JP4526670B2 - 建設機械制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械による土木作業での作業位置、作業方向、掘削深さ等土木作業に必要な所定のデータが直ちに得られる様にした建設機械制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械の運転は複雑な操作のものが多く、熟練したオペレータを必要としているが、現状では熟練したオペレータがなかなか育ちにくい状況となっている。
【0003】
この為、建設機械に於いても、運転の電子制御化が進みオペレータに熟練度が要求されない様になってきている。
【0004】
図10、図11に於いて、油圧ショベル1、従来の建設機械制御システムの概略について説明する。
【0005】
走行部2に機械室3が旋回可能に設けられ、該機械室3は油圧駆動回路、制御装置等を有する。該機械室3の前側に運転室4が設けられ、該運転室4には操作レバー、運転の状況等の情報が表示される表示器11が設けられている。又、前記機械室3には施工具を有する作業腕が設けられている。該作業腕はブーム5、アーム6、バケット7から成る有関節腕であり、後述する様に各関節腕には相対変位を検出する検出器が設けられている。
【0006】
前記機械室3の前端に前記ブーム5が回動可能に設けられ、該ブーム5には前記アーム6が回動可能に設けられ、又該アーム6の先端には施工具である前記バケット7が回動可能に設けられている。前記ブーム5はブームシリンダ8により回動され、前記アーム6はアームシリンダ9により回動され、又前記バケット7はバケットシリンダ10により回動される。
【0007】
前記操作レバー(図示せず)の操作により前記機械室3の旋回が行われ、又前記ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10を介して前記ブーム5、アーム6、バケット7の屈伸が行われる。
【0008】
前記ブーム5の支持部にはブーム角度検出エンコーダ12が設けられ、該ブーム角度検出エンコーダ12により前記ブーム5の機械室3に対する相対回転角度が検出される。前記アーム6の回動支持部にはアーム角度検出エンコーダ13が設けられ、該アーム角度検出エンコーダ13により前記アーム6のブーム5に対する相対回転角度が検出される。前記バケット7の回動支持部にはバケット回転角度検出エンコーダ14が設けられ、該バケット回転角度検出エンコーダ14により前記バケット7のアーム6に対する相対回転角度が検出される。
【0009】
又、前記機械室3の所要位置には2軸傾斜センサ15が設けられ、前記油圧ショベル1(機械室3)の水平に対する傾斜角が検出される様になっている。
【0010】
前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット回転角度検出エンコーダ14、2軸傾斜センサ15からの検出信号は演算処理部(CPU)16に入力される。又、該演算処理部16には基準高さ例えばグランドレベル(GL)が基準値として入力される。
【0011】
前記ブーム5の長さ、アーム6の長さ及びバケット7の刃先7aの回動半径は既知の数値であるので、前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット回転角度検出エンコーダ14からの検出角度により前記バケット刃先7aの油圧ショベル1に対する位置が、即ち機械基準位置に対する相対位置が演算により求められ、又前記2軸傾斜センサ15からの傾斜角度から更にグランドレベル(GL)に対するバケット刃先7aの位置が演算できる。而して、演算結果は前記運転室4の表示器11に表示され、オペレータは該表示器11に表示される情報により、GLに対する前記バケット刃先7aの位置を常時確認でき、GLを基準として掘削深さ、掘削長さを容易に把握でき、正確な掘削作業が行える。
【0012】
尚、直接角度を検出する前記エンコーダに代えて、変位を直接的に検出するシリンダタイプの直線変位検出装置でもよい。
【0013】
又、更に作業の自動化を進めると、前記油圧ショベル1の位置データと施工データにより作業が行われる。前記油圧ショベル1の位置データと施工データに基づく作業では施工現場の人手による測量、施工位置の計測等が省略できる。
【0014】
この場合、基本的に必要なデータは、建設機械の位置データと、施工データと、施工具の向き、作業部の位置である。前記油圧ショベル1ではバケット7が施工具に相当する。
【0015】
位置データと、施工具の方向、施工具の位置とを算出し、その位置での施工データとを照合し、施工データに基づき施工が行われる。
【0016】
