JP4543683B2 - 易開封性容器蓋 - Google Patents

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本発明はパーシャルオープンタイプの易開封性容器蓋に関し、より詳細には、予め開口部が設けられた蓋部材とこの開口部に嵌合されるプラグ部材を有する開封用タブから成る易開封性容器蓋において、プラグ部材の開口部からの引抜きが容易な易開封性容器蓋に関する。
易開封性容器蓋(イージーオープン蓋)は、食品や飲料等を内容物とする食品容器の蓋として広く使用されており、特に清涼飲料や、ビール等の各種飲料を内容物とする飲料缶ではパーシャルオープンタイプの易開封性容器蓋が使用されている。このようなパーシャルオープンタイプの易開封性容器蓋としては、易破断開口片が開封により容器蓋から完全に切り離される所謂プルトップタブタイプのものと、易破断開口片の一部を容器蓋に連結させたまま容器内に押し込むなどにより、開封後も破断開口片が容器蓋から切り離されない所謂ステイオンタブタイプのものとがある。
しかしながら、所謂プルトップタイプのものは、切り離された開口片が鋭利な破断面を有するため危険であると共に、ゴミとして捨てられた場合に環境を汚すだけでなく、自然界に存在する動物等に損傷を与えるおそれもあり、近年このような問題のないステイオンタブのものが多く使用されるに至っている。
例えば、易開封性とバリヤー性に優れ、且つ耐内圧強度を強化する目的で開口を有する蓋体と成る基材にヒートシール性を有する積層体を、接着層を介して接着し、積層体の接着強度が積層体の層間接着強度より強く、接着層の引っ張り強度が積層体の層間接着強度より弱くした構成の易開封性蓋体(特許文献1参照)や、両面樹脂被覆した金属箔積層体から成る開封片と予め開口形成され、該開口の周縁端部が特定構造に保護被覆された樹脂被覆金属板蓋体とを熱接着させて成る易開封性容器蓋(特許文献2参照)が提案されている。
また近年、容器蓋においては易開封性や密封性と共に、リシール性も要求されるようになってきているが、このような易開封性容器蓋において易開封性及び密封性と共にリシール性をも有するものは本発明者等の知る限りない。
このような観点から本発明者等は先に、可撓性部材と該可撓性部材に接着一体化される蓋部材の開口に嵌合可能に形成されたプラグ部材とから成るリシール性を有する易開封性容器蓋を提案した(特願2003−15840)。
特開平11−11526号公報 特公昭60−1216号公報
上述した本発明者等による易開封性容器蓋においては、易開封性及び密封性を有すると共に、リシール後の密封性も確保されているが、蓋部材の開口部に剛性を有するプラグ部材を嵌合して密封するものであるため、可撓性部材の蓋部材からの引き剥がしと同時にこのプラグ部材を開口部から引き抜くには相当の力が必要となる。このため開封操作に伴う振動等により内容物がこぼれてしまうおそれがある。
従って本発明の目的は、開封に際して、可撓性部材の引き剥がしによって容易にプラグ部材を開口部から引抜くことが可能な易開封性容器蓋を提供することである。
本発明によれば、予め形成された開口部を備えた蓋部材と、該蓋部材の外面側に該開口部を覆い且つ開口部周辺で密封接着するように施された開封用タブから成る易開封性容器蓋において、前記開封用タブは、前記蓋部材の外面側に接着固定される密封部と該密封部と折返し線を介して連続する折返し部から成る可撓性部材と、該密封部に接着一体化される開口部に嵌合可能なプラグ部材から成り、前記可撓性部材が折返し線の両端近傍で密封部と折返し部が接着固定されることにより、該プラグ部材の開口部からの引き抜きに先立って、密封部と蓋部材の接着が折返し線の両端近傍で剥離乃至弱接着化されることを特徴とする易開封性容器蓋が提供される。
本発明の易開封性容器蓋においては、
1.折返し線の両端近傍における密封部と折返し部の接着が、密封部の折返し線両端近傍を折返し部側に折り曲げると共に、折返し部の折返し線両端近傍を密封部側に折り曲げ、相対する密封部及び折返し部の折り曲げ部分を接着したものであること、
2.折返し線の両端近傍における密封部と折返し部の接着が、折返し線両端が密封部と折返し部の間に折り込まれるような山折となり、山部分の内側を接着したものであること、
が好ましい。
