JP4534852B2 - 転写装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

転写装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、像担持体の周面上に担持された現像剤を、搬送中の記録媒体に転写し得るように構成された転写装置に関する。また、本発明は、像担持体の周面上に担持された現像剤を搬送中の記録媒体に転写することによって当該記録媒体に画像を形成し得るように構成された画像形成装置に関する。また、本発明は、上述の画像形成装置に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジに関する。
上述の画像形成装置において、現像剤の記録媒体への転写性が向上された構成を備えたものとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の画像形成装置においては、感光体(像担持体)上に形成されたトナー像(現像剤による像)を転写紙(記録媒体)に転写させる転写位置よりも用紙搬送方向における上流側に、前記転写紙を前記転写位置に案内するための案内部材が設けられている。この案内部材は、弾性的に撓み得る合成樹脂製のフィルムから構成されていて、当該フィルムは、合成樹脂製の板材によって支持されている。かかる構成によれば、転写紙が前記転写位置に対して良好な態様で安定的に案内され得るので、転写紙に対するトナーの転写不良(白抜け)が防止され得る。
特開平8−36313号公報
しかしながら、上述の構成においては、前記フィルムは、前記板材に対してネジや粘着テープ等によって固定されていた。よって、当該フィルムを前記板材に対して固定するための作業を行うために、当該板材の表面の清浄化工程(例えば有機溶剤によるワイピング)や、粘着テープの剥離紙の剥離工程や、当該粘着テープの前記フィルム又は前記板材への貼付工程等が必要であった。したがって、当該フィルムを前記板材に対して固定するための作業工数が多くなっていた。
特に、近年のスモールオフィス・ホームオフィス(SOHO)向けの小型化・多機能化された画像形成装置においては、当該画像形成装置やプロセスカートリッジの内部構造は微細化かつ複雑化している。よって、上述のような粘着テープやネジによる前記フィルムの固定作業を行うことは非常に煩雑であった。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、現像剤の記録媒体への良好な転写が行われ得る構成が、煩雑な作業を必要とすることなく実現され得る、転写装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の対象となる転写装置及び画像形成装置は、転写ローラと、その転写ローラを回転可能に収容するフレームと、そのフレームに装着された案内部材と、を備えている。前記転写ローラは、記録媒体の搬送と同期して回転しつつ、現像剤を像担持体の周面から前記記録媒体に転写するために、前記像担持体と対向して設けられている。前記案内部材は、前記転写ローラよりも前記記録媒体の搬送方向における上流側の前記フレームに装着されていて、前記像担持体と前記転写ローラとが対向する転写位置に前記記録媒体を案内し得るように構成された薄板状の部材である。
本発明の対象となるプロセスカートリッジは、前記転写ローラと、その転写ローラを回転可能に収容するカートリッジフレームと、そのカートリッジフレームに装着された案内部材と、を備えている。
(1)本発明の特徴は、以下の通りの構成にある。(a)前記案内部材が、前記記録媒体を前記転写位置に案内し得るように当該記録媒体と接触する案内部と、その案内部よりも前記搬送方向における上流側の部分であって少なくとも1つの貫通孔が形成された基端部と、から構成されている。(b)前記フレーム(前記カートリッジフレームを含む:以下同様)が、前記案内部材における前記記録媒体と対向する表面とは反対側の裏面と接することで当該案内部材を支持する支持部と、前記案内部材の前記貫通孔を貫通するように設けられていて、前記貫通孔の内縁と係合することで前記案内部材における前記基端部を固定し得るように形成された突出部と、を備えている。
かかる構成によれば、前記案内部材の前記基端部に形成された前記貫通孔に対して、前記フレームに形成された前記突出部が貫通されつつ、前記案内部材の前記基端部が前記フレームの前記支持部によって支持される。これにより、粘着テープの剥離紙の剥離工程や、当該粘着テープの貼付工程等の煩雑な工程を行うことなく、前記案内部材を前記フレームに対して簡易な工程で且つ確実に固定することができる。
(2)前記構成(1)において、前記案内部材の前記案内部の先端は、前記像担持体の前記周面に向かって延びるように、当該周面の近傍に配置されていてもよい。
かかる構成によれば、前記案内部の前記先端によって、前記記録媒体が前記像担持体の前記周面に向かって案内される。これにより、前記転写ローラと前記像担持体とが最も接近する位置である前記転写位置よりも用紙搬送方向における上流側から、前記記録媒体が前記像担持体の前記周面に沿うように案内され得る。よって、薄くて腰の弱い記録媒体が用いられた場合であっても、当該記録媒体が前記転写位置にスムーズに案内され、前記像担持体の前記周面から当該記録媒体への前記現像剤の転写効率が向上する。また、このような、転写効率が向上された前記記録媒体の案内構造が、簡易な工程で且つ確実に実現され得る。
(3)前記構成(1)〜(2)における前記突出部は、前記支持部から上方に向けて突出するように形成されていてもよい。
かかる構成によれば、前記案内部材の前記基端部に形成された前記貫通孔に対して、前記フレームの前記支持部にて上方に突出するように形成された前記突出部を挿入しつつ、前記案内部材の前記基端部を、前記フレームの前記支持部に載置することで、前記案内部材が前記フレームに対して固定され得る。
(4)前記構成(1)〜(3)における前記フレームは、前記支持部との間で前記案内部材を挟持し得るように、前記基端部と対向して設けられた挟持部を、さらに備えていてもよい。