図12、図13は位置検出手段、施工データを更に具備した前記油圧ショベル1、従来の建設機械制御システムを示す。
【0017】
位置検出手段としてGPS装置18が用いられ、該GPS装置18は前記ブーム5の回動中心と一致した位置に設けられる。位置データは前記GPS装置18により検出され、作業の方向はジャイロ19により検出され、検出された位置データ、作業方向のデータは前記演算処理部16に入力される。又、施工データ20は前記演算処理部16の記憶部に入力されている。
【0018】
前記GPS装置18により前記ブーム5の中心位置の位置、高さ(X,Y,Z)の位置が測定され、この測定結果と、前記バケット7の掘削方向は前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット回転角度検出エンコーダ14、2軸傾斜センサ15からのデータに基づき前記バケット刃先7aの位置が、前記演算処理部16で演算に検出され、又前記バケット7の掘削方向は前記ジャイロ19の検出結果により求められる。前記表示器11には求められたバケット刃先7aの位置(座標位置)と前記施工データ20の該当する位置とが照合され、該施工データ20に基づき施工が行われる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の建設機械制御システムでは方向を検出する手段としてジャイロ19を使用している。該ジャイロ19は物理的に高速回転するコアを有する構造である。又、ジャイロは最初の設定を基準として方向の変化を加算していく方式である。この為、方向検出途中で何らかの誤差が発生した場合、誤差を修正する機能はなく、又変化分を順次加算していく方法であるので、どうしても誤差が累積していく。
【0020】
更に、上記したパワーショベルの様な建設機械では、掘削時、移動時に於いて大きな振動が有り、又突発的な振動も多い。この為、誤差発生要因も多いと共に建設機械では同一の場所での反復往復といった複雑な動きも多く、誤差累積の要因の一となっている。
【0021】
この為、ジャイロ19を使用した建設機械では、基準の再設定を度々行わなければならず、数時間に一度、振動が多い或は複雑な作業が多い様な状況では、数十分に一度という多頻度で再設定を行わなければならない。この為、作業が中断し、作業能率が低下するという問題があった。
【0022】
本発明は斯かる実情に鑑み、特に方向設定に於いて、再設定の必要なく、正確な方向検出、方向付けの可能な建設機械制御システムを提供しようとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、施工具の相対的位置を電気信号として検出する建設機械と、建設機械の位置を検出するGPS装置と、レーザ光線を照射し反射光から既知点の方向を検出する回転レーザ装置と、前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記施工具の相対的位置データに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部とを具備した建設機械制御システムに係り、又施工具を有する建設機械と、建設機械の位置を検出するGPS装置と、レーザ光線を照射すると共に既知点からの反射光を検出して建設機械の方向を検出する回転レーザ装置と、建設機械基準位置に対する施工具の先端相対位置を検出する検出手段と、前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記検出手段の検出結果とに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部とを具備した建設機械制御システムに係り、又施工具を有すると共に関節を有する作業腕と、各関節に設けられた相対変位検出器と、GPS装置とを具備する建設機械に於いて、レーザ光線を照射すると共に既知点からの反射光を検出して建設機械の方向を検出する回転レーザ装置と、前記相対変位検出器と、前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記相対変位検出器の検出結果とに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部を具備した建設機械制御システムに係り、又施工データを有する記憶部を更に有し、前記演算処理部は演算し求めた施工具先端の位置と施工データとを対比させる建設機械制御システムに係り、又施工具を有する建設機械と、建設機械の位置を検出するGPS装置と、レーザ光線を照射すると共にレーザ光線の照射方向を傾斜する傾斜機構を有し、既知点からの反射光を検出して建設機械の方向を検出する回転レーザ装置と、前記GPS装置からの位置データと、前記既知点のレーザ光線反射位置とに基づき前記回転レーザ装置が既知点からの反射光を受光する様レーザ光線の照射方向を傾斜させる建設機械制御システムに係り、更に又ジャイロを更に具備し、該ジャイロにより検出された方向に基づき施工位置が演算され、前記回転レーザ装置によって検出した結果に基づきジャイロの方向補正を行う建設機械制御システムに係るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
