JP4544777B2 - 段ボールシートの加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボールシートから段ボール箱を製造する製函機に備えられ、段ボールシートに罫入加工,溝切加工,糊代加工或いはスリット加工等の加工を施す段ボールシートの加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は段ボール箱を製造するフレキソフォルダグルア(製函機)の一般的な構成を示す模式的な側面図である。この図に示すように、フレキソフォルダグルアは、給紙部1,複数の印刷部2,クリーザスロッタ3及びフォルダグルア4で構成され、給紙部1から給紙された段ボールシートSは、印刷部2で印刷されクリーザスロッタ3で罫入,溝切及び糊代加工された後、フォルダグルア4で糊付けされ折畳まれて箱となる。
【0003】
クリーザスロッタ3は、図6,図7に示すように第1罫線装置10,第2罫線装置20及びスロッタ装置30から構成されている。第1罫線装置10は、図9に示すように、段ボールシートSの走行ラインを挟んで上下に配置された一対の軸11,12を備えている。各軸11,12はともに両側に立設するフレーム6,6に支持されており、段ボールシートSの走行に略同期して互いに反対方向に回転するようになっている。また、各軸11,12にはそれぞれ罫線ヘッド(第1罫線ヘッド)13,14が取り付けられている。罫線ヘッド13,14は、図10に示すような断面形状を有しており、上下の罫線ヘッド13,14間に段ボールシートSを挟みこむことによって段ボールシートSに折り目が付けられるようになっている。
【0004】
また、第2罫線装置20は、基本的に第1罫線装置10と同じ構成であり、段ボールシートSの走行ラインを挟んで配置された上下の軸21,22と各軸21,22に取り付けられた罫線ヘッド(第2罫線ヘッド)23,24とから構成されている。この第2罫線装置20は、第1罫線装置10による罫入加工を補うために備えられた2次的な罫入加工を行う装置である。この罫線ヘッド23,24も、図10に示すような断面形状を有している。
【0005】
スロッタ装置30も、第1罫線装置10,第2罫線装置20と同様の構成を有しており、段ボールシートSの走行ラインを挟んで配置された上下の軸31,32と各軸31,32に取り付けられたスロッタヘッド33,34とから構成されている。このスロッタ装置30は、溝切,糊代加工及びスリット加工を行う装置である。なお、以下においては、上記の第1罫線ヘッド,第2罫線ヘッド及びスロッタヘッド等を総称して加工用ヘッドと呼ぶ。
【0006】
図7に示すように上側の加工用ヘッド13,23,33は、段ボールシートSの走行方向に一直線に並んで配置されている。同様に、下側の加工用ヘッド14,24,34も、上側の加工用ヘッド13,23,33にそれぞれ対応して一直線に並んで配置されている。なお、図7,図9中には、上下の第1罫線ヘッド13,14の対をPC、第2罫線ヘッド23,24の対をSC、スロッタヘッド33,34の対をSLと表記するとともに、列順に番号を付すことによって各PC,SC,SLの区別を行っている。
【0007】
このように、第1罫線ヘッド13,14(PC1〜5)、第2罫線ヘッド23,24(SC1〜5)、スロッタヘッド33,34(SL1〜5)が、列毎に一直線に並んで配置されることにより、段ボールシートSには、図8に示すように走行方向に沿って罫入及び溝切加工が施される。例えば、中央の列の第1罫線ヘッド13,14(PC3)及び第2罫線ヘッド23,24(SC3)によって、段ボールシートSの中央の折り曲げ部に折り目が加工され、スロッタヘッド33,34(SL3)によって折り曲げ部の前後端に溝切加工が施されるようになっている。
【0008】
なお、図8に示すように段ボールシートSの図8中の上端部には本来罫線は不要であり、それに対応する図7中の最上列(図9中の最左列)の各第1罫線ヘッド13,14(PC5)、第2罫線ヘッド23,24(SC5)も本来不要であるが、ここでは段ボールシートSを送るための送りロールとして配置している。
また、スロッタヘッド33,34のうち、図7中の最上列のスロッタヘッド33,34(SL5)はスリッタヘッドであり、最下列のスロッタヘッド33,34(SL1)は糊代ヘッドとなっている。
【0009】
ところで、一つのフレキソフォルダグルアで扱われる段ボールシートSには複数のサイズが存在し、また、一のサイズの段ボールシートSから製造される段ボール箱の形状も複数の形状のものが存在する。このため、段ボールシートSのサイズや製造する段ボール箱の形状に応じて各加工用ヘッド13,14,23,24,33,34の軸方向(装置幅方向)の位置を変更し、上記の罫入位置や溝切位置等を適宜の位置に設定し直す必要がある。
【0010】
従来、これら各加工用ヘッド13,14,23,24,33,34の軸方向位置の変更は以下のようにして行われていた。図6,図7,図9に示すように、クリーザスロッタ部3には、段ボールシートSの走行ラインの上側に2本のガイド軸41,41がフレーム6,6間に掛け渡され、走行ラインの下側にも2本のガイド軸42,42がフレーム6,6間に掛け渡されている。上側のガイド軸41,41には、上側の各列の加工用ヘッド13,23,33に対応する移動台43が軸方向に摺動自在に配置されている。一方、下側のガイド軸42,42には、下側の各列の加工用ヘッド14,24,34に対応する移動台44が軸方向に摺動自在に配置されている。
