JP4519200B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の機器などに電力を供給するために床下や屋根上等に、例えば箱形状にて艤装される車両用制御装置に関するものである。
床下に箱形状にて艤装される機器については、例えば特許文献1、特許文献3に開示されている。また屋根上に箱形状にて艤装される機器については、例えば特許文献2に開示されている。
特開2001−258236号公報(図3) 特開平7−17396号公報(図3) 特開平5−199601号公報(図1、図2)
特許文献1の従来技術においては、筐体に収納される主要部品の配置は記載されているものの電気的に接続する信号線や電力線の配置関係についてはほとんど触れられていない。また、実際には、部品間を接続するための信号線や電力線が縦横無尽に引き通されていることが一般的である。従って、部品を筐体に取付ける、あるいは取外す作業が容易でないという問題があり、保守、点検が簡単ではないという問題がある。また信号線や電力線が張り巡らされていることから、半導体スイッチによる電磁ノイズ経路が複雑化するため、電磁適合性(EMC:electro-magnetic compatibility)対策部品の選定が難しくなるという問題がある。
これらを幾分改善したものとして、特許文献3があり、信号線と電力線を分離配置した車両用制御装置が開示されている。特許文献3では、車両の床下に吊足を介して上部筐体及び下部筐体が取付けられ、下部筐体には、制御装置の主要部品である内蔵機器ユニットが収納されている。下部筐体の一側面及び他側面にはそれぞれ点検カバーが開閉自在に設けられている。内蔵機器ユニットの一側面側には、これに接続された電力線が上部筐体に配線されている。また、内蔵機器ユニットの他側面側には、これに接続された信号線が上部筐体に配線されている。電力線と信号線は上部筐体内で分離されて配置されている。この特許文献3の車両用制御装置でも、内蔵機器ユニットを取付又は取外す時は、一側面側のみならず、他側面側からも作業をする必要であり、取付、取外し、保守、点検が簡単ではないという問題があり、特に緊急修理時に手間取る問題があった。また、電力線が一側面に配置され、信号線が他側面に配置されていることから、内蔵機器ユニットの取付又は取外しは作業性の悪い筐体底面から行うことになり、内蔵機器ユニットの取付又は取外しの作業は容易ではないとういう問題があった。
この発明は、上記問題点に鑑み、装置の組立及び取外し作業の簡素化や長年に渡って装置の性能を維持するための保守及び点検作業の合理化が図れる車両用制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる車両用制御装置は、それぞれ入出力電位の変動に寄与する一つの最小の部品のみからなる複数の機能モジュールと、前記機能モジュール接続された信号線及び電力線とを備え、前記機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする。
この発明に係る車両用制御装置によれば、それぞれ入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位であると共に入出力電位の変動に寄与しない部品を包含可能な複数の機能モジュールと、前記機能モジュールを接続する信号線及び電力線とを備え、前記機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたので、配線経路が簡素化されて、配線作業の簡素化が図られ、装置の組立及び取外し作業の簡素化と、長年に渡って装置の性能を維持するための保守及び点検作業の合理化が図られる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1を図1〜図8によって説明する。図1は実施の形態1による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。同図では同時に幾つかの機能モジュールへの分割も示している。まず図1の構成について説明する。図1に示すように、車両用制御装置本体2は、架線1(架線側と対地側)と入力端子群3を介して接続される。車両用制御装置本体2は、機能モジュール4A〜4Eを備えており、全ての機能モジュール4A〜4Eは、信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域5A〜5Eを備え、また機能モジュール4E以外の機能モジュール4A〜4Dは電力線用端子群が集約された第二のインターフェース6A〜6Dを備えている。なお、端子には、符号a,b,cを付けているものがある。
車両用制御装置本体2の外部にはリアクトル7が設置されており、このリアクトル7は端子群9を介して車両用制御装置本体2と接続される。また、車両用制御装置本体2の外部には変圧器(絶縁トランス)8が設置されており、この変圧器(絶縁トランス)8は、端子群10a,10bを介して車両用制御装置本体2と接続される。車両用制御装置本体2には出力端子群11が設けられている。車両用制御装置本体2の内部には信号線の束を収納する線束収納部(配線ダクト)12が配置されている。また、車両用制御装置本体2には、図示しないが車両用制御装置を上位で制御する制御器と情報を送受信するための制御入力端子群13が設けられている。
各機能モジュールの主たる機能について説明する。機能モジュール4Aは架線1(この場合は、直流電源)との電気的接続及び切り離しを行う機能を有する開閉回路である。機能モジュール4Bは直流電圧の充放電機能を有し、必要に応じて電磁ノイズを抑制できる機器(例えば、コア)を配置できるスペースを有している。機能モジュール4Cは直流電圧から交流電圧に変換する機能を有する。機能モジュール4Dは出力端子群11に接続される負荷との電気的接続及び切り離し機能を有し、必要に応じて電磁ノイズを抑制できる機器(例えば、コア)を配置できるスペースを有している。通常、負荷としては車両用照明器具、空調装置などがある。機能モジュール4Eは制御基板やリレー回路を構成要素にもって上位制御器から制御用入力端子群13を介して送られる信号に従い車両用制御装置全体を制御する制御回路である。この車両用制御装置は、例えば、補助電源装置として用いられる。
図2は図1の車両用制御装置の回路構成図である。機能モジュール4Aから4Eの機能定義に応じた分割例を併せて示す。各機能モジュール4の構成要件として主要な部品を説明する。機能モジュール4Aに関してはスイッチ14である。機能モジュール4Bは、充放電回路で、逆阻止形半導体スイッチ15、充電抵抗16、放電スイッチ17、放電抵抗18を有する。機能モジュール4Cは、インバータで、コンデンサ19、スイッチング回路20を有する。また機能モジュール4Dは接触器21で、負荷への供給電力を開閉する。なお、図2には、例えば電圧センサや電流センサなどは図示していない。
次に、機能モジュール4A〜4Dの特性について説明する。機能モジュール4A〜4Dは、それぞれ、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である。ここで、「入出力電位の変動に寄与する部品単位」とは、その作用により出力電位が入力電位と異なる状態となるような部品単位であり、「最小の部品単位」とは、このような部品単位のうち、更に分割して複数の「入出力電位の変動に寄与する部品単位」にすることができないような最小の部品単位を意味する。従って、本実施の形態の機能モジュール4A〜4Dは、それぞれ、入出力電位の変動に寄与する最小の部品を唯一つ含む。ただし、各機能モジュールは、入出力電位の変動に寄与しない部品は任意個数含むことができる。機能モジュールの4A〜4Dへの分割は、各機能モジュールがそれぞれ入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位となるようにしたものである。
例えば、機能モジュール4Aはスイッチ14を備えているが、このスイッチ14により入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位としての機能を有する。即ち、スイッチ14の入切により入力電位と出力電位が異なる状態となることから、機能モジュール4Aは入出力電位の変動に寄与する部品を含み、他に入出力電位の変動に寄与する部品を備えていないため、最小の部品単位である。
また、機能モジュール4Bは逆阻止形半導体スイッチ15、充電抵抗16、放電スイッチ17、放電抵抗18を備えるが、これらのうち、逆阻止形半導体スイッチ15及び充電抵抗16の組が入出力電位の変動に寄与する最小の部品としての機能を有する。これに対して、放電スイッチ17及び放電抵抗18の組は入出力電位の変動に寄与しない部品である。即ち、放電スイッチ17及び放電抵抗18の組からなる部品に対しては、入力側の2つの端子と出力側の2つの端子との間で電位差に変動がなく、入出力電位の変動に寄与しない。機能モジュール4Bは、逆阻止形半導体スイッチ15及び充電抵抗16の組からなる入出力電位の変動に寄与する最小の部品を備えるとともに、放電スイッチ17及び放電抵抗18の組からなる入出力電位の変動に寄与しない部品を備えている。従って、機能モジュール4Bは、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である。
また、機能モジュール4Cは、コンデンサ19、及びスイッチング回路20を備える。これらのうち、スイッチング回路20は、入出力電位の変動に寄与する最小の部品としての機能を有する。一方、コンデンサ19は入出力電位の変動に寄与しない。即ち、コンデンサ19は、入力側の2つの端子と出力側の2つの端子との間で電位差に変動がない。従って、機能モジュール4Cは、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である。
また、機能モジュール4Dは、接触器21を備え、負荷への供給電力の開閉により、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位として機能する。
後述するように、このように構成された機能モジュール4A〜4Dによれば、機能モジュール間で互いに非干渉であるため、例えば一つの機能を追加/削除する際に、その機能のみを独立して追加/削除でき、設計、製作に要する時間が短縮できる。また、問題が生じた場合でも、短時間で点検・交換でき、速やかに装置を復旧することができる。
前述のように、機能モジュール4Aから4Eの機能定義に応じて分割した場合、機能モジュール4Cには電磁ノイズを主に発生する機器、即ちインバータが集約され、機能モジュール4Bと機能モジュール4Dには、必要に応じてノイズフィルタ機能を持たせることができる。また、図1及び図2に示すように、各機能モジュール4を配置し、ある機能モジュール4の第二のインターフェース領域6と他の機能モジュール4の第二のインターフェース領域6が電力線によって接続されている場合に、相互の機能モジュール4を接続する電力線の本数又は組数(例えば、3相交流)は、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線以外の電力線について、直流について唯1本、又は多相交流について唯一組となるように機能モジュール4を設計することができる。つまり、機能モジュール4毎に、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力となるように、機能モジュール4を設計することができる。
これを図1について説明すると、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線、即ち、架線側の端子3b−端子6Aa、対地側の端子3a−端子6Bc、及び対地側の端子3a−端子6Caを除いて、電力線、即ち、機能モジュール4Bについては、入力側の端子9b−端子6Baと、出力側の端子6Bb−端子6Cb、機能モジュール4Cについては、入力側の端子6Bb−端子6Cbと、出力側の端子6Cc−端子10a、機能モジュール4Dについては、入力側の端子10b−端子6Daと、出力側の端子6Db−端子11のように、複数の機能モジュールついて、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力となる。
