JP4533602B2 - レンズ調芯装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ同士の光軸(軸芯)を合わせるレンズ調芯装置及び方法に関し、特に、撮像素子と複数のレンズが一体的に設けられるカメラユニットにおいて、レンズ同士の調芯を行なうレンズ調芯装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレンズ調芯装置としては、両凹レンズに対して両凸レンズを調芯して接合するために、両凹レンズを支持する下側のホルダー、両凹レンズの外周面を保持してその光軸回りに回転させる回転機構、両凹レンズの接合面に載せた両凸レンズを保持する環状の保持部材、両凸レンズを上方から押圧するべく保持部材を支持して付勢する板バネ部材、板バネ部材を上下及び水平方向に移動させるXYZ軸ステージ、両凹レンズの下方に配置された十字チャート及び光源、両凸レンズの上方に配置されたCCDカメラ、CCDカメラにより撮影された画像を処理する画像処理用のパソコン等を備えたものが知られている。
【0003】
このレンズ調芯装置においては、両凹レンズ上に両凸レンズを載せた状態で、これらのレンズを通してCCDカメラで撮影される画像をパソコンで処理して、光の焦点像から光軸のずれを検出(算出)し、このずれ量に基づいて、XYZ軸ステージを移動させて両凸レンズの傾きを調整しつつ、回転機構を駆動させて両凹レンズを適宜回転させることで両レンズの相対的な角度位置を調整して、両レンズの光軸(軸芯)を一致させるものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−352647号公報
【特許文献2】
特開2002−98877号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のレンズ調芯装置においては、二つのレンズを接合して一つの接合レンズを形成するために調芯を行なうものである。したがって、CCD等の撮像素子を備えたケース内に複数のレンズを配列するカメラユニット等において、このレンズ調芯装置を適用しようとしても、光源から十字チャートを経て投光された光はカメラユニットのケースあるいは撮像素子等により遮断されて、調芯を行なうことができない。
【0006】
また、このレンズ調芯装置では、下側のレンズ(両凹レンズ)を回動自在に回転機構により支持しているが、このように回動可能に支持するには、レンズの外周面が円形状に形成されている必要があり、部分的に欠けたりあるいは真円でない場合には、回転させるのが困難になる。
【0007】
さらに、上側のレンズ(両凸レンズ)を保持して水平方向に移動させるために、レンズを保持する保持部材とXYZ軸ステージとを板バネ部材により連結しているため、仮にXYZ軸ステージがいずれかの方向に駆動されても、板バネ部材が弾性変形して、その駆動に応じた移動量が、保持部材(すなわちレンズ)に直接伝わらず、高精度に位置決めできない虞がある。
【0008】
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、複数のレンズと撮像素子とを一体的に備えるカメラユニット等におけるレンズの調芯を、容易に、かつ、高精度に、簡略な段取りで行なえるレンズ調芯装置及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ調芯装置は、光軸方向に配列される複数のレンズ、複数のレンズの後方に配置される撮像素子を含むカメラユニットに対して、レンズ同士を調芯するレンズ調芯装置であって、上記カメラユニットをその前方が上向きとなるように載置するテーブルと、上記カメラユニットの最前端に配置され内側の少なくとも外周縁領域において上記光軸方向に垂直な平坦面を含むレンズを外側から押圧するように保持する環状部をもつレンズホルダーと、上記レンズをその平坦面をカメラユニットの光軸方向に垂直な平面に沿わせて移動させるべくレンズホルダーを保持して少なくとも水平な二次元方向に移動させ得る駆動機構と、上記カメラユニットの前方に配置された調芯用の被写体と、上記撮像素子により撮影された被写体の画像を表示する画像表示手段と、を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、撮像素子を備えかつその前方側に複数のレンズを配置したカメラユニットをテーブル上に載置し、最前端のレンズをレンズホルダーで外側から保持し、カメラユニットの撮像素子で調芯用の被写体を撮像して画像表示手段により表示することで、作業者は、表示画像を確認しながら、所定状態(画像のピントが合う状態、又は、像ボケが均等になる状態)となるまで、駆動機構を作動させてレンズをその平坦面をカメラユニットの光軸方向に垂直な平面に沿わせて移動させるべくレンズホルダーを水平移動させ、レンズの位置を調整することができる。このように、撮像素子を備えるカメラユニットにおいても、レンズ同士の調芯作業を容易に行なうことができる。
