JP4529596B2 - 交流電動機駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石形同期電動機等の界磁付き電動機を位置センサレスにて駆動する際に、相電流検出器を持たず直流電流検出器のみを有する安価なインバータを用いて、電動機の回転子が空転している状態から起動(いわゆるフリーラン起動)するための交流電動機駆動システムに関するものである。
図13は、界磁付き電動機20をインバータ10Aにより可変速駆動する従来の駆動システムを示している。同図において、インバータ10Aは、直流電源(図示せず)等の直流電圧成分に接続されて直流電圧部を構成する平滑コンデンサ11と、3相ブリッジ接続されたIGBT等の自己消弧形半導体スイッチング素子Q,Q,Q,Q,Q,Qと、これらにそれぞれ逆並列接続された環流ダイオードD,D,D,D,D,Dと、直流入力電流idcを検出するシャント抵抗等の電流検出器12と、スイッチング素子Q,Q,Q,Q,Q,Qをオンオフ制御する制御回路14とから構成されている。
通常、インバータによる電動機の可変速駆動システムでは、電動機の各相電流を検出して制御に用いている。しかし、最近ではコスト低減を目的として、各相ごとの相電流検出器を用いずにシステムを構成する場合も多い。
すなわち、図13に示すように、インバータ10Aの直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流入力電流idcを電流検出器12により検出し、その検出値から相電流情報を得ることにより、原理的には従前の相電流検出方式と同様に電動機20を駆動することができる。
このような構成は、例えば後述の特許文献1にかかる「変換器用の電流検出方法」に記載されている。
さて、電動機のうち、永久磁石形同期電動機等の界磁付き電動機については、磁極位置センサを用いずに駆動する方式、いわゆる位置センサレス駆動方式が各種提案されている。
この種の位置センサレス駆動方式では、通常は制御用CPUによって電動機の相電流及び端子電圧の情報から磁極位置を推定演算し、その推定値を基に制御を行っている。
以上の両技術を組み合わせた界磁付き電動機の駆動方法、すなわち、相電流を検出することなく直流入力電流idcから相電流の情報を得て界磁付き電動機の位置センサレス駆動を行う方法は、例えば非特許文献1に詳細に説明されている。
更に、他の従来技術として、直流入力電流のうち、環流ダイオードを流れる成分は含まず、能動素子であるスイッチング素子を流れる成分のみ(idc’と略記)を検出するようにしたものがある。図14はこの従来技術を示しており、10Bはインバータである。このインバータ10B内では、下アームのスイッチング素子Q,Q,Q側の環流ダイオードD,D,Dのアノードが直流電圧部の負極に共通接続されている。
この構成によれば、正味の直流入力電流は検出できないものの、下アームのスイッチング素子Q,Q,Qによる環流電流をidc’として検出することができる。図14に類似した構成は、例えば特許文献2にかかる「インバータ装置」に開示されている。
しかし、図13や図14のように直流電流のみを検出するインバータを用いる場合、界磁付き電動機の回転子(リニアモータの場合には可動子)が空転していてインバータが停止している状態、すなわち全スイッチング素子がオフしている状態からインバータを起動する方式、いわゆるフリーラン起動方式については、今のところ報告や問題提起はなされていない。
界磁付き電動機が空転している場合、電動機の端子には誘起電圧が発生している。この状態からインバータを起動するためには、起動時に誘起電圧の位相及び周波数に相応した電圧をインバータから発生する必要がある。フリーラン状態の電動機に対してその誘起電圧に相応しない電圧を印加して起動しようとすると、電動機は制御不能の状態となって所望の動作を開始できないだけでなく、不測の過電流が流れることによって電動機や負荷装置に悪影響を及ぼすおそれもある。
なお、誘起電圧の位相及び周波数は、磁極位置(回転子位置)とその時間微分値である速度とによって一意に決まるため、磁極位置センサがある場合には誘起電圧の位相及び周波数が求まるためこのような問題は生じない。すなわち、磁極位置及び速度を知ることと誘起電圧の位相及び周波数を知ることとは、実質的に同一であるから、本明細書における説明では、混乱を生じない限り、磁極位置及び速度と、誘起電圧の位相及び周波数とを区別なく用いることとする。
さて、電動機の相電流検出を行ってフリーラン起動を実現する従来技術としては、特許文献3にかかる「交流回転機用電力変換装置」が知られている。
この従来技術は、交流回転機の空転時に、電力変換器により回転機の巻線を短絡させ、その際に流れる巻線電流(相電流)を電流検出器により検出して回転子の位置を推定することを要旨としている。
特許第2563226号公報(請求項1、図1等) 特開昭50−67934号公報(第1図等) 特開平11−75394号公報(請求項1、図1、図2等) 川端,遠藤,高倉、「位置センサレス・モータ電流センサレス永久磁石同期モータ制御に関する検討」、平成14年電気学会産業応用部門大会、講演番号171、pp.665-668
しかしながら、上記特許文献3に記載された従来技術はあくまで電動機の相電流検出を条件としており、インバータの直流電流のみを検出して駆動システムを制御する技術については何ら開示していない。このため、電流検出器のコストを低減しつつフリーラン起動を可能にした駆動システムは未だ実現されていない。
そこで本発明の解決課題は、インバータによる界磁付き電動機の駆動システムにおいて、相電流を検出せずに直流電流のみを検出してフリーラン起動を可能にし、電流検出器を簡略化してコストの低減を図った交流電動機駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、上アーム及び下アームの少なくとも一方において1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項2記載の発明は、直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
からなる交流電動機駆動システムにおいて、
