JP4506031B2 - 可変容量式圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャフトの中心線に対して傾いた斜板や揺動板等の傾斜部材の傾斜角を変化させることにより、往復運動する複数本のピストンの行程を変化させて理論吐出流量(ストロークとボア径とで計算される幾何学的な流量)を変化させる可変容量式圧縮機に関するもので、車両用蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
斜板や揺動板等の傾斜部材の傾斜角を変化させる可変容量式圧縮機では、一般的に特開昭62−203980号や特開昭62−240482号公報に記載のごとく、傾斜部材が収納された斜板室(クランク室)内の圧力を制御することにより、傾斜部材の傾斜角を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、斜板室(クランク室)は、前述のごとく、斜板や揺動板等の傾斜部材を収納する空間であるので、その容積が比較的大きい。このため、クランク室内の圧力(以下、この圧力を制御圧と呼ぶ。)を制御するには、比較的多量のガスを必要とするので、制御圧を制御する制御バルブの作動(制御バルブの制御信号)に対して実際に制御圧が変化するまでに比較的に大きな時間差がある。
【0004】
したがって、理論吐出流量を変化させるべく、制御バルブに制御信号を送っても、実際に理論吐出流量が変化するまでの応答遅れが発生するため、精度良く吐出流量を制御することが難しい。
【0005】
ところで、クランク室にはブローバイガス(シリンダボアとピストンとの隙間から漏れ出るガス)が流れ込むが、従来の技術のごとくクランク室内の圧力を制御する方式において、ブローバイガスの流入によってクランク室内圧力が上昇してしまうと、制御弁が作動していないのに容量が変化(低下)してしまうという問題が発生する。
【0006】
このため、通常は、クランク室と吸入室とを繋ぐ通路の圧力損失を比較的小さなものとして、ブローバイガスを積極的に吸入側に排出し、クランク室に導く吐出冷媒量を多くすることにより、クランク室内の圧力が過度に低下することを防止していたため、実際に理論吐出流量が変化するまでの応答遅れの問題がより顕著に発生していた。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、可変容量式圧縮機において、応答性良く理論吐出流量を変化させることを目的とする。
【0012】
請求項に記載の発明では、回転するシャフト(106)を収納するとともに、往復運動するピストン(112)を収納するシリンダボア(103)が形成されたハウジング(102)と、シャフト(106)と一体的に回転するとともに、シャフト(106)に対して傾いた傾斜面(108a)を有するとともに、その傾斜角(θ)を変化させることができるようにシャフト(106)に連結された旋回部材(108)と、傾斜面(108a)とスラスト軸受(111)を介して連結し、旋回部材(108)の回転と共に揺動することによりピストン(112)を往復運動させる揺動部材(110)と、揺動部材(110)を揺動可能に支持する自在継ぎ手状の揺動支持機構(114)とを備え、揺動支持機構(114)は、シャフト(106)の中心線(Lo)と直交する第1中心線(L1)周りに回転可能な第1回転部材(115)と、長手方向一端側に第1回転部材(115)に連結され、第1回転部材(115)が中心線(Lo)周りに回転することを規制するとともに、中心線(Lo)の方向に移動可能にハウジング(102)に配置された拘束部材(116)と、中心線(Lo)と直交し、かつ、第1中心線(L1)に対して交差する第2中心線(L2)周りに回転可能に第1回転部材(115)に連結された第2回転部材(117)とを有して構成されており、さらに、揺動部材(110)は、第2回転部材(117)に連結されており、拘束部材(116)の内部には、拘束部材(116)を中心線(Lo)の方向に移動させる制御圧(Pc)を拘束部材(116)に作用させる空間が形成されており、さらに、拘束部材(116)の長手方向他端側の端面には、空間に制御圧(Pc)を導入させるための開口が形成されていることを特徴とする。
【0013】
これにより、制御圧(Pc)が導入される部位の体積を拘束部材(116)を中心線(Lo)の方向に移動させるに必要にして十分な大きさとする(最適化を図る)ことができる。
【0014】