【0010】
上記構成の装置において、レンズホルダーの環状部は、レンズに向けて末広がる円錐状の当接面を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、レンズホルダーの環状部が末広がる円錐状の当接面に形成されているため、レンズの外周縁領域を外側から容易にかつ確実に押圧するように保持でき、このレンズホルダーを水平移動させることで、その移動に対応してレンズの水平位置が確実に調整される。また、レンズの外周縁領域が欠けていてもあるいは円形以外の形状であっても、円錐状の当接面で外側から押し付けるようにして保持するため、レンズは外れることなく確実に保持される。
【0011】
上記構成の装置において、テーブルには、カメラユニットの撮像素子から導かれる端子配線を、画像表示手段に対して着脱自在に接続し得る接続部が設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、カメラユニットをテーブルに載せて撮像素子の端子配線を接続部に接続するだけで、画像表示手段に撮影画像を表示させることができるため、調芯作業のための段取りが容易に行なえ、カメラユニットの組付けライン等において、このレンズ調芯装置を容易にインライン化できる。
【0012】
上記構成の装置において、駆動機構は、少なくとも二次元方向において手動により微調整可能な手動操作部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、手動操作部(例えば、回転調整で、X軸方向及びY軸方向の位置を高精度に調整できるマイクロヘッド)を適宜調整することで、水平面内におけるレンズの位置を高精度に調整することができる。
【0013】
上記構成の装置において、テーブルは、カメラユニットを載置してレンズの光軸回りに回動させ得るように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、テーブルを適宜回転させることで、レンズホルダーに保持されたレンズに対して、その後方に配置されたレンズの角度位置を変更することができるため、角度方向に伴なう光学特性も最適な状態となるように調整することができる。
【0014】
本発明のレンズ調芯方法は、光軸方向に配列される複数のレンズ、複数のレンズの後方に配置される撮像素子を含むカメラユニットに対して、レンズ同士を調芯するレンズ調芯方法であって、上記カメラユニットをその前方が上向きとなるようにテーブル上の所定位置に載置し、上記カメラユニットの前方に配置された調芯用の被写体をカメラユニットの撮像素子により撮像してモニター上に表示し、モニター上に表示された画像を確認しつつ、その画像が所定状態になるまで、カメラユニットの最前端に配置され内側の少なくとも外周縁領域において光軸方向に垂直な平坦面を含むレンズを外側から押圧しつつその平坦面をカメラユニットの光軸方向に垂直な平面に沿わせて水平方向に移動させて微調整する、ことを特徴としている。
この構成によれば、撮像素子を備えるカメラユニットにおいても、その内部に配列されるレンズ同士を、簡略な段取りで、容易にかつ高精度に調芯することができる。特に、カメラユニットの最前端に配置されるレンズを外側から押圧しつつその平坦面をカメラユニットの光軸方向に垂直な平面に沿わせて水平方向に移動させて微調整するため、レンズの調芯を容易にかつ高精度に簡略な段取りで行うことができる。
【0015】
上記構成の方法において、最前端に配置されるレンズには、予め紫外線硬化型の接着剤を塗布し、モニター上に表示された画像が、所定状態になった後に、接着剤に対して紫外線を照射する、構成を採用できる。