実施の形態1のように、複数の機能モジュールは、開閉回路の機能モジュール、充放電回路の機能モジュール、インバータの機能モジュール、及び、接触器の機能モジュールが、この順序で接続されることによって、機能モジュール4B,4C,4D毎に、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力となる。このようにすると、架線1から入力された電気は、車両用補助電源装置から出力されるまで、車両用補助電源装置内に並べられた機能モジュール間を一方向に流れることから、機能モジュール間の電力線の配線経路を短くすることができる。また、車両用制御装置のある機能に問題が生じた場合に、点検又は交換しなければならない機能モジュール4を限られたものに抑制でき、短時間で容易に点検又は交換ができ、すみやかに装置を復旧することができる。
また、主に電磁ノイズの発生源となるインバータを有する機能モジュール4Cは、機能モジュール4Bと、変圧器8を経由して機能モジュール4Dのみに接続され、他の機能モジュールに接続されないため、補助電源装置としてはノイズ発生源を一つに集約でき、電磁ノイズを効果的に抑制することができ、ノイズ発生箇所を容易に特定できるので、EMC対策を効果的に実施できる。そして、図1のように制御回路の機能モジュール4Eを接続すると、電磁ノイズを発生する機能モジュール4Cから遠ざけることができる。
このように、補助電源装置として用いられる車両用制御装置は、それぞれ入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である複数の機能モジュールとして、開閉回路を有する機能モジュール、充放電回路を有する機能モジュール、インバータを有する機能モジュール、及び、接触器を有する機能モジュールに分割されているので、機能モジュール間で互いに非干渉となり、保守、点検が機能別に分離でき、すみやかに実施できると共に、インバータを有する機能モジュールには電磁ノイズを主に発生する機器が集約され、ノイズ対策を容易に実施することができる。
図3は、機能モジュール4A〜4Dの別の構成例を回路構成図上で示した図であり、図4は、図3に相当する車両用制御装置のブロック図である。図3に示すように、回路構成自体は図2と同じであるが、機能モジュール4Bと機能モジュール4Cの構成が図2の場合とは異なっている。即ち、図3では、機能モジュール4Bは、逆阻止形半導体スイッチ15、及び充電抵抗16を備え、これらの組が入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位として機能するが、これら以外の部品を含んでいない。また、同図中、機能モジュール4Cは、放電スイッチ17、放電抵抗18、コンデンサ19、及びスイッチング回路20を備え、これらのうち、スイッチング回路20は入出力電位の変動に寄与する最小の部品としての機能を有する。一方、放電スイッチ17、放電抵抗18、及びコンデンサ19は、入出力電位の変動に寄与しない部品である。
機能モジュール4B,4Cの構成を図3のようにすると、図4に示すように、図1と比較して、端子数が減り、部品数及び作業工数が減少するという効果がある。具体的には、図4では、機能モジュール4Bの端子数が2つとなっているのに対して、図1では3つとなっている。
また、図4でも、相互の機能モジュール4を接続する電力線の本数又は組数は、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線以外の電力線について、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力とすることができる。例えば、機能モジュール4Bについては、入力側の端子9b−端子6Ba間の電力線が単一本数入力であり、出力側の端子6Bb−端子6Cb間の電力線が単一本数出力である。その他の機能モジュール4についても、図1の場合と同様にして説明することができる。
従って、図3、図4に示す構成でも、機能モジュール4A〜4D間の電力線の配線経路を短くすることができる。また、車両用制御装置のある機能に問題が生じた場合に、点検又は交換しなければならない機能モジュール又はモジュールを限られたものに抑制でき、短時間で容易に点検又は交換ができ、すみやかに装置を復旧することができる。また、図3、図4のように、各機能モジュール4に含まれる入出力電位の変動に寄与しない部品を調整することで、端子数を削減し、部品数及び作業工数が減少させることができる。
図5は、機能モジュール4A〜4D及び機能モジュールとは異なるモジュール4Yによるモジュール構成例を回路構成図上で示した図であり、図6は、図5に相当する車両用制御装置を示すブロック図である。図5に示すように、回路構成自体は図2、図3と同じであるが、機能モジュール4Cの構成が図3の場合とは異なり、更に、機能モジュールとは異なるモジュール4Yが設けられている。即ち、機能モジュール4Cはスイッチング回路20のみを有し、入出力電位の変動に寄与する最小の部品としての機能を有する。一方、モジュール4Yは、放電スイッチ17、放電抵抗18、及びコンデンサ19を有し、これらは入出力電位の変動に寄与しない部品である。本実施の形態でいう機能モジュールは、入出力する電力線が単一本数又は単一組数であり、かつ、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位であるので、モジュール4Yは機能モジュールとは異なるモジュールであり、入出力電位の変動に寄与しない部品のみからなるモジュールである。
図6に示すように、機能モジュール4A〜4Dの端子数は、それぞれ、図4と同様であるが、モジュール4Yが設けられていることから、モジュール数が増加することとなる。
なお、図6でも、機能モジュール4A〜4D及びモジュール4Yを相互に接続する電力線の本数又は組数は、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線以外の電力線について、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力となる。具体的には、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線、即ち、架線側の端子3b−端子6Aa、対地側の端子3a−端子6Yc、及び対地側の端子3a−端子6Caを除いて、電力線、即ち、機能モジュール4Bについては、入力側の端子9b−端子6Baと、出力側の端子6Bb−端子6Yb、モジュール4Yについては、入力側の端子6Bb−端子6Yaと、出力側の端子6Yb−端子6Cb、機能モジュール4Cについては、入力側の端子6Yb−端子6Cbと、出力側の端子6Cc−端子10a、機能モジュール4Dについては、入力側の端子10b−端子6Daと、出力側の端子6Db−端子11のように、機能モジュール4A〜4D及びモジュール4Yついて、単一本数入力又は単一組数入力であり、且つ単一本数出力又は単一組数出力となる。
従って、図5、図6に示す構成でも、機能モジュール4A〜4D、モジュール4Y間の電力線の配線経路を短くすることができる。また、車両用制御装置のある機能に問題が生じた場合に、点検又は交換しなければならない機能モジュール又はモジュールを限られたものに抑制でき、短時間で容易に点検又は交換ができ、すみやかに装置を復旧することができる。
図1〜図6では、車両用制御装置本体2は、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位であり、且つ入出力する電力線が単一本数又は単一組数である複数の機能モジュール4A〜4Dを備えて構成するようにし、加えて、入出力電位の変動に寄与しない部品は機能モジュール4A〜4Dに含ませるようにするか又は独立したモジュール4Yとして設けるようにした。入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位を複数含むものは本実施の形態の機能モジュールには相当しないが、これは、最小の部品単位である方が、多様な設計変更・メンテナンスに迅速に対応できるからである。つまり、機能モジュールを少なくとも入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位と規定することで、例えば一つの機能(即ち、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位)を追加/削除する際に、その機能のみを独立して追加/削除でき、設計、製作に要する時間が短縮できる。これに対して、入出力電位を変化させない部品についてはどの機能モジュールに包含させてもよく、あるいは単独で設ける構成でもよく、設計事項といえる。ただし、モジュールの総数を低減させる観点からは、入出力電位の変動に寄与しない部品単位を独立したモジュールとせず、機能モジュールに包含させる態様が望ましい。
以上、要点をまとめると、本実施の形態では、車両用制御装置本体2をそれぞれ独立した「機能」を有する複数の機能モジュールに分割するとともに、機能モジュール毎に、単一本数入力又は単一組数入力、且つ単一本数出又は単一組数出力とした(但し、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線は除く。)。ここで、各「機能」とは、入出力電位を変化させるような作用であり、従って、機能モジュールは入出力電位を変化させるような最小の部品単位としての機能を有する。このように、最小の独立な機能モジュールに分割することで、本実施の形態の効果を得ることが可能となる。
図7には1つの機能モジュール4の第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6を同一面に持つインターフェース面22を示す。なお、以下では、図1及び図2に示す構成を例に説明するが、図3〜図6の場合も同様である。第一のインターフェース領域5は信号線用端子群が集約されており、また第二のインターフェース領域6は電力線用端子群が集約されている。なお、第一のインターフェース領域5には信号線束51が配置され、これらはその機能モジュール4内の配線である。また、第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6とは図7に示すように点線部にて物理的に両領域が上下に分けられ、図7では下端部側に第一のインターフェース領域5を、上端部側に第二のインターフェース領域6を配置している。この上下関係が逆になっても良いが、全ての機能モジュール4(機能モジュール4E,4I,4Jを除く、4I,4Jは後述する)について上下関係は統一されなければならない。実施の形態1に適用される全ての機能モジュール(機能モジュール4Eを除く)は、図7に示すごとく、予め統一されたデザインルールに基づいて設計されることになる。
つまり、この実施の形態1の予め統一されたデザインルールは、信号線用端子と電力線用端子を有する各機能モジュールはそれぞれ、信号線用端子が集約された第一のインターフェース領域5と電力線用端子が集約された第二のインターフェース領域6とを分けた一方側のインターフェース面を有する。加えて、各機能モジュールにあるインターフェース面は、それぞれ、全ての機能モジュールに共通に第一のインターフェース領域5を一方端部側に配置し、第二のインターフェース領域6を他方端部側に配置することである。ここでは、これを配線のプレアレンジメント設計と呼ぶ。
各機能モジュールについて、第一のインターフェース領域5と、第二のインターフェース領域6とは、必ずしも同一面になる必要はない。例えば、機能モジュールの一つの側面に、第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6が共に存在しているが、どちらか一方の領域が凹んでいても、即ち、第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6とに段差あってもよく、要は、第一と第二のインターフェース領域を有するインターフェース面が、機能モジュールの一方側にある面であればよい。
また、複数の機能モジュールの間では、インターフェース面は必ずしも互いに同一面となる必要はない。しかし、各インターフェース領域の最適な配置は、各機能モジュールにある第一のインターフェース領域5のそれぞれが同一平面上にあり、各機能モジュールにある第二のインターフェース領域6のそれぞれが同一平面上にある場合である。この場合は、配線経路が最も簡素化されると共に、配線長の短縮、電力線の加工の簡素化により、低コスト及び軽量な電力線を用いることができる。
