JP4509668B2 - 眼底撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の眼底を撮影するための眼底撮影システムに関し、より詳細には、網膜や脈絡膜の血管病変に対する診断を好適に行うための蛍光撮影技術に関するものである。
眼底検査は、眼科分野において重要な役割を担っており、主として細隙灯顕微鏡(スリットランプ)や眼底カメラを用いて実施されている。スリットランプによる眼底検査は、水晶体等の屈折力をキャンセルするために被検眼の直前に配置した前置レンズを介して行われる。また、眼底カメラによる眼底検査には、白黒撮影やカラー撮影等の通常の撮影手法に加え、眼底血管の状態を細部に亘って撮影するための蛍光撮影が広く利用されている。
眼底カメラによる眼底の蛍光撮影は、被検者に蛍光染色物質(蛍光剤)を静注し、その蛍光染色物質が放出する蛍光を撮影することにより行われるもので、放出される蛍光の波長域に応じて、可視光の波長域による可視蛍光撮影や、赤外光の波長域による赤外蛍光撮影が実施されている。使用される蛍光染色物質は、一般に、可視蛍光撮影ではフルオレセイン(FAG)、赤外蛍光撮影ではインドシアニングリーン(ICG)色素である。赤外蛍光撮影は、ICGの励起光及び蛍光は近赤外光であることから、網膜前及び網膜下出血下における病変検索や、脈絡膜の病変検索、あるいは新生血管の状態の把握などに適しているため広く利用されている。
下記の特許文献1には、赤外蛍光撮影を実施可能な眼底カメラの一例が開示されている。同文献に記載の眼底カメラは、照明の効率を確保しつつコストを抑制するために、被検眼眼底の蛍光撮影用光源としてとして赤外レーザとキセノンランプとを備え、被検眼眼底を蛍光初期には主として赤外レーザにより照明して動画撮影を行い、蛍光後期には主としてキセノンランプにより照明して静止画撮影するように構成されている。また、当該文献の眼底カメラは、撮影モードを切り換えることにより、カラー撮影、可視蛍光撮影及び赤外蛍光撮影をそれぞれ実施可能とされている。
眼底カメラには、眼底の立体画像を撮影可能に構成されたものが提案されている。例えば、特許文献2に記載の眼底カメラは、対物レンズを通過した眼底反射光を左右に分割し、それらを個別の光学系にてフィルム上に結像させて立体画像を形成するように構成されている。
また、眼底カメラによる一般的な立体画像の形成方法として平行移動法がある。この方法は、眼底の撮影領域を微小に平行移動させて2枚の画像を撮影し、それらを合成して立体画像を形成するものである。しかし、この平行移動法では、立体画像の基となる2枚の画像は同時に撮影されたものではないため、いかに撮影間隔を短くしても正確な立体画像を取得することはできない。
一方、特許文献3には、眼底検査に使用されるスリットランプの一例が開示されている。同文献に記載のスリットランプは、本体と、被検者のあごを支持するあご受部を有する支柱と、支柱に回動可能に取り付けられたアームと、アームのほぼ先端部に回動可能に設けられた固視手段と、被検者の眼底を観察するための前置レンズを保持するレンズホルダーとを備えて構成され、このレンズホルダーは、固視手段の回動中心に着脱可能に配設されている。
近年における赤外蛍光撮影法の確立により、網膜や脈絡膜の血管病変の病態解明が進んでいるが、病態をより詳細に把握するためには、従来の眼底カメラやスリットランプでは実施できなかった新たな撮影形態を適用する必要があると考えられる。例えば、赤外蛍光撮影において眼底の立体動画像を撮影し、それをリアルタイムで観察することが可能となれば、血管の状態を極めて詳細に認識することができると思われる。
特開2000−316812号公報(請求項1、[0014]) 特開平5−15499号公報([0016]−[0018]、第2 図) 特開平9−276227号公報(請求項1)
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、眼底の赤外蛍光撮影において立体動画像を撮影し表示することを可能とする眼底撮影システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、照明光を発する光源と、この光源から発せられた前記照明光の特定波長域を透過させるエキサイタフィルタとを含み、前記エキサイタフィルタを透過した前記照明光を被検眼の眼底に照射する照明光学系と、眼底に照射された前記照明光により励起された赤外蛍光染色物質が放出する赤外蛍光を左右の撮影光として取り出す左右の対物レンズと、前記左右の撮影光の所定の赤外波長域を透過させるバリアフィルタとを含む撮影光学系と、前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光を各々撮影する左右の撮影手段と、前記左右の撮影手段の間における各フレームを同期させる同期手段と、前記同期されて撮影された前記左右の撮影手段による撮影画像に基づく立体画像を動画表示する立体画像表示手段と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼底撮影システムであって、前記左右の撮影手段による撮影画像の縦倍率を増大する縦倍率増大レンズを更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の眼底撮影システムであって、前記左右の撮影手段による前記各フレームの左右の撮影画像をRGB信号のうちの異なる2つの色信号に変換する変換手段と、前記変換された前記各フレームの前記異なる2つの色信号を前記フレームの順に前記立体画像表示手段に出力することで前記立体画像を動画表示させる表示制御手段と、を更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の眼底撮影システムであって、前記左右の撮影手段による前記各フレームの左右の撮影画像をRGB信号のうちの異なる2つの色信号に変換するとともに、前記各フレームの前記異なる2つの色信号を合成してコンポジット信号に変換する変換手段と、前記変換された前記各フレームの前記コンポジット信号を記録する画像記録手段と、前記記録された前記各フレームの前記コンポジット信号を前記フレームの順に前記立体画像表示手段に出力することで前記立体画像を動画表示させる表示制御手段と、を更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の眼底撮影システムであって、前記同期手段は、前記左右の撮影手段の一方に設けられ、当該一方の前記撮影手段の前記各フレームに同期した同期信号を生成する同期信号生成回路と、前記左右の撮影手段を接続し、前記同期信号生成手段により生成された前記同期信号を他方の前記撮影手段に送信するケーブルと、前記他方の撮影手段に設けられ、前記ケーブルを介して送信された前記同期信号に応じて前記他方の撮影手段の前記各フレームを制御する同期制御回路と、を含んでいることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の眼底撮影システムであって、前記光源からの前記照明光による眼底の照明が開始されたことに対応して計時を開始する計時手段と、あらかじめ設定された時間が前記計時手段により計時されたことに対応し、前記照明を停止させる制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の眼底撮影システムであって、前記照明光学系は、前記光源から発せられる前記照明光を遮断するための遮光手段を更に備え、前記照明光学系の光路に前記遮光手段を挿脱する遮光駆動手段と、前記光源からの前記照明光による眼底の照明が開始されたことに対応して計時を開始する計時手段と、あらかじめ設定された時間が前記計時手段により計時されたことに対応し、前記遮光駆動手段を制御して前記遮光手段を前記光路に挿入させる制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の眼底撮影システムであって、前記照明光学系は、眼底観察用の照明光を発する観察用光源を更に備え、前記左右の対物レンズを前記撮影光学系と共有し、前記左右の対物レンズにより前記観察用の照明光の眼底反射光から取り出された左右の観察光を左右の接眼レンズに各々案内する観察光学系と、前記左右の対物レンズにより取り出された前記左右の撮影光を前記撮影光学系の光路に導き、前記左右の観察光を前記観察光学系の光路に導く光路切換手段と、を更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の眼底撮影システムであって、前記光路切換手段は、前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光の赤外波長域を各々全反射させて前記撮影光学系の光路に導く全反射ミラーであることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の眼底撮影システムであって、前記光路切換手段は、前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光の赤外波長域を各々反射させて前記撮影光学系の光路に導くとともに、可視波長域を透過させて前記観察光学系の光路に導くダイクロイックミラーであることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の眼底撮影システムであって、前記照明光学系の光軸に沿って光凝固治療用レーザ光を眼底に照射するレーザ照射手段を更に備えていることを特徴とする
本発明に係る眼底撮影システムは、照明光により励起された赤外蛍光染色物質が放出する赤外蛍光を左右それぞれの撮影光として取り出し、その左右の撮影光の所定の赤外波長域を抽出するとともに、各フレームが同期された左右の撮影手段により左右の撮影光をそれぞれ撮影する。そして、その左右の撮影画像に基づく立体動画像が立体画像表示手段に表示される。したがって、本眼底撮影システムによれば、眼底の赤外蛍光撮影において立体動画像を撮影し表示することができる。なお、本眼底撮影システムでは、従来の平行移動法による立体画像とは異なり、同時に取得された左右の撮影光に基づく左右の撮影画像から立体画像が構成されるようになっている。
特に、請求項2に記載の眼底撮影システムによれば、撮影画像の縦倍率を増大するレンズを備えているので、立体感が強調された立体動画像を取得することができる。したがって、網膜血管や脈絡膜血管の状態を詳細に把握することが可能である。
また、請求項8に記載の眼底撮影システムによれば、観察光学系を有する眼科装置に眼底の赤外蛍光撮影用の構成を設けることができる。そのような眼科装置としてスリットランプを用いると、通常のスリットランプによる観察、撮影とともに、赤外蛍光撮影を実施することができる。
また、請求項11に記載の眼底撮影システムによれば、赤外蛍光撮影によって眼底血管の病変部を詳細に表す立体動画像を観察しながらレーザを照射できるので、精度の高い光凝固治療を容易に実施することが可能である。
本発明に係る眼底撮影システムの好適な実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に詳述する眼底撮影システムは、スリットランプを基にして構成されている。当該スリットランプは、従来のスリットランプとしての機能とともに、本発明による眼底撮影機能を備えるものである。
[眼底撮影システムの構成]
〔概略構成〕
まず、本実施形態の眼底撮影システムの概略構成の一例について説明する。図1は、本実施形態の眼底撮影システム1の全体構成の概略を表している。当該眼底撮影システム1は、被検眼眼底Erの赤外蛍光撮影を実施するための装置であって、眼底Erの立体動画像を取得可能である点が特徴的である。
眼底撮影システム1を用いて撮影を行う場合には、照明光を被検眼眼底Erに結像させるとともに、撮影画像の縦倍率(撮影光の光路方向における倍率)を増大させるための屈折力を有する前置レンズ9が被検眼の前眼部に配設される。なお、前置レンズ9は、本発明の縦倍率増大レンズを構成している。
この前置レンズ9としては、接触式の前置レンズ(コンタクトレンズ)又は非接触式の前置レンズを用いることができる。接触式の前置レンズを用いる場合、前置レンズの位置が固定されるので、撮影画像に揺れが生じないという利点がある。また、接触式前置レンズによれば、眼底像を広範囲に亘って取得できるというメリットもある。更に、様々な倍率のレンズを選択的に使用することができるので、撮影画像に付与する縦倍率の選択肢が増す。特に、縦倍率の大きな前置レンズ9を使用することにより、撮影画像の立体感を増大することができる。一方、非接触式の前置レンズは、被検者に与える負担を軽減するとともに、衛生面において有利である。ここでは、例えば後述のレーザ治療への適用も考慮に入れ、接触式の前置レンズ9を用いて検査精度の向上を図ることとする。
眼底撮影システム1は、被検眼眼底Erを撮影、観察するためのスリットランプ2と、このスリットランプ2に接続された左右の赤外TVカメラ3L、3Rと、これら赤外TVカメラ3L、3Rを互いに接続する本発明のケーブルを構成する同期ケーブルCと、左側の赤外TVカメラ3Lに接続されたビデオタイマ4と、このビデオタイマ4及び右側の赤外TVカメラ3Rに各々接続されたTVモニタ5L、5Rと、これらTVモニタ5L、5Rに接続されたコンピュータ6と、このコンピュータ6に接続された立体画像表示モニタ7とを含んで構成されている。なお、立体観察用メガネ8は、例えば、右眼用の赤色板と左眼用の緑色板とを有するもので、立体画像表示モニタ7に表示された画像を立体像として視認するために検者により装用される。
スリットランプ2は、被検者に静注されたICG(インドシアニングリーン;赤外蛍光染色物質)Fを励起させるための照明光を眼底Erに照射するための各種光学素子を含む照明光学系2Aと、その照明光によりICG100が励起されて発する赤外蛍光を撮影するための各種光学素子を含む撮影光学系2Bとを有する。照明光学系2Aの光軸と撮影光学系2Bの光軸とは、通常のスリットランプと同様に一致されておらず、所定の角度を形成するように配置される。
照明光学系2Aには、照明光を発する光源21と、この光源21から発せられた照明光の特定波長域、すなわちICG100を励起させるための780nm付近の波長域を透過させるエキサイタフィルタ22とが含まれている。
また、撮影光学系2Bには、ICG100が発する赤外蛍光を左右の撮影光として取り出す左右の対物レンズ23L、23Rと、取り出された左右の撮影光の所定の赤外波長域、すなわちICG100から発せられる赤外蛍光の波長域である805nm付近の波長域を透過させるバリアフィルタ24と、このバリアフィルタ24を透過した左右の撮影光を赤外TVカメラ3L、3Rにそれぞれ導くための全反射ミラー/ダイクロイックミラー25とが含まれている。
