JP4512978B2 - 画像処理装置および画像処理方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、例えば、テレビジョン受像機において、装置規模の増大を抑えつつ、複数チャンネルの画像を表示する、動きの滑らかなマルチ画面を得ることができるようにする画像処理装置および画像処理方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
従来のテレビジョン受像機には、ユーザが多数のチャンネルの中から、所望のチャンネルを選択することを支援するために、複数のチャンネルをマルチ画面で表示する機能を備えるものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2001-333346号公報。 特開平07-067061号公報。
特許文献1に記載の方法では、1つのチューナで、複数チャンネルの画像を受信し、その複数チャンネルの画像を表示するマルチ画面を生成する。従って、特許文献1に記載の方法では、1つのチューナで、複数チャンネルの画像を順次受信するため、複数のチャンネルの画像それぞれは、コマ落ちしたものとなり、その結果、マルチ画面において、各チャンネルの画像は、動きの粗い、見にくいものとなる。
一方、特許文献2に記載の方法では、複数のチューナで、複数チャンネルの画像を受信し、その複数チャンネルの画像を表示するマルチ画面を生成する。従って、特許文献2に記載の方法では、複数のチューナで、複数チャンネルの画像を受信するため、マルチ画面において、各チャンネルの画像は、動きの滑らかなものとなる。しかしながら、特許文献2に記載の方法では、マルチ画面で表示する画像のチャンネル数だけのチューナが必要となり、装置が大規模化することになる。
そして、今後、ますます多チャンネル化が進むことを考えると、少ないチューナの数、即ち、究極には、1つのチューナで、動きの滑らかなマルチ画面を表示する技術に対する要請は高い。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、装置規模の増大を抑えつつ、複数チャンネルの画像を表示する、動きの滑らかなマルチ画面を得ることができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置、プログラム、又は、記録媒体は、伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理装置において、入力画像を取得する取得手段と、複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成手段と、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成手段と、ユーザの操作に応じて、前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードとの動作モードの切り替えの制御を行う制御手段とを備え、前記フィールド/フレーム生成手段は、所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択手段と、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類手段と、学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択手段と、前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段と、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段とを有し、前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、前記取得手段は、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、前記取得手段は、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、前記タップ係数記憶手段は、前記通常画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給する画像処理装置、そのような画像処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム、又は、そのようなプログラムが記録されている記録媒体である。
本発明の一側面の画像処理方法は、伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理方法において、入力画像を取得する取得ステップと、複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成ステップと、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成ステップと、ユーザの操作に応じて、前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードとの動作モードの切り替えの制御を行う制御ステップとを備え、前記フィールド/フレーム生成ステップは、所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択ステップと、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類ステップと、学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択ステップと、前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段に記憶されたタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段で、前記線形結合の演算を行う演算ステップとを有し、前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、前記取得ステップは、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、前記取得ステップは、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、前記タップ係数記憶手段は、前記通常画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給する画像処理方法である。
本発明の一側面においては、入力画像が取得され、複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームが生成される。そして、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームが生成される。
また、動作モードとして、ユーザの操作に応じて、前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードとがある。
さらに、前記出力画像のフィールドまたはフレームの生成では、所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップが、前記入力画像の画素から選択され、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素がクラス分類される。そして、学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップが、前記入力画像の画素から選択され、前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段に記憶されたタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段で、前記線形結合の演算が行われる。
この場合に、前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶している。前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものになっている。
そして、前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、複数のチャンネルの伝送信号が時分割で受信されることにより、その複数のチャンネルの画像が、前記複数系統の入力画像として取得されて出力され、前記マルチ画面モード用のタップ係数が、前記演算手段に供給される。一方、前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、1つのチャンネルの伝送信号が受信されることにより、その1つのチャンネルの画像が、前記入力画像として取得されて出力され、前記通常画面モード用のタップ係数が、前記演算手段に供給される。
本発明によれば、装置規模の増大を抑えつつ、複数チャンネルの画像を表示する、動きの滑らかなマルチ画面を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して、発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したテレビジョン受像機101の一実施の形態の構成例を示している。
テレビジョン受像機101には、アンテナ102が接続されている。アンテナ102は、図示せぬ放送局から送信されてくる放送波(電波)としてのテレビジョン放送番組の伝送信号を受信し、テレビジョン受像機101に供給する。テレビジョン受像機101は、アンテナ101からの伝送信号を受信し、その伝送信号に含まれる所定のチャンネルのテレビジョン放送番組を、リモコン(リモートコマンダ)103からの操作信号にしたがって選局して、そのテレビジョン放送番組としての画像を表示するとともに、音声を出力する。
即ち、テレビジョン受像機101は、1つのチューナ部111を有しており、アンテナ101からの伝送信号は、チューナ部111に供給される。チューナ部111は、アンテナ101からの伝送信号を受信し、システムコントローラ118の制御にしたがって、受信した伝送信号から所定のチャンネルのテレビジョン放送番組としての画像(データ)および音声(データ)を選局することにより取得する。
さらに、チューナ部111は、選局したチャンネルの音声を、増幅回路112に供給するとともに、画像のR(Red)信号、G(Green)信号、B(Blue)信号を、信号処理部114,115,116に、それぞれ供給する。
増幅部112は、チューナ部111からの音声を増幅し、スピーカ113に供給する。スピーカ113は、増幅部112からの音声を出力する。
信号処理部114乃至116は、システムコントローラ118からの制御にしたがい、チューナ部111からの画像のR信号、G信号、B信号を、それぞれ信号処理し、ディスプレイ117に供給する。ディスプレイ117は、信号処理部114乃至116それぞれから供給されるR,G,B信号に対応した画像を表示する。
システムコントローラ118は、リモコン受信部119から供給される操作信号にしたがって、チューナ部111および信号処理部114乃至116に制御信号を供給することにより、チューナ部111および信号処理部114乃至116を制御する。
リモコン受信部119は、ユーザがリモコン103を操作することにより、リモコン013から送信されてくる操作信号としての、例えば、赤外線その他の無線信号を受信し、システムコントローラ118に供給する。
以上のように構成されるテレビジョン受像機101では、チューナ部111は、アンテナ101からの伝送信号を受信し、システムコントローラ118の制御にしたがって、受信した伝送信号から所定のチャンネルのテレビジョン放送番組としての画像および音声を選局する。そして、チューナ部111は、選局したチャンネルの音声を、増幅回路112に供給するとともに、画像のR信号、G信号、B信号を、信号処理部114乃至116に、それぞれ供給する。
増幅部112では、チューナ部111からの音声が増幅され、スピーカ113に供給されて出力される。
一方、信号処理部114乃至116では、システムコントローラ118からの制御にしたがい、チューナ部111からの画像のR信号、G信号、B信号が、それぞれ信号処理される。そして、信号処理部114では、それぞれの信号処理の結果得られる信号が、ディスプレイ117に供給され、ディスプレイ117において、対応する画像が表示される。
なお、テレビジョン受像機101において受信する放送は、特に限定されるものではない。即ち、テレビジョン受像機101では、例えば、衛星放送、地上波放送、アナログ放送、ディジタル放送、その他の任意の放送を受信することができる。
また、以下においては、音声に関する説明は、特に必要がない限り省略する。
次に、図1のシステムコントローラ118によるチューナ部111および信号処理部114乃至116の制御について説明する。
ここで、信号処理部114乃至116では、それぞれで処理される信号が、R信号、G信号、B信号であることを除いて同一の処理が行われるため、以下では、特に必要がない限り、信号処理部114乃至116のうちの、信号処理部114についてだけ説明する。
また、以下においては、チューナ部111が出力する画像がプログレッシブ画像(ノンインタレース方式の画像)であるとして説明を行う。但し、チューナ部111が出力する画像は、インタレース方式の画像であっても良く、この場合、以下の記載における「フレーム」は、「フィールド」とすることができる。
システムコントローラ118は、リモコン103からリモコン受信部119を介して供給される操作信号にしたがい、後述するマルチ画面モードと通常画面モードとの動作モードの切り換え制御を行う。即ち、システムコントローラ118は、ユーザによるリモコン103の操作に応じて、テレビジョン受像機101の動作モードを、マルチ画面モードまたは通常画面モードに切り換え、その動作モードの処理を行うように、チューナ部111および信号処理部114乃至116を制御する。
従って、チューナ部111および信号処理部114乃至116は、システムコントローラ118の制御にしたがい、マルチ画面モードの処理、または通常画面モードの処理を行う。
ここで、チューナ111から信号処理部114に供給(入力)される画像を、入力画像というとともに、信号処理部114における信号処理の結果得られる画像を、出力画像というものとすると、マルチ画面モードとは、例えば、複数チャンネルの入力画像それぞれの同一フレームが、いわゆるマルチ画面表示された出力画像を得て、ディスプレイ117に表示するモードであり、通常画面モードとは、1チャンネルの入力画像に対応する出力画像を得て、ディスプレイ117に表示するモードである。
マルチ画面モードにおいては、複数チャンネルの画像が、マルチ画面で表示されるので、ユーザは、そのマルチ画面の画像を見ることにより、複数のチャンネルの中から、所望の番組を放送しているチャンネルを、容易に選択することが可能となる。
なお、マルチ画面モードにおいては、マルチ画面で表示されている複数チャンネルの画像のうちの任意のチャンネルの画像を指定するカーソル(例えば、枠)を表示し、そのカーソルを、ユーザによるリモコン103の操作に応じて移動させることができる。この場合、スピーカ113からは、カーソルによって指定されている画像のチャンネル(フォーカスされているチャンネル)の音声を出力するようにすることができる。
図2は、図1のシステムコントローラ118によるチューナ部111の制御を説明するための図である。なお、図2では、縦軸が、画像の垂直方向を表し、横軸が時間(の経過)を表す。
動作モードが通常画面モードの場合、システムコントローラ118は、ユーザによるリモコン103の操作に対応したチャンネルを選局するように、チューナ部111を制御する。
従って、例えば、いま、ユーザが、リモコン103を操作することにより、チャンネルCH1を選択しているものとすると、チューナ部111は、アンテナ102からの伝送信号から、チャンネルCH1を選局し続け、これにより、図2上側に示すように、フレーム周期で、チャンネルCH1の画像を、信号処理部114に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、システムコントローラ118は、例えば、フレーム周期で、選局するチャンネルを順次変更するように、チューナ部111を制御する。
従って、選局の変更対象のチャンネル数が、例えば、チャンネルCH1,CH2,CH3,CH4の4チャンネルであるとすると、チューナ部111は、例えば、図2下側に示すように、最初のフレームのタイミングで、チャンネルCH1を選局し、次のフレームのタイミングで、チャンネルCH2を選局し、以下、同様にして、チャンネルCH3,CH4を順次選局する。その後、チューナ部111は、再び、チャンネルCH1を選局し、以下、同様にして、チャンネルCH1乃至CH4それぞれを時分割で選局する。その結果、フレーム周期をT1で表すこととすると、チューナ部111から信号処理部114に対しては、チャンネルCH1の画像が、フレーム周期T1の4倍の周期で供給される。即ち、チューナ部111からは、フレーム周期T1の4倍の周期で、3フレームずつのコマ落ちが生じたチャンネルCH1の画像が出力される。他のチャンネルCH2乃至CH4それぞれの画像についても、同様である。
ここで、選局の変更対象のチャンネル数は、4チャンネルに限定されるものではない。選局の変更対象のチャンネル数をNで表すこととすると、マルチ画面モードでは、選局の変更対象の各チャンネルの画像が、チューナ部111から信号処理部114に供給される周期は、フレーム周期T1のN倍になる。
また、マルチ画面モードでは、例えば、テレビジョン受像機101で受信可能なすべてのチャンネルを、選局の変更対象のチャンネルとすることもできるし、ユーザが選んだ複数のチャンネルを、選局の変更対象のチャンネルとすることもできる。さらに、マルチ画面モードにおいて、選局の変更対象のチャンネル数、即ち、1フレームに表示される画像のチャンネル数が所定の数より多い場合には、画像をスクロールして表示するようにすることが可能である。
また、本実施の形態では、マルチ画面モードにおいて、チューナ部111が、フレーム周期T1で、選局するチャンネルを変更することとするが、選局するチャンネルの変更は、その他、フレーム同期T1の2倍や3倍等の同期で行うことも可能である。
ここで、以下においては、説明を簡単にするために、マルチ画面モードにおけるチューナ部111の選局の変更対象のチャンネルが、上述したチャンネルCH1乃至CH4とされているものとする。
次に、図3は、通常画面モードにおいてチューナ部111で得られた1つのチャンネルCH1の画像を単に表示した場合と、マルチ画面モードにおいてチューナ部111で得られた4チャンネルCH1乃至CH4の画像を、そのチャンネル数と等しい分割数のマルチ画面、即ち、4分割のマルチ画面で単に表示した場合とを示している。
なお、マルチ画面モードでは、1フレームが、例えば、2×2の4つの小画面に等分割されて、4チャンネルCH1乃至CH4の画像が、それぞれ表示されるものとする。また、ここでは、4分割のマルチ画面のうちの、例えば、左上、右上、左下、右下の小画面に、チャンネルCH1乃至CH4の画像が、それぞれ表示されるものとする。
通常画面モードでは、チューナ部111において、図2で説明したように、1つのチャンネルCH1の画像が、フレーム周期T1で得られる。従って、チューナ部111で得られた1つのチャンネルCH1の画像を単に表示した場合は、図3上側に示すように、フレーム周期T1で、チャンネルCH1の画像が表示される。
一方、マルチ画面モードでは、チューナ部111において、図2で説明したように、4チャンネルCH1乃至CH4それぞれの画像が、フレーム周期T1の4倍の周期4T1で得られる。従って、チューナ部111で得られた4チャンネルCH1乃至CH4それぞれの画像を、4分割のマルチ画面で単に表示した場合には、図3下側に示すように、最初のフレームのタイミングで、マルチ画面の左上の小画面に、チューナ部111で得られたチャンネルCH1の画像の最初のフレームが表示され、2番目のフレームのタイミングで、マルチ画面の右上の小画面に、チューナ部111で得られたチャンネルCH2の画像の2番目のフレームが表示される。さらに、3番目のフレームのタイミングで、マルチ画面の左下の小画面に、チューナ部111で得られたチャンネルCH3の画像の3番目のフレームが表示され、4番目のフレームのタイミングで、マルチ画面の右下の小画面に、チューナ部111で得られたチャンネルCH4の画像の4番目のフレームが表示される。その後、5番目のフレームのタイミングで、マルチ画面の左上の小画面に、チューナ部111で得られたチャンネルCH1の画像の5番目のフレームが表示され、以下、同様にして、チューナ部111において、周期4T1で得られるチャンネルCH1乃至CH4それぞれの画像が、マルチ画面の対応する小画面に表示される。
マルチ画面モードにおいて、チューナ部111であるチャンネルが選局された後、次にそのチャンネルが選局されるまでの間、そのチャンネルの画像を表示する小画面を、例えば、フリーズしておくものとすると、チューナ部111では、4チャンネルCH1乃至CH4それぞれが、時分割で、周期4T1で選局されるために、マルチ画面に表示される4チャンネルCH1乃至CH4の画像は、動きの粗い、見にくいものとなる。
図1のテレビジョン受像機101では、そのようなマルチ画面の表示を行うことも可能であるが、後述するように、信号処理部114において、動きの滑らかなマルチ画面を表示する出力画像を生成して表示することができるようになっている。
即ち、図4は、図1の信号処理部114の構成例を示している。
図1のチューナ部111が出力する画像としての入力画像は、入力メモリ131に供給されるようになっている。
入力メモリ131は、動作モードが通常画面モードの場合、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、チューナ部111からの入力画像を、例えばフレーム単位で一時記憶し、記憶した入力画像を、そのまま、高画質化処理部132に供給する。
また、入力メモリ131は、動作モードがマルチ画面モードの場合、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、チューナ部111からの入力画像を、例えば、フレーム単位で記憶し、その記憶した入力画像のフレームをマルチ画面の小画面のサイズに縮小した縮小画像を生成して、高画質化処理部132に供給する。
即ち、システムコントローラ118が出力する制御信号には、入力メモリ131の書き込みアドレスと読み出しアドレスが含まれており、入力メモリ131は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる書き込みアドレスにしたがって、チューナ部111からの入力画像を書き込む(記憶する)。さらに、入力メモリ131は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる読み出しアドレスにしたがって、記憶した入力画像を読み出すことにより、即ち、記憶した入力画像を構成する画素(の画素値)を、水平方向と垂直方向それぞれについて所定の画素数おきに読み出すことにより、入力画像を縮小した縮小画像を生成し、高画質化処理部132に供給する。
なお、入力メモリ131では、入力画像の書き込み時に、その入力画像の書き込みを所定の画素数おきに行うことで縮小画像を生成することも可能である。
高画質化処理部132は、動作モードが通常画面モードの場合、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、入力メモリ131から供給される入力画像のフレームの画質を向上させたフレームを生成し、即ち、例えば、入力メモリ131から供給される入力画像のフレームからノイズを除去し、出力メモリ133に供給する。
また、高画質化処理部132は、動作モードがマルチ画面モードの場合、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、入力メモリ131から供給される縮小画像のフレームと、他のフレームとの間のフレームを生成し、出力メモリ133に供給する。
即ち、動作モードがマルチ画面モードの場合、チューナ部111は、上述したように、周期4T1で、3フレームずつのコマ落ちが生じた4チャンネルCH1乃至CH4の入力画像を、信号処理部114に供給する。従って、入力メモリ131から高画質化処理部132に供給される、4チャンネルCH1乃至CH4の入力画像を縮小した縮小画像にも、それぞれ、周期4T1で、3フレームずつのコマ落ちが生じている。
例えば、いま、そのコマ落ちが生じているフレームを、欠損フレームというものとすると、高画質化処理部132は、例えば、入力メモリ131から供給される縮小画像が存在する隣接する2つのフレームの間の欠損フレーム(の画像)を生成することにより、4チャンネルCH1乃至CH4それぞれについて、フレーム周期T1でフレームが存在する縮小画像を得て、出力メモリ133に供給する。
なお、高画質化処理部132では、縮小画像が存在するフレームについては、その縮小画像を、そのまま、そのフレームの画像として採用することもできるし、また、欠損フレームの画像と同様にして、画像を生成することもできる。
