JP4543305B2 - モーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法 - Google Patents

モーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法 Download PDF

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Description

本発明はモーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法についての技術分野に関する。詳しくは、所定の時間に設定された電流供給時間内において供給される起動電流を段階的に引き上げて、モーターの起動時の消費電力の低減を図る技術分野に関する。
ハードディスク装置等のモーターを備えた種々のモーター駆動装置があり、このようなモーター駆動装置はディスクプレーヤー等の音響装置、ビデオカメラ等の撮像装置、パーソナルコンピューター等の情報処理装置等の各種の電子機器に搭載されている。
モーター駆動装置には、モーターの他に、該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段、例えば、モーター駆動IC(Integrated Circuit)とモーター駆動手段に電流供給信号を送出する駆動処理手段、例えば、MPU(Micro Processing Unit)とを備えているものがある。
このようなモーター駆動装置において、特に、バッテリー駆動によりモーターが回転されるものにあっては、バッテリーの駆動時間の長時間化を図るために、消費電力を可能な限り小さくすることが必要とされる。特に、モーターの起動時における消費電力は大きいため、この消費電力の低減は重要とされる。
そこで、従来のモーター駆動装置においては、消費電力の低減を図るために、はじめにモーターに供給する初期起動電流を小さく設定し、モーターが起動するまで段階的に電流値を上昇させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2704057号明細書(第3図)
ところで、上記した従来のモーター駆動装置にあっては、モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流(最大電流値)が設定されているが、モーター駆動装置の存在下における各種の条件、例えば、温度、湿度等の外部環境やモーター自体の寿命やモーターの各部品の劣化状態等によっては、最大起動電流によってもモーターの起動が開始されない場合も生じ得る。
ところが、従来のモーター駆動装置にあっては、モーターの起動が開始されるまで電流値を段階的に引き上げ、最大起動電流によってもモーターの起動が開始されなければ、この最大起動電流がモーターに継続して供給されてしまう。従って、この場合には、無駄な電力が消費されてしまい、消費電力の低減を阻害することになる。
また、初期起動電流の供給から最大起動電流の供給までの時間が一定の時間内に定められていない場合には、初期起動電流の供給から最大起動電流の供給までの時間が長くなると、その分、モーターの起動までの時間が長くなってしまうという不具合を生じる。
そこで、本発明モーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法は、上記した問題点を克服し、モーターの起動時の消費電力の低減を図ることを課題とする。
本発明モーター駆動装置及び電子機器は、上記した課題を解決するために、モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止し、初期起動電流の供給の開始から最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたものである。
また、本発明モーター駆動方法は、上記した課題を解決するために、モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流の供給の開始からモーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止するようにし、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたものである。
従って、本発明モーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法にあっては、所定の時間に制限された電流供給時間内において、モーター駆動手段からモーターに起動電流が供給される。
本発明モーター駆動装置は、モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを備えたモーター駆動装置であって、モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止し、初期起動電流の供給の開始から最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたことを特徴とする。
