JP4518558B2 - 車両用の移動窓板案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のスライド移動可能な窓板用の窓枠と、この窓枠に沿って装着されて窓板のスライド移動を案内する長尺な案内条片とを備えた車両用の移動窓板案内装置に関するものである。
一般に、車両のドアに設けられる窓枠は、窓板の昇降移動(スライド移動)方向と平行方向に延びる前側窓枠部及び後側窓枠部と、フロントピラーやリアピラーの傾斜に対応して傾斜した傾斜窓枠部と、ルーフに対応してほぼ水平方向に延びる上側窓枠部とから構成され、この窓枠の内周縁に沿って長尺な案内条片(ガラスランチャンネル)を装着して、この案内条片によって窓板の昇降移動を案内するようにしている。
ところで、案内条片のうちの傾斜窓枠部に装着される部分では、窓板が閉鎖されて窓板の上端面が案内条片に突き当たったときに、案内条片が傾斜窓枠部に沿って斜め上方に押圧されるため、案内条片が斜め上方に移動して位置ずれすることがある。また、案内条片のうちの前側窓枠部や後側窓枠部に装着される部分では、窓板が昇降移動するときに、窓板と案内条片との間に生じる摩擦力によって案内条片が窓板の昇降移動方向に移動して位置ずれすることがある。
このような案内条片の位置ずれの対策として、特許文献1(特開2004−106825号公報)に記載されているように、案内条片の基底部のうちの窓枠と接触する部分に、窓枠に対する摩擦係数が基底部よりも大きい滑り防止部材を一体的に設けるようにしたものがある。
特開2004−106825号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1のように、単に案内条片の基底部に摩擦係数が大きい滑り防止部材を設けただけの構成では、窓枠に対する案内条片の位置ずれを十分に防止することができない。特に、窓枠に案内条片を装着する際の装着作業性向上を目的として窓枠や案内条片に水性シリコーン樹脂溶液等の潤滑剤を塗布する場合には、窓枠に対する案内条片の摩擦係数が小さくなって、窓枠に対する案内条片の位置ずれ防止効果が更に低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、窓枠に対する案内条片の位置ずれ防止効果を向上させることができる車両用の移動窓板案内装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車両のスライド移動可能な窓板用で内周側に略溝形状の溝状部が形成された硬質材料製の窓枠と、この窓枠の溝状部に沿って装着されて前記窓板のスライド移動を案内するように形成された弾性ポリマー材料製の長尺な案内条片とを備えた車両用の移動窓板案内装置であって、前記窓枠の溝状部の内面に、前記案内条片の位置ずれを防止するための凸部又は凹部の少なくともいずれか一つを有する位置ずれ防止部が設けられ、前記窓枠の溝状部に沿って前記案内条片が装着されたときに、前記案内条片と前記位置ずれ防止部との接触部分で前記位置ずれ防止部が前記案内条片に食い込むか又は前記案内条片が前記位置ずれ防止部の凹凸形状に応じて変形することで前記窓枠に対して前記案内条片が移動することを阻止するように構成され、位置ずれ防止部は、凸部又は凹部の少なくともいずれか一つを有する略リボン状の部材を窓枠の溝状部の内面に固定することで形成するようにしたものである。具体的には、請求項のように、部分的に切り起こし又は打ち抜きが施された略リボン状の金属板を窓枠の溝状部の内面に固定することで位置ずれ防止部を形成するようにすると良い。このようにすれば、略リボン状の金属板に施した部分的な切り起こしや打ち抜き(切り欠きや貫通孔)によって凸部や凹部が形成された位置ずれ防止部を設けることができる。
また、請求項のように、略リボン状の網状部材を窓枠の溝状部の内面に固定することで位置ずれ防止部を形成するようにしても良い。このようにすれば、略リボン状の網状部材によって凸部や凹部が形成された位置ずれ防止部を設けることができる。
一方、請求項のように、案内条片は、少なくとも位置ずれ防止部と接触する部分に、該案内条片の本体部よりも軟質な材料で形成された軟質部を設けるようにしても良い。このようにすれば、案内条片と位置ずれ防止部との接触部分で、位置ずれ防止部が案内条片の軟質部に食い込んだり、案内条片の軟質部が位置ずれ防止部の凹凸形状に応じて変形するため、位置ずれ防止部の食い込み量や案内条片(軟質部)の変形量を十分に大きくして、案内条片(軟質部)と位置ずれ防止部との接触部分をより強固に噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠に対する案内条片の位置ずれ防止効果を更に向上させることができる。
この場合、請求項のように、案内条片の軟質部は、発泡ゴム、発泡樹脂、軟質ゴム、軟質熱可塑性エラストマーのうちのいずれか一つの材料で形成すると良い。