出力メモリ133は、動作モードが通常画面モードの場合は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、高画質化処理部132が出力する画像の各フレームを、そのまま一時記憶し、記憶した画像の各フレームを、出力画像の各フレームとして読み出して、ディスプレイ117(図1)に供給する。
また、出力メモリ133は、動作モードがマルチ画面モードの場合は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、高画質化処理部132からのチャンネルCH1乃至CH4の縮小画像の同一フレームを合成することにより、そのチャンネルCH1乃至CH4の縮小画像それぞれの同一フレームをマルチ画面表示する出力画像のフレームを生成し、ディスプレイ117に供給する。
即ち、システムコントローラ118が出力する制御信号には、出力メモリ133の書き込みアドレスと読み出しアドレスが含まれており、出力メモリ133は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる書き込みアドレスにしたがって、高画質化処理部132からのチャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの縮小画像を、マルチ画面の左上、右上、左下、右下の小画面に対応する記憶領域に書き込む(記憶する)ことにより、チャンネルCH1乃至CH4の縮小画像それぞれの同一フレームをマルチ画面表示する出力画像のフレームを生成(記憶)する。さらに、出力メモリ133は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる読み出しアドレスにしたがって、生成(記憶)した出力画像のフレームを読み出し、ディスプレイ117に供給する。
次に、図5を参照して、動作モードが通常画面モードの場合の図4の信号処理部114の処理の概要について説明する。なお、図5では、i番目のフレーム(の画像)を、tiと表してある。
通常画面モードにおいて、チューナ部111(図1)が、チャンネルCH1を選局している場合、図5上側に示すように、高画質化処理部132には、入力メモリ131を介して、チャンネルCH1の入力画像のフレームtiがフレーム周期T1で順次入力される。そして、高画質化処理部132では、そこに入力されるチャンネルCH1の入力画像のフレームtiからノイズが除去され、図5下側に示すように、そのノイズが除去されたチャンネルCH1の入力画像のフレームtiがフレーム周期T1で順次出力され、出力メモリ133を介してディスプレイ117(図1)に供給される。
次に、図6を参照して、動作モードがマルチ画面モードの場合の図4の信号処理部114の処理の概要について説明する。なお、図6では、チャンネルCH#kのi番目のフレームを、CH#k(ti)と表してある。
マルチ画面モードにおいて、チューナ部111が、チャンネルCH1乃至CH4を時分割で選局している場合、図6一番上に示すように、高画質化処理部132には、入力メモリ131において縮小画像とされたチャンネルCH1乃至CH4のフレームそれぞれが、周期4T1で順次入力される。
即ち、図6では、フレームt1のタイミングで、チャンネルCH1の1番目のフレームであるフレームCH1(t1)が、フレームt2のタイミングで、チャンネルCH2の2番目のフレームであるフレームCH2(t2)が、フレームt3のタイミングで、チャンネルCH3の3番目のフレームであるフレームCH3(t3)が、フレームt4のタイミングで、チャンネルCH4の4番目のフレームであるフレームCH4(t4)が、フレームt5のタイミングで、チャンネルCH1の5番目のフレームであるフレームCH1(t5)が、高画質化処理部132に入力され、以下同様にして、チャンネルCH1乃至CH4のフレームそれぞれが、周期4T1で順次入力される。
高画質化処理部132では、図6上から2番目に示すように、チャンネルCH1の欠損フレームであるフレーム(の画像)CH1(t2),CH1(t3),CH1(t4),CH1(t6),・・・が生成され、さらに、チャンネルCH2の欠損フレームであるフレームCH2(t1),CH2(t3),CH2(t4),CH2(t5),・・・が生成される。また、高画質化処理部132では、チャンネルCH3の欠損フレームであるフレームCH3(t1),CH3(t2),CH3(t4),CH3(t5),・・・が生成され、さらに、チャンネルCH4の欠損フレームであるフレームCH4(t1),CH4(t2),CH4(t3),CH4(t5),・・・が生成される。
このようにして、高画質化処理部132は、4チャンネルCH1乃至CH4それぞれについて、フレーム周期T1でフレームが存在する縮小画像を得て、出力メモリ133に供給する。
出力メモリ133では、図6上から3番目(一番下)に示すように、高画質化処理部132から供給される4チャンネルCH1乃至CH4それぞれの縮小画像の同一フレームCH1(ti),CH2(ti),CH3(ti),CH4(ti)が合成されることにより、それらをマルチ画面表示するフレームtiの出力画像が生成され、ディスプレイ117(図1)に供給される。
以上のように、信号処理部114では、 複数チャンネルの入力画像それぞれについて、1のフレームと、他の1のフレームとの間のフレームを生成するとともに、複数チャンネルの入力画像それぞれの同一フレームを合成することにより、出力画像のフレームを生成するようにしたので、1つのチューナ部111を用いて、即ち、テレビジョン受像機101の規模を抑えて、動きの滑らかなマルチ画面を得ることができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、動作モードが通常画面モードの場合の図4の信号処理部114の処理について説明する。なお、以下においては、動作モードが通常画面モードの場合、チューナ部111において、例えば、チャンネルCH1が選局されるものとする。
入力メモリ131は、チューナ部111(図1)から供給されるチャンネルCH1の画像を記憶する。そして、入力メモリ131は、ステップS101において、そのチャンネルCH1の画像を読み出し、高画質化処理部132に供給して、ステップS102に進む。
ステップS102では、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給されるチャンネルCH1の画像からノイズを除去し、その結果得られるノイズ除去画像を、出力画像として、出力メモリ133を介して、ディスプレイ117(図1)に供給して、処理を終了する。
なお、図7のフローチャートにしたがった処理は、例えば、チューナ部111から信号処理部114に対して画像が供給されなくなるまで、または動作モードが通常画面モードからマルチ画面モードに切り換えられるまで繰り返し行われる。
次に、図8のフローチャートを参照して、動作モードがマルチ画面モードの場合の図4の信号処理部114の処理について説明する。
入力メモリ131は、チューナ部111(図1)から供給されるチャンネルCH1乃至CH4の(いずれかの)画像を記憶する。そして、入力メモリ131は、ステップS111において、記憶した画像を、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって読み出すことにより縮小画像を生成し、高画質化処理部132に供給して、ステップS112に進む。
ステップS112では、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給された縮小画像のチャンネルについて、欠損フレームの縮小画像を生成し、出力メモリ133に供給する。さらに、ステップS112では、出力メモリ133は、高画質化処理部132から供給される縮小画像を、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって書き込むことにより、チャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの縮小画像を合成し、その結果得られる、チャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの縮小画像をマルチ画面表示する出力画像を、ディスプレイ117(図1)に供給して、処理を終了する。
なお、図8のフローチャートにしたがった処理は、例えば、チューナ部111から信号処理部114に対して画像が供給されなくなるまで、または動作モードがマルチ画面モードから通常画面モードに切り換えられるまで繰り返し行われる。
ところで、上述したように、信号処理部114では、マルチ画面モードにおいて、欠損フレームを生成する。信号処理部114において、この欠損フレームを生成することにより、マルチ画面における画像の動きを滑らかなものとするため、欠損フレームは、チューナ部111で受信されたフレーム(以下、適宜、非欠損フレームという)における画像の動きを考慮して生成するのが望ましい。
そこで、信号処理部114では、非欠損フレームを用いて、画像の動きベクトルを検出し、その動きベクトルに基づいて、マルチ画面モードの処理と、通常画面モードの処理とを行うようになっている。
但し、通常画面モードでは、欠損フレームが存在しないことから、注目しているフレームが第nフレームであるとすると、その第nフレームの動きベクトルは、例えば、その次の第n+1フレームを参照することにより検出することができる。一方、マルチ画面モードでは、欠損フレームが存在することから、注目している非欠損フレームが第nフレームであり、上述したように3フレームのコマ落ち(欠損フレーム)が存在する場合には、第nフレームの動きベクトルは、例えば、その次の非欠損フレームである第n+4フレームを参照することにより検出する必要がある。
従って、動作モードが、通常画面モードの場合とマルチ画面モードの場合とでは、信号処理部114における動きベクトルを検出する処理が異なるため、信号処理部114では、通常画面モードにおいては、通常画面モード用の動きベクトルの検出処理、即ち、第nフレームの動きベクトルを、その次の第n+1フレームを参照することにより検出する処理が行われ、マルチ画面モードにおいては、マルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理、即ち、非欠損フレームである第nフレームの動きベクトルを、その次の非欠損フレームである第n+4フレームを参照することにより検出する処理が行われる。
ここで、図4の信号処理部114では、動きベクトルの検出は、高画質化処理部132において行われるようになっている。
なお、動きベクトルの検出方法としては、例えば、ブロックマッチング法や、勾配法、その他の任意の方法を採用することができる。
また、本実施の形態では、動きベクトルは、例えば、画素単位で検出するものとし、従って、各画素に対して動きベクトルが得られるものとする。但し、動きベクトルの検出は、その他、例えば、所定の画素数おきや、所定の画素で構成されるブロック単位等で行うことができ、任意の画素に対する動きベクトルは、その近くにある他の画素に対して検出された動きベクトルや、その画素を含むブロックに対して検出された動きベクトルで代用することが可能である。
さらに、本実施の形態では、動きベクトルを、例えば画素精度で行うものとする。但し、動きベクトルの検出は、画素より小さい、または大きい精度で行ってもよい。
次に、図9のフローチャートを参照して、図1のシステムコントローラ118が行う処理について説明する。
システムコントローラ118は、ステップS121において、動作モードが、マルチ画面モードかどうかを判定し、マルチ画面モードでないと判定した場合、即ち、動作モードが通常画面モードである場合、ステップS122に進み、例えば、ユーザがリモコン103を操作することにより指定したチャンネルなどのある1チャンネルを選局するように、チューナ部111(図1)を制御して、ステップS123に進む。これにより、チューナ部111は、システムコントローラ118からの制御にしたがったチャンネルの選局を行い、そのチャンネルの画像を、信号処理部114乃至116に出力する。
ステップS123では、システムコントローラ118は、チューナ部111から信号処理部114乃至116に供給される画像を書き込み、その書き込んだ画像を読み出すように、信号処理部114乃至116の入力メモリ131(図4)を制御して、ステップS124に進む。これにより、入力メモリ131は、システムコントローラ118の制御にしたがい、チューナ部111から供給される画像を記憶し、その記憶した画像を読み出して、高画質化処理部132に供給する。
ステップS124では、システムコントローラ118は、入力メモリ131から供給される画像について、通常画面モード用の動きベクトルの検出処理を行うように、高画質化処理部132(図4)を制御して、ステップS125に進む。これにより、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給される画像を対象に、通常画面モード用の動きベクトルを検出する。
ステップS125では、システムコントローラ118は、入力メモリ131から供給される画像を対象として、ノイズ除去処理を行うように、高画質化処理部132(図4)を制御して、ステップS126に進む。これにより、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給される画像を対象として、その画像から検出された動きベクトルに基づくノイズ除去処理を行い、その結果得られる画像としてのノイズ除去画像を出力する。
ステップS126では、システムコントローラ118は、高画質化処理部132が出力するノイズ除去画像を書き込み、その書き込んだノイズ除去画像を読み出すように、出力メモリ133(図4)を制御する。これにより、出力メモリ133は、システムコントローラ118の制御にしたがい、高画質化処理部132が出力するノイズ除去画像を記憶し、その記憶した画像を、出力画像として読み出して、ディスプレイ117(図1)に供給する。
一方、システムコントローラ118は、ステップS121において、動作モードが、マルチ画面モードであると判定した場合、ステップS131に進み、複数チャンネルであるチャンネルCH1乃至CH4それぞれを、時分割で選局するように、チューナ部111(図1)を制御して、ステップS132に進む。これにより、チューナ部111は、システムコントローラ118からの制御にしたがい、時分割でチャンネルCH1乃至CH4の選局を時分割で行い、チャンネルCH1乃至CH4の画像それぞれを、そのチャンネル数に等しい4フレーム周期で、信号処理部114乃至116に出力する。従って、チャンネルCH1乃至CH4のうちの1チャンネルに注目すると、チューナ部111から信号処理部114乃至116に出力される、その1チャンネルの画像は、4フレームにつき1フレームしか画像が存在しない、即ち、4フレームのうちの3フレームが欠損フレームとなっている画像である。
ステップS132では、システムコントローラ118は、チューナ部111から信号処理部114乃至116に供給される画像を書き込み、その書き込んだ画像の画素(の画素値)を読み出すように、信号処理部114乃至116の入力メモリ131(図4)を制御して、ステップS133に進む。これにより、入力メモリ131は、システムコントローラ118の制御にしたがい、チューナ部111から供給される画像を記憶し、その記憶した画像を間引いて読み出すことにより、縮小画像を生成して、高画質化処理部132に供給する。従って、高画質化処理部132に対しては、4フレームにつき3フレームが欠損フレームとなっているチャンネルCH1乃至CH4の縮小画像それぞれが供給される。
ステップS133では、システムコントローラ118は、入力メモリ131から供給される縮小画像について、マルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理を行うように、高画質化処理部132(図4)を制御して、ステップS134に進む。これにより、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給される縮小画像を対象に、通常画面モード用の動きベクトルを検出する。
ステップS134では、システムコントローラ118は、入力メモリ131から供給される縮小画像から、チャンネルCH1乃至CH4それぞれの欠損フレームを生成する欠損フレーム生成処理を行うように、高画質化処理部132(図4)を制御して、ステップS135に進む。これにより、高画質化処理部132は、入力メモリ131から供給される縮小画像を用い、その縮小画像から検出された動きベクトルに基づく欠損フレーム生成処理を行い、その結果得られる、欠損フレームがない画像としての欠損フレームなし画像を出力する。
ステップS134では、システムコントローラ118は、高画質化処理部132が出力するチャンネルCH1乃至CH4それぞれの欠損フレームなし画像を、マルチ画面を構成する小画面に対応する記憶領域に書き込み、その書き込みによって生成されるマルチ画面の出力画像を読み出すように、出力メモリ133(図4)を制御する。これにより、出力メモリ133は、システムコントローラ118の制御にしたがい、高画質化処理部132が出力するチャンネルCH1乃至CH4それぞれの欠損フレームなし画像を記憶することにより、マルチ画面の出力画像を生成し、その出力画像を読み出して、ディスプレイ117(図1)に供給する。
次に、図4の高画質化処理部132は、上述したように、動作モードが通常画面モードの場合には、ノイズ除去処理を行い、動作モードがマルチ画面モードの場合には、欠損フレーム生成処理を行う。
このノイズ除去処理と欠損フレーム生成処理としては、従来の方法を採用することも可能であるが、ここでは、クラス分類適応処理により、ノイズ除去処理と欠損フレーム生成処理を行うこととする。
クラス分類適応処理は、例えば、第1の画像を第2の画像に変換する画像変換処理でもあり、第2の画像を構成する各画素をクラス分けするクラス分類を行い、その各画素が属するクラスに応じたタップ係数と、第1の画像とを用いた演算としての適応処理を行うことで、第1の画像から第2の画像を構成する各画素(の画素値)を求めるものである。
ここで、例えば、第1の画像を、空間解像度が低解像度の画像とするとともに、第2の画像を、空間解像度が高解像度の画像とすれば、クラス分類適応処理は、空間解像度を向上させる解像度向上処理ということができる。また、例えば、第1の画像を、低S/N(Siginal/Noise)の画像とするとともに、第2の画像を、高S/Nの画像とすれば、クラス分類適応処理は、ノイズを除去するノイズ除去処理ということができる。さらに、例えば、第1の画像を所定のサイズの画像とするとともに、第2の画像を、第1の画像のサイズを大きくまたは小さくした画像とすれば、クラス分類適応処理は、画像のリサイズ(拡大または縮小)を行うリサイズ処理ということができる。また、例えば、第2の画像を欠損フレームが存在しない画像とするとともに、第1の画像を、第2の画像から一部のフレームを欠落(欠損)させた、欠損フレームが存在する画像とすれば、クラス分類適応処理は、欠損フレームを生成する欠損フレーム生成処理ということができる。
なお、欠損フレーム生成処理としてのクラス分類適応処理は、欠損フレームが存在する第1の画像を、欠損フレームが存在しない第2の画像に変換することから、第2の画像は、第1の画像と比較して、時間解像度が向上したものとなっており、かかる観点からは、時間解像度を向上させる解像度向上処理ともいうことができる。
以上のように、クラス分類適応処理によれば、第1および第2の画像をどのように定義するかによって、様々な画像変数処理を実現することができる。
図10は、クラス分類適応処理を行う高画質化処理部132の構成例を示している。
高画質化処理部132には、入力メモリ131(図4)から、第1の画像としての通常の画像または縮小画像が供給される。即ち、動作モードが通常画面モードの場合は、入力メモリ131から高画質化処理部132に対して、例えば、チューナ部111が出力するチャンネルCH1の欠損フレームがない画像が、第1の画像として供給される。また、動作モードがマルチ画面モードの場合は、入力メモリ131から高画質化処理部132に対して、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の画像を縮小した縮小画像であって、欠損フレームがある画像が、第1の画像として供給される。
そして、高画質化処理部132では、入力メモリ131からの第1の画像が、動きベクトル検出部151、クラスタップ選択部154、および予測タップ選択部156に供給される。
高画質化処理部132では、注目画素選択部150が、第2の画像を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素(を表す情報)を、高画質化処理部132の必要なブロックに供給する。
動きベクトル検出部151は、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがって、入力メモリ131(図4)から供給される第1の画像を構成する各画素の動きベクトルを検出し、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、およびクラス生成部155に供給する。
ここで、システムコントローラ118は、動作モードが通常画面モードの場合には、通常画面モード用の動きベクトルの検出処理を指示するコマンドを含む制御信号を出力し、動作モードがマルチ画面モードの場合には、マルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理を指示するコマンドを含む制御信号を出力する。
動きベクトル検出部151は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、通常画面モード用の動きベクトルの検出処理を指示するコマンドが含まれる場合には、通常画面モード用の動きベクトルの検出処理、即ち、上述したように、第nフレームの動きベクトルを、その次の第n+1フレームを参照することにより検出する処理を行う。
また、動きベクトル検出部151は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、マルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理を指示するコマンドが含まれる場合には、マルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理、即ち、上述したように、非欠損フレームである第nフレームの動きベクトルを、その次の非欠損フレームである第n+4フレームを参照することにより検出する処理を行う。
クラスタップ構造決定部152は、システムコントローラ118から供給される制御信号、および動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがい、注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップとなる第1の画像を構成する複数の画素を決定し、その画素を表す情報としてのクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
ここで、システムコントローラ118は、動作モードが通常画面モードの場合には、後述する通常画面モード用のタップ構造のクラスタップを構成することを指示するコマンドを含む制御信号を出力し、動作モードがマルチ画面モードの場合には、後述するマルチ画面モード用のタップ構造のクラスタップを構成することを指示するコマンドを含む制御信号を出力する。
クラスタップ構造決定部152は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、通常画面モード用のタップ構造のクラスタップを構成することを指示するコマンドが含まれる場合には、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、通常画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
また、クラスタップ構造決定部152は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、マルチ画面モード用のタップ構造のクラスタップを構成することを指示するコマンドが含まれる場合には、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、マルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
予測タップ構造決定部153は、システムコントローラ118から供給される制御信号、および動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがい、注目画素(の画素値)を求めるときのタップ係数との演算に用いる予測タップとなる第1の画像を構成する複数の画素を決定し、その画素を表す情報としての予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
ここで、システムコントローラ118は、動作モードが通常画面モードの場合には、通常画面モード用のタップ構造の予測タップを構成することを指示するコマンドを含む制御信号を出力し、動作モードがマルチ画面モードの場合には、マルチ画面モード用のタップ構造の予測タップを構成することを指示するコマンドを含む制御信号を出力する。