従って、モーターの起動が開始されなかった場合においても最大起動電流が不必要にモーターに継続して供給されることがなく、モーターの起動時の消費電力の低減を図ることができると共にモーターの起動が開始されない場合においても無駄な電力の消費を防止することができる。
また、初期起動電流の供給から最大起動電流の供給の停止までの時間が一定時間に制限されているため、モーターの起動までの時間が不必要に長くなってしまうことがない。
また、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたので、モーターの起動の開始を確実に行うことができる。
本発明電子機器は、モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを有するモーター駆動装置を備えた電子機器であって、モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止し、初期起動電流の供給の開始から最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたことを特徴とする。
従って、モーターの起動が開始されなかった場合においても最大起動電流が不必要にモーターに継続して供給されることがなく、モーターの起動時の消費電力の低減を図ることができると共にモーターの起動が開始されない場合においても無駄な電力の消費を防止することができる。
また、初期起動電流の供給から最大起動電流の供給の停止までの時間が一定時間に制限されているため、モーターの起動までの時間が不必要に長くなってしまうことがない。
また、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたので、モーターの起動の開始を確実に行うことができる。
本発明モーター駆動方法は、モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを備えたモーター駆動装置におけるモーター駆動方法であって、モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流の供給の開始からモーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止するようにし、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたことを特徴とする。
従って、モーターの起動が開始されなかった場合においても最大起動電流が不必要にモーターに継続して供給されることがなく、モーターの起動時の消費電力の低減を図ることができると共にモーターの起動が開始されない場合においても無駄な電力の消費を防止することができる。
また、初期起動電流の供給から最大起動電流の供給の停止までの時間が一定時間に制限されているため、モーターの起動までの時間が不必要に長くなってしまうことがない。
また、上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにしたので、モーターの起動の開始を確実に行うことができる。
以下に、本発明モーター駆動装置、電子機器及びモーター駆動方法の最良の形態を添付図面に従って説明する。
電子機器1は、例えば、ディスクプレーヤー等の音響装置、ビデオカメラ等の撮像装置、パーソナルコンピューター等の情報処理装置等のモーターを備えた各種の機器であり、駆動制御手段2とモーター駆動装置3とがインターフェース4を介して接続されている(図1参照)。
駆動制御手段2は、例えば、マイクロコンピューターやCPU(Central Processing Unit)等であり、モーター駆動装置3は、例えば、ハードディスク装置等のディスクドライブ装置である。
インターフェース4としては、モーター駆動装置3がハードディスク装置の場合には、例えば、ATAインターフェースが用いられる。
モーター駆動装置3は駆動処理手段5、モーター駆動手段6及びモーター7を備えている。
駆動処理手段5は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)であり、インターフェース4を介して駆動制御手段2と接続され、駆動制御手段2から送出される指令信号に基づいて所定の処理を実行する。
モーター駆動手段6は、例えば、モーター駆動IC(Integrated Circuit)であり、駆動処理手段5から送出された電流供給信号に基づいてモーター7に起動電流を供給し、モーター7に供給した起動電流によってモーター7の起動の開始の有無を駆動処理手段5に伝達する。
モーター7としては、モーター駆動装置3がハードディスク装置等のディスクドライブ装置の場合には、例えば、スピンドルモーターが用いられる。
以下に、モーター7の起動時の動作(起動シーケンス)について、図2に示すフローチャート図を参照して説明する。
(S1)駆動制御手段2によってモーター起動モードが指定され、モーター7についての起動動作が開始される。
