JP4507590B2 - 自動車ボディの塗装方法 - Google Patents

自動車ボディの塗装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4507590B2
JP4507590B2 JP2003427680A JP2003427680A JP4507590B2 JP 4507590 B2 JP4507590 B2 JP 4507590B2 JP 2003427680 A JP2003427680 A JP 2003427680A JP 2003427680 A JP2003427680 A JP 2003427680A JP 4507590 B2 JP4507590 B2 JP 4507590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
electrodeposition
coating layer
automobile body
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003427680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005185893A (ja
Inventor
健 野本
雅彦 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003427680A priority Critical patent/JP4507590B2/ja
Publication of JP2005185893A publication Critical patent/JP2005185893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4507590B2 publication Critical patent/JP4507590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、自動車ボディ等に適用して好ましい塗装方法に関し、特に中塗り塗料と上塗り塗料とをウェットオンウェットで塗装し、これを同時に硬化させる塗装方法に関する。
自動車ボディの塗装系は、エポキシ系樹脂を主剤とする電着塗料などが適用される下塗り塗装と、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アルキド樹脂を主剤とする中塗り塗料と、同じくポリエステル系塗料、アクリル樹脂、アルキド樹脂を主剤とする上塗り塗料の3種の塗料を用い、下塗り塗装を施したのちこれを焼き付け、硬化した下塗り塗膜の上に中塗り塗装を施したのちこれを焼き付け、硬化した中塗り塗膜の上に上塗り塗装を施したのちこれを焼き付けることで完成する、いわゆる3コート3ベーク系の塗装方法が採用されている。
ところが、こうした3コート3ベーク塗装系では、下塗り塗装工程、中塗り塗装工程及び上塗り塗装工程のそれぞれに乾燥炉が必要とされるので、乾燥炉を設置するための広い工程スペースが必要となり、また乾燥炉で消費されるエネルギが自動車の生産コストに反映するといった問題があった。
そこで、これら3つの工程に設けられた乾燥炉を2つ以下に減じて上記問題を解決するために、中塗り塗装と上塗り塗装をウェットオンウェットで塗装したのち、これらを同時に一つの乾燥炉で焼き付け硬化させることが検討されている。
しかしながら、中塗り塗装と上塗り塗装とをウェットオンウェットで塗装し、これらを同時に焼き付ける塗装系では、中塗り塗膜層の表面を平滑化するサンディング工程を設けることができないため、電着塗膜層や中塗り塗膜層の表面の凹凸が上塗り塗膜層の表面に現れ、その結果、鮮映性に代表される上塗り塗膜の平滑性が低下するといった問題があった。
本発明は、中塗り塗膜と上塗り塗膜とをウェットオンウェットで塗装したのちこれらを同時に硬化させる場合に上塗り塗膜層の平滑性を高めることができる自動車ボディの塗装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、自動車ボディに少なくとも中塗り塗膜層を形成する工程と上塗り塗膜層を形成する工程を有する自動車ボディの塗装方法であって、前記自動車ボディに、鱗片状アルミニウム粉末の表面を飽和脂肪酸で被覆したリーフィングアルミニウム顔料を含有する中塗り塗料を塗布し、中塗り塗膜層の表面に前記リーフィングアルミニウム顔料を配向させる中塗り塗料塗布工程と、前記中塗り塗料塗布工程で塗布された未硬化の中塗り塗膜層の表面に上塗り塗料を塗布する上塗り塗料塗布工程と、前記中塗り塗膜層と前記上塗り塗料塗布工程で塗布された上塗り塗膜層とを同時に硬化させる中上塗り硬化工程と、を有することを特徴とする自動車ボディの塗装方法が提供される。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、自動車ボディに少なくとも電着塗膜層を形成する工程と中塗り塗膜層を形成する工程と上塗り塗膜層を形成する工程とを有する自動車ボディの塗装方法であって、前記自動車ボディに、鱗片状アルミニウム粉末の表面を飽和脂肪酸で被覆したリーフィングアルミニウム顔料を含有する電着塗料を塗布し、電着塗膜層の表面に前記リーフィングアルミニウム顔料を配向させる電着塗料塗布工程と、前記電着塗料塗布工程で塗布された電着塗膜層を硬化させる電着硬化工程と、前記電着硬化工程で硬化した電着塗膜層の表面に中塗り塗料を塗布する中塗り塗料塗布工程と、前記中塗り塗料塗布工程で塗布された未硬化の中塗り塗膜層の表面に上塗り塗料を塗布する上塗り塗料塗布工程と、前記中塗り塗膜層と前記上塗り塗料塗布工程で塗布された上塗り塗膜層とを同時に硬化させる中上塗り硬化工程と、を有することを特徴とする自動車ボディの塗装方法が提供される。