全反射ミラー/ダイクロイックミラー25は、例えば、検査態様に応じて切換使用されるように構成されている。全反射ミラー25は、バリアフィルタ24を透過した左右の撮影光をそれぞれ全反射して赤外TVカメラ3L、3Rに導く。また、ダイクロイックミラー25は、赤外光を反射し、可視光を透過させるもので、被検眼を観察する場合や上記左右の撮影光に可視領域の波長が含まれている場合には、可視光(可視成分)を透過させて左右の接眼レンズ26に導く。なお、全反射ミラー/ダイクロイックミラー25により反射された赤外波長域の左右の撮影光は、後述のTVリレーレンズ系を介して赤外TVカメラ3L、3Rに導かれる。また、全反射ミラー25とダイクロイックミラー25との切り換えは、手動によって行うようにしてもよいし、ソレノイド等の駆動装置を用いて行ってもよい。後者の構成を適用する場合、後述する撮影モードの選択に応じて自動的に切り換えを行うようにしてもよい。この全反射ミラー/ダイクロイックミラー25は、本発明にいう光路切換手段を構成している。
赤外TVカメラ3L、3Rは、赤外波長域の光を所定のフレームレートで撮影する動画撮影用の赤外高感度赤外TVカメラである。この赤外TVカメラ3L、3Rは、同期ケーブルCによって互いに接続されている。左の赤外TVカメラ3Lには、その各フレームに同期した同期信号を生成する同期信号生成回路301Lが設けられている。一方、右の赤外TVカメラ3Rには、左の赤外TVカメラ3Lから同期ケーブルCを通じて送信される同期信号に応じて各フレームを制御する同期制御回路301Rが設けられている。それにより、左右の赤外TVカメラ3L、3Rは、各フレームの撮影タイミングが同期されるとともに、同一のフレームレートにて撮影を行うように制御される。なお、この赤外TVカメラ3L、3Rは、本発明の左右の撮影手段を構成している。また、同期信号生成回路301L、同期制御回路301R及び同期ケーブルCは、本発明の同期手段を構成している。
ここで、本実施形態では左右個別の撮影手段からなる構成を採用しているが、単一の赤外TVカメラによりこの左右の撮影手段を構成することも可能である。例えば、受光面の大きな単一の赤外TVカメラを用意し、その受光面に一部領域にて左の撮影光を受光するとともに、他の領域にて右の撮影光を受光することにより、単一の赤外TVカメラで左右の撮影手段を実現することができる。
ビデオタイマ4は、所定のタイミングで計時を開始し、その計時時間を左の赤外TVカメラ3Lによる撮影画像に付加する処理を行う。より詳細に説明すると、ビデオタイマ4は、赤外TVカメラ3Lから送られる映像信号に計時時間データを添付する処理を実行する装置である。
TVモニタ5L、5Rは、赤外TVカメラ3L、3Rによる撮影画像を左右個別に表示するモニタ装置である。TVモニタ5L、5Rは、赤外TVカメラ3L、3Rによる赤外波長域における撮影画像を白黒画像としてそれぞれ表示する。なお、左のTVモニタ5Lにより表示される撮影画像には、ビデオタイマ4により付加された計時時間がインポーズされる。
ここで、本実施形態では、左右個別のTVモニタからなる構成を適用しているが、単一のTVモニタに左右の撮影画像を一緒に表示させることも可能である。例えば、単一のTVモニタの画面上に2つの表示領域を設け、その一方に左の赤外TVカメラ3Lによる撮影画像を表示し、他方に右の赤外TVカメラ3Rによる撮影画像を表示することができる。その場合、比較的大画面のTVモニタを使用することが好ましい。
コンピュータ6は、その詳細については後述するが、TVモニタ5L、5Rから送られる白黒の映像信号の一方をRGB信号の赤信号(R信号)に変換するとともに、他方を緑信号(G信号)に変換してそれぞれ記録するとともに、これらR信号とG信号とを合成して立体画像表示モニタ7に出力する処理を行う。
立体画像表示モニタ7は、コンピュータ6から出力されるR信号及びG信号の合成信号に基づいて立体画像を表示する、本発明の立体画像表示手段である。この立体画像表示モニタ7としては、例えば、コンポジット信号やRGB信号あるいは白黒信号等を受けて画像を表示させる各種の立体ビューワ装置や、RGB信号や白黒信号等を受けて画像を表示させるCRTやLCD等のモニタ装置などを適宜用いることができる。
〔スリットランプの光学系の構成〕
続いて、スリットランプ2の光学系の概略構成の一例について、図2を更に参照しながら説明する。
スリットランプ2は、上述した照明光学系2A及び撮影光学系2Bに加え、通常のスリットランプの使用形態としての被検眼Eの角膜断層像観察や眼底観察を行うための観察光学系2Cを備えている。なお、図2には、撮影光学系2Bのうち、左の撮影光を左の赤外TVカメラ3Lに導く光学的構成が示されており、観察光学系2Cのうち検者の左眼Eoに観察光を導く光学的構成が示されている。右の観察光を右の赤外TVカメラ3Rに導く光学的構成、及び、検者の右眼に観察光を導く光学的構成は、図2に示すものと同様である。
(照明光学系)
照明光学系2Aは、上述の光源21、集光レンズ27、ストロボ光源28、集光レンズ29、上述のエキサイタフィルタ22、防熱フィルタ30、減光フィルタ31、遮光フィルタ32、スリット形成手段33及び集光レンズ34を含んで構成されている。エキサイタフィルタ22、防熱フィルタ30、減光フィルタ31、遮光フィルタ32は、それぞれ、照明光学系2Aの光路に挿脱可能とされている(駆動形態の詳細は後述する)。
光源21は、本発明の光源及び観察用光源を構成するもので、図示しない電源装置から電源の供給を受けて点灯するハロゲンランプ等からなる。集光レンズ27は、光源21が発した照明光を集光するレンズである。
ストロボ光源28は、図示しない電源装置から電源の供給を受けてストロボ発光するキセノンランプ等からなる。集光レンズ29は、このストロボ光源28(及び光源21)が発した照明光を集光するレンズである。
防熱フィルタ30は、光源21やストロボ光源28から発せられた照明光の所定の赤外波長域を遮断するフィルタであって、被検眼Eに対する防熱作用を付与するために使用される。
また、減光フィルタ31は、撮影画像の露光調整などを行うために、光源21やストロボ光源28から発せられた照明光の光量を減衰させるフィルタである。なお、本実施形態では遮光フィルタ31を照明光学系2Aに設けているが、撮影光学系2B、又は、照明光学系2Aと撮影光学系2Bの双方に設けるようにしてもよい。後者の構成を適用する場合には、いずれかの遮光フィルタを選択的に使用してもよいし、双方を同時に使用するようにしてもよい。
また、遮光フィルタ32は、本発明の遮光手段を構成するもので、光源21やストロボ光源28から発せられた照明光を遮断するフィルタである。
スリット形成手段33は、スリットランプ2を通常のスリットランプとして使用するとき(角膜断層像や眼底等の観察、撮影)に用いられるもので、例えば、照明光学系2Aを格納する筐体に固定された一対のスリット刃から構成され、光源21やストロボ光源28から発せられた光の一部のみを通過させてスリット光を形成する。以下、スリット形成手段33と、それにより形成されるスリットとを同一視するものとする(当該スリットも符号33で表す)。
スリット形成手段33の一対のスリット刃は、後述の駆動装置により駆動されることで、相互の間隔(スリット幅)を変更可能とされている。なお、スリット幅を最大にすると、照明光学系2Aの光路が開放される(換言すれば、照明光は少しも遮断されることなく被検眼Eに照射される)。これは、赤外波長域の照明光は、波長が長いことから角膜にて反射されず、したがって可視波長域を用いるときのように照明光をスリット光とする必要がないことによる。また、スリット光としないことで照明光の光量が大きくなることから、明るい撮影画像を取得できる点も好適である。
なお、照明光学系2Aにより被検眼Eに照射される照明光と、撮影光学系2Bに入射する撮影光とが一部重複し干渉してしまう場合には、赤外蛍光撮影時におけるスリット幅を最大とせずに、当該重複が生じないようにスリット幅を設定することが好ましい。
