン44よりも回転中心線Lcに近い出力ピン45においては、入力ピン44に作用する駆動力よりも大きな操作力が得られ、該操作力によりプランジャ50が操作されて径方向に移動する。それゆえ、基端部42、先端部43、入力ピン44および出力ピン45は、プランジャ50を操作する操作力を、デコンプウエイト32の作用部32cが入力ピン44に作用させる駆動力よりも大きくする増幅機構を構成する。
図2,図4,図5(A)を参照すると、プランジャ50は、軸方向で軸受部21bと排気カム23との間に設けられる収容空間としてのプランジャ孔60に径方向に移動可能に、かつ摺動可能に収容される。
プランジャ孔60は、回転中心線Lcと交差する中心軸線Lbを有する柱状、この実施形態では円柱状の孔であり、周方向で排気カム23のベース円部23aの形成範囲(以下、「ベース円形成範囲」という。)Aaから、周方向で排気カム23のカム山部23bの形成範囲(以下、「カム山形成範囲」)Abに向かって、カム軸Cの直径方向にドリル加工により形成される。このため、プランジャ孔60は、周方向で、ベース円形成範囲Aaに対応する位置にある第1孔部分61と、カム山形成範囲Abに対応する位置にある第2孔部分62とを有する。また、プランジャ孔60は、軸方向で、軸受部21bの近傍から排気カム23の一部と重なる位置までの範囲に設けられる。
さらに、プランジャ孔60は、ベース円部23aのカム面Saの一部と重なる位置で該カム面Sa、排気カム23の側面23cおよび軸本体21の外周面21cに開口する第1開口部61aと、回転中心線Lcを挟んで第1開口部61aとは反対側で側面23cおよび外周面21cに開口する第2開口部62aとを有する。また、第1孔部分61の軸方向幅でもある孔径d1は、カム面Saの軸方向幅Wにほぼ等しい。そして、図4(B)に示されるように、軸方向でのプランジャ孔60の中心(中心軸線Lb)と軸方向でのカム面Saの中心Lsとは、軸方向にずれている。このため、第1開口部61aが開口するカム面Saにおいては、軸方向で第1開口部61aに隣接する部分がカム面Sa1として残されているので、カム面Sbは排気カム23の全周に渡って連続している。なお、プランジャ孔60の孔径d1は、カム面Saの軸方向幅Wよりも大きくてもよい。
そして、第1孔部分61は、径方向外側に第1開口部61aを有し、径方向内側で中空部21eに開放する。一方、第2孔部分62は、径方向外側に第2開口部62aを有し、径方向内側で中空部21eに開放する。そして、第1孔部分61の孔径d1は第2孔部分62の孔径d2よりも大きく、第1孔部分61の孔面積は第2孔部分62の孔面積よりも大きい。ここで、孔面積とは、プランジャ孔60の、中心軸線Lbに直交する平面での断面積であり、この実施形態では孔径d1,d2により定まる。
プランジャ50は、ロッカアーム25を介して排気弁12を押圧する押圧部51aを有する一端部51と、径方向で一端部51とは反対側の他端部52と、両端部51,52の間の部分であって主に中空部21eに位置する中間部53と、出力ピン45からの操作力を受ける***作部である***作側係合部としての凹部54とを有する単一の部材である。一端部51は、第1孔部分61に摺動可能に嵌合して収容される部分であり、他端部52は、第2孔部分62に摺動可能に嵌合して収容される部分である。
また、プランジャ50は、大径部50aと小径部50bとを有すると共に中心軸線Lpを有する柱状、この実施形態では円柱状の段付きの部材であり、その中心軸線Lpが中心軸線Lbと一致するようにプランジャ孔60内に配置される。そして、大径部50aには、一端部51、凹部54および中間部53の一部が設けられ、小径部50bには、他端部52および中間部53の残りの一部が設けられる。
プランジャ50は、出力ピン45と凹部54とからなる係合構造を介してデコンプ軸40により操作されて、押圧部51aが径方向外方である進出方向と、押圧部51aが径方向内方である後退方向とに、進退移動する。さらに、プランジャ50の重心は、出力ピン45と凹部54とがプランジャ50に発生する遠心力により当接する位置にある。より具体的には、プランジャ50は、押圧部51aがベース円部23aのカム面Saよりも径方向外方に位置して排気弁12を開弁させるデコンプ位置を占めるとき、および該デコンプ位置よりも径方向内方に位置して排気弁12を開弁させないデコンプ解除位置を占めるとき、その重心が回転中心線Lcよりも押圧部51a寄りにあるように、プランジャ孔60に収容される。そして、プランジャ50の重心は、一端部51が大径部50aにより構成されること、および中心軸線Lpの方向で押圧部51aを有する一端部51とは反対側の他端部52が小径部50bにより構成されることにより、押圧部51aに一層近い位置となるようにされている。