可撓性部材と、蓋部材の開口部に嵌合可能なプラグ部材から成る開封用タブにおいては、開封に際して、可撓性部材の蓋部材からの引き剥がしに要する力と、プラグ部材の開口部からの引き抜きに要する力が必要であり、特にプラグ部材が開口部から引き抜かれる際に、最も大きな力が作用するため、前述した通り、開封操作による振動等によって内容物がこぼれるなどの不都合が生じるおそれがあった。
本発明においては、プラグ部材の開口部からの引き抜きに先立って、プラグ部材の引き抜き開始端のライン近傍に位置する密封部の接着を予め剥離或いは弱接着の状態にしておくことにより、最も大きな力を要するプラグ部材の引き抜きの際に、可撓性タブの引き剥がしに要する力を低減し、これにより全体として開封に要する力を低減することが可能となるのである。
図1は、開封用タブが、密封部2及び折返し部4から成る可撓性部材1と、プラグ部材20から成る易開封性容器蓋の、密封部2と折返し部4の接着が剥離された状態を示す平面図である。
図1に示す易開封性容器蓋においては、プラグ部材20を開口部から引き抜く際には、プラグ部材20の引き抜きに要する力のほか、プラグ部材20の引き抜き開始端Aとほぼ同時に蓋部材30と密封部2の間の接着の引き剥がしが進行する位置を示すラインXの近傍に位置する密封部2と蓋部材30の接着部分B1及びB2を引き剥がすのに要する力が必要となる。
すなわち図2に示すようにプラグ部材の引き抜きに要する力は、易開封性容器蓋を一旦開封しリシールしたものを開封する際に要する力とほぼ同等であるが、易開性容器蓋を最初に開封する際には、上述したようにプラグ部材の引き抜きに要する力の他、その周囲の密封部2と蓋部材30の間の接着を引き剥がすのに要する力が加算されるため、開封に要する力はかなり大きくなってしまう(図2(A)参照)。
これに対し本発明の易開封性容器蓋においては、プラグ部材の引き剥がしに先立って、上記接着部分B1及びB2を剥離或いは部分的に剥離され接着強度が弱められた弱接着の状態にしておくことにより、プラグ部材の引き抜きに要する力以外の力を低減させることができ、全体として開封に要する力を低減させることが可能となるのである(図2(B)参照)。しかも上記接着部分B1及びB2は開封操作に伴って剥離或いは弱接着の状態にされるので、開封操作前の密封性が確保されていると共に、開口部周辺が汚染されることもなく衛生的である。
本発明の易開封性容器蓋においては、プラグ部材を開口部から引き抜く時に要する力を低減することが可能となり、開封性に優れた易開封性容器蓋を提供することができる。
本発明の易開封性容器蓋によれば、可撓性部材が折返し線の両端近傍で密封部と折返し部が接着固定されていることにより、プラグ部材の引き抜きに先立って、折返し線の両端近傍における密封部と蓋部材との接着を剥離乃至弱接着とすることができ、成形も容易で確実に開封に要する力を低減することが可能となる。
また本発明の易開封性容器蓋においては、開封操作に伴ってプラグ部材の引き抜きよりも先にプラグ部材周辺の接着部分の剥離乃至弱接着化が行われるため、予め当該部分を非接着乃至弱接着にしておく場合等に比して密封性及び衛生的特性に優れているという利点もある。
図3は、本発明の易開封性容器蓋の一例の各部材を分解して示す斜視図であり、図4は図3に示す易開封性容器蓋の可撓性部材の平面図を示す図である。
図3及び図4において、全体を1で示す可撓性部材は、密封部2及び折返し部4から成っており、この密封部2及び折返し部4は単一の可撓性部材を2つに折り曲げるように形成され、この折返し線3が密封部2の引き剥がしの起点となる。折返し部4の折返し線3と対向する他方の端部には把持部5が形成されている。尚、この態様において、折返し部4は、プラグ部材20の形状に対応したリング状に形成されているため、密封部2を蓋部材30から剥離する際に、このリングに指を掛けることができ、密封部を容易に引き剥がすことが可能になるという利点がある。
また密封部2には、蓋部材30に形成された開口部32に対応する部分6を挟むように折返し線3の反対側に、密封部の引き剥がし方向と直交する方向の切り欠き7が両側に形成され、密封部の幅が狭められている。これにより密封部2の引き剥がしがこの切り欠き7の部分で止まり、開封用タブが蓋部材30から完全に取外されることが防止される。