一方、旋回部材(108)及び揺動部材(110)を収納する部位の体積は、揺動部材(110)等の可動部材を収納するに十分な大きさを確保する必要があるので、その大きさは、当然ながら制御圧(Pc)が導入される部位の体積を拘束部材(116)を中心線(Lo)の方向に移動させるに必要にして十分な大きさに比べて極めて大きくなる。
【0015】
したがって、本発明では、ブローバイガス量を考慮することがなく、制御圧(Pc)が導入される部位内の圧力を制御すればよいので、制御圧(Pc)を応答性良く(機敏に)変化させることができ、可変容量式圧縮機の理論吐出容量を応答性良く変化させることができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明のごとく、請求項1に記載の可変容量式圧縮機において、拘束部材(116)は、中心線(Lo)の方向から見た場合にシリンダボア(103)よりもシャフト(106)に近い位置に配置されるとともに、第1中心線(L1)の方向から見た場合に拘束部材(116)のうち空間を形成する部位がシリンダボア(103)と重合するように配置されている構成とすることが望ましい。
また、請求項3に記載の発明のごとく、請求項1または2に記載の可変容量式圧縮機において、シャフト(106)は、旋回部材(108)との連結部位から揺動支持機構(114)と反対方向に延びるように配置され、拘束部材(116)は、シャフト(106)と別体の部材であって、シャフト(106)から所定間隔を隔ててシャフト(106)から離れるよう中心線(Lo)の方向に配置されている構成とすることが望ましい。
なお、請求項4に記載の発明のごとく、揺動支持機構(114)を揺動部材(110)のリング盤状の内周側に配設することが望ましい。
【0017】
請求項5に記載の発明では、制御圧(Pc)が拘束部材(116)に及ぼす力(FC)と反対向きの力(FB2)を拘束部材(116)に作用させる作用手段(135)と、旋回部材(108)及び揺動部材(110)を収納するクランク室(128)と吸入側とを連通させる連通孔(136)とが設けられていることを特徴とする。
【0018】
これにより、連通孔(136)によりクランク室(128)内の圧力を吸入圧近くまで低下させても、確実に拘束部材(116)を変位させることができる。
【0019】
また、連通孔(136)によりクランク室(128)内の圧力を吸入圧近くまで低下させても、確実に拘束部材(116)を変位させることができるので、仮に本発明に係る可変容量圧縮機を蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用すれば、クランク室(128)に潤滑油を含んだ吸入側冷媒を揺動部材(110)や旋回部材(108)等の可動部材(摺動部)に導くことができる。
【0020】
したがって、可動部材(摺動部)を確実に潤滑することができるので、可変容量式圧縮機の信頼性(耐久性)を向上させることができる。
【0021】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る可変容量式圧縮機(以下、圧縮機と略す。)を車両用蒸気圧縮式冷凍サイクル(車両用空調装置)の冷媒圧縮機に適用したものであって、図1は車両用蒸気圧縮式冷凍サイクル(車両用空調装置)の模式図である。
【0023】
図1中、100は走行用のエンジン(駆動源)E/Gから動力を得て冷媒を吸入圧縮する圧縮機であり、100aはエンジンE/Gが発揮する動力の一部を圧縮機100に断続可能に伝達する電磁クラッチ又は連続的に伝達するプーリなどの動力伝達手段である。なお、100bは、エンジンE/Gから圧縮機100に動力を伝達するVベルトである。
【0024】
200は圧縮機100から吐出した冷媒と外気とで熱交換して冷媒を凝縮(冷却)する凝縮器(放熱器)であり、300は凝縮器200から流出した冷媒を減圧する減圧器であり、400は減圧器300にて減圧された冷媒と室内に吹き出す空気とを熱交換して冷媒を蒸発させることにより室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器である。
【0025】
なお、本実施形態では、減圧器300として圧縮機100に吸入される冷媒の熱度が所定値となるように開度が調節される温度式膨張弁を採用している。また、冷媒には、潤滑油(冷凍機油)が混合されており、この混合された潤滑油により圧縮機100の可動部材(摺動部)を潤滑している。
【0026】
次に、圧縮機100について述べる。
【0027】