先ず、図1、図2に於いて本実施の形態に使用される建設機械、例えばパワーショベルについて説明する。尚、図1、図2中、図12中で示したものと同等のものには同符号を付し、説明の詳細は省略する。
【0026】
機械室3には2軸傾斜センサ15が設けられ、ブーム5の回動軸心上に方向検出装置として回転レーザ装置23を設ける。又、前記機械室3の上面にはGPS装置18を設ける。尚、GPS装置18と回転レーザ装置23とは同一位置とするのが好ましいが、図示の様に離して設けてもよい。この場合、前記GPS装置18と回転レーザ装置23との距離は既知の値とし、演算により位置の補正を行う。
【0027】
測量し、既知の位置となっている点にポール24を立設し、該ポール24に入射光を全方向に対して反射する反射ミラー25を取付ける。前記回転レーザ装置23はレーザ光線を回転照射し、前記反射ミラー25からの反射光を受光した時点のレーザ光線射出方向を検出し、該反射ミラー25に対する方向を検出するものである。
【0028】
以下、前記回転レーザ装置23について図3、図4により説明する。
【0029】
図3は前記回転レーザ装置23の要部を示しており、該回転レーザ装置23は、レーザ光線41を射出する発光素子、光学系を収納する発光部26、該発光部26に回転自在に設けられ前記レーザ光線41を基準平面内に回転照射する回動部30、前記回転レーザ装置23の整準を行うと共に基準面の傾斜を設定する傾斜設定部31、前記回転レーザ装置23の傾斜、前記発光部26の傾斜角を検出する傾斜検出部32から主に構成される。
【0030】
前記発光部26の一部に球面部33が形成され、該球面部33は球面の突起を有する受座34(又はジンバル)により任意な方向に自在に傾動可能に支持されており、前記発光部26の上端には前記回動部30が回転自在に設けられ、該回動部30には走査ギア35が嵌着され、該走査ギア35は前記発光部26に固着された走査モータ36の駆動ギア37に噛合する。該駆動ギア37の駆動により、前記回動部30が回転される。該回動部30は前記発光部26から射出されるレーザ光線41を反射して水平方向に変向するペンタプリズム39を有しており、該ペンタプリズム39より前記レーザ光線41が水平方向に照射される。
【0031】
前記発光部26より水平方向に2本の傾動アーム38,38(一方は図示せず)が延出し、該2本の傾動アーム38,38は直交し、それぞれ後述する前記傾斜設定部31,31(一方は図示せず)に連結している。
【0032】
該傾斜設定部31について説明する。
【0033】
前記回転レーザ装置23のケーシング42に取付けられた傾動モータ43はギア列44を介して傾斜設定スクリュー45に連結され、該傾斜設定スクリュー45にはスライドナット46が螺合され、該スライドナット46は前記傾動アーム38の先端と係合している。前記傾動モータ43の駆動により前記ギア列44を介して前記傾斜設定スクリュー45が回転され、前記スライドナット46が昇降し、前記傾動アーム38を介して前記発光部26が傾斜する。而して、2組の前記傾斜設定部31により前記発光部26を任意な方向に傾斜設定が可能となっている。
【0034】
又、前記発光部26の傾斜角は該発光部26の下端に設けられた前記傾斜検出部32により検出される。該傾斜検出部32は直交する2の傾斜センサ47,48と該傾斜センサ47,48からの出力信号を基に前記発光部26の傾斜を検出する傾斜量演算部(図示せず)を具備している。前記傾動モータ43は前記傾斜検出部32からの出力を基に駆動が制御される。又、傾斜設定はパルス数に換算した角度で前記傾動モータ43を駆動することで達成される。
【0035】
次に、前記回転レーザ装置23の光学系、制御系について図4により説明する。
【0036】
前記発光部26を説明する。
【0037】
発光素子であるレーザダイオード51の光軸上に、該レーザダイオード51側からコリメータレンズ52、孔開きミラー53が順次配設され、前記レーザダイオード51から射出されるレーザ光線41は前記コリメータレンズ52により平行光束とされ、前記孔開きミラー53を通って前記回動部30へと射出される。前記レーザダイオード51は発光素子駆動部55により発光されるが、該発光素子駆動部55により変調が掛けられ、前記レーザダイオード51より発せられるレーザ光線41は他の外来光とは区別できる様になっている。