この構成によれば、調芯完了と同時に、紫外線を照射して接着剤を硬化させることで、調芯の終ったレンズを、その調芯位置に確実に固着することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明に係るレンズ調芯装置及び方法の一実施形態を示すものであり、図1は装置の概略構成図、図2及び図3はこの装置により調芯されるカメラユニットを示す正面図及び断面図、図4は装置の一部を拡大した部分拡大図である。
【0017】
このレンズ調芯装置は、図1に示すように、カメラユニット10を載置するテーブル100、カメラユニット10の最前端のレンズG1を保持するレンズホルダー110、レンズホルダー110を保持して水平方向及び鉛直方向の三次元方向に移動させ得る駆動機構120、カメラユニット10の前方に配置された調芯用の被写体としての撮影チャート130、カメラユニット10の撮像素子により撮影された画像を表示する画像表示手段としての画像表示回路ユニット140,制御ユニット150,モニター160等を備えている。
【0018】
ここで、調芯の対象となるカメラユニット10について説明すると、図2及び図3に示すように、光軸方向Lに伸長する(軸線をもつ)筒状部材11、筒状部材11の前方側に収容されるレンズ枠12、筒状部材11の外周面に対して回動自在に設けられレンズ枠12に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼす環状のカム部材13、同様に筒状部材11の外周面を取り囲むように設けられてレンズ枠12をカム部材13に付勢するコイルスプリング14、コイルスプリング14を圧縮して押える押え部材15、筒状部材11の後方側に配置された撮像素子としてのCCD16等を備えている。
【0019】
筒状部材11は、図2及び図3に示すように、円筒部11a、矩形状の保持部11b等により形成され、円筒部11aには、その径方向に貫通すると共に光軸方向Lに伸長しかつ前方に開口する3つのガイド孔11c等が形成されている。3つのガイド孔11cには、後述するレンズ枠12の突出部12dが挿通され、保持部12には、端子配線16aをもつCCD16が保持されている。
【0020】
レンズ枠12は、円筒部11aの内周面に摺動自在に挿入されてており、図2及び図3に示すように、その内部において前方から後方に向けて順にレンズG1,レンズG2,レンズG3が配列され、後方のレンズG2,G3は内壁部12aにより保持され、最前端のレンズG1は、レンズG2に対して、所定の口径をなす開口部をもつ仕切り板12bを挟んで接合されている。
【0021】
また、レンズG1は、図2及び図3に示すように、その外周縁領域の外側面と内側面がお互いに平行な平坦面となり、全体として鍔付き形状をなすように、ガラスモールドにより形成されている。したがって、レンズG1の内側面が仕切り板12bに接触させられた未接着の状態で、レンズG1は光軸方向Lに垂直な平面に沿って所定の範囲で摺動(微調整)可能となっている。
そして、レンズG1が接合された後に、その前方側から所定の絞り口径をなす開口板12cが接合されている。
【0022】
また、レンズ枠12の外周面には、径方向外側に向けて突出する3つの突出部12dが形成されている。すなわち、このカメラユニット10においては、カム部材13を回動させると、そのカム面13aが突出部12dにカム作用を及ぼして、レンズ枠12を光軸方向Lの所望の位置に位置決めするようになっている。
【0023】
上記構成をなすカメラユニット10に対して、レンズ調芯装置を用いて調芯を行なう場合、レンズG2及びレンズG3は予め調芯されて組み付けられており、これらレンズG2,G3の光軸(軸芯)L2に対して、最前端に配置されるレンズG1の光軸(軸芯)L1を一致させるように調芯を行なうものである。
【0024】
テーブル100は、図1及び図4に示すように、カメラユニット10を載置して位置決めする平坦な(カメラユニット10の後端面に適合する)載置部101、駆動機構120(後述するZ軸ステージ123)をZ軸方向(鉛直方向)に案内するガイド部102、載置部101に埋設されてCCD16の端子配線16aを着脱自在に接続し得る接続部103等により形成されている。
【0025】
載置部101には、接続部103が形成されているため、カメラユニット10をテーブル100(載置部101)に載せてCCD16の端子配線16aを接続部103に接続するだけで、モニター160に撮影画像を表示させることができる。したがって、調芯作業のための段取りが容易に行なえ、カメラユニット10の組付けライン等において、このレンズ調芯装置を容易にインライン化できる。
【0026】