集光レンズ34は、スリット33を経由した照明光を集光する作用を有する。この集光レンズ34により集光された照明光は、プリズムPにより反射され、前置レンズ9を経て被検眼Eに照射される。
(撮影光学系)
スリットランプ2の(左の)撮影光学系2Bは、上述の対物レンズ23L、変倍レンズ系35L、上述のバリアフィルタ24、集光レンズ36L、上述の全反射ミラー/ダイクロイックミラー25、集光レンズ37L及び反射ミラー38Lを含んで構成されている。バリアフィルタ24は、左の撮影光の光路に挿脱可能とされている。
対物レンズ23Lは、前置レンズ9を経由しプリズムPを透過した、照明光の眼底反射光や励起による蛍光から左の撮影光を取り出すレンズである。変倍レンズ系35は、図示しない駆動装置により撮影光の光路方向に変位されることで撮影画像を変倍するレンズ群である。変倍レンズ系35による撮影画像の変倍は、横倍率(撮影光の光路に直交する方向における倍率)に寄与するものである。集光レンズ36L、37Lは、それぞれ撮影光を集光するためのレンズである。反射ミラー38Lは、集光レンズ37Lにより集光された撮影光を赤外TVカメラ3Lに向けて反射させるミラーである。なお、図示は省略するが、全反射ミラー/ダイクロイックミラー25により反射された撮影光は、集光レンズ37Lと反射ミラー38Lを含むTVリレーレンズ系によって赤外TVカメラ3Lにリレーされる。
(観察光学系)
スリットランプ2の(左の)観察光学系2Cは、上述の対物レンズ23L、変倍レンズ系35L、上述のバリアフィルタ24、集光レンズ36L、上述の全反射ミラー/ダイクロイックミラー25、リレーレンズ39L、プリズム40L及び上述の接眼レンズ26Lを含んで構成されている。
対物レンズ23Lは、前置レンズ9を経由しプリズムPを透過した、照明光の眼底反射光や励起による蛍光から左の観察光を取り出す。変倍レンズ系35は、図示しない駆動装置により観察光の光路方向に変位されることで観察画像を変倍する。バリアフィルタ24は、観察光の光路に挿脱可能とされている。集光レンズ36Lにより集光された観察光は、ダイクロイックミラー25を透過し、リレーレンズ39Lによりリレーされ、プリズム40Lによりその進行方向が平行移動されて結像点Qに角膜断面像や眼底像として結像される。検者は、接眼レンズ26Lによりこの像を拡大して観察する。
以下、右の撮影光学系2B及び右の観察光学系2Cに含まれる光学素子については、例えば「変倍レンズ系35R」のように、左の光学系の光学素子と同一の数字(本例では「35」)に「R」を付して表すこととする。
〔システムの制御系の構成〕
次に、本実施形態の眼底撮影システム1の制御系の一構成例について、図3のブロック図を更に参照して説明する。この図3は、本システム1のスリットランプ2及びコンピュータの制御系の構成を示している。
(スリットランプの制御系)
まず、スリットランプ2の制御系について説明する。スリットランプ2は、タイマ41と、赤外蛍光撮影を開始するときなどに押下されるレリーズボタン42と、各種撮影モードを選択設定するときに操作される撮影モード選択部43とを備えている。
撮影モード選択部43は、例えば、各撮影モード毎に選択ボタンが設けられたコントロールパネルや、各撮影モード毎にソフトキーが設けられたタッチパネル型液晶モニタなどにより構成される。検者は、所望の撮影モードに対応する選択ボタンやソフトキーを操作することにより撮影モードを選択する。撮影モード選択部43により設定される撮影モードとしては、本発明に特徴的な赤外蛍光撮影モードに加え、通常のスリットランプとしてもカラー撮影モードなどがある。
また、モード選択部43に代えて、又は、それに加えて、エキサイタフィルタ22やバリアフィルタ24を光路に挿脱するときに操作されるフィルタ操作部を設けてもよい。このフィルタ操作部としては、エキサイタフィルタ22を光路に挿脱するエキサイタフィルタ操作ボタン、バリアフィルタ24を光路に挿脱するバリアフィルタ操作ボタン、エキサイタフィルタ22とバリアフィルタ24の双方を光路に挿脱する両フィルタ操作ボタンなどを設けることができる。また、防熱フィルタ30、減光フィルタ31、遮光フィルタ32の各々を光路に挿脱する操作ボタンや、全反射ミラー/ダイクロイックミラー25を切り換える操作ボタンなどを設けてもよい。
更に、スリットランプ2は、照明光学系2の光源21に電源を供給する電源装置46と、エキサイタフィルタ22を駆動して照明光の光路に挿脱する駆動装置47と、防熱フィルタ30を駆動して照明光の光路に挿脱する駆動装置48と、減光フィルタ31を駆動して照明光の光路に挿脱する駆動装置49と、遮光フィルタ32を駆動して照明光の光路に挿脱する駆動装置50(本発明の遮光駆動手段)と、スリット形成手段33の上述した一対のスリット刃を駆動してスリット幅を変更する駆動装置51とを備えている。更に、スリットランプ2は、撮影光学系2B(観察光学系2C)のバリアフィルタ24を駆動して撮影光(観察光)の光路に挿脱する駆動装置52を備えている。なお、スリットランプ2には、ストロボ光源28に電源を供給する電源装置や、変倍レンズ系35Lを光路方向に駆動する駆動装置など、図示省略した各種の制御用構成が設けられている。
フィルタ挿脱用の駆動装置47、48、49、50、52は、例えばソレノイド等により構成される。また、スリット幅変更用の駆動装置51は、例えばモータ等により構成される。なお、駆動装置51は、このような電気的構成以外にも、検者がノブ等を操作して手動でスリット幅を変更する機構であってもよい。
また、スリットランプ2は、スリットランプ2の各部を動作制御する制御部44と、コンピュータ6との間で各種データの送受信を行う送受信インターフェイス(I/F)45を備えている。制御部44は、CPU等の演算制御装置などから構成される本発明の制御手段であり、スリットランプ2各部の動作状況(例えば各フィルタが光路に挿入されているか退避されているかなど)を記憶しておく記憶装置(図示省略)を備えている。制御部44は、装置各部の動作状況や検者による操作入力内容などに基づいてスリットランプ2の動作を制御する。また、送受信I/F45は、通信I/F回路などにより構成されている。
(コンピュータの制御系)
続いて、コンピュータ6の制御系の構成について説明する。コンピュータ6は、制御部60、画像記録部61、画像変換部62、タイマ63、表示制御部64、送受信I/F65、操作部66及びプログラム格納部67を含んで構成されている。
制御部60は、スリットランプ2の制御部44とともに本発明の制御手段を構成するもので、CPU等の演算制御装置から構成されている。制御部60は、プログラム格納部67に格納された制御プログラム68を実行することにより、後述する各種動作の制御を行う。制御部60は、システム各部の動作状況(例えば各フィルタが光路に挿入されているか退避されているかなど)を記憶しておく記憶装置を備えており、当該動作状況や検者による操作入力内容などに基づいてシステムの動作制御を行う。
ここで、プログラム格納部67は、ハードディスクドライブやROM等の不揮発性記憶装置により構成されている。また、制御プログラム68は、このコンピュータ6にあらかじめインストールされ、プログラム格納部67に格納される。
画像記録部61は、左右の撮影画像を記録するためのもので、画像記録用のメモリ(イメージメモリ)、ハードディスクドライブ、DVD−RAM等のドライブ装置などにより構成される。画像記録部61に対する撮影画像の記録態様等の詳細については後述するものとする。なお、左右の撮影画像は、後述するコンポジット信号として画像記録部61に記録されるようになっている。ここで、画像記録部61は、本発明の画像記録手段を構成している。