【0038】
前記回動部30は前述した様に前記発光部26から入射されたレーザ光線41を水平方向に射出走査するものであり、前記発光部26からのレーザ光線41の光軸を90°変向する前記ペンタプリズム39が前記発光部26の光軸を中心に回転自在に支持され、更に前記走査モータ36により前記駆動ギア37、前記走査ギア35を介して回転される。又ペンタプリズム39の射出部分にはシリンダレンズ40が設けてあり、鉛直方向にビームを拡大して射出する。前記ペンタプリズム39の回転軸に関してエンコーダ56を設ける。前記走査モータ36は走査制御部61により回転速度、回転方向等の駆動が制御される。
【0039】
前記エンコーダ56はロータ57と検出器58、回転カウント検出回路68(図5参照)から構成され、前記ロータ57は基準位置を示すインデックス(図示せず)が設けられたインクリメンタルエンコーダである。前記エンコーダ56は前記インデックスが示す基準位置からの出力をカウントすることで、基準位置からの角度を検出することができる。基準位置を示すインデックスは、回転するレーザ光線41の照射方向と前記ブーム5の中心線とが一致した時に、即ち前記レーザ光線41が前記ブーム5の中心線に一致した時、前記検出器58によって検出され、前記エンコーダ56の検出する角度が0となる様に設けられている。前記検出器58の回転位置検出結果は、前記演算処理部16に入力される。
【0040】
次に、反射光検出部62について説明する。
【0041】
前記孔開きミラー53の反射光軸上にコンデンサレンズ63、フォトダイオード等から成る受光器64を前記孔開きミラー53側から順次配設し、前記受光器64が前記反射ミラー25からの反射レーザ光線を受光する様にし、前記受光器64からの出力は反射光検出回路65に入力される。該反射光検出回路65は、受光検出回路66(図5参照)、レーザ光線41の受光信号を検出する為の電気的フィルタ(図示せず)、受光データ復調回路67(図5参照)を具備しており、前記受光器64からの受光信号の内変調が掛けられたレーザ光線を他の外来光から抽出して検出し、更に増幅等所要の信号処理をして前記演算処理部16に出力する。
【0042】
該演算処理部16では前記反射光検出回路65からの信号、前記検出器58からの信号に基づき前記反射ミラー25の方向を検出する。
【0043】
次に、図5に於いて、本建設機械制御システムの制御系統について説明する。
【0044】
前記反射光検出回路65は受光検出回路66、受光データ復調回路67を具備し、前記受光器64からの出力により、前記受光検出回路66は受光信号を検出すると共に増幅などの所要の信号処理を行い、検出信号を前記受光データ復調回路67に出力する。該受光データ復調回路67では受光検出信号からレーザ光線41に関する信号を分離抽出し、前記演算処理部16に入力する。
【0045】
該演算処理部16は入出力する信号の処理を行うデータ処理部69と、記憶部72を有する演算部71から構成され、前記記憶部72は前記施工データ20、演算プログラム73、図示しない入力部から入力される作業指令データ、初期データ等を記憶する。尚、前記記憶部72はハードディスク等別途設けられた外部記憶装置であってもよい。
【0046】
前記演算部71は前記回転レーザ装置23から入力された信号、施工データ20、演算プログラム73及びブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット回転角度検出エンコーダ14、2軸傾斜センサ15からのデータ、更に前記GPS装置18から入力される位置信号に基づきバケット回転角度検出エンコーダ14の掘削方向、バケット刃先7aの位置を演算する。演算結果は前記表示器11に出力される。又、走査制御部61への制御信号は前記演算部71からデータ処理を介して入力される。
【0047】
以下、図6〜図8により本実施の形態の作動について説明する。
【0048】
図6中、75は施工場所を示している。作業は斜面に対してバケット7が正対した状態で行われ、油圧ショベル1を移動しつつ作業が進行される。
【0049】
既知の点(X1 ,Y1 )に前記反射ミラー25が設けられた前記ポール24を立設する。
【0050】
前記記憶部72に前記反射ミラー25の位置(X1 ,Y1 ,Z1 )を入力する。又、前記演算部71は前記GPS装置18によって測定された位置データ(X2 ,Y2 ,Z2 )を取込む。該位置データを基に前記油圧ショベル1の本体の基準位置が求められる。基準位置は、例えば、前記回転レーザ装置23の位置とする。
【0051】