次に、機能モジュール4内部のインターフェースについて説明する。一例として、図1及び図2における機能モジュール4Cの内部インターフェースについて説明するが、他の機能モジュール等についても同様である。機能モジュール4Cは、コンデンサ19とスイッチング回路20とを有する。そこでこの機能モジュール4Cを、スイッチング回路20からなるスイッチング回路部(図示せず)と、コンデンサ19他を収納する収納部(図示せず)とに分割可能となるように、スイッチング回路部と収納部にそれぞれ第三のインターフェース領域を設ける。つまり、スイッチング回路部に設けられた第三のインターフェース(図示せず)と、収納部に設けられた第三のインターフェース(図示せず)とを介して、スイッチング回路部と収納部とを結合し又は分離する。このように、機能モジュール内部に第三のインターフェースを設け、機能モジュールをさらに細分化可能することで、仕様変更などに対して自由度の高いものとなる。例えば上記の例では、形状が異なる二つのスイッチング回路部に対しても、第三のインターフェースを介することで、共通の収納部と結合又は分離が可能である。また、収納部の中に収納するコンデンサ19の個数を変えることもできるので、スイッチング回路部と収納部の組み合せを設計仕様に基づき自由に且つ容易に実現することができる。なお、このような内部構成によれば、スイッチング回路20のみからなる機能モジュール4C(図5参照。入出力電位の変動に寄与しない部品を包含させない場合)を、上記機能モジュール4Cから得るのも容易である。
図8は実施の形態1の車両用制御装置の一例の断面図である。図8は、複数の機能モジュール4のインターフェース面22同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、第一のインターフェース領域5が共通に一方端部側(図では下端部側)に配置され、第二のインターフェース領域6が共通に他方端部側(図では上端部側)に配置された車両用制御装置における断面図である。この場合は、複数の機能モジュール4のインターフェース面22が同一面になる望ましい形態である。各機能モジュール4は、各機能モジュール4単位で取付、取外しができるように、機能モジュールのフレーム352に載置され、又は囲まれ、機能モジュールを収納する筐体25にボルト353で固定されている。
このボルト353のサイズ(ボルトの径)と電力線用端子用ボルト354のサイズ(ボルトの径)を同じにすることが、機能モジュール4の取付け、取外しには作業効率上望ましい。このようにすると、機能モジュール4の取付,取外し時に、電力線用端子用ボルト354とボルト353に対して一種類のサイズのレンチを準備すればよく、作業性が向上する。なお、同図中、信号線用端子用ボルト(コネクタ)355、機能モジュールの冷却用フィン356が示されている。また、車両用制御装置は吊足340により車体に固定される。
この実施の形態によれば、複数の機能モジュールはインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられる。なお、機能モジュール間には、大小の隙間があってもよい。予め統一されたデザインルールのインターフェース面22を持つ複数の機能モジュール4によって構成されることから、保守、点検単位が機能別に集約されることによって、保守,点検作業の合理化を図ることができる。つまり、電力線用端子と信号線用端子が集約されたインターフェース面が同じ方向を向くように、複数の機能モジュールを並べることで、機能モジュールに接続する電力線と信号線の取付や取外しは一方側、例えば、一側面からの作業となる。図8では点検カバー357を取除いて、点検カバー357側から作業することになる。また、機能モジュール4の車両用制御装置筐体への取付、取外しは、作業スペースが大きく、作業性のよい車両用制御装置筐体25の側面から実施でき、合理化される。図8では、電力線と信号線を一方側から取外し、機能モジュール4の車両用制御装置筐体からの取外しは他側面から実施できる。
また第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6とを例えば、上下に分けて配置することから、信号線と電力線との電磁干渉を効果的に抑制することができ、電磁ノイズ経路が容易に特定できる。つまりEMC対策の効果を安定的に得ることができる。更に電力線の本数を低減できるために組立、取外しや保守、点検に必要な作業工程を低減することができる。
また、機能モジュール4Eは図1から分かるように、第一のインターフェース領域5Eを持ち、第二のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する別個な機能モジュールである。その別個な機能モジュール4Eのインターフェース面の第一のインターフェース領域5Eは、他の機能モジュール4A−4Dのインターフェース面の第一のインターフェース領域5A−5Dが配置される側(この場合は、下端部側)に共通に配置される。機能モジュール4Eには、制御回路基盤、リレーなど、特にノイズで誤動作すると装置全体の健全な動作に支障をきたすものを集約する。これによって電力線とは極力分離することができ、またこの機能モジュール4Eに集中してノイズ対策を施すこともできる。
このようにして、機能モジュール4Eにおいても、他の機能モジュール4A−4Dと同様に、組立、取外しや保守,点検作業の合理化を図ることができ、また第一のインターフェース領域5Eを他の第一のインターフェース領域5A−5Dと同じ側に配置することにより、EMC対策の効果を安定的に得ることができる。
また図7に示すように複数の機能モジュール4の第二のインターフェース領域6を構成する電力線用端子に全て同じ形状の端子を用いれば、各機能モジュール4の第二のインターフェース領域6を相互に接続する電力線としてのケーブル径、もしくは導体ブスバーの幅や厚さを統一することができる。
なお、ここで信号線とは、半導体スイッチ素子の制御信号、100V程度以下の電源信号、リレー出力信号、センサの入力電源や出力信号を送受信するための配線及びその配線材などが該当する。電力線とは信号線に含まれない配線及びその配線材である。
図15は、従来の特許文献3に示される車両用制御装置の断面図である。車両130の床下には、上部筐体131が車体の吊足140に取付て固定され、これに下部筐体132が取付て固定されている。下部筐体132には、制御装置の主要部品である内蔵機器ユニット133が収納されている。下部筐体132の一側面には点検カバー134が開閉白自在に設けられている。下部筐体132の他側面には点検カバー135が開閉自在に設けられている。内蔵機器ユニット133の一側面側には,電力線用締付部材136があり、これに接続された電力線137が上部筐体131に配線されている。
内蔵機器ユニット133の他側面側には,機器の信号線用コネクタ138があり、これに接続された信号線139が上部筐体131に配線されている。電力線137と信号線139は上部筐体131内で分離されて配置されている。この特許文献3の車両用制御装置でも、内蔵機器ユニット133を取付又は取外す時は、一側面側のみならず、他側面側からも作業をする必要であり、取付、取外し、保守、点検が簡単ではないという問題があり、特に緊急修理時に手間取る問題があった。また、電力線137が一側面に配置され、信号線139が他側面に配置されていることから、内蔵機器ユニット133の取付又は取外しは作業性の悪い筐体底面から行うことになり、内蔵機器ユニット133の取付又は取外しの作業は容易ではないとういう問題があった。本実施の形態によれば、このような従来の技術の問題点が解消される。
実施の形態2.
図9は実施の形態2による車両用制御装置を示すブロック図である。特に、図1及び図2の構成に関して、機能モジュール4の追加について説明する。なお、各図において、図1及ぶ図2と同一符号は同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。以下同様とする。
ここで追加する機能モジュールの例として、車両に搭載される電池を充電する機能を有する機能モジュール4F(電池充電回路)と、架線1から入力される直流電圧を降圧して機能モジュール4Eに給電する機能を有する機能モジュール4G(非常用給電回路)と、機能モジュール4Fの出力電圧を入力して降圧して図示しない他の車両搭載機器に給電する機能を有する機能モジュール4H(直流降圧回路)を挙げる。なお、非常用給電回路としての機能モジュール4Gは、電池電圧が定格より低くなったときに機能する。機能モジュール4F,4G,4Hは、実施の形態1で説明した入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位としてのモジュールである。
機能モジュール4Fは機能モジュール4Dの出力である交流電圧を電池の充電に必要な直流電圧に変換できる交流/直流変換回路であれば、回路構成は問わない。また機能モジュール4Gは架線1から入力される高電圧な直流電圧を機能モジュール4Eが扱える適当な低電圧に降圧できる直流/直流変換回路であれば、回路構成は問わない。更に機能モジュール4Hは機能モジュール4Fの出力する直流電圧を異なる直流電圧に降圧できる直流/直流変換回路であれば、回路構成は問わない。なお、図9において、端子群23,24、第一のインターフェース領域5F,5G,5H、第二のインターフェース領域6F,6G,6Hが示されている。
このように機能モジュール4F,4G,4Hを追加した場合においても、実施の形態1の統一されたデザインルールを同じように適用することによって、他の機能モジュール4のインターフェース面22の構成を一切変更することなく、新たな機能を持つ機能モジュール4F,4G,4Hを簡単に追加することができる。つまり車両用制御装置の機能拡張する際に、構造設計を簡単化することができる。また、もともとの機能モジュール4の構成は変更されることがないことから、それらの機能モジュール4の信頼性はそのまま維持される。
機能モジュールは、入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位とすることで、機能モジュール間で、互いに機能的に分離(非干渉化)するように設計することによって、機器故障時のメンテナンスは、他の機能モジュールを点検又は交換することなく、問題が生じた機能モジュールのみ点検又は交換することで、装置の復旧をすみやかに実施できる。
車両用制御装置の筐体及び各機能モジュールの製作は、それぞれ機能的に分離しており、独立して実施することができるため、装置筐体及び各機能モジュールは並行して製作することができ、製作期間(lead time)を短縮することができる。また、装置筐体及び各機能モジュールの設計も同様に、それぞれ機能的に分離しており、独立して実施することができるため、ある機能モジュールの設計変更をする場合、他の機能モジュールの設計変更が伴わない。装置筐体及び各機能モジュールは並行して設計することができ、設計時間を短縮することができる。更に、装置筐体及び各機能モジュールの設計を独立して実施することができるため、設計の外注(outsourcing)を容易に実施することができる。
図10は車両用制御装置の設計,製作期間短縮を示す説明図である。従来では、機能モジュール1、機能モジュール2、機能モジュール3、筐体を直列的に設計,製作していたが、本実施の形態では、機能モジュール1、機能モジュール2、機能モジュール3、筐体を分離して並列的に設計、製作できるので、設計、製作期間を短縮できる。
実施の形態1の車両用補助電源装置は、機能的に分離された機能モジュールの組み合わせにより構成されることから、車両運用会社の要求に対応して機能モジュールの追加、削除、改善を行う場合、他の機能モジュールの設計変更を伴わない。そのため、車両用補助電源装置では、製品ごとに機能の組み合わせが様々であるが、車両用補助電源装置は、製品ごとに必要な機能に応じて機能モジュールの追加、削除、改善を容易に実施できるため、この要求の多様性に容易に対応でき、設計変更作業の合理化を図ることができる。更に、万一、ある部品が故障した場合や保守部品が製造中止となった場合においても、関係する機能モジュールだけを再設計して交換することができるので、車両運行に支障をきたすリスクを抑制することができる。
実施の形態3.