前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、上アーム及び下アームの両方においてそれぞれ異なる1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項3記載の発明は、直流電圧部と、環流ダイオードがそれぞれ逆並列接続された少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
1つのスイッチング素子にオン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えて前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項4記載の発明は、直流電圧部と、環流ダイオードがそれぞれ逆並列接続された少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
1つのスイッチング素子にオン信号、オフ信号を交互に繰り返し与えて前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定すると共に、
各オフ信号を与えている期間中に直流入力電流を検出し、その検出値がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定するものである。
請求項5記載の発明は、請求項4において、回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定した直後に、当該スイッチング素子にオフ信号を与え、かつ、別のスイッチング素子にオン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えて直流電流が流れれば前記別のスイッチング素子にオフ信号を与えると共に、
更に別のスイッチング素子に対して同様の動作を行い、
上記の動作を繰り返すことにより、オン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えても直流電流が流れない第2のスイッチング素子を特定し、この第2のスイッチング素子にオン信号、オフ信号を交互に繰り返し与え、各オフ信号を与えている期間中の前記直流電流の検出値がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第2の所定位置を通過したと判定するものである。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載した動作を、第2の所定位置を通過したと判定した直後から繰り返して実行することにより、前記電動機の回転子または可動子が3つ以上の所定位置を通過したことを判定するものである。
請求項7記載の発明は、請求項5または6において、
回転子または可動子が通過したと判定された少なくとも2つの所定位置の位置情報と、これら2つの所定位置の通過時刻とに基づき、回転子または可動子の速度を判定するものである。
請求項8記載の発明は、請求項3〜7の何れか1項において、
スイッチング素子のオン・オフを所定期間繰り返しても直流入力電流が通流しない場合には、回転子または可動子がほぼ停止していると判定するものである。
請求項9記載の発明は、直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、上アーム及び下アームの少なくとも一方において1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項10記載の発明は、直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、上アーム及び下アームの両方においてそれぞれ異なる1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項11記載の発明は、直流電圧部と、少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、からなる交流電動機駆動システムにおいて、
前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
1つのスイッチング素子にオン信号を与えて前記直流電圧部と当該スイッチング素子が属するアームとの間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定するものである。
請求項12記載の発明は、請求項11において、
1つのスイッチング素子にオン信号を連続してまたは断続して与え、オン信号を与えている間の当該アームと直流電圧部との間の電流がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定するものである。
請求項13記載の発明は、請求項12において、
回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判断した直後に、当該スイッチング素子にオフ信号を与え、かつ、別のスイッチング素子にオン信号を与えて直流電流が流れれば、前記別のスイッチング素子にオフ信号を与えると共に、
更に別のスイッチング素子に対して同様の動作を行い、
上記の動作を繰り返すことにより、オン信号を与えても電流が流れない第2のスイッチング素子を特定し、この第2のスイッチング素子にオン信号を連続してまたは断続して与え、オン信号を与えている期間中に直流電流がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第2の所定位置を通過したと判定するものである。
請求項14記載の発明は、請求項11〜13の何れか1項において、
スイッチング素子のオンを所定回数繰り返しても直流電流が通流しない場合には、回転子または可動子がほぼ停止していると判定するものである。
本発明によれば、インバータにより界磁付き電動機を駆動する交流電動機駆動システムにおいて、相電流を検出せずに直流電流のみを検出することにより、電動機の各相の無負荷誘起電圧を決定する電気角周波数及び初期位相角を特定することができ、言い換えれば回転子位置を推定することが可能である。このため、各相の無負荷誘起電圧に相応した電圧をインバータに出力させることによりフリーラン起動が可能になる。