かかる構成においては、前記案内部材の前記基端部に形成された前記貫通孔に対して前記突出部が貫通されつつ、前記支持部と前記挟持部との間で前記案内部材の前記基端部が挟持される。これにより、前記案内部材の前記基端部が前記フレームによって確実に支持され得る。また、側(断)面視にて、前記支持部と前記挟持部との間には、前記案内部材の前記基端部が収容され得るスリットが形成され得る。このスリットに対して前記案内部材の前記基端部を挿入することで、上述のような前記基端部の前記フレームによる支持が簡易に行われ得る。
(5)前記構成(1)〜(4)における前記案内部材は、前記記録媒体の搬送方向と垂直な方向である前記記録媒体の幅方向について、非対称な形状に形成されていて、前記フレームは、前記案内部材の前記形状に適合しつつ当該案内部材と係合するように構成されていてもよい。
かかる構成においては、前記案内部材が前記フレームに取り付けられる際に、当該フレームが、前記案内部材の前記非対称な形状に適合しつつ係合する。これにより、前記案内部材の取り付け態様を間違えること(例えば、表面と裏面との取り違えや、前記基端部と前記案内部との取り違え)が防止され得るので、前記案内部材の前記フレームに対する取り付け作業が行い易くなる。
(6)前記構成(5)における前記案内部材の前記基端部には、前記フレームから突出するように形成された識別突起部を収容し得る収容部が、前記幅方向について非対称に形成されていてもよい。
かかる構成によれば、上述の取り違えがよりいっそう効果的に防止され得るので、前記案内部材の前記フレームに対する取り付け作業がよりいっそう効率化される。
(7)前記構成(1)〜(6)において、複数個の前記案内部材が、前記幅方向と平行に一列に配列されつつ前記フレームに装着されていてもよい。すなわち、かかる構成においては、前記案内部材が、前記幅方向について細かく分割された構成となっている。
かかる構成によれば、前記案内部材の前記フレームによる支持状態(当該案内部材を用紙が通過する際の当該案内部材における撓みや応力の発生状態等)を、前記幅方向について可及的に均等とすることが可能になる。よって、前記記録媒体に対する現像剤の転写状態を、当該記録媒体の幅方向について可及的に均等にすることが可能になる。また、様々な幅の前記記録媒体を前記転写位置に対して良好に案内することが可能になる。
以下、本発明の実施形態(本願の出願時点において取り敢えず出願人が最良と考えている実施形態)について、図面を参照しつつ説明する。
<レーザープリンタの全体構成>
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態であるレーザープリンタ100の側断面図である。
レーザープリンタ100は、本体部110と、その本体部110に記録媒体(用紙)を供給するためのフィーダユニット120とを備えている。本体部110内には、用紙上に現像剤(トナー)による像を形成するためのプロセスカートリッジ130が脱着自在に装着されている。また、本体部110内には、プロセスカートリッジ130に備えられた感光ドラム133にレーザービームを照射するスキャナユニット140が配置されている。また、本体部110内には、プロセスカートリッジ130に向けて用紙を供給するための給紙部150と、プロセスカートリッジ130によって用紙上に形成されたトナーによる像を用紙上に定着させるための定着ユニット160と、その定着ユニット160を経た用紙をレーザープリンタ100の外部に排出する排紙部170とが配置されている。
<「用紙搬送方向」・「用紙幅方向」・「前面」・「背面」の用語説明>
当該レーザープリンタ100は、用紙が用紙搬送経路PP(paper path:図中2点鎖線で示されている)に沿って搬送されるように構成されている。よって、以下の説明では、図1における用紙搬送経路PPに沿ってフィーダユニット120から排紙部170に向かう方向を「用紙搬送方向」と称する。
また、レーザープリンタ100における図中右側の端部を、レーザープリンタ100の「前面」と称し、レーザープリンタ100における図中左側の端部を、レーザープリンタ100の「背面」と称する。
さらに、図1における前記用紙搬送方向及び上下方向(レーザープリンタ100の高さ方向)と垂直な方向(すなわち図1の紙面の法線方向:レーザープリンタ100の幅方向)を「用紙幅方向」と称する。
<本体部のケーシングの構成>
外側カバー111は、本体部110のケーシングを構成する略直方体形状の部材であり、合成樹脂板により一体に形成されている。この外側カバー111は、当該本体部110内に収容される各種の部材を支持するための図示しないメインフレームを覆うように設けられている。外側カバー111の上面111aには、排紙トレイ111bが形成されている。この排紙トレイ111bは、上面111aの前面側から背面側に向かって斜め下方に延びるように形成された斜面から構成されている。すなわち、排紙トレイ111bは、上面111aに形成された凹部からなる。外側カバー111の上部であって、排紙トレイ111bの下端部の上方には、開口部からなる排紙口111cが形成されている。排紙トレイ111bは、排紙口111cから排出された用紙を受け止め得るように構成されている。
外側カバー111の前面側には、開口部が形成されていて、この開口部を塞ぐように板状の前面カバー112が装着されている。この前面カバー112の下端には、当該前面カバー112の回転中心を構成する穴112aが形成されている。外側カバー111の前記開口部には、図示しない一対のピンが、用紙幅方向に沿って立設されている。このピンが前面カバー112の穴112aに挿入されることで、前面カバー112は、当該ピンを中心に用紙搬送方向に沿って開閉可能に支持されている。
本実施形態のレーザープリンタ100は、前面カバー112が前面側(図中右側)に開かれることで、プロセスカートリッジ130が当該レーザープリンタ100の前面側から装着・脱着され得るように構成されている。
<フィーダユニットの構成>
フィーダユニット120のケーシングを構成するフィーダケース121は、その内側にシート状の用紙を積層状態にて多数収容し得るように構成されている。このフィーダケース121内には、用紙押圧板123及び分離パッド125が配置されている。
用紙押圧板123は、背面側(図1における分離パッド125から遠い方)の端部を中心に揺動可能に支持されている。用紙押圧板123の前面側(図1における分離パッド125に近い方)の端部は、図示しないバネによって上方に付勢されている。分離パッド125は、フィーダケース121における前面側の端部近傍であって、用紙押圧板123よりも用紙搬送方向における下流側に配置されていて、下方から図示しないバネによって上方に付勢されている。分離パッド125の上側の表面は、ゴム等の、用紙よりも摩擦係数が高い材質によって構成されている。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ130のケーシング及びフレームを構成するプロセスフレーム131には、現像カートリッジ132が脱着自在に装着されている。
<<現像カートリッジの構成>>
現像カートリッジ132は、プロセスフレーム131内に収容された感光ドラム133の側方に配置されている。この現像カートリッジ132は、静電潜像が形成された感光ドラム133の周面133aにトナー(現像剤)を供給することで、当該周面133a上にトナーを画像状に配列させつつ担持させる(当該静電潜像をトナーにより現像する)ように、以下のように構成されている。
現像カートリッジ132のケーシングを構成する現像ユニットケース132a内には、前記静電潜像を現像するための現像剤としてのトナーが収容されている。現像ユニットケース132aにおける、感光ドラム133と対向する端部には、現像ローラ132bが、図中矢印DD方向に回転可能に支持されている。この現像ローラ132bは、金属製の回転中心軸の外周部に、合成ゴムにカーボンブラックを混入してなる半導電性ゴム層を形成することにより構成されている。
現像ローラ132bの側方であって、現像ユニットケース132aの内側寄りの位置には、供給ローラ132cが回転可能に支持されている。この供給ローラ132cは、金属製の回転中心軸の外周部にスポンジ層を形成することにより構成されていて、画像形成時にて図中矢印FD方向に回転駆動されることで、帯電したトナーを現像ローラ132bの周面上に担持させ得るようになっている。現像ローラ132bと供給ローラ132cとの接触部よりも外側にて、ブレード132dが、現像ユニットケース132aに対して固定されている。このブレード132dは、その先端が現像ローラ132bの周面と接触することで、現像ローラ132bの周面上のトナーの密度及び帯電量を調整し得るように配置されている。
<<プロセスフレームの概略構成>>
プロセスフレーム131内には、感光ドラム133が収容されている。この感光ドラム133は、画像形成時に、用紙の搬送と同期して回転軸133bを中心に図中矢印PD方向に回転され得るように、プロセスフレーム131によって支持されている。
感光ドラム133の上方には、当該感光ドラム133の周面133aを一様に帯電させるための帯電器134が配置されている。この帯電器134は、プロセスフレーム131によって支持されている。プロセスフレーム131の上部には、感光ドラム133の周面133aにレーザービームを照射するための当該レーザービームの通り道であるスリット131tが形成されている。すなわち、一様に帯電された感光ドラム133の周面133aに対して、スリット131tを通して画像情報に応じて変調されたレーザービームが照射されることで、感光ドラム133の周面133a上に静電潜像が形成され得るように、当該スリット131tが形成されている。
プロセスフレーム131内には、感光ドラム133の周面上に担持されたトナーを用紙に転写するための転写ローラ135が収容されている。この転写ローラ135は、その周面135aの上部が感光ドラム133と対向するように、感光ドラム133の下方で且つプロセスカートリッジ130の底部に配置されている。転写ローラ135は、プロセスフレーム131によって、回転軸135bを中心に回転可能に支持されていて、画像形成時に感光ドラム133の図中矢印PD方向の回転と同期して図中矢印TD方向に回転するようになっている。
転写ローラ135の底部は、プロセスフレーム131の一部を構成する転写ローラカバー131aによって覆われている。この転写ローラカバー131aにおける、転写ローラ135よりも用紙搬送方向における上流側は、用紙搬送経路PPと対向するように設けられていて、感光ドラム133と転写ローラ135とが対向する(最も接近する)転写位置に用紙を誘導し得るように構成されている。
プロセスフレーム131内には、感光ドラム133の周面をクリーニングするためのクリーニング部136が配置されている。このクリーニング部136は、転写ローラ135と用紙搬送経路PPを挟んで対向する位置よりも感光ドラム133の回転方向における下流側の感光ドラム133の周面と、所定の圧力をもって接触するように配置されている。
プロセスフレーム131の下部には、用紙の向き及び搬送タイミングを調整するための上側レジストローラ137が、回転可能に支持されている。
<<転写位置周辺の構成の詳細>>
図2(a)は、プロセスフレーム131を拡大した断面図であり、図2(b)は、転写ローラカバー131aにおける、転写ローラ135よりも用紙搬送方向における上流側をさらに拡大した断面図である。また、図3(a)は、プロセスフレーム131の外観を示す斜視図である。
図2(a)に示されているように、感光ドラム133の周面133aと転写ローラ135の周面135aとが、転写位置TPにて、用紙搬送方向(図中にてほぼ左から右に向かう方向)に沿って所定の幅をもって接触するように、感光ドラム133及び転写ローラ135がプロセスフレーム131によって支持されている。
プロセスフレーム131には、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側にて、用紙幅方向に沿って用紙入口開口131bが形成されている。この用紙入口開口131bは、当該レーザープリンタ100における最大用紙サイズに対応する幅(例えば、当該最大用紙サイズがA4用紙である場合には約210mm)よりも若干(少なくとも数mm程度)広い幅に形成されている。また、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における下流側にて、用紙幅方向に沿って用紙出口開口131cが形成されている。この用紙出口開口131cも、上述の用紙入口開口131bと同様の大きさに形成されている。そして、プロセスフレーム131の下部の、転写ローラ135の近傍の部分であって、上述の用紙入口開口131bと用紙出口開口131cとの間の部分によって、転写ローラカバー131aが構成されている。
転写ローラカバー131aにおける、用紙入口開口131bと前記転写位置TPとの間の部分(すなわち前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側の部分)である導入部131a1は、用紙入口開口131bから挿入された用紙を前記転写位置TPに向けてスムーズに案内し得るように、以下の通りに構成されている。
導入部131a1における、前記転写位置TPに近接する部分には、図2(a)に示されているように、側断面視にて用紙搬送方向における上流側に向かう下り斜面を構成する支持部131a2が形成されている。この支持部131a2は、上述の下り斜面を構成する上面が用紙搬送経路(図1における二点鎖線PP参照)に面するように構成されている。この支持部131a2の上面には、薄くて腰の弱い用紙に対して良好にトナーが転写され得るように当該薄い用紙を前記転写位置TPへ適切な状態で案内するための、案内フィルム138が載置され得るようになっている。この案内フィルム138は、裏面138r(図2(b)参照)が上述の支持部131a2の上面と接触し、表面138tが上述の用紙搬送経路と対向するように配置されている。すなわち、この支持部131a2の上面に案内フィルム138が載置されることで、当該案内フィルム138が支持部131a2によって支持されている。
<<<案内フィルムの断面構成>>>
図2(a)を参照すると、案内フィルム138は、可撓性を有する材質の薄板から構成されている。この案内フィルム138は、その先端部である案内部138aが、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側にて感光ドラム133の周面133aと対向し得るように、導入部131a1に固定されている。この案内フィルム138は、導入部131a1に固定されることで、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側にて上述の薄い用紙を屈曲させ、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側から感光ドラム133の周面133aに沿って当該薄い用紙をスムーズに案内し得るように構成されている。また、この案内フィルム138は、厚くて腰の強い用紙が用いられた場合、当該案内フィルム138が座屈することで、当該厚い用紙が前記転写位置TPへ略ストレートに案内され得るように構成されている。
上述の案内フィルム138の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド等の合成樹脂が好適に選択され得る。また、案内フィルム138の厚さは、0.1〜0.2mm程度に設定され得る。
図2(b)を参照すると、案内フィルム138の一端部である案内部138aとは反対側(用紙搬送方向における上流側)の他端部である基端部138bには、当該案内フィルム138を導入部131a1に固定するための貫通孔138cが形成されている。
<<<導入部による案内フィルムの支持・固定構成>>>
支持部131a2には、上述の貫通孔138cを貫通し得る突出部131a3が形成されている。この突出部131a3は、用紙搬送方向における上流側に向かって斜め上方に(図中右上方に)延びるように、且つ支持部131a2の前記上面から突出するように形成されている。
突出部131a3の、用紙搬送方向における上流側の端面である突出部端面131a4は、案内フィルム138の基端部138bにおける貫通孔138cの内縁138c1と係合するように形成されている。すなわち、この突出部端面131a4は、用紙搬送方向における上流側に向かって後退するように形成されている。そして、案内フィルム138の表面138tが用紙と接触することで用紙搬送方向に向かって摩擦力を受けた場合に、突出部端面131a4と貫通孔138cの内縁138c1とが当接することで、案内フィルム138が支持部131a2から離脱して用紙搬送方向に移動することを抑制し得るように、当該突出部端面131a4が形成されている。また、厚くて腰の強い用紙が用いられ、案内フィルム138の案内部138aが図中下方に座屈した場合に、突出部端面131a4と貫通孔138cの内縁138c1とが当接することで、基端部138bが図中上方に移動することを抑制し得るように、当該突出部端面131a4が形成されている。
支持部131a2の前記上面と対向するように、挟持部131a5が形成されている。この挟持部131a5は、支持部131a2との間で案内フィルム138の基端部138bを挟持し得るように構成されている。また、挟持部131a5は、図2(b)及び図3(a)に示されているように、基端部138b側における案内フィルム138の表面138tであって貫通孔138cが形成されていない部分と対向して設けられている。すなわち、挟持部131a5は、用紙幅方向について、突出部131a3が形成されていない部分に設けられている。そして、支持部131a2と挟持部131a5との間で形成されたスリットに、案内フィルム138の基端部138bを収容することで、当該基端部138bが確実に保持され得るように、当該支持部131a2及び挟持部131a5が形成されている。
<<<案内フィルム及び支持部の用紙幅方向における構成>>>
図3(a)に示されているように、案内フィルム138は、用紙幅方向について均等に2分割されている。そして、2つの案内フィルム138が、用紙幅方向と平行に一列に配列されている。図3(b)には、そのうちの1つの案内フィルム138が示されている。
図3(b)に示されているように、案内フィルム138の、用紙幅方向における両端部には、貫通孔138cがそれぞれ1つずつ設けられている。また、当該2つの貫通孔138cとは別に、案内フィルム138の裏面138rと表面138tとの取り違えを防止するための切欠部138dが、基端部138bに形成されている。切欠部138dは、基端部138bの後端縁(案内フィルム138の先端側である案内部138aと反対側(用紙搬送方向における上流側)の端縁)にて開口するように構成されている。この切欠部138dは、案内フィルム138の用紙幅方向における中央よりも変位した位置に形成されている。すなわち、案内フィルム138は、用紙幅方向について非対称な形状に形成されている。
図3(a)に示されているように、転写ローラカバー131a(図2における支持部131a2)には、識別突起部131a6が、案内フィルム138の切欠部138dに収容され得るように形成されている。すなわち、図2における支持部131a2は、用紙幅方向について非対称な案内フィルム138の形状に適合しつつ、当該案内フィルム138の基端部138b(図3(b)参照)と係合し得るように構成されている。
<スキャナユニットの構成>
再び図1を参照すると、スキャナユニット140は、プロセスフレーム131の上方に配置されている。スキャナユニット140は、スキャナケース141と、ポリゴンミラー142と、反射鏡143,144,及び145とを備えている。
ポリゴンミラー142は、所定の回転数で回転駆動され得るように、スキャナケース141に固定された図示しないモータの回転駆動軸によって支持されている。このポリゴンミラー142は、前記モータによって回転駆動されつつ、図示しないレーザー発光部にて画像データに基づいて生成されたレーザービームを反射することで、当該レーザービームを用紙幅方向に沿って走査し得るように構成されている。反射鏡143,144,及び145は、ポリゴンミラー142にて反射されたレーザービーム(図中一点鎖線で示されている)を、プロセスフレーム131に形成されたスリット131tを通して感光ドラム133の周面上に照射し得るように、スキャナケース141内にて支持されている。
<給紙部の構成>
給紙部150は、給紙ローラ151と、紙粉除去ローラ152と、用紙ガイド153,154と、下側レジストローラ155とから構成されている。給紙ローラ151は、本体部110の前記メインフレーム(図示せず)によって回転可能に支持されている。この給紙ローラ151は、その周面が分離パッド125と所定の圧力をもって接するように、当該分離パッド125と対向して配置されている。
紙粉除去ローラ152は、分離パッド125よりも前面側(給紙時の給紙ローラ151の回転方向における下流側)にて、前記メインフレームによって回転可能に支持されている。この紙粉除去ローラ152は、その周面が給紙ローラ151と接するように配置されている。用紙ガイド153及び154は、用紙が用紙搬送経路PPに沿って搬送され得るように、用紙をガイドするための部材であり、本体部110内にて適宜の形状・位置・個数で配置されている。下側レジストローラ155は、上述の上側レジストローラ137と協働することで用紙の向き及び搬送タイミングを調整するためのローラであって、当該上側レジストローラ137と接触するように、感光ドラム133と転写ローラ135とが対向する位置よりも用紙搬送方向における上流側に配置されている。
<定着ユニットの構成>
定着ユニット160は、感光ドラム133と転写ローラ135とが対向する位置よりも用紙搬送方向下流側に配置されている。この定着ユニット160は、定着ユニットカバー161と、ヒートローラ162と、加圧ローラ163と、を備えている。
定着ユニットカバー161は、プロセスカートリッジ130が可及的に加熱されないように当該プロセスカートリッジ130とヒートローラ162及び加圧ローラ163との間に介在する部材である。この定着ユニットカバー161における、用紙搬送経路PPと交差する位置には、用紙入口161a及び用紙出口161bが形成されている。ヒートローラ162は、表面が離型処理された金属製の円筒内にハロゲンランプを収容してなり、図示しないモータによって図中矢印方向(時計回り)に回転駆動され得るように、定着ユニットカバー161内にて回転可能に支持されている。加圧ローラ163は、シリコンゴム製のローラであり、ヒートローラ162に対して所定の圧力をもって押圧されつつ当該ヒートローラ162に従動して図中矢印方向(反時計回り)に回転され得るように、定着ユニットカバー161内にて回転可能に支持されている。
<排紙部の構成>
排紙部170は、用紙搬送ローラ171と、排紙ローラ172と、用紙ガイド173とから構成されている。用紙搬送ローラ171は、図示しないモータによって回転駆動される一対のローラ対であって、定着ユニット160の用紙出口161bの近傍に配置されている。排紙ローラ172は、図示しないモータによって回転駆動される一対のローラ対であって、排紙口111cの近傍に配置されている。用紙ガイド173は、用紙を用紙搬送ローラ171から用紙搬送経路PPに沿って排紙ローラ172までガイドするための部材である。
<レーザープリンタの動作の概略>
以下、上述の構成を備えたレーザープリンタ100の動作の概略について、図面を参照しつつ説明する。
<<給紙動作>>
用紙押圧板123上に積載された図示しない用紙が、用紙押圧板123によって給紙ローラ151に向かって上方に付勢され、最上位の用紙が給紙ローラ151の周面と接触する。給紙ローラ151が図中反時計回りに回転駆動されると、用紙の先端部が、図中右上方に移動して給紙ローラ151と分離パッド125との間で挟まれる。そして、最上位の用紙のみが、給紙ローラ151の回転に伴って紙粉除去ローラ152に向けて搬送される。
紙粉除去ローラ152に向けて搬送された用紙は、当該紙粉除去ローラ152によって当該用紙上の紙粉が取り除かれた後、用紙ガイド153及び154によってガイドされつつ、上側レジストローラ137と下側レジストローラ155との接触部(レジスト部)に搬送される。このレジスト部に用紙先端が突き当てられた後に、所定のタイミングで下側レジストローラ155が回転駆動されることで、用紙の斜行補正及び搬送タイミング調整がなされた後、感光ドラム133と転写ローラ135とが対向する位置である前記転写位置に向けて搬送される。
<<用紙の転写位置への搬送・案内>>
図2(a)を参照すると、上述のレジスト部を経て前記転写位置TPに向けて搬送される用紙は、用紙入口開口131bからプロセスフレーム131内に進入し、転写ローラカバー131aの用紙搬送方向における上流側の部分である導入部131a1の上面を通過する。その後、当該用紙は、導入部131a1の用紙搬送方向における下流側の端部にて上方に突出した、案内フィルム138の案内部138aと当接する。
ここで、当該用紙が、薄くて腰の弱い用紙である場合、当該用紙は、案内フィルム138の案内部138aによって、前記転写位置TPよりも用紙搬送方向における上流側にて、上方に凸な形状に屈曲し、感光ドラム133の周面133aに近接しつつ当該周面133aに沿って前記転写位置TPに向けて案内される。これにより、当該薄い用紙が、前記転写位置TP近傍にて、良好にトナーが転写され得るようにスムーズに搬送される。
一方、当該用紙が、厚くて腰の強い用紙である場合、案内フィルム138が下方に座屈することで、当該厚い用紙が前記転写位置TPへ略ストレートに案内され得る。
<<感光ドラムの周面上へのトナー像の担持>>
再び図1を参照すると、上述のように用紙が前記転写位置に向けて搬送されている間に、感光ドラム133の周面133a上に、以下のようにしてトナーによる像が担持される。
感光ドラム133の周面133aは、まず、帯電器134によって一様に帯電される。帯電器134によって帯電された感光ドラム133の周面133aは、図中矢印PD方向に回転し、スリット131tの下方に達する。このスリット131tの下方にて、スキャナユニット140によって用紙幅方向に沿って走査されたレーザービームが、上述のように一様に帯電された感光ドラム133の周面133aに照射される。このレーザービームは、上述の通り、画像データに基づいて生成されている。すなわち、レーザービームの発光状態(ON/OFFのパルス形状)が、画像データに応じて変調されている。このように変調されたレーザービームが感光ドラム133の周面133a上で走査されることにより、当該周面133a上に静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された感光ドラム133の周面133aは、図中矢印PD方向に回転し、現像ローラ132bの周面と接触又は近接する。この現像ローラ132bの周面上には、以下のようにして、帯電したトナーがほぼ均一に担持されている。
供給ローラ132cが図中矢印FD方向に回転することで、現像ローラ132bの周面にトナーが付着する。このように供給ローラ132cによってトナーが付着された現像ローラ132bの周面は、図中矢印DD方向に回転してブレード132dとの接触位置に達する。そして、ブレード132dによって当該周面上のトナーの付着量や帯電量が調整される。このようにしてトナーの付着量や帯電量が調整された当該周面は、図中矢印DD方向に回転することで、感光ドラム133と対向する位置に達する。
そして、静電潜像が形成された感光ドラム133の周面133aと、帯電したトナーが担持された現像ローラ132bの周面とが接触又は近接することで、感光ドラム133の周面133a上に形成された静電潜像に対応するパターンで、当該周面133a上にトナーが付着する。すなわち、感光ドラム133の周面133a上の静電潜像がトナーにより現像され、トナーによる像が当該周面133a上に担持される。
<<感光ドラムの周面上から用紙へのトナー像の転写>>
上述のようにして感光ドラム133の周面133a上に担持されたトナーによる像は、当該周面133aが図中矢印PD方向に回転することにより、上述の転写位置に向けて搬送される。そして、この転写位置にて、トナーによる像が、感光ドラム133の周面133aから用紙上に転写される。
上述の転写位置を経た感光ドラム133の周面133a上は、図中矢印PD方向に回転することにより、クリーニング部136に達する。そして、クリーニング部136によって、当該周面133a上に残留したトナーや、当該周面133a上に付着した埃等の異物が除去される。このようにしてクリーニングされた当該周面133aは、再度、帯電器134によって一様に帯電される等、画像形成に繰り返し供される。
<<定着・排紙>>
このトナーによる像を転写された用紙は、用紙搬送経路PPに沿って定着ユニット160に送られ、ヒートローラ162と加圧ローラ163との間で挟まれることで加圧されつつ加熱される。これにより、用紙の表面上に、トナーによる像が定着される。その後、用紙は、排紙部170を介して排紙口111cに送られ、当該排紙口111cを介して排紙トレイ111b上に排出される。
<実施形態の構成による作用・効果>
次に、上述の実施形態の構成による作用・効果について、各図面を参照しつつ以下に説明する。
本実施形態においては、図2に示されている通り、案内フィルム138の基端部138bには貫通孔138cが形成されている。また、転写ローラカバー131aの導入部131a1には斜面状の支持部131a2が形成されている。さらに、この支持部131a2から斜め上方に突出するように、突出部131a3が形成されている。そして、貫通孔138cに突出部131a3が貫通されつつ、基端部138bが支持部131a2上に載置されることで、当該基端部138bが支持部131a2によって支持されている。
かかる構成によれば、粘着テープやネジ等を用いることなく、案内フィルム138を導入部131a1に対して簡易な工程で且つ確実に固定することができる。また、粘着テープの剥離紙等の廃棄物の発生が抑制され得る。
本実施形態においては、用紙搬送方向における上流側に向かって後退するように形成された突出部端面131a4が、貫通孔138cの、用紙搬送方向における上流側の内縁138c1と係合している。
かかる構成によれば、案内フィルム138の表面138tが用紙と接触することで用紙搬送方向に向かって摩擦力を受けた場合に、突出部端面131a4と貫通孔138cの前記内縁138c1とが当接することで、案内フィルム138が支持部131a2から離脱して用紙搬送方向に移動することが抑制され得る。よって、案内フィルム138が導入部131a1に対して確実に固定され得る。
本実施形態の構成によれば、厚くて腰の強い用紙が用いられ、案内フィルム138の案内部138aが図2における下方に座屈した場合に、突出部端面131a4と貫通孔138cの前記内縁138c1とが当接することで、基端部138bが図中上方に移動することが抑制され得る。