図11は実施の形態3による車両用制御装置を示すブロック図である。図9では全ての機能モジュール4Aから4Hが水平に横並びに配列されている。図11では機能モジュール4を2群に分け、上下2列(又は水平方向に2列)に配置している。
各機能モジュール4はそれぞれ、信号線用端子群が一方端部側に集約された第一のインターフェース領域5と、電力線用端子群が他方端部側に集約された第二のインターフェース領域6とを有する一つのインターフェース面22を有している。なお、機能モジュール4Eは信号線用端子群が一方端部側に集約された第一のインターフェース領域5のみを有するインターフェース面を有している。各列同士の各インターフェース面は共通に同じ方向を向いて配置されている。インターフェース面は各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置し、各列同士の各第二のインターフェース領域6を共通に各列間と反対側に配置する。各列間には信号線の線束収納部12を配置して、各第一のインターフェース領域5と接続した信号線を収納している。各列間と反対側には各第二のインターフェース領域6と接続した電力線を配置している。
このように、各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置すると、信号線は低電圧であるので、各列間の間隔を狭めることができる。なお、各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置したが、反対に各列同士の各第二のインターフェース領域6を共通に各列間側に配置することも可能である。
実施の形態3によれば、車両用制御装置本体2の各列が予め統一されたデザインルールのインターフェース面22を持つ複数の機能モジュール4によって構成されることから、保守、点検単位が機能別に集約されることに加え、一方側から保守、点検単位が確認できることによって、保守,点検作業の合理化を図ることができる。また各列の第一のインターフェース領域5と各列の第二のインターフェース領域6とを各列間とその反対側に分離配置することから、信号線と電力線との電磁干渉を効果的に抑制することができる。更に電力線の本数を低減できるために組立,取外しや保守,点検に必要な作業工程を低減することができる。
実施の形態4.
図12は実施の形態4による車両用制御装置を筐体を除いて示す外形斜視図である。特に形状が異なる機能モジュールの配列について更に具体的に説明する。図において、各機能モジュールはそれぞれ、信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域と電力線用端子群が集約された第二のインターフェース領域とを分離したインターフェース面22を有し、複数の機能モジュールを2群に分け、各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の各インターフェース面とその他方群の各インターフェース面を向かい合わせて配置し、各インターフェース面はそれぞれ、第一のインターフェース領域を共通に一方側(図では下端部側)に配置し、第二のインターフェース領域を共通に他方側(図では上端部側)に配置している。なお、機能モジュール4Eはインターフェース面に信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域のみを有し、その第一のインターフェース領域が一方側(図では下端部側)に配置されている。複数の機能モジュールを2群に分け、その一方群の各インターフェース面とその他方群の各インターフェース面を向かい合わせて配置させることにより、電力線や信号線の長さを短縮できる。
図12では、入力端子群3と出力端子群11は図に向かって右側に配置され、端子群9,10a,10bは左側に配置されて、それぞれ上側に配置されている。線束収納部12は下側に配置されている。第一のインターフェース領域が下端部側にある場合、信号線を吊るして固定する必要がなく、筐体の底面に設置された信号線を束ねる機能を有する配線ダクトへ容易に収納できるため、信号線を束ねて固定する方法を簡素化、低コスト化できる。信号線又は信号線束が多い場合に、車両の下側から覗くことにより、装置の組立て作業と保守、点検作業が容易になる。
さまざまな大きさの機能モジュール4が並べられた場合にも、インターフェース面22は平行である。図12では一方群の各インターフェース面と他方群の各インターフェース面において、横方向に配置される複数の機能モジュール4のインターフェース面22が互いに同一面になっているケースであって、最適な実施例である。但し、一部の機能モジュール4のインターフェース面22がずれている場合でも、インターフェース面22が互いに平行であれば、発明の実施の形態から外れることはない。
このように、各インターフェース領域の最適な配置としては、各機能モジュールにある第一のインターフェース領域のそれぞれが同一平面上にあり、各機能モジュールにある第二のインターフェース領域のそれぞれが同一平面上にある場合である。この場合、各インターフェース領域間を接続する信号線及び電力線を同一平面上に配置することができ、配線経路が最も簡素化されるとともに、配線長の短縮、電力線の加工の簡素化により、低コスト及び軽量な電力線を用いることができる。
図12から理解できるように、機能モジュール4の形状がどのように異なる場合においても、機能モジュール4を機械的に実装したり電気的に接続する作業者の基本的動線を左右方向とすることができ、作業自体の難易度を低くすることができると同時に作業工程を低減することができる。また作業が確実に行われたことを確認する作業も容易になる。例えば、信号線の束いわゆるハーネスの取付け作業者は目線を頻繁に上げ下げすることなく作業することができる。また電力線と信号線の電磁干渉を同じように効果的に抑制することができる。このように、機能モジュール4の形状が異なる場合でも効果は同じように得ることができる。
図12に示すように、複数の機能モジュール4のインターフェース面22を平行配置することによって、各機能モジュール4の第一のインターフェース領域に接続される信号線に共通な配線ダクト状の線束収納部12を設けることができる。これにより信号線束いわゆるハーネスの取付け状態は、作業ばらつきによる影響を受け難く、常に安定となることから、機能モジュール4の外部での信号線と電力線との電磁的分離を確実なものとし、耐ノイズ性を高めることができる。
図13は図12に示す機能モジュール4を箱形状に配置したものを装置筐体25によってカバーして実際の車両に艤装する装置を示す外形斜視図である。図13において、例えば点検用カバー26を開放すれば、点検が必要な機能モジュール4を見ることが可能である。
実施の形態5.
図14は実施の形態5による車両用制御装置を示すブロック図である。図1では装置本体から分離させたリアクトル7や変圧器8を、図14では、車両用制御装置本体2に収納させた構成を示している。このような場合においても、リアクトル7や変圧器8を構成する別個な各モジュール4I,4Jはそれぞれ、電力線用端子群が集約された第二のインターフェース領域6I,6Jを持ち第一のインターフェース領域を持たないインターフェース面を備え、各インターフェース面はそれぞれ、第二のインターフェース領域6I,6Jを他の機能モジュール4A−4Dの第二のインターフェース領域6A−6Dに合わせて、共通に一方側(図では上端部側)に配置する。このようにすれば、他の機能モジュール4A−4Dの構成や構造に影響を与えることなく装置を製作することができる。
このようにして、モジュール4I,4Jにおいても、他の機能モジュール4A−4Dと同様に、組立、取外しや保守、点検作業の合理化を図ることができ、また第二のインターフェース領域6I,6Jを他の第二のインターフェース領域6A−6Dと同じ側に共通に配置することにより、EMC対策の効果を安定的に得ることができる。
実施の形態6.
実施の形態6を図16〜図21によって説明する。図1〜図6は負荷として主に、車両用照明器具、空調装置を対象とした回路構成であるが、図16〜図21は負荷として主に、車両駆動用電動機を対象とした回路構成(VVVF)である。
まず、図16及び図17について説明する。図16は実施の形態6による車両用制御装置の一例を示すブロック図であり、図17は、図16の具体例を示す回路構成図である。なお、図16〜図21においては、図1〜図6と同一の構成要素には同一の符号を付している。図16において、車両用制御装置本体2は、架線1(架線側と対地側)と入力端子群3を介して接続される。4K,4L,4Mは機能モジュールであり、実施の形態1と同様に、それぞれ入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である。また、4Nは入出力電位の変動に寄与しない部品からなるモジュールである。4Eは実施の形態1と同様の機能モジュールである。全ての機能モジュール4K,4L,4M,4E及びモジュール4Nは、それぞれ信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域5K,5L,5M,5E,5Nを備え、また機能モジュール4E以外の機能モジュール4K,4L,4M及びモジュール4Nは、それぞれ電力線用端子群が集約された第二のインターフェース領域6K,6L,6M,6Nを備えている。
リアクトル7は、端子群9を介して車両用制御装置本体2と接続される。また、電動機31は、端子群10a,10bを介して車両用制御装置本体2と接続される。また、車両用制御装置本体2の内部には、信号線の束を収納する線束収納部(配線ダクト)12が配置されている。また、車両用制御装置本体2には、図示しないが車両用制御装置を上位で制御する制御器と情報を送受信するための制御入力端子群13が設けられている。
各機能モジュール及びモジュールの主たる機能について説明する。機能モジュール4Kは架線1(この場合は、直流電源)との電気的接続及び切り離しを行う機能を有する開閉回路である。機能モジュール4Lは電圧センサ,電流センサなどを構成要素にもって、車両用制御装置の電圧及び電流の動作状況を監視する機能と、各機能モジュール及びモジュール同士の接続を中継する機能を有する。モジュール4Nはスイッチング部と抵抗を構成要素にもって過電圧を抑制する機能を有する。機能モジュール4Mは直流電圧から交流電圧に変換する機能を有する。機能モジュール4Eは上位制御器から送られる信号に従い車両用制御装置全体を制御する制御回路である。
図17は図16の車両用制御装置の回路構成図を示す。また同時に機能モジュール4K,4L,4M,4E及びモジュール4Nの機能定義に応じた分割例を併せて示す。各機能モジュール又はモジュール4の構成要件として主要な部品を説明する。機能モジュール4Kに関してはスイッチ32、充電接触器33、充電抵抗34である。機能モジュール4Lに関しては監視回路で、架線電流を監視する電流センサ35、架線電圧を監視する電圧センサ36、正側と負側の電流差より漏れ電流の有無を検出する差電流センサ37、グランドスイッチ38、スイッチング回路39の直流電圧を監視する電圧センサ40、不要な電磁波を吸収するコア41である。機能モジュール4Mはインバータで、コンデンサ42、スイッチング回路39、放電抵抗43を有する。またモジュール4Nは、過電圧防止回路で、スイッチング部44、抵抗45、電圧センサ46を有する。図17では、電圧センサ46はモジュール4Nに配置したが、機能モジュール4Lに配置してもよい。なお、図17には、一部の部品、例えば一部の電圧センサや電流センサなどは図示していない。なお、車両によっては、開閉器回路を有する機能モジュール4Kを、車両用制御装置本体の外部に配置する形式(図22で詳述)のものもある。
監視回路の機能モジュール4Lは、架線1と、リアクトル7と、開閉回路の機能モジュール4Kと、過電圧防止回路のモジュール4Nと、インバータの機能モジュール4Mとを接続して接続の中継機能を果たすと共に、接続部において各種の監視機能を果たしている。このようして監視回路の機能モジュール4Lは、接続機能と各種の監視機能を兼ね備えた機能を果たすことができ、機能モジュールを合理化できる。本実施の形態の車両用制御装置においても、ある機能モジュール4に問題が生じた場合に、点検又は交換しなければならない機能モジュール及びモジュール4を常に少ない台数に抑制でき、短時間で容易に点検、交換ができ、すみやかに装置を復旧することができる。