従って、本発明によれば、各相電流を検出する場合に比べて電流検出器を簡略化または削減でき、駆動システムのコストを低減することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は請求項1の発明にかかる交流電動機駆動システムの主回路を示しており、n相(nは2以上の自然数)界磁付き電動機30をn相インバータ40により駆動するシステムである。ここで、電動機30は等価回路によって第1相から第3相までを表示し、各相毎に無負荷誘起電圧e及びインピーダンスZを、相の番号を添字として付記してある。
一方、n相インバータ40は、各相の上アームのスイッチング素子をSnP、下アームのスイッチング素子をSnNとして示してあり、直流電圧部を構成する平滑コンデンサ41の両端に、それぞれ2つのスイッチング素子の直列接続回路からなるアーム部をn個、並列に接続して構成されている。また、n相インバータ40の各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に、n相界磁付き電動機30の各相端子が接続されている。
更に、下アームスイッチング素子群の共通接続点と直流電圧部の負極(平滑コンデンサ41の一端)との間には、直流入力電流idcを検出するシャント抵抗等の電流検出器42が接続されている。
図1では、インバータ40の上アームのスイッチング素子S1P,S2P及び下アームのスイッチング素子S3Nをオンし、その他のスイッチング素子を全てオフした状態を示している。すなわち、インバータ40の下アームについては1つのスイッチング素子S3Nのみがオン状態となっている。この状態では、インバータ40の直流入力電流idcは電動機30の第3相の電流と一致しているため、直流入力電流idcを検出すれば電動機30の第3相の相電流を知ることができる。
ここで、電動機の回転速度がほぼ一定と見なせる場合、n相界磁付き電動機のx相の無負荷誘起電圧基本波eは、一般に数式1のように表すことができる。
[数式1]
=ωΨsin(ωt+θ+θ
なお、ω:電気角周波数、Ψ:界磁によるコイルの磁束鎖交数振幅、t:時間、θ:x相位相角(ただしθ=0とする)、θ:初期位相角である。
通常は、θは各相毎に異なる定数であり、また、各相のθの値は設計事項のため既知である。なお、上記のように第1相の位相角θ=0としたため、初期位相角θは、時間t=0における第1相の無負荷誘起電圧eの位相角に他ならない。また、電気角周波数ωは回転子の回転速度に比例し、具体的には磁極数をPとすると、数式2の関係が常に成りたっている。
[数式2]
ω=(P/2)×2π×N/60(Nは回転子の毎分回転速度)
なお、回転速度Nがほぼ一定の場合について論じているため、ここではωは未知であるが定数ということになる。
また、Ψも電動機の鉄心の磁気飽和や渦電流の影響が小さいという前提においては定数となり、しかも設計事項であるため既知である。通常は、電動機は鉄心の磁気飽和や渦電流の影響が小さくなるように設計されるので、この前提が成り立つことがほとんどである。なお、Ψの評価において、磁気飽和や渦電流の影響を考慮に入れることも可能である。
以上の関係から、数式1における未知数はωとθの2つであることが分かる。また、これらの2つの値を知ることができれば、数式1によって各相の無負荷誘起電圧eが判明することになり、この無負荷誘起電圧eに相応する電圧をインバータから与えることによってシステムを起動できることになる。
一方、図1における電動機30の各相のインピーダンスZは、電動機30の鉄心の磁気飽和や渦電流の影響が小さいという前提では、磁極位置のみの関数となること、すなわち、ω及びθによって特定される値となることが知られている。
以上のことから、回転子が空転していてω及びθが未知の場合、図1に示したように所定のスイッチング素子群をオンしたときに流れる電流idcは、ω及びθによって異なる値となることが分かる。
従って、このときの直流入力電流idc(図1の例では電動機30の第3相の電流)は、ω及びθの情報を含んでいるので、idcの検出値を用いてω及びθを特定することが可能である。
具体的には、未知数としてω,θの2種類、得られる情報としてはidcのみであるため1種類ということになる。これだけではω,θは特定できないことになるが、図1に示すように所定のスイッチング素子群をオンした後の2以上の時刻においてidcを検出したり、または当該スイッチング素子群のオンを2回以上実施するごとにidcを検出したり、更にはスイッチング素子群の1回目のオン動作の後にidcを検出して全スイッチング素子をオフし、更に別のスイッチング素子群をオンしてidcを検出したりすることにより、idcとして2つ以上の値を得ることができる。そして、これらのidcの値が得られる都度、異なる回路方程式が得られることになり、2つの未知数ω,θに対して方程式が2つ以上存在するため、原理的にωとθを求めることが可能になる。
以上の説明では、図1における特定のスイッチング素子S1P,S2P及びS3Nをオンした場合の動作を例示したが、上記の原理は相数、及びオンするスイッチング素子に依らず成り立つ。但し、同じ相の上下アームを同時にオンするとインバータの直流電圧部を短絡してしまうため、あくまでも上下アームのうち少なくとも一方のアームについて1相のスイッチング素子のみをオンし、他方のアームについてはそれ以外の相のスイッチング素子をオンすることが必要である。
次に、請求項2の発明について説明する。
上述した説明では、上下アームの少なくとも一方のアームにつき1相のスイッチング素子のみをオンし、他方のアームについては上記1相以外の複数相のスイッチング素子をオンする場合について述べたが、上下両アームにつきそれぞれ異なる1相のスイッチング素子のみをオンしたときのidcを用いれば、曖昧さを一層排した動作をさせることができる。
すなわち、図1の状態では、idcを検出することにより、第1相と第2相の電流の合計値のみが既知となり、第1相と第2相の個別の電流値は未知ということになる。一方、例えば図1において、第1相の上アームスイッチング素子S1Pと第3相の下アームS3Nのみをオンした場合には、第1相及び第3相の電流が一致するため、両相の電流値が既知となる。従って、前述したようにω及びθを求める場合の回路方程式が簡略化されてCPUの計算負荷が減少するため、安価に装置を構成することができる。