図2は圧縮機100の軸方向断面を示しており、101はアルミニウム製のフロントハウジングであり、102は複数本(本実施形態では、5本)のシリンダボア(円柱状の空間)103が形成されたミドルハウジングである。104はシリンダボア103の一端側を閉塞するバルブプレートであり、このバルブプレート104はミドルハウジング102とリアハウジング105との間に挟まれて固定されている。そして、本実施形態では、フロントハウジング101、ミドルハウジング102及びリアハウジング105により圧縮機100のハウジングが構成されている。
【0028】
106は車両走行用エンジン(図示せず)から駆動力を得て回転するシャフトであり、このシャフト106は、ラジアル軸受107を介してハウジング内に回転可能に保持されている。
【0029】
108はシャフト106に一体形成されたアーム106aの先端側に連結されてシャフト106と一体的に回転するとともに、シャフト106に対して傾いた傾斜面108aを有する旋回部材(ドライブプレート)である。
【0030】
なお、109は、旋回部材108をアーム106aに対して揺動(回転)可能に連結するヒンジ機構を構成する連結ピンであり、106bは連結ピン109が挿入されるアーム106aに設けられた長円(楕円)状の穴であり、連結ピン109は、旋回部材108に設けられた連結ピンホルダ部108bに圧入されて穴106bから脱落することが防止されている。
【0031】
このため、後述するように(図6参照)、旋回部材108の傾斜角θ(傾斜面108aとシャフト106の中心線Loとのなす角θ)が変化する際には、連結ピン109は穴106b内をその長径方向に摺動(移動)する。
【0032】
110は傾斜面108aとスラスト軸受111を介して連結されたリング盤(ドーナツ盤)状の揺動部材(ワッブルプレート、傾斜部材)であり、この揺動部材110は、旋回部材108の回転と共に、その外周側が波打つように揺動する。
【0033】
なお、スラスト軸受111は、傾斜面108aに対して垂直な軸周りに旋回部材108が揺動部材110に対して回転することができるようにする軸受であり、本実施形態では、略円柱のコロを有する転がり軸受を採用している。
【0034】
112はシリンダボア103内で往復運動するピストンであり、113はピストン112と揺動部材110とを連結するロッドである。このとき、ロッド113の一端側は揺動部材110の外周側に揺動可能に連結され、他端側はピストン112に揺動可能に連結されているので、シャフト106が回転して揺動部材110が揺動すると、ピストン112がシリンダボア103内を往復運動する。
【0035】
114は揺動部材110の略中央部に位置して揺動部材110を揺動可能に支持する自在継ぎ手(オルダム継ぎ手)状の揺動支持機構であり、以下、図3〜5を用いて揺動支持機構114について述べる。
【0036】
図3は揺動支持機構114をシャフト106側から見た図であり、図4は図3のA−A断面図であり、図5は図3のB−B断面図である。115はシャフト106の中心線Loと直交する第1軸線L1周りに回転可能な略環状の第1回転部材であり、116は第1回転部材115に連結されて第1回転部材115が中心線Lo周りに回転することを規制する拘束部材である。
【0037】
拘束部材116は、図4に示すように、第1回転部材115の内周面に位置する頭部116aと略円柱状の支持部116bとを有して構成されている。そして、支持部116bの外周面には、その軸方向に延びる多数本の溝部からなるスプライン(JIS B 1601等参照)116cが設けられてその断面形状が歯車状に形成され、一方、ミドルハウジング102の略中央部には、図2に示すように、拘束部材116の断面形状と相似形状の断面形状を有する穴部102aが形成されている。
【0038】
そして、拘束部材116が穴部102aに摺動可能に挿入されることにより、拘束部材116は、ミドルハウジング102に対して回転不可とした状態で、かつ、中心線Lo方向に摺動することができるようにミドルハウジング102に係合される。
【0039】
また、図3中、117は、第1回転部材115の径方向外側に位置して、中心線Loと直交し、かつ、第1軸線L1に対して交差する第2軸線L2周りに回転可能に第1回転部材115に連結された略環状の第2回転部材であり、揺動部材110及び旋回部材108は、サークリップ108c(図2参照)により位置決めされた状態で第2回転部材117に圧入された状態で連結されている。
【0040】
なお、第1回転部材115は、円柱状の第1ピン部材118を介して拘束部材116の頭部116aに連結され、第2回転部材117は、円柱状に形成された2本の第2ピン部材119を介して第1回転部材115に連結されている。また、拘束部材116(支持部116b)内には、図2に示すように、揺動支持機構114をシャフト106側に押圧する弾性力を発揮するコイルバネ(弾性部材)120が配設されている。