また、請求項のように、案内条片の軟質部は、窓枠の溝状部の内面に対する摩擦係数が該案内条片の本体部よりも大きい材料で形成すると良い。このようにすれば、案内条片(軟質部)と窓枠との間に生じる摩擦力を大きくして、窓枠に対する案内条片の位置ずれ防止効果をより一層向上させることができる。
また、請求項のように、案内条片の本体部と軟質部とを熱融着により一体化するようにすると良い。このようにすれば、案内条片の本体部と軟質部とを熱融着により強固に一体化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を6つの実施例1〜6を用いて説明する。
本発明に関連する参考例としての実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて自動車のフロント側のサッシュドア11の概略構成を説明する。サッシュドア11には、硬質材料製の窓枠12が溶接等により一体的に取り付けられ、この窓枠12の内周側に、弾性ポリマー材料製の長尺な案内条片13(ガラスランチャンネル)が窓枠12に沿って装着され、この案内条片13によって窓板14(窓ガラス)の昇降移動(スライド移動)が案内されるようになっている。
窓枠12は、窓板14の昇降移動方向とほぼ平行方向に延びる前側窓枠部15及び後側窓枠部16と、窓板14の上端面に対向する上側窓枠部17とから構成され、上側窓枠部17には、フロントピラーの傾斜に対応して傾斜した傾斜部17aとルーフに対応してほぼ水平方向に延びる水平部17bとが形成されている。
この窓枠12を形成する硬質材料は、例えば冷間圧延鋼板(JIS G3141のSPCC)等の金属ストリップ材が用いられている。前側窓枠部15と後側窓枠部16は、それぞれ金属ストリップ材を所定の横断面形状(図2参照)になるように冷間ロール成形法で折り曲げ加工した後に切断した1本の直線状の直線窓枠体を所定方向(車両の幅方向)に曲げ加工して湾曲させることで又は前記折り曲げ加工に引き続き切断前に曲げ加工することで形成されている。また、上側窓枠部17は、1本の直線窓枠体を所定方向(車両の上下方向及び幅方向)にストレッチベンディング法で曲げ加工して湾曲させることで傾斜部17aと水平部17bとが一体に形成されている。そして、上側窓枠部17の前側部と前側窓枠部15の上端部とが溶接等により接合されると共に、上側窓枠部17後端部と後側窓枠部16の上端部とが溶接等により接合されている。
一方、案内条片13は、前側窓枠部15に沿って装着される前側案内条片部19と、後側窓枠部16に沿って装着される後側案内条片部20と、上側窓枠部17(傾斜部17aから水平部17)に沿って装着される上側案内条片部21と、上側案内条片部21と前側案内条片部19とを接合する前側コーナー部22と、上側案内条片部21と後側案内条片部20とを接合する後側コーナー部23とから構成されている。
この案内条片13を形成する弾性ポリマー材料は、例えばゴムや熱可塑性エラストマー等が用いられている。前側案内条片部19と後側案内条片部20と上側案内条片部21は、それぞれ押出成形等により成形時は直線状に形成されている。また、前側コーナー部22と後側コーナー部23は、それぞれ射出成形等により窓枠12のコーナー部の形状に合わせて曲った形状に形成されている。
そして、前側コーナー部22を成形する射出成形型に、上側案内条片部21の前端部と前側案内条片部19の上端部を所定角度で交差させてセットした状態で、該射出成形型内に弾性ポリマー材料を射出して前側コーナー部22を形成することで、上側案内条片部21と前側案内条片部19とが前側コーナー部22を介して接合されている。一方、後側コーナー部23を成形する射出成形型に、上側案内条片部21の後端部と後側案内条片部20の上端部を所定角度で交差させてセットした状態で、該射出成形型内に弾性ポリマー材料を射出して後側コーナー部23を形成することで、上側案内条片部21と後側案内条片部20とが後側コーナー部23を介して接合されている。
次に、窓枠12の各窓枠部15〜17の具体的な構成について説明する。尚、各窓枠部15〜17は実質的に同じ構成であるため、共通の図面(図2)を用いて説明する。
図2に示すように、窓枠12の各窓枠部15〜17は、例えば冷間圧延鋼板等の金属ストリップ材の折り曲げ加工により、内周側に案内条片13を装着するための略溝形状の溝状部24が長手方向に沿って形成されると共に、外周側にドアシール材(図示せず)を保持するためのドアシール材保持部25が長手方向に沿って形成され、溝状部24の幅方向略中央部で金属ストリップ材が複数枚折り重なった部分が長手方向に所定間隔でスポット溶接等により固着されている。
溝状部24は、車内側の側壁26と、車外側の側壁27と、両側壁26,27を連結する底壁28とによって形成され、車内側の側壁26の内面根元側と車外側の側壁27の内面先端側には、それぞれ案内条片13を係止するための係止部34,35が形成されている。また、底壁28の内面のうちの少なくとも案内条片13が接触する部分と各側壁26,27の内面のうちの少なくとも案内条片13が接触する部分には、それぞれ案内条片13の位置ずれを防止するための位置ずれ防止部29〜31が長手方向に沿って連続的に設けられている。
