JP4509731B2 - 車両用灯具の点灯制御回路 - Google Patents

車両用灯具の点灯制御回路 Download PDF

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Description

本発明は、車両用灯具の点灯制御回路に係り、特に、半導体発光素子で構成された半導体光源の点灯を制御するように構成された車両用灯具の点灯制御回路に関する。
従来、車両用灯具として、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を光源に用いたものが知られており、この種の車両用灯具には、LEDの点灯を制御するための点灯制御回路が実装されている。
点灯制御回路を構成するに際して、LEDに流すフォワード電流を制限し、LEDを安定した状態で点灯する方式の1つとして、半導体素子を用いた電流クランプ方式が採用されている。例えば、半導体素子としてNPNトランジスタを用いた電流クランプ方式として、図4に示す回路が知られており(特許文献1参照)、半導体素子としてNMOSトランジスタを用いた電流クランプ方式として、図5に示すものがある。
前者のものは、誤差増幅器C0において、目標値と負荷電流とを比較し、その差を基にトランジスタTraをオンオフ動作させるに際して、LEDブロックDaに一定の負荷電流Iaが流入するように、すなわち、各LEDD1〜D4の負荷電流が一定電流となるように、トランジスタTaを定電流制御することにより、各LEDの温度上昇が大きくなっても、LED光源からの出力光を、照度を変化させることなく、照射させることができるようになっている。
一方、後者のものは、図5に示すように、抵抗R0の両端電圧をオペアンプ54の負入力にフィードバックし、オペアンプ54において、オペアンプ54の負入力にフィードバックされた検出電圧と、正入力の基準電圧とが等しくなるようにNMOSトランジスタ52のオンオフ動作を制御し、LED50に流れるフォワード電流を安定に制御することができるようになっている。
点灯制御回路に電流クランプ方式を採用すると、比較的安価な構成でもLEDの電流を安定に制御することができる。しかし、電源電圧の変動などによっては半導体素子の損失が大きくなる。
例えば、後者の回路において、電源電圧=14V、逆接続保護用ダイオードD0のVf=0.7V、抵抗R0による検出電圧=1.0V、2個のLED50のVfの合計=6.0V、各LED50に流れるフォワード電流=0.5Aとすると、(14V−0.7V−1.0V−6.0V)×0.5A=3.15Wの電力がトランジスタ52の損失となる。そして電源電圧が18Vに上昇したときには(18V−7.7V)×0.5A=5.15Wの電力がトランジスタ52の損失となる。トランジスタ52の損失により、トランジスタ52のジャンクション温度が絶対最大定格温度を超えたときにはトランジスタ52が破壊し、車両用灯具として保証することができなくなる。また、装置の環境温度(雰囲気)が高くなると、トランジスタ52のジャンクション温度を最大定格温度以下に保つことができる損失は小さくなる。したがって、電源電圧の変動や環境温度の変化によっても、トランジスタ52の発熱に伴う温度を最大定格温度以内に抑えるには、大きな放熱構造部品が必要となり、車両用灯具のコストアップやサイズアップを招くことになる。
そこで、電源電圧の上昇および環境温度の変化に伴うトランジスタ52の発熱を抑制するために、電源電圧が上昇したとき、あるいは環境温度が上昇したときに、トランジスタ52のフォワード電流を低減させるためのディレイティング方式を採用することも考えられる。つまり、電源電圧あるいは環境温度を監視して、電源電圧または環境温度が閾値よりも高くなったときには、電源電圧または環境温度の変化の度合いに比例してトランジスタ52に流れるフォワード電流を低減させる。例えば、フォワード電流を低減させるに際しては、オペアンプ54の正入力に印加される電圧を低くしたり、あるいはオペアンプ54の負入力に印加される電圧を実際の電圧よりも高く設定したりすることで対応することができる。
特開2002−343585号公報(第4頁、図3)
電源電圧が上昇したり、あるいは環境温度が上昇したりしたときに、トランジスタ52のフォワード電流を低減させるディレイティング方式を単に採用しても、以下の事象を考慮すると十分ではない。すなわち、LED50とトランジスタ52などの半導体素子はそれぞれ別々の場所に配置され、LED50と半導体素子間を2本の配線で接続するのが一般的である。つまり、LED50は光学系を構成する場所に配置されるのに対して、半導体素子は光学系とは無関係な場所に設置される。