図3及び図4に示す具体例では、密封部2の外周部には折返し部側に折り曲げ加工した折り曲げ加工部9が、また折返し部4のリング状部分8の外周部には密封部3側に折り曲げ加工した折り曲げ加工部10が形成されている。この密封部2の折り曲げ加工部9と折返し部4の折り曲げ加工部10が接着され、折返し部4が開封前の状態において密封部2(蓋部材30側)に接着固定されている。
密封部2の蓋部材30と接する面には、蓋部材30に予め形成された開口部32に対応する位置に、開口部32に嵌合する形状のプラグ部材20が接着一体化されている。
蓋部材30は、周囲に巻締加工部31が形成されており、巻締加工部31を缶等の容器口部に巻き締めること等によって容器口部に固定する。
開封用タブの蓋部材30への固定は、蓋部材30に予め接着剤を塗布して開封用タブの密封部2を蓋部材30に固定することもできるし、可撓性部材の少なくとも一方の面に接着層を形成し、この接着層を密封部の蓋部材と接する面とすることにより容易に固定することができる。
図3及び図4に示す易開封性容器蓋においては、密封部2及び折返し部4の折返し線3の両端11a,11b近傍の端縁がそれぞれ内側に折り曲げられ接着部12a,12b及び13a,13bを形成し、密封部2及び折返し部4が折返し線3で折り曲げ、蓋部材30に固定された状態で密封部の接着部12aと折返し部の接着部13a及び密封部の接着部12bと折返し部の接着部13bが互いに接着されるようになっている。
その結果この易開封性容器蓋を開封すべく、まず折返し部4の把持部5をつまんで折返し線3を支点として、折返し部4を上方に引っ張ると、最初に折返し部のリング状部分の折り曲げ加工部10a,10bの接着が破壊されるが、折返し線の両端11a,11b近傍における密封部2及び折返し部4の接着部12aと13a及び12bと13b同士が接着されたままの状態で折返し部4蓋部材30からの引き剥がしが終了する。
次いで折返し部4のリング状部分8に指を掛け折返し線3を引き剥がしの開始端として、密封部2を蓋部材30から引き剥がそうとすると、折返し線の両端11a,11b近傍における密封部2及び折返し部4の接着部12aと13a及び12bと13b同士が接着された状態で密封部2の蓋部材30からの剥離が開始するため、結果として、図1に示す接着領域B1及びB2がプラグ部材20の開口部32からの引抜よりも先に剥離或いは弱接着化する。このため、密封部2の蓋部材30からの剥離をそのまま進行すると、プラグ部材20の開口部32からの引き抜きが開始される際には開口部32の引き抜き開始端A周辺の密封部2と蓋部材30の間の接着は既に剥離或いは部分的に剥離され接着強度が弱められた弱接着の状態になっているので、プラグ部材20の引き抜きに要する力に周辺に残る接着部分の剥離に要する力のみが加算されるので、プラグ部材20は開口部32から容易に引き抜くことが可能となる。密封部2の引き剥がしの進行は切り欠き7の部分で止まるため、密封部2は完全に蓋部材30から取り除かれることがなく、開封用タブは固定部14で蓋部材30に固定された状態で開封操作が終了する。
リシール操作は、プラグ部材を蓋部材の開口に嵌合することにより容易に行うことができるが、折返し部は蓋部材或いは密封部に再固定されないので、一旦開封されたものであることも明らかである。
図5乃至図7は、それぞれ本発明の易開封性容器蓋における可撓性部材の他の例を示す図である。
図5に示す可撓性部材1の基本的な構成は図4と同様であるが、折返し線3の両端11a、11b近傍に設ける密封部2及び折返し部4の接着部12a,12b及び13a,13bが異なっている。すなわち図4においては、密封部2及び折返し部4の折返し線3の両端11a,11b近傍の端縁に突出部を設けこれを内側に折り曲げて接着部を形成していたが、図5においては、このような折り曲げ加工部を設けることなく、折返し線3の両端11a,11bを密封部2と折返し部4の間に折り込まれるような山折とし、山部分の内側(図の12aと13a及び12bと13bの裏側)をそれぞれ接着している。
図6に示す可撓性部材1は、密封部2及び折返し部4の形状が図4及び図5とは異なるが基本的には同様であり、折返し線3の両端11a、11b近傍に設ける密封部2及び折返し部4の接着部12aと13a及び12bと13bを、密封部2及び折返し部4が重ね合わされた状態で直接接着している。
また図7に示す可撓性部材1も、図6と同様に、折返し線3の両端11a、11b近傍に設ける密封部2及び折返し部4の接着部12aと13a及び12bと13bを、密封部2及び折返し部4が重ね合わされた状態で直接接着している。