各位置ずれ防止部29〜31は、窓枠12の各窓枠部15〜17を成形する際に、溝状部24の内面(底壁28の内面と各側壁26,27の内面)にローレット加工を施して溝状部24の内面を塑性変形させることで、図7に示すように、溝状部24の内面(底壁28の内面と各側壁26,27の内面)に略V字形状の凹条32(凹部)と、その両側に沿って延びる略V字形状の凸条33(凸部)とが溝状部24の内面に直接形成されている。各位置ずれ防止部29〜31の凸条33の高さ寸法は、案内条片13の接触部分の厚さ寸法よりも小さい寸法に設定されている。これにより、窓枠12の溝状部24に案内条片13を装着したときに、窓枠12の溝状部24に設けた位置ずれ防止部29〜31と案内条片13との接触部分で、位置ずれ防止部29〜31の凸条33が案内条片13に食い込んだり、案内条片13が位置ずれ防止部29〜31の凹凸形状に応じて変形することで、案内条片13と位置ずれ防止部29〜31との接触部分を互いに噛み合わせて機械的に保持させた状態にするようになっている。
図2に示すように、溝状部24の底壁28の内面に設けられた位置ずれ防止部29は、凹条32及び凸条33(図2中では凹条32とその両側の凸条33を1本の線で示している)が窓枠12の長手方向と交差する複数方向に延びる網状に形成されている。これにより、窓枠12に対する案内条片13の長手方向の位置ずれと幅方向の位置ずれの両方を防止するようになっている。
また、溝状部24の各側壁26,27の内面に設けられた位置ずれ防止部30,31は、凹条32及び凸条33が窓枠12の長手方向と直交する方向に延びるように形成されている。これにより、溝状部24の各側壁26,27の内面に設けられた位置ずれ防止部30,31の凹条32及び凸条33が延びる方向(窓枠12の長手方向と直交する方向)と窓枠12に対して案内条片13を装着する方向とをほぼ一致させて、窓枠12に案内条片13を押し込んで装着する際に引っ掛かり等が生じず装着作業性を損なわずに、窓枠12に対する案内条片13の長手方向の位置ずれを防止するようになっている。
次に、案内条片13の各案内条片部19〜21の具体的な構成について説明する。尚、各案内条片部19〜21は実質的に同じ構成であるため、共通の図面(図3)を用いて説明する。
図3に示すように、案内条片13の各案内条片部19〜21は、例えばEPDMを主体とするゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性ポリマー材料(例えばJIS K7215によるデュロメータ硬さがHDA50〜90の材料)の押出成形により、窓板14の端面に対向する中空状の基底部36と、この基底部36の幅方向両端側からそれぞれ立ち上がるように延びる車内側の側壁部37及び車外側の側壁部38と、各側壁部37,38の先端側からそれぞれ基底部36の幅方向略中央側に向けて突出して折り返し状に形成された車内側のシールリップ39及び車外側のシールリップ40と、各側壁部37,38の先端側からそれぞれシールリップ39,40と反対側に向けて突出する車内側の遮蔽リップ41及び車外側の遮蔽リップ42と、各側壁部37,38の根元側からそれぞれ基底部36の幅方向外側に向けて突出する車内側の係止片43及び車外側の係止片44とが一体に成形されている。
更に、基底部36の外面と各側壁部37,38の外面と各係止片43,44の先端部(つまり、窓枠12の位置ずれ防止部29〜31と接触する部分)には、それぞれ軟質材層45〜49(軟質部)が形成されている。この軟質材層45〜49は、案内条片13の本体部(基底部36,側壁部37,38等)よりも軟質(例えばJIS K7215によるデュロメータ硬さがHDA10〜45)で且つ窓枠12の溝状部24の内面に対する摩擦係数が案内条片13の本体部よりも大きい材料で形成されている。尚、軟質材層45〜49は、案内条片13の本体部と比べて、軟質で且つ窓枠12の溝状部24の内面に対する付着性が高い材料で形成しても良い。
この軟質材層45〜49は、窓枠12の位置ずれ防止部29〜31と案内条片13との接触部分で、位置ずれ防止部29〜31の凸条33が案内条片13の軟質材層45〜49に食い込む際の食い込み量や案内条片13の軟質材層45〜49が位置ずれ防止部29〜31の凹凸形状に応じて変形する際の変形量を大きくする役割を果たすと共に、窓枠12と案内条片13との間に生じる摩擦力を大きくする役割を果たしている。
軟質材層45〜49を形成する軟質で摩擦係数が大きい材料としては、例えば、発泡ゴムや発泡樹脂等が用いられ、軟質材層45〜49を形成する軟質で付着性が高い材料としては、例えば、軟質ゴムや軟質熱可塑性エラストマー等が用いられる。
また、基底部36の内面と各シールリップ39,40の表面(つまり、窓板14と接触する部分)には、それぞれ低摩擦材層50〜52(低摩擦部)が形成されている。この低摩擦材層50〜52は、窓板14に対する摩擦係数が案内条片13の本体部(基底部36等)よりも小さい材料で形成され、窓板14が移動するときに案内条片13と窓板14との間に生じる摩擦力(摺動抵抗)を小さくする役割を果たしている。
