JP4540941B2 - 廃棄物の安定化処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排煙脱硫石膏、脱水スラッジ、上水汚泥、下水汚泥、砕石スラッジ、汚染土壌、廃石膏ボード、集塵ダスト等の廃棄物の安定化処理方法に関し、より詳細には、これらの廃棄物が含有している微量の有害物質を難溶化し、環境への溶出を抑制する処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物中には、環境規制物質として指定されている微量の環境有害元素が含まれている場合が多く、埋立処分時又は有効利用時に問題となる。特に2001年に土壌環境基準に追加されたフッ素、ホウ素等の溶出量が規制値を超える場合が問題となる。
【0003】
廃棄物の中で、副生品として有効利用が進められているものの一つに、副生石膏がある。副生石膏には、石炭、石油などを用いるプラントに設置されている排煙脱硫装置より排出される排脱石膏と、リン酸や酸化チタン等の製造の際に排出される化学石膏とがあり、合計で約550万t/年排出されている。排脱石膏及び化学石膏(以後、単に「石膏」と称する。)は、セメント添加材、石膏ボード原料等として利用されているが、セメント、石膏ボードの生産量は低下する一方で、石膏の排出量は増加している。また、脱水スラッジ等の他の廃棄物においても、環境規制強化などにより、利用に際しての環境有害物質の除去、安定化が問題となり、特に有害物質に含まれるフッ素、ホウ素等の有害元素の除去が課題となっている。従って、廃棄物の用途拡大、利用量向上のためには、フッ素、ホウ素等の難溶化、安定化技術の開発が望まれている。
【0004】
廃棄物に由来するフッ素、ホウ素等の低減方法として、以下のような従来技術が知られている。
【0005】
例えば、フッ素の除去、安定化方法として、次の(1)〜(4)の技術が知られている。
【0006】
(1)フッ素を含む廃棄物を水と混練して泥状とした後、カルシウム化合物(水酸化カルシウムなど)を添加し、100℃以上で水熱処理よりを行うことにより、溶出試験によるフッ素溶出量を10mg/L程度とする技術(特許文献1)。
【0007】
(2)排煙脱硫において、pH5〜6の吸収液のフッ素量に見合うリン酸又はリン酸化合物(リン酸カルシウムなど)を供給し、フッ素をフルオロアパタイトとすることにより、吸収液中のアルミニウム、フッ素濃度を低減する技術(特許文献2)。
【0008】
(3)フッ素イオンを含む廃水に水酸化カルシウムなどの塩基性カルシウム化合物を添加し、次に塩基性カルシウム化合物に対して0.1〜0.4倍当量のリン酸を添加してフルオロアパタイト反応を行なわしめ、次いで鉱酸(硫酸など)の添加により、廃水のpHを7〜10とした後、沈殿物を分離し、廃水のフッ素濃度を2mg/L以下とする技術(特許文献3)。
【0009】
(4)フッ素とセレンを含む排水にリン酸を加えた後に、消石灰などのアルカリ剤にてpHを6〜10に調整してフルオロアパタイトを沈殿させ、更に第一鉄化合物とアルカリ剤を加え、pHを8〜12に調整して水酸化鉄を沈殿させ、固液分離することにより、排水のフッ素濃度を5mg/L以下とする技術(特許文献4)。
【0010】
一方、ホウ素の除去、安定化方法として、次の(5)の技術が知られている。
【0011】
(5)ホウ素含有水に硫酸アルミニウム、消石灰などの添加剤を加え、アルミニウムイオン、硫酸イオン、カルシウムイオンの存在下、pHを10〜12.5となるように調整し、ホウ素をホウ酸アルミン酸硫酸カルシウム塩として沈殿させ、固液分離することにより、排水のホウ素濃度を20mg/L程度とする技術(特許文献5)。
【0012】
また、ホウ素とフッ素を同時に除去、安定化させる方法として、次の(6)の技術が知られている。
【0013】
(6)ホウフッ化物を含有するpH6以下の廃水に、水酸化アルミニウムを添加して曝気し、次いで水酸化カルシウムなどの石灰系アルカリ剤を添加して中和し、塩化鉄などの鉄化合物と硫酸マグネシウムなどのマグネシウム化合物とを添加し、pHを8以上に維持した後、固液分離処理することにより、廃水のホウ素、フッ素の濃度を数mg/L程度とする技術(特許文献6)。
【0014】
しかしながら、上記従来の技術では、安全性、安定性及び得られる処理物の品質において、以下に示す問題点を有している。