前記反射ミラー25の位置の座標と、前記GPS装置18の測量データから前記反射ミラー25と油圧ショベル1との距離、前記反射ミラー25に対する油圧ショベル1の方向、前記反射ミラー25の高さZ1 とGPS装置18によって測定された高さZ2 (前記回転レーザ装置23の高さ)との高低差が演算される。高さの差(レーザ光線41の照射方向の傾斜)が所定値以上の場合は、前記回転レーザ装置23から照射されるレーザ光線41の照射面の傾きを前記反射ミラー25に向ける様に傾ける。
【0052】
前記回転レーザ装置23によりレーザ光線41を回転照射して前記反射ミラー25を検出し、前記回転レーザ装置23により前記反射ミラー25の方向を検出する。
【0053】
この方向検出について図8により更に説明する。
【0054】
前記回転レーザ装置23を駆動し、レーザ光線41を回転照射する。前記傾斜設定部31を駆動し、回転照射面の傾斜を演算により求めた傾斜値に設定する。前記回転レーザ装置23が前記反射光検出部62により前記反射ミラー25からの反射光を受光すると前記演算処理部16は前記回転カウント検出回路68からの信号を読みとり、角度を検出する。
【0055】
前記した様に前記エンコーダ56の出力する0角度は、前記ブーム5の中心線と合致した方向である。従って、前記エンコーダ56の検出角は前記ブーム5の回動中心と前記反射ミラー25とを結ぶ線と前記ブーム5の中心線とが成す角度となる。
【0056】
前記反射ミラー25に対する前記油圧ショベル1の方位に、前記エンコーダ56が検出した角度を加算することで、前記ブーム5の絶対方位、即ちバケット7の掘削方向の絶対方位が求められる。
【0057】
次に、(X2 ,Y2 ,Z2 )地点での、前記バケット刃先7aの絶対位置(座標(X3 ,Y3 ,Z3 ))を求める。先ず、前記油圧ショベル1を基準とした、即ち前記ブーム5の回動中心を基準とした前記バケット刃先7aの位置を求める(図9参照)。
【0058】
前記ブーム角度検出エンコーダ12、アーム角度検出エンコーダ13、バケット回転角度検出エンコーダ14が検出する各角度データθ1 ,θ2 ,θ3 、及び前記ブーム5の回動中心の位置(機械高)、該ブーム5の長さ、アーム6の長さ、バケット7の回転中心からバケット刃先7a迄の距離に基づき前記油圧ショベル1の基準位置(例えば前記GPS装置18の位置)に対する前記バケット刃先7aの位置が演算される。
【0059】
本体基準位置に対する該バケット刃先7aの位置と前記GPS装置18で測定された本体基準位置(X2 ,Y2 ,Z2 )から前記バケット刃先7aの位置(X3 ,Y3 ,Z3 )が演算される。
【0060】
前記記憶部72から本体基準位置(X2 ,Y2 ,Z2 )での施工データが読出され、読出されたデータは前記バケット刃先7aの位置(X3 ,Y3 ,Z3 )と共に前記表示器11に表示される。表示方法は、数値で表示する或は地形と油圧ショベル1を重合してイメージ表示する等、オペレータが容易に認識できる様にする。
【0061】
オペレータは前記表示器11に表示された内容に基づき掘削作業の内容を容易に認識することができ、勘に頼ることなく、確実且つ正確に作業を進行できる。
【0062】
上記実施の形態では、方向検出装置として回転レーザ装置23を使用したが、方向検出装置としてジャイロを使用し、回転レーザ装置23を方向補正装置として使用してもよい。
【0063】
該回転レーザ装置23により、油圧ショベル1の方向(掘削方向)を検出し、この検出した方向に基づき前記ジャイロの設定を行う。その後は前記ジャイロにより継続的に前記油圧ショベル1の方向を検出し、検出した結果を基に掘削方向、前記バケット刃先7aの位置を演算して前記表示器11に施工データと共に前記バケット刃先7aの位置を表示する。
【0064】
その後定期的に、前記回転レーザ装置23を駆動し、前記反射ミラー25を検出して方向を演算し、演算した結果を基に前記ジャイロが検出する方向を補正する。従って、該ジャイロの累積誤差を解消することができる。又、該ジャイロと回転レーザ装置23とを併用することで、前記油圧ショベル1と反射ミラー25間に障害物が存在し、前記回転レーザ装置23が反射ミラー25からの反射光を受光できない様な状況であっても、作業を支障なく継続できる。
【0065】
尚、制御対象とする建設機械は、前記油圧ショベルに限らずブルドーザ等種々の建設機械に対応可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、建設機械の正確な施工方向が得られ、而も累積誤差を生じないので、施工方向の確認、補正の為に作業を中断する必要がなく、長時間に亘る連続作業が可能であり、作業能率が大幅に向上するという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】同前実施の形態の平面図である。