低摩擦材層50〜52を形成する摩擦係数が小さい材料は、例えば、PP(ポリプロピレン)、高分子量PE(ポリエチレン)又は超高分子量PE、シリコーン、PA(ポリアミド)、フッ素等の滑性材料を少なくとも1つ含む熱可塑性エラストマー等が用いられる。また、基底部36やシールリップ39,40がゴムで形成されている場合には、基底部36内面やシールリップ39,40の表面にウレタン樹脂塗料等を塗布して、又は加硫ゴムと融着し得る熱可塑性エラストマーをテープ状に一体化して低摩擦材層50〜52を形成しても良い。
また、各側壁部37,38の内面には、シールリップ39,40が側壁部37,38に付着することを防止するための付着防止層53,54が形成され、この付着防止層53,54は、低摩擦材層50〜52と同じ材料で形成されている。尚、シールリップ39,40の裏面に、付着防止層53,54を形成しても良い。また、各側壁部37,38の内面とシールリップ39,40の裏面のうちの少なくとも一方を粗化する(凹凸形状にする)ことで、シールリップ39,40が側壁部37,38に付着することを防止するようにしても良い。
これらの軟質材層45〜49と低摩擦材層50〜52と付着防止層53,54は、案内条片13の本体部と共押出成形により熱融着されて強固に一体化されている。
以上のように構成した窓枠12と案内条片13は、図4乃至図6に示すように、ドア11に窓枠12を取り付けたときに、窓枠12の溝状部24の底壁28内面が窓板14の板面に対して鈍角をなすように傾斜するようになっている。また、窓枠12の溝状部24に沿って案内条片13を装着したときに、窓枠12の車内側の係止部34と車外側の係止部35に、それぞれ案内条片13の車内側の係止片43と車外側の係止片44が係止されることで、窓枠12の溝状部24に案内条片13が抜け止め保持されるようになっている。また、案内条片13の車内側のシールリップ39と車外側のシールリップ40が、それぞれ窓板14の表面に当接することで、窓板14を保持すると共に窓枠12と窓板14との間をシールするようになっている。
本実施例1では、窓枠12の溝状部24の内面(底壁28の内面と各側壁26,27の内面)に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたので、窓枠12の溝状部24に案内条片13を装着したときに、図7に示すように、窓枠12の溝状部24の位置ずれ防止部29〜31と案内条片13との接触部分で、位置ずれ防止部29〜31の凸条33が案内条片13に食い込んだり、案内条片13が位置ずれ防止部29〜31の凹凸形状に応じて変形することで、案内条片13と位置ずれ防止部29〜31との接触部分を互いに噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができる。これにより、案内条片13の装着前に窓枠12や案内条片13に潤滑剤を塗布した場合でも、窓板14の昇降移動によって案内条片13が窓枠12に対して移動することを阻止することができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれを効果的に防止することができる。
図4及び図5に示すように、窓枠12の上側窓枠部17では、窓板14の上昇移動に伴って、窓板14の上端面が案内条片13の各シールリップ39,40に当接して各シールリップ39,40を押圧すると、各シールリップ39,40が互いに離れる方向に弾性変形する。また、図6に示すように、窓枠12の後側窓枠部16(又は前側窓枠部15)では、窓板14の昇降移動に伴って、窓板14の側端面が案内条片13の各シールリップ39,40に当接して各シールリップ39,40を押圧すると、各シールリップ39,40が互いに離れる方向に弾性変形する。その際、各シールリップ39,40の表面に形成した低摩擦材層51,52によって、窓板14と各シールリップ39,40との間に生じる摩擦力(摺動抵抗)を小さくして、各シールリップ39,40を引っ掛かりなくスムーズに弾性変形させることができる。
このように弾性変形した各シールリップ39,40の弾発力によって、案内条片13の各側壁部37,38が窓枠12の各側壁26,27に強く押しつけられると、窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31の凸条33が案内条片13の各側壁部37,38に形成した軟質材層46,47に食い込む際の食い込み量や、案内条片13の各側壁部37,38に形成した軟質材層46,47が窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31の凹凸形状に応じて変形する際の変形量が大きくなる。このため、案内条片13の各側壁部37,38と窓枠12の各側壁26,27との接触部分をより強固に噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31による位置ずれ防止効果を高くすることができる。また、窓枠12のうちの軟質材層48,49が接触する部分に、位置ずれ防止部を設けると、位置ずれ防止効果をより高くすることができる。