次いで、請求項3の発明の実施形態を説明する。
この請求項3の発明は、相電流検出を前提としたフリーラン起動技術に関する先願発明(特願2004−171094号「交流電動機用電力変換装置」)の原理を用いて、直流入力電流idcのみの検出によるフリーラン起動を可能にしたものである。
以下、上記先願発明の内容を3相の駆動システムを例に挙げて概説する。
図2に示す通り、インバータは3相インバータ43、電動機は3相電動機31であり、インバータ43の各相上下アームは、例えばIGBTのような自己消弧形半導体スイッチング素子Q,Q,Q,Q,Q,Qに環流ダイオードD,D,D,D,D,Dをそれぞれ逆並列接続して構成されている。なお、各相の名称はU,V,Wとする。
いま、図2に示す如く、U相下アームのスイッチング素子Qのみをオンし、その他のスイッチング素子Q,Q,Q,Q,Qを全てオフしたとすると、このときの等価回路は図3のようになる。すなわち、V相とW相についてはダイオードD,Dを介して、U相については、スイッチング素子Q及びダイオードDにより両方向導通の状態で、各相の端子が結合された状態となる。
なお、図3において、電動機31はU,V,W相の各相毎に無負荷誘起電圧e及びインピーダンスZにて示してある。
ここで、回転子の正転時においてその回転速度が一定の場合、各相の無負荷誘起電圧は図4のように3相平衡正弦波となる。なお、無負荷誘起電圧に高調波が含まれていたり、各相電圧の位相が120°から若干ずれていることは実質的にあるものの、本発明について述べる現象には大きく影響しない。
また、回転子が逆転する場合の無負荷誘起電圧は図5のようになり、無負荷誘起電圧の相順が反転し、電気角に対する電圧位相も異なるが、現れる現象は同様となる。よって、以降は主として無負荷誘起電圧の相順が図4の場合について説明する。
なお、図4,図5において、I〜VIは360°を60°ずつ6分割した場合の各領域を示している。これらの図から、回転子の空転時に1つのスイッチング素子Qのみをオンした場合に電流がどのように流れるかは、各相誘起電圧e,e,eの位相(大小関係)によって変わり、次の3つの現象が起こり得る。
(1)電流が流れない。(誘起電圧の状態:領域III,IV)
(2)ある2相にのみ電流が流れる。(誘起電圧の状態:領域II,V)
(3)3相全てに電流が流れる。(誘起電圧の状態:領域I,VI)
これらの(1)〜(3)のうち何れの現象が現れるかは、回転子の位置に依存している。よって、磁極位置センサを持たない電動機においては、回転子の位置情報がない状態で上記現象のうち特定のものを意図的に生じさせるように、つまり空転時に1つのスイッチング素子のみをオンして複数の相に電流を流すようにインバータを制御することは不可能である。
このことを逆から考察すれば、上記(1)〜(3)の現象を利用することにより、電流の流れ方を観察することによって誘起電圧位相が領域I〜VIのどの状態であるかを判定することができる。例えば、U相下アームのスイッチング素子Qのみをオンした場合には、オンした際に上記(1)〜(3)のうちのどの現象が現れるかによって対応する誘起電圧の状態が決まり、しかも誘起電圧の位相は回転子の位置と同期しているので、回転子の位置を知ることができる。
インバータ43のスイッチング素子が図3の状態にある場合、図4によれば、電気角が30°〜150°(領域III,IV)の場合にはダイオードD及びDの作用によって、電流は流れない。すなわち、スイッチング素子Qのみをオンした場合に、V相電流やW相電流が流れるか、流れないかを判定することにより、回転子位置が電気角で30°〜150°にあるか、それ以外にあるかを判定することができる。
また、図5の場合には、上記と同じ領域III,IVに相当する210°〜330°の場合に、ダイオードD及びDの作用によって電流が流れないため、回転子位置が210°〜330°にあるか、それ以外にあるかを判定することができる。
更に、スイッチング素子QのみをオンしてV相電流、W相電流が流れないことにより回転子位置が電気角で30°〜150°であることを確認した場合にスイッチング素子Qのオン状態を継続し、やがて電流が流れ始めた場合には、各相無負荷誘起電圧の大小関係が入れ替わったこと、すなわち、回転子が電気角30°〜150°の範囲を外れたことを瞬時に判定可能である。
しかも、図4,図5から明らかなように、回転方向によって無負荷誘起電圧の相順が変わるため、流れ出した電流の通流開始がV相であるかW相であるかを判定することによって回転方向が正転であるか逆転であるかを特定でき、正転時であれば位相角が150°、逆転時であれば位相角が210°とピンポイントで特定することができる。
更に、V相またはW相に電流が通流した後は、図4及び図5から分かるように、スイッチング素子Q,Qのいずれかをオンしても電流が通流しないため、そのスイッチング素子をオンしてその状態を継続し、再び電流が通流を開始したら、更に別の位相角を特定することができる。
このようにして、複数の位相角の通過を検出し、その時間差も記録しておけば、当該時間差当たりの位相の変化量、すなわち回転速度を計算できる。
先願発明によれば、以上の操作によって回転子の位相、回転方向、及び回転速度が明らかになるため、電動機の回転子が空転している状態からインバータ43を起動することが可能となる。
次に、請求項3の発明の実施形態を、図6を参照しつつ説明する。
上述した先願発明は相電流検出を前提としたものであり、このままでは、本発明の課題である直流入力電流idcのみを検出する構成に適用できない。そこで、次のような操作を行うことによって本発明への適用を可能とする。
いま、図6(a)に示すように、U相下アームのスイッチング素子Qのみをオンした場合について考える。このときスイッチング素子Qに電流が流れると、その電流はスイッチング素子Q、ダイオードDまたはDの少なくとも一方、及び電動機31の間を循環する一点鎖線のような経路をとり、idcとしては現れないため、電流検出器42では検出できない。
次に、スイッチング素子Qをオフすることにより、図6(b)に示すごとく全スイッチング素子をオフの状態とする。この場合、電動機31のインピーダンスはインダクタンス成分を有するため、電流は直ちにゼロにはならず、U相電流は上アームのダイオードDを通って電源側に流れる。このようにして、電源、ダイオードDまたはDの少なくとも一方、電動機31、及びダイオードDからなる経路で電流が流れることになり、これによって直流入力電流idcが現れることになる。その後、U相電流が減衰してゼロになると、ダイオードの作用によって電流が遮断され、無通流状態となる。