レンズホルダー110は、図1及び図4に示すように、円錐状の開口部を画定する環状部111、環状部111を一体的に保持し駆動機構120(後述するX軸ステージ121)に連結される連結部112等により形成されている。
環状部111は、鉛直方向Zの下向きに、すなわち、調芯されるレンズG1に向けて末広がる円錐状の当接面111aをもつように形成されている。
【0027】
したがって、当接面111aを、レンズG1の外側(上方)からその外周縁領域に当接させると、レンズG1はレンズホルダー110により押圧されて保持され、レンズホルダー110を水平(XY面)移動させることで、その移動に対応してレンズG1の水平位置が確実に行なわれる。また、レンズG1の外周縁領域が欠けている場合あるいは円形以外の形状の場合でも、円錐状の当接面111aで外側から押し付けるようにして保持するため、レンズG1は確実に保持される。
【0028】
駆動機構120は、図1及び図4に示すように、レンズホルダー110を、X軸方向に復動自在に駆動するX軸ステージ121、Y軸方向に復動自在に駆動するY軸ステージ122、Z軸方向に復動自在に駆動するZ軸ステージ123等により形成されている。
【0029】
X軸ステージ121は、図1及び図4に示すように、レンズホルダー110を直接保持してX軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、X軸ステージ121は、作業者が手動にて、X軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド121aを備えている。これにより、レンズG1のX軸方向の位置を高精度に調整することができる。
【0030】
Y軸ステージ122は、図1及び図4に示すように、X軸ステージ121を担持しており、X軸ステージ121をY軸方向に移動させることで、レンズホルダー10をY軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Y軸ステージ122は、作業者が手動にて、Y軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド122aを備えている。これにより、レンズG1のY軸方向の位置を高精度に調整することができる。
【0031】
Z軸ステージ123は、図1及び図4に示すように、Y軸ステージ122(及びX軸ステージ121)を担持しており、Y軸ステージ122をZ軸方向に移動させることで、レンズホルダー10をZ軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Z軸ステージ123は、作業者が手動にて、Z軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド123aを備えている。これにより、レンズホルダー110のZ軸方向の位置を高精度に調整することができる。
【0032】
尚、Z軸ステージ123は、カメラユニット10の出し入れ(交換)の際に、レンズホルダー110を上下方向(鉛直方向Z)に移動させるものである。したがって、レンズホルダー110を上下移動させることなく、カメラユニット10の交換作業が行なえかつレンズG1の保持が行なえる構成であれば、この調芯装置において、Z軸ステージ123は必ずしも必要ではない。
【0033】
撮影チャート130は、CCD16により調芯のために撮影される調芯用の被写体であり、図1に示すように、テーブル100に固定された支持ロッド131及び保持プレート132により、レンズG1と対面するカメラユニット10の前方(上方)に固定されている。
尚、撮影チャート130は、保持プレート132により保持されるのではなく、硬いプレートの面に直接描かれたものであってもよい。
【0034】
次に、このレンズ調芯装置によるカメラユニット10の調芯作業について説明する。先ず、レンズG2,G3が組み込まれたカメラユニット10に対して、レンズG2の前方(上方)に、紫外線硬化型の接着剤を塗布したレンズG1を載せる。そして、このカメラユニット10を、テーブル100の載置部101に載置し、CCD16の端子配線16aを接続部103に接続する。
尚、レンズG1は、カメラユニット10をテーブル100に載置した後にレンズG2(仕切り板12b)の上方に載せても良い。
【0035】