自動車ボディなどの被塗物表面に2層以上の積層塗膜を形成する場合、上側の塗膜層の表面には下側の塗膜層の表面の凹凸が転写され、これにより最終塗膜層の表面の凹凸状態が悪化する。しかしながら、本発明では電着塗料または中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を含有させているので、これを含有した電着塗膜層または中塗り塗膜層が硬化する際に塗膜層の表面にリーフィングアルミニウム顔料が配向するので、下側の塗膜層である電着塗膜層または中塗り塗膜層の表面の平滑性が向上し、その結果,最終塗膜層の表面の平滑性が向上する。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る自動車ボディの塗装方法は、中塗り塗膜層と上塗り塗膜層とをウェットオンウェットで塗装し、これら中塗り塗膜層と上塗り塗膜層とを同じ乾燥炉で同時に硬化させる工程を有する塗装方法であればより好ましい。代表的な実施形態を以下に説明するが、本発明に係る自動車ボディの塗装方法はこれらの実施形態にのみ限定される趣旨ではなく、したがって、これらの実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
第1実施形態
図1は本発明の実施形態に係る自動車ボディの塗装方法を示すフローチャート、図2は本発明の第1実施形態に係る自動車ボディの塗装方法により形成される積層塗膜を示す断面図、図3は本発明の第1実施形態に係るリーフィングアルミニウム顔料含有の中塗り塗膜層を示す断面図である。
本実施形態に係る積層塗膜は、図2に示すように被塗物である自動車ボディ101の表面に形成された電着塗膜層102と、この電着塗膜層102の表面に形成された中塗り塗膜層103と、この中塗り塗膜層103の表面に形成されたベース塗膜層104と、このベース塗膜層104の表面に形成されたクリヤ塗膜層105とから構成されている。
被塗物である自動車ボディ101としては、鋼板やアルミニウム板などの各種金属材料製部材のほか、プラスチック製部材も適用することができ、自動車ボディの外板や内板が塗装対象部位となる。この自動車ボディ101を図1に示す前処理工程1に搬入し、ここでアルカリ洗浄液などを用いて自動車ボディ101に付着した油分を脱脂洗浄したのち、自動車ボディ101の表面にリン酸亜鉛の化成皮膜を形成する。
次いで、化成皮膜が形成された自動車ボディ101は、図1に示す電着塗料塗布工程2に搬入され、ここでカチオン型電着塗料又はアニオン型電着塗料が満たされた電着槽に自動車ボディ101を浸漬し、自動車ボディ101と電着塗料との間に所定の電圧を印加することで、電気泳動作用により未硬化の電着塗膜層102が自動車ボディ101の表面に形成される。続く電着水洗工程3では、自動車ボディ101の表面に付着した余分な電着塗料を、工業用水や純水を用いてスプレーやディッピングすることで洗い流すとともに、洗い流された電着塗料を回収して再利用する。
次いで、電着水洗工程3を終了した自動車ボディ101を、電着硬化工程4である電着乾燥炉に搬入し、たとえば160℃〜180℃で15分〜30分焼き付けることで硬化した電着塗膜層102が得られる。自動車ボディ101の仕様や部位によっても相違するが、電着塗膜層101の膜厚はたとえば10〜40μmである。
次いで、中塗り塗料塗布工程6において電着塗膜層102の表面に中塗り塗料を塗布する。これにより形成される中塗り塗膜層103は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、塩ビ酢ビ共重合樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂などを主成分とし、これに着色材や添加剤を添加してなる熱硬化型塗料又は常温硬化型塗料もしくは2液硬化型塗料であって、この塗料を溶剤で希釈したものをスプレー塗装ガンや回転霧化式塗装ガンなどの塗装機を用いて電着塗膜層102の表面に塗装する。
特に本実施形態に係る中塗り塗料には、リーフィングアルミニウム顔料が含有されている。リーフィングアルミニウム顔料とは、鱗片状アルミニウム粉末の表面にステアリン酸などの飽和脂肪酸を吸着させることで被覆したもので、好ましくは平均粒径が5μm〜20μm、平均厚さが0.01μm〜1.0μmである。リーフィングアルミニウム顔料LAは、疎水性及び疎油性の特性を有し,表面張力が低いので、塗料に含有させて塗布すると、図3に示すように中塗り塗膜層103の表面に規則的に配向し、これにより中塗り塗膜層103の表面が平滑化されることになる。
このリーフィングアルミニウム顔料は、顔料重量濃度(PWC)で、5%〜20%とすることが好ましい。PWCが5%に満たないと、顔料配向による平滑性の向上が期待できず、逆にPWCが25%を超えると塗膜層の密着性が低下する。