【0011】
各移動台43,44には、図6,図9に示すようにヨーク43a,44aが備えられている。これらヨーク43a,44aは、対応する各列の加工用ヘッド13,14,23,24,33,34の溝に係合して、加工用ヘッド13,14,23,24,33,34の軸11,12,21,22,31,32上での移動を拘束している。これにより、上側の加工用ヘッド13,23,33は移動台43とともに列毎に一体的に軸幅方向へ移動し、下側の加工用ヘッド14,24,34は移動台44とともに列毎に一体的に軸方向へ移動する。ただし、中央列の加工用ヘッド13,14,23,24,33,34は、装置の中心に配置されており段ボールシートSの寸法替があっても位置は変わらないので、移動台43,44による移動は行われない。したがって、図7,図9中には8組の移動台43,44が示されている。
【0012】
各移動台43,44には、それぞれネジ軸45U,45Lが螺合している。各移動台43,44は列毎に上下一対となっており、対応する移動台43,44のネジ軸45U,45Lはスプロケット46を介してチェン47で連結されている。上側のネジ軸45Uの一端にはモータ48が取り付けられている。したがって、モータ48が回転すると、ネジ軸45U,45L、移動台43,44及びヨーク43a,44aを介して、上側の加工用ヘッド13,23,33と下側の加工用ヘッド14,24,34とが一斉に軸方向に移動し、罫入位置や溝切位置等が適宜の位置に設定し直されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成されたクリーザスロッタ3では、罫入加工に際し、予め機械に組み込まれている罫線ヘッド13,14,23,24の形状に応じた一種類の罫線しか入れることができない。製函機で加工される段ボールシートの種類は、Eフルートからダブルウォール、時にはトリプルウォールまで多種類のフルートがあり、紙質も薄いものから厚いものまで各種存在する。このため、折り曲げ加工を精度良く行うためには1種類の罫線形状では不十分であり、複数種の罫線形状の中から段ボールシートの種類等に応じた形状の罫線を適宜選択して加工できるようにしたい。また、溝切加工等についても、加工形状を必要に応じて適宜選択できるようにしたい。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたものであり、複数種の加工形状での加工を可能にするとともに、複数の加工形状の中から所望の加工形状を簡単な操作で選択できるようにした、段ボールシートの加工装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の段ボールシートの加工装置は、段ボールシートの走行ラインを挟んで配置された加工用ヘッドと受部材との間を上記段ボールシートが通過することによって段ボールシートに加工が施される形式の段ボールシートの加工装置において、以下の構成を備えることにより、上記目的の達成を可能にしたものである。
【0016】
まず、第1の発明では、加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具を備えている。このように複数の加工具を備えることにより、加工具の装備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能になる。
そして、さらに、加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、複数の加工具のうちの一の加工具が受部材の位置で決まる段ボールシートへの加工位置に位置するように加工用ヘッドの位置決めを行う第1の位置決め機構と、第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基準にして加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、複数の加工具を上記加工位置に選択的に位置させる第2の位置決め機構とを備えている。このように装置幅方向における加工位置の位置決めと、加工位置への各加工具の位置決めを異なる位置決め機構により行い、且つ、加工位置への各加工具の位置決めは第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基準にして行うことで、正確にかつ簡単な操作で所望の加工形状を選択することが可能になる。
【0017】
上記の第1の発明において、加工用ヘッドを支持する支持部材とこの支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とにより第1の位置決め機構を構成し、支持部材と加工用ヘッドとの連結部に第2の位置決め機構を備えるようにしてもよい。このような構成により、支持部材の位置を基準にして加工位置への各加工具の位置決めを行うことが可能になる。
【0018】
この場合、支持部材に設けられ支持部材に対して装置幅方向に相対移動可能な可動部を有するアクチュエータと、アクチュエータの可動部に備えられ加工用ヘッドの装置幅方向の動きを拘束する拘束部材とを用いて第2の位置決め機構を構成してもよい。このような構成により、極めて簡単な操作で加工位置への各加工具の位置決めを行うことができ、所望の加工形状を選択することができる。
【0019】