続いて、Z軸ステージ123を駆動して、レンズホルダー110を下方に移動させ、その当接面111aをレンズG1の外周縁領域に当接させる。これにより、レンズG1は、仕切り板12(レンズG2)に押し付けられると共に、水平面(XY面)方向に摺動可能に保持される。尚、仕切り板12bが無い場合は、レンズG2に直接押し付けられる。
【0036】
続いて、必要に応じて照明光を照射しつつ、CCD16で撮影チャート130を撮影し、この撮影画像を、画像表示回路ユニット140、制御ユニット150を経て、モニター160に表示させる。
そして、モニター160上の表示画像を確認しながら、その表示画像が所定状態(すなわち、レンズG1の光軸L1がレンズG2,G3の光軸L2と一致して画像のピントが合う状態、あるいは、像ボケが均等になる状態)となるまで、マイクロヘッド121a,122aを適宜回転させて、X軸ステージ121及びY軸ステージ122を駆動させ、レンズホルダー110(レンズG1)を水平面内で移動させて微調整する。
【0037】
そして、モニター160上の表示画像が、上記所定状態になった時点で、レンズG1に対して所定光量の紫外線を照射する。すると、接着剤が硬化してレンズG1は、仕切り板12b(及びレンズG2並びにレンズ枠12)に対して堅固に固着される。
【0038】
その後、Z軸ステージ123を駆動して、レンズホルダー110を上方に移動させてレンズG1から離脱させ、調芯が完了したカメラユニット10を取り外し、次に調芯を行なうカメラユニット10を載置してセットする。以下、同様の手順により、複数のカメラユニット10に対して調芯を行なうことができる。
上記のように、調芯作業のための段取りが容易に行なえるため、カメラユニット10の組付けライン等において、このレンズ調芯装置を設置することで、全体の組付け作業に要する時間の短縮化が図れ、生産性を向上させることができる。
【0039】
図5は、本発明に係るレンズ調芯装置の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施形態におけるレンズ調芯装置では、カメラユニット10を載置するテーブルを、カメラユニット10を載置した状態でレンズG2,G3の光軸L2回りに回動し得るように形成したものであり、図5に示すように、テーブル100´において、カメラユニット10を載置する載置部101´は、Z軸回りに回動可能に形成されている。そして、この載置部101´には、CCD16の端子配線16aを接続し得る接続部103´が設けられている。
【0040】
これによれば、カメラユニット10を載置した状態で、載置部101´を適宜回転させると、レンズホルダー110に保持された最前端(最上端)のレンズG1に対して、その後方に配置されたレンズG2,G3の角度位置を変更することができるため、角度方向も光学特性が最適な状態となるように調整することができる。
【0041】
上記実施形態においては、調芯を行なうレンズG1として、外周縁領域が平坦面に形成された鍔付き形状のレンズを示したが、これに限定されるものではなく、その他の形状をなすレンズを調芯の対象とすることができる。
例えば、図6に示すように、最前端に配置されるレンズG1´が、外側に球面をもつ凸平状のレンズであっても、レンズホルダー110の環状部111が末広がりの当接面111aをもつように形成されているため、レンズG1´を押し付けるようにして確実に保持することができ、前述実施形態と同様に、高精度に調芯を行なうことができる。
【0042】
上記実施形態においては、調芯の対象となるカメラユニットとして、3つのレンズG1,G2,G3を組み込むものを示したが、これに限定されるものではなく、レンズG1とレンズG2だけを組み込むものであっても、本発明に係るレンズ調芯装置及び方法を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のレンズ調芯装置及び方法によれば、カメラユニットをその前方が上向きとなるように載置するテーブル、カメラユニットの最前端に配置されたレンズを外側から押圧するように保持するレンズホルダー、レンズホルダーを少なくとも二次元方向に移動させ得る駆動機構、カメラユニットの前方に配置された調芯用の被写体、カメラユニットの撮像素子により撮影された被写体の画像を表示する画像表示手段等を設けたことにより、光軸方向に配列される複数のレンズと撮像素子とを含むカメラユニットに対して、レンズ同士の調芯を、簡略な段取りで、容易にしかも高精度に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ調芯装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明のレンズ調芯装置により調芯され得るカメラユニットの正面図である。