図1に戻り、中塗り塗料を塗布したら、1〜2分程度のフラッシュオフをおいて、次の上塗りベース塗料塗布工程7にてボディの内外板に上塗りベース塗料を塗布する。上塗りベース塗料は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、塩ビ酢ビ共重合樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂などを主成分とし、これに着色材、光輝材、各種添加剤を添加してなる熱硬化型塗料又は常温硬化型塗料もしくは2液硬化型塗料であって、この塗料を溶剤で希釈したものをスプレー塗装ガンや回転霧化式塗装ガンなどの塗装機を用いて中塗り塗膜層103の表面に塗装することで上塗りベース塗膜層104が形成される。自動車ボディ101の仕様や部位によっても相違するが、上塗りベース塗膜層104の膜厚はたとえば10〜30μmである。
上塗りベース塗料を塗布したら1〜2分程度のフラッシュオフをおいて、次のクリヤ塗料塗布工程8にてボディの内外板にクリヤ塗料を塗布する。クリヤ塗料は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、塩ビ酢ビ共重合樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂などを主成分とし、これに各種添加剤を添加してなる熱硬化型塗料又は常温硬化型塗料もしくは2液硬化型塗料であって、この塗料を溶剤で希釈したものをスプレー塗装ガンや回転霧化式塗装ガンなどの塗装機を用いて上塗りベース塗膜層104の表面に塗装することで透明のクリヤ塗膜層105が形成される。自動車ボディ101の仕様や部位によっても相違するが、クリヤ塗膜層105の膜厚はたとえば10〜40μmである。
クリヤ塗料を塗布したら、数分の静置(セッティング)を経たのちボディを中上塗り乾燥炉に搬入し、先に塗布して形成した中塗り塗膜層103、上塗りベース塗膜層104及びクリヤ塗膜層105を、同時に、たとえば120℃〜160℃で10分〜30分焼き付ける(中上塗り硬化工程9)。
本実施形態では、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を含有させているので、これを含有した中塗り塗膜層103が硬化する際に図3に示すように中塗り塗膜層103の表面にリーフィングアルミニウム顔料LAが配向する。これにより、中塗り塗膜層103の表面の平滑性が向上し、その結果,最終塗膜層である上塗り塗膜層104,105の表面の平滑性が向上する。
第2実施形態
図4は本発明の第2実施形態に係る自動車ボディの塗装方法により形成される積層塗膜を示す断面図、図5は本発明の第2実施形態に係るリーフィングアルミニウム顔料含有の電着塗膜層を示す断面図である。上述した第1実施形態では、リーフィングアルミニウム顔料を含有する中塗り塗料を用いたが、この第2実施形態ではリーフィングアルミニウム顔料を含有する電着塗料を用いて上塗り塗膜層の平滑性を向上させるとともに、防錆効果をも付帯的に向上させる。
塗装方法のフローについては図1に示すものと同じであるため、同図を参照しながら説明すると、化成皮膜が形成された自動車ボディ101は、同図に示す電着塗料塗布工程2に搬入され、ここでカチオン型電着塗料又はアニオン型電着塗料が満たされた電着槽に自動車ボディ101を浸漬し、自動車ボディ101と電着塗料との間に所定の電圧を印加することで、電気泳動作用により未硬化の電着塗膜層102が自動車ボディ101の表面に形成される。
特に本実施形態に係る電着塗料には、リーフィングアルミニウム顔料が含有されている。リーフィングアルミニウム顔料とは、既述したとおり鱗片状アルミニウム粉末の表面にステアリン酸などの飽和脂肪酸を吸着させることで被覆したもので、好ましくは平均粒径が5μm〜20μm、平均厚さが0.01μm〜1.0μmである。リーフィングアルミニウム顔料LAは、疎水性及び疎油性の特性を有し,表面張力が低いので、塗料に含有させて塗布すると、図5に示すように電着塗膜層102の表面においても規則的に配向し、これにより電着塗膜層102の表面が平滑化されることになる。
このリーフィングアルミニウム顔料は、顔料重量濃度(PWC)で、5%〜20%とすることが好ましい。PWCが5%に満たないと、顔料配向による平滑性の向上が期待できず、逆にPWCが25%を超えると塗膜層の密着性が低下する。
図1に戻り、続く電着水洗工程3では、自動車ボディ101の表面に付着した余分な電着塗料を、工業用水や純水を用いてスプレーやディッピングすることで洗い流すとともに、洗い流された電着塗料を回収して再利用する。
次いで、電着水洗工程3を終了した自動車ボディ101を、電着硬化工程4である電着乾燥炉に搬入し、たとえば160℃〜180℃で15分〜30分焼き付けることで硬化した電着塗膜層102が得られる。自動車ボディ101の仕様や部位によっても相違するが、電着塗膜層101の膜厚はたとえば10〜40μmである。
なお、図1に示す中塗り塗料塗布工程6から中上塗り硬化工程9までは、リーフィングアルミニウム顔料を含有しない中塗り塗料を用いること以外は,上述した第1実施形態と同じ構成であるため,その詳細な説明は省略するが、本実施形態においても必要に応じてリーフィングアルミニウム顔料を含有する中塗り塗料を用い,さらに平滑性の向上を求めることもできる。