予測タップ構造決定部153は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、通常画面モード用のタップ構造の予測タップを構成することを指示するコマンドが含まれる場合には、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、通常画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
また、予測タップ構造決定部153は、システムコントローラ118が出力する制御信号に、マルチ画面モード用のタップ構造の予測タップを構成することを指示するコマンドが含まれる場合には、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、マルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
なお、クラスタップ構造決定部152と、予測タップ構造決定部153とでは、通常画面モード用のタップ構造の画素として、同一のタップ構造の画素を決定することもできるし、異なるタップ構造の画素を決定することもできる。マルチ画面モード用のタップ構造の画素についても、同様である。
クラスタップ選択部154は、クラスタップ構造決定部152からのクラスタップ情報にしたがい、そこに供給される第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、クラスタップとして、クラス生成部155に供給する。
ここで、上述したように、クラスタップ選択部154は、クラスタップ構造決定部152からのクラスタップ情報にしたがって、クラスタップを選択する。クラスタップ構造決定部152は、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、クラスタップ情報を決定するから、クラスタップ選択部154では、動きベクトル検出部151が検出する動きベクトルにしたがって、クラスタップが選択されるということができる。
クラス生成部155は、例えば、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルと、クラスタップ選択部154から供給される注目画素についてのクラスタップとに基づいて、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、係数メモリ157に供給する。
ここで、クラス分類を行う方法としては、例えば、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)等を採用することができる。
いま、例えば、クラスタップのみをクラス分類に用いることとすると、ADRCを用いるクラス分類では、クラスタップを構成する画素の画素値が、ADRC処理され、その結果得られるADRCコードにしたがって、注目画素のクラスが決定される。
なお、KビットADRCにおいては、例えば、クラスタップを構成する画素の画素値の最大値MAXと最小値MINが検出され、DR=MAX-MINを、集合の局所的なダイナミックレンジとし、このダイナミックレンジDRに基づいて、クラスタップを構成する画素値がKビットに再量子化される。即ち、クラスタップを構成する各画素の画素値から、最小値MINが減算され、その減算値がDR/2Kで除算(量子化)される。そして、以上のようにして得られる、クラスタップを構成するKビットの各画素の画素値を、所定の順番で並べたビット列が、ADRCコードとして出力される。従って、クラスタップが、例えば、1ビットADRC処理された場合には、そのクラスタップを構成する各画素の画素値は、最大値MAXと最小値MINとの平均値で除算され(例えば、小数点以下切り捨て)、これにより、各画素の画素値が1ビットとされる(2値化される)。そして、その1ビットの画素値を所定の順番で並べたビット列が、ADRCコードとして出力される。クラス生成部155は、例えば、クラスタップをADRC処理して得られるADRCコードを、クラスコードとして生成(出力)する。
なお、クラス生成部155には、例えば、クラスタップを構成する画素の画素値のレベル分布のパターンを、そのままクラスコードとして出力させることも可能である。しかしながら、この場合、クラスタップが、N個の画素の画素値で構成され、各画素の画素値に、Kビットが割り当てられているとすると、クラス生成部155が出力するクラスコードの場合の数は、(2NK通りとなり、画素の画素値のビット数Kに指数的に比例した膨大な数となる。
従って、クラス生成部155においては、クラスタップの情報量を、上述のADRC処理や、あるいはベクトル量子化等によって圧縮することにより、クラス分類を行うのが好ましい。
ここで、クラス生成部155は、上述したように、注目画素についてのクラスタップだけでなく、動きベクトル検出部151が検出した動きベクトルにも基づいてクラス分類を行う。即ち、クラス生成部155は、例えば、動きベクトルの大きさやx方向およびy方向の成分を対象に2値化等の量子化を行って得られる値を、注目画素についてのクラスタップをADRC処理することにより得られるADRCコードの上位ビットまたは下位ビットとして付加し、その結果得られるビット列を、注目画素のクラスを表すクラスコードとして出力する。
予測タップ選択部156は、予測タップ構造決定部153からの予測タップ情報にしたがい、そこに供給される第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、予測タップとして、積和演算部158に供給する。
ここで、上述したように、予測タップ選択部156は、予測タップ構造決定部153からの予測タップ情報にしたがって、予測タップを選択する。予測タップ構造決定部153は、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがって、予測タップ情報を決定するから、予測タップ選択部156では、動きベクトル検出部151が検出する動きベクトルにしたがって、予測タップが選択されるということができる。
係数メモリ157は、後述する学習によって求められた複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶している。即ち、係数メモリ157は、動作モードが通常画面モードの場合に行われるノイズ除去処理に用いられるクラスごとのタップ係数(ノイズ除去処理用のタップ係数)を記憶している通常画面モードメモリ1571と、動作モードがマルチ画面モードの場合に行われる欠損フレーム生成処理に用いられるクラスごとのタップ係数(欠損フレーム生成処理用のタップ係数)を記憶しているマルチ画面モードメモリ1572とを有している。そして、係数メモリ157は、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、通常画面モードメモリ1571またはマルチ画面モードメモリ1572のうちの一方を選択し、その選択したメモリから、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給する。
ここで、タップ係数とは、ディジタルフィルタにおける、いわゆるタップにおいて入力データと乗算される係数に相当するものである。
積和演算部158は、予測タップ選択部156からの予測タップと、係数メモリ157からのタップ係数とを取得し、その予測タップとタップ係数とを用いて、注目画素(の真値の予測値)を求める所定の演算を行う。これにより、積和演算部158は、注目画素(の画素値(の予測値))、即ち、第2の画像を構成する画素(の画素値)を求めて出力する。
次に、図10の積和演算部158における演算と、その演算に用いられるタップ係数の学習について説明する。
いま、高画質の画像(高画質画像)を第2の画像とするとともに、その高画質画像にノイズを付加する等してその画質を低下させた低画質の画像(低画質画像)を第1の画像として、低画質画像から予測タップ(となる複数の画素)を選択し、その予測タップとタップ係数を用いて、高画質画素の画素値を、所定の演算によって求める(予測する)ことを考える。
いま、所定の演算として、例えば、線形1次予測演算を採用することとすると、高画質画素の画素値yは、次の線形1次式によって求められることになる。
Figure 0004512978
・・・(1)
但し、式(1)において、xnは、高画質画素yについての予測タップを構成するn番目の低画質画像の画素(以下、適宜、低画質画素という)の画素値を表し、wnは、そのn番目の低画質画素(の画素値)と乗算されるn番目のタップ係数を表す。なお、式(1)では、予測タップが、N個の低画質画素x1,x2,・・・,xNで構成されるものとしてある。
ここで、高画質画素の画素値yは、式(1)に示した線形1次式ではなく、2次以上の高次の式によって求めるようにすることも可能である。
いま、第kサンプルの高画質画素の画素値の真値をykと表すとともに、式(1)によって得られるその真値ykの予測値をyk’と表すと、その予測誤差ekは、次式で表される。
Figure 0004512978
・・・(2)
いま、式(2)の予測値yk’は、式(1)にしたがって求められるため、式(2)のyk’を、式(1)にしたがって置き換えると、次式が得られる。
Figure 0004512978
・・・(3)
但し、式(3)において、xn,kは、第kサンプルの高画質画素についての予測タップを構成するn番目の低画質画素を表す。
式(3)(または式(2))の予測誤差ekを0とするタップ係数wnが、高画質画素を予測するのに最適なもの、即ち、いまの場合、ノイズのない高画質画素を求めるのに最適なものとなるが、すべての高画質画素について、そのようなタップ係数wnを求めることは、一般には困難である。
そこで、タップ係数wnが最適なものであることを表す規範として、例えば、最小自乗法を採用することとすると、最適なタップ係数wnは、次式で表される自乗誤差の総和Eを最小にすることで求めることができる。
Figure 0004512978
・・・(4)
但し、式(4)において、Kは、高画質画素ykと、その高画質画素ykについての予測タップを構成する低画質画素x1,k,x2,k,・・・,xN,kとのセットのサンプル数(学習用のサンプルの数)を表す。
式(4)の自乗誤差の総和Eの最小値(極小値)は、式(5)に示すように、総和Eをタップ係数wnで偏微分したものを0とするwnによって与えられる。
Figure 0004512978

・・・(5)
そこで、上述の式(3)をタップ係数wnで偏微分すると、次式が得られる。
Figure 0004512978
・・・(6)
式(5)と(6)から、次式が得られる。
Figure 0004512978

・・・(7)
式(7)のekに、式(3)を代入することにより、式(7)は、式(8)に示す正規方程式で表すことができる。
Figure 0004512978
・・・(8)
式(8)の正規方程式は、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)などを用いることにより、タップ係数wnについて解くことができる。
式(8)の正規方程式をクラスごとにたてて解くことにより、ノイズのない画素を求めるのに最適なタップ係数(自乗誤差の総和Eを最小にするタップ係数)wnを、クラスごとに求めることができる。
図10の通常画面モードメモリ1571に、以上のようにして求められるノイズ除去に(ノイズのない画像を求めるのに)最適なタップ係数wnを記憶させておき、積和演算部158において、そのタップ係数wnを用いて、式(1)の演算を行うことにより、第1の画像からノイズを除去した第2の画像を求めるノイズ除去処理を行うことができる。
なお、上述の場合には、高画質画像を第2の画像とするとともに、その高画質画像にノイズを付加した低画質画像を第1の画像として、ノイズ除去に最適なタップ係数、即ち、ノイズ除去処理用のタップ係数を求める(学習する)場合について説明したが、欠損フレームのない画像を第2の画像とするとともに、その第2の画像のフレームを間引く等して得られる、欠損フレームが存在する画像を第1の画像として、上述したようにしてタップ係数を求めることにより、欠損フレームを生成するのに最適なタップ係数、即ち、欠損フレーム生成処理用のタップ係数を得ることができる。
そして、図10のマルチ画面モードメモリ1572に、そのようにして求められる欠損フレームを生成するのに最適なタップ係数wnを記憶させておき、積和演算部158において、そのタップ係数wnを用いて、式(1)の演算を行うことにより、第1の画像から欠損フレームのない第2の画像を求める欠損フレーム生成処理を行うことができる。
次に、図11は、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、図10の通常画面モードメモリ1571に記憶させるノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
学習装置には、タップ係数wnの学習に用いられる学習用画像が入力されるようになっている。ここで、学習用画像としては、例えば、ノイズのない高画質画像を用いることができる。
学習装置において、学習用画像は、教師データ生成部171と生徒データ生成部173に供給される。
教師データ生成部171は、そこに供給される学習用画像から、第2の画像に対応する、学習の教師(真値)となる教師データを生成し、教師データ記憶部172に供給する。即ち、ここでは、教師データ生成部171は、学習用画像としての高画質画像を、そのまま教師データとして、教師データ記憶部172に供給する。
教師データ記憶部172は、教師データ生成部171から供給される教師データとしての高画質画像を記憶する。
生徒データ生成部173は、学習用画像から、第1の画像に対応する、学習の生徒となる生徒データを生成し、生徒データ記憶部174に供給する。即ち、生徒データ生成部173は、学習用画像としての高画質画像にノイズを付加することにより、そのS/Nを低下させることで、低画質画像を生成し、この低画質画像を、生徒データとして、生徒データ記憶部174に供給する。
生徒データ記憶部174は、生徒データ生成部173から供給される生徒データとしての低画質画像を記憶する。
係数生成処理部175は、教師データ記憶部172に記憶された教師データとしての高画質画像と、生徒データ記憶部174に記憶された生徒データとしての低画質画像とを用いて、クラスごとに、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、ノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力する。
図12は、図11の学習装置で用いられる学習用画像から生成される教師データとしての高画質画像と、生徒データとしての低画質画像とを示している。なお、図12において、横軸は時間を表し、縦軸は、画像の垂直方向を表している。
図12の1番上は、図11の学習装置で用いられる学習用画像を示している。学習用画像としては、例えば、フレーム周期がT1の、ノイズのない高画質画像が採用されている。
図12の上から2番目は、学習用画像から生成される教師データとしての高画質画像を示している。
図11の教師データ生成部171では、学習用画像が、そのまま教師データとされるため、教師データは、学習用画像と同一の画像となっている。
図12の一番下は、学習用画像から生成される生徒データとしての低画質画像を示している。
図11の生徒データ生成部173では、教師データに等しい学習用画像に、ノイズが付加されることによって、生徒データが生成されるため、生徒データは、教師データである高画質画像にノイズが付加されたS/Nの低い低画質画像となっている。
図11の係数生成処理部175では、以上のような、ノイズを有する生徒データから、そのノイズがない教師データを、式(1)の演算によって求める(予測する)ための、式(1)のタップ係数wnが、クラスごとに求められる。
図13は、図11の係数生成処理部175の構成例を示している。
図11の教師データ記憶部172に記憶された教師データとしての画像(以下、適宜、教師画像ともいう)は、予測係数作成部187に供給され、生徒データ記憶部174に記憶された生徒データとしての画像(以下、適宜、生徒画像ともいう)は、動きベクトル検出部181、クラスタップ選択部184、および予測タップ選択部186に供給される。
注目画素選択部180は、図10の注目画素選択部150と同様に、第2の画像に対応する教師画像を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素(を表す情報)を、係数生成処理部175の必要なブロックに供給する。
動きベクトル検出部181は、図10の動きベクトル検出部151が行うマルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理と同様の処理を行うことで、生徒データ記憶部174(図11)から供給される第1の画像に対応する生徒画像を構成する各画素の動きベクトルを検出し、クラスタップ構造決定部182、予測タップ構造決定部183、およびクラス生成部185に供給する。
クラスタップ構造決定部182は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルにしたがい、図10のクラスタップ構造決定部152が決定するのと同一の通常画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部184に供給する。
予測タップ構造決定部183は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルにしたがい、図10の予測タップ構造決定部153が決定するのと同一の通常画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
クラスタップ選択部184は、クラスタップ構造決定部182からのクラスタップ情報にしたがい、そこに供給される、第1の画像に対応する生徒画像から複数の画素(の画素値)を選択し、クラスタップとして、クラス生成部185に供給する。
ここで、上述したように、クラスタップ選択部184は、クラスタップ構造決定部182からのクラスタップ情報にしたがって、クラスタップを選択する。クラスタップ構造決定部182は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルにしたがって、クラスタップ情報を決定するから、クラスタップ選択部184では、動きベクトル検出部181が検出する動きベクトルにしたがって、クラスタップが選択されるということができる。
なお、注目画素について、クラスタップ構造決定部182が出力するクラスタップ情報は、図10のクラスタップ構造決定部152が通常画面モード時に出力するクラスタップ情報と同一であり、従って、クラスタップ選択部184は、注目画素について、通常画面モード時における図10のクラスタップ選択部154と同一のタップ構造のクラスタップを出力する。
クラス生成部185は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルと、クラスタップ選択部184から供給される注目画素についてのクラスタップとに基づき、図10のクラス生成部155における場合と同様にして、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、予測係数作成部187に供給する。
予測タップ選択部186は、予測タップ構造決定部183からの予測タップ情報にしたがい、そこに供給される、第1の画像に対応する生徒画像から複数の画素(の画素値)を選択し、予測タップとして、予測係数作成部187に供給する。
ここで、上述したように、予測タップ選択部186は、予測タップ構造決定部183からの予測タップ情報にしたがって、予測タップを選択する。予測タップ構造決定部183は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルにしたがって、予測タップ情報を決定するから、予測タップ選択部186では、動きベクトル検出部181が検出する動きベクトルにしたがって、予測タップが選択されるということができる。
なお、注目画素について、予測タップ構造決定部183が出力する予測タップ情報は、図10の予測タップ構造決定部182が通常画面モード時に出力する予測タップ情報と同一であり、従って、予測タップ選択部186は、注目画素について、通常画面モード時における図10の予測タップ選択部156と同一のタップ構造の予測タップを出力する。
予測係数作成部187は、教師データ記憶部172から供給される教師画像を構成する画素のうちの、注目画素を取得し、その注目画素(の画素値)と、予測タップ選択部186から供給される注目画素について構成された予測タップを構成する生徒画像の画素(画素値)とを対象とした足し込みを、クラス生成部185から供給されるクラスコードごとに行う。
即ち、予測係数作成部187は、クラス生成部185から供給されるクラスコードに対応するクラスごとに、予測タップ(生徒画像を構成する画素(以下、適宜、生徒画素ともいう))xn,kを用い、式(8)の左辺の行列における生徒画素どうしの乗算(xn,kn',k)と、サメーション(Σ)に相当する演算を行う。
さらに、予測係数作成部187は、やはり、クラス生成部185から供給されるクラスコードに対応するクラスごとに、予測タップ(生徒画素)xn,kと注目画素としての教師画像の画素(以下、適宜、教師画素ともいう)ykを用い、式(8)の右辺のベクトルにおける生徒画素xn,kおよび教師画素ykの乗算(xn,kk)と、サメーション(Σ)に相当する演算を行う。
即ち、予測係数作成部187は、前回、注目画素とされた教師画素について求められた式(8)における左辺の行列のコンポーネント(Σxn,kn',k)と、右辺のベクトルのコンポーネント(Σxn,kk)を、その内蔵するメモリ(図示せず)に記憶しており、その行列のコンポーネント(Σxn,kn',k)またはベクトルのコンポーネント(Σxn,kk)に対して、新たに注目画素とされた教師画素について、その教師画素yk+1および生徒画素xn,k+1を用いて計算される、対応するコンポーネントxn,k+1n',k+1またはxn,k+1k+1を足し込む(式(8)のサメーションで表される加算を行う)。
そして、予測係数作成部187は、教師データ記憶部172に記憶された教師画素すべてを注目画素として、上述の足し込みを行うことにより、各クラスについて、式(8)に示した正規方程式をたてると、その正規方程式を解くことにより、各クラスについて、ノイズ除去処理に最適なタップ係数wn、即ち、ノイズ除去処理用のタップ係数wnを求めて出力する。
次に、図14を参照して、図13のクラスタップ構造決定部182が、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルにしたがって、通常画面モード用のタップ構造の画素を決定するときの、その画素の決定方法について説明する。
なお、上述したことから、この決定方法は、動作モードが通常画面モードの場合に、図10のクラスタップ構造決定部152が、通常画面モード用のタップ構造の画素を決定するときの決定方法でもある。
図14上側は、第2の画像に対応する、図11の教師データ生成部171で生成される教師画像(教師データ)を示しており、図14下側は、第1の画像に対応する、図11の生徒データ生成部173で生成される生徒画像(生徒データ)を示している。
なお、図14においては、図12における場合と同様に、横軸は時間を表し、縦軸は、画像の垂直方向を表している。
例えば、いま、図14上側に示すように、第t1フレームの教師画像のある画素(教師画素)が注目画素とされたとする。
この場合、クラスタップ構造決定部182は、図14下側に示すように、注目画素のフレームと同一の第t1フレームの生徒画像において、注目画素と(空間的に)同一の位置にある画素を、注目画素に対応する対応画素とする。
また、クラスタップ構造決定部182は、動きベクトル検出部181から供給される動きベクトルのうちの、対応画素の動きベクトルを認識する。さらに、クラスタップ構造決定部182は、第t1フレームの生徒画像の対応画素の動きベクトルの始点の第t1フレームの位置を第1のタップ中心位置とするとともに、その動きベクトルの終点の、第t1フレームの次の第t2フレームの位置を第2のタップ中心位置とする。なお、第t2フレームは、第t1フレームの対応画素の動きベクトルが検出されるときに参照されるフレームである。
そして、クラスタップ構造決定部182は、第t1フレームの第1のタップ中心位置に最も近い位置の生徒画素を、注目画素についてのクラスタップを構成する画素のうちの中心の画素である第1のタップ中心画素として決定するとともに、第t2フレームの第2のタップ中心位置に最も近い位置の生徒画素を、第2のタップ中心画素として決定する
ここで、いまの場合、第1のタップ中心位置は、対応画素の動きベクトルの始点の位置なので、その第1のタップ中心位置は、対応画素の位置に一致し、従って、第1のタップ中心画素は、対応画素となる。
また、本実施の形態では、動きベクトルの検出は、上述したように画素の精度で行われる。そして、第2のタップ中心位置は、対応画素の動きベクトルの終点の位置なので、第2のタップ中心画素は、第t1フレームの対応画素の、第t2フレームでの動き先の画素となる。