なお、加工用ヘッドと受部材との組が段ボールシートの走行ラインに沿って複数配置されている場合には、これら複数の加工用ヘッドを共通の支持部材によって支持するとともに、これら複数の加工用ヘッドの少なくとも一つの加工用ヘッドと支持部材との連結部に第2の位置決め機構を備えるようにする。このような構成により、装置幅方向における加工位置の位置決めを複数の加工用ヘッドについて一斉に行うことができるとともに、加工位置への各加工具の位置決めは加工用ヘッド毎に個別に行うことができる。
【0020】
また、上記の第1の発明において、加工用ヘッドを支持する支持部材とこの支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とにより第1の位置決め機構を構成し、第2の位置決め機構を上記の移動機構と独立して支持部材を装置幅方向に移動させる機構として構成するようにしてもよい。このような構成により、支持部材のみの移動で加工位置への各加工具の位置決めを行うことが可能になる。
【0021】
この場合、より好ましくは、装置幅方向に向けて配置され支持部材に螺合して回転により支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸と、装置幅方向の位置を固定されて配置されネジ軸に係合して回転力をネジ軸に伝達する回転力伝達部材とを用いて移動機構を構成し、ネジ軸を回転力伝達部材に対して軸方向にスライド移動させる機構として第2の位置決め機構を構成する。このような構成により、ネジ軸によって加工位置を正確に設定できるとともに、ネジ軸のスライド移動によって加工位置への各加工具の位置決めを極めて簡単に行うことができる。
【0022】
また、第2の発明では、駆動力の供給により段ボールシートの走行ラインに沿って配置された一又は複数の加工用ヘッドを装置幅方向に一体的に移動させて段ボールシートに対する位置決めを行う複数の位置決め機構と、複数の位置決め機構に動力を供給する共通の動力供給手段とを備え、動力供給手段から複数の位置決め機構のうち少なくとも一つの位置決め機構への動力の供給経路にクラッチ機構を介装している。このような構成により、全位置決め機構に動力を供給して全加工用ヘッドを一斉に移動させたり、一部の位置決め機構にのみ動力を供給して一部の加工用ヘッドのみを移動させたりすることが可能になる。
【0023】
そして、さらに、クラッチ機構が介装されている側の位置決め機構とクラッチ機構が介装されていない側の位置決め機構の少なくとも一方の側の位置決め機構により位置決めされる加工用ヘッドに、装置幅方向に並列して複数の加工具を備えている。このように加工用ヘッドに複数の加工具を備えることにより、加工具の装備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能になるとともに、上述したように全加工用ヘッドの一斉移動による加工位置の位置決めの後、加工形状を選択したい加工用ヘッドのみ適宜移動させるという簡単な操作によって、所望の加工形状を容易に選択することが可能になる。
【0024】
なお、上記の一又は複数の加工用ヘッドを一体的に支持する支持部材と、支持部材に螺合して回転により支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸と、動力供給手段から供給される動力を回転力としてネジ軸に伝達する回転力伝達部材とを用いて位置決め機構を構成し、回転力伝達部材にクラッチ機構を備えるようにしてもよい。このような構成により、加工位置の設定も加工位置への各加工具の位置決めもネジ軸によって正確に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態
本実施形態は、上述の第1の発明の一実施形態である。
図1は本実施形態にかかるクリーザスロッタ(段ボールシートの加工装置)の要部構成を示す図である。本実施形態にかかるクリーザスロッタの全体の構成は図6〜図10を用いて説明した従来のクリーザスロッタの構成に準ずるものであり、図1に示すように第1罫線装置における上側の第1罫線ヘッドの構造と、この罫線ヘッドと移動台との連結構造とに特徴がある。したがって、ここでは前記した従来のクリーザスロッタとの相違点について重点的に説明し、同一点についての説明は省略する。また、従来のクリーザスロッタと同一の部位については図中同一の符号を付して示し、以下の説明においては必要に応じて図6〜図10を参照するものとする。
【0026】
図1に示すように、本実施形態にかかる上側の第1罫線ヘッド(加工用ヘッド)50は、異なる断面形状の第1罫線リング(加工具)50a,第2罫線リング(加工具)50bが軸方向に一体的に並設された構造となっている。また、上側の第1罫線ヘッド(以下、上側罫線ヘッドという)50と移動台(支持部材)43とは、エアシリンダ等のアクチュエータ52を介して連結されている。アクチュエータ52はその本体部を移動台43に固定され、ロッド(可動部)52aを軸方向に向けて伸縮できるようにされている。このロッド52aの先端部にはヨーク(拘束部材)51が備えられている。ヨーク51は、上側罫線ヘッド50に形成された環状の溝50cに係合し上側罫線ヘッド50の軸方向への移動を拘束している。本実施形態では、上側罫線ヘッド50,ヨーク51及びアクチュエータ52により、第1発明にかかる第2の位置決め機構が構成されている。一方、下側の第1罫線ヘッド(受部材)14は従来と同様の構造であり、一種類の罫線リング14aを備えている。また、下側の第1罫線ヘッド(以下、下側罫線ヘッドという)14と移動台44とは、従来同様に移動台44に備えられたヨーク44aによって連結されている。