このため、LED50と半導体素子とを接続する配線間が噛み込みや製造ミスなどでショートする事象が発生すると、半導体素子、例えば、トランジスタ52のドレイン−ソース間に印加される電圧が、LED50のフォワード電圧の和だけ上昇する。このような事象が生じると、電源電圧(入力電圧)が定格電圧であってもトランジスタ52の損失が増大し、発熱に伴ってトランジスタ52が故障に至ることがある。
また、配線間のショート以外でも、LED50自身が短絡故障したときにも同様な事象が生じる。そこで、配線間のショートによる事象を考慮し、ディレイティングを早く開始させることも考えられるが、ディレイティングを早く開始させると、定常状態においてもLED50にフォワード電流を十分に供給できなくなる。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、半導体光源に接続されたスイッチ素子の印加電圧が高くなってもスイッチ素子の損失を抑制することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御回路においては、電源からの電流を半導体光源に供給する電流供給経路中に挿入されて前記半導体光源の電流をスイッチ動作に応じて制御するスイッチ素子と、前記電流供給経路中に挿入されて前記スイッチ素子の電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の検出出力と規定値とを比較し、前記検出出力と前記規定値とを同一にすべく前記スイッチ素子のスイッチ動作を制御する制御手段と、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えたときに前記スイッチ素子の電極間の動作電圧を前記電流検出手段の検出出力に反映させるフィードバック手段とを備え、前記制御手段は、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が前記減流開始電圧を超えるまでは、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子に規定電流を流すための制御を実行し、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が前記減流開始電圧を超えたときには、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子に規定電流より小さい電流を流すための制御を実行してなる構成とした。
(作用)半導体光源の電流を検出する電流検出手段の検出出力と規定値とを比較し、検出出力と規定値とを同一にすべくスイッチ素子のスイッチ動作を制御する過程で、スイッチ素子の電極間の動作電圧をフィードバック手段によって監視し、スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えるまでは、スイッチ素子に対して半導体光源に規定電流を流すための制御を実行し、スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えたときには、スイッチ素子に対して半導体光源の規定電流よりも小さい電流を流すための制御を実行するようにしたため、電源電圧の変動あるいはスイッチ素子と半導体光源とを結ぶ配線間のショートなどに伴ってスイッチ素子に印加される電圧が上昇しても、半導体光源に流れる電流を規定電流よりも小さい電流を流すディレイティングが開始され、スイッチ素子の損失を抑制することができ、結果としてスイッチ素子の発熱に伴う温度上昇を抑制し、スイッチ素子を保護することができる。
請求項2に係る車両用灯具の点灯制御回路においては、請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御回路において、前記フィードバック手段は、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧を分圧する分圧手段と、前記分圧手段の分圧により得られた分圧電圧が前記減流開始電圧を超えたときに前記分圧電圧を前記電流検出手段の検出出力に重畳させる重畳手段とを備え、前記分圧手段は、前記分圧電圧を環境温度の上昇に応じて高めてなる構成とした。
(作用)スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えたときにスイッチ素子の電極間の動作電圧を電流検出手段の検出出力に反映させるに際して、スイッチ素子の電極間の動作電圧を分圧し、分圧によって得られた分圧電圧が減流開始電圧を超えたときに、分圧電圧を電流検出手段の検出出力に重畳させるとともに、分圧電圧を環境温度の上昇に応じて高めるようにしたため、環境温度の上昇に応じて半導体光源の電流を規定電流よりも小さくするディレイティングを開始することができ、つまり、環境温度の上昇に応じてディレイティングを早く開始することができ、スイッチ素子の発熱に伴う温度上昇を抑制することができる。