その後、クラスタップ構造決定部182は、第1と第2のタップ中心画素それぞれについて、そのタップ中心画素を中心として、そのタップ中心画素に近い(空間的に近い)複数の画素を、クラスタップを構成する画素として決定する。
図13の予測タップ構造決定部183、および通常画面モード用時の図10の予測タップ構造決定部153も同様にして、予測タップを構成する画素を決定する。
図15は、クラスタップおよび予測タップを構成する画素の例を示している。
ここで、図15において、○印は、生徒画像の画素を示している。そして、○印のうちの●印は、タップ中心画素を示している。さらに、○印のうちの、模様を付していないものは、予測タップのみを構成する画素を示しており、網掛けを付してある○印は、予測タップとクラスタップを構成する画素を示している。即ち、●印と網掛けを付してある○印が、クラスタップを構成する画素であり、●印、網掛けを付してある○印、および模様を付していない○印が予測タップを構成する画素である。
図15においては、6パターンのタップ構造のクラスタップおよび予測タップを示してあるが、この6パターンのうちの、例えば、左から1番目のタップ構造が採用される場合、第t1フレームの注目画素については、第t1フレームの生徒画像のタップ中心画素(第1のタップ中心画素)、およびその上下左右それぞれに隣接する画素、並びに第t2フレームの生徒画像のタップ中心画素(第2のタップ中心画素)、およびその上下左右それぞれに隣接する画素の合計10画素が、クラスタップと予測タップそれぞれを構成する画素として決定される。
なお、クラスタップおよび予測タップのタップ構造は、図15に示した6パターンに限定されるものではない。
次に、図16のフローチャートを参照して、図11の学習装置の処理(学習処理)について、説明する。
まず最初に、ステップS151において、教師データ生成部171と生徒データ生成部173が、学習用画像から、教師画像と生徒画像を、それぞれ生成する。即ち、教師データ生成部171は、学習用画像を、そのまま、教師画像とする。また、生徒データ生成部173は、学習用画像にノイズを付加することにより、生徒画像を生成する。
教師データ生成部171が生成した教師画像は、教師データ記憶部172に供給されて記憶され、生徒データ生成部173が生成した生徒画像は、生徒データ記憶部174に供給されて記憶される。
その後、ステップS152に進み、係数生成処理部175(図13)の注目画素選択部180は、教師データ記憶部172に記憶された教師画像の教師画素のうち、まだ、注目画素としていないものを、注目画素として選択し、ステップS153に進む。
ステップS153では、動きベクトル検出部181、クラスタップ構造決定部182、および予測タップ構造決定部183が、注目画素と同一フレームの生徒画像の中から、その注目画素に対応する生徒画像の画素である対応画素を認識し、ステップS154に進む。
ステップS154では、動きベクトル検出部181が、ステップS153で認識した対応画素の動きベクトルを、その対応画素のフレームの次のフレームの生徒画像を参照することにより検出し、クラスタップ構造決定部182、予測タップ構造決定部183、クラス生成部185に供給して、ステップS155に進む。
ステップS155では、クラスタップ構造決定部182が、ステップS182で認識した対応画素、および動きベクトル検出部181から供給される対応画素の動きベクトルに基づき、図14で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS155では、クラスタップ構造決定部182は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心としてクラスタップを構成する生徒画素を決定し、その生徒画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部184に供給して、ステップS156に進む。
なお、ステップS155では、予測タップ構造決定部183も、クラスタップ構造決定部182と同様にして、予測タップを構成する生徒画素を決定し、その生徒画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部186に供給する。
ステップS156では、クラスタップ選択部184が、生徒データ記憶部174(図11)に記憶された生徒画像から、クラスタップ構造決定部182から供給されるクラスタップ情報が表す生徒画素を選択し、その生徒画素を、注目画素についてのクラスタップとして、クラス生成部185に供給する。さらに、ステップS156では、予測タップ選択部186が、生徒データ記憶部174に記憶された生徒画像から、予測タップ構造決定部183から供給される予測タップ情報が表す生徒画素を選択し、その生徒画素を、注目画素についての予測タップとして、予測係数作成部187に供給して、ステップS157に進む。
ステップS157では、クラス生成部185は、クラスタップ選択部184から供給された注目画素についてのクラスタップと、動きベクトル検出部181から供給された注目画素に対応する対応画素の動きベクトルとに基づき、注目画素のクラス分類を行い、その結果得られるクラスに対応するクラスコードを、予測係数作成部187に出力して、ステップS158に進む。
ステップS158では、予測係数作成部187は、教師データ記憶部172から、注目画素を読み出し、その注目画素と、予測タップ選択部186から供給される注目画素についての予測タップを構成する生徒画素とを対象とした、上述した式(8)の足し込みを、クラス生成部185から供給されるクラスコードごとに行い、ステップS159に進む。
ステップS159では、注目画素選択部180が、教師データ記憶部172に、まだ、注目画素としていない教師画素が記憶されているかどうかを判定する。ステップS159において、注目画素としていない教師画素が、まだ、教師データ記憶部172に記憶されていると判定された場合、ステップS152に戻り、注目画素選択部180は、まだ注目画素としていない教師画素を、新たに、注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS159において、注目画素としていない教師画素が、教師データ記憶部172に記憶されていないと判定された場合、ステップS160に進み、予測係数作成部187は、いままでの処理によって得られたクラスごとの式(8)の正規方程式を解くことにより、ノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力し、処理を終了する。
図10の通常画面モードメモリ1571には、以上のようにして求められたクラスごとのタップ係数wnが記憶されている。
次に、図17は、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、図10のマルチ画面モードメモリ1572に記憶させる欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
学習装置には、タップ係数wnの学習に用いられる学習用画像が入力されるようになっている。ここで、学習用画像としては、例えば、欠損フレームのない画像を用いることができる。
学習装置において、学習用画像は、教師データ生成部191と生徒データ生成部193に供給される。
教師データ生成部191は、そこに供給される学習用画像から、第2の画像に対応する教師画像を生成し、教師データ記憶部192に供給する。
ここで、動作モードがマルチ画面モードの場合においては、図10の高画質化処理部132がクラス分類適応処理を利用した画像変換の対象とする第1の画像は、4フレームにつき3フレームの欠損フレームが存在する縮小画像である。そして、その第1の画像を対象とした画像変換によって得られる第2の画像は、欠損フレームがない縮小画像である欠損フレームなし縮小画像である。
このため、教師データ生成部191は、学習用画像の画素を間引くこと等によって、学習用画像を縮小画像に縮小することにより、欠損フレームがない縮小画像を、教師画像として生成し、教師データ記憶部192に供給する。
教師データ記憶部192は、教師データ生成部191から供給される教師画像としての欠損フレームのない縮小画像を記憶する。
生徒データ生成部193は、学習用画像から、第1の画像に対応する生徒画像を生成し、生徒データ記憶部194に供給する。即ち、生徒データ生成部193は、教師データ生成部191と同様に、学習用画像を縮小することにより、欠損フレームなし縮小画像を生成する。さらに、生徒データ生成部193は、その欠損フレームなし縮小画像のフレームを間引くことにより、4フレームにつき3フレームの欠損フレームが存在する縮小画像を、生徒画像として生成し、生徒データ記憶部194に供給する。
生徒データ記憶部194は、生徒データ生成部193から供給される生徒画像を記憶する。
係数生成処理部195は、教師データ記憶部192に記憶された教師画像としての欠損フレームなし縮小画像と、生徒データ記憶部194に記憶された生徒画像としての欠損フレームがある縮小画像(以下、適宜、欠損フレームあり縮小画像という)とを用いて、クラスごとに、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力する。
図18は、図17の学習装置で用いられる学習用画像から生成される教師画像としての欠損フレームなし縮小画像と、生徒画像としての欠損フレームあり縮小画像とを示している。なお、図18において、横軸は時間を表し、縦軸は、画像の垂直方向を表している。
図18の1番上は、図17の学習装置で用いられる学習用画像を示している。学習用画像としては、例えば、フレーム周期がT1の、欠損フレームがない画像が採用されている。
図18の上から2番目は、学習用画像から生成される教師画像としての欠損フレームなし縮小画像を示している。
図17の教師データ生成部191では、学習用画像が縮小されることによって、教師画像が生成されるため、教師画像は、学習用画像を縮小しただけの、フレーム周期がT1の欠損フレームなし縮小画像となっている。
図18の一番下は、学習用画像から生成される生徒画像としての欠損フレームあり縮小画像を示している。
図17の生徒データ生成部193では、学習用画像が縮小され、さらにフレームが間引かれることによって、生徒画像が生成されるため、生徒画像は、学習用画像を縮小した、欠損フレームが存在する欠損フレームあり縮小画像となっている。
なお、動作モードがマルチ画面モードの場合に、図10の高画質化処理部132がクラス分類適応処理を利用した画像変換の対象とする第1の画像は、上述したように、4フレームにつき3フレームの欠損フレームが存在する縮小画像であるため、生徒データ生成部193は、そのような縮小画像を生徒画像として生成する。
即ち、生徒データ生成部193では、学習用画像を縮小しただけの欠損フレームなし縮小画像のフレームのうちの4フレームにつき3フレームを間引くことにより、第1の画像に対応する生徒画像を生成する。従って、生徒画像は、画像が4×T1おきにしか存在しない欠損フレームあり縮小画像となる。
図19の係数生成処理部195では、以上のような、欠損フレームあり縮小画像である生徒画像から、欠損フレームなし縮小画像である教師画像を、式(1)の演算によって求める(予測する)ための、式(1)のタップ係数wnが、クラスごとに求められる。
なお、欠損フレームあり縮小画像である生徒画像を、欠損フレームなし縮小画像である教師画像に変換することは、あるフレームレートの画像を、他のフレームレートに変換することと捉えることができる。従って、例えば、いま、学習用画像のフレームレートを、Rf[フレーム/秒]と表すこととして、その学習用画像のフレームを間引くことにより、フレームレートがRf/Nの教師画像を生成するとともに、フレームレートがRf/Mの生徒画像を生成して、係数生成処理部195でタップ係数wnの学習を行えば、第1の画像を、そのフレームレートのN/Mのフレームレートの第2の画像に変換するタップ係数wnが得られることになる。
図19は、図17の係数生成処理部195の構成例を示している。
図17の教師データ記憶部192に記憶された教師画像としての欠損フレームなし縮小画像は、予測係数作成部207に供給され、生徒データ記憶部194に記憶された生徒画像としての欠損フレームあり縮小画像は、動きベクトル検出部201、クラスタップ選択部204、および予測タップ選択部206に供給される。
注目画素選択部200は、図10の注目画素選択部150と同様に、第2の画像に対応する教師画像を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素(を表す情報)を、係数生成処理部195の必要なブロックに供給する。
動きベクトル検出部201は、図10の動きベクトル検出部151が行うマルチ画面モード用の動きベクトルの検出処理と同様の処理を行うことで、生徒データ記憶部194(図17)から供給される第1の画像に対応する生徒画像を構成する各画素の動きベクトルを検出し、クラスタップ構造決定部202、予測タップ構造決定部203、およびクラス生成部205に供給する。
即ち、動きベクトル検出部201は、生徒画像である欠損フレームあり縮小画像の非欠損フレームの画素それぞれの動きベクトルを、その次の非欠損フレームを参照することにより検出し、クラスタップ構造決定部202、予測タップ構造決定部203、およびクラス生成部205に供給する。
具体的には、本実施の形態では、生徒画像である欠損フレームあり縮小画像は、教師画像である欠損フレームなし縮小画像のフレームと比較すると、4フレームごとにしか非欠損フレームが存在しないため、非欠損フレームである第nフレームの生徒画素の動きベクトルは、その次の非欠損フレームである第n+4フレームを参照して検出される。
クラスタップ構造決定部202は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルにしたがい、図10のクラスタップ構造決定部152が決定するのと同一のマルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部204に供給する。
予測タップ構造決定部203は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルにしたがい、図10の予測タップ構造決定部153が決定するのと同一のマルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
クラスタップ選択部204は、クラスタップ構造決定部202からのクラスタップ情報にしたがい、そこに供給される、第1の画像に対応する生徒画像から複数の画素(の画素値)を選択し、クラスタップとして、クラス生成部205に供給する。
ここで、上述したように、クラスタップ選択部204は、クラスタップ構造決定部202からのクラスタップ情報にしたがって、クラスタップを選択する。クラスタップ構造決定部202は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルにしたがって、クラスタップ情報を決定するから、クラスタップ選択部204では、動きベクトル検出部201が検出する動きベクトルにしたがって、クラスタップが選択されるということができる。
なお、注目画素について、クラスタップ構造決定部202が出力するクラスタップ情報は、図10のクラスタップ構造決定部152がマルチ画面モード時に出力するクラスタップ情報と同一であり、従って、クラスタップ選択部204は、注目画素について、マルチ画面モード時における図10のクラスタップ選択部154と同一のタップ構造のクラスタップを出力する。
クラス生成部205は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルと、クラスタップ選択部204から供給される注目画素についてのクラスタップとに基づき、図10のクラス生成部155における場合と同様にして、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、予測係数作成部207に供給する。
予測タップ選択部206は、予測タップ構造決定部203からの予測タップ情報にしたがい、そこに供給される、第1の画像に対応する生徒画像から複数の画素(の画素値)を選択し、予測タップとして、予測係数作成部207に供給する。
ここで、上述したように、予測タップ選択部206は、予測タップ構造決定部203からの予測タップ情報にしたがって、予測タップを選択する。予測タップ構造決定部203は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルにしたがって、予測タップ情報を決定するから、予測タップ選択部206では、動きベクトル検出部201が検出する動きベクトルにしたがって、予測タップが選択されるということができる。
なお、注目画素について、予測タップ構造決定部203が出力する予測タップ情報は、図10の予測タップ構造決定部153がマルチ画面モード時に出力する予測タップ情報と同一であり、従って、予測タップ選択部206は、注目画素について、マルチ画面モード時における図10の予測タップ選択部156と同一のタップ構造の予測タップを出力する。
予測係数作成部207は、教師データ記憶部192から供給される教師画像を構成する画素のうちの、注目画素を取得し、図13の予測係数作成部187における場合と同様に、注目画素(の画素値)と、予測タップ選択部206から供給される注目画素について構成された予測タップを構成する生徒画像の画素(画素値)とを対象とした足し込みを、クラス生成部205から供給されるクラスコードごとに行う。
そして、予測係数作成部207は、教師データ記憶部192に記憶された教師画素すべてを注目画素として、上述の足し込みを行うことにより、各クラスについて、式(8)に示した正規方程式をたてると、その正規方程式を解くことにより、各クラスについて、欠損フレーム生成処理に最適なタップ係数wn、即ち、欠損フレーム生成処理用のタップ係数wnを求めて出力する。
次に、図20を参照して、図19のクラスタップ構造決定部202が、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルにしたがって、マルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定するときの、その画素の決定方法について説明する。
なお、上述したことから、この決定方法は、動作モードがマルチ画面モードの場合に、図10のクラスタップ構造決定部152が、マルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定するときの決定方法でもある。
図20の上から1番目は、第2の画像に対応する、図17の教師データ生成部191で生成される教師画像(教師画像)を示しており、図20の上から2番目および3番目は、第1の画像に対応する、図17の生徒データ生成部193で生成される生徒画像(生徒画像)を示している。
なお、図20においては、図18における場合と同様に、横軸は時間を表し、縦軸は、画像の垂直方向を表している。
上述したように、教師画像は、フレーム周期T1でフレームが存在する欠損フレームなし画像(縮小画像)となっており(図20の上から1番目)、生徒画像は、4フレームにつき3フレームが欠損フレームとなっている欠損フレームあり画像(縮小画像)となっている。
なお、図20では、教師画像の第t1フレームを最初のフレームとして、i番目のフレームを、第tiフレームと表してある。従って、生徒画像の最初の非欠損フレームを、第t1フレームとすると、その次の非欠損フレームは、第t5フレームである。
例えば、いま、図20の一番上に示すように、第t2フレームの教師画像のある画素(教師画素)A1が注目画素とされたとする。
この場合、クラスタップ構造決定部202は、例えば、図20の上から2番目に示すように、その注目画素A1の第t2フレームの直前の生徒画像の非欠損フレームである第t1フレームにおいて、注目画素A1と(空間的に)同一の位置にある生徒画素B2を、注目画素に対応する対応画素とする。
また、クラスタップ構造決定部202は、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルのうちの、対応画素B2の動きベクトルを認識する。さらに、クラスタップ構造決定部202は、第t1フレームの生徒画像の対応画素B2の動きベクトルを、図20の上から2番目に点線で示すように、注目画素A1を通るように補正し、その結果得られる補正ベクトルの始点の第t1フレームの位置を第1のタップ中心位置とするとともに、その補正ベクトルの終点の、第t1フレームの次の非欠損フレームである第t5フレームの位置を第2のタップ中心位置とする。
そして、クラスタップ構造決定部202は、例えば、第t1フレームの第1のタップ中心位置に最も近い生徒画素を、注目画素についてのクラスタップを構成する画素のうちの中心の画素である第1のタップ中心画素として決定するとともに、第t5フレームの第2のタップ中心位置に最も近い生徒画素を、第2のタップ中心画素として決定する
ここで、図20の上から2番目においては、第1のタップ中心位置は、第t1フレームの生徒画素のうちの対応画素B2からが最も近い位置になっており、従って、第1のタップ中心画素は、対応画素B2となる。
また、第2のタップ中心位置は、第t5フレームの生徒画素のうちの生徒画素B4からが最も近い位置になっており、従って、第2のタップ中心画素は、生徒画素B4となる。
即ち、図20の上から2番目においては、結果的に、対応画素B2の動きベクトルの始点の画素B2と終点の画素B4が、それぞれ第1と第2のタップ中心画素となっている。
一方、例えば、図20の一番上に示すように、第t2フレームの2フレーム後の第t4フレームの教師画像のある画素(教師画素)A2が注目画素とされた場合、クラスタップ構造決定部202は、図20の上から3番目に示すように、やはり、その注目画素A2の第t4フレームの直前の生徒画像の非欠損フレームである第t1フレームにおいて、注目画素A2と(空間的に)同一の位置にある生徒画素B2を、注目画素に対応する対応画素とする。
また、クラスタップ構造決定部202は、上述した場合と同様に、動きベクトル検出部201から供給される動きベクトルのうちの、対応画素B2の動きベクトルを認識し、その対応画素B2の動きベクトルを、図20の上から3番目に点線で示すように、注目画素A2を通るように補正し、その結果得られる補正ベクトルの始点の第t1フレームの位置を第1のタップ中心位置とするとともに、その補正ベクトルの終点の、第t1フレームの次の非欠損フレームである第t5フレームの位置を第2のタップ中心位置とする。
そして、クラスタップ構造決定部202は、例えば、第t1フレームの第1のタップ中心位置に最も近い生徒画素を、注目画素についてのクラスタップを構成する画素のうちの中心の画素である第1のタップ中心画素として決定するとともに、第t5フレームの第2のタップ中心位置に最も近い生徒画素を、第2のタップ中心画素として決定する
ここで、図20の上から3番目(1番下)においては、第1のタップ中心位置は、第t1フレームの生徒画素のうちの、対応画素B2ではない生徒画素B1からが最も近い位置になっており、従って、第1のタップ中心画素は、対応画素B1となる。
また、第2のタップ中心位置は、第t5フレームの生徒画素のうちの生徒画素B3からが最も近い位置になっており、従って、第2のタップ中心画素は、生徒画素B3となる。
その後、クラスタップ構造決定部202は、第1と第2のタップ中心画素それぞれについて、そのタップ中心画素を中心として、例えば、上述の図15に示したように、そのタップ中心画素に近い(空間的に近い)複数の生徒画素を、クラスタップを構成する画素として決定する。
図19の予測タップ構造決定部203、およびマルチ画面モード用時の図10の予測タップ構造決定部153も同様にして、予測タップを構成する画素を決定する。
次に、図21のフローチャートを参照して、図17の学習装置の処理(学習処理)について、説明する。
まず最初に、ステップS171において、教師データ生成部191と生徒データ生成部193が、学習用画像から、教師画像と生徒画像を、それぞれ生成する。即ち、教師データ生成部191は、学習用画像を縮小し、その結果得られる欠損フレームなし縮小画像を、教師画像とする。また、生徒データ生成部193は、学習用画像を縮小し、さらに、フレームを間引くことにより、4フレームにつき3フレームが欠損フレームとなっている欠損フレームあり縮小画像を、生徒画像として生成する。
教師データ生成部191が生成した教師画像は、教師データ記憶部192に供給されて記憶され、生徒データ生成部193が生成した生徒画像は、生徒データ記憶部194に供給されて記憶される。
その後、ステップS172に進み、係数生成処理部195(図19)の注目画素選択部200は、教師データ記憶部192に記憶された教師画像の教師画素のうち、まだ、注目画素としていないものを、注目画素として選択し、ステップS173に進む。
ステップS173では、動きベクトル検出部201、クラスタップ構造決定部202、および予測タップ構造決定部203が、注目画素のフレームの直前の非欠損フレームの生徒画像の画素の中から、その注目画素に対応する生徒画像の画素である対応画素を認識し、ステップS174に進む。