【0027】
従来同様にモータ48を回転させて上下のネジ軸45U,45Lを回転させることにより(図9参照)、上下の移動台43,44は同期して軸方向に移動する。すなわち、移動台43,44,モータ48,ネジ軸45U,45L等により、第1発明にかかる第1の位置決め機構が構成されている。そして、移動台43,44にそれぞれ連結されている上下の罫線ヘッド50,14も一斉に軸方向に移動し、これにより加工位置(ここでは罫入位置)の軸方向における位置決めが行われる。
【0028】
本実施形態では、加工位置は下側罫線ヘッド14の罫線リング14aの位置に対応する。図1では、上側罫線ヘッド50の第1罫線リング50aがこの加工位置にあり、第2罫線リング50bは加工位置から軸方向に離れた位置(この位置を待機位置とする)にある。この状態で段ボールシートSが上下の罫線ヘッド50,14間を通過すると、加工位置の第1罫線リング50aによる罫線形状が罫線リング50a,14a間の協働によって段ボールシートSに加工される。一方、待機位置の第2罫線リング50bには相手(受部材)が存在しないため、第2罫線リング50bによる罫線形状が段ボールシートSに加工されることはない。
【0029】
第2罫線リング50bによる罫線形状を加工したい場合には、移動台43,44の位置はそのままでアクチュエータ52を作動させる。そして、ヨーク51を介して上側罫線ヘッド50を図1中右側の軸方向に移動させ、第2罫線リング50bを加工位置に、第1罫線リング50aを逆側の待機位置にそれぞれスライド移動させる。この状態で段ボールシートSが上下の罫線ヘッド50,14間を通過すると、加工位置の第2罫線リング50bによる罫線形状が罫線リング50b,14a間の協働によって段ボールシートSに加工される。一方、待機位置の第1罫線リング50aには相手が存在しないため、第1罫線リング50aによる罫線形状が段ボールシートSに加工されることはない。
【0030】
このように、本実施形態にかかるクリーザスロッタによれば、段ボールシートSに加工する罫線形状を2種類の罫線形状から選択することができる。また、軸方向における加工位置の位置決めは上下の移動台43,44を軸方向に移動させることにより行い、加工位置への各罫線リング50a,50bの選択位置決めは移動台43の位置を基準にした上側罫線ヘッド50のスライド移動によって行うことにより、正確にかつ簡単な操作で各罫線リング50a,50bを加工位置へ位置決めすることができ、所望の罫線形状を容易に得ることができる。
【0031】
なお、本実施形態では、上側罫線ヘッド50に2つの異なる形状の罫線リング50a,50bを備えた場合について説明したが、3つ以上の異なる形状の罫線リングを備えることも勿論可能である。
また、上側罫線ヘッド50のみならず、図2に示すように異なる形状の罫線リング53a,53bを有する下側罫線ヘッド53を備えるようにしてもよい。この場合、図示はしていないが下側罫線ヘッド53と下側移動台44との連結部にもアクチュエータ等の軸方向へのシフト機構を備えるようにする。この場合には、図2(a)に示すように上側罫線ヘッド50の第1罫線リング50aと下側罫線ヘッド53の第1罫線リング53bとが加工位置にある状態と、図2(b)に示すように上側罫線ヘッド50の第2罫線リング50bと下側罫線ヘッド53の第2罫線リング53aとが加工位置にある状態の2つの状態に応じた2種類の罫線形状を選択することができる。
【0032】
さらに、第1罫線装置のみならず、第2罫線装置やスロッタ装置にも本実施形態の構造を適用することは勿論可能である。すなわち、第2罫線ヘッドやスロッタヘッド等の他の加工用ヘッドについても本実施形態と同様に異なる形状の複数の加工リング(加工具)を備え、アクチュエータ等の軸方向へのシフト機構によって適宜の加工リングを加工位置に位置決めできるようにする。
【0033】
(B)第2実施形態
本実施形態は、上述の第2の発明の一実施形態である。
以下、図3,図4を用いて本実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかるクリーザスロッタ(段ボールシートの加工装置)も第1実施形態と同様に従来のクリーザスロッタの構成に準ずる基本構成を有しているので、ここでも前記した従来のクリーザスロッタとの相違点について重点的に説明し、同一点についての説明は省略する。また、前記した従来のクリーザスロッタと同一の部位については図中同一の符号を付して示し、以下の説明においては必要に応じて図6〜図10を参照するものとする。
【0034】
本実施形態は、第1実施形態とは異なる機構を用いて加工用ヘッドによる加工形状を複数の異なる加工形状に設定できるようにしたものである。本実施形態では、特に第1罫線ヘッド,第2罫線ヘッドによる第1罫線,第2罫線を複数の異なる罫線形状に設定できるようにした場合について説明する。ここで、図3,図4は本実施形態にかかるクリーザスロッタの要部構成を示す図である。
【0035】
図3に示すように、本実施形態では上側の移動台は上側罫線用移動台(支持部材)60と上側スロッタ用移動台(支持部材)61とに分割して設けられており、それぞれの移動台60,61は一対のガイド軸62,62によって軸方向に摺動可能に支持されている。図示はしていないが上側罫線用移動台60,上側スロッタ用移動台61ともに位置調整を行う加工用ヘッドの列数分用意されており、ここでは移動可能な加工用ヘッドは4列であるので(図7,図9参照)、上側罫線用移動台60,上側スロッタ用移動台61も各列に対応して4組備えられている。