(S2)省電力起動モード又は通常起動モードの何れかのモードが選択される。電子機器1が音響装置や撮像装置である場合には、例えば、音声データーや画像データーの保存のためにモーター7の起動を行うときには、モーター7の起動の迅速性及び確実性が要求されるため通常起動モードが選択され、例えば、ハードディスク等の記録媒体に記録された音声データーや画像データーの再生のためにモーター7の起動を行うときには、省電力起動モードが選択される。省電力起動モードが選択された場合には(S3)に移行し、省電力起動モードが選択されなかった場合には(S12)に移行する。
(S3)省電力起動モードが選択された旨の指令信号が駆動制御手段2から駆動処理手段5に送出され、図3に示すように、省電力起動モードにおける動作が開始される。このとき同時に駆動制御手段2によって電流供給時間Tmaxが設定され、設定された電流供給時間Tmaxの時間信号が駆動処理手段5に送出される。電流供給時間Tmaxは、後述するモーター7への初期起動電流Iminの供給の開始から最大起動電流Imaxの供給の停止までの時間である。電流供給時間Tmaxは、電子機器1の各部の性能、動作状態、例えば、主記憶装置であるメモリーの性能や容量、記録データーの容量、記録データーの種類等に基づいて、駆動制御手段2によって任意に設定可能とされている。
(S4)省電力起動モードにおける動作が開始されると、駆動制御手段2によって設定された電流供給時間Tmaxに基づいて電流増加幅Ideltaが設定される。電流増加幅Ideltaは、例えば、
電流増加幅Idelta=(最大起動電流Imax−初期起動電流Imin)×(待ち時間Tdelta/電流供給時間Tmax)
によって算出される。最大起動電流Imaxは、モーター7の起動のために最悪の条件を考慮して最大限必要と想定される起動電流であり、予め設定されている。初期起動電流Iminは、通常の状態においてモーター7の起動が開始されると想定される通常起動電流Inorより低い起動電流であり、例えば、通常起動電流Inorのバラツキを考慮して、その最小値又はそれ未満の値が予め設定されている。待ち時間Tdeltaは、電流供給時間Tmax内において任意に設定可能であるが、Ideltaを可能な限り小さく設定して省電力化を図るためには、電子機器1に設けられた各回路やソフトウェアが許容できる範囲内で可能な限り短時間に設定することが望ましい。
(S5)駆動処理手段5からモーター駆動手段6に送出された電流供給信号に基づいて、モーター駆動手段6から初期起動電流Iminがモーター7に供給される。
(S6)供給された初期起動電流Iminによってモーター7の起動が開始されたか否かがモーター駆動手段6によって検出され、検出結果が駆動処理手段5に送出される。モーター7の起動が開始された場合には動作が終了し、起動電流の供給が停止される。起動電流の供給の停止に引き続き加速シーケンスが開始され、モーター7が加速して回転される。モーター7の起動が開始されなかった場合には(S7)に移行する。
(S7)初期起動電流の供給開始からTdelta経過したか否かが検出される。この検出は、例えば、モーター駆動手段6によって行われ、検出結果が駆動処理手段5に送出される。Tdelta経過していない場合には(S6)に移行し、引き続き(S6)及び(S7)の処理が行われる。Tdelta経過した場合には(S8)に移行する。
(S8)駆動処理手段5からモーター駆動手段6に送出された電流供給信号に基づいて、電流値が電流増加幅Idelta引き上げられてモーター駆動手段6から起動電流がモーター7に供給される。
(S9)供給された起動電流によってモーター7の起動が開始されたか否かがモーター駆動手段6によって検出され、検出結果が駆動処理手段5に送出される。モーター7の起動が開始された場合には動作が終了し、起動電流の供給が停止される。起動電流の供給の停止に引き続き加速シーケンスが開始され、モーター7が加速して回転される。モーター7の起動が開始されなかった場合には(S10)に移行する。
(S10)起動電流の供給開始からTdelta経過したか否かが検出される。この検出は、例えば、モーター駆動手段6によって行われ、検出結果が駆動処理手段5に送出される。Tdelta経過していない場合には(S9)に移行し、引き続き(S9)及び(S10)の処理が行われる。Tdelta経過した場合には(S11)に移行する。
(S11)初期起動電流Iminの供給開始からの経過時間Tが検出される。この検出は、例えば、モーター駆動手段6によって行われ、検出結果が駆動処理手段5に送出される。経過時間Tが電流供給時間Tmax未満の場合には(S8)に移行し、引き続き(S8)乃至(S11)の処理が行われ起動電流の供給が段階的に引き上げられる(図3参照)。経過時間Tが電流供給時間Tmaxに達した場合には省電力起動モードにおける動作が終了し、(S12)に移行する。
(S12)(S2)において省電力起動モードが選択されなかった場合、又は、(S11)において省電力起動モードにおける動作が終了した場合には、通常起動モードが選択された旨の指令信号が駆動制御手段2から駆動処理手段5に送出され、通常起動モードにおける動作が開始される。