ステップS174では、動きベクトル検出部201が、ステップS173で認識した対応画素の動きベクトルを、その対応画素のフレームである非欠損フレームの次の非欠損フレームの生徒画像を参照することにより検出し、クラスタップ構造決定部202、予測タップ構造決定部203、およびクラス生成部205に供給して、ステップS175に進む。
ステップS175では、クラスタップ構造決定部202および予測タップ構造決定部203が、対応画素の動きベクトルを、図20で説明したように、注目画素を通るように補正することにより、補正ベクトルを求めて、ステップS176に進む。
ここで、補正ベクトルは、正確には、ベクトルではなく、動きベクトルの方向の、注目画素(の位置)を通る、その注目画素のフレームの直前の非欠損フレームと直後の非欠損フレームとで区切られる線分である。なお、非欠損フレームが、注目画素のフレームと一致する場合には、その非欠損フレームは、注目画素のフレームの直前の非欠損フレーム、または直後の非欠損フレームのうちのいずれか一方(例えば、注目画素のフレームの直前の非欠損フレーム)とみなすこととする。
ステップS176では、クラスタップ構造決定部202が、ステップS173で認識した対応画素、およびS175で求めた補正ベクトルに基づき、図20で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS176では、クラスタップ構造決定部202は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心としてクラスタップを構成する生徒画素を決定し、その生徒画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部204に供給して、ステップS177に進む。
なお、ステップS176では、予測タップ構造決定部203も、クラスタップ構造決定部202と同様にして、予測タップを構成する生徒画素を決定し、その生徒画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部206に供給する。
ステップS177では、クラスタップ選択部204が、生徒データ記憶部194(図17)に記憶された生徒画像から、クラスタップ構造決定部202から供給されるクラスタップ情報が表す生徒画素を選択し、その生徒画素を、注目画素についてのクラスタップとして、クラス生成部205に供給する。さらに、ステップS177では、予測タップ選択部206が、生徒データ記憶部194に記憶された生徒画像から、予測タップ構造決定部203から供給される予測タップ情報が表す生徒画素を選択し、その生徒画素を、注目画素についての予測タップとして、予測係数作成部207に供給して、ステップS178に進む。
ステップS178では、クラス生成部205は、クラスタップ選択部204から供給された注目画素についてのクラスタップと、動きベクトル検出部201から供給された注目画素に対応する対応画素の動きベクトルとに基づき、注目画素のクラス分類を行い、その結果得られるクラスに対応するクラスコードを、予測係数作成部207に出力して、ステップS179に進む。
ステップS179では、予測係数作成部207は、教師データ記憶部192から、注目画素を読み出し、その注目画素と、予測タップ選択部206から供給される注目画素についての予測タップを構成する生徒画素とを対象とした、上述した式(8)の足し込みを、クラス生成部205から供給されるクラスコードごとに行い、ステップS180に進む。
ステップS180では、注目画素選択部200が、教師データ記憶部192に、まだ、注目画素としていない教師画素が記憶されているかどうかを判定する。ステップS180において、注目画素としていない教師画素が、まだ、教師データ記憶部192に記憶されていると判定された場合、ステップS172に戻り、注目画素選択部200は、まだ注目画素としていない教師画素を、新たに、注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS180において、注目画素としていない教師画素が、教師データ記憶部192に記憶されていないと判定された場合、ステップS181に進み、予測係数作成部207は、いままでの処理によって得られたクラスごとの式(8)の正規方程式を解くことにより、欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力し、処理を終了する。
図10のマルチ画面モードメモリ1572には、以上のようにして求められたクラスごとのタップ係数wnが記憶されている。
次に、図22のフローチャートを参照して、以上のようなタップ係数を記憶している図10の高画質化処理部132の処理について説明する。
まず最初に、ステップS201において、動きベクトル検出部151、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157が、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、自身で行う処理の処理内容を決定し、ステップS202に進む。
ステップS202では、注目画素選択部150は、入力メモリ131(図4)から高画質化処理部132に供給される第1の画像をクラス分類適応処理により変換することによって得られる第2の画像を構成する画素のうちの、まだ注目画素としていないものの1つを、注目画素として選択し、ステップS203に進む。
ステップS203では、動きベクトル検出部151は、入力メモリ131(図4)から供給される第1の画像を構成する画素のうちの、注目画素に対応する対応画素の動きベクトルを検出し、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、およびクラス生成部155に供給して、ステップS204に進む。
ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、動きベクトル検出部151から供給される動きベクトルにしたがい、注目画素について、第1と第2のタップ中心位置を求め、入力メモリ131(図4)から供給される第1の画像を構成する画素のうちの、第1と第2のタップ中心位置それぞれについて、そのタップ中心位置に最も近い画素を、第1と第2のタップ中心画素として求める。さらに、ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心画素それぞれについて、そのタップ中心画素を中心とする第1の画像の複数の画素を、クラスタップを構成する画素として決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
また、ステップS204では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152における場合と同様にして、予測タップを構成する画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
その後、ステップS204からS205に進み、クラスタップ選択部154は、クラスタップ構造決定部152からのクラスタップ情報にしたがい、入力メモリ131に記憶された第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、注目画素についてのクラスタップとして、クラス生成部155に供給する。さらに、ステップS205では、予測タップ選択部156は、予測タップ構造決定部153からの予測タップ情報にしたがい、入力メモリ131に記憶された第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、注目画素についての予測タップとして、積和演算部158に供給して、ステップS206に進む。
ステップS206では、クラス生成部155は、動きベクトル検出部151から供給される、注目画素に対応する対応画素の動きベクトルと、クラスタップ選択部154から供給される注目画素についてのクラスタップとに基づいて、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、係数メモリ157に供給して、ステップS207に進む。
ステップS207では、係数メモリ157は、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給し、ステップS208に進む。
ステップS208では、積和演算部158は、予測タップ選択部156からの注目画素についての予測タップと、係数メモリ157からの注目画素のクラスのタップ係数とを取得し、その予測タップとタップ係数とを用いて、式(1)の演算を行うことにより、注目画素(の画素値)を求めて出力する。
その後、ステップS208からS209に進み、注目画素選択部150は、第2の画像の画素のうち、まだ注目画素としていないものがあるかどうかを判定する。ステップS209において、まだ注目画素としていない第2の画像の画素があると判定された場合、ステップS202に戻り、注目画素選択部150は、まだ注目画素としていない第2の画像の画素のうちのいずれかを、新たな注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS209において、まだ注目画素としていない第2の画像の画素がないと判定された場合、処理を終了する。
ところで、動作モードが通常画面モードの場合には、図7等で説明したように、高画質化処理部132(図4)には、入力メモリ131から、チューナ部111(図1)が出力するチャンネルCH1などのある1チャンネルの画像(通常の画像)が供給される。そして、高画質化処理部132(図10)は、その通常の画像を、第1の画像として、ノイズ除去処理としてのクラス分類適応処理を行い、その通常の画像からノイズを除去したノイズ除去画像を、第2の画像として求める。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合には、図8等で説明したように、高画質化処理部132(図4)には、入力メモリ131から、例えば、チューナ部111(図1)で1フレームごとに時分割に受信された4つのチャンネルCH1乃至CH4の画像それぞれの欠損フレームあり縮小画像が供給される。そして、高画質化処理部132(図10)は、その4つのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像それぞれを、第1の画像として、欠損フレーム生成処理としてのクラス分類適応処理を行い、4つのチャンネルCH1乃至CH4それぞれについて、欠損フレームなし縮小画像を、第2の画像として求める。
このように、高画質化処理部132では、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれノイズ除去処理または欠損フレーム生成処理が行われる。
そこで、図1のシステムコントローラ118は、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれ、通常画面モードまたはマルチ画面モード用の処理を行うように指示するコマンドを含む制御信号を、高画質化処理部132(図10)の動きベクトル検出部151、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157に供給(送信)する。
そして、動きベクトル検出部151、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157は、図22のステップS201で説明したように、システムコントローラ118から供給される制御信号にしたがい、自身で行う処理の処理内容を決定し、これにより、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれ、通常画面モードまたはマルチ画面モード用の処理を行う。
具体的には、動作モードが通常画面モードの場合、図22のステップS203において、動きベクトル検出部151は、注目画素と同一フレームの第1の画像としてのチャンネルCH1の通常の画像の中から、その注目画素に対応する対応画素を認識する。さらに、ステップS203では、動きベクトル検出部151は、対応画素の動きベクトルを、その対応画素のフレームの次のフレームのチャンネルCH1の通常の画像を参照することにより検出し、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、クラス生成部155に供給する。
また、ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、注目画素に対応する対応画素、およびその対応画素の動きベクトルに基づき、図14で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心として、クラスタップを構成するチャンネルCH1の通常の画像の画素を決定して、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
同様に、ステップS204では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152と同様にして、予測タップを構成するチャンネルCH1の通常の画像の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
また、ステップS207では、係数メモリ157は、通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572のうちの通常画面モードメモリ1571を選択し、その選択した通常画面モードメモリ1571に記憶されているノイズ除去処理用のタップ係数のうちの、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、第1の画像としての4つのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像のうちの、ある1チャンネルである、例えば、チャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像に注目すると、図22のステップS203において、動きベクトル検出部151は、注目画素のフレームの直前の非欠損フレームのチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像の中から、その注目画素に対応する対応画素を認識する。さらに、ステップS203では、動きベクトル検出部151は、対応画素の動きベクトルを、その対応画素のフレームである非欠損フレームの次の非欠損フレームのチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像を参照することにより検出し、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、クラス生成部155に供給する。
また、ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、注目画素に対応する対応画素、およびその対応画素の動きベクトルに基づき、図20で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS204では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心として、クラスタップを構成するチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像の画素を決定して、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
同様に、ステップS204では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152と同様にして、予測タップを構成するチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
また、ステップS207では、係数メモリ157は、通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572のうちのマルチ画面モードメモリ1572を選択し、その選択したマルチ画面モードメモリ1572に記憶されている欠損フレーム生成処理用のタップ係数のうちの、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給する。
次に、図23は、図1の信号処理部114(さらには、信号処理部115および116)の他の構成例を示している。なお、図中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図23の信号処理部114は、高画質化処理部132に代えて高画質化処理部232が設けられているとともに、動きベクトル検出部234が新たに設けられている他は、図4における場合と同様に構成されている。
高画質化処理部232は、動作モードが通常画面モードの場合、図4の高画質化処理部132と同様に、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、入力メモリ131から供給される第1の画像としての、例えば、チャンネルCH1の通常の画像のフレームの画質を向上させたフレームを生成するノイズ除去処理を行い、即ち、入力メモリ131から供給されるチャンネルCH1の通常の画像のフレームからノイズを除去し、その結果得られる第2の画像としての、ノイズが除去(低減)されたチャンネルCH1の画像のフレームを、出力メモリ133に供給する。
また、高画質化処理部232は、動作モードがマルチ画面モードの場合、やはり、図4の高画質化処理部132と同様に、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、入力メモリ131から供給される第1の画像としての、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像それぞれから、第2の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像それぞれを生成する欠損フレーム生成処理を行い、その第2の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像それぞれを、出力メモリ133に供給する。
但し、高画質化処理部232は、ノイズ除去処理および欠損フレーム生成処理を、動きベクトル検出部234から供給される動きベクトルを用いて行うようになっている。
動きベクトル検出部234には、図1のチューナ部111が入力メモリ131に供給するのと同一の画像が供給されるようになっている。従って、動作モードが通常画面モードである場合、動きベクトル検出部234には、入力メモリ131から高画質化処理部232に供給される第1の画像と同一の、例えば、チャンネルCH1の通常の画像が供給される。
動きベクトル検出部234は、動作モードが通常画面モードの場合、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、通常画面モード用の動きベクトルを検出する通常画面モード用の動きベクトル検出処理、即ち、ここでは、チューナ部111が出力するチャンネルCH1の通常の画像のフレームを構成する各画素の動きベクトルを、そのフレームの次のフレームを参照して検出する動きベクトル検出処理を行い、その結果得られる通常画面モード用の動きベクトルを、高画質化処理部232に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードである場合、動きベクトル検出部234には、図1のチューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像それぞれが供給される。
動きベクトル検出部234は、動作モードがマルチ画面モードの場合、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、マルチ画面モード用の動きベクトルを検出するマルチ画面モード用の動きベクトル検出処理、即ち、ここでは、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像のうちの、あるチャンネルとしての、例えば、チャンネルCH1の欠損フレームあり画像に注目すると、チャンネルCH1の欠損フレームあり画像の非欠損フレームを構成する各画素の動きベクトルを、チャンネルCH1の、その次の非欠損フレームを参照して検出する動きベクトル検出処理を行う。さらに、動きベクトル検出部234は、その動きベクトル検出処理の結果得られる動きベクトルの大きさを、後述する理由により1/2に縮小し、その1/2の大きさの動きベクトルを、マルチ画面モード用の動きベクトルとして、高画質化処理部232に供給する。
動作モードがマルチ画面モードの場合、動きベクトル検出部234は、他のチャンネルCH2乃至CH4の欠損フレームあり画像についても、同様にして、マルチ画面モード用の動きベクトルを求め、高画質化処理部232に供給する。
なお、動作モードがマルチ画面モードの場合に、動きベクトル検出部234において、非欠損フレームの画素について検出した動きベクトルを、1/2の大きさにするのは、次のような理由による。
即ち、マルチ画面モードでは、上述したように、1フレームが、2×2(横×縦)の4つの小画面に等分割されて、4チャンネルCH1乃至CH4の縮小画像が、それぞれ表示される。このため、入力メモリ131から高画質化処理部232に対しては、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像それぞれを、小画面の大きさに縮小した大きさ、即ち、1フレームの画像の横と縦の画素数を、それぞれ1/2に縮小した(間引いた)大きさの欠損フレームあり縮小画像が供給される。
一方、動きベクトル検出部234では、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(縮小されていない画像)それぞれを対象として動きベクトルが検出されるため、その動きベクトルの大きさは、理論的には、欠損フレームあり縮小画像を対象として動きベクトルを検出した場合の大きさの2倍となる。このため、動作モードがマルチ画面モードの場合、動きベクトル検出部234は、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(縮小されていない画像)それぞれを対象に検出した動きベクトルを、欠損フレームあり縮小画像を対象として検出した動きベクトルに対応させるために、1/2の大きさに縮小して、高画質化処理部232に供給するようになっている。
以上のように構成される信号処理部114では、動作モードが通常画面モードの場合、チューナ部111から、例えば、チャンネルCH1の通常の画像が、入力メモリ131と動きベクトル検出部234に供給される。
入力メモリ131は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、チューナ部111からのチャンネルCH1の通常の画像を一時記憶し、その記憶した画像を、そのまま、高画質化処理部132に供給する。
また、動きベクトル検出部234は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、チューナ部111が出力するチャンネルCH1の通常の画像のフレームを構成する各画素の動きベクトルを、そのフレームの次のフレームを参照して検出する動きベクトル検出処理を行い、その結果得られる通常画面モード用の動きベクトルを、高画質化処理部232に供給する。
高画質化処理部232は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、動きベクトル検出部234からの動きベクトルを用いて、入力メモリ131から供給されるチャンネルCH1の通常の画像のフレームからノイズを除去するノイズ除去処理としてのクラス分類適応処理を行い、そのノイズ除去処理結果としてのノイズ除去画像を、第2の画像として、出力メモリ133に供給する。
出力メモリ133は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、高画質化処理部232が出力する第2の画像としてのチャンネルCH1のノイズ除去画像の各フレームを、そのまま一時記憶し、記憶した画像の各フレームを、出力画像の各フレームとして読み出して、ディスプレイ117(図1)に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、チューナ部111から、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像それぞれが、入力メモリ131と動きベクトル検出部234に供給される。
入力メモリ131は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、チューナ部111からのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像を記憶するとともに読み出すことで、各フレームのサイズ(大きさ)を、マルチ画面の小画面のサイズに縮小し、即ち、フレームの横と縦の画素数を、それぞれ1/2に縮小(間引き)し、その結果得られるチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像それぞれを、高画質化処理部232に供給する。