しかも、本実施例1では、窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31の凹条32及び凸条33を、窓枠12の長手方向と直交する方向に延びるように形成したので、位置ずれ防止部30,31の凹条32及び凸条33が延びる方向(窓枠12の長手方向と直交する方向)と窓枠12に対して案内条片13を押し込み装着する方向とをほぼ一致させて、窓枠12に案内条片13を装着する際の装着作業性を損なわずに、窓枠12に対する案内条片13の長手方向の位置ずれを防止することができる。
また、図5に示すように、窓枠12の上側窓枠部17では、窓板14が閉鎖位置(最上位置)まで上昇すると、窓板14の上端面が案内条片13の中空状の基底部36に突き当たって中空状の基底部36が弾性変形するため、窓板14が案内条片13の基底部36に突き当たって停止するときの衝撃音を低減することができる。
このように窓板14の上端面が案内条片13の基底部36に突き当たって、案内条片13の基底部36が窓枠12の底壁28に強く押しつけられると、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29の凸条33が案内条片13の基底部36に形成した軟質材層45に食い込む際の食い込み量や、案内条片13の基底部36に形成した軟質材層45が窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29の凹凸形状に応じて変形する際の変形量が大きくなる。このため、案内条片13の基底部36と窓枠12の底壁28との接触部分をより強固に噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29による位置ずれ防止効果が高くなる。
しかも、本実施例1では、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29の凹条32及び凸条33を窓枠12の長手方向と交差する複数方向に延びる網状に形成したので、窓枠12に対する案内条片13の長手方向の位置ずれと幅方向の位置ずれの両方を防止することができる。
窓枠12の上側窓枠部17の傾斜部17a(図1参照)では、窓板14が閉鎖されて窓板14の上端面が案内条片13の基底部36に突き当たったときに、案内条片13が上側窓枠部17の傾斜部17aに沿って斜め上方に押圧されるが、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29及び窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31の位置ずれ防止効果によって、案内条片13が上側窓枠部17の傾斜部17aに沿って長手方向に位置ずれすることを防止することができる。
また、図5に示すように、窓枠12の底壁28内面が窓板14の板面に対して鈍角をなすように傾斜した窓枠構造では、窓板14の上端面が案内条片13の基底部36に突き当たったときに、案内条片13が窓枠12の傾斜した底壁28内面に沿って斜め方向(幅方向)に押圧されるが、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29の位置ずれ防止効果によって、案内条片12が傾斜した底壁28内面に沿って斜め方向に位置ずれすることを防止することができる。
また、図6に示すように、一般に、窓枠12の後側窓枠部16(又は前側窓枠部15)では、窓板14の側端面が案内条片13の基底部36に軽く接触する位置を保つように設計されている。しかし、実際の車両では、各部品や窓板昇降機構等の製造ばらつきや組み付け誤差等により、窓板14の側端面が案内条片13の基底部36に強く接触した状態で窓板14が昇降移動したり、窓板14の昇降移動の途中で窓板14の側端面が案内条片13の基底部36に強く接触することがあり、このときに窓板14と案内条片13の基底部36との間に生じる摩擦力によって案内条片13を窓板14の昇降移動方向に移動させる力が発生するが、窓枠12の底壁28に設けた位置ずれ防止部29及び窓枠12の各側壁26,27に設けた位置ずれ防止部30,31の位置ずれ防止効果によって、案内条片12が窓板14の昇降移動方向に位置ずれすることを防止することができる。
しかも、本実施例1では、案内条片13の基底部36の内面と各シールリップ39,40の表面(つまり、窓板14と接触する部分)に、低摩擦材層50〜52を形成したので、窓板14が昇降移動するときに、窓板14と案内条片13(低摩擦材層50〜52)との間に生じる摩擦力を小さくして、案内条片13に作用する窓板14の昇降移動に要する力を低減することができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれ防止効果を高めることができる。