【0036】
上側罫線用移動台60にはネジ軸(上側罫線用ネジ軸)63が螺合している。
ネジ軸63は従来同様(図7参照)に1つの上側罫線用移動台60に1つずつ、合計して左右2本ずつ備えられている。図3中では一方のネジ軸63−1が紙面手前側の上側罫線用移動台60に螺合しており、他方のネジ軸63−2は紙面手前側の上側罫線用移動台60を貫通して紙面奥側の図示しない上側罫線用移動台60に螺合している。同様に、上側スロッタ用移動台61にはネジ軸(上側スロッタ用ネジ軸)64が螺合しているが、このネジ軸64も同様に左右2本ずつ備えられ、図3中では一方のネジ軸64−1が紙面手前側の上側スロッタ用移動台61に螺合し、他方のネジ軸64−2は紙面手前側の上側スロッタ用移動台61を貫通して紙面奥側の図示しない上側スロッタ用移動台61に螺合している。
【0037】
上側の第1罫線ヘッド65及び第2罫線ヘッド66には、図示は省略するが、それぞれ第1実施形態で説明したような形状の異なる複数の罫線リングが備えられている。各罫線ヘッド65,66と上側罫線用移動台60とはヨーク60aによって連結されている。一方、上下のスロッタヘッド33,34及び下側の各罫線ヘッド14,24は従来同様に一種類の加工リングを備えた構造になっている。そして、上側スロッタヘッド33はスロッタ用移動台61にヨーク60aによって連結され、下側の各罫線ヘッド14,24及びスロッタヘッド34は従来同様にヨーク44aによって下側の移動台44に連結されている。
【0038】
図4に示すように、上側罫線用ネジ軸63には、それぞれスプロケット(回転力伝達部材)68とモータ(動力供給手段)70が取り付けられている。一方、上側スロッタ用ネジ軸64及び下側移動台用のネジ軸45Lには、それぞれ電磁クラッチ(クラッチ機構)67を介してスプロケット(回転力伝達部材)69が取り付けられている。そして、ネジ軸63−1,64−1,45L−1の各スプロケット68,69,69を繋ぐようにチェン71が巻回され、ネジ軸63−2,ネジ軸64−2,45L−2の各スプロケット68,69,69を繋ぐように別のチェン71が巻回されている。電磁クラッチ67はスプロケット69からネジ軸64,45Lへの回転力の伝達を接続/遮断する手段であり、電磁クラッチ67がONのときにはスプロケット69とネジ軸64,45Lとは接合して一体となって回転し、OFFのときにはスプロケット69はネジ軸64、45Lの上で空転するようになっている。なお、下側移動台44及びネジ軸45Lは従来と同様の構造である。
【0039】
このような構成により、まず、通常の寸法替(加工位置の変更)のときには、各電磁クラッチ67をONとした状態でモータ70を回転させる。このモータ70からの回転力がチェン71とスプロケット68,69とを介して各ネジ軸63,64,45Lに伝達され各ネジ軸63,64,45Lが回転することにより、上側罫線用移動台60,上側スロッタ用移動台61及び下側移動台44は同期して軸方向に移動する。そして、各移動台60,61,44にそれぞれ連結されている上下の各加工用ヘッド65,66,33,14,24,34も一斉に軸方向に移動し、これにより加工位置の軸方向における位置決めが行われる。
【0040】
ここで、第1,第2罫線の罫線形状を変更したい場合には、まず、各電磁クラッチ67をOFFにする。そしてモータ70を回転させて上側罫線用ネジ軸64のみを回転させ、上側の罫線ヘッド65,66を軸方向にシフトさせる。これにより、所望の罫線形状に対応する罫線リングを下側罫線ヘッド14,24の位置で決まる加工位置まで持ってくることができる。
【0041】
このように、本実施形態にかかるクリーザスロッタによれば、第1実施形態と同様に段ボールシートSに加工する罫線形状を複数種類の罫線形状から選択することができる。また、各電磁クラッチ67をOFFにしてモータ70を回転させ、罫線形状を変更したい罫線ヘッド65,66のみ適宜移動させるという簡単な操作によって、所望の罫線形状を容易に選択することができる。さらに、本実施形態によれば、罫線形状の選択のための動力の供給源を各罫線ヘッドに個別に設ける必要がないという利点もあり、加工位置の変更のための移動も罫線形状の変更のための移動もともにネジ軸63によって正確に行うことができるという利点もある。
【0042】
なお、本実施形態では、上側の各罫線ヘッド65,66に異なる形状の複数の罫線リングを備えているが、上側のスロッタヘッド33にも異なる形状の複数の加工リング(加工具)を備えるようにしてもよい。この場合、好ましくは、モータ70から直接ネジ軸63に回転力を供給するのではなく、スプロケット68を介してネジ軸63に回転力を供給する構成にするとともに、ネジ軸63とスプロケット68との間にも電磁クラッチ等のクラッチ機構を備えるようにする。このような構成により、スロッタヘッド33についても各罫線ヘッド65,66とは独立して加工位置に対する各加工リングの位置調整ができるようになり所望の加工形状を選択することが可能になる。
【0043】