従って、1つのスイッチング素子Qのみをオンした後にこのスイッチング素子Qをオフし、理想的にはそのオフの直後にidcの有無を検出することにより、スイッチング素子Qをオンした際に電流が流れたか否かを判定することができる(電流が流れなかった場合には、回転子位置が電気角で30°〜150°の間にあったと判定可能である)。
すなわち、上記の操作を行うことにより、直流入力電流idcを検出することで回転子位置が電気角で30°〜150°の間にあるか、それ以外にあるかを判定することが可能になる。
次いで、請求項4の発明の実施形態を説明する。
1つのスイッチング素子Qにオン・オフ信号を繰り返し与えると共に、各オフ信号を与えている間にidcを検出し、その動作を継続してidcがゼロになれば、回転子位置が無負荷誘起電圧としてU相が最小となる範囲(正転の場合には30°〜150°、逆転の場合には210°〜330°)に入ったと見なせる。その後、更にスイッチング素子Qのオン・オフ動作を継続し、idcが再びゼロでなくなったならば、回転子位置が正転時に電気角で150°を通過し、逆転時には210°を通過したと見なすことができる。
すなわち、U相電流の通流開始からidc≠0を検出するまでの遅れはあるものの、回転子位置をピンポイントで特定することができる。なお、スイッチング素子Qのオン・オフ動作を高周波で行えば、前記遅れを短くすることができると共に、時間遅れを予め見込んで補正することも可能である。
次に、請求項5の発明の実施形態を説明する。
前述したように、スイッチング素子Qのオンによる直流入力電流idcの通流を検出した直後は、その他のスイッチング素子のうちのいくつかは、オン信号を与えても電流が通流しない。例えば、図4において、回転子位置の150°を検出した直後では、V相の誘起電圧eが最小、W相の誘起電圧eが最大になっているため、スイッチング素子QまたはQをオンしても電流は通流しない。
ただし、相電流検出を行っていないため、回転子位置の150°または210°をidcによって検出した場合、電流がV相に流れたのか、W相に流れたのかを特定することはできない。よって、150°または210°の検出直後において、スイッチング素子をオンしても電流が流れないスイッチング素子の候補はQ,Q,Q,Qの4つであり、これらのうちの2つが電流を通流してもオンしないスイッチング素子ということになる。以下では、操作するスイッチング素子を下アームに限定した場合について説明するが、もちろん上アームのスイッチング素子も含めて操作することも可能である。
いま、スイッチング素子Qのオン・オフ操作によって、idcがゼロからゼロでない状態に変化した直後には、下アームのスイッチング素子QまたはQの一方はオンしても電流は流れず、他方はオンすれば電流が流れる。よって、スイッチング素子Q及びQのいずれか一方につき、順番はどちらでもよいのでオン・オフ動作を行い、オフ期間中にidcを検出することを考える。
このとき、例えば最初にスイッチング素子Qをオン・オフしたとして、オフ期間中にidcがゼロだったならば、その状態ではW相の誘起電圧が最も低い、すなわち先ほど通過した回転子位置は210°であり、回転方向は逆転であったと判定することができる。
一方、スイッチング素子Qのオン・オフによってidcが通流したならば、その状態ではV相の誘起電圧が最も低く、先ほど通過した回転子位置(第1回目の検出位相)は150°であって回転方向は正転であったと判定することができる。
続いて、スイッチング素子Qのオン・オフによってidcが通流しなかった場合には、請求項5における第2のスイッチング素子としてQに、idcが通流した場合には同じく第2のスイッチング素子としてQに、先ほどスイッチング素子Qに与えたような連続的なオン・オフ信号を与える。これにより、オフ期間中にidcが再びゼロからゼロでない値に変化したならば、今回は回転方向が分かっているので、回転子位置が通過した位相(第2回目の検出位相)をピンポイントで判定することができる。
なお、上記説明では3相の場合について説明したが、各相無負荷誘起電圧のうち1つの相が交互に最小となることは任意の相数の電動機に共通の事項であるため、上記の方法は任意の相数の電動機に適用可能である。
次に、請求項6の発明の実施形態を説明する。
上述した第2回目の位相検出後は、回転方向すなわち誘起電圧の相順が既知であるため、オンしても電流が通流しないスイッチング素子は既知となる。従って、当該スイッチング素子に同様に連続的なオン・オフ信号を与え、idcがゼロからゼロでない値に変化したことをもって回転子が所定位相を通過したことを判定する動作を繰り返すことができ、回転子が3つ以上の所定位置を通過したことを判定可能になる。
この動作を全相について行えば、インバータのスイッチング素子のゲート駆動回路として、下アームのスイッチング素子のオンによって上アームのゲート駆動回路用電源が充電されるような構成を用いる場合、磁極位置の推定動作と上アームのゲート駆動回路用電源の充電とを同時に完了することができ、インバータの起動を効率よく実施することができる。
なお、電動機の結線を各相毎に特定せず、従って無負荷誘起電圧の相順が不明の場合には、前記のようにスイッチング素子をオンしても電流が通流しない相を探す操作を行うことによって本発明を適用可能であり、更には、この操作を全相について繰り返すか、または(相数−1)回繰り返すことにより、通常の電動機駆動時の必須情報である無負荷誘起電圧の相順を特定することも可能である。
以上に述べた操作によって、回転子が複数の所定位相を通過したことを判定可能になる。このようにして判定した通過時刻を記録しておけば、請求項7に記載するように、任意の2つの通過位相(通過位置情報)及び通過時刻をもって回転子の回転速度を求めることができる。
なお、所定位相の通過時刻は、通常はCPUの制御周期毎にのみ記録されるため、位相角を時間差で割って回転速度を求める場合、時間差が小さいと丸め誤差が大きくなる。よって、判定回数をできるだけ増やし、時間差が離れた2つの所定位相を用いて速度を演算することによって、回転速度の演算精度を向上することができる。