【0041】
以上に述べた構成により、揺動支持機構114は、フックの継ぎ手(オルダム継ぎ手)状の自在継ぎ手を構成するので、揺動部材110を揺動可能に支持することできる。
【0042】
ところで、図2中、121は、シリンダボア103、バルブプレート104及びピストン112によって形成される複数個の作動室Vに冷媒を分配供給する吸入室であり、バルブプレート104には、吸入室121と作動室Vとを連通させる吸入ポート123、及び作動室Vと吐出室122とを連通させる吐出ポート124が形成されている。
【0043】
そして、吸入ポート123には、冷媒が作動室Vから吸入室121へ逆流することを防止するリード弁状の吸入弁125が設けられ、吐出ポート124には、冷媒が吐出室122から作動室Vへ逆流することを防止するリード弁状の吐出弁126が設けられている。
【0044】
なお、吸入弁125及び吐出弁126は、吐出弁126の最大開度を規制する弁止板(ストッパ)127と共にミドルハウジング102及びリアハウジング105間に挟まれて固定されている。129は、クランク室(揺動部材110が収納された空間128)内の冷媒が、フロントハウジング101とシャフト106との隙間からハウジング外に漏れ出すことを防止するシャフトシールである。
【0045】
ところで、130は穴部102aと吸入室121及び吐出室122との連通状態を調節することにより穴部102aに導入する圧力を制御する制御弁であり、この制御弁130により穴部102a内の圧力(拘束部材116(支持部116b)の端部に作用する冷媒圧力)を制御して拘束部材116を中心線Loの方向に移動させる。そこで、以下、穴部102aを制御圧室102aと呼び、穴部102a(制御圧室102a)内の圧力を制御圧Pcと呼ぶ。なお、制御弁130は電子制御装置(ECU)134により制御される。
【0046】
なお、131は吐出室122から吐出冷媒(吐出圧Pd)を導くための吐出圧導入孔であり、132は制御圧Pcを吸入室121(低圧側)に流出させる(吸入室121から吸入圧を導くための)吸入圧導入孔であり、133は制御圧室102aと制御弁130とを結ぶ制御圧導入孔である。因みに、132aは吸入圧導入孔132において所定の圧力損失(流通抵抗)を発生させる絞り部である。
【0047】
次に、本実施形態に係る圧縮機100の作動を述べる。
【0048】
図6はピストン112や揺動支持機構114等の可動部分を示す模式図であり、5本のピストン112のうち圧縮工程中にあるピストン112には、作動室V内の圧力Pにより作動室Vの体積を拡大する向きの力FPが作用し、一方、吸入工程中にあるピストン112には、吸入圧Psが作動室Vの体積を拡大する向きの力FPが作用する。
【0049】
このとき、クランク室128内の圧力は、ピストン112とシリンダボア103との隙間からクランク室128内に漏れ出す冷媒(ブローバイガス)により、吸入圧Psより高く、吐出圧Pd(圧縮行程中の作動室V内圧力P)より低い圧力(以下、この圧力の大きさを中間圧Pkと呼ぶ。)であり、このクランク室128内圧力は、各ピストン112に作動室Vの体積を縮小させる向きの力FHを及ぼす。
【0050】
また、揺動部材110は、揺動支持機構114及び連結ピン109によって拘束されているので、圧縮反力Fp及びクランク室128内圧力(中間圧Pk)は、瞬間中心CTを中心として、圧縮機100の理論吐出流量(以下、容量と略す。)が小さくなる(傾斜角θが大きくなる)向きのモーメント(以下、このモメントを減少モーメントMP(=Σ(FP−FH)×LP)と呼ぶ。)が揺動部材110に作用する。
【0051】
なお、本実施形態では、容量が大きくなる(傾斜角θが小さくなる)ほど、減少モーメントMPの腕の長さLPが大きくなり、かつ、容量によらずピストン112の上死点(作動室Vの体積が最も縮小したときのピストン112の位置)が略一定となるように、穴106bの形状が選定されている。
【0052】
一方、拘束部材116(支持部116b)の端部のうち制御圧室102a側には、制御圧Pcによる力FC及びコイルバネ120の弾性力FBによって制御圧室102aの体積が拡大する向きの力が作用し、一方、これと反対側には、クランク室128内の圧力Pkによって制御圧室102aの体積が縮小する向きの力FHが作用する。
【0053】