尚、図4乃至図7のいずれの態様においても、可撓性部材の折返し線3の両端11a,11bは密封部2及び折返し部4の外縁よりも内側に切り欠かれた状態になっており、これにより、密封部及び折返し部の接着部をプラグ部材の円弧に沿った領域にすることができ、プラグ部材の引き抜きに先立って剥離乃至弱接着化される蓋部材及び密封部の接着領域もプラグ部材の円弧に沿った領域にすることが可能となる。
(可撓性部材)
本発明の易開封性容器蓋において、蓋部材に設けられた開口を覆うための可撓性部材は、前述した通り、可撓性部材を2つに折り曲げて、蓋部材に接着固定され密封性を確保するための密封部及び密封部を引き剥がすための折返し部から成っている。
可撓性部材は、通常この種の容器蓋に用いられる開封片やタブ構成部材に用いられるものを使用でき、一般的には、金属箔の両面に樹脂皮膜が形成された積層体から成るものが、引き剥がしに際して破断したり或いは伸びたりすることがなく、可撓性と開封性のバランスに優れており、またガスバリヤー性や耐腐食性にも優れているので特に好ましい。
また可撓性部材は、前述した通り、少なくとも蓋部材と接する側の面に接着性樹脂から成る層を有することが、生産性の点から好ましいが、勿論接着剤により接着固定することも可能である。接着層を可撓性タブ部材の両面に設ける場合は特に必要ないが、接着層を可撓性タブ部材の一方の面に設ける場合には、前述した通り、折返し部の端部を折り曲げ又はカール加工することにより、折返し部を蓋部材又は密封部と容易に接着固定することが可能である。
尚、折返し線の両端近傍に設ける密封部及び折返し部の接着固定は、折返し部、密封部及び蓋部材の間の接着のように開封に際して容易に剥離可能な接着固定と同程度か或いはより強固に接着されていることが、プラグ部材の開口部からの引き抜きに先立って、密封部と蓋部材の接着が折返し線の両端近傍で剥離乃至弱接着となるようにする上で重要である。
接着層は、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等の従来公知のヒートシール性樹脂により形成することができる。
可撓性部材としては、これに限定されないが、(蓋部材側)PP/アルミニウム箔/PET等の積層体を好適に用いることができる。
(蓋部材)
本発明の蓋部材は、予め開口部が設けられており、かかる開口部の端縁は外側に向けて折り曲げ或いはカール処理されているか、或いはポリエステル樹脂やポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂により樹脂被覆されていることが好ましい。これにより開口端縁がスムーズで接触しても切り傷などの損傷を与えることがなく、且つ腐食性にも優れている。更に、リシールを繰り返してもプラグ部材を傷つけることがなく、良好な嵌合状態を長期にわたって維持できる。また蓋部材の周縁部には、缶胴体部との巻き締め加工による密閉接合が可能なように巻締加工部が形成されていることが好適である。
蓋部材は、従来缶蓋に用いられていた素材から形成することができるが、可撓性部材を接着固定する蓋部材表面は、可撓性部材の密封部又は折返し部とも熱接着性を有するように、ヒートシール樹脂から成る被膜が設けられていることが好ましい。一方、蓋部材の内面側は可撓性部材及びプラグ部材に対し、非接着性であることが可撓性部材やプラグ部材と密着することがなく、開封性の点から好ましい。
(プラグ部材)
プラグ部材としては、これに限定されないが、樹脂製プラグと金属製プラグが使用できる。比較的低温で使用される容器や腐食性内容物を収容する容器、或いは高い耐圧性能が求められない容器などの場合には柔軟でシール弾性に富み、繰り返しのリシールが可能な樹脂製プラグを使用することが好ましく、一方ホット充填、レトルト処理など特に高い温度に曝される容器や高い耐圧性能が求められる容器、或いはプラグ部材の厚さが制限される容器などには高強度で高温耐性に優れた金属製又は樹脂被覆金属製のプラグを使用することが好ましい。
樹脂製プラグに用いる樹脂材料としては、これに限定されないが、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、6ナイロン、6,6ナイロン等のポリアミド樹脂等を挙げることができる。