(S13)供給された起動電流によってモーター7の起動が開始されたか否かがモーター駆動手段6によって検出され、検出結果が駆動処理手段5に送出される。通常起動モードにおいては、図4に示すように、通常の状態においてモーター7の起動が開始されると想定される通常起動電流Inor以上の起動電流が初期起動電流I1としてモーター駆動手段6からモーター7に供給され、初期起動電流I1としては、例えば、通常起動電流Inorのバラツキを考慮して、その最大値又はそれより大きな値が予め設定されている。
尚、通常起動モードにおいても、モーター7の起動が開始されるまで、図4に示すように、初期起動電流I1よりも高い起動電流I2、I3、・・・を最大起動電流Imaxに達するまで段階的に供給するようにしてもよいが、初期起動電流I1の供給が開始されてから起動電流I2、I3、・・・が供給されるまでの経過時間T1、T2、・・・は予め固定値として設定されており、起動電流I2、I3、・・・も固定値として設定されている(図4には、例として、T3及びI3まで示す。)。
尚、一般に、初期起動電流として高い起動電流を供給した場合には、初期起動電流として低い起動電流を供給した場合に比し、モーターの起動率は高くなる。従って、通常起動モードにおいては、初期起動電流I1として通常起動電流Inor以上の起動電流が供給されるため、省電力起動モードと比較して、確実かつ迅速にモーター7の起動が開始される。
モーター7の起動が開始された場合には動作が終了し、起動電流の供給が停止される。起動電流の供給の停止に引き続き加速シーケンスが開始され、モーター7が加速して回転される。モーター7の起動が開始されなかった場合には(S14)に移行する。
(S14)モーター7の起動が開始されなかった旨、即ち、モーター7の起動についてエラーが生じた旨がモーター駆動手段6から駆動処理手段5に報告され、動作が終了する。尚、このエラー報告に引き続き、通常起動モードにおける動作が再度行われるようにしてもよい。
尚、上記したように、(S5)において、モーター駆動手段6から初期起動電流Iminがモーター7に供給されるが、この初期起動電流Iminがモーター7に供給されるが、この初期起動電流Iminはモーター7の前回の起動時における電流に基づいて、これより稍小さい値に設定するようにしてもよい。
例えば、第1回目の初期起動電流Iminが200mAであり、電流増加幅Ideltaが100mAであった場合にモーター7の起動が500mAで開始したときに、第2の回目の初期起動電流Iminを500mAより少し低い400mAに設定する。このように初期起動電流Iminを前回の起動時における電流より稍小さい値に設定することにより、初期起動電流Iminの供給からモーター7の起動までの時間の短縮化を図ることが可能である。
また、上記のように初期起動電流Iminを前回の起動時における電流より稍小さい値に設定すると、(S4)において示した計算式、即ち、
電流増加幅Idelta=(最大起動電流Imax−初期起動電流Imin)×(待ち時間Tdelta/電流供給時間Tmax)
に基づいて算出される電流増加幅Ideltaを小さくすることができる。
例えば、最大起動電流Imaxが700mA、(待ち時間Tdelta/電流供給時間Tmax)が0.2であったとすると、上記の第1回目の場合は初期起動電流Iminが200mAに設定されているため電流増加幅Ideltaは100mAとなるが、第2回目の場合は初期起動電流Iminが400mAに設定されているため電流増加幅Ideltaは60mAとなる。従って、第2回目の場合は電流が400mA、460mA、520mA、580mA、・・・のように60mA間隔で供給される。
このとき、例えば、モーター7が実際には430mA乃至450mAで起動が開始される特性を有しているとすると、第1回目は500mAでなければ起動が開始されないのに対し第2回目は460mAで起動が開始される。従って、初期起動電流Iminを前回の起動時における電流より稍小さい値に設定して電流増加幅Ideltaを小さくすることにより、モーター7の起動がより適正な起動電流によって開始され消費電力の低減を図ることができる。
以上に記載した通り、電子機器1にあっては、省電力起動モードにおいて、所定の時間に設定された電流供給時間Tmax内で最大起動電流Imaxを上限として、通常起動電流Inorより低い初期起動電流Iminから段階的に引き上げて電流をモーター7に供給するようにしたので、モーター7の起動が開始されなかった場合においても最大起動電流Imaxが不必要にモーター7に継続して供給されることがなく、モーター7の起動時の消費電力の低減を図ることができると共にモーター7の起動が開始されない場合においても無駄な電力の消費を防止することができる。
また、初期起動電流Iminの供給から最大起動電流Imaxの供給の停止までの時間が一定時間に制限されているため、モーター7の起動までの時間が不必要に長くなってしまうことがない。
さらに、電子機器1にあっては、所定の時間に設定された電流供給時間Tmax内でモーター7の起動が開始されなかったときには、通常起動モードにモードが切り替わり、通常起動電流Inor以上の初期起動電流I1をモーター駆動手段6からモーター7に供給するようにしたので、モーター7の起動の開始を確実に行うことができる。