また、本実施形態では、上側の第1罫線ヘッド65と第2罫線ヘッド66とが常に一体として動く例を示したが、さらに第1罫線ヘッド65の移動台と第2罫線ヘッド66の移動台とを独立に分割し、各移動台を同一のモータ70からの動力で移動可能に構成するとともに、少なくとも何れか一方の移動台を移動させるネジ軸にクラッチ機構を備え、各クラッチ機構を独立して制御可能にする。このような構成により、何れかの罫線ヘッド65,66のみを選択的に移動させることができ、第1罫線,第2罫線の何れか一方の罫線形状を選択的に変更することも可能になる。
以上の構成は、上側の各罫線ヘッド65,66やスロッタヘッド33のみならず、下側の各罫線ヘッド14,24やスロッタヘッド34にも勿論適用することができる。
【0044】
(C)第3実施形態
本実施形態は、上述の第1の発明の一実施形態である。同じく第1の発明の一実施形態である第1実施形態とは、第1の発明にかかる第1の位置決め機構,第2の位置決め機構の構成に相違がある。
【0045】
以下、図5を用いて本実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかるクリーザスロッタ(段ボールシートの加工装置)は、一部の構造を第2実施形態のクリーザスロッタと共通にしているので、第2実施形態や従来のクリーザスロッタと同一の部位については図中同一の符号を付して示し、以下の説明においては必要に応じて図3,図4或いは図6〜図10を参照するものとする。なお、図5は本実施形態にかかるクリーザスロッタの要部構成を示す図である。
【0046】
本実施形態では、通常の寸法替(加工位置の変更)のために各加工用ヘッドを移動させるための構成は、第2実施形態と同様に図3を用いて表される。すなわち、上側の各加工用ヘッド65,66,33を移動させるための移動台は上側罫線用移動台(支持部材)60と上側スロッタ用移動台61とに分割して設けられ、それぞれ一対のガイド軸62,62によって軸方向に摺動可能に支持されている。各上側罫線用移動台60にはネジ軸(上側罫線用ネジ軸)63が1本ずつ螺合し、各上側スロッタ用移動台61にもネジ軸(上側スロッタ用ネジ軸)64が1本ずつ螺合している。
【0047】
そして、上側の各罫線ヘッド65,66と上側罫線用移動台60とはヨーク60aによって連結されている。また、上側スロッタヘッド33は上側スロッタ用移動台61にヨーク60aによって連結され、下側の各罫線ヘッド14,24及びスロッタヘッド34はヨーク44aによって移動台44に連結されている。なお、上下のスロッタヘッド33,34及び下側の各罫線ヘッド14,24は従来同様の構造であるが、上側の第1罫線ヘッド65及び第2罫線ヘッド66には、それぞれ第1実施形態で説明したような形状の異なる複数の罫線リングが備えられている。
【0048】
次に、本実施形態の要部について説明すると、図5に示すように、本実施形態では上側罫線用ネジ軸63の軸端にスプライン80が加工され、このスプライン80上にスプロケット(回転力伝達部材)81が軸方向に摺動可能に取り付けられている。このスプロケット81は、第2実施形態におけるスプロケット68,69(図4参照)に相当するが、本実施形態ではスプロケット81とネジ軸63との間にクラッチ機構は設けられておらず、スプロケット81はネジ軸63に直接取り付けられている。各スプロケット81には、第2実施形態と同様にチェンが巻回されておりチェンを介してモータからの回転力が伝達されるようになっている。
【0049】
スプロケット81は、フレーム6に固定されたヨーク82によって軸方向の移動を規制された状態で支持されている。また、スプロケット81の近傍には、エアシリンダ等のアクチュエータ84がその本体部をフレーム6に固定された支持台85を介して支持されている。アクチュエータ84は、そのロッド(可動部)84aを軸方向に向けて伸縮できるようにされており、このロッド84aの先端部とネジ軸63の一端とがカップリング83を介して連結されている。本実施形態では、これらアクチュエータ84,カップリング83,スプライン80等により、第1発明にかかる第2の位置決め機構が構成されている。
【0050】
このような構成により、通常の寸法替は、第2実施形態と全く同様の手順で行うことができる。つまり、図示しないモータを回転させて各ネジ軸63,64,45Lを回転させ、上側罫線用移動台60,上側スロッタ用移動台61及び下側移動台44を同期して軸方向に移動させる。これにより加工位置の軸方向における位置決めが行われる。本実施形態では、これら各移動台60,61,44,各ネジ軸63,64,45L,図示しないモータ等により、第1発明にかかる第1の位置決め機構が構成されている。
【0051】
一方、第1,第2罫線の罫線形状を変更する場合には、アクチュエータ84を作動させ、ロッド84aを軸方向に伸縮させる。ロッド84aとカップリング83を介して連結されたネジ軸63は、そのスプライン80部においてスプロケット81に対して軸方向にスライド移動する。そして、ネジ軸63が回転することなくスライド移動することにより、ネジ軸63に螺合する上側罫線用移動台60も軸方向に移動し、上側の各罫線ヘッド65,66が軸方向にシフトする。これにより、所望の罫線形状に対応する罫線リングを下側罫線ヘッド14,24の位置で決まる加工位置まで持ってくることができる。
【0052】
このように、本実施形態にかかるクリーザスロッタによれば、第1,第2実施形態と同様に段ボールシートSに加工する罫線形状を複数種類の罫線形状から選択することができる。また、アクチュエータ84によりネジ軸63をスライド移動させ、罫線形状を変更したい罫線ヘッド65,66のみ適宜移動させるという簡単な操作によって、所望の罫線形状を容易に選択することができる。
【0053】