また、動きベクトル検出部234は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像それぞれの非欠損フレームを構成する画素の動きベクトルを検出し、その動きベクトルの大きさを1/2に縮小する。そして、動きベクトル検出部234は、その1/2の大きさの動きベクトルを、マルチ画面モード用の動きベクトルとして、高画質化処理部232に供給する。
高画質化処理部232は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、動きベクトル検出部234からの動きベクトルを用いて、入力メモリ131から供給されるチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像それぞれを第1の画像として、欠損フレームを生成する欠損フレーム生成処理としてのクラス分類適応処理を行い、その欠損フレーム生成処理の結果得られる第2の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像を、出力メモリ133に供給する。
出力メモリ133は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがって、高画質化処理部232からのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像の書き込みを行うことにより、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像の同一フレームを合成し、その結果得られる、チャンネルCH1乃至CH4の縮小画像それぞれの同一フレームをマルチ画面表示する出力画像のフレームを、ディスプレイ117に供給する。
次に、図24は、図23の動きベクトル検出部234の構成例を示すブロック図である。
チューナ部111(図1)が出力する画像(入力画像)は、フレームメモリ241および動き検出回路244に供給される。
フレームメモリ241は、そこに供給される入力画像のフレームを一時記憶することにより、1フレーム分だけ遅延して、遅延回路242およびセレクタ243に供給する。従って、動き検出回路244に、第n+4フレームの入力画像が供給されるとき、フレームメモリ241から遅延回路242およびセレクタ243には、その1フレーム前の第n+3フレームの入力画像が供給される。
遅延回路242は、フレームメモリ241から供給される入力画像のフレームを、3フレーム分だけ遅延して、セレクタ243に供給する。従って、チューナ部111から動きベクトル検出部234に供給される入力画像のフレームは、フレームメモリ241および遅延回路242で、合計4フレーム分だけ遅延され、セレクタ243に供給されるから、動き検出回路244に、第n+4フレームの入力画像が供給されるとき、遅延回路242からセレクタ243には、その4フレーム前の第nフレームの入力画像が供給される。
セレクタ243には、上述したように、フレームメモリ241から第n+3フレームの入力画像が供給されるとともに、遅延回路242から第nフレームの入力画像が供給される。セレクタ243は、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、フレームメモリ241からの第n+3フレームの入力画像、または遅延回路242からの第nフレームの入力画像のうちの一方を選択し、動き検出回路244に供給する。
動き検出回路244は、セレクタ243から供給される入力画像のフレームの各画素の動きベクトルを、チューナ部111(図1)から供給される第nフレームの入力画像を参照することにより検出し、選択部245に供給する。
選択部245は、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、動き検出回路244から供給される動きベクトルをそのまま、またはその大きさを1/2に縮小し、高画質化処理部232に供給する。
以上のように構成される動きベクトル検出部232では、動作モードが通常画面モードの場合、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、通常画面モード用の動きベクトルが検出される。
即ち、動作モードが通常画面モードの場合、動きベクトル検出部234には、図1のチューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1の通常の画像が供給され、このチャンネルCH1の通常の画像は、フレームメモリ241および動きベクトル検出回路244に供給される。
フレームメモリ241は、そこに供給されるチャンネルCH1の通常の画像のフレームを一時記憶することにより、1フレーム分だけ遅延して、遅延回路242およびセレクタ243に供給する。セレクタ243は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、フレームメモリ241からのチャンネルCH1の通常の画像のフレームを選択し、動き検出回路244に供給する。
ここで、上述したことから、動き検出回路244に、第n+4フレームのチャンネルCH1の通常の画像が供給されるとき、フレームメモリ241からセレクタ243には、その1フレーム前の第n+3フレームのチャンネルCH1の通常の画像が供給される。そして、いまの場合、セレクタ243は、フレームメモリ241からのチャンネルCH1の通常の画像のフレームを選択し、動き検出回路244に供給するから、第n+3フレームと第n+4フレームのチャンネルCH1の通常の画像、即ち、チャンネルCH1の通常の画像のあるフレームを注目フレームとすると、注目フレームと、その注目フレームの次のフレームが、動き検出回路244に供給される。
動き検出回路244は、注目フレームのチャンネルCH1の通常の画像の各画素の動きベクトルを、その注目フレームの次のフレームのチャンネルCH1の通常の画像を参照することにより検出し、選択部245に供給する。
選択部245は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、動き検出回路244から供給される動きベクトルを、そのまま、通常画面モード用の動きベクトルとして、高画質化処理部232に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、動きベクトル検出部232では、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、マルチ画面モード用の動きベクトルが検出される。
即ち、動作モードがマルチ画面モードの場合、動きベクトル検出部234には、図1のチューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像が供給され、このチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像は、フレームメモリ241および動きベクトル検出回路244に供給される。
フレームメモリ241は、そこに供給されるチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像のフレームを一時記憶することにより、1フレーム分だけ遅延して、遅延回路242およびセレクタ243に供給する。遅延回路242は、フレームメモリ241から供給されるチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像のフレームを、さらに、3フレーム分だけ遅延し、セレクタ243に供給する。
セレクタ243は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、遅延回路242からのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像のフレームを選択し、動き検出回路244に供給する。
ここで、上述したことから、動き検出回路244に、第n+4フレームの画像が供給されるとき、遅延回路242からセレクタ243には、その4フレーム前の第nフレームの画像が供給される。そして、いまの場合、セレクタ243は、遅延回路242からの第nフレームを選択し、動き検出回路244に供給するから、動き検出回路244には、第nフレームと第n+4フレームの画像が供給される。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、チューナ部118から動きベクトル検出部234には、上述したように、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像が供給される。このチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像は、あるチャンネルに注目すれば、非欠損フレームが4フレームごとに存在する画像であるから、動き検出回路244には、チャンネルCH1乃至CH4のうちのあるチャンネルの非欠損フレームを注目フレームとすると、そのチャンネルについて、非欠損フレームである注目フレームと、その注目フレームの次の非欠損フレームが、動き検出回路244に供給される。
動き検出回路244は、注目フレームの各画素の動きベクトルを、その注目フレームのチャンネルにおける次の非欠損フレームを参照することにより検出し、選択部245に供給する。
選択部245は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、動き検出回路244から供給される動きベクトルを、1/2の大きさに縮小し、その縮小後の動きベクトルを、マルチ画面モード用の動きベクトルとして、高画質化処理部232に供給する。
次に、図25は、図23の高画質化処理部232の構成例を示している。なお、図中、図10の高画質化処理部132における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図23の高画質化処理部232は、動きベクトル検出部151が設けられていない他は、図10の高画質化処理部132と同様に構成されている。
高画質化処理部232では、図10の高画質化処理部132における場合と同様の処理が行われる。
但し、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、およびクラス生成部155は、動きベクトル検出部151(図10)から供給される動きベクトルではなく、動きベクトル検出部234(図23)から供給される動きベクトルを用いて、図10の高画質化処理部132における場合と同様の処理を行う。
また、図23の高画質化処理部232の係数メモリ157を構成する通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572には、それぞれ、図11と図17の学習装置で得られたタップ係数ではなく、後述する学習装置によって得られたタップ係数が記憶されている。
但し、図23の高画質化処理部232における通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572に記憶されているタップ係数も、それぞれ、図10の高画質化処理部132における通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572に記憶されているタップ係数と同様に、ノイズ除去処理用のタップ係数と欠損フレーム生成処理用のタップ係数であることに変わりはない。
次に、図26は、図25の高画質化処理部232の処理を説明するフローチャートである。
まず最初に、ステップS211において、クラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157が、システムコントローラ118(図1)から供給される制御信号にしたがい、自身で行う処理の処理内容を決定し、ステップS212に進む。
ステップS212では、注目画素選択部150は、入力メモリ131(図4)から高画質化処理部132に供給される第1の画像をクラス分類適応処理により変換することによって得られる第2の画像を構成する画素のうちの、まだ注目画素としていないものの1つを、注目画素として選択し、ステップS213に進む。
ステップS213では、クラスタップ構造決定部152は、動きベクトル検出部234(図23)から供給される動きベクトルにしたがい、注目画素について、第1と第2のタップ中心位置を求め、入力メモリ131(図4)から供給される第1の画像を構成する画素のうちの、第1と第2のタップ中心位置それぞれについて、そのタップ中心位置に最も近い画素を、第1と第2のタップ中心画素として求める。さらに、ステップS213では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心画素それぞれについて、そのタップ中心画素を中心とする第1の画像の複数の画素を、クラスタップを構成する画素として決定し、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
また、ステップS213では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152における場合と同様にして、予測タップを構成する画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
その後、ステップS213からS214に進み、クラスタップ選択部154は、クラスタップ構造決定部152からのクラスタップ情報にしたがい、入力メモリ131に記憶された第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、注目画素についてのクラスタップとして、クラス生成部155に供給する。さらに、ステップS214では、予測タップ選択部156は、予測タップ構造決定部153からの予測タップ情報にしたがい、入力メモリ131に記憶された第1の画像から複数の画素(の画素値)を選択し、注目画素についての予測タップとして、積和演算部158に供給して、ステップS215に進む。
ステップS215では、クラス生成部155は、動きベクトル検出部234(図23)から供給される、注目画素に対応する対応画素の動きベクトルと、クラスタップ選択部154から供給される注目画素についてのクラスタップとに基づいて、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、係数メモリ157に供給して、ステップS216に進む。
ステップS216では、係数メモリ157は、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給し、ステップS217に進む。
ステップS217では、積和演算部158は、予測タップ選択部156からの注目画素についての予測タップと、係数メモリ157からの注目画素のクラスのタップ係数とを取得し、その予測タップとタップ係数とを用いて、式(1)の演算を行うことにより、注目画素(の画素値)を求めて出力する。
その後、ステップS217からS218に進み、注目画素選択部150は、第2の画像の画素のうち、まだ注目画素としていないものがあるかどうかを判定する。ステップS218において、まだ注目画素としていない第2の画像の画素があると判定された場合、ステップS212に戻り、注目画素選択部150は、まだ注目画素としていない第2の画像の画素のうちのいずれかを、新たな注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS218において、まだ注目画素としていない第2の画像の画素がないと判定された場合、処理を終了する。
ここで、図25の高画質化処理部232では、上述した高画質化処理部132(図10)と同様に、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれノイズ除去処理または欠損フレーム生成処理が行われる。
そこで、図1のシステムコントローラ118は、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれ、通常画面モードまたはマルチ画面モード用の処理を行うように指示するコマンドを含む制御信号を、高画質化処理部232のクラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157に供給(送信)する。
そして、高画質化処理部232のクラスタップ構造決定部152、予測タップ構造決定部153、および係数メモリ157は、図26のステップS211で説明したように、システムコントローラ118から供給される制御信号にしたがい、自身で行う処理の処理内容を決定し、これにより、動作モードが通常画面モードまたはマルチ画面モードの場合に、それぞれ、通常画面モードまたはマルチ画面モード用の処理を行う。
具体的には、動作モードが通常画面モードの場合、チューナ部111が、例えば、上述したように、チャンネルCH1の通常の画像を出力するものとすると、図26のステップS213において、クラスタップ構造決定部152は、注目画素に対応する対応画素、およびその対応画素の動きベクトルに基づき、図14で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS213では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心としてクラスタップを構成するチャンネルCH1の通常の画像の画素を決定して、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
ステップS213では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152と同様にして、予測タップを構成するチャンネルCH1の通常の画像の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
また、ステップS216では、係数メモリ157は、通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572のうちの通常画面モードメモリ1571を選択し、その選択した通常画面モードメモリ1571に記憶されているノイズ除去処理用のタップ係数のうちの、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給する。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、チューナ部111が、例えば、上述したように、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像を出力するものとして、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像のうちの、ある1チャンネルである、例えば、チャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像に注目すると、図26のステップS213において、クラスタップ構造決定部152は、注目画素に対応する対応画素、およびその対応画素の動きベクトルに基づき、図20で説明した第1と第2のタップ中心位置を決定する。さらに、ステップS213では、クラスタップ構造決定部152は、第1と第2のタップ中心位置から、それぞれ、第1と第2のタップ中心画素を決定し、その第1と第2のタップ中心画素を中心としてクラスタップを構成するチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像の画素を決定して、その画素を表すクラスタップ情報を、クラスタップ選択部154に供給する。
同様に、ステップS213では、予測タップ構造決定部153も、クラスタップ構造決定部152と同様にして、予測タップを構成するチャンネルCH1の欠損フレームあり縮小画像の画素を決定し、その画素を表す予測タップ情報を、予測タップ選択部156に供給する。
また、ステップS216では、係数メモリ157は、通常画面モードメモリ1571とマルチ画面モードメモリ1572のうちのマルチ画面モードメモリ1572を選択し、その選択したマルチ画面モードメモリ1572に記憶されている欠損フレーム生成処理用のタップ係数のうちの、クラス生成部155から供給される注目画素のクラスのタップ係数を読み出して、積和演算部158に供給する。
なお、動作モードが通常画面モードの場合、図23の動きベクトル検出部234において、動きベクトルの検出対象の画像が、例えば、チャンネルCH1の通常の画像であるときには、高画質化処理部232における処理対象も、そのチャンネルCH1の通常の画像となるから、注目画素に対応する対応画素の動きベクトルは、一意に決まる。
即ち、動作モードが通常画面モードの場合には、高画質化処理部232では、処理対象としての第1の画像が、その第1の画像からノイズを除去した第2の画像に変換される。そして、第1の画像は、例えば、チャンネルCH1の通常の画像であり、そのチャンネルCH1の通常の画像の画素のうちの、第2の画像において注目画素とされた画素と空間的に同一位置にある画素が、対応画素とされる。
また、図23の動きベクトル検出部234では、高画質化処理部232の処理対象と同一の第1の画像としてのチャンネルCH1の通常の画像の各画素について、動きベクトルが検出されるから、注目画素に対応する対応画素の動きベクトルは、チャンネルCH1の通常の画像の画素のうちの、対応画素となっている画素について検出された動きベクトルとなる。
一方、動作モードがマルチ画面モードの場合、高画質化処理部232では、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像を、第1の画像として、その第1の画像が、第1の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像に変換される。そして、第1の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像の画素のうちの、第2の画像において注目画素とされた画素と空間的に同一位置にある画素が、対応画素とされる点については、動作モードが通常画面モードである場合と同様である。
しかしながら、動作モードがマルチ画面モードの場合、図23の動きベクトル検出部234では、高画質化処理部232の処理対象である第1の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像を縮小する前の、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(縮小されていない画像)の各画素について、動きベクトルが検出される。
即ち、動作モードがマルチ画面モードの場合、対応画素は、高画質化処理部232の処理対象となる第1の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像の画素のうちのいずれかである。しかしながら、図23の動きベクトル検出部234では、動きベクトルは、その縮小前のチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像の画素について検出され、その縮小後のチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像の画素については検出されない。
但し、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像(以下、適宜、単に、縮小画像ともいう)は、動きベクトルの検出対象である、その縮小前のチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(以下、適宜、縮小前画像ともいう)であり、縮小画像の1画素は、縮小前画像の複数の画素に対応する。
そこで、動作モードがマルチ画面モードの場合においては、縮小画素の1画素である対応画素の動きベクトルとしては、その対応画素に対応する、縮小前画像の複数の画素それぞれについて検出された動きベクトル(図23の動きベクトル検出部234が出力する動きベクトル)に基づく動きベクトル、即ち、例えば、その複数の画素のうちの1画素について検出された動きベクトルや、その複数の画素それぞれについて検出された動きベクトルの平均ベクトルなどを採用することができる。
このことは、動作モードがマルチ画面モードの場合に図25の高画質化処理部232で用いられる欠損フレーム生成処理用のタップ係数(図25のマルチ画面モードメモリ1572に記憶されるタップ係数)を学習する、後述する学習装置においても、同様である。
次に、図27は、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、図25の通常画面モードメモリ1571に記憶させるノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
なお、図中、図11における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図27の学習装置は、係数生成処理部175に代えて係数生成処理部255が設けられているとともに、動きベクトル検出部256が新たに設けられている他は、図11の学習装置と同様に構成されている。
従って、図27の学習装置においては、図11における場合と同様に、例えば、ノイズのない高画質画像が、学習用画像として、教師データ生成部171と生徒データ生成部173に供給される。