【図3】本発明のレンズ調芯装置により調芯されるカメラユニットの断面図である。
【図4】本発明に係るレンズ調芯装置の一部を拡大した部分拡大図である。
【図5】本発明に係るレンズ調芯装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明のレンズ調芯装置により調芯され得る他の構成をなすカメラユニットの断面図である。
【符号の説明】
10 カメラユニット
G1 最前端のレンズ
G2,G3 レンズ
100,100´ テーブル
101,101´ 載置部
103,103´ 接続部
110 レンズホルダー
111 環状部
111a 当接面
112 連結部
120 駆動機構
121 X軸ステージ
121a マイクロヘッド(手動操作部)
122 Y軸ステージ
122a マイクロヘッド(手動操作部)
123 Z軸ステージ
123a マイクロヘッド(手動操作部)
130 撮影チャート(調芯用の被写体)
140 画像表示回路ユニット(画像表示手段)
150 制御ユニット(画像表示手段)
160 モニター(画像表示手段)

Claims (7)

  1. 光軸方向に配列される複数のレンズ、複数のレンズの後方に配置される撮像素子を含むカメラユニットに対して、レンズ同士を調芯するレンズ調芯装置であって、
    前記カメラユニットを、その前方が上向きとなるように載置するテーブルと、
    前記カメラユニットの最前端に配置され内側の少なくとも外周縁領域において前記光軸方向に垂直な平坦面を含むレンズを、外側から押圧するように保持する環状部をもつレンズホルダーと、
    前記レンズをその平坦面を前記カメラユニットの前記光軸方向に垂直な平面に沿わせて移動させるべく前記レンズホルダーを保持して少なくとも水平な二次元方向に移動させ得る駆動機構と、
    前記カメラユニットの前方に配置された調芯用の被写体と、
    前記撮像素子により撮影された前記被写体の画像を表示する画像表示手段と、を有する、
    ことを特徴とするレンズ調芯装置。
  2. 前記レンズホルダーの環状部は、レンズに向けて末広がる円錐状の当接面を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ調芯装置。
  3. 前記テーブルには、前記カメラユニットの撮像素子から導かれる端子配線を、前記画像表示手段に対して着脱自在に接続し得る接続部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ調芯装置。
  4. 前記駆動機構は、少なくとも二次元方向において、手動により微調整可能な手動操作部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ調芯装置。
  5. 前記テーブルは、前記カメラユニットを載置してレンズの光軸回りに回動させ得るように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のレンズ調芯装置。
  6. 光軸方向に配列される複数のレンズ、複数のレンズの後方に配置される撮像素子を含むカメラユニットに対して、レンズ同士を調芯するレンズ調芯方法であって、
    前記カメラユニットをその前方が上向きとなるようにテーブル上の所定位置に載置し、
    前記カメラユニットの前方に配置された調芯用の被写体を、前記カメラユニットの撮像素子により撮像してモニター上に表示し、
    前記モニター上に表示された画像を確認しつつ、その画像が所定状態になるまで、前記カメラユニットの最前端に配置され内側の少なくとも外周縁領域において前記光軸方向に垂直な平坦面を含むレンズを外側から押圧しつつその平坦面を前記カメラユニットの前記光軸方向に垂直な平面に沿わせて水平方向に移動させて微調整する、
    ことを特徴とするレンズ調芯方法。
  7. 前記最前端に配置されるレンズには、予め紫外線硬化型の接着剤を塗布し、
    前記モニター上に表示された画像が、前記所定状態になった後に、前記接着剤に対して紫外線を照射する、
    ことを特徴とする請求項6記載のレンズ調芯方法。
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