【0015】
まず、安全性の点については、有害元素であるフッ素及びホウ素の溶出液中に於ける濃度を同時に土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1.0mg/L以下)以下にすることはできないという問題がある。また、安定性の点については、廃棄物の有害元素の濃度が変われば、処理後の濃度も変わり、確実性に欠けるという問題がある。更に、得られる処理物の品質の点については、溶出液pHが排水基準の5.8〜8.6を満足せず、廃棄物の処理後の有効利用が不可能となるという問題がある。また、溶解性の不純物が残存するので、処理物の品質が低下し、かつ変動するという問題点も抱えている。
【0016】
【特許文献1】
特開昭52−136882号公報
【特許文献2】
特開昭58−49422号公報
【特許文献3】
特開平6−343977号公報
【特許文献4】
特開2002−316172号公報
【特許文献5】
特開2002−233881号公報
【特許文献6】
特開2000−189980号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、有害元素であるフッ素、ホウ素等の溶出を同時に低減し、廃棄物の処理前の有害元素の濃度に拘わらず、得られる処理物からの溶出液中に於ける有害元素や溶解性の不純物の濃度を一定基準以下に確実に低減させ、しかも、処理後の廃棄物の有効利用が可能となる廃棄物の安定化処理方法を提供することであり、また、そのような処理物を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スラリ、ケーキ、これらの乾燥物等の性状を為す廃棄物に、リン酸及びアルカリ物質を所定の順序で加えて撹拌・混練を行い、必要に応じて固液分離して得られる固形物に対し、所定温度で所定時間養生を行う養生工程を設けることにより、廃棄物に微量含まれるフッ素、ホウ素等の有害元素を難溶化して土壌環境基準値以下とすることができることを見出したことに基づいて為されたものである。
【0019】
即ち、本発明の廃棄物の安定化処理方法は、廃棄物に含まれる環境有害物質を難溶化するための処理方法であって、前記廃棄物にリン酸又はその水溶液を加えて混合処理を行うリン酸添加混合工程と、前記リン酸の添加混合処理を行った廃棄物にアルカリ物質を加えて混合処理を行うアルカリ添加混合工程と、得られた廃棄物を静置することにより、前記環境有害物質の難溶化を促進する養生工程とを包含することを特徴とする。
【0020】
また、他の実施形態では、前記廃棄物にリン酸及びアルカリ物質の混合物又はその水溶液若しくはスラリを加えて混合処理を行う酸アルカリ添加混合工程と、得られた廃棄物を静置することにより、前記環境有害物質の難溶化を促進する養生工程とを包含することを特徴とする。
【0021】
更なる実施形態では、前期廃棄物にアルカリ物質又はその水溶液を加えて混合処理を行うアルカリ添加混合工程と、前記廃棄物にリン酸又はその水溶液加えて混合処理を行うリン酸添加混合工程と、得られた廃棄物を静置することにより、前記環境有害物質の難溶化を促進する養生工程とを包含することを特徴とする。
【0022】
上記に於いては、前記養生工程に先だって、前記廃棄物の固液分離を行う固液分離工程を更に設けてもよい。
【0023】
ここで、本発明が対象とする前記廃棄物は、スラリ、ケーキ又はこれらの乾燥物である。
【0024】
また、上記のリン酸添加混合工程後、酸アルカリ添加混合工程、又はアルカリ添加混合工程後の廃棄物は、それぞれ含水率4〜30重量%のケーキであることが好ましい。
【0025】
前記リン酸の添加量は、前記廃棄物の固形分100重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部である。
【0026】
前記アルカリ物質の添加量は、前記リン酸の0.1〜1倍当量、好ましくは0.2〜0.8倍当量である。
【0027】
また、リン酸の添加混合とアルカリ物質の添加混合とを別々に行う構成に於いては、前記リン酸添加混合工程及び前記アルカリ添加混合工程に於ける混合温度は常温〜95℃、好ましくは15〜60℃の範囲であり、混合時間は1〜60分、好ましくは2〜30分である。
【0028】
また、リン酸の添加混合とアルカリ物質の添加混合とを同時に行う構成に於いては、前記酸アルカリ添加混合工程に於ける混合温度は、常温〜95℃、好ましくは15〜60℃の範囲であり、混合時間は1〜60分、好ましくは2〜30分である。
【0029】
前記養生工程は、常温〜95℃、好ましくは15〜60℃の温度範囲で、10分〜36時間、好ましくは20分〜24時間行われる。
【0030】
本発明が対象とする廃棄物としては、排煙脱硫石膏、脱水スラッジ、上水汚泥、下水汚泥、砕石スラッジ、汚染土壌、廃石膏ボード、集塵ダスト等を挙げることができる。
【0031】
上記アルカリ物質としては、消石灰、生石灰、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、スラグ粉末、セメント、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルミン酸ナトリウム、水ガラス、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を例示することができる。
【0032】
また、本発明が対象とする環境有害物質としては、含フッ素化合物、含ホウ素化合物、これらの混合物等を挙げることができる。
【0033】
本発明の廃棄物の安定化処理物は、上記の廃棄物の安定化処理方法によって得られ、土木建築資材としてとして有用なものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更して実施可能なものである。
【0035】
本発明に於いては、得られる廃棄物の安定化処理物の安全性、安定性及び得られる処理物の品質は、以下のような作用機序によって確保される。
【0036】
(安全性)
スラリ、ケーキ、乾燥状態等の性状の廃棄物に対して、リン酸又はリン酸及びアルカリ物質の混合物を添加し、酸性側で撹拌・混練することにより、フッ素などが固着している炭酸カルシウム等を分解し、フルオロアパタイトとしてフッ素などが固定されることにより、安全性確保される。ただし、処理物が酸性側であると未反応のリン酸が残存するので、アルカリ物質を加えて撹拌・混練することにより、リン酸はアパタイトなどの難溶物となる一方、廃棄物より新たに溶出してきた物質がアパタイト等と反応し、フロオロアパタイトやホウ酸アルミニウム酸塩などを生成し、これにより環境有害物質が固定される。アルカリ物質はリン酸の0.1〜1倍当量の範囲の添加で良好な水和反応が確保され、処理後の廃棄物の溶出液のpHが排水基準(5.8〜8.6)を満たすとともに、有害物質の溶出量が土壌環境基準を満たし、これにより安全性が確保される。このような作用機序は、アルカリ物質を先に添加し、続いてリン酸を添加する場合にも発揮される。
【0037】
(安定性)
スラリ、ケーキ、乾燥状態等の性状の廃棄物に対して、リン酸又はリン酸及びアルカリ物質の混合物を添加し、有害物をアパタイトなどで固定した後、アルカリ物質を加えることにより、過剰のリン酸を難溶化する一方、廃棄物よりアルミニウム等の溶出を促進し、フッ素、ホウ素等の固定化をより促進することにより、安定性が確保される。これにより、有害物の含有量の変動による処理効果の変動が小さく、有害物の含有量を一定基準以下に確実に低減させて、常に安定した処理物が得られる。更に、常温〜95℃で養生することにより、水和反応が進行するので、より確実に安定化を図ることができる。このような作用機序は、アルカリ物質を先に添加し、続いてリン酸を添加する場合にも発揮される。なお、養生の水蒸気分圧は高い方が好ましい。これは、処理した廃棄物の水分の蒸発を抑制することができ、フルオロアパタイトを生成する水和反応が継続的に進行するため、養生効果に優れているからである。
【0038】
(品質)
リン酸、アルカリ物質による処理又はリン酸とアルカリ物質の混合物による処理と、養生処理との組み合わせで有害物の安定化を図ることにより、得られる処理物の品質が確保される。これにより、処理物からの溶出液のpHは排水基準を満たし、しかも有害物の溶出量が土壌環境基準を確実に満たすこととなる。また、廃棄物に対して少量の添加量で有害物等を難溶物として安定化するので、溶解物質等により、得られる処理物の長期的な品質が低下することはない。
【0039】
図1は、本発明の実施の第一形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成を示している。以下では排煙脱硫石膏を例に説明する。
【0040】
脱水装置11へ入る前の石膏スラリの段階で、石膏スラリの固形分100重量部に対し、リン酸を0.1〜5重量部添加し、撹拌装置10を用いて常温〜95℃で1〜30分撹拌してpHが4〜7のスラリを得る。次に、リン酸の0.1〜1倍当量のアルカリ物質を加えてスラリのpHを5〜9とし、撹拌装置10を用いて常温〜95℃で1〜60分撹拌処理を行う。次に、脱水装置11を用いて固液分離した後、養生室12に導入して養生を行う。養生室12での養生は、常温〜95℃で10分〜36時間静置することにより行う。一般に、養生温度が高ければ養生時間は短くすることができ、養生温度が低ければ養生時間は長くなる。この養生工程により、廃棄物に含まれるフッ素、ホウ素等の環境有害物質の難溶化を促進し、安定化した高品質の処理物を得る。
【0041】
上記においては、リン酸の添加量が0.1重量部未満であると、反応の進行が不十分とあり、5重量部を超えると未反応のリン酸が多く残存し、アルカリ物質の添加量が多くなり、経済的でない。アルカリ物質の添加量がリン酸の0.1倍当量未満であると、未反応のリン酸が多く残存するとともに、水和反応の進行が不十分となり、1倍当量を超えるとpHが高くなり、処理後の溶出液pHが排水基準を満たさなくなるとともに、経済的でない。リン酸添加後及びアルカリ物質添加後の撹拌時間は1分より短いと反応の進行が不十分であり、60分より長くなると大きな設備が必要となり、実用的ではない。リン酸添加後及びアルカリ物質添加後の撹拌温度及び養生温度が95℃を超えると設備コストが高くなり、実用的ではない。また、リン酸添加後のスラリpHがアルカリ側であると、炭酸カルシウムなどの分解が進行せず、pHが低すぎるとアルカリ物質が多く必要となり、経済的でない。
【0042】
また、上記において養生時間が10分未満であると反応進行が不十分となり、また、36時間を超えると大きな養生室が必要となり、実用的ではない。本実施形態に於いては、脱水装置11から排出される固液分離後の排水はリン酸を含まないので、再度排煙脱硫装置の吸収液として使用することができる。
【0043】
図2は、本発明の第二の実施形態に係る廃棄物安定化処理方法を実施する装置の概略構成を示している。以下では排脱石膏を例に説明する。
【0044】
まず、石膏スラリの固形分100重量部に対し、リン酸を0.1〜5重量部とリン酸の0.1〜1倍当量のアルカリ物質を予め予備撹拌装置13で混合してpHが9未満のスラリ状態の水溶液を調製する。次に、脱水装置15に入る前の段階で、撹拌装置14に石膏スラリとリン酸及びアルカリ物質のスラリとを投入して、常温〜95℃で1〜60分撹拌処理を行う。次に、脱水装置15を用いて固液分離した後、養生室16に導入して養生を行う。養生室12での養生は、常温〜95℃で10分〜36時間静置することにより行う。リン酸、アルカリ物質等の添加量、混練時間、養生時間などの影響は前記と同様である。これにより、廃棄物に含まれるフッ素、ホウ素等の環境有害物質を難溶化し、安定化した高品質の処理物を得る。
【0045】
リン酸とアルカリ物質との混合スラリのpHは、石膏に含まれる炭酸カルシウムなどの不純物量に応じて調整することが望ましく、不純物が多い場合にはpHを酸性側にすることで、安定化効果を向上させることができる。
【0046】
図3は、本発明の第三の実施形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施形態は、脱水後のケーキの性状の廃棄物、又は乾燥状態で排出される廃棄物を想定したものである。以下では排煙脱硫石膏を例に説明する。混練装置17に脱水後のケーキの性状の石膏を導入し、その固形分100重量部に対して、リン酸及び必要に応じて水を加えて、含水率4〜30%に調整する。次に、常温〜95℃で1〜60分間、混練装置17を用いて混練した後、リン酸の0.1〜1倍当量のアルカリ物質を加えて、1〜60分間更に混練処理を行う。次に、常温〜95℃にて10分〜36時間、養生室18にて養生を行う。これにより、廃棄物に含まれるフッ素、ホウ素等の環境有害物質を難溶化し、安定化した高品質の処理物を得る。リン酸、アルカリ物質等の添加量、混練時間、養生時間などの影響は前記と同様である。リン酸添加後の混練物の含水率が4%未満であると、水和反応の進行が不十分となり、30%を超えるとスラリ状となり、ハンドリング困難となる。
【0047】
図4は、本発明の第四の実施形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施形態は、上記の第三の実施形態と同様に、脱水後のケーキの性状の廃棄物、又は乾燥状態で排出される廃棄物を想定したものである。以下では排煙脱硫石膏を例に説明する。まず、脱水後の石膏の固形分100重量部に対して、リン酸を0.1〜5重量部とリン酸の0.1〜1倍当量のアルカリ物質を予め予備撹拌装置19で混合してpHが9未満のスラリ状態の水溶液を調製する。次に、混練装置20に石膏スラリとリン酸及びアルカリ物質のスラリとを投入し、含水率4〜30%に調整し、常温〜95℃で1〜60分、混練装置20を用いて混練処理を行う。次に、養生室21に導入して養生を行う。養生室21での養生は、常温〜95℃にて10分〜36時間静置することにより行う。これにより、廃棄物に含まれるフッ素、ホウ素等の環境有害物質を難溶化し、安定化した高品質の処理物を得る。リン酸、アルカリ物質等の添加量、混練時間、養生時間などの影響は前記と同じである。
【0048】
なお、上記では、副生石膏を例に挙げて説明したが、本発明は、脱水スラッジ、上水汚泥、下水汚泥、砕石スラッジ、汚染土壌、廃石膏ボードおよび集塵ダスト等の廃棄物に対しても有効である。
【0049】
また、上記各実施形態では、廃棄物にリン酸の添加混合処理を行った後にアルカリ物質を加えて混合処理する場合と、廃棄物にリン酸及びアルカリ物質の混合スラリを加えて混合処理を行う場合とについて説明したが、本発明に於いては、廃棄物にアルカリ物質を加えて混合処理を行った後にリン酸の添加混合処理を行ってもよい。フッ素、ホウ素等を難溶化する効果としては、リン酸及びアルカリ物質の混合スラリを加えて混合処理を行う場合が最も高く、リン酸の添加混合処理を行った後にアルカリ物質を加えて混合処理する場合がその次に高くなる。
【0050】
【実施例】
下記の表1に示す組成の石膏を例にとり、本発明の実施例、参考例及び比較例について説明する。
【0051】
【表1】
Figure 0004540941
【0052】
参考例1)
25%石膏スラリの固形分100重量部に対し、リン酸0.5重量部を添加してスラリのpHを5.6とし、常温(20℃)で5分間撹拌を行った。次に、リン酸の0.66倍当量に相当する0.25重量部の消石灰をアルカリ物質として添加し、更に5分間撹拌を行ってスラリのpHを7.0とした。次に、固液分離を行い、得られた固形物を常温(20℃)で1時間養生を行うことにより、安定化石膏を製造した。
【0053】
安定化石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが7.2、フッ素溶出量が0.2mg/L以下、ホウ素の溶出量が0.1mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていた。なお、他の有害重金属(Pb,Cd,As,Se,Cr6+,Hg)も基準値を満たしていた。
【0054】
参考例2)
脱水後の石膏ケーキ(含水率:9.1%)の固形分100重量部に対し、リン酸0.5重量部を添加して、常温(20℃)で3分間混練処理を行った。次に、リン酸の0.53倍当量に相当する0.20重量部の生石灰をアルカリ物質として添加し、更に常温(20℃)で3分間混練を行って、常温(20℃)で10時間養生を行うことにより、安定化石膏を製造した。
【0055】
安定化石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが7.1、フッ素溶出量が0.2mg/L以下、ホウ素の溶出量が0.1mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていた。なお、他の有害重金属(Pb,Cd,As,Se,Cr6+,Hg)も基準値を満たしていた。
【0056】
(実施例
脱水後の石膏ケーキ(含水率:9.1%)の固形分100重量部に対して0.6重量部のリン酸に、リン酸の0.88倍当量に相当する0.30重量の生石灰を添加し、常温(20℃)で3分間撹拌処理してスラリを得た。このスラリを前述の石膏ケーキに投入し、常温で3分間混練後、30℃で2時間養生を行い、安定化石膏を製造した。
【0057】
安定化石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが7.3、フッ素溶出量が0.2mg/L以下、ホウ素の溶出量が0.1mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていた。なお、他の有害重金属(Pb,Cd,As,Se,Cr6+,Hg)も基準値を満たしていた。
【0058】
(比較例1)
脱水後の石膏ケーキ(含水率:9.1%)の固形分100重量部に対し、消石灰0.4重量部を添加して、常温(20℃)で10分間混練処理を行い、安定化石膏を製造した。
【0059】
安定化石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが11.4、フッ素溶出量が3.1mg/L、ホウ素の溶出量が0.1mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていなかった。
【0060】
(比較例2)
脱水後の石膏ケーキ(含水率:9.1%)固形分100重量部に対し、リン酸1重量部を添加して、常温(20℃)で10分間混練処理を行い、安定化石膏を製造した。
【0061】
安定化石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが5.6、フッ素溶出量が1.5mg/L、ホウ素の溶出量が0.3mg/Lで、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていなかった。
【0062】
次に、排水処理後の脱水スラッジ、廃棄された石膏ボードを例にとって他の実施例を説明する。
【0063】
(実施例
脱水スラッジ(含水率:23%、フッ素、ホウ素の溶出量が土壌環境基準を超えるもの)の固形分100重量部に対し、リン酸1重量部を添加して、5分間混練処理を行った。次に、リン酸の0.92倍当量に相当する0.7重量部の消石灰を添加し、更に5分間混練を行って、60℃、相対湿度80%下で1時間養生を行い、安定化スラッジを製造した。
【0064】
安定化スラッジの溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが7.4、フッ素溶出量が0.2mg/L以下、ホウ素の溶出量が0.1mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下、ホウ素:1mg/L以下)を満たしていた。なお、他の有害重金属(Pb,Cd,As,Se,Cr6+,Hg)も基準値を満たしていた。
【0065】
参考例3
廃石膏ボード(フッ素溶出量:3.6mg/L)を170℃に焼成し、破砕を行って半水石膏粉末とした後、この半水石膏100重量部に対し、リン酸0.8重量部とリン酸の0.79倍当量に相当する消石灰0.48重量部と水との混合スラリ65重量部を添加し、1.5分間混練を行った。次に、常温で2時間養生を行って硬化させた。
【0066】
硬化した石膏の溶出試験結果(環境庁告示46号準拠)は、pHが7.2、フッ素溶出量が0.2mg/L以下で、排水基準(pH:5.8〜8.6)、土壌環境基準(フッ素:0.8mg/L以下)を満たしていた。なお、他の有害重金属(Pb,Cd,As,Se,Cr6+,Hg,B)も基準値を満たしていた。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、廃棄物に微量含まれる含フッ素化合物、含ホウ素化合物等に由来するフッ素、ホウ素等の有害元素を同時に難溶化することができ、その溶出を低減させることができる。しかも、廃棄物の処理前の有害元素の濃度に拘わらず、処理後の溶出液中に於ける有害元素や溶解性の不純物の濃度を一定基準以下に確実に低減させることができる。また、本発明の安定化処理方法により、処理後の廃棄物の有効利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係る廃棄物安定化処理方法を実施する装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第三の実施形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第四の実施形態に係る廃棄物の安定化処理方法を実施する装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11 脱水装置