図18は、機能モジュール4K,4L,4Mの別の構成例を回路構成図上で示した図である。図18に示すように、回路構成自体は図17と同じであるが、図17のモジュール4Nが存在せず、代わりに機能モジュール4Mの構成が図17の場合とは異なっている。即ち、機能モジュール4Mは、モジュール4Nに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品を含んでいる。図19は、図18に相当する車両用制御装置のブロック図である。図18及び図19のように機能モジュール4K,4L,4Mを構成すると、図16及び図17の場合と比較して、モジュール数が減り、部品数及び作業工数が減少するという効果がある。
図20は、機能モジュール4K,4L,4M及びモジュール4Nの別の構成例を回路構成図上で示した図である。図20に示すように、回路構成自体は図17と同じであるが、モジュール4Nと機能モジュール4Mの構成が、図17の場合と異なっている。即ち、図20では、機能モジュール4Mはスイッチング回路39のみを含み、モジュール4Nは、スイッチング部44、抵抗45、電圧センサ46に加えて、コンデンサ42、放電抵抗43を含んでいる。つまり、コンデンサ42及び放電抵抗43は、入出力電位の変動に寄与しない部品であるので、機能モジュール4Mに包含させるかわりに、モジュール4Nに包含させることもできる。図21は、図20に相当する車両用制御装置のブロック図である。図21に示すように、この場合は、図17と比較して、モジュール数及び端子数の増減はない。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、各機能モジュール及びモジュール4は第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6を同一面に持つインターフェース面22(図7)を有する。第一のインターフェース領域5は信号線用端子群が集約されており、また第二のインターフェース領域6は電力線用端子群が集約されている。実施の形態1に適用される全ての機能モジュール及びモジュール(機能モジュール4Eを除く)は、図7に示すごとく、予め統一されたデザインルールに基づいて設計されることになる。
つまり、実施の形態1と同様に、予め統一されたデザインルールによって、信号線用端子と電力線用端子を有する各機能モジュール及びモジュールはそれぞれ、信号線用端子が集約された第一のインターフェース領域5と電力線用端子が集約された第二のインターフェース領域6とを分けた一方側のインターフェース面を有し、各インターフェース面はそれぞれ、第一のインターフェース領域5を共通に一方端部側に配置し、第二のインターフェース領域6を共通に他方端部側に配置することである。
本実施の形態によれば、複数の機能モジュール及びモジュールはインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、予め統一されたデザインルールのインターフェース面22を持つ複数の機能モジュール及びモジュール4によって構成されることから、保守、点検単位が機能別に集約されることによって、保守、点検作業の合理化を図ることができる。また、信号線と電力線との電磁干渉を効果的に抑制することができる。更に電力線の本数を低減できるために組立、取外しや保守、点検に必要な作業工程を低減することができる。
また、機能モジュール4Eは、第一のインターフェース領域5Eを持ち、第二のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する別個な機能モジュールである。その別個な機能モジュール4Eのインターフェース面の第一のインターフェース領域5Eは、他の機能モジュール4K,4L,4M及びモジュール4Nのインターフェース面の第一のインターフェース領域5K,5L,5M,5Nが配置される側に共通に配置される。これにより、EMC対策の効果を安定的に得ることができる。
なお、同様に、電力線用端子群が集約された第二のインターフェース領域6を持ち、第一のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する別個な機能モジュール又はモジュール4が存在する場合には、そのインターフェース面の第二のインターフェース領域6を他の機能モジュール及びモジュールの第二のインターフェース領域6に合わせて、共通に同じ側に配置する。これにより、EMC対策の効果を安定的に得ることができる。
なお、図8に示すように、各機能モジュール及びモジュール4は、各機能モジュール又はモジュール4単位で取付、取外しができるように、フレーム352に載置され、又は囲まれ、機能モジュール又はモジュールを収納する筐体25にボルト353で固定されている。このボルト353のサイズ(ボルトの径)と電力線用端子用ボルト354のサイズ(ボルトの径)を同じにすることが、機能モジュール又はモジュール4の取付け、取外しには作業効率上望ましい。このようにすると、機能モジュール4又はモジュールの取付、取外し時に、電力線用端子用ボルト354とボルト353に対して一種類のサイズのレンチを準備すればよく、作業性が向上する。
実施の形態7.
図22は実施の形態7による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。なお、各図において、同一符号は同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。以下同様とする。図16では車両用制御装置筐体に収納された開閉回路の機能モジュール4Kを、図22では、装置本体から分離させた構成を示している。図22では、開閉回路52は装置本体の外部に設置されており、開閉回路52は機能モジュール4Kと同様の開閉回路である。また、信号線253は機能モジュール4Eに接続され、端子群254が示されている。
実施の形態7の場合、監視回路の機能モジュール4Lは、架線1と、リアクトル7と、開閉回路52と、過電圧防止回路のモジュール4Nと、インバータの機能モジュール4Mとを接続して接続の中継機能を果たすと共に、接続部において各種の監視機能を果たしている。このようして監視回路の機能モジュール4Lは、接続機能と各種の監視機能を兼ね備えた機能を果たすことができ、機能モジュールを合理化できる。
この実施の形態に示すように、車両用制御装置は、機能的に非干渉化された機能モジュールの組み合わせにより構成されることから、機能モジュールの追加、削除、改善を行う場合、他の機能モジュール等の設計変更を伴わないため、他の機能モジュール4L,4M,4E及びモジュール4Nの構成や構造に影響を与えることなく、装置本体に対して開閉回路の追加、削除、改善を行うことができる。
機能モジュールは、機能モジュール間で、互いに機能的に分離(非干渉化)するように設計することによって、機器故障時のメンテナンスは、他の機能モジュール等を点検又は交換することなく、問題が生じた機能モジュールのみ点検又は交換することで、装置の復旧をすみやかに実施できる。
車両用制御装置の筐体及び各機能モジュールの製作は、それぞれ機能的に分離しており、独立して実施することができるため、装置筐体及び各機能モジュール等は並行して製作することができ、製作期間(lead time)を短縮することができる。また、装置筐体及び各機能モジュール等の設計も同様に、それぞれ機能的に分離しており、独立して実施することができるため、ある機能モジュールの設計変更をする場合、他の機能モジュール等の設計変更が伴わない。装置筐体及び各機能モジュール等は並行して設計することができ、設計時間を短縮することができる。更に、装置筐体及び各機能モジュール等の設計を独立して実施することができるため、設計の外注(outsourcing)を容易に実施することができる(図10を参照)。
実施の形態8.
図23は本実施の形態による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。特に機能モジュール4及びモジュールの変更と追加について説明する。ここでは機能モジュール4Nを変更する場合で、スイッチング素子によりブレーキ抵抗で消費させるエネルギーを制御し、スイッチング回路39の過電圧を抑制する機能を有する機能モジュール4P(過電圧防止回路)を挙げる。また、追加する機能モジュールとして、車両側回路と制御用回路とを切り離す開閉機能を有する機能モジュール4Q(CCOS=control circuit cut out switch)と、列車情報を管理し、車両上の各機器に指令する機能を有する機能モジュール4R(列車情報管理システム)を挙げる。なお、図23においては、ブレーキ抵抗50、その接続端子群251が示されている。
図23では、図16の過電圧防止回路のモジュール4Nの変更として、機能モジュール4Mの図面に向かって右側に過電圧防止回路の機能モジュール4Pを配置する例を挙げている。過電圧を放電する回路であれば、回路構成は問わないが、図23の場合はブレーキ抵抗50である。また機能モジュール4Qは車両側回路と制御用回路とを切り離す回路であれば、回路構成は問わない。
本実施の形態の場合、監視回路の機能モジュール4Lは、架線1と、リアクトル7と、開閉回路の機能モジュール4Kと、インバータの機能モジュール4Mと、過電圧防止回路の機能モジュール4Pとを接続して接続の中継機能を果たすと共に、接続部において各種の監視機能を果たしている。このようして監視回路の機能モジュール4Lは、接続機能と各種の監視機能を兼ね備えた機能を果たすことができ、機能モジュールを合理化できる。
このように、配置変更の機能モジュール4P、追加の機能モジュール4Q、4Rを用いた場合においても、各機能モジュールの非干渉化と、基礎技術の統一されたデザインルールを同じように適用することによって、他の機能モジュール4の構成を一切変更することなく、変更の機能モジュール4P、追加の機能モジュール4Q、4Rを用いことができる。つまり車両用制御装置の機能拡張する際に、構造設計を簡単化することができる。また、もともとの機能モジュール4の構成は変更されることがないことから、それらの機能モジュール4の信頼性はそのまま維持される。
実施の形態6〜8に示すように、各機能モジュールを入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位として機能別に定義して分割することによって、車両運用会社の要求される機能単位ごとに、機能モジュールが分割されることになり、それらの機能モジュールを組み合わせることで、車両運用会社の機能要求に容易に対応できる。図24は、機能モジュールの追加、変更を説明する図である。例えば、図16に示す実施の形態6に、更に容量を増加するために、機能モジュール4Maを追加する場合がある。この場合、中継機能を持つ機能モジュール4Lがあり、機能モジュール4Maが他の機能モジュールと機能的に分けられていることから、他の機能モジュールの設計変更を伴わずに、追加される機能モジュール4Maを機能モジュール4Lに接続することのみで、この要求に容易に対応できる。
また、中継機能を持つ機能モジュールとして、実施の形態6〜8では、監視回路を有する機能モジュール4Lを用いたが、監視回路の機能モジュールとは別に、中継機能を持った機能モジュールを設けても良い。
また、車両運用会社の機能要求に応じて、モジュール4Nと機能モジュール4Pのいずれかを車両用制御装置の筐体25内に配置する必要がある(図16と図23)。この場合も、中継機能を持つ機能モジュール4Lがあり、モジュール4N及び機能モジュール4Pはそれぞれ、他の機能モジュールと機能的に分けられていることから、他の機能モジュールの設計変更を伴わずに、車両運用会社の機能要求に応じて必要とされるモジュール4Nあるいは機能モジュール4Pのいずれかを機能モジュール4Lに接続することのみで、この要求に容易に対応できる。
更に、機能モジュール4Kは車両用制御装置の筐体25内に配置される場合(図16)と、車両用制御装置の筐体25の外部に配置される場合(図22)がある。機能モジュール4Kを前述のように定義することで、他の機能モジュール等と機能的に分けられていることから、他の機能モジュール等の設計変更を伴わずに機能モジュール4Kを車両用制御装置の筐体25の内部あるいは外部に容易に配置できる。
つまり、次のようにすることにより、機能モジュールの追加、削除、変更が容易にできる。
(1)客先の機能要求単位ごとに機能モジュールを定義して分割する。
(2)各機能モジュールを他の機能モジュールと機能的に分ける。
(3)中継機能を担う機能モジュールを存在させる。(必要な機能モジュールを機能モジュール4Lに接続することで、客先要求に柔軟に対応できる。)
実施の形態9.