本実施形態に係る自動車ボディの塗装方法では、電着塗料にリーフィングアルミニウム顔料を含有させているので、これを含有した電着塗膜層102が硬化する際に図5に示すように電着塗膜層102の表面にリーフィングアルミニウム顔料LAが配向する。これにより、電着塗膜層102の表面の平滑性が向上し、その結果,中塗り塗膜層103及び最終塗膜層である上塗り塗膜層104,105の表面の平滑性が向上する。
これに加えて、電着塗料にリーフィングアルミニウム顔料を含有させると、電着塗膜層102のみで構成される自動車ボディの袋構造部、たとえばメンバ内面やシル内面などにおいては、電着塗膜層102の表面に配向したリーフィングアルミニウム顔料が水,酸素又はイオンなどの塗膜層内への侵入を阻止するので、電着塗膜層102の膜厚を増加させることなく防錆性能を向上させることができる。
以下、本発明をさらに具体化して説明する。
実施例1
板厚0.75mm,大きさ70mm×150mmのダル鋼鈑を被塗物として、これにリン酸亜鉛処理を施してリン酸亜鉛皮膜を形成したのち、カチオン型電着塗料(日本ペイント社製パワートップU−600M)を用いて乾燥膜厚が20μmとなるように電着塗装を行い、160℃で30分焼き付け硬化させることで電着塗膜層を形成した。このときの電着塗膜層の表面粗度(Ra値)を、表面粗度計(ミツトヨ社製CS5000)を用いて測定したところ、0.1〜0.2μmであった。
この電着塗膜層の表面に、ポリエステル樹脂系中塗り塗料に、平均粒径が12μm、厚さが0.35μmのリーフィングアルミニウムを、PWCで18%添加し、これを用いて乾燥膜厚が25μmとなるようにスプレー塗装することで中塗り塗膜層を形成した。
続けて、アクリル樹脂系上塗りベース塗料を未硬化の中塗り塗膜層の表面に乾燥膜厚が15μmとなるようにスプレー塗装し、さらに続けてアクリル樹脂系クリヤ塗料を、未硬化のベース塗膜層の表面に乾燥膜厚が30μmとなるようにスプレー塗装し、これら中塗り塗膜層、ベース塗膜層およびクリヤ塗膜層を140℃で30分同時に焼き付け硬化させた。
得られた積層塗膜の平滑性を目視で評価し、平滑性がきわめて優れているものを◎、平滑性が優れているものを○、平滑性がやや劣るものを△、平滑性が悪いものを×とした。この結果を表1に示す。
実施例2
電着塗膜層の表面粗度が0.2〜0.3μmの範囲にあること以外は実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
実施例3
電着塗膜層の表面粗度が0.2〜0.3μmの範囲にあることと、中塗り塗膜層の乾燥膜厚を35μmにしたこと以外は実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
実施例4
電着塗膜層の表面粗度が0.3〜0.4μmの範囲にあること以外は実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例1
実施例1の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったこと以外は実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例2
実施例1の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったことと、中塗り塗膜層の乾燥膜厚を35μmにしたこと以外は実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例3
実施例2の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったこと以外は実施例2と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例4
実施例3の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったこと以外は実施例3と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例5
実施例4の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったこと以外は実施例4と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
比較例6
実施例4の比較例として、中塗り塗料にリーフィングアルミニウム顔料を添加しなかったことと、中塗り塗膜層の乾燥膜厚を35μmにしたこと以外は実施例4と同じ条件で積層塗膜を作製し、同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
Figure 0004507590
実施例1と比較例1、実施例2と比較例3、実施例4と比較例5から、電着塗膜層の表面粗度が同じ程度で、中塗り塗膜層の乾燥膜厚が同じであるときは、リーフィングアルミニウム顔料を含有する中塗り塗料を用いた方が、平滑性が向上することが確認された。
