JP4535425B2 - 複合帳票 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば銀行や郵便局並びにコンビニエンスストア等で使用する払込票と、個人情報が記入される返信用葉書を一体化して作成した複合帳票に関する。
商品を購入してその商品に対する代金が未払いであると、購入者の手元には、図29に示すように代金の明細が記載された請求書1と、代金の支払いを郵便局や銀行等の金融機関で行うときの振込書2となる「払込取扱票」が発送されてくる。
また、例えば新聞や雑誌の継続購読を申し込むような場合には、当月の料金は振込書2で支払い、翌月以降の料金は指定の郵便貯金口座や銀行口座からの自動引き落としを利用すると便利である。そこで販売者が発送する書類の中には、自動引き落としの申込書3となる「口座振替依頼書」が同封されている。そして購入者はこの申込書3に指定口座名や口座番号等の必要事項を記入して、葉書や封書の形態で販売者へと返送している。
ところで、発送者にとっては、同時印刷や郵送効率の観点からするとこれらの発送書類を一体化して一枚の帳票で作成できると都合が良い。しかし、発送書類のうちで請求書1に関しては特に制約はないが、振込書2に関しては銀行等の金融機関振替用では各金融機関に適合する用紙を使用し、郵便振替用では四六判70kg相当の用紙を使用するように決められている。また葉書に関しては郵便法で、葉書本体が2g以上、葉書全体で6g以内、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでと規定されている。このように振込書2と葉書はそれぞれ使用する用紙の規定連量が異なることから、振込書2と葉書形態の申込書3を一体化させた帳票を作成することは難しい。
そこで、発送者は通常これらの発送書類を作成するにあたり、連量が異なる少なくとも二種類以上の用紙を使用しているのが実情である。このとき申込書3を封書形態で作成すると葉書形態に比べて郵便料金が割高になってしまう。また申込書3を葉書形態で作成する場合には、申込書3に指定口座名や口座番号等の個人情報が記入される性質上、記入した情報を隠蔽するための隠蔽ラベルを同封しなければならない。
一方で、振込書と葉書の一体化を試みた帳票がいくつか提案されている。
例えば特許文献1には、振込書と葉書を一体化する構成例として、振込書の規定連量を満たす用紙で帳票用紙が構成され、この帳票用紙の上に葉書の規定連量を満たす用紙を剥離可能に貼付した帳票が開示されている。そして返送時には、この葉書部分を帳票用紙から剥がして使用するものとしている。
また特許文献2には、振込書と葉書を一体化する構成例として、振込書の規定連量を満たす用紙で帳票用紙が構成され、この帳票用紙に振込書と葉書を連接して形成した帳票が開示されている。そして葉書の部分は、用紙を重ねて感圧性接着剤で貼り合わせ、これにより紙厚を増して規定連量を満たすようにし、返送時にはこの葉書部分を帳票用紙から切り取って使用するものとしている。
特開平8−132770号公報
特開平8−207474号公報
しかしながら、いずれの特許文献に開示された帳票においても、葉書に記入される情報は機密にすべき情報であることが想定されていない。すなわちこれらの葉書の情報記入欄は隠蔽機能を備えておらず、記入された情報を表面から容易に判読できてしまうという問題点がある。よって、この葉書を前記申込書のように個人情報が記入される返信用葉書として使用するのは好ましくない。
また、情報記入欄の機密性を考慮して、申込書に適用した葉書部分を封筒内に入れて封緘し、封書形態で返送する方法も考えられるが、封書の場合には郵便料金が葉書よりも割高になってしまうので経済的でない。つまり葉書は封書に比べると郵便料金がかなり低額で済むので、返送時の郵便費用を負担する発送者にとっては封書ではなく葉書で申込書を作成する方法が求められている。
ところで、郵便振替用の振込書は郵便法で指定のフォーマットが定められている。それは、所定の印刷が施されていて使用できる用紙が四六判で70kg相当と規定されているように、用紙の規定が厳格である。また銀行等の金融機関においては、金融機関毎に規定の用紙が定められている場合や特に規定がない場合もあり、一般には郵便振替用の振込書よりも規定が緩やかである。一方、葉書においては、葉書本体の重量が2g以上、葉書全体で6g以内、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでと規定されている。また葉書本体に「郵便はがき」に相当する文字が記載されていなければならず、添付物を貼り合わせた場合にもこの文字が見えることが必要な要件になっている。つまりこれらの要件を満たすことが帳票設計で求められているのである。
さらには、可能な限り低コストで生産できることも求められているので、帳票本体にはできるだけ原材料費が廉価な薄紙を用いることが望ましい。また帳票の管理を容易にするには複数の帳票に分割して作成するのではなく、一枚の帳票上に幾つかの機能を組み合わせることも必要である。
また、郵送段階において、現行の郵便制度によると定形郵便物の規定では25gを境界として郵便料金が80円から90円に変わるので、この点からも往信時には封筒に入れる帳票本体の重量はできるだけ抑えたいのが実情である。
加えて、これらの要件を備えた帳票を作成する場合、最終的にプリンタで必要な内容を印字しなければならないが、このとき用紙の印字面がプリンタに接触することによって貼り付けた紙片が剥がれ落ちたり、あるいはプリンタの一部を毀損したりする恐れがあるので、貼付部分はできるだけ印字面とは反対の裏面側に設定することが望ましい。
本発明は、このような様々な事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振込書と返信用葉書を一体化させて作成した複合帳票において、特に返信用葉書に記入される情報の機密性を確保した帳票を提供することにある。ただし、実際に送付する場合にはこの帳票の一部に郵送用の宛名面を設けたり、別途宛名を記した宛名用台紙を添付したりして利用することになる。
前記目的を達成するため、本発明の一実施態様は、一枚の用紙に葉書片と規定振込書サイズの振込書片を分離可能に隣接した複合帳票において、葉書片は、中央で折り重ね合わせて葉書サイズになり、かつ折り畳み時に谷側となる面の少なくとも一方の面に剥離不能な粘着剤層が塗工されその上に剥離紙が貼着された葉書本体部と、この葉書本体部に隣接した剥離可能な貼り付け機能を持つ葉書隠蔽部を備え、葉書本体部の貼り合わせ時に外側となる面の少なくとも一方の面に葉書隠蔽部を折り曲げまたは切り離して貼り付けることで、葉書の表面または裏面の少なくとも一方の面にある情報記載欄を隠蔽して郵送できるようにしたことを特徴とするものである。この実施態様において、用紙には郵政仕様の紙として連量が四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙が用いられる。
前記実施態様において、葉書隠蔽部には各種の擬似接着構造を適用できる。ここで「擬似接着構造」とは用紙どうしを貼り合わせた貼合面を後で簡単に剥がして開封できるように用紙どうしを擬似的に接着する構造のことを意味している。例えば用紙に塗工した剥離剤層の上に再剥離糊層を持つラベルを貼着する構造や、用紙に塗工した剥離剤層の上に粘着剤層を持つ層間剥離ラベルを貼着する構造や、用紙に塗工した再剥離糊層の上に剥離紙を貼着する構造や、用紙に塗工した粘着剤層の上に層間剥離する二層の透明フィルム層を貼着し、この透明フィルム層に塗工した粘着剤層の上に剥離紙を貼着する構造等を採用することができ、葉書隠蔽部には各擬似接着構造のうちのいずれか一つ、あるいは同種または異種の構造を二つ以上設けることが考えられる。これにより、隠蔽する情報のセキュリティ度や作成コストに応じた様々なバリエーションの帳票が提供される。
また、各実施態様において、用紙の一部に往信時の宛名記載部を設ける構成や、貼り付ける葉書隠蔽部に返信時の宛名記載部を設ける構成を採用しても良い。