図25は実施の形態9による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。図16では全ての機能モジュールが水平に横並びに配列されているが、図25では機能モジュール4を2群に分け、上下2列(又は水平方向に2列)に配置している。また、複数の機能モジュールで構成される各群は、同一である。
各機能モジュール4はそれぞれ、信号線用端子群が一方端部側に集約された第一のインターフェース領域5と、電力線用端子群が他方端部側に集約された第二のインターフェース領域6とを有する一つのインターフェース面を有している。なお、機能モジュール4Eは信号線用端子群が一方端部側に集約された第一のインターフェース領域5のみを有するインターフェース面を有している。各列同士の各インターフェース面は共通に同じ方向を向いて配置されている。インターフェース面は各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置し、各列同士の各第二のインターフェース領域6を共通に各列間と反対側に配置する。各列間には信号線の線束収納部12を配置して、各第一のインターフェース領域5と接続した信号線を収納している。各列間と反対側には各第二のインターフェース領域6と接続した電力線を配置している。
このように、各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置すると、信号線は低電圧であるので、各列間の間隔を狭めることができる。なお、各列同士の各第一のインターフェース領域5を共通に各列間側に配置したが、反対に各列同士の各第二のインターフェース領域6を共通に各列間側に配置することも可能である。
本実施の形態によれば、車両用制御装置本体2の各列が予め統一されたデザインルールのインターフェース面22を持つ複数の機能モジュール4によって構成されることから、保守、点検単位が機能別に集約されることに加え、一方側から保守、点検単位が確認できることによって、保守、点検作業の合理化を図ることができる。また各列の第一のインターフェース領域5と各列の第二のインターフェース領域6とを各列間とその反対側に分離配置することから、信号線と電力線との電磁干渉を効果的に抑制することができる。更に電力線の本数を低減できるために組立、取外しや保守、点検に必要な作業工程を低減することができる。
実施の形態10.
図26は実施の形態10による車両用制御装置を筐体を除いて示す外形斜視図である。特に形状が異なる機能モジュールの配列について更に具体的に説明する。図において、各機能モジュールはそれぞれ、信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域5と電力線用端子群が集約された第二のインターフェース領域6とを分離したインターフェース面22を有し、複数の機能モジュールを2群に分け、各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の各インターフェース面とその他方群の各インターフェース面を向かい合わせて配置し、各インターフェース面はそれぞれ、第一のインターフェース領域5を共通に一方端部側(図では下端部側)に配置し、第二のインターフェース領域6を共通に他方端部側(図では上端部側)に配置している。なお、機能モジュール4Eはインターフェース面22に信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域のみを有し、その第一のインターフェース領域が一方端部側(図では下端部側)に配置されている。複数の機能モジュールを2群に分け、その一方群の各インターフェース面とその他方群の各インターフェース面を向かい合わせて配置させることにより、電力線や信号線の長さを短縮できる。
図26では、入力端子群3は図に向かって左側に配置され、端子群9,10a,10b,251は右側に配置されて、それぞれ上側に配置されている。線束収納部12は下側に配置されている。第一のインターフェース領域5が下端部側にある場合、信号線を吊るして固定する必要がなく、筐体の底面に設置された信号線を束ねる機能を有する配線ダクトへ容易に収納できるため、信号線を束ねて固定する方法を簡素化、低コストできる。信号線又は信号線束が多い場合に、車両の下側から覗くことにより、装置の組立て作業と保守、点検作業が容易になる。
さまざまな大きさの機能モジュール4が並べられた場合にも、インターフェース面22は平行である。図26では一方群の各インターフェース面と他方群の各インターフェース面において、横方向に配置される複数の機能モジュール4のインターフェース面22が互いに同一面になっているケースであって、最適な実施例である。但し、一部の機能モジュール4のインターフェース面22がずれている場合でも、インターフェース面22が互いに平行であれば、発明の実施の形態から外れることはない。
このように、各インターフェース領域の最適な配置としては、各機能モジュールにある第一のインターフェース領域5のそれぞれが同一平面上にあり、各機能モジュールにある第二のインターフェース領域6のそれぞれが同一平面上にある場合である。この場合、各インターフェース領域間を接続する信号線及び電力線を同一平面上に配置することができ、配線経路が最も簡素化されるとともに、配線長の短縮、電力線の加工の簡素化により、低コスト及び軽量な電力線を用いることができる。
図26から理解できるように、機能モジュール4の形状がどのように異なる場合においても、機能モジュール4を機械的に実装したり電気的に接続する作業者の基本的動線を左右方向とすることができ、作業自体の難易度を低くすることができると同時に作業工程を低減することができる。また作業が確実に行われたことを確認する作業も容易になる。例えば、信号線の束いわゆるハーネスの取付け作業者は目線を頻繁に上げ下げすることなく作業することができる。また電力線と信号線の電磁干渉を同じように効果的に抑制することができる。このように、機能モジュール4の形状が異なる場合でも効果は同じように得ることができる。
図26に示すように、複数の機能モジュール4のインターフェース面22を平行配置することによって、各機能モジュール4の第一のインターフェース領域5に接続される信号線に共通な配線ダクト状の線束収納部12を設けることができる。これにより信号線束いわゆるハーネスの取付け状態は、作業ばらつきによる影響を受け難く、常に安定となることから、機能モジュール4の外部での信号線と電力線との電磁的分離を確実なものとし、耐ノイズ性を高めることができる。
図27は図26に示す機能モジュール4を箱形状に配置したものを装置筐体25によってカバーして実際の車両に艤装する装置を示す外形斜視図である。図27に示すように、点検用カバー26を開放すれば、点検が必要な機能モジュール4を見ることが可能である。
実施の形態11.
図28は実施の形態11による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。図において、複数の機能モジュールで構成される同一の群が二つ、中央を対称にして水平に横並びに配列されている。各機能モジュール4はそれぞれ、信号線用端子群が一方端部側に集約された第一のインターフェース領域5と、電力線用端子群が他方端部側に集約された第二のインターフェース領域6とを分離した一つインターフェース面を有している。各群の各機能モジュール4は、それぞれインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、第一のインターフェース領域5を共通に一方端部側(この場合は、下端部側)に配置し、第二のインターフェース領域6を共通に他方端部側(この場合は、上端部側)に配置する。機能モジュール4Eは、図16と同様に、第一のインターフェース領域5Eを持ち、第二のインターフェース領域を持たないので、機能モジュール4Eの第一のインターフェース領域5Eは、他の機能モジュールの第一のインターフェース領域5が配置される側に共通に配置される。
このようにして実施の形態6と同様に、機能モジュール4を機械的に実装したり電気的に接続する作業者の基本的動線を左右方向とすることができ、作業自体の難易度を低くすることができると同時に作業工程を低減することができる。また作業が確実に行われたことを確認する作業も容易になる。更に電力線と信号線の電磁干渉を同じように効果的に抑制することができる。
上述した実施の形態6〜10によれば、耐ノイズ性能が高く、安定した車両用制御装置を得ることができる。組立作業の難易度を低くすることができると同時に作業工程を低減することができる。これらの効果が、装置の筐体構造に依存し難いものにできる。また、車両搭載機器は10年以上の長期に渡り機能を維持していく必要があるが、その際に必要な保守、点検作業を効率的に実施することができる。更に、万一、ある部品が故障した場合や保守部品が製造中止となった場合においても、関係する機能モジュールだけを再設計して交換することができるので、車両運行に支障をきたすリスクを抑制することができる。
実施の形態12.