上記のように、本実施形態によれば、回転子の位相、回転方向、及び回転速度が明らかになるため、フリーラン状態からインバータを速やかに起動することができる。
ここで、図7は請求項5〜7の実施形態によるフリーラン起動技術を、3相の駆動システムに適用した場合のフローチャートであり、図8は各部の動作波形である。図8の下端に記載した各ステップS1〜S17は、図7の各ステップに対応している。
なお、図7におけるステップS1〜S13は請求項5の発明の実施形態に相当し、スイッチング素子Qのオン・オフ操作後にQを選択してオン・オフ操作を繰り返し、idcが通流した場合にQについてオン・オフ操作を繰り返す例である。
また、図7におけるステップS14,S15は、それぞれ請求項6,7の実施形態に相当している。
次に、請求項8に記載した発明の実施形態を説明する。
以上の説明では、回転子が空転している状態について述べた。しかし、実使用時には、インバータ起動時の回転子の状態としては極低速回転または停止状態もあり得る。この場合、無負荷誘起電圧は微少またはゼロとなっているため、どのスイッチング素子をオンしてもidcは検出限界以下、またはゼロということもあり得る。
従って、最初のスイッチング素子のオン・オフを開始して、所定時間idc=0が継続した場合には回転子が極低速回転または停止状態と見なし、前述したフリーラン起動を取りやめることができる。
その後は、必要に応じて別の起動方法によってシステムを起動したり、または所定回転速度以上での起動を前提としているシステムにおいては低速エラーを発生させる等の動作に移ればよい。
次いで、請求項9に記載した発明の実施形態を説明する。
図9はこの実施形態を示す回路図であり、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中心に説明する。
すなわち、この実施形態では、n相インバータ40’の回路構成が図1と異なっており、各スイッチング素子S1P〜S4P,S1N〜S4Nに対応して環流ダイオードD1P〜D4P,D1N〜D4Nが設けられている。このうち、上アームの環流ダイオードD1P〜D4Pはスイッチング素子S1P〜S4Pにそれぞれ逆並列接続され、下アームの環流ダイオードD1N〜D4Nのカソードはスイッチング素子S1N〜S4Nの一端にそれぞれ接続されていると共に、各アノードは一括して直流電圧部の負極に接続されている。
つまり、環流ダイオードD1P〜D4P,D1N〜D4Nは、直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続されている。
なお、42は前記同様に電流検出器であるが、この電流検出器42は直流入力電流idcを検出するのではなく、環流ダイオードD1N〜D4Nを流れる成分を含まない、すなわち能動素子であるスイッチング素子S1N〜S4Nを流れる電流成分としての直流電流idc’を検出する。つまり、前述した図14と同様の検出原理をとっている。
本実施形態においても、図9に示すように、例えば上アームのスイッチング素子S1P,S2P及び下アームのスイッチング素子S3Nをオンし、その他のスイッチング素子を全てオフした状態では、電流idc’は電動機30の第3相の電流に一致しており、かつidc’はω,θの情報を含んでいるので、請求項1の実施形態と同様の方法により、idc’の検出値を用いてω,θを特定し、回転子位置を検出してフリーラン起動を行うことができる。
また、請求項10に記載するように、上下両アームにつきそれぞれ異なる1相のスイッチング素子のみをオンしたときのidc’を用いれば、電流が通流している2相を特定することができる。これにより、請求項2の実施形態と同様に、ω及びθを求める場合の回路方程式が簡略化されてCPUの計算負荷が減少し、安価に装置を構成することができる。
次に、図10は請求項11の発明の実施形態を示す回路図であり、図9の回路構成を3相の駆動システムに適用した場合のものである。
この実施形態においても、前述した先願発明(特願2004−171094号)に開示された相電流検出を前提とするフリーラン起動方法をそのまま適用することはできない。
そこで、次のような操作を行うことによりフリーラン起動を可能とする。
図10に示すように、下アームのスイッチング素子Qのみをオンした場合について考える。このとき電流が流れると、電流はスイッチング素子Q、電流検出器42、ダイオードDまたはDの少なくとも一方、及び電動機31の間を循環する。図10の構成によれば、この時、スイッチング素子Qに流れる電流をidc’として電流検出器42により検出することができる。
なお、スイッチング素子Qをオンからオフに切り換えた場合には、前述の図6(b)とは異なる回路構成上、電流検出器42を通る電流経路は形成されない。
従って、スイッチング素子Qのオンによって電流が流れたか否かを判定することができ、これにより回転子位置が電気角で30°〜150°の間にあるか(正転時)、または210°〜330°の間にあるか(逆転時)の間にあるか、あるいはこれらの領域以外であるかを判定することができる。
次いで、請求項12の発明の実施形態について述べる。
スイッチング素子Qをオンした直後に電流が流れた場合、このスイッチング素子Qを直ちにオフする。この動作を繰り返すと、やがて回転子の回転によってU相無負荷誘起電圧eの位相が最小となる電気角となり、スイッチング素子Qをオンしてもidc’=0のままとなる。この状態において、更にスイッチング素子Qのオン状態を継続または断続すると、回転子の回転によってU相と他相の無負荷誘起電圧の大小関係が入れ替わることにより、環流電流が流れるようになるので、この電流をidc’として検出することができる。
よって、idc’がゼロからゼロでない状態へ変化した時点で、U相と他相の無負荷誘起電圧の大小関係が入れ替わる電気角を通過したと判断することができ、その時点における回転子位置をピンポイントで特定することができる。例えばスイッチング素子Qのオン・オフ操作に関して言えば、無負荷誘起電圧位相が150°(正転時)または210°(逆転時)となる回転子位置を通過したと判断する。
次に、請求項13の発明の実施形態を説明する。
回転子位置が150°または210°であることを判定した後の操作については、まず、スイッチング素子Qのオンによってidc’がゼロからゼロでない値に変化した直後は、回転方向を判定できないので、スイッチング素子Q,Q,Q,Qのいずれが、オンしてもidc’が流れないスイッチング素子であるのか不明な状態である。
そこで、請求項5の発明の実施形態と同様に、スイッチング素子Q,Qのいずれか一方を、順番はどちらでもよいのでオンする。その直後に電流idc’が流れない場合は、オンしたスイッチング素子の属する相において無負荷誘起電圧が最小となっていることを意味し、その時点で回転方向を特定することができる。一方、スイッチング素子Q,Qのいずれか一方をオンした直後に電流idc’が流れた場合には、他方がオンしてもidc’が流れないスイッチング素子であることは明白であり、やはり回転方向を特定することができる。
こうしてひとたび回転方向が分かれば、あるスイッチング素子のオン状態を継続してidc’がゼロからゼロでない値に変化した際に、回転子位置をピンポイントで特定でき、更に、次にどのスイッチング素子が、オンしてもidc’が流れないスイッチング素子であるのかが自明となる。従って、上記の動作を繰り返し行うことにより異なる時点での回転子位置を特定することができ、所定時間における回転子の回転角度が分かるため、回転速度を知ることができる。
以上のようにして、回転子の位置、回転方向、及び回転速度を判定できるため、これらの情報を用いてインバータのフリーラン起動を行うことが可能となる。
図11は上述した請求項13の実施形態によるフリーラン起動技術を、3相の駆動システムに適用した場合のフローチャートであり、図12は各部の動作波形である。図12の下端に記載した各ステップS21〜S39は、図11の各ステップに対応している。
なお、図11は、スイッチング素子Qのオフ操作後にQを選択してオンさせ、idcが通流した場合にQをオフさせると共に、その後Qを選択してオン状態を継続させる例である。
次に、請求項14の発明の実施形態を説明する。
請求項8の実施形態において説明したように、インバータ起動時の回転子の状態としては極低速回転または停止状態もあり得る。この場合、無負荷誘起電圧は微少またはゼロであり、どのスイッチング素子を所定回数オンしてもidc’は検出限界以下またはゼロになるので、これを利用して回転子が極低速または停止状態であることを検出し、フリーラン起動を行わない判断基準とすることができる。
以上の説明においては、主に回転機を用いた場合について述べたが、回転機の代わりにリニアモータを用いた場合でも本発明を同様に適用することができる。このことは、回転機とリニアモータの電気的類似性を鑑みれば明らかである。
また、主に3相の場合について述べたが、本発明は任意の多相交流電動機駆動システムに適用可能である。
更に、誘起電圧波形が3相平衡正弦波であるものとして説明したが、多少の高調波が含有していたり、または3相誘起電圧に実質的に存在する位相ずれがあったとしても、本発明の適用に当たって特に支障はない。
また、各実施形態記載の技術が電動機を動力源とする場合でも発電機として用いる場合でも同様に適用可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は、回転子または可動子が位置センサを備えていたり、端子電圧センサを有する電動機に対しても勿論適用可能である。すなわち、本発明は、上記各センサから得られる情報を用いずにフリーラン起動することを骨子としているので、例えば各センサが故障した場合のバックアップ用の技術としても有効である。
更に、各実施形態では、直流電圧部の負極側の電流を検出する構成について説明したが、正極側の電流を検出しても良いのは勿論である。
請求項1の発明の実施形態を示す回路図である。 請求項3の発明の実施形態の前提となる駆動システムの回路図である。 図2において一部のスイッチング素子をオンした場合の等価回路図である。 図3において、回転子正転時の各相の無負荷誘起電圧を示す波形図である。 図3において、回転子逆転時の各相の無負荷誘起電圧を示す波形図である。 請求項3の発明の実施形態を示す動作説明図である。 請求項5〜7の発明の実施形態におけるフリーラン起動技術を、3相の駆動システムに適用した場合のフローチャートである。 請求項5〜7の発明の実施形態における各部の動作波形図である。 請求項9の発明の実施形態を示す回路図である。 請求項11の発明の実施形態を示す回路図である。 請求項13の実施形態によるフリーラン起動技術を、3相の駆動システムに適用した場合のフローチャートである。 請求項13の発明の実施形態における各部の動作波形図である。 従来技術を示す回路図である。 他の従来技術を示す回路図である。
符号の説明
30:n相界磁付き電動機
31:3相電動機
40,40’:n相インバータ
41:平滑コンデンサ
42:電流検出器
43,43’:3相インバータ
1P〜S4P,S1N〜S4N:半導体スイッチング素子
1P〜D4P,D1N〜D4N:環流ダイオード
,Q,Q,Q,Q,Q:半導体スイッチング素子
,D,D,D,D,D:環流ダイオード

Claims (14)

  1. 直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
    上アーム及び下アームの少なくとも一方において1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  2. 直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
    上アーム及び下アームの両方においてそれぞれ異なる1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  3. 直流電圧部と、環流ダイオードがそれぞれ逆並列接続された少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    1つのスイッチング素子にオン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えて前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  4. 直流電圧部と、環流ダイオードがそれぞれ逆並列接続された少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    1つのスイッチング素子にオン信号、オフ信号を交互に繰り返し与えて前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定すると共に、