また、本実施例1では、窓枠12の長手方向に沿って連続的に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたので、窓枠12の長手方向に沿って連続的に設けた位置ずれ防止部29〜31によって窓枠12の長手方向全体で窓枠12に対する案内条片13の位置ずれを防止することができる。
また、本実施例1では、窓枠12の溝状部24の内面(底壁28の内面と各側壁26,27の内面)に位置ずれ防止部29〜31を直接形成するようにしたので、部品点数の増加を招くことなく、窓枠12の溝状部24の内面に位置ずれ防止部29〜31を設けることができる。
しかも、本実施例1では、窓枠12の溝状部24の内面にローレット加工を施して溝状部24の内面を塑性変形させることで位置ずれ防止部29〜31の凹条32や凸条33を形成するようにしたので、溝状部24の内面にローレット加工により能率良く凹条32や凸条33を形成して位置ずれ防止部29〜31を設けることができる。
また、本実施例1では、案内条片13の基底部36の外面と各側壁部37,38の外面と各係止片43,44の先端部(つまり、窓枠12の位置ずれ防止部29〜31と接触する部分)に、軟質材層45〜49を形成したので、位置ずれ防止部29〜31の凸条33が案内条片13の軟質材層45〜49に食い込む際の食い込み量や案内条片13の軟質材層45〜49が位置ずれ防止部29〜31の凹凸形状に応じて変形する際の変形量を十分に大きくすることができ、案内条片13(軟質材層45〜49)と位置ずれ防止部29〜31との接触部分をより強固に噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれ防止効果を更に向上させることができる。
更に、本実施例1では、案内条片13の軟質材層45〜49を、窓枠12の溝状部24の内面に対する摩擦係数が案内条片13の本体部よりも大きい材料で形成したので、案内条片13(軟質材層45〜49)と窓枠12との間に生じる摩擦力を大きくして、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれ防止効果をより一層向上させることができる。
尚、本実施例1では、窓枠12の長手方向に沿って連続的に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたが、窓枠12の長手方向に沿って断続的又は部分的に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしても良い。
また、本実施例1では、窓枠12の溝状部24の底壁28と各側壁26,27にそれぞれ位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたが、底壁28と各側壁26,27のうちの1カ所又は2カ所に位置ずれ防止部を設けるようにしても良い。
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施例2を説明する。
本実施例2では、図8に示すように、窓枠12の底壁28内面に略リボン状の金属板をスポット溶接、接着、機械的嵌め込み等により窓枠12の長手方向に沿って固定することで位置ずれ防止部55を形成するようにしている。
図9に示すように、位置ずれ防止部55を形成する略リボン状の金属板は、幅方向両側部と中央部に、それぞれ略三角形状に切り起こした多数の爪部56(凸部)をプレス加工等により長手方向に沿って設けることで、略リボン状の金属板の表面に凹凸が形成されている。尚、略リボン状の金属板の幅方向両側部と中央部のうちのいずれか一方のみに爪部56を設けるようにしても良い。また、爪部56を切り起こす方向や爪部56を設ける位置を適宜変更したり、爪部56の形状や大きさを適宜変更しても良い。
以上説明した本実施例2では、図8に示すように、窓枠12の位置ずれ防止部55と案内条片13との接触部分で、位置ずれ防止部55の爪部56が案内条片13に食い込んだり、案内条片13が位置ずれ防止部55の凹凸形状に応じて変形することで、案内条片13と位置ずれ防止部55との接触部分を互いに噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれを効果的に防止することができる。
図10及び図11に示す本発明の実施例3においても、窓枠12の底壁28内面に略リボン状の金属板を窓枠12の長手方向に沿って連続的に固定することで位置ずれ防止部57を形成するようにしているが、本実施例3では、図11に示すように、位置ずれ防止部57を形成する略リボン状の金属板の幅方向両側部に、それぞれ多数のスリット状の切り欠き58(凹部)を打ち抜き加工等により長手方向に沿って設けることで、略リボン状の金属板の表面に凹凸を形成すると共に、切り欠き58の周縁部にエッジを形成するようにしている。尚、三角形状や半円形状の切り欠き58を設けるようにしても良い等、切り欠き58の形状や大きさを適宜変更しても良い。