12 養生室
13 予備撹拌装置
14 撹拌装置
15 脱水装置
16 養生室
17 混練装置
18 養生室
19 予備撹拌装置
20 混練装置
21 養生室

Claims (10)

  1. 含フッ素化合物及び含ホウ素化合物からなる環境有害物質とアルミニウムとを含む廃棄物における、前記環境有害物質に由来するフッ素及びホウ素の有害元素を同時に難溶化するための処理方法であって、
    前記廃棄物に、前記廃棄物の固形分100重量部に対して0.2〜3重量部のリン酸又はその水溶液を加えて混合処理を行うリン酸添加混合工程と、
    前記リン酸の添加混合処理を行った廃棄物に、前記リン酸の0.2〜0.8倍当量のアルカリ物質を加えて混合処理を行うアルカリ添加混合工程と、
    得られた廃棄物を30〜95℃で静置することにより、前記有害元素の難溶化を促進する養生工程と
    を包含する廃棄物の安定化処理方法。
  2. 含フッ素化合物及び含ホウ素化合物からなる環境有害物質とアルミニウムとを含む廃棄物における、前記環境有害物質に由来するフッ素及びホウ素の有害元素を同時に難溶化するための処理方法であって、
    前記廃棄物に、前記廃棄物の固形分100重量部に対して0.2〜3重量部のリン酸及び該リン酸の0.2〜0.8倍当量のアルカリ物質の混合物又はその水溶液若しくはスラリを加えて混合処理を行う酸アルカリ添加混合工程と、
    得られた廃棄物を30〜95℃で静置することにより、前記有害元素の難溶化を促進する養生工程と
    を包含する廃棄物の安定化処理方法。
  3. 含フッ素化合物及び含ホウ素化合物からなる環境有害物質とアルミニウムとを含む廃棄物における、前記環境有害物質に由来するフッ素及びホウ素の有害元素を同時に難溶化するための処理方法であって、
    前記廃棄物にアルカリ物質又はその水溶液を加えて混合処理を行うアルカリ添加混合工程と、
    前記廃棄物にリン酸又はその水溶液加えて混合処理を行うリン酸添加混合工程と、
    得られた廃棄物を30〜95℃で静置することにより、前記有害元素の難溶化を促進する養生工程と
    を包含する廃棄物の安定化処理方法であって、
    前記リン酸の添加量は前記廃棄物の固形分100重量部に対して0.2〜3重量部であり、前記アルカリ物質の添加量は前記リン酸の0.2〜0.8倍当量である廃棄物の安定化処理方法。
  4. 前記養生工程に先だって、前記廃棄物の固液分離を行う固液分離工程を更に包含している請求項1乃至3の何れかに記載の廃棄物の安定化処理方法。
  5. 前記廃棄物は、スラリ、ケーキ及びこれらの乾燥物からなる群から選択される性状である請求項1乃至4の何れかに記載の廃棄物の安定化処理方法。
  6. 前記養生工程前に於ける廃棄物は、含水率4〜30重量%のケーキである請求項1乃至5の何れかに記載の廃棄物の安定化処理方法。
  7. 前記リン酸添加混合工程及び前記アルカリ添加混合工程に於ける混合温度は、常温〜95℃の範囲であり、混合時間は1〜60分である請求項1又は3記載の廃棄物の安定化処理方法。
  8. 前記酸アルカリ添加混合工程に於ける混合温度は、常温〜95℃の範囲であり、混合時間は1〜60分である請求項2記載の廃棄物の安定化処理方法。
  9. 前記養生工程を、10分〜36時間行うことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の廃棄物の安定化処理方法。
  10. 前記廃棄物は、排煙脱硫石膏、脱水スラッジ、上水汚泥、下水汚泥、砕石スラッジ、汚染土壌、廃石膏ボード及び集塵ダストからなる群から選択されるものである請求項1乃至9の何れかに記載の廃棄物の安定化処理方法。
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