本実施の形態を図29及び図30によって説明する。図29は本実施の形態による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。また、図30は、図29の車両用制御装置の回路構成図である。図29及び図30は、負荷として車両駆動用電動機を対象としたコンバータ−インバータを備えた回路構成である。
図29に示すように、車両用制御装置本体2は、変圧器53及び入力端子群3を介して架線1(架線側と対地側)に接続されている。即ち、架線1から供給された交流電力は変圧器53を介して入力端子群3から車両用制御装置本体2に入力される。車両用制御装置本体2は、それぞれ入出力電位の変動に寄与する最小の部品単位である機能モジュール4R,4S,4X,4Eと、それぞれ入出力電位の変動に寄与しない部品からなるモジュール4T,4U,4V,4Wとを備えている。全ての機能モジュール4R,4S,4X,4Eは、信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域5R,5S,5Xを備え、また機能モジュール4E以外の機能モジュール4R,4S,4Xは電力線用端子群が集約された第二のインターフェース6R,6S,6Xを備えている。また、全てのモジュール4T,4U,4V,4Wは、信号線用端子群が集約された第一のインターフェース領域5T,5U,5V,5Wを備えると共に電力線用端子群が集約された第二のインターフェース6T,6U,6V,6Wを備えている。車両用制御装置本体2には出力端子群67が設けられている。
車両用制御装置本体2の内部には信号線の束を収納する線束収納部(配線ダクト)12が配置されている。また、車両用制御装置本体2には、図示しないが車両用制御装置を上位で制御する制御器と情報を送受信するための制御入力端子群13が設けられている。
図30では、機能モジュール4R,4S,4X,4E,及びモジュール4T,4U,4V,4Wの機能定義に応じた分割例を示し、構成要件として主要な部品を説明する。機能モジュール4Rはスイッチ54を有し、架線1との電気的接続及び切り離しを行う機能を有する開閉回路である。
機能モジュール4Sはスイッチング回路55を有し、コンバータとして機能する。このコンバータは、架線1から供給される交流電力を最大電位端子、中間電位端子、及び最小電位端子の三つの出力端子を介して直流電力として出力する。
モジュール4Tは、互いに直列に接続されたコンデンサ56,57からなり、スイッチング回路55に並列に接続されている。コンデンサ56はコンバータの最大電位端子と中間電位端子との間に接続され、コンデンサ57はコンバータの中間電位端子と最小電位端子との間に接続されている。
モジュール4Uは、互いに直列に接続された抵抗58,59からなり、コンデンサ56,57からなる回路に並列に接続されている。抵抗58はコンバータの最大電位端子と中間電位端子との間に接続され、抵抗59はコンバータの中間電位端子と最小電位端子との間に接続されている。
モジュール4Vは、互いに直列に接続された電圧センサ60,61からなり、抵抗58,59からなる回路に並列に接続されている。電圧センサ60はコンバータの最大電位端子と中間電位端子との間に接続され、電圧センサ61はコンバータの中間電位端子と最小電位端子との間に接続されている。
モジュール4Wは、抵抗62及びスイッチ63と抵抗64及びスイッチ65とからなる。抵抗62、スイッチ63、抵抗64、スイッチ65は直列に接続され、これらは電圧センサ60,61からなる回路に並列に接続されている。抵抗62及びスイッチ63は、コンバータの最大電位端子と中間電位端子との間に接続され、抵抗64及びスイッチ65はコンバータの中間電位端子と最小電位端子との間に接続されている。
機能モジュール4Xはスイッチング回路66を有し、インバータとして機能する。コンバータの最大電位端子、中間電位端子、及び最小電位端子から出力された直流電力は、モジュール4T,4U,4V,4Wを介して、インバータに入力されている。インバータから出力される交流電力は出力端子群67を介して負荷に供給される。
機能モジュール4Eは制御基板やリレー回路を構成要素にもって上位制御器から制御用入力端子群13を介して送られる信号に従い車両用制御装置全体を制御する制御回路である。
図31は、図30における機能モジュール4R,4S,4X、及びモジュール4T,4U,4V,4Wの配置関係を示すブロック図である。なお、機能モジュール4Eなど他の構成要素については図示を省略している。
実施の形態1で説明したように、入出力電位の変動に寄与しない部品はモジュールとして独立して設けてもよいし、機能モジュールに包含させてもよい。つまり、車両用制御装置の構成の際には、このような自由度が設計事項として存在する。そこで、図29〜図31の変形例として、他のコンバータ−インバータの組合せ例について説明する。
図32は、コンバータ−インバータの組合せ例1を示すブロック図であり、図36は、図32に相当する回路構成図である。図36に示すように、回路構成自体は図30と同じであるが、図30のモジュール4Tが存在せず、代わりに機能モジュール4Sの構成が図30の場合とは異なっている。即ち、機能モジュール4Sは、モジュール4Tに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品であるコンデンサ56,57を含んでいる。また、図32では、モジュール4Tが機能モジュール4Sに含まれていることを模式的に示している。なお、図32に示す組合せ例に限らず、モジュール4Tを例えばモジュール4W又は機能モジュール4Xに含めてもよいし、あるいは、機能モジュール4S,モジュール4W,及び機能モジュールXのすべてに含めるなど、種々の組合せが可能である。
図33は、コンバータ−インバータの組合せ例2を示すブロック図であり、図37は、図33に相当する回路構成図である。図37に示すように、回路構成自体は図30と同じであるが、図30のモジュール4T,4Wが存在せず、代わりに機能モジュール4S、機能モジュール4Xの構成が図30の場合とは異なっている。即ち、機能モジュール4Sは、モジュール4Tに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品であるコンデンサ56,57を含んでおり、また、機能モジュール4Xは、モジュール4Wに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品である抵抗62及びスイッチ63と抵抗64及びスイッチ65を含んでいる。また、図33では、モジュール4Tが機能モジュール4Sに含まれ、モジュール4Wが機能モジュール4Xに含まれていることを模式的に示している。
図34は、コンバータ−インバータの組合せ例を示すブロック図であり、図38は、図34に相当する回路構成図である。図38に示すように、回路構成自体は図30と同じであるが、図30のモジュール4U,4V,4Wが存在せず、代わりにモジュール4T,機能モジュール4Xの構成が図30の場合とは異なっている。即ち、モジュール4Tは、モジュール4Uに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品である抵抗58,59と、モジュール4Vに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品である電圧センサ60,61とを含んでいる。また、機能モジュール4Xは、モジュール4Wに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品である抵抗62及びスイッチ63と抵抗64及びスイッチ65を含んでいる。また、図34では、モジュール4U,4Vがモジュール4Tに含まれ、モジュール4Wが機能モジュール4Xに含まれていることを模式的に示している。
図35は、コンバータ−インバータの組合せ例を示すブロック図であり、図39は、図35に相当する回路構成図である。図39に示すように、回路構成自体は図30と同じであるが、図30のモジュール4T,4Vが存在せず、代わりに機能モジュール4S,モジュール4Wの構成が図30の場合とは異なっている。即ち、機能モジュール4Sは、モジュール4Tに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品であるコンデンサ56,57を含み、また、モジュール4Wは、モジュール4Vに含まれていた入出力電位の変動に寄与しない部品である電圧センサ60,61を含んでいる。また、図35では、モジュール4Tが機能モジュール4Sに含まれ、モジュール4Vがモジュール4Wに含まれていることを模式的に示している。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、各機能モジュール及びモジュール4は第一のインターフェース領域5と第二のインターフェース領域6を同一面に持つインターフェース面22(図7)を有する。第一のインターフェース領域5は信号線用端子群が集約されており、また第二のインターフェース領域6は電力線用端子群が集約されている。実施の形態1に適用される全ての機能モジュール及びモジュール(機能モジュール4Eを除く)は、図7に示すごとく、予め統一されたデザインルールに基づいて設計されることになる。
つまり、実施の形態1と同様に、予め統一されたデザインルールによって、信号線用端子と電力線用端子を有する各機能モジュール及びモジュールはそれぞれ、信号線用端子が集約された第一のインターフェース領域5と電力線用端子が集約された第二のインターフェース領域6とを分けた一方側のインターフェース面を有し、各インターフェース面はそれぞれ、第一のインターフェース領域5を共通に一方端部側に配置し、第二のインターフェース領域6を共通に他方端部側に配置することである。
本実施の形態によれば、複数の機能モジュール及びモジュールはインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、予め統一されたデザインルールのインターフェース面22を持つ複数の機能モジュール及びモジュール4によって構成されることから、保守、点検単位が機能別に集約されることによって、保守、点検作業の合理化を図ることができる。また、信号線と電力線との電磁干渉を効果的に抑制することができる。更に電力線の本数を低減できるために組立、取外しや保守、点検に必要な作業工程を低減することができる。
また、機能モジュール4Eは、第一のインターフェース領域5Eを持ち、第二のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する別個な機能モジュールである。その別個な機能モジュール4Eのインターフェース面の第一のインターフェース領域5Eは、他の機能モジュール4R,4S,4X及びモジュール4T,4U,4V,4Wのインターフェース面の第一のインターフェース領域5が配置される側に共通に配置される。これにより、EMC対策の効果を安定的に得ることができる。
本発明は、車両の機器などに電力を供給するために床下や屋根上等に例えば箱形状にて艤装される車両用制御装置として有用である。
図1は、この発明の実施の形態1による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図2は、図1の具体例を示す回路構成図である。 図3は、機能モジュール4A〜4Dの別の構成例を回路構成図上で示した図である。 図4は、図3に相当する車両用制御装置のブロック図である。 図5は、機能モジュール4A〜4D及び機能モジュールとは異なるモジュール4Yによるモジュール構成例を回路構成図上で示した図である。 図6は、図5に相当する車両用制御装置を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1の機能モジュールのインターフェース面の一例を示す斜視図である。 図8は、実施の形態1の車両用制御装置の一例の断面図である。 図9は、実施の形態2による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図10は、車両用制御装置の設計、製作における調達期間短縮を示す説明図である。 図11は、実施の形態3による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図12は、実施の形態4による車両用制御装置の一例を筐体を除いて示す外形斜視図である。 図13は、実施の形態4による筐体で被った車両用制御装置に示す外形斜視図である。 図14は、実施の形態5による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図15は、従来の車両用制御装置の断面図である。 図16は、実施の形態6による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図17は、図16の具体例を示す回路構成図である。 図18は、機能モジュール4K,4L,4Mの別の構成例を回路構成図上で示した図である。 図19は、図18に相当する車両用制御装置のブロック図である。 図20は、機能モジュール4K,4L,4M及びモジュール4Nの別の構成例を回路構成図上で示した図である。 図21は、図20に相当する車両用制御装置のブロック図である。 図22は、実施の形態7による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図23は、実施の形態8による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図24は、機能モジュールの追加、変更を説明する図である。 図25は実施の形態9による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図26は実施の形態10による車両用制御装置を筐体を除いて示す外形斜視図である。 図27は、実施の形態10による筐体で被った車両用制御装置に示す外形斜視図である。 図28は、実施の形態11による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図29は、実施の形態12による車両用制御装置の一例を示すブロック図である。 図30は、図29の車両用制御装置の回路構成図である。 図31は、図30における機能モジュール4R,4S,4X、及びモジュール4T,4U,4V,4Wの配置関係を示すブロック図である。 図32は、コンバータ−インバータの組合せ例1を示すブロック図である。 図33は、コンバータ−インバータの組合せ例2を示すブロック図である。 図34は、コンバータ−インバータの組合せ例3を示すブロック図である。 図35は、コンバータ−インバータの組合せ例4を示すブロック図である。 図36は、図32に相当する回路構成図である。 図37は、図33に相当する回路構成図である。 図38は、図34に相当する回路構成図である。 図39は、図35に相当する回路構成図である。
1 架線
2 車両用制御装置本体
3,13 入力端子群
4A〜4E 機能モジュール
5 第一のインターフェース領域
6 第二のインターフェース領域
7 リアクトル
9,10a,10b 端子群