画像変換部62は、制御プログラム68にしたがって動作するCPU等の演算制御装置により構成され、左のTVモニタ5Lから送られる白黒の撮影画像をRGB信号のG信号に変換する処理と、右のTVモニタ5Rから送られる白黒の撮影画像をR信号に変換する処理とを実行する。更に、画像変換部62は、このG信号及びR信号をコンポジット信号に変換する処理を実行する。なお、コンポジット信号は、一般にRGBの輝度データや色データ、各フレームの同期データ等を含んだ通常のビデオ信号であって、ここでは、各フレームのG信号及びR信号の双方の輝度データなどを複合して形成される信号である。このコンポジット信号は、制御部60によって画像記録部61に記録される。画像変換部62は、制御部60により、左右の撮影画像をG信号とR信号に変換する処理のみを実行するか、又は、コンポジット信号への変換処理まで実行するか制御される。なお、画像変換部62は、本発明の変換手段を構成するものである。
タイマ63は、本発明の計時手段を構成するもので、制御部60の制御の下に計時を開始する。制御部60は、タイマ63による計時時間をモニタして後述の動作制御を実行する。なお、タイマ63の計時停止やリセットについても制御部60によって制御される。
表示制御部64は、左右の撮影画像に基づく立体画像を形成するために、制御部60の指示に基づいて次のような処理を選択的に実行する。まず、表示制御部64の第1の処理形態は、画像変換部62により変換された各フレームのG信号とR信号とをフレームの順(撮影順、つまり時系列の順)に立体画像表示モニタ7に出力するものである。また、第2の処理形態においては、表示制御部64は、画像記録部61に記録された各フレームのコンポジット信号をフレームの順に立体画像表示モニタ7に出力する。この表示制御部64は、本発明にいう表示制御手段を構成している。
送受信I/F65は、スリットランプ2、ビデオタイマ4、TVモニタ5L、5R等との間における各種データの送受信を行う通信I/F回路などにより構成される。
操作部66は、コンピュータ6に接続されたキーボード等の入力デバイスや、マウス、トラックボール等のポインティングデバイスなどにより構成される。また、この操作部66としては、コンピュータ6に接続された当該システム1専用のコントロールパネルなどを用いることも可能である。また、撮影モードの選択操作をコンピュータ6の操作部66により行えるようにしてもよい。例えば、所定の撮影モード選択画面をコンピュータ6の図示しないモニタ装置に表示させ、マウス等を操作して所望の撮影モードのチェックボックスにチェックマークを入力することにより撮影モードの選択設定を行うように構成できる。
[眼底撮影システムの動作態様]
以上のような構成を備えた本実施形態の眼底撮影システム1の動作態様の一例について、当該システムを用いた眼底撮影のワークフローにしたがって詳細に説明する。
以下、図4〜図6に示すフローチャートを参照して説明する。図4は、被検眼Eに対するスリットランプ2のアライメント処理を表している。また、図5は、スリットランプ2の撮影モードとして赤外蛍光撮影モードが選択されたときの動作態様を表している。また、図6は、眼底Erの撮影処理における動作態様を表している。
〔スリットランプのアライメント;図4〕
本システム1による眼底撮影を実際に行う前に、被検眼Eに対するスリットランプ2のアライメントを従来と同じ要領で行う。スリットランプ2のアライメントは、被検眼Eを縮瞳させないために、無散瞳型眼底カメラのように赤外波長域のアライメント光が用いられる。このとき、少量のICGを被検者に静注し、それを背景光としてアライメントを行うのが一般的である。
まず最初に、被検眼Eの眼前に前置レンズ9を配置する(S1)。本実施例では、前置レンズ9としてコンタクトレンズを用いるので、前置レンズ9は、被検眼Eの角膜に接触配置される。このとき、検者が前置レンズ9を手に持って保持してもよいし、前置レンズホルダーがある場合にはそれにより保持するようにしてもよい。
アライメントは、例えば、スリットランプ2又はコンピュータ6のアライメント開始ボタン(図示省略)の操作に対応して開始される(S2)。アライメント開始操作がなされると、エキサイタフィルタ22が光路に挿入され、バリアフィルタ24が光路から退避される(S3)。なお、上述のエキサイタフィルタ操作ボタン、バリアフィルタ操作ボタンを操作することにより、フィルタ位置を設定してもよい。
エキサイタフィルタ22が光路に挿入され、バリアフィルタ24が光路から退避されている場合、スリットランプ2の制御部44は、これらフィルタの動作状況に対応して駆動装置49に制御信号を送信し、減光フィルタ31を光路に挿入させるように駆動装置49の動作を制御する(S4)。なお、この減光フィルタ31の制御処理をコンピュータ6の制御部60により実行してもよい。このような制御処理よれば、高い精度が要求されるアライメントにおいて、減光フィルタ31を用いた良好な露光状態の鮮明な画像をTVモニタ5L等に表示させることができる。したがって、スリットランプ2のアライメントを精度よく行うことができる。
また、赤外波長域の光を遮断する防熱フィルタ30が光路上に配置されている場合、制御部44は、エキサイタフィルタ22の光路への挿入に対応して駆動装置48に制御信号を送信し、防熱フィルタ30を光路から退避させるようにこの駆動装置48を制御する(S5)。防熱フィルタ30が光路から退避されている場合には、その退避状態が維持される。このような制御処理によれば、エキサイタフィルタ22の使用に対応して防熱フィルタ30は光路から自動的に退避されるので、操作性が向上する。更に、防熱フィルタ30の退避動作を忘れてしまい撮影が滞る事態を防止できるため、撮影を円滑に行うことが可能となる。
更に、遮光フィルタ32が光路上に配置されている場合には、制御部44は、駆動装置50に制御信号を送信して遮光フィルタ32を光路から退避させる。
各フィルタの位置がこのように設定されたら、被検眼Eに対するスリットランプ2のアライメントを実行する(S6)。このアライメントは、従来と同様に実行され、TVモニタ5L、5Rに映る眼底像を見ながら検者が手動で行ってもよいし、スリットランプ2が自動で行う構成としてもよい。
〔赤外蛍光撮影〕
(撮影モードの選択;図5)
検者は撮影モード選択部43(又は操作部66)を操作して撮影モードの選択を行う。以下、赤外蛍光撮影モードが選択された場合について説明する。なお、複数の赤外蛍光撮影モードがある場合、例えば、立体動画による赤外蛍光撮影モードと通常の赤外蛍光撮影モードとがある場合には、立体動画によるものが選択されたものとする。また、例えば通常のスリットランプとしての撮影(観察)モードなどの他の撮影モードから赤外蛍光撮影モードに移行した場合についても、眼底撮影システム1は同様に動作する。以下、図5に示すフローチャートを参照して、赤外蛍光撮影モードが選択されたときの制御態様について説明する。なお、アライメント処理の前に当該モード選択を行ってもよい。
撮影モード選択部43により赤外蛍光撮影モードが選択設定されると(S11)、スリットランプ2の制御部44は、撮影モード選択部43から送られる信号に基づいて駆動装置47に制御信号を送信し、エキサイタフィルタ22を光路に挿入させるように駆動装置47を制御するとともに、駆動装置52に制御信号を送信し、バリアフィルタ24を光路に挿入させるように駆動装置52を制御する(S12)。それにより、赤外蛍光撮影モードの選択操作を行うだけでエキサイタフィルタ22及びバリアフィルタ24が自動的に光路上に配置されるので、赤外蛍光撮影開始時における操作性が向上する。