教師データ生成部171は、そこに供給される学習用画像から、通常画面モード時の第2の画像に対応する教師画像を生成し、即ち、例えば、学習用画像としての高画質画像を、そのまま教師画像として、教師データ記憶部172に供給して記憶させる。
生徒データ生成部173は、学習用画像から、通常画面モード時の第1の画像に対応する生徒画像を生成し、即ち、例えば、学習用画像としての高画質画像にノイズを付加することにより、低画質画像を生成し、この低画質画像を、生徒画像として、生徒データ記憶部174に供給して記憶させる。
係数生成処理部255は、教師データ記憶部172に記憶された教師画像としての高画質画像、および生徒データ記憶部174に記憶された生徒画像としての低画質画像、さらには、動きベクトル検出部256から供給される動きベクトルを用いて、クラスごとに、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、ノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力する。
動きベクトル検出部256は、生徒データ記憶部174に記憶された生徒画像の各画素について、通常画面モード用の動きベクトルを検出し、係数生成処理部255に供給する。
図28は、図29の動きベクトル検出部256の構成例を示している。
動きベクトル検出部256においては、生徒データ記憶部174(図27)に記憶された生徒画像が、例えば、フレーム単位で、フレームメモリ261と動き検出回路264に供給される。
フレームメモリ261は、生徒データ記憶部174から供給される生徒画像のフレームを一時記憶することにより、1フレーム分だけ遅延して、動き検出回路264に供給する。従って、生徒データ記憶部174から動き検出回路264に、第n+1フレームの入力画像が供給されるとき、フレームメモリ261から動き検出回路264には、その1フレーム前の第nフレームの生徒画像が供給される。
動き検出回路264は、フレームメモリ261から供給される生徒画像の第nフレームの各画素の動きベクトルを、生徒データ記憶部174から供給される第n+1フレームの生徒画像を参照することにより検出し、選択部265に供給する。
選択部265は、動き検出回路264から供給される動きベクトルをそのまま、係数生成処理部255(図27)に供給する。
以上のように構成される動きベクトル検出部256では、生徒データ記憶部174(図27)に記憶された生徒画像の各画素について、動きベクトル(通常画面モード用の動きベクトル)が検出される。
即ち、動きベクトル検出部256には、生徒データ記憶部174に記憶された生徒画像が、例えば、フレーム単位で供給され、その生徒画像のフレームは、フレームメモリ261と動き検出回路264に供給される。
フレームメモリ261は、そこに供給される生徒画像のフレームを一時記憶することにより、1フレーム分だけ遅延して、動き検出回路264に供給する。従って、フレームメモリ261から動き検出回路264に供給される生徒画像のフレームを注目フレームというものとすると、動き検出回路264には、注目フレームと、その注目フレームの次のフレームが供給される。
動き検出回路264は、注目フレームの生徒画像の各画素の動きベクトルを、その注目フレームの次のフレームの生徒画像を参照することにより検出し、選択部265に供給する。
選択部265は、動き検出回路264から供給される動きベクトルを、そのまま、係数生成処理部255(図27)に供給する。
なお、選択部265が係数生成処理部255に供給する動きベクトルは、図23の動きベクトル検出部234が、通常画面モード時に高画質化処理部232に供給する通常画面モード用の動きベクトルに相当する。
図29は、図27の係数生成処理部255の構成例を示している。なお、図中、図13の係数生成処理部175における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図29の係数生成処理部255は、動きベクトル検出部181が設けられていない他は、図13の係数生成処理部175と同様に構成されている。
従って、図29の係数生成処理部255では、図13の係数生成処理部175における場合と同様の処理が行われる。
但し、クラスタップ構造決定部182、予測タップ構造決定部183、およびクラス生成部185は、動きベクトル検出部181(図13)から供給される動きベクトルではなく、動きベクトル検出部256(図23、図24)から供給される通常画面モード用の動きベクトルを用いて、図13の係数生成処理部175における場合と同様の処理を行う。
次に、図30のフローチャートを参照して、図27の学習装置の処理(学習処理)について、説明する。
まず最初に、ステップS221において、教師データ生成部171と生徒データ生成部173が、学習用画像から、教師画像と生徒画像を、それぞれ生成する。即ち、教師データ生成部171は、学習用画像を、そのまま、教師画像とする。また、生徒データ生成部173は、学習用画像にノイズを付加することにより、生徒画像を生成する。
教師データ生成部171が生成した教師画像は、教師データ記憶部172に供給されて記憶され、生徒データ生成部173が生成した生徒画像は、生徒データ記憶部174に供給されて記憶される。
その後、ステップS222に進み、動きベクトル検出部256は、生徒データ記憶部174に記憶された生徒画像の各画素について、通常画面モード用の動きベクトルを検出し、係数生成処理部255に供給して、ステップS223に進む。
ステップS223では、係数生成処理部255(図29)の注目画素選択部180は、教師データ記憶部172に記憶された教師画像の教師画素のうち、まだ、注目画素としていないものを、注目画素として選択し、ステップS224に進む。
ステップS224では、クラスタップ構造決定部182、および予測タップ構造決定部183が、注目画素と同一フレームの生徒画像の中から、その注目画素に対応する生徒画像の画素である対応画素を認識し、ステップS225に進む。
ステップS225乃至S229では、図16のステップS155乃至S159における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、上述した式(8)の足し込みが、クラス生成部185から供給されるクラスコードごとに行われる。
そして、ステップS229において、注目画素としていない教師画素が、まだ、教師データ記憶部172に記憶されていると判定された場合、ステップS223に戻り、注目画素選択部180は、まだ注目画素としていない教師画素を、新たに、注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS229において、注目画素としていない教師画素が、教師データ記憶部172に記憶されていないと判定された場合、ステップS230に進み、予測係数作成部187は、図16のステップS160における場合と同様に、いままでの処理によって得られたクラスごとの式(8)の正規方程式を解くことにより、ノイズ除去処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力し、処理を終了する。
図25の通常画面モードメモリ1571には、以上のようにして求められたクラスごとのタップ係数wnが記憶されている。
次に、図31は、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、図10のマルチ画面モードメモリ1572に記憶させる欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
なお、図中、図17における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図31の学習装置は、係数生成処理部195に代えて係数生成処理部285が設けられているとともに、動きベクトル検出部286が新たに設けられている他は、図17の学習装置と同様に構成されている。
従って、図31の学習装置においては、図17の学習装置における場合と同様に、例えば、欠損フレームのない画像が、学習用画像として、教師データ生成部191と生徒データ生成部193に供給される。
さらに、図31の学習装置においては、学習用画像が、動きベクトル検出部286にも供給される。
教師データ生成部191は、そこに供給される学習用画像から、マルチ画面モード時の第2の画像である欠損フレームなし縮小画像に対応する教師画像を生成し、即ち、学習用画像の画素を間引くこと等によって、学習用画像を縮小画像に縮小することにより、欠損フレームなし縮小画像を、教師画像として生成し、教師データ記憶部192に供給して記憶させる。
生徒データ生成部193は、学習用画像から、マルチ画面モード時の第1の画像である欠損フレーム画像あり縮小画像に対応する生徒画像を生成し、即ち、学習用画像を縮小することにより、欠損フレームなし縮小画像を生成し、さらに、その欠損フレームなし縮小画像のフレームを間引くことにより、4フレームにつき3フレームの欠損フレームが存在する縮小画像を、生徒画像として生成し、生徒データ記憶部194に供給して記憶させる。
係数生成処理部285は、教師データ記憶部192に記憶された教師画像としての欠損フレームなし縮小画像、および生徒データ記憶部194に記憶された生徒画像としての欠損フレームあり縮小画像、さらには、動きベクトル検出部286から供給される動きベクトルを用いて、クラスごとに、式(8)の正規方程式をたてて解くことにより、欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力する。
動きベクトル検出部286は、生徒データ生成部193において、画素およびフレームが間引かれる前(空間および時間方向の間引きが行われる前)の学習用画像の画素について、マルチ画面モード用の動きベクトルを検出し、係数生成処理部285に供給する。
図32は、図31の動きベクトル検出部286の構成例を示している。
動きベクトル検出部286においては、生徒データ生成部193(図31)に供給されるのと同一の学習用画像が、例えば、フレーム単位で、遅延回路292と動き検出回路294に供給される。
遅延回路292は、そこに供給される学習用画像のフレームを、例えば4フレーム分だけ遅延して、動き検出回路294に供給する。従って、動き検出回路294には、第nフレームの学習用画像と、その4フレーム後の第n+4フレームの学習用画像が供給される。
動き検出回路294は、学習用画像の第nフレームの各画素の動きベクトルを、学習用画像の第n+4フレームを参照することにより検出し、選択部295に供給する。
選択部295は、動き検出回路264から供給される動きベクトルを、その大きさを1/2に縮小し、その縮小の結果得られる動きベクトルを、高画質化処理部232に供給する。
以上のように構成される動きベクトル検出部286では、生徒データ生成部193(図31)に供給されるのと同一の学習用画像の画素について、動きベクトル(マルチ画面モード用の動きベクトル)が検出される。
即ち、動きベクトル検出部286には、学習用画像が、例えば、フレーム単位で供給され、その学習用画像のフレームは、遅延回路292と動き検出回路294に供給される。
遅延回路292は、そこに供給される学習用画像のフレームを、4フレーム分だけ遅延して、動き検出回路294に供給する。即ち、これにより、上述したように、動き検出回路294には、第nフレームの学習用画像と、その4フレーム後の第n+4フレームの学習用画像が供給される。
動き検出回路294は、第nフレームの学習用画像の各画素の動きベクトルを、第n+4フレームの学習用画像を参照することにより検出し、選択部295に供給する。
選択部295は、動き検出回路264から供給される動きベクトルを縮小し、その縮小の結果得られる動きベクトルを、係数生成処理部285(図31)に供給する。
なお、選択部295が係数生成処理部285に供給する動きベクトルは、図23の動きベクトル検出部234が、マルチ画面モード時に高画質化処理部232に供給するマルチ画面モード用の動きベクトルに相当する。
即ち、マルチ画面モード時においては、図23の高画質化処理部232の処理対象である第1の画像は、生徒データ生成部193(図31)で生成される生徒画像に対応し、その処理後に得られる第2の画像は、教師データ生成部191(図31)で生成される教師画像に対応する。さらに、図23の動きベクトル検出部234では、上述したように、縮小画像である第2の画像を縮小する前の縮小前画像を対象として、その縮小前画像のフレームの画素の動きベクトルが、その4フレーム後を参照して求められる。
図32の動きベクトル検出部286でも、生徒画像を縮小する前の学習用画像を対象として、その縮小前画像のフレームの画素の動きベクトルが、その4フレーム後を参照して求められるので、動きベクトル検出部286が検出する動きベクトルは、マルチ画面モード時に動きベクトル検出部234が高画質化処理部232に供給するマルチ画面モード用の動きベクトルに相当する。
次に、図33は、図31の係数生成処理部285の構成例を示している。なお、図中、図19の係数生成処理部195における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図33の係数生成処理部285は、動きベクトル検出部201が設けられていない他は、図19の係数生成処理部195と同様に構成されている。
図33の係数生成処理部285では、図19の係数生成処理部195における場合と同様の処理が行われる。
但し、クラスタップ構造決定部202、予測タップ構造決定部203、およびクラス生成部205は、動きベクトル検出部201(図19)から供給される動きベクトルではなく、動きベクトル検出部286(図31、図32)から供給されるマルチ画面モード用の動きベクトルを用いて、図19の係数生成処理部195における場合と同様の処理を行う。
次に、図34のフローチャートを参照して、図31の学習装置の処理(学習処理)について、説明する。
まず最初に、ステップS251において、教師データ生成部191と生徒データ生成部193が、学習用画像から、教師画像と生徒画像を、それぞれ生成する。即ち、教師データ生成部191は、学習用画像を縮小し、その結果得られる欠損フレームなし縮小画像を、教師画像とする。また、生徒データ生成部193は、学習用画像を縮小し、さらに、フレームを間引くことにより、4フレームにつき3フレームが欠損フレームとなっている欠損フレームあり縮小画像を、生徒画像として生成する。
教師データ生成部191が生成した教師画像は、教師データ記憶部192に供給されて記憶され、生徒データ生成部193が生成した生徒画像は、生徒データ記憶部194に供給されて記憶される。
その後、ステップS252に進み、動きベクトル検出部286は、学習用画像の各画素について、マルチ画面モード用の動きベクトルを検出し、係数生成処理部285に供給して、ステップS253に進む。
ステップS253では、係数生成処理部285(図33)の注目画素選択部200は、教師データ記憶部192に記憶された教師画像の教師画素のうち、まだ、注目画素としていないものを、注目画素として選択し、ステップS254に進む。
ステップS254では、クラスタップ構造決定部202、および予測タップ構造決定部203が、注目画素のフレームの直前の非欠損フレームの生徒画像の画素の中から、その注目画素に対応する生徒画像の画素である対応画素を認識し、ステップS255に進む。
ステップS255乃至S260では、図21のステップS175乃至S180における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、上述した式(8)の足し込みが、クラス生成部185から供給されるクラスコードごとに行われる。
そして、ステップS260において、注目画素としていない教師画素が、まだ、教師データ記憶部172に記憶されていると判定された場合、ステップS253に戻り、注目画素選択部200は、まだ注目画素としていない教師画素を、新たに、注目画素として、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS260において、注目画素としていない教師画素が、教師データ記憶部172に記憶されていないと判定された場合、ステップS261に進み、予測係数作成部207は、図21のステップS181における場合と同様に、いままでの処理によって得られたクラスごとの式(8)の正規方程式を解くことにより、欠損フレーム生成処理用のクラスごとのタップ係数wnを求めて出力し、処理を終了する。
図25のマルチ画面モードメモリ1572には、以上のようにして求められたクラスごとのタップ係数wnが記憶されている。
次に、図35は、図1の信号処理部114(さらには、信号処理部115および116)のさらに他の構成例を示している。
図35では、信号処理部114は、図4の高画質化処理部132に相当する高画質化処理部332と、図4の出力メモリ133に相当する出力メモリ333とで構成されている。
即ち、図35の信号処理部114は、図4の入力メモリ131に相当するメモリを設けずに構成されている。
図4では、通常画面モード時には、チューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1の通常の画像が、そのまま、入力メモリ131を介して、高画質化処理部132に供給され、マルチ画面モード時には、チューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(縮小前画像)を縮小したチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像が、入力メモリ131を介して、高画質化処理部132に供給されるようになっていたが、図35では、通常画面モード時およびマルチ画面モード時のいずれであっても、チューナ部111が出力する画像が、そのまま、高画質化処理部332に供給されるようになっている。
従って、図35では、通常画面モード時においては、図4における場合と同様に、チューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1の通常の画像が、そのまま、高画質化処理部332に供給される。
そして、高画質化処理部332は、システムコントローラ118から供給される制御信号にしたがい、チューナ部111が出力するチャンネルCH1の通常の画像を第1の画像として、図4の高画質化処理部132における場合と同様のノイズ除去処理を行い、その結果得られるノイズ除去画像を、第2の画像として、出力メモリ333に供給する。
出力メモリ333は、動作モードが通常画面モードの場合は、図4の出力メモリ133と同様に、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、高画質化処理部332が出力する第2の画像の各フレームを、そのまま一時記憶し、記憶した画像の各フレームを、出力画像の各フレームとして読み出して、ディスプレイ117(図1)に供給する。
一方、マルチ画面モード時においては、チューナ部111が出力する、例えば、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像(縮小前画像)が、そのまま、高画質化処理部332に供給される。
そして、高画質化処理部332は、システムコントローラ118から供給される制御信号にしたがい、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像を第1の画像として、図4の高画質化処理部132における場合と同様の欠損フレーム生成処理を行い、その結果得られるチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし画像を、第2の画像として、出力メモリ333に供給する。
ここで、マルチ画面モード時において高画質化処理部332が欠損フレーム生成処理の対象とする第1の画像は、チューナ部111が出力するチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像、即ち、縮小前画像であり、また、高画質化処理部332での欠損フレーム生成処理の結果得られる画像も、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし画像、即ち、縮小前画像である。
このため、高画質化処理部332は、欠損フレーム生成処理用のタップ係数として、そのような縮小前画像の教師画像と生徒画像とを用いた学習により得られるものを記憶しており、その点が、図4の高画質化処理部132と異なっている。
出力メモリ333は、動作モードがマルチ画面モードの場合は、システムコントローラ118からの制御信号にしたがい、高画質化処理部132からの第2の画像としてのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし画像の同一フレームを縮小しながら合成することにより、そのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像それぞれの同一フレームをマルチ画面表示する出力画像のフレームを生成し、ディスプレイ117(図1)に供給する。
即ち、システムコントローラ118が出力する制御信号には、出力メモリ333の書き込みアドレスと読み出しアドレスが含まれている。出力メモリ333は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる書き込みアドレスにしたがって、高画質化処理部332からのチャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの欠損フレームなし画像を構成する画素(の画素値)を、水平方向と垂直方向それぞれについて所定の画素数おきに書き込むことにより、チャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの欠損フレームなし画像を縮小した縮小画像を生成する。さらに、出力メモリ333は、その書き込みの際、チャンネルCH1乃至CH4の同一フレームの欠損フレームなし画像を構成する画素を、マルチ画面の左上、右上、左下、右下の小画面に対応する記憶領域にそれぞれ書き込むことにより、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームなし縮小画像それぞれの同一フレームをマルチ画面表示する出力画像のフレームを生成(記憶)する。
そして、出力メモリ133は、システムコントローラ118からの制御信号に含まれる読み出しアドレスにしたがって、生成(記憶)した出力画像のフレームを読み出し、ディスプレイ117に供給する。
図4の信号処理部114では、動作モードがマルチ画面モードの場合に、入力メモリ131において、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像が、縮小画像に縮小され、その後、高画質化処理部132において、そのチャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり縮小画像が、欠損フレームなし縮小画像に変換されるが、図35の信号処理部114では、動作モードがマルチ画面モードの場合に、チャンネルCH1乃至CH4の欠損フレームあり画像が、欠損フレームなし画像に変換され、その後、出力メモリ333において、欠損フレームなし画像が、欠損フレームなし縮小画像に縮小される。
なお、図4の信号処理部114では、チューナ部111が出力する画像が、フレーム単位で、入力メモリ131に記憶されてから、高画質化処理部132に供給されるため、高画質化処理部132には、常時、ほぼ1フレーム分の時間の処理時間が与えられるので、動作モードの切り替え時において、高画質化処理部132が出力する画像(画面)の同期が比較的とりやすい。図23の信号処理部114においても同様である。
一方、図35の信号処理部114は、図4の入力メモリ131に相当するメモリを設けずに構成することができるので、装置の小規模化および低コスト化を図ることができる。