なお、本実施形態では、上側の各罫線ヘッド65,66に異なる形状の複数の罫線リングを備えているが、上側のスロッタヘッド33にも異なる形状の複数の加工リング(加工具)を備えてもよい。この場合は、上側スロッタ用移動台61を移動させるネジ軸64にも図5に示すようなシフト機構(第2の位置決め機構)を設ける。このような構成により、スロッタヘッド33についても各罫線ヘッド65,66とは独立して加工位置に対する各加工リングの位置調整ができるようになり所望の加工形状を選択することが可能になる。
【0054】
また、本実施形態では、上側の第1罫線ヘッド65と第2罫線ヘッド66とが常に一体として動く例を示したが、さらに第1罫線ヘッド65の移動台と第2罫線ヘッド66の移動台とを独立に分割し、各移動台を移動させるネジ軸に図5に示すようなシフト機構を設ける。このような構成により、何れかの罫線ヘッド65,66のみを選択的に移動させることができ、第1罫線,第2罫線の何れか一方の罫線形状を選択的に変更することも可能になる。
さらに、以上の構成は上側の各罫線ヘッド65,66やスロッタヘッド33のみならず、下側の各罫線ヘッド14,24やスロッタヘッド34にも勿論適用することができる。
【0055】
(D)その他
以上、本発明の実施の形態を3つ説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上述の各実施形態では、罫線ヘッドやスロッタヘッドについて本発明を適用した場合について説明したが、本発明は他の加工用ヘッドにも広く適用できるものである。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の段ボールシートの加工装置(第1の発明)によれば、加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具を備えることにより、加工具の装備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能であり、さらに、装置幅方向における加工位置の位置決めと、加工位置への各加工具の位置決めを異なる位置決め機構により行い、且つ、第2の位置決め機構による加工位置への各加工具の位置決めは第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基準にして行うことで、正確に且つ簡単な操作で所望の加工形状を選択することができるという効果がある。
【0057】
また、本発明の段ボールシートの加工装置(第2の発明)によれば、加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具を備えることにより、加工具の装備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能になるとともに、全ての加工用ヘッドの一斉移動による加工位置の位置決めとは別に、クラッチ機構の操作により加工形状を選択したい加工用ヘッドのみ適宜移動させることで、簡単な操作で所望の加工形状を選択することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる要部を説明するための模式的な部分正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の変形例を説明するための図であり、(a)は一の罫線形状に対応する各罫線ヘッドの配置を示す図、(b)は他の罫線形状に対応する各罫線ヘッドの配置を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる要部を説明するための模式的な部分側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる要部を説明するための模式的な部分斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる要部を説明するための模式的な部分正面(一部断面)図である。
【図6】従来の段ボール箱を製造するフレキソフォルダグルアの一般的な構成を示す模式的な側面図である。
【図7】図6のフレキソフォルダグルアにかかるクリーザスロッタの上面図である。
【図8】図7のクリーザスロッタで加工される段ボールシートである。
【図9】図6のA−A断面図であり第1罫線装置の構成を示す図である。
【図10】罫線ヘッドの断面形状の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙部
2 印刷部
3 クリーザスロッタ
4 フォルダグルア
6 フレーム
10 第1罫線装置
11,12 軸
13,14 第1罫線ヘッド
20 第2罫線装置
21,22 軸
23,24 第2罫線ヘッド
30 スロッタ装置
31,32 軸
33,34 スロッタヘッド
41,42 ガイド軸
43,44 移動台
43a,44a ヨーク
45U,45L ネジ軸
46 スプロケット
47 チェン
48 モータ
50 上側第1罫線ヘッド
50a 第1罫線リング
50b 第2罫線リング
51 ヨーク
52 アクチュエータ
53 下側第1罫線ヘッド
53a 第2罫線リング
53b 第1罫線リング
60 上側罫線用移動台
60a ヨーク
61 上側スロッタ用移動台
61a ヨーク
62 ガイド軸
63 上側罫線用ネジ軸
64 上側スロッタ用ネジ軸
65 上側第1罫線ヘッド
66 上側第2罫線ヘッド