尚、電子機器1が、例えば、音響装置や再生装置である場合には、一般に、音声や映像の再生は、一定時間再生可能な音声データー又は画像データーが主記憶装置として用いられるメモリーに取り込まれて再生され、メモリーに音声データー又は画像データーが取り込まれた段階でモーター駆動装置(例えば、ハードディスク装置)のモーターの駆動が停止され、メモリーに取り込まれた音声データー又は画像データーが不足したときにモーターが再起動されてメモリーへの不足分の音声データー又は画像データーの取り込みが行われるという動作が繰り返し行われる。従って、モーターの起動動作に割り当てることができる時間は、音声データー又は画像データーの大きさやメモリーの記憶容量等によって定まるため、モーター駆動装置に起動動作の割り当て時間を設定させることは困難である。
従って、電子機器1のように、駆動制御手段2によって電流供給時間Tmaxが設定されるようにし、この設定された電流供給時間Tmaxを上限として駆動処理手段5からモーター駆動手段6に電流供給信号が送出されるようにすることにより、各データーの大きさや種類、メモリーの記憶容量の大きさ等に基づいて電流供給時間Tmaxの設定を行うことができるため、モーター7の起動についての最適な制御を行うことができ、モーター7の省電力化に関する最適化を図ることができる。
尚、電子機器1が、例えば、パーソナルコンピューター等の情報処理装置である場合には、ユーザーに対する応答性の向上を図るために、通常起動モードを主体とした動作方式を採用するようにしてもよい。
また、バッテリー駆動によりモーター7が回転される機器においては、例えば、バッテリーの残容量が大きなときには通常起動モードが選択され、バッテリーの残容量が小さなときには省電力起動モードが選択されるようにする等、バッテリーの残容量に基づいて省電力起動モードと通常起動モードの切替が自動又は手動で行えるようにしてもよい。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図4と共に本発明の最良の形態を示すものであり、本図は、電子機器の概念図である。 モーターの起動時の動作を示すフローチャート図である。 省電力起動モードにおける時間と電流の関係を示すグラフ図である。 通常起動モードにおける時間と電流の関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1…電子機器、2…駆動制御手段、3…モーター駆動装置、5…駆動処理手段、6…モーター駆動手段、7…モーター

Claims (3)

  1. モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを備えたモーター駆動装置であって、
    モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止し、
    初期起動電流の供給の開始から最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し
    上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにした
    ことを特徴とするモーター駆動装置。
  2. モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを有するモーター駆動装置を備えた電子機器であって、
    モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    モーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止し、
    初期起動電流の供給の開始から最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し
    上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにした
    ことを特徴とする電子機器。
  3. モーターと該モーターに起動電流を供給するモーター駆動手段と該モーター駆動手段に電流供給信号を送出しモーター駆動手段からモーターに供給される電流値を制御する駆動処理手段とを備えたモーター駆動装置におけるモーター駆動方法であって、
    モーターの起動が開始されると想定される通常起動電流より低い初期起動電流の供給の開始からモーターの起動のために最大限必要と想定される最大起動電流の供給の停止までの電流供給時間を所定の時間に制限し、
    初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    最大起動電流を上限として、モーターの起動が開始されるまで段階的に電流値を引き上げて起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給し、
    モーターの起動が開始された時点で起動電流の供給を停止するようにし
    上記所定の時間内にモーターの起動が開始されなかったときに、通常起動電流以上の初期起動電流をモーター駆動手段からモーターに供給するようにした
    ことを特徴とするモーター駆動方法。
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