JP4535512B2 - 磁気ヘッドサスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスク等の記憶媒体に対してデータの読み出し及び書き込みを行う磁気ヘッドを支持するための磁気ヘッドサスペンションに関する。
近年、磁気ヘッドによって記録媒体に対してデータの読み出し及び書き込みを行うデータ記憶装置は、ノートブック型パーソナルコンピュータや携帯音楽プレーヤー等のモバイル機器においても広く利用されており、これに伴い、前記磁気ヘッドを支持する磁気ヘッドサスペンションにはより高い耐衝撃性が求められるようになってきている。
即ち、前記磁気ヘッドサスペンションには、前記データ記憶装置を作動状態のままで地面に落下させてしまった場合等において、磁気ヘッドがディスク面を損傷させることを可及的に防止することが望まれる。
例えば、作動中の前記データ記憶装置に前記磁気ヘッドをディスク面に近づける方向の衝撃力が加えられた場合には、前記磁気ヘッドと前記ディスク面との間に存する空気膜によって前記磁気ヘッドが前記ディスク面に衝突することをある程度は回避することができる。
しかしながら、作動中の前記データ記憶装置に前記磁気ヘッドを前記ディスク面から離間させる方向へ一定以上の大きさの衝撃力が加わると、前記磁気ヘッドが前記ディスク面から離間する方向に跳躍し、この跳躍の揺れ戻しの際に前記磁気ヘッドが前記ディスク面に衝突して、前記ディスク面及び前記磁気ヘッドが損傷する恐れがある。
従って、前記データ記憶装置の耐衝撃性を向上させるためには、外部から付加される衝撃力によって前記磁気ヘッドが跳躍動作を行うことを可及的に防止すること、逆に言うと、前記磁気ヘッドの跳躍動作が生じる衝撃力の加速度(限界加速度)を可及的に上げることが必要となる。
前記磁気ヘッドは、前記データ記憶装置に装着される磁気ヘッドサスペンションに支持されている。
詳しくは、前記磁気ヘッドサスペンションは、前記磁気ヘッドを前記ディスク面へ向けて押し付けるための荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を前記磁気ヘッドに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持する支持部と、前記磁気ヘッドが搭載されるヘッド搭載領域を有し、前記ロードビーム部に溶接されるフレクシャ部とを備えている。
例えば、前記荷重曲げ部によって発生される前記荷重を増加させることによって、前記限界加速度を引き上げることが可能となる。
しかしながら、前記荷重は、前記ディスク面上での前記磁気ヘッドの浮上高さを制御するために適切な範囲に設定する必要がある。従って、前記荷重を増加させることで前記限界加速度を引き上げるという方法には、自ずと限界がある。
また、前記ロードビーム部の質量を低減させることで衝撃力が加わった際に前記ロードビーム部に付加される慣性力を小さくすることによっても、前記限界加速度を引き上げることが可能である。
しかしながら、前記ロードビーム部の質量を低減させるためには、前記ロードビーム部の板厚を薄くしたり、前記ロードビーム部に孔を形成する必要があり、その結果、前記ロードビーム部の剛性が低下し、これにより、振動特性及びロード/アンロード特性が劣化するという問題がある。
衝撃力付加時における前記磁気ヘッドの跳躍動作を抑えるためのさらに他の構成として、前記ロードビーム部に、前記荷重曲げ部に接合される部分より基端側へ延びる延在部を設ける構成が提案されている(例えば、下記特許文献1〜4参照)。
この構成は、前記ロードビーム部のうち前記荷重曲げ部より先端側に位置する部分の質量と前記荷重曲げ部より基端側に位置する質量とを可及的に等しくすることにより、外部からの衝撃力印可時における前記磁気ヘッドの跳躍動作を抑えるものであり、前記ロードビーム部の剛性低下を招くことが無い点で有用である。
しかしながら、これらの特許文献に記載の磁気ヘッドサスペンションにおいては、前記ロードビーム部は、前記支持部に片持ち支持された状態の前記荷重曲げ部の自由端部に接合されている。この構成では、衝撃力が付加された際に、前記ロードビーム部の支持点(即ち、前記ロードビーム部及び前記荷重曲げ部の接合点)がディスク面と直交する方向に大きく変動してしまう。
従って、前記各特許文献に記載の磁気ヘッドサスペンションは、前記ロードビーム部の剛性低下を招くという問題は生じないものの、前記限界加速度を十分には引き上げることができない。
さらに、前記磁気ヘッドサスペンションはアクチュエータの駆動に応じて前記磁気ヘッドをハードディスク等の記憶媒体上において径方向(シーク方向)へ高速移動させ、前記磁気ヘッドを目的のトラック上に正確に位置決めさせる部材であるから、振動特性、特に、前記ディスク面と平行なシーク方向の振動特性の精密な制御が望まれている。
即ち、磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数が磁気ヘッドサスペンションの他のモードの共振周波数及びデータ記憶装置を構成するサスペンション以外の部品の共振周波数と一致することを回避する必要がある。
さらに、磁気ヘッドサスペンションの捩れモードの振動によって前記磁気ヘッドスライダがシーク方向に変位することを有効に防止又は低減することも望まれている。
特開平9−082052号公報 特開平11−039808号公報 特開2004−348804号公報 特開2005−174506号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、耐衝撃性を向上させるとともに、シーク方向の振動特性の精密な制御を行うことができる磁気ヘッドサスペンションの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、磁気ヘッドをディスク面へ向けて押し付けるための荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を前記磁気ヘッドに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持する支持部と、前記磁気ヘッドを支持するヘッド搭載領域を有し、前記ロードビーム部に固着されるフレクシャ部とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、前記支持部は、本体領域と、前記本体領域の幅方向両側から先端側へ延び、両者の間に先端側へ開く凹部を画する一対の支持片であって、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして対称とされた一対の支持片とを有し、前記荷重曲げ部は、前記一対の支持片に両持ち支持された弾性板を備え、前記弾性板は、前記一対の支持片にそれぞれ当接され且つ固着される第1及び第2支持部当接領域と、前記凹部内において前記ロードビーム部に対して直接又は間接的に固着されるロードビーム部当接領域と、前記ロードビーム部当接領域と前記第1及び第2支持部当接領域との間をそれぞれ連結する第1及び第2延在領域とを有し、前記第1及び第2延在領域が磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った荷重曲げ中心線回りに捩れ弾性変形することで前記荷重曲げ部として作用するように構成され、前記ロードビーム部を形成するロードビーム基板のうち前記荷重曲げ中心線より先端側に位置する部分は、前記ロードビーム部当接領域と略平行に延び且つ前記ロードビーム部当接領域に直接的又は間接的に固着される平行領域と、前記平行領域から磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った基端側曲げ線を介して先端側へ延びる中間領域と、前記中間領域から磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った先端側曲げ線を介して先端側へ延び且つ前記ヘッド搭載領域に当接するディンプルが設けられた先端領域とを含み、前記先端側曲げ線は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し、前記荷重曲げ中心線と前記ディンプルとの間の中間点近傍に位置している磁気ヘッドサスペンションを提供する。
上記構成の磁気ヘッドサスペンションにおいては、前記支持部の前記本体領域の幅方向両側から先端側へ延びた前記一対の支持片に、前記弾性板の第1及び第2支持部当接領域がそれぞれ当接された状態で固着される。また、前記一対の支持片によって画される凹部内において前記ロードビーム部と前記弾性板の前記ロードビーム部当接領域とが当接された状態で固着される。そして、前記弾性板の第1及び第2支持部当接領域とロードビーム部当接領域との間の第1及び第2延在領域が磁気ヘッドサスペンションの幅方向に沿った荷重曲げ中心線回りに捩れ弾性変形することにより、前記弾性板が荷重曲げ部として作用し、前記磁気ヘッドをディスク面に向けて押し付ける荷重を発生させる。
また、前記ロードビーム部を形成する前記ロードビーム基板は、前記荷重曲げ中心線より先端側に位置する部分において、磁気ヘッドサスペンションの幅方向に沿った前記基端側曲げ線及び前記先端側曲げ線を介して曲げられており、前記基端側曲げ線を介して前記平行領域と前記中間領域とが区画され、前記先端側曲げ線を介して前記中間領域と前記先端領域とが画されている。前記平行領域は、前記弾性板の前記ロードビーム部当接領域と直接的又は間接的に固着され、前記先端領域には前記フレクシャ部の前記ヘッド搭載領域に当接するディンプルが設けられている。
ここで、前記先端側曲げ線は、磁気ヘッドサスペンションの長手方向位置に関して荷重曲げ中心線とディンプルとの間の中間点近傍に位置される。
本発明に係る前記磁気ヘッドサスペンションによれば、サスペンション幅方向両側に位置する前記第1及び第2支持部当接領域が前記支持部によって支持された前記弾性板が前記第1及び第2支持部当接領域と前記ロードビーム部当接領域との間の前記第1及び第2延在領域において荷重曲げ中心線回りに捩れ弾性変形することにより荷重曲げ部として作用するため、衝撃力が加えられた際に前記ロードビーム部と前記荷重曲げ部との接合点がディスク面に直交する方向に変動することを有効に防止することができる。従って、耐衝撃性を向上させることができる。
さらに、前記ロードビーム基板が荷重曲げ中心線より先端側に位置する前記基端側曲げ線及び前記先端側曲げ線の2箇所において曲げられている為、前記ロードビーム部基板の剛性を高めて前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数を上昇させることができる。さらに、前記基端側曲げ線及び前記先端側曲げ線での曲げ角度を調整することにより、複数の捩れモードにおける前記磁気ヘッドスライダのシーク方向の変位量を調整でき、これにより、前記磁気ヘッドサスペンションのシーク方向に関する振動特性を向上させることができる。
また、前記先端側曲げ線が磁気ヘッドサスペンションの長手方向位置に関して荷重曲げ中心線とディンプルとの間の中間点近傍に位置されている為、前記先端側曲げ線における曲げ角度を大きくすることなく、前記ロードビーム基板の重心の前記ディスク面と直交するz方向位置を有効に変化させることができ、従って、前記先端側曲げ線での曲げ角度を小さくしつつ振動モードにおける前記ロードビーム基板の捩れ中心位置を所望位置に調整することができる。
第1の形態においては、前記弾性板は前記支持片におけるディスク面に近接する側の面に固着され、前記ロードビーム基板は前記弾性板におけるディスク面とは反対側の面に固着されており、前記ロードビーム基板は前記平行領域を基準にして前記中間領域が先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記基端側曲げ線において曲げられ、且つ、前記中間領域を基準にして前記先端領域が先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記先端側曲げ線において曲げられている。
この場合、前記弾性板は前記支持片の前記ディスク面に近接する側に位置され、且つ、前記ロードビーム基板は前記弾性板の前記ディスク面とは反対側に位置される。そして、前記ロードビーム基板の前記中間領域は、前記平行領域に対して先端側へ行くに従って前記ディスク面に近接するように前記基端側曲げ線において曲げられ、前記ロードビーム基板の前記先端領域は、前記中間領域に対して先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記先端側曲げ線において曲げられている。即ち、前記ロードビーム基板は、前記基端側曲げ線において前記ディスク面から離間する方向に凸状とされ、且つ、前記先端側曲げ線において前記ディスク面に近接する方向に凸状とされている。
斯かる構成によれば、前記ロードビーム部の基端側を前記ディスク面から比較的離間した位置に取り付けつつ、前記ロードビーム基板の先端側を前記ディスク面に略平行な状態で前記平行領域より前記ディスク面に近接した位置に容易に配置させることができる。
好ましくは、少なくとも一部が平面視において前記凹部内に位置するように前記ロードビーム基板に固着された平衡質量体を備えることができる。
この場合、ロードビーム基板には、平衡質量体が固着される。このとき、平衡質量体の少なくとも一部は、支持部の凹部内に位置される。
これにより、磁気ヘッドサスペンションの可動領域(支持体を除いた領域)における重心を荷重曲げ中心線に可及的に近づけることができる。従って、外部からの衝撃が加わった場合でも、荷重曲げ中心線回りの振動を可及的に抑制することができ、耐衝撃性を向上させることができる。
第2形態においては、少なくとも一部が平面視において前記凹部内に位置するように前記ロードビーム基板に固着された平衡質量体が備えられる。
前記弾性板は、前記支持片におけるディスク面に近接する側の面に固着され、前記平衡質量体は、前記弾性板におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記ロードビーム基板は、前記平衡質量体におけるディスク面に近接する側の面に固着される。
前記ロードビーム基板は、前記平行領域を基準にして前記中間領域が先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線において曲げられ、且つ、前記中間領域を基準にして前記先端領域が先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記先端側曲げ線において曲げられる。
この場合、前記弾性板は前記支持片のディスク面に近接する側に位置され、前記平衡質量体は少なくとも一部が前記凹部内に配置された状態で前記ディスク面とは反対側に位置され、前記ロードビーム基板は前記平衡質量体の前記ディスク面に近接する側に位置される。そして、前記ロードビーム基板の前記中間領域は、前記平行領域に対して先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線において曲げられ、前記ロードビーム基板の前記先端領域は、前記中間領域に対して先端側へ行くに従って前記ディスク面に近接するように前記先端側曲げ線において曲げられている。即ち、前記ロードビーム基板は、前記基端側曲げ線において前記ディスク面に近接する方向に凸状とされ、且つ、前記先端側曲げ線において前記ディスク面から離間する方向に凸状とされる。
斯かる構成によれば、前記ロードビーム部の基端側をディスク面に比較的近接した位置に取り付けつつ、前記ロードビーム基板の先端側を前記ディスク面に略平行な状態で前記ディスク面から所定距離離間した位置に容易に配置させることができる。
より好ましくは、前記平衡質量体は、磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部より基端側の領域が基端側へ行くに従って前記ディスク面から離間するように前記折り曲げ部において曲げられている。
斯かる構成によれば、外部からの衝撃力印可時に前記平衡質量体が前記荷重曲げ中心線回りに振動した場合であっても、前記平衡質量体が前記ディスク面に当接することを有効に防止することができる。
好ましくは、前記フレクシャ部を形成するフレクシャ基板は、前記ロードビーム基板に当接され且つ固着されるロードビーム部当接領域と、前記ロードビーム部当接領域から先端側へ延びる一対の支持片と、前記一対の支持片の自由端部に連結され、前記磁気ヘッドが搭載される前記ヘッド搭載領域と、前記ロードビーム部当接領域から前記ロードビーム基板を越えて磁気ヘッドサスペンション幅方向外方へ延びる一対の拡幅領域とを有し、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し前記一対の拡幅領域とオーバーラップしないように構成されている。
斯かる構成によれば、前記一対の拡幅領域が前記ロードビーム基板を越えて磁気ヘッドサスペンションの幅方向外方へ延びているので、前記ロードビーム部の剛性を高めることができる。
さらに、前記ロードビーム基板の前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線が、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し前記一対の拡幅領域とオーバーラップしない位置に設けられているので、前記一対の拡幅領域によって前記ロードビーム部の剛性を向上させつつ、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ加工を安定して行うことができる。
好ましくは、前記ロードビーム基板は、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして左右対称とされた平板状の本体部と前記本体部の両側縁に設けられた一対のフランジ部とを有し、前記一対のフランジ部の自由端には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に切り欠きが設けられる。
斯かる構成によれば、前記一対のフランジ部によって、前記ロードビーム部の剛性を高めることができる。さらに、前記一対のフランジ部には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に位置する部分に自由端側に開く前記切り欠きが設けられているので、前記一対のフランジ部によって前記ロードビーム部の剛性を向上させつつ、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ加工を安定して行うことができる。
好ましくは、前記ロードビーム基板は、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして左右対称とされた平板状の本体部と前記本体部の両側縁に設けられた一対のフランジ部とを有し、前記ロードビーム基板には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に前記本体部と前記一対のフランジ部との境界を跨ぐ貫通孔が設けられる。
斯かる構成によれば、前記一対のフランジ部によって、前記ロードビーム部の剛性を高めることができる。さらに、前記ロードビーム基板には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に前記本体部と前記一対のフランジ部との境界を跨ぐように前記貫通孔が設けられているので、前記一対のフランジ部によって前記ロードビーム部の剛性を向上させつつ、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ加工を安定して行うことができる。
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションによれば、弾性板の第1及び第2支持部当接領域とロードビーム部当接領域との間の第1および第2延在領域において、弾性板が荷重曲げ中心線回りに捩れ弾性変形することにより荷重曲げ部として作用するため、衝撃力が加えられた際に前記ロードビーム部と前記荷重曲げ部との接合点がディスク面に直交する方向に変動することを有効に防止することができる。従って、耐衝撃性を向上させることができる。
さらに、ロードビーム基板が荷重曲げ中心線より先端側に位置する基端側曲げ線及び先端側曲げ線の2箇所において曲げられている為、前記ロードビーム部基板の剛性を高めて前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数を上昇させることができる。さらに、前記基端側曲げ線及び前記先端側曲げ線での曲げ角度を調整することにより、複数の捩れモードにおける前記磁気ヘッドスライダのシーク方向の変位量を調整でき、これにより、前記磁気ヘッドサスペンションのシーク方向に関する振動特性を向上させることができる。
また、前記先端側曲げ線が磁気ヘッドサスペンションの長手方向位置に関して荷重曲げ中心線とディンプルとの間の中間点近傍に位置されている為、前記先端側曲げ線における曲げ角度を大きくすることなく、前記ロードビーム基板の重心の前記ディスク面と直交するz方向位置を有効に変化させることができ、従って、前記先端側曲げ線での曲げ角度を小さくしつつ振動モードにおける前記ロードビーム基板の捩れ中心位置を所望位置に調整することができる。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図(ディスク面とは反対側から視た図)及び下面図である。 図2は、図1(b)におけるII部拡大図である。 図3は、前記第1実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションにおける弾性板の拡大下面図である。 図4は、図1に示す前記磁気ヘッドサスペンションの側面図である。 図5(a)及び図5(b)は、前記第1実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションにおける平衡質量体の下面図(前記ディスク面側から視た図)及び側面図である。 図6は、前記第1実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションにおける先端側曲げ線の磁気ヘッドサスペンション長手方向位置と曲げ角度との関係を示すグラフであり、前記ロードビーム基板のうち前記先端側曲げ線が位置する部分の板厚方向高さを一定に固定した状態で前記先端側曲げ線の磁気ヘッドサスペンション長手方向位置を変化させた際に要求される前記先端側曲げ線でのロードビーム基板の曲げ角度を示している。 図7は、前記先端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を一定に固定した状態で基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数の変化を表すグラフである。 図8は、前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を一定に固定した状態で前記先端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数の変化を表すグラフである。 図9は、前記先端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を一定に固定した状態で前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションの捩れ系モードのゲインの変化を表すグラフである。 図10は、前記基端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を一定に固定した状態で前記先端側曲げ線での前記ロードビーム基板の曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションの捩れ系モードのゲインの変化を表すグラフである。 図11(a)及び図11(b)は、本発明の第2実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図及び下面図である。 図12は、図11に示す前記磁気ヘッドサスペンションの側面図である。 図13(a)及び図13(b)は、本発明の第3実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図及び部分側面図である。 図14(a)及び図14(b)は、本発明の第4実施形態に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図及び部分側面図である。
第1実施形態
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの好ましい実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1(a)及び(b)に、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション1の上面図(ディスク面とは反対側から視た図)及び下面図(前記ディスク面の側から見た図)を示す。また、図2に、図1(b)におけるII部拡大図を示す。
本実施形態の磁気ヘッドサスペンション1は、図1及び図2に示すように、磁気ヘッド100をディスク面へ向けて押し付けるための荷重を発生する荷重曲げ部20と、前記荷重を磁気ヘッド100に伝達するためのロードビーム部30と、前記荷重曲げ部20を介して前記ロードビーム部30を支持する支持部10と、前記磁気ヘッド100を支持するヘッド搭載領域43を有し、前記ロードビーム部30に溶接又は接着等により固着されるフレクシャ部40とを備えている。
前記支持部10は、前記荷重曲げ部20を介して前記ロードビーム部30を支持するための部材であり、比較的高い剛性を有するものとされる。
本実施形態においては、前記支持部10は、図1(a)及び(b)に示すように、基端部がアクチュエータの回転中心に連結されるアームを有している。なお、これに代えて、前記支持部10を、キャリッジアームの先端にスウェッジ加工により接合されるボス部を備えたベースプレートとすることも可能である。
前記支持部10は、例えば、厚さ0.1mm〜0.8mmのステンレス板によって好適に形成される。
本実施形態において、前記支持部10は、図1及び図2に示すように、前記磁気ヘッドサスペンション1の幅方向中央に先端側に開く凹部13を画するように、幅方向両側から先端側へ延びる一対の支持片12を有している。
即ち、前記支持部10は、基端部が前記アクチュエータに直接又は間接的に連結される平板状の本体領域11と、前記本体領域11の先端部における幅方向両端側から先端側へ延びる前記一対の支持片12とを有しており、前記一対の支持片12の間に前記凹部13が形成されている。
前記ロードビーム部30は、前述の通り、前記荷重曲げ部20によって発生される荷重を前記磁気ヘッド100に伝達するための部材である。従って、所定の剛性が要求される。
前記ロードビーム部30は、所定形状に成形されたロードビーム基板130によって形成されている。
前記ロードビーム基板130の板厚を前記荷重曲げ部20を形成する下記弾性板60や前記フレクシャ部40を形成するフレクシャ基板140の板厚よりも厚くすることで前記ロードビーム部30の剛性を確保することも可能であるし、これに加えて又はこれに代えて、前記ロードビーム基板130の両側縁にフランジ部35を設けることによって前記ロードビーム基板130の厚みを前記フレクシャ基板140と同程度にしつつ前記ロードビーム部30の剛性を確保することも可能である。
なお、本実施形態において、前記ロードビーム基板130は、図1に示すように、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CLを基準にして左右対称とされた平板状の本体部130aと前記本体部の両側縁に設けられた一対のフランジ部35とを有している。このように、前記ロードビーム基板130の両側縁に前記フランジ部35を設けることにより、前記ロードビーム部30の剛性を確保しつつ前記ロードビーム基板130の板厚を可及的に薄くすることができる。
前記ロードビーム基板130は、例えば、厚さ0.015mm〜0.1mm程度のステンレス板とされる。
前記ロードビーム部30の先端部には、図1(a)に示すように、突起状のディンプル31が設けられている。
前記ディンプル31は、ディスク面に近接する方向に、例えば、0.04mm〜0.08mm程度突出されている。このディンプル31は、前記フレクシャ部40における前記ヘッド搭載領域43の裏面(ディスク面とは反対側の面)に接触しており、前記荷重はこのディンプル31を介して前記フレクシャ部40のヘッド搭載領域43に伝達される。
前記フレクシャ部40は、前記磁気ヘッド100を支持するための部材である。
本実施形態においては、前記フレクシャ部40は、図1及び図2に示すように、前記磁気ヘッド100を支持するヘッド搭載領域43を有し、前記ロードビーム基板130に当接され且つ溶接又は接着等により固着されるフレクシャ基板140と、前記フレクシャ基板140に積層された絶縁層150と、前記絶縁層150に積層された導体層155とを一体的に有する配線一体型とされている。
前記フレクシャ基板140は、例えば、厚さ0.015mm〜0.025mm程度のステンレス板とされる。
詳しくは、前記フレクシャ基板140は、図1(b)及び図2に示すように、前記ロードビーム基板130に当接され且つ適宜の溶接点51において前記ロードビーム基板130に溶接されるロードビーム部当接領域141と、前記ロードビーム部当接領域141から先端側へ延びる一対の支持片142と、前記一対の支持片142の自由端部に連結され、前記磁気ヘッド100が搭載される前記ヘッド搭載領域43とを有している。
前記ヘッド搭載領域43は、ディスク面と対向する対向面において前記磁気ヘッド100を支持している。
前述の通り、前記ヘッド搭載領域43の裏面には前記ディンプル31が接触しており、従って、前記ヘッド搭載領域43は、前記ディンプル31を支点としてロール方向及びピッチ方向に柔軟に揺動し得るようになっている。
本実施形態において、前記フレクシャ基板140は、図1(b)及び図2に示すように、前記支持部10に当接され且つ溶接又は接着等により固着される支持部当接領域144と、前記ロードビーム部当接領域141の幅方向両側から基端側へ延びて前記支持部当接領域144に連結される一対のブリッジ領域145とをさらに有している。本実施形態において、前記支持部当接領域144は、前記支持部10に当接され且つ適宜の溶接点52において溶接される。
前記一対のブリッジ領域145は、図1及び図2に示すように、前記ロードビーム部当接領域141と前記支持部当接領域144との間を連結するように前記凹部13内に延びており、しかも前記磁気ヘッドサスペンション1の長手方向中心線CLを基準にして互いに対称とされている。
前記磁気ヘッドサスペンション1は、図1及び図2に示すように、前記支持部10における前記一対の支持片12に両持ち支持された弾性板60をさらに有しており、前記弾性板60が前記荷重曲げ部20として作用している。
図3に、本実施形態の磁気ヘッドサスペンション1における弾性板60の拡大下面図を示す。
前記弾性板60は、図3に示すように、前記一対の支持片12にそれぞれ当接され且つ適宜の溶接点53(図1(b)参照)において溶接される第1及び第2支持部当接領域61,62と、前記凹部13内において前記ロードビーム部30に当接され且つ溶接又は接着等により固着されるロードビーム部当接領域65と、前記ロードビーム部当接領域65と前記第1及び第2支持部当接領域61,62との間をそれぞれ連結する第1及び第2延在領域71,72とを有している。
さらに、本実施形態の弾性板60は、前記ロードビーム部当接領域65が、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し前記第1及び第2延在領域71,72に対応した中央領域66に加えて、前記中央領域66から先端側へ延びる先端領域67を有している。
本実施形態において、前記ロードビーム部当接領域65は、前記ロードビーム部30に当接され且つ一対の溶接点21において溶接され、当該一対の溶接点21は、前記先端領域67に位置されている。
即ち、前記弾性板60は、前記ロードビーム部当接領域65における前記先端領域67に位置された前記一対の溶接点21において、前記ロードビーム基板130及び前記フレクシャ基板140の双方に溶接されている。
前記弾性板60は、前記第1及び第2延在領域71,72が磁気ヘッドサスペンション1の幅方向に沿った荷重曲げ中心線BL回りに捩れ弾性変形することで前記荷重を発生するように構成されている。
即ち、前記磁気ヘッド100がディスク面の回転に伴う空気圧を受けて前記ディスク面上で浮上する状態における前記第1及び第2延在領域71,72の荷重曲げ中心線BL回りの捩れ弾性変形動作によって生じる前記弾性板60の保有弾性が前記磁気ヘッド100をディスク面へ向けて押し付ける押し付け荷重として作用し、この押し付け荷重が前記空気圧とつり合うことで、前記磁気ヘッド100は作動状態において前記ディスク面上で浮上する。
前記弾性板60は、前記荷重曲げ中心線BL回りの捩り動作によって前記荷重を発生し得るような部材によって形成される。前記弾性板60は、例えば、厚さ0.02mm〜0.1mm程度のステンレス板によって好適に形成される。
本実施形態において、前記弾性板60の前記第1及び第2延在領域71,72は、前記磁気ヘッドサスペンション1がデータ記憶装置に実装される前の状態において、前記第1及び第2支持部当接領域61,62が前記一対の支持片12によって前記ディスク面に略平行に保持された状態で、前記ロードビーム部当接領域65における磁気ヘッドサスペンション長手方向先端側及び基端側が前記ディスク面に対して近接及び離間するように、前記荷重曲げ中心線BL回りに捩り変形される。
かかる構成においては、前記一対の第1及び第2延在領域71,72が前記荷重曲げ中心線BL回りに捩り戻されて所定の押し付け荷重を発生する状態で、前記磁気ヘッドサスペンション1がデータ記憶装置に実装される。そして、前記磁気ヘッド100が前記ディスク面上に位置する状態で前記ディスク面の回転に伴う空気圧を受ける磁気ヘッドサスペンションの作動(ロード)時には、前記空気圧を受けた状態での前記一対の第1及び第2延在領域71,72の前記荷重曲げ中心線BL回りの捩り戻り弾性変形によって生じる押し付け荷重が前記空気圧と釣り合うことで前記磁気ヘッド100がディスク面上で浮上する。従って、前記押し付け荷重の制御を安定して行うことができる。
また、前記弾性板60の前記ロードビーム当接領域65に、磁気ヘッドサスペンション長手方向に関し、前記第1及び第2延在部71,72より先端側へ延びる前記先端領域67を設け、前記先端領域67を少なくとも前記一対の溶接点21において前記ロードビーム基板130及び前記フレクシャ基板140の双方に溶接することにより、前記磁気ヘッドサスペンション1のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分のシーク方向の剛性をより効果的に向上させることができる。
本実施形態において、前記弾性板60は、図1及び図2に示すように、前記支持部10のディスク面側に位置している。
即ち、前記支持部当接領域61,62は、前記一対の支持片12におけるディスク面側の下面に当接された状態で固着(本実施形態においては、溶接点53において溶接固定)されている。
一方、前記ロードビーム基板130は、図1(a)に示すように、前記弾性板60の前記ディスク面とは反対側に位置し、且つ、前記フレクシャ基板140は、図1(b)及び図2に示すように、前記ロードビーム基板130及び前記弾性板60の前記ディスク面側に位置している。
即ち、前記ロードビーム基板130の下面(前記ディスク面側の面)が前記弾性板60における前記ロードビーム部当接領域65の上面(前記ディスク面とは反対側の面)に当接されている。
一方、前記フレクシャ基板140の上面は、前記弾性板60が存在しない領域においては前記ロードビーム基板130の下面(前記ディスク面側の面)に当接され、且つ、前記弾性板60が存在する領域においては前記弾性板60の下面(前記ディスク面側の面)に当接されている。
このように、本実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション1においては、両端支持された状態の前記弾性板60が前記荷重曲げ部20として作用するように構成されており、これにより、下記効果を奏し得るようになっている。
即ち、従来の磁気ヘッドサスペンションにおける荷重曲げ部は、基端部がアーム等の支持部に支持され且つ自由端部においてロードビーム部を支持する片持ちバネ形態とされている。
かかる従来構成においては、外部からの衝撃力付加時に、ロードビーム部の支持点(即ち、ロードビーム部及び荷重曲げ部の接合点)がディスク面と直交する方向に大きく変動してしまう。従って、仮に、ロードビーム部を、剛性低下を招くことなく軽量化したり、及び/又は、ロードビーム部の支持点を基準にして該ロードビーム部の先端側及び基端側の質量平衡化を行ったとしても、衝撃力が加わった際に磁気ヘッドがディスク面に直交する方向に跳躍することを十分には抑えることはできない。
これに対し、本実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション1においては、両端支持された前記弾性板60が前記荷重曲げ部20として作用するように構成されている。
かかる構成によれば、外部から衝撃力が付加された際に、前記ロードビーム部30の支持点(即ち、前記ロードビーム基板130と前記弾性板60との接合点)がディスク面と直交する方向に変動することを有効に防止でき、これにより、衝撃力が加わった際の前記磁気ヘッド100の跳躍動作を抑え、前記磁気ヘッドサスペンション1の耐衝撃性を大幅に向上させることができる。
本実施形態において、前記第1及び第2延在領域71,72の先端側の辺及び基端側の辺は、図3に示すように、平面視においてそれぞれ先端側及び基端側に開く凹状とされる。より具体的には、前記第1及び第2延在領域71,72の先端側の辺及び基端側の辺は、平面視においてそれぞれ先端側及び基端側へ開く湾曲形状とされている。
かかる構成を備えることにより、前記第1及び第2延在領域71,72が荷重曲げ中心線BL回りに無理なく捩り弾性変形動作を行うことができ、これにより、荷重ばらつきの低減(荷重安定化)及びばね定数のばらつき低減(ばね定数安定化)を図ることができる。
さらに、本実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション1においては、図1〜図3に示すように、前記弾性板60における前記ロードビーム部当接領域65のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分が、少なくとも前記長手方向中心線CLを基準にして左右対称な一対の溶接点21において、前記ロードビーム基板130及び前記フレクシャ基板140の双方に溶接されており、これにより、耐衝撃性の悪化を招くことなく、前記磁気ヘッドサスペンション1のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分のシーク方向(ディスク面と平行な方向)の剛性を高め、主共振モードである首振りモード(SWAYモード)の共振周波数を向上させている。
即ち、前記ロードビーム基板130の板厚を厚くすることで前記磁気ヘッドサスペンション1のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分のシーク方向の剛性を高めることも可能であるが、この構成では、前記ロードビーム部30の質量が増加し、これにより、耐衝撃性が悪化する。
これに対し、本実施形態においては、前記弾性板60における前記ロードビーム部当接領域65のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分と前記ロードビーム基板130と前記フレクシャ基板140とが、少なくとも前記長手方向中心線CLを基準にして左右対称な一対の溶接点21において、溶接されている。
かかる構成によれば、前記フレクシャ基板140が前記ロードビーム基板130の剛性を補強する補強部材としても作用することになり、従って、前記ロードビーム基板130の板厚を厚くすることなく、前記磁気ヘッドサスペンション1のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分のシーク方向の剛性を高めることができる。
本実施形態において、前記フレクシャ基板140は、図1及び図2に示すように、磁気ヘッドサスペンション長手方向に関し、前記ロードビーム基板130とともに前記弾性板60に溶接される部分と前記ロードビーム部当接領域141の先端部分との間において前記ロードビーム部当接領域141から磁気ヘッドサスペンション幅方向外方へ前記ロードビーム基板130を越えて延びる一対の拡幅領域148であって、長手方向中心線CLを基準にして互いに対して対称とされた一対の拡幅領域148を有している。
前記一対の拡幅領域148を備えることにより、前記ロードビーム部30に対する前記フレクシャ基板140によるシーク方向剛性補強効果をより向上させることができる。
前記一対の拡幅領域148は、例えば、一枚のシート材から複数の前記フレクシャ基板を成形する際に隣接するフレクシャ基板同士を繋ぐブリッジ部を利用して形成することができる。
即ち、通常、一枚のシート材から複数の前記フレクシャ基板を成形するが、その際、前記フレクシャ基板が変形することを防止するために、隣接するフレクシャ基板同士がブリッジ部で繋がれた状態のプリ成形体を形成し、その後に、前記ブリッジ部を切断して前記フレクシャ基板を形成する。
このような製造方法で前記フレクシャ基板を形成する場合において、好ましくは、切断された後の前記ブリッジ部によって前記拡幅領域148が形成されるように、前記プリ成形体を形成することができる。
かかる製造方法によれば、実質的に製造工程を増加させることなく、前記拡幅領域148を備えた前記フレクシャ基板140を得ることができる。
なお、本実施形態においては、前述の通り、前記ロードビーム基板130の両側縁に前記フランジ部35が設けられているが、前記フランジ部35は、図1(a)に示すように、前記ディスク面から離間する方向へ折り曲げられており、且つ、前記フレクシャ基板140は、図1(b)及び図2に示すように、前記ロードビーム基板130におけるディスク面側の下面に当接されている。
従って、前記フランジ部35に抵触することなく、前記フレクシャ基板140に前記拡幅領域148を備えることができる。
本実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション1は、前記フレクシャ基板140と前記ロードビーム基板130との接合を強固にしつつ、前記弾性板60が前記荷重曲げ中心線BL回りに容易に捩り弾性変形動作を行えるように、さらに下記構成を備えている。
即ち、図2に示すように、前記フレクシャ基板14における前記ロードビーム部当接領域141の基端側は、磁気ヘッドサスペンション幅方向中央において前記荷重曲げ中心線BLより基端側へ延びる中央基端側延在部141aと、前記一対のブリッジ領域145にそれぞれつながるように磁気ヘッドサスペンション幅方向両側から基端側へ延びる一対の移行部141bであって、前記長手方向中心線CLを基準にして互いに対称とされた一対の移行部141bとを有している。
かかる構成において、前記中央基端側延在部141aは、図2に示すように、前記長手方向中心線CLを基準にして対称配置された一又は複数の溶接点25(図示の形態においては長手方向中心線CL上に位置する一つの溶接点25)において前記ロードビーム基板130及び前記弾性板60の双方に溶接されており、これにより、前記フレクシャ基板140と前記ロードビーム基板130とを強固に接合させている。
さらに、前記フレクシャ基板140における前記ロードビーム当接領域141の基端側は、図2に示すように、前記中央基端側延在部141aと前記一対の移行部141bとの間の部分141cが平面視において基端側へ開く凹状とされており、且つ、前記凹状の先端側が前記荷重曲げ中心線BL上若しくは前記荷重曲げ中心線より先端側に位置されている。
かかる構成によれば、前記弾性板60の前記荷重曲げ中心線BL回りの捩り弾性変形動作に対して、前記フレクシャ基板140の剛性が悪影響を及ぼすことを可及的に防止することができる。
図4に、前記磁気ヘッドサスペンション1の側面図を示す。
本実施形態においては、前記ロードビーム基板130のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分は、図1、図2及び図4に示すように、前記弾性板60における前記ロードビーム部当接領域65と略平行に延びる平行領域131aと、前記平行領域131aから先端側へ延びる中間領域131bと、前記中間領域131bから先端側へ延びる先端領域131cとを有している。
前記平行領域131aは、前記ロードビーム部当接領域65に対して略平行となるように該ロードビーム部当接領域65に適宜の前記溶接点21において直接的又は間接的に溶接されている。
前記中間領域131bは、前記平行領域131aから磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った基端側曲げ線L1を介して先端側へ延びている。
前記先端領域131cは、前記中間領域131bから磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った先端側曲げ線L2を介して先端側へ延び且つ前記ヘッド搭載領域43に当接する前記ディンプル31が設けられている。
即ち、本実施の形態においては、前記ロードビーム基板130は、前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2の2カ所で折り曲げられている。
なお、前記ロードビーム基板130は、図1(a)及び(b)に示すように、さらに、前記先端領域131cから先端側へ延びるリフトタブ領域133を有している。
前記リフトタブ領域133は、前記磁気ヘッドサスペンション1のロード/アンロードの切換を行う際に使用される。即ち、前記磁気ヘッドサスペンション1の非作動(アンロード)時に、前記磁気ヘッドスライダ100が前記ディスク面の外方に位置するように前記磁気ヘッドサスペンションがシーク方向へ移動する際に、前記リフトタブ領域133がデータ記憶装置におけるランプに係合する。かかる構成により、前記磁気ヘッドサスペンション1のアンロード時における耐衝撃性をアップさせることができる。
本実施形態に係る前記磁気ヘッドサスペンション1は、図1及び図2に示すように、前記荷重曲げ中心線BLより基端側に位置し且つ平面視において少なくとも一部が前記凹部13内に位置するように前記ロードビーム基板130に固着された平衡質量体200をさらに備えている。
詳しくは、前記ロードビーム基板130は、さらに、記荷重曲げ中心線BLより基端側に位置する基端領域132を有しており、前記平衡質量体200は、前記荷重曲げ中心線BLより基端側に位置し且つ平面視において前記凹部13内に位置するように前記ロードビーム基板130の前記基端領域132に溶接によって固着されている。
これにより、磁気ヘッドサスペンション1の可動領域(支持部10を除く領域)における重心を荷重曲げ中心線BLに可及的に近づけることができる。即ち、前記荷重曲げ部20として作用する前記弾性板60に支持される部材の荷重曲げ中心線BLを基準にした先端側及び基端側の質量平衡化を図ることができる。従って、外部からの衝撃が加わった場合でも、荷重曲げ中心線BL回りの振動を可及的に抑制することができる。
詳しくは、前記平衡質量体200は、前記ロードビーム基板130における前記基端領域132の上面に当接された状態で適宜の溶接点55,56において溶接されるロードビーム部当接領域210と、前記ロードビーム部当接領域210から前記凹部13内において基端側へ延びる基端側延在領域220とを有している。
本実施形態においては、前記平衡質量体200の前記ロードビーム部当接領域210は、図2に示すように、前記長手方向中央線CLを基準にして対称に配置された一対の先端側溶接点55において前記ロードビーム基板130及び前記弾性板60の双方に溶接され、且つ、前記一対の先端側溶接点55より基端側において前記長手方向中央線CLを基準にして対称に配置された一対の基端側溶接点56において前記ロードビーム基板130に溶接されている。
前記平衡質量体200は、例えば、厚さ0.05mm〜0.4mm程度の金属板によって形成され得る。
前述の通り、前記ロードビーム基板130には、幅方向両側に上方を向くように折り曲げられた一対のフランジ部35が設けられている。従って、前記平衡質量体200の前記ロードビーム部当接領域210は、前記一対のフランジ部35の間において前記ロードビーム基板130の上面に当接された状態で溶接固定されており、これにより、前記平衡質量体200と前記ロードビーム基板130との接続部分において一定の剛性が確保されている。
図5(a)及び図5(b)に、それぞれ、前記平衡質量体200の下面図(前記ディスク面側から視た図)及び側面図を示す。
前記平衡質量体200は、図1、図2及び図5に示すように、磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った折り曲げ部205を有し、前記折り曲げ部205より基端側の領域が基端側へ行くに従って前記ディスク面から離間するように前記折り曲げ部205において曲げられている。
即ち、前記平衡質量体200は、前記磁気ヘッドサスペンション1の幅方向に沿った前記折り曲げ部205において折り曲げられており、当該折り曲げ部205より基端側の領域が基端側へ行くに従ってディスク面から離間している。
これにより、外部からの衝撃により前記磁気ヘッドサスペンション1が荷重曲げ中心線BL回りに揺動しても、前記平衡質量体200がディスク面に当接することを有効に防止することができる。
本実施形態において、前記平衡質量体200は、図5(b)に示すように、前記折り曲げ部205を含む領域が他の領域に比して薄くなっている。
かかる構成によれば、前記折り曲げ部205での前記平衡質量体200の曲げ加工を安定的に行うことができる。
前記折り曲げ部205を含む領域を薄くする方法としては、例えば、前記平衡質量体200における前記折り曲げ部205に対応する部分の少なくとも一方側の面(本実施形態においてはディスク面側の面)をエッチングすることにより、容易に行うことができる。
本実施形態において、前記弾性板60は、図1、図2及び図4に示すように、前記支持片12におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記ロードビーム基板130は、前記弾性板60におけるディスク面とは反対側の面に固着されている。
また、前記ロードビーム基板130は、前記平行領域131aを基準にして前記中間領域131bが先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記基端側曲げ線L1において曲げられ、且つ、前記中間領域131bを基準にして前記先端領域131cが先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記先端側曲げ線L2において曲げられている。
即ち、本実施の形態においては、前記基端側曲げ線L1は前記ディスク面から離間する方向に凸状とされ、且つ、先端側曲げ線L2は前記ディスク面に近接する方向に凸状とされている。
このように、前記ロードビーム基板130のうち前記荷重曲げ中心線BLより先端側に位置する部分を前記基端側曲げ線L1及び先端側曲げ線L2の2箇所において曲げることにより、前記ロードビーム部基板130の剛性を高めて前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数を上昇させることができ、さらに、複数の捩れモードにおける捩れ中心線の位置を調整でき、これにより、前記磁気ヘッドサスペンション1のシーク方向に関する振動特性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、前記平行領域131a及び前記先端領域131cは、ディスク面と略平行に配置され、前記中間領域131bは、先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように配置されている。
特に、前記平行領域131aがディスク面と略平行となるように構成すれば、SWAYモードの共振周波数を上昇させることができる。
さらに、本実施の形態においては、前記先端側曲げ線L2は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し、前記荷重曲げ中心線BLと前記ディンプル31との間の中間点近傍に位置している。即ち、図4に示すように、荷重曲げ中心線BLとディンプル31との距離をLとした場合に、前記先端側曲げ線L2と前記荷重曲げ中心線BLとの距離が約L/2となるように前記先端側曲げ線L2の磁気ヘッドサスペンション長手方向位置が設定されている。
斯かる構成によれば、前記先端側曲げ線L2における曲げ角度を大きくすることなく、前記ロードビーム部30の重心の前記ディスク面と直交するz方向位置を有効に変化させることができ、従って、前記先端側曲げ線L2での曲げ角度を小さくしつつ振動モードにおける前記ロードビーム部30の捩れ中心位置を所望位置に調整することができる。
さらに、前記構成によれば、前記先端側曲げ線L2における曲げに起因して前記磁気ヘッド搭載領域43が前記ディスク面に対して大きく傾くことを防止でき、前記ディンプル31と前記磁気ヘッド搭載領域43とが離間することを有効に防止できる。
好ましくは、前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2は、図1に示すように、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し前記一対の拡幅領域148とオーバーラップしない位置に設けられる。
斯かる構成によれば、前記一対の拡幅領域これにより、前記ロードビーム部30の剛性を確保しつつ、前記ロードビーム部30の曲げ加工の安定化が可能となっている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記基端側曲げ線L1は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し、前記弾性板60における前記ロードビーム部当接領域65と前記フレクシャ基板140における前記一対の拡幅領域148との間に位置し、且つ、前記先端側曲げ線L2は前記一対の拡幅領域148より磁気ヘッドサスペンション長手方向に関し先端側に位置している。
なお、本実施形態においては、前記基端側曲げ線L1は、磁気ヘッドサスペンション長手方向に関し前記一対の拡幅領域148と前記ロードビーム部当接領域141との間に位置しているが、これに代えて、前記基端側曲げ線L1を前記一対の拡幅領域148より磁気ヘッドサスペンション長手方向先端側に位置させることも可能である。
さらに、本実施の形態においては、前述の通り、前記基端側曲げ線L1は前記ディスク面とは反対側に凸状とされ且つ前記先端側曲げ線L2は前記ディスク面に近接する方向に凸状とされている。斯かる構成によれば、前記ロードビーム部30の基端側をディスク面から離間させつつ、前記先端領域131cをディスク面に略平行な姿勢で前記平行領域131aよりディスク面に近接させることができる。
ここで、前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2に関する解析結果について説明する。
本解析においては、前記荷重曲げ中心線BLと前記ディンプル31との間の磁気ヘッドサスペンション長手方向距離をLとし、前記先端側曲げ線L2と前記荷重曲げ中心線BLとの間の磁気ヘッドサスペンション長手方向距離をaL(aは係数)としている。
又、前記弾性板60における荷重曲げ中心線BLと前記ディンプル31の頂点との高さ(厚み)方向距離を0.024Lとしている。
まず、前記先端側曲げ線L2の磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関する解析について説明する。
図6に、前記ロードビーム基板140における前記先端側曲げ線L2の板厚方向の高さ(前記ディスク面と直交する方向の高さ)を一定に固定した状態での前記先端側曲げ線L2の磁気ヘッドサスペンション長手方向位置と曲げ角度との関係図を示す。
本実施形態の磁気ヘッドサスペンション1においては、前記先端側曲げ線L2と荷重曲げ中心線BLとの間の距離aLが0.74Lを超えると、前記先端側曲げ線L2が前記フレクシャ基板140と前記ロードビーム基板130との溶接点51より先端側に位置することとなる。この場合には、前記ディンプル31が前記ヘッド搭載領域43に対して離間する可能性が生じ、前記ヘッド搭載領域43の傾き制御が困難となる。さらに、前記先端側曲げ線L2の折り曲げ角度が5°を超えると、前記フランジ部35の歪みが大きくなり成型性が不安定となる。
以上より、前記先端側曲げ線L2と荷重曲げ中心線BLとの間の距離aLが0.74L以下且つ先端側曲げ線L2の曲げ角度が5°以下という条件を満足する係数aの範囲は、0.31≦a≦0.74となる。従って、前記「中間点近傍」の語は、この範囲を含むものである。
より好ましくは、a=0.5とすることにより、前記先端側曲げ線L2での小さい曲げ角度で、前記ロードビーム基板130の捩れ中心線の上下位置を大きく変位させることができる。
以下に、前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2での曲げ角度とSWAY方向の共振周波数及び捩れ係モードのゲインとの関係を有限要素法を用いて解析した結果について説明する。
本解析においては、前記荷重曲げ中心線BLと前記ディンプル31との間の磁気ヘッドサスペンション長手方向距離Lを6.038mmとして、前記ロードビーム基板130の板厚を0.02mmとした。又、前記先端側曲げ線L2と前記荷重曲げ中心線BLとの間の磁気ヘッドサスペンション長手方向距離aLは2.993mmとし、前記弾性板60のうち前記荷重曲げ中心線BLが位置する部分と前記ディンプル31の頂点との高さ(厚み)方向距離は0.145mmとした。
図7に、前記先端側曲げ線L2での曲げ角度を3.0°に固定した状態で前記基端側曲げ線L1での曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンション1のSWAYモードの共振周波数変化を示す。
又、図8に、前記基端側曲げ線L1での曲げ角度を3.5°に固定した状態で前記先端側曲げ線L2での曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションのSWAYモードの共振周波数変化のグラフを示す。
さらに、図9に、前記先端側曲げ線L2での曲げ角度を3.0°に固定した状態で前記基端側曲げ線L1での曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンションの捩れ系モードのゲイン変化を示す。
又、図10に、前記基端側曲げ線L1での曲げ角度を3.5°に固定した状態で前記先端側曲げ線L2での曲げ角度を変化させた際の前記磁気ヘッドサスペンション変化に対する捩れ系モードのゲイン変化のグラフを示す。
なお、図9及び図10に示すゲイン変化は、SWAYモードによる影響分を差し引いた状態を示している。
また、図9及び図10に示す1次捩れモードは、前記弾性板60付近を支点として前記ロードビーム部30全体が磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CL回りに捩れる捩れモードを意味している。
2次捩れモードは、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CL回りの捩れモードのうち前記ロードビーム部30の長手方向中央付近に節(節を境に捩れ方向が反転する)を有し且つ前記支持部10の磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CL回りの捩れ方向とロードビーム部30の基端側の捩れ方向とが逆位相となる捩れモードを意味している。
又、捩れ3次モードは、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CL回りの捩れモードのうち前記ロードビーム部30の長手方向中央付近に節(節を境に捩れ方向が反転する)を有し且つ前記支持部10の磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線CL回りの捩れ方向とロードビーム部30の基端側の捩れ方向とが同位相となる捩れモードを意味している。
図7及び図8に示すように、前記基端側曲げ線L1及び/又は前記先端側曲げ線L2における曲げ角度の変化に応じてSWAYモードの共振周波数が変化する。このことから、前記基端側曲げ線L1及び/又は前記先端側曲げ線L2の曲げ角度を調整することにより、SWAYモードの共振周波数をコントロールし得ることが理解される。
つまり、前記曲げ角度を調整することにより、前記磁気ヘッドサスペンション1のSWAYモードの共振周波数と他のモードの共振周波数及び/又はデータ記憶装置を構成する磁気ヘッドサスペンション1以外の部品の共振周波数とが一致することを回避させ得ることが理解される。
また、図9及び図10から、1次捩れモードのゲインを低く抑えるためには、前記基端側曲げ線L1における曲げ角度が3.5°〜4.5°且つ前記先端側曲げ線L2における曲げ角度が1.0°〜3.0°の範囲が好適であることが理解される。
同様に、2次捩れモードのゲインを低く抑えるためには、前記先端側曲げ線L2における曲げ角度を大きくすることが好適であることが理解される。なお、2次捩れモードは、前記基端側曲げ線L1における曲げ角度には依存しない結果となった。
また、3次捩れモードについては、1次及び2次捩れモードに比して前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L1,L2における曲げ角度変化によるゲインの変化は少なかった。
以上より、1次及び2次捩れモードのゲインを同時に低く抑えるためには、前記基端側曲げ線L1における曲げ角度が3.5°〜4.5°且つ前記先端側曲げ線L2における曲げ角度が2.5°〜3.0°の範囲が好適である。
第2実施形態
次に、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの第2実施形態について説明する。
図11(a)及び図11(b)に、本発明の第2実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション2の上面図及び下面図を示し、図12に図11の磁気ヘッドサスペンション2の側面図を示す。なお、図中、前記第1実施形態と同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の磁気ヘッドサスペンション2においては、図11及び図12に示すように、前記弾性板60が前記支持片12におけるディスク面に近接する側の面に固着され、前記平衡質量体200が前記弾性板60におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記ロードビーム基板130が前記平衡質量体200におけるディスク面に近接する側の面に固着された状態で、前記平行領域131aを基準にして前記中間領域131bが先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線L1において曲げられ、且つ、前記中間領域131bを基準にして前記先端領域131cが先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記先端側曲げ線L2において曲げられている。
即ち、前記支持片12のディスク面に近接する側の面と前記弾性板60のディスク面とは反対側の面とが固着され、前記弾性板60のディスク面に近接する側の面と前記平衡質量体200のディスク面とは反対側の面とが固着され、前記平衡質量体200のディスク面に近接する側の面と前記ロードビーム基板130のディスク面とは反対側の面とが固着されている。
なお、本実施形態においては、前記平衡質量体200は、少なくとも一部が前記凹部13内に位置された状態で、前記弾性板60と溶接点57,58において溶接されている。
そして、前記ロードビーム基板130の前記中間領域131bは、前記平行領域131aに対して先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線L1において曲げられ、前記ロードビーム基板130の前記先端領域131cは、前記中間領域131bに対して先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように先端側曲げ線L2において曲げられている。
即ち、本実施の形態においては、前記基端側曲げ線L1は前記ディスク面に近接する方向に凸状とされ、且つ、前記先端側曲げ線L2は前記ディスク面から離間する方向に凸状とされている。
なお、本実施形態において、前記平行領域131a及び前記先端領域131cは、ディスク面に略平行に配置され、前記中間領域131bは、先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように配置されている。
このように、前記基端側曲げ線L1を前記ディスク面に近接する側に凸状とし且つ前記先端側曲げ線L2を前記ディスク面とは離間する側に凸状とすることにより、前記ロードビーム部30の基端側をディスク面に近接させつつ、前記先端領域131cをディスク面に略平行な姿勢で前記平行領域131aよりディスク面から離間させることができる。
なお、前記支持部10、弾性板60、ロードビーム基板130及び平衡質量体200の上下方向位置(即ち、前記ディスク面と直交するz方向に関する位置)と基端側曲げ線L1及び先端側曲げ線L2での曲げ方向との組み合わせは、前記第1及び第2実施形態における組み合わせ以外にも採用することができる。
即ち、前記弾性板60が前記支持片12における前記ディスク面から離間する側の面に固着され、前記ロードビーム基板130が前記弾性板60における前記ディスク面から離間する側の面に固着され、前記平衡質量体200が前記ロードビーム基板130における前記ディスク面から離間する側の面に固着された磁気ヘッドサスペンションにおいて、前記ロードビーム基板130を、前記平行領域131aを基準にして前記中間領域131bが先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記基端側曲げ線L1において曲げ、且つ、前記中間領域131bを基準にして前記先端領域131cが先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記先端側曲げ線L2において曲げることができる。
あるいは、前記弾性板60が前記支持片12における前記ディスク面に近接する側又は前記ディスク面から離間する側の面に固着され、前記ロードビーム基板130が前記弾性板60におけるディスク面から離間する側の面に固着され、且つ、前記平衡質量体200が前記ロードビーム基板130におけるディスク面から離間する側の面に固着された磁気ヘッドサスペンションにおいて、前記支持片12を先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように(即ち、前記平行領域131aが先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように)前記支持片12を基端部及び先端部の間で磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った支持部曲げ線において曲げ、さらに、前記ロードビーム基板130を、前記平行領域131aを基準にして前記中間領域131bが先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線L1において曲げ、且つ、前記中間領域131bを基準にして前記先端領域131cが先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記先端側曲げ線L2において曲げることも可能である。
第3実施形態
続いて、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの第3実施形態について説明する。
図13(a)及び図13(b)に、本発明の第3実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション3の上面図及び部分側面図を示す。なお、図中、前記第1及び第2実施形態と同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の磁気ヘッドサスペンション3は、図13に示すように、前記一対のフランジ部35の自由端に前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置において切り欠き35cが設けられている点において、前記第1実施形態の磁気ヘッドサスペンション1と相違している。
即ち、図13に示すように、前記左右一対のフランジ部35は、前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2と交差する箇所の自由端に、前記切り欠き35cを有している。
斯かる構成によれば、前記フランジ部35が備えられた前記ロードビーム基板130の前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2での曲げ加工を容易に行うことができる。
第4実施形態
さらに、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの第4実施形態について説明する。
図14(a)及び図14(b)に、本発明の第4実施形態に係る磁気ヘッドサスペンション4の上面図及び部分側面図を示す。なお、図中、前記第1及び第2実施形態と同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の磁気ヘッドサスペンション4は、14に示すように、前記ロードビーム基板130が前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に前記ロードビーム基板130の本体部130aと前記一対のフランジ部35との境界を跨ぐように配置された貫通孔35hを有している点において、前記第1実施形態の磁気ヘッドサスペンション1と相違している。
即ち、前記貫通孔35hは、前記ロードビーム基板130の本体部130aと前記一対のフランジ部35との境界線が前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2と交差する位置において、前記境界線を跨ぐように配置されている。なお、前記貫通孔35hを有する前記ロードビーム基板130は、前記ロードビーム基板130を形成するプレート部材に前記貫通孔35hを形成し、その後に前記フランジ部35を折り曲げられることにより形成される。
斯かる構成によれば、前記フランジ部35が備えられた前記ロードビーム基板130の前記基端側曲げ線L1及び前記先端側曲げ線L2での曲げ加工を容易に行うことができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、前記第3及び第4実施形態における前記切り欠き35c及び/又は前記貫通孔35hは、前記第2実施形態における前記ロードビーム基板130に適用することも可能である。
1,2,3,4 磁気ヘッドサスペンション
10 支持部
11 本体領域
12 支持片
13 凹部
20 荷重曲げ部
30 ロードビーム部
31 ディンプル
35 フランジ部
35c 切り欠き
35h 貫通孔
40 フレクシャ部
43 ヘッド搭載領域
60 弾性板
61 第1支持部当接領域
62 第2支持部当接領域
65 ロードビーム部当接領域
71 第1延在領域
72 第2延在領域
100 磁気ヘッド
130 ロードビーム基板
130a 本体部
131a 平行領域
131b 中間領域
131c 先端領域
140 フレクシャ基板
141 ロードビーム部当接領域
142 支持片
148 拡幅領域
200 平衡質量体
205 折り曲げ部
BL 荷重曲げ中心線
CL 磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線
L1 基端側曲げ線
L2 先端側曲げ線

Claims (8)

  1. 磁気ヘッドをディスク面へ向けて押し付けるための荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を前記磁気ヘッドに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持する支持部と、前記磁気ヘッドを支持するヘッド搭載領域を有し、前記ロードビーム部に固着されるフレクシャ部とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、
    前記支持部は、本体領域と、前記本体領域の幅方向両側から先端側へ延び、両者の間に先端側へ開く凹部を画する一対の支持片であって、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして対称とされた一対の支持片とを有し、
    前記荷重曲げ部は、前記一対の支持片に両持ち支持された弾性板を備え、
    前記弾性板は、前記一対の支持片にそれぞれ当接され且つ固着される第1及び第2支持部当接領域と、前記凹部内において前記ロードビーム部に対して直接又は間接的に固着されるロードビーム部当接領域と、前記ロードビーム部当接領域と前記第1及び第2支持部当接領域との間をそれぞれ連結する第1及び第2延在領域とを有し、前記第1及び第2延在領域が磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った荷重曲げ中心線回りに捩れ弾性変形することで前記荷重曲げ部として作用するように構成され、
    前記ロードビーム部を形成するロードビーム基板のうち前記荷重曲げ中心線より先端側に位置する部分は、前記ロードビーム部当接領域と略平行に延び且つ前記ロードビーム部当接領域に直接的又は間接的に固着される平行領域と、前記平行領域から磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った基端側曲げ線を介して先端側へ延びる中間領域と、前記中間領域から磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った先端側曲げ線を介して先端側へ延び且つ前記ヘッド搭載領域に当接するディンプルが設けられた先端領域とを含み、
    前記先端側曲げ線は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し、前記荷重曲げ中心線と前記ディンプルとの間の中間点近傍に位置していることを特徴とする磁気ヘッドサスペンション。
  2. 前記弾性板は、前記支持片におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記ロードビーム基板は、前記弾性板におけるディスク面とは反対側の面に固着されており、
    前記ロードビーム基板は、前記平行領域を基準にして前記中間領域が先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記基端側曲げ線において曲げられ、且つ、前記中間領域を基準にして前記先端領域が先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記先端側曲げ線において曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  3. 少なくとも一部が平面視において前記凹部内に位置するように前記ロードビーム基板に固着された平衡質量体を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  4. 少なくとも一部が平面視において前記凹部内に位置するように前記ロードビーム基板に固着された平衡質量体を備え、
    前記弾性板は、前記支持片におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記平衡質量体は、前記弾性板におけるディスク面に近接する側の面に固着され、且つ、前記ロードビーム基板は、前記平衡質量体におけるディスク面に近接する側の面に固着されており、
    前記ロードビーム基板は、前記平行領域を基準にして前記中間領域が先端側へ行くに従ってディスク面から離間するように前記基端側曲げ線において曲げられ、且つ、前記中間領域を基準にして前記先端領域が先端側へ行くに従ってディスク面に近接するように前記先端側曲げ線において曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  5. 前記平衡質量体は、磁気ヘッドサスペンション幅方向に沿った折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部より基端側の領域が基端側へ行くに従って前記ディスク面から離間するように前記折り曲げ部において曲げられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  6. 前記フレクシャ部を形成するフレクシャ基板は、前記ロードビーム基板に当接され且つ固着されるロードビーム部当接領域と、前記ロードビーム部当接領域から先端側へ延びる一対の支持片と、前記一対の支持片の自由端部に連結され、前記磁気ヘッドが搭載される前記ヘッド搭載領域と、前記ロードビーム部当接領域から前記ロードビーム基板を越えて磁気ヘッドサスペンション幅方向外方へ延びる一対の拡幅領域とを有し、
    前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線は、磁気ヘッドサスペンション長手方向位置に関し前記一対の拡幅領域とオーバーラップしないことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  7. 前記ロードビーム基板は、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして左右対称とされた平板状の本体部と前記本体部の両側縁に設けられた一対のフランジ部とを有し、
    前記一対のフランジ部の自由端には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  8. 前記ロードビーム基板は、磁気ヘッドサスペンション長手方向中心線を基準にして左右対称とされた平板状の本体部と前記本体部の両側縁に設けられた一対のフランジ部とを有し、
    前記ロードビーム基板には、前記先端側曲げ線及び前記基端側曲げ線と磁気ヘッドサスペンション長手方向同一位置に前記本体部と前記一対のフランジ部との境界を跨ぐ貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
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