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図36は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク405やROM403に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体411に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体411は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体411からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部408で受信し、内蔵するハードディスク405にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)402を内蔵している。CPU402には、バス401を介して、入出力インタフェース410が接続されており、CPU402は、入出力インタフェース410を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部407が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)403に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU402は、ハードディスク405に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部408で受信されてハードディスク405にインストールされたプログラム、またはドライブ409に装着されたリムーバブル記録媒体411から読み出されてハードディスク405にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)404にロードして実行する。これにより、CPU402は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU402は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース410を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部406から出力、あるいは、通信部408から送信、さらには、ハードディスク405に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本実施の形態では、マルチ画面モード時において、4チャンネルCH1乃至CH4の縮小画像を表示するようにしたが、マルチ画面モードにおいて表示する縮小画像は、4チャンネルに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、マルチ画面を、2×2の小画面で構成するようしたが、マルチ画面は、その他、例えば、1×4(4×1)や、その他の任意の数の小画面で構成することができる。さらに、マルチ画面は、ディスプレイ117(図1)の画面全体に表示されるものであっても良いし、その一部に表示されるものであっても良い。
また、本実施の形態では、チューナ部111を1つだけ設けるようにしたが、チューナ部111は、2以上設けても良い。2以上のチューナ部111を設ける場合には、例えば、その2以上のチューナ部111それぞれで、複数のチャンネルを分担して受信することにより、信号処理部114に対して、コマ落ちの少ない画像を供給することができる。
さらに、2以上のチューナ部111を設ける場合には、例えば、ある1以上のチューナ部111で複数チャンネルを受信して、その複数チャンネルの縮小画像からなるマルチ画面を、ディスプレイ117の一部の領域に表示し、他の1つのチューナ部111で、マルチ画面上でフォーカスされている縮小画像のチャンネルを受信して、ディスプレイ117の残りの領域に表示するようなことが可能となる。
また、本実施の形態では、放送局から放送されてくるテレビジョン番組放送のチャンネルを受信するようにしたが、例えば、VTRや、DVDプレーヤ、その他の画像を出力する複数の装置それぞれが出力する画像を受信し、マルチ画面で表示することも可能である。
さらに、本実施の形態では、例えば、図10のクラス生成部115等において、クラスタップと動きベクトルに基づいてクラス分類を行うようにしたが、クラス分類は、その他、例えば、注目画素の空間的位相(位置)を表す情報としての、タップ中心位置とタップ中心画素の位置との位置関係(例えば、タップ中心位置とタップ中心画素の位置との距離や、タップ中心位置とタップ中心画素の位置のうちの一方を始点とするとともに、他方を終点とするベクトルなど)にも基づいて行うことが可能である。
また、クラス分類は、例えば、注目画素の時間的位相(位置)を表す情報、即ち、例えば、図20において、非欠損フレームどうしの間隔t5−t1を1としたときの、注目画素A1(A2)の直前の非欠損フレーム(第t1フレーム)から注目画素A1のフレームまでの距離(時間)などにも基づいて行うことが可能である。
さらに、本実施の形態では、マルチ画面モード時に、クラス分類適応処理によって、欠損フレームを生成する欠損フレーム生成処理を行うようにしたが、その他、クラス分類適応処理によれば、画像の縮小(画素の間引き)と欠損フレームの生成とを同時に行うことも可能である。但し、この場合、そのようなクラス分類適応処理を行うためのタップ係数、即ち、例えば、欠損フレームのない縮小前画像を教師画像とするとともに、その教師画像のフレームと画素を間引いた画像(教師画像の時間的解像度および空間的解像度の両方を劣化させた画像)を生徒画像として学習を行うことにより得られるタップ係数を、あらかじめ求めておく必要がある。
また、本実施の形態では、通常画面モード時に、画質を向上させる処理として、ノイズ除去処理を行うようにしたが、画質を向上させる処理としては、その他、例えば、空間解像度を向上させる処理等を行うようにすることが可能である。
なお、欠損フレーム生成処理用のタップ係数は、上述した学習装置において得られるものを用いる他、本件出願人が先に提案しているクラス分類適応処理関係の出願において開示している学習処理によって求められる、フレーム(またはフィールド)間の画素の生成用のタップ係数を用いることができる。
本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 システムコントローラ118によるチューナ部111の制御を説明するための図である。 通常画面モードとマルチ画面モード時の画面表示を説明するための図である。 信号処理部114の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 通常画面モード時の信号処理部114の処理の概要を説明するための図である。 マルチ画面モード時の信号処理部114の処理の概要を説明するための図である。 通常画面モード時の信号処理部114の処理を説明するフローチャートである。 マルチ画面モード時の信号処理部114の処理を説明するフローチャートである。 システムコントローラ118の処理を説明するフローチャートである。 高画質化処理部132の構成例を示すブロック図である。 ノイズ除去処理用のタップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 ノイズ除去処理用のタップ係数を学習するときに用いられる学習用画像、教師画像、および生徒画像を説明するための図である。 係数生成処理部175の構成例を示すブロック図である。 通常画面モード用のタップ構造の画素を決定する決定方法を説明するための図である。 クラスタップおよび予測タップを構成する画素(タップ構造)の例を示す図である。 ノイズ除去処理用のタップ係数を学習する学習処理を説明するフローチャートである。 欠損フレーム生成処理用のタップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 欠損フレーム生成処理用のタップ係数を学習するときに用いられる学習用画像、教師画像、および生徒画像を説明するための図である。 係数生成処理部195の構成例を示すブロック図である。 マルチ画面モード用のタップ構造の画素を決定する決定方法を説明するための図である。 欠損フレーム生成処理用のタップ係数を学習する学習処理を説明するフローチャートである。 高画質化処理部132の処理を説明するフローチャートである。 信号処理部114の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。 動きベクトル検出部234の構成例を示すブロック図である。 高画質化処理部232の構成例を示すブロック図である。 高画質化処理部232の処理を説明するフローチャートである。 ノイズ除去処理用のタップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 動きベクトル検出部256の構成例を示すブロック図である。 係数生成処理部255の構成例を示すブロック図である。 ノイズ除去処理用のタップ係数を学習する学習処理を説明するフローチャートである。 欠損フレーム生成処理用のタップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 動きベクトル検出部286の構成例を示すブロック図である。 係数生成処理部285の構成例を示すブロック図である。 欠損フレーム生成処理用のタップ係数を学習する学習処理を説明するフローチャートである。 信号処理部114の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 テレビジョン受像機, 102 アンテナ, 103 リモコン, 111 チューナ部, 112 増幅回路, 113 スピーカ, 114乃至116 信号処理部, 117 ディスプレイ, 118 システムコントローラ, 119 リモコン受信部, 131 入力メモリ, 132 高画質化処理部, 133 出力メモリ, 150 注目画素選択部, 151 動きベクトル検出部, 152 クラスタップ構造決定部, 153 予測タップ構造決定部, 154 クラスタップ選択部、155 クラス生成部, 156 予測タップ選択部, 157 係数メモリ, 1571 通常画面モードメモリ, 1572 マルチ画面モードメモリ, 158 積和演算部, 171 教師データ生成部, 172 教師データ記憶部, 173 生徒データ生成部, 174 生徒データ記憶部, 175 係数生成処理部, 180 注目画素選択部, 181 動きベクトル検出部, 182 クラスタップ構造決定部, 183 予測タップ構造決定部, 184 クラスタップ選択部、185 クラス生成部, 186 予測タップ選択部, 187 予測係数作成部, 191 教師データ生成部, 192 教師データ記憶部, 193 生徒データ生成部, 194 生徒データ記憶部, 195 係数生成処理部, 200 注目画素選択部, 201 動きベクトル検出部, 202 クラスタップ構造決定部, 203 予測タップ構造決定部, 204 クラスタップ選択部、205 クラス生成部, 206 予測タップ選択部, 207 予測係数作成部, 232 高画質化処理部, 233 動きベクトル検出部, 241 フレームメモリ, 242 遅延回路, 243 セレクタ, 244 動き検出回路, 245 選択部, 255 係数生成処理部, 256 動きベクトル検出部, 261 フレームメモリ, 264 動き検出回路, 265 選択部, 285 係数生成処理部, 286 動きベクトル検出部, 292 遅延回路, 294 動き検出回路, 295 選択部, 332 高画質化処理部, 333 出力メモリ, 401 バス, 402 CPU, 403 ROM, 404 RAM, 405 ハードディスク, 406 出力部, 407 入力部, 408 通信部, 409 ドライブ, 410 入出力インタフェース, 411 リムーバブル記録媒体

Claims (12)

  1. 伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理装置において、
    入力画像を取得する取得手段と、
    複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成手段と、
    前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成手段と
    ユーザの操作に応じて、
    前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、
    任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードと
    の動作モードの切り替えの制御を行う制御手段と
    を備え
    前記フィールド/フレーム生成手段は、
    所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択手段と、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類手段と、
    学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択手段と、
    前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段と、
    前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段と
    を有し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、
    前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、
    前記取得手段は、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、
    前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、
    前記取得手段は、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記通常画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給する
    像処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記複数のチャンネルの数のフィールドまたはフレームの周期のコマ落ちした前記入力画像を出力する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段は、前記伝送信号を受信する1つのチューナである
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数系統の入力画像それぞれを縮小した前記複数系統の縮小画像を生成する縮小画像生成手段をさらに備え、
    前記フィールド/フレーム生成手段は、前記複数系統の縮小画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、
    前記合成手段は、前記複数系統の縮小画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の縮小画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記縮小画像生成手段は、前記入力画像を記憶する入力画像記憶手段であり、
    前記入力画像記憶手段は、前記入力画像を読み出すときの読み出しアドレスが制御されることにより、前記縮小画像を出力する
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記合成手段は、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを縮小しながら合成することにより、前記複数系統の入力画像を縮小した前記複数系統の縮小画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記合成手段は、前記入力画像を記憶する入力画像記憶手段であり、
    前記入力画像記憶手段は、前記入力画像が書き込まれるときの書き込みアドレスが制御されることにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを縮小しながら合成する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記入力画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段をさらに備え、
    前記クラスタップ選択手段または予測タップ選択手段は、前記注目画素に対応する前記入力画像の画素の動きベクトルに基づいて、前記入力画像の画素から、前記クラスタップまたは予測タップを選択する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記複数系統の入力画像それぞれを縮小した前記複数系統の縮小画像を生成する縮小画像生成手段をさらに備え、
    前記クラスタップ選択手段または予測タップ選択手段は、前記注目画素に対応する前記入力画像の画素の動きベクトルを縮小したものに基づいて、前記縮小画像の画素から、前記クラスタップまたは予測タップを選択する
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理方法において、
    入力画像を取得する取得ステップと、
    複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成ステップと、
    前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成ステップと
    ユーザの操作に応じて、
    前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、
    任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードと
    の動作モードの切り替えの制御を行う制御ステップと
    を含み、
    前記フィールド/フレーム生成ステップは、
    所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択ステップと、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類ステップと、
    学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択ステップと、
    前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段に記憶されたタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段で、前記線形結合の演算を行う演算ステップと
    を有し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、
    前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、
    前記取得ステップは、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、
    前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、
    前記取得ステップは、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記通常画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給する
    像処理方法。
  11. 伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    入力画像を取得する取得手段と、
    複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成手段と、
    前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成手段
    ユーザの操作に応じて、
    前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、
    任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードと
    の動作モードの切り替えの制御を行う制御手段と
    して、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記フィールド/フレーム生成手段は、
    所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択手段と、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類手段と、
    学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択手段と、
    前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段と、
    前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段と
    を有し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、
    前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、
    前記取得手段は、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、
    前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、
    前記取得手段は、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記通常画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給する
    ログラム。
  12. 伝送されてくる伝送信号を受信することにより得られる入力画像を処理し、出力画像を出力する画像処理を、コンピュータに行わせるプログラムが記録されている記録媒体において、
    入力画像を取得する取得手段と、
    複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成するフィールド/フレーム生成手段と、
    前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームをマルチ画面表示する前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する合成手段
    ユーザの操作に応じて、
    前記複数系統の入力画像それぞれについて、1のフィールドまたはフレームと、他の1のフィールドまたはフレームとの間のフィールドまたはフレームを生成し、前記複数系統の入力画像それぞれの同一フィールドまたはフレームを合成することにより、前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成するマルチ画面モードと、
    任意の1系統の前記入力画像のフィールドまたはフレームの画質を向上させた前記出力画像のフィールドまたはフレームを生成する通常画面モードと
    の動作モードの切り替えの制御を行う制御手段と
    して、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記フィールド/フレーム生成手段は、
    所定の注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分類するのに用いるクラスタップを、前記入力画像の画素から選択するクラスタップ選択手段と、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素をクラス分類するクラス分類手段と、
    学習処理により求められたタップ係数との演算に用いる予測タップを、前記入力画像の画素から選択する予測タップ選択手段と、
    前記複数のクラスそれぞれのタップ係数を記憶するタップ係数記憶手段と、
    前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記注目画素に対して選択された前記予測タップとの線形結合により、前記注目画素を求める演算手段と
    を有し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数、及び、通常画面モード用のタップ係数を記憶し、
    前記マルチ画面モード用のタップ係数は、フィールド又はフレームの欠損がない画像を教師データとするとともに、教師データのフィールド又はフレームを間引いた画像を生徒データとして、前記生徒データと前記マルチ画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記通常画面モード用のタップ係数は、ノイズのない画像を教師データとするとともに、教師データにノイズを付加した画像を生徒データとして、前記生徒データと前記通常画面モード用のタップ係数との線形結合により得られる、前記教師データの予測値の予測誤差を最小にする学習を行う学習処理によりクラスごとに求められたものであり、
    前記動作モードが、前記マルチ画面モードである場合、
    前記取得手段は、複数のチャンネルの伝送信号を時分割で受信することにより、その複数のチャンネルの画像を、前記複数系統の入力画像として取得して出力し、
    前記タップ係数記憶手段は、前記マルチ画面モード用のタップ係数を、前記演算手段に供給し、
    前記動作モードが、前記通常画面モードである場合、
    前記取得手段は、1つのチャンネルの伝送信号を受信することにより、その1つのチャンネルの画像を、前記入力画像として取得して出力し、
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