それゆえ、プランジャ50の重心は、凹部54をデコンプ位置(または進出方向)に向けて出力ピン45に押し付ける遠心力がプランジャ50に発生する位置にあり、カム軸Cが回転しているとき、遠心力により凹部54は出力ピン45に常時押し付けられている。
図3,図5を参照して、デコンプ装置の動作について説明する。
図3に実線で示されるように、内燃機関Eの停止時には、デコンプウエイト32は、制御ばね33に付勢されて開始当接部32aが開始ストッパ34に当接した初期位置にあって、プランジャ50は、押圧部51aがカム面Saよりも径方向外方に突出するデコンプ位置にある。そして、クランク軸が始動装置により回転駆動されるクランキング状態になると、カム軸Cが前記動弁用伝動機構を介してクランク軸により回転駆動され、デコンプウエイト32がカム軸Cと一体に回転する。機関回転速度が前記設定回転速度以下であるとき、デコンプウエイト32に発生する遠心力は小さく、デコンプウエイト32は初期位置を占めている。
この状態で、内燃機関Eの圧縮行程時には、図5(A)に示されるように、デコンプ位置にあるプランジャ50の押圧部51aにロッカアーム25のローラ25aが当接してロッカアーム25が駆動され、該ロッカアーム25により駆動される排気弁12(図1参照)がデコンプリフト量で開弁するデコンプ状態になる。これによって、圧縮行程時に燃焼室6内の圧縮圧力が解放されて減圧される。
機関回転速度が前記設定回転速度を越えると、デコンプウエイト32に発生する遠心力が、制御ばね33の弾発力に打ち勝って、デコンプウエイト32が図3において時計方向に回動し、図3に二点鎖線で示されるように、終了当接部32bが回動終了ストッパ35に当接した状態で停止する終了位置を占める。デコンプウエイト32が初期位置から終了位置に移動するまでの過程で、作用部32cは入力ピン44に駆動力を作用させて、デコンプ軸40を回動させ、軸部41(図2参照)を介して伝達された駆動トルクにより、出力ピン45が凹部54に操作力を作用させて、プランジャ50を後退方向に移動させる。そして、デコンプウエイト32が終了位置を占めるとき、図5(B)に示されるように、プランジャ50はデコンプ解除位置を占める。この状態では、圧縮行程時にプランジャ50によりロッカアーム25が駆動されることがなく、したがって排気弁12が開弁することがないデコンプ解除状態になる。
また、内燃機関Eの運転終了操作により、機関回転速度が前記設定回転速度を経た後に内燃機関Eが停止するときには、前述とは逆の動作が行われて、デコンプウエイト32が初期位置を占め、プランジャ50がデコンプ位置を占める。
このように、デコンプ装置のデコンプウエイト32は、機関回転速度に応じて初期位置および終了位置の間で回動し、それに対応して、駆動部30により駆動されるデコンプ軸40により操作されるプランジャ50は、デコンプ位置とデコンプ解除位置との間においてプランジャ孔60内で径方向に移動する。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
デコンプ軸40により操作されるプランジャ50が収容されるプランジャ孔60の第1孔部分61は、軸方向で排気カム23のカム面Saの一部と重なる位置でカム面Saに開口することにより、排気カム23およびプランジャ50を合わせたときの軸方向幅を、排気カム23およびプランジャ50が重ならない場合に比べて小さくすることができるため、ロッカアーム25のローラ25aの軸方向幅の大型化およびカム軸Cの長軸化を抑制できる。しかも、カム面Saにおいてプランジャ50が開口する部分では、カム面Saの一部である部分Sa1が軸方向に残されているため、カム面Sは全周に渡って連続しているので、カム面Sに形成される潤滑油の油膜が分断されることがなく、カム面Sの良好な潤滑性が維持される。
円柱状プランジャ孔60の軸方向幅である孔径d1はカム面Saの軸方向幅W以上であり、プランジャ孔60の軸方向での中心と軸方向でのカム面Saの中心とが軸方向にずれていることにより、プランジャ50の外径を大きくすることができるので、ローラ25aとの当接によるプランジャ50の倒れが防止されるうえ、プランジャ孔60およびカム面Saの両中心が軸方向にずれていることで、ローラ25aの軸方向幅の大型化およびカム軸Cの長軸化を抑制すると共に排気カム23のカム面Sの良好な潤滑性を維持することができる。