8 変圧器(絶縁トランス)
11 出力端子群
12 線束収納部(配線ダクト)
14 スイッチ
15 逆阻止形半導体スイッチ
16 充電抵抗16
17 放電スイッチ
18 放電抵抗
19 コンデンサ
20 スイッチング回路
21 接触器
22 インターフェース面
4N,4T,4U,4V,4W モジュール
32 スイッチ
33 充電接触器
34 充電抵抗
35 電流センサ
36 電圧センサ
37 差電流センサ
38 グランドスイッチ
39 スイッチング回路
40 電圧センサ
41 コア
42 コンデンサ
43 放電抵抗
44 スイッチング部
45 抵抗
46 電圧センサ
53 変圧器
54 スイッチ
55,66 スイッチング回路
56,57 コンデンサ
58,59 抵抗
60,61 電圧センサ
130 車両
131 上部筐体
132 下部筐体
133 内蔵機器ユニット
134,135 点検カバー
137 電力線
138 信号線用コネクタ
139 信号線
140 吊足
352 フレーム
353,354 ボルト
356 冷却用フィン
357 点検カバー

Claims (26)

  1. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  2. それぞれ、出力電位が入力電位に等しい1又は複数の前記モジュールと、
    前記各モジュールに接続された信号線及び電力線とをさらに備え、
    前記各モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    1又は複数の前記モジュール及び複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは2群に分けて2列に配置され、前記各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の前記インターフェース面同士とその他方群の前記インターフェース面同士が互いに向かい合って配置され、
    その一方群と他方群の前記インターフェース面同士は、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置されると共に、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  4. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは2群に分けて2列に配置され、前記各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の前記インターフェース面同士とその他方群の前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて配置され、
    その一方群と他方群の前記インターフェース面同士の一方の前記インターフェース領域が各列間側に配置されると共に、他方の前記インターフェース領域が各列間と反対側に配置されるようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  5. 複数の前記機能モジュールはその一方群と他方群の前記インターフェース面同士の前記第一のインターフェース領域が各列間側に配置されると共に、前記第二のインターフェース領域が各列間と反対側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項4記載の車両用制御装置。
  6. 前記機能モジュールは、前記第一のインターフェース領域と前記第二のインターフェース領域とを上下に分けたインターフェース面を有し、前記各インターフェース面はそれぞれ、前記第一のインターフェース領域が共通に下端部側又は上端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通にその他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  7. 前記機能モジュールおよび前記モジュールは、直流架線との電気的接続及び切離しを行う開閉回路を有する前記機能モジュール、直流電圧を充放電する充放電回路を有する前記機能モジュール、直流電圧から交流電圧に変換するインバータを有する前記機能モジュール、放電スイッチと放電抵抗とコンデンサとを含む前記モジュール、及び、負荷との電気的接続及び切離しをする接触器を有する前記機能モジュールに分割され、前記の記載順序で接続され、補助電源装置として用いられることを特徴とする請求項2に記載の車両用制御装置。
  8. 複数の前記機能モジュールおよび前記モジュールは、架線側の電位と対地側の電位に等しくなる電力線以外の前記電力線の入力と出力が、それぞれ、単一本数又は単一組数であるようにしたことを特徴とする請求項7記載の車両用制御装置。
  9. 複数の前記機能モジュールの前記第二のインターフェース領域における電力線用端子はそれぞれ、その形状が同じであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  10. 複数の前記機能モジュールの前記第二のインターフェース領域における電力線用端子用ボルトのサイズは、前記機能モジュールを収納する筐体に前記機能モジュールを固定するボルトのサイズと同じであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  11. 前記第一のインターフェース領域を持ち、前記第二のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する機能モジュールを少なくとも1つ備え、その機能モジュールの前記インターフェース面の前記第一のインターフェース領域は、他の前記機能モジュールの前記インターフェース面の前記第一のインターフェース領域が配置される端部側に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  12. 複数の前記機能モジュールの前記第一のインターフェース領域における信号線用端子を相互接続する信号線は、信号線を束ねる機能を有する配線ダクトを経由して保持されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  13. 前記第二のインターフェース領域を持ち、前記第一のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する機能モジュールを少なくとも1つ備え、その機能モジュールの前記インターフェース面の前記第二のインターフェース領域は、他の前記機能モジュールの前記インターフェース面の前記第二のインターフェース領域が配置される端部側に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  14. 前記各機能モジュールはその機能モジュール単位で取付け、取外しができるようにフレームを有し、前記モジュールはそのモジュール単位で取付け、取外しができるようにフレームを有することを特徴とする請求項7または8に記載の車両用制御装置。
  15. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置され、
    複数の前記機能モジュールには、電気的接続と切離しを行う開閉回路を有する前記機能モジュール、電圧と電流を監視する監視回路を有する前記機能モジュール、及び、直流電圧から交流電圧に変換するインバータを有する機能モジュールが含まれ、前記監視回路の前記機能モジュールは架線と、他の前記機能モジュールとを接続するようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  16. それぞれ、出力電位が入力電位に等しい1又は複数の前記モジュールと、
    前記各モジュールに接続された信号線及び電力線とをさらに備え、
    前記各モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    1又は複数の前記モジュール及び複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項15に記載の車両用制御装置。
  17. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは2群に分けて2列に配置され、前記各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の前記インターフェース面同士とその他方群の前記インターフェース面同士が互いに向かい合って配置され、
    その一方群と他方群の前記インターフェース面同士は、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置されると共に、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置され、
    複数の前記機能モジュールには、電気的接続と切離しを行う開閉回路を有する前記機能モジュール、電圧と電流を監視する監視回路を有する前記機能モジュール、及び、直流電圧から交流電圧に変換するインバータを有する機能モジュールが含まれ、前記監視回路の前記機能モジュールは架線と、他の前記機能モジュールとを接続するようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  18. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは2群に分けて2列に配置され、前記各群のインターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、その一方群の前記インターフェース面同士とその他方群の前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて配置され、
    その一方群と他方群の前記インターフェース面同士の一方の前記インターフェース領域が各列間側に配置されると共に、他方の前記インターフェース領域が各列間と反対側に配置され、
    複数の前記機能モジュールには、電気的接続と切離しを行う開閉回路を有する前記機能モジュール、電圧と電流を監視する監視回路を有する前記機能モジュール、及び、直流電圧から交流電圧に変換するインバータを有する機能モジュールが含まれ、前記監視回路の前記機能モジュールは架線と、他の前記機能モジュールとを接続するようにしたことを特徴とする車両用制御装置。
  19. 複数の前記機能モジュールはその一方群と他方群の前記インターフェース面同士の前記第一のインターフェース領域が各列間側に配置されると共に、前記第二のインターフェース領域が各列間と反対側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項17又は請求項18記載の車両用制御装置。
  20. 前記機能モジュールは、前記第一のインターフェース領域と前記第二のインターフェース領域とを上下に分けたインターフェース面を有し、前記各インターフェース面はそれぞれ、前記第一のインターフェース領域が共通に下端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に上端部側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項15〜請求項19のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  21. 複数の前記機能モジュールの前記第二のインターフェース領域における電力線用端子用ボルトのサイズは、前記機能モジュールを収納する箱体に前記機能モジュールを固定するボルトのサイズと同じであることを特徴とする請求項15〜請求項19のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  22. 前記第一のインターフェース領域を持ち、前記第二のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する機能モジュールを少なくとも1つ備え、その機能モジュールの前記インターフェース面の前記第一のインターフェース領域は、他の前記機能モジュールの前記インターフェース面の前記第一のインターフェース領域が配置される端部側に配置されることを特徴とする請求項15〜請求項19のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  23. 前記第二のインターフェース領域を持ち、前記第一のインターフェース領域を持たないインターフェース面を有する機能モジュールを少なくとも1つ備え、その機能モジュールの前記インターフェース面の前記第二のインターフェース領域は、他の前記機能モジュールの前記インターフェース面の前記第二のインターフェース領域が配置される端部側に配置されることを特徴とする請求項15〜請求項19のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  24. 前記各機能モジュールはその機能モジュール単位で取付け、取外しができるようにフレームを有することを特徴とする請求項15に記載の車両用制御装置。
  25. それぞれ、その作用により出力電位を入力電位と異なる状態にするものであって、このものから出力電位が入力電位に等しいモジュールを分離することができない構成からなる複数の機能モジュールと、
    前記各機能モジュールに接続された信号線及び電力線とを備え、
    前記各機能モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置され、
    複数の前記機能モジュールには、交流架線との電気的接続及び切離しを行う開閉回路を有する前記機能モジュール、交流電圧から直流電圧に変換するコンバータを有する前記機能モジュール、及び、直流電圧から交流電圧に変換するインバータを有する前記機能モジュールが含まれることを特徴とする車両用制御装置。
  26. それぞれ、出力電位が入力電位に等しい1又は複数の前記モジュールと、
    前記各モジュールに接続された信号線及び電力線とをさらに備え、
    前記各モジュールは前記信号線と前記電力線の両方が共に接続されるインターフェース面をその一側面に有し、
    前記各インターフェース面は、前記信号線が接続される信号線用端子が配置される第一のインターフェース領域と前記電力線が接続される電力線用端子が配置される第二のインターフェース領域に分けられており、
    1又は複数の前記モジュール及び複数の前記機能モジュールは、前記インターフェース面同士が同じ方向を向いて隣接して並べられ、前記第一のインターフェース領域が共通に一方端部側に配置され、前記第二のインターフェース領域が共通に他方端部側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項25記載の車両用制御装置。
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