金属製プラグに用いる金属材料としては、これに限定されないが、アルミニウム、スチールなどを挙げることができ、樹脂被覆金属の場合は、可撓性部材と接する面に、該部材と接着性を有する樹脂被覆、たとえばポリプロピレン等の被膜が形成されていることが好ましく、蓋部材と接する面は、内容物に対する耐腐食性を有する樹脂被覆、例えばポリエステル等の被膜が形成されていることが好ましい。
(製法)
本発明の易開封性容器蓋は、以下の工程により製造することができる。
すなわち、予め開口部及び巻締加工部が形成された蓋部材の開口部の端縁処理を行う工程、次いで密封部及び折返し部から成る可撓性部材を成形すると共に、必要により密封部及び折返し部の端縁にカール又は折り曲げ加工を施す工程、密封部及び折返し部の折返し線両端近傍を接着固定する工程、プラグ部材を成形する工程、プラグ部材を開口部に嵌合し、プラグ部材を可撓性部材が覆うように蓋部材外面側上に設置して、可撓性部材とプラグ部材の接着一体化と同時に、蓋部材外面に可撓性部材の密封部及び折返し部の両方を蓋部材の外面側となる面に接着する工程、を経て製造することができる。
また、プラグ部材は、可撓性部材でプラグ形成用樹脂を射出成形又は圧縮成形することによりプラグ部材の成形と可撓性部材との一体化を同時に行うことも可能である。
蓋部材と可撓性部材、可撓性部材とプラグ部材の接着固定は前述した通り、接着剤を塗布することにより行うこともできるが、蓋部材の外面側及び可撓性部材の少なくとも蓋部材と接する側の面に接着層を形成することにより、接着固定することが好ましい。
この場合、可撓性部材を蓋部材に設置した後、これらをヒートシール温度に加熱することにより、接着固定することが可能となる。
また前述したように、折返し線の両端近傍に設ける密封部及び折返し部の接着固定は、折返し部、密封部及び蓋部材の間の接着のように開封に際して容易に剥離することができる接着固定と同程度か或いはより強固に、好適には剥離不可能に接着されていることが、プラグ部材の開口部からの引き抜きに先立って、密封部と蓋部材の接着が折返し線の両端近傍で剥離乃至弱接着となるようにする上で重要であることから、可撓性部材の接着層同士の接着強度が折返し部、密封部及び蓋部材の間の剥離可能な接着強度と同程度か或いはより大きくなるように可撓性部材の接着層及び蓋部材の接着層を選択することが好ましい。或いはこの部分にのみ別途接着剤を塗布してもよい。
易開封性容器蓋の密封部と折返し部の接着が剥離された状態を示す平面図である。 最初の開封操作における開封に要する力を示すチャートである。 本発明の易開封性容器蓋の各部材を分解して示す斜視図である。 図3に示す本発明の易開封性容器蓋の可撓性部材を示す平面図である。 本発明の易開封性容器蓋の可撓性部材の他の例を示す図である。 本発明の易開封性容器蓋の可撓性部材の他の例を示す図である。 本発明の易開封性容器蓋の可撓性部材の他の例を示す図である。
符号の説明
1 可撓性部材、2 密封部、3 折返し線、4 折返し部、5 把持部、7 切り欠き、9,10 折り曲げ加工部、11 折返し線端部、12,13 接着部、20 プラグ部材、31 蓋部材、32 開口部、33 巻締加工部

Claims (3)

  1. 予め形成された開口部を備えた蓋部材と、該蓋部材の外面側に該開口部を覆い且つ開口部周辺で密封接着するように施される開封用タブから成る易開封性容器蓋において、
    前記開封用タブは、前記蓋部材の外面側に接着固定される密封部と該密封部と折返し線を介して連続する折返し部から成る可撓性部材と、該密封部に接着一体化される開口部に嵌合可能なプラグ部材から成り、前記可撓性部材が折返し線の両端近傍で密封部と折返し部が接着固定されることにより、該プラグ部材の開口部からの引き抜きに先立って、密封部と蓋部材の接着が折返し線の両端近傍で剥離乃至弱接着化されることを特徴とする易開封性容器蓋。
  2. 前記折返し線の両端近傍における密封部と折返し部の接着が、密封部の折返し線両端近傍を折返し部側に折り曲げると共に、折返し部の折返し線両端近傍を密封部側に折り曲げ、相対する密封部及び折返し部の折り曲げ部分を接着したものである請求項記載の易開封性容器蓋。
  3. 前記折返し線の両端近傍における密封部と折返し部の接着が、折返し線両端が密封部と折返し部の間に折り込まれるような山折となり、山部分の内側を接着したものである請求項記載の易開封性容器蓋。
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