プランジャ50は、排気弁12を押圧する押圧部51aを有する一端部51と、径方向で一端部51とは反対側の他端部52とを有し、周方向で、一端部51および他端部52は、それぞれ、ベース円形成範囲Aaおよびカム山形成範囲Abに対応する位置においてプランジャ孔60の第1孔部分61および第2孔部分62にそれぞれ収容され、第1孔部分61の孔面積は第2孔部分62の孔面積よりも大きいことにより、プランジャ50は、プランジャ孔60の第1,第2孔部分61,62にそれぞれ嵌合する一端部51および他端部52により支持されるので、プランジャ50の倒れが防止されて安定してカム軸Cに支持される。しかも、カム山形成範囲Abに設けられる第2孔部分62は、第1孔部分61に比べて孔面積が小さいので、排気弁12を開弁させるカム山部23bの剛性の確保が容易になる。さらに、プランジャ孔60は径方向内方に突出する軸受部21bの近傍に設けられるので、軸受部21bがあることで剛性が高められた部分にプランジャ50が収容されるため、プランジャ50の安定支持の向上に寄与する。
プランジャ50は、デコンプ軸40に設けられた出力ピン45とプランジャ50に設けられた凹部54とからなる係合構造を介してデコンプ軸40により径方向に操作され、プランジャ50の重心は、凹部54をデコンプ位置に向けて出力ピン45に押し付ける遠心力がプランジャ50に発生する位置にあることにより、カム軸Cと共に回転するプランジャ50に発生する遠心力により、出力ピン45が凹部54に常時当接しているので、デコンプ軸40がプランジャ50をデコンプ解除位置およびデコンプ位置に移動させるときや、内燃機関Eの振動に起因するに出力ピン45および凹部54からなる係合部同士の衝突により発生する打音が低減する。さらに、プランジャ50の重心は、一端部51が大径部50aにより構成されること、および中心軸線Lpの方向で押圧部51aを有する一端部51とは反対側の他端部52が小径部50bにより構成されることにより、押圧部51aに一層近い位置となるようにされているので、該打音の低減効果が高められる。
デコンプ軸40はプランジャ50を操作する操作力を駆動力よりも大きくする増幅機構を有することにより、駆動部30での小さな駆動力でプランジャ50を操作する大きな操作力が得られるので、駆動力を発生するための駆動部30を小型化・軽量化でき、しかも大きな操作力によりプランジャ50の移動が迅速化されて、デコンプ状態の解除を迅速に行うことができる。そして、増幅機構が、基端部42、先端部43、入力ピン44および出力ピン45から構成されることにより、簡単な構造で増幅機構が得られる。
終了当接部32bがデコンプウエイト32の外側部分において回動中心線Lwに最も近い部分またはその近傍に設けられることにより、終了当接部32bの回動速度は、外側部分32oにおいて終了当接部32bよりも回動中心線Lwから離れている部分に比べて小さいので、デコンプウエイト32が終了ストッパ35に当接するときに発生する音が低減される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
図4(A),図5(A)に二点鎖線で示されるように、プランジャ50の他端部52および中間部53には、潤滑油を他端部52の端面から凹部54に導く油路55が設けられてもよい。油路55には、内燃機関Eの停止時や低速回転時に、動弁室5内の潤滑油が侵入して出力ピン45および凹部54の接触部に導かれる。
このように、他端部52には潤滑油を凹部54に導く油路55が設けられることにより、出力ピン45および凹部54での潤滑性が向上するうえ、油路55の分だけ他端部52が軽量になるため、プランジャ50の重心がカム軸Cの回転中心線Lcからプランジャ50の押圧部51a寄りに一層近づくので、プランジャ50を軽量化しながら、出力ピン45および凹部54での打音の低減に寄与する。
操作側係合部が凹部により構成され、***作側係合部が凸部により構成されてもよい。
吸気弁または排気弁の構造によっては、カムフォロアが設けられなくてもよく、その場合は吸気弁または排気弁自体がカム当接部材を構成する。
プランジャ孔60の孔径d1は、カム面Saの軸方向幅Wよりも小さくてもよく、したがって第1開口部61aは、カム軸Cにおいてカム面Saのみに開口していてもよい。第2開口部62aは設けられなくてもよい。
駆動部によりデコンプ軸が軸方向に駆動され、操作側係合部および***作側係合部が、デコンプ軸の軸方向運動をプランジャの径方向運動に変換する係合構造を構成するものであってもよい。
本発明が適用されたデコンプ装置を備える内燃機関の要部縦断面図であり、デコンプ装置がデコンプ状態にあるときの図である。 図1の内燃機関のヘッドカバーを外したときの、一部を断面で示す要部平面図である。 図2のIII矢視でのデコンプ装置の要部の図である。 (A)は、図2のプランジャ付近の拡大図であり、(B)は、(A)のb矢視での要部の図である。 図1のデコンプ装置の動作を説明するための図4(A)のV−V線断面図を中心とする図であり、(A)は、デコンプ状態を示し、(B)は、デコンプ解除状態を示す。
符号の説明
11…吸気弁、12…排気弁、20…動弁装置、22…吸気カム、23…排気カム、25…ロッカアーム、27…カムスプロケット、32…デコンプウエイト、40…デコンプ軸、44…入力ピン、45…出力ピン、50…プランジャ、51a…押圧部、60…プランジャ孔、61a…開口部、
E…内燃機関、C…カム軸、Lc…回転中心線。

Claims (5)

  1. 内燃機関の機関弁を駆動するための動弁カムが設けられたカム軸に設けられるデコンプ装置であって、前記カム軸に設けられるデコンプ軸と、前記カム軸に設けられたプランジャ孔に前記カム軸の径方向に移動可能に収容されるプランジャとを備え、前記デコンプ軸により操作される前記プランジャが、前記機関弁を押圧して開弁させるデコンプ位置と前記機関弁を開弁させないデコンプ解除位置との間において前記プランジャ孔内で移動する内燃機関のデコンプ装置において、
    前記デコンプ軸を駆動する駆動力を前記デコンプ軸に作用させる駆動部を備え、
    前記プランジャ孔は、前記カム軸の軸方向で前記動弁カムのカム面の一部と重なる位置で前記カム面に開口し、
    前記デコンプ軸は、駆動力が入力される基端部と、前記プランジャに係合する先端部を備え、
    前記デコンプ軸は、前記カム軸内に配設され、前記基端部の外径と、前記先端部の外径とにより前記カム軸に支持され、
    前記基端部の外径は、前記先端部の外径よりも大径であり、
    前記基端部に入力ピンが、前記先端部に出力ピンが設けられ、
    前記出力ピンは、前記入力ピンよりも回転中心線に近く配置され、
    前記デコンプ軸の前記基端部、前記先端部、前記出力ピン、前記入力ピンおよび軸部により、前記プランジャを操作する操作力を前記駆動力よりも大きくする増幅機構を構成し、
    前記カム軸内に前記増幅機構を配置することを特徴とする内燃機関のデコンプ装置。
  2. 柱状の前記プランジャ孔の軸方向幅は前記カム面の軸方向幅以上であり、前記軸方向での前記プランジャ孔の中心と前記軸方向での前記カム面の中心とが前記軸方向にずれていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のデコンプ装置。
  3. 前記プランジャは、前記機関弁を押圧する押圧部を有する一端部と、前記カム軸の径方向で前記一端部とは反対側の他端部とを有し、前記カム軸の周方向で、前記一端部および前記他端部は、それぞれ、前記動弁カムのベース円部およびカム山部の形成範囲に対応する位置において前記プランジャ孔の第1孔部分および第2孔部分にそれぞれ収容され、前記第1孔部分の孔径は前記第2孔部分の孔径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のデコンプ装置。
  4. 前記プランジャは、前記デコンプ軸に設けられた操作側係合部と前記プランジャに設けられた***作側係合部とからなる係合構造を介して前記デコンプ軸により前記径方向に操作され、前記***作側係合部と前記操作側係合部とが前記プランジャの遠心力により当接する位置に前記プランジャの重心があることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関のデコンプ装置。
  5. 前記他端部には潤滑油を前記***作側係合部に導く油路が設けられることを特徴とする請求項4記載の内燃機関のデコンプ装置。
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