したがって、拘束部材116が中心線Lo方向に移動すると、拘束部材116は、揺動部材110の傾斜角θを変化させるようにモーメント(以下、このモーメントを拡大モーメントMC(=(FB+FC−FH)×LC)と呼ぶ。)を揺動部材110に作用させる。このとき、制御圧Pcは、容量が大きくなる(傾斜角θが小さくなる)向きの拡大モーメントMCを拘束部材116に発生させるので、拡大モーメントMCは、容量が大きくなる(傾斜角θが小さくなる)向きを正の向きと呼ぶ。
【0054】
つまり、拘束部材116は、揺動部材110の傾斜角θを制御する(縮小モーメントMPと反対向きの拡大モーメントMCを揺動部材110に作用させる)制御ピストン(制御アクチュエータ)として機能する。
【0055】
1.最大容量運転時(図2、図7(a)参照)
制御弁130を調節して図7(a)に示すように、制御室102a内に吐出圧Pdを導く(制御圧Pc=吐出圧Pd)。これにより、拡大モーメントMCが増大して傾斜角θが小さく(容量が拡大)していく。このとき、縮小モーメントMPが次第に増大していくので、拡大モーメントMCと縮小モーメントMPとが等しくなるまで傾斜角θが小さく(容量が拡大)していく。
【0056】
2.可変容量運転時(図8、図7(b)参照)
制御弁130を調節して図7(b)に示すように、制御室102内の圧力を低下させる(但し、制御圧Pc>吸入圧Ps)。これにより、最大容量運転時とは逆に、拡大モーメントMCが縮小して傾斜角θが大きく(容量が縮小)していく。このとき、縮小モーメントMPが次第に小さくなっていくので、拡大モーメントMCと縮小モーメントMPとが等しくなるまで傾斜角θが大きく(容量が縮小)していく。
【0057】
次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述べる。
【0058】
本実施形態によれば、拘束部材116の長手方向他端側に、拘束部材116を中心線Loの方向に移動させる制御圧Pcを作用させて、拘束部材116を揺動部材110の傾斜角θを制御する(縮小モーメントMPと反対向きの拡大モーメントMCを揺動部材110に作用させる)制御ピストンとして機能させるので、制御圧室102aの体積を制御ピストンとして機能させるに必要にして十分な大きさとする(最適化を図る)ことができる。
【0059】
一方、クランク室128の体積は、揺動部材110等の可動部材を収納するに十分な大きさを確保する必要があるので、その大きさは、当然ながら制御圧室102aの体積を制御ピストンとして機能させるに必要にして十分な大きさに比べて極めて大きくなる。
【0060】
したがって、本実施形態では、ブローバイガス量を考慮することがなく、制御圧室102a内の圧力を制御すればよいので、制御圧Pcを制御弁130の制御作動に対して応答性良く(機敏に)変化させることができ、圧縮機100の容量を変化させることができる。
【0061】
また、制御圧室102aの体積を小さくすることが可能であるので、制御弁130で制御する冷媒流量も小さくなり、制御弁130を小型にしつつ、簡素な構造とすることが可能となる。
【0062】
(第2実施形態)
第1実施形態では、絞り部132aを吸入圧導入孔132に設けたが、本実施形態は、図9、10に示すように、絞り部132aを吐出圧導入孔131に設けたものである。
【0063】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、拘束部材(制御ピストン)116は、制御圧Pcによる力FC及びコイルバネ120の弾性力FBと、クランク室128内の圧力Pkによる力FHとの釣り合いにより作動させたが、本実施形態では、図11に示すように、制御圧Pcによる力FC及びコイルバネ120の弾性力FBに対向する弾性力FB2を拘束部材(制御ピストン)116に作用させる第2のコイルバネ(作用手段)135を設けるとともに、クランク室128と吸入側(吸入室121)とを連通させる連通孔136を設けたものである。
【0064】
なお、第2のコイルバネ135は、シャフト106の台径部(ラジアル軸受107により指示されている部位)106cと拘束部材116の頭部116aとの間に配設されている。
【0065】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0066】
上述の実施形態では、拘束部材(制御ピストン)116は、制御圧Pcによる力FC及びコイルバネ120の弾性力FBと、クランク室128内の圧力Pkによる力FHとの釣り合いにより変位するので、クランク室128内の圧力Pkが過度に低下する(吸入圧Psまで低下する)と、制御圧Pcを低下させても、制御圧室102aの体積が縮小する向きに拘束部材(制御ピストン)116が変位しないおそれがある。