また、他の撮影(観察)モードから移行するときなど、防熱フィルタ30が光路上に配置されている場合、制御部44は、エキサイタフィルタ22の光路への挿入に対応して防熱フィルタ30を光路から退避させるように駆動装置48を制御する。それにより、アライメントのときと同様に、操作性の向上及び撮影の円滑化が図られる。
更に、遮光フィルタ32が光路上に配置されている場合には、制御部44は、駆動装置50に制御信号を送信して遮光フィルタ32を光路から退避させる。
また、制御部44は、エキサイタフィルタ22が光路上に配置されたことに対応し、駆動装置51に制御信号を送信してスリット形成手段33によるスリット幅を最大に広げる(S13)。それにより、照明光は、全く遮られることなく被検眼Eに照射され、大きな光量を得ることができる。なお、前述のように、照明光と撮影光との干渉を避けるために照明光の一部を遮断するようなスリット幅に設定してもよい。この場合についても、通常のスリットランプによる観察に用いられるスリット幅より十分に大きなスリット幅を適用できる。
更に、制御部44は、赤外蛍光撮影モードの選択設定に対応し、赤外波長域の光を全反射する全反射ミラー25を光路上に選択配置させるように制御して、明るい撮影画像を得られるようにしてもよい。また、撮影光学系2Bによる眼底撮影と、観察光学系2Cによる眼底観察とを同時に行う場合には、ダイクロイックミラー25を光路上に選択配置させるように制御される。
(撮影処理;図6)
次に、上述の撮影モードの選択処理に引き続いて行われる眼底Erの赤外蛍光撮影処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
以下、被検眼Eの眼前には前置レンズ9が配置されているとともに、光源21からの照明光により眼底Erが照明されているものとする。ここで、光源21からの照明光は、集光レンズ27、29により集光され、エキサイタフィルタ22により所定の波長域(780nm付近)が抽出されて、集光レンズ34、プリズムP及び前置レンズ9を介して被検眼Eの眼底Erに照射される。
また、制御部44は、光源21の点灯と同時に、送受信I/F45を介してコンピュータ6に制御信号を送信する。コンピュータ6の制御部60は、この制御信号を受信してタイマ63による計時を開始させる。制御部60は、このタイマ63による計時時間を監視し、制御プログラム68や検者によりあらかじめ設定された時間が計時されたことに対応して、スリットランプ2に制御信号を送信する。スリットランプ2の制御部44は、この制御信号に基づいて、被検眼Eに対する照明光の照射を停止する。この照射停止の形態としては、駆動装置50を制御して遮光フィルタ32を光路に挿入させる方法や、電源装置46を制御して光源21に対する電源供給を停止する方法などがある。上記の設定時間は、照明光の単位時間当たりの光量や、被検眼Eに対する許容照射光量などに基づいて決定される。この制御処理は、被検眼Eに照射される照明光の累積光量、すなわち累積熱量を許容値以下に制限することを目的とし、撮影の安全性が担保するものである。当該制御処理は、光源21が点灯される度毎に実行されることが好ましい。
撮影処理においては、まず、検者が、赤外蛍光染色物質としてのICG100を被検者に静注するとともに(S21)、レリーズボタン42を操作して撮影の開始を指示する(S22)。なお、ICG100の静注直前にレリーズボタン42を操作するようにしてもよい。
スリットランプ2の制御部44は、レリーズボタン42からの信号を受けて、タイマ41を制御して計時を開始させる。タイマ41による計時時間は、スリットランプ2の図示しない表示部やTVモニタ5L等に表示され、検者が撮影時間を認識するために利用される(S23)。
また、制御部44は、レリーズボタン42からの上記信号を受けたことに対応し、送受信I/F45を介してコンピュータ6に制御信号を送信する。コンピュータ6の制御部60は、この制御信号によって撮影開始を検知し、ビデオタイマ4に制御信号を送信する。ビデオタイマ4は、コンピュータ6からの制御信号を受けて計時を開始する(S24)。
被検眼Eの眼底Erに照射された照明光の眼底反射光は、前置レンズ9及びプリズムPを介して左右の対物レンズ23L、23Rにより左右の撮影光として取り出され、それぞれ変倍レンズ系35L、35Rによって変倍される。そして、左右の撮影光は、バリアフィルタ24により所定の赤外波長域が抽出され、集光レンズ36L、36Rによりそれぞれ集光され、全反射ミラー25により全反射され、集光レンズ37L、37R及び反射ミラー38L、38Rを含むTVリレーレンズ系によって赤外TVカメラ3L、3Rにそれぞれ案内される。赤外TVカメラ3L、3Rは、それぞれ左右の撮影光を受光して、所定のフレームレートで眼底Erの像を撮影する(S25)。このとき、両赤外TVカメラ3L、3Rによる各フレームの撮影タイミングは、同期ケーブルCを介して送られる同期信号により同期されている。
左の赤外TVカメラ3Lによる撮影画像(映像信号)は、ビデオタイマ4に送信されて撮影時間が付加され(S26)、白黒画像としてTVモニタ5Lに動画表示される(S27)。一方、右の赤外TVカメラ3Rによる撮影画像は、TVモニタ5Lに送信され、白黒画像として動画表示される(S27)。各TVモニタ5L、5Rは、白黒の撮影画像をコンピュータ6に逐次送信する。
コンピュータ6は、左右のTVモニタ5L、5Rからの撮影画像を次のように処理する。まず、制御部60は、TVモニタ5L、5Rから逐次送信される白黒の撮影画像を画像変換部62に送る。画像変換部62は、左のTVモニタ5Lから送られた各フレームの白黒の撮影画像をRGB信号のG信号に変換し、右のTVモニタ5Rからの各フレームの白黒の撮影画像をR信号に変換するとともに、各フレームのコンポジット信号に変換する(S28)。制御部60は、画像変換部62により形成された各フレームの撮影画像のコンポジット信号を画像記録部61に記録する(S29)。
なお、このコンポジット信号に基づく合成画像は、左右の対物レンズ23L、23Rの離間距離に基づく視差、すなわち、左右の赤外TVカメラ3L、3Rの受光面における撮影光の受光位置のズレが反映された画像である。したがって、当該合成画像は、G信号からなる左の撮影画像と、R信号からなる右の撮影画像とが左右にずれて配置された立体画像である。
次に、表示制御部64は、各フレームの撮影画像のコンポジット信号を撮影フレーム順に画像記録部61から逐次読み出し、送受信I/F65を介して立体画像表示モニタ7に逐次送信する(S30)。それにより、この立体画像表示モニタ7に眼底Erの立体動画像が表示される。なお、表示制御手段64による当該処理は、ステップS29の記録処理に引き続き自動的に実行してもよいし、検者等が操作部66等から要求を入力したことに対応して実行するようにしてもよい。
検者等は、立体画像表示モニタ7に表示される立体画像を立体観察用メガネ8を装用して見ることにより、赤外蛍光撮影による眼底の立体動画像を観察する(S31)。
このとき、前置レンズ9により縦倍率が増大されるので、観察される立体画像は、立体感が強調されている。したがって、網膜血管の状態はもちろん、その下の脈絡膜血管の状態についても明確に視認することができる。
なお、コンピュータ6は、撮影画像をリアルタイムで立体表示させることもできる。例えば、左右のTVモニタ5L、5Rから所定のフレームレートで送信されてくる左右の撮影画像を画像変換部62により順次RGB信号に変換するとともに、表示制御部64によってフレーム順に立体画像表示モニタ7へと送信することにより、立体画像をリアルタイムで表示させることができる。このとき、RGB信号に変換された左右の撮影画像を、画像変換部62によってコンポジット信号に更に変換し、画像記録部61に記録するようにしてもよい。
[作用効果]
以上のような本実施形態の眼底撮影システム1が奏する作用効果について説明する。
まず、当該眼底撮影システム1によれば、上述のように、眼底の赤外蛍光撮影において立体動画像を取得することができる。また、立体観察用メガネ8を装用した複数の医師等によりこの立体動画像を同時に観察できるので、複数人で診断結果を導出するような場合に有効である。更に、立体画像をリアルタイムでも観察できる。
また、眼底撮影システム1は、眼底カメラにおける平行移動法による立体画像とは異なり、左右の撮影光を同時に取得し、それに基づく左右の撮影画像を合成することにより立体画像を生成するようになっている。したがって、眼底撮影システム1により取得される立体画像は、同時に撮影された2枚の画像から形成されるので正確なものとなる。
また、縦倍率を増大する前置レンズ9を被検眼Eの眼前に配設することにより、立体感が強調された好適な立体動画像が得られる。それにより、眼底Erの新生血管や病変部の奥行き方向の位置関係を明瞭に認識することができる。特に、網膜血管と脈絡膜血管との立体的位置関係を明瞭に把握することができる。特に、後述する光凝固治療において有効である。
また、コンピュータ6は、左右の撮影画像をG信号及びR信号のコンポジット信号として画像記録部61に記録するので、コンポジット信号に適用可能な一般的なTVモニタを用いて立体動画像を観察できるので汎用性が高い。
また、立体動画像とともに撮影時間が表示されるので、撮影開始からの時間経過を把握でき、医師による診断を支援できる。また、レリーズボタン42による撮影開始操作に対応して撮影時間の計時が自動的に開始されるので、正確な撮影時間を取得できる。
また、左右の撮影画像を各々表示するTVモニタ5L、5Rを有するので、撮影画像を左右別々に観察したい場合などに有効である。
本発明に係る眼底の赤外蛍光眼底用の構成は、通常のスリットランプに付加できるため、診療室や検査室の省スペース化を図ることができる。また、実際の医療現場においては、通常のスリットランプによる検査に引き続いて赤外蛍光撮影を行うような場合もあるが、そのような場合にスムーズに検査工程を移行でき、被検者に与える負担を軽減できる。特に、前段の検査においてアライメントがなされているので、赤外蛍光撮影の前に再びアライメントを行う必要がない点は有効と考えられる。
光凝固装置が接続されたスリットランプに本発明に係る構成を付加すると、赤外蛍光撮影により被検眼眼底Erの血管の病変部の詳細を把握したら速やかに光凝固治療に移行できる。また、従来のように眼底の眼底の静止画像を参照しながらではなく、眼底の立体動画像をリアルタイムで観察しながら光凝固治療を実施することが可能となる。このとき、前置レンズ9により立体感が強調されるので、眼底血管の状態を詳細に把握できる。したがって、高精度の光凝固を容易に行うことができる。
また、レーザ照射目標となる脈絡膜血管の上部に網膜血管が存在する場合、スリットランプ2を振って、眼底Erに対するレーザの照射角度を変更することにより、当該網膜血管を避けて目標の脈絡膜血管を治療することができる。このようなレーザ照射法は、本発明により、網膜血管と脈絡膜血管の位置関係を明瞭に把握できることによって実現されるものである。
本発明のシステムを用いてレーザ治療を行う場合、通常のように、光凝固治療用のレーザ光を発振するレーザ発信装置を設けるとともに、発振されたレーザ光を照明光学系2Bに導光する光ファイバ等の導光手段を設ける。導光されたレーザ光は、照明光学系2Bの光軸に沿って眼底Erに照射される。このレーザ照射装置及び導光手段は、本発明にいうレーザ照射手段を構成する。
赤外蛍光撮影時に、左右の撮影光の赤外波長域を全反射させて左右の撮影光学系2Bにそれぞれ導く全反射ミラー25を用いると、撮影光の光量を無駄に減衰させることなく明るい撮影画像を得ることができる。
一方、左右の撮影光の赤外波長域を反射させて左右の撮影光学系2Bにそれぞれ導くとともに、可視波長域を透過させて左右の観察光学系2Cに導くダイクロイックミラー25を用いると、スリットランプ2の接眼レンズ26L、26Rにて観察を行いながら、撮影もできるので、検査上の利便性が向上される。
また、撮影モード選択部43により赤外蛍光撮影モードを選択設定するだけでエキサイタフィルタ22とバリアフィルタ24が光路上に配置されるので操作性が高く、撮影をスムーズに開始することができる。また、これらフィルタの配置を忘れるなどの失敗が防止される。
なお、上述のエキサイタフィルタ操作ボタンが操作されてエキサイタフィルタ22が光路上に配置されたことに対応し、制御部44が、駆動装置52を制御してバリアフィルタ24を光路に挿入させるように構成することも可能である。この構成によっても、赤外蛍光撮影を開始するときの操作性が向上される。
また、エキサイタフィルタ22が光路に挿入されたことに対応し、赤外波長域をカットする防熱フィルタ30が光路から自動的に退避されるので、防熱フィルタ30を光路から退避させる手間が不要となり操作性が向上するとともに、防熱フィルタ30を配置させた状態で撮影を実行してしまう心配がない。
また、エキサイタフィルタ22が光路上に配置され、バリアフィルタ24が光路から退避されている場合、すなわち、被検眼Eに対するスリットランプ2のアライメントを行う場合に、減光フィルタ31が自動的に光路に挿入されるので、適正露光の明瞭な画像によりアライメントを容易に実行することができる。
また、エキサイタフィルタ22が光路上に挿入されたことに対応し、スリット形成手段33によるスリット幅が拡大されるので、照明光の光量が自動的に増大され、明瞭な撮影画像を得ることができる。特に、スリット幅を最大にして照明光を遮らないようにすれば、照明光の光量を無駄なく活用することができる。また、スリット幅を調整して照明光と撮影光とが重ならないようにすれば、照明光と撮影光との干渉の影響を防止することができ、良好な撮影画像を取得することが可能となる。
また、照明光の照射開始から所定の設定時間が経過すると、光源21への電源供給が停止され照明が停止されるか、又は、遮光フィルタ32が光路に挿入されるかするので、被検眼Eへの照明光の照射が自動的に停止され、照明光の過剰照射による被検眼Eへのダメージを防止でき、撮影の安全性が保たれる。
また、立体画像表示モニタ7に表示される立体画像の他の形態として、赤外TVカメラ3L、3Rにより取得される左右の白黒の撮影画像立体画像を合成してなる立体画像でもよい。また、立体観察用メガネ8を用いなくとも裸眼状態で立体画像を観察できる立体ビューワが提案されており、それを立体画像表示モニタ7として使用することももちろん可能である。
また、上記の実施形態では、左右の撮影画像をRGB信号の緑信号と赤信号とに変換するように構成されているが、左右の撮影画像をRGB信号のうちの異なる2つの色信号に変換するように構成してもよい。すなわち、左右の撮影画像の一方をR信号に変換するとともに他方をB(青)信号に変換したり、一方をG信号に変換するとともに他方をB信号に変換するように構成することができる。なお、その場合、立体観察用メガネ8は、変換された色信号に対応する左右の色板を有するものを使用する。ここで、「色信号」とは、RGB信号の各色の信号、つまり、R信号、G信号、B信号を意味するものとする。
以上に詳述した構成は、本発明を実施するための一例に過ぎないものである。したがって、本発明の要旨の範囲内における各種の変形を当然に施すことができる。
本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態の概略構成の一例を表すブロック図である。 本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態のスリットランプの光学的構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態の制御系の構成の一例を表すブロック図である。 本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態により実行される制御態様の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態により実行される制御態様の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る眼底撮影システムの実施の形態により実行される制御態様の一例を表すフローチャートである。
符号の説明
1 眼底撮影システム
2 スリットランプ
2A 照明光学系
2B 撮影光学系
2C 観察光学系
21 光源
22 エキサイタフィルタ
23L、23R 対物レンズ
24 バリアフィルタ
25 全反射ミラー/ダイクロイックミラー
26L、26R 接眼レンズ
30 防熱フィルタ
31 減光フィルタ
32 遮光フィルタ
33 スリット形成手段
41 タイマ
42 レリーズボタン
43 撮影モード選択部
44 制御部
45 送受信インターフェイス
46 電源装置
47〜52 駆動装置
3L、3R 赤外TVカメラ
301L 同期信号生成回路
301R 同期制御回路
C 同期ケーブル
4 ビデオタイマ
5L、5R TVモニタ
6 コンピュータ
60 制御部
61 画像記録部
G1〜GN 左右の撮影画像のコンポジット信号
62 画像変換部
63 タイマ
64 表示制御部
65 送受信インターフェイス
66 操作部
67 プログラム格納部
68 制御プログラム
7 立体画像表示モニタ
8 立体観察用メガネ
9 前置レンズ

Claims (11)

  1. 照明光を発する光源と、この光源から発せられた前記照明光の特定波長域を透過させるエキサイタフィルタとを含み、前記エキサイタフィルタを透過した前記照明光を被検眼の眼底に照射する照明光学系と、
    眼底に照射された前記照明光により励起された赤外蛍光染色物質が放出する赤外蛍光を左右の撮影光として取り出す左右の対物レンズと、前記左右の撮影光の所定の赤外波長域を透過させるバリアフィルタとを含む撮影光学系と、
    前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光を各々撮影する左右の撮影手段と、
    前記左右の撮影手段の間における各フレームを同期させる同期手段と、
    前記同期されて撮影された前記左右の撮影手段による撮影画像に基づく立体画像を動画表示する立体画像表示手段と、
    を備えていることを特徴とする眼底撮影システム。
  2. 前記左右の撮影手段による撮影画像の縦倍率を増大する縦倍率増大レンズを更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の眼底撮影システム。
  3. 前記左右の撮影手段による前記各フレームの左右の撮影画像をRGB信号のうちの異なる2つの色信号に変換する変換手段と、
    前記変換された前記各フレームの前記異なる2つの色信号を前記フレームの順に前記立体画像表示手段に出力することで前記立体画像を動画表示させる表示制御手段と、
    を更に備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼底撮影システム。
  4. 前記左右の撮影手段による前記各フレームの左右の撮影画像をRGB信号のうちの異なる2つの色信号に変換するとともに、前記各フレームの前記異なる2つの色信号を合成してコンポジット信号に変換する変換手段と、
    前記変換された前記各フレームの前記コンポジット信号を記録する画像記録手段と、
    前記記録された前記各フレームの前記コンポジット信号を前記フレームの順に前記立体画像表示手段に出力することで前記立体画像を動画表示させる表示制御手段と、
    を更に備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼底撮影システム。
  5. 前記同期手段は、
    前記左右の撮影手段の一方に設けられ、当該一方の前記撮影手段の前記各フレームに同期した同期信号を生成する同期信号生成回路と、
    前記左右の撮影手段を接続し、前記同期信号生成手段により生成された前記同期信号を他方の前記撮影手段に送信するケーブルと、
    前記他方の撮影手段に設けられ、前記ケーブルを介して送信された前記同期信号に応じて前記他方の撮影手段の前記各フレームを制御する同期制御回路と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の眼底撮影システム。
  6. 前記光源からの前記照明光による眼底の照明が開始されたことに対応して計時を開始する計時手段と、
    あらかじめ設定された時間が前記計時手段により計時されたことに対応し、前記照明を停止させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の眼底撮影システム。
  7. 前記照明光学系は、前記光源から発せられる前記照明光を遮断するための遮光手段を更に備え、
    前記照明光学系の光路に前記遮光手段を挿脱する遮光駆動手段と、
    前記光源からの前記照明光による眼底の照明が開始されたことに対応して計時を開始する計時手段と、
    あらかじめ設定された時間が前記計時手段により計時されたことに対応し、前記遮光駆動手段を制御して前記遮光手段を前記光路に挿入させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の眼底撮影システム。
  8. 前記照明光学系は、眼底観察用の照明光を発する観察用光源を更に備え、
    前記左右の対物レンズを前記撮影光学系と共有し、前記左右の対物レンズにより前記観察用の照明光の眼底反射光から取り出された左右の観察光を左右の接眼レンズに各々案内する観察光学系と、
    前記左右の対物レンズにより取り出された前記左右の撮影光を前記撮影光学系の光路に導き、前記左右の観察光を前記観察光学系の光路に導く光路切換手段と、
    を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の眼底撮影システム。
  9. 前記光路切換手段は、前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光の赤外波長域を各々全反射させて前記撮影光学系の光路に導く全反射ミラーであることを特徴とする請求項8に記載の眼底撮影システム。
  10. 前記光路切換手段は、前記バリアフィルタを透過した前記左右の撮影光の赤外波長域を各々反射させて前記撮影光学系の光路に導くとともに、可視波長域を透過させて前記観察光学系の光路に導くダイクロイックミラーであることを特徴とする請求項8に記載の眼底撮影システム。
  11. 前記照明光学系の光軸に沿って光凝固治療用レーザ光を眼底に照射するレーザ照射手段を更に備えていることを特徴とする請求項8に記載の眼底撮影システム。
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