以上説明した本実施例3では、図10に示すように、窓枠12の位置ずれ防止部57と案内条片13との接触部分で、案内条片13が位置ずれ防止部57の凹凸形状に応じて変形したり、位置ずれ防止部57の切り欠き58周縁部のエッジが案内条片13に食い込むことで、案内条片13と位置ずれ防止部57との接触部分を互いに噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれを効果的に防止することができる。
尚、本実施例3では、位置ずれ防止部57を形成する略リボン状の金属板に、切り欠き58を設けるようにしたが、図12に示すように、位置ずれ防止部59を形成する略リボン状の金属板に、多数の円形状の貫通孔60(凹部)を打ち抜き加工等により長手方向に沿って設けることで、略リボン状の金属板の表面に凹凸を形成すると共に、貫通孔60の周縁部にエッジを形成するようにしても良い。この場合、三角形状や四角形状の貫通孔60を設けるようにしても良い等、貫通孔60の形状や大きさを適宜変更しても良い。
また、上記各実施例2,3では、位置ずれ防止部を金属板で形成したが、位置ずれ防止部を金属板以外の材料(例えば硬質樹脂等)で形成しても良い。
図13に示す本発明に関連する参考例としての実施例4では、窓枠12の底壁28の内面を形成する金属板(つまり、底壁28を形成する3枚重ねの金属板のうちの最も内周側に位置する金属板)に、多数の円形状の貫通孔61(凹部)を長手方向に沿って設けることで位置ずれ防止部62を形成するようにしている。この位置防止部62は、底壁28の内面に設けた多数の貫通孔61によって底壁28の内面に凹凸を形成すると共に、貫通孔61の周縁部にエッジを形成するようにしている。このようにすれば、部品点数の増加を招くことなく、前記実施例3とほぼ同じ効果を得ることができる。尚、三角形状や四角形状の貫通孔61を設けるようにしても良い等、貫通孔61の形状や大きさを適宜変更しても良い。
図14に示す本発明の実施例では、窓枠12の底壁28内面に略リボン状の金属製網状部材(例えば、建築資材用の「ラス網」)をスポット溶接、接着等により窓枠12の長手方向に沿って固定することで位置ずれ防止部63を形成するようにしている。この位置ずれ防止部63は、網状部材を構成する各金属線64(凸部)によって底壁28内面に凹凸を形成する共に、金属線64に沿ってエッジを形成するようにしている。
以上説明した本実施例5では、窓枠12の位置ずれ防止部63と案内条片13との接触部分で、案内条片13が位置ずれ防止部63の凹凸形状に応じて変形したり、位置ずれ防止部63の金属線64のエッジが案内条片13に食い込むことで、案内条片13と位置ずれ防止部63との接触部分を互いに噛み合わせて機械的に保持させた状態にすることができ、窓枠12に対する案内条片13の位置ずれを効果的に防止することができる。
尚、上記各実施例1〜5では、金属ストリップ材を折り曲げ加工してサッシュドア11の窓枠12を形成したが、サッシュドア11の窓枠の製造方法は適宜変更しても良く、例えば、アルミニウム合金等の押出成形により窓枠を形成するようにしても良い。
次に、図15及び図16を用いて本発明に関連する参考例としての実施例6を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、サッシュドア11の窓枠12に案内条片13を装着する構成としたが、本実施例6では、パネルドア(図示せず)の窓枠65に案内条片13を装着する構成としている。
図15に示すように、窓枠65は、パネルドアの車外側ドアパネル66の窓開口縁部66aと車内側ドアパネル67の窓開口縁部67aとの間に、窓開口縁部66a,67aに沿って延びる断面略U字形状の長尺の連結部材68をスポット溶接や機械的嵌合等により固定することで、案内条片13を装着するための溝状部24が形成されている。そして、この溝状部24の内面(底壁28の内面と各側壁26,27の内面)に、前記実施例1で説明した位置ずれ防止部29〜31(図16参照)が長手方向に沿って連続的に設けられている。
図16に示すように、連結部材68は、金属ストリップ材の折り曲げ加工により断面略U字形状に成形され、この連結部材68を成形する際に、連結部材68の内面にローレット加工を施して連結部材68の内面を塑性変形させることで、位置ずれ防止部29〜31が連結部材68の内面(つまり、溝状部24の内面)に直接形成されている。
以上説明した本実施例6においても、前記実施例1と同じ効果を得ることができる。
尚、本実施例6では、窓枠65(連結部材68)の長手方向に沿って連続的に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたが、窓枠65(連結部材68)の長手方向に沿って断続的又は部分的に位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしても良い。
また、本実施例6では、窓枠65の溝状部24の底壁28と各側壁26,27にそれぞれ位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたが、底壁28と各側壁26,27のうちの1カ所又は2カ所に位置ずれ防止部を設けるようにしても良い。