請求項3に係る点灯制御回路においては、請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御回路において、前記フィードバック手段から電流検出手段の検出出力に反映される電圧のうち前記スイッチ素子の電極間の動作電圧の変化に伴う電圧または前記重畳手段の出力による電圧のうち前記分圧電圧の変化に伴う電圧を、前記スイッチ素子の損失を許容電力以下に規制するための制御線に沿うように低下させる電圧補正手段を備えてなる構成とした。
(作用)スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えたときの電圧を電流検出手段の検出出力に直接重畳させるかまたは分圧手段の分圧によって得られた分圧電圧を電流検出手段の検出出力に重畳させるに際して、フィードバック手段から電流検出手段の検出出力に反映される電圧のうちスイッチ素子の電極間の動作電圧の変化、例えば、増加に伴う電圧または重畳手段の出力による電圧のうち分圧手段の分圧によって得られた分圧電圧の変化、例えば、増加に伴う電圧を、スイッチ素子の損失を許容電力以下に規制するための制御線に沿うように低下させるようにしたため、ディレイティングに伴うスイッチ素子の電流をスイッチ素子の損失を許容電力以下とする制御線(双曲線)に沿うように減少させることができ、スイッチ素子の発熱に伴う異常の発生を確実に防止することができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御回路によれば、スイッチ素子の印加電圧が高くなっても、スイッチ素子の損失を抑制することができるとともに、スイッチ素子の発熱に伴う温度上昇を抑制し、スイッチ素子を保護することができる。
請求項2によれば、環境温度が変化しても、スイッチ素子の発熱に伴う温度上昇を抑制することができる。
請求項3によれば、スイッチ素子の発熱に伴う異常の発生を確実に防止しながら、可能な限り電流を流すことができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施例を示す車両用灯具の点灯制御回路の回路構成図、図2は、ドレイン−ソース間電圧とドレイン電流との関係を示す特性図、図3は、3本の制御線を双曲線に近似させるときの説明図である。
これらの図において、車両用灯具の点灯制御回路10は、車両用灯具(発光装置)の一要素として、2個のLED12に対して、NMOSトランジスタ14、抵抗R1、オペアンプ16、フィードバック回路18を備えて構成されており、各LED12は、半導体発光素子で構成された半導体光源として、互いに直列に接続されて、車載バッテリ(直流電源)20からの電流を各LED12に供給するための電流供給経路22中に挿入されている。2個のLED12のうち上流側のLED12のアノード側は逆接続保護用ダイオードD1のカソード側に接続されており、ダイオードD1のアノード側は電源接続端子24、スイッチ26を介して車載バッテリ20のプラス端子に接続されている。なお、LED12としては、単一のLED12を用いることもできるとともに、3個以上のLED12を互いに直列に接続したもの、あるいは直列接続された複数個のLEDを光源ブロックとし、光源ブロックを複数個並列接続したものを用いることもできる。また、各LED12は、ヘッドランプ、ストップ&テールランプ、フォグランプ、ターンシグナルランプなど各種車両用灯具の光源として構成することができる。
NMOSトランジスタ14は、抵抗R1とともに電流供給経路22中に直列になって挿入されており、LED12の電流をスイッチ動作(オンオフ動作)に応じて制御するスイッチ素子として構成されており、NMOSトランジスタ14のドレイン(ドレイン電極)とソース(ソース電極)はフィードバック回路18に接続され、ゲート(ゲート電極)はオペアンプ16に接続されている。
シャント抵抗R1は、各LED12の電流、すなわち、NMOSトランジスタ14のドレイン電流(フォワード電流)を検出する電流検出手段として構成されており、抵抗R1の一端側は電源接続端子28を介して車載バッテリ20のマイナス端子に接続されている。
オペアンプ16は、NMOSトランジスタ14のドレイン電流に応じて生じる抵抗R1両端の電圧ドロップ(検出電圧)を抵抗R2を介して負入力に取り込み、負入力の電圧と基準電源30の出力による基準電圧(規定値)を正入力に取り込み、負入力の電圧と正入力の電圧とを同一にすべくNMOSトランジスタ14のスイッチ動作(オンオフ動作)を制御する制御手段として構成されており、オペアンプ16の負入力には、NMOSトランジスタ14の電極間(ドレイン電極・ソース電極間)の動作電圧(ドレイン−ソース間電圧)がNMOSトランジスタ14の動作保証をするべく設定された減流開始電圧を超えたときに、動作電圧がフィードバック回路18によって反映されるようになっている。