    各オフ信号を与えている期間中に直流入力電流を検出し、その検出値がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  5. 請求項4に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定した直後に、
    当該スイッチング素子にオフ信号を与え、かつ、別のスイッチング素子にオン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えて直流電流が流れれば前記別のスイッチング素子にオフ信号を与えると共に、
    更に別のスイッチング素子に対して同様の動作を行い、
    上記の動作を繰り返すことにより、オン信号、オフ信号を少なくとも1回ずつ与えても直流電流が流れない第2のスイッチング素子を特定し、
    この第2のスイッチング素子にオン信号、オフ信号を交互に繰り返し与え、各オフ信号を与えている期間中の前記直流電流の検出値がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第2の所定位置を通過したと判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  6. 請求項5に記載した動作を、第2の所定位置を通過したと判定した直後から繰り返して実行することにより、前記電動機の回転子または可動子が3つ以上の所定位置を通過したと判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  7. 請求項5または6に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    回転子または可動子が通過したと判定された少なくとも2つの所定位置と、これら2つの所定位置の通過時刻とに基づき、回転子または可動子の速度を判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  8. 請求項3〜7の何れか1項に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    スイッチング素子のオン・オフを所定期間繰り返しても直流電流が通流しない場合には、回転子または可動子がほぼ停止していると判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  9. 直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
    上アーム及び下アームの少なくとも一方において1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  10. 直流電圧部と、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
    上アーム及び下アームの両方においてそれぞれ異なる1相のスイッチング素子にのみ通流した状態で、前記直流電圧部とスイッチング素子群との間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  11. 直流電圧部と、少なくとも2つの自己消弧形スイッチング素子の直列接続回路の両端が前記直流電圧部に並列接続されてなるn個のアーム部と、これらのアーム部におけるスイッチング素子同士の1つの接続点と前記直流電圧部の正極及び負極との間に、前記直流電圧部の直流電圧を阻止する極性でそれぞれ接続された環流ダイオードと、を備えたn相インバータと、
    前記各アーム部における前記ダイオードの接続点に端子が接続されたn相界磁付き電動機と、
    からなる交流電動機駆動システムにおいて、
    前記接続点よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
    1つのスイッチング素子にオン信号を与えて前記直流電圧部と当該スイッチング素子が属するアームとの間を流れる直流電流を検出し、その検出値に基づいて前記電動機の回転子または可動子の位置を推定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  12. 請求項11に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    1つのスイッチング素子にオン信号を連続してまたは断続して与え、オン信号を与えている間の当該アームと直流電圧部との間の電流がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  13. 請求項12に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    回転子または可動子が第1の所定位置を通過したと判断した直後に、
    当該スイッチング素子にオフ信号を与え、かつ、別のスイッチング素子にオン信号を与えて直流電流が流れれば、前記別のスイッチング素子にオフ信号を与えると共に、
    更に別のスイッチング素子に対して同様の動作を行い、
    上記の動作を繰り返すことにより、オン信号を与えても電流が流れない第2のスイッチング素子を特定し、
    この第2のスイッチング素子にオン信号を連続してまたは断続して与え、オン信号を与えている期間中に直流電流がゼロからゼロでない値に変化した場合に、前記電動機の回転子または可動子が第2の所定位置を通過したと判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
  14. 請求項11〜13の何れか1項に記載した交流電動機駆動システムにおいて、
    スイッチング素子のオンを所定回数繰り返しても直流電流が通流しない場合には、回転子または可動子がほぼ停止していると判定することを特徴とする交流電動機駆動システム。
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