実施例1と比較例2より、リーフィングアルミニウム顔料を含有しない中塗り塗料を用いると増膜しなければ同程度の平滑性が得られないことが確認された。
実施例4と比較例6から、電着塗膜層の表面粗度が大きいと,中塗り塗膜層を増膜しても満足する表面粗度は得られないことが確認された。
本発明の実施形態に係る自動車ボディの塗装方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る自動車ボディの塗装方法により形成される積層塗膜を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るリーフィングアルミニウム顔料含有の中塗り塗膜層を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る自動車ボディの塗装方法により形成される積層塗膜を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るリーフィングアルミニウム顔料含有の電着塗膜層を示す断面図である。
符号の説明
1…前処理工程
2…電着塗料塗布工程
3…電着水洗工程
4…電着硬化工程
5…中上塗り塗装工程
6…中塗り塗料塗布工程
7…上塗りベース塗料塗布工程
8…クリヤ塗料塗布工程
9…中上塗り硬化工程
101…自動車ボディ
102…電着塗膜層
103…中塗り塗膜層
104…ベース塗膜層
105…クリヤ塗膜層
LA…リーフィングアルミニウム顔料

Claims (5)

  1. 自動車ボディに少なくとも中塗り塗膜層を形成する工程と上塗り塗膜層を形成する工程を有する自動車ボディの塗装方法であって、
    前記自動車ボディに、鱗片状アルミニウム粉末の表面を飽和脂肪酸で被覆したリーフィングアルミニウム顔料を含有する中塗り塗料を塗布し、中塗り塗膜層の表面に前記リーフィングアルミニウム顔料を配向させる中塗り塗料塗布工程と、
    前記中塗り塗料塗布工程で塗布された未硬化の中塗り塗膜層の表面に上塗り塗料を塗布する上塗り塗料塗布工程と、
    前記中塗り塗膜層と前記上塗り塗料塗布工程で塗布された上塗り塗膜層とを同時に硬化させる中上塗り硬化工程と、を有することを特徴とする自動車ボディの塗装方法。
  2. 前記中塗り塗料塗布工程の前に、前記自動車ボディの表面に電着塗料を塗布して硬化させる電着塗装工程を有することを特徴とする請求項1に記載の自動車ボディの塗装方法。
  3. 自動車ボディに少なくとも電着塗膜層を形成する工程と中塗り塗膜層を形成する工程と上塗り塗膜層を形成する工程とを有する自動車ボディの塗装方法であって、
    前記自動車ボディに、鱗片状アルミニウム粉末の表面を飽和脂肪酸で被覆したリーフィングアルミニウム顔料を含有する電着塗料を塗布し、電着塗膜層の表面に前記リーフィングアルミニウム顔料を配向させる電着塗料塗布工程と、
    前記電着塗料塗布工程で塗布された電着塗膜層を硬化させる電着硬化工程と、
    前記電着硬化工程で硬化した電着塗膜層の表面に中塗り塗料を塗布する中塗り塗料塗布工程と、
    前記中塗り塗料塗布工程で塗布された未硬化の中塗り塗膜層の表面に上塗り塗料を塗布する上塗り塗料塗布工程と、
    前記中塗り塗膜層と前記上塗り塗料塗布工程で塗布された上塗り塗膜層とを同時に硬化させる中上塗り硬化工程と、を有することを特徴とする自動車ボディの塗装方法。
  4. 前記リーフィングアルミニウム顔料の平均粒径が5μm〜20μm、平均厚さが0.01μm〜1.0μmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車ボディの塗装方法。
  5. 前記リーフィングアルミニウム顔料の顔料重量濃度(PWC)が、5%〜20%であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車ボディの塗装方法。
JP2003427680A 2003-12-24 2003-12-24 自動車ボディの塗装方法 Expired - Fee Related JP4507590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427680A JP4507590B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 自動車ボディの塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427680A JP4507590B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 自動車ボディの塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005185893A JP2005185893A (ja) 2005-07-14