本実施形態の構成によれば、支持部131a2と挟持部131a5との間に形成されたスリットに、案内フィルム138の基端部138bを収容するだけで、当該基端部138bが当該スリット内にて確実に保持され得る。
本実施形態においては、案内フィルム138が用紙幅方向について非対称な形状となるように、貫通孔138c及び切欠部138dが配置されていて、支持部131a2の突出部131a3及び識別突起部131a6が、当該貫通孔138c及び切欠部138dと係合するように構成されている。
かかる構成によれば、案内フィルム138の取り付け作業の際の、取り付け態様の取り違えの発生が可及的に抑制され得る。すなわち、例えば、案内フィルム138の表面138tには、用紙をスムーズに前記転写位置TPに導入するために、所定の表面処理(研磨やコーティング等)がなされる場合がある。このような場合には、当該表面処理がなされた表面138tが正しく用紙搬送経路と対向するように、当該案内フィルム138が支持部131a2に所定の態様で取り付けられる必要がある。この点、上述の実施形態の構成によれば、表面138tと裏面138rとが取り違えられた態様で、案内フィルム138が支持部131a2に取り付けられることが確実に防止され得る。また、表面138tと裏面138rとのいずれが作業者の手前側に向いているかという区別が目視にて容易に行われ得るので、案内フィルム138の支持部131a2に対する取り付け作業が行い易くなる。
本実施形態においては、案内フィルム138が用紙幅方向について複数個に分割されている。また、当該複数の案内フィルム138の基端部138bのそれぞれには、貫通孔138cが設けられている。さらに、当該複数の案内フィルム138における貫通孔138cのそれぞれに対応した位置に、突出部131a3が設けられている。そして、各案内フィルム138の貫通孔138cが突出部131a3と係合することで、当該各案内フィルム138が、用紙幅方向と平行に一列に配列した状態で、支持部131a2に対して固定されている。
かかる構成によれば、案内フィルム138の支持部131a2による支持状態(案内部138aが用紙に押さえ付けられた場合の撓みの発生状態)を、用紙幅方向について可及的に均等とすることができる。よって、用紙の前記転写位置TPへの案内状態が、用紙幅方向について均等に行われ得る。したがって、用紙へのトナーの転写がより安定的に行われ得る。また、当該レーザープリンタ100における最大使用可能用紙サイズの範囲内の様々な幅の用紙を、前記転写位置TPに対して良好に案内することが可能になる。
<変形例の示唆>
なお、上述の実施形態は、上述した通り、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の実施形態を単に例示したものにすぎないのであって、本発明はもとより上述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において種々の変形を施すことができることは当然である。以下、変形例について幾つか例示する。もっとも、いうまでもなく、変形例とて下記のものに限定されるものではない。
(i)本発明の適用対象たる画像形成装置は、レーザープリンタに限定されない。また、転写ローラ135及び転写ローラカバー131aが本体部110のメインフレームに支持されていて、現像カートリッジ132が当該メインフレームに対して着脱可能であってもよい。
(ii)案内フィルム138は、図4に示されているように、用紙幅方向についてワンピースに構成されていてもよいし、用紙幅方向について図3に示されている構成(2分割)よりもさらに細かく(3分割以上に)分割されていてもよい。
(iii)案内フィルム138には、図4(b)に示されているように、貫通孔138cが、用紙幅方向について非対称に複数個配置されることで、表面138tと裏面138rとが識別され得るように構成されていてもよい。この図4(b)に示された案内フィルム138の構成に対応して、図4(a)に示されているように、突出部131a3も用紙幅方向について非対称に複数個配置される。あるいは、個々の貫通孔138cの形状自体が用紙幅方向について非対称な形状(例えば横向き矢印形状)に形成されていて、当該貫通孔の形状に適合する形状で突出部が形成されていてもよい。要するに、上述の実施形態における切欠部138dが省略されていても、貫通孔及び当該貫通孔と係合する突出部の形状や配置によって、表面138tと裏面138rとが識別され得るように構成され得る。
(iv)本発明の収容部を構成する切欠部138dは、上述の実施形態においては、基端部138bの後端縁にて開口するように構成されている。もっとも、本発明の収容部の構成は、上述の構成に限定されない。例えば、基端部138bに形成された貫通孔として構成されていてもよい。また、識別突起部131a6を覆うように収容する凹部から構成されていてもよい。
(v)挟持部131a5は、省略されてもよい。
(vi)突出部131a3及び/又は識別突起部131a6は、挟持部131a5側にて、支持部131a2と対向するように斜め下方に突出して形成されていてもよい。
(vii)その他、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構造をも含む。
本発明の実施形態に係るレーザープリンタの概略的な構成を示す断面図である。 図1に示したレーザープリンタにおけるプロセスフレームの拡大断面図である。 図2に示したプロセスフレーム及び案内フィルムの外観を示す斜視図である。 図2に示したプロセスフレーム及び案内フィルムの変形例の外観を示す斜視図である。
符号の説明
100…レーザープリンタ、110…本体部、 130…プロセスカートリッジ、
131…プロセスフレーム、131a…転写ローラカバー、131a1…導入部、
131a2…支持部、 131a3…突出部、 131a4…突出部端面、
131a5…挟持部、 131a6…識別突起部、131b…用紙入口開口、
131c…用紙出口開口、132…現像カートリッジ、132a…現像ユニットケース、
132b…現像ローラ、 133…感光ドラム、 133a…周面、
135…転写ローラ、 135a…周面、 137…上側レジストローラ、
138…案内フィルム、 138a…案内部、 138b…基端部、
138c…貫通孔、 138c1…内縁、 138d…切欠部、