すなわち、オペアンプ16は、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えるまでは、NMOSトランジスタ14に対して、LED12に、例えば,図2に示す規定電流I0を流すための制御を実行し、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えたときには、NMOSトランジスタ14に対して、LED12に規定電流I0よりも小さい電流を環境温度の変化に応じて流すための制御を実行するようになっている。
この際、本実施例においては、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えた否かをフィードバック回路18で直接監視する代わりに、環境温度の変化を考慮してNMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えた否かをフィードバック回路18で判定するために、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を分圧し、分圧によって得られた分圧電圧が減流開始電圧を超えたか否かを判定することとしている。
具体的には、フィードバック回路18は、抵抗R3、R4、R5、R6、R7、R8、ダイオードD2、ツェナーダイオードZ1、Z2、サーミスタTHを備えて構成されている。
抵抗R7、R8、サーミスタTHは、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧(動作電圧)を分圧し、分圧によって得られた分圧電圧(抵抗R8両端の電圧)をツェナーダイオードZ1、抵抗R6の両端に出力する分圧手段として構成されている。サーミスタTHは、環境温度の上昇に応じて抵抗値が順次小さくなる感温素子として構成されており、抵抗R7とサーミスタTHとの合成抵抗値は環境温度の上昇に伴って小さくなるため、ドレイン−ソース間電圧を分圧して得られた分圧電圧(抵抗R8両端の電圧)は、環境温度の上昇に応じて高くなる。
ツェナーダイオードZ1、抵抗R3、R6は、ドレイン−ソース間電圧(動作電圧)を分圧して得られた分圧電圧(抵抗R8両端の電圧)が減流開始電圧を超えるか否かを判定し、分圧電圧が減流開始電圧を超えたときに、分圧電圧を、ツェナーダイオードZ1、抵抗R6、抵抗R3を介してオペアンプ16の負入力に重畳させる重畳手段として構成されている。すなわち、ツェナーダイオードZ1のツェナー電圧は、減流を開始するか否かを判定するための減流開始電圧として設定されており、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が上昇し、分圧電圧(抵抗R8両端の電圧)がツェナー電圧=減流開始電圧を超えたときには、ツェナーダイオードZ1にツェナー電流が流れ、抵抗R6の両端の電圧が抵抗R3を介してオペアンプ16の負入力に重畳され、負入力の電圧が上昇するようになっている。
オペアンプ16の負入力の電圧が上昇すると、オペアンプ16は、負入力と正入力の電圧を同一にすべくフォワード電流を規定電流I0よりも低減するための制御をNMOSトランジスタ14に対して実行する。この場合、図2の双曲線W1〜W5で示すように、環境温度の上昇に伴ってサーミスタTHの抵抗値が低くなり、分圧電圧(抵抗R8両端の電圧)が高くなるため、環境温度が上昇するにしたがってNMOSトランジスタ14のドレイン電流(フォワード電流)を減少させるディレイティングの開始電圧は順次低くなる。
また、サーミスタTHの抵抗値および抵抗R7、R8の抵抗値がオペアンプ16の負入力に接続される抵抗R3の抵抗値に対して十分小さいときには、ドレイン−ソース間電圧の上昇に対するドレイン電流が直線的に低下するようになっている。また、ツェナーダイオードZ1と直列に接続された抵抗R6は、ツェナーダイオードZ1にリーク電流が流れたときに、このリーク電流がオペアンプ16の負入力に影響するのを抑制するためのものである。
NMOSトランジスタ14のドレイン電流(フォワード電流)を減少させるディレイティングを開始するときに、NMOSトランジスタ14のドレイン電流を直線的に低下させると、ドレイン電流が急激に下がり過ぎ、LED12の点灯状態が急激に変化することなる。
そこで、NMOSトランジスタ14のドレイン電流を徐々に低下させるために、本実施例では、抵抗R6両端の電圧のうち分圧電圧の増加(変化)に伴う電圧を、NMOSトランジスタ14の損失を許容電力以下に規制するための制御線(双曲線)に沿うように低下させる電圧補正手段を設けることとしている。この電圧補正手段は、ディレイティングに伴う電流の低下曲線をNMOSトランジスタ14の損失を示す双曲線(W=電圧×電流)に近似させるために、抵抗R4とダイオードD2からなる直列回路と、抵抗R5とツェナーダイオードZ2からなる直列回路から構成されている。
分圧電圧(抵抗R8の両端の電圧)がツェナーダイオードZ1のツェナー電圧よりも低く、オペアンプ16によってNMOSトランジスタ14に規定電流I0を流すための制御が行われている過程で、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が上昇し、分圧電圧がツェナーダイオードZ1のツェナー電圧を超えると、オペアンプ16の負入力の電圧が上昇し、負入力の電圧と正入力の電圧を同一にすべくオペアンプ16のスイッチ動作が行われ、NMOSトランジスタ14のドレイン電流をディレイティングするための制御として、図3に示すように、制御線CL1にしたがった制御が行われる。すなわち、オペアンプ16の制御によってディレイティングが開始されたときには、まず、NMOSトランジスタ14のドレイン電流を規定電流I0から制御線CL1に沿って低下させるための制御が実行される。この制御が実行されても、さらにNMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が上昇し、抵抗R6両端の電圧がダイオードD2のVfを上回ると、ツェナー電流の一部がダイオードD2に流れる。この結果、オペアンプ16は、NMOSトランジスタ14のドレイン電流を制御線CL2にしたがって徐々に低下させるための制御を実行する。この後、さらに、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が上昇し、抵抗R6両端の電圧がツェナーダイオードZ2のツェナー電圧を上回ると、ツェナーダイオードZ2にもツェナーダイオードZ1のツェナー電流の一部が流れる。この結果、オペアンプ16は、NMOSトランジスタ14のドレイン電流を制御線CL3にしたがって徐々に低下させるための制御を実行する。
このように、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧の上昇に伴って、オペアンプ16が3本の制御線CL1、CL2、CL3に従ってNMOSトランジスタ14のドレイン電流をディレイティングするための制御を実行すると、NMOSトランジスタ14のドレイン電流の低下曲線を、3本の制御線CL1、CL2、CL3を結ぶ双曲線に近似させることができる。
この場合、図2の特性から、高温時の方がフォワード電流をディレイティングしやすくなることがわかる。すなわち、環境温度が上昇すると、サーミスタTHの抵抗値が低下し、抵抗R8両端の電圧が上昇することに伴ってツェナーダイオードZ1にツェナー電流が流れやすくなるためである。なお、抵抗R7は、サーミスタTHの抵抗値が温度上昇に対して指数関数的に低減するのを直線に近づけるためのものである。
また、図2に示す双曲線W1〜W5を設定するに際しては、NMOSトランジスタ14の絶対最大定格温度としてのジャンクション温度が150℃のときには、マージンをもってジャンクション温度を130℃以下に抑えるために、NMOSトランジスタ14のジャンクション温度を130℃以下に抑制するためのトランジスタ14の損失を環境温度に応じて算出し、算出値を基に双曲線W1〜W5を設定することができる。そしてNMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を監視し、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧の上昇および環境温度の変化に応じてディレイティングを行うときに、双曲線W1〜W5に沿ってディレイティングを行うことで、NMOSトランジスタ14のジャンクション温度が130℃を超えるのを確実に防止することができ、NMOSトランジスタ14を発熱に伴う異常から確実に保護することができる。
このように、本実施例においては、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を分圧して得られた分圧電圧がツェナーダイオードZ1のツェナー電圧を超えるまでは、NMOSトランジスタ14に対して、LED12に規定電流I0を流すための制御を実行し、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を分圧して得られた分圧電圧がツェナーダイオードZ1のツェナー電圧を超えたときには、NMOSトランジスタ14に対して、規定電流I0よりも小さい電流を流すためのディレイティングを行うようにしたため、NMOSトランジスタ14とLED12とを結ぶ配線間の噛み込みや製造ミスに伴うショートが発生したり、LED12自身が短絡したりする故障が生じ、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が上昇したり、あるいは電源電圧の上昇に伴ってNMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間の電圧が上昇しても、NMOSトランジスタ14に規定電流I0よりも小さい電流を流すディレイティングが実行され、NMOSトランジスタ14の発熱に伴う異常の発生を防止することができ、NMOSトランジスタ14を確実に保護することができる。
本実施例においては、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えた否かをフィードバック回路18で直接監視する代わりに、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を分圧し、分圧によって得られた分圧電圧が減流開始電圧を超えたか否かを判定するものについて述べたが、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧が減流開始電圧を超えた否かをフィードバック回路18で直接判定することもできる。例えば、図1の抵抗R7、R8、サーミスタTHを削除し、ツェナーダイオードZ1のカソードをNMOSトランジスタ14のドレインに接続し、ツェナーダイオードZ1として、NMOSトランジスタ14のドレイン−ソース間電圧を直接減流開始電圧とするためのツェナー電圧を有するものを用いることで対応することができる。
本発明の一実施例を示す車両用灯具の点灯制御回路の回路構成図である。 ドレイン−ソース間電圧とドレイン電流との関係を示す特性図である。 3本の制御線を双曲線に近似させるときの説明図である。 従来の電流クランプ方式による点灯制御回路の回路構成図である。 従来の他の電流クランプ方式による点灯制御回路の回路構成図である。
符号の説明
10 車両用灯具の点灯制御回路
12 LED
14 NMOSトランジスタ
16 オペアンプ
18 フィードバック回路
22 電流供給経路
R1〜R8 抵抗
TH サーミスタ
D1 逆接続保護用ダイオード
D2 ダイオード
Z1、Z2 ツェナーダイオード

Claims (3)

  1. 電源からの電流を半導体光源に供給する電流供給経路中に挿入されて前記半導体光源の電流をスイッチ動作に応じて制御するスイッチ素子と、前記電流供給経路中に挿入されて前記スイッチ素子の電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の検出出力と規定値とを比較し、前記検出出力と前記規定値とを同一にすべく前記スイッチ素子のスイッチ動作を制御する制御手段と、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が減流開始電圧を超えたときに前記スイッチ素子の電極間の動作電圧を前記電流検出手段の検出出力に反映させるフィードバック手段とを備え、前記制御手段は、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が前記減流開始電圧を超えるまでは、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子に規定電流を流すための制御を実行し、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧が前記減流開始電圧を超えたときには、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子に規定電流より小さい電流を流すための制御を実行してなる車両用灯具の点灯制御回路。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御回路において、前記フィードバック手段は、前記スイッチ素子の電極間の動作電圧を分圧する分圧手段と、前記分圧手段の分圧により得られた分圧電圧が前記減流開始電圧を超えたときに前記分圧電圧を前記電流検出手段の検出出力に重畳させる重畳手段とを備え、前記分圧手段は、前記分圧電圧を環境温度の上昇に応じて高めてなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御回路。
  3. 請求項1または2に記載の車両用灯具の点灯制御回路において、前記フィードバック手段から前記電流検出手段の検出出力に反映される電圧のうち前記スイッチ素子の電極間の動作電圧の変化に伴う電圧または前記重畳手段の出力による電圧のうち前記分圧電圧の変化に伴う電圧を、前記スイッチ素子の損失を許容電力以下に規制するための制御線に沿うように低下させる電圧補正手段を備えてなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御回路。
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