【0067】
これに対して、本実施形態では、第2のコイルバネ(作用手段)135によって、制御圧Pcによる力FC及びコイルバネ120の弾性力FBを拘束部材(制御ピストン)116に作用させているので、連通孔136によりクランク室128内の圧力Pkを吸入圧Ps近くまで低下させても、確実に拘束部材(制御ピストン)116を制御圧室102aの体積が縮小する向きに変位させることができる。
【0068】
また、連通孔136によりクランク室128内の圧力Pkを吸入圧Ps近くまで低下させても、確実に拘束部材(制御ピストン)116を制御圧室102aの体積が縮小する向きに変位させることができるので、クランク室128に潤滑油を含んだ吸入側冷媒を揺動部材110や旋回部材108等の可動部材(摺動部)に導くことができる。したがって、可動部材(摺動部)を確実に潤滑することができるので、圧縮機100の信頼性(耐久性)を向上させることができる。
【0069】
(第4実施形態)
本実施形態は、第3実施形態の変形例であり、具体的には、図12に示すように、吸入圧導入孔132及び絞り部132aを拘束部材116に設けてクランク室128と制御圧室102aとを繋ぐことにより、間接的に吸入側と制御圧室102aとを連通させたものである。
【0070】
これにより、リアハウジング105に吸入圧導入孔132及び絞り部132aを設ける場合に比べて、容易に吸入圧導入孔132及び絞り部132aを設ける(加工)することができる。
【0071】
(第5実施形態)
本実施形態は、第4実施形態の変形例であり、具体的には、図13に示すように、拘束部材116に設けていた吸入圧導入孔132及び絞り部132aを、拘束部材116の外壁部と穴102a(制御圧室102a)の内壁との間に適当な隙間102cを設けることにより吸入圧導入孔132及び絞り部132aを構成したものである。
【0072】
これにより、リアハウジング105に吸入圧導入孔132及び絞り部132aを設ける場合に比べて、さらに容易に吸入圧導入孔132及び絞り部132aを設ける(加工)することができる。
【0073】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、自在継ぎ手(オルダム継ぎ手)状の揺動支持機構114を採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図14に示すように、拘束部材116の頭部116aを球面摺動シューとして揺動部材110を支持してもよい。なお、図14中、140は揺動部材110がシャフト106と共に回転してしまうことを防止する回り止め部であり、141は回り止め部140の揺動を案内する案内溝である。
【0074】
また、穴106bを図14に示すように、一端側が開放され溝形状としてピストン112やロッド113等の組み付け性を向上させてもよい。
【0075】
上述の実施形態では、揺動部材110とピストン112とをロッド113を介して連結していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図15に示すように、シュー113aを介して揺動部材110とピストン112とを連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧縮機を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の最大容量時における断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の揺動支持機構の断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の可変容量機構の作動説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の可変容量機構の制御弁作動を示す説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の最小容量時における断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る圧縮機の可変容量機構の制御弁作動を示す説明図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る圧縮機の最大容量時における断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図14】本発明のその他の実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図15】本発明のその他の実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
