JP4534684B2 - 車両空調用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載空調機器を制御する車両空調用電子制御装置に関する。
従来、この種の車両空調用電子制御装置において、マイクロコンピュータが空調制御用コンピュータプログラムを実行して車室内空調ユニットの各アクチュエータを制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
当該電子制御装置においては、その搭載される車両タイプ毎に、車室内空調ユニットに対する制御内容が異なる。このため、車両空調用電子制御装置の汎用化を図るために、マイクロコンピュータは、車両タイプ毎に異なる空調データを用いて、空調制御用コンピュータプログラムを実行している。このため、記憶媒体には、複数種の車両タイプに対応して、複数種の空調データが予め記憶されるようにしてある。
特開2001−260638号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の車両空調用電子制御装置では、搭載される車両タイプが違っていても、ハードウェア構成およびソフトウェア構成において、変更を加える必要が無く、共通化を図ることができるものの、複数種の空調データを記憶媒体に記憶させ必要がある。
ここで、複数種の空調データを記憶媒体に記憶させておいても、実際には、その搭載される車両タイプに対応する空調データを使用するだけで、その他の空調データは使用されなく、無駄になる。このため、記憶媒体の記憶領域を無駄に占有することになる。
本発明は、上記点に鑑み、記憶媒体の記憶領域の有効利用を可能にする車両空調用電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
車載空調機器(1、2)を制御するための空調制御用コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体(25b)と、
前記空調制御用コンピュータプログラムを実行する制御回路(25a)と、を備える車両空調用電子制御装置であって、
前記記憶媒体は、第1記憶領域(Xa)と第2記憶領域(Xb)と第3記憶領域(Xc)とを有し、
前記第1記憶領域(Xa)には、搭載車両のタイプ毎に空調データが複数種記憶されており、
前記第3記憶領域(Xc)には、前記空調制御用コンピュータプログラムが記憶されており、
前記制御回路は、前記空調制御用コンピュータプログラムの実行に際して、前記搭載車両のタイプ毎に異なる空調データ(Tw)を用いるようになっており、
前記制御回路(S2、S4〜S6)は、
初期設定時にて、前記搭載車両のタイプを示す車両情報を他の電子制御装置(40)から取得し、
この取得された車両情報に基づいて、前記複数種の空調データのうち、前記空調制御用コンピュータプログラムの実行に用いる空調データを選択し、
前記複数種の空調データのうち、前記選択される空調データだけを前記記憶媒体に残して前記選択される空調データ以外の他の空調データを前記記憶媒体から消去するものであり、
前記選択された空調データを前記記憶媒体に残すに際して、前記複数種の空調データを記憶する前記第1記憶領域から前記第2記憶領域に、前記選択された空調データを移動することを特徴とする。
したがって、記憶媒体において、他の空調データが消去されてその他の空調データの記憶領域を空き領域とすることができるため、その空き領域を空調データ以外の他のデータの記憶領域に利用することが可能になり、記憶媒体の記憶領域の有効利用を可能にすることができる。
例えば、請求項1に記載の発明では、前記制御回路は、前記選択された空調データを前記記憶媒体に残すに際して、前記複数種の空調データを記憶する前記第1記憶領域から前記第2記憶領域に、前記選択された空調データを移動することを特徴とする。
したがって、前記記憶媒体において、初期設定領域として、1つの空き領域を確保することができるので、空き領域が分散している場合に比べて、その初期設定領域としての空き領域が利用し易くなる。
また、請求項に記載の発明によれば、前記制御回路は、車載ローカルエリアネットワークを通して前記他の電子制御装置から前記車両情報を取得するようにしてもよい。
また、請求項に記載の発明のように、記憶媒体には、前記複数種の空調データがそれぞれ圧縮された状態で記憶されていれば、複数種の空調データを非圧縮状態で記憶する場合に比べて、記憶媒体としてその記憶領域を小さいものを用いることができる。
さらに、請求項に記載の発明では、
記憶媒体の第1記憶領域には、前記空調データを選択するためのタイプ選択コンピュータプログラムが記憶されており、
前記制御回路は、前記タイプ選択コンピュータプログラムの実行後に、前記タイプ選択コンピュータプログラムが前記記憶媒体から消去すれば、記憶媒体のうち空き領域をより広くすることができるため、その空き領域がさらに利用し易くなる。
請求項5に記載の発明では、前記制御回路は、前記選択された空調データを前記第2記憶領域に書き写して、前記第1記憶領域に記憶されている前記複数種の空調データを消去することにより、前記選択される空調データだけを前記記憶媒体に残して前記選択される空調データ以外の他の空調データを前記記憶媒体から消去することを特徴とする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1は、本発明の車両空調用電子制御装置が適用された車両用空調装置の全体構成の概要図であり、車両用空調装置の室内空調ユニットは、大別して送風ユニット1と、空調ユニット2とにより構成される。
送風ユニット1は内外気切替箱3と送風機4とから構成され、内外気切替箱3内の内外気切替ドア5により外気導入口6と内気導入口7を開閉する。これにより、内外気切替箱3内に外気(車室外空気)または内気(車室内空気)が切替導入される。内外気切替ドア5はサーボモータからなる電気駆動装置8によって駆動される。送風機4には遠心式送風ファン9と駆動用モータ10が備えられている。
空調ユニット2には、空気通路2bを形成する空調ケース2aが備えられ、この空調ケース2aの上流側に冷凍サイクルを構成する蒸発器(冷房用熱交換手段)11が配置され、この蒸発器11の下流側にはエアミックスドア12が配置されている。このエアミックスドア12の下流側には車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式ヒータコア(暖房用熱交換手段)13が設置されている。この温水式ヒータコア13の側方(上方部)には、温水式ヒータコア13をバイパスして空気を流すバイパス通路14が形成されている。
エアミックスドア12は回動可能な板状ドアであり、サーボモータからなる電気駆動装置15により駆動される。エアミックスドア12は、温水式ヒータコア13を通過する温風とバイパス通路14を通過する冷風との風量割合を調節するものであって、この冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する。従って、本例においては、エアミックスドア12により車室内への吹出空気の温度調節手段が構成される。
温水式ヒータコア13の下流側には下側から上方へ延びる温風通路16が形成され、この温風通路16からの温風とバイパス通路14からの冷風が空気混合部17で混合して、所望温度の空気を作り出すことができる。
さらに、空調ケース2a内で、空気混合部17の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すなわち、空調ケース2aの上面部にはデフロスタ開口部18が形成され、このデフロスタ開口部18は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空気を吹き出すものである。デフロスタ開口部18は、回動自在な板状のデフロスタドア19により開閉される。
また、空調ケース2aの上面部で、デフロスタ開口部18より車両後方側の部位にフェイス開口部20が形成され、このフェイス開口部20は図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すものである。フェイス開口部20は回動自在な板状のフェイスドア21により開閉される。
また、空調ケース2aにおいて、フェイス開口部20の下側部位にフット開口部22が形成され、このフット開口部22から車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出す。フット開口部22は回動自在な板状のフットドア23により開閉される。
上記した吹出モードドア19、21、23は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリンク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置24により駆動される。
次に、本実施形態における電気制御部の概要を説明すると、車両空調用電子制御装置25はCPU等からなる周知のマイクロコンピュータ25aと、電力供給を停止されても記憶データを記憶保持するフラッシュメモリ25bと、電力供給を停止されると記憶データが消去されるRAM25cと周辺回路となどから構成されるものである。
ここで、マイクロコンピュータ25aは、後述するように、空調制御用コンピュータプログラムを実行して、室内空調ユニット(車載空調機器)の各アクチュエータ(すなわち、電気駆動装置8、15、24、駆動用モータ10)を制御する。
また、フラッシュメモリ25bには、工場の製造出荷において、図2(a)に示すように、空調制御用コンピュータプログラム以外に、車両のタイプ毎に対応する複数種の空調データおよびタイプ選択プログラムが記憶されている。
ここで、複数種の空調データおよびタイプ選択プログラムは、データ圧縮されている。図2(a)中では、タイプA、タイプB、タイプCといった3種類の空調データが記憶されている例が示されている。
さらに、フラッシュメモリ25bには、複数種の空調データおよびタイプ選択プログラムの記憶領域Xa(すなわち、図中上側領域)と、空調制御用コンピュータプログラムの記憶領域Xc(すなわち、図中下側領域)との間において、空調データ領域Xbが確保されており、この空調データ領域Xbは、後述するように実際に用いられる空調データを記憶するために使用される。
なお、以下、複数種の空調データおよびタイプ選択プログラムの記憶領域が記憶されている領域を初期設定領域Xaともいう。
ここで、タイプ選択プログラムは、後述するように、複数種の空調データのうち実際に用いる空調データを選択するためのプログラムである。また、RAM25cは、マイクロコンピュータ25aによるコンピュータプログラムの実行に伴うデータを記憶する。
一方、蒸発器11の温度センサとして、サーミスタからなる温度センサ26を有しており、この温度センサ26は空調ケース2a内で蒸発器11の空気吹出直後の部位に配置され、蒸発器吹出温度Teを検出する。
また、車両空調用電子制御装置25には、上記の温度センサ26の他に、空調制御のために、内気温Tr(車室内温度)、外気温Tam(車室外温度)、日射量Ts、温水温度Tw’等を検出する周知のサーミスタ等の温度センサ27〜30から検出信号が入力される。なお、内気温Trを検出する内気センサ27は、例えば、車室内計器盤の左右方向中央部の下側寄りの部位(センタクラスタ付近)に配置されて、車室内の代表的温度を内気温Trとして検出する。
また、温水温度Tw’は、エンジンの冷却水の温度を示すものであり、この温水温度Tw’を検出する温度センサ30は、エンジンのウォータジャケット側に設けられている。
また、車室内計器盤近傍に設置される操作パネル31には乗員により手動操作される操作スイッチ32〜36及び表示パネル37(例えば、液晶パネル)が備えられ、この操作スイッチ32〜36の操作信号も車両空調用電子制御装置25に入力される。
この操作スイッチとして、具体的には、車室内の希望温度が設定されて、かつこの希望温度を示す温度設定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ32、希望風量が設定されて、かつこの希望風量を示す風量切替信号を発生する風量スイッチ33、希望の吹出口モードが設定されて、かつこの希望の吹出口モードを示す吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ34、希望の内外気モードが設定されて、かつこの希望の内外気モードを示す内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ35、冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)の運転を断続するエアコンスイッチ36等が設けられている。
また、表示パネル37は、例えば液晶パネルであって、各スイッチ32〜35によって設定された希望温度、風量、吹出口モード、内外気モードなどを表示する。
さらに、車両空調用電子制御装置25は、図3に示すように、CAN、LIN、BEANなどのローカルエリアネットワークによりエンジンECU40、ボデーECU41、およびナビECU42に繋がっている。
次に、本実施形態の作動を図4〜図9を参照して説明する。図4は、マイクロコンピュータ25aにより実行される初期設定用コンピュータプログラムを示すフローチャートである。
先ず、イグニッションスイッチIGがオンされて車両空調用電子制御装置25に車載バッテリBaから電力供給されると、マイクロコンピュータ25aが起動する。
これに伴い、CPU251は、図4のフローチャートにしたがって、初期設定用コンピュータプログラムの実行を開始する。ここで、ステップS3、S4、S5、S6の各制御処理が上述のタイプ選択プログラムの処理内容に相当する。
先ず、初期設定フラグの状態に基づいて、初期設定は完了したか否かを判定する(ステップS1)。ここで、初期設定フラグは、RAM2c内に記憶されるデータであり、初期設定フラグがリセット状態であれば、初期設定が未完了であるとして、ステップS1においてNOと判定する。
次に、当該車両の車両タイプを示す車両情報を要求するための要求信号をエンジンECU40に車載ローカルエリアネットワークを介して送信する(ステップS2)。
なお、車両情報は、当該車両空調用電子制御装置25が搭載されている車両のタイプを示す情報であり、本実施形態では、例えば、走行用エンジンの種類を示す情報が用いられる。
次に、エンジンECU40から車両情報を受信すると、ステップS3でYESと判定する。そして、この車両情報に基づいて、上述の3種類の空調データのうち、当該車両情報に対応する空調データを選択する(ステップS4)。すなわち、実際に搭載されている走行用エンジンに対応する空調データを選択する。
ここで、本実施形態の空調データとしては、図5に示すグラフA、B、Cで示される3種類の温水式ヒータコア13の入口側温水温度Twが用いられる。グラフA、B、Cは、縦軸を温水温度Tw、横軸を温水温度Tw’とし、温水式ヒータコア13の温水入口の温水温度Twと上述の温度センサ30の検出温水温度Tw’との関係を示している。
但し、グラフAは、走行用エンジンAに対応する関係を示しており、グラフBは、走行用エンジンBに対応する関係を示しており、グラフCは、走行用エンジンCに対応する関係を示している。グラフA、B、Cは、それぞれ、走行用エンジン毎に異なる特性を示しており、後述するように、検出温水温度Tw’入力値として温水温度Twを算出する際に用いられる。
以上により、3種類の空調データのうち車両情報に対応する空調データが選択されることにより、グラフA、B、Cのうち、車両情報に対応するグラフが選択されることになる。
その後、フラッシュメモリ25bにおいて、図2(b)に示すように、当該選択された空調データ(すなわち、グラフ)を解凍して空調データ領域Xbに書き写して(ステップS6)、初期設定フラグをセット状態にする。このことにより、RAM25cにおいて初期設定が完了済みである履歴を残すことになる。なお、図2(b)では、タイプBの空調データのみがフラッシュメモリ25bに残されている例を示している。
その後、ステップS6において、フラッシュメモリ25bのうち初期設定領域Xaを初期化する(ステップS7)。すなわち、初期設定領域Xaに記憶されている3種類の空調データA、B、Cおよびタイプ選択プログラムを消去する。そして、図2(c)に示すように初期設定領域Xaをバックアップ領域に設定する。
このバックアップ領域は、イグニッションスイッチIGがオフされたときに、RAM25bにおいて記憶されているデータを一時的に避難させておくエリアである。当該データとしては、上述の初期設定フラグを示すデータである。その後、空調制御処理を行う(ステップS8)。以下、空調制御処理(ステップS8)について図6〜図9を参照して説明する。
図9は、空調制御処理を示すフローチャートであり、マイクロコンピュータ25aは、図9に示すフローチャートにしたがって、空調制御用コンピュータプログラムを実行する。
先ず、ステップS12において、操作パネル31の操作スイッチ32〜36の操作信号を読み込む。次のステップS13で車両環境状態の信号、すなわち、センサ26〜30からの検出信号等を読み込む。
続いて、ステップS14にて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは車室内を温度設定スイッチ32の設定温度Tset(すなわち、希望温度)に維持するために必要な吹出温度であり、下記数式1に基づいて算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr
−Kam×Tam−Ks×Ts+C……(数1)
但し、Tr:内気センサ27により検出される内気温
Tam:外気センサ28により検出される外気温
Ts:日射センサ29により検出される日射量
Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
Cz:補正用定数
次に、ステップS15にて送風機4により送風される空気の目標送風量、具体的には送風機駆動用モータ10の印加電圧であるブロワ電圧レベルを上記TAOに基づいて決定する。
このブロワ電圧レベルは、図7に示すように、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)でブロワ電圧レベルを増大させて最大風量(Hi)とし、そして、上記TAOの中間温度域でブロワ電圧レベルを減少させて最小風量(Lo)とする。
ここで、ブロワ電圧レベルは最大風量(HI)と最小風量(LO)との間で風量を多段階に制御するために、TAOに応じて多段階(例えば、31段階)に変化するようになっている。
次に、ステップS16にて内外気モードを決定する。この内外気モードは例えば設定温度Tsetに対して内気温Trが所定温度以上、大幅に高いとき(冷房高負荷時)に内気モードとし、その他の時は外気モードとする。あるいは、図8に示すように、上記TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定してもよい。
次に、ステップS17にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは図9のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定される。
次に、ステップS18にて、エアミックスドア12の目標開度SWを上記TAO、蒸発器吹出温度Te、及び温水温度Twに基づいて次の数式2により算出する。
SW=〔(TAO−Te)/(Tw−Te)〕×100(%)……(数式2)
ここで、温水温度Twとしては、上述のステップ4で選択された空調データとしての特性グラフと、温度センサ30の検出温度から求められるものである。
そして、エアミックスドア12の目標開度SWは、エアミックスドア12の最大冷房位置(図1の実線位置)を0%とし、エアミックスドア12の最大暖房位置(図1の一点鎖線位置)を100%とする百分率で表される。
次に、ステップS19に進み、上記ステップS155〜S158で決定された制御状態が得られるように、各種アクチュエータ(8、10、15、24等)に制御信号が出力される。次のステップS20で制御周期τの間待機し、その制御周期τの経過を判定すると、ステップS12に戻る。これにより、車室内が自動的に空調制御されることになる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
すなわち、車両空調用電子制御装置25において、送風ユニット1および空調ユニット2の各アクチュエータ8、10、15、24を制御するための空調制御用コンピュータプログラムを記憶するフラッシュメモリ25bと、空調制御用コンピュータプログラムを実行するマイクロコンピュータ25aとを備えており、マイクロコンピュータ25aは、空調制御用コンピュータプログラムの実行に際して、搭載車両のタイプ毎に異なる空調データを用いるようになっており、フラッシュメモリ25cには、搭載車両のタイプ毎に空調データを示す特性グラフが複数種記憶されている。
ここで、マイクロコンピュータ25aは、初期設定時にて、搭載車両のタイプを示す車両情報をエンジンECU40から取得し、この取得された車両情報に基づいて、複数種の特性グラフのうち空調制御用コンピュータプログラムの実行に用いる特性グラフを選択し、複数種の特性グラフのうち、この選択される特性グラフだけをフラッシュメモリ25bに残してこのされる特性グラフ以外の他のグラフをフラッシュメモリから消去することを特徴とする。
したがって、フラッシュメモリ25bにおいては、他のグラフが消去されてその他のグラフの記憶領域(すなわち、初期設定領域Xa)を空き領域とすることができるため、その空き領域を空調データ以外の他のデータの記憶領域(例えば、バックアップ領域)に利用することが可能になり、フラッシュメモリ25bの記憶領域の有効利用を可能にすることができる。
また、本実施形態では、空調制御用コンピュータプログラムを実行する際に用いる特性グラフのデータを初期設定領域Xaから空調データ領域に移動しているため、フラッシュメモリ25bの初期設定領域Xaとして、1つの空き領域を確保することができるので、空き領域が分散して配置される場合に比べて、その空き領域が利用し易くなる。
さらに、フラッシュメモリ25bには、タイプ選択コンピュータプログラムが記憶されているものの、マイクロコンピュータ25aは、タイプ選択コンピュータプログラムを一度実行するとその後にタイプ選択コンピュータプログラムがフラッシュメモリ25bの初期設定領域Xaから消去する。このため、初期設定領域Xaの空き領域を広くすることができる。
さらに、本実施形態では、フラッシュメモリ25bには、複数種の特性グラフを示す複数種の空調データが圧縮された状態で記憶されているので、複数種の空調データを非圧縮状態で記憶する場合に比べて、フラッシュッメモリ25bとしてその記憶領域を小さいものを用いることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、記憶媒体としてフラッシュメモリ25bを用いる例について説明したが、これに限らず、DVD(デジタルビデオディスク)、HD(ハードディスク)、EEPROMなどの各種の不揮発性の記憶媒体を用いるようにしてもよい。
上述の実施形態では、制御回路としてマイクロコンピュータ25aを用いる例について説明したが、これに限らず、デジタルシグナルプロセッサーなどを用いてもよい。
上述の実施形態では、車両情報として走行用エンジンの種類を示す情報を用いて、その走行用エンジンの種類に対する複数種の空調データを採用した例について説明したが、これに限らず、米国、南米、アフリカ、ヨーロッパなどの車両の仕向け地を示す仕向け地情報を用いて、その仕向け地情報の種類に対する複数種の空調データを採用してもよい。
この場合、マイクロコンピュータ25aは、他の電子制御装置としてのエンジンECU40ではなく、それ以外の、ボデーECU41、ナビECU42などの電子制御装置から車両情報を取得するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、車両空調用電子制御装置25としては、エンジンECU40以外の他の電子制御装置とも繋がっているローカルエリアネットワークを用いて、エンジンECU40から車両情報を取得する例について説明したが、これに限らず、次のようにしてもよい。
すなわち、車両空調用電子制御装置25およびエンジンECU40の間だけを専用通信ラインで接続して、車両空調用電子制御装置25が、専用通信ラインを用いた通信により、エンジンECU40から車両情報を取得するようにしてもよい。
上述の実施形態では、初期設定領域Xaにおいて、複数種の空調データおよびタイプ選択プログラムを記憶させる例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、車両空調用電子制御装置25自身を検査するための検査ツール用コンピュータプログラムを初期設定領域Xaに記憶させておき、検査ツール用コンピュータプログラムをその実行後に消去するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。 図1の車両空調用電子制御装置においてフラッシュメモリの記憶領域を示す模式図である。 図1の車両空調用電子制御装置及び他の電子制御装置の接続状態を示す模式図である。 図1の車両空調用電子制御装置の制御処理の一部を示す制御フローチャートである。 温水温度の特性を示す特性図である。 図1の車両空調用電子制御装置の制御処理の残りを示す制御フローチャートである。 TAOおよびブロア電圧の関係を示す特性図である。 TAOおよびエアミックスドアの目標開度の関係を示す特性図である。 TAOおよび吹き出しモードの関係を示す特性図である。
符号の説明
25…車両空調用電子制御装置、25b…フラッシュメモリ、
25a…マイクロコンピュータ、40…エンジンECU。

Claims (5)

  1. 車載空調機器(1、2)を制御するための空調制御用コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体(25b)と、
    前記空調制御用コンピュータプログラムを実行する制御回路(25a)と、を備える車両空調用電子制御装置であって、
    前記記憶媒体は、第1記憶領域(Xa)と第2記憶領域(Xb)と第3記憶領域(Xc)とを有し、
    前記第1記憶領域(Xa)には、搭載車両のタイプ毎に空調データが複数種記憶されており、
    前記第3記憶領域(Xc)には、前記空調制御用コンピュータプログラムが記憶されており、
    前記制御回路は、前記空調制御用コンピュータプログラムの実行に際して、前記搭載車両のタイプ毎に異なる空調データ(Tw)を用いるようになっており、
    前記制御回路(S2、S4〜S6)は、
    初期設定時にて、前記搭載車両のタイプを示す車両情報を他の電子制御装置(40)から取得し、
    この取得された車両情報に基づいて、前記複数種の空調データのうち、前記空調制御用コンピュータプログラムの実行に用いる空調データを選択し、
    前記複数種の空調データのうち、前記選択される空調データだけを前記記憶媒体に残して前記選択される空調データ以外の他の空調データを前記記憶媒体から消去するものであり、
    前記選択された空調データを前記記憶媒体に残すに際して、前記複数種の空調データを記憶する前記第1記憶領域から前記第2記憶領域に、前記選択された空調データを移動することを特徴とする車両空調用電子制御装置。
  2. 前記制御回路は、車載ローカルエリアネットワークを通して前記他の電子制御装置から前記車両情報を取得するものであることを特徴とする請求項に記載の車両空調用電子制御装置。
  3. 前記記憶媒体には、前記複数種の空調データがそれぞれ圧縮された状態で記憶されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両空調用電子制御装置。
  4. 前記記憶媒体の前記第1記憶領域には、前記空調データを選択するためのタイプ選択コンピュータプログラムが記憶されており、
    前記制御回路は、前記タイプ選択コンピュータプログラムの実行後に、前記タイプ選択コンピュータプログラム前記記憶媒体から消去することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両空調用電子制御装置。
  5. 前記制御回路は、前記選択された空調データを前記第2記憶領域に書き写して、前記第1記憶領域に記憶されている前記複数種の空調データを消去することにより、前記選択される空調データだけを前記記憶媒体に残して前記選択される空調データ以外の他の空調データを前記記憶媒体から消去することを特徴とする請求項1に記載の車両空調用電子制御装置。
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