138r…裏面、 138t…表面

Claims (9)

  1. 像担持体の周面上に担持された現像剤を、搬送中の記録媒体に転写し得るように構成された転写装置において、
    前記記録媒体の搬送と同期して回転しつつ、前記現像剤を前記像担持体の周面から前記記録媒体に転写するために、前記像担持体と対向して設けられた転写ローラと、
    その転写ローラを回転可能に収容するフレームと、
    前記転写ローラよりも前記記録媒体の搬送方向における上流側の前記フレームに装着されていて、前記像担持体と前記転写ローラとが対向する転写位置に前記記録媒体を案内し得るように構成された薄板状の案内部材と、
    を備え、
    前記案内部材は、前記記録媒体を前記転写位置に案内し得るように当該記録媒体と接触する案内部と、その案内部よりも前記搬送方向における上流側の部分であって少なくとも1つの貫通孔が形成された基端部と、から構成されていて、
    前記フレームは、前記案内部材における前記記録媒体と対向する表面とは反対側の裏面と接することで当該案内部材を支持する支持部と、前記案内部材の前記貫通孔を貫通するように設けられていて、前記貫通孔の内縁と係合することで前記案内部材における前記基端部を固定し得るように形成された突出部と、を備えたことを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1に記載の転写装置であって、
    前記案内部材における前記案内部の先端が、前記像担持体の前記周面に向かって延びるように、当該周面の近傍に配置されていることを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1又は2に記載の転写装置であって、
    前記突出部は、前記支持部から上方に向けて突出するように形成されていることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置において、
    前記フレームは、前記支持部との間で前記案内部材を挟持し得るように、前記基端部と対向して設けられた挟持部を、さらに備えたことを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置であって、
    前記案内部材は、前記記録媒体の搬送方向と垂直な方向である前記記録媒体の幅方向について、非対称な形状に形成されていて、
    前記フレームは、前記案内部材の前記形状に適合しつつ当該案内部材と係合するように構成されたことを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5に記載の転写装置であって、
    前記案内部材の前記基端部には、前記フレームから突出するように形成された識別突起部を収容し得る収容部が、前記幅方向について非対称に形成されていることを特徴とする転写装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の転写装置であって、
    複数個の前記案内部材が、前記幅方向と平行に一列に配列されつつ前記フレームに装着されていることを特徴とする転写装置。
  8. 像担持体の周面上に担持された現像剤を搬送中の記録媒体に転写することによって当該記録媒体に画像を形成し得るように構成された画像形成装置において、
    前記記録媒体の搬送と同期して回転しつつ、前記現像剤を前記像担持体の周面から前記記録媒体に転写するために、前記像担持体と対向して設けられた転写ローラと、
    その転写ローラを回転可能に収容するフレームと、
    前記転写ローラよりも前記記録媒体の搬送方向における上流側の前記フレームに装着されていて、前記像担持体と前記転写ローラとが対向する転写位置に前記記録媒体を案内し得るように構成された薄板状の案内部材と、
    を備え、
    前記案内部材は、前記記録媒体を前記転写位置に案内し得るように当該記録媒体と接触する案内部と、その案内部よりも前記搬送方向における上流側の部分であって少なくとも1つの貫通孔が形成された基端部と、から構成されていて、
    前記フレームは、前記案内部材における前記記録媒体と対向する表面とは反対側の裏面と接することで当該案内部材を支持する支持部と、前記案内部材の前記貫通孔を貫通するように設けられていて、前記貫通孔の内縁と係合することで前記案内部材における前記基端部を固定し得るように形成された突出部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体の周面上に担持された現像剤を搬送中の記録媒体に転写することによって当該記録媒体に画像を形成し得るように構成された画像形成装置に対して、着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記記録媒体の搬送と同期して回転しつつ、前記現像剤を前記像担持体の周面から前記記録媒体に転写するために、前記像担持体と対向して設けられた転写ローラと、
    その転写ローラを回転可能に収容するカートリッジフレームと、
    前記転写ローラよりも前記記録媒体の搬送方向における上流側の前記カートリッジフレームに装着されていて、前記像担持体と前記転写ローラとが対向する転写位置に前記記録媒体を案内し得るように構成された薄板状の案内部材と、
    を備え、
    前記案内部材は、前記記録媒体を前記転写位置に案内し得るように当該記録媒体と接触する案内部と、その案内部よりも前記搬送方向における上流側の部分であって少なくとも1つの貫通孔が形成された基端部と、から構成されていて、
    前記カートリッジフレームは、前記案内部材における前記記録媒体と対向する表面とは反対側の裏面と接することで当該案内部材を支持する支持部と、その支持部から突出して前記案内部材の前記貫通孔を貫通するように設けられていて、前記貫通孔の内縁と係合することで前記案内部材における前記基端部を固定し得るように形成された突出部と、を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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