JP4507590B2 true JP4507590B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=34786889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003427680A Expired - Fee Related JP4507590B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 自動車ボディの塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4507590B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070071901A1 (en) * 2005-09-29 2007-03-29 Giannoula Avgenaki Process for the production of multi-layer coatings

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0641570B2 (ja) * 1984-10-08 1994-06-01 日本ペイント株式会社 カチオン電着塗料組成物
JP2001300416A (ja) * 2000-04-18 2001-10-30 Nippon Paint Co Ltd 塗膜形成方法
JP2003245603A (ja) * 2002-02-27 2003-09-02 Nippon Paint Co Ltd 光輝性塗膜形成方法および塗装物
JP2003334490A (ja) * 2002-03-13 2003-11-25 Honda Motor Co Ltd アルミ自動車車体の塗膜形成方法、該塗膜形成方法に用いる化成液、プライマーサーフェーサー、および複層塗膜

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0641570B2 (ja) * 1984-10-08 1994-06-01 日本ペイント株式会社 カチオン電着塗料組成物
JP2001300416A (ja) * 2000-04-18 2001-10-30 Nippon Paint Co Ltd 塗膜形成方法
JP2003245603A (ja) * 2002-02-27 2003-09-02 Nippon Paint Co Ltd 光輝性塗膜形成方法および塗装物
JP2003334490A (ja) * 2002-03-13 2003-11-25 Honda Motor Co Ltd アルミ自動車車体の塗膜形成方法、該塗膜形成方法に用いる化成液、プライマーサーフェーサー、および複層塗膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005185893A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11503064A (ja) 多層コーティングの方法
RU2659039C1 (ru) Способ цифровой печати на кузове транспортного средства
JP2005508752A (ja) 色及び効果を付与する重ね塗り塗膜の製造方法
US6811665B2 (en) Process for the application of a protective and decorative laminar structure
US8545967B2 (en) Multi coated metal substrate and method for the production thereof
JP4507590B2 (ja) 自動車ボディの塗装方法
CN210230560U (zh) 工程机械表面用防水防腐蚀涂层结构
US7399397B2 (en) Process for the production of coated substrates
JP2005177631A (ja) 塗装方法
JP4517646B2 (ja) 自動車ボディの塗装方法
JP4572655B2 (ja) 自動車ボディの塗装方法
JP2001029879A (ja) 塗膜構造及び塗装方法
JP4082354B2 (ja) 塗装方法
JP2004337762A (ja) 自動車ボディの製造方法及び導電性シーリング材
CN210357929U (zh) 一种汽车车身的超亲水自洁的涂层结构
JP4127212B2 (ja) 塗装方法
US20030132116A1 (en) Process for coating workpieces, in particular vehicle bodies
JP4734919B2 (ja) 塗装方法及び塗装装置
JP4321001B2 (ja) 塗装方法
JP2678305B2 (ja) 自動車ボディの塗装方法
JP3997704B2 (ja) 自動車用塗料のウエットオンウエット塗装方法
JP2832464B2 (ja) 金属成形瓦材の模様付塗装方法
JP3761750B2 (ja) 塗装方法
JP2003071379A (ja) 自動車用上塗り塗料の塗装方法
JP2001058156A (ja) 塗膜の部分補修方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090618

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100426

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees