JP4542256B2 - X線ct装置 - Google Patents

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/548Remote control of the apparatus or devices

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はX線CT装置に関し、更に詳しくは被検体を挟んでX線管とX線検出器アレイとが相対向し、予め被検体をスキャンし、蓄積した投影データを再利用して被検体のCT断層像を再構成可能とするX線CT装置に関する。
【0002】
X線CT装置の画像再構成方法にはプロスペクティブリコン(Prospective Recon.)とレトロリコン(Retro. Recon.)とがある。プロスペクティブリコンではスキャン直前に設定した再構成条件(スライス位置,スライス厚,再構成アルゴリズム等)に従ってそのスキャン直後に画像再構成を行い、レトロリコンではスキャン後に設定した再構成条件に従って改めて画像再構成を行う。本発明はこのレトロリコンの改良に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来のプロスペクティブリコンでは、スキャン直前に撮影した被検体のスカウト像(2次元レントゲン画像に相当)をコンソールに表示すると共に、オペレータはこのスカウト像に重ねて表示されたカットライン(スキャン位置/スライス位置等)を参照(確認/変更等)することで、スキャン条件(スキャン位置,管電圧kV,管電流mA等)やプロスペクティブリコン条件(スライス位置,スライス厚等)のグラフィカルな設定入力を可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のレトロリコンに際しては上記のようなスカウト像の表示は行われず、このためレトロリコン条件の設定入力に不便を来たしていた。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とする所は、レトロリコン条件のグラフィカルな設定入力を可能とするX線CT装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)のX線CT装置は、被検体のX線CT撮影により得られた投影データに基づいて、当該X線CT撮影後に設定された再構成条件に従って当該被検体のCT断層像を再構成するレトロスペクティブリコンを可能とするX線CT装置であって、前記被検体のX線CT撮影により得られた投影データ又は当該投影データに基づく再構成データに基づきスカウト像に相当するスカウト像データを生成するスカウト像データ生成手段と、前記生成されたスカウト像データを、前記X線CT撮影後に設定する再構成条件の、再構成条件設定用の表示画面に表示する表示制御手段と、前記表示画面を用いて、前記再構成条件を設定する設定手段とを備えるものである。
【0007】
従って、オペレータは表示画面13b上のスカウト像を参照したグラフィカルな操作によりレトロリコンパラメータを容易かつ適正に設定できる。
【0008】
好ましくは本発明(2)においては、上記本発明(1)において、スカウト像データ生成手段1は、所要ビュー角及び又はその対向ビュー角の投影データを使用してスカウト像データを生成する。
【0009】
従って、特にヘリカルスキャンされた投影データを使用する場合には、所要ビュー角及びその対向ビュー角の投影データを使用することで、被検体の体軸方向に密なスカウト像データを容易に生成できる。
【0010】
また好ましくは本発明(3)においては、上記本発明(2)において、スカウト像データ生成手段1は、所要ビュー角近傍のビュー角及び又はその対向ビュー角近傍のビュー角の投影データを加えてスカウト像データを生成する。
【0011】
被検体のスカウト像データ(2次元レントゲンデータ)を生成する目的からすると、所要ビュー角の投影データは元より、所要ビュー角から多少ずれた近傍ビュー角の投影データであっても、被検体の所要ビュー角における透視映像(特に被検体輪郭部の透視映像)を良く表している。しかも、特にヘリカルスキャンされた投影データを使用する場合は、僅かなビュー角の相違であってもその区間に投影データは体軸方向にずれているから、これらの投影データを加えることで被検体の体軸方向に一層密なスカウト像データを生成できる。対向ビュー角近傍の投影データについても同様である。
【0012】
また好ましくは本発明(4)においては、上記本発明(2)又は(3)において、スカウト像データ生成手段1は、中間位置の投影データを体軸方向に隣接する同一及び又は対向ビュー角の複数の投影データを使用したデータ補間演算により生成する。従って、被検体の体軸方向に滑らかなスカウト像データを生成できる。
【0013】
また本発明(5)においては、上記本発明(1)〜(4)において、スカウト像データ生成手段は、前記再構成データを所要ビュー角の断層面で切り出してスカウト像相当のデータを生成する。
【0014】
体軸方向に密な複数の再構成データ(CT断層像データ)を所要ビュー角の断層面(体軸と平行な面)で切り出したものは、被検体の断面視形状(特に輪郭部分の形状)の特徴を良く表している。そこで、これをスカウト像相当のデータとして使用する。この場合に、特に3次元の再構成データが存在する場合は、正確な断面視像を表示できる。
【0015】
好ましくは本発明(6)においては、上記本発明(1)(5)において、前記表示制御手段は、前記スカウト像データの上に、各スライス位置を示す線が重ねて表示されるものであり、前記設定手段は、前記スライス位置を設定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0017】
図2は実施の形態によるX線CT装置の要部構成図で、該装置はX線ファンビームXLFBにより被検体100のアキシャル/ヘリカルスキャン・読取等を行う走査ガントリ部30と、被検体100を載せて体軸CLbの方向に移動させる撮影テーブル20と、オペレータが操作する遠隔の操作コンソール部10とを備える。
【0018】
走査ガントリ部30において、40は回転陽極型のX線管、40AはX線制御部、50はX線の曝射範囲(主に体軸CLb方向)の制限を行うコリメータ、50Aはコリメータ制御部、90はチャネルCH方向に並ぶ多数(n=1000程度)のX線検出器が体軸CLb方向の例えば4列L1〜L4に配列されているX線検出器アレイ(マルチディテクタ)、91はX線検出器アレイ90の検出信号に基づき被検体100の投影データg1(X,θ)〜g4(X,θ)を生成し、収集するデータ収集部(DAS)、30Aは走査ガントリ(X線撮影系)を被検体100の体軸CLbの周り回転させる回転制御部である。
【0019】
操作コンソール部10において、11はX線CT装置の主制御・処理(スキャン制御,CT断層像の再構成処理、本発明によるレトロリコン処理等)を行う中央処理装置、11aはそのCPU、11bはCPU11aが使用するRAM,ROM等からなる主メモリ(MM)、12はキーボードやマウス等を含む指令やデータの入力装置、13はスキャン計画,リコン計画及び画像再構成されたCT断層像等を表示するための表示装置(CRT)、14はCPU11aと走査ガントリ部30及び撮影テーブル20との間で各種制御信号CSやモニタ信号MSのやり取りを行う制御インタフェース、15はデータ収集部91からの投影データを一時的に蓄積するデータ収集バッファ、16はデータ収集バッファ15からの投影データRAD(スカウト像データを含む)や画像再構成されたイメージデータIMDを蓄積・格納すると共に、X線CT装置の運用に必要な各種アプリケーションプログラムや各種演算/補正用のデータファイル等を格納している二次記憶装置(ハードディスク装置等)である。
【0020】
係る構成により、X線管40からのX線ファンビームXLFBは被検体100を透過してX線検出器アレイ90の検出列L1〜L4に一斉に入射する。データ収集部91はX線検出器アレイ90の各検出出力に対応する投影データg1(X,θ)〜g4(X,θ)を生成し、これらをデータ収集バッファ15に格納する。ここで、XはX線検出器アレイ90の検出チャネル1〜n、θは体軸の回りのビュー角を表す。更に、走査ガントリが僅かに回転した各ビュー角θで上記同様の投影を行い、こうして走査ガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積する。また同時に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従って撮影テーブル20を被検体100の体軸方向に間欠的/連続的に移動させ、こうして被検体100の所要撮影領域についての全投影データを収集・蓄積する。そして、CPU11aは、上記全スキャンの終了後、又はスキャン実行に追従(並行)して、得られた投影データに基づき被検体100のCT断層像を再構成(プロスペクティブリコン)し、これを表示装置13に表示する。また、上記スキャン/再構成されたデータを再利用して被検体のCT断層像を再構成(レトロリコン)することも可能である。以下、動作を詳細に説明する。
【0021】
図3は実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートである。好ましくは、事前に被検体100のスカウトスキャンを行った後、この処理に入る。ステップS11では、続く被検体100のアキシャル/ヘリカルスキャンのためのスキャンパラメータを設定する。
【0022】
図4に実施の形態におけるスキャンパラメータ入力処理のイメージを示す。事前のスカウトスキャンの終了後、表示画面13Aには続くアキシャル/ヘリカルスキャンのためのスキャン設定画面13aが表示され、オペレータは、必要なスキャンパラメータをマウスでクリック入力又はキー入力する。イメージQの取得のための一例のスキャン計画は以下の通りである。
【0023】
スキャンタイプ[Scan Type]=アキシャルスキャン
体軸上のスキャン開始位置[Start Loc]=Z1
体軸上のスキャン終了位置[End Loc]=Z10
スキャン枚数[NO.of Images]=10枚
被検体のスライス厚[Thick]=2mm
スキャンタイム[Sec]=1秒/ガントリ1回転
X線管の管電圧[kV]=120kV
X線管の管電流[mA]=280mA
更に、このスキャン設定画面上で操作者が[Show Localizer]アイコンをクリックすると、表示画面13Aのイメージ表示エリア13bには図示のような被検体100のスカウト像100Aが表示され、その上に各スライス位置を示す線(カットライン)が重ねて表示される。図の実太線はスキャンの開始及び終了位置、また点線は中間の各スライス位置を夫々表す。オペレータはイメージ表示エリア13b上のスカウト像100Aを見ることで、カットライン等を確認し、かつ必要ならマウスやキーボードにより変更可能である。
【0024】
なお、図示しないが、オペレータは表示画面13a上のプロスペクティブリコン「P−RECON」タグをクリックすることで、プロスペクティブリコンパラメータ(再構成するスライス位置,スライス厚,再構成アルゴリズム,イメージフィルタ等)を設定入力可能である。
【0025】
図3に戻り、ステップS12では確認「CONFIRM」ボタンの入力を待ち、やがて、「CONFIRM」ボタンが入力されると、ステップS13では上記設定されたスキャンパラメータに従って被検体100のスキャン制御を行う。ステップS14では被検体100の投影データを収集・蓄積する。ステップS15では所要撮影領域のスキャン完了か否かを判別し、完了でない場合はステップS13に戻る。こうして、やがてスキャン完了すると、ステップS16ではプロスペクティブリコンパラメータに従って被検体100のX線CT断層像を再構成する。ステップS17では得られたX線CT断層像を表示装置13に表示する。なお、このプロスペクティブリコン処理及びその再構成データの表示は上記スキャン制御の進行と並行して行っても良い。そして、上記得られたスカウト像データ、スキャンされた投影データ、再構成されたCT断層像データ等は二次記憶装置16に保存される。
【0026】
図5は実施の形態によるレトロリコン処理のフローチャートである。オぺレータがレトロリコンを実行したい場合は、表示画面13a上のレトロリコン「R−RECON」タグをクリックし、かつ所望のイメージ番号(例えばイメージH)を入力する。これにより、図5の処理に入力する。
【0027】
ステップS21ではイメージHについてのスカウト撮影データが有るか否かを判別し、ある場合はディスク16からイメージHのスカウト撮影データを読み出し、後述のステップS25に進む。一般に、胸部や腹部等の広範囲なスキャンを行う場合は事前にスカウト像を撮影するが、頭部などの狭い範囲をスキャンする場合はスカウト像を撮影しないことが多い。
【0028】
イメージHのスカウト撮影データがない場合はイメージHの再構成データ又は投影データ(スキャンデータ)からスカウト撮影データに相当するスカウト像データを作成する。即ち、ステップS22ではイメージHの再構成データが有るか否かを判別し、有る場合はステップS23で当該再構成データからスカウト像データを生成する。また、無い場合はステップS24でイメージHの投影データからスカウト像データを生成する。以下、スカウト像データの生成方法を詳細に説明する。
【0029】
図7〜図9は実施の形態によるスカウト像データ生成処理のイメージ図(1)〜(3)で、図7は被検体の再構成データからスカウト像データを生成する場合を示している。複数の小スライスピッチSPで再構成された再構成データが存在する場合は、これらを体(z)軸方向の各スライス位置対応に重ね合わせることで図示のような実質3次元のイメージ画像が得られる。これを、例えば体軸CLbを含むようなy−z平面(ビュー角90°)で切り出すと、X線CT値の2次元集合からなる被検体100の断面視画像データ100Bが得られる。この画像は本来のスカウト(レントゲン)像とは異なるが、レトロリコン情報を設定入力するために必要なグラフィカル情報(特に被検体輪郭部の情報)を十分に含んでいる。従って、簡単な画像の切り出し処理によりスカウト像相当のスカウト像データ100Bが得られる。
【0030】
なお、体軸CLbを含むようなx−z平面で切り出せば被検体正面からのスカウト像データ100Bが得られる。また、図示の如く、3次元イメージの再構成データが存在する場合も有り、この場合も上記同様にして所望ビュー角のスカウト像データ100Bを切り出せる。
【0031】
図8は被検体の投影データからスカウト像データを生成する場合を示し、図8(A)は被検体100をマルチディテクタ90でヘリカルスキャンした時の側面図を示す。図において、X線管40から曝射されたX線ファンビームXLFBは被検体100を透過してX線検出器アレイ90に一斉に入射し、各検出列L1〜L4から対応する投影データg1(X,θ)〜g4(X,θ)が得られる。ここで、XはX線検出器アレイ90の検出チャネル1〜nを表し、θは走査ガントリのビュー角を表す。
【0032】
マルチディテクタ90を使用したヘリカルスキャンでは走査ガントリ(X線撮影系40,90等)を体軸CLbの周りに回転させると共に、撮影テーブル20をz軸と反対方向に連続して移動させることで、得られるスキャン軌跡は図示の如く螺旋状となる。図は検出列L1〜L4のヘリカルスキャン軌跡を示しており、実線はビュー角θ=0°〜180°(紙面手前側)の軌跡に対応し、点線はビュー角θ=180°〜360°(紙面裏側)の軌跡に対応する。
【0033】
被検体100を側面から見た場合のスカウト像データを生成する場合は、ビュー角90°の各投影データg1(X,90°)〜g4(X,90°)と、その対向ビュー角270°の各投影データg1(X,270°)〜g4(X,270°)をそのまま使用できる。なお、以下の説明では、対向ビュー角270°の投影データg1(X,270°)〜g4(X,270°)を検出列データC1〜C4と呼び、またビュー角90°の投影データg1(X,90°)〜g4(X,90°)を検出列データC5〜C9とも呼ぶ。このように、まずは所要ビュー角と、その対向ビュー角の各検出列データC1〜C9を抽出することにより、体軸方向に比較的密なスカウト像データ100Bを生成できる。
【0034】
しかし、実際のスカウト像はz軸方向に連続している。そこで、好ましくは、各検出列データC1〜C9の間を埋めるような各投影データをデータ補間演算により生成する。図8(B)に上記図8(A)の一部をz軸方向に拡大した一部拡大図を示す。図において、今、ビュー角90°における中間列H1の投影データの生成は、例えばz軸方向に隣り合う2列分の検出列データC6,C7を使用して、各チャネルデータXj(j=1〜n)毎のz軸方向の距離a,bに応じた重み付けデータ補間演算により求められる。例えば、検出チャネルXjの両投影データをg2(Xj,90°)=A,g3(Xj,90°)=Bとすると、中間列H1の投影データH1jは、
H1j=A+{a/(a+b)}*(B−A)
により求まる。ここで、距離a=0の時はH1j=A、また距離b=0の時はH1j=Bとなり、これらの中間位置では輝度がAからBに向かって滑らかに推移する。他の検出列間でも同様である。また同様にして、対向ビュー角270°の各検出列データC1〜C4の間もデータ補間できる。
【0035】
一方、ビュー角90°とその対向ビュー角270°との境界部における中間列H2の各投影データは、同じくz軸方向に隣り合う2列分の検出列データC5,C6を使用して、各チャネルデータXi,Xj毎のz軸方向の距離に応じた重み付けデータ補間演算により求められる。但し、この場合のチャネル番号i,jは体軸CLbを中心として対称の位置にある。即ち、例えばi=1の時、j=n、i=n/2の時、j=n/2、i=nの時、j=1である。
【0036】
なお、被検体100を正面から見た場合のスカウト像データを生成する場合は、ビュー角0°の投影データg1(X,0°)〜g4(X,0°)と、その対向ビュー角180°の投影データg1(X,180°)〜g4(X,180°)とを使用して上同様にスカウト像データを生成できる。他の任意ビュー角についてのスカウト像データも同様に生成できる。
【0037】
好ましくは、更に所要ビュー角近傍のビュー角及び又はその対向ビュー角近傍のビュー角の各投影データを加えてスカウト像データを生成可能である。以下、これを具体的に説明する。
【0038】
図9(A)は走査ガントリをz軸方向に見た場合の正面図で、ここでは、ビュー角90°におけるX線管40とX線検出器アレイ90の関係を実線で示し、かつその近傍ビュー角(90°+α)/(90°−β)における同関係を点線/破線で夫々示す。図において、今、ビュー角90°の投影データ分布に着目すると、被検体100の体軸CLbを透過した投影データoを中心としてその上下両側には被検体100の両端部P,Qを透過した投影データp,qまでが展開している。この内の被検体両端部P,Qに各対応する投影データp,qは被検体の輪郭部の形状を良く表しており、よってレトロリコンパラメータを設定入力する際の重要なグラフィック情報となり得る。
【0039】
次に近傍ビュー角(90°+α)/(90°−β)の投影データ分布に着目すると、上記同様にして体軸CLbを透過した投影データo’の上下には被検体の略両端部P,Qを透過した投影データp’,q’までが、また体軸CLbを透過した投影データo”の上下には同じく略両端部P,Qを透過した投影データp”,q”までが夫々展開している。この内の略両端部P,Qに各対応する投影データp’,p”,q’,q"は被検体の輪郭部の形状を良く表しており、しかも、図示の如く、被検体の両端部P,Qの透視映像はビュー角90°と、その近傍ビュー角(90°+α)/(90°−β)との間でかなり類似している。従って、ビュー角90°のみならず,その近傍ビュー角(90°+α)/(90°−β)の投影データ(特に被検体輪郭部のデータ)も、レトロリコンパラメータを設定入力する際の重要なグラフィック情報となり得る。
【0040】
図9(B)に走査ガントリをx軸方向に見た場合の側面図を示す。今、ビュー角90°の検出列データC5に着目すると、ヘリカルスキャンではビュー角の僅かな相違+α,−βであってもこの区間内にディテクタ90の位置はz軸方向に変位しており、この変位はヘリカルピッチHPが大きいほど大きい。これにより、検出列データC5のz軸方向の前後には検出列データC5”,C5’が得られ,このうちの少なくとも被検体両端部における投影データ(p”,p,p’)(q",q,q’)はよく類似している。
【0041】
そこで、好ましくは、更にこのような所要ビュー角90°の近傍のビュー角(90°+α),(90°−β)及び又はその対向ビュー角270°の近傍のビュー角(270°+α),(270°−β)の各投影データを考慮に加えてスカウト像データを生成する。例えば各検出列データC5”,C5’を夫々図の矢印方向にオフセットさせて使用する。
【0042】
図5に戻り、ステップS25では上記読出した又は生成されたスカウト像データ100A/100Bを表示部13のイメージ表示エリア13bに表示する。ステップS26ではオペレータがレトロリコンパラメータを設定する。
【0043】
図6に実施の形態におけるレトロリコンパラメータ入力処理のイメージを示す。頭部イメージHのレトロリコンのための一例の計画は以下の通りである。
【0044】
体軸上のリコン開始位置[Start Loc]=Z1
体軸上のリコン終了位置[End Loc]=Z10
リコン枚数[NO.of Images]=10枚
再構成アルゴリズム=デフォルト
イメージフィルタ=デフォルト
リコンエリアのマトリクスサイズ=256×256画素
オペレータはイメージ表示エリア13b上のスカウト像を見ることで、上記スキャン計画で述べたと同様にしてレトロリコン計画を設定し、かつ必要なら重ねて表示されているカットラインを操作(変更)・確認可能である。
【0045】
なお、上記実施の形態では医療用X線CT装置への適用例を述べたが、本発明は産業用X線CT装置にも適用できる。
【0046】
また、上記一例のデータ補間方法を示したが、これに限らない。他にも例えば各抽出投影データから得られるy−z平面上のスカウト象データに対して公知の様々な2次元画像処理(2次元の中間画素予測処理,2次元画素のフィルタ処理等)を施すことにより全体として滑らかなスカウト象データを生成できる。この点は、再構成データ(X線CT値)から生成するスカウト像データについても同様である。
【0047】
また、上記実施の形態では所望の全領域のスカウト像データを対応するスカウト撮影データ,投影データ又は再構成データから生成したが、これに限らない。各部分領域につき異なる方法(異なる種類の蓄積データ)で生成したスカウト像データを合成して全領域のスカウト像データを生成しても良い。従って、様々な形態の蓄積データの有効利用となると共に、より大きな被検体領域を参照してのレトロリコン計画を可能とする。
【0048】
また、上記実施の形態ではヘリカルスキャンで得られた投影データからスカウト像データを生成したが、アキシャルスキャンで得られた投影データから生成しても良い。
【0049】
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、レトロリコン計画の際に所要のスカウト像を表示できるので、オペレータはスカウト像を参照するグラフィカルな操作に基づきリコンパラメータを容易かつ適正に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成図である。
【図3】実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートである。
【図4】実施の形態におけるスキャンパラメータ入力処理のイメージ図である。
【図5】実施の形態によるレトロリコン処理のフローチャートである。
【図6】実施の形態におけるレトロリコンパラメータ入力処理のイメージ図である。
【図7】実施の形態によるスカウト像データ生成処理のイメージ図(1)である。
【図8】実施の形態によるスカウト像データ生成処理のイメージ図(2)である。
【図9】実施の形態によるスカウト像データ生成処理のイメージ図(3)である。
【符号の説明】
10 操作コンソール
11 中央処理装置
11a CPU
11b 主メモリ(MEM)
12 入力装置
13 表示装置(CRT)
14 制御インタフェース
15 データ収集バッファ
16 二次記憶装置(ディスク装置等)
20 撮影テーブル
30 走査ガントリ部
30A 回転制御部
40 X線管
40A X線制御部
50 コリメータ
50A コリメータ制御部
30A 回転制御部
90 X線検出器アレイ
91 データ収集部(DAS)

Claims (6)

  1. 被検体のX線CT撮影により得られた投影データに基づいて、当該X線CT撮影後に設定された再構成条件に従って当該被検体のCT断層像を再構成するレトロスペクティブリコンを可能とするX線CT装置であって、
    前記被検体のX線CT撮影により得られた投影データ又は当該投影データに基づく再構成データに基づきスカウト像に相当するスカウト像データを生成するスカウト像データ生成手段と、
    前記生成されたスカウト像データを、前記X線CT撮影後に設定する再構成条件の、再構成条件設定用の表示画面に表示する表示制御手段と、
    前記表示画面を用いて、前記再構成条件を設定する設定手段と
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. スカウト像データ生成手段は、所要ビュー角及び又はその対向ビュー角の投影データを使用してスカウト像データを生成するものであることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. スカウト像データ生成手段は、所要ビュー角近傍のビュー角及び又はその対向ビュー角近傍のビュー角の投影データを加えてスカウト像データを生成するものであることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. スカウト像データ生成手段は、中間位置の投影データを体軸方向に隣接する同一及び又は対向ビュー角の複数の投影データを使用したデータ補間演算により生成するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のX線CT装置。
  5. スカウト像データ生成手段は、前記再構成データを所要ビュー角の断層面で切り出してスカウト像相当のデータを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のX線CT装置
  6. 前記表示制御手段は、前記スカウト像データの上に、各スライス位置を示す線が重ねて表示されるものであり、
    前記設定手段は、前記スライス位置を設定するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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