JP4547659B2 - 絶縁ゲート半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドーピングされた半導体材料により構成されるボディーと、それぞれがボディーのドーピングされた半導体材料に接触しており、間に装置の電気的な作動電圧を印加できる、2つの相互に分離されている電極と、ボディーの半導体材料から、電気的絶縁材料によって絶縁されており、装置を制御するための電気的な制御電圧が印加される制御電極とを有する絶縁ゲート半導体装置に関するものである。
【0001】
上記のような装置の例としては、ユニポーラMOSトランジスタが知られている。このユニポーラMOSトランジスタでは、知られている通り、ボディーが、少なくとも1つの伝導性型の半導体材料により構成されており、2つの電極のうち1つが、ドレイン電極であり、もう一方の電極がソース電極である。このドレイン電極とソース電極とが、ボディーの同じ伝導性型の半導体材料とそれぞれ接触しており、制御電極が、ゲート電極と称されている。このゲート電極は、ドーピングされたMOSチャンネル上、および、このチャンネルと境を接しており、このチャンネルとは反対にドーピングされた領域上に延びている。上記MOSチャンネル、および、上記領域は、双方とも、半導体材料により構成されるボディーに形成されている。
【0002】
このようなMOSトランジスタの例は、ドイツ公開特許第19628656.5号(DE−A−19628656.5(96P1725))により知られている。このトランジスタでは、ドレインおよびソース電極とゲート電極とのほかに、ゲート電極から横側に間隔をとり、ボディーの半導体材料から、電気的絶縁材料により分離されている、更なる電極も備えられているという特徴がある。この更なる電極は、ソース電極と接続されているか、あるいは、その電気的な電位が蓄積されて(beaufschlagen)いる。
【0003】
更なる電極により、ゲート電極の周辺領域に場が比較的均一に分布し、半導体材料における電場強度(elektrische Feldstaerke)が、サージ電離(Stossionisation)、およびこれによる電子増倍を引き起こす、約10ボルト/cmの臨界値に達するのを防止する。
【0004】
上記のような装置のほかの例としては、バイポーラIGBT(=絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が知られている。このバイポーラIGBTでは、知られている通り、ボディーが、異なる伝導性型の半導体材料から構成されており、2つの電極のうちの一方が、陽極であり、もう一方の電極が、陰極であり、陽極が、ボディーの任意の伝導性型の半導体材料に接触し、陰極が、任意の伝導性型とは反対の伝導性型、および/または、ボディーと同じ伝導性型の半導体材料と接触し、制御電極が、同じくゲート電極と称されている。
【0005】
本発明の目的は、上記のような、相互に異なる電気的電位を制御電極に同時に印加できる装置を提供することである。
【0006】
この目的は、請求項1に記載の特徴によって達成される。
【0007】
本目的は、本発明に基づき、制御電極が、少なくとも1つのギャップによって相互に分離されている制御電極部を備えていることにより達成される。すなわち、本発明の装置の制御電極は、1つまたは複数のギャップによって分離されている2つまたは数個の制御電極部に分離された制御電極であり、従来のように、1つの相互に関連または連続している制御電極ではない。
【0008】
本発明の装置は、上記のような知られている装置と比べ、切り替え時間が著しく短縮されているという長所がある。
【0009】
本発明の装置は、上記のような知られている装置における切り替え特性が、とりわけ、2つの電極のうちの1つの電極と制御電極との間のキャパシタ、および、もう一方の電極と制御電極との間のキャパシタによって決定されるという認識に基づいている。
【0010】
このような装置のスイッチオンおよび/またはオフを行う場合、キャパシタを再充電する必要があり、この段階の間に変位電流が流れる。変位電流は、通常、制御電圧を印加するために制御電極を装置の制御端子と接続している抵抗器において、電圧降下を引き起こす。この電圧降下は、装置の制御端子において電圧を上昇させる。
【0011】
この抵抗器は、切り替え側面(Schaltflanek)を調整するために必要である。
【0012】
装置の制御端子において電圧が上昇するのは、とりわけ、装置が短絡する場合に危険である。なぜなら、この上昇した電圧によって、より多くの電流が流れ、このことにより、装置が破壊されてしまうからである。
【0013】
変位電流が引き起こす、抵抗器における電圧降下を減少するため、抵抗器に対して非並列に接続されているダイオードによって、変位電流を方向転換してもよい。他の可能性としては、2つの電極と制御電極との間のキャパシタに対して並列に接続されているコンデンサを用いるものがある。
【0014】
本発明の装置では、装置のスイッチオンおよび/またはオフの際に、抵抗器を流れる変位電流、および、これに伴って生じる電圧降下を、有利に、減衰できる、あるいは排除でき、その結果、これに関連した上述のような問題は、この後さらに生じることはない。
【0015】
上記のような装置の短絡(Kurzschlussfall)の場合のもう1つの問題は、振幅の発生であり、この振幅は、2つの電極と制御電極との間の共通キャパシタに起因する、装置の2つの電極の間の逆連結(Rueckkopplung)によるものである。
【0016】
この問題も、本発明の装置では、好ましく減少でき、防止できる。
【0017】
コンピューターシュミレーターによるシミュレーションによって、本発明の装置では、スイッチオンおよびオフ消耗が、有利に、それぞれ約15%だけ減少できることが示されている。同じく、伝送消耗(Durchlassverluste)を減少できる。ミラー位相(Millerphase)の著しい減少も、同じように有利に示せる。
【0018】
本発明の装置の好ましく有利な形態は、請求項2からに記載されている。
【0019】
本発明を以下に図を例として参照しながら詳しく説明する。
【0020】
図1は、本発明の装置の基本的な構造を、側面図で示したものである。図2から図4は、本発明の装置のいくつかの具体的な実施例を、それぞれ側面図で示したものである。図5は、図2の例を基にした本発明に係るIGBTを、側面図で示したものである。図6は、図5に基づくIGBTの記号による回路図であり、その制御電極の制御電極部の端子の第1の種類の配線(Verschaltung)を示している。図7は、図5に基づくIGBTの記号による回路図を示しており、その制御電極の制御電極部の端子のほかの種類の配線を示している。図8は、本発明のMOSトランジスタの記号による回路図を示しており、同じく、その制御電極の制御電極部の端子のある種類の配線を示す。図は、概略であり縮尺通りではない。
【0021】
図1に示す、概して1で示す本発明の絶縁ゲート半導体装置の基本的な構造は、ボディー10を備えており、ボディ10は一般的には様々にドーピングされた半導体材料から構成される。
【0022】
ボディー10のドーピングされた半導体材料は、2つの相互に分離されている電極3および4に接触している。これら電極3と4との間に、装置1の電気的な作動電圧Uを印加できる。電極3,4は、例えば、共通してボディー10の側面111に配置されている。電極3は、装置1の電極端子30に接続されており、電極4は、装置1の電極端子40に接続されている。電極端子30および40は、電極3,4の間に作動電圧Uを印加するのに使用される。
【0023】
側面111の反対側の、ボディー10の側面110に、電気的絶縁材料により構成される層100が形成されている。この層100に、制御電極2が構成されている。従って、この制御電極2は、ボディー10の半導体材料から電気的に絶縁されており、この制御電極に装置1を制御するための電気的な制御電圧Uを印加できる。
【0024】
本発明に基づき、制御電極2は、少なくとも1つのギャップによって相互に分離されている制御電極部を備えている。図に示す例のこの制御電極部では、1つのギャップ23によって分離されているただ2つの制御電極部21、22が備えられている。制御電極2は、2つまたはそれ以上のギャップによって分離されている3つまたはそれ以上の制御電極部を備えていてもよい。
【0025】
ギャップ23は、電気的絶縁材料230によって充填されている。この材料は、層100に配されている制御電極部21,22を相互に電気的に絶縁している。
【0026】
制御電極部21は、端子210を備え、制御電極端子22は、端子220を備えている。これら端子のうちの少なくとも1つが、制御電圧Uを印加するために使用される。
【0027】
2つの制御電極部21,22により構成されている制御電極2、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされている半導体材料により構成されているボディー10、および、電極3により、全体として、キャパシタC23が定義される。同じく、制御電極2、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされている半導体材料により構成されているボディー10、および、電極4により、全体として、キャパシタC24が定義される。
【0028】
これら2つのキャパシタC23およびC24は、従来の装置のスイッチオンおよび/またはスイッチオフの際に、再充電される必要がある。このことから、既述の問題が生じる。既述の問題は、とりわけ、キャパシタC24の再充電によって生じる。
【0029】
本発明の装置では、さらに、
制御電極部21、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされた半導体材料により構成されているボディー10、および、電極3によりキャパシタC213が定義され、
制御電極部21、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされた半導体材料により構成されているボディー10、および、電極4によりキャパシタC214が定義され、
制御電極部22、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされた半導体材料により構成されているボディー10、および、電極3によりキャパシタC223が定義され、
制御電極部22、電気的絶縁材料により構成されている層100、ドーピングされた半導体材料により構成されているボディー10、および、電極4によりキャパシタC224が定義される。
【0030】
電気的絶縁材料により構成されている層100に配されている各制御電極部21および22は、2つの制御電極部21および22により構成される制御電極2よりも、それぞれ面積としては小さいので、各キャパシタC213,C214,C223およびC224のそれぞれは、キャパシタC23よりも小さく、それぞれキャパシタC24よりも小さいことがあてはまる。
【0031】
各キャパシタC213,C214,C223およびC224は、従来の装置の、キャパシタC23およびC24に相当する2つのキャパシタよりもそれぞれ小さい。この従来の装置の各2つのキャパシタは、従来装置のただ1つの貫通制御電極によって共に定義されており、この制御電極は、従来の装置の電気的絶縁材料から構成されている層の上の面積に関しては、本発明の装置の2つの制御電極部21、22を有する制御電極2と同じ大きさである。
【0032】
本発明の装置1では、例えば、制御電極2の制御電極部21の端子210のみが抵抗器を通して本発明の装置1の制御端子と接続され、それに対して、他の制御電極部22の端子220が接続されていない場合において、装置1のスイッチをオンおよび/またはオフしたときに、抵抗器を介した望ましくない電圧降下が、原則的に、従来の装置で行った場合の電圧降下よりも小さく、有利である。なぜなら、キャパシタC23、C24に相当する、より大きな従来装置のキャパシタを再充電することで生じる、より大きな変位電流ではなく、キャパシタC213,C214の再充電によってこの抵抗器に生じる変位電流がおそらく有効となるからである。
【0033】
制御電極2の制御電極部22の端子220のみが、抵抗器を通して、本発明の装置1の制御端子に接続されており、これに対し、制御電極部21の端子210は接続されていない場合も、従来の装置と比較して、同じことがあてはまる。
【0034】
制御電極部21,22は、電気的絶縁材料により構成されている層100に、異なる面積で広がるように選択してもよい。
【0035】
制御電極部21または22の面積が小さく選択されているほど、キャパシタC213およびC214、もしくは、C223およびC224が、より小さくなり、これらキャパシタC213およびC214、もしくは、C223およびC224を再充電することにより生じる、制御電極部21または22と接続されている抵抗器における変位電流がより小さくなり、変位電流によって抵抗器に生じる電圧降下が、より小さくなるということも当てはまる。
【0036】
以下に、簡易化のため、および、一般的に限定しないため、制御電極端子21の端子210のみが、抵抗器を介して本発明の装置1の制御端子と接続されており、これに対し、制御電極部22の端子220は接続されていないとする。
【0037】
制御電極部22の、抵抗器と接続されていない220は、直接、すなわち、抵抗器を中間に接続せずに、本発明の装置1の制御端子と接続されるか、あるいは、装置1の電極3もしくは電極4の端子30または40と直接接続されることが好ましい。
【0038】
各直接接続は、キャパシタC223およびC224のそれぞれの大きさに関係なく、制御電極部22によって共に決定されたキャパシタC223およびC224を再充電することにより生じる変位電流が、抵抗器を介して望ましくない電圧降下を生じさせることがなく、さらに、このような再充電が、基本的に時間を遅らせることなく行われることを意味しており、有利である。
【0039】
抵抗器を通して本発明の装置1の制御端子と接続されている制御電極2の制御電極部21に関連して、上記に記載されていることは、制御電極部22のみが抵抗器を通して、本発明の装置1の制御端子と接続しており、制御電極2の制御電極部21は、接続されていない場合も、同じように有効に当てはまる。
【0040】
図2〜図4は、本発明の装置のいくつかの具体的な実施例を示すが、これに限定されるものではない。これらは、例えば、IGBTおよび/またはMOSトランジスタとしての装置の構造に適している。
【0041】
図2の例は、2つの電極3,4のうちの1つだけ、例えば、電極4が、ボディー10の側面111に配置されているということが、図1の構造とは異なっている。もう一方の電極、例えば、ボディー10の側面110にある電極3は、電気的絶縁材料により構成されている層100の近くの横側に配置されている。この層100は、側面110を部分的にのみ覆っている。
【0042】
図3の例は、側面110が段1103を備えていることのみ、図2の例とは異なっている。この段は、比較的高く設けられている側面110の部分1101と、比較的低く設けられている側面110の部分1102とにそれぞれ分離されている。この場合、電極3は、より高く備えられている部分1101に配置されており、電気的絶縁材料により構成されている層100は、段1103と、より深く位置している部分1102とを覆っている。
【0043】
図4の例は、図2の例とは、他方の電極4もボディー10の側面110の電気的絶縁材料により構成されている層100の近くの横側に配置されており、この層100は、側面110を部分的にのみ、例えば、電極3と4との間に層100が配置されるように覆っている、ということだけが異なっている。
【0044】
図5に示す例としての本発明のIGBT1は、例えば、図2の構造を基礎としている。
【0045】
IGBT1のボディー10は、基本的にはnドーピングされている半導体材料、例えば、nドーピングされているシリコンにより構成されている。ボディー10の側面111には、電極4が配置されている。この電極4は、例えば、pドーピングされているシリコンによって定義されており、IGBT1の陽極を形成している。この陽極は、IGBT1の陽極端子40と接続されている。
【0046】
ドーピングされている領域103は、ボディー10に形成されており、陽極4に境を接している。領域103に、nドーピングされている領域101が境を接している。この領域101は、側面111の反対側の、ボディー10の他方の側面110まで延びている。
【0047】
領域101に、pドーピングされている窪み102が形成されている。この窪みは、ボディー10の他方の側面110に境を接しており、ボディー10においてドーピングされたMOSチャンネルを定義する。
【0048】
他方の側面110において、窪み102の領域に電極3が配置されている。電極3は、例えば、窪み102に形成されている、nドーピングされている層によって定義される。この層は、側面110に境を接し、窪み102のpドーピングされている材料によって完全に取り囲まれている。電極3は、IGBT1の陰極を形成し、IGBT1の陰極端子30と接続されている。
【0049】
ボディー10の側面110に、電気的絶縁材料、例えば、酸化シリコンにより構成される層100が形成されている。電気的に絶縁性の層100は、電極3の端側(Randseite)から、ボディー10の側面110に境を接している窪み102の上、および、窪み102とボディー10の側面110とに境を接している、ボディー10のnドーピングされている領域101の上に延びている。
【0050】
電気的に絶縁性の層100に、以下にゲート電極として示す、IGBT1の制御電極2が配置されている。この制御電極は、ギャップ23によって相互に分離されている制御もしくはゲート電極部21,22の双方により構成されている。このゲート電極部21は、ゲート電極端子210に接続しており、ゲート電極部22は、ゲート電極端子220に接続している。
【0051】
例えば、ゲート電極部21は、ボディー10の側面110に境を接している窪み102上に広がっており、ゲート電極部22は、基本的に、ボディー10の側面110に境を接している窪み102以外の、nドーピングされた領域101上に広がっている。
【0052】
長所は、ゲート電極部21が、基本的に、ボディー10の側面110に境を接している窪み102上にだけ広がっている必要があり、窪み102を越えて広がる必要がないことである。すなわち、ゲート電極部21は、基本的に、ボディー10の側面110に境を接している、IGBT1のドーピングされているMOSチャンネル102上にのみ延びており、従って、従来のIGBTのゲート電極よりも面積が小さいことが好ましい。この従来のIGBTのゲート電極は、ドーピングされているMOSチャンネル上と、さらに、このチャンネルの外側の、このチャンネルに境を接しておりチャンネルとは反対にドーピングされているIGBTの半導体材料により構成されているボディーの領域上とに延びている。
【0053】
ただし、電気的絶縁材料により構成されているIGBT1の層100に配されているゲート電極部21の面積には下限がある(nach unten begrenzt)。なぜなら、この面積は、ボディー10の側面110に境を接している、ドーピングされているMOSチャンネル102の面積とほぼ一致しており、MOSチャンネル2の面積よりも小さくしてはならないからである。従って、電気的絶縁材料により構成されているIGBT1の層100に配されているゲート電極部21の面積は、基本的に、予め固定的に決められている。
【0054】
IGBT1のゲート電極部21が、例えば、電気的に絶縁性の層100において占める面積は、ゲート電極部22よりも小さい。このゲート電極部22は、ボディー10の側面110に境を接している、窪み102以外の、nドーピングされている領域101上にのみ延びている。このことから、図5では、ゲート電極部21の長さL1は、ゲート電極部22の長さL2よりも短いことが分かる。
【0055】
しかし、電気的に絶縁性の層100におけるゲート電極部22の面積は、固定して予め決められているのではなく、様々に好ましく設定される。特に、この面積を、ゲート電極部21の相当する面積よりも小さく選択することもできる。この場合、原則的に、下限は予め決められていない。
【0056】
ゲート電極部21および22は、電気的に伝導性の材料、例えば、ポリシリコンによりそれぞれ構成されている。
【0057】
ゲート電極部21と22との間のギャップ23は、固い、電気的絶縁材料、例えば、ポリマイドによって充填されていることが好ましい。この処置によって、2つのゲート電極部21と22との間のスパークの防止が保証される。
【0058】
ゲート電極部21の下方の電気的に絶縁性の層100の厚さd1は、ゲート電極部22の下方の層100の厚さd2よりも薄い。これにより、d2=d1に選択されている場合よりも、このゲート電極部22によって共に決定されるキャパシタC223およびC224が、有効に小さくなるという作用がある。
【0059】
図6および図7の回路図は、図5のIGBTをそれぞれ基礎としている。
【0060】
2つの回路図では、ゲート電極部21のゲート電極端子210が、抵抗器5を介して、IGBT1の外部制御端子またはゲート端子50と接続されている。
【0061】
図6の回路図では、ゲート電極部22のゲート電極端子220が、直接IGBT1の陰極3と接続されている。このことにより、IGBT1をオンおよび/またはオフした際に、キャパシタC223およびC224の再充電によって生じる変位電流が、IGBT1の陰極端子30へ直接伝導される。このことにより、陽極端子30の陰極端子40へのフィードバック効果(Rueckwirkung)が抑制されている。
【0062】
図7の回路図では、ゲート電極部22のゲート電極端子220が、IGBT1の外部ゲート端子50と直接接続されている。このことにより、キャパシタC223およびC224は、ゲート電圧Uと直接接続される。このゲート電圧Uは、ゲート端子50と基準電位Vrefとの間にあり、この基準電位は、例えば、陰極端子30の電位でもある。このことにより、キャパシタC213,C214,C223およびC224が、スタティック作動(statischen Betrieb)において、同じ電位Vref+Uとなることが保証される。
【0063】
図6および図7の回路図のように接続されているIGBT1では、層100上のゲート電極部22の面積の大きさは、完全に無視できるとはいわないまでも、あまり重要ではない程度であり、好都合である。
【0064】
IGBT1に該当することは、MOSトランジスタの形態の本発明の装置1にも、同じように使用できる。
【0065】
図8の回路図は、例として、図7のIGBT1にのように接続されている本発明のMOSトランジスタ1を記号的に示したものである。
【0066】
従って、図8のMOSトランジスタ1では、ゲート電極2のゲート電極部21のゲート電極端子210が、抵抗器5を介して、MOSトランジスタ1の外部制御またはゲート端子50と接続されている。ゲート電極2の他方のゲート電極部22のゲート電極端子220は、外部ゲート端子50と直接接続されている。このことにより、キャパシタC223およびC224は、ゲート電圧Uと直接接続されている。このゲート電圧は、ゲート端子50と、基準電位Vrefとの間にあり、この基準電位Vrefは、例えば、トランジスタ1の電極3の電極端子30の電位でもある。この電極3は、MOSトランジスタ1のソース電極を形成している。従って、キャパシタC213,C214,C223およびC224は、スタティック作動において、同じ電位Vref+Uにあることが保証されている。電極端子40に接続されている、MOSトランジスタ1の電極4は、MOSトランジスタ1のドレイン電極を形成している。
【0067】
あるいは、図8のMOSトランジスタ1は、同様の効果を有する図6のIGBT1に相当するように配線することもできる。
【0068】
MOSチャンネルに関連している層100上のゲート電極部21の面積について、および、図5〜図7のIGBT1のゲート電極部22の面積について、記載されていることは、図8のMOSトランジスタ1にも同じように該当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置の基本的な構造の側面図である。
【図2】 本発明の装置の具体的な実施例を示す側面図である。
【図3】 本発明の装置の具体的な実施例を示す側面図である。
【図4】 本発明の装置の具体的な実施例を示す側面図である。
【図5】 図2の例に基づいた本発明に係るIGBTを示す側面図である。
【図6】 図5に基づくIGBTを示し、その制御電極の制御電極部の端子の第1の種類の配線を示すの記号による接続図である。
【図7】 図5に基づくIGBTを示しており、その制御電極の制御電極部の端子のほかの種類の配線を示す、記号による接続図である。
【図8】 本発明のMOSトランジスタを示しており、同じく、その制御電極の制御電極部の端子のある種類の配線を示す、記号による回路図である。

Claims (4)

  1. ドーピングされた半導体材料により構成されるボディー(10)と、
    ボディー(10)のドーピングされた半導体材料がそれぞれ接触しており、間に装置(1)の電気的な作動電圧(U)を印加できる、2つの相互に分割されている電極(3,4)とを有し、2つの電極{3,4}のうちの1つが、装置(1)のソース電極(3)であり、他方の電極が、装置(1)のドレイン電極(4)であり、
    ボディー(10)の半導体材料から、電気的絶縁材料(100)によって絶縁されており、装置(1)を制御するための電気的な制御電圧(U)が印加される制御電極(2)を有し、上記制御電極が、少なくとも1つのギャップ(23)によって相互に分割されている制御電極部(21,22)を備えている、絶縁ゲート半導体装置(1)であって、
    ソース電極(3)の付近に配されている制御電極部(21)が、制御電圧を印加するために、電気抵抗器(5)を介して装置(1)の制御端子(50)と接続され
    上記電気抵抗器(5)を介して上記装置(1)の制御端子(50)と接続されている制御電極部(21)とは、異なる制御電極部(22)が、制御電圧を印加するために、装置(1)の制御端子(50)と、直接接続されていることを特徴とする、絶縁ゲート半導体装置(1)。
  2. ドーピングされた半導体材料により構成されるボディー(10)と、
    ボディー(10)のドーピングされた半導体材料がそれぞれ接触しており、間に装置(1)の電気的な作動電圧(U)を印加できる、2つの相互に分割されている電極(3,4)とを有し、2つの電極{3,4}のうちの1つが、装置(1)のソース電極(3)であり、他方の電極が、装置(1)のドレイン電極(4)であり、
    ボディー(10)の半導体材料から、電気的絶縁材料(100)によって絶縁されており、装置(1)を制御するための電気的な制御電圧(U )が印加される制御電極(2)を有し、上記制御電極が、少なくとも1つのギャップ(23)によって相互に分割されている制御電極部(21,22)を備えている、絶縁ゲート半導体装置(1)であって、
    ソース電極(3)の付近に配されている制御電極部(21)が、制御電圧を印加するために、電気抵抗器(5)を介して装置(1)の制御端子(50)と接続され、
    上記電気抵抗器(5)を介して上記装置(1)の制御端子(50)と接続されている制御電極部(21)とは、異なる制御電極部(22)が、上記2つの電極(3,4)のうちの1つ()と接続されている、絶縁ゲート半導体装置(1)。
  3. 上記装置(1)が、MOSトランジスタまたは絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)であることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁ゲート半導体装置。
  4. 上記ボディー(10)が、少なくとも1つの伝導性型(n,p)の半導体材料により構成されており、
    2つの電極(3,4)のそれぞれが、同じ伝導性型(n,p)を有しているボディー(10)の半導体材料に接触している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の絶縁ゲート半導体装置。
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