【図3】該実施の形態に使用される回転レーザ装置の立断面図である。
【図4】該回転レーザ装置の要部ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の要部ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に於ける施工説明図である。
【図7】同前実施の形態に於ける作業フローチャートである。
【図8】同前実施の形態に於ける作業の部分フローチャートである。
【図9】バケット刃先の位置を求める場合の説明図である。
【図10】従来例の側面図である。
【図11】該従来例のブロック図である。
【図12】他の従来例の側面図である。
【図13】他の従来例ブロック図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル
5 ブーム
6 アーム
7 バケット
7a バケット刃先
11 表示器
12 ブーム角度検出エンコーダ
13 アーム角度検出エンコーダ
14 バケット回転角検出エンコーダ
15 2軸傾斜センサ
16 演算処理部
18 GPS装置
19 ジャイロ
20 施工データ
23 回転レーザ装置
25 反射ミラー
72 記憶部
73 演算プログラム

Claims (5)

  1. 施工具の相対的位置を電気信号として検出する建設機械と、建設機械の位置を検出するGPS装置と、
    建設機械に設けられ鉛直方向に拡大されたレーザ光線を照射すると共にレーザ光線の照射により形成される照射面の傾斜角を変更可能であり、反射光から既知点の方向を検出する回転レーザ装置と、
    前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記施工具の相対的位置データに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部とを具備し
    該演算処理部は前記GPS装置からの位置データと前記既知点の位置から照射面の傾きを演算し、演算された傾きに基づき前記照射面の傾きを前記既知点に向ける様、回転レーザ装置を制御することを特徴とする建設機械制御システム。
  2. 施工具を有する建設機械と、建設機械の位置を検出するGPS装置と、
    建設機械に設けられ鉛直方向に拡大されたレーザ光線を照射すると共にレーザ光線の照射により形成される照射面の傾斜角を変更可能であり、反射光から既知点の方向を検出する回転レーザ装置と、
    建設機械基準位置に対する施工具の先端相対位置を検出する検出手段と、前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記検出手段の検出結果とに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部とを具備し
    該演算処理部は前記GPS装置からの位置データと前記既知点の位置から照射面の傾きを演算し、演算された傾きに基づき前記照射面の傾きを前記既知点に向ける様、回転レーザ装置を制御することを特徴とする建設機械制御システム。
  3. 施工具を有すると共に関節を有する作業腕と、各関節に設けられた相対変位検出器と、GPS装置とを具備する建設機械に於いて、
    建設機械に設けられ鉛直方向に拡大されたレーザ光線を照射すると共にレーザ光線の照射により形成される照射面の傾斜角を変更可能であり、反射光から既知点の方向を検出する回転レーザ装置と、
    前記相対変位検出器と、前記GPS装置からの位置データと、前記回転レーザ装置によって検出された方向データと、前記相対変位検出器の検出結果とに基づき施工具先端の位置を演算する演算処理部を具備し
    該演算処理部は前記GPS装置からの位置データと前記既知点の位置から照射面の傾きを演算し、演算された傾きに基づき前記照射面の傾きを前記既知点に向ける様、回転レーザ装置を制御することを特徴とする建設機械制御システム。
  4. 施工データを有する記憶部を更に有し、前記演算処理部は演算し求めた施工具先端の位置と施工データとを対比させる請求項1、請求項2、請求項3の内いずれか1つの建設機械制御システム。
  5. ジャイロを更に具備し、該ジャイロにより検出された方向に基づき施工位置が演算され、前記回転レーザ装置によって検出した結果に基づきジャイロの方向補正を行う請求項1、請求項2、請求項3の内いずれか1つの建設機械制御システム。
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