67 電磁クラッチ
68 スプロケット
69 スプロケット
70 モータ
71 チェン
80 スプライン
81 スプロケット
82 ヨーク
83 カップリング
84 アクチュエータ
85 支持台
S シート

Claims (8)

  1. 段ボールシートの走行ラインを挟んで配置された加工用ヘッドと受部材との間を上記段ボールシートが通過することによって上記段ボールシートに加工が施される形式の段ボールシートの加工装置において、
    該加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具が備えられるとともに、
    該加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、該複数の加工具のうちの一の加工具が該受部材の位置で決まる上記段ボールシートへの加工位置に位置するように該加工用ヘッドの位置決めを行う第1の位置決め機構と、
    該第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基準にして該加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、該複数の加工具を上記加工位置に選択的に位置させる第2の位置決め機構とを備えている
    ことを特徴とする、段ボールシートの加工装置。
  2. 該第1の位置決め機構が、
    該加工用ヘッドを支持する支持部材と、
    該支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とを備え、
    該支持部材と該加工用ヘッドとの連結部に該第2の位置決め機構が備えられている
    ことを特徴とする、請求項1記載の段ボールシートの加工装置。
  3. 該第2の位置決め機構が、
    該支持部材に設けられ該支持部材に対して装置幅方向に相対移動可能な可動部を有するアクチュエータと、
    該アクチュエータの可動部に備えられ該加工用ヘッドの装置幅方向の動きを拘束する拘束部材とを備えている
    ことを特徴とする、請求項2記載の段ボールシートの加工装置。
  4. 該加工用ヘッドと該受部材との組が上記段ボールシートの走行ラインに沿って複数配置され、該複数の加工用ヘッドが共通の該支持部材によって支持されるとともに、
    該複数の加工用ヘッドの少なくとも一つの加工用ヘッドと該支持部材との連結部に該第2の位置決め機構が備えられている
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の段ボールシートの加工装置。
  5. 該第1の位置決め機構が、
    該加工用ヘッドを支持する支持部材と、
    該支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とを備え、
    該第2の位置決め機構は、該移動機構と独立して該支持部材を装置幅方向に移動させる機構として構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の段ボールシートの加工装置。
  6. 該移動機構が、
    装置幅方向に向けて配置され、該支持部材に螺合して回転により該支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸と、
    装置幅方向の位置を固定されて配置され、該ネジ軸に係合して回転力を該ネジ軸に伝達する回転力伝達部材とを備え、
    該第2の位置決め機構は、該ネジ軸を該回転力伝達部材に対して軸方向にスライド移動させる機構として構成されている
    ことを特徴とする、請求項5記載の段ボールシートの加工装置。
  7. 段ボールシートの走行ラインを挟み上記走行ラインに沿って配置された複数の加工用ヘッドと受部材との間を上記段ボールシートが通過することによって上記段ボールシートに加工が施される形式の段ボールシートの加工装置において、
    駆動力の供給により一又は複数の加工用ヘッドを装置幅方向に一体的に移動させて上記段ボールシートに対する位置決めを行う複数の位置決め機構と、
    該複数の位置決め機構に動力を供給する共通の動力供給手段とを備え、
    該動力供給手段から該複数の位置決め機構のうち少なくとも一つの位置決め機構への動力の供給経路にクラッチ機構が介装されるとともに、
    該クラッチ機構が介装されている側の位置決め機構と該クラッチ機構が介装されていない側の位置決め機構の少なくとも一方の側の位置決め機構により位置決めされる加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具が備えられている
    ことを特徴とする、段ボールシートの加工装置。
  8. 該位置決め機構が、
    上記の一又は複数の加工用ヘッドを一体的に支持する支持部材と、
    該支持部材に螺合して回転により該支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸と、
    該動力供給手段から供給される動力を回転力として該ネジ軸に伝達する回転力伝達部材とを備え、
    該回転力伝達部材に該クラッチ機構が備えられている
    ことを特徴とする、請求項7記載の段ボールシートの加工装置。
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