また、本実施例6では、前記実施例1で説明した位置ずれ防止部29〜31を設けるようにしたが、これに代えて、前記実施例2で説明した位置ずれ防止部55や前記実施例3で説明した位置ずれ防止部57,59や前記実施例5で説明した位置ずれ防止部63を設けるようにしても良い。
また、本実施例6では、車外側ドアパネル66の窓開口縁部66aと車内側ドアパネル67の窓開口縁部67aとの間に長尺の連結部材68を設けるようにしたが、車外側ドアパネル66の窓開口縁部66aと車内側ドアパネル67の窓開口縁部67aとの間に複数の短尺の連結部材を所定の間隔で設けて、この短尺の連結部材に位置ずれ防止部を設けるようにしても良い。
本発明の実施例1におけるサッシュドアの概略構成図である。 実施例1の窓枠の部分斜視図である。 実施例1の案内条片の部分斜視図である。 図1のA−A断面図で窓板が閉鎖される前の状態を示す図である。 図1のA−A断面図で窓板が閉鎖された状態を示す図である。 図1のB−B断面図である。 実施例1における窓枠と案内条片との接触部分を模式的に示す拡大断面図である。 実施例2における窓枠と案内条片との接触部分を模式的に示す拡大断面図である。 実施例2の位置ずれ防止部の平面図である。 実施例3における窓枠と案内条片との接触部分を模式的に示す拡大断面図である。 実施例3の位置ずれ防止部の平面図である。 実施例3の変形例を示す位置ずれ防止部の平面図である。 実施例4における窓枠と案内条片との接触部分を模式的に示す拡大断面図である。 実施例5の位置ずれ防止部の平面図である。 実施例6における窓枠と案内条片の断面図である。 実施例6の連結部材の部分斜視図である。
符号の説明
12…窓枠、13…案内条片、14…窓板、24…溝状部、26,27…側壁、28…底壁、29〜31…位置ずれ防止部、32…凹条(凹部)、33…凸条(凸部)、36…基底部、37,38…側壁部、39,40…シールリップ、45〜49…軟質材層(軟質部)、50〜52…低摩擦材層(低摩擦部)、55…位置ずれ防止部、56…爪部(凸部)、57…位置ずれ防止部、58…切り欠き(凹部)、59…位置ずれ防止部、60…貫通孔(凹部)、61…貫通孔(凹部)、62…位置ずれ防止部、63…位置ずれ防止部、64…金属線(凸部)、65…窓枠、66…車外側ドアパネル、67…車内側ドアパネル、68…連結部材

Claims (7)

  1. 車両のスライド移動可能な窓板用で内周側に略溝形状の溝状部が形成された硬質材料製の窓枠と、この窓枠の溝状部に沿って装着されて前記窓板のスライド移動を案内するように形成された弾性ポリマー材料製の長尺な案内条片とを備えた車両用の移動窓板案内装置であって、
    前記窓枠の溝状部の内面に、前記案内条片の位置ずれを防止するための凸部又は凹部の少なくともいずれか一つを有する位置ずれ防止部が設けられ、
    前記窓枠の溝状部に沿って前記案内条片が装着されたときに、前記案内条片と前記位置ずれ防止部との接触部分で前記位置ずれ防止部が前記案内条片に食い込むか又は前記案内条片が前記位置ずれ防止部の凹凸形状に応じて変形することで前記窓枠に対して前記案内条片が移動することを阻止するように構成され、
    前記位置ずれ防止部は、前記凸部又は凹部の少なくともいずれか一つを有する略リボン状の部材を前記窓枠の溝状部の内面に固定することで形成されていることを特徴とする車両用の移動窓板案内装置。
  2. 前記位置ずれ防止部は、部分的に切り起こし又は打ち抜きが施された略リボン状の金属板を前記窓枠の溝状部の内面に固定することで形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用の移動窓板案内装置。
  3. 前記位置ずれ防止部は、略リボン状の網状部材を前記窓枠の溝状部の内面に固定することで形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用の移動窓板案内装置。
  4. 前記案内条片は、少なくとも前記位置ずれ防止部と接触する部分に、該案内条片の本体部よりも軟質な材料で形成された軟質部が設けられていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の車両用の移動窓板案内装置。
  5. 前記案内条片の軟質部は、発泡ゴム、発泡樹脂、軟質ゴム、軟質熱可塑性エラストマーのうちのいずれか一つの材料で形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用の移動窓板案内装置。
  6. 前記案内条片の軟質部は、前記窓枠の溝状部の内面に対する摩擦係数が該案内条片の本体部よりも大きい材料で形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用の移動窓板案内装置。
  7. 前記案内条片の本体部と前記軟質部とが熱融着により一体化されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の車両用の移動窓板案内装置。
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