101…フロントハウジング、102…ミドルハウジング、
102a…制御圧室、103…シリンダボア、
104…バルブプレート、105…リアハウジング、
106…シャフト、106a…アーム、108…旋回部材、
110…揺動部材、112…ピストン、114…揺動支持機構
115…第1回転部材、116…拘束部材、117…第2回転部材、
120…コイルバネ。

Claims (5)

  1. 回転するシャフト(106)を収納するとともに、往復運動するピストン(112)を収納するシリンダボア(103)が形成されたハウジング(102)と、
    前記シャフト(106)と一体的に回転するとともに、前記シャフト(106)に対して傾いた傾斜面(108a)を有するとともに、その傾斜角(θ)を変化させることができるように前記シャフト(106)に連結された旋回部材(108)と、
    前記傾斜面(108a)とスラスト軸受(111)を介して連結し、前記旋回部材(108)の回転と共に揺動することにより前記ピストン(112)を往復運動させる揺動部材(110)と、
    前記揺動部材(110)を揺動可能に支持する自在継ぎ手状の揺動支持機構(114)とを備え、
    前記揺動支持機構(114)は、
    前記シャフト(106)の中心線(Lo)と直交する第1中心線(L1)周りに回転可能な第1回転部材(115)と、
    長手方向一端側に前記第1回転部材(115)に連結され、前記第1回転部材(115)が前記中心線(Lo)周りに回転することを規制するとともに、前記中心線(Lo)の方向に移動可能に前記ハウジング(102)に配置された拘束部材(116)と、
    前記中心線(Lo)と直交し、かつ、前記第1中心線(L1)に対して交差する第2中心線(L2)周りに回転可能に前記第1回転部材(115)に連結された第2回転部材(117)とを有して構成されており、
    さらに、前記揺動部材(110)は、前記第2回転部材(117)に連結されており、
    前記拘束部材(116)の内部には、前記拘束部材(116)を前記中心線(Lo)の方向に移動させる制御圧(Pc)を前記拘束部材(116)に作用させる空間が形成されており、
    さらに、前記拘束部材(116)の長手方向他端側の端面には、前記空間に前記制御圧(Pc)を導入させるための開口が形成されていることを特徴とする可変容量式圧縮機。
  2. 前記拘束部材(116)は、前記中心線(Lo)の方向から見た場合に前記シリンダボア(103)よりも前記シャフト(106)に近い位置に配置されるとともに、前記第1中心線(L1)の方向から見た場合に前記拘束部材(116)のうち前記空間を形成する部位が前記シリンダボア(103)と重合するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量式圧縮機。
  3. 前記シャフト(106)は、前記旋回部材(108)との連結部位から前記揺動支持機構(114)と反対方向に延びるように配置され、
    前記拘束部材(116)は、前記シャフト(106)と別体の部材であって、前記シャフト(106)から所定間隔を隔てて前記シャフト(106)から離れるよう前記中心線(Lo)の方向に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の可変容量式圧縮機。
  4. 前記揺動部材(110)はリング盤状に形成されており、
    さらに、前記揺動支持機構(114)は、前記揺動部材(110)のリング盤状の内周側に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の可変容量式圧縮機。
  5. 前記制御圧(Pc)が前記拘束部材(116)に及ぼす力(FC)と反対向きの力(FB2)を前記拘束部材(116)に作用させる作用手段(135)と、
    前記旋回部材(108)及び前記揺動部材(110)を収納するクランク室(128)と吸入側とを連通させる連通孔(136)とが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の可変容量式圧縮機。
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