なお、この複合帳票の具体的な用途としては、往信部に請求書とその払込書を、返信部に口座振替依頼書を備えた内容や、あるいは往信部にアンケートの質問を、返信部にそのアンケートの回答を備えた内容を掲載することが考えられる。
本発明の複合帳票によると、連量が異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を一枚の用紙に一体化して申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になる。その結果として複数の帳票を作成して管理する必要がなく、帳票管理が容易になる。また帳票全体を薄紙で設計できるので材料費の削減にも繋がる。さらに返送時の郵便費用を負担する発送者側では、申込書を封書ではなく葉書の形態で作成できるので、郵送コストを大幅に抑えることができるという効果を有する。
また、振込書と申込書を一枚の帳票に一体化することで、振込書と申込書への個人情報の印字処理を一度に行うことができるとともに、両書類に印字した個人情報のデータマッチングの負担がなくなり、帳票管理が容易に行えるという効果を有する。
さらに、従来では購入者に対して請求書や振込書並びに申込書といった書類を郵送するときに封筒内に複数枚の書類を封入する作業が必要であったのが、これらの書類が一体化されることで、一枚帳票のみのスタック封入で済むので書類の同封漏れが防止でき、かつ封入機に新たに別の帳票をセットできるスペースが生まれるという効果を有する。
さらには、帳票裏面に貼付部分が集約された形態の場合には、プリンタの狭小な隙間部分を通過するときに、特に剥がれやプリンタの一部毀損などが懸念される印字面についても印字面が段差のない平坦な面になるので貼付部分の剥がれが起きず極めて利便性に優れる。しかし一方では、貼付部分が帳票表面にある帳票形態も可能である。例えばプリンタの設計上プリント時のトラブルが起こりにくい場合や、添付物の帳票への密着性が極めて高い場合や、あるいは帳票の使用上の利便性からこのような設計が望ましい場合などである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6は第1実施形態の複合帳票を示すもので、この複合帳票Pは矩形状に形成された連続用紙11を用いて作成され、連続用紙11はその両側縁部に沿って所定ピッチで複数個の送り孔11a,…が開設されている。連続用紙11の紙質としては、一枚で郵便振替用の振込書の規定連量を満たす用紙、ここでは四六判70kg相当の用紙(上質紙またはOCR用紙)11−1を使用している。
連続用紙11の両側縁部には、送り孔11aとその余白部分を用紙本体から分離するために、送り孔11aの内側に用紙の長手方向に沿って切取りミシン目12,12が形成されている。また切取りミシン目12,12間の領域には、連続用紙11の幅方向を二分割する縦ミシン目13と、一方側の切取りミシン目12と縦ミシン目13との間で連続用紙11の長手方向を二分割する横ミシン目14が形成される。この縦ミシン目13と横ミシン目14の二本のミシン目を切断することで、連続用紙11は三つの紙片に分割できるようになっている。
図1aにおいて、横ミシン目14の上側に位置する紙片を第1紙片P1、横ミシン目14の下側に位置する紙片を第2紙片P2、縦ミシン目13の右側に位置する紙片を第3紙片P3とすると、各紙片はそれぞれ次の書類に適用される。
第1紙片P1は請求書に適用される請求書片であり、その表面に商品番号、商品名、数量、単価、金額からなる明細が記載され、裏面に注意書き等の所定事項が記載される。またこの請求書片には、図5または図6に示した方法で往信時に窓開き封筒を利用して郵送する場合の宛名記載部を設けることができる。
第2紙片P2は規定振込書のサイズに形成された振込書片である。本実施形態では二本の縦ミシン目15,15で分離可能な三連式の振込書を採用している。分離される各領域は、郵便局等での振込時に機械処理される払込取扱票P21と、払込控えとして保管される払込票兼受領書P22と、払込人の受け取り控えとなる払込金受領証P23になっている。
第3紙片P3は葉書形態の申込書となる葉書片であり、長辺を三等分する横ミシン目17と折り目16が設けられており、横ミシン目17を切断するとさらに二つの紙片に分離され、折り目16を谷折りしてV字状に折り畳むと葉書サイズになる。この葉書片P3は横ミシン目17と折り目16を介して三つの領域に区画されるが、横ミシン目17の上側に配置した第1領域P31と、折り目16の上側に配置した第2領域P32と、下側に配置した第3領域P33はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第2領域P32と第3領域P33が葉書本体部に、第1領域P31が葉書隠蔽部に相当し、葉書の裏面に情報隠蔽面を一面設けたことが特徴である。
図1aに示すように、第1領域P31の表面1Aは往信時に隠蔽しない情報を表示する領域として利用される。第2領域P32の表面2Aには契約者の住所、氏名の他、支払指定口座の口座名、口座番号等の個人情報を記入する情報記入欄22を設けた口座振込依頼書になっている。第3領域P33の表面3Aには返信時の宛名記載部21が表示され、その縁部に葉書本体であることを示す「郵便はがき」なる文字の郵便表示部40が設けられている。
図1bに示すように、第1領域P31の裏面1Bは略全面に隠蔽ラベル36を設けたラベル片になっている。この隠蔽ラベル36はラベル基材36aの裏面に再剥離糊層36bを塗工したもので、剥離剤層35の上に剥離可能に貼着されている。第2領域P32の裏面2Bと第3領域P33の裏面3Bには略全面に粘着剤層33が塗工され、粘着剤層33の上には剥離紙34が剥離可能に貼着されている。この粘着剤層33と剥離紙34の加工は、最低でも裏面2Bと3Bのいずれか一方の面に施せば良い。
このように隠蔽ラベル36や剥離紙34が全て帳票裏面に設けられていると、印字面である帳票表面に段差が生じないので、搬送性や印字特性等のプリンタ適性に優れた帳票とすることができる。
次に、第1実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図2aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。請求書片P1は購入者控えとして保管され、振込書片P2は金融機関での振込時に使用され、葉書片P3は口座振替を依頼する場合に発送者に返送する申込書として使用される。また横ミシン目17を切断して葉書片P3からラベル片を切り離す。
ここで、複合帳票Pは連量が四六判70kg相当の用紙11−1を使用した一枚帳票で構成されているため、分離した振込書片P2も当然に郵便振替用の振込書としての規定連量である四六判70kgの要件を満たしている。一方、購入者が口座振替を依頼する場合には情報記入欄22に住所、氏名や口座名、口座番号等を記入するが、葉書片P3はこのままでは機密性がなく規定も満たしていないので、次のような作業を行うものとする。
図2bに示すように、裏面1Bに貼着されている隠蔽ラベル36を剥がす。剥がした隠蔽ラベル36の裏面は再剥離糊層36bであり、この再剥離糊層36bによって表面2Aの情報記入欄22を覆い隠すように隠蔽ラベル36を貼り付ける。こうして表面2Aと隠蔽ラベル36とは剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄22に記入された個人情報は隠蔽ラベル36で覆われて機密性が確保される。
次いで、図2cに示すように、葉書片P3を裏返して裏面2Bと裏面3Bに貼着されている剥離紙34を剥がす。
そして、図2dに示すように、折り目16を谷折りし、露出した粘着剤層33で裏面2Bと裏面3Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面2Bと裏面3Bは粘着剤層33によって剥離不能に完全接着された状態になる。
これにより、図2eに示すように、葉書片P3は用紙11−1を二枚重ねてその用紙間を粘着剤層33で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図3に示すように葉書本体部p1が四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1,11−1どうしを粘着剤層33で完全接着した構成であるため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の裏面に擬似接着した隠蔽ラベル36が添付物になり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1の二枚分と、粘着剤層33の一層分と、隠蔽ラベル36の一枚分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内の規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21と郵便表示部40が表示されており、情報記入欄22が隠蔽ラベル36で隠蔽されるので、機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、隠蔽ラベル36を剥がして開封することで情報記入欄22に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第1実施形態の複合帳票によると、従来では連量が異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を薄紙からなる一枚の用紙11−1に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、三種類の帳票作成に必要な材料費や帳票作成費用を削減できる。返送時の郵便費用を負担する発送者側では申込書を封書ではなく葉書の形態で作成できるので、郵送コストを大幅に抑えることができる。
また、振込書と申込書を一枚の帳票に一体化することで、振込書と申込書への個人情報の印字処理を一度に行うことができるとともに、両書類に印字した個人情報のデータマッチングの負担がなくなり、帳票管理が容易に行えるという効果がある。
さらに、従来では購入者に対して請求書や振込書や申込書といった書類を郵送するときに封筒内に複数枚の書類を封入する作業が必要であったのが、これらの書類が一体化されることで一枚帳票のみのスタック封入で済むので、書類の同封漏れおよびミスマッチが防止でき、かつ封入機に新たに別の帳票をセットできるスペースが生まれるという利点もある。
第1実施形態の変形例として図4に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図1に示した粘着剤層33の塗布面積を小さくしたものである。すなわち葉書片P3の構成において、裏面2Bまたは裏面3Bのいずれか一方の面にのみ粘着剤層33が設けられており、その粘着剤層33の上に剥離紙34が貼着されている。その他の構成は図1に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は隠蔽ラベル36を剥がして情報記入欄22に貼付することで記入された個人情報を隠蔽でき、剥離紙34を剥がして折り目16に基づいてV字状に折り畳み、粘着剤層33で用紙間を貼合することで葉書としての規定を満たすことができる。
また、第1実施形態の変形例として図5や図6に示す構成を採用することもできる。この複合帳票Pは図1に示した請求書片に、往信時に窓開き封筒を利用して郵送する場合の宛名記載部18を設けたことを特徴とするものである。すなわち往信時の宛名記載部18を設ける方法としては、図5に示すような請求書片P1内の一部に記載する構成や、図6に示すような用紙11−1を長手方向に延設した新たな宛名用台紙P4内の一部に記載する構成が考えられる。
[第2実施形態]
図7〜図10は第2実施形態の複合帳票を示すもので、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合帳票Pは郵便振替用の振込書の規定連量を満たす用紙11−1を使用して作成され、請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3の三つの紙片に分離される点については第1実施形態と同様であるが、葉書片P3の構成が以下のように異なっている。
葉書片P3は、長辺を三等分する横ミシン目17と折り目16が設けられ、横ミシン目17を切断することで二つの紙片に分離され、折り目16を谷折りしてV字状に折り畳むと葉書サイズになる。この葉書片P3は横ミシン目17と折り目16を介して三つの領域に区画されるが、横ミシン目17の上側に配置した第1領域P31と、折り目16の上側に配置した第2領域P32と、下側に配置した第3領域P33はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第2領域P32と第3領域P33が葉書本体部に、第1領域P31が葉書隠蔽部に相当し、葉書の表面と裏面に情報隠蔽面を二面設けたことが特徴である。
図7aに示すように、第1領域P31の表面1Aは往信時に隠蔽しない情報を表示する領域として利用される。第2領域P32の表面2Aには個人情報を記入する情報記入欄22を設けた口座振替依頼書になっている。第3領域P33の表面3Aには返信時に隠蔽すべき情報を記入する情報記入欄23が設けられ、その縁部に葉書本体であることを示す郵便表示部40が設けられている。
図7bに示すように、第1領域P31の裏面1Bには略全面に隠蔽ラベル36が剥離可能に設けられている。第2領域P32の裏面2Bには略全面に粘着剤層33が塗工されており、粘着剤層33の上には剥離紙34が剥離可能に貼着されている。第3領域P33の裏面3Bには郵便表示部40のスペース分小さく形成した隠蔽ラベル37が設けられており、この隠蔽ラベル37は表面に返信時の宛名記載部21を表示した宛名付きラベルとなっている。
このように隠蔽ラベル36,37や剥離紙34が全て帳票裏面に設けられていると、印字面である帳票表面に段差が生じないので、搬送性や印字特性等のプリンタ適性に優れた帳票とすることができる。
次に、第2実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図8aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。また横ミシン目17を切断して葉書片P3を二つの紙片に分離する。
ここで、複合帳票Pは連量が四六判70kg相当の用紙11−1を使用した一枚帳票で構成されているため、分離した振込書片P2の連量も当然に郵便振替用の振込書としての規定連量である四六判70kgの要件を満たしている。一方、葉書片P3はこのままでは機密性がなく規定も満たしていないので、次のような作業を行うものとする。
図8bに示すように、裏面3Bに貼着されている宛名付きの隠蔽ラベル37を剥がす。剥がした隠蔽ラベル37の裏面は再剥離糊層37bであり、この再剥離糊層37bによって郵便表示部40を避けて表面3Aの情報記入欄23を覆い隠すように隠蔽ラベル37を貼り付ける。こうして表面3Aと隠蔽ラベル37とは剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄23に記入された個人情報は隠蔽ラベル37で覆われて機密性が確保されるとともに、隠蔽ラベル37の表面に返信時の宛名記載部21が表示されているので表面3Aが返信用葉書の表側になる。
また、図8cに示すように、裏面1Bに貼着されている隠蔽ラベル36を剥がす。剥がした隠蔽ラベル36の裏面は再剥離糊層36bであり、この再剥離糊層36bによって情報記入欄22を覆い隠すように隠蔽ラベル36を貼り付ける。こうして表面2Aと隠蔽ラベル36とは剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄22に記入された情報は隠蔽ラベル36で覆われて機密性が確保される。
続いて、図8dに示すように、葉書片P3を裏返して裏面2Bに貼着されている剥離紙34を剥がす。
そして、図8eに示すように、折り目16を谷折りし、露出した粘着剤層33で裏面2Bと裏面3Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面2Bと裏面3Bは粘着剤層33によって剥離不能に完全接着された状態になる。
これにより、図8fに示すように、葉書片P3は用紙11−1を二枚重ねて用紙間を粘着剤層33で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図9に示すように葉書本体部p1が四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1,11−1どうしを粘着剤層33で完全接着した構成であるため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の表面に擬似接着した隠蔽ラベル37と、裏面に擬似接着した隠蔽ラベル36が添付物になり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1の二枚分と、粘着剤層33の一層分と、隠蔽ラベル36,37の二枚分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内の規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21が表示され、表から葉書本体部p1の郵便表示部40が見えており、情報記入欄22と23が隠蔽ラベル36と37で隠蔽されるので、機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、隠蔽ラベル36と37を剥がして開封することで情報記入欄22と23に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第2実施形態の複合帳票によると、従来では連量の異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を薄紙からなる一枚の用紙11−1に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。また宛名付きの隠蔽ラベル37を貼付する構成を採用することで、隠蔽できる情報記入欄を葉書上の一層広範囲に設けることができるという利点もある。
第2実施形態の変形例として図10に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図7に示した粘着剤層33と隠蔽ラベル36,37の配置関係を変更したものである。すなわち葉書片P3の構成において、図10aに示すように裏面1Bに隠蔽ラベル36を、裏面2Bに宛名付きの隠蔽ラベル37を貼着し、裏面3Bに粘着剤層33を塗工して剥離紙34を貼着する構成や、図10bに示すように裏面1Bに宛名付きの隠蔽ラベル37をまた裏面3Bに隠蔽ラベル36を貼着し、裏面2Bに粘着剤層33を塗工して剥離紙34を貼着する構成を採用できる。その他の構成は図7に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は隠蔽ラベル36と37を剥がして情報記入欄22と23に貼付することで記入された情報を隠蔽でき、剥離紙34を剥がして折り目16に基づいてV字状に折り畳み、粘着剤層33で用紙間を貼合することで葉書としての規定を満たすことができる。
[第3実施形態]
図11〜図14は第3実施形態の複合帳票を示すもので、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合帳票Pは郵便振替用の振込書の規定連量を満たす用紙11−1を使用して作成され、請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3の三つの紙片に分離される点については第1実施形態と同様であるが、葉書片P3の構成が以下のように異なっている。
葉書片P3は、長辺を三等分する二本の折り目16a,16bを交互に谷折りしてN字状に折り畳むと葉書サイズになる。この葉書片P3は折り目16aと16bを介して三つの領域に区画されるが、第1の折り目16aの上側に配置した第1領域P31と、第2の折り目16bの上側に配置した第2領域P32と、下側に配置した第3領域P33はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第1領域P31と第2領域P32が葉書本体部に、第3領域P33が葉書隠蔽部に相当し、葉書の表面と裏面に情報隠蔽面を二面設けたことが特徴である。
図11aに示すように、第1領域P31の表面1Aには返信時に隠蔽すべき情報を記入する情報記入欄23が設けられている。第2領域P32の表面2Aには個人情報を記入する情報記入欄22を設けた口座振替依頼書になっており、その縁部に葉書本体であることを示す郵便表示部40が設けられている。第3領域P33の表面3Aには、折り畳んだときに郵便表示部40に対応する位置に帯状の切取り部39が形成され、残りの領域に塗工された再剥離糊層31の上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。
図11bに示すように、第1領域P31の裏面1Bには略全面に隠蔽ラベル36が剥離可能に設けられている。第2領域P32の裏面2Bには略全面に粘着剤層33が塗工されており、粘着剤層33の上には剥離紙34が剥離可能に貼着されている。第3領域P33の裏面3Bには返信時の宛名記載部21が表示される。
次に、第3実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図12aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。また葉書片P3から切取り部39を切り離す。
ここで、複合帳票Pは連量が四六判70kg相当の用紙11−1を使用した一枚帳票で構成されているため、分離した振込書片P2の連量も当然に郵便振替用の振込書としての規定連量である四六判70kgの要件を満たしている。一方、葉書片P3はこのままでは機密性がなく規定も満たしていないので、次のような作業を行うものとする。
図12bに示すように、表面3Aに貼着されている剥離紙32を剥がす。
次いで、図12cに示すように、葉書片P3の表面にある第2の折り目16bを谷折りし、再剥離糊層31で表面2Aと表面3Aを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり表面2Aと表面3Aは再剥離糊層31で剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄22に記入された情報は表面3Aで隠蔽されて機密性が確保される。
また、図12dに示すように、葉書片P3を裏返して裏面2Bに貼着されている隠蔽ラベル36を剥がす。
図12eに示すように、剥がした隠蔽ラベル36の裏面は再剥離糊層36bであり、この再剥離糊層36bによって表面1Aの情報記入欄23を覆い隠すように隠蔽ラベル36を貼り付ける。こうして第1領域P31の表面1Aと隠蔽ラベル36とは剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄23に記入された情報は隠蔽ラベル36で覆われて機密性が確保される。
また、図12fに示すように、葉書片P3を裏返して裏面2Bに貼着されている剥離紙34を剥がす。
次いで、図12gに示すように、葉書片P3の裏面にある第1の折り目16aを谷折りし、露出した粘着剤層33で裏面2Bと裏面3Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面2Bと裏面3Bは粘着剤層33によって剥離不能に完全接着された状態になる。
これにより、図12hに示すように、葉書片P3は用紙11−1を三枚重ねてその用紙間を再剥離糊層31と粘着剤層33で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図13に示すように葉書本体部p1が四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1,11−1どうしを粘着剤層33で完全接着した構成であるため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の表面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−1と、裏面に擬似接着した隠蔽ラベル36が添付物になり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1の三枚分と、粘着剤層33および再剥離糊層31の二層分と、隠蔽ラベル36の一枚分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内の規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21が表示され、表から葉書本体部p1の郵便表示部40が見えており、情報記入欄22と23がともに隠蔽されるので、機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、再剥離糊層31の貼合面と隠蔽ラベル36を剥がして開封することで情報記入欄22と23に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第3実施形態の複合帳票によると、従来では連量の異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を薄紙からなる一枚の用紙11−1に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。またN字状に折り畳んで再剥離糊層31と隠蔽ラベル36で隠蔽する構成を採用することで、隠蔽できる情報記入欄をより広範囲に設けることができるという利点がある。
第3実施形態の変形例として図14に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図11に示した粘着剤層33と隠蔽ラベル36の配置関係を逆にしたものである。すなわち葉書片P3の構成において、裏面1Bに塗工された粘着剤層33の上に剥離紙34が貼着され、裏面2Bに隠蔽ラベル36が設けられている。その他の構成は図11に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は、表面3Aを情報記入欄22に貼付し、隠蔽ラベル36を情報記入欄23に貼付することで記入された情報を隠蔽でき、二本の折り目16a,16bに基づいてN字状に折り畳み、再剥離糊層31と粘着剤層33で用紙間を貼合することで葉書としての規定を満たすことができる。
ところで、前述した第1、第2、第3実施形態の変形例としては図15に示す構成を採用することもできる。この変形例では、図1に示した隠蔽ラベル36、図7に示した隠蔽ラベル36と37、図11に示した隠蔽ラベル36に替えて、擬似接着両面ラベル50を適用したものである。この擬似接着両面ラベル50は、紙等からなるラベル基材51の裏面に樹脂コーティング層(またはフィルム層)52が形成され、裏面に粘着剤層54を塗布した透明フィルム層53が樹脂コーティング層52に擬似接着されたラベルである。粘着剤層54は、用紙11−1に塗工された剥離剤層35上に剥離可能に貼着される。
このような構成によると、粘着剤層54と剥離剤層35との間の貼着面Cを介して帳票本体から擬似接着両面ラベル50を剥がし、これを貼り付ければ情報を隠蔽できる。また貼り付けた擬似接着両面ラベル50は、樹脂コーティング層52と透明フィルム層53の間の擬似接着面Dを層間剥離して開封することにより隠蔽された情報を確認することができる。この変形例では、層間剥離した擬似接着面Dには粘着感が残らず再度接着することが困難であるため、セキュリティを確保したい情報の隠蔽に好適である。また層間剥離した擬似接着面Dには光沢感が出て外観見栄えに優れるという利点もある。
[第4実施形態]
図16〜図19は第4実施形態の複合帳票を示すもので、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合帳票Pは郵便振替用の振込書の規定連量を満たす用紙11−1を使用して作成され、請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3の三つの紙片に分離される点については第1実施形態と同様であるが、葉書片P3の構成が以下のように異なっている。
葉書片P3は、長辺を四等分する三本の折り目16a,16b,16cを交互に谷折りしてW字状に折り畳むと葉書サイズになる。この葉書片P3は三本の折り目16a,16b,16cを介して四つの領域に区画されるが、第1の折り目16aの上側に配置した第1領域P31と、第2の折り目16bの上側に配置した第2領域P32と、第3の折り目16cの上側に配置した第3領域P33と、下側に配置した第4領域P34はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第2領域P32と第3領域P33が葉書本体部に、第1領域P31と第4領域P34が葉書隠蔽部に相当し、葉書の表面と裏面に情報隠蔽面を二面設けたことが特徴である。
図16aに示すように、第1領域P31の表面1Aには略全面に再剥離糊層31が塗工され、再剥離糊層31の上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。第2領域P32の表面2Aには返信時に隠蔽すべき情報を記入する情報記入欄23が設けられている。第3領域P33の表面3Aには個人情報を記入する情報記入欄22を設けた口座振替依頼書になっており、その縁部に葉書本体であることを示す郵便表示部40が設けられている。第4領域P34の表面4Aには、折り畳んだときに郵便表示部40に対応する位置に帯状の切取り部39が形成され、残りの領域に塗工された再剥離糊層31の上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。
図16bに示すように、第1領域P31の裏面1Bは往信時に隠蔽しない情報を表示する領域として利用される。第2領域P32の裏面2Bと第3領域P33の裏面3Bには、略全面に塗工された粘着剤層33の上に剥離紙34が剥離可能に貼着されている。第4領域P34の裏面4Bには返信時の宛名記載部21が表示される。
次に、第4実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図17aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。また葉書片P3から切取り部39を切り離す。
ここで、複合帳票Pは連量が四六判70kg相当の用紙11−1を使用した一枚帳票で構成されているため、分離した振込書片P2の連量も当然に郵便振替用の振込書としての規定連量である四六判70kgの要件を満たしている。一方、葉書片P3はこのままでは機密性がなく規定も満たしていないので、次のような作業を行うものとする。
図17bに示すように、表面1Aに貼着されている剥離紙32を剥がす。
次いで、図17cに示すように、葉書片P3の表面にある第1の折り目16aを谷折りし、再剥離糊層31で表面1Aと表面2Aを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり表面1Aと表面2Aは再剥離糊層31によって剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄23に記入された情報は表面1Aで隠蔽されて機密性が確保される。
また、図17dに示すように、表面4Aに貼着されている剥離紙32を剥がす。
続いて、図17eに示すように、葉書片P3の表面にある第3の折り目16cを谷折りし、再剥離糊層31で表面3Aと表面4Aを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり表面3Aと表面4Aは再剥離糊層31によって剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄22に記入された情報は表面4Aで隠蔽されて機密性が確保される。
また、図17fに示すように、葉書片P3を裏返して裏面2Bと裏面3Bに貼着されている剥離紙34を剥がす。
続いて、図17gに示すように、葉書片P3の裏面にある第2の折り目16bを谷折りし、露出した粘着剤層33で裏面2Bと裏面3Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面2Bと裏面3Bは粘着剤層33で剥離不能に完全接着された状態になる。
これにより、図17hに示すように、葉書片P3は用紙11−1を四枚重ねてその用紙間を再剥離糊層31と粘着剤層33で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図18に示すように葉書本体部p1が四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1,11−1どうしを粘着剤層33で完全接着した構成であるため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の表面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−1と、裏面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−1が添付物になり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判70kg(葉書大で約1.2g)相当の用紙11−1の四枚分と、粘着剤層33および再剥離糊層31,31の三層分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内の規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21が表示され、表から葉書本体部p1の郵便表示部40が見えており、情報記入欄22と23がともに隠蔽されるので、機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、再剥離糊層31の貼合面を剥がして開封することで情報記入欄22と23に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第4実施形態の複合帳票によると、従来では連量の異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を薄紙からなる一枚の用紙11−1に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。またW字状に折り畳んで再剥離糊層31で貼合する構成を採用することにより、隠蔽できる情報記入欄をより広範囲に設けることができるという利点がある。
第4実施形態の変形例として図19に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図16に示した粘着剤層33の塗布面積を小さくしたものである。すなわち葉書片P3の構成において、裏面2Bまたは裏面3Bのいずれか一方の面にのみ粘着剤層33が設けられており、この粘着剤層33の上に剥離紙34が貼着されている。その他の構成は図16に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は第1領域P31を情報記入欄23に貼付するとともに、第4領域P34を情報記入欄22に貼付することで記入された情報を隠蔽でき、折り目16a,16b,16cに基づいてW字状に折り畳み、再剥離糊層31と粘着剤層33で用紙間を貼合することで葉書としての規定を満たすことができる。
さらに、第4実施形態の変形例として図20に示す構成を採用することもできる。この複合帳票Pは図16に示した再剥離糊層31に替えて透明フィルム層による擬似接着構造を採用したものである。すなわち葉書片P3の構成において、折り目16a,16cを介して隣接する一方の領域に塗工された粘着剤層33の上に層間剥離する二層の透明フィルム層38,38が貼着され、この透明フィルム層38の上に粘着剤層33を介して剥離紙32が貼付されている。そして使用時には剥離紙32を剥がして折り目16a,16cを谷折りすることで他方の領域に設けた情報記入欄22が隠蔽され、透明フィルム層38,38間の剥離面Eで層間剥離して開封すれば情報記入欄22に記入された情報を確認することができる。
[第5実施形態]
図21〜図24は第5実施形態の複合帳票を示すもので、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3の三つの紙片に分離される点については第1実施形態と同様であるが、銀行振替用の振込書として各金融機関に適合する用紙、ここでは連量が四六判110kg以上相当の用紙(上質紙またはOCR用紙)11−2を用いて作成され、葉書片P3の構成が以下のように異なっている。
葉書片P3は、その裏面に長辺を二等分する一本の折り目16が設けられており、この折り目16を谷折りしてV字状に折り畳むと葉書サイズになる。第3紙片P3は折り目16を介して二つの領域に区画されるが、図21において、折り目16の上側領域を第1領域P31とし、折り目16の下側領域を第2領域P32とすると、第1領域P31と第2領域P32はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第2領域P32が葉書本体部、第1領域P31が葉書隠蔽部に相当し、葉書の裏面に情報隠蔽面を一面設けたことが特徴である。
図21aに示すように、第1領域P31の表面1Aは隠蔽しない情報を表示する領域として利用される。第2領域P32の表面2Aには返信時の宛名記載部21が表示され、葉書本体であることを示す「郵便はがき」なる郵便表示部40が設けられている。
図21bに示すように、第1領域P31の裏面1Bには略全面に再剥離糊層31が塗工され、再剥離糊層31の上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。第2領域P32の裏面2Bには個人情報を記入する情報記入欄22を設けた口座振替依頼書になっている。
このように剥離紙32が帳票裏面に設けられていると、印字面である帳票表面に段差が生じないので、搬送性や印字特性等のプリンタ適性に優れた帳票とすることができる。
次に、第5実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図22aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。
ここで、この複合帳票Pは各金融機関に適合する用紙11−2を使用した一枚帳票で構成されており、分離した請求書片P2も当然に銀行振替用の振込書としての適性を有している。一方、葉書片P3はこのままでは機密性がないので次のような作業を行うものとする。
図22bに示すように、まず葉書片P3を裏返して裏面1Bに貼着されている剥離紙32を剥がす。
次いで、図22cに示すように、葉書片P3の裏面にある折り目16を谷折りし、再剥離糊層31によって裏面1Bと裏面2Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面1Bと裏面2Bは再剥離糊層31によって剥離可能に擬似接着された状態になる。
これにより、図22dに示すように、葉書片P3は用紙11−2を二枚重ねて用紙間を再剥離糊層31で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図23に示すように葉書本体部p1が四六判110kg(葉書大で約2g)以上相当の用紙11−2の一枚で構成されているため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の裏面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−2が添付物となり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判110kg(葉書大で約2g)以上相当の用紙11−2の二枚分と再剥離糊層31の一層分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内という規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21と郵便表示部40が表示されており、裏面2Bは裏面1Bによって隠蔽されるので、情報記入欄22に記入された個人情報の機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、再剥離糊層31による貼合面を剥がして開封することで情報記入欄22に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第5実施形態の複合帳票によると、従来では連量の異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を一枚の用紙11−2に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、前述した第1実施形態と同様な効果が得られる。
第5実施形態の変形例として図24に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図21に示した再剥離糊層31の配置関係を変更したものである。すなわち葉書片P3の構成において、裏面1Bに情報記入欄22が設けられ、裏面2Bには再剥離糊層31が塗工され、さらに再剥離糊層31の上に剥離紙32が貼着されている。また第1領域P31と第2領域P32との間に折り目16が形成されている。その他の構成は図21に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は剥離紙32を剥がして折り目16に基づいてV字状に折り畳み、再剥離糊層31で用紙間を貼合することで葉書としての規定を満たし、情報記入欄22を隠蔽することで記入された個人情報の機密性を確保することができる。
なお、本実施形態では図21に示した再剥離糊層に替えて、図20で説明した二層の透明フィルム層による擬似接着構造を採用することもできる。
[第6実施形態]
図25〜図28は第6実施形態の複合帳票を示すもので、第5実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合帳票Pは各金融機関に適合する用紙11−2を用いている点、複合帳票Pが請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3の三つの紙片に分離される点については第5実施形態と同様であるが、葉書片P3の構成が以下のように異なっている。
葉書片P3は、長辺を三等分する二本の折り目16a,16bを交互に谷折りしてN字状に折り畳むと葉書サイズになる。この葉書片P3は折り目16aと16bを介して三つの領域に区画されるが、第1の折り目16aの上側に配置した第1領域P31と、第2の折り目16bの上側に配置した第2領域P32と、下側に配置した第3領域P33はそれぞれ次のように構成される。
本実施形態の葉書片P3では、第2領域P32が葉書本体部、第1領域P31と第3領域P33が葉書隠蔽部に相当し、葉書の表面と裏面に情報隠蔽面を二面設けたことが特徴である。
図25aに示すように、第1領域P31の表面1Aは往信時に隠蔽しない情報を表示する領域として利用される。第2領域P32の表面2Aは個人情報を記入する第1の情報記入欄22を設けた口座振替依頼書になっており、その縁部に葉書本体であることを示す郵便表示部40が設けられている。第3領域P33の表面3Aには、折り畳んだときに郵便表示部40に対応する位置に帯状の切取り部39が形成され、残りの領域に塗工された再剥離糊層31の上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。
図25bに示すように、第1領域P31の裏面1Bには略全面に再剥離糊層31が塗工され、その上に剥離紙32が剥離可能に貼着されている。第2領域P32の裏面2Bには返信時に隠蔽すべき情報を記入する第2の情報記入欄23が設けられている。第3領域P33の裏面3Bには返信時の宛名記載部21が表示される。
次に、第6実施形態の複合帳票の使用方法を説明する。
図26aに示すように、まず複合帳票Pを三つの紙片に切り離す。縦ミシン目13と横ミシン目14を切断することで、複合帳票Pは請求書片P1と振込書片P2と葉書片P3に分離される。また葉書片P3から切取り部39を切り離す。
ここで、この複合帳票Pは各金融機関に適合する用紙11−2を使用した一枚帳票で構成されており、分離した請求書片P2も当然に銀行振替用の振込書としての適性を有している。一方、葉書片P3はこのままでは機密性がないので次のような作業を行うものとする。
図26bに示すように、裏面1Bに貼着されている剥離紙32を剥がす。
次いで、図26cに示すように、葉書片P3の裏面にある第1の折り目16aを谷折りし、再剥離糊層31で裏面1Bと裏面2Bを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり裏面1Bと裏面2Bは再剥離糊層31によって剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄23に記入された情報は裏面1Bで隠蔽されて機密性が確保される。
また、図26dに示すように、葉書片P3を裏返して表面3Aに貼着されている剥離紙32を剥がす。
続いて、図26eに示すように、葉書片P3を第2の折り目16bに基づいて谷折りして再剥離糊層31で表面2Aと表面3Aを貼り合わせる。こうして谷側で隣接する領域どうし、つまり表面2Aと表面3Aは再剥離糊層31で剥離可能に擬似接着された状態になり、情報記入欄22に記入された情報は表面3Aで隠蔽されて機密性が確保される。
これにより、図26fに示すように、葉書片P3は用紙11−2を三枚重ねて用紙間を再剥離糊層31,31で貼合した厚みを有している。
すなわち完成した葉書は、図27に示すように葉書本体部p1が四六判110kg(葉書大で約2g)以上相当の用紙11−2の一枚で構成されているため、葉書本体が2g以上という規定連量を満たすものになっている。また葉書本体部p1の表面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−2と、裏面に再剥離糊層31で擬似接着した用紙11−2が添付物になり、添付物は葉書本体の表裏面に一枚ずつまでという要件も満たしている。さらに葉書本体部p1と葉書隠蔽部p2を合わせた葉書全体の連量は、四六判110kg(葉書大で約2g)以上相当の用紙11−2の二枚分と、葉書全体で6g以内の要件を満たすように切取り部39を切り離してその分軽量化した用紙11−2の一枚分と、再剥離糊層31,31の二層分を合わせた重量であるから、葉書全体で6g以内の規定連量を超えることもない。
また、この葉書には返信時の宛名記載部21が表示され、切取り部39を切り離せば葉書本体部p1の郵便表示部40が見え、かつ第1の情報記入欄22と第2の情報記入欄23がともに隠蔽されるので、機密性を確保した返信用葉書として郵送することが可能になる。そしてこの返信用葉書を受け取った発送者は、再剥離糊層31,31の貼合面を剥がして開封することで情報記入欄22と23に記入された個人情報を確認して口座振替の処理を行う。
このように第6実施形態の複合帳票によると、従来では連量の異なる二種類の用紙を用いて作成していた振込書と申込書を一枚の用紙11−2に一体化し、かつ申込書に隠蔽性を持たせた葉書形態で作成することが可能になるため、前述した第5実施形態と同様な効果が得られる。またN字状に折り畳んで再剥離糊層31,31で貼合する構成を採用することにより、隠蔽できる情報記入欄を葉書上の一層広範囲に設けることができるという利点がある。
第6実施形態の変形例として図28に示す構成を採用しても良い。この複合帳票Pは図25に示した再剥離糊層31の配置関係を変更したものである。すなわち葉書片P3の構成において、裏面1Bに第2の情報記入欄23が設けられ、裏面2Bに再剥離糊層31を塗工してその上に剥離紙32が貼着されている。その他の構成は図25に示した構成と同一である。
かかる構成であっても、葉書片P3は第1の情報記入欄22と第2の情報記入欄23に記入された情報を隠蔽できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、前述した実施形態においては以下のような種々の変形も可能である。例えば複合帳票を構成する帳票を単片帳票や連続帳票で作成することもできる。また振込書片は銀行振替用や郵便振替用、並びにコンビニエンスストアでの払込可能な三連式を採用したが、もう一片を加えた四連式を採用しても良い。さらに帳票を構成する用紙を上質紙やOCR用紙からなる一枚帳票で構成したが、これに替えて用紙の全面や一部の面にカーボン式やノーカーボン式の複写構造を採用して控え片を設ける構成や、用紙の余白スペースを使って案内書類等の新たな紙片を設けることも可能である。
また、第3、第4、および第6実施形態において、葉書本体の郵便表示部40を外観上見えるようにするために帯状の切取り部39を設けているが、これに替えて第3領域P33の宛名片における短辺部を他の第1領域P31と第2領域P32の短辺部よりも短く形成して、第2領域P32の長辺部に沿って記載した郵便表示部40を見えるようにする方法も可能である。他には、返信時の宛名記載部21が表示される紙片において、郵便表示部40の「郵便はがき」の文字に対応する箇所に孔を開ける構成を採用しても良い。
以上説明したところでは、葉書隠蔽部の擬似接着構造の違いで情報のセキュリティを確保し易いものと確保し難いものがある。すなわち弱い粘着剤で貼付する形態のものは一度剥がしても再度貼付できるので他人が隠蔽情報を確認して元の状態に戻すことも可能であるが、フィルム境界層で剥がれる形態のものは通常では再度接着させることが困難であるのでセキュリティを確保したい情報の連絡用には最適である。このような情報のセキュリティ保持の必要性やラベルコスト、製造上の問題、使用上の取り扱い易さ等の観点から帳票上に使用するラベル形態を適宜変更すれば良い。
また、一枚の隠蔽葉書に貼付する葉書隠蔽部は、隠蔽する情報の掲載量に応じて葉書本体に一枚貼付することも、葉書本体の表裏面に一枚ずつ貼付することもあり得る。この場合に同種類のラベルを用いても良いが、帳票設計の必要から異種類のラベルを用いることも考えられる。表裏面に一枚ずつ貼付する場合には、返信時の宛名を記載する領域がなくなるのでこれを貼付するラベルの表面に記載しておくこと等の処置も必要になる。この場合でも、葉書本体であることを表示する文字(「郵便はがき」等)は外観上見えている必要がある。
なお、前述した実施形態においては、振込用紙と返信に利用する隠蔽葉書片との組み合わせについて説明したが、応用としてこの複合帳票をアンケート結果の収集に活用することもできる。この場合、振込用紙に替えてアンケート内容を送付し、回答の返信時は、同様に情報を隠蔽する葉書形態で返送を受ける形態の方が、他人に知られたくないプライバシー情報に配慮した企業という印象を受取人側に与え、効果としてアンケートの回収率の向上や、各アンケート項目に正確に回答してもらえることが想定される。ただし、このようなアンケート用紙の用途の場合には振込書片は要らない場合が少なくない。
第1実施形態の複合帳票を示す平面図。 第1実施形態の使用方法を示す説明図。 図2に示すA−A線断面図、図2に示すB−B線断面図。 第1実施形態で粘着剤層の変形例を示す平面図。 第1実施形態で宛名記載部を設けた変形例を示す平面図。 第1実施形態で宛名記載部を設けた変形例を示す平面図。 第2実施形態の複合帳票を示す平面図。 第2実施形態の使用方法を示す説明図。 図8に示すA−A線断面図、図8に示すB−B線断面図。 第2実施形態で粘着剤層と隠蔽ラベルの配置関係の変形例を示す平面図。 第3実施形態の複合帳票を示す平面図。 第3実施形態の使用方法を示す説明図。 図12に示すA−A線断面図、図12に示すB−B線断面図。 第3実施形態で粘着剤層と隠蔽ラベルの配置関係の変形例を示す平面図。 第1、第2、第3実施形態で隠蔽ラベルの変形例を示す断面図。 第4実施形態の複合帳票を示す平面図。 第4実施形態の使用方法を示す説明図。 図17に示すA−A線断面図、図17に示すB−B線断面図。 第4実施形態で粘着剤層の変形例を示す平面図。 第4実施形態で透明フィルム層を採用した変形例を示す断面図。 第5実施形態の複合帳票を示す平面図。 第5実施形態の使用方法を示す説明図。 図22に示すA−A線断面図、図22に示すB−B線断面図。 第5実施形態で再剥離糊層の変形例を示す平面図。 第6実施形態の複合帳票を示す平面図。 第6実施形態の使用方法を示す説明図。 図26に示すA−A線断面図、図26に示すB−B線断面図。 第6実施形態で再剥離糊層の変形例を示す平面図。 従来の発送書類を示す平面図。
符号の説明
P 複合帳票
P1 請求書片
P2 振込書片
P21 払込取扱票
P22 払込票兼受領書
P23 払込金受領証
P3 葉書片
P31 第1領域
P32 第2領域
P33 第3領域
P34 第4領域
P4 宛名用台紙
p1 葉書本体部
p2 葉書隠蔽部
11 連続用紙
11−1 四六判70kg相当の用紙(上質紙またはOCR用紙)
11−2 四六判110kg以上相当の用紙(上質紙またはOCR用紙)
11a 送り孔
12 切取りミシン目
13 縦ミシン目
14 横ミシン目
15 縦ミシン目
16 折り目
17 横ミシン目
18 往信時の宛名記載部
21 返信時の宛名記載部
22 情報記入欄
23 情報記入欄
31 再剥離糊層
32 剥離紙
33 粘着剤層
34 剥離紙
35 剥離剤層
36 隠蔽ラベル
36a ラベル基材
36b 再剥離糊層
37 隠蔽ラベル
37a ラベル基材
37b 再剥離糊層
38 透明フィルム層
39 切取り部
40 郵便表示部
50 擬似接着両面ラベル
51 ラベル基材
52 樹脂コーティング層(またはフィルム層)
53 透明フィルム層
54 粘着剤層

Claims (4)

  1. 一枚の用紙に葉書片と規定振込書サイズの振込書片を分離可能に隣接した複合帳票において、
    葉書片は、中央で折り重ね合わせて葉書サイズになり、かつ折り畳み時に谷側となる面の少なくとも一方の面に剥離不能な粘着剤層が塗工されその上に剥離紙が貼着された葉書本体部と、この葉書本体部に隣接した剥離可能な貼り付け機能を持つ葉書隠蔽部を備え、
    葉書本体部の貼り合わせ時に外側となる面の少なくとも一方の面に葉書隠蔽部を折り曲げまたは切り離して貼り付けることで、葉書の表面または裏面の少なくとも一方の面にある情報記載欄を隠蔽して郵送できるようにした
    ことを特徴とする複合帳票。
  2. 請求項1に記載の複合帳票において、
    葉書隠蔽部には、
    用紙に塗工された剥離剤層の上に再剥離糊層を持つラベルが貼着された擬似接着構造、
    用紙に塗工された剥離剤層の上に粘着剤層を持つ層間剥離ラベルが貼着された擬似接着構造、
    用紙に塗工された再剥離糊層の上に剥離紙が貼着された擬似接着構造、
    用紙に塗工された粘着剤層の上に層間剥離する二層の透明フィルム層が貼着され、この透明フィルム層に塗工された粘着剤層の上に剥離紙が貼着された擬似接着構造、
    のうちのいずれか一つ、あるいは同種または異種の構造が二つ以上設けられている
    ことを特徴とする複合帳票。
  3. 請求項1または2に記載の複合帳票において、
    用紙の一部に往信時の宛名記載部が設けられている
    ことを特徴とする複合帳票。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合帳票において、
    貼り付ける葉書隠蔽部に返信時の宛名記載部が設けられている
